車両用表示装置
【課題】 視覚的だけでなく、聴覚的にも斬新な商品性に優れた車両用表示装置を提供する。
【解決手段】 表示器10は、第一の表示領域または第二の表示領域に画像を表示する。制御手段100は、表示器10に指標画像を表示させる。移動機構は、環状可動部材が第一の表示領域に表示された指標画像を囲む第一の位置から、環状可動部材が第二の表示領域に表示された指標画像を囲む第二の位置へ、環状可動部材を移動させる。発音素子85は、環状可動部材が第一の位置から第二の位置へ移動するときに音を発する。
【解決手段】 表示器10は、第一の表示領域または第二の表示領域に画像を表示する。制御手段100は、表示器10に指標画像を表示させる。移動機構は、環状可動部材が第一の表示領域に表示された指標画像を囲む第一の位置から、環状可動部材が第二の表示領域に表示された指標画像を囲む第二の位置へ、環状可動部材を移動させる。発音素子85は、環状可動部材が第一の位置から第二の位置へ移動するときに音を発する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、環状部材等の可動部材を備えた車両用表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、車両用表示装置が種々提案されており、例えば特許文献1に開示されている。斯かる車両用表示装置は、表示器と、この表示器の表示面側に位置する2つの環状部材と、電動機の動力によって2つの環状部材を移動させる移動機構と、を備えている。この2つの環状部材は、例えば、エンジン回転数を表示するタコメータの外枠としての役割を有する環状部材と、車両速度を表示する速度計の外枠としての役割を有する環状部材であり、それぞれ、移動機構によって円弧状に移動することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−175411号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した車両用表示装置は、2つの環状部材を移動させると共に、環状部材の移動に合わせて表示器の表示内容を変化させるものであり、視覚的には斬新であったが、聴覚的な演出は考慮されていないという問題を有していた。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、視覚的にも聴覚的にも斬新で、商品性が高い車両用表示装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、請求項1に記載のように、表示画面に画像を表示する表示器10と、前記表示画面上に位置する可動部材41,51と、前記可動部材41,51を移動させる移動機構60,70と、前記可動部材41,51が移動するときに音を発する発音素子85と、を備えたものである。
【0006】
また、本発明は、請求項2に記載のように、第一の表示領域S1または第二の表示領域S2に画像を表示する表示器10と、前記表示器10に指標画像11,12を表示させる制御手段100と、前記指標画像11,12を囲む環状可動部材41,51と、前記環状可動部材41,51が前記第一の表示領域S1に表示された前記指標画像11,12を囲む第一の位置から、前記環状可動部材41,51が前記第二の表示領域に表示された前記指標画像11,12を囲む第二の位置へ、前記環状可動部材41,51を移動させる移動機構60,70と、前記環状可動部材41,51が前記第一の位置から前記第二の位置へ移動するときに音を発する発音素子85と、を備えたものである。
【0007】
また、本発明は、請求項3に記載のように、前記発音素子85が発する音は、機械的な擬音である。
【0008】
また、本発明は、請求項4に記載のように、前記発音素子85からの音の発生をオフさせる操作手段120を備えたものである。
【0009】
また、本発明は、請求項5に記載のように、前記発音素子85が発する複数の音の音声データ103a〜103fを記憶したメモリ部103を備えたものである。
【0010】
また、本発明は、請求項6に記載のように、前記発音素子85は、前記環状可動部材41,51が前記第一の位置から前記第二の位置へ移動するときに第一の音を発し、前記環状可動部材41,51が前記第二の位置から前記第一の位置へ移動するときに第二の音を発するものである。
【発明の効果】
【0011】
可動部材の移動や表示器に表示される画像の移動と共に、発音素子から音声が出力されるため、視覚的だけでなく、聴覚的にも斬新な商品性に優れた車両用表示装置になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態を示す移動機構の模式図。
【図2】同上実施形態を示す移動機構の模式図。
【図3】同上実施形態を示す指針式計器の模式図。
【図4】同上実施形態を示す伝達機構の模式図。
【図5】同上実施形態を示す第一パターンの説明図。
【図6】同上実施形態を示す第二パターンの説明図。
【図7】同上実施形態を示す表示器の模式図。
【図8】同上実施形態を示すブロック図。
【図9】同上実施形態を示すメモリ部の模式図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態を参照して説明する。車両用表示装置は、表示器10と、指針式計器20,30と、装飾ユニット40,50と、移動機構60,70と、回路基板80と、ハウジング90と、を備える。
