説明

車両用収納物保持装置

【課題】 従来に比べて、光による演出効果を高めることができる車両用収納物保持装置の提供。
【解決手段】 (1)収納部21を備える本体20と、本体20に回動可能に取付けられ収納部21に収納される収納物Cの側面を支持するサポート30と、本体20に設けられ収納部21に向って投光する発光部材60と、を有し、発光部材60は、サポート30より、収納部21に収納物Cを出し入れする出し入れ方向の奥側に配置されている。(2)サポート30は光非透過性部材からなる。(3)サポート30は光透過性部材からなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カップホルダ等の車両用収納物保持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2002−144965号公報は、収納物保持装置の位置を使用者に知らせるために収納部を照明した、車両用収納物保持装置を開示している。
【0003】
しかし、上記公報開示の装置にはつぎの問題点がある。
収納物保持装置の位置を知らせるために照明しているにすぎないため、光による演出効果が少ない。
【特許文献1】特開2002−144965号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、従来に比べて、光による演出効果を高めることができる車両用収納物保持装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 収納部を備える本体と、
前記本体に回動可能に取付けられ前記収納部に収納される収納物の側面を支持するサポートと、
前記本体に設けられ前記収納部に向って投光する発光部材と、
を有し、
前記発光部材は、前記サポートより前記収納部に収納物を出し入れする出し入れ方向の奥側に配置されている、車両用収納物保持装置。
(2) 前記サポートは光非透過性部材からなる(1)記載の車両用収納物保持装置。
(3) 前記サポートは光透過性部材からなる(1)記載の車両用収納物保持装置。
【発明の効果】
【0006】
上記(1)の車両用収納物保持装置では、発光部材がサポートより収納物出し入れ方向の奥側に配置されているので、サポートがシェードとしても働く。そのため、サポートで光量を加減し高級感のある雰囲気を出すことができる。
上記(2)の車両用収納物保持装置では、サポートが光非透過性部材からなるので、サポートで発光部材からの光を遮ることができる。そのため、発光部材から収納部に入り収納部の底面で反射した光が収納物保持装置の外部に出てくる(間接照明効果を得ることができる)。そのため、光による演出効果を高めることができる。
上記(3)の車両用収納物保持装置では、サポートが光透過性部材からなるので、発光部材からの光の一部がサポートに入り込み、サポートを光らせることができる。そのため、サポートが光らない場合に比べて、光による演出効果を高めることができる。また、サポートの位置が夜間でも見やすくなる。そのため、収納物保持装置の操作性が高まり商品性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明実施例の車両用収納物保持装置は、たとえば、車両用カップホルダ装置、車両用傘ホルダ装置、車両用携帯電話保持装置、車両用小物入れなどである(図示例では、本発明実施例の車両用収納物保持装置が車両用カップホルダ装置である場合を示している)。
本発明実施例の車両用収納物保持装置10は、本体20と、サポート30と、発光部材60と、を有する。車両用収納物保持装置10は、さらに、第1のスプリング40と、第2のスプリング50と、を有する。
【0008】
本体20は、たとえば樹脂製である。本体20は、車両の内装部材に取付けられる。本体20は、車両の内装部材に一体に形成されていてもよく、車両の内装部材と別体に形成されて車両の内装部材に固定して取付けられていてもよい。
本体20は、収納部21を備える。収納部21の側壁21aには、上下方向(収納物出入れ方向)に延びる穴22が設けられている。穴22は、側壁21aに複数設けられていてもよい(図示例では、1つの側壁21aに3個設けられている場合を示している)。穴22が複数設けられている場合、1つ1つの穴22は、収納部21の底面から同じ距離隔てた位置にある。
本体20は、ケース23を有する。ケース23は、側壁21aに配置される。ケース23は、穴22と同数設けられている。ケース23は、上下方向と直交またはほぼ直交する方向に長手軸が延びる長穴23aと、図6に示すように、サポート30の爪部32bが引っ掛かり可能な引っ掛かり部23bと、発光部材40からの光を収納部21に導く導光穴23eと、を備える。
長穴23aは、図10に示すように、長さL1の平行部23cと、平行部23cの両端の半径rの半円部23dからなる。長穴23aには、サポート30のピン31cが入り込む。
