説明

車体前部構造

【課題】フードブラケット部の変形を抑制することができる車体前部構造を得る。
【解決手段】エンジンフードの慣性力による荷重がフードブラケット部40に入力(矢印A参照)されると共に、コンデンサーサポート16の縦柱22が、車体の捩れやコンデンサーの慣性力等によって車体上方へ向けて変位(矢印B参照)した際には、フードブラケット部40は車幅方向外側へ倒れ込むが、フードブラケット部40の車幅方向外側にはエプロンアッパメンバ32の前端部36が並設されているため、フードブラケット部40に作用する荷重をエプロンアッパメンバ32で受けることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体前部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
エンジンフードを閉じ位置で支持するためのフードブラケットが、エプロンアッパメンバの車体前方側端部とフロントクロスメンバアッパの車幅方向端部とに共締めされた構成の車体前部構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような車体前部構造では、エンジンフードの慣性力による荷重がフードブラケットに入力されるので、フードブラケットの変形を抑制するための何らかの対策が必要である。
【特許文献1】特開2005−186722号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記事実を考慮し、フードブラケット部の変形を抑制することができる車体前部構造を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明に係る車体前部構造は、車体前部の上部に車体前後方向に沿って配設されるエプロンアッパメンバと、車体前部の上部に車幅方向に沿って配設され、上端部に前記エプロンアッパメンバの前端部が固定されるフロントクロスメンバアッパと、前記エプロンアッパメンバの前端部に並設された状態で結合されると共に前記フロントクロスメンバアッパの上端部に固定され、エンジンフードを支持するフードブラケット部と、を備えたことを特徴としている。
【0006】
請求項1に記載の車体前部構造では、エンジンフードを支持するフードブラケット部が、エプロンアッパメンバの前端部に並設された状態で結合されている。このため、エンジンフードの慣性力による荷重がフードブラケット部に入力された際に、この荷重をエプロンアッパメンバで受けることができる。これにより、フードブラケット部の変形を抑制することができる。
【0007】
請求項2に記載の発明に係る車体前部構造は、請求項1に記載の車体前部構造において、前記エプロンアッパメンバは、前端部と本体部とが分割されて成形されると共に前記本体部の前端側に前記前端部が一体的に結合され、前記フードブラケット部は、前記前端部に一体成形されることを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の車体前部構造では、フードブラケット部がエプロンアッパメンバの前端部に一体成形されている。このため、フードブラケット部に荷重が入力された際に、フードブラケット部とエプロンアッパメンバ前端部との結合部分に応力が集中することによる耐久強度の低下を抑制することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明に係る車体前部構造は、請求項2に記載の車体前部構造において、前記エプロンアッパメンバの前記本体部と前記前端部とは、筒状に形成された一方の内側に他方が挿入された状態で結合されることを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載の車体前部構造では、エプロンアッパメンバの本体部と前端部とが、一方の内側に他方が挿入された状態で結合されているので、両者を強固に結合することができる。
【0011】
請求項4に記載の発明に係る車体前部構造は、請求項3に記載の車体前部構造において、前記エプロンアッパメンバの前記本体部と前記前端部とは、両者の全周で溶接されることを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載の車体前部構造では、エプロンアッパメンバの本体部と前端部とが、両者の全周で溶接されているので、両者を強固に結合することができる。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、本発明に係る車体前部構造では、フードブラケット部の変形を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
<第1の実施形態>
