車載入力装置
【課題】操作者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させる。
【解決手段】車載入力装置10は、車両のステアリングハンドル11に設けられる把持部12と、把持部12上に設けられる操作検出部13と、把持部12および操作検出部13よりも運転者視線方向奥側に配置される表示器の表示画面14aと、を備える。表示画面14a上には、把持部12の鉛直方向上方の位置に運転者により視認可能に配置されて操作検出部13に対する運転者の入力操作に応じて変化するアイコン31が表示される。操作検出部13は、ステアリングハンドル11の回転中心部Oとアイコン31とを結ぶ直線上に配置されている。
【解決手段】車載入力装置10は、車両のステアリングハンドル11に設けられる把持部12と、把持部12上に設けられる操作検出部13と、把持部12および操作検出部13よりも運転者視線方向奥側に配置される表示器の表示画面14aと、を備える。表示画面14a上には、把持部12の鉛直方向上方の位置に運転者により視認可能に配置されて操作検出部13に対する運転者の入力操作に応じて変化するアイコン31が表示される。操作検出部13は、ステアリングハンドル11の回転中心部Oとアイコン31とを結ぶ直線上に配置されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車載入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばステアリングハンドルに設けられた複数の検出デバイスから出力される操作者の操作入力に対する検出信号を、車載機器に対する所定の操作指令(例えば、音量変更の指令など)に対応付ける入力装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この入力装置では、例えば音量などを増大させる操作指令に対して、操作者の手をステアリングハンドルに沿って上方に向かい滑らせる動作や反時計回りの手の動作を対応付け、例えば音量などを低下させる操作指令に対して、操作者の手をステアリングハンドルに沿って下方に向かい滑らせる動作や時計回りの手の動作を対応付けている。
また、この入力装置では、車載機器に具備される表示部に加えてヘッドアップディスプレイに操作対象に係る表示(例えば、音量表示など)を行なう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−248629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記従来技術に係る入力装置においては、運転者により回転操作されるステアリングハンドルにおいて車載機器に対する所定の操作指令に対応付けられた操作位置と、操作対象に係る表示の表示位置と、運転者の視線位置との対応関係が考慮されていないことから、運転者の視線移動や脇見などを低減することが困難であるという問題が生じる。
しかも、単に、上方や下方に向かい手を滑らせる動作や、反時計回りや時計回りの手の動作などの曖昧な動作が、車載機器に対する所定の操作指令に対応付けられるだけでは、操作に混乱が生じるという問題が生じる。
また、車載機器に対する複数の異なる操作指令をどのようにして切り替え可能であるかについては何等の記載も示唆も無く、入力装置の操作性および利便性を向上させることが困難であるという問題が生じる。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、操作者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることが可能な車載入力装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の請求項1に係る車載入力装置は、車両のステアリングハンドル(例えば、実施の形態でのステアリングハンドル11)に設けられる把持部(例えば、実施の形態での把持部12)と、前記把持部上または前記把持部よりも運転者視線方向奥側に前記把持部に沿って設けられる操作部(例えば、実施の形態での操作検出部13、41)と、前記把持部および前記操作部よりも運転者視線方向奥側に配置される表示部(例えば、実施の形態での表示器14)と、を備え、前記表示部は、前記把持部の鉛直方向上方または鉛直方向下方の位置に運転者により視認可能に配置されて前記操作部に対する運転者の操作に応じて変化するアイコン(例えば、実施の形態でのアイコン31)を表示し、前記操作部は、前記ステアリングハンドルの回転中心部と前記アイコンとを結ぶ直線上に配置されている。
【0008】
さらに、本発明の請求項2に係る車載入力装置では、前記表示部は、複数の前記アイコンを直線上に表示する。
【0009】
さらに、本発明の請求項3に係る車載入力装置では、前記表示部は、複数の前記アイコンを前記把持部に沿って表示する。
【0010】
さらに、本発明の請求項4に係る車載入力装置では、前記表示部は、前記回転中心部から見て前記把持部の外側に配置されている。
【0011】
さらに、本発明の請求項5に係る車載入力装置では、前記表示部は、前記回転中心部から見て前記把持部の内側に配置されている。
【0012】
さらに、本発明の請求項6に係る車載入力装置では、前記表示部は、前記回転中心部から見て前記把持部の外側に配置され、前記車両のフロントウィンドウ上に表示を行なうヘッドアップディスプレイ(例えば、実施の形態でのヘッドアップディスプレイ14B)であり、複数の前記アイコンを前記把持部に沿って表示する。
【0013】
さらに、本発明の請求項7に係る車載入力装置では、前記操作部は、前記把持部よりも運転者視線方向奥側に所定距離離間し、前記表示部よりも運転者視線方向手前側に設けられている。
【0014】
さらに、本発明の請求項8に係る車載入力装置では、前記操作部は、前記ステアリングハンドルの回転中心部から見て前記把持部の外側へ突出する。
【0015】
さらに、本発明の請求項9に係る車載入力装置では、前記操作部は、前記把持部の把持面に沿って設けられると共に、前記ステアリングハンドルの操舵角に応じて該操作部に対する運転者の操作を検出する検出範囲を変更する検出範囲変更手段(例えば、実施の形態での制御装置16)を備える。
【0016】
さらに、本発明の請求項10に係る車載入力装置では、前記操作部は、前記把持部の把持面に沿って設けられると共に、前記ステアリングハンドルの操舵角が所定角以上である場合に該操作部に対する運転者の操作の検出を禁止する操作検出禁止手段(例えば、実施の形態での制御装置16が兼ねる)を備える。
【発明の効果】
【0017】
本発明の請求項1に係る車載入力装置によれば、運転者はステアリングハンドルから手を離さずに操作部を容易に操作することができることに加えて、運転者視線方向に操作部と表示部とが配置されることで運転者の視線移動や脇見などを低減することができる。
さらに、操作部と表示部のアイコンとが、ステアリングハンドルの回転中心部を含む直線上に配置されていることで、運転者は操作部の操作と操作対象に係るアイコンの表示とを容易に視認することができ、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0018】
さらに、本発明の請求項2または請求項3に係る車載入力装置によれば、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0019】
さらに、本発明の請求項4に係る車載入力装置によれば、表示部はアイコンを大きく表示することができ、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0020】
さらに、本発明の請求項5に係る車載入力装置によれば、操作部を大きくすることができ、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0021】
さらに、本発明の請求項6に係る車載入力装置によれば、運転者は車両のフロントウィンドウ上あるいはフロントウィンドウ越しの視線を維持した状態で、ステアリングハンドルから手を離さずに操作部を容易に操作することができる。
