説明

車両用計器

【課題】アナログ式表示部を備える車両用計器において、立体感、奥行き感に加えて意匠に質感や多彩な表現を付与することでデザイン性や視認性を向上することが可能な車両用計器を提供する。
【解決手段】表示板と、この表示板上を回動する指針11と、を有するアナログ式表示部1を備えてなる車両用計器であって、前記表示板として、光透過性の第一の表示板12と、第一の表示板12の後方側に重ねて配設される光透過性の第二の表示板13と、を備え、第一の表示板12の後面あるいは第二の表示板13の前面の少なくとも一方に凹凸部12cが形成され、第二の表示板13の凹凸部12cが形成されない面に素材あるいは立体の質感を表す地部13bが形成されてなることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両情報を表示する車両用計器に関し、特にアナログ式表示部を備えてなる車両用計器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車速,エンジン回転数,水温,油圧等の様々な車両の走行状態(以下、車両情報という)を表示する車両用計器としては、例えば駆動本体に指針が装着され、指針を表示板上で回動させることで車両情報を示す計測量を表示するアナログ式表示部をケース体内に収納してなるものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−247871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両用計器においては、デザイン性や視認性の向上が求められており、その手段として、特許文献1に開示されるように各々の表面に表示部を有する2枚の表示盤を積層配置することで、立体感、奥行き感のある斬新な見栄えを得るものが知られている。
【0005】
しかしながら、かかる車両用計器は、奥行きの異なる表示部の視差によって立体感を感じさせるものであるが、表示盤に施された意匠に質感や多彩な表現を与えるという点でなお改良の余地があった。
【0006】
そこで、本発明は、上述した課題に着目してなされたものであり、アナログ式表示部を備える車両用計器において、立体感、奥行き感に加えて意匠に質感や多彩な表現を付与することでデザイン性や視認性を向上することが可能な車両用計器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記課題を解決するため、表示板と、この表示板上を回動する指針と、を有するアナログ式表示部を備えてなる車両用計器であって、
前記表示板として、光透過性の第一の表示板と、前記第一の表示板の後方側に重ねて配設される光透過性の第二の表示板と、を備え、
前記第一の表示板の後面あるいは前記第二の表示板の前面の少なくとも一方に凹凸部が形成され、
前記第二の表示板の前記凹凸部が形成されない面に素材あるいは立体の質感を表す地部が形成されてなることを特徴とする。
【0008】
また、前記第一の表示板の前記凹凸部が形成されない面あるいは前記第二の表示板の前記凹凸部が形成されない、かつ、前記地部が形成されない面の少なくとも一方に前記指針が指示する指標部が形成されてなることを特徴とする。
【0009】
本発明は、前記課題を解決するため、表示板と、この表示板上を回動する指針と、を有するアナログ式表示部を備えてなる車両用計器であって、
前記表示板として、光透過性の第一の表示板と、前記第一の表示板の後方側に重ねて配設される光透過性の第二の表示板と、を備え、
前記第一の表示板あるいは前記第二の表示板の少なくとも一方にグラデーション印刷部が形成されてなることを特徴とする。
【0010】
また、前記第一の表示板あるいは前記第二の表示板の少なくとも一方に前記指針が指示する指標部が形成されてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、アナログ式表示部を備える車両用計器において、立体感、奥行き感に加えて意匠に質感や多彩な表現を付与することでデザイン性や視認性を向上することが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第一の実施形態である車両用計器を示す外観図。
【図2】同上車両用計器を示す断面図。
