説明

走行玩具及び容器

【課題】使用勝手を向上させることができる走行玩具を提供する。
【解決手段】走行玩具Rは、本体1と、この本体1に取り付けられたファスナー2とを備え、ファスナー2は、ファスナーチェーンの務歯列を噛合・離脱させるスライダー胴体23を有し、このスライダー胴体23又は、スライダー胴体23の引き手に操作者が指で掴む大きさを有する玩具3が取り付けられているものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行玩具及び容器に係り、特に、使用勝手を向上させることができる走行玩具及び容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、走行遊びとアクセサリーとして用いることができるアクセサリーを兼ねる走行玩具がある(例えば、特許文献1参照)。
これは、走行玩具の底面に設けた第1のホック部と靴下の一側上部に設けた第2のホック部とを結合させてアクセサリーとして用いることができ、また、前記した第1のホック部と第2のホック部とを分離させ、走行玩具を走行面において、走行玩具に内在した駆動手段により、走行させるようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭63−100097号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したアクセサリーを兼ねる走行玩具は、走行玩具としての機能を持たせるためには、第1のホック部と第2のホック部とを一々分離させねばならないと共に、分離した後、第1のホック部と第2のホック部との結合を忘れて、走行玩具を紛失してしまい使用勝手が良好でないという問題点があった。
【0005】
本発明は、使用勝手を向上させることができる走行玩具及び容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の走行玩具は、本体と、この本体に取り付けられたファスナーとを備え、前記ファスナーは、ファスナーチェーンの務歯列を噛合・離脱させるスライダー胴体を有し、このスライダー胴体又は、前記スライダー胴体の引き手に操作者が指で掴む大きさを有する玩具が取り付けられているものである。
【0007】
また、請求項2記載の走行玩具は、本体と、この本体に取り付けられたファスナーとを備え、前記ファスナーは、ファスナーチェーンの務歯列を噛合・離脱させるスライダー胴体を有し、前記スライダー胴体の引き手自体が操作者が指で掴む大きさを有する玩具である。
【0008】
また、請求項3記載の走行玩具は、請求項1又は請求項2記載の走行玩具において、玩具に指で摘むことができる引き手が取り付けられているものである。
【0009】
また、請求項4記載の走行玩具は、請求項1〜3のいずれかの走行玩具において、本体は、物を出し入れする開口部を有した容器であり、ファスナーは、前記開口部を開閉するものである。
【0010】
また、請求項5記載の走行玩具は、請求項1〜4のいずれかの走行玩具において、玩具は、電車玩具であり、本体は、物を出し入れする開口部を有した容器であり、ファスナーは、前記開口部を開閉するものであり、前記ファスナーの少なくとも、一方側に位置する前記本体の部位に沿線の風景が描かれているものである。
【0011】
また、請求項6記載の走行玩具は、 請求項1〜5のいずれかの走行玩具において、本体は、載置面に立設できる底面部を有すると共に、物を出し入れする開口部を有した容器であり、前記本体は、前記底面部の一方側より立設する第1の立設面部と、前記底面部の他方側より立設する第2の立設面部と、この第2の立設面部と前記第1の立設面部とを接続する天井面部とを有し、前記開口部は、前記天井面部、前記第1の立設面部及び前記第2の立設面部に連続して設けられたものであり、ファスナーは、前記開口部を開閉するものである。
【0012】