導光穴23eはサポート30の裏側に設けられている。導光穴23eは、サポート30より、収納部21に収納物Cを出し入れする収納物出し入れ方向奥側に設けられている。導光穴23eはサポート30の裏にある(サポート30の影にある)。
【0009】
サポート30は、一部品構成であってもよく、二部品構成であってもよい(本発明図示例ではサポート30が二部品構成である場合を示している)。以下、本発明実施例では、サポート30が二部品構成である場合を例にとって説明する。
サポート30は、図2に示すように、本体20に回動可能に取付けられ収納部21に収納される収納物Cの側面を支持する第1のサポート31と、第1のサポート31に回動可能に取付けられ収納部21に収納される収納物Cの側面を第1のサポート31より上方位置で支持する第2のサポート32と、を備える。ただし、第2のサポート32は、収納部21に収納される収納物Cの側面を第1のサポート31より下方位置で支持してもよい。以下、本発明実施例では、第2のサポート32が収納部21に収納される収納物Cの側面を第1のサポート31より上方位置で支持する場合を例にとって説明する。
【0010】
第1のサポート31は、透明樹脂製である。ただし、第1のサポート31は非透明樹脂性であってもよい。ここで、透明樹脂は、透明な、アクリル樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネ―ト樹脂、ポリカABS樹脂などである。透明樹脂は、無色であってもよく着色されていてもよい。
第1のサポート31は、本体20の穴22と同数設けられている。第1のサポート31は、本体20に対し、上下方向に回動可能である。第1のサポート31は、本体20に対し、収納部21内に張出す張出し位置31a(図3に示す位置)と、張出し位置31aから押し下げられた押し下げ位置31b(図8に示す位置)とに回動可能である。第1のサポート31は、図3に示すように、張出し位置31aにあるとき、上下方向と直交またはほぼ直交する方向に延びている。第1のサポート31はピン31cを備える。
ピン31cは、第1のサポート31の一端部に設けられる。ピン31cは、長穴23a内で、回動可能であり長穴23aの長手軸方向に移動可能である。サポート30は、本体20に対して、ピン31cが長穴23a内で収納部21の中心O側の端部に位置する前進位置30aと、ピン30cが長穴23a内で収納部21の中心Oと反対側の端部に位置する後退位置30bとに、移動可能である。
【0011】
第2のサポート32は、非透明樹脂製である。ただし、第2のサポート32は透明樹脂製であってもよい。
第2のサポート32は、第1のサポート31と同数設けられている。第2のサポート32は、第1のサポート31に対し、上下方向に回動可能である。第2のサポート32は、図11に示すように、回動軸部32aと爪部32bを有する。
回動軸部32aは、第2のサポート32の一端部に設けられる。回動軸部32aは、図2に示すように、第1のサポート31に設けられる凹部31dに挿入される。凹部31dの断面形状は円形であり、回動軸部32aは凹部31d内で回動のみ可能である。第2のサポート32の回動軸芯P2と第1のサポート31の回動軸芯P1は、一致していてもよく、軸芯P1、P2と直交方向に位置ずれしていてもよい。
爪部32bは、図11に示すように、回動軸部32aが設けられている端部に設けられる。爪部32bは、第2のサポート32と一体に形成されていてもよく、第2のサポート32と別体に形成されて第2のサポート32に固定して取付けられていてもよい。爪部32bは、サポート30が後退位置30bに位置するときに引っ掛かり部23bに引っ掛かり可能とされており、サポート30が前進位置30aに位置するとき引っ掛かり部23bに引っ掛かり不能とされている。サポート30が後退位置30bに位置するとき、爪部32bが引っ掛かり部23bに引っ掛かる引っ掛かり長さは、長穴23aの平行部23cの長さL1より小である。爪部32bが引っ掛かり部23bに引っ掛かることで、第2のサポート32がそれ以上収納部21から出る方向に回動すること(側壁21a内に入り込むこと)を防止できる。
【0012】
サポート30は、図9に示すように、収納部21に収納された収納物Cを収納部21から取出すときに本体20と接触してサポート30を後退位置30bから前進位置30aに移動させる第1のカム部33と、収納部21に大径の収納物C1を収納するときに本体20と接触してサポート30を後退位置30bから前進位置30aに移動させる第2のカム部34と、を有する。
【0013】