さらに、アイコンが運転者の視界を妨げることを抑制し、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0022】
さらに、本発明の請求項7または請求項8に係る車載入力装置によれば、ステアリングハンドルに対する通常の操作時において、操作部の誤操作が生じることを防止することができる。
さらに、操作部の操作時に要する運転者の視線移動を抑制し、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0023】
さらに、本発明の請求項9に係る車載入力装置によれば、ステアリングハンドルの操舵角が変化する場合であっても、検出範囲がステアリングハンドルと共に移動することを防止し、検出範囲の空間配置を不変に維持することができ、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性が劣化してしまうことを防止することができる。
【0024】
さらに、本発明の請求項10に係る車載入力装置によれば、操舵角が所定角以上である場合、例えばステアリングハンドルの操作時に持ち替え操作が行なわれる可能性が高い場合などにおいて、操作部の誤操作が生じることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施の形態に係る車載入力装置の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る車載入力装置の構成図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る車載入力装置の表示画面上に表示されるアイコンの例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る車載入力装置のステアリングハンドルの回転状態と操作者の入力操作の検出が許可される操作検出部との対応の例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の第1変形例に係る車載入力装置の表示画面上に表示されるアイコンの例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置の構成図である。
【図7】本発明の実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置の表示画面に表示される地図画像上の所定経路と、操作検出部に対する操作者の入力操作との対応関係の例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態の第3変形例に係る車載入力装置の構成図である。
【図9】本発明の実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置の表示器の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置の表示器の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置の表示器の一例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置の表示器の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の一実施形態に係る車載入力装置について添付図面を参照しながら説明する。
【0027】
本実施の形態による車載入力装置10は、例えば図1および図2に示すように、車両のステアリングハンドル11に設けられる把持部12と、把持部12上に設けられる操作検出部13と、把持部12および操作検出部13よりも運転者視線方向奥側に配置される表示器14と、舵角センサ15と、制御装置16とを備えて構成されている。
そして、車載入力装置10は、操作者(例えば、運転者)による入力操作に応じて、各種の車載機器17の動作を制御する。
【0028】
ステアリングハンドル11の円環状の把持部12の表面(把持面)上には、周方向の全周に亘って所定間隔をおいて複数の操作検出部13が配置されている。
操作検出部13は、人体の近接または接触の有無、さらには接触圧力などを検出可能な各種のセンサ、例えば静電センサ、光センサ、温度センサ、圧力センサ、機械式スイッチなどを備え、検出結果の信号を制御装置16に出力する。
そして、複数の操作検出部13により、ステアリングハンドル11の把持部12における操作者の各種の入力操作、例えばたたく、さする、つまむ、なぞる、ねじる、はらうなどが検出可能となっている。
【0029】
表示器14は、例えば、ダッシュボード21の上部に表示画面14aが配置されたダッシュボードディスプレイや、フロントウィンドウ22上を表示画面14aとして表示を行なうヘッドアップディスプレイや、インストルメントパネル23に表示画面14aが配置されたマルチインフォメーションディスプレイや、インストルメントパネル23の各種計器類24付近に表示画面14aが配置されたディスプレイなどである。
【0030】
表示器14の表示画面14aは、ステアリングハンドル11の把持部12の鉛直方向上方または鉛直方向下方、あるいは把持部12の周辺の位置などにおいて、運転座席(図示略)に着座した運転者により視認可能に配置されている。
そして、表示器14は、制御装置16から出力される制御信号に応じて、操作検出部13に対する操作者の入力操作に応じて変化(例えば、表示内容の変化や表示位置の変化など)するアイコン31(つまり、操作者の入力操作の操作対象などを示す画像)を表示する。
【0031】
例えば、表示器14は、各複数の操作検出部13とステアリングハンドル11の回転中心部Oとを結ぶ直線上に各複数のアイコン31が配置されるようにして運転座席(図示略)に着座した運転者により視認されるように、かつ、ステアリングハンドル11の回転中心部Oから見て把持部12の外側あるいは内側の位置において、複数のアイコン31がステアリングハンドル11の把持部12に沿った曲線上に配置されるようにして運転座席(図示略)に着座した運転者により視認されるようにして、複数のアイコン31を表示画面14a上の所定位置に表示する。
【0032】
舵角センサ15は、運転者により回転操作されるステアリングハンドル11の舵角(操舵角)を検出し、検出結果の信号を制御装置16に出力する。
【0033】
制御装置16は、操作検出部13から出力される検出結果の信号に基づき、各種の車載機器17の動作を制御するための制御指令を出力する。
また、制御装置16は、操作検出部13から出力される検出結果の信号に基づき、表示器14の表示画面14aに表示されるアイコン31を変化させる。
【0034】
例えば、制御装置16は、操作者の入力操作の検出が許可された所定の複数の操作検出部13のうち適宜の操作検出部13(13A)によって操作者の所定の第1入力操作(例えば、ステアリングハンドル11の把持部12の内周部と外周部とを2本の指によって径方向の両側からつまむ操作)が検出されると、この検出結果の信号を受信する。
そして、この検出結果に応じて、例えば図3(A)に示すように、この操作検出部13(13A)に対応するアイコン31(31A)、つまり操作検出部13(13A)とステアリングハンドル11の回転中心部Oとを結ぶ直線上に配置されたアイコン31(31A)を強調表示する。
【0035】
さらに、制御装置16は、操作者の入力操作の検出が許可された所定の複数の操作検出部13のうち複数の適宜の操作検出部13(13A,13B,13C)によって操作者の所定の第1入力操作に続く第2入力操作(例えば、つまむ操作の実行状態で2本の指を把持部12の周方向の所定位置まで移動させた後につまむ操作を解消する一連の操作)が検出されると、この検出結果の信号を受信する。
そして、この検出結果に応じて、例えば図3(B)に示すように、この第2入力操作の終了(つまり、つまむ操作の解消)を検出した操作検出部13(13C)に対応する位置、つまり操作検出部13(13C)とステアリングハンドル11の回転中心部Oとを結ぶ直線上の位置にアイコン31(31A)を移動(例えば、挿入移動)させて、この移動に伴って他のアイコン31の表示位置を変更する。
【0036】
また、制御装置16は、例えば、操作者によるたたく操作の検出結果の信号を受信した場合には、所定動作の実行(例えば、車載機器17の作動開始または作動停止など)を指示する。
また、制御装置16は、例えば、操作者によるさする操作の検出結果の信号を受信した場合には、所定動作の動作量(例えば、音響装置の音量など)の増減を指示する。
また、制御装置16は、例えば、操作者によるなぞる操作の検出結果の信号を受信した場合には、所定の変位動作(例えば、地図画面上での経路移動など)を指示する。
また、制御装置16は、例えば、操作者によるねじる操作の検出結果の信号を受信した場合には、所定動作の動作内容の切替(例えば、空調装置による冷暖房と送風との切替など)を指示する。
また、制御装置16は、例えば、操作者による払う操作の検出結果の信号を受信した場合には、所定の変更動作(例えば、表示画面上でのページ送りなど)を指示する。
【0037】
また、制御装置16は、舵角センサ15から出力される検出結果の信号に基づき、複数の操作検出部13に対する操作者の操作を検出する検出範囲を変更する。
つまり、複数の操作検出部13のうち、ステアリングハンドル11の操舵角に応じた所定の複数の操作検出部13に対してのみ操作者の入力操作の検出を許可し、他の複数の操作検出部13に対して操作者の入力操作の検出を停止させる。
【0038】
例えば、制御装置16は、図4(A),(B)に示すように、表示器14の表示画面14aに表示される複数のアイコン31に対応する位置、つまり各複数のアイコン31の表示位置とステアリングハンドル11の回転中心部Oとを結ぶ直線上の位置に配置された操作検出部13に対してのみ操作者の入力操作の検出を許可する。
これにより、ステアリングハンドル11が回転操作された場合であっても、各複数のアイコン31と各複数の操作検出部13との相対位置の対応関係を不変に維持する。
【0039】
また、制御装置16は、舵角センサ15から出力される検出結果の信号に基づき、ステアリングハンドル11の操舵角が所定角以上である場合には、全ての操作検出部13に対して操作者の入力操作の検出を禁止する。
【0040】
上述したように、本実施の形態による車載入力装置10によれば、運転者はステアリングハンドル11から手を離さずに操作検出部13を容易に操作することができることに加えて、運転者視線方向に操作検出部13と表示器14の表示画面14aとが配置されることで運転者の視線移動や脇見などを低減することができる。
さらに、操作検出部13と表示画面14a上のアイコン31とが、ステアリングハンドル11の回転中心部Oを含む直線上に配置されていることで、運転者は操作検出部13の操作と操作対象に係るアイコン31の表示とを容易に視認することができ、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0041】
さらに、複数のアイコン31はステアリングハンドル11の把持部12に沿った曲線上に表示されることから、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0042】
さらに、複数のアイコン31はステアリングハンドル11の回転中心部Oから見て把持部12の外側の位置に表示されることから、表示器14はアイコン31を大きく表示することができ、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0043】
さらに、ステアリングハンドル11の操舵角に応じて複数の操作検出部13に対する検出範囲を変更することにより、ステアリングハンドル11の操舵角が変化する場合であっても、検出範囲がステアリングハンドル11と共に移動することを防止し、検出範囲の空間配置を不変に維持することができ、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性が劣化してしまうことを防止することができる。
【0044】
さらに、ステアリングハンドル11の操舵角が所定角以上である場合、例えばステアリングハンドル11の操作時に持ち替え操作が行なわれる可能性が高い場合などにおいて、全ての操作検出部13に対して操作者の入力操作の検出を禁止することから、操作検出部13の誤操作が生じることを防止することができる。
【0045】
なお、上述した実施の形態に係る車載入力装置10によれば、複数のアイコン31がステアリングハンドル11の把持部12に沿った曲線上に配置されるとしたが、これに限定されず、例えば図5に示す上述した実施の形態の第1変形例に係る車載入力装置10のように、把持部12の周辺位置(例えば、把持部12の鉛直方向上方または鉛直方向下方の位置など)において直線上に配置されてもよい。
【0046】
なお、上述した実施の形態に係る車載入力装置10によれば、ステアリングハンドル11の把持部12上に設けられる操作検出部13によって操作者(例えば、運転者など)による入力操作を検出するとしたが、これに限定されず、例えば、操作検出部13は、把持部12よりも運転者視線方向奥側に所定距離離間し、表示器14よりも運転者視線方向手前側に設けられてもよい。
【0047】
例えば図6に示す上述した実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置10は、上述した実施の形態の把持部12上に設けられた複数の操作検出部13の代わりに、表示器14の表示画面14aの大きさ(例えば、把持部12の周方向に沿った方向での長さなど)に応じた大きさを有する操作検出部41を備えて構成されている。
【0048】
この第2変形例の操作検出部41は、例えばウィンカースイッチやライトスイッチやワイパースイッチなどのスイッチ類(図示略)と同様にステアリングハンドル11の回転にかかわらずに位置が固定されており、ステアリングハンドル11の回転中心部Oから見て把持部12の外側へ突出し、ステアリングハンドル11の把持部12を把持する操作者の指が接触可能に構成されている。
【0049】
この第2変形例の操作検出部41は、例えば、ステアリングハンドル11の把持部12に沿って湾曲する湾曲部41aと、この湾曲部41aを支持する支持部41bとを備えて構成されている。
そして、操作検出部41は、湾曲部41aの表面に対する人体の近接または接触の有無、さらには接触圧力などを検出可能な各種のセンサ、例えば静電センサ、光センサ、温度センサ、圧力センサ、機械式スイッチなどを備え、検出結果の信号を制御装置16に出力する。
【0050】
例えば、制御装置16は、操作検出部41によって運転者の所定入力操作、例えば湾曲部41aの長手方向の一端から他端に向かいなぞる操作が検出されると、この検出結果の信号を受信する。
そして、この検出結果に応じて、例えば図7に示すように、表示器14の表示画面14a上に地図画像を表示している状態において、湾曲部41aの長手方向の一端に対応する地図画像上の現在地から、湾曲部41aの長手方向の他端に対応する地図画像上の目的地までの所定経路上において、所定の指示画像Pを移動させる。
【0051】
この第2変形例によれば、ステアリングハンドル11に対する通常の操作時において、操作検出部41の誤操作が生じることを防止することができる。
さらに、操作検出部41の操作時に要する運転者の視線移動を抑制し、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0052】
なお、この第2変形例において、例えば操作検出部41に対する運転者の所定入力操作(なぞる操作)に応じて所定経路上で所定の指示画像Pを移動させる際に、拡大された地図画像を順次切り替えて表示してもよい。
【0053】
なお、上述した実施の形態に係る車載入力装置10において、表示器14は、例えば、運転者の視線、ステアリングハンドル11の位置、運転座席のシート位置などに応じて、配置位置やアイコン31の表示位置を変更可能であってもよい。
【0054】
例えば図8に示す上述した実施の形態の第3変形例に係る車載入力装置10は、操作検出部13と、表示器14と、舵角センサ15と、制御装置16と、視線センサ51と、ステアリング位置センサ52と、シート位置センサ53とを備えて構成されている。
そして、制御装置16は、視線センサ51から出力される運転者の視線の検出結果の信号と、ステアリング位置センサ52から出力されるステアリングハンドル11の位置の検出結果の信号と、シート位置センサ53から出力される運転座席のシート位置の検出結果の信号とに基づき、表示器14の表示画面14aの配置位置や表示画面14a上に表示されるアイコン31の表示位置を適切に変更する。
【0055】
なお、表示画面14aの適切な配置位置は、例えば、ステアリングハンドル11の把持部12の鉛直方向上方または鉛直方向下方、あるいは把持部12の周辺の位置などにおいて、運転座席(図示略)に着座した運転者により視認可能な位置である。
また、アイコン31の適切な表示位置は、例えば、各複数の操作検出部13とステアリングハンドル11の回転中心部Oとを結ぶ直線上に各複数のアイコン31が配置されるようにして運転座席(図示略)に着座した運転者により視認される位置、かつ、ステアリングハンドル11の回転中心部Oから見て把持部12の外側あるいは内側の位置において、複数のアイコン31がステアリングハンドル11の把持部12に沿った曲線上に配置されるようにして運転座席(図示略)に着座した運転者により視認される位置である。
【0056】
上述した実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置10において、表示器14を、ダッシュボード21の上部に表示画面14aが配置されたダッシュボードディスプレイ14Aとした場合には、例えば図9に示すように、運転座席(図示略)に着座した運転者の視線Eによって、表示画面14aはステアリングハンドル11の把持部12および操作検出部41の鉛直方向上方の位置に視認される。
【0057】
そして、表示画面14a上の複数のアイコン31は、運転座席(図示略)に着座した運転者の視線Eによって、ステアリングハンドル11の回転中心部Oから見て把持部12および操作検出部41の外側の位置で把持部12および操作検出部41に沿った曲線上に配置されるように視認される。
【0058】
また、上述した実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置10において、表示器14を、フロントウィンドウ22上を表示画面14aとして表示を行なうヘッドアップディスプレイ14Bとした場合には、例えば図10に示すように、運転座席(図示略)に着座した運転者の視線Eによって、表示画面14aはステアリングハンドル11の把持部12および操作検出部41の鉛直方向上方の位置に視認される。
【0059】
そして、表示画面14a上の複数のアイコン31は、運転座席(図示略)に着座した運転者の視線Eによって、ステアリングハンドル11の回転中心部Oから見て把持部12および操作検出部41の外側の位置で把持部12および操作検出部41に沿った曲線上に配置されるように視認される。
【0060】
この場合には、運転者は車両のフロントウィンドウ22上あるいはフロントウィンドウ22越しの視線を維持した状態で、ステアリングハンドル11から手を離さずに操作検出部41を容易に操作することができる。
さらに、アイコン31が運転者の視界を妨げることを抑制し、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0061】
また、上述した実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置10において、表示器14を、インストルメントパネル23に表示画面が配置されたマルチインフォメーションディスプレイ14Cとした場合には、例えば図11に示すように、運転座席(図示略)に着座した運転者の視線Eによって、表示画面14aはステアリングハンドル11の把持部12および操作検出部41の周辺の位置に視認される。
【0062】
そして、表示画面14a上の複数のアイコン31は、運転座席(図示略)に着座した運転者の視線Eによって、ステアリングハンドル11の回転中心部Oから見て把持部12および操作検出部41の外側の位置で把持部12および操作検出部41に沿った曲線上に配置されるように視認される。
【0063】
また、上述した実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置10において、表示器14を、インストルメントパネル23の各種計器類24付近に表示画面14aが配置されたディスプレイ14Dとした場合には、例えば図12に示すように、運転座席(図示略)に着座した運転者の視線Eによって、表示画面14aはステアリングハンドル11の把持部12の内側および操作検出部41の鉛直方向下方の位置に視認される。
【0064】
そして、表示画面14a上の複数のアイコン31は、運転座席(図示略)に着座した運転者の視線Eによって、ステアリングハンドル11の回転中心部Oから見て把持部12の内側および操作検出部41の鉛直方向下方の位置で把持部12および操作検出部41に沿った曲線上に配置されるように視認される。
この場合には、操作検出部41を大きくすることができ、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0065】
10 車載入力装置
11 ステアリングハンドル
12 把持部
13 操作検出部(操作部)
14 表示器(表示部)
14B ヘッドアップディスプレイ
16 制御装置(検出範囲変更手段、操作検出禁止手段)
31 アイコン
41 操作検出部(操作部)
【技術分野】
【0001】
この発明は、車載入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばステアリングハンドルに設けられた複数の検出デバイスから出力される操作者の操作入力に対する検出信号を、車載機器に対する所定の操作指令(例えば、音量変更の指令など)に対応付ける入力装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この入力装置では、例えば音量などを増大させる操作指令に対して、操作者の手をステアリングハンドルに沿って上方に向かい滑らせる動作や反時計回りの手の動作を対応付け、例えば音量などを低下させる操作指令に対して、操作者の手をステアリングハンドルに沿って下方に向かい滑らせる動作や時計回りの手の動作を対応付けている。
また、この入力装置では、車載機器に具備される表示部に加えてヘッドアップディスプレイに操作対象に係る表示(例えば、音量表示など)を行なう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−248629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記従来技術に係る入力装置においては、運転者により回転操作されるステアリングハンドルにおいて車載機器に対する所定の操作指令に対応付けられた操作位置と、操作対象に係る表示の表示位置と、運転者の視線位置との対応関係が考慮されていないことから、運転者の視線移動や脇見などを低減することが困難であるという問題が生じる。
しかも、単に、上方や下方に向かい手を滑らせる動作や、反時計回りや時計回りの手の動作などの曖昧な動作が、車載機器に対する所定の操作指令に対応付けられるだけでは、操作に混乱が生じるという問題が生じる。
また、車載機器に対する複数の異なる操作指令をどのようにして切り替え可能であるかについては何等の記載も示唆も無く、入力装置の操作性および利便性を向上させることが困難であるという問題が生じる。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、操作者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることが可能な車載入力装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の請求項1に係る車載入力装置は、車両のステアリングハンドル(例えば、実施の形態でのステアリングハンドル11)に設けられる把持部(例えば、実施の形態での把持部12)と、前記把持部上または前記把持部よりも運転者視線方向奥側に前記把持部に沿って設けられる操作部(例えば、実施の形態での操作検出部13、41)と、前記把持部および前記操作部よりも運転者視線方向奥側に配置される表示部(例えば、実施の形態での表示器14)と、を備え、前記表示部は、前記把持部の鉛直方向上方または鉛直方向下方の位置に運転者により視認可能に配置されて前記操作部に対する運転者の操作に応じて変化するアイコン(例えば、実施の形態でのアイコン31)を表示し、前記操作部は、前記ステアリングハンドルの回転中心部と前記アイコンとを結ぶ直線上に配置されている。
【0008】
さらに、本発明の請求項2に係る車載入力装置では、前記表示部は、複数の前記アイコンを直線上に表示する。
【0009】
さらに、本発明の請求項3に係る車載入力装置では、前記表示部は、複数の前記アイコンを前記把持部に沿って表示する。
【0010】
さらに、本発明の請求項4に係る車載入力装置では、前記表示部は、前記回転中心部から見て前記把持部の外側に配置されている。
【0011】
さらに、本発明の請求項5に係る車載入力装置では、前記表示部は、前記回転中心部から見て前記把持部の内側に配置されている。
【0012】
さらに、本発明の請求項6に係る車載入力装置では、前記表示部は、前記回転中心部から見て前記把持部の外側に配置され、前記車両のフロントウィンドウ上に表示を行なうヘッドアップディスプレイ(例えば、実施の形態でのヘッドアップディスプレイ14B)であり、複数の前記アイコンを前記把持部に沿って表示する。
【0013】
さらに、本発明の請求項7に係る車載入力装置では、前記操作部は、前記把持部よりも運転者視線方向奥側に所定距離離間し、前記表示部よりも運転者視線方向手前側に設けられている。
【0014】
さらに、本発明の請求項8に係る車載入力装置では、前記操作部は、前記ステアリングハンドルの回転中心部から見て前記把持部の外側へ突出する。
【0015】
さらに、本発明の請求項9に係る車載入力装置では、前記操作部は、前記把持部の把持面に沿って設けられると共に、前記ステアリングハンドルの操舵角に応じて該操作部に対する運転者の操作を検出する検出範囲を変更する検出範囲変更手段(例えば、実施の形態での制御装置16)を備える。
【0016】
さらに、本発明の請求項10に係る車載入力装置では、前記操作部は、前記把持部の把持面に沿って設けられると共に、前記ステアリングハンドルの操舵角が所定角以上である場合に該操作部に対する運転者の操作の検出を禁止する操作検出禁止手段(例えば、実施の形態での制御装置16が兼ねる)を備える。
【発明の効果】
【0017】
本発明の請求項1に係る車載入力装置によれば、運転者はステアリングハンドルから手を離さずに操作部を容易に操作することができることに加えて、運転者視線方向に操作部と表示部とが配置されることで運転者の視線移動や脇見などを低減することができる。
さらに、操作部と表示部のアイコンとが、ステアリングハンドルの回転中心部を含む直線上に配置されていることで、運転者は操作部の操作と操作対象に係るアイコンの表示とを容易に視認することができ、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0018】
さらに、本発明の請求項2または請求項3に係る車載入力装置によれば、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0019】
さらに、本発明の請求項4に係る車載入力装置によれば、表示部はアイコンを大きく表示することができ、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0020】
さらに、本発明の請求項5に係る車載入力装置によれば、操作部を大きくすることができ、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0021】
さらに、本発明の請求項6に係る車載入力装置によれば、運転者は車両のフロントウィンドウ上あるいはフロントウィンドウ越しの視線を維持した状態で、ステアリングハンドルから手を離さずに操作部を容易に操作することができる。
さらに、アイコンが運転者の視界を妨げることを抑制し、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0022】
さらに、本発明の請求項7または請求項8に係る車載入力装置によれば、ステアリングハンドルに対する通常の操作時において、操作部の誤操作が生じることを防止することができる。
さらに、操作部の操作時に要する運転者の視線移動を抑制し、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0023】
さらに、本発明の請求項9に係る車載入力装置によれば、ステアリングハンドルの操舵角が変化する場合であっても、検出範囲がステアリングハンドルと共に移動することを防止し、検出範囲の空間配置を不変に維持することができ、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性が劣化してしまうことを防止することができる。
【0024】
さらに、本発明の請求項10に係る車載入力装置によれば、操舵角が所定角以上である場合、例えばステアリングハンドルの操作時に持ち替え操作が行なわれる可能性が高い場合などにおいて、操作部の誤操作が生じることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施の形態に係る車載入力装置の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る車載入力装置の構成図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る車載入力装置の表示画面上に表示されるアイコンの例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る車載入力装置のステアリングハンドルの回転状態と操作者の入力操作の検出が許可される操作検出部との対応の例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の第1変形例に係る車載入力装置の表示画面上に表示されるアイコンの例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置の構成図である。
【図7】本発明の実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置の表示画面に表示される地図画像上の所定経路と、操作検出部に対する操作者の入力操作との対応関係の例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態の第3変形例に係る車載入力装置の構成図である。
【図9】本発明の実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置の表示器の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置の表示器の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置の表示器の一例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置の表示器の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の一実施形態に係る車載入力装置について添付図面を参照しながら説明する。
【0027】
本実施の形態による車載入力装置10は、例えば図1および図2に示すように、車両のステアリングハンドル11に設けられる把持部12と、把持部12上に設けられる操作検出部13と、把持部12および操作検出部13よりも運転者視線方向奥側に配置される表示器14と、舵角センサ15と、制御装置16とを備えて構成されている。
そして、車載入力装置10は、操作者(例えば、運転者)による入力操作に応じて、各種の車載機器17の動作を制御する。
【0028】
ステアリングハンドル11の円環状の把持部12の表面(把持面)上には、周方向の全周に亘って所定間隔をおいて複数の操作検出部13が配置されている。
操作検出部13は、人体の近接または接触の有無、さらには接触圧力などを検出可能な各種のセンサ、例えば静電センサ、光センサ、温度センサ、圧力センサ、機械式スイッチなどを備え、検出結果の信号を制御装置16に出力する。
そして、複数の操作検出部13により、ステアリングハンドル11の把持部12における操作者の各種の入力操作、例えばたたく、さする、つまむ、なぞる、ねじる、はらうなどが検出可能となっている。
【0029】
表示器14は、例えば、ダッシュボード21の上部に表示画面14aが配置されたダッシュボードディスプレイや、フロントウィンドウ22上を表示画面14aとして表示を行なうヘッドアップディスプレイや、インストルメントパネル23に表示画面14aが配置されたマルチインフォメーションディスプレイや、インストルメントパネル23の各種計器類24付近に表示画面14aが配置されたディスプレイなどである。
【0030】
表示器14の表示画面14aは、ステアリングハンドル11の把持部12の鉛直方向上方または鉛直方向下方、あるいは把持部12の周辺の位置などにおいて、運転座席(図示略)に着座した運転者により視認可能に配置されている。
そして、表示器14は、制御装置16から出力される制御信号に応じて、操作検出部13に対する操作者の入力操作に応じて変化(例えば、表示内容の変化や表示位置の変化など)するアイコン31(つまり、操作者の入力操作の操作対象などを示す画像)を表示する。
【0031】
例えば、表示器14は、各複数の操作検出部13とステアリングハンドル11の回転中心部Oとを結ぶ直線上に各複数のアイコン31が配置されるようにして運転座席(図示略)に着座した運転者により視認されるように、かつ、ステアリングハンドル11の回転中心部Oから見て把持部12の外側あるいは内側の位置において、複数のアイコン31がステアリングハンドル11の把持部12に沿った曲線上に配置されるようにして運転座席(図示略)に着座した運転者により視認されるようにして、複数のアイコン31を表示画面14a上の所定位置に表示する。
【0032】
舵角センサ15は、運転者により回転操作されるステアリングハンドル11の舵角(操舵角)を検出し、検出結果の信号を制御装置16に出力する。
【0033】
制御装置16は、操作検出部13から出力される検出結果の信号に基づき、各種の車載機器17の動作を制御するための制御指令を出力する。
また、制御装置16は、操作検出部13から出力される検出結果の信号に基づき、表示器14の表示画面14aに表示されるアイコン31を変化させる。
【0034】
例えば、制御装置16は、操作者の入力操作の検出が許可された所定の複数の操作検出部13のうち適宜の操作検出部13(13A)によって操作者の所定の第1入力操作(例えば、ステアリングハンドル11の把持部12の内周部と外周部とを2本の指によって径方向の両側からつまむ操作)が検出されると、この検出結果の信号を受信する。
そして、この検出結果に応じて、例えば図3(A)に示すように、この操作検出部13(13A)に対応するアイコン31(31A)、つまり操作検出部13(13A)とステアリングハンドル11の回転中心部Oとを結ぶ直線上に配置されたアイコン31(31A)を強調表示する。
【0035】
さらに、制御装置16は、操作者の入力操作の検出が許可された所定の複数の操作検出部13のうち複数の適宜の操作検出部13(13A,13B,13C)によって操作者の所定の第1入力操作に続く第2入力操作(例えば、つまむ操作の実行状態で2本の指を把持部12の周方向の所定位置まで移動させた後につまむ操作を解消する一連の操作)が検出されると、この検出結果の信号を受信する。
そして、この検出結果に応じて、例えば図3(B)に示すように、この第2入力操作の終了(つまり、つまむ操作の解消)を検出した操作検出部13(13C)に対応する位置、つまり操作検出部13(13C)とステアリングハンドル11の回転中心部Oとを結ぶ直線上の位置にアイコン31(31A)を移動(例えば、挿入移動)させて、この移動に伴って他のアイコン31の表示位置を変更する。
【0036】
また、制御装置16は、例えば、操作者によるたたく操作の検出結果の信号を受信した場合には、所定動作の実行(例えば、車載機器17の作動開始または作動停止など)を指示する。
また、制御装置16は、例えば、操作者によるさする操作の検出結果の信号を受信した場合には、所定動作の動作量(例えば、音響装置の音量など)の増減を指示する。
また、制御装置16は、例えば、操作者によるなぞる操作の検出結果の信号を受信した場合には、所定の変位動作(例えば、地図画面上での経路移動など)を指示する。
また、制御装置16は、例えば、操作者によるねじる操作の検出結果の信号を受信した場合には、所定動作の動作内容の切替(例えば、空調装置による冷暖房と送風との切替など)を指示する。
また、制御装置16は、例えば、操作者による払う操作の検出結果の信号を受信した場合には、所定の変更動作(例えば、表示画面上でのページ送りなど)を指示する。
【0037】
また、制御装置16は、舵角センサ15から出力される検出結果の信号に基づき、複数の操作検出部13に対する操作者の操作を検出する検出範囲を変更する。
つまり、複数の操作検出部13のうち、ステアリングハンドル11の操舵角に応じた所定の複数の操作検出部13に対してのみ操作者の入力操作の検出を許可し、他の複数の操作検出部13に対して操作者の入力操作の検出を停止させる。
【0038】
例えば、制御装置16は、図4(A),(B)に示すように、表示器14の表示画面14aに表示される複数のアイコン31に対応する位置、つまり各複数のアイコン31の表示位置とステアリングハンドル11の回転中心部Oとを結ぶ直線上の位置に配置された操作検出部13に対してのみ操作者の入力操作の検出を許可する。
これにより、ステアリングハンドル11が回転操作された場合であっても、各複数のアイコン31と各複数の操作検出部13との相対位置の対応関係を不変に維持する。
【0039】
また、制御装置16は、舵角センサ15から出力される検出結果の信号に基づき、ステアリングハンドル11の操舵角が所定角以上である場合には、全ての操作検出部13に対して操作者の入力操作の検出を禁止する。
【0040】
上述したように、本実施の形態による車載入力装置10によれば、運転者はステアリングハンドル11から手を離さずに操作検出部13を容易に操作することができることに加えて、運転者視線方向に操作検出部13と表示器14の表示画面14aとが配置されることで運転者の視線移動や脇見などを低減することができる。
さらに、操作検出部13と表示画面14a上のアイコン31とが、ステアリングハンドル11の回転中心部Oを含む直線上に配置されていることで、運転者は操作検出部13の操作と操作対象に係るアイコン31の表示とを容易に視認することができ、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0041】
さらに、複数のアイコン31はステアリングハンドル11の把持部12に沿った曲線上に表示されることから、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0042】
さらに、複数のアイコン31はステアリングハンドル11の回転中心部Oから見て把持部12の外側の位置に表示されることから、表示器14はアイコン31を大きく表示することができ、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0043】
さらに、ステアリングハンドル11の操舵角に応じて複数の操作検出部13に対する検出範囲を変更することにより、ステアリングハンドル11の操舵角が変化する場合であっても、検出範囲がステアリングハンドル11と共に移動することを防止し、検出範囲の空間配置を不変に維持することができ、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性が劣化してしまうことを防止することができる。
【0044】
さらに、ステアリングハンドル11の操舵角が所定角以上である場合、例えばステアリングハンドル11の操作時に持ち替え操作が行なわれる可能性が高い場合などにおいて、全ての操作検出部13に対して操作者の入力操作の検出を禁止することから、操作検出部13の誤操作が生じることを防止することができる。
【0045】
なお、上述した実施の形態に係る車載入力装置10によれば、複数のアイコン31がステアリングハンドル11の把持部12に沿った曲線上に配置されるとしたが、これに限定されず、例えば図5に示す上述した実施の形態の第1変形例に係る車載入力装置10のように、把持部12の周辺位置(例えば、把持部12の鉛直方向上方または鉛直方向下方の位置など)において直線上に配置されてもよい。
【0046】
なお、上述した実施の形態に係る車載入力装置10によれば、ステアリングハンドル11の把持部12上に設けられる操作検出部13によって操作者(例えば、運転者など)による入力操作を検出するとしたが、これに限定されず、例えば、操作検出部13は、把持部12よりも運転者視線方向奥側に所定距離離間し、表示器14よりも運転者視線方向手前側に設けられてもよい。
【0047】
例えば図6に示す上述した実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置10は、上述した実施の形態の把持部12上に設けられた複数の操作検出部13の代わりに、表示器14の表示画面14aの大きさ(例えば、把持部12の周方向に沿った方向での長さなど)に応じた大きさを有する操作検出部41を備えて構成されている。
【0048】
この第2変形例の操作検出部41は、例えばウィンカースイッチやライトスイッチやワイパースイッチなどのスイッチ類(図示略)と同様にステアリングハンドル11の回転にかかわらずに位置が固定されており、ステアリングハンドル11の回転中心部Oから見て把持部12の外側へ突出し、ステアリングハンドル11の把持部12を把持する操作者の指が接触可能に構成されている。
【0049】
この第2変形例の操作検出部41は、例えば、ステアリングハンドル11の把持部12に沿って湾曲する湾曲部41aと、この湾曲部41aを支持する支持部41bとを備えて構成されている。
そして、操作検出部41は、湾曲部41aの表面に対する人体の近接または接触の有無、さらには接触圧力などを検出可能な各種のセンサ、例えば静電センサ、光センサ、温度センサ、圧力センサ、機械式スイッチなどを備え、検出結果の信号を制御装置16に出力する。
【0050】
例えば、制御装置16は、操作検出部41によって運転者の所定入力操作、例えば湾曲部41aの長手方向の一端から他端に向かいなぞる操作が検出されると、この検出結果の信号を受信する。
そして、この検出結果に応じて、例えば図7に示すように、表示器14の表示画面14a上に地図画像を表示している状態において、湾曲部41aの長手方向の一端に対応する地図画像上の現在地から、湾曲部41aの長手方向の他端に対応する地図画像上の目的地までの所定経路上において、所定の指示画像Pを移動させる。
【0051】
この第2変形例によれば、ステアリングハンドル11に対する通常の操作時において、操作検出部41の誤操作が生じることを防止することができる。
さらに、操作検出部41の操作時に要する運転者の視線移動を抑制し、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0052】
なお、この第2変形例において、例えば操作検出部41に対する運転者の所定入力操作(なぞる操作)に応じて所定経路上で所定の指示画像Pを移動させる際に、拡大された地図画像を順次切り替えて表示してもよい。
【0053】
なお、上述した実施の形態に係る車載入力装置10において、表示器14は、例えば、運転者の視線、ステアリングハンドル11の位置、運転座席のシート位置などに応じて、配置位置やアイコン31の表示位置を変更可能であってもよい。
【0054】
例えば図8に示す上述した実施の形態の第3変形例に係る車載入力装置10は、操作検出部13と、表示器14と、舵角センサ15と、制御装置16と、視線センサ51と、ステアリング位置センサ52と、シート位置センサ53とを備えて構成されている。
そして、制御装置16は、視線センサ51から出力される運転者の視線の検出結果の信号と、ステアリング位置センサ52から出力されるステアリングハンドル11の位置の検出結果の信号と、シート位置センサ53から出力される運転座席のシート位置の検出結果の信号とに基づき、表示器14の表示画面14aの配置位置や表示画面14a上に表示されるアイコン31の表示位置を適切に変更する。
【0055】
なお、表示画面14aの適切な配置位置は、例えば、ステアリングハンドル11の把持部12の鉛直方向上方または鉛直方向下方、あるいは把持部12の周辺の位置などにおいて、運転座席(図示略)に着座した運転者により視認可能な位置である。
また、アイコン31の適切な表示位置は、例えば、各複数の操作検出部13とステアリングハンドル11の回転中心部Oとを結ぶ直線上に各複数のアイコン31が配置されるようにして運転座席(図示略)に着座した運転者により視認される位置、かつ、ステアリングハンドル11の回転中心部Oから見て把持部12の外側あるいは内側の位置において、複数のアイコン31がステアリングハンドル11の把持部12に沿った曲線上に配置されるようにして運転座席(図示略)に着座した運転者により視認される位置である。
【0056】
上述した実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置10において、表示器14を、ダッシュボード21の上部に表示画面14aが配置されたダッシュボードディスプレイ14Aとした場合には、例えば図9に示すように、運転座席(図示略)に着座した運転者の視線Eによって、表示画面14aはステアリングハンドル11の把持部12および操作検出部41の鉛直方向上方の位置に視認される。
【0057】
そして、表示画面14a上の複数のアイコン31は、運転座席(図示略)に着座した運転者の視線Eによって、ステアリングハンドル11の回転中心部Oから見て把持部12および操作検出部41の外側の位置で把持部12および操作検出部41に沿った曲線上に配置されるように視認される。
【0058】
また、上述した実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置10において、表示器14を、フロントウィンドウ22上を表示画面14aとして表示を行なうヘッドアップディスプレイ14Bとした場合には、例えば図10に示すように、運転座席(図示略)に着座した運転者の視線Eによって、表示画面14aはステアリングハンドル11の把持部12および操作検出部41の鉛直方向上方の位置に視認される。
【0059】
そして、表示画面14a上の複数のアイコン31は、運転座席(図示略)に着座した運転者の視線Eによって、ステアリングハンドル11の回転中心部Oから見て把持部12および操作検出部41の外側の位置で把持部12および操作検出部41に沿った曲線上に配置されるように視認される。
【0060】
この場合には、運転者は車両のフロントウィンドウ22上あるいはフロントウィンドウ22越しの視線を維持した状態で、ステアリングハンドル11から手を離さずに操作検出部41を容易に操作することができる。
さらに、アイコン31が運転者の視界を妨げることを抑制し、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【0061】
