説明

車載用電子機器および車載用電子システム

【課題】カードの有効期限が切れた時点で的確に報知することが可能な車載用電子機器および車載用電子システムの提供。
【解決手段】少なくとも有効期限情報が付加されたカードを装着する装着部を有するカード読み取り装置と通信手段を介して接続された車載用電子機器において、前記車載用電子機器は、日時を検出する日時検出手段と、制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記日時検出手段により検出された日時と前記通信手段を介して取得した前記カードの有効期限情報とに基づき、前記カードの有効期限が切れたか否かを判別し、前記カードの有効期限が切れた時点で、報知手段を介して前記カードの有効期限切れを報知することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カードの有効期限が切れたことを検出し、その旨を報知する機能を備えた車載用電子機器および車載用電子システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来からETC(Electronic Toll Collection)車載器、DSRC(Dedicated Short Range Communication)車載器や免許証読み取り装置などのカード読み取り装置が知られている。
【0003】
これらのカード読み取り装置は、ETC車載器やDSRC車載器に挿入されたICカードからカードIDなどを読み取る、または、免許証読み取り装置に挿入された運転免許証から運転手の情報を画像認識などにより読み取ることが可能である。
【0004】
そして、読み取った情報は、高速道路や駐車場での料金収受や、初心者運転手・高齢者運転手の判断などに用いられる。このようなカード読み取り装置を用いたシステムとして、例えば、ETCシステムが知られている。
【0005】
ETCシステムとは、車両に設置されたETC車載器と有料道路の出口および入口の料金所に設置された路上機とで無線通信を行い、ETC車載器に挿入されたETCカードと呼ばれるICカードにて有料道路の通行料金の支払いを行うシステムである。
【0006】
なお、上記ETCカードには、有効期限が設定されており、有効期限が切れているETCカードでは上記ETCシステムを利用できない。そのため、ユーザがETCカードの有効期限が切れていることに気づかず、有料道路の料金所を通過する際に、料金所で停止させられるという事態が起こり得る。
【0007】
また、ETCカードに限らず、上記のDSRC車載器及びDSRC車載器に挿入されたICカード(有効期限が設定されている)を用いて行われる駐車場などでの料金収受の際においても、同様の問題が発生し得る。
【0008】
さらに、有効期限が設定されているカードとして、例えば、運転免許証においてもカードの有効期限が切れることにより、運転免許証の失効として扱われるため、そのまま運転を行ってしまうと無免許運転となってしまう。
【0009】
そこで、このような問題を解決する手段として、下記の特許文献1(特開2004−164628号公報)には、ICカードの表面に設けられたICカードの有効期限を表す有効期限マークを読み取り、読み取った有効期限マークにより表される有効期限と、時計等から得られる現在時刻とを比較し、ICカードの有効期限が切れているとき、または、有効期限までの残り期間が所定の通知基準期間内のときに、利用者にICカードの有効期限切れに関する通知を行うことを可能とするICカード情報処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2004−164628号公報(段落[0060]〜段落[0064]、段落[0070]〜段落[0071])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上記特許文献1に開示されたICカード情報処理装置では、上記ICカードの有効期限の読み取りおよびICカードの有効期限切れに関する通知を行うタイミングは、カードの挿入時点、または、装置への電源ON時点となっている。
【0012】
そのため、例えば、カードの挿入時点、または、装置への電源ON時点では、カードの有効期限は切れていない場合において、その後走行中に日付が変わり、日付が変わった時点で有効期限が切れてしまうといった状況では、ユーザにカードの有効期限が切れていることを報知することができない。
【0013】