【図3】同上車両用計器の表示板を示す拡大断面図。
【図4】本発明の第二の実施形態である車両用計器を示す外観図。
【図5】同上車両用計器を示す断面図。
【図6】同上車両用計器の表示板を示す拡大断面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を単眼式のいわゆる後付けメータに適用した第一の実施形態につき添付図面に基づいて説明する。図1は車両用計器の外観を示しており、図2は車両用計器の断面図を示している。車両用計器は、表示部1と、メータケース(ケース体)2と、前面カバー(カバー部材)3と、見返し部材(リング状部材)4と、第一の光源5と、第二の光源6と、導光部材7と、から主に構成される。
【0014】
表示部1は、指針11と、表示板としての第一の表示板12及び第二の表示板13と、を有するアナログ式表示部であり、メータケース2内に収納され、指針11及び第一、第二の表示板12、13が開口部21から露出するように配置されている。ユーザーは、指針11と第一の表示板12に印刷形成されたアナログ指標部(指標部)12aとの対比判読により、車両情報を読み取ることが可能となっている。本実施形態においては表示部1は、前記車両情報としてエンジンオイルの圧力(油圧)を表示するものであり、油圧を0kPaから1000kPaでの範囲で表示することが可能となっている。
【0015】
指針11は、透過性の樹脂材料からなる指示部11aと、回転駆動部材であるステッピングモータ14に設けられる回転軸14aに固定される指針基部11bと、指針基部11bの前面を覆う遮光部材であり黒色の合成樹脂材料からなる指針キャップ11cとを有する。なお、指示部11aの後面側は赤色の箔がホットスタンプされている。指針11は、ステッピングモータ14の回転に応じて第一の表示板12上を回動し、第一の表示板12上のアナログ指標部12aを指示部11aによって指示するものである。また、指針11は、メータケース2内に配設される第一の光源5からの第一の照明光L1が指示部11aを透過することで所定の色にて照明される。
【0016】
第一の表示板12は、円板状の光透過性基板からなり、第二の表示板13とともにアナログ式表示部の表示板を構成するものである。図3(a)は、第一の表示板12及び第二の表示板13を示す拡大断面図である。第一の表示板12は、第二の表示板13よりも前方側(利用者側)に位置し、前面にアナログ指標部12aとなる光透過性の着色層が印刷形成され、さらにアナログ指標部12aを含む前面全体を覆うように、傷などから着色層を保護するための光透過性の透明層からなる保護層12bが印刷形成される。また、第一の表示板12は、後面に凹凸加工によって凹凸部12cが形成されてなる。図1に戻って、アナログ指標部12aは、目盛や数字等からなり略円弧状に設けられる複数の指標を有する。なお、アナログ指標部12aは、最小目盛位置が時計目盛位置の6時の位置となり、また最大目盛位置が時計目盛位置の3時の位置となるように形成される。また、図2及び図3(a)に示すように、第一の表示板12は、メータケース2内に配設される第二の光源6からの第二の照明光L2がアナログ指標部12aを透過することで所定の表示色にて照明される。また、第一の表示板12は、中央部に回転軸14a及び指針基部11bが貫通される指針孔部12dを有する。
【0017】
第二の表示板13は、第一の表示板12と同様に円板状の光透過性基板からなり、第一の表示板12とともにアナログ表示部の表示板を構成するものである。図3(a)に示すように、第二の表示板13は、第一の表示板12の後方側に重ねて配設され、前面に本実施形態においては「Defi」の文字からなる文字意匠部13aとなる光透過性の着色層が印刷形成される。また、第二の表示板13は、凹凸加工されない(凹凸部が形成されない)後面に例えば、カーボン、布、革、木などの素材やシボ、エンボス、エッチング、ヘアラインなどの立体物を表す画像あるいは柄からなる地部13bとなる遮光性の印刷層が印刷形成されている。かかる地部13bは、表示板の地(背景)を表すものであって、上述のような質感を印刷で表現したものである。かかる地部13bはそれ自体は平坦であっても微細な凹凸を有するものであってもよい。また、地部13bには、文字意匠部13a及び第一の表示板12のアナログ指標部12aに対応して第二の光源6からの第二の照明光L2を透過する孔部13cが形成されている。また、第二の表示板13は、中央部に回転軸14a及び指針基部11bが貫通される指針孔部13dを有する。
