説明

車両のコンソール装置

【課題】側方向のスペースが制限された車両の運転空間内において部材の交換作業を容易にすることができるコンソール装置を提供する。
【解決手段】車両のコンソール装置23は、ブラケット31と、PPCホース41と、PPC弁35とを備えている。PPCホース41は、ブラケット31内に上下方向に延びる第1部分41aを有する。PPC弁35は、ブラケット31内でPPCホース41に取り付けられている。ブラケット31は、PPCホース41が取出し移動可能な前側開口部32cが形成されている前側壁32bを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のコンソール装置、特に、フレキシブル部材とそれに取り付けられた取付部材がブラケット内に収納された車両のコンソール装置に関する。
【背景技術】
【0002】
建設機械等の作業車両の各種操作レバーおよびスイッチ類は、一般に、オペレータシートの左右に配設された操作盤(以下、「コンソール装置」という。)に設けられている。操作者は、コンソール装置に設けられた操作レバー等の操作手段を操作することで、ショベル等の油圧作動部に油圧を供給し作業を行うようになっている。
コンソール装置は、フロアフレーム上に配置された概ね箱状のブラケットを有しており、ブラケット内には油圧弁、配管、スイッチ装置、電気回線等の各種部材が配置されている。ブラケットの上面には、前述の操作レバーやスイッチが設けられている(例えば、特許文献1を参照。)。
【0003】
コンソール装置のブラケットは、例えば、メインフレームと、それの外周や上部を覆うカバーとから構成されている。そして、メインフレームには、操作レバーや油圧弁が取り付けられており、さらに配管や配線がメインフレームの各部分に金具などで固定されている。
しかし、そのようなコンソール装置では、配管や配線はメインフレームの内部に通されて接続されているので、内部構造の組立・分解作業の効率が悪い。特に、操作レバーによって操作されるPPC(プロポーショナル・プレッシャ・コントロール)弁が取り付けられたPPCホースを交換する際には、PPC弁ごとPPCホースをブラケットから外さなければならないが、PPC弁をコンソールブラケットから下方に通して抜き出すことが不可能である。そのため、PPC弁が付いた状態でPPCホースをブラケットの上方に引き出す必要があるが、作業性が極端に悪い。以上より、PPCホースを交換するときの作業容易性が強く望まれている。
【0004】
そこで、特許文献1に記載のコンソール装置では、コンソール装置は、主フレームと、副クレームと、上部フレームとに分割する構造を採用している。副フレームと上部フレームが主フレームから取り外し可能な構造であり、そのため内部構造の組立・分解作業が容易になっている。
【特許文献1】特開2003−253703号公報(平成15年9月10日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載のコンソール装置では、副フレームが取り外されるのは主フレームの側方である。したがって、このコンソール装置を採用するためには、運転席と側方パネルとの間に十分な空間を確保しなければならない。したがって、特許文献1に記載のコンソール装置の構造を、狭いキャブ内においてオペレーションシートとキャブの側方パネルとの間に配置されるコンソール装置に採用することは難しい。
【0006】
本発明の課題は、側方向のスペースが制限された車両の運転空間内において部材のメンテナンス作業を容易にすることができるコンソール装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明に係る車両のコンソール装置は、車両の運転室の床面に設けられた運転席の近傍に配置された車両のコンソール装置であって、ブラケットと、フレキシブル部材と、取付部材とを備えている。フレキシブル部材は、ブラケット内に上下方向に延びる部分を有する。取付部材は、ブラケット内でフレキシブル部材に取り付けられている。ブラケットは、フレキシブル部材が移動可能な前側開口部が形成されている前側壁を有している。
【0008】
この装置では、例えば、フレキシブル部材を交換したい場合は、フレキシブル部材を前側壁の前側開口部内に移動させて取付部材とフレキシブル部材をブラケットの前方に取り出す。その状態でフレキシブル部材を取り外すことができるので、メンテナンス作業が容易である。
なお、フレキシブル部材とは、可撓性を有する部材であり、特に、細長く延びるホースやワイヤーを含む。
【0009】
第2の発明に係る車両のコンソール装置は、第1の発明に係る車両のコンソール装置であって、ブラケットは、運転席側から支持されている。
