車両用サンバイザ
【課題】天井に物入れのための収容部を形成する必要がなく省スペース化を図ることができると共に、物入れ及びミラーの大型化を図ることができる車両用サンバイザを提供する。
【解決手段】本サンバイザ1は、その内部に収容空間Sを有するサンバイザ本体2と、前記サンバイザ本体に対して、前記収容空間に収容される収容状態と該収容空間から脱出される使用状態との間で変位可能に設けられる物入れ4と、前記サンバイザ本体に対して、前記収容空間に収容される収容状態と該収容空間から脱出される使用状態との間で変位可能に設けられるミラー5と、を備え、前記物入れ及び前記ミラーの収容状態では該物入れの底面に該ミラーの表面が重ねられている。
【解決手段】本サンバイザ1は、その内部に収容空間Sを有するサンバイザ本体2と、前記サンバイザ本体に対して、前記収容空間に収容される収容状態と該収容空間から脱出される使用状態との間で変位可能に設けられる物入れ4と、前記サンバイザ本体に対して、前記収容空間に収容される収容状態と該収容空間から脱出される使用状態との間で変位可能に設けられるミラー5と、を備え、前記物入れ及び前記ミラーの収容状態では該物入れの底面に該ミラーの表面が重ねられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用サンバイザに関し、さらに詳しくは、天井に物入れのための収容部を形成する必要がなく省スペース化を図ることができると共に、物入れ及びミラーの大型化を図ることができる車両用サンバイザに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、自動車等の車両のフロントガラス上部には主として前部座席の遮光を行うサンバイザが設けられている。この種のサンバイザとしては、サンバイザが天井に平行に密着した収容状態と、そこから下方に回転した遮光状態とに旋回可能なものが周知である。このような旋回式のサンバイザにおいて、サンバイザ本体の裏面にバニティーミラーや物入れが設けられたものが知られている(特許文献1参照)。
上記特許文献1には、1つのサンバイザ本体の右半分にバニティーミラーを設けると共に、左半分に物入れを設けてなるサンバイザが開示されている。また、サンバイザの収容時に、物入れを天井側に形成された凹部に収容することが開示されている。
【0003】
しかし、上記特許文献1のサンバイザでは、サンバイザ本体から物入れが突出しているため、天井との干渉を防止するために天井側に深い収容部を形成しなければならない。また、サンバイザ本体に対して物入れとバニティーミラーの両者を設けるには横に並べて配置しなければならず、それぞれの左右方向の大きさが制限されてしまう。
【0004】
【特許文献1】特開2006−27304号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、天井に物入れのための収容部を形成する必要がなく省スペース化を図ることができると共に、物入れ及びミラーの大型化を図ることができる車両用サンバイザを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の通りである。
1.その内部に収容空間を有するサンバイザ本体と、
前記サンバイザ本体に対して、前記収容空間に収容される収容状態と該収容空間から脱出される使用状態との間で変位可能に設けられる物入れと、
前記サンバイザ本体に対して、前記収容空間に収容される収容状態と該収容空間から脱出される使用状態との間で変位可能に設けられるミラーと、を備え、
前記物入れ及び前記ミラーの収容状態では該物入れの底面に該ミラーの表面が重ねられていることを特徴とする車両用サンバイザ。
2.前記物入れは前記サンバイザ本体に回転自在に支持されており、前記ミラーは前記サンバイザ本体に回転自在に支持されている上記1.記載の車両用サンバイザ。
3.前記物入れは前記サンバイザ本体に回転自在に支持されており、前記ミラーは前記物入れに回転自在に支持されており、該物入れの回転軸と該ミラーの回転軸とは、前記サンバイザ本体の厚さ方向の高さが一致している上記1.記載の車両用サンバイザ。
4.前記物入れは、前記サンバイザ本体に摺動自在に支持されており、前記ミラーは、前記物入れに回転自在に支持されている上記1.記載の車両用サンバイザ。
5.前記物入れは、前記サンバイザ本体に回転自在に支持されており、前記ミラーは、前記物入れに摺動自在に支持されている上記1.記載の車両用サンバイザ。
【発明の効果】
【0007】
本発明の車両用サンバイザによると、物入れ及びミラーをサンバイザ本体の収容空間に収容するようにしたので、従来のようにサンバイザ本体の外部に突出した物入れのために天井に収容部を設ける必要がなく省スペース化を図ることができる。また、物入れ及びミラーの収容状態では物入れの底面にミラーの表面が重ねられているので、従来のように物入れとミラーとを隣同士に並べて配置するものに比べて、物入れ及びミラーのそれぞれが互いに大きさの制限を受けることがない。このため、物入れ及びミラーをサンバイザ本体の大きさに対して最大限の大きさにすることができ、物入れ及びミラーの大型化を図ることができる。また、物入れをサンバイザ本体に設けることにより、例えば物入れをオーバーヘッドコンソールに設けるものに比べて、物入れが着座者に近く視認が容易になるので使用感を高めることができる。さらに、物入れ又はミラーを展開することで小サンバイザとして利用することができる。
また、前記物入れが前記サンバイザ本体に回転自在に支持されており、前記ミラーが前記サンバイザ本体に回転自在に支持されている場合は、物入れ及びミラーのそれぞれを別個に回転させることができ、互いの軸同士の回転が干渉することなく物入れ及びミラーのそれぞれの回転を円滑に行うことができる。
また、前記物入れが前記サンバイザ本体に回転自在に支持されており、前記ミラーが前記物入れに回転自在に支持されており、該物入れの回転軸と該ミラーの回転軸とが、前記サンバイザ本体の厚さ方向の高さが一致している場合は、物入れの厚さ方向の寸法を大きく確保することができる。
また、前記物入れが、前記サンバイザ本体に摺動自在に支持されており、前記ミラーが、前記物入れに回転自在に支持されている場合は、ミラーを使用しながら物入れを摺動させることによりミラーと着座者との間隔を調整することができる。このため、着座者がミラーを顔の近くで見ることができるようになるので、利便性を高めることができる。
さらに、前記物入れが、前記サンバイザ本体に回転自在に支持されており、前記ミラーが、前記物入れに摺動自在に支持されている場合は、物入れを使用状態にしてミラーを引き出すことにより物入れ及びミラーを同時に使用することができるようになる。しかも、小サンバイザとして使用する場合にはフロントガラスに対する遮光面積を広くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
1.車両用サンバイザ
本実施形態1.に係る車両用サンバイザは、以下に述べるサンバイザ本体、物入れ、及びミラーを備える。
なお、上記車両用サンバイザは、通常、車両の天井等に自在継手等により取り付けられ、サンバイザ本体が天井に平行に密着した収容状態と、そこから下方に回転した遮光状態とに旋回可能とされており、車室内、特に着座者の視野を遮光可能となっている。
【0009】
上記「サンバイザ本体」は、その内部に収容空間を有する限り、その構造、大きさ、形状、材質などは特に問わない。
上記サンバイザ本体には、例えば、凹状の収容部が設けられ、この収容部に下方を開放した箱状のハウジングが収容され、このハウジングの内部が上記収容空間となっていることができる。
【0010】