【0018】
メータケース2は、例えばアルミ等の金属材料からなる略円筒状のケース体であり、車両用計器を構成する各種部材を収納するものである。メータケース2は、前面側に表示部1を露出させる開口部21を有する。また、メータケース2内には、第一、第二の光源5、6のそれぞれの照明領域を区切るとともに第一、第二の表示板12、13を支持するインナーケース(支持部材)22が配設されている。インナーケース22は、白色あるいは反射率の高い色の合成樹脂材料からなる。また、メータケース2の前面側には、前面カバー3及び見返し部材4の外側側面を覆うようにリング状のベゼル23が配設されている。ベゼル23は例えばアルミ等の金属材料あるいは遮光性の樹脂材料からなる。
【0019】
前面カバー3は、例えば光透過性の合成樹脂材料からなるものであり、メータケース2の開口部21を覆うものである。
【0020】
見返し部材4は、メータケース2と前面カバー3との間に表示部1を囲むように配設されるリング状の部材である。
【0021】
第一の光源5は、例えば発光ダイオード(LED)からなり、第二の表示板13の後面側に配設されて指針11を照明する第一の照明光L1を発するものである。なお、本実施形態においては第一の照明光L1は赤色の発光色を示す。
【0022】
第二の光源6は、例えばLEDからなり、第二の表示板13の後面側に配設され第一、第二の表示板12、13を照明する第二の照明光L2を発するものである。なお、本実施形態においては第二の照明光L2は第一の照明光L1とは異なる発光色であり、白色の発光色を示す。
【0023】
導光部材7は、ポリカーボネイトやアクリル等の光透過性の合成樹脂材料からなる光透過性部材であり、メータケース2内に指針11と第一の光源5との間に位置するように配設される。導光部材7は、中央部分に回転軸14aが貫通する貫通孔71を有する。導光部材7は、第一の照明光L1を入射する入射部72と、第一の照明光L1を指針11に向けて出射する出射部73と、を有する。なお、入射部72は、第一の光源5からの第一の照明光L1を効率よく入射できるよう、曲面を有する凸状となっている。
【0024】
以上の各部によって車両用計器が構成されている。
【0025】
かかる車両用計器は、表示板として、光透過性の第一の表示板12と、第一の表示板12の後方側に重ねて配設される光透過性の第二の表示板13と、を備え、第一の表示板12の後面に凹凸加工を施して凹凸部12cを形成し、第二の表示板13の凹凸部12cが形成されない後面に素材あるいは立体の質感を表す地部13bを印刷形成するものである。かかる構成によって、凹凸部12cによって地部13bによる素材あるいは立体の質感に陰影を付与することができ、表示板を積層構造とすることによる立体感や奥行き感に加えて、よりリアルな質感を背景意匠に表現することができ、デザイン性や視認性を向上することができる。また、凹凸部12cと地部13bとは離間されているため、凹凸部12cが地部13bの印刷によって覆われることがなく、陰影を良好に得ることができる。
なお、本発明においては、図3(b)に示すように第二の表示板13の表面を凹凸加工して凹凸部13eを形成してもよく、本実施形態と同様の効果が得られる。なお、この場合、第一の表示板12の凹凸部13eが形成されない後面に「Defi」の文字からなる意匠部12eとなる着色層が形成される。
【0026】
また、第一の表示板12の凹凸部12cが形成されない表面に指針11が指示するアナログ指標部12aを形成することによって、第二の表示板13の裏面に形成される地部13bとの視差を生じさせて立体感を得ることができる。
なお、本発明においては、第二の表示板13の凹凸部12cが形成されない、かつ、地部13bが形成されない面(本実施形態においては表面)にアナログ指標部を形成することによっても、同様の効果が得られる。
また、本実施形態において、第二の表示板13の凹凸部12cが形成されない、かつ、地部13bが形成されない表面には文字意匠部13aが形成されており、アナログ指標部12a及び地部13bと視差を生じさせて立体感をさらに際だたせることができる。
【0027】
