説明

車両用ドアロック装置

【課題】良好な操作性を長期間維持することができる車両用ドアロック装置を提供する。
【解決手段】ラッチ20は、ストライカ3を拘束するための係合凹部21を備えるとともに、該係合凹部21を挟んだ周方向両側にそれぞれ第1爪部22及び第2爪部23を有する略U字状に形成されている。第1爪部22及び第2爪部23には、それぞれポール30に係合する係合部としての第1係合部22a及び第2係合部23aが形成されている。第1係合部22a及び第2係合部23aは、ポール30に係合する第1係合面24a及び第2係合面24bを有し、該係合面24a,24bにはショットピーニング加工により潤滑剤を保持する複数の保持凹部が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の乗降口に設けられる車両ドアの開方向への移動を規制する車両用ドアロック装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両には、ドアロック装置が設けられている。ドアロック装置は、例えば特許文献1に記載されているように、車体側に固定されたストライカとの係合により閉扉方向(閉方向)に回動されるラッチと、該ラッチと係合する方向へとばねにより回動付勢されるラチェット(ポール)とを備える。車両ドアの閉作動により、ラッチが該ストライカに押されて閉方向へと回動するとともにポールがラッチに係合し、車両ドアが半ドア状態又は全閉状態で保持される。そして、ドアハンドルの操作により前記ポールを回動させて前記ラッチとの係合を解除することで、車両ドアが開方向に移動可能となる。
【特許文献1】特開2003−113687号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上述したような構成のドアロック装置においては、ポールの回動を容易なものとするため、ラッチとポールとの係合部にグリスなどの潤滑剤が塗布される。しかしながら、車両ドアを保持するラッチは、ばねにより開方向へと回動される際に、ラッチと係合するポールを回動させるために係合部に塗布されている潤滑剤が徐々に拭い取られる。この結果、該ポールとラッチとの間に生じる摩擦が大きくなり、ドアロック装置のラッチとポールとの係合状態を解除する際の操作性が低下するおそれがある。
【0004】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、良好な操作性を長期間維持することができる車両用ドアロック装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、回動自在に設けられ、ストライカと係合することによって閉方向へと回動し、開方向へ回動するよう付勢されるラッチと、前記ラッチに設けられた係合部に係合し前記ラッチに作用する付勢力に抗して該ラッチの開方向側への回動を妨げる係止部を備えたポールと、を有する車両用ドアロック装置であって、前記係合部は、前記ラッチと前記ポールとの間に潤滑剤を保持する保持凹部が形成されたことを特徴とする。
【0006】
同構成によれば、係合部に保持凹部が設けられるため、潤滑剤を係合部に保持することができる。よって、ラッチとポールとの係合を解除する際にポールを容易に回動させることが可能となり、車両用ドアロック装置の良好な操作性を長期間維持することができる。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の車両用ドアロック装置において、前記係合部は、前記ラッチがフルラッチ状態にあるときに前記ポールと係合することを特徴とする。
【0008】
同構成によれば、第1係合部に保持凹部が配設されるため、潤滑剤を第1係合部に保持することができる。よって、フルラッチ状態にあるラッチとポールとの係合を解除する際にポールを容易に回動させることが可能となり、車両用ドアロック装置のより良好な操作性を得ることができる。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1記載の車両用ドアロック装置において、前記係合部は、前記ラッチがフルラッチ状態にあるときに前記ポールと係合する第1係合部と、前記ラッチがハーフラッチ状態にあるときに前記ポールと係合する第2係合部と、であることを特徴とする。