【0014】
表示器10は、例えば12.3インチの表示画面を有するTFT(Thin Film Transistor)液晶表示器であり、後述する制御部100の制御の下、車両速度,エンジン回動数,各種警告等を表示する。また、表示器10は、左右方向にスライド移動する指針式計器20,30及び装飾ユニット40,50の位置状態(後述する「第一パターン」、「第二パターン」等)に合わせて、表示態様を変化させる。表示器10は、TFT型液晶表示パネル,偏光板,バックライト,ディスプレイ用筐体等(図示せず)から構成され、ハウジング90に形成された取付部材(図示せず)に取り付けられ、所定位置に配置され、支持される。
【0015】
指針式計器20は、指針駆動部21と、第一マグネット体22と、第二マグネット体23と、指針ユニット24と、を備える。指針式計器20を構成する各部は、移動板61に直接、又は移動板61に取り付けられる装飾ユニット40を介して取り付けられているため、移動板61の移動に伴い移動する。
【0016】
指針駆動部21は、例えばステッピングモータから構成され、制御部100の制御の下、車両速度に応じて回動軸21aを回動させる。指針駆動部21は、移動板61に固定されている。 第一マグネット体22は、回動軸21aに取り付けられ、回動軸21aの回動に伴い、回動する。このように取り付けられた第一マグネット体22は、表示器10のすぐ裏に位置する。
【0017】
第二マグネット体23は、表示器10の表側であって、第一マグネット体22と対向する位置に位置する。第二マグネット体23は、第一マグネット体22からの表示器10を透過した磁力を受け、第一マグネット体22の回動に従って、回動する。第二マグネット体23は、指針ユニット24の指針軸24aに取り付けられている。
【0018】
このような第一マグネット体22と第二マグネット体23により、指針駆動部21の回転動力は、指針ユニット24へ伝えられ、指針ユニット24は回動することができる。表示器10のディスプレイ用筐体は、このように磁力を透過させる必要があるため、アルミ等の非磁性体により形成される。
【0019】
指針式計器30は、指針駆動部31と、第一マグネット体32と、第二マグネット体33と、指針ユニット34と、を備える。指針式計器20を構成する各部は、移動板71に直接、又は移動板71に取り付けられる装飾ユニット50を介して取り付けられているため、移動板71の移動に伴い移動する。
【0020】
指針駆動部31は、例えばステッピングモータから構成され、制御部100の制御の下、エンジン回転数に応じて回動軸31aを回動させる。指針駆動部31は、移動板71に固定されている。 第一マグネット体32は、回動軸31aに取り付けられ、回動軸31aの回動に伴い、回動する。このように取り付けられた第一マグネット体32は、表示器10のすぐ裏に位置する。
【0021】
第二マグネット体33は、表示器10の表側であって、第一マグネット体32と対向する位置に位置する。第二マグネット体33は、第一マグネット体32からの表示器10を透過した磁力を受け、第一マグネット体32の回動に従って、回動する。第二マグネット体33は、指針ユニット34の指針軸34aに取り付けられている。
【0022】
このような第一マグネット体32と第二マグネット体33により、指針駆動部31の回転動力は、指針ユニット34へ伝えられ、指針ユニット34は回動することができる。
【0023】
装飾ユニット40は、リング部材41及び支持部材42を備え、移動機構60により、指針式計器20と共にスライド移動する。装飾ユニット40の支持部材42は、透光性樹脂からなるものであり、略円錐形状になっている。装飾ユニット40の支持部材42は、指針ユニット24の回動軸24aを回動可能な状態で支持している。リング部材41を移動板61に取り付け、固定することで、装飾ユニット40は、移動板61がスライド移動するに伴ってスライド移動する。
【0024】
装飾ユニット50は、リング部材51及び支持部材52を備え、移動機構70により、指針式計器30と共にスライド移動する。装飾ユニット50の支持部材52は、透光性樹脂からなるものであり、略円錐形状になっている。装飾ユニット50の支持部材52は、指針ユニット34の回動軸34aを回動可能な状態で支持している。リング部材51を移動板71に取り付け、固定することで、装飾ユニット50は、移動板71がスライド移動するに伴ってスライド移動する。
【0025】
移動機構60は、移動板61と、駆動部62と、伝達機構63と、を備える。移動機構60は、指針式計器20及び装飾ユニット40を左右方向にスライド移動させるための機構である。
【0026】
移動板61は、例えば、樹脂材料やアルミ等の非磁性金属から形成される部材である。移動板61は、指針式計器20と装飾ユニット40とを保持する。また、移動板61は、その裏面に形成された挟持部61aにより、伝達機構63のタイミングベルト63cに取り付けられる。
【0027】
移動板61には、指針駆動部21の回動軸21aを通すための開口部が設けられている。移動板61の裏面側には、取付部61dが形成されている。取付部61dに指針駆動部21が取り付けられることで、指針駆動部21は移動板61に固定される。駆動部62は、例えばステッピングモータからなる。駆動部62は、制御部100の制御の下、回動軸62aを回動させる。