また、請求項7記載の容器は、物を出し入れする開口部を有した容器本体と、この容器本体に取り付けられたファスナーとを備え、前記ファスナーは、ファスナーチェーンの務歯列を噛合・離脱させるスライダー胴体を有し、このスライダー胴体又は、前記スライダー胴体の引き手に操作者が指で掴む大きさを有する玩具が取り付けられているものである。
【0013】
また、請求項8記載の容器は、物を出し入れする開口部を有した容器本体と、この容器本体に取り付けられたファスナーとを備え、前記ファスナーは、ファスナーチェーンの務歯列を噛合・離脱させるスライダー胴体を有し、前記スライダー胴体の引き手自体が操作者が指で掴む大きさを有する玩具である。
【0014】
また、請求項9記載の容器は、請求項7又は請求項8記載の容器において、玩具に指で摘むことができる引き手が取り付けられているものである。
【0015】
また、請求項10記載の容器は、請求項7〜9のいずれかの容器において、玩具は、電車玩具であり、ファスナーの少なくとも、一方側に位置する容器本体の部位に沿線の風景が描かれているものである。
【0016】
また、請求項11記載の容器は、請求項7〜10のいずれかの容器において、容器本体は、載置面に立設できる底面部と、この底面部の一方側より立設する第1の立設面部と、前記底面部の他方側より立設する第2の立設面部と、この第2の立設面部と前記第1の立設面部とを接続する天井面部とを有し、前記開口部は、前記天井面部、前記第1の立設面部及び前記第2の立設面部に連続して設けられたものであり、ファスナーは、前記開口部を開閉するものである。
【発明の効果】
【0017】
請求項1記載の走行玩具によれば、スライダー胴体又は、スライダー胴体の引き手に操作者が指で掴む大きさを有する玩具が取り付けられているため、使用にあっては、操作者が指で玩具を摘んで、ファスナー上をスライドさせれば良く、従来のように、走行玩具を紛失することが防止され、使用勝手を向上させることができ、しかも、玩具をファスナーを介して前進又は後退させて、走行させることができ、更に、玩具が、例えば、電車玩具であれば、ファスナーチェーンの務歯列を線路に想起させ、線路上の電車玩具としての臨場感をも与えることができる。
【0018】
また、請求項2記載の走行玩具によれば、スライダー胴体の引き手自体が操作者が指で掴む大きさを有する玩具であるため、使用にあっては、操作者が指で玩具を摘んで、ファスナー上をスライドさせれば良く、従来のように、走行玩具を紛失することが防止され、使用勝手を向上させることができ、しかも、玩具をファスナーを介して前進又は後退させて、走行させることができ、更に、玩具が、例えば、電車玩具であれば、ファスナーチェーンの務歯列を線路に想起させ、線路上の電車玩具としての臨場感をも与えることができる。
【0019】
また、請求項3記載の走行玩具によれば、前述した請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、玩具に指で摘むことができる引き手が取り付けられているため、引き手を指で摘んで玩具の全体形状を見ながら、ファスナーを介して玩具を前進又は後退させて、走行させることができる。
【0020】
また、請求項4記載の走行玩具によれば、前述した請求項1〜3記載の発明の効果に加え、走行玩具に物を収納できる容器の機能をも付加することができる。
【0021】
また、請求項5記載の走行玩具によれば、前述した請求項1〜4記載の発明の効果に加え、走行玩具に物を収納できる容器の機能をも付加することができ、しかも、ファスナーの一方側に位置する前記本体の部位に沿線の風景が描かれているため、電車玩具に臨場感を与えることができる。
【0022】
また、請求項6記載の走行玩具によれば、前述した請求項1〜5記載の発明の効果に加え、走行玩具に物を収納できる容器の機能をも付加することができ、しかも、開口部は、天井面部、第1の立設面部及び第2の立設面部に連続して設けられたものであり、ファスナーは、前記開口部を開閉するものであるため、操作者が指で玩具を摘んで、該玩具をファスナーを介して前進又は後退させると共に、第1の立設面部及び第2の立設面部に設けたファスナーにより、玩具を上りのみならず下り状態で走行させることができる。
