説明

車両用ミラーおよびその製造方法

【課題】有色板や有色塗膜によることなくミラー素子の裏面側を暗色にした車両用ミラーおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】ミラー素子14は平板状の透明基板16の前面に誘電体多層膜からなる半透過反射膜18を形成して構成されている。ミラー素子14の裏面には暗色粘着フィルム20が貼り付けられている。暗色粘着フィルム20は暗色のフィルム層22の裏面に粘着剤層24を塗布形成して構成されている。粘着剤層24の表面には微細な間隔および深さで格子状のエア抜き溝26が全面に形成されている。暗色粘着フィルム20をミラー素子14の裏面に貼り付けた後、加熱もしくは加圧または加熱および加圧を施して、ミラー素子14の前面側に見えていた格子状エア抜き溝26を消失させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は半透過反射膜を具えた車両用ミラーおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半透過反射膜を具えた車両用ミラーとして下記特許文献1〜4に記載されたものがあった。半透過反射膜を具えた車両用ミラーにおいては半透過反射膜を透過する光を遮断するためにミラー素子の裏面側を黒色等の暗色にしている。例えば特許文献1ではミラー素子の裏面に黒色吸収膜をスパッタリング等の真空成膜法で形成している。特許文献2ではミラー素子の裏面に有色板を配置している。特許文献3ではミラー素子の裏面に有色塗膜を塗布している。特許文献4ではミラー素子の裏面に黒色塗装膜を形成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭60−49045号公報
【特許文献2】特開2000−255321号公報
【特許文献3】特開2000−153736
【特許文献4】特開2002−67806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は有色板や有色塗膜によることなくミラー素子の裏面側を暗色にした車両用ミラーおよびその製造方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明の車両用ミラーは透明基板の前面または裏面に半透過反射膜を形成したミラー素子と、前記ミラー素子の裏面に貼り付けられた、貼り付け面側が暗色を呈する暗色粘着フィルムとを具備し、前記暗色粘着フィルムは前記ミラー素子への貼り付け前に粘着剤層の表面にエア抜き溝を有し、かつ前記ミラー素子への貼り付け後に加熱もしくは加圧または加熱および加圧が施されて該ミラー素子の前面側から見て該エア抜き溝が消失された(完全に消失されるほか、目障りでない程度に概ね消失される場合を含む)ものである。
【0006】
この発明によれば、暗色粘着フィルムによりミラー素子の裏面側を黒色等の暗色にして半透過反射膜を透過する光を遮断することができる。この場合暗色粘着フィルムはミラー素子への貼り付け前に粘着剤層の表面にエア抜き溝を有しているので、ミラー素子と暗色粘着フィルムとの間に気泡を生じさせることなく貼り付けることができる。また暗色粘着フィルムはミラー素子への貼り付け後に加熱もしくは加圧または加熱および加圧が施されてエア抜き溝が消失されているので、ミラー前面側から見てエア抜き溝が見えるのが防止される。また透明基板がガラス製の場合は、暗色粘着フィルムはガラス基板が破損した際に飛散防止効果を併せて発揮することができる。従来の有色板、有色塗膜、真空成膜法で形成した黒色吸収膜等で暗色にするものでは飛散防止効果を得るには飛散防止フィルムを別途貼り付ける必要があるので部品点数および組立工数が多くなるが、この発明により暗色粘着フィルムを使用すれば飛散防止フィルムが別途不要となるので、部品点数および組立工数を削減することができる。暗色粘着フィルムとしては、例えば住友スリーエム株式会社製の格子状エア抜き溝付き暗色粘着フィルムを使用することができる。なお気泡防止用に暗色粘着フィルムにエア抜き穴を形成することも考えられるが、エア抜き穴を形成したフィルムはミラー素子の前面側から見てエア抜き穴が見えて、目障りなものとなるとなるので、車両用ミラーには不向きである。
【0007】
この発明の車両用ミラーの製造方法は、透明基板の前面または裏面に半透過反射膜を形成したミラー素子を用意する工程と、貼り付け面側が暗色を呈し、被貼付面に貼り付ける前の状態で粘着剤層の表面にエア抜き溝が形成された暗色粘着フィルムを用意する工程と、前記ミラー素子の裏面に前記暗色粘着フィルムを貼り付ける工程と、前記暗色粘着フィルムを貼り付けた前記ミラー素子に加熱もしくは加圧または加熱および加圧を施して該ミラー素子の前面側から見て前記エア抜き溝を消失させる(完全に消失されるほか、目障りでない程度に概ね消失される場合を含む)工程とを具備してなるものである。加熱は例えば温風機、加熱オーブン等の加熱機を用いて行うことができる。加圧は例えばミラー素子を加圧機で加圧する(例えば加圧ローラに通す)ことによって行うことができる。加熱加圧ローラを用いて加熱と加圧を同時に行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明の車両用ミラーの実施の形態1を示す図で、表面鏡型防眩インナーミラーとして構成した車両用ミラーを示す正面図および断面図である。