【0028】
移動機構70は、移動板71と、駆動部72と、伝達機構73と、を備える。移動機構70は、指針式計器30及び装飾ユニット50を左右方向にスライド移動させるための機構である。
【0029】
移動板71は、例えば、樹脂材料やアルミ等の非磁性金属から形成される部材である。移動板71は、指針式計器30と装飾ユニット50とを保持する。また、移動板71は、その裏面に形成された挟持部71aにより、伝達機構73のタイミングベルト73cに取り付けられる。
【0030】
移動板71には、指針駆動部31の回動軸31aを通すための開口部が設けられている。指針駆動部31は移動板71に固定されている。駆動部72は、例えばステッピングモータからなる。駆動部72は、制御部100の制御の下、回動軸72aを回動させる。駆動部72は、駆動部62の下に位置する。
【0031】
伝達機構63と伝達機構73とは、互いに、上下方向に所定の間隔を空けて配置される(図4参照)。このように両者を配置することで、車両用表示装置が表裏方向に厚くなることを避けることができるため、車両用表示装置を薄くすることが可能である。伝達機構63は、伝達機構73の下側に位置する。
【0032】
伝達機構63は、左右方向に所定の間隔を空けて配置された2つのプーリー63a,63bと、両者に巻回されるタイミングベルト63cと、から構成される。プーリー63aは、車両用表示装置の表側から見て右側に位置し、駆動部62の回動軸62aに圧入され、回動軸62aの回動に伴い回動する。プーリー63bは、車両用表示装置の表側から見て左側に位置し、移動機構用筐体65に取り付けられた軸に回動可能に保持される。タイミングベルト63cは、2つのプーリー63a,63bが空転しないように所定の張力をもって取り付けられるため、プーリー63aが回動すると、プーリー63bも同様に回動する。このようにして、伝達機構63は、駆動部62で発生した回転動力をスライド方向(左右方向)の動力に変換して、前述のようにタイミングベルト63cに取り付けられた移動板61をスライド移動させる。
【0033】
伝達機構73は、左右方向に所定の間隔を空けて配置された2つのプーリー73a,73bと、両者に巻回されるタイミングベルト73cと、から構成される。プーリー73aは、車両用表示装置の表側から見て右側に位置し、駆動部72の回動軸72aに圧入され、回動軸72aの回動に伴い回動する。プーリー73bは、車両用表示装置の表側から見て左側に位置し、移動機構用筐体65に取り付けられた軸に回動可能に保持される。タイミングベルト73cは、2つのプーリー73a,73bが空転しないように所定の張力をもって取り付けられるため、プーリー73aが回動すると、プーリー73bも同様に回動する。このようにして、伝達機構73は、駆動部72で発生した回転動力をスライド方向(左右方向)の動力に変換して、前述のようにタイミングベルト423cに取り付けられた移動板71をスライド移動させる。
【0034】
回路基板80は、移動機構60,70の裏側に位置して、ハウジング90の内面に支持される。回路基板80には、スピーカ85,マイコン101等が搭載されている。スピーカ85からの音は、ハウジング90の背面に形成された多数の微小な貫通孔から、ハウジング90の外に発せられる。ハウジング90は、上記各部(表示器10,指針式計器20,30装飾ユニット40,50,移動機構60,70,回路基板80)を収納する筐体である。
【0035】
次に、図8を参照して、車両用表示装置の電気的構成について説明する。車両用表示装置は、制御部100と、車両情報入力ポート110,操作部120,表示器10,指針駆動部21,32,駆動部62,72と、スピーカ85と、を備える。
【0036】
制御部100は、マイコン101と、グラフィックディスプレイコントローラー(以下、「GDC」と記す)102と、メモリ部103と、表示器10,指針駆動部21,32,駆動部62,72を駆動する各種ドライバIC(Integrated Circuit)(図示せず)と、を備える。制御部100は、例えば、車両速度、エンジン回動数等の各種計測量を算出し、表示器10,指針式計器20,30の動作を制御し、算出した計測量を表示させる。
【0037】
マイコン101は、CPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory),入出力インターフェイス等を備え、車両情報入力ポート110から入力された各種情報を受け付け、各部に制御信号を出力する。マイコン101のCPUは、例えば、ROM内に予め記憶された表示形態変形処理を実行するための所定プログラムを読み出し実行する。GDC102は、マイコン101と協働して、表示器10の表示を制御する。メモリ部103には、スピーカ85から発する音声A〜Fに対応する音声データ103a〜103fが記憶されている。音声A〜Fは、適宜選定されるものであり、例えば、各種メロディ,ブザー音,機械的な擬音である。機械的な擬音は、例えば、テレビや映画のアニメーションに登場する変身ロボットの変身時の効果音である。
【0038】