【0023】
また、請求項7記載の容器によれば、スライダー胴体又は、スライダー胴体の引き手に操作者が指で掴む大きさを有する玩具が取り付けられているため、使用にあっては、操作者が指で玩具を摘んで、ファスナー上をスライドさせれば良く、従来のように、走行玩具を紛失することが防止され、使用勝手を向上させることができ、しかも、玩具の両側面の大きさは、指(例えば、親指と人差し指)で摘む大きさであるため、玩具の両側面を掴めば良く、容器本体の開口部の開閉操作が良好であり、更に、ファスナーのスライダー胴体又は、スライダー胴体の引き手に取り付けられた玩具、例えば、電車玩具であれば、ファスナーチェーンの務歯列を線路に想起させ、操作者が指で電車玩具を摘んで、ファスナーを介して前進又は後退させて走行させる玩具的使用も可能である。
【0024】
また、請求項8記載の容器によれば、スライダー胴体の引き手自体が操作者が指で掴む大きさを有する玩具であるため、使用にあっては、操作者が指で玩具を摘んで、ファスナー上をスライドさせれば良く、従来のように、走行玩具を紛失することが防止され、使用勝手を向上させることができ、しかも、玩具の両側面の大きさは、指(例えば、親指と人差し指)で摘む大きさであるため、玩具の両側面を掴めば良く、容器本体の開口部の開閉操作が良好であり、更に、玩具、例えば、電車玩具であれば、ファスナーチェーンの務歯列を線路に想起させ、操作者が指で電車玩具を摘んで、ファスナーを介して前進又は後退させて走行させる玩具的使用も可能である。
【0025】
また、請求項9記載の走行玩具によれば、前述した請求項7又は請求項8記載の発明の効果に加え、玩具に指で摘むことができる引き手が取り付けられているため、引き手を指で摘んで玩具の全体形状を見ながら、ファスナーを介して玩具を前進又は後退させて、走行させることができる。
【0026】
また、請求項10記載の容器によれば、前述した請求項7〜9記載の発明の効果に加え、走行玩具に電車玩具的機能をも付加することができ、しかも、ファスナーの一方側に位置する容器本体の部位に沿線の風景が描かれているため、電車玩具に臨場感を与えることができる。
【0027】
また、請求項11記載の容器によれば、前述した請求項7〜10記載の発明の効果に加え、容器にアクセサリーを兼ねる走行玩具の機能をも付加することができ、しかも、開口部は、天井面部、第1の立設面部及び第2の立設面部に連続して設けられたものであり、ファスナーは、前記開口部を開閉するものであるため、操作者が指で玩具を摘んで、ファスナー上を介して前進又は後退させると共に、第1の立設面部及び第2の立設面部に設けたファスナーにより、玩具を上りのみならず下り状態で走行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】図1(a)は、本発明の一実施例の走行玩具(又は容器)の概略的斜視図であり、図1(b)は、図1(a)の玩具がスライダー胴体に取り付けられる前の状態の走行玩具(又は容器)の概略的斜視図である。
【図2】図2は、図1の走行玩具(又は容器)の電車玩具を指で摘んでいる状態の概略的図である。
【図3】図3は、図1の走行玩具(又は容器)の開口部の開状態を示す概略的斜視図である。
【図4】図4は、図3の一部の概略的一部平面図である。
【図5】図5は、図1の走行玩具(又は容器)と異なる他の実施例の走行玩具(又は容器)の概略的斜視図である。
【図6】図6は、図5の開口部の開状態を示す概略的斜視図である。
【図7】図7は、図6の7−7線による概略的断面図である。
【図8】図8は、図5の走行玩具(又は容器)と異なる他の実施例の走行玩具(又は容器)の概略的斜視図である。
【図9】図9は、図8の9−9線による概略的断面図である。
【図10】図10は、図8の走行玩具(又は容器)と異なる他の実施例の走行玩具(又は容器)の概略的斜視図である。
【図11】図11は、図10の走行玩具(又は容器)と異なる他の実施例の走行玩具(又は容器)の概略的斜視図である。
