説明

車両用空調装置

【課題】簡単な構成でマイナスイオンによる車室内環境の快適性が得られ、かつオゾンによる除菌及び消臭が得られる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】空気吸入口3及びデフロスタ吹出口4、ベント吹出口5、フット吹出口6を備え空気通路を形成するケース2を有し、ケース2内にブロアファン8、エバポレータ9、ヒータコア10が配置され、各調温モードに応じて各吹出口4、5、6を開閉して空気吸入口3から導入された空気を調温して各吹出口4、5、6から送風する車両用空調装置1であって、ケース2内にマイナスイオンとオゾンを切り替え発生する第1及び第2のイオン発生子11、12を配置し、種々のモードに応じて空気吸入口3及び各吹出口4、5、6を開閉制御すると共に第1及び第2のイオン発生子11、12をマイナスイオン或いはオゾン発生に切り替え制御する。モードに応じたオゾンによる各部の除菌及び消臭や、マイナスイオンによる車室内環境の快適性が得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用空調装置に関し、特にマイナスイオンによる車室内環境の快適性が得られ、かつオゾンによる除菌及び消臭に優れた車両用空調装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車室内環境の快適性を向上させるためにマイナスイオンが注目されている。マイナスイオンが多い環境においては、情緒や自律神経の安定、疲労回復、細胞の活性化及び爽快感を促すといわれている。
【0003】
このマイナスイオンを発生させるイオン発生システムを備えた車両用空調装置としては例えば特許文献1がある。
【0004】
特許文献1の車両用空調装置は、空気吸入口及び各種の空気吹出口を有して空気通路を形成するケース内に、ブロアファン、エバポレータ、ヒータコア及びイオン発生子を配置し、種々の空調モードに応じて空気吹出口からマイナスイオンを含む空気を吹き出す。
【0005】
一方、オゾンには除菌及び消臭機能があることが知られている。このオゾンを発生するシステムを備えた空調装置として例えば特許文献2がある。特許文献2の車両用空調装置は、空気通路を形成するケース内にオゾン発生子を備え、エバポレータにオゾンを含む空気を通過させて、オゾンによりエバポレータに付着した細菌を除菌すると共に消臭する。
【0006】
【特許文献1】特開2005−96627号公報
【特許文献2】特開2002−103959号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1によると、空調モードに応じて所望の空気吹出口からマイナスイオンを含む空気が車室内に送風され、車室内環境の快適性の向上が期待できる。しかし、エバポレータに付着した細菌による悪臭や、車室内環境に影響を及ぼすことが懸念される。
【0008】
特許文献2によると、エバポレータに付着した細菌をオゾンにより除菌することによって悪臭の発生が抑制できる。しかし、開放されたケース内に配置されたエバポレータにオゾンを含む空気を通過させてエバポレータに付着した細菌を除菌及び消臭することから、十分な除菌及び消臭が効率的に達成できないことが懸念される。また、マイナスイオンによる車室内環境の快適性の向上は期待できない。
【0009】
一方、これらイオン発生システムとオゾン発生システムを単一の空調装置に備えると構造及び制御が複雑になり、空調装置の大型化及び製造コストが増大する要因となる。
【0010】
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、簡単な構成でマイナスイオンによる車室内環境の快適性が得られ、かつオゾンによる除菌及び消臭が得られる車両用空調装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成する請求項1に記載の発明は、空気吸入口及び車室内のデフロスタに連通するデフロスタ吹出口、ベンチレーションに連通するベント吹出口、フット吹出口の各吹出口を備え空気通路を形成するケースを有し、該ケース内にブロアファン、エバポレータ、ヒータコア及び温調シャッタが配置され、上記空気吸入口及び各吹出口をそれぞれ開閉するシャッタを備え、各モードに応じて上記空気吸入口及び各吹出口を開閉して空気吸入口から導入された空気を調温して上記各吹出口から送風する車両用空調装置において、上記ケース内にマイナスイオンとオゾンを切り替え発生するイオン発生子を配置し、種々のモードに応じて上記空気吸入口及び各吹出口を開閉制御すると共に上記イオン発生子をマイナスイオン或いはオゾン発生に切り替え制御することを特徴とする。
【0012】
この発明によると、除菌及び消臭機能を有するオゾンと快適性を促すマイナスイオンとの切り替え発生が可能なイオン発生子の配置及び空気吸入口及びデフロスタ吹出口、ベント吹出口、フット吹出口の各吹出口を開閉する簡単な構成で、しかもモードに応じてケースの空気吸入口及び各吹出口を開閉制御し、かつイオン発生子からオゾン或いはマイナスイオンを切り替え発生させることでモードに応じたオゾンによる各部の除菌及び消臭や、車室内環境のマイナスイオンによる快適性が得られる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1の車両用空調装置において、上記イオン発生子は、上記デフロスタ吹出口及びベント吹出口にそれぞれ対応して配置された第1イオン発生子及び第2イオン発生子であって、上記空気吸入口、デフロスタ吹出口、ベント吹出口を開きフット吹出口を閉じ、かつ上記ブロアファンが作動すると共に上記第1イオン発生子がオゾンを発生し第2イオン発生子がマイナスイオンを発生する喫煙モードを備えたこと特徴とする。