また、カードの挿入時点、または、装置への電源ON時点では、カードの有効期限までの残り期間が所定の通知基準期間外の場合においても同様に、一度カードを抜き取った後に再度カードを挿入する、または、装置の電源をOFFした後に再度装置の電源をONする操作がなされないまま、日付が変わり、日付が変わった時点で有効期限が切れてしまうといった状況では、ユーザにカードの有効期限が切れていることを報知することができない。
【0014】
そのため、カードの有効期限が切れた状態のままETCシステムなどの料金収受システムを利用しようとすると料金所で止められてしまう、或いは、有効期限が切れたカードが運転免許証であれば無免許運転を行ってしまうなどといった問題が生じる。
【0015】
そこで、上記問題点を解決するために、本願発明は、カードの有効期限と日時を検出し、検出した有効期限と日時とに基づき、カードの有効期限が切れたか否かを判別し、有効期限が切れた時点(日付が変わった時点)で、カードの有効期限切れの報知行う。これにより、走行中に日付が変わり有効期限が切れたときでもユーザに対してカードの有効期限切れをリアルタイムで知らせることが可能となる。
【0016】
また、カードの有効期限が切れた時点の位置(例えば、一般道路上、有料道路上、駐車場内)を検出することで、カードの有効期限が切れた後の対処法について、検出した位置に応じた対処法を報知することが可能な車載用電子機器および車載用電子システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記課題を解決するため、本願の請求項1にかかる発明は、少なくとも有効期限情報が付加されたカードを装着する装着部を有するカード読み取り装置と通信手段を介して接続された車載用電子機器において、前記車載用電子機器は、日時を検出する日時検出手段と、制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記日時検出手段により検出された日時と前記通信手段を介して取得した前記カードの有効期限情報とに基づき、前記カードの有効期限が切れたか否かを判別し、前記カードの有効期限が切れた時点で、報知手段を介して前記カードの有効期限切れを報知することを特徴とする。
【0018】
また、本願の請求項2にかかる発明は、請求項1に係る発明において、前記車載用電子機器は、さらに、現在位置を検出する現在位置検出手段と、地図データを記憶する地図記憶手段と、を備え、前記制御手段は、前記現在位置検出手段により検出された現在位置と前記地図記憶手段に記憶された地図データとを参照し、前記カードの有効期限が切れた時点の現在位置に応じた報知を前記報知手段を介して行うことを特徴とする。
【0019】
また、本願の請求項3にかかる発明は、請求項1に係る発明において、前記カードは、入退場情報を記憶する記憶手段を備え、前記カード読み取り装置は、前記記憶手段に入退場情報を書き込む、および前記記憶手段に記憶された入退場情報を読み取る入退場情報読み取り書き込み手段を備え、前記制御手段は、前記通信手段を介して取得した入退場情報を参照し、前記カードの有効期限が切れた時点の入退場情報に応じた報知を前記報知手段を介して行うことを特徴とする。
【0020】
また、本願の請求項4にかかる発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車載用電子機器において、前記制御手段は、前記カードの有効期限が切れたか否かを常に判別する、又は、日時検出手段により検出された日時に基づいて、日付が変わったときに前記カードの有効期限が切れたか否かを判別することを特徴とする。
【0021】
また、本願の請求項5にかかる発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車載用電子機器において、前記車載用電子機器は、前記報知手段を備え、前記報知手段は、音声出力手段および/または表示手段であることを特徴とする。
【0022】
本願の請求項6にかかる発明は、少なくとも有効期限情報が付加されたカードを装着する装着部を有するカード読み取り装置と、車載用電子機器とが、双方が有する通信手段を介して接続された車載用電子システムにおいて、前記カード読み取り装置は、前記カードの有効期限情報を読み取るカード情報読み取り手段と、前記カード情報読み取り手段で読み取られた有効期限情報を前記通信手段を介して前記車載用電子機器へ送信する第一制御手段と、を備え、前記車載用電子機器は、日時を検出する日時検出手段と、第二制御手段と、を備え、前記第二制御手段は、前記日時検出手段により検出された日時と前記通信手段を介して取得した有効期限情報とに基づき、前記カードの有効期限が切れたか否かを判別し、前記カードの有効期限が切れた時点で、報知手段を介して前記カードの有効期限切れを報知することを特徴とする。