【図12】図12は、図11の走行玩具(又は容器)の開口部を閉じる方向へ電車玩具を移動させる状態を示す概略的斜視図である。
【図13】図13は、図11の走行玩具(又は容器)と異なる他の実施例の走行玩具(又は容器)の概略的斜視図である。
【図14】図14は、図13の走行玩具(又は容器)と異なる他の実施例の走行玩具(又は容器)の概略的斜視図である。
【図15】図15は、図14の走行玩具(又は容器)の一部を拡大して示す概略的一部拡大正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の一実施例の「走行玩具及び容器」を図面を参照して説明する。
図1に示すRは、走行玩具[又は、容器(容器としては、例えば、ペンケース、財布、シューズケース、ウエストポーチ等である。)]で、走行玩具(又は容器)Rは、本体(容器本体)1と、この本体(容器本体)1に取り付けられたファスナー2とを備えている(図1乃至図4参照)。
ファスナー2は、図4に示すように、ファスナーチェーン21、22の務歯列21a、22aを噛合・離脱させるスライダー胴体23を有している。そして、スライダー胴体23には、操作者が指で掴む大きさを有する玩具3、例えば、電車玩具3が接着、嵌合等により取り付けられている。
【0030】
従って、図1乃至図4記載の走行玩具Rによれば、スライダー胴体23に玩具3が取り付けられているため、使用にあっては、操作者が指で玩具3を摘んで(図2参照)、ファスナー2上をスライドさせれば良く、従来のように、走行玩具を紛失することが防止され、使用勝手を向上させることができ、しかも、玩具3をファスナー2を介して前進又は後退させて、走行させることができ、更に、玩具3が、例えば、電車玩具であれば、ファスナーチェーン21、22の務歯列21a、22aを線路に想起させ、線路上の電車玩具としての臨場感をも与えることができる。
【0031】
なお、上述した走行玩具Rにおいて、本体1は、物を出し入れする開口部1aを有した容器とすれば、走行玩具Rに「物を収納できる容器」の機能をも付加することができる。その際、ファスナー2は、開口部1aを開閉するものとなる。
【0032】
また、上述した走行玩具Rにおいて、ファスナー2の一方側(ファスナーチェーン21又は、ファスナーチェーン22)又は両側(ファスナーチェーン21、22)に位置する本体1の部位に、図1に示すような風景が描かれていると、電車玩具3に更に臨場感を与えることができる。
【0033】
また、上述した走行玩具Rにおいて、本体1、開口部1a及びファスナー2を図5乃至図7に示すようにしても良い。
即ち、本体1は、載置面10に立設できる底面部11を有すると共に、物を出し入れする開口部1aを有した容器であり、底面部11の一方側より立設する第1の立設面部12と、底面部11の他方側より立設する第2の立設面部13と、この第2の立設面部13と第1の立設面部12とを接続する天井面部14とを有している。
そして、開口部1aは、天井面部14、第1の立設面部12及び第2の立設面部13に連続して設けられたもので、また、ファスナー2は、開口部1aを開閉するものである
かかる走行玩具Rによれば、前述したと同様、走行玩具Rに容器の機能をも付加することができ、しかも、開口部1aは、天井面部14、第1の立設面部12及び第2の立設面部13に連続して設けられたものであり、ファスナー2は、開口部1aを開閉するものであるため、操作者が指で玩具3を摘んで、ファスナー2上を介して前進又は後退させると共に、第1の立設面部12及び第2の立設面部13に設けたファスナー2により、玩具3を上りのみならず下り状態で走行させることができる。
【0034】
また、上述した走行玩具Rにおいて、本体1は、立体的形状となっているが、本願発明にあっては、これに限らず、本体1は、扁平状となった平袋(ファスナーケース)においても同様に適用できるものである。