次に、図4から図6に基づいて本発明の第二の実施形態について説明する。なお、第一の実施形態と同一あるいは相当する個所には同一符号を付してその詳細は省略する。図4は第二の実施形態たる車両用計器の外観を示しており、図5は車両用計器の断面図を示している。車両用計器は、表示部1と、メータケース2と、前面カバー3と、見返し部材4と、第一の光源5と、第二の光源6と、導光部材7と、から主に構成される。
【0028】
表示部1は、指針11と、表示板としての第一の表示板12及び第二の表示板13と、を有するアナログ式表示部であり、メータケース2内に収納され、指針11及び第一、第二の表示板12、13が開口部21から露出するように配置されている。指針11は、ステッピングモータ14の回転に応じて第一の表示板12上を回動し、第一の表示板12上のアナログ指標部12aを指示部11aによって指示するものである。また、指針11は、メータケース2内に配設される第一の光源5からの第一の照明光L1が指示部11aを透過することで所定の色にて照明される。
【0029】
第一の表示板12は、円板状の光透過性基板からなり、第二の表示板13とともにアナログ式表示部の表示板を構成するものである。図6は、第一の表示板12及び第二の表示板13を示す拡大断面図である。第一の表示板12は、第二の表示板13よりも前方側(利用者側)に位置し、前面にアナログ指標部12aとなる光透過性の着色層が印刷形成され、さらにアナログ指標部12aを含む前面全体を覆うように、傷などから着色層を保護するための光透過性の透明層からなる保護層12bが印刷形成される。図4に戻って、アナログ指標部12aは、目盛や数字等からなり略円弧状に設けられる複数の指標を有する。なお、アナログ指標部12aは、最小目盛位置が時計目盛位置の6時の位置となり、また最大目盛位置が時計目盛位置の3時の位置となるように形成される。また、図5及び図6に示すように、第一の表示板12は、メータケース2内に配設される第二の光源6からの第二の照明光L2がアナログ指標部12aを透過することで所定の表示色にて照明される。また、第一の表示板12は、中央部に回転軸14a及び指針基部11bが貫通される指針孔部12dを有する。
【0030】
第二の表示板13は、第一の表示板12と同様に円板状の光透過性基板からなり、第一の表示板12とともにアナログ表示部の表示板を構成するものである。図6に示すように、第二の表示板13は、第一の表示板12の後方側に重ねて配設され、前面に本実施形態においては「Defi」の文字からなる文字意匠部13aとなる光透過性の着色層と、利用者側から見てアナログ指標部12aを囲むように配置されるリングからなるリング意匠部13fとなる光透過性の着色層が印刷形成される。リング意匠部13fは、遮光性の網点を徐々に密度を異ならせて形成するなどの方法により形成されたグラデーション印刷部であり、例えば第二の表示板13の外周方向に向かって色味が濃く(照明光が明るく)なるように濃淡(明るさ)が変化する。また、第二の表示板13は、後面に表示板の地(背景)を表す白色あるいは黒色などの単色の地部13gとなる遮光性の印刷層が印刷形成されている。なお、地部13gとして、カーボン、布、革、木などの素材やシボ、エンボス、エッチング、ヘアラインなどの立体物を表す画像あるいは柄からなる地部13gとなる遮光性の印刷層を形成してもよい。また、地部13gには、文字意匠部13a、及び第一の表示板12のアナログ指標部12a及びリング意匠部13fに対応して第二の光源6からの第二の照明光L2を透過する孔部13hが形成されている。また、第二の表示板13は、中央部に回転軸14a及び指針基部11bが貫通される指針孔部13dを有する。
【0031】
かかる車両用計器は、表示板として、光透過性の第一の表示板12と、第一の表示板12の後方側に重ねて配設される光透過性の第二の表示板13と、を備え、第一の表示板12あるいは第二の表示板13の少なくとも一方にグラデーション印刷部(リング意匠部13f)を形成するものである。かかる構成によって、グラデーション印刷部により、表示板を積層形成することによる立体感や奥行き感に加えて表示板に色味の変化による多彩な表現を加えることができ、デザイン性や視認性を向上することができる。また、製造コストや加工の面で厚い基板よりも有利な薄い基板によって奥行き感を表現でき、第一、第二の表示板12、13の距離を調整することで奥行き感を調節することができる。