上記「物入れ」は、上記サンバイザ本体に対して、収容空間に収容される収容状態と収容空間から脱出される使用状態との間で変位可能に設けられる限り、その構造、大きさ、形状、材質、数量、使用形態などは特に問わない。この物入れは、通常、カード、眼鏡、コイン、筆記具等の物を収容するためのものとして使用される。
【0011】
上記「ミラー」は、上記サンバイザ本体に対して、収容空間に収容される収容状態と収容空間から脱出される使用状態との間で変位可能に設けられる限り、その構造、大きさ、形状、材質、数量、使用形態などは特に問わない。このミラーは、通常、着座者が自分の顔や後方を見るためのものとして使用される。
【0012】
本実施形態1.の車両用サンバイザでは、上記物入れ及びミラーの収容状態では物入れの底面にミラーの表面が重ねられている。
この場合、例えば、物入れの底面積とミラーの表面積とが略同じ大きさとされ、物入れ及びミラーの収容状態で物入れの底面がミラーの表面で覆われていることができる。これにより、物入れ及びミラーの収容時の意匠性を高めることができる。また、例えば、物入れの底面積よりミラーの表面積が小さくされ、物入れ及びミラーの収容状態で物入れの先端部(例えば、物入れの回転軸と反対側の先端部)が露出されていることができる。これにより、物入れを使用する際に、一旦ミラーを展開してから物入れを展開するという二度手間を省くことができる。
【0013】
ここで、上記実施形態1.の車両用サンバイザとしては、例えば、以下に述べる(1)〜(5)形態等を挙げることができる。
【0014】
(1)上記物入れはサンバイザ本体に回転自在に支持されており、上記ミラーはサンバイザ本体に回転自在に支持されている形態(例えば、図1等参照)。
上記(1)形態では、例えば、物入れ及びサンバイザ本体のうちの一方には回転軸が設けられ、他方には回転軸を回転自在に支持する軸受部が設けられていると共に、ミラー及びサンバイザ本体のうちの一方には回転軸が設けられ、他方には回転軸を回転自在に支持する軸受部が設けられていることができる。これら物入れの回転軸とミラーの回転軸とは、例えば、互いに平行な軸又は一致した軸であることができる。
上記(1)形態では、例えば、上記物入れの回転軸と上記ミラーの回転軸とが、サンバイザ本体の厚さ方向の高さが一致していることができる。これにより、物入れの厚さ方向の寸法を大きく確保することができる。
【0015】
(2)上記物入れはサンバイザ本体に回転自在に支持されており、上記ミラーは物入れに回転自在に支持されており、物入れの回転軸とミラーの回転軸とは、サンバイザ本体の厚さ方向の高さが一致している形態(例えば、図4、図7及び図9等参照)。
上記(2)形態では、例えば、物入れ及びサンバイザ本体のうちの一方には回転軸が設けられ、他方には回転軸を回転自在に支持する軸受部が設けられていると共に、ミラー及び物入れのうちの一方には回転軸が設けられ、他方には回転軸を回転自在に支持する軸受部が設けられていることができる。これら物入れの回転軸とミラーの回転軸とは、例えば、互いに平行な軸又は一致した軸であることができる。
【0016】
(3)上記物入れは、サンバイザ本体に摺動自在に支持されており、上記ミラーは、物入れに回転自在に支持されている形態(例えば、図11等参照)。
上記(3)形態では、例えば、物入れ及びサンバイザ本体のうちの一方には摺動部が設けられ、他方には摺動部を案内するガイド部が設けられていると共に、ミラー及び物入れのうちの一方には回転軸が設けられ、他方には回転軸を回転自在に支持する軸受部が設けられていることができる。上記物入れの摺動方向とミラーの回転軸とは、例えば、交差していることができる。
【0017】
(4)上記物入れは、サンバイザ本体に回転自在に支持されており、上記ミラーは、物入れにスライド自在に支持されている形態(例えば、図14等参照)。
上記(4)形態では、例えば、物入れ及びサンバイザ本体のうちの一方には回転軸が設けられ、他方には回転軸を回転自在に支持する軸受部が設けられていると共に、ミラー及び物入れのうちの一方には摺動部が設けられ、他方には摺動部を案内するガイド部が設けられていることができる。上記物入れの回転軸とミラーの摺動方向とは、例えば、交差していることができる。
【0018】
(5)上記物入れには、サンバイザ本体の左右方向に出没可能なように補助バイザが設けられている形態(例えば、図17等参照)。
上記(5)形態は、例えば、上記(1)〜(4)のいずれか1つと組み合わせることができる。
【実施例】
【0019】
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。なお、本実施例では、本発明に係る「車両用サンバイザ」として、自動車の運転席及び助手席に適用した車両用サンバイザを例示する。
【0020】
〔実施例1〕
(1)車両用サンバイザの構成
本実施例に係る車両用サンバイザ1は、図1〜図3に示すように、収納空間Sを有するサンバイザ本体2と、この収納空間Sに収容可能な物入れ4及びミラー5と、を備えている。このサンバイザ本体2の表面には、表皮材8が設けられている。
【0021】
なお、上記車両用サンバイザ1は、車両の天井6に自在継手7により取り付けられ、サンバイザ本体2が天井に平行に密着した収容状態と、そこから下方に回転した遮光状態とに旋回可能とされており、車室内、特に着座者の視野を遮光可能となっている。
【0022】
上記サンバイザ本体2の下面には略直方体形状の収容部2aが形成されている。この収容部2aにハウジング3が収容されている。このハウジング3は、下方が開口した直方体形状とされており、その内部が上記収容空間Sとなっている。また、ハウジング3には、物入れ4とミラー5がそれぞれ回転軸9,10により回転可能に支持されている。これら各回転軸9,10は、ハウジング3のうちの着座者から離れた方(収納状態の車両用サンバイザ1の車両前方側(図1(A)の左側))の部位に設けられている。また、これら各回転軸9,10と軸受けとなるハウジング3との間には、物入れ4とミラー5がそれぞれ任意の角度で位置を保持できる程度の摩擦が生じるようになっている。
【0023】
上記物入れ4は、ポケット11を有した形状で、収納空間Sに収容される収容状態(図1(A))と、収納空間Sから脱出(展開)して小物等を出し入れ可能になる使用状態(図1(C))とに回転により変位可能とされている。
【0024】
上記ミラー5は、ミラー本体12と、ミラー本体12を支持するミラーベース13と、を備えている。そして、ミラー本体12を物入れ4に向け、物入れ4の外側に配置されている。このミラー5は、その表面が物入れ4の底面4bに重なった状態で収納空間Sに収容される収容状態と(図1(A))、収納空間Sから脱出(展開)して使用可能になる使用状態(図1(B))とに回転により変位可能とされている。このミラー5の表面積は物入れ4の底面積と略同じ大きさとされ、物入れ4及びミラー5の収容状態で物入れ4の底面4bの全面をミラー5の表面が覆うようになっている。
【0025】
(2)車両用サンバイザの作用
上述した車両用サンバイザ1の動作について説明する。
ミラー5及び物入れ4の不使用時には、これらをいずれも収容空間Sに収容した収容状態にする(図1(A))。そして、ミラー5を使用する際は、ミラー5を下方に回転させて任意の角度で停止させ使用状態にする(図1(B))。これにより、着座者はミラー5を使用することができるようになる。
【0026】
更に、物入れ4を使用する際は、物入れ4を下方に回転させて任意の角度で停止させ使用状態にする(図1(C))。これにより、着座者は物入れ4を使用することができるようになる。同時に、これらミラー5及び物入れ4は遮光機能を有するので、小サンバイザとして利用することができる(図3)。