即ち、図8及び図9に示す走行玩具Rは、開口部1aの開閉をファスナー2により行うもので、1A、1Bは、本体1内に設けられた物を収納する収納部である。なお、図8及び図9に示す2’は第2のファスナーで、2’aは第2のファスナー2’のスライダー胴体の引き手である。
【0035】
また、上述した走行玩具Rにおいて、図2に示すように、操作者が指で玩具3を摘んで、ファスナー2上をスライドさせるようにしたが、本願発明にあっては、これに限らず、玩具3の先端に引き手(ツマミ)を設けたものにおいても同様に適用できるものである。
即ち、図10に示す10は、玩具3の先端に取り付けられた引き手(ツマミ)である。引き手(ツマミ)10を指で引っ張って移動させることにより、上述した走行玩具Rの玩具3の側面を指で摘んで走行させたもの(図2参照)に比べ、玩具3の全体形状を見ながら操作でき、玩具3により臨場感を与えることができる。
【0036】
また、図10に示す走行玩具Rの引き手(ツマミ)10を使用する形態においては、玩具3の引き手(ツマミ)10を指で引っ張る方向、つまり、前進方向しか移動できないが、本願発明にあっては、これに限らず、図11及び図12に示すように、引き手(ツマミ)10を玩具3の天井面に取り付け、玩具3の前進方向(図12参照)のみならず、玩具3の後退方向(図11参照)へも移動させるようにすることができる。
【0037】
また、上述した走行玩具Rにおいて、図1(b)に示すように、玩具3をファスナーチェーン21、22の務歯列21a、22aを噛合・離脱させるスライダー胴体23に取り付けるようにしたが、本願発明にあっては、これに限らず、図13に示すように、玩具3をファスナー2のスライダー胴体23の引き手10に、接着、嵌め込み、差し込み等により取り付けるようにしても良い。
【0038】
また、上述した走行玩具Rにおいて、玩具3をファスナー2のスライダー胴体23の引き手10に、接着、嵌め込み、差し込み等により取り付けるようにしたが、本願発明にあっては、これに限らず、図13に示す玩具3と引き手10を一体化(例えば、ダイカスト、金具インサート等により一体化)、つまり、図14及び図15に示すように、引き手自体が操作者が指で掴む大きさを有する玩具3’としても良い。なお、図14及び図15に示す31は、スライダー胴体23に接続する接続部位である。
【0039】
また、上述した走行玩具Rにおいて、玩具3、3’を電車玩具としたが、本願発明にあっては、これに限らず、図示しないが、船舶、航空機、ヘリコプター、飛行船、車、バス、バイク、戦車・ブルドーザー・トレーラー等の特殊車両、ロケット・スペースシャトル、戦闘ロボット・メカ、キテイ(登録商標)等のキャラクターグッズ、犬・猫・クマ、うさぎ、羊、象、イルカ、鯨等の動物、昆虫、魚、ドラゴン・ペガサス等の架空生物を模した玩具にも同様に適用できるものである。
【0040】
なお、上述した走行玩具Rは、物を出し入れする開口部を有した容器に主体をおけば、物を入れる(入れ物)容器Rであり、該容器Rによれば、前述した実施例と同様に、スライダー胴体23に玩具、例えば、電車玩具が取り付けられているため、使用にあっては、操作者が指で玩具3を摘んで、ファスナー2上をスライドさせれば良く、従来のように、走行玩具を紛失することが防止され、使用勝手を向上させることができ、しかも、容器本体1に取り付けられたファスナー2のスライダー胴体23に玩具3が立設して取り付けられているため、ファスナーチェーン21、22の務歯列21a、22aを線路に想起させ、線路上の玩具3を一種のアクセサリーとして用いることができると共に、玩具3の両側面の大きさは、指(例えば、親指と人差し指)で摘む大きさであるため、立設した玩具3の両側面を掴めば良く、操作性が良好であり、更に、操作者が指で玩具3を摘んで、ファスナー2を介して前進又は後退させて、走行させて、玩具的使用も可能となる。
【符号の説明】
【0041】
R 走行玩具(容器)
1 本体(容器本体)
2 ファスナー
3 電車玩具
10 引き手
21 ファスナーチェーン
22 ファスナーチェーン
21a 務歯列
22a 務歯列