第1のカム部33は、第1のサポート31に設けられる。第1のカム部33は、第1のサポート31に一体に形成されていてもよく、第1のサポート31と別体に形成されて第1のサポート31に固定して取付けられていてもよい。第1のカム部33は、ピン31cが設けられている端部に設けられる。第1のカム部33は、第1のサポート31が押し下げ位置31bから張出し位置31aに回動するときに、本体20に当りサポート30を長穴23aに沿って後退位置30bから前進位置30aに移動させる。第1のカム部33はカム面33aを備える。カム面33aの軸芯P1からの距離L2は、カム面33aの先端Sに近づくにつれて徐々に増大している。軸芯P1とカム面33aの先端Sとの間の距離L3は、サポート30が前進位置30aにあるとき、軸芯P1と側壁21aとの間の距離L4と、ほぼ等しい。
【0014】
第2のカム部34は、第1のサポート31に設けられる。第2のカム部34は、第1のサポート31に一体に形成されていてもよく、第1のサポート31と別体に形成されて第1のサポート31に固定して取付けられていてもよい。第2のカム部34は、第1のサポート31が張出し位置31aに位置するとき、第1のサポート31の下面に設けられる。第2のカム部34は、収納部21に収納される大径の収納物C1により第1のサポート31が所定角以上押し下げられるときに、図8に示すように、本体20に当りサポート30を後退位置30bから前進位置30aに移動させる。図10に示すように、第2のカム部34の高さHは、長穴23aの平行部23cの長さL1に等しいか、L1より若干小である。
【0015】
第1のスプリング40は、図2に示すように、トーションスプリングからなる。第1のスプリング40の一端は本体20に当てられており、第1のスプリング40の他端は第1のサポート31または第2のサポート32に当てられている。第1のスプリング40の一端が本体20に当てられており、第1のスプリング40の他端が第2のサポート32に当てられているとき、第1のスプリング40のバネ力は第2のスプリング50のバネ力より小とされている。第1のスプリング40は、第1のサポート31が押し下げ位置31bから張出し位置31aに回動する方向に、サポート30を本体20に対して回動付勢する。
【0016】
第2のスプリング50は、トーションスプリングからなる。第2のスプリング50の一端は第1のサポート31に当てられており、第2のスプリング50の他端は第2のサポート32に当てられている。第2のスプリング50は、第1のサポート31と第2のサポート32を、第1のサポート31の収納部21に面する面31eと第2のサポート32の収納部21に面する面32cとのなす角Aを小にする方向に回動付勢する。角Aは、第2のサポート32の一部と第1のサポート31の一部が当り合うことにより所定角度よりも小になることはない。ここで所定角度は、たとえば、90°またはほぼ90°(90°±20°以内)である。
【0017】
発光部材60は、たとえばLED、電球、EL(エレクトロルミネッセンス、平面発光体)等からなる。ただし、発光部材60は、これらに限定されるものではない。
発光部材60は、ケース23の外面に固定して取付けられる。発光部材60は、サポート30の裏側に設けられている。発光部材60は、サポート30より、収納物出し入れ方向奥側に設けられている。発光部材60の光は、導光穴23cを通って収納部21に入り込む。
【0018】
つぎに、本発明実施例の車両用収納物保持装置の作動を説明する。
(a)収納部21に収納物Cが収納されていないとき
サポート30は、前進位置30aに位置する。第1のサポート31は、図3に示すように、張出し位置31aに位置する。第2のサポート32は、上方に立ち上がった姿勢をとっている。第2のサポート32は、収納部21の側壁21a内に収納されていることが望ましい。爪部32bは、引っ掛かり部23bに引っ掛かり不能である。第1のカム部33は、本体20に接触している。
【0019】
(b)収納部21に収納物Cが収納されるとき
収納部21に収納物Cを収納するとき、図4に示すように、張出し位置31aにある第1のサポート31が収納物Cによって押し下げられる。第2のサポート32は、第2のスプリング50の付勢力により角Aを一定に保ちながら第1のサポート31とともに本体20に対し回動する。
第2のサポート32が収納物Cの側面に当るまで収納部21に収納物Cを収納した後、さらに収納物Cを収納していくと、第1のサポート31が第2のサポート32に対し角Aを大にする方向に回動する。このとき、第1、第2のサポート31、32は、第2のスプリング50の付勢力で角Aを小にする方向に回動しようとするが、収納物Cにより妨げられる。そのため、図5に示すように、第2のスプリング50の反力で、ピン31cが、長穴23a内を、サポート30が前進位置30aから後退位置30bに移動する方向に移動する。
【0020】
(c)収納部21に収納物Cを収納したとき
