車両用ブリッジ
【課題】ブリッジの方向性とセンター位置を表面側から明確に視認できて、被積載車両の車両の荷台への積み下ろし作業を安全かつ確実に行い得る車両用ブリッジを提供する。
【解決手段】平行に配置された左右一対の長尺状のフレーム材と、該フレーム材間に溶接固定された複数枚の略板状のステップ材と、前記フレーム材の長手方向の一方の端部にそれぞれ固定され被積載車両が積み下ろしされる車両の荷台に係止可能な係止片と、を備え、前記ステップ材に、前記フレーム材の方向性と前記ステップ材のセンター位置とを表面側から視認可能な指示手段を設けたことを特徴とする。前記指示手段は、方向性を示す矢印と文字が印刷されたラベルで形成され、端部ステップ材の表面に貼付される。
【解決手段】平行に配置された左右一対の長尺状のフレーム材と、該フレーム材間に溶接固定された複数枚の略板状のステップ材と、前記フレーム材の長手方向の一方の端部にそれぞれ固定され被積載車両が積み下ろしされる車両の荷台に係止可能な係止片と、を備え、前記ステップ材に、前記フレーム材の方向性と前記ステップ材のセンター位置とを表面側から視認可能な指示手段を設けたことを特徴とする。前記指示手段は、方向性を示す矢印と文字が印刷されたラベルで形成され、端部ステップ材の表面に貼付される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、軽トラック等の車両の荷台に、田植機やコンバイン、管理機等の被積載車両を積み下ろす際に使用される車両用ブリッジに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、この種のブリッジとしては、例えば特許文献１に開示されている。このブリッジは、平行に配置された左右一対の長尺状のフレーム材と、このフレーム材間に溶接固定された複数枚の略板状のステップ材を備え、フレーム材の一端には係止片がそれぞれ固定されている。そして、２つのブリッジの係止片を例えば軽トラック等のトラックの荷台の後端部にそれぞれ係止させ、各ブリッジの他端を地面上にそれぞれ置くことで、２つのブリッジがトラックに傾斜状態で取り付けられ、この各ブリッジのステップ材上を被積載車輪の車輪が移動することにより、該車両が荷台に積み下ろしされるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】実開平４−５１８３４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、このようなブリッジにあっては、係止片がブリッジの一端の裏面側に突出状態で設けられていることから、作業者がブリッジ自体の方向性をブリッジの表面側から明確に視認（認識）することが難しく、ブリッジの係止片のない端部を車両の荷台に係止させる場合があり、このような場合、使用中にブリッジが荷台から外れたり移動して、積み下ろしする被積載車両が転倒する等の事故が発生する虞がある。また、２つのブリッジの取り付け間隔を、積み下ろしする被積載車両の一対の車輪間隔に一致させる作業も面倒で、被積載車両の車輪が各ブリッジのセンター位置を移動するように取り付けることが難しい等、被積載車両の積み下ろし作業の安全性の面で好ましくない。
【０００５】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ブリッジの方向性とセンター位置を表面側から明確に視認できて、被積載車両の車両の荷台への積み下ろし作業を安全かつ容易に行い得る車両用ブリッジを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項１に記載の発明は、平行に配置された左右一対の長尺状のフレーム材と、該フレーム材間に溶接固定された複数枚の略板状のステップ材と、前記フレーム材の長手方向の一方の端部にそれぞれ固定され被積載車両が積み下ろしされる車両の荷台に係止可能な係止片と、を備え、前記ステップ材に、前記フレーム材の方向性と前記ステップ材のセンター位置とを表面側から視認可能な指示手段が設けられていることを特徴とする。
【０００７】
また、請求項２に記載の発明は、前記指示手段が、前記一対のフレーム材の長手方向の両端部間に溶接固定された端部ステップ材の幅方向の中央にそれぞれ設けられていることを特徴とする。この場合、請求項３に記載の発明のように、前記端部ステップ材が平坦面と傾斜面を有し、前記指示手段がこれら両面に掛けて設けられていることが好ましい。さらに、請求項４に記載の発明は、前記指示手段が、方向性を示す矢印と文字が印刷されて前記ステップ材に貼付可能なラベルであることを特徴とする。また、請求項５に記載の発明は、前記フレーム材が、断面略長方形状の本体部と、該本体部の内壁に突出形成され前記ステップ材の端部が係合可能な突条と、該突条の位置に対応して前記本体部内で内壁と外壁との間に一体形成されたリブと、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００８】