図1には、本発明の車体前部構造の第1実施形態が斜視図にて示されている。なお、図中矢印FRは車体前方方向を、矢印UPは車体上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示す。
【0015】
図1に示されるように、自動車の車体12の前部(フロントボディ)の下部には、車体前後方向を長手方向とする左右一対のフロントサイドメンバ14が配設されている。フロントサイドメンバ14の前端部は、車幅方向を長手方向として配置された図示しないフロントバンパリインフォースメントの端部に結合されている。また、フロントサイドメンバ14の後端部は、車体側部(サイドドア配設位置)の下端部に車体前後方向を長手方向として配置された図示しないロッカの前端部に結合されている。
【0016】
上記一対のフロントサイドメンバ14の前端部間には、車幅方向を長手方向とするコンデンサーサポート(ラジエータサポート)16が配設されている。コンデンサーサポート16は正面視で略「日」の字状に形成されており、上下に車幅方向に沿って平行に配置されたフロントクロスメンバアッパ18及びフロントクロスメンバロア20と、両者を車体上下方向に繋ぐ三本の縦柱22、24、26と、を有している。
【0017】
図2〜図4に示されるように、車幅方向外側に配置された一方の縦柱22は、縦壁22Aと前後一対の側壁22Bとを有しており、車幅方向内側が開口する断面コ字状に形成されている。また、フロントクロスメンバアッパ18は、上壁18Aと前後一対の側壁18Bとを有しており、下方側が開口する断面コ字状に形成されている。縦柱22とフロントクロスメンバアッパ18との結合部分には、コーナーガセット28が設けられており、縦柱22の側壁22Bに形成された複数の貫通孔22Cと、フロントクロスメンバアッパ18の側壁18Bに形成された複数の貫通孔18Cと、コーナーガセット28の側壁に形成された複数の貫通孔28Aとを貫通する複数のボルト30に図示しないナットが螺合することで、縦柱22とフロントクロスメンバアッパ18とコーナーガセット28とが一体的に締結されている。なお、図示はしないが、車幅方向外側に配置された他方の縦柱26とフロントクロスメンバアッパ18との結合部分も同様の構成となっている。
【0018】
一方、図1に示されるように、前述した一対のフロントサイドメンバ14の上方側には、それぞれエプロンアッパメンバ32が設けられている。エプロンアッパメンバ32は、車体前後方向を長手方向とする本体部34と、本体部34とは分割して成形されると共に本体部34の前端側に一体的に結合された前端部36とを有している。本体部34は、断面略矩形の筒状に形成されており、その後端側は図示しないフロントピラーロアの上端部に結合されている。
【0019】
図2〜図4に示されるように、前端部36は、上壁36A、下壁36B、右側壁36C、及び左側壁36Dを有する断面略矩形の筒状に形成されており、図5及び図6(A)、(B)に示されるように、前端部36の後端側には、内側に本体部34の前端側が挿入されている。前端部36は、後端縁の全周が本体部34の前端側にMIG(Metal Inert Gas)溶接によって接合されている(溶接部37参照)。なお、本第1の実施形態では、図7に示されるように、前端部36の長さ寸法は、本体部34の長さ寸法の8分の1程度に設定されている。
【0020】
前端部36の車幅方向外側の下端部には、車幅方向外側へ向けて延出されたフランジ部36Eが設けられている。このフランジ部36Eには、貫通孔36F(図3参照)が形成されており、この貫通孔36Fと、フロントクロスメンバアッパ18の上壁に形成された貫通孔18D(図3参照)と、コーナーガセット28の上壁に形成された貫通孔28B(図3参照)とを貫通するボルト38に図示しないナットが螺合することで、前端部36とフロントクロスメンバアッパ18及びコーナーガセット28とが締結されている。
【0021】
また、前端部36の前端側の車幅方向内側には、フードブラケット部40が一体に並設されている。フードブラケット部40は、上壁40A、下壁40B、右側壁40C、及び左側壁40Dを有する断面略矩形の筒状に形成されている。このフードブラケット部40は、前端部36と一体成形されたものであり、右側壁40Dが前端部36の左側壁36Dに一体的に連続している。また、このフードブラケット部40は、前端部36よりも上方に突出しており、上壁40Aの上面には図示しないストッパラバーが取り付けられている。このストッパラバーには、閉じ位置に配置されたエンジンフード42(図2参照)が当接するようになっており、フードブラケット部40は、上記ストッパラバーを介してエンジンフード42を閉じ位置で弾性的に支持するようになっている。
【0022】