サポート30は、図6に示すように、後退位置30bに位置する。第1のサポート31は、収納物Cの側面の下端部を支持する。第2のサポート32は、収納物Cの側面のうち第1のサポート31が支持する位置よりも上方位置を支持する。爪部32bは、本体20の引っ掛かり部23bに引っ掛かり可能である。爪部32bが引っ掛かり部23bに引っ掛かり可能であるので、車両が横揺れし収納物Cが収納部21内で倒れそうになっても、爪部32bが引っ掛かり部23bに引っ掛かるまでしか収納物Cは倒れることができない。第1のカム部33は、本体20から離れている。
【0021】
(d)収納部21から収納物Cを取り除くとき
図7に示すように、収納物Cが収納部21から抜けるにつれて第1のサポート31が張出し位置31aに向って回動する。第1のサポート31が張出し位置31aに向って回動するので、第1のカム部33が本体20に当りサポート30が後退位置30bから前進位置30aに向って移動する。
サポート30が前進位置30aに向って移動するので、爪部32bが引っ掛かり部23bに引っ掛かり不能になる。そのため、サポート30は、収納部21に収納物Cを収納していない状態(上記(a)の状態)に戻ることができる。
【0022】
(e)収納部21の側壁21aで直接収納物Cの側面を支持できる程度の、大径の収納物C1を収納部21に収納するとき
収納部21に大径収納物C1を収納するとき、張出し位置31aにある第1のサポート31が大径収納物C1によって押し下げられる。第2のサポート32は、第2のスプリング50の付勢力により角Aを一定に保ちながら第1のサポート31とともに本体20に対し回動する。
第2のサポート32が大径収納物C1の側面に当るまで収納部21に大径収納物C1を収納した後、さらに大径収納物C1を収納していくと、第2のスプリング50の反力で、サポート30が前進位置30aから後退位置30bに移動する。サポート30が後退位置30bに移動するため、爪部32bは、本体20の引っ掛かり部23bに引っ掛かり可能になる。
さらに収納部21に大径収納物C1を収納していくと、図8に示すように、第1のサポート31が大径収納物C1によりさらに押し下げられ、第2のカム部50が本体20に当る。第2のカム部50が本体20に当るとサポート30が後退位置30bから前進位置30aに向って移動する。
サポート30が前進位置30aに向って移動するので、爪部32bが引っ掛かり部23bに引っ掛かり不能になる。したがって、大径収納物C1を収納するときには、爪部32bが引っ掛かり部23bに引っ掛かることなく大径収納物C1を収納部21に収納できる。
なお、大径収納物C1は大径であるため、大径収納物C1の側面は収納部21の側壁21aで隙間なくまたは無視できる程度の隙間をもって支持される。そのため、爪部32bの引っ掛かり部23bへの引っ掛かりを外しても収納部21内で大径収納物C1が倒れることはない。
【0023】
本発明実施例の作用を説明する。
本発明実施例では、発光部材60がサポート30より収納物出し入れ方向の奥側に配置されているので、サポート30がシェードとしても働く。そのため、サポート30で光量を加減し高級感のある雰囲気を出すことができる。
また、第1のサポート31が光非透過性部材からなる場合には、第1のサポート31で発光部材60からの光を遮ることができる。そのため、発光部材60から収納部21に入り収納部21の底面で反射した光が収納物保持装置10の外部に出てくる(間接照明効果を得ることができる)。そのため、光による演出効果を高めることができる。
また、第1のサポート31が光透過性部材からなる場合には、発光部材60からの光の一部が第1のサポート31に入り込み、第1のサポート31を光らせることができる。そのため、第1のサポート31が光らない場合に比べて、光による演出効果を高めることができる。また、第1のサポート31の位置が夜間でも見やすくなり、収納物保持装置10の操作性が高まり商品性が向上する。
【0024】
本発明実施例では、サポート30が第1のサポート31と第2のサポート32を有するので、車両が横揺れしても収納物Cが収納部21内で傾くことを防止できる。また、第1、第2のサポート31、32が収納物Cの側面を支持するため、収納物Cの重さに無関係に収納物を支持できる。
第2のスプリング50を有するので、第1のサポート31が収納物Cによって押されて回動したときに、第2のサポート32を、第1のサポート31とともに本体20に対して回動させることができる。
【0025】
爪部32bが引っ掛かり部23bに引っ掛かり可能であるので、車両が横揺れし収納物Cが収納部21内で倒れそうになっても、爪部32bが引っ掛かり部23bに引っ掛かるまでしか収納物Cは倒れることができない。そのため、爪部32bが設けられていない場合に比べて、収納物Cが傾くことを防止できる。