【0010】
同構成によれば、第1及び第2係合部に保持凹部が配設されるため、潤滑剤を第1及び第2係合部に保持することができる。よって、フルラッチ状態又はハーフラッチ状態にあるラッチとポールとの係合を解除する際にポールを容易に回動させることが可能となり、車両用ドアロック装置のより良好な操作性を得ることができる。
【0011】
また、請求項4に記載の発明は、回動自在に設けられ、ストライカと係合することによって閉方向へと回動し、開方向へ回動するよう付勢されるラッチと、前記ラッチに設けられた係合部に係合し前記ラッチに作用する付勢力に抗して該ラッチの開方向側への回動を妨げる係止部を備えたポールと、を有する車両用ドアロック装置であって、前記係止部は、前記ラッチと前記ポールとの間に潤滑剤を保持する保持凹部が形成されたことを特徴とする車両用ドアロック装置である。
【0012】
同構成によれば、係止部に保持凹部が設けられるため、潤滑剤を係止部に保持することができる。よって、ラッチとポールとの係合を解除する際にポールを容易に回動させることが可能となり、車両用ドアロック装置の良好な操作性を長期間維持することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、良好な操作性を長期間維持することができる車両用ドアロック装置を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示されるように、車体1には、ヒンジ連結されて乗降口1aを開閉する、いわゆるスウィングタイプの車両ドア2が設けられている。車両ドア2は、乗降口1aの車両後方側に固定されたコ字状(又はU字状)のストライカ3と、該車両ドア2の後方側端部に設けられた車両用ドアロック装置4とが係合することにより、半ドア状態又は全閉状態に保持される。この車両用ドアロック装置4は、図2に示すように、車両ドア2の外側及び内側にそれぞれ設けられたアウトサイドドアハンドル5a及びインサイドドアハンドル5bにそれぞれ連結されており、いずれかのドアハンドル5a,5bからの操作力が伝達されることで、前記ストライカ3との係合が解除されて車両ドア2を回動可能にする。
【0015】
図3に示すように、車両用ドアロック装置4は、車両ドア2(図1及び図2参照)に固定されたベース10を備えている。ベース10の略中央部分には、収容通路11が設けられている。収容通路11は車両ドア2の回動方向閉方向側に開口し該車両ドア2の回動方向に沿って伸びている(図2参照)。前記ストライカ3は車体1において車両用ドアロック装置4に対向する部位に固定されている。ストライカ3は車両ドア2が完全閉状態又は半閉状態にあるときに前記ベース10の収容通路11に収容される。
【0016】
ベース10には、収容通路11の上側に設けられた第1支持軸12によりラッチ20が回動可能に支持されている。また、ベース10には、前記収容通路11を挟んで第1支持軸12の反対側に設けられた第2支持軸13によりポール30が回動可能に支持されている。
【0017】
前記ラッチ20は、ストライカ3を拘束するための係合凹部21を備えるとともに、該係合凹部21を挟んだ周方向両側にそれぞれ前記ポール30に係合するための第1爪部22及び第2爪部23を有する略U字状に形成されている。
【0018】
前記係合凹部21はラッチ20の外周面を前記第1支持軸12へ向けて凹設するようにして形成されている。
第1爪部22はラッチ20の開方向側に係合凹部21が設けられ、第1爪部22の先端において前記係合凹部21の反対側(ラッチ20の開方向側)には係合部としての第1係合部22aが形成されている(図6参照)。第1係合部22aは前記ポール30に係合する第1係合面24aを有し、該係合面24aにはショットピーニング加工により複数の保持凹部25aが形成されている。第1係合面24aには潤滑剤としてのグリス40が塗布されている(図7参照)。グリス40は該保持凹部25aに保持される。第2爪部23はラッチ20の開方向側に係合凹部21が設けられ、第2爪部23の先端において前記係合凹部21側(ラッチ20の開方向側)には係合部としての第2係合部23aが形成されている(図6参照)。第2係合部23aは、前記第1爪部22と同様、前記ポール30に係合する第2係合面24bを有し、該係合面24bにはショットピーニング加工により複数の保持凹部25bが形成されている。第2係合面24bには、前記第1係合面24aと同様、グリス40が塗布されている(図7参照)。グリス40は該保持凹部25bに保持される。