【0027】
(3)実施例の効果
本実施例によれば、物入れ4及びミラー5をサンバイザ本体2の収容空間Sに収容するようにしたので、従来のようにサンバイザ本体の外部に突出した物入れのために天井に収容部を設ける必要がなく省スペース化を図ることができる。また、物入れ4及びミラー5の収容状態では物入れ4にミラー5が重ねられているので、従来のように物入れとミラーとを隣同士に並べて配置するものに比べて、物入れ4及びミラー5のそれぞれが互いに大きさの制限を受けることがない。このため、物入れ4及びミラー5をサンバイザ本体2の大きさに対して最大限の大きさにすることができ、物入れ4及びミラー5の大型化を図ることができる。また、物入れ4をサンバイザ本体2に設けることにより、例えば物入れをオーバーヘッドコンソールに設けるものに比べて、物入れ4が着座者に近く視認が容易になるので使用感を高めることができる。さらに、物入れ4又はミラー5を展開することで小サンバイザとして利用することができる。
【0028】
また、本実施例では、物入れ4をサンバイザ本体2に回転自在に支持し、ミラー5をサンバイザ本体2に回転自在に支持したので、物入れ4及びミラー5のそれぞれを別個に回転させることができ、互いの軸同士の回転が干渉することなく物入れ4及びミラー5のそれぞれの回転を円滑に行うことができる。
【0029】
さらに、本実施例では、ミラー5の表面積を物入れ4の底面積と略同じ大きさとし、物入れ4及びミラー5の収容状態で物入れ4の底面4bの全面をミラー5の表面で覆うようにしたので、これらの収容時には意匠性を高めることができる。
【0030】
〔実施例2〕
(1)車両用サンバイザの構成
次に、実施例2に係る車両用サンバイザについて説明する。なお、本実施例2に係る車両用サンバイザにおいて、上記実施例1と略同様の構成部位には同符号を付けて詳説を省略することとする。
【0031】
本実施例に係る車両用サンバイザ1は、図4〜図6に示すように、物入れ4がハウジング3に回転軸9により回転可能に支持されると共に、ミラー5の回転軸10が物入れ4の回転軸9の中心孔に回転可能に支持されている。また、ミラー5の表面積は物入れ4の底面積より少し小さくされ、物入れ4及びミラー5の収容状態において、物入れ4の先端部4aはミラー5に覆われておらず露出している。
【0032】
(2)実施例の効果
本実施例によれば、物入れ4とミラー5の回転軸9,10を同軸にし、各回転軸9,10のサンバイザ本体2の厚さ方向の高さを一致させたので、実施例1のように物入れ4とミラー5の回転軸9,10のサンバイザ本体2の厚さ方向の高さが異なる場合に比べて、物入れ4を厚さ方向により大きく設けることができる。
【0033】
さらに、本実施例では、物入れ4の先端部4aをミラー5の収容時に露出させるようにしたので、ミラー5の収容時でも物入れ4の先端部4aを摘んで直接展開させることができる。これにより、一旦ミラー5を展開してから物入れ4を展開するという二度手間を省いて操作性を高めることができる。
【0034】
〔実施例3〕
(1)車両用サンバイザの構成
次に、実施例3に係る車両用サンバイザについて説明する。なお、本実施例3に係る車両用サンバイザにおいて、上記実施例1と略同様の構成部位には同符号を付けて詳説を省略することとする。
【0035】
本実施例に係る車両用サンバイザ1は、図7〜図8に示すように、物入れ4がハウジング3に回転軸9により回転可能に支持されると共に、ミラー5の回転軸10が物入れ4に形成された軸受けにより物入れ4の回転軸9と同軸で回転可能に支持されている。
【0036】
(2)実施例の効果
本実施例によれば、物入れ4とミラー5の回転軸9,10を同軸にし、各回転軸9,10のサンバイザ1の厚さ方向の高さを一致させたので、実施例1のように物入れ4とミラー5の回転軸9,10のサンバイザ本体2の厚さ方向の高さが異なる場合に比べて、物入れ4を厚さ方向により大きく設けることができる。
【0037】
〔実施例4〕
(1)車両用サンバイザの構成
次に、実施例4に係る車両用サンバイザについて説明する。なお、本実施例4に係る車両用サンバイザにおいて、上記実施例1と略同様の構成部位には同符号を付けて詳説を省略することとする。
【0038】
本実施例に係る車両用サンバイザ1は、図9〜図10に示すように、物入れ4がハウジング3に回転軸9により回転可能に支持されると共に、ミラー5の回転軸10が物入れ4に形成された軸受けにより物入れ4の回転軸9と同じ高さで且つ着座者寄りの位置(収納状態の車両用サンバイザ1の車両後方側(図9(A)の右側))で回転可能に支持されている。
【0039】
(2)実施例の効果
本実施例によれば、物入れ4とミラー5の各回転軸9,10のサンバイザ1の厚さ方向の高さを一致させたので、実施例1のように物入れ4とミラー5の回転軸9,10のサンバイザ本体2の厚さ方向の高さが異なる場合に比べて、物入れ4を厚さ方向により大きく設けることができる。
【0040】
〔実施例5〕
(1)車両用サンバイザの構成
次に、実施例5に係る車両用サンバイザについて説明する。なお、本実施例5に係る車両用サンバイザにおいて、上記実施例1と略同様の構成部位には同符号を付けて詳説を省略することとする。
【0041】
本実施例に係る車両用サンバイザ1は、図11〜図13に示すように、ハウジング3には前後方向に伸びたガイド溝14が形成されている。このガイド溝14に物入れ4のガイド突起15が摺動可能に係合することで、物入れ4が前後方向に摺動可能に支持されている。この物入れ4の前端部の下部にはミラー5が回転軸10により回転可能に設けられている。
【0042】
(2)車両用サンバイザの作用
上述した車両用サンバイザの動作について説明する。
ミラー5及び物入れ4の不使用時には、これらをいずれも収容空間Sに収容した収容状態にする(図12)。そして、ミラー5を使用する際は、ミラー5を下方に回転させて任意の角度で停止させ使用状態にする(図11(A))。これにより、着座者はミラー5を使用することができるようになる。同時に、ミラー5は遮光機能を有するので、小サンバイザとして利用することができる(図13)。
【0043】
一方、物入れ4を使用する際は、ミラー5の使用状態によらず、物入れ4を手前側に引き出して使用状態にする(図11(B))。これにより、着座者は物入れ4を使用することができるようになる。また、ミラー5の使用時であれば、ミラー5の前後の位置を調整することができる(図11(A)(C))。同時に、サンバイザ1の使用時であれば、物入れ4を展開することにより遮光面積を更に広げることができるようになる(図13)。
【0044】
(3)実施例の効果
本実施例によれば、ミラー5を使用しながら物入れ4を摺動させることにより、ミラー5と着座者との間隔を調整することができる。このため、着座者がミラー5を顔の近くで見ることができるようになるので、利便性を高めることができる。また、ミラー5と着座者の距離を変更することで遮光範囲(死角)を調整することができる。
【0045】
〔実施例6〕
(1)車両用サンバイザの構成
次に、実施例6に係る車両用サンバイザについて説明する。なお、本実施例6に係る車両用サンバイザにおいて、上記実施例1と略同様の構成部位には同符号を付けて詳説を省略することとする。
【0046】
本実施例に係る車両用サンバイザ1は、図14〜図16に示すように、物入れ4はハウジング3に対して回転軸9により回転可能に設けられている。そして、物入れ4には前後方向に伸びたガイド溝16が形成されている。このガイド溝16にミラー5が摺動可能に係合することで、ミラー5が前後方向に摺動可能に支持されている。
【0047】