爪部32bは、サポート30が後退位置30bに位置するとき本体20に引っ掛かり可能であり、サポート30が前進位置30aに位置するとき本体20に引っ掛かり不能であるので、収納物Cが収納部21に収納されていないときにサポート30を前進位置30aに位置させることにより、収納物Cが収納部21に収納されていないときに第2のサポート32が収納部21内に突出することを防止できる。そのため、収納物Cを収納部21に収納するときに第2のサポート32が邪魔になることを防止できる。
第1のカム部33が設けられているので、収納物Cが収納部21に収納されていないときにサポート30を前進位置30aに位置させることができる。
第2のカム部34が設けられているので、大径収納物C1を収納部21に収納するときに、爪部32bが本体20に引っ掛かり第2のサポート32が収納部21内に突出し続けることを防止できる。そのため、大径収納物C1を収納部21に収納するときに第2のサポート32で大径収納物C1の側壁を凹ますことはない。
【0026】
第1のサポート31の回動軸芯P1が第2のサポート32の回動軸芯P2より上方に位置している場合、第1のサポート31の回動軸芯P1が第2のサポート32の回動軸芯P2と上下方向で同じ位置にある場合に比べて、第1のサポート31で収納物Cを支持する点を上方にもってくることができる。
【0027】
第1、第2のスプリング40、50を有するので、収納物Cを収納部21に収納していないとき第1のサポート31を張出し位置30aに位置させることができる。そのため、収納物Cを収納するとき、確実に収納物Cで第1のサポート31を押し下げることができる。
第1、第2のスプリング40、50が設けられているので、手でサポートを収納物側面まで引き出さなくても、収納部21に収納物Cを挿入するだけで第1、第2のサポート31、32で収納物Cを2点支持できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明実施例の車両用収納物保持装置の斜視図である。
【図2】本発明実施例の車両用収納物保持装置の分解斜視図である。図中車両用収納物保持装置Bは6個あり各Bが収納部の側壁の各穴に配置される。
【図3】本発明実施例の車両用収納物保持装置の、収納物を収納部に入れるときの断面図である。
【図4】図3の状態からさらに収納物を挿入したときの断面図である。
【図5】図4の状態からさらに収納物を挿入したときの断面図である。
【図6】図5の状態からさらに収納物を挿入し収納物を収納部に収納し終えた状態を示す断面図である。
【図7】図6の状態から収納物を取り出すときを示す断面図である。
【図8】本発明実施例の車両用収納物保持装置の、大径収納物を収納部に入れたときの断面図である。
【図9】本発明実施例の車両用収納物保持装置の、第1のサポートの拡大側面図である。
【図10】本発明実施例の車両用収納物保持装置の、第2のカム部が本体に当っているときの、第1のサポートの拡大側面図である。
【図11】本発明実施例の車両用収納物保持装置の、第2のサポートの拡大側面図である。
【符号の説明】
【0029】
10 車両用収納物保持装置
20 本体
21 収納部
21a 収納部の側壁
22 側壁の穴
23 ケース
23a 長穴
23b 引っ掛かり部
23e 導光穴
30 サポート
30a 前進位置
30b 後退位置
31 第1のサポート
31a 張出し位置
31b 押し下げ位置
31c ピン
31e 第1のサポートの収納部に接触する面
32 第2のサポート
32a 回動軸部
32b 爪部
32c 第2のサポートの収納部に接触する面
33 第1のカム部
34 第2のカム部
40 第1のスプリング
50 第2のスプリング
60 発光部材
A 第1のサポートと第2のサポートとのなす角
C、C1 収納物
O 収納部の中心

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納部を備える本体と、
前記本体に回動可能に取付けられ前記収納部に収納される収納物の側面を支持するサポートと、
前記本体に設けられ前記収納部に向って投光する発光部材と、
を有し、
前記発光部材は、前記サポートより前記収納部に収納物を出し入れする出し入れ方向の奥側に配置されている、車両用収納物保持装置。
【請求項2】
前記サポートは光非透過性部材からなる請求項1記載の車両用収納物保持装置。
【請求項3】
前記サポートは光透過性部材からなる請求項1記載の車両用収納物保持装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−341720(P2006−341720A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−168943(P2005−168943)
【出願日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【出願人】(000185617)小島プレス工業株式会社 (515)
【Fターム(参考)】