車両情報入力ポート110は、車両ECU(Electronic Control Unit)から通信ラインにより伝送される各種状態情報や、車両ドライバーがシートベルトを着用しているか否かを検出するシートベルト検出器からのセンサ情報が入力されるポートである。
【0039】
以上の構成からなる車両用表示装置は、制御部100の制御の下、所定の情報をトリガとして、装飾ユニット40,50を各々スライド移動させ、装飾ユニット40,50を複数の状態に変形させるとともに、その状態に対応させて表示器10の表示を変化させる。
【0040】
車両用表示装置は、制御部100により移動機構60,70を駆動制御して、装飾ユニット40,50が表示器10の表示画面の中央部に位置する第一パターンの状態(図5参照)と、装飾ユニット40が表示器10の表示画面の右端部に位置し、且つ、装飾ユニット50が表示領域の左端部に位置する第二パターンの状態(図6参照)と、に変形させる。
【0041】
第一パターンから第二パターンに移行するときには、スピーカ85から音声Aが出力され、第二パターンから第一パターンに移行するときには、スピーカ85から音
声Bが出力される。また、操作部120を操作して、音声C〜Fを選択したり、音声を発しないようにセットすることが可能になっている。
【0042】
第一パターンでは、表示器10の表示領域S1に指標画像11が表示され、この指標画像11を装飾ユニット40,50のリング部材41,51が囲む位置に、装飾ユニット40,50が移動する。また、第二パターンでは、表示器10の表示領域S2に指標画像12が表示され、この指標画像12を装飾ユニット40,50のリング部材41,51が囲む位置に、装飾ユニット40,50が移動する。なお、指標画像11,12は、指針ユニット24,34に指示される目盛り画像と、数字画像とからなるものである。
【0043】
このような、車両用表示装置の動作は、マイコン101が実行する表示形態変形処理によって実現される。車両用表示装置は、第二パターンの状態で、表示器10の表示画面のうち、装飾ユニット40と装飾ユニット50とが左右に開くことで形成される領域に、「シートベルトを締めて下さい」という警告情報を表示させてもよい。
【0044】
本実施形態によれば、車両用表示装置が第一パターンから第二パターンに移行するとき、及び、第二パターンから第一パターンに移行するときに、装飾部材40,50の移動や、表示器10に表示される指標画像11,12の移動と共に、スピーカ85から音声A〜Fが出力されるため、視覚的だけでなく、聴覚的にも斬新な商品性に優れた車両用表示装置になる。車両用表示装置が警告情報を表示するときに、スピーカ85から音声A〜Fを出力する場合には、車両ドライバーに警告情報について注意を喚起することができる。また、移動機構60,70から若干のノイズが発生したとしても、このノイズが音声A〜Fによって聞こえ難くなるという効果も期待できる。
【0045】
なお、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能であり、例えば、印刷形成された文字盤を備えた指針式計器ユニットを移動させる車両用表示装置にも適用可能である。また、本実施形態は、装飾ユニット40,50を平行移動させるものであったが、装飾ユニット40,50を円弧状に移動させるように構成しても良い。
【符号の説明】
【0046】
10 表示器
11 指標画像
12 指標画像
41 リング部材(環状可動部材)
51 リング部材(環状可動部材)
60 移動機構
70 移動機構
85 スピーカ(発音素子)
100 制御部(制御手段)
103 メモリ部
120 操作部(操作手段)
S1 表示領域(第一の表示領域)
S2 表示領域(第二の表示領域)
【技術分野】
【0001】
本発明は、環状部材等の可動部材を備えた車両用表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、車両用表示装置が種々提案されており、例えば特許文献1に開示されている。斯かる車両用表示装置は、表示器と、この表示器の表示面側に位置する2つの環状部材と、電動機の動力によって2つの環状部材を移動させる移動機構と、を備えている。この2つの環状部材は、例えば、エンジン回転数を表示するタコメータの外枠としての役割を有する環状部材と、車両速度を表示する速度計の外枠としての役割を有する環状部材であり、それぞれ、移動機構によって円弧状に移動することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−175411号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した車両用表示装置は、2つの環状部材を移動させると共に、環状部材の移動に合わせて表示器の表示内容を変化させるものであり、視覚的には斬新であったが、聴覚的な演出は考慮されていないという問題を有していた。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、視覚的にも聴覚的にも斬新で、商品性が高い車両用表示装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、請求項1に記載のように、表示画面に画像を表示する表示器10と、前記表示画面上に位置する可動部材41,51と、前記可動部材41,51を移動させる移動機構60,70と、前記可動部材41,51が移動するときに音を発する発音素子85と、を備えたものである。