(2)車両用サンバイザの作用
上述した車両用サンバイザの動作について説明する。
ミラー5及び物入れ4の不使用時には、これらをいずれも収容空間Sに収容した収容状態にする(図15)。そして、物入れ4を使用する際は、物入れ4を下方に回転させて任意の角度で停止させ使用状態にする(図14(A))。これにより、着座者は物入れ4を使用することができるようになる。同時に、物入れ4は遮光機能を有するので、小サンバイザとして利用することができる(図16)。
【0048】
一方、ミラー5を使用する際は、物入れ4を使用状態にして、ミラー5を手前側に引き出して使用状態にする(図14(B))。これにより、着座者はミラー5を使用することができるようになる。この時、物入れ4とミラー5とを同時に使用することができるようになる。また同時に物入れ4とミラー5により比較的広い面積の遮光を行うことができるようになり、遮光面積の調整を細かくできるようになる(図16)。
【0049】
(3)実施例の効果
本実施例によれば、物入れ4とミラー5を同時に使用することができるようになると共に、フロントガラスに対する遮光面積を広くすることができる。また、サンバイザ1の使用時であってもミラー5を使用することができるので利便性を高めることができる。
【0050】
〔実施例7〕
(1)車両用サンバイザの構成
次に、実施例7に係る車両用サンバイザについて説明する。なお、本実施例7に係る車両用サンバイザにおいて、上記実施例1と略同様の構成部位には同符号を付けて詳説を省略することとする。
【0051】
本実施例に係る車両用サンバイザ1は、図17〜図18に示すように、上記実施例6に追加して、ミラー5と物入れ4の間に補助バイザ17が設けられている。この補助バイザ17は左右に2枚あり、いずれも物入れ4に形成されたガイド溝18に左右方向に摺動可能に設けられている。2枚の補助バイザ17はそれぞれ物入れ4の左右から突出可能とされている。
【0052】
(2)車両用サンバイザの作用
上述した車両用サンバイザの動作について説明する。
物入れ4の使用時に補助バイザ17を左右に引き出すことで使用することができる(図18)。この時、物入れ4の左右が遮光されるようになる。
【0053】
(3)実施例の効果
本実施例によれば、フロントガラスに対する遮光面積を広くすることができる。よって、物入れ4だけでは遮光が不十分な際に使用して効果的に遮光を行うことができるようになる。
【0054】
尚、本発明においては、上記実施例1〜7に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例1では、物入れ4及びミラー5の各回転軸9,10のサンバイザ本体2の厚さ方向の高さを異ならせるようにしたが、これに限定されず、例えば、物入れ4及びミラー5の各回転軸9,10のサンバイザ本体2の厚さ方向の高さを一致させるようにしてもよい。
【0055】
また、上記実施例5では、物入れ4を摺動させる機構としてガイド溝14とガイド突起15を利用しているが、これに限定されず、例えば、ローラーや歯車を適用してもよい。さらに、上記実施例6では、ミラー5を摺動させる機構としてガイド溝16を利用しているが、これに限定されず、例えば、ローラーや歯車を適用してもよい。
【0056】
上記実施例7では、補助バイザ17を実施例6の車両用サンバイザ1に設けたが、これに限定されず、実施例1〜5の車両用サンバイザ1に設けるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0057】
車両用サンバイザとして広く利用される。特に、物入れ及びミラーを備えた車両用サンバイザとして好適に利用される。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】実施例1に係る車両用サンバイザの動作を説明するための説明図であり、(A)は収容した状態、(B)はミラーを展開した状態、(C)は物入れを展開した状態を示す。
【図2】上記車両用サンバイザの構成を説明するための説明図であり、(A)は縦断面図、(B)は同図中A−A線で切断した断面図を示す。
【図3】上記車両用サンバイザを自動車に取り付けた状態を示す概略図である。
【図4】実施例2に係る車両用サンバイザの動作を説明するための説明図であり、(A)はミラーを展開した状態、(B)は物入れを展開した状態を示す。
【図5】上記車両用サンバイザの構成を説明するための説明図であり、(A)は縦断面側面図、(B)は同図中B−B線で切断した断面図を示す。
【図6】上記車両用サンバイザを自動車に取り付けた状態を示す概略図である。
【図7】実施例3に係る車両用サンバイザの構成を説明するための説明図であり、(A)は縦断面側面図、(B)は同図中C−C線で切断した断面図を示す。
【図8】上記車両用サンバイザを自動車に取り付けた状態を示す概略図である。
【図9】実施例4に係る車両用サンバイザの動作を説明するための説明図であり、(A)はミラーを展開した状態、(B)は物入れを展開した状態を示す。
【図10】上記車両用サンバイザの構成を説明するための説明図であり、(A)は縦断面側面図、(B)は同図中D−D線で切断した断面図を示す。
【図11】実施例5に係る車両用サンバイザの動作を説明するための説明図であり、(A)はミラーを展開した状態、(B)は物入れを展開した状態、(C)は両方を展開した状態を示す。
【図12】上記車両用サンバイザの構成を説明するための説明図であり、(A)は縦断面側面図、(B)は同図中E−E線で切断した断面図を示す。
【図13】上記車両用サンバイザを自動車に取り付けた状態を示す概略図である。
【図14】実施例6に係る車両用サンバイザの動作を説明するための説明図であり、(A)は物入れを展開した状態、(B)はミラーを展開した状態を示す。
【図15】上記車両用サンバイザの構成を説明するための説明図であり、(A)は縦断面側面図、(B)は同図中F−F線で切断した断面図を示す。
【図16】上記車両用サンバイザを自動車に取り付けた状態を示す概略図である。
【図17】実施例7に係る車両用サンバイザの構成を説明するための説明図であり、(A)は縦断面側面図、(B)は同図中G−G線で切断した断面図を示す。
【図18】上記車両用サンバイザを自動車に取り付けた状態を示す概略図である。
【符号の説明】
【0059】
1;車両用サンバイザ、2;サンバイザ本体、3;ハウジング、4;物入れ、5;ミラー、9;物入れの回転軸、10;ミラーの回転軸、S;収納空間。
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用サンバイザに関し、さらに詳しくは、天井に物入れのための収容部を形成する必要がなく省スペース化を図ることができると共に、物入れ及びミラーの大型化を図ることができる車両用サンバイザに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、自動車等の車両のフロントガラス上部には主として前部座席の遮光を行うサンバイザが設けられている。この種のサンバイザとしては、サンバイザが天井に平行に密着した収容状態と、そこから下方に回転した遮光状態とに旋回可能なものが周知である。このような旋回式のサンバイザにおいて、サンバイザ本体の裏面にバニティーミラーや物入れが設けられたものが知られている(特許文献1参照)。
上記特許文献1には、1つのサンバイザ本体の右半分にバニティーミラーを設けると共に、左半分に物入れを設けてなるサンバイザが開示されている。また、サンバイザの収容時に、物入れを天井側に形成された凹部に収容することが開示されている。
【0003】