23 スライダー胴体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
この本体に取り付けられたファスナーとを備え、
前記ファスナーは、ファスナーチェーンの務歯列を噛合・離脱させるスライダー胴体を有し、
このスライダー胴体又は、前記スライダー胴体の引き手に操作者が指で掴む大きさを有する玩具が取り付けられている
ことを特徴とする走行玩具。
【請求項2】
本体と、
この本体に取り付けられたファスナーとを備え、
前記ファスナーは、ファスナーチェーンの務歯列を噛合・離脱させるスライダー胴体を有し、
前記スライダー胴体の引き手自体が操作者が指で掴む大きさを有する玩具である
ことを特徴とする走行玩具。
【請求項3】
玩具に指で摘むことができる引き手が取り付けられている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の走行玩具。
【請求項4】
本体は、物を出し入れする開口部を有した容器であり、
ファスナーは、前記開口部を開閉する
ことを特徴とする 請求項1〜3のいずれかの走行玩具。
【請求項5】
玩具は、電車玩具であり、
本体は、物を出し入れする開口部を有した容器であり、
ファスナーは、前記開口部を開閉するものであり、
前記ファスナーの少なくとも、一方側に位置する前記本体の部位に沿線の風景が描かれている
ことを特徴とする 請求項1〜4のいずれかの走行玩具。
【請求項6】
本体は、載置面に立設できる底面部を有すると共に、物を出し入れする開口部を有した容器であり、
前記本体は、前記底面部の一方側より立設する第1の立設面部と、前記底面部の他方側より立設する第2の立設面部と、この第2の立設面部と前記第1の立設面部とを接続する天井面部とを有し、
前記開口部は、前記天井面部、前記第1の立設面部及び前記第2の立設面部に連続して設けられたものであり、
ファスナーは、前記開口部を開閉するものである
ことを特徴とする 請求項1〜5のいずれかの走行玩具。
【請求項7】
物を出し入れする開口部を有した容器本体と、
この容器本体に取り付けられたファスナーとを備え、
前記ファスナーは、ファスナーチェーンの務歯列を噛合・離脱させるスライダー胴体を有し、
このスライダー胴体又は、前記スライダー胴体の引き手に操作者が指で掴む大きさを有する玩具が取り付けられている
ことを特徴とする容器。
【請求項8】
物を出し入れする開口部を有した容器本体と、
この容器本体に取り付けられたファスナーとを備え、
前記ファスナーは、ファスナーチェーンの務歯列を噛合・離脱させるスライダー胴体を有し、
前記スライダー胴体の引き手自体が操作者が指で掴む大きさを有する玩具である
ことを特徴とする容器。
【請求項9】
玩具に指で摘むことができる引き手が取り付けられている
ことを特徴とする請求項7又は請求項8記載の容器。
【請求項10】
玩具は、電車玩具であり、
ファスナーの少なくとも、一方側に位置する容器本体の部位に沿線の風景が描かれている
ことを特徴とする 請求項7〜9のいずれかの容器。
【請求項11】
容器本体は、載置面に立設できる底面部と、この底面部の一方側より立設する第1の立設面部と、前記底面部の他方側より立設する第2の立設面部と、この第2の立設面部と前記第1の立設面部とを接続する天井面部とを有し、
前記開口部は、前記天井面部、前記第1の立設面部及び前記第2の立設面部に連続して設けられたものであり、
ファスナーは、前記開口部を開閉するものである
ことを特徴とする請求項7〜10のいずれかの容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−244988(P2011−244988A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−120218(P2010−120218)
【出願日】平成22年5月26日(2010.5.26)
【出願人】(390020019)レック株式会社 (49)
【Fターム(参考)】