本発明のうち請求項１に記載の発明によれば、左右一対のフレーム材間に溶接固定された複数枚の略板状のステップ材に、フレーム材の方向性とステップ材のセンター位置とを表面側から視認可能な指示手段が設けられているため、指示手段によりブリッジの方向性とセンター位置をブリッジの表面側から作業者が明確に視認（認識）できて、係止片を荷台に確実に係止してブリッジの荷台からの外れや移動等を防止できると共に、被積載車両の車輪をステップ材のセンター位置で確実に移動させることができる等、被積載車両の車両の荷台への積み下ろし作業を安全かつ容易に行うことができる。
【０００９】
また、請求項２に記載の発明によれば、請求項１に記載の発明の効果に加え、指示手段がフレーム材の長手方向の両端部間に溶接固定された端部ステップ材の幅方向の中央にそれぞれ設けられているため、長さのあるブリッジであっても、両端部の指示手段によりその方向性やセンター位置を明確に視認することができる。
【００１０】
また、請求項３に記載の発明によれば、請求項２に記載の発明の効果に加え、端部ステップ材が平坦面と傾斜面を有し、指示手段がこれら両面に掛けて設けられているため、ブリッジの方向性とセンター位置を、作業者が各種方向から一層明確に視認することができる。
【００１１】
さらに、請求項４に記載の発明によれば、請求項１ないし３に記載の発明の効果に加え、指示手段が方向性を示す矢印と文字が印刷された貼付可能なラベルであるため、例えばラベルを長手方向両端部のステップ材の表面に貼付することで対応できて、安全性の高いブリッジを安価に製造することができると共に、既存のブリッジであっても容易に適用することができる。
【００１２】
また、請求項５に記載の発明によれば、請求項１ないし４に記載の発明の効果に加え、フレーム材が、本体部と、本体部の内壁に突出形成された突条と、本体部内で内壁と外壁との間に一体形成されたリブを備えるため、突条を利用して各ステップ材を溶接固定できて、ブリッジの製造コストの低減化を図ることができると共に、リブによりフレーム材自体の剛性を高めて、強度的に優れたブリッジを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】本発明に係わる車両用ブリッジの一実施形態を示す平面図
【図２】同図１のＡ−Ａ線に沿った矢視図
【図３】同ブリッジの上端部の拡大図
【図４】同ブリッジの下端部の拡大図
【図５】同図１のＢ−Ｂ線に沿った矢視図
【図６】同フレーム材の斜視図
【図７】同図１のＣ部の断面図
【図８】同指示手段としてのラベルの平面図
【図９】同トラックへの取付状態を示す斜視図
【図１０】同指示手段の変形例を示す要部の断面図
【発明を実施するための形態】
【００１４】
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図１〜図９は、本発明に係わる車両用ブリッジの一実施形態を示している。図１及び図２に示すように、車両用ブリッジ１（以下、ブリッジ１という）は、平行に配置された左右一対のフレーム材２と、このフレーム材２間に溶接固定された複数枚のステップ材３と、各フレーム材２の一方の端部である上端部２ａにそれぞれ溶接固定された一対の係止片４を備えている。
【００１５】
前記フレーム材２は、アルミニウムもしくはアルミニウム合金の押し出し成形により、長さが例えば１８０ｃｍ程度の長尺状に形成されている。そして、このフレーム材２は、図５及び図６に示すように、その断面形状が縦長略長方形状の本体部５を有し、この本体部５の外壁５ａの上下にはデザイン状の溝部６が一体形成されると共に、本体部５の内壁５ｂの外面で高さ方向の所定位置には、外側（一対のフレーム材２の対向面側）に所定寸法突出した突条７が一体形成されている。
【００１６】
この突条７の上面に前記ステップ材３の幅方向の端部が載置された状態で、該ステップ材３とフレーム材２が溶接されることにより、一対のフレーム材２間に各ステップ材３の両端部がそれぞれ固定されている。また、フレーム材２の本体部５の内部空間内で、前記突条７と略対応する外壁５ａと内壁５ｂ間には、本体部５（フレーム材２）の曲げ強度等の剛性を高めるためのリブ５ｃが一体形成されている。
【００１７】
前記ステップ材３は、図１及び図２に示すように、一対のフレーム材２の長手方向の両端部間に溶接固定され、その表面に指示手段としてのラベル８が貼付された一対の端部ステップ材３ａと、この各端部ステップ材３ａ間の各フレーム材２間に所定の隙間１４を有して溶接固定された複数枚の平坦ステップ材３ｂとで構成されている。この端部ステップ材３ａと平坦ステップ材３ｂの表面の所定位置には、上方に向けて三角形状に膨出した複数の滑り止め９がそれぞれ一体成形されている。
【００１８】
また、前記端部ステップ材３ａは、図３、図４及び図７に示すように、平坦面１０と傾斜面１１を有し、各端部ステップ材３ａの平坦面１０と傾斜面１１に前記ラベル８がそれぞれ貼付されている。このラベル８は、図８に示すように、平面視形状が矢印形状の黄色地のフィルム（シート）で形成され、その外周に黒色の矢印８ａが形成されると共に、中央部には「上り」の文字８ｂが黒色印刷されている。
【００１９】
そして、このラベル８は、図７に示すように、その裏面に適宜の接着剤からなる粘着部１２が設けられ、この粘着部１２を利用して各端部ステップ材３ａの平坦面１０から傾斜面１１に掛けてそれぞれ貼付されている。このとき、各ラベル８は、矢印８ａの先端がブリッジ１の係止片４が固定されているフレーム材２の上端部２ａに向くようにして貼付されると共に、各端部ステップ材３ａの幅方向（ブリッジ１の長手方向と直交する方向）の中央部分に貼付されている。なお、ラベル８には、前記「上り」の文字８ｂの他に、「安全・安心」等の適宜の文字８ｃが印刷されているが、これらの文字は省略することも可能である。