しかし、上記特許文献1のサンバイザでは、サンバイザ本体から物入れが突出しているため、天井との干渉を防止するために天井側に深い収容部を形成しなければならない。また、サンバイザ本体に対して物入れとバニティーミラーの両者を設けるには横に並べて配置しなければならず、それぞれの左右方向の大きさが制限されてしまう。
【0004】
【特許文献1】特開2006−27304号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、天井に物入れのための収容部を形成する必要がなく省スペース化を図ることができると共に、物入れ及びミラーの大型化を図ることができる車両用サンバイザを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の通りである。
1.その内部に収容空間を有するサンバイザ本体と、
前記サンバイザ本体に対して、前記収容空間に収容される収容状態と該収容空間から脱出される使用状態との間で変位可能に設けられる物入れと、
前記サンバイザ本体に対して、前記収容空間に収容される収容状態と該収容空間から脱出される使用状態との間で変位可能に設けられるミラーと、を備え、
前記物入れ及び前記ミラーの収容状態では該物入れの底面に該ミラーの表面が重ねられていることを特徴とする車両用サンバイザ。
2.前記物入れは前記サンバイザ本体に回転自在に支持されており、前記ミラーは前記サンバイザ本体に回転自在に支持されている上記1.記載の車両用サンバイザ。
3.前記物入れは前記サンバイザ本体に回転自在に支持されており、前記ミラーは前記物入れに回転自在に支持されており、該物入れの回転軸と該ミラーの回転軸とは、前記サンバイザ本体の厚さ方向の高さが一致している上記1.記載の車両用サンバイザ。
4.前記物入れは、前記サンバイザ本体に摺動自在に支持されており、前記ミラーは、前記物入れに回転自在に支持されている上記1.記載の車両用サンバイザ。
5.前記物入れは、前記サンバイザ本体に回転自在に支持されており、前記ミラーは、前記物入れに摺動自在に支持されている上記1.記載の車両用サンバイザ。
【発明の効果】
【0007】
本発明の車両用サンバイザによると、物入れ及びミラーをサンバイザ本体の収容空間に収容するようにしたので、従来のようにサンバイザ本体の外部に突出した物入れのために天井に収容部を設ける必要がなく省スペース化を図ることができる。また、物入れ及びミラーの収容状態では物入れの底面にミラーの表面が重ねられているので、従来のように物入れとミラーとを隣同士に並べて配置するものに比べて、物入れ及びミラーのそれぞれが互いに大きさの制限を受けることがない。このため、物入れ及びミラーをサンバイザ本体の大きさに対して最大限の大きさにすることができ、物入れ及びミラーの大型化を図ることができる。また、物入れをサンバイザ本体に設けることにより、例えば物入れをオーバーヘッドコンソールに設けるものに比べて、物入れが着座者に近く視認が容易になるので使用感を高めることができる。さらに、物入れ又はミラーを展開することで小サンバイザとして利用することができる。
また、前記物入れが前記サンバイザ本体に回転自在に支持されており、前記ミラーが前記サンバイザ本体に回転自在に支持されている場合は、物入れ及びミラーのそれぞれを別個に回転させることができ、互いの軸同士の回転が干渉することなく物入れ及びミラーのそれぞれの回転を円滑に行うことができる。
また、前記物入れが前記サンバイザ本体に回転自在に支持されており、前記ミラーが前記物入れに回転自在に支持されており、該物入れの回転軸と該ミラーの回転軸とが、前記サンバイザ本体の厚さ方向の高さが一致している場合は、物入れの厚さ方向の寸法を大きく確保することができる。
また、前記物入れが、前記サンバイザ本体に摺動自在に支持されており、前記ミラーが、前記物入れに回転自在に支持されている場合は、ミラーを使用しながら物入れを摺動させることによりミラーと着座者との間隔を調整することができる。このため、着座者がミラーを顔の近くで見ることができるようになるので、利便性を高めることができる。
さらに、前記物入れが、前記サンバイザ本体に回転自在に支持されており、前記ミラーが、前記物入れに摺動自在に支持されている場合は、物入れを使用状態にしてミラーを引き出すことにより物入れ及びミラーを同時に使用することができるようになる。しかも、小サンバイザとして使用する場合にはフロントガラスに対する遮光面積を広くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
1.車両用サンバイザ
本実施形態1.に係る車両用サンバイザは、以下に述べるサンバイザ本体、物入れ、及びミラーを備える。
なお、上記車両用サンバイザは、通常、車両の天井等に自在継手等により取り付けられ、サンバイザ本体が天井に平行に密着した収容状態と、そこから下方に回転した遮光状態とに旋回可能とされており、車室内、特に着座者の視野を遮光可能となっている。
【0009】
上記「サンバイザ本体」は、その内部に収容空間を有する限り、その構造、大きさ、形状、材質などは特に問わない。
上記サンバイザ本体には、例えば、凹状の収容部が設けられ、この収容部に下方を開放した箱状のハウジングが収容され、このハウジングの内部が上記収容空間となっていることができる。
【0010】
上記「物入れ」は、上記サンバイザ本体に対して、収容空間に収容される収容状態と収容空間から脱出される使用状態との間で変位可能に設けられる限り、その構造、大きさ、形状、材質、数量、使用形態などは特に問わない。この物入れは、通常、カード、眼鏡、コイン、筆記具等の物を収容するためのものとして使用される。
【0011】
上記「ミラー」は、上記サンバイザ本体に対して、収容空間に収容される収容状態と収容空間から脱出される使用状態との間で変位可能に設けられる限り、その構造、大きさ、形状、材質、数量、使用形態などは特に問わない。このミラーは、通常、着座者が自分の顔や後方を見るためのものとして使用される。
【0012】
本実施形態1.の車両用サンバイザでは、上記物入れ及びミラーの収容状態では物入れの底面にミラーの表面が重ねられている。
この場合、例えば、物入れの底面積とミラーの表面積とが略同じ大きさとされ、物入れ及びミラーの収容状態で物入れの底面がミラーの表面で覆われていることができる。これにより、物入れ及びミラーの収容時の意匠性を高めることができる。また、例えば、物入れの底面積よりミラーの表面積が小さくされ、物入れ及びミラーの収容状態で物入れの先端部(例えば、物入れの回転軸と反対側の先端部)が露出されていることができる。これにより、物入れを使用する際に、一旦ミラーを展開してから物入れを展開するという二度手間を省くことができる。
【0013】
ここで、上記実施形態1.の車両用サンバイザとしては、例えば、以下に述べる(1)〜(5)形態等を挙げることができる。
【0014】
(1)上記物入れはサンバイザ本体に回転自在に支持されており、上記ミラーはサンバイザ本体に回転自在に支持されている形態(例えば、図1等参照)。
上記(1)形態では、例えば、物入れ及びサンバイザ本体のうちの一方には回転軸が設けられ、他方には回転軸を回転自在に支持する軸受部が設けられていると共に、ミラー及びサンバイザ本体のうちの一方には回転軸が設けられ、他方には回転軸を回転自在に支持する軸受部が設けられていることができる。これら物入れの回転軸とミラーの回転軸とは、例えば、互いに平行な軸又は一致した軸であることができる。
上記(1)形態では、例えば、上記物入れの回転軸と上記ミラーの回転軸とが、サンバイザ本体の厚さ方向の高さが一致していることができる。これにより、物入れの厚さ方向の寸法を大きく確保することができる。
【0015】
(2)上記物入れはサンバイザ本体に回転自在に支持されており、上記ミラーは物入れに回転自在に支持されており、物入れの回転軸とミラーの回転軸とは、サンバイザ本体の厚さ方向の高さが一致している形態(例えば、図4、図7及び図9等参照)。
上記(2)形態では、例えば、物入れ及びサンバイザ本体のうちの一方には回転軸が設けられ、他方には回転軸を回転自在に支持する軸受部が設けられていると共に、ミラー及び物入れのうちの一方には回転軸が設けられ、他方には回転軸を回転自在に支持する軸受部が設けられていることができる。これら物入れの回転軸とミラーの回転軸とは、例えば、互いに平行な軸又は一致した軸であることができる。
【0016】
(3)上記物入れは、サンバイザ本体に摺動自在に支持されており、上記ミラーは、物入れに回転自在に支持されている形態(例えば、図11等参照)。
上記(3)形態では、例えば、物入れ及びサンバイザ本体のうちの一方には摺動部が設けられ、他方には摺動部を案内するガイド部が設けられていると共に、ミラー及び物入れのうちの一方には回転軸が設けられ、他方には回転軸を回転自在に支持する軸受部が設けられていることができる。上記物入れの摺動方向とミラーの回転軸とは、例えば、交差していることができる。
【0017】
(4)上記物入れは、サンバイザ本体に回転自在に支持されており、上記ミラーは、物入れにスライド自在に支持されている形態(例えば、図14等参照)。
上記(4)形態では、例えば、物入れ及びサンバイザ本体のうちの一方には回転軸が設けられ、他方には回転軸を回転自在に支持する軸受部が設けられていると共に、ミラー及び物入れのうちの一方には摺動部が設けられ、他方には摺動部を案内するガイド部が設けられていることができる。上記物入れの回転軸とミラーの摺動方向とは、例えば、交差していることができる。
【0018】
(5)上記物入れには、サンバイザ本体の左右方向に出没可能なように補助バイザが設けられている形態(例えば、図17等参照)。
上記(5)形態は、例えば、上記(1)〜(4)のいずれか1つと組み合わせることができる。
【実施例】
【0019】
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。なお、本実施例では、本発明に係る「車両用サンバイザ」として、自動車の運転席及び助手席に適用した車両用サンバイザを例示する。
【0020】
〔実施例1〕
(1)車両用サンバイザの構成
本実施例に係る車両用サンバイザ1は、図1〜図3に示すように、収納空間Sを有するサンバイザ本体2と、この収納空間Sに収容可能な物入れ4及びミラー5と、を備えている。このサンバイザ本体2の表面には、表皮材8が設けられている。
【0021】
なお、上記車両用サンバイザ1は、車両の天井6に自在継手7により取り付けられ、サンバイザ本体2が天井に平行に密着した収容状態と、そこから下方に回転した遮光状態とに旋回可能とされており、車室内、特に着座者の視野を遮光可能となっている。
【0022】
上記サンバイザ本体2の下面には略直方体形状の収容部2aが形成されている。この収容部2aにハウジング3が収容されている。このハウジング3は、下方が開口した直方体形状とされており、その内部が上記収容空間Sとなっている。また、ハウジング3には、物入れ4とミラー5がそれぞれ回転軸9,10により回転可能に支持されている。これら各回転軸9,10は、ハウジング3のうちの着座者から離れた方(収納状態の車両用サンバイザ1の車両前方側(図1(A)の左側))の部位に設けられている。また、これら各回転軸9,10と軸受けとなるハウジング3との間には、物入れ4とミラー5がそれぞれ任意の角度で位置を保持できる程度の摩擦が生じるようになっている。
【0023】
上記物入れ4は、ポケット11を有した形状で、収納空間Sに収容される収容状態(図1(A))と、収納空間Sから脱出(展開)して小物等を出し入れ可能になる使用状態(図1(C))とに回転により変位可能とされている。
【0024】
上記ミラー5は、ミラー本体12と、ミラー本体12を支持するミラーベース13と、を備えている。そして、ミラー本体12を物入れ4に向け、物入れ4の外側に配置されている。このミラー5は、その表面が物入れ4の底面4bに重なった状態で収納空間Sに収容される収容状態と(図1(A))、収納空間Sから脱出(展開)して使用可能になる使用状態(図1(B))とに回転により変位可能とされている。このミラー5の表面積は物入れ4の底面積と略同じ大きさとされ、物入れ4及びミラー5の収容状態で物入れ4の底面4bの全面をミラー5の表面が覆うようになっている。
【0025】
(2)車両用サンバイザの作用
上述した車両用サンバイザ1の動作について説明する。
ミラー5及び物入れ4の不使用時には、これらをいずれも収容空間Sに収容した収容状態にする(図1(A))。そして、ミラー5を使用する際は、ミラー5を下方に回転させて任意の角度で停止させ使用状態にする(図1(B))。これにより、着座者はミラー5を使用することができるようになる。
【0026】
更に、物入れ4を使用する際は、物入れ4を下方に回転させて任意の角度で停止させ使用状態にする(図1(C))。これにより、着座者は物入れ4を使用することができるようになる。同時に、これらミラー5及び物入れ4は遮光機能を有するので、小サンバイザとして利用することができる(図3)。
【0027】
(3)実施例の効果
本実施例によれば、物入れ4及びミラー5をサンバイザ本体2の収容空間Sに収容するようにしたので、従来のようにサンバイザ本体の外部に突出した物入れのために天井に収容部を設ける必要がなく省スペース化を図ることができる。また、物入れ4及びミラー5の収容状態では物入れ4にミラー5が重ねられているので、従来のように物入れとミラーとを隣同士に並べて配置するものに比べて、物入れ4及びミラー5のそれぞれが互いに大きさの制限を受けることがない。このため、物入れ4及びミラー5をサンバイザ本体2の大きさに対して最大限の大きさにすることができ、物入れ4及びミラー5の大型化を図ることができる。また、物入れ4をサンバイザ本体2に設けることにより、例えば物入れをオーバーヘッドコンソールに設けるものに比べて、物入れ4が着座者に近く視認が容易になるので使用感を高めることができる。さらに、物入れ4又はミラー5を展開することで小サンバイザとして利用することができる。
【0028】
また、本実施例では、物入れ4をサンバイザ本体2に回転自在に支持し、ミラー5をサンバイザ本体2に回転自在に支持したので、物入れ4及びミラー5のそれぞれを別個に回転させることができ、互いの軸同士の回転が干渉することなく物入れ4及びミラー5のそれぞれの回転を円滑に行うことができる。
【0029】
さらに、本実施例では、ミラー5の表面積を物入れ4の底面積と略同じ大きさとし、物入れ4及びミラー5の収容状態で物入れ4の底面4bの全面をミラー5の表面で覆うようにしたので、これらの収容時には意匠性を高めることができる。
【0030】
〔実施例2〕
(1)車両用サンバイザの構成
次に、実施例2に係る車両用サンバイザについて説明する。なお、本実施例2に係る車両用サンバイザにおいて、上記実施例1と略同様の構成部位には同符号を付けて詳説を省略することとする。
【0031】
本実施例に係る車両用サンバイザ1は、図4〜図6に示すように、物入れ4がハウジング3に回転軸9により回転可能に支持されると共に、ミラー5の回転軸10が物入れ4の回転軸9の中心孔に回転可能に支持されている。また、ミラー5の表面積は物入れ4の底面積より少し小さくされ、物入れ4及びミラー5の収容状態において、物入れ4の先端部4aはミラー5に覆われておらず露出している。
【0032】
(2)実施例の効果