【図2】図1の暗色粘着フィルム20の構成例を示す図で、暗色粘着フィルム20をミラー素子に貼り付ける前に離型紙(剥離紙)28から一部剥がして示したものである。
【図3】図1(b)の暗色粘着フィルム20が貼り付けられたミラー素子14の断面の一部の領域を模式的に拡大して示した図である。
【図4】図3のミラー素子14の反射率特性図である。
【図5】ミラー素子14の裏面に暗色粘着フィルム20を貼り付けた後、(a)加熱・加圧前に格子状エア抜き溝26が見える状態と、(b)加熱・加圧して格子状エア抜き溝26が消失した状態を示すミラー素子14を正面から見た拡大写真である。
【図6】この発明の車両用ミラーの実施の形態2を示す図で、裏面鏡型防眩インナーミラーとして構成した車両用ミラーのミラー素子40の断面の一部の領域を模式的に拡大して示した図である。
【図7】この発明の車両用ミラーの実施の形態3を示す図で、発光表示装置組込式表面鏡型防眩インナーミラーとして構成した車両用ミラーを示す正面図および断面図である。
【図8】図7(b)の暗色粘着フィルム20が貼り付けられたミラー素子14の断面の一部の領域を模式的に拡大して示した図である。
【図9】この発明の車両用ミラーの実施の形態4を示す図で、発光表示装置組込式裏面鏡型防眩インナーミラーとして構成した車両用ミラーのミラー素子40の断面の一部の領域を模式的に拡大して示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
《実施の形態1》
この発明の車両用ミラーの実施の形態1を図1に示す。この車両用ミラー10は表面鏡型防眩インナーミラーとして構成されたものである。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。インナーミラー10はハウジング12の前面開口部12aにミラー素子14を嵌め込み装着して構成されている。ミラー素子14は平板状の透明基板16の前面に誘電体多層膜からなる半透過反射膜18を形成した表面鏡として構成されている。透明基板はガラスのほかアクリル、ポリカーボネート等の透明樹脂を使用できるが、耐傷付き性、成型の容易さ(平滑性、低歪み)の観点からはガラスが好適である。ミラー素子14の裏面の全領域には暗色(例えば黒色)の粘着フィルム20が貼り付けられている。暗色粘着フィルム20は樹脂製フィルムの裏面に粘着剤層を形成して構成することができる。暗色粘着フィルム20はインナーミラー10の前面側からミラー素子14を透過してハウジング12の内部が透けて見えないようにする働きをする。
【0010】
暗色粘着フィルム20の構成例を図2に示す。これは住友スリーエム株式会社製の格子状エア抜き溝付き加飾フィルムである。この暗色粘着フィルム20は高耐候性フィルム層22の裏面にアクリル系粘着剤層24を塗布形成したものである。フィルム層22は厚み方向全体が暗色を呈し、光をほとんど通さない。粘着剤層24は透明であり、裏面側(粘着剤層24側)からはフィルム層22の暗色がそのまま見える。粘着剤層24の表面には微細な間隔および深さで縦横縞格子状のエア抜き溝26(マイクロコンプライ)が全面に形成されている。暗色粘着フィルム20を被貼付面であるミラー素子14の裏面に貼り付けるときは、粘着剤層24の表面からライナー(剥離紙)28を剥がして貼り付ける。この暗色粘着フィルム20は本来はフィルム層22側を意匠面(視認される面)として利用するように設計されたものであるが、ここでは粘着剤層24側を意匠面として利用する。暗色粘着フィルム20は、住友スリーエム株式会社製の既存製品としては例えば格子状エア抜き溝付き「ブラックアウトフィルム」を好適に使用できる。同ブラックアウトフィルムは本来は自動車のドアフレーム等の装飾用に用意されたものでフィルム層22が黒色を呈している。裏面の粘着面側もフィルム層22の色がそのまま現れて黒色を呈しているので、粘着剤層24側を意匠面として利用する暗色粘着フィルム20として好適である。
【0011】