【００２０】
前記係止片４は、図３に示すように、アルミニウムもしくはアルミニウム合金の押し出し成形等により形成され、側面視Ｌ字形状の固定部４ａと、この固定部４ａの先端下方に突出形成された係止部４ｂを有している。そして、各係止片４の厚さ（幅）が各フレーム材２の本体部５の幅と略同一に設定されて、各係止片４が各フレーム材２の上端部２ａの開口に溶接固定されることで該開口が閉塞されると共に、各係止部４ｂが各フレーム材２の裏面側に所定寸法突出した状態となっている。なお、図４に示すように、各フレーム材２の下端部２ｂの開口には、係止片４の固定部４ａと同様の材質及び形状の接地片１３がそれぞれ溶接固定され、該接地片１３により各フレーム材２の下端部２ｂの開口がそれぞれ閉塞されている。
【００２１】
次に、このように構成されたブリッジ１の使用方法の一例について説明する。先ず、田植機やコンバイン等のように対向する車輪やキャタピラー等を有する被積載車両（以下、田植機とする）を、図９に示す軽トラック等のトラック１５の荷台１６に積み込もうとする場合、２本のブリッジ１を用意する。そして、一方のブリッジ１の端部ステップ材３ａに貼付されているラベル８の矢印８ａの向きを目視で確認しながら、矢印８ａの向いている側の端部、すなわちブリッジ１の上端部を持ち上げ、トラック１５の荷台１６の後端部に設けられる倒した状態のあおり１７と車体と間の隙間に、ブリッジ１の各係止片４の係止部４ｂを上方から挿入する。
【００２２】
これにより、一方のブリッジ１の一対の係止片４がトラック１５の荷台１６の所定位置に係止され、このとき、ブリッジ１の下端部は接地片１３が地面に当接して、該ブリッジ１が荷台１６に対して直交状態で取り付けられる。この作業者によるブリッジ１の取り付け時に、黄色地に黒色で印刷された矢印８ａ及び文字８ｂが目立つラベル８により、作業者がブリッジ１の向きを目視により明確に認識でき、ブリッジ１の向きを正規の向きで取り付けることができて、ブリッジ１の逆向きでの取り付けが防止される。
【００２３】
そして、一方のブリッジ１を荷台１６に係止させて取り付けたら、次に、他方のブリッジ１の係止片４を同様にして荷台１６に係止させて取り付ける。このとき、既に取り付けられているブリッジ１のラベル８と、次に取り付けようとする２本目のブリッジ１のラベル８の間隔Ｗが、田植機の車輪間隔と略一致するようにして他方のブリッジ１を荷台１６に係止させる。そして、２本のブリッジ１を荷台１６に取り付けたら、両ブリッジ１の各ラベル８間の間隔Ｗを確認もしくは調整し、この状態で田植機を駆動させて、該田植機の車輪を２本のブリッジ１のステップ３上で移動させて荷台１６上に積み込む。
【００２４】
この田植機の積み込み時に、２本のブリッジ１の間隔Ｗが目立ち易いラベル８により田植機の車輪間隔に略対応するように予め設定されていることから、このラベル８を目標として田植機の車輪をステップ材３の中央部分で移動させることができる。なお、田植機を作業現場である圃場まで運搬し田植えのために荷台１６上から下ろす場合は、荷台１６から取り外してある２本のブリッジ１を、前述した田植機の積み込み時と同様にして、トラック１５の荷台１６に再び取り付け、該ブリッジ１を利用することで行うことができる。
【００２５】
このように、前記ブリッジ１によれば、左右一対のフレーム材２間に溶接固定された複数枚の略板状のステップ材３に、上端部２ａに係止片４が固定されたフレーム材２の方向性と、ステップ材３のセンター位置とを表面側から視認可能なラベル８が貼付されているため、このラベル８によりブリッジ１の方向性とセンター位置をブリッジ１の表面側から作業者が明確に視認（認識）することができて、係止片４を荷台１６に確実に係止してブリッジ１の荷台１６からの外れや移動等を防止することができる。
【００２６】
また、被積載車両としての田植機をブリッジ１の両端部に設けたラベル８を目標として移動させることにより、田植機の一対の車輪を各ブリッジ１のステップ材３のセンター位置に確実に位置させつつ移動させることができる。特に、ラベル８がブリッジ１のフレーム材２の長手方向の両端部間に溶接固定された端部ステップ材３ａの幅方向の中央にそれぞれ設けられていることから、ブリッジ１の長さが長い場合にあっても、両端部のラベル８によりその方向性やセンター位置を明確に視認することができる。
【００２７】
また同時に、ブリッジ１の端部ステップ材３ａが平坦面１０と傾斜面１１を有し、ラベル８が長手方向の一対の端部ステップ材３ａの各面１０、１１に掛けて貼付されているため、平面上は勿論のこと傾斜状態でも作業者がラベル８を目視で認識できて、ブリッジ１の方向性とセンター位置（２本のブリッジ１の間隔と田植機の車輪間隔との位置関係）を、例えばトラック１５の荷台１６の後方からでも一層明確に視認することができる。これらのことから、ブリッジ１の誤取り付けによる田植機のブリッジ１からの外れや、田植機の車輪のブリッジ１の偏った位置での移動が抑制されて、例えば積み下ろし中に田植機が転倒したり大きく傾くこと等を防止することができる。その結果、荷台１６に対する田植機等の積み下ろし作業を作業者が高齢者であっても、安全かつ容易に行うことが可能になる。