【0014】
この発明によると、フット吹出口を閉じ、空気吸入口、デフロスタ吹出口、ベント吹出口を開放し、第1イオン発生子からオゾンを発生させる一方、第2イオン発生子からマイナスイオンを発生させると共に、ブロアファンを作動させることにより、デフロスタからオゾンを含んだ空気が車室内に送風されてタバコの臭気等を消臭すると共に、ベンチレーションからマイナスイオンを含んだ空気が車室内に送風されて車室内環境の快適性が向上する。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1の車両用空調装置において、上記空気吸入口、デフロスタ吹出口、ベント吹出口、フット吹出口を閉じ、かつ上記ブロアファンが停止状態で上記イオン発生子がオゾンを発生するコア洗浄モードを備えたこと特徴とする。
【0016】
この発明によると、空気吸入口及びデフロスタ吹出口、ベント吹出口、フット吹出口の各吹出口を閉じてケース内を密閉し、密閉状態のケース内でイオン発生子からオゾンを発生させることから、効率的にオゾンによるケース内のエバポレータ及びヒータコア等に付着した細菌の除菌及び消臭が得られる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項1または3の車両用空調装置において、上記空気吸入口、デフロスタ吹出口及びベント吹出口を閉じ、フット吹出口を開くと共に、ブロアファンが作動しかつ上記イオン発生子がオゾンを発生するフロア洗浄モードを備えたことを特徴とする。
【0018】
この発明によると、空気吸入口、デフロスタ吹出口、ベント吹出口を閉じ、フット吹出口を開き、イオン発生子からオゾンを発生させると共にブロアファンを作動させることから、オゾンを含む空気がフット吹出口からフロアに向けて送出されて、フロアに付着する細菌等の除菌及び消臭が得られる。
【0019】
請求項5に記載の発明は、請求項1、3、4のいずれか1項の車両用空調装置において、上記ベント吹出口及びフット吹出口を閉じ、デフロスタ吹出口を開くと共に、ブロアファンが作動しかつ上記イオン発生子がオゾンを発生するルーフ洗浄モードを備えたことを特徴とする。
【0020】
この発明によると、ベント吹出口、フット吹出口を閉じる一方、デフロスタ吹出口を開き、イオン発生子からオゾンを発生させると共にブロアファンを作動させることから、オゾンを含む空気がデフロスタからルーフに向けて送風され、オゾンによるルーフに付着する細菌等の除菌及び消臭が得られる。
【0021】
請求項6に記載の発明は、請求項1、3、4、5のいずれか1項の車両用空調装置において、上記ベント吹出口及びフット吹出口を閉じ、ベント吹出口を開くと共に、ブロアファンが作動しかつ上記イオン発生子がマイナスイオンを発生するリフレッシュモードを備えたことを特徴とする。
【0022】
この発明によると、空気吸入口、デフロスタ吹出口、フット吹出口を閉じる一方、ベント吹出口を開放し、イオン発生子からマイナスイオンを発生させると共にブロアファンを作動させることにより、マイナスイオンを含む空気がベンチレーションから車室内向けて送風され。車室内環境の快適性が向上する。
【発明の効果】
【0023】
本発明によると、除菌及び消臭機能を有するオゾンと快適性を促すマイナスイオンとの切り替え発生が可能なイオン発生子の配置及び空気吸入口及び各吹出口を開閉する簡単な構成で、各モードに応じたオゾンによる各部の除菌及び消臭や、車室内環境のマイナスイオンによる快適性が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明による車両用空調装置の一実施の形態を、図を参照して説明する。
【0025】
図1は、本実施の形態に係る車両用空調装置の一形態を模式的に示す図であり、図2乃至図6はそれぞれフロア洗浄モード、ルーフ洗浄モード、リフレッシュモード、喫煙モードにおける作動状態を模式的に示す図、図7は制御機能を説明するブロック図である。
【0026】
車両用空調装置1は、空気通路を形成するケース2に、空気吸入口3、図示しない車室内のデフロスタにダクトを介して連通するデフロスタ吹出口4、図示しないベンチレーションにダクトを介して連通するベント吹出口5、フット吹出口6がフロアに向けて開口し、デフロスタ吹出口4とベント吹出口5とは隔壁7によって区画する。
【0027】
ケース2内に空気吸入口3側から順にブロアファン8、エバポレータ9、ヒータコア10が配置され、デフロスタ吹出口4及びベント吹出口5の上流側近傍にマイナスイオンとオゾンとの切換発生が可能な第1イオン発生子11及び第2イオン発生子12が隔壁7を隔てて配置される。空気吸入口3、デフロスタ吹出口4、ベント吹出口5、フット吹出口6の各吹出口を開閉する外気シャッタ13、デフシャッタ14、ベントシャッタ15、フットシャッタ16を設ける。
【0028】