【0006】
また、本発明は、請求項2に記載のように、第一の表示領域S1または第二の表示領域S2に画像を表示する表示器10と、前記表示器10に指標画像11,12を表示させる制御手段100と、前記指標画像11,12を囲む環状可動部材41,51と、前記環状可動部材41,51が前記第一の表示領域S1に表示された前記指標画像11,12を囲む第一の位置から、前記環状可動部材41,51が前記第二の表示領域に表示された前記指標画像11,12を囲む第二の位置へ、前記環状可動部材41,51を移動させる移動機構60,70と、前記環状可動部材41,51が前記第一の位置から前記第二の位置へ移動するときに音を発する発音素子85と、を備えたものである。
【0007】
また、本発明は、請求項3に記載のように、前記発音素子85が発する音は、機械的な擬音である。
【0008】
また、本発明は、請求項4に記載のように、前記発音素子85からの音の発生をオフさせる操作手段120を備えたものである。
【0009】
また、本発明は、請求項5に記載のように、前記発音素子85が発する複数の音の音声データ103a〜103fを記憶したメモリ部103を備えたものである。
【0010】
また、本発明は、請求項6に記載のように、前記発音素子85は、前記環状可動部材41,51が前記第一の位置から前記第二の位置へ移動するときに第一の音を発し、前記環状可動部材41,51が前記第二の位置から前記第一の位置へ移動するときに第二の音を発するものである。
【発明の効果】
【0011】
可動部材の移動や表示器に表示される画像の移動と共に、発音素子から音声が出力されるため、視覚的だけでなく、聴覚的にも斬新な商品性に優れた車両用表示装置になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態を示す移動機構の模式図。
【図2】同上実施形態を示す移動機構の模式図。
【図3】同上実施形態を示す指針式計器の模式図。
【図4】同上実施形態を示す伝達機構の模式図。
【図5】同上実施形態を示す第一パターンの説明図。
【図6】同上実施形態を示す第二パターンの説明図。
【図7】同上実施形態を示す表示器の模式図。
【図8】同上実施形態を示すブロック図。
【図9】同上実施形態を示すメモリ部の模式図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態を参照して説明する。車両用表示装置は、表示器10と、指針式計器20,30と、装飾ユニット40,50と、移動機構60,70と、回路基板80と、ハウジング90と、を備える。
【0014】
表示器10は、例えば12.3インチの表示画面を有するTFT(Thin Film Transistor)液晶表示器であり、後述する制御部100の制御の下、車両速度,エンジン回動数,各種警告等を表示する。また、表示器10は、左右方向にスライド移動する指針式計器20,30及び装飾ユニット40,50の位置状態(後述する「第一パターン」、「第二パターン」等)に合わせて、表示態様を変化させる。表示器10は、TFT型液晶表示パネル,偏光板,バックライト,ディスプレイ用筐体等(図示せず)から構成され、ハウジング90に形成された取付部材(図示せず)に取り付けられ、所定位置に配置され、支持される。
【0015】
指針式計器20は、指針駆動部21と、第一マグネット体22と、第二マグネット体23と、指針ユニット24と、を備える。指針式計器20を構成する各部は、移動板61に直接、又は移動板61に取り付けられる装飾ユニット40を介して取り付けられているため、移動板61の移動に伴い移動する。
【0016】
指針駆動部21は、例えばステッピングモータから構成され、制御部100の制御の下、車両速度に応じて回動軸21aを回動させる。指針駆動部21は、移動板61に固定されている。 第一マグネット体22は、回動軸21aに取り付けられ、回動軸21aの回動に伴い、回動する。このように取り付けられた第一マグネット体22は、表示器10のすぐ裏に位置する。
【0017】
第二マグネット体23は、表示器10の表側であって、第一マグネット体22と対向する位置に位置する。第二マグネット体23は、第一マグネット体22からの表示器10を透過した磁力を受け、第一マグネット体22の回動に従って、回動する。第二マグネット体23は、指針ユニット24の指針軸24aに取り付けられている。
【0018】
このような第一マグネット体22と第二マグネット体23により、指針駆動部21の回転動力は、指針ユニット24へ伝えられ、指針ユニット24は回動することができる。表示器10のディスプレイ用筐体は、このように磁力を透過させる必要があるため、アルミ等の非磁性体により形成される。
【0019】
指針式計器30は、指針駆動部31と、第一マグネット体32と、第二マグネット体33と、指針ユニット34と、を備える。指針式計器20を構成する各部は、移動板71に直接、又は移動板71に取り付けられる装飾ユニット50を介して取り付けられているため、移動板71の移動に伴い移動する。
【0020】
指針駆動部31は、例えばステッピングモータから構成され、制御部100の制御の下、エンジン回転数に応じて回動軸31aを回動させる。指針駆動部31は、移動板71に固定されている。 第一マグネット体32は、回動軸31aに取り付けられ、回動軸31aの回動に伴い、回動する。このように取り付けられた第一マグネット体32は、表示器10のすぐ裏に位置する。
【0021】
第二マグネット体33は、表示器10の表側であって、第一マグネット体32と対向する位置に位置する。第二マグネット体33は、第一マグネット体32からの表示器10を透過した磁力を受け、第一マグネット体32の回動に従って、回動する。第二マグネット体33は、指針ユニット34の指針軸34aに取り付けられている。
【0022】
このような第一マグネット体32と第二マグネット体33により、指針駆動部31の回転動力は、指針ユニット34へ伝えられ、指針ユニット34は回動することができる。
【0023】
装飾ユニット40は、リング部材41及び支持部材42を備え、移動機構60により、指針式計器20と共にスライド移動する。装飾ユニット40の支持部材42は、透光性樹脂からなるものであり、略円錐形状になっている。装飾ユニット40の支持部材42は、指針ユニット24の回動軸24aを回動可能な状態で支持している。リング部材41を移動板61に取り付け、固定することで、装飾ユニット40は、移動板61がスライド移動するに伴ってスライド移動する。
【0024】
装飾ユニット50は、リング部材51及び支持部材52を備え、移動機構70により、指針式計器30と共にスライド移動する。装飾ユニット50の支持部材52は、透光性樹脂からなるものであり、略円錐形状になっている。装飾ユニット50の支持部材52は、指針ユニット34の回動軸34aを回動可能な状態で支持している。リング部材51を移動板71に取り付け、固定することで、装飾ユニット50は、移動板71がスライド移動するに伴ってスライド移動する。
【0025】
移動機構60は、移動板61と、駆動部62と、伝達機構63と、を備える。移動機構60は、指針式計器20及び装飾ユニット40を左右方向にスライド移動させるための機構である。
【0026】
移動板61は、例えば、樹脂材料やアルミ等の非磁性金属から形成される部材である。移動板61は、指針式計器20と装飾ユニット40とを保持する。また、移動板61は、その裏面に形成された挟持部61aにより、伝達機構63のタイミングベルト63cに取り付けられる。
【0027】
移動板61には、指針駆動部21の回動軸21aを通すための開口部が設けられている。移動板61の裏面側には、取付部61dが形成されている。取付部61dに指針駆動部21が取り付けられることで、指針駆動部21は移動板61に固定される。駆動部62は、例えばステッピングモータからなる。駆動部62は、制御部100の制御の下、回動軸62aを回動させる。
【0028】
移動機構70は、移動板71と、駆動部72と、伝達機構73と、を備える。移動機構70は、指針式計器30及び装飾ユニット50を左右方向にスライド移動させるための機構である。
【0029】
移動板71は、例えば、樹脂材料やアルミ等の非磁性金属から形成される部材である。移動板71は、指針式計器30と装飾ユニット50とを保持する。また、移動板71は、その裏面に形成された挟持部71aにより、伝達機構73のタイミングベルト73cに取り付けられる。
【0030】
移動板71には、指針駆動部31の回動軸31aを通すための開口部が設けられている。指針駆動部31は移動板71に固定されている。駆動部72は、例えばステッピングモータからなる。駆動部72は、制御部100の制御の下、回動軸72aを回動させる。駆動部72は、駆動部62の下に位置する。
【0031】
伝達機構63と伝達機構73とは、互いに、上下方向に所定の間隔を空けて配置される(図4参照)。このように両者を配置することで、車両用表示装置が表裏方向に厚くなることを避けることができるため、車両用表示装置を薄くすることが可能である。伝達機構63は、伝達機構73の下側に位置する。
【0032】
伝達機構63は、左右方向に所定の間隔を空けて配置された2つのプーリー63a,63bと、両者に巻回されるタイミングベルト63cと、から構成される。プーリー63aは、車両用表示装置の表側から見て右側に位置し、駆動部62の回動軸62aに圧入され、回動軸62aの回動に伴い回動する。プーリー63bは、車両用表示装置の表側から見て左側に位置し、移動機構用筐体65に取り付けられた軸に回動可能に保持される。タイミングベルト63cは、2つのプーリー63a,63bが空転しないように所定の張力をもって取り付けられるため、プーリー63aが回動すると、プーリー63bも同様に回動する。このようにして、伝達機構63は、駆動部62で発生した回転動力をスライド方向(左右方向)の動力に変換して、前述のようにタイミングベルト63cに取り付けられた移動板61をスライド移動させる。
【0033】
伝達機構73は、左右方向に所定の間隔を空けて配置された2つのプーリー73a,73bと、両者に巻回されるタイミングベルト73cと、から構成される。プーリー73aは、車両用表示装置の表側から見て右側に位置し、駆動部72の回動軸72aに圧入され、回動軸72aの回動に伴い回動する。プーリー73bは、車両用表示装置の表側から見て左側に位置し、移動機構用筐体65に取り付けられた軸に回動可能に保持される。タイミングベルト73cは、2つのプーリー73a,73bが空転しないように所定の張力をもって取り付けられるため、プーリー73aが回動すると、プーリー73bも同様に回動する。このようにして、伝達機構73は、駆動部72で発生した回転動力をスライド方向(左右方向)の動力に変換して、前述のようにタイミングベルト423cに取り付けられた移動板71をスライド移動させる。