【0019】
また、前記ラッチ20は、前記ベース10に一端が保持されたラッチ付勢ばね(図示略)の他端が係止されることで、図3〜図5図示状態で時計回り方向へ回動するよう付勢される。また、ラッチ20は図示しない係合機構によって係合凹部21がベース10の収容通路11に開口する位置に配置された状態で保持される。
【0020】
前記ポール30は、その先端部に前記第2支持軸13と同軸的な円弧面を有する略扇状の係止部31を有し、該係止部31の先端には係止面31aが設けられている。また、ポール30は、前記ベース10に一端が保持されたポール付勢ばね(図示略)の他端が係止されることで、前記第2支持軸13周りを反時計回り方向へ、すなわち該ラッチ20に係合する方向へと付勢されている。ポール30は、該係止面31aを反時計回り方向側から前記ラッチ20の各第1係合部22a及び第2係合部23aに当接させることによって、前記ラッチ20に係合し該ラッチ20の回動を規制する。また、ポール30はドアハンドル5a,5b(図1及び図2参照)に連結され、該ドアハンドル5a,5bが操作されることにより、前記第2支持軸13周りを時計回りに回動する。そして、ポール30が回動することによってポール30とラッチ20との係合が解除され、ラッチ20は開方向へと回動可能となる。
【0021】
次に、本実施形態に係る車両用ドアロック装置4の動作について説明する。
前記車両ドア2が開放されている状態では、図3に示されるように、前記ラッチ20は、所定の回動位置に保持されており、前記係合凹部21は、車両ドア2の閉作動に伴う前記ストライカ3の進入経路に臨んで開口している。なお、このときのラッチ20の状態をアンラッチ状態という。
【0022】
次に、前記車両ドア2の閉作動に伴い、収容通路11内に前記ストライカ3が進入すると、係合凹部21の内壁面21aが同ストライカ3によって押される。そして、図4に示すように、前記ラッチ20は、前記ラッチ付勢ばね(図示略)に抗して図示状態反時計回り方向側へ回動する。ポール30の係止面31aは、ラッチ20の外周面に摺接しながら、ラッチ20の第2係合部23aに対向する。そして、ポール30が前記第2係合部23aに開方向側から係合し、ラッチ20の回動が規制される。よって、前記ストライカ3は前記係合凹部21によって前記収容通路11に沿った開方向への移動を規制される。なお、このときのラッチ20の状態をハーフラッチ状態といい、前記車両ドア2は半ドア状態にある。
【0023】
続いて、前記車両ドア2の更なる閉作動に伴い、収容通路11内に前記ストライカ3が更に進入すると、同ストライカ3により係合凹部21の内壁面21aが押される。そして、図5に示すように、前記ラッチ20は、前記ラッチ付勢ばね(図示略)に抗して図示反時計回り方向側へ更に回動する。ポール30は、該ラッチ20の外周面に摺接しながら、ラッチ20の第2係合部23aから離間して第1係合部22aに対向する。そして、ポール30が前記第1係合部22aに開方向側から係合し、ラッチ20の回動が規制される。よって、前記ストライカ3は前記ハーフラッチ状態の時と同様、前記係合凹部21によって前記収容通路11に沿った開方向への移動を規制される。なお、このときのラッチ20の状態をフルラッチ状態といい、前記車両ドア2は全閉状態にある。
【0024】
また、上述したハーフラッチ状態又はフルラッチ状態において、前記ポール30がポール付勢ばねに抗して図示時計回り方向に回動されると、前記ポール30による前記第1係合部22a又は第2係合部23aの係止が解除される。このとき、前記ラッチ20は、ラッチ付勢ばね(図示略)に付勢されて前記係合凹部21の内壁面21aによりストライカ3を押圧しつつ、図示時計回り方向に回動する。そして、このような車両用ドアロック装置4の係合解除動作によって前記係合凹部21によるストライカ3の移動規制が解除され、前記車両ドア2は開放可能となる。
【0025】
