説明

車両用シートの組み付け構造

【課題】長期の使用であっても、車両の乗り心地の良さを保つことができる車両用シートの組み付け構造を提供すること。
【解決手段】車両用シートは、車両フロア側の部材とシートクッション側の部材との間に弾性部材を挟み込んで組み付けられている。弾性部材は、皿ばね部材から構成されている。そして、車両フロア側の部材とシートクッション側の部材と皿ばね部材とにボルトを貫通させ、この貫通させた状態のボルトにナットを締め付けることで、皿ばね部材を車両フロア側の部材とシートクッション側の部材との間に挟み込んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートの組み付け構造に関し、詳しくは、車両フロア側の部材とシートクッション側の部材との間に弾性部材を挟み込んで車両フロア側の部材に車両用シートを組み付ける構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両用シートを車両フロアに組み付ける構造として、車両フロア側の部材とシートクッション側の部材との間に弾性部材を挟み込んで組み付ける構造が既に知られている。ここで、下記特許文献1には、車両フロア側の部材とシートクッション側の部材との間にゴム部材を挟み込んで組み付ける構造が開示されている。これにより、走行時の振動を吸収できるため、車両の乗り心地の良さを向上させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−335164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来技術では、ゴム部材が経年劣化してしまう恐れがあった。そのため、長期の使用には不向きであった。
【0005】
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、長期の使用であっても、車両の乗り心地の良さを保つことができる車両用シートの組み付け構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、車両フロア側の部材とシートクッション側の部材との間に弾性部材を挟み込んで車両フロア側の部材に車両用シートを組み付ける構造であって、弾性部材は、皿ばね部材から構成されており、車両フロア側の部材とシートクッション側の部材と皿ばね部材とにボルトを貫通させ、この貫通させた状態のボルトにナットを締め付けることで、皿ばね部材を車両フロア側の部材とシートクッション側の部材との間に挟み込んでいることを特徴とする構造である。
この構造によれば、弾性部材として、ゴム部材の代わりに皿ばね部材が使用されている。そのため、皿ばね部材であれば、ゴム部材のように、経年劣化してしまう恐れがない。したがって、長期の使用であっても、車両の乗り心地の良さを保つことができる。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートの組み付け構造であって、ナットとシートクッション側の部材との間にも、ボルトを貫通させた皿ばね部材を挟み込んでおり、ナットは、両皿ばね部材が撓み状態となるようにボルトに締め付けられていることを特徴とする構造である。
この構造によれば、車両用シート側から車両フロア側に向けて荷重が生じることで、下側の皿ばね部材に大きく撓みが生じると、上側の皿ばね部材は復元していく。これにより、シートクッション側の部材と、各ナットとの間に生じる隙を詰めることができる。そのため、下側の皿ばね部材に大きく撓みが生じても、上側の皿ばね部材とナットとの間で異音の発生を防止できる。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1〜2のいずれか1項に記載の車両用シートの組み付け構造であって、皿ばね部材の外周の縁には、内周の縁の方向に対し逆方向に向けて円筒体が形成され、この円筒体の内部には、皿ばねの軸方向に大荷重が作用したときでも、自身の軸方向の潰れを防止するストッパと、このストッパが皿ばねの内面に接触することを防止する弾性体とが設けられていることを特徴とする構造である。
この構造によれば、車両の振動によって、車両用シート側から車両フロア側に向けて(上側から下側に向けて)生じる荷重が大きい場合でも、この荷重方向において、両皿ばね部材が潰れることを防止できる。このとき、下側の皿ばね部材の内面は弾性体に接触するため、ストッパがこの皿ばね部材の内面に直に接触することを防止できる。したがって、異音の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明の実施例に係る右後部席の内部構造を示す分解斜視図である。また、一部拡大図は、左サイドフレームの内側の構造が良く見えるように、左サイドフレームと左フロントカバーとを破断させた状態で示している。
【図2】図2は、図1の組み付け状態におけるII−II線断面図である。
【図3】図3は、図2において、右後部席側から車両フロア側に向けて荷重が作用した状態を示す図である。