図3は図1(b)の、暗色粘着フィルム20が貼り付けられたミラー素子14の断面の一部の領域を模式的に拡大して示す。透明基板16は例えばソーダライムガラスで構成される。透明基板16の前面には半透過反射膜18が成膜されている。半透過反射膜18は透明基板16の前面に高屈折率材料膜30、低屈折率材料膜32、高屈折率材料膜34の3層を順次積層した誘電体多層膜で構成されている。各層30,32,34は可視光の吸収がないかまたはきわめて吸収が少ない材料で構成されている。各層30,32,34の光学膜厚はそれぞれλ/4(λ:参照波長で、例えば530nm)である。ミラー素子14の可視光域での反射ピーク波長は500nm〜550nmに設定されている。高屈折率材料膜30をTiO2で構成し、低屈折率材料膜32をSiO2で構成し、高屈折率材料膜34をTiO2で構成した場合の図3のミラー素子14の反射率特性を図4に示す。この特性は可視光域に単一の反射ピークを持っている。この特性によれば車両用ミラーとして必要な反射率が得られている。また可視域での反射ピーク波長は約530nmであり、その時の反射率は約45%である。また反射率が反射ピーク波長の両側でなだらかに減衰しているので、ディスチャージランプの青みの強い短波長域(約450nmよりも短い波長域)の光とハロゲンランプの赤みがかった長波長域(約630nmよりも長い波長域)の光の双方の光に対して反射光強度を低減させることができ、高い防眩効果が得られる。なお最表面の高屈折率材料膜34をTiO2等による光触媒膜で構成すれば汚れ防止効果が得られる。
【0012】
ミラー素子14に暗色粘着フィルム20を貼り付ける工程の一例を説明する。
(1)透明ガラス基板16の前面に半透過反射膜18を形成したミラー素子14を用意する。
(2)暗色粘着フィルム20として、住友スリーエム株式会社製の格子状エア抜き溝付きブラックアウトフィルム(例えばFRW3043J、FRA0045J)を用意する。
(3)ミラー素子14の裏面に暗色粘着フィルム20を貼り付ける。このとき暗色粘着フィルム20の表面側からへらを押し当てながら貼り付けることにより、ミラー素子14と暗色粘着フィルム20との間に入った空気は格子状エア抜き溝26に沿って外部に排出されるため、気泡を残すことなく暗色粘着フィルム20を平滑に貼り付けることができる。
(4)ミラー素子14の面の外にはみ出した余分な暗色粘着フィルム20を切り取る。
(5)フィルム層22側を意匠面として利用する通常の用途であればこれで十分であるが、粘着剤層24側を意匠面として利用する本用途では不十分であることが分かった。すなわちミラー素子14の裏面に暗色粘着フィルム20を貼り付けただけでは、気泡は残らないものの、ミラー素子14の前面側から見て図5(a)の写真に示すように格子状エア抜き溝26(格子状の線に映っている部分)が見えてしまい、目障りなものとなる。そこで暗色粘着フィルム20を貼り付けたミラー素子14を加熱機(温風機、加熱オーブン等)で加熱した後すぐに加圧ローラの回転する2本のローラ間に通した(0.3MPa以上の加圧力でミラー素子14をその長手方向に10〜15秒間かけて通した)ところ、ミラー素子14の前面側から見て図5(b)の写真に示すように格子状エア抜き溝26を消失させることができた。なお加熱温度は80℃よりも高いと作業者がミラー素子14を手で持ったときに熱いので作業性が悪く、また50℃よりも低いと加熱効果が十分に発揮されないので、50℃以上80℃以下が望ましい。加熱ローラを備えたローラー式ラミネーターを使用すれば加熱と加圧を同時に行うことができる。また加圧は行わずに加熱機で加熱するだけでも格子状エア抜き溝26を消失させることができるが、消失させるまでにある程度長い時間を要する。また加熱は行わずに加圧ローラによる加圧だけでも格子状エア抜き溝26を消失させることができるが、加熱を併用した方が低い加圧力で消失させられるので、ミラー素子14に与える負荷を小さくできる。
【0013】
《実施の形態2》
この発明の車両用ミラーの実施の形態2を図6に示す。この車両用ミラーは裏面鏡型防眩インナーミラーとして構成されたものである。ミラー素子40以外の構成は実施の形態1と同じであるので、インナーミラー全体の構成については図示および説明を省略する。実施の形態1と共通する部分には同一の符号を用いる。ミラー素子40の構造について説明する。ガラス等の透明基板16の裏面には半透過反射膜18が成膜されている。半透過反射膜18は透明基板16の裏面に高屈折率材料膜30、低屈折率材料膜32、高屈折率材料膜34の3層を順次積層した誘電体多層膜で構成されている。ミラー素子40の表面にTiO2等による光触媒膜41を別途形成すれば汚れ防止効果が得られる。半透過反射膜18の表面(ミラー素子40の裏面)には暗色粘着フィルム20が貼り付けられている。暗色粘着フィルム20は実施の形態1で説明したものと同じで、暗色のフィルム層22の裏面に粘着剤層24を塗布形成して構成されている。暗色粘着フィルム20は実施の形態1で説明したものと同様の工程でミラー素子14に貼り付けることができる。
【0014】
《実施の形態3》