なお、本発明においては、グラデーション印刷部は第一の表示板12あるいは第二の表示板13の少なくとも一方に形成すればよく、第一の表示板12のみ、あるいは第一、第二の表示板12、13の双方にグラデーション印刷部を形成してもよい。
【0032】
また、第一の表示板12あるいは第二の表示板13の少なくとも一方のグラデーション印刷部が形成されない面に指針11が指示するアナログ指標部12aを形成することによって、アナログ指標部12aとグラデーション印刷部との間に視差を生じさせて立体感を得ることができる。
また、第二の表示板13の地部13gが形成されない表面に文字意匠部13a及びグラデーション印刷部であるリング意匠部13fが形成されており、アナログ指標部12a及び地部13gと視差を生じさせて立体感をさらに際だたせることができる。
【0033】
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
本実施形態においてはアナログ指標部12aや文字意匠部13aなどの照明方法は第一、第二の表示板12、13の後面から第二の照明光L2を透過させる透過照明によるものであったが、第一、第二の表示板12、13の表面から照明光を照射する間接照明によるものであってもよい。
また、本実施形態は1つのアナログ式表示部を備えるいわゆる単眼メータであったが、本発明はアナログ式表示部を複数備えたコンビネーションメータに適用してもよい。
また、本実施形態において第二の表示板13は専用に設けられた部材であったが、第二の表示板は印刷が可能な平面を有する部材であればよく、導光板や拡散板などの車両用計器を構成する部材を第二の表示板として用いてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、車両情報を表示する車両用計器に関し、特にアナログ式表示部を備えてなる車両用計器に好適である。
【符号の説明】
【0035】
1 表示部
11 指針
12 第一の表示板
12a アナログ指標部(指標部)
12b 保護層
12c 凹凸部
12d 指針孔部
13 第二の表示板
13a 文字意匠部
13b 地部
13c 孔部
13d 指針孔部
13e 凹凸部
13f リング意匠部(グラデーション印刷部)
13g 地部
13h 孔部
14 ステッピングモータ
2 メータケース(ケース体)
3 前面カバー(カバー部材)
4 見返し部材(リング状部材)
5 第一の光源
6 第二の光源
7 導光部材
71 貫通孔
72 入射部
73 出射部
L1 第一の照明光
L2 第二の照明光


【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示板と、この表示板上を回動する指針と、を有するアナログ式表示部を備えてなる車両用計器であって、
前記表示板として、光透過性の第一の表示板と、前記第一の表示板の後方側に重ねて配設される光透過性の第二の表示板と、を備え、
前記第一の表示板の後面あるいは前記第二の表示板の前面の少なくとも一方に凹凸部が形成され、
前記第二の表示板の前記凹凸部が形成されない面に素材あるいは立体の質感を表す地部が形成されてなることを特徴とする車両用計器。
【請求項2】
前記第一の表示板の前記凹凸部が形成されない面あるいは前記第二の表示板の前記凹凸部が形成されない、かつ、前記地部が形成されない面の少なくとも一方に前記指針が指示する指標部が形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の車両用計器。
【請求項3】
表示板と、この表示板上を回動する指針と、を有するアナログ式表示部を備えてなる車両用計器であって、
前記表示板として、光透過性の第一の表示板と、前記第一の表示板の後方側に重ねて配設される光透過性の第二の表示板と、を備え、
前記第一の表示板あるいは前記第二の表示板の少なくとも一方にグラデーション印刷部が形成されてなることを特徴とする車両用計器。
【請求項4】
前記第一の表示板あるいは前記第二の表示板の少なくとも一方の前記グラデーション印刷部が形成されない面に前記指針が指示する指標部が形成されてなることを特徴とする請求項3に記載の車両用計器。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate