説明

車両のフューエルアダプタ取付構造

【課題】コスト増を招くことなく、美観を損なわずに開口部の小型化を図れる車両のフューエルアダプタ取付構造を提供する。
【解決手段】車体外壁5に形成された開口6と該開口の内側の車体内壁16との間に配備され、内壁16側より突き出るフューエルパイプ15を嵌挿するパイプ穴14が形成された底壁部12と、底壁部より開口側に向けて延出する周側壁13と、周側壁より延出し開口の周縁部に重なる重合部11とを有したフューエルアダプタ7において、開口の周縁部が開口方向Zで底壁部12側に延出する開口フランジ11として形成され、重合部11は周側壁13の環状開口側の複数分散した箇所より弾性変形部を介して複数延出するよう形成され、それぞれの重合部は開口フランジ11の対向箇所に弾性的に圧接する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の外壁に形成した給油用の開口部とその内部に配備された燃料補給用のフューエルパイプとの間に配備される車両のフューエルアダプタ取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車両は燃料補給用のフューエルパイプを車体側部の外壁に設けた給油用の開口部内に収容し、その開口部をフューエルリッドで開放可能に閉鎖する。開口部の内部には、フューエルパイプの先端部がフューエルリッドと干渉することがないように配備され、その給油口がフューエルキャップで閉鎖された状態で収容される。
ここで、車両の外壁に形成した開口部に対し、その内側である車室側には剛性強化部材である内壁部材が対向配備され、その内壁部材との干渉を避けた状態で燃料補給用のフューエルパイプが配備され、その先端がフューエルアダプタの内部に貫通状態で収容される。
【0003】
ここで、フューエルアダプタ(樹脂カップ)110は、図7(a)に示すように、開口側の外周フランジ100と底壁部101とそれらを結ぶ周壁102とを有した深皿状を成す。その底壁部101には貫通穴104が形成され、そこにフューエルパイプが嵌挿される。
図7(b)に示すように、車両の外壁120に設けた開口部121は外壁面より内側である車室側に屈曲する段部122を延出形成し、その先端を開口中央側に向けて屈曲して延出させる環状の内周フランジ123を形成する。この内周フランジ123にフューエルアダプタ110の外周フランジ100を係合し、フューエルアダプタ110の底壁部101をこれと対向する内壁部材130側にねじ止めすることで、フューエルアダプタ110を車両の外壁120の開口部121とその内側の内壁部材130の間に保持することができる。
【0004】
この場合、図8(a)に示すように、フューエルアダプタ110の先端には、外周フランジ100とその内側の弾性爪105とが外側に突き出し形成され、これらが外壁120の内周フランジ123の両面を挟持することで外壁面とフューエルアダプタ110の外周フランジ100との開口方向Zの隙間t1のずれを排除している。更に、図7(b)に示す内周フランジ123の複数個所に設けた切り欠き124に対して、図7(a)に示す、フューエルアダプタ(樹脂カップ)110の周壁102の上部に形成した複数の膨出部105が嵌合することで、段部122と外周フランジ100との隙間(合い沿い部隙間)t2のばらつきの発生を防止している。
【0005】
しかしながら、フューエルリッドの開口のように小さな開口において段部122と内周フランジ123とを連続して一体で成型するのは、難しく、切欠きなどの位置決め構造の設定が困難であった。
そこで、外壁120の開口121を小さくかつ位置決め構造を設定するために、図8(b)に示すように、車両の外壁120の開口部121を囲む段部122の下端裏側に別部材の補強枠130を溶着し、その補強枠130で内周フランジ123を形成する構成をとる場合があった。これにより外壁面とフューエルアダプタ110の外周フランジ100との開口方向Zの隙間t1の調整を容易化し、外壁120の開口部121の回りの剛性強化を図り、開口部121の小型化を可能としている。
【0006】