【図4】図4は、図3において、荷重の反力が作用した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜4を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、『車両用シート』の例として、『右後部席1』を例に説明していく。これと同様に、『車両フロア側の部材』の例として、『右後部席1を左右方向にスライドさせる第1のスライドレール40の前後一対のアッパレール44、44』を例に説明していき、『シートクッション2側の部材』の例として、『左右一対のサイドフレーム12、16』を例に説明していく。また、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、右後部席1を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。
【0011】
まず、図1〜2を参照して、本発明の実施例に係る右後部席1の概略構成を説明する。この右後部席1は、公知のシートクッションと、公知のシートバックとから構成されている。なお、図1では、シートクッションおよびシートバックの内部構造を見易くするために、パッドおよび表皮を省略して図示している。
【0012】
ここで、シートクッションのクッションフレーム10について詳述すると、クッションフレーム10は、左右一対のサイドフレーム12、16と、この両サイドフレーム12、16の前端を橋渡すフロントロッド20と、この両サイドフレーム12、16の後端を橋渡すリアロッド22とから略矩形枠状に構成されている。この両サイドフレーム12、16の先端には、これら両サイドフレーム12、16を補強するフロントカバー14、18がそれぞれ組み付けられている。
【0013】
また、この両サイドフレーム12、16には、その上下の縁が内側に向けて折り曲げられたフランジ12a、12a、16a、16aが形成されている。一方、この両フロントカバー14、18にも、その上下の縁が内側に向けて折り曲げられたフランジ14a、14a、18a、18aが形成されている。そして、この両サイドフレーム12、16の下側のフランジ12a、16aの両面(上面、下面)における前後端には、後述するボルト50を貫通させることができるストッパ70〜70(計8個)が溶接によって接合されている。
【0014】
ここで、ストッパ70について詳述すると、ストッパ70は、自身が皿ばね部材60の内部に配置されたとき、皿ばね部材60の軸方向の潰れを防止するための部材である。このことは、後記に詳述する。そのため、このストッパ70は、後述するボルト50を差し込み可能な貫通孔を有する円形状のベース体72と、このベース体72と同心の円筒体74とから一体的に構成されている。この円筒体74の外径は、ベース体72の外径に対して小さくなっている。そのため、この円筒体74の周縁に後述するゴム76を嵌め込むことができる。この「ゴム76」が特許請求の範囲に記載の「弾性体」に相当する。
【0015】
なお、このストッパ70は、例えば、両サイドフレーム12、16と同じ材質の金属から構成されている。そして、これら8個のストッパ70〜70は、その各ベース体72側が溶接によって下側のフランジ12a、16aの両面における前後端(計8箇所)にそれぞれ接合されている。図2において、黒塗り箇所が溶接箇所を示している。
【0016】
なお、既に説明したように、両サイドフレーム12、16の先端にはフロントカバー14、18がそれぞれ組み付けられている。そのため、これら8個のストッパ70〜70のうち、両サイドフレーム12、16の下側のフランジ12a、16aの下面における前端のストッパ70、70は、図1の拡大図からも明らかなように、両サイドフレーム12、16の下側のフランジ12a、16aの下面ではなく、両フロントカバー14、18の下側のフランジ14a、18aの下面にそれぞれ接合されている。
【0017】
また、このクッションフレーム10には、右後部席1を左右方向にスライドさせる公知の第1のスライドレール40(前後一対のロアレール42、42と、この両ロアレール42、42にスライド可能な前後一対のアッパレール44、44)と、同前後方向にスライドさせる公知の第2のスライドレール(左右一対のロアレールと、この両ロアレールにスライド可能な左右一対のアッパレール)が組み付けられている。
【0018】
これにより、右後部席1を左右方向にスライドさせることができると共に前後方向にもスライドさせることができる。なお、この第1のスライドレール40における両アッパレール44、44の各左右端には、ボルト50〜50(計4個)がそれぞれ固着されている。
【0019】
ここで、これら第1のスライドレール40と第2のスライドレールとの組み付ける構造、すなわち、第1のスライドレール40をクッションフレーム10に組み付ける構造と、第2のスライドレールを第1のスライドレール40に組み付ける構造とを個別に説明していく。
【0020】
まず、第1のスライドレール40をクッションフレーム10に組み付ける構造から説明する。第1のスライドレール40の組み付けは、クッションフレーム10の矩形の四隅(左前隅、左後隅、右前隅、右後隅)においてそれぞれ行われている。そして、これら4箇所の組み付け構造はいずれも同じ構造であるため、左前隅の組み付け構造のみを説明することで、残りの3箇所(左後隅、右前隅、右後隅)の組み付け構造の説明を省略することとする。
【0021】