この装置では、ブラケットが運転席側から支持されているため、ブラケットを運転席から取り外そうとすれば手間がかかる。しかし、本発明に係る構造では、ブラケットを運転席から取り外さなくてもフレキシブル部材をブラケットの外部に出すことができる。したがって、フレキシブル部材の交換作業が容易である。なお、ブラケットが運転席側から支持されているとは、ブラケットが運転席シートに直付けされている場合やレール構造に直付けされている場合等を広く含む。
【0010】
第3の発明に係る車両のコンソール装置は、第2の発明に係る車両のコンソール装置であって、ブラケットは、床面から所定距離離して配置され、下方に空間を設けている。
この装置では、フレキシブル部材をブラケットの前方に取り出してそのまま倒すことでフレキシブル部材を床面に置くことができる。
【0011】
第4の発明に係る車両のコンソール装置は、第1から第3の発明のいずれか一つに係る車両のコンソール装置であって、ブラケットの上面には上側開口部が形成されている。前側開口部は、上下方向に延びて、上側端が上側開口部に連続している。
この装置では、取付部材及びフレキシブル部材をブラケットの外部に移動させる際には、取付部材をブラケットの上面の上側開口部から上方に移動させ、その状態でフレキシブル部材が前側開口部内を通るように倒して取付部材とフレキシブル部材をブラケットの外部に出すことができる。
【0012】
第5の発明に係る車両のコンソール装置は、第1から第4の発明のいずれか一つに係るコンソール装置であって、フレキシブル部材の上下方向に延びる部分は下端のみが固定されており、下端は床面と概ね同じ高さにある。
この装置では、取付部材及びフレキシブル部材をブラケットの外部に移動させる際には、取付部材をブラケットの上面の上側開口部から上方に移動させ、その状態でフレキシブル部材が前側開口部内を通るように倒して取付部材とフレキシブル部材をブラケットの外部に出すことができる。この時、フレキシブル部材の上下方向に延びる部分は下端のみが固定されているため、上下方向に延びる部分はそのまま床面に水平に倒れる。したがって、フレキシブル部材を取り外す作業が容易である。
【0013】
第6の発明に係る車両のコンソール装置は、第1から第5の発明のいずれか一つに係る車両のコンソール装置であって、前側壁を補強するために取り外し可能に固定された板部材をさらに備えている。
この装置では、板部材によって、ブラケットの前側壁の強度が向上する。
【0014】
第7の発明に係る車両のコンソール装置は、第6の発明に係る車両のコンソール装置であって、取付部材は操作レバーによって操作される油圧弁であり、フレキシブル部材は油圧弁に連結された配管ホースである。コンソール装置は、板部材に装着され、油圧弁の作動を停止可能なロック機構をさらに備えている。
この装置では、板部材にロック機構が設けられているため、ロック機構を取り付けるための専用部材を設ける必要がない。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る車両のコンソール装置では、側方向のスペースが制限された車両の運転空間においてコンソール装置内の部材のメンテナンス作業を容易にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の一実施形態としてコンソール装置を搭載した油圧ショベル1について、図を用いて説明すれば以下の通りである。
[油圧ショベル1全体の構成]
本実施形態に係る油圧ショベル1は、図1に示すように、下部走行体2と、旋回台3と、作業機4と、カウンタウェイト5と、エンジンルーム6と、機器室9と、キャブ10と、を備えている。
【0017】
下部走行体2は、進行方向における左右両端部分に巻き掛けられた履帯Pを回転させることで、油圧ショベル1を前進、後進させるとともに、上面側に旋回台3を旋回可能な状態で搭載している。
旋回台3は、下部走行体2上において、任意の方向に旋回可能であって、上面に作業機4と、カウンタウェイト5と、エンジンルーム6と、キャブ10とを搭載している。
【0018】
作業機4は、ブーム11と、ブーム11の先端に取り付けられたアーム12と、アーム12の先端に取り付けられたバケット13とを含むように構成されている。そして、作業機4は、図示しない油圧回路に含まれる各油圧シリンダ11a,12a,13a等によって、ブーム11やアーム12、バケット13等を上下に移動させながら、土砂や砂礫等の掘削を行う土木工事の現場において作業を行う。
【0019】
カウンタウェイト5は、例えば、鋼板を組み立てて形成した箱の中に屑鉄やコンクリート等を入れて固めたものであって、採掘時等において車体のバランスをとるために旋回台3上におけるエンジンルーム6の後方に設けられている。
エンジンルーム6は、カウンタウェイト5に隣接する位置に配置されており、開閉可能なエンジンフード14によって覆われた点検用の上部開口を有している。そして、エンジンルーム6は、下部走行体2や作業機4を駆動するための動力源であるエンジンおよび冷却ユニット(図示せず)を内部に収容している。
【0020】
機器室9は、作業機4の後方に配置されており、図示しない燃料タンク、作動油タンクおよび操作弁等を収容する。
キャブ10は、油圧ショベル1のオペレータが乗降する運転室であって、作業機4の先端部を見通せるように、旋回台3上における作業機4の側方となる左側前部に配置されている。
キャブ10の左側前方部分には、運転者が乗り降りするための昇降用開口が形成されており、これを開閉するためのドア16が設けられている。
【0021】
[キャブ10内の構造]
図2を用いて、油圧ショベル1におけるキャブ10内の各装置類の配置構成を説明する。
【0022】
キャブ10内には、フロアパネル19上に運転席20が配置されている。運転席20の前方には油圧ショベル1を走行させるための走行操作レバー21が配置されている。また、運転席20の両側前方寄りには左コンソール装置23と右コンソール装置25が設けられている。左コンソール装置23と右コンソール装置25は、例えば、運転席20の側方に近接又は当接した位置に配置され、運転席20に直付け又はレール機構(図示せず)に直付けされている。
【0023】
左コンソール装置23の前側部分には、左作業機操作レバー24が設けられている。右コンソール装置25の前側部分には、右作業機操作レバー26が設けられている。また、運転席20の右側には計器盤27が配置されている。このようなキャブ10内の構成において、オペレータは左作業機操作レバー24側から運転席20に乗り込んだり、あるいは作業機から降りたりできるようになっている。
なお、運転席20は前後に移動可能となっており、左コンソール装置23と右コンソール装置25もそれに伴って前後に移動可能となっている。
【0024】
[コンソール装置内の構造]
図3および図4に、左コンソール装置23の斜視図を示す。図3においては、説明の便宜のために、左作業機操作レバー24は取り外され、さらに上側や側方を覆うカバーも取り外されている。図4においては、図3の状態から、さらに前側板部材33(後述)が取り外されている。
【0025】
左コンソール装置23は、図から明らかなように、運転席20とキャブ10の左側パネルやドア16との間の狭い空間に配置されている。
左コンソール装置23は、前側に、PPC弁やPPCホース(後述)を収納するブラケット31を有している。ブラケット31は、上下方向に延びる概ね箱状の部材であり、ブラケット本体32と、前側板部材33とを有している。ブラケット本体32は、上面に上側開口部32aを有しており、さらに前側壁32bに縦方向に延びる開断面である前側開口部32cを有している。前側開口部32cは、上下方向に長く延びており、そのため前側壁32bは左右一対の細長い板構造である。前側開口部32cの上端部は、上側開口部32aに連続している。
【0026】
ブラケット本体32内には、図から明らかなように、PPC弁(比例圧力制御弁)35が配置されている。PPC弁35は、操作レバー24の変位に比例したパイロット油圧を出力するように構成されている。PPC弁35は、ボルト39でブラケット本体32の上部に固定されている。PPC弁35の本体部分はブラケット本体32内上部に収納され、一部が上側開口部32aから露出している。PPC弁35のサイズは、上側開口部32aから上方には移動可能であるが、前側壁32bの前側開口部32cを移動不能になっている。つまり、上側開口部32aは、PPC弁35の取り出し部となっている。
【0027】
複数のPPCホース41が、PPC弁35に連結されている。PPCホース41は、PPC弁35の各ポートと各種操作弁の各ポートを接続するためのパイロット圧油輸送用ホースである。PPCホース41は、可撓性を有する部材であり、PPC弁35から下方に延びる第1部分41aと、次に後方に向かって水平に延びる第2部分41bと、さらに下方に延びる第3部分41cとを有している。ここでは、第2部分41bが複数のクランプ43によって上下左右方向に移動不能に固定されている。ただし、PPCホース41は、クランプ43部分において前後方向には移動可能となっている。
前側板部材33は、ボルト47によって、ブラケット本体32の前側壁32bに取り外し可能に取り付けられている。前側板部材33は、前側壁32bの一対の板部を連結しており、さらにはブラケット本体32の前側開口部32cを完全に覆う状態で取り付けられる。これにより、ブラケット本体32の強度が向上している。
【0028】
前側板部材33には、図3から明らかなように、ロックレバー51が取り付けられている。ロックレバー51は、ブラケット本体32すなわちブラケット31の左側に配置されている。ロックレバー51を引き上げ・押し下げ動作を行うことで、PPC弁35の機能を作動状態と停止状態とに切り換えることができる。具体的には、ロックレバー51を操作すると、例えばリンクロッドを介して、ロック弁が作動して、油圧系統が遮断され、その結果、操作レバー24,26を動かしても作業機や操舵の作業が行えないようになる。
左コンソール装置23内には、さらに、ブラケット31より後方に、スイッチ装置53、コントローラ54等が配置されている。スイッチ装置53やコントローラ54等は、電線やコネクタ端子等から索状体として形成されたワイヤハーネス55を介して、作業機械本体側の電気機器や検出機器等に接続されている。
【0029】
[レバー操作]
ロックレバー51を閉位置にすると、機械の操作レバー24,26を操作しても作動しなくなる。つまり、バケット13、アーム12及びブーム11を動作させるための各シリンダ11a,12a,13aに圧油が供給されず、これらのシリンダ11a,12a,13aが作動しなくなる。一方、ロックレバー51を開位置にすると、操作レバー24,26による機械操作が可能となる。つまり、バケット13、アーム12及びブーム11を動作させるための各シリンダ11a,12a,13aに圧油が供給され、これらのシリンダ11a,12a,13aが作動できる状態となる。
【0030】
左作業機操作レバー24によるレバー操作により、PPC弁35で所定圧力に制御された圧油がシリンダ12a等へ供給されてアーム12の動作及び旋回動作が制御される。また、右作業機操作レバー26によるレバー操作により、右PPCバルブ(図示せず)で所定圧力に制御された圧油がシリンダ11a、13a等へ供給されてブーム11動作及びバケット13動作が制御される。
【0031】
[PPCホースの交換動作]
最初に、運転席20及びコンソール装置23,25を後方に移動させて、PPCホース41を最もたるんだ状態にする。次に、PPC弁35をブラケット本体32の上面の上側開口部32aから上方に移動させ、その状態でPPCホース41を前側開口部32c内を通るように前方に倒す。その結果、PPC弁35がPPCホース41に取り付けられたアッセンブンリー状態でブラケット本体32の外部に出る。
【0032】
この装置では、ブラケット本体32がフロアパネル19から上側に突出して、つまりブラケット本体32の上部より下側の空間がフロアパネル19上に確保されていることになる。このため、PPCホース41をブラケット本体32の前方に取り出した際にPPCホース41をフロアパネル19に置くことができる。
この装置では、ブラケット本体32が運転席20側から支持されているため、ブラケット本体32を運転席20側から取り外そうとすれば手間がかかる。しかし、本発明に係る構造では、ブラケット本体32を運転席20から取り外さなくてもPPCホース41をブラケット本体32の外部に出すことができる。したがって、PPCホース41の交換作業が容易である。
【0033】
また、PPC弁35が前側壁32bの近傍に配置されているため、PPCホース41を前側開口部32c内に通過させてPPC弁35をブラケット本体32の外側に出すことが容易である。
さらに、この時、PPCホース41の上下方向に延びる第1部分41aは下端のみが固定されているため、PPCホース41の第1部分41aはそのままフロアパネル19に水平に倒れる。この結果、PPCホース41の第1部分41a全体が第2部分41bから連続して水平に延びる状態でフロアパネル19上に置かれた状態になるため、PPCホース41の交換作業がより容易になる。
【0034】
さらに、前側板部材33によって、ブラケット本体32の強度が向上する。
また、前側板部材33にロックレバー51が設けられているため、ロック機構を取り付けるための専用部材を設ける必要がない。さらに、ロックレバー51は前側板部材33と共に前方への取り外しが可能であるため、ロックレバー51の取り外しのための空間を側方に確保する必要がない。したがって、左コンソール装置23の側方向のサイズが大きくなることがなく、そのため、側方向に制限がある車両の運転空間内に用いられるコンソール装置に適している。
【0035】
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
前記実施形態では油圧ショベルを例に挙げて説明したが、油圧ショベル以外の建設機械(ホイールローダやブルドーザなど)にも適用可能である。
【0036】
前記実施形態では、ブラケット本体32の前側壁32bに前側板部材33が固定されていたが、この前側板部材33は省略されていても良い。つまり、ブラケット本体32の前側壁32bの前側開口部32cは常に開いた状態であっても良い。
前記実施形態では、ブラケット本体32の前側壁32bは前側板部材33によって全面的に覆われていたが、全面ではなく一部が覆われていても良い。さらには、ブラケット本体32を補強する構造としては、前側壁32bを連結する1つの又は複数の板状部材によって連結しても良い。
【0037】
前記実施形態では、左側コンソール装置の構造について説明したが、右側コンソール装置も同様の構造を有していても良い。また、いずれか一方のみが上記構造を採用していても良い。
前記実施形態では、ブラケットから取り外すフレキシブル部材としてPPCホース41を説明の対象にしていたが、コネクタが取り付けられたワイヤハーネスをブラケットから取り外す場合にも本発明を適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明にかかる車両のコンソール装置は、側方向のスペースが制限された車両の運転空間においてコンソール装置内の部材の交換作業を容易にすることができるという効果を奏することから、各種作業機械に対して広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンソール装置を搭載した油圧ショベルの構成を示す全体図。
【図2】油圧ショベルの運転席の斜視図。
【図3】コンソール装置の斜視図。
【図4】コンソール装置の前側板部材を取り外した状態の斜視図。
【符号の説明】
【0040】
1 油圧ショベル
2 下部走行体
3 旋回台
4 作業機
5 カウンタウェイト
6 エンジンルーム
9 機器室
10 キャブ
11 ブーム
11a 油圧シリンダ
12 アーム
12a 油圧シリンダ
13 バケット
13a 油圧シリンダ
14 エンジンフード
16 ドア
19 フロアパネル
20 運転席
21 走行操作レバー
22 ブレーキペダル
23 左コンソール装置
24 左作業機操作レバー
25 右コンソール装置
26 右作業機操作レバー
27 計器盤
31 ブラケット
32 ブラケット本体
32a 上側開口部
32b 前側壁
32c 前側開口部
33 前側板部材
35 PPC弁
39 ボルト
41 PPCホース
43 クランプ
47 ボルト
51 ロックレバー
53 スイッチ装置
54 コントローラ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の運転室の床面に設けられた運転席の近傍に配置された車両のコンソール装置であって、
ブラケットと、
前記ブラケット内に上下方向に延びる部分を有するフレキシブル部材と、
前記ブラケット内で前記フレキシブル部材に取り付けられた取付部材とを備え、
前記ブラケットは、前記フレキシブル部材が取出し可能な前側開口部が形成されている前側壁を有している、車両のコンソール装置。
【請求項2】
前記ブラケットは、前記運転席側から支持されている、請求項1に記載の車両のコンソール装置。
【請求項3】
前記ブラケットは、前記床面から所定距離離して配置され、下方に空間を設けている、請求項2に記載の車両のコンソール装置。
【請求項4】
前記ブラケットの上面には上側開口部が形成され、
前記前側開口部は、上下方向に延びて、上側端が前記上側開口部に連続している、請求項1から3のいずれか1項に記載の車両のコンソール装置。
【請求項5】
前記フレキシブル部材の上下方向に延びる部分は下端のみが固定されており、
前記下端は前記床面と概ね同じ高さにある、請求項1から4のいずれか1項に記載の車両のコンソール装置。
【請求項6】
前記前側壁を補強するために取り外し可能に固定された板部材をさらに備えている、請求項1から5のいずれか1項に記載の車両のコンソール装置。
【請求項7】
前記取付部材は操作レバーによって操作される油圧弁であり、
前記フレキシブル部材は前記油圧弁に連結された配管ホースであり、
前記板部材に装着され、前記油圧弁の機能を停止可能なロック機構をさらに備えている、請求項6に記載の車両のコンソール装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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