本実施例によれば、物入れ4とミラー5の回転軸9,10を同軸にし、各回転軸9,10のサンバイザ本体2の厚さ方向の高さを一致させたので、実施例1のように物入れ4とミラー5の回転軸9,10のサンバイザ本体2の厚さ方向の高さが異なる場合に比べて、物入れ4を厚さ方向により大きく設けることができる。
【0033】
さらに、本実施例では、物入れ4の先端部4aをミラー5の収容時に露出させるようにしたので、ミラー5の収容時でも物入れ4の先端部4aを摘んで直接展開させることができる。これにより、一旦ミラー5を展開してから物入れ4を展開するという二度手間を省いて操作性を高めることができる。
【0034】
〔実施例3〕
(1)車両用サンバイザの構成
次に、実施例3に係る車両用サンバイザについて説明する。なお、本実施例3に係る車両用サンバイザにおいて、上記実施例1と略同様の構成部位には同符号を付けて詳説を省略することとする。
【0035】
本実施例に係る車両用サンバイザ1は、図7〜図8に示すように、物入れ4がハウジング3に回転軸9により回転可能に支持されると共に、ミラー5の回転軸10が物入れ4に形成された軸受けにより物入れ4の回転軸9と同軸で回転可能に支持されている。
【0036】
(2)実施例の効果
本実施例によれば、物入れ4とミラー5の回転軸9,10を同軸にし、各回転軸9,10のサンバイザ1の厚さ方向の高さを一致させたので、実施例1のように物入れ4とミラー5の回転軸9,10のサンバイザ本体2の厚さ方向の高さが異なる場合に比べて、物入れ4を厚さ方向により大きく設けることができる。
【0037】
〔実施例4〕
(1)車両用サンバイザの構成
次に、実施例4に係る車両用サンバイザについて説明する。なお、本実施例4に係る車両用サンバイザにおいて、上記実施例1と略同様の構成部位には同符号を付けて詳説を省略することとする。
【0038】
本実施例に係る車両用サンバイザ1は、図9〜図10に示すように、物入れ4がハウジング3に回転軸9により回転可能に支持されると共に、ミラー5の回転軸10が物入れ4に形成された軸受けにより物入れ4の回転軸9と同じ高さで且つ着座者寄りの位置(収納状態の車両用サンバイザ1の車両後方側(図9(A)の右側))で回転可能に支持されている。
【0039】
(2)実施例の効果
本実施例によれば、物入れ4とミラー5の各回転軸9,10のサンバイザ1の厚さ方向の高さを一致させたので、実施例1のように物入れ4とミラー5の回転軸9,10のサンバイザ本体2の厚さ方向の高さが異なる場合に比べて、物入れ4を厚さ方向により大きく設けることができる。
【0040】
〔実施例5〕
(1)車両用サンバイザの構成
次に、実施例5に係る車両用サンバイザについて説明する。なお、本実施例5に係る車両用サンバイザにおいて、上記実施例1と略同様の構成部位には同符号を付けて詳説を省略することとする。
【0041】
本実施例に係る車両用サンバイザ1は、図11〜図13に示すように、ハウジング3には前後方向に伸びたガイド溝14が形成されている。このガイド溝14に物入れ4のガイド突起15が摺動可能に係合することで、物入れ4が前後方向に摺動可能に支持されている。この物入れ4の前端部の下部にはミラー5が回転軸10により回転可能に設けられている。
【0042】
(2)車両用サンバイザの作用
上述した車両用サンバイザの動作について説明する。
ミラー5及び物入れ4の不使用時には、これらをいずれも収容空間Sに収容した収容状態にする(図12)。そして、ミラー5を使用する際は、ミラー5を下方に回転させて任意の角度で停止させ使用状態にする(図11(A))。これにより、着座者はミラー5を使用することができるようになる。同時に、ミラー5は遮光機能を有するので、小サンバイザとして利用することができる(図13)。
【0043】
一方、物入れ4を使用する際は、ミラー5の使用状態によらず、物入れ4を手前側に引き出して使用状態にする(図11(B))。これにより、着座者は物入れ4を使用することができるようになる。また、ミラー5の使用時であれば、ミラー5の前後の位置を調整することができる(図11(A)(C))。同時に、サンバイザ1の使用時であれば、物入れ4を展開することにより遮光面積を更に広げることができるようになる(図13)。
【0044】
(3)実施例の効果
本実施例によれば、ミラー5を使用しながら物入れ4を摺動させることにより、ミラー5と着座者との間隔を調整することができる。このため、着座者がミラー5を顔の近くで見ることができるようになるので、利便性を高めることができる。また、ミラー5と着座者の距離を変更することで遮光範囲(死角)を調整することができる。
【0045】
〔実施例6〕
(1)車両用サンバイザの構成
次に、実施例6に係る車両用サンバイザについて説明する。なお、本実施例6に係る車両用サンバイザにおいて、上記実施例1と略同様の構成部位には同符号を付けて詳説を省略することとする。
【0046】
本実施例に係る車両用サンバイザ1は、図14〜図16に示すように、物入れ4はハウジング3に対して回転軸9により回転可能に設けられている。そして、物入れ4には前後方向に伸びたガイド溝16が形成されている。このガイド溝16にミラー5が摺動可能に係合することで、ミラー5が前後方向に摺動可能に支持されている。
【0047】
(2)車両用サンバイザの作用
上述した車両用サンバイザの動作について説明する。
ミラー5及び物入れ4の不使用時には、これらをいずれも収容空間Sに収容した収容状態にする(図15)。そして、物入れ4を使用する際は、物入れ4を下方に回転させて任意の角度で停止させ使用状態にする(図14(A))。これにより、着座者は物入れ4を使用することができるようになる。同時に、物入れ4は遮光機能を有するので、小サンバイザとして利用することができる(図16)。
【0048】
一方、ミラー5を使用する際は、物入れ4を使用状態にして、ミラー5を手前側に引き出して使用状態にする(図14(B))。これにより、着座者はミラー5を使用することができるようになる。この時、物入れ4とミラー5とを同時に使用することができるようになる。また同時に物入れ4とミラー5により比較的広い面積の遮光を行うことができるようになり、遮光面積の調整を細かくできるようになる(図16)。
【0049】
(3)実施例の効果
本実施例によれば、物入れ4とミラー5を同時に使用することができるようになると共に、フロントガラスに対する遮光面積を広くすることができる。また、サンバイザ1の使用時であってもミラー5を使用することができるので利便性を高めることができる。
【0050】
〔実施例7〕
(1)車両用サンバイザの構成
次に、実施例7に係る車両用サンバイザについて説明する。なお、本実施例7に係る車両用サンバイザにおいて、上記実施例1と略同様の構成部位には同符号を付けて詳説を省略することとする。
【0051】
本実施例に係る車両用サンバイザ1は、図17〜図18に示すように、上記実施例6に追加して、ミラー5と物入れ4の間に補助バイザ17が設けられている。この補助バイザ17は左右に2枚あり、いずれも物入れ4に形成されたガイド溝18に左右方向に摺動可能に設けられている。2枚の補助バイザ17はそれぞれ物入れ4の左右から突出可能とされている。
【0052】
(2)車両用サンバイザの作用
上述した車両用サンバイザの動作について説明する。
物入れ4の使用時に補助バイザ17を左右に引き出すことで使用することができる(図18)。この時、物入れ4の左右が遮光されるようになる。
【0053】
(3)実施例の効果
本実施例によれば、フロントガラスに対する遮光面積を広くすることができる。よって、物入れ4だけでは遮光が不十分な際に使用して効果的に遮光を行うことができるようになる。
【0054】