ブロアファン8の作動によりケース2内に空気吸込口3から導入される空気流れが形成され、かつブロアファン8によってエバポレータ9に向けて送風する。
【0029】
通過する空気を冷却するエバポレータ9と通過する空気を加熱するヒータコア10との間に温調シャッタ17が設けられ、温調シャッタ17によってエバポレータ9を通過した空気を空気流Cとヒータコア10を通過する空気流Hに分配制御する。空気流Cとヒータコア10内を通過した空気流Hはケース2内で混合されて調温された後、デフロスタ吹出口4、ベンチレーションに連通するベント吹出口5、フット吹出口6に送られる。
【0030】
上記構成を有する空調装置1は、オートコア洗浄モード、強制コア洗浄モード、オートフロア洗浄モード、強制フロア洗浄モード、オートルーフ洗浄モード、強制ルーフ洗浄モード、リフレッシュモード、喫煙モードの各モードを有する。
【0031】
オートコア洗浄モードは、予め設定されたタイミング、例えば所定時間や所定使用時間経過毎等の予め設定されたタイミングに従って、自動的に図2に示すように空気吸入口3及びデフロスタ吹出口4、ベント吹出口5、フット吹出口6の各吹出口を閉じてケース2内を密閉し、第1イオン発生子11及び第2イオン発生子12からオゾンを発生させてケース2内のエバポレータ9及びヒータコア10等に付着した細菌をオゾンにより除菌すると共に消臭する。
【0032】
強制コア洗浄モードは、強制コア洗浄モードの設定操作に基づき図2に示すようにオートコア洗浄モードと同様に、空気吸入口3及びデフロスタ吹出口4、ベント吹出口5、フット吹出口6の各吹出口を閉じてケース2内を密閉し、第1イオン発生子11及び第2イオン発生子12からオゾンを発生させてケース2内のエバポレータ9及びヒータコア10等に付着した細菌をオゾンにより除菌すると共に消臭する。
【0033】
オートフロア洗浄モードは、予め設定されたタイミング、例えば所定時間や所定使用時間経過毎等の予め設定されたタイミングに従って自動的に、図3に示すように空気吸入口3、デフロスタ吹出口4、ベント吹出口5を閉じ、フット吹出口6を開放し、第1イオン発生子11及び第2イオン発生子12からオゾンを発生させると共にブロアファン8を作動させてオゾンを含む空気をフット吹出口6かフロアに向けて送風し、フロアに付着する細菌を除菌すると共に消臭する。
【0034】
強制フロア洗浄モードは、強制フロア洗浄モードの設定操作に基づき、空気吸入口3、デフロスタ吹出口4、ベント吹出口5を閉じ、フット吹出口6を開放し、かつ第1イオン発生子11及び第2イオン発生子12からオゾンを発生させると共にブロアファン8を作動させて外気を導入しつつオゾンを含む空気をフット吹出口6からフロアに向けて送風して、フロアに付着する細菌等を除菌及び消臭する。
【0035】
オートルーフ洗浄モードは、予め設定されたタイミング、例えば所定時間や所定使用時間経過毎等予め設定されたタイミングに従って自動的に、図4に示すように空気吸入口3、ベント吹出口5、フット吹出口6を閉じ、デフロスタ吹出口4を開放し、第1イオン発生子11及び第2イオン発生子12からオゾンを発生させと共にブロアファン8を作動させてオゾンを含む空気をデフロスタからルーフに向けて送風して、ルーフに付着する細菌を除菌すると共に消臭する。
【0036】
強制ルーフ洗浄モードは、強制ルーフ洗浄モードの設定操作に基づき図4に示すように、ベント吹出口5、フット吹出口6を閉じ、空気吸入口3及びデフロスタ吹出口4を開放し、第1イオン発生子11及び第2イオン発生子12からオゾンを発生させと共にブロア8を作動させて外気を導入しつつオゾンを含む空気をデフロスタからルーフに向けて送風し、ルーフに付着する細菌等の除菌及び消臭する。
【0037】
リフレッシュモードは、乗員等のリフレッシュモードの設定操作に基づき、図5に示すように空気吸入口3、デフロスタ吹出口4、フット吹出口6を閉じ、ベント吹出口5を開放し、第2イオン発生子12、或いは第1イオン発生子11及び第2イオン発生子12の双方のイオン発生子からマイナスイオンを発生させると共にブロアファン8を作動させてマイナスイオンを含む空気をベンチレーションから車室内向けて送風され、車室内環境の快適性が向上する。
【0038】
喫煙モードは、喫煙モードの設定操作に基づき、図6に示すように、フット吹出口6を閉じ、空気吸入口3、デフロスタ吹出口4、ベント吹出口5を開放し、第1イオン発生子11からオゾンを発生させる一方、第2イオン発生子12からマイナスイオンを発生させると共に、ブロアファン8を作動させる。これによりデフロスタからオゾンを含んだ空気が車室内に送風されてタバコの臭気等を消臭すると共に、ベンチレーションからマイナスイオンを含んだ空気が車室内に送風されて車室内環境の快適性が向上する。
【0039】
上記構成を有する空調装置1は、図7に示す制御装置20によって制御される。制御装置20にはCPU、RAM、ROM、タイマ等を有するマイクロコンピュータによって構成されており、ROMには空調装置1を制御する制御プログラムが実行可能に記憶されている。
【0040】