【００２８】
さらに、指示手段としてのラベル８に、方向性を示す矢印８ａと文字８ｂが印刷されると共に、ラベル８の裏面に粘着部１２が設けられているため、例えばラベル８をブリッジ１の端部ステップ材３ａの表面に簡単に貼付することで対応できて、安全性の高いブリッジ１を安価に製造することができると共に、既存のブリッジ１にも容易に適用できて、汎用性の高いブリッジ１を提供することが可能となる。
【００２９】
また、フレーム材２が、本体部５と、この本体部５の内壁５ｂに突出形成された突条７、及び本体部５内で内壁５ｂと外壁５ａとの間に一体形成されたリブ５ｃを有するため、突条７を利用して各ステップ材３の両端部を溶接固定することができ、ステップ材３の位置決めや溶接作業が容易となりブリッジ１の製造コストの低減化を図ることができる。また、リブ５ｃによりフレーム材２自体の剛性を高めて、強度的に優れたブリッジ１を得ることができ、重量のある田植機やコンバイン等であっても、これらの車両をトラック１５の荷台１６に確実かつスムーズに積み下ろしすることができる。
【００３０】
なお、前記実施形態においては、指示手段として、矢印８ａや文字８ｂ等が印刷されたラベル８を使用したが、例えば図１０（ａ）に示すように、前記矢印８ａや文字８ｂを、端部ステップ材３ａの平坦面１０や傾斜面１１に、塗料１８の塗布や吹き付けで形成したり、あるいは前記矢印８ａや文字８ｂを直接印刷で形成することもできる。また、図１０（ｂ）に示すように、端部ステップ材３ａの平坦面１０や傾斜面１１に矢印８ａや文字８ｂを示す溝１９に形成し、この溝１９内に所定色の塗料１８を塗布等するようにして、矢印８ａや文字８ｂが消えるのを抑制するようにしても良い。また、指示手段しては、矢印８ａと文字８ｂの併用に限らず、例えば矢印８ａだけで良いし、文字８ｂだけでも良い。
【００３１】
さらに、前記実施形態においては、指示手段としてのラベル８を、ブリッジ３の上端部と下端部の端部ステップ材３ａにそれぞれ貼付したが、例えば上端部（もしくは下端部）の端部ステップ材３ａのみに貼付することもできるし、例えばブリッジ１の長手方向の略中央位置の平坦ステップ材３ｂの表面に貼付したり、複数の平坦ステップ材３ｂの表面に貼付することもできる。また、前記実施形態における、端部ステップ材３ａや平坦ステップ材３ｂの形状、係止片４や接地片１３の形状、ブリッジ１の全体形状等も一例であって、例えば各フレーム材２の端部に固定される一対の係止片４や接地片１３を一体化した構造とする等、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜の構成を採用することができる。
【産業上の利用可能性】
【００３２】
本発明は、軽トラック等のトラックの荷台上に農業機械等の被積載車両を積み下ろす際に使用されるブリッジに限らず、例えばワゴン車等の車両の荷台にマウンテンバイク等の被積載車両を摘み下ろす際に使用されるブリッジ等にも利用できる。
【符号の説明】
【００３３】
１・・・・・・・車両用ブリッジ
２・・・・・・・フレーム材
２ａ・・・・・・上端部
２ｂ・・・・・・下端部
３・・・・・・・ステップ材
３ａ・・・・・・端部ステップ材
３ｂ・・・・・・平坦ステップ材
４・・・・・・・係止片
４ａ・・・・・・固定部
４ｃ・・・・・・係止部
５・・・・・・・本体部
５ａ・・・・・・外壁
５ｂ・・・・・・内壁
５ｃ・・・・・・リブ
６・・・・・・・溝部
７・・・・・・・突条
８・・・・・・・ラベル
８ａ・・・・・・矢印
８ｂ、８ｃ・・・文字
９・・・・・・・滑り止め
１０・・・・・・平坦面
１１・・・・・・傾斜面
１２・・・・・・粘着部
１３・・・・・・接地片
１５・・・・・・トラック
１４・・・・・・隙間
１６・・・・・・荷台
１７・・・・・・あおり
１８・・・・・・塗料
１９・・・・・・溝
【技術分野】
【０００１】
本発明は、軽トラック等の車両の荷台に、田植機やコンバイン、管理機等の被積載車両を積み下ろす際に使用される車両用ブリッジに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、この種のブリッジとしては、例えば特許文献１に開示されている。このブリッジは、平行に配置された左右一対の長尺状のフレーム材と、このフレーム材間に溶接固定された複数枚の略板状のステップ材を備え、フレーム材の一端には係止片がそれぞれ固定されている。そして、２つのブリッジの係止片を例えば軽トラック等のトラックの荷台の後端部にそれぞれ係止させ、各ブリッジの他端を地面上にそれぞれ置くことで、２つのブリッジがトラックに傾斜状態で取り付けられ、この各ブリッジのステップ材上を被積載車輪の車輪が移動することにより、該車両が荷台に積み下ろしされるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】実開平４−５１８３４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、このようなブリッジにあっては、係止片がブリッジの一端の裏面側に突出状態で設けられていることから、作業者がブリッジ自体の方向性をブリッジの表面側から明確に視認（認識）することが難しく、ブリッジの係止片のない端部を車両の荷台に係止させる場合があり、このような場合、使用中にブリッジが荷台から外れたり移動して、積み下ろしする被積載車両が転倒する等の事故が発生する虞がある。また、２つのブリッジの取り付け間隔を、積み下ろしする被積載車両の一対の車輪間隔に一致させる作業も面倒で、被積載車両の車輪が各ブリッジのセンター位置を移動するように取り付けることが難しい等、被積載車両の積み下ろし作業の安全性の面で好ましくない。