なお、特許文献1には車体外壁に形成した窪み部内に内周フランジ状の開口部を形成し、その開口部にカップ状のフューエルアダプタ1を嵌め込み、その端部の外周フランジ状の補強部を重ねて固着する。この際、フューエルアダプタ1の外周フランジ状の補強部の近傍で周方向に分散して複数の係止爪が形成される。この係止爪7の山型部が内周フランジ状の開口部を弾性変位して乗り越えることで、係止爪7と外周フランジ状の補強部とで内周フランジ状の開口部21を挟持し、フューエルアダプタ1の抜け止めを行なっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−125949号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、図8(a),(b)に示す従来例のように、フューエルアダプタ110の先端の外周フランジ100と弾性爪105とが挟持する外壁開口の内周フランジ123や、特許文献1に記載のフューエルアダプタの外周フランジ状補強部とその近傍の係止爪とが挟持する外壁開口の内周フランジ状開口部では、いずれも開口中央側に延びる内周フランジとして形成されている。
しかし、これら内周フランジは開口面積を狭めることとなり、開口の小型化を図る上で問題となっている。
【0009】
更に、図8(a)に示すように、美観確保を図るため、段部122と外周フランジ100との隙間(合い沿い部隙間)t2のばらつきの発生を抑える手段を形成する場合、これがコストアップを招いてしまう。
更に、図8(b)に示すように、段部122に補強枠130を溶着した場合、部品数が増え、部品費や組み付け工数増を招き、これがコストアップを招いてしまい、改善が望まれている。
【0010】
本発明は以上のような課題に基づきなされたもので、目的とするところは、コスト増を招くことなく、美観を損なわずに開口部の小型化を図れる車両のフューエルアダプタ取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本願請求項1の発明は、車体外壁に形成された開口と該開口の車内側の車体内壁との間に配備され、且つ、前記内壁側より突き出るフューエルパイプを嵌挿するパイプ穴が形成された底壁部と、該底壁部より前記開口側に向けて延出する周側壁と、該周側壁より延出し前記開口の周縁部に重なる重合部とを有したフューエルアダプタにおいて、前記開口の周縁部が開口方向で底壁部側に延出する開口フランジとして形成され、前記重合部は前記周側壁の環状開口端の複数分散した箇所より弾性変形部を介して複数延出するよう形成され、それぞれの重合部は前記開口フランジの対向箇所に弾性的に圧接することを特徴とする。
【0012】
本願請求項2の発明は、請求項1記載の車両のフューエルアダプタ取付構造において、前記重合部は前記開口フランジの外側端に弾性的に圧接することを特徴とする。
【0013】
本願請求項3の発明は、請求項1又は2記載の車両のフューエルアダプタ取付構造において、前記フューエルアダプタの底壁部には前記内壁に弾性的に圧接する弾性押圧力発生部が取り付けられたことを特徴とする。
【0014】
本願請求項4の発明は、請求項3記載の車両のフューエルアダプタ取付構造において、前記弾性押圧力発生部は前記底壁部と一体形成されたことを特徴とする。
【0015】
本願請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の車両のフューエルアダプタ取付構造において、前記開口の周縁部の内の角部は切欠部を形成することで開口フランジの突き出し幅を低減し、前記周側壁の前記切欠部と対向する部位には互いに隣り合う一対の前記重合部とは分離して前記切欠部と干渉することなく延出部が突き出し形成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1の発明は、フューエルアダプタの環状開口端の複数箇所より分散して延出する各重合部が開口フランジの先端側の対向箇所に弾性的に圧接するので、複数の重合部が開口フランジの先端側から受ける反力でフューエルアダプタは内壁側に押圧され、これに応じてフューエルアダプタの底壁部側が内壁側から反力を受けることで、車体外壁の開口と車体内壁との間にフューエルアダプタを支持することができる。特に、フューエルアダプタの環状開口端側の内径と開口周縁部の開口フランジの内径との間の差分を少なくでき、車体外壁に形成される開口の小型化を図れる。