制御装置20の入力側にはコア洗浄スイッチ21、フロア洗浄スイッチ22、ルーフ洗浄スイッチ23、リフレッシュスイッチ24、パワースイッチ25、喫煙スイッチ26、車室内の乗員の有無を検出する着座スイッチ等の無人検出手段27が接続される。一方、制御装置20の出力側には、第1イオン発生子11によるマイナスイオン発生或いはオゾン発生に切り替える第1イオン発生子制御スイッチ31、第2イオン発生子12によるマイナスイオン発生或いはオゾン発生に切り替える第2イオン発生子制御スイッチ32、外気シャッタ13を開閉駆動する外気シャッタアクチュエータ33、デフシャッタ14を開閉駆動するデフシャッタアクチュエータ34、ベントシャッタ15を開閉駆動するベントシャッタアクチュエータ35、フットシャッタ16を開閉駆動するフットシャッタアクチュエータ36、温調シャッタ17を開閉駆動する温調シャッタアクチュエータ37、ブロアファンスイッチ38が接続される。
【0041】
図8乃至図12を参照して空調装置1の制御方法について説明する。
【0042】
図8は空調装置1のコア洗浄モードにおける制御方法を説明するフローチャートである。
【0043】
オートコア洗浄モードにおいては、コア洗浄スイッチ21がONであるか否かが判定される(ステップS101)。コア洗浄スイッチ21がONである(ステップS101でYES)と判定された場合は、無人検出手段27の検出信号に基づいて無人状態であるか否かが判定する(ステップS102)。このステップS102における判定が無人状態、即ち車室内に乗員がいない状態である(ステップS102でYES)と判定された場合、外気シャッタ13が閉状態か否か判定する(ステップS103)。
【0044】
一方、コア洗浄スイッチ21がONでないと判定された場合(ステップS101でNO)或いは室内に乗員がいる(ステップS102でNO)と判定された場合は以降の各ステップは中断する。
【0045】
外気シャッタ13が閉状態である(ステップS103でYES)と判定された場合、デフシャッタ14が開状態、いわゆるデフモード状態か否か判定する(ステップS105)。
【0046】
一方、外気シャッタ13が閉状態ではない(ステップS103でNO)と判定された場合、外気シャッタアクチュエータ33が作動して外気シャッタ13を閉じる(ステップS104)。
【0047】
デフシャッタ14が閉状態、いわゆるデフモード状態ではない(ステップS105でNO)と判定された場合、ベントシャッタ15が開状態、いわゆるベントモード状態か否か判定する(ステップS107)。
【0048】
一方、デフシャッタ14が開状態である(ステップS105でYES)と判定された場合、デフシャッタアクチュエータ34が作動してデフシャッタ14を閉じる(ステップS106)。
【0049】
ベントシャッタ15が閉状態、いわゆるベント状態ではない(ステップS107でNO)と判定された場合、フットシャッタ16が開状態、いわゆるフットモード状態か否か判定する(ステップS109)。
【0050】
一方、ベントシャッタ15が開状態である(ステップS107でYES)と判定された場合、ベントシャッタアクチュエータ35が作動してベントシャッタ15を閉じる(ステップS108)。
【0051】
フットシャッタ16が閉状態、いわゆるフットモード状態ではない(ステップS109でNO)と判定された場合、ブロアファン8を停止する(ステップS111)。一方、フットシャッタ16が開状態である(ステップS109でYES)と判定された場合、フットシャッタアクチュエータ36が作動してフットシャッタ16を閉じる(ステップS110)。
【0052】
ブロアファン8が停止した状態で、温調シャッタアクチュエータ37の作動により温調シャッタ17を、温調シャッタ17によってエバポレータ9を覆わない位置、例えば調整温度が18°Cの位置まで開く(ステップS112)。
【0053】
続いて、第1イオン発生子制御スイッチ31が切り替わり第1イオン発生子11からオゾンを発生させ(ステップS113)、更に第2イオン発生子制御スイッチ32が切り替わり第2イオン発生子12からオゾンが発生する(ステップS114)。
【0054】
この空気吸入口3、デフロスタ吹出口4、ベント吹出口5、フット吹出口6をそれぞれ外気シャッタ13、デフシャッタ14、ベントシャッタ15、フットシャッタ16で閉じた密閉状態のケース2内で第1イオン発生子11及び第2イオン発生子12からのオゾン発生を一定時間、例えば5分間維持し、しかる後、第1イオン発生子11及び第2イオン発生子12からのオゾン発生を停止する(ステップS115)。
【0055】
これにより密閉状態のケース2内に充満したオゾンによるエバポレータ9及びヒータコア10等に付着した細菌の除菌及び消臭が効率的に実行できる。
【0056】
一方、強制コア洗浄モードにおいては、外気シャッタ13が閉状態か否か判定するステップS103から、空気吸入口3、デフロスタ吹出口4、ベント吹出口5、フット吹出口6を閉じた密閉状態のケース2内での第1イオン発生子11及び第2イオン発生子12からオゾン発生させるステップS115を実行する。これによりケース2内のエバポレータ9やヒータコア10等に付着した細菌等をオゾンにより効率的に除菌すると共に消臭する。
【0057】
図9は空調装置1のフロア洗浄モードにおける制御方法を説明するフローチャートである。
【0058】