また、上述した実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置10において、表示器14を、インストルメントパネル23に表示画面が配置されたマルチインフォメーションディスプレイ14Cとした場合には、例えば図11に示すように、運転座席(図示略)に着座した運転者の視線Eによって、表示画面14aはステアリングハンドル11の把持部12および操作検出部41の周辺の位置に視認される。
【0062】
そして、表示画面14a上の複数のアイコン31は、運転座席(図示略)に着座した運転者の視線Eによって、ステアリングハンドル11の回転中心部Oから見て把持部12および操作検出部41の外側の位置で把持部12および操作検出部41に沿った曲線上に配置されるように視認される。
【0063】
また、上述した実施の形態の第2変形例に係る車載入力装置10において、表示器14を、インストルメントパネル23の各種計器類24付近に表示画面14aが配置されたディスプレイ14Dとした場合には、例えば図12に示すように、運転座席(図示略)に着座した運転者の視線Eによって、表示画面14aはステアリングハンドル11の把持部12の内側および操作検出部41の鉛直方向下方の位置に視認される。
【0064】
そして、表示画面14a上の複数のアイコン31は、運転座席(図示略)に着座した運転者の視線Eによって、ステアリングハンドル11の回転中心部Oから見て把持部12の内側および操作検出部41の鉛直方向下方の位置で把持部12および操作検出部41に沿った曲線上に配置されるように視認される。
この場合には、操作検出部41を大きくすることができ、運転者による直感的な操作性および利便性および表示視認性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0065】
10 車載入力装置
11 ステアリングハンドル
12 把持部
13 操作検出部(操作部)
14 表示器(表示部)
14B ヘッドアップディスプレイ
16 制御装置(検出範囲変更手段、操作検出禁止手段)
31 アイコン
41 操作検出部(操作部)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のステアリングハンドルに設けられる把持部と、
前記把持部上または前記把持部よりも運転者視線方向奥側に前記把持部に沿って設けられる操作部と、
前記把持部および前記操作部よりも運転者視線方向奥側に配置される表示部と、を備え、
前記表示部は、前記把持部の鉛直方向上方または鉛直方向下方の位置に運転者により視認可能に配置されて前記操作部に対する運転者の操作に応じて変化するアイコンを表示し、
前記操作部は、前記ステアリングハンドルの回転中心部と前記アイコンとを結ぶ直線上に配置されていることを特徴とする車載入力装置。
【請求項2】
前記表示部は、複数の前記アイコンを直線上に表示することを特徴とする請求項1に記載の車載入力装置。
【請求項3】
前記表示部は、複数の前記アイコンを前記把持部に沿って表示することを特徴とする請求項1に記載の車載入力装置。
【請求項4】
前記表示部は、前記回転中心部から見て前記把持部の外側に配置されていること特徴とする請求項1から請求項3の何れか1つに記載の車載入力装置。
【請求項5】
前記表示部は、前記回転中心部から見て前記把持部の内側に配置されていること特徴とする請求項1から請求項3の何れか1つに記載の車載入力装置。
【請求項6】
前記表示部は、前記回転中心部から見て前記把持部の外側に配置され、前記車両のフロントウィンドウ上に表示を行なうヘッドアップディスプレイであり、
複数の前記アイコンを前記把持部に沿って表示することを特徴とする請求項1に記載の車載入力装置。
【請求項7】
前記操作部は、前記把持部よりも運転者視線方向奥側に所定距離離間し、前記表示部よりも運転者視線方向手前側に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1つに記載の車載入力装置。
【請求項8】
前記操作部は、前記ステアリングハンドルの回転中心部から見て前記把持部の外側へ突出することを特徴とする請求項7に記載の車載入力装置。
【請求項9】
前記操作部は、前記把持部の把持面に沿って設けられると共に、前記ステアリングハンドルの操舵角に応じて該操作部に対する運転者の操作を検出する検出範囲を変更する検出範囲変更手段を備える
ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1つに記載の車載入力装置。
【請求項10】
前記操作部は、前記把持部の把持面に沿って設けられると共に、前記ステアリングハンドルの操舵角が所定角以上である場合に該操作部に対する運転者の操作の検出を禁止する操作検出禁止手段を備える
ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1つに記載の車載入力装置。
【請求項1】
車両のステアリングハンドルに設けられる把持部と、
前記把持部上または前記把持部よりも運転者視線方向奥側に前記把持部に沿って設けられる操作部と、
前記把持部および前記操作部よりも運転者視線方向奥側に配置される表示部と、を備え、
前記表示部は、前記把持部の鉛直方向上方または鉛直方向下方の位置に運転者により視認可能に配置されて前記操作部に対する運転者の操作に応じて変化するアイコンを表示し、
前記操作部は、前記ステアリングハンドルの回転中心部と前記アイコンとを結ぶ直線上に配置されていることを特徴とする車載入力装置。
【請求項2】
前記表示部は、複数の前記アイコンを直線上に表示することを特徴とする請求項1に記載の車載入力装置。
【請求項3】
前記表示部は、複数の前記アイコンを前記把持部に沿って表示することを特徴とする請求項1に記載の車載入力装置。
【請求項4】
前記表示部は、前記回転中心部から見て前記把持部の外側に配置されていること特徴とする請求項1から請求項3の何れか1つに記載の車載入力装置。
【請求項5】
前記表示部は、前記回転中心部から見て前記把持部の内側に配置されていること特徴とする請求項1から請求項3の何れか1つに記載の車載入力装置。
【請求項6】
前記表示部は、前記回転中心部から見て前記把持部の外側に配置され、前記車両のフロントウィンドウ上に表示を行なうヘッドアップディスプレイであり、
複数の前記アイコンを前記把持部に沿って表示することを特徴とする請求項1に記載の車載入力装置。
【請求項7】
前記操作部は、前記把持部よりも運転者視線方向奥側に所定距離離間し、前記表示部よりも運転者視線方向手前側に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1つに記載の車載入力装置。
【請求項8】
前記操作部は、前記ステアリングハンドルの回転中心部から見て前記把持部の外側へ突出することを特徴とする請求項7に記載の車載入力装置。
【請求項9】
前記操作部は、前記把持部の把持面に沿って設けられると共に、前記ステアリングハンドルの操舵角に応じて該操作部に対する運転者の操作を検出する検出範囲を変更する検出範囲変更手段を備える
ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1つに記載の車載入力装置。
【請求項10】
前記操作部は、前記把持部の把持面に沿って設けられると共に、前記ステアリングハンドルの操舵角が所定角以上である場合に該操作部に対する運転者の操作の検出を禁止する操作検出禁止手段を備える
ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1つに記載の車載入力装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−210874(P2012−210874A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−77965(P2011−77965)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
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