【0017】
本願請求項2の発明は、開口フランジの外側端を環状に配列された複数の重合部が覆うように嵌め込まれ開口フランジの外側端を弾性的に圧接するので、確実に開口フランジにフューエルアダプタの重合部側を連結でき、特に、フューエルアダプタの環状開口端側の内径と開口周縁部の開口フランジの内径との間の差分を少なくでき、車体外壁に形成される開口の小型化を図れる。
【0018】
本願請求項3の発明は、底壁部に連結された弾性押圧力発生部が底壁部側に内壁からの弾性的押圧力を加えるので、車体外壁の開口と車体内壁との間にフューエルアダプタをより確実に弾性的に支持することができる。
【0019】
本願請求項4の発明は、弾性押圧力発生部を底壁部と一体形成することで、部品数低減を図れる。
【0020】
本願請求項5の発明は、開口の周縁部の内の角部に切欠部を設けて開口フランジを複数に分散し、これら開口フランジに対向する各重合部を弾性的に当接させてフューエルアダプタを支持すると共に、角部に設けた切欠部を周側壁側の延出部が覆うことで美観を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態としての車両のフューエルアダプタ取付構造が適用された車両の概略側面図である。
【図2】図1の車両の外側壁に取り付けられたフューエルアダプタ取付構造の拡大斜視図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図2のフューエルアダプタ取付構造の部分切欠斜視図で、組み付け前の分解状態である。
【図5】図2のフューエルアダプタ取付構造の部分切欠斜視図で、組み付け後の状態である。
【図6】図2のフューエルアダプタ取付構造で用いる重合部の機能説明図で、(a)は開口への嵌合初期を、(b)は段部への嵌合時を、(c)は段部を超え重合部が段部に圧接する状態を示す。
【図7】従来の車両のフューエルアダプタ取付構造の分解斜視図で、(a)はフューエルアダプタを、(b)は開口部にフューエルアダプタが勘合した上体を示す。
【図8】図7の従来装置の部分断面図で、(a)は第1の従来例を、(b)は第2の従来例である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の第1実施形態として車両のフューエルアダプタ取付構造が適用された車両Cの側面を図1に示した。
ここで車両Cは一側面側に前後サイドドア2,3とその前のフロントフェンダー4とその後方のリヤフェンダー5を備える。
車両のフューエルアダプタ取付構造は車両Cの外側壁であるリヤフェンダー5に設けた給油用のフューエルリッド1の車内側である内側に配備される。
図2、図3に示すように、車両Cの側面後部を形成するリヤフェンダー5には、給油開口6が形成され、ここにはフューエルアダプタ(樹脂カップ)7が設けられ、このフューエルアダプタ7の先端の給油開口6を塞ぐようにフューエルリッド1が取付けられている。
【0023】
給油開口6は略矩形を成し、リヤフェンダー5の外壁部8の要部より屈曲して車内側である開口内部に向けて、即ち、開口方向Zに向けて、段部801を延出形成する。
この段部801は開口周縁部の開口フランジを成し、略矩形で環状を成すフランジ状部材に形成され、図4に示すように、所定長a2だけ開口内部に延出形成される。ここで段部801の内、角部との対向部分は所定量a2より少量のa1だけ切り込まれて湾曲凹部802を形成される。
フューエルリッド1はリヤフェンダー5に形成された給油開口6を開閉可能に閉鎖するもので、一端がヒンジ21を介し車体側の内壁部材16にボルト止めされる。なお、ヒンジ21は一方の回動片211がフューエルリッド1の補強片として形成され、ヒンジ軸212の反対側の他方の回動片213がフューエルリッド1の底壁部12の貫通穴14を貫通して内壁部材16にボルト止めされる。
【0024】
なお、内壁部材16は給油開口6に対して車内側に位置する不図示のリヤクオーターパネルの一部を成すよう形成され、その側部にはフューエルパイプ15の要部が取り付け支持されている。