オートフロア洗浄モードにおいては、フロア洗浄スイッチ22がONであるか否か判定する(ステップS201)。フロア洗浄スイッチ22がONである(ステップS201でYES)と判定された場合は、無人検出手段27の検出信号に基づいて無人状態であるか否か判定する(ステップS202)。このステップS202における判断が無人状態、即ち車室内に乗員がいない状態である(ステップS202でYES)と判定された場合、外気シャッタが閉状態か否か判定する(ステップS203)。外気シャッタ13が閉状態である(ステップS203でYES)と判定された場合、デフシャッタ14が開状態、いわゆるデフモード状態か否か判定する(ステップS205)。
【0059】
一方、外気シャッタ13が閉状態ではない(ステップS203でNO)と判定された場合、外気シャッタアクチュエータ33が作動して外気シャッタ13を閉じる(ステップS204)。
【0060】
デフシャッタ14が閉状態、いわゆるデフモード状態ではない(ステップS205でNO)と判定された場合、ベントシャッタ15が開状態、いわゆるベントモード状態か否か判定する(ステップS207)。
【0061】
一方、デフシャッタ14が開状態である(ステップS205でYES)と判定された場合、デフシャッタアクチュエータ34が作動してデフシャッタ14を閉じる(ステップS206)。
【0062】
ベントシャッタ15が閉状態、いわゆるベント状態ではない(ステップS207でNO)と判定された場合、フットシャッタ16が開状態、いわゆるフットモード状態か否か判定する(ステップS209)。
【0063】
一方、ベントシャッタ15が開状態である(ステップS207でYES)と判定された場合、ベントシャッタアクチュエータ35が作動してベントシャッタ15を閉じる(ステップS208)。
【0064】
フットシャッタ16が開状態、いわゆるフットモード状態である(ステップS209でYES)と判定された場合、第1イオン発生子制御スイッチ31が切り替わり第1イオン発生子11からオゾンが発生し(ステップS211)、更に第2イオン発生子制御スイッチ32が切り替わり第2イオン発生子12からオゾンが発生する(ステップS212)。
【0065】
一方、フットシャッタ16が閉状態である(ステップS209でNO)と判定された場合、フットシャッタアクチュエータ36が作動してフットシャッタ16を開く(ステップS210)。
【0066】
続いて、第1イオン発生子11及び第2イオン発生子12からオゾンが発生した状態で、ブロアファンスイッチ38がONし、ブロアファン8を作動する(ステップS213)。
【0067】
この空気吸入口3、デフロスタ吹出口4、ベント吹出口5を閉じ、かつフット吹出口6を開放した状態のケース2内での第1イオン発生子11及び第2イオン発生子12からのオゾンを発生一定時間、例えば5分間維持し、しかる後、第1イオン発生子11及び第2イオン発生子12からのオゾン発生及びブロアファン8の作動を停止する(ステップS214)。
【0068】
これによりオゾンを含む空気がフット出口6からフロアに向けて送出され、フロアに付着した細菌等がオゾンにより除菌すると共に消臭する。
【0069】
一方、強制フロア洗浄モードにおいては、外気シャッタが閉状態か否か判定するステップS203から、空気吸入口3、デフロスタ吹出口4、ベント吹出口5を閉じかつフット吹出口6を開放した状態のケース2内での第1イオン発生子11及び第2イオン発生子12からオゾン発生させるステップS214を実行する。これによりオゾンを含む空気がフット出口6からフロアに向けて送風され、フロアに付着した細菌等をオゾンにより除菌すると共に消臭する。
【0070】
図10は空調装置1のルーフ洗浄モードにおける制御方法を説明するフローチャートである。
【0071】
オートルーフ洗浄モードにおいては、ルーフ洗浄スイッチ23がONであるか否かが判定する(ステップS301)。ルーフ洗浄スイッチ23がONである(ステップS301でYES)と判定された場合は、無人検出手段27の検出信号に基づいて無人状態であるか否か判定する(ステップS302)。このステップS302における判定が無人状態、即ち車室内に乗員がいない状態である(ステップS302でYES)と判定された場合、外気シャッタ13が閉状態か否か判定する(ステップS303)。外気シャッタ13が閉状態である(ステップS303でYES)と判定された場合、デフシャッタ14が開状態、いわゆるデフモード状態か否か判定する(ステップS305)。
【0072】
一方、外気シャッタ13が閉状態ではない(ステップS303でNO)と判定された場合、外気シャッタアクチュエータ33が作動して外気シャッタ13を閉じる(ステップS304)。
【0073】
デフシャッタ14が開状態、いわゆるデフモード状態である(ステップS305でYES)と判定した場合、ベントシャッタ15が開状態、いわゆるベントモード状態か否か判定する(ステップS307)。
【0074】
一方、デフシャッタ14が閉状態である(ステップS305でNO)と判定された場合、デフシャッタアクチュエータ34が作動してデフシャッタ14を開く(ステップS306)。
【0075】
ベントシャッタ15が閉状態、いわゆるベント状態ではない(ステップS307でNO)と判定された場合、フットシャッタ16が閉状態であるか否か判定する(ステップS309)。
【0076】
一方、ベントシャッタ15が開状態である(ステップS307でYES)と判定された場合、ベントシャッタアクチュエータ35が作動してベントシャッタ15を閉じる(ステップS308)。
【0077】