また、フードブラケット部40の車幅方向内側の下端部には、車幅方向内側へ向けて延出されたフランジ部40E(図8参照)が設けられている。このフランジ部40Eには図示しない貫通孔が形成されており、この貫通孔と、フロントクロスメンバアッパ18の上壁に形成された貫通孔18E(図3参照)とを貫通するボルト44に図示しないナットが螺合することで、前端部36(フードブラケット部40)とフロントクロスメンバアッパ18とが締結されている。
【0023】
なお、本第1の実施形態では、前端部36の上壁36Aの肉厚が1.5mm、前端部36の下壁36B、フードブラケット部40の左側壁40D及び下壁40B、並びにフランジ部36E、40Eの肉厚が2.0mm、前端部36の右側壁36Cの肉厚が1.8mm、前端部36の左側壁36D及びフードブラケット部40の右側壁40Cの肉厚が2.3mm、フードブラケット部40の上壁40Aの肉厚が2.2mmに設定されている。これらの肉厚の値は前記各壁部が前端部36及びフードブラケット部40の強度に寄与する割合に基づいて決定されている。
【0024】
次に、本第1の実施形態の作用について説明する。
【0025】
上記構成の車体前部構造では、エンジンフード42が閉じられた際や車体12の走行時には、フードブラケット部40には、図8に示されるように、エンジンフード42の慣性力によって車体下方へ向いた荷重が入力される(矢印A参照)。またこのとき、コンデンサーサポート16の縦柱22は、車体の捩れやコンデンサーの慣性力等によって車体上方へ向けて変位する(矢印B参照)。このため、図9に示されるように、コンデンサーサポート16のコーナー部(コーナーガセット28の周辺)が変形し、フードブラケット部40が車幅方向外側へ倒れ込むが、本第1の実施形態では、フードブラケット部40の車幅方向外側にはエプロンアッパメンバ32の前端部36が設けられているため、フードブラケット部40に作用する荷重をエプロンアッパメンバ32で受けることができる。これにより、フードブラケット部40の変形が抑制される。
【0026】
またここで、図10及び図11には、上述の如くコンデンサーサポート16が変形した際にコンデンサーサポート16、フードブラケット34、及びエプロンアッパメンバ32に発生する応力分布が示されている。なお、図10及び図11では、発生応力の高い箇所ほど濃度の濃いドットが付与されている。また、図10及び図11では、説明の都合上、ボルト30、38、44の図示を省略してある。
【0027】
図10及び図11から、エプロンアッパメンバ32の前端部36には前端側に高応力が発生し、前端部36の後端側は低応力になることが分かる。すなわち、本第1の実施形態では、エプロンアッパメンバ32の本体部34と前端部36との溶接部37は、変形の集中する前端部36の前端側から離れているので、溶接部37に応力が集中することによる耐久強度の低下を抑制することができる。
【0028】
しかも、本第1の実施形態では、エプロンアッパメンバ32の本体部34と前端部36とが、溶接終始端部の無い全周溶接によって接合されているので、溶接部37の強度バラツキを低減することができ、溶接部37の耐久強度を向上させることができる。
【0029】
さらに、本第1の実施形態では、エプロンアッパメンバ32の前端部36の後端側の内側に、エプロンアッパメンバ32の本体部34が挿入された状態で、両者が結合されているため、両者を強固に結合させることができる。
【0030】
またさらに、本第1の実施形態では、エプロンアッパメンバ32の前端部36とフードブラケット部40とが共に筒状に形成されており、簡易的な形状である。このため、前端部36とフードブラケット部40とを押し出し成形により製造することが可能であり、安価に製造できると共に、肉厚のコントロールが容易であるため、重量の増加を抑制することができる。
【0031】
しかも、本第1の実施形態では、エプロンアッパメンバ32の前端部36は、その長さ寸法が本体部34の長さ寸法の8分の1程度に設定されている。すなわち、強度上必要な部分のみが小型別部品化された構成であるため、これによっても重量の増加を抑制することができる。
【0032】
また、本第1の実施形態では、車体12の衝突時(対人も含む)に変形しやすい部位であるエプロンアッパメンバ32の前端部36及びフードブラケット部40が共に筒状に形成されており、上述の如く肉厚のコントロールが容易であるため、衝撃吸収性能を向上させることができる。また、衝突により前端部36及びフードブラケット部40が変形した場合でも、エプロンアッパメンバ本体部34を交換せずに前端部36及びフードブラケット部40のみを交換することが可能であるため、修理が容易である。
【0033】
なお、上記第1の実施形態では、エプロンアッパメンバ32は、前端部36の内側に本体部34が挿入された構成としたが、本発明はこれに限らず、本体部34の内側に前端部36が挿入された構成としてもよい。
【0034】