はじめに、クッションフレーム10の左前隅の上下のストッパ70、70の各円筒体74、74にゴム76、76を嵌め込む作業を行う。次に、第1のスライドレール40における前側のアッパレール44の左端のボルト50に皿ばね部材60を差し込む作業を行う。この皿ばね部材60とは、ボルト50を差し込み可能な公知の皿ばね本体62と、この皿ばね本体62の外周の縁から形成された第1の円筒体64と、この皿ばね本体62の内周の縁から形成された第2の円筒体66とから一体的に構成された弾性部材である。
【0022】
この第1の円筒体64は、皿ばね本体62の外周の縁から内周の縁の方向と逆方向に向けて形成されている。一方、この第2の円筒体66も、皿ばね本体62の内周の縁から外周の縁の方向と逆方向に向けて形成されている。この「第1の円筒体64」が、特許請求の範囲に記載の「円筒体」に相当する。この皿ばね部材60は、例えば、「(株)日本発条製のとつばね」である。なお、上述した皿ばね部材60の差し込み作業を行うとき、ボルト50の基端側(頭側)に皿ばね部材60の第2の円筒体66が配置されるように差し込み作業を行う。
【0023】
次に、この皿ばね部材60を差し込んだ状態のボルト50に、さらに、クッションフレーム10の左前隅の上下のストッパ70、70を差し込む作業を行う。これにより、図2からも明らかなように、皿ばね部材60の内部にはゴム76と共にストッパ70が配置される格好となる。このようにして、第1のスライドレール40における前側のアッパレール44にクッションフレーム10が載せられる。
【0024】
次に、この上下のストッパ70、70を差し込んだ状態のボルト50に、さらに、皿ばね部材60を差し込む作業を行う。このとき、上述した差し込み作業で差し込んだ皿ばね部材60に対して、上下に逆向きになるように、皿ばね部材60を差し込む作業を行う。すなわち、ボルト50の先端側に皿ばね部材60の第2の円筒体66が配置されるように差し込む作業を行う。
【0025】
最後に、これらの差し込み状態のまま、両皿ばね部材60の各皿ばね本体62、62が撓み状態(図2において、実線の状態)となるように、ボルト50にナット52を締め付ける作業を行う。この撓み状態を、以下において、「通常状態」と記す。なお、図2において、想像線は、皿ばね本体62が単体状態にあるときを示しており、点線は、上述した撓み状態より、さらに、撓んだ状態(大きく撓んだ状態)を示している。
【0026】
この締め付け作業により、クッションフレーム10の矩形の四隅のうち、その左前隅に第1のスライドレール40における前側のアッパレール44の一端(左端)が組み付けられる。なお、上述したように説明は省略することになるが、この説明と同様に、クッションフレーム10の矩形の四隅のうち、残りの3箇所(左後隅、右前隅、右後隅)にも第1のスライドレール40(前側のアッパレール44の他端、後側のアッパレール44の一端、後側のアッパレール44の他端)が組み付けられる。このようにして、第1のスライドレール40をクッションフレーム10に組み付けることができる。
【0027】
次に、第2のスライドレールを第1のスライドレール40に組み付ける構造を説明する。まず、第1のスライドレール40の両ロアレール42、42の各左端と各右端とをそれぞれ橋渡すように、この両ロアレール42、42の底面にレッグ46、46をそれぞれ組み付ける作業を行う。次に、この両レッグ46、46が第2のスライドレールの両アッパレールに沿う格好となるように、この両アッパレールの上面にレッグ46、46をそれぞれ組み付ける作業を行う。
【0028】
これらの組み付け作業により、第1のスライドレール40に第2のスライドレールが組み付けられる。このようにして、第2のスライドレールを第1のスライドレール40に組み付けることができる。右後部席1は、上述したように構成されている。
【0029】
続いて、上述した構成から成る右後部席1の作用を説明する。図2に示す、通常状態から、車両の振動によって、右後部席1側から車両フロア側に向けて(上側から下側に向けて)荷重が生じると、下側の皿ばね部材60の皿ばね本体62に大きく撓みが生じる(図3参照)。これにより、車両の振動を吸収することができる。
【0030】
次に、この荷重の反力が生じると、上記の説明とは逆に、下側の皿ばね部材60の皿ばね本体62は復元していく。このとき、上側の皿ばね部材60の皿ばね本体62は大きく撓んでいく(図4参照)。そして、上下の皿ばね部材60、60は、これら撓みと復元を繰り返し、やがて、車両の振動が収束すると、この収束に伴って通常状態へと戻される(図2参照)。
【0031】
なお、上述した作用の説明において、下側の皿ばね部材60の皿ばね本体62に大きく撓みが生じると(図3参照)、上側の皿ばね部材60の皿ばね本体62は復元していく(図4参照)。これにより、左右のサイドフレーム12、16の下側のフランジ12a、16aおよび左右のフロントカバー14、18の下側のフランジ14a、18aと、各ナット52〜52との間に生じる隙を詰めることができる。そのため、下側の皿ばね部材60の皿ばね本体62に大きく撓みが生じても、上側の皿ばね部材60とナット52との間で異音の発生を防止できる。
【0032】
また、上述した作用の説明において、車両の振動によって、右後部席1側から車両フロア側に向けて(上側から下側に向けて)生じる荷重が大きい場合でも、上下の皿ばね部材60、60の内部には、ストッパ70、70が配置されている格好となるため、この荷重方向において、両皿ばね部材60、60が潰れることを防止できる。このとき、図3からも明らかなように、下側の皿ばね部材60の皿ばね本体62の内面はゴム76に接触するため、ストッパ70がこの皿ばね本体62の内面に直に接触することを防止できる。したがって、異音の発生を防止できる。