尚、本発明においては、上記実施例1〜7に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例1では、物入れ4及びミラー5の各回転軸9,10のサンバイザ本体2の厚さ方向の高さを異ならせるようにしたが、これに限定されず、例えば、物入れ4及びミラー5の各回転軸9,10のサンバイザ本体2の厚さ方向の高さを一致させるようにしてもよい。
【0055】
また、上記実施例5では、物入れ4を摺動させる機構としてガイド溝14とガイド突起15を利用しているが、これに限定されず、例えば、ローラーや歯車を適用してもよい。さらに、上記実施例6では、ミラー5を摺動させる機構としてガイド溝16を利用しているが、これに限定されず、例えば、ローラーや歯車を適用してもよい。
【0056】
上記実施例7では、補助バイザ17を実施例6の車両用サンバイザ1に設けたが、これに限定されず、実施例1〜5の車両用サンバイザ1に設けるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0057】
車両用サンバイザとして広く利用される。特に、物入れ及びミラーを備えた車両用サンバイザとして好適に利用される。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】実施例1に係る車両用サンバイザの動作を説明するための説明図であり、(A)は収容した状態、(B)はミラーを展開した状態、(C)は物入れを展開した状態を示す。
【図2】上記車両用サンバイザの構成を説明するための説明図であり、(A)は縦断面図、(B)は同図中A−A線で切断した断面図を示す。
【図3】上記車両用サンバイザを自動車に取り付けた状態を示す概略図である。
【図4】実施例2に係る車両用サンバイザの動作を説明するための説明図であり、(A)はミラーを展開した状態、(B)は物入れを展開した状態を示す。
【図5】上記車両用サンバイザの構成を説明するための説明図であり、(A)は縦断面側面図、(B)は同図中B−B線で切断した断面図を示す。
【図6】上記車両用サンバイザを自動車に取り付けた状態を示す概略図である。
【図7】実施例3に係る車両用サンバイザの構成を説明するための説明図であり、(A)は縦断面側面図、(B)は同図中C−C線で切断した断面図を示す。
【図8】上記車両用サンバイザを自動車に取り付けた状態を示す概略図である。
【図9】実施例4に係る車両用サンバイザの動作を説明するための説明図であり、(A)はミラーを展開した状態、(B)は物入れを展開した状態を示す。
【図10】上記車両用サンバイザの構成を説明するための説明図であり、(A)は縦断面側面図、(B)は同図中D−D線で切断した断面図を示す。
【図11】実施例5に係る車両用サンバイザの動作を説明するための説明図であり、(A)はミラーを展開した状態、(B)は物入れを展開した状態、(C)は両方を展開した状態を示す。
【図12】上記車両用サンバイザの構成を説明するための説明図であり、(A)は縦断面側面図、(B)は同図中E−E線で切断した断面図を示す。
【図13】上記車両用サンバイザを自動車に取り付けた状態を示す概略図である。
【図14】実施例6に係る車両用サンバイザの動作を説明するための説明図であり、(A)は物入れを展開した状態、(B)はミラーを展開した状態を示す。
【図15】上記車両用サンバイザの構成を説明するための説明図であり、(A)は縦断面側面図、(B)は同図中F−F線で切断した断面図を示す。
【図16】上記車両用サンバイザを自動車に取り付けた状態を示す概略図である。
【図17】実施例7に係る車両用サンバイザの構成を説明するための説明図であり、(A)は縦断面側面図、(B)は同図中G−G線で切断した断面図を示す。
【図18】上記車両用サンバイザを自動車に取り付けた状態を示す概略図である。
【符号の説明】
【0059】
1;車両用サンバイザ、2;サンバイザ本体、3;ハウジング、4;物入れ、5;ミラー、9;物入れの回転軸、10;ミラーの回転軸、S;収納空間。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
その内部に収容空間を有するサンバイザ本体と、
前記サンバイザ本体に対して、前記収容空間に収容される収容状態と該収容空間から脱出される使用状態との間で変位可能に設けられる物入れと、
前記サンバイザ本体に対して、前記収容空間に収容される収容状態と該収容空間から脱出される使用状態との間で変位可能に設けられるミラーと、を備え、
前記物入れ及び前記ミラーの収容状態では該物入れの底面に該ミラーの表面が重ねられていることを特徴とする車両用サンバイザ。
【請求項2】
前記物入れは前記サンバイザ本体に回転自在に支持されており、前記ミラーは前記サンバイザ本体に回転自在に支持されている請求項1記載の車両用サンバイザ。
【請求項3】
前記物入れは前記サンバイザ本体に回転自在に支持されており、前記ミラーは前記物入れに回転自在に支持されており、該物入れの回転軸と該ミラーの回転軸とは、前記サンバイザ本体の厚さ方向の高さが一致している請求項1記載の車両用サンバイザ。
【請求項4】
前記物入れは、前記サンバイザ本体に摺動自在に支持されており、前記ミラーは、前記物入れに回転自在に支持されている請求項1記載の車両用サンバイザ。
【請求項5】
前記物入れは、前記サンバイザ本体に回転自在に支持されており、前記ミラーは、前記物入れに摺動自在に支持されている請求項1記載の車両用サンバイザ。
【請求項1】
その内部に収容空間を有するサンバイザ本体と、
前記サンバイザ本体に対して、前記収容空間に収容される収容状態と該収容空間から脱出される使用状態との間で変位可能に設けられる物入れと、
前記サンバイザ本体に対して、前記収容空間に収容される収容状態と該収容空間から脱出される使用状態との間で変位可能に設けられるミラーと、を備え、
前記物入れ及び前記ミラーの収容状態では該物入れの底面に該ミラーの表面が重ねられていることを特徴とする車両用サンバイザ。
【請求項2】
前記物入れは前記サンバイザ本体に回転自在に支持されており、前記ミラーは前記サンバイザ本体に回転自在に支持されている請求項1記載の車両用サンバイザ。
【請求項3】
前記物入れは前記サンバイザ本体に回転自在に支持されており、前記ミラーは前記物入れに回転自在に支持されており、該物入れの回転軸と該ミラーの回転軸とは、前記サンバイザ本体の厚さ方向の高さが一致している請求項1記載の車両用サンバイザ。
【請求項4】
前記物入れは、前記サンバイザ本体に摺動自在に支持されており、前記ミラーは、前記物入れに回転自在に支持されている請求項1記載の車両用サンバイザ。
【請求項5】
前記物入れは、前記サンバイザ本体に回転自在に支持されており、前記ミラーは、前記物入れに摺動自在に支持されている請求項1記載の車両用サンバイザ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2010−132197(P2010−132197A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−311529(P2008−311529)
【出願日】平成20年12月5日(2008.12.5)
【出願人】(000241500)トヨタ紡織株式会社 (2,945)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月5日(2008.12.5)
【出願人】(000241500)トヨタ紡織株式会社 (2,945)
【Fターム(参考)】
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