【0023】
また、本願の請求項7にかかる発明は、請求項6に係る発明において、前記車載用電子機器は、さらに、現在位置を検出する現在位置検出手段と、地図データを記憶する地図記憶手段と、を備え、前記第二制御手段は、前記現在位置検出手段により検出された現在位置と前記地図記憶手段に記憶された地図データとを参照し、前記カードの有効期限が切れた時点の現在位置に応じた報知を前記報知手段を介して行うことを特徴とする。
【0024】
また、本願の請求項8にかかる発明は、請求項6に係る発明において、前記カードは、入退場情報を記憶する記憶手段を備え、前記カード読み取り装置は、前記記憶手段に入退場情報を書き込み、および前記記憶手段に記憶された入退場情報を読み取る入退場情報読み取り書き込み手段を備え、前記第一制御手段は、前記通信手段を介して前記車載用電子機器へ入退場情報を送信し、前記第二制御手段は、前記通信手段を介して取得した入退場情報を参照し、前記カードの有効期限が切れた時点の入退場情報に応じた報知を前記報知手段を介して行うことを特徴とする。
【0025】
また、本願の請求項9にかかる発明は、請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の車載用電子システムにおいて、前記第二制御手段は、前記カードの有効期限が切れたか否かを常に判別する、又は、日時検出手段により検出された日時に基づいて、日付が変わったときに前記カードの有効期限が切れたか否かを判別することを特徴とする。
【0026】
また、本願の請求項10にかかる発明は、請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の車載用電子システムにおいて、前記車載用電子機器は、前記報知手段を備え、前記報知手段は、音声出力手段および/または表示手段であることを特徴とする。
【0027】
また、本願の請求項11にかかる発明は、請求項6乃至請求項10のいずれかに記載の車載用電子システムにおいて、前記通信手段は、有線または無線で接続されることを特徴とする。
【0028】
また、本願の請求項12にかかる発明は、少なくとも有効期限情報が付加されたカードを装着する装着部と、前記カードの有効期限情報を読み取るカード情報読み取り手段と、日時を検出する日時検出手段と、制御手段と、を備えた車載用電子機器であって、前記制御手段は、前記日時検出手段により検出された日時と前記カード情報読み取り手段により読み取られた有効期限情報とに基づき、前記カードの有効期限が切れたか否かを判別し、前記カードの有効期限が切れた時点で、報知手段を介して前記カードの有効期限切れを報知することを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
請求項1にかかる発明においては、日時検出手段により検出された日時と通信手段を介して取得したカードの有効期限情報とに基づき、カードの有効期限が切れたか否かを判別し、カードの有効期限が切れた時点で、報知手段を介してカードの有効期限切れを報知するものであるから、走行中などにカードの有効期限が切れたときでもユーザに対しリアルタイムで有効期限切れを知らせることが可能となる。
【0030】
また、請求項2にかかる発明においては、請求項1に記載の車載用電子機器おいて、前記制御手段は、現在位置検出手段により検出された現在位置と地図記憶手段に記憶された地図データとを参照し、前記カードの有効期限が切れた時点の現在位置に応じた報知を前記報知手段を介して行うものであるから、カードの有効期限が切れた後の対処法について、一般道路上、有料道路上、駐車場内などに応じた対処法を報知することが可能となる。
【0031】
また、本願の請求項3にかかる発明は、請求項1に係る発明において、前記カードは、入退場情報を記憶する記憶手段を備え、前記カード読み取り装置は、前記記憶手段に入退場情報を書き込む、および前記記憶手段に記憶された入退場情報を読み取る入退場情報読み取り書き込み手段を備え、前記制御手段は、前記通信手段を介して取得した入退場情報を参照し、前記カードの有効期限が切れた時点の入退場情報に応じた報知を前記報知手段を介して行うものであるから、カードの有効期限が切れた後の対処法について、一般道路上、有料道路上、駐車場内などに応じた対処法を報知することが可能となる。
【0032】