【0033】
本発明の実施例に係る右後部席1の組み付け構造は、上述したように構成されている。この構成によれば、弾性部材として、ゴム部材の代わりに皿ばね部材60が使用されている。そのため、皿ばね部材60であれば、ゴム部材のように、経年劣化してしまう恐れがない。したがって、長期の使用であっても、車両の乗り心地の良さを保つことができる。
【0034】
また、この構成によれば、各皿ばね部材60〜60(計8個)は撓んだ状態で組み付けられている。そのため、右後部席1側から車両フロア側に向けて荷重が生じることで、下側の皿ばね部材60の皿ばね本体62に大きく撓みが生じると、上側の皿ばね部材60の皿ばね本体62は復元していく。これにより、左右のサイドフレーム12、16の下側のフランジ12a、16aおよび左右のフロントカバー14、18の下側のフランジ14a、18aと、各ナット52〜52との間に生じる隙を詰めることができる。そのため、下側の皿ばね部材60の皿ばね本体62に大きく撓みが生じても、上側の皿ばね部材60とナット52との間で異音の発生を防止できる。
【0035】
また、この構成によれば、皿ばね部材60の内部には、ゴム76と共にストッパ70が配置されている格好となっている。そのため、車両の振動によって、右後部席1側から車両フロア側に向けて(上側から下側に向けて)生じる荷重が大きい場合でも、この荷重方向において、両皿ばね部材60、60が潰れることを防止できる。このとき、図3からも明らかなように、下側の皿ばね部材60の皿ばね本体62の内面はゴム76に接触するため、ストッパ70がこの皿ばね本体62の内面に直に接触することを防止できる。したがって、異音の発生を防止できる。
【0036】
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例では、『車両用シート』の例として、『右後部席1』を例に説明した。しかし、これに限定されるものでなく、『運転席』、『助手席』および『左後部席』であっても構わない。
【0037】
また、実施例では、『車両フロア側の部材』の例として、『右後部席1を左右方向にスライドさせる第1のスライドレール40の前後一対のアッパレール44、44』を例に説明した。しかし、これに限定されるものでなく、『車両フロア』であっても構わない。
【0038】
また、実施例では、クッションフレーム10の矩形の四隅の上下にそれぞれ皿ばね部材60〜60(計8個の皿ばね部材60)を組み付ける例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、クッションフレーム10の矩形の四隅のうち、その左前隅と右前隅の上下にそれぞれ皿ばね部材60〜60(計4個の皿ばね部材60)を組み付けても構わない。また、クッションフレーム10の矩形の四隅のうち、その左前隅と左後隅の上下にそれぞれ皿ばね部材60〜60(計4個の皿ばね部材60)を組み付けても構わない。
【符号の説明】
【0039】
1 右後部席(車両用シート)
12 左サイドフレーム
16 右サイドフレーム
44 アッパレール
50 ボルト
52 ナット
60 皿ばね部材
70 ストッパ
74 第1の円筒体(円筒体)
76 ゴム





【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両フロア側の部材とシートクッション側の部材との間に弾性部材を挟み込んで車両フロア側の部材に車両用シートを組み付ける構造であって、
弾性部材は、皿ばね部材から構成されており、
車両フロア側の部材とシートクッション側の部材と皿ばね部材とにボルトを貫通させ、この貫通させた状態のボルトにナットを締め付けることで、皿ばね部材を車両フロア側の部材とシートクッション側の部材との間に挟み込んでいることを特徴とする車両用シートの組み付け構造。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用シートの組み付け構造であって、
ナットとシートクッション側の部材との間にも、ボルトを貫通させた皿ばね部材を挟み込んでおり、
ナットは、両皿ばね部材が撓み状態となるようにボルトに締め付けられていることを特徴とする車両用シートの組み付け構造。
【請求項3】
請求項1〜2のいずれか1項に記載の車両用シートの組み付け構造であって、
皿ばね部材の外周の縁には、内周の縁の方向に対し逆方向に向けて円筒体が形成され、
この円筒体の内部には、皿ばねの軸方向に大荷重が作用したときでも、自身の軸方向の潰れを防止するストッパと、このストッパが皿ばねの内面に接触することを防止する弾性体とが設けられていることを特徴とする車両用シートの組み付け構造。










【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−201378(P2011−201378A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−69373(P2010−69373)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(000241500)トヨタ紡織株式会社 (2,945)
【Fターム(参考)】