【0034】
回路基板80は、移動機構60,70の裏側に位置して、ハウジング90の内面に支持される。回路基板80には、スピーカ85,マイコン101等が搭載されている。スピーカ85からの音は、ハウジング90の背面に形成された多数の微小な貫通孔から、ハウジング90の外に発せられる。ハウジング90は、上記各部(表示器10,指針式計器20,30装飾ユニット40,50,移動機構60,70,回路基板80)を収納する筐体である。
【0035】
次に、図8を参照して、車両用表示装置の電気的構成について説明する。車両用表示装置は、制御部100と、車両情報入力ポート110,操作部120,表示器10,指針駆動部21,32,駆動部62,72と、スピーカ85と、を備える。
【0036】
制御部100は、マイコン101と、グラフィックディスプレイコントローラー(以下、「GDC」と記す)102と、メモリ部103と、表示器10,指針駆動部21,32,駆動部62,72を駆動する各種ドライバIC(Integrated Circuit)(図示せず)と、を備える。制御部100は、例えば、車両速度、エンジン回動数等の各種計測量を算出し、表示器10,指針式計器20,30の動作を制御し、算出した計測量を表示させる。
【0037】
マイコン101は、CPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory),入出力インターフェイス等を備え、車両情報入力ポート110から入力された各種情報を受け付け、各部に制御信号を出力する。マイコン101のCPUは、例えば、ROM内に予め記憶された表示形態変形処理を実行するための所定プログラムを読み出し実行する。GDC102は、マイコン101と協働して、表示器10の表示を制御する。メモリ部103には、スピーカ85から発する音声A〜Fに対応する音声データ103a〜103fが記憶されている。音声A〜Fは、適宜選定されるものであり、例えば、各種メロディ,ブザー音,機械的な擬音である。機械的な擬音は、例えば、テレビや映画のアニメーションに登場する変身ロボットの変身時の効果音である。
【0038】
車両情報入力ポート110は、車両ECU(Electronic Control Unit)から通信ラインにより伝送される各種状態情報や、車両ドライバーがシートベルトを着用しているか否かを検出するシートベルト検出器からのセンサ情報が入力されるポートである。
【0039】
以上の構成からなる車両用表示装置は、制御部100の制御の下、所定の情報をトリガとして、装飾ユニット40,50を各々スライド移動させ、装飾ユニット40,50を複数の状態に変形させるとともに、その状態に対応させて表示器10の表示を変化させる。
【0040】
車両用表示装置は、制御部100により移動機構60,70を駆動制御して、装飾ユニット40,50が表示器10の表示画面の中央部に位置する第一パターンの状態(図5参照)と、装飾ユニット40が表示器10の表示画面の右端部に位置し、且つ、装飾ユニット50が表示領域の左端部に位置する第二パターンの状態(図6参照)と、に変形させる。
【0041】
第一パターンから第二パターンに移行するときには、スピーカ85から音声Aが出力され、第二パターンから第一パターンに移行するときには、スピーカ85から音
声Bが出力される。また、操作部120を操作して、音声C〜Fを選択したり、音声を発しないようにセットすることが可能になっている。
【0042】
第一パターンでは、表示器10の表示領域S1に指標画像11が表示され、この指標画像11を装飾ユニット40,50のリング部材41,51が囲む位置に、装飾ユニット40,50が移動する。また、第二パターンでは、表示器10の表示領域S2に指標画像12が表示され、この指標画像12を装飾ユニット40,50のリング部材41,51が囲む位置に、装飾ユニット40,50が移動する。なお、指標画像11,12は、指針ユニット24,34に指示される目盛り画像と、数字画像とからなるものである。
【0043】
このような、車両用表示装置の動作は、マイコン101が実行する表示形態変形処理によって実現される。車両用表示装置は、第二パターンの状態で、表示器10の表示画面のうち、装飾ユニット40と装飾ユニット50とが左右に開くことで形成される領域に、「シートベルトを締めて下さい」という警告情報を表示させてもよい。
【0044】
本実施形態によれば、車両用表示装置が第一パターンから第二パターンに移行するとき、及び、第二パターンから第一パターンに移行するときに、装飾部材40,50の移動や、表示器10に表示される指標画像11,12の移動と共に、スピーカ85から音声A〜Fが出力されるため、視覚的だけでなく、聴覚的にも斬新な商品性に優れた車両用表示装置になる。車両用表示装置が警告情報を表示するときに、スピーカ85から音声A〜Fを出力する場合には、車両ドライバーに警告情報について注意を喚起することができる。また、移動機構60,70から若干のノイズが発生したとしても、このノイズが音声A〜Fによって聞こえ難くなるという効果も期待できる。