フットシャッタ16が閉状態である(ステップS309でNO)と判定された場合、第1イオン発生子制御スイッチ31が切り替わり第1イオン発生子11からオゾンを発生させ(ステップS311)、更に第2イオン発生子制御スイッチ32が切り替わり第2イオン発生子12からオゾンが発生する(ステップS312)。
【0078】
一方、フットシャッタ16が開状態である(ステップS309でYES)と判定された場合、フットシャッタアクチュエータ36が作動してフットシャッタ16を閉じる(ステップS310)。
【0079】
続いて、第1イオン発生子11及び第2イオン発生子12からオゾンが発生した状態でブロアファンスイッチ38がONし、ブロアファン8を作動する(ステップS313)。
【0080】
この空気吸入口3、ベント吹出口5、フット吹出口6を閉じ、かつデフロスタ吹出口4を開放した状態のケース2内での第1イオン発生子11及び第2イオン発生子12からのオゾンを発生一定時間、例えば5分間維持し、しかる後、第1イオン発生子11及び第2イオン発生子12からのオゾン発生及びブロアファン8を停止する(ステップS314)。
【0081】
これによりオゾンを含む空気がデフロスタからルーフに向けて車室内に送風され、ルーフに付着した細菌等をオゾンにより除菌すると共に消臭する。
【0082】
一方、強制ルーフ洗浄モードにおいては、外気シャッタ13を開け(ステップS316)、空気吸入口3から外気の導入を可能にした後、デフシャッタ14が閉状態か否か判断されるステップS305から、空気吸入口3、ベント吹出口5、フット吹出口6を閉じ、かつデフロスタ吹出口4を開放した状態のケース2内での第1イオン発生子11及び第2イオン発生子12からのオゾンを発生一定時間維持するステップS314を実行する。
【0083】
これによりオゾンを含む空気がデフロスタからルーフに向けて送出され、ルーフに付着した細菌等を除菌すると共に消臭する。また、乗員に考慮し外気シャッタ14を開けることにより外気が導入され、オゾンによる臭気等の影響が抑制される。
【0084】
図11は空調装置1のリフレッシュモードにおける制御方法を説明するフローチャートである。
【0085】
リフレッシュモードにおいては、リフレッシュスイッチ24がONであるか否か判定する(ステップS401)。リフレッシュスイッチ24がONである(ステップS401でYES)と判定された場合、ブロアファン8が作動状態か否か判定する(ステップS402)。ブロアファン8が作動状態である(ステップS402でYES)と判定された場合、モードスイッチ28がオート状態であるか否か判定する(ステップS403)。
【0086】
モードスイッチ28がオート状態である(ステップS403でYES)と判定された場合、外気シャッタ13が閉状態であるか否か判定する(ステップS404)。外気シャッタ13が閉状態である(ステップS404でYES)と判定された場合、デフシャッタ14が開状態、いわゆるデフモード状態か否か判断する(ステップS406)。
【0087】
一方、外気シャッタ13が閉状態ではない(ステップS404でNO)と判定された場合、外気シャッタアクチュエータ33が作動して外気シャッタ13を閉じる(ステップS405)。
【0088】
デフシャッタ14が開状態、いわゆるデフモード状態である(ステップS406でNO)と判定された場合、ベントシャッタ15が開状態、いわゆるベントモード状態か否か判定する(ステップS408)。
【0089】
一方、デフシャッタ14が開状態である(ステップS406でYES)と判定された場合、デフシャッタアクチュエータ34が作動してデフシャッタ14を閉じる(ステップS407)。
【0090】
ベントシャッタ15が閉状態、いわゆるベント状態ではない(ステップS408でYES)と判定された場合、フットシャッタ16が閉状態であるか否か判定する(ステップS410)。
【0091】
一方、ベントシャッタ15が閉状態である(ステップS408でNO)と判定された場合、ベントシャッタアクチュエータ35が作動してベントシャッタ15を開ける(ステップS409)。
【0092】
フットシャッタ16が閉状態である(ステップS410でNO)と判定された場合、第2イオン発生子制御スイッチ32が切り替わり第2イオン発生子12からマイナスイオンが発生する(ステップS412)。
【0093】
一方、フットシャッタ16が開状態である(ステップS410でYES)と判定された場合、フットシャッタアクチュエータ36が作動してフットシャッタ16を閉じる(ステップS411)。
【0094】
第2イオン発生子12からマイナスイオンを発生した状態でパワースイッチ25がON状態か否か判定する(ステップS413)。パワースイッチ25がON状態でない(ステップS413でNO)と判定された場合、この空気吸入口3、デフロスタ吹出口4、フット吹出口6を閉じ、かつベント吹出口5を開放した状態のケース2内の第2イオン発生子12からのマイナスイオンが発生した状態を一定時間、例えば10分間維持し、しかる後、第2イオン発生子12からのマイナスイオン発生及びブロアファン8を停止する(ステップS415)。
【0095】
これにより、ベンチレーションからマイナスイオンを含む空気が車室内に送風され、マイナスイオンによる快適性が向上する。
【0096】