また、本願の請求項4にかかる発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車載用電子機器において、前記制御手段は、前記カードの有効期限が切れたか否かを常に判別する、又は、日時検出手段により検出された日時に基づいて、日付が変わったときに前記カードの有効期限が切れたか否かを判別するものであるから、カードの有効期限が切れた時点で、ユーザに対しリアルタイムでカードの有効期限切れを知らせることが可能となる。
【0033】
また、本願の請求項5にかかる発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車載用電子機器において、前記車載用電子機器は、前記報知手段を備え、前記報知手段は、音声出力手段および/または表示手段であるため、ユーザに対しカードの有効期限切れを知らせることが可能となる。
【0034】
また、本願の請求項6〜10にかかる発明は、請求項1〜5にかかる発明に対応した請求項であるため、請求項1〜5にかかる発明と同様の効果を得ることが可能となる。
【0035】
また、請求項11にかかる発明においては、請求項6乃至請求項10のいずれかに記載の車載用電子システムにおいて、前記通信手段は、有線または無線で接続されることを特徴とするものであるから、カード情報読み取り手段で読み取られた有効期限情報などを前記通信手段を介して車載用電子機器へ送信することが可能となる。
【0036】
また、本願の請求項12にかかる発明は、請求項1にかかる発明に対応した請求項であるため、請求項1にかかる発明と同様の効果を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施例における車載用電子システム1の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例における車載用電子システム1の動作制御を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本発明の具体例を実施例および図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのナビゲーション装置及びETC車載器を例示するものであって、本発明をこの実施例に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態にも等しく適用し得るものである。
【0039】
例えば、ナビゲーション装置に限られず、ナビゲーション機能を有していない車載用電子機器にも適用できるものである。
【0040】
また、本願発明では、カード読み取り装置の一例として、ETC車載器を例示するが、ETC車載器のように高速道路料金の料金収受に用いられる送受信器に限られず、例えば、他車両に搭載された送受信器との間でデータの送受信を行うもの(車車間通信用送受信器)や、道路上に設置された路上機との間でデータの送受信を行うもの(路車間通信用送受信器)であってもよく、このような送受信器の一例として、FM放送や、道路上(一般道又は高速道)に設置された路上機から交通情報を取得できるVICS受信機や、双方の車両内に搭載され車車間通信を行うため、又は、道路上や駐車場に設置された路上機との間で料金収受を行うためなどに用いられるDSRC車載器などがある。なお、本発明においては、データの送受信を行う送受信器に限らず、挿入されたカードの情報を読み取る装置であれば本願発明の効果を奏する。
【0041】
そして、これらを活用したシステムとしてITSシステム(高度道路交通システム:Intelligent Transport Systems)がある。ITSシステムとは、他車両に搭載された送受信器や道路上に設置された路上機との間で交通情報の送受信を行うことで自車両周辺の交通状態(自車両に接近してくる緊急車両の存在や、前方に位置する道路の渋滞情報等)をリアルタイムに取得し報知できるものであり、このシステムの普及により交通渋滞の緩和や交通事故の低減が期待されている。
【0042】
さらに、本願発明では、カードの一例としてETCカードを例示するが、ETC車載器と同様に、高速道路料金の料金収受に用いられるICカードに限られず、例えば、上記のDSRC車載器を用いた駐車場での料金収受の際に用いられるICカードであってもよく、また、ICカードや、料金収受を行うカードに限られず、運転免許証など個人情報を含むようなカードであってもよく、運転免許証の情報は、例えば、特開平7−210628に開示されているような免許証読み取り装置を用いることで、免許証の情報を読み取ることが可能である。