また、上記第1の実施形態では、エプロンアッパメンバ32は、本体部34と前端部36とがMIG溶接により接合された構成としたが、本発明はこれに限らず、本体部34と前端部36とがボルト等により締結された構成としてもよい。
【0035】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、前記第1の実施形態と基本的に同様の構成・作用については、前記第1の実施形態と同符号を付与し、その説明を省略する。
【0036】
図12には、本発明の第2の実施形態に係る車体前部構造の部分的な構成が車体斜め後方から見た分解斜視図にて示されている。また、図13には、この車体前部構造の部分的な構成が車体斜め後方から見た斜視図にて示されている。さらに、図14には、この車体前部構造を構成するエプロンアッパメンバとフードブラケットとの構成が車体斜め前方から見た斜視図にて示されている。
【0037】
本第2の実施形態では、前記第1の実施形態に係るエプロンアッパメンバ32と異なるエプロンアッパメンバ50を有している。このエプロンアッパメンバ50では、前記第1の実施形態に係るエプロンアッパメンバ32のように2分割された構成にはなっておらす、前端部が本体部に一体成形された構成になっている。なお、図15に示されるように、エプロンアッパメンバ50の長さ寸法は、前記第1の実施形態に係るエプロンアッパメンバ32の本体部34の長さ寸法(8L)と前端部36の長さ寸法(L)とを合計した長さ寸法(9L)に設定されている。
【0038】
このエプロンアッパメンバ50の前端部には、フードブラケット52が取り付けられている。フードブラケット52は、前記第1の実施形態に係るフードブラケット部40と基本的に同様構成のフードブラケット部40を主要部として構成されている。但し、本第2の実施形態では、フードブラケット部40の右側壁40Cは、下方に延長されて下壁40Bに一体的に接続されている。
【0039】
フードブラケット部40の車幅方向内側の下端部には、前記第1の実施形態に係るフランジ部40Eと基本的に同様構成のフランジ部40Eが一体的に接続されている。また、フードブラケット部40の車幅方向外側の下端部には、車幅方向外側へ向けて一体的に延出された連結壁54が設けられている。連結壁54の車幅方向外側には、前記第1の実施形態に係るフランジ部36Eと基本的に同様構成のフランジ部36Eが一体的に接続されている。連結壁52とフランジ部36Eとの連結部分には、車体上方へ向けて突出する縦壁56が設けられている。この縦壁56とフードブラケット部40との間には、エプロンアッパメンバ50の前端部が挿入されており、フードブラケット部40がエプロンアッパメンバ50の前端部に並設された構成となっている。
【0040】
フードブラケット50の縦壁56は、上端縁部がエプロンアッパメンバ50の車幅方向外側の側壁50AにMIG溶接により接合されている(溶接部58参照)。また、フードブラケット部40の右側壁40Cは、エプロンアッパメンバ50の車幅方向内側の側壁50Bに当接して配置されると共に、車体前方側及び車体後方側の各端縁部が側壁50BにMIG溶接により接合されている(溶接部60参照)。
【0041】
なお、本第2の実施形態では、フードブラケット50は、フランジ部36E、縦壁56、フードブラケット部40の右側壁40Cの肉厚が2.0mm、連結壁54の肉厚が2.5mm、フードブラケット部40の上壁40A、左側壁40D、下壁40B、及びフランジ部40Eの肉厚が1.8mmに設定されている。これらの肉厚の値は前記各壁部がフードブラケット52の強度に寄与する割合に基づいて決定されている。
【0042】
本第2の実施形態に係る車体前部構造においても、前記第1の実施形態に係る車体前部構造と同様に、フードブラケット52のフードブラケット部40の変形を抑制できる。すなわち、図16に示されるように、エンジンフード42の慣性力による荷重がフードブラケット52のフードブラケット部40に入力(矢印A参照)されると共に、車体12の捩れやコンデンサーの慣性力等によってコンデンサーサポート16の縦柱22が車体上方へ向けて変位(矢印B参照)した際には、図17に示されるように、コンデンサーサポート16のコーナー部が変形し、フードブラケット部40が車幅方向外側へ倒れ込むが、本第2の実施形態では、フードブラケット部40の車幅方向外側には、エプロンアッパメンバ50の前端部が並設されているため、フードブラケット部40に作用する荷重をエプロンアッパメンバ50で受けることができる。