一方、パワースイッチ25がON状態である(ステップS413でYES)と判定した場合、第1イオン発生子11からマイナスイオンを発生する(ステップS414)。
【0097】
この空気吸入口3、デフロスタ吹出口4、フット吹出口6を閉じ、かつデフロスタ吹出口4を開放した状態のケース2内で第1イオン発生子11及び第2イオン発生子12からマイナスイオンの発生状態を一定時間、例えば10分間維持し、しかる後、第第2イオン発生子12からのマイナスイオンの発生及びブロアファン8を停止する(ステップS415)。
【0098】
これにより、ベンチレーションからより多くのマイナスイオンを含む空気が車室内に送風され、マイナスイオンによる快適性が向上する。
【0099】
また、モードスイッチ28がオート状態でない(ステップS403でNO)と判定された場合、ステップS412に移行し、上記同様、空気吸入口3、デフロスタ吹出口4、フット吹出口6を閉じ、かつデフロスタ吹出口4を開放した状態のケース2内での第2イオン発生子12或いは第1イオン発生子11と第2イオン発生子12からのマイナスイオンを発生し、ベンチレーションからマイナスイオンを含む空気が車室内に送風され、マイナスイオンによる快適性が向上する。
【0100】
図12は空調装置1の喫煙モードにおける制御方法を説明するフローチャートである。
【0101】
喫煙モードにおいては、喫煙スイッチ26がONであるか否か判定する(ステップS501)。喫煙スイッチ26がONである(ステップS501でYES)と判定された場合、ブロアファン8が作動状態か否か判定する(ステップS502)。ブロアファン8が作動状態である(ステップS502でYES)と判定された場合、モードスイッチ28がオート状態であるか否か判断する(ステップS503)。
【0102】
モードスイッチ28がオート状態である(ステップS503でYES)と判定された場合、外気シャッタ13が閉状態であるか否か判定する(ステップS504)。外気シャッタ13が閉状態でない(ステップS504でNO)と判定された場合、デフシャッタ14が開状態、いわゆるデフモード状態か否か判断する(ステップS506)。
【0103】
一方、外気シャッタ13が閉状態である(ステップS504でYES)と判定された場合、外気シャッタアクチュエータ33が作動して外気シャッタ13を開く。(ステップS505)。
【0104】
デフシャッタ14が開状態、いわゆるデフモード状態である(ステップS506でNO)と判定された場合、ベントシャッタ15が開状態、いわゆるベントモード状態か否か判定する(ステップS508)。
【0105】
一方、デフシャッタ14が閉状態である(ステップS506でNO)と判定された場合、デフシャッタアクチュエータ34が作動してデフシャッタ14を開く(ステップS507)。
【0106】
ベントシャッタ15が開状態、いわゆるベント状態である(ステップS508でYES)と判定された場合、フットシャッタ16が開状態であるか否か判断する(ステップS510)。
【0107】
一方、ベントシャッタ15が閉状態である(ステップS508でNO)と判定された場合、ベントシャッタアクチュエータ35が作動してベントシャッタ15を開く(ステップS509)。
【0108】
フットシャッタ16が閉状態である(ステップS510でNO)と判定された場合、第1イオン発生子制御スイッチ31が切り替わり第1イオン発生子11からオゾンが発生し(ステップS512)、かつ第2イオン発生子制御スイッチ32が切り替わり第2イオン発生子12からマイナスイオンが発生する(ステップS513)。これにより第1イオン発生子11から発生したオゾンを含む空気がデフロスタ吹出口4からデフロスタを介して車室内に送風される。一方、第2イオン発生子12から発生したマイナスイオンを含む空気がベント吹出口5からベンチレーションを介して車室内に送風される。
【0109】
一方、フットシャッタ16が開状態である(ステップS510でYES)と判定した場合、フットシャッタアクチュエータ36が作動してフットシャッタ16を閉じる(ステップS511)。
【0110】
この第1イオン発生子11からオゾンが発生し、第2イオン発生子12からマイナスイオンが発生した状態を一定時間、例えば10分間維持し、しかる後、第1イオン発生子11からのオゾン発生、第2イオン発生子12からのマイナスイオンの発生及びブロアファン8を停止する(ステップS514)。
【0111】
喫煙モードは、フット吹出口6を閉じ、空気吸入口3、デフロスタ吹出口4、ベント吹出口5を開放し、第1イオン発生子11からオゾンを発生させる一方、第2イオン発生子12からマイナスイオンを発生させると共に、ブロアファン8を作動させ、これによりデフロスタから車室内にオゾンを含んだ空気が送風されて消臭すると共に、ベンチレーションからマイナスイオンを含んだ空気が車室内に送風されて快適性を向上する。
【0112】
また、モードスイッチ28がオート状態でない(ステップS503でNO)と判定された場合、ステップS512に移行し、上記同様、第1イオン発生子11からオゾンを発生させる一方、第2イオン発生子12からマイナスイオンを発生させると共に、ブロアファン8を作動させ、これによりデフロスタから車室内にオゾンを含んだ空気が送風されて消臭すると共に、ベンチレーションからマイナスイオンを含んだ空気が送風されて快適性が向上する。
【0113】