【実施例】
【0043】
図1は本発明の実施例における車載用電子システム1の構成を示すブロック図である。
【0044】
車載用電子システム1は、ETC車載器2とナビゲーション装置3とから構成される。
【0045】
まず、ETC車載器2の構成を説明する。
【0046】
ETC車載器2は、制御手段20、カード装着手段21、カード情報読み取り書き込み手段22、無線通信手段23、通信手段24、音声出力手段25、表示手段26、入力手段27を備えて構成される。
【0047】
制御手段20は、図示しないCPU、RAM、ROMからなるプロセッサで構成され、RAM、ROMに記録された制御プログラムに従ってETC車載器2の各部の動作を制御する。
【0048】
カード装着手段21は、カードソケット等で構成されており、このカードソケットにETCカード10が装着される。また、カードソケット内には、ETCカード10が装着されているか否かを検出するためのセンサまたはスイッチ等が設けられている。
【0049】
カード情報読み取り書き込み手段22は、カードリードライタ装置等で構成され、ETCカード10が有する図示しない書き換え可能な不揮発性メモリに記憶されたETCカード10の有効期限を示す有効期限情報やカード識別番号(カードID)等の読み取りを行うと共に、上記不揮発性メモリに有料道路の料金所の通過情報(入退場情報)や、有料道路の通行料金情報等の書き込み/読み取りを行う。
【0050】
ここで、本実施例では、ETC車載器2を例示しているため、上記不揮発性メモリに有料道路の料金所の通過情報などの書き込みを行うが、例えば、ETC車載器2ではなく、DSRC車載器であれば、駐車場や施設の出入り口付近などに設置された路上機と無線通信を行いDSRC車載器に挿入されるICカードの不揮発性メモリに駐車場や施設への入退場情報および入場時刻や、駐車場での駐車料金やガソリンスタンドでのガソリン代などの料金情報などがカード情報読み取り書き込み手段22により書き込まれる。
【0051】
なお、DSRC車載器でETCシステムが利用できる場合、上記のDSRC車載器に挿入されるICカードの不揮発性メモリには、上記の駐車場や施設への入場情報および入場時刻などに加え、有料道路の料金所の通過情報や、有料道路の通行料金情報等も書き込まれる。
【0052】
また、有効期限情報は、ETCカード10が有する不揮発性メモリに記憶される以外にも、ETCカード10の表面に印字されていてもよく、その場合は画像認識により有効期限情報が読み取られてもよい。
【0053】
このように、ETCカード10が有する不揮発性メモリに記憶される以外にも、例えば、ETCカード10の表面に印字されることで、ETCカード10に有効期限情報が付加されている。
【0054】
無線通信手段23は、図示しないアンテナ等で構成され、有料道路の出口および入口の料金所等に設置してある路上機等と無線通信を行う。なお、ETC車載器2は、無線通信手段23を介して料金所に設置してある路上機などと無線通信を行うことで、有料道路の通行料金の料金収受を行う。
【0055】
通信手段24は、後述するナビゲーション装置3の通信手段31と有線または無線により接続されており、ETC車載器2およびナビゲーション装置3は、双方の通信手段(通信手段24および通信手段31)を介して、ETCカード10の有効期限情報等の送受信を行う。
【0056】
音声出力手段25は、図示しないスピーカ等で構成され、上記路上機との無線通信で得られた有料道路の通行料金や、ETCカード10の装着の有無および、ETCカード10の有効期限等を報知する。
【0057】
表示手段26は、図示しないLCD(液晶表示装置)や有機ELD等の表示装置で構成され、音声出力手段25と同様に、上記路上機との無線通信で得られた有料道路の通行料金や、ETCカード10の装着の有無および、ETCカード10の有効期限等を表示する。
【0058】
なお、音声出力手段25および表示手段26から報知される音声メッセージや表示メッセージ等は、制御手段20内のRAMに記憶されていても良いし、別途、記憶手段を設けた構成としても良い。
【0059】
入力手段27は、表示手段26の表示画面上に設置されたタッチパネル、リモコン、各種キー等により構成され、ETC車載器2の電源ON/OFF等の各種操作入力を行うためのインターフェースである。
【0060】
次に、ナビゲーション装置3の構成の説明を行う。
【0061】
ナビゲーション装置3は、制御手段30、通信手段31、現在位置検出手段32、現在日時検出手段33、地図記憶手段34、音声出力手段35、表示手段36、入力手段37を備えて構成される。