これにより、フードブラケット部40の変形が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る車体前部構造を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るエプロンアッパメンバ及びフロントクロスメンバアッパを含む周辺部材の構成を車体斜め前方から見た状態で示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るエプロンアッパメンバ及びフロントクロスメンバアッパを含む周辺部材の構成を車体斜め後方から見た状態で示す分解斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るエプロンアッパメンバ及びフロントクロスメンバアッパを含む周辺部材の構成を車体斜め後方から見た状態で示す斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るエプロンアッパメンバの前端側の構成を示す斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係るエプロンアッパメンバの本体部と前端部との結合構造を示す断面図であり、(A)は図5の3−3線断面図であり、(B)は図6(A)の5−5線断面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係るエプロンアッパメンバ及びコンデンサーサポートの構成を示す側面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係るエプロンアッパメンバのフードブラケット部及びコンデンサーサポートに荷重が入力された状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の第1の実施形態に係るエプロンアッパメンバ及びコンデンサーサポートが変形した状態を示す斜視図である。
【図10】本発明の第1の実施形態に係るエプロンアッパメンバ及びコンデンサーサポートに発生する応力分布を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施形態に係るエプロンアッパメンバ及びコンデンサーサポートに発生する応力分布を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係るエプロンアッパメンバ及びフードブラケットを含む周辺部材の構成を車体斜め後方から見た状態で示す分解斜視図である。
【図13】本発明の第2の実施形態に係るエプロンアッパメンバ及びフードブラケットを含む周辺部材の構成を車体斜め後方から見た状態で示す斜視図である。
【図14】本発明の第2の実施形態に係るエプロンアッパメンバの前端側及びフードブラケットの構成を示す斜視図である。
【図15】本発明の第2の実施形態に係るエプロンアッパメンバ、フードブラケット、及びコンデンサーサポートの構成を示す側面図である。
【図16】本発明の第2の実施形態に係るフードブラケット及びコンデンサーサポートに荷重が入力された状態を示す斜視図である。
【図17】本発明の第2の実施形態に係るフードブラケット、エプロンアッパメンバ、及びコンデンサーサポートが変形した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0044】
12 車体
18 フロントクロスメンバアッパ
32 エプロンアッパメンバ
34 本体部
36 前端部
40 フードブラケット部
50 エプロンアッパメンバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体前部の上部に車体前後方向に沿って配設されるエプロンアッパメンバと、
車体前部の上部に車幅方向に沿って配設され、上端部に前記エプロンアッパメンバの前端部が固定されるフロントクロスメンバアッパと、
前記エプロンアッパメンバの前端部に並設された状態で結合されると共に前記フロントクロスメンバアッパの上端部に固定され、エンジンフードを支持するフードブラケット部と、
を備えた車体前部構造。
【請求項2】
前記エプロンアッパメンバは、前端部と本体部とが分割されて成形されると共に前記本体部の前端側に前記前端部が一体的に結合され、前記フードブラケット部は、前記前端部に一体成形されることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
【請求項3】
前記エプロンアッパメンバの前記本体部と前記前端部とは、筒状に形成された一方の内側に他方が挿入された状態で結合されることを特徴とする請求項2に記載の車体前部構造。
【請求項4】
前記エプロンアッパメンバの前記本体部と前記前端部とは、両者の全周で溶接されることを特徴とする請求項3に記載の車体前部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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