従って、本実施の形態によると、除菌及び消臭機能を有するオゾンと快適性を促すマイナスイオンとの切り替え発生が可能な第1イオン発生子11、第2イオン発生子12を空気通路となるケース2内に配置し、ケース2の空気吸入口3及びデフロスタ吹出口4、ベント吹出口5、フット吹出口6の各吹出口を開閉する簡単な構成でかつ、モードに応じてケース2の空気吸入口3及び各吹出口4、5、6を開閉制御すると共に、第1イオン発生子11、第2イオン発生子12からオゾン或いはマイナスイオンを切り替え発生させることで、各モードに応じたオゾンによる各部の除菌及び消臭や、マイナスイオンによる車室内環境の快適性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】本実施の形態に係る車両用空調装置の一形態を模式的に示す図である。
【図2】コア洗浄モードにおける作動状態を模式的に示す図である。
【図3】フロア洗浄モードにおける作動状態を模式的に示す図である。
【図4】ルーフ洗浄モードにおける作動状態を模式的に示す図である。
【図5】リフレッシュモードにおける作動状態を模式的に示す図である。
【図6】喫煙モードにおける作動状態を模式的に示す図である。
【図7】制御機能を説明するブロック図である。
【図8】コア洗浄モードにおける制御方法を説明するフローチャートである。
【図9】フロア洗浄モードにおける制御方法を説明するフローチャートである。
【図10】ルーフ洗浄モードにおける制御方法を説明するフローチャートである。
【図11】リフレッシュモードにおける制御方法を説明するフローチャートである。
【図12】喫煙モードにおける制御方法を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0115】
1 空調装置
2 ケース
3 空気吸入口
4 デフロスタ吹出口
5 ベント吹出口
6 フット吹出口
8 ブロアファン
9 エバポレータ
10 ヒータコア
11 第1イオン発生子
12 第2イオン発生子
13 外気シャッタ
14 デフシャッタ
15 ベントシャッタ
16 フットシャッタ
17 温調シャッタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気吸入口及び車室内のデフロスタに連通するデフロスタ吹出口、ベンチレーションに連通するベント吹出口、フット吹出口の各吹出口を備え空気通路を形成するケースを有し、該ケース内にブロアファン、エバポレータ、ヒータコア及び温調シャッタが配置され、上記空気吸入口及び各吹出口をそれぞれ開閉するシャッタを備え、各モードに応じて上記空気吸入口及び各吹出口を開閉して空気吸入口から導入された空気を調温して上記各吹出口から送風する車両用空調装置において、
上記ケース内にマイナスイオンとオゾンを切り替え発生するイオン発生子を配置し、
種々のモードに応じて上記空気吸入口及び各吹出口を開閉制御すると共に上記イオン発生子をマイナスイオン或いはオゾン発生に切り替え制御することを特徴とする車両用空調装置。
【請求項2】
上記イオン発生子は、
上記デフロスタ吹出口及びベント吹出口にそれぞれ対応して配置された第1イオン発生子及び第2イオン発生子であって、
上記空気吸入口、デフロスタ吹出口、ベント吹出口を開きフット吹出口を閉じ、かつ上記ブロアファンが作動すると共に上記第1イオン発生子がオゾンを発生し第2イオン発生子がマイナスイオンを発生する喫煙モードを備えたこと特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
【請求項3】
上記空気吸入口、デフロスタ吹出口、ベント吹出口、フット吹出口を閉じ、かつ上記ブロアファンが停止状態で上記イオン発生子がオゾンを発生するコア洗浄モードを備えたこと特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
【請求項4】
上記空気吸入口、デフロスタ吹出口及びベント吹出口を閉じ、フット吹出口を開くと共に、ブロアファンが作動しかつ上記イオン発生子がオゾンを発生するフロア洗浄モードを備えたことを特徴とする請求項1または3に記載の車両用空調装置。
【請求項5】
上記ベント吹出口及びフット吹出口を閉じ、デフロスタ吹出口を開くと共に、ブロアファンが作動しかつ上記イオン発生子がオゾンを発生するルーフ洗浄モードを備えたことを特徴とする請求項1、3、4のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
【請求項6】
上記ベント吹出口及びフット吹出口を閉じ、ベント吹出口を開くと共に、ブロアファンが作動しかつ上記イオン発生子がマイナスイオンを発生するリフレッシュモードを備えたことを特徴とする請求項1、3、4、5のいずれか1項に記載の車両用空調装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−248715(P2009−248715A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−98321(P2008−98321)
【出願日】平成20年4月4日(2008.4.4)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)
【Fターム(参考)】