【0062】
制御手段30は、図示しないCPU、RAM、ROMからなるプロセッサで構成され、RAM、ROMに記録された制御プログラムに従ってナビゲーション装置3の各部の動作を制御する。
【0063】
また、制御手段30は、後述する現在位置検出手段32により検出された現在位置から後述する入力手段37を介して指定された目的地までの最適経路を、後述する地図記憶手段34に記憶された道路データを参照して算出し、後述する音声出力手段35及び表示手段36を介して経路案内を行う。
【0064】
通信手段31は、ETC車載器2の通信手段24と有線または無線により接続されており、上述した通り、ETC車載器2およびナビゲーション装置3は、双方の通信手段(通信手段24および通信手段31)を介して、ETCカード10の有効期限情報等の送受信を行う。
【0065】
現在位置検出手段32は、例えばGPS受信機等で構成され、地球上空を周回している複数のGPS衛星からの電波を受信し、それをもとに現在位置情報を算出するものである。
【0066】
さらに、現在位置検出手段32は、操角センサ、加速度センサ、距離センサや方位センサなどからなる自立航法手段を併用するようにしてもよい。
【0067】
現在日時検出手段33は、例えば時計などで構成され、日付および時刻を検出する。
【0068】
なお、上記現在位置検出手段32にて受信されるGPS衛星からの電波にも、日付及び時刻情報が含まれており、これらの情報を用いて現在日時を検出することも可能である。
【0069】
地図記憶手段34は、各道路の交差点や分岐点などの結節点をノードとし、それぞれのノード間を結ぶ経路をリンクとしたノードデータとリンクデータを含む道路データと地図画像とを含む地図データを記憶する。ノードデータには、ノード番号、ノードの位置座標、接続リンク本数、交差点名称などが含まれるほか、交差点等の案内地点に対応する案内ポイントおよび右折や左折、直進などを案内する案内データも記憶されている。リンクデータには、起点および終点となるノード番号、高速道路や国道などの道路種別、リンク長、所要時間、車線数、車道幅などが含まれる。
【0070】
また、地図記憶手段34に記憶された地図データには、駐車場やガソリンスタンドなどの施設毎の施設情報も記憶されている。施設情報には、○○支店などの施設の名称、施設位置、営業時間、ガソリンスタンドや地下駐車場、地下街、駅などの施設の種別、ランドマークなどの施設の画像などが含まれている。また、施設情報には、施設毎に出入口の情報も含まれていてもよい。
【0071】
ここで、施設位置とは、例えば、その施設の中心を表す1点の位置座標(例えば、緯度、経度)からなるのではなく、少なくとも3点の位置座標からなる多角形で施設の形状を示すことが好ましい。すなわち、施設位置とは、施設がある位置を示すのみでなく、施設の形状を示すことができ、現在位置検出手段32により検出された現在位置が、上記の多角形内に含まれるか否かを判断することで、ナビゲーション装置3が施設内にいるのか、施設外なのかを判断することが可能である。
【0072】
音声出力手段35は、図示しないスピーカなどで構成され、制御手段30の指示により経路案内に必要な音声案内メッセージやETCカード10の有効期限切れを報知する。
【0073】
表示手段36は、図示しないLCD(液晶表示装置)や有機ELDなどの表示装置から構成され、制御手段30の指示により地図記憶手段34に記憶されている道路データおよび施設データに含まれる画像や、ETCカード10の有効期限切れメッセージなどを表示するための装置である。
【0074】
なお、音声出力手段35および表示手段36で報知される音声メッセージや表示メッセージなどは、制御手段30内のRAMに記憶されていても良いし、別途、記憶手段を設けた構成としても良い。
【0075】
入力手段37は、表示手段36の表示画面上に設置されたタッチパネル、リモコン、各種キーなどにより構成され、ナビゲーション装置3の電源ON/OFF等の各種操作入力や、経路探索時の目的地および経由地などの指定を行うためのインターフェースである。
【0076】
ここで、図2のフローチャートを用いて本実施例における車載用電子システム1の動作制御について説明を行う。
【0077】
なお、以下のフローチャートの説明では、ETCカード10の有効期限切れの報知をナビゲーション装置3の音声出力手段35および表示手段36を介して行うものとする。
【0078】