【０００５】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ブリッジの方向性とセンター位置を表面側から明確に視認できて、被積載車両の車両の荷台への積み下ろし作業を安全かつ容易に行い得る車両用ブリッジを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項１に記載の発明は、平行に配置された左右一対の長尺状のフレーム材と、該フレーム材間に溶接固定された複数枚の略板状のステップ材と、前記フレーム材の長手方向の一方の端部にそれぞれ固定され被積載車両が積み下ろしされる車両の荷台に係止可能な係止片と、を備え、前記ステップ材に、前記フレーム材の方向性と前記ステップ材のセンター位置とを表面側から視認可能な指示手段が設けられていることを特徴とする。
【０００７】
また、請求項２に記載の発明は、前記指示手段が、前記一対のフレーム材の長手方向の両端部間に溶接固定された端部ステップ材の幅方向の中央にそれぞれ設けられていることを特徴とする。この場合、請求項３に記載の発明のように、前記端部ステップ材が平坦面と傾斜面を有し、前記指示手段がこれら両面に掛けて設けられていることが好ましい。さらに、請求項４に記載の発明は、前記指示手段が、方向性を示す矢印と文字が印刷されて前記ステップ材に貼付可能なラベルであることを特徴とする。また、請求項５に記載の発明は、前記フレーム材が、断面略長方形状の本体部と、該本体部の内壁に突出形成され前記ステップ材の端部が係合可能な突条と、該突条の位置に対応して前記本体部内で内壁と外壁との間に一体形成されたリブと、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００８】
本発明のうち請求項１に記載の発明によれば、左右一対のフレーム材間に溶接固定された複数枚の略板状のステップ材に、フレーム材の方向性とステップ材のセンター位置とを表面側から視認可能な指示手段が設けられているため、指示手段によりブリッジの方向性とセンター位置をブリッジの表面側から作業者が明確に視認（認識）できて、係止片を荷台に確実に係止してブリッジの荷台からの外れや移動等を防止できると共に、被積載車両の車輪をステップ材のセンター位置で確実に移動させることができる等、被積載車両の車両の荷台への積み下ろし作業を安全かつ容易に行うことができる。
【０００９】
また、請求項２に記載の発明によれば、請求項１に記載の発明の効果に加え、指示手段がフレーム材の長手方向の両端部間に溶接固定された端部ステップ材の幅方向の中央にそれぞれ設けられているため、長さのあるブリッジであっても、両端部の指示手段によりその方向性やセンター位置を明確に視認することができる。
【００１０】
また、請求項３に記載の発明によれば、請求項２に記載の発明の効果に加え、端部ステップ材が平坦面と傾斜面を有し、指示手段がこれら両面に掛けて設けられているため、ブリッジの方向性とセンター位置を、作業者が各種方向から一層明確に視認することができる。
【００１１】
さらに、請求項４に記載の発明によれば、請求項１ないし３に記載の発明の効果に加え、指示手段が方向性を示す矢印と文字が印刷された貼付可能なラベルであるため、例えばラベルを長手方向両端部のステップ材の表面に貼付することで対応できて、安全性の高いブリッジを安価に製造することができると共に、既存のブリッジであっても容易に適用することができる。
【００１２】
また、請求項５に記載の発明によれば、請求項１ないし４に記載の発明の効果に加え、フレーム材が、本体部と、本体部の内壁に突出形成された突条と、本体部内で内壁と外壁との間に一体形成されたリブを備えるため、突条を利用して各ステップ材を溶接固定できて、ブリッジの製造コストの低減化を図ることができると共に、リブによりフレーム材自体の剛性を高めて、強度的に優れたブリッジを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】本発明に係わる車両用ブリッジの一実施形態を示す平面図
【図２】同図１のＡ−Ａ線に沿った矢視図
【図３】同ブリッジの上端部の拡大図
【図４】同ブリッジの下端部の拡大図
【図５】同図１のＢ−Ｂ線に沿った矢視図
【図６】同フレーム材の斜視図
【図７】同図１のＣ部の断面図
【図８】同指示手段としてのラベルの平面図
【図９】同トラックへの取付状態を示す斜視図
【図１０】同指示手段の変形例を示す要部の断面図
【発明を実施するための形態】
【００１４】
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図１〜図９は、本発明に係わる車両用ブリッジの一実施形態を示している。図１及び図２に示すように、車両用ブリッジ１（以下、ブリッジ１という）は、平行に配置された左右一対のフレーム材２と、このフレーム材２間に溶接固定された複数枚のステップ材３と、各フレーム材２の一方の端部である上端部２ａにそれぞれ溶接固定された一対の係止片４を備えている。