ところで、上述したように、車両ドア2の閉作動をする際のラッチ20の回動により、ラッチ付勢ばね(図示略)には弾性力が蓄積される(車両ドア2のウェザーストリップによる反力が加わる)。よって、ハーフラッチ状態及びフルラッチ状態において、前記ポール30は前記ラッチ20の第1係合部22aもしくは第2係合部23aに圧接している。そのため、車両用ドアロック装置4の係合解除動作において、ラッチ20に塗布されたグリス40が拭い取られ、該ポール30とラッチ20との間に生じる摩擦が大きくなり、ポール30の回動が妨げられるおそれがある。本実施形態に係る車両用ドアロック装置4によれば、図7に示すように、ラッチ20の第1係合部22a及び第2係合部23aは係合面24a,24bを有し複数の保持凹部25a,25bが設けられているため、図8に示すようにラッチ20とポール30との間に空間Sが形成され該空間Sにグリス40を保持することができる。
【0026】
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)第1係合部22a及び第2係合部23aに保持凹部25a,25bが設けられるため、第1係合部22a及び第2係合部23aに塗布されたグリス40を保持凹部25a,25bに保持することが可能となり、第1係合部22a及び第2係合部23aで油膜切れが生じラッチ20とポール30との間の摩擦力が大きくなることを防止することができる。よって、ラッチ20とポール30との係合を解除する際にポール30を容易に回動させることが可能となり、車両用ドアロック装置4の良好な操作性を長期間維持することができる。また、潤滑剤は保持凹部25a,25bに保持されるため、第1係合部22a及び第2係合部23aに塗布された潤滑剤が第1係合部22a及び第2係合部23aから飛散することを妨げることが可能となり、潤滑剤が例えばストライカ3等の他の部材に付着するなどの不具合が生じることを妨げることができる。
【0027】
(2)第1係合面24aに保持凹部25aが配設されるため、グリス40を第1係合面24aに的確に供給することができる。よって、フルラッチ状態にあるラッチ20とポール30との係合を容易に解除することが可能となり、車両用ドアロック装置4のより良好な操作性を得ることができる。また、ポール30に圧接する第1係合面24aに保持凹部25aが配設されるため、ラッチ20に係合しているポール30が回動する際に拭い取られるおそれがあるグリス40を保持凹部25aに留めることが可能となり、車両用ドアロック装置4の良好な操作性をより長期間維持することができる。
【0028】
(3)第2係合面24bに保持凹部25bが配設されるため、グリス40を第2係合面24bに的確に供給することができる。よって、ハーフラッチ状態にあるラッチ20とポール30との係合を容易に解除することが可能となり、車両用ドアロック装置4のより良好な操作性を得ることができる。また、ポール30に圧接する第2係合面24bに保持凹部25bが配設されるため、ラッチ20に係合しているポール30が回動する際に拭い取られるおそれがあるグリス40を保持凹部25bに留めることが可能となり、車両用ドアロック装置4の良好な操作性をより長期間維持することができる。
【0029】
(4)第1係合部22a及び第2係合部23aの係合面24a,24bには複数個の保持凹部25a,25bが設けられるため、第1係合部22a及び第2係合部23aの広範囲で潤滑剤を保持することができる。よって、潤滑剤が第1係合部22a及び第2係合部23aの広範囲に満遍なく供給することが可能となり、車両用ドアロック装置4の操作性をより向上させることができる。
【0030】
(5)ショットピーニング加工によって第1係合部22a及び第2係合部23aに係合面24a,24bが形成されるため、切削加工によって保持凹部を設けることによるばりを発生させることなく保持凹部を設けることができる。
【0031】
(6)第1係合部22a及び第2係合部23aの係合面24a,24bに複数の保持凹部25a,25bを形成することにより、第1係合部22a及び第2係合部23aの表面が凹凸形状となる。よって、モリブデンなどのコーティング剤の付着性(持続性)を向上させることができる。