ステップS1の処理において、まず、ETC車載器2の制御手段20は、カード装着手段21に設けられたカード検出用センサまたはスイッチの出力に基づきETCカード10が装着されているか否か判別を行う(ステップS1)。
【0079】
ステップS1の処理において、ETCカード10が装着されていると判別されると(ステップS1のYES)、ETC車載器2のカード情報読み取り書き込み手段22によりETCカード10の有効期限が読み取られ(ステップS2)、ETC車載器2およびナビゲーション装置3の双方の通信手段(通信手段24および通信手段31)を介して、ETCカード10の有効期限情報がナビゲーション装置3に送信される。
【0080】
次に、ナビゲーション装置3の現在日時検出手段33により、現在日時が検出され(ステップS3)、ナビゲーション装置3の制御手段30は、ステップS2にて読み取られたETCカード10の有効期限情報とステップS3にて検出された現在日時とを比較し、ETCカード10の有効期限が切れているか否かの判別を行う(ステップS4)。
【0081】
ステップS4の処理において、ETCカード10の有効期限が切れていないと判別されると(ステップS4のNO)、ステップS5の処理に進み、ナビゲーション装置3の電源がOFFされたか否かの判別を行い(ステップS5)、電源がOFFされていなければ(ステップS5のNO)、ステップS3の処理に戻り、電源がOFFされていれば(ステップS5のYES)、処理を終了する。
【0082】
次に、ステップS4の処理において、ETCカード10の有効期限が切れていると判別されると(ステップS4のYES)、ステップS6の処理に進む。
【0083】
ここで、ステップS5の処理において、電源がOFFされなければ(ステップS5のNO)、ステップS3の処理に戻って再び現在日時の検出を行い、ステップS4の処理においてETCカード10の有効期限が切れているか否かの判別を行う。つまり、ETCカード10の有効期限が切れていない状態で、且つ電源がOFFされなければ常に現在日時における有効期限切れの判別処理が繰り返されるので、リアルタイムでETCカード10の有効期限が切れた時点を判別することができる。
【0084】
次に、ステップS6の処理において、ナビゲーション装置3の現在位置検出手段32により、車両の現在位置が検出され(ステップS6)、ナビゲーション装置3の制御手段30は、ステップS6の処理において検出された現在位置と地図記憶手段34に記憶された地図データに含まれる道路データとを参照し、現在位置が有料道路上か否かの判別を行う(ステップS7)。
【0085】
ステップS7の処理において、現在位置が有料道路上であると判別されると(ステップS7のYES)、ナビゲーション装置3の制御手段30は、ナビゲーション装置3の音声出力手段35および/または表示装置36を介して、第一報知を出力する(ステップS8)。
【0086】
ここで、第一報知とは、例えば、「ETCカードの有効期限が切れています。有料道路を降りる際には、一般ゲートの料金所を通過し、ETCカードを提示して下さい。」などの、ETCカード10の有効期限が切れているという旨の報知に加え、現在、有料道路上にいることを考慮して、一般ゲートの料金所の案内など有料道路からの適切な退出方法を含んだ報知である。
【0087】
ステップS7の処理において現在位置が有料道路上でないと判別されると(ステップS7のNO)、ナビゲーション装置3の制御手段30は、ナビゲーション装置3の音声出力手段35および/または表示装置36を介して、第二報知を出力する(ステップS9)。
【0088】
ここで、第二報知とは、例えば、「ETCカードの有効期限が切れています。新しいETCカードに差し替えてください。」などの、ETCカード10の有効期限が切れているという旨の報知に加え、ETCカード10の差し替えを促す旨を含んだ報知である。
【0089】
なお、ステップS1の処理において、ETCカード10が装着されていないと判別された場合(ステップS1のNO)は、処理を終了する。
【0090】
以上が、本発明における実施例であるが、本発明を上記実施例に限るものではない。
【0091】
例えば、上記実施例で説明した第二報知は、ETCカードの有効期限が切れているという旨および、ETCカードの差し替えを促すような旨の報知としたが、これに限ることはなく、例えば、ナビゲーション装置3の現在位置検出手段32により検出された現在位置および地図記憶手段34に記憶された道路データを参照して、車両の進行方向半径数キロ以内に有料道路のインターチェンジがあると判別すると、「ETCカードの有効期限が切れています。有料道路に進入する際は、一般ゲートの料金所の通過、若しくは、ETCカードの差し替えを行ってください。」など、現在位置および進行方向の状態を考慮した報知内容に切り替わるようにしてもよい。