【００１５】
前記フレーム材２は、アルミニウムもしくはアルミニウム合金の押し出し成形により、長さが例えば１８０ｃｍ程度の長尺状に形成されている。そして、このフレーム材２は、図５及び図６に示すように、その断面形状が縦長略長方形状の本体部５を有し、この本体部５の外壁５ａの上下にはデザイン状の溝部６が一体形成されると共に、本体部５の内壁５ｂの外面で高さ方向の所定位置には、外側（一対のフレーム材２の対向面側）に所定寸法突出した突条７が一体形成されている。
【００１６】
この突条７の上面に前記ステップ材３の幅方向の端部が載置された状態で、該ステップ材３とフレーム材２が溶接されることにより、一対のフレーム材２間に各ステップ材３の両端部がそれぞれ固定されている。また、フレーム材２の本体部５の内部空間内で、前記突条７と略対応する外壁５ａと内壁５ｂ間には、本体部５（フレーム材２）の曲げ強度等の剛性を高めるためのリブ５ｃが一体形成されている。
【００１７】
前記ステップ材３は、図１及び図２に示すように、一対のフレーム材２の長手方向の両端部間に溶接固定され、その表面に指示手段としてのラベル８が貼付された一対の端部ステップ材３ａと、この各端部ステップ材３ａ間の各フレーム材２間に所定の隙間１４を有して溶接固定された複数枚の平坦ステップ材３ｂとで構成されている。この端部ステップ材３ａと平坦ステップ材３ｂの表面の所定位置には、上方に向けて三角形状に膨出した複数の滑り止め９がそれぞれ一体成形されている。
【００１８】
また、前記端部ステップ材３ａは、図３、図４及び図７に示すように、平坦面１０と傾斜面１１を有し、各端部ステップ材３ａの平坦面１０と傾斜面１１に前記ラベル８がそれぞれ貼付されている。このラベル８は、図８に示すように、平面視形状が矢印形状の黄色地のフィルム（シート）で形成され、その外周に黒色の矢印８ａが形成されると共に、中央部には「上り」の文字８ｂが黒色印刷されている。
【００１９】
そして、このラベル８は、図７に示すように、その裏面に適宜の接着剤からなる粘着部１２が設けられ、この粘着部１２を利用して各端部ステップ材３ａの平坦面１０から傾斜面１１に掛けてそれぞれ貼付されている。このとき、各ラベル８は、矢印８ａの先端がブリッジ１の係止片４が固定されているフレーム材２の上端部２ａに向くようにして貼付されると共に、各端部ステップ材３ａの幅方向（ブリッジ１の長手方向と直交する方向）の中央部分に貼付されている。なお、ラベル８には、前記「上り」の文字８ｂの他に、「安全・安心」等の適宜の文字８ｃが印刷されているが、これらの文字は省略することも可能である。
【００２０】
前記係止片４は、図３に示すように、アルミニウムもしくはアルミニウム合金の押し出し成形等により形成され、側面視Ｌ字形状の固定部４ａと、この固定部４ａの先端下方に突出形成された係止部４ｂを有している。そして、各係止片４の厚さ（幅）が各フレーム材２の本体部５の幅と略同一に設定されて、各係止片４が各フレーム材２の上端部２ａの開口に溶接固定されることで該開口が閉塞されると共に、各係止部４ｂが各フレーム材２の裏面側に所定寸法突出した状態となっている。なお、図４に示すように、各フレーム材２の下端部２ｂの開口には、係止片４の固定部４ａと同様の材質及び形状の接地片１３がそれぞれ溶接固定され、該接地片１３により各フレーム材２の下端部２ｂの開口がそれぞれ閉塞されている。
【００２１】
次に、このように構成されたブリッジ１の使用方法の一例について説明する。先ず、田植機やコンバイン等のように対向する車輪やキャタピラー等を有する被積載車両（以下、田植機とする）を、図９に示す軽トラック等のトラック１５の荷台１６に積み込もうとする場合、２本のブリッジ１を用意する。そして、一方のブリッジ１の端部ステップ材３ａに貼付されているラベル８の矢印８ａの向きを目視で確認しながら、矢印８ａの向いている側の端部、すなわちブリッジ１の上端部を持ち上げ、トラック１５の荷台１６の後端部に設けられる倒した状態のあおり１７と車体と間の隙間に、ブリッジ１の各係止片４の係止部４ｂを上方から挿入する。
【００２２】
これにより、一方のブリッジ１の一対の係止片４がトラック１５の荷台１６の所定位置に係止され、このとき、ブリッジ１の下端部は接地片１３が地面に当接して、該ブリッジ１が荷台１６に対して直交状態で取り付けられる。この作業者によるブリッジ１の取り付け時に、黄色地に黒色で印刷された矢印８ａ及び文字８ｂが目立つラベル８により、作業者がブリッジ１の向きを目視により明確に認識でき、ブリッジ１の向きを正規の向きで取り付けることができて、ブリッジ１の逆向きでの取り付けが防止される。
【００２３】
そして、一方のブリッジ１を荷台１６に係止させて取り付けたら、次に、他方のブリッジ１の係止片４を同様にして荷台１６に係止させて取り付ける。このとき、既に取り付けられているブリッジ１のラベル８と、次に取り付けようとする２本目のブリッジ１のラベル８の間隔Ｗが、田植機の車輪間隔と略一致するようにして他方のブリッジ１を荷台１６に係止させる。そして、２本のブリッジ１を荷台１６に取り付けたら、両ブリッジ１の各ラベル８間の間隔Ｗを確認もしくは調整し、この状態で田植機を駆動させて、該田植機の車輪を２本のブリッジ１のステップ３上で移動させて荷台１６上に積み込む。