フューエルリッド1はその回動端近傍にロック穴221を設けたロック片22が突設され、このロック片22と対向するフューエルリッド1側の周壁13側にロック手段23が配備される。フューエルリッド1が閉鎖位置に達すると、ロック手段23のロックピン24が弾性的に退却した上でロック穴221に係合してフューエルリッド1が閉鎖位置に保持され、ロック手段23に不図示の解除ケーブルを介して接続された解除操作部材25により解除力が伝えられると、ロックピン24がロック穴221を退却してフューエルリッド1はロック解除される。
【0025】
フューエルリッド1は、図2、3に示すように、リヤフェンダー5の外壁部8に対して、手動で起立状態の開放位置に移動できることが可能であり、また、閉扉すると、その外表面は外壁部8とともに外壁面の一部を構成する。
次に、図2、3に示すように、フューエルリッド1により開閉される給油開口6の車内側である内側にはフューエルアダプタ7が配備される。フューエルアダプタ7は給油開口6側の4つの重合部としての重合片11と、底壁部12と、それらを結ぶ周壁13と、を有した矩形カップ状を成す。底壁部12には矩形の貫通穴14が形成され、そこにフューエルパイプ15が嵌挿される。
【0026】
フューエルアダプタ7の車内側端に位置する底壁部12は、内壁部材16に設けた平坦な接合面161と対向する。この底壁部12は4つの角部を有し、角部それぞれの左右近傍位置には一対の弾性変形部17が内壁部材16側に向けて突設される。
図6(a)〜(c)に示すように、弾性変形部17は側断面視でU字型に湾曲形成され、基端b1が底壁部12に一体化され、他端である突き出し端b2が基端側に対して弾性的に変位可能に形成される。即ち、フューエルアダプタ7が接合面161に押圧されることで、突き出し端b2の底壁部12からの突き出し量H0が弾性変位可能に形成される。
【0027】
一方、フューエルアダプタ7はその周壁13の給油開口6側における4つの角部より湾曲係止爪18をそれぞれ突設する。この湾曲係止爪18は平面視で湾曲片状を成すようにして突き出し量a3(図4参照)だけ突き出し形成される。そして、段部801の内の所定量a1(<a2)凹設される湾曲凹部802に、相互の弾性変位を用いて嵌合可能に形成され、同湾曲凹部802を閉鎖して美観確保を図れる。
隣り合う一対の湾曲係止爪18の間には区画隙間ts(図5参照)を介して長片状の重合片11を周壁13の上端より弾性絞り部19を介して突設している。
この弾性絞り部19は、図6(a)に示すように、自由状態において、周壁13の上端より、重合片11を弾性変位可能(視矢d方向)に直状に突き出し、自由状態に復帰する習性を保持する。
【0028】
この弾性復帰力の働きで、外側フランジを成す重合片11は段部801の下端縁に弾性押圧力を加えて段部801と連結状態を保持している。
次に、このようなフューエルアダプタ7を給油開口6内に組み付ける手順を説明する。 ここで、フューエルアダプタ7をリヤフェンダー5に形成された給油開口6と車体側の内壁部材16の間に差し込む。
この場合、図6(a)、(b)に示すように、弾性絞り部19は、自由状態において周壁13の上端より、断面視において、重合片11を弾性変位可能(視矢d方向)に直状に突き出し、弾性変形部17は自由状態での突き出し量H0を保持している。
次いで、図6(b)に示すように、フューエルアダプタ7を内壁部材16側に向けて押圧P0して、弾性変形部17をU字型のまま強く湾曲させ、基端b1から突き出し端b2までの突き出し量H1を狭め、重合片11の位置を下方に弾性変位させる。
【0029】
その上で、周壁13と共に弾性変形部17を給油開口6を拡大する方向eに押し込む。これにより弾性絞り部19が弾性変位し、重合片11が段部801の下端縁を潜り抜け(視矢d方向)、図6(b)に実線で示すように、段部801の下端縁に重合片11が当接した状態に達し、弾性絞り部19による弾性力で、その状態が保持される。
この後、図6(c)に示すように、フューエルアダプタ7を内壁部材16側に向けて押圧する力P0を解除すると、弾性変形部17が弾性復帰変位R0し、基端b1から突き出し端b2までの突き出し量H2を増加させる。これに応じて周壁13が開口側である段部801側に移動し、弾性絞り部19の弾性復帰変位力が加わり、段部801の下端縁に重合片11が強く当接し、圧接状態となって、フューエルアダプタ7を内壁部材16とリヤフェンダー5の間に確実に保持する。なお、この状態で、フューエルアダプタ7とリヤフェンダー5の当接部には不図示のシール材が塗布され、両者の間のシール性確保や、見栄えの改善を行なっている。