この発明の車両用ミラーの実施の形態3を図7に示す。この車両用ミラー42は実施の形態1(図1)の車両用ミラー10(表面鏡型防眩インナーミラー)に発光表示装置44を組み込んだものである。実施の形態1と共通する部分には同一の符号を用いる。暗色粘着フィルム20の適宜の領域(図7ではミラー素子14の面内の運転者の視点に近い右隅部)には開口部20aが形成されている。ハウジング12内にはミラー素子14の背後位置に発光表示装置44が表示面44aを暗色粘着フィルム20の開口部20aに臨ませて配置されている。発光表示装置44は液晶表示装置、EL表示装置等で構成される。発光表示装置44はハウジング12内の適宜の箇所に取付支持されている。
【0015】
図8は図7(b)の、暗色粘着フィルム20が貼り付けられたミラー素子14の断面の一部の領域(発光表示装置44が配置された領域)を模式的に拡大して示す。暗色粘着フィルム20に開口部20aが形成され、発光表示装置44が表示面44aを開口部20aに臨ませて配置されている。他の構成は実施の形態1で図3について説明したものと同じである。暗色粘着フィルム20は予め開口部20aを形成したものを、実施の形態1で説明したものと同様の工程でミラー素子14に貼り付けることができる。
【0016】
《実施の形態4》
この発明の車両用ミラーの実施の形態4を図9に示す。この車両用ミラー42は実施の形態2(図6)の車両用ミラー(裏面鏡型防眩インナーミラー)に発光表示装置44を組み込んだものである。実施の形態2と共通する部分には同一の符号を用いる。暗色粘着フィルム20に開口部20aが形成され、発光表示装置44が表示面44aを開口部20aに臨ませて配置されている。暗色粘着フィルム20は予め開口部20aを形成したものを、実施の形態1で説明したものと同様の工程でミラー素子40に貼り付けることができる。
【0017】
なお発光表示装置を組み込む場合は、ミラー素子を裏面鏡で構成した場合(実施の形態4:図9)よりもミラー素子を表面鏡で構成した方(実施の形態3:図8)が、発光表示装置がオフのときに暗色粘着フィルムと発光表示装置の表示面との色調差を目立ちにくくすることができる。
【0018】
前記各実施の形態では半透過反射膜を誘電体多層膜で構成したが、半透過反射膜を半透過金属膜その他の半透過反射膜で構成した場合にもこの発明を適用することができる。また暗色粘着フィルムのエア抜き溝は前記実施の形態で示した縦横縞格子状のものに限らず様々なパターンのものを使用することができる。また前記各実施の形態ではこの発明をインナーミラーに適用した場合について説明したが、アウターミラーその他の車両用ミラーにも適用することができる。
【符号の説明】
【0019】
10…車両用ミラー、14,40…ミラー素子、16…透明基板、18…半透過反射膜(誘電体多層膜)、20…暗色粘着フィルム、20a…暗色粘着フィルムの開口部(ミラー素子の裏面の暗色粘着フィルムが存在しない領域)、22…フィルム層、24…粘着剤層、26…エア抜き溝、42…発光表示装置組込式車両用ミラー、44…発光表示式情報表示モニタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明基板の前面または裏面に半透過反射膜を形成したミラー素子と、
前記ミラー素子の裏面に貼り付けられた、貼り付け面側が暗色を呈する暗色粘着フィルムとを具備し、
前記暗色粘着フィルムは前記ミラー素子への貼り付け前に粘着剤層の表面にエア抜き溝を有し、かつ前記ミラー素子への貼り付け後に加熱もしくは加圧または加熱および加圧が施されて該ミラー素子の前面側から見て該エア抜き溝が消失されたものである車両用ミラー。
【請求項2】
前記暗色粘着フィルムが住友スリーエム株式会社製の格子状エア抜き溝付き暗色粘着フィルムである請求項1記載の車両用ミラー。
【請求項3】
前記半透過反射膜が誘電体多層膜で構成されている1から2のいずれか1つに記載の車両用ミラー。
【請求項4】
前記ミラー素子の裏面に前記暗色粘着フィルムが存在しない領域があり、該ミラー素子の背後位置に、表示面を該暗色粘着フィルムが存在しない領域に対面させて発光表示式情報表示モニタを配置してなる請求項1から3のいずれか1つに記載の車両用ミラー。
【請求項5】
透明基板の前面または裏面に半透過反射膜を形成したミラー素子を用意する工程と、
貼り付け面側が暗色を呈し、被貼付面に貼り付ける前の状態で粘着剤層の表面にエア抜き溝が形成された暗色粘着フィルムを用意する工程と、
前記ミラー素子の裏面に前記暗色粘着フィルムを貼り付ける工程と、
前記暗色粘着フィルムを貼り付けた前記ミラー素子に加熱もしくは加圧または加熱および加圧を施して該ミラー素子の前面側から見て前記エア抜き溝を消失させる工程とを具備してなる車両用ミラーの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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