【００２４】
この田植機の積み込み時に、２本のブリッジ１の間隔Ｗが目立ち易いラベル８により田植機の車輪間隔に略対応するように予め設定されていることから、このラベル８を目標として田植機の車輪をステップ材３の中央部分で移動させることができる。なお、田植機を作業現場である圃場まで運搬し田植えのために荷台１６上から下ろす場合は、荷台１６から取り外してある２本のブリッジ１を、前述した田植機の積み込み時と同様にして、トラック１５の荷台１６に再び取り付け、該ブリッジ１を利用することで行うことができる。
【００２５】
このように、前記ブリッジ１によれば、左右一対のフレーム材２間に溶接固定された複数枚の略板状のステップ材３に、上端部２ａに係止片４が固定されたフレーム材２の方向性と、ステップ材３のセンター位置とを表面側から視認可能なラベル８が貼付されているため、このラベル８によりブリッジ１の方向性とセンター位置をブリッジ１の表面側から作業者が明確に視認（認識）することができて、係止片４を荷台１６に確実に係止してブリッジ１の荷台１６からの外れや移動等を防止することができる。
【００２６】
また、被積載車両としての田植機をブリッジ１の両端部に設けたラベル８を目標として移動させることにより、田植機の一対の車輪を各ブリッジ１のステップ材３のセンター位置に確実に位置させつつ移動させることができる。特に、ラベル８がブリッジ１のフレーム材２の長手方向の両端部間に溶接固定された端部ステップ材３ａの幅方向の中央にそれぞれ設けられていることから、ブリッジ１の長さが長い場合にあっても、両端部のラベル８によりその方向性やセンター位置を明確に視認することができる。
【００２７】
また同時に、ブリッジ１の端部ステップ材３ａが平坦面１０と傾斜面１１を有し、ラベル８が長手方向の一対の端部ステップ材３ａの各面１０、１１に掛けて貼付されているため、平面上は勿論のこと傾斜状態でも作業者がラベル８を目視で認識できて、ブリッジ１の方向性とセンター位置（２本のブリッジ１の間隔と田植機の車輪間隔との位置関係）を、例えばトラック１５の荷台１６の後方からでも一層明確に視認することができる。これらのことから、ブリッジ１の誤取り付けによる田植機のブリッジ１からの外れや、田植機の車輪のブリッジ１の偏った位置での移動が抑制されて、例えば積み下ろし中に田植機が転倒したり大きく傾くこと等を防止することができる。その結果、荷台１６に対する田植機等の積み下ろし作業を作業者が高齢者であっても、安全かつ容易に行うことが可能になる。
【００２８】
さらに、指示手段としてのラベル８に、方向性を示す矢印８ａと文字８ｂが印刷されると共に、ラベル８の裏面に粘着部１２が設けられているため、例えばラベル８をブリッジ１の端部ステップ材３ａの表面に簡単に貼付することで対応できて、安全性の高いブリッジ１を安価に製造することができると共に、既存のブリッジ１にも容易に適用できて、汎用性の高いブリッジ１を提供することが可能となる。
【００２９】
また、フレーム材２が、本体部５と、この本体部５の内壁５ｂに突出形成された突条７、及び本体部５内で内壁５ｂと外壁５ａとの間に一体形成されたリブ５ｃを有するため、突条７を利用して各ステップ材３の両端部を溶接固定することができ、ステップ材３の位置決めや溶接作業が容易となりブリッジ１の製造コストの低減化を図ることができる。また、リブ５ｃによりフレーム材２自体の剛性を高めて、強度的に優れたブリッジ１を得ることができ、重量のある田植機やコンバイン等であっても、これらの車両をトラック１５の荷台１６に確実かつスムーズに積み下ろしすることができる。
【００３０】
なお、前記実施形態においては、指示手段として、矢印８ａや文字８ｂ等が印刷されたラベル８を使用したが、例えば図１０（ａ）に示すように、前記矢印８ａや文字８ｂを、端部ステップ材３ａの平坦面１０や傾斜面１１に、塗料１８の塗布や吹き付けで形成したり、あるいは前記矢印８ａや文字８ｂを直接印刷で形成することもできる。また、図１０（ｂ）に示すように、端部ステップ材３ａの平坦面１０や傾斜面１１に矢印８ａや文字８ｂを示す溝１９に形成し、この溝１９内に所定色の塗料１８を塗布等するようにして、矢印８ａや文字８ｂが消えるのを抑制するようにしても良い。また、指示手段しては、矢印８ａと文字８ｂの併用に限らず、例えば矢印８ａだけで良いし、文字８ｂだけでも良い。
【００３１】
さらに、前記実施形態においては、指示手段としてのラベル８を、ブリッジ３の上端部と下端部の端部ステップ材３ａにそれぞれ貼付したが、例えば上端部（もしくは下端部）の端部ステップ材３ａのみに貼付することもできるし、例えばブリッジ１の長手方向の略中央位置の平坦ステップ材３ｂの表面に貼付したり、複数の平坦ステップ材３ｂの表面に貼付することもできる。また、前記実施形態における、端部ステップ材３ａや平坦ステップ材３ｂの形状、係止片４や接地片１３の形状、ブリッジ１の全体形状等も一例であって、例えば各フレーム材２の端部に固定される一対の係止片４や接地片１３を一体化した構造とする等、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜の構成を採用することができる。