【0030】
この場合、開口フランジである段部801の外側端を環状に配列された複数の重合片11が覆うように嵌め込まれ、段部801の下端縁に重合片11が弾性絞り部19の弾性復帰変位力の働きで弾性的に圧接する。このため、確実に段部801に重合片11を連結できる。
特に、図6(c)に示すように、段部801の下端縁に重合片11が当接した状態を保持するので、フューエルアダプタ7の環状開口端側の周壁13の内径r1と、開口周縁部の開口フランジである段部801の内径r2との間の差分を少なくできる。このため、リヤフェンダー5の外壁部8に形成される給油開口6の小型化を図れる。
【0031】
更に、フューエルアダプタ7の底壁部12に形成した弾性変形部17が内壁部材16側に押圧されることで、フューエルアダプタ7が接合面161側に変位する際に、重合片11が段部801を潜り抜けることを容易化できる。しかも弾性変形部17から受ける反力を重合片11より段部801の下端縁に加えることで、より確実にフューエルアダプタ7をリヤフェンダー5と内壁部材16の間に確実に保持できる。
上述のところで、フューエルリッド1及びフューエルアダプタの給油開口6は略矩形をなすものとしたが、その他の多角形状のフューエルリッド及びフューエルアダプタの給油開口を形成しても良く、この場合も図1の車両のフューエルアダプタ取付構造とほぼ同様の作用、効果が得られる。
【符号の説明】
【0032】
5 リヤフェンダー(車体外壁)
6 開口
7 フューエルアダプタ
11 重合片(重合部)
12 底壁部
13 周側壁
14 パイプ穴
15 フューエルパイプ
16 車体内壁
19 弾性変形部
Z 開口方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体外壁に形成された開口と該開口の車内側の車体内壁との間に配備され、且つ、前記内壁側より突き出るフューエルパイプを嵌挿するパイプ穴が形成された底壁部と、該底壁部より前記開口側に向けて延出する周側壁と、該周側壁より延出し前記開口の周縁部に重なる重合部とを有したフューエルアダプタ取付構造において、
前記開口の周縁部が開口方向で底壁側に延出する開口フランジとして形成され、
前記重合部は前記周側壁の環状開口端の複数分散した箇所より弾性変形部を介して複数延出するよう形成され、それぞれの重合部は前記開口フランジの対向箇所に弾性的に圧接する
ことを特徴とする車両のフューエルアダプタ取付構造。
【請求項2】
前記重合部は前記開口フランジの外側端に弾性的に圧接する
ことを特徴とする請求項1記載の車両のフューエルアダプタ取付構造。
【請求項3】
前記フューエルアダプタの底壁部には前記内壁に弾性的に圧接する弾性押圧力発生部が取り付けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の車両のフューエルアダプタ取付構造。
【請求項4】
前記弾性押圧力発生部は前記底壁と一体形成されたことを特徴とする請求項3記載の車両のフューエルアダプタ取付構造。
【請求項5】
前記開口の周縁部の内の角部は切欠部を形成することで開口フランジの突き出し幅を低減し、
前記周側壁の前記切欠部と対向する部位には互いに隣り合う一対の前記重合部とは分離して前記切欠部と干渉することなく延出部が突き出し形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の車両のフューエルアダプタ取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−35452(P2013−35452A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−174127(P2011−174127)
【出願日】平成23年8月9日(2011.8.9)
【出願人】(000006286)三菱自動車工業株式会社 (2,892)
【出願人】(000176811)三菱自動車エンジニアリング株式会社 (402)
【Fターム(参考)】