【0032】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ラッチ20の第1係合部22a及び第2係合部23aに設けられているが、保持凹部はラッチ20及びポール30においてラッチ20とポール30とが係合する部分に設けられていればよく、例えばポール30の係止面31aに保持凹部が設けられていてもよい。このような構成によれば、係止部31に保持凹部が設けられるため、ラッチ20がフルラッチ状態にあるかハーフラッチ状態にあるか否かに関わらずラッチ20とポール30との間に潤滑剤を保持することができる。よって、ポール30のみに加工を施すことによって、フルラッチ状態及びハーフラッチ状態にあるラッチ20とポール30との間に潤滑剤を保持することができる。また、上記実施形態ではラッチ20のみに保持凹部25a,25bが設けられているが、ラッチ20及びポール30の両方に設けられていてもよい。
【0033】
・上記実施形態では、第1係合部22a及び第2係合部23aに保持凹部25a,25bが設けられているが、このような態様に限定されず、いずれか一方のみに設けられていてもよい。
【0034】
・上記実施形態では、第1係合部22a及び第2係合部23aの第1係合面24aおよび第2係合面24bには保持凹部25a,25bが複数個設けられているが、例えば第1係合面および第2係合面に形成された溝を保持凹部とすることもできる。
【0035】
・上記実施形態では、車両ドアとしてスウィングタイプのものを示したが、スライドドアに用いることもできる。また、車両後部に設けられるトランクドアに用いることもできる。
【0036】
・上記実施形態では、ショットピーニング加工によって保持凹部25a,25bが形成されているが加工方法は適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】車両外側からみた車両ドアの正面図。
【図2】車両ドアの平面図。
【図3】アンラッチ状態にあるときのドアロック装置の概略図。
【図4】ハーフラッチ状態にあるときのドアロック装置の概略図。
【図5】フルラッチ状態にあるときのドアロック装置の概略図。
【図6】ドアロック装置の一部の概略図。
【図7】ドアロック装置の一部拡大図。
【図8】ドアロック装置の一部拡大図。
【符号の説明】
【0038】
2…車両ドア、3…ストライカ、4…車両用ドアロック装置、20…ラッチ、22a…係合部としての第1係合部、23a…係合部としての第2係合部、24a…第1係合面、24b…第2係合面、25a,25b…保持凹部、30…ポール、31…係止部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回動自在に設けられ、ストライカと係合することによって閉方向へと回動し、開方向へ回動するよう付勢されるラッチと、
前記ラッチに設けられた係合部に係合し前記ラッチに作用する付勢力に抗して該ラッチの開方向側への回動を妨げる係止部を備えたポールと、を有する車両用ドアロック装置であって、
前記係合部は、前記ラッチと前記ポールとの間に潤滑剤を保持する保持凹部が形成された
ことを特徴とする車両用ドアロック装置。
【請求項2】
前記係合部は、前記ラッチがフルラッチ状態にあるときに前記ポールと係合する
ことを特徴とする請求項1記載の車両用ドアロック装置。
【請求項3】
前記係合部は、前記ラッチがフルラッチ状態にあるときに前記ポールと係合する第1係合部と、前記ラッチがハーフラッチ状態にあるときに前記ポールと係合する第2係合部と、である
ことを特徴とする請求項1記載の車両用ドアロック装置。
【請求項4】
回動自在に設けられ、ストライカと係合することによって閉方向へと回動し、開方向へ回動するよう付勢されるラッチと、
前記ラッチに設けられた係合部に係合し前記ラッチに作用する付勢力に抗して該ラッチの開方向側への回動を妨げる係止部を備えたポールと、を有する車両用ドアロック装置であって、
前記係止部は、前記ラッチと前記ポールとの間に潤滑剤を保持する保持凹部が形成された
ことを特徴とする車両用ドアロック装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−177471(P2007−177471A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−375817(P2005−375817)
【出願日】平成17年12月27日(2005.12.27)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【出願人】(000100827)アイシン機工株式会社 (122)
【Fターム(参考)】