【産業上の利用可能性】
【００３２】
本発明は、軽トラック等のトラックの荷台上に農業機械等の被積載車両を積み下ろす際に使用されるブリッジに限らず、例えばワゴン車等の車両の荷台にマウンテンバイク等の被積載車両を摘み下ろす際に使用されるブリッジ等にも利用できる。
【符号の説明】
【００３３】
１・・・・・・・車両用ブリッジ
２・・・・・・・フレーム材
２ａ・・・・・・上端部
２ｂ・・・・・・下端部
３・・・・・・・ステップ材
３ａ・・・・・・端部ステップ材
３ｂ・・・・・・平坦ステップ材
４・・・・・・・係止片
４ａ・・・・・・固定部
４ｃ・・・・・・係止部
５・・・・・・・本体部
５ａ・・・・・・外壁
５ｂ・・・・・・内壁
５ｃ・・・・・・リブ
６・・・・・・・溝部
７・・・・・・・突条
８・・・・・・・ラベル
８ａ・・・・・・矢印
８ｂ、８ｃ・・・文字
９・・・・・・・滑り止め
１０・・・・・・平坦面
１１・・・・・・傾斜面
１２・・・・・・粘着部
１３・・・・・・接地片
１５・・・・・・トラック
１４・・・・・・隙間
１６・・・・・・荷台
１７・・・・・・あおり
１８・・・・・・塗料
１９・・・・・・溝
【特許請求の範囲】
【請求項１】
平行に配置された左右一対の長尺状のフレーム材と、該フレーム材間に溶接固定された複数枚の略板状のステップ材と、前記フレーム材の長手方向の一方の端部にそれぞれ固定され被積載車両が積み下ろしされる車両の荷台に係止可能な係止片と、を備え、
前記ステップ材に、前記フレーム材の方向性と前記ステップ材のセンター位置とを表面側から視認可能な指示手段が設けられていることを特徴とする車両用ブリッジ。
【請求項２】
前記指示手段は、一対の前記フレーム材の長手方向の両端部間に溶接固定された端部ステップ材の幅方向の中央にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項１に記載の車両用ブリッジ。
【請求項３】
前記端部ステップ材が平坦面と傾斜面を有し、前記指示手段がこれら両面に掛けて設けられていることを特徴とする請求項２に記載の車両用ブリッジ。
【請求項４】
前記指示手段は、方向性を示す矢印と文字が印刷されて前記ステップ材に貼付可能なラベルであることを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の車両用ブリッジ。
【請求項５】
前記フレーム材は、断面略長方形状の本体部と、該本体部の内壁に突出形成され前記ステップ材の端部が係合可能な突条と、該突条の位置に対応して前記本体部内で内壁と外壁との間に一体形成されたリブと、を備えることを特徴とする請求項１ないし４のいずれかに記載の車両用ブリッジ。
【請求項１】
平行に配置された左右一対の長尺状のフレーム材と、該フレーム材間に溶接固定された複数枚の略板状のステップ材と、前記フレーム材の長手方向の一方の端部にそれぞれ固定され被積載車両が積み下ろしされる車両の荷台に係止可能な係止片と、を備え、
前記ステップ材に、前記フレーム材の方向性と前記ステップ材のセンター位置とを表面側から視認可能な指示手段が設けられていることを特徴とする車両用ブリッジ。
【請求項２】
前記指示手段は、一対の前記フレーム材の長手方向の両端部間に溶接固定された端部ステップ材の幅方向の中央にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項１に記載の車両用ブリッジ。
【請求項３】
前記端部ステップ材が平坦面と傾斜面を有し、前記指示手段がこれら両面に掛けて設けられていることを特徴とする請求項２に記載の車両用ブリッジ。
【請求項４】
前記指示手段は、方向性を示す矢印と文字が印刷されて前記ステップ材に貼付可能なラベルであることを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の車両用ブリッジ。
【請求項５】
前記フレーム材は、断面略長方形状の本体部と、該本体部の内壁に突出形成され前記ステップ材の端部が係合可能な突条と、該突条の位置に対応して前記本体部内で内壁と外壁との間に一体形成されたリブと、を備えることを特徴とする請求項１ないし４のいずれかに記載の車両用ブリッジ。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【公開番号】特開２０１２−１８８１９１（Ｐ２０１２−１８８１９１Ａ）
【公開日】平成２４年１０月４日（２０１２．１０．４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−５１４０４（Ｐ２０１１−５１４０４）
【出願日】平成２３年３月９日（２０１１．３．９）
【出願人】（３９１０２８１００）株式会社内山商会 (20)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年１０月４日（２０１２．１０．４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年３月９日（２０１１．３．９）
【出願人】（３９１０２８１００）株式会社内山商会 (20)
【Ｆターム（参考）】
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