説明

足湯用椅子

【課題】足湯は周囲の床に座って浅い湯の中に足を入れ足を温めるものである。座る道具として木製のすのこや背もたれ付きの椅子が提供されている。従来の足湯の周囲の床や木製すのこ、背もたれ付きの椅子は加温されておらず、寒い時期には腰を温めたいという潜在的なニーズがあった。このニーズを解決するものとして発明者特開2007−600により、ヒートパイプを伝熱材として利用した足湯用椅子を提案したがヒートパイプのコストが高い欠点があった。
【解決手段】本発明は足踏みポンプなどの人力に駆動により、足湯の温水を吸入し、温水配管に給水し、座る部分に運び、椅子を温める方式によるものである。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
この発明は、足湯用の椅子に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、温泉地などにおいて屋外で足湯が盛んに使われている。足湯の周囲の床を椅子部にして、座って足を湯に入れる方法で使用されている。足湯の座る部分は水で濡れ易く、使用時に敷いて使う木製すのこを提供する足湯がある。足湯の周囲に座る際に使用する背もたれ付きの椅子が提供されている場合もある。新しい方式として発明者は特開2007−600においてヒートパイプにより、伝熱を行う愛湯用椅子を提案している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記の足湯の周囲の床は一般的に加温されておらず、前述のすのこや椅子は加温されていないので、寒い時期には腰を温めたいという潜在的なニーズがあった。前述の特開2007−600はこのニーズに応えるものであるが材料のヒートパイプがコスト高が問題点である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明はこの問題点を解決するため、足湯の湯の中を人力で操作する足踏みポンプなどで温水管に注入して座る部分まで循環し、座る椅子の部分で放熱するものである。
【発明の効果】
【0005】
請求項2の構成によると、ポンプを足で踏むことによって容易に温水管に足湯の湯を注入することが出来、この温水管を座る部分に取り付けることで、座る部分を温かくすることが出来る。ポンプはプラスチック製の一般的な玩具用エアポンプで充分利用出来るので安価に製造可能である。請求項3の方式も同様に安価に製造が可能である。足湯の周囲は水濡れが気になるものであり、このような椅子の提供はこの解決策の一つでもある。
【発明を達成するための最良の形態】
【0006】
本発明の一実施例について、図によって説明する。図1は本発明の使用状態を示す説明図である。図2は本発明の一実施例を足湯10に入れた構成を示すものである。椅子1は足踏みポンプ1−1、温水配管1−2、椅子躯体1−3、断熱材1−4、放熱部1−5によって構成する。図2においては内部構造を明瞭にするため、温水配管1−2、断熱部1−4の上部を覆う放熱部1−5の記載と更にその上を覆うカバーを省いている。図3は本発明の座る部分の断面構造を示す断面図である。椅子躯体1−3の上に断熱材1−4を取り付け、温水配管1−5を取り付ける。図には示さないが更に上部表面は座布団の皮のようなカバーで覆う。図4は足踏みポンプ1−1を示す図面であり、給水口1−1−A、吸入口1−1−Bがある。足踏みポンプ1−1はアコーディオン部と逆支弁で構成したもので、ビニル製浮き輪などの空気注入に使用する足踏みポンプで充分使用出来る。温水配管1−2はプラスチック管で良いが、より伝熱性能を高めるためにアルミや銅の金属管を使用することも出来る。金属管の場合温泉の湯質によっては腐食の問題があり、内面のメッキやプラスチックコーテイングの必要性が生まれる。温水配管1−2は座る場所に渦巻き状に巻いて取り付け、中央から配管の端末を引き出す方法でも良い。足踏みポンプの代替として灯油ストーブの灯油給油用の逆支弁を使用した手で握って作動するポンプがある。この方式は手で握る力でポンプを作動し足湯の温水を温水配管に注入してみ良い。足湯の周囲の座る部分に温水配管を取り付け、この配管に足踏みポンプなど人力による駆動で温水を注入しても良い。この場合、一人の座る部分毎に独立した温水配管を取り付け、そこに座った一人の人間が足踏みポンプを駆動し、自分のエリアの座る部分を温めることが出来る。足踏みポンプは足湯の中に予め取り付ける方法を採用する。足踏みポンプ1−1の足を踏む部分にイボを取り付けマッサージ効果を付加することも出来る。足踏みポンプ1−1の足で踏む部分を銅で構成し、抗菌効果を付加しても良い。大型の円盤状の足踏みポンプ1−1を座る場所に取り付けて腰を浮かして作動する方法も出来る。椅子の足の側面に足踏みポンプ1−1を取り付けて足のふくはぎで作動させることも出来る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施例の形態に従った一実施例の使用状況を示す図である。
【図2】本発明の実施例の形態に従った一実施例の斜視図である
【図3】本発明の実施例の形態に従った一実施例の座る部分の断面図である。
【図4】本発明の実施例の形態に従った一実施例の足踏みポンプの正面図である。
【符合の説明】
【0008】
1: 椅子
1−1: 足踏みポンプ
1−1−A: 給水口
1−1−B: 吸入口
1−2: 温水配管
1−3: 椅子躯体
1−4: 断熱部
1−5: 放熱部
10: 足湯

【特許請求の範囲】
【請求項1】
足湯の湯を人力により作動するポンプにより、吸い上げて温水管へ注入し、この温水管を椅子の座る部分に取り付け、放熱し、その後足湯へ冷えた温水を戻す足湯用の椅子
【請求項2】
前記人力により作動するポンプが足踏みポンプである請求項1の足湯用椅子
【請求項3】
前記ポンプが灯油用給油ポンプのポンプ部の構造である請求項1の足湯用椅子

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−45411(P2009−45411A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−240166(P2007−240166)
【出願日】平成19年8月19日(2007.8.19)
【出願人】(596028871)
【Fターム(参考)】