【0045】
なお、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能であり、例えば、印刷形成された文字盤を備えた指針式計器ユニットを移動させる車両用表示装置にも適用可能である。また、本実施形態は、装飾ユニット40,50を平行移動させるものであったが、装飾ユニット40,50を円弧状に移動させるように構成しても良い。
【符号の説明】
【0046】
10 表示器
11 指標画像
12 指標画像
41 リング部材(環状可動部材)
51 リング部材(環状可動部材)
60 移動機構
70 移動機構
85 スピーカ(発音素子)
100 制御部(制御手段)
103 メモリ部
120 操作部(操作手段)
S1 表示領域(第一の表示領域)
S2 表示領域(第二の表示領域)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面に画像を表示する表示器と、前記表示領域上に位置する可動部材と、前記可動部材を移動させる移動機構と、前記可動部材が移動するときに音を発する発音素子と、を備えたことを特徴とする車両用表示装置。
【請求項2】
第一の表示領域または第二の表示領域に画像を表示する表示器と、前記表示器に指標画像を表示させる制御手段と、前記指標画像を囲む環状可動部材と、前記環状可動部材が前記第一の表示領域に表示された前記指標画像を囲む第一の位置から、前記環状可動部材が前記第二の表示領域に表示された前記指標画像を囲む第二の位置へ、前記環状可動部材を移動させる移動機構と、前記環状可動部材が前記第一の位置から前記第二の位置へ移動するときに音を発する発音素子と、を備えたことを特徴とする車両用表示装置。
【請求項3】
前記発音素子が発する音は、機械的な擬音であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用表示装置。
【請求項4】
前記発音素子からの音の発生をオフさせる操作手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用表示装置。
【請求項5】
前記発音素子が発する複数の音の音声データを記憶したメモリ部を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用表示装置。
【請求項6】
前記発音素子は、前記環状可動部材が前記第一の位置から前記第二の位置へ移動するときに第一の音を発し、前記可動部材が前記第二の位置から前記第一の位置へ移動するときに第二の音を発することを特徴とする請求項2に記載の車両用表示装置。
【請求項1】
表示画面に画像を表示する表示器と、前記表示領域上に位置する可動部材と、前記可動部材を移動させる移動機構と、前記可動部材が移動するときに音を発する発音素子と、を備えたことを特徴とする車両用表示装置。
【請求項2】
第一の表示領域または第二の表示領域に画像を表示する表示器と、前記表示器に指標画像を表示させる制御手段と、前記指標画像を囲む環状可動部材と、前記環状可動部材が前記第一の表示領域に表示された前記指標画像を囲む第一の位置から、前記環状可動部材が前記第二の表示領域に表示された前記指標画像を囲む第二の位置へ、前記環状可動部材を移動させる移動機構と、前記環状可動部材が前記第一の位置から前記第二の位置へ移動するときに音を発する発音素子と、を備えたことを特徴とする車両用表示装置。
【請求項3】
前記発音素子が発する音は、機械的な擬音であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用表示装置。
【請求項4】
前記発音素子からの音の発生をオフさせる操作手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用表示装置。
【請求項5】
前記発音素子が発する複数の音の音声データを記憶したメモリ部を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用表示装置。
【請求項6】
前記発音素子は、前記環状可動部材が前記第一の位置から前記第二の位置へ移動するときに第一の音を発し、前記可動部材が前記第二の位置から前記第一の位置へ移動するときに第二の音を発することを特徴とする請求項2に記載の車両用表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2013−96739(P2013−96739A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−237233(P2011−237233)
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(000231512)日本精機株式会社 (1,561)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(000231512)日本精機株式会社 (1,561)
【Fターム(参考)】
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