【0092】
また、上記実施例では、ナビゲーション装置3の表示手段36および/または音声出力手段35を介して報知を行ったが、これに限ることはなく、ナビゲーション装置3の制御手段30は、通信手段24及び通信手段31を介してETC車載器2の制御手段20に指示を送信して、ETC車載器2の音声出力手段25および表示手段26を介して報知するようにしてもよい。
【0093】
さらに、本実施例では、ETC車載器2とナビゲーション装置3が接続されてなる車載用電子システム1について説明したが、これに限ることはなく、例えば、ナビゲーション装置3をETC車載器2の構成を併せ持った単一装置とすることも可能である。すなわち、ナビゲーション装置3がETC車載器2の構成であるカード装着手段21、カード情報読み取り書き込み手段22、無線通信手段23などの構成を有していてもよい。
【0094】
また、上記実施例では、ETCカード10の有効期限が切れた時点での現在位置が有料道路上であるか否かを判定したが、これに限ることはなく、例えば、ETCカード10の有効期限が切れた時点での現在位置がフェリー航路(カーフェリー航路)であるか否かを判定してもよい。すなわち、例示したETCカードのように、特定の区間(有料道路やフェリー航路)を通過する際の料金収受に用いられる場合、ETCカード10の有効期限が切れた時点での現在位置が当該特定の区間内であるか否かを判定することが好ましい。
【0095】
また、上記実施例では、ETCカード10の有効期限が切れた時点での現在位置を検出し(図2のステップS6)、現在位置が有料道路上であるか否かに応じた報知を行ったが、有料道路に限ることはなく、例えば、ETC車載器2ではなくDSRC車載器を用いた駐車場の料金収受などを行う場合であれば、現在位置が駐車場などの施設内か否かを判断し、
判断結果に応じた報知を行ってもよい。例えば、現在位置が駐車場内である場合は、「ICカードの有効期限が切れています。駐車場を出る際には、有人の料金所でICカードを提示して下さい。」などの報知がなされ、現在位置が駐車場外である場合は、ICカードの有効期限が切れているという旨および、ICカードの差し替えを促す旨の報知がなされる。
【0096】
なお、現在位置が駐車場などの施設内か否かの判断は、現在位置と、地図記憶手段34に記憶された地図データに含まれる施設情報とを参照することで判断可能である。
【0097】
また、現在位置が有料道路上か否かの判断および、現在位置が駐車場などの施設内か否かの判断は、地図記憶手段34に記憶された地図データを参照せずとも、有料道路の出入口の料金所等に設置してある路上機や駐車場などの施設の出入口付近に設置してある路上機と無線通信を行い有料道路や駐車場に入場した旨の情報がETCカード10(ICカード)の不揮発性メモリに記憶されるため、その情報を参照することで、現在位置が有料道路上か否かの判断および、現在位置が駐車場などの施設内か否かの判断を行うことが可能である。すなわち、入場した旨の情報がETCカード10に記憶されている場合に、その後退場した旨の情報がETCカード10に記憶されていない場合、有料道路上、又は駐車場内と判断することができる。
【0098】
この場合、制御手段30は、ETCカード10の有効期限が切れたと判定すると、カード情報読み取り書き込み手段22により読み取られた入退場情報を通信手段24、31を介して取得して、現在、有料道路上、又は駐車場内か否かを判定する。
【0099】
また、上記実施例では、ETCカード10の有効期限が切れた時点での現在位置を検出し、現在位置に応じた報知を行ったが、これに限ることはなく、現在位置を検出する前に、ETCカードの有効期限が切れた時点で、ETCカード10の有効期限が切れた旨の報知を行うようにしてもよい。
【0100】
また、有効期限が切れたカードが運転免許証の場合であれば、切れた時点の現在位置などにかかわらず、「運転免許証の有効期限が切れました。無免許運転となるため、運転手を変更するか、代行をご使用ください。」などの報知を行ってもよい。
【0101】
また、上記実施例では、ナビゲーション装置3の電源がOFFされておらず、ETCカード10の有効期限が切れていない場合は、現在日時の検出および現在日時におけるETCカード10の有効期限切れの判別を繰り返し行ったが、これに限ることはなく、現在日時が検出され、日付が変わったと判別したときのみ現在日時におけるETCカード10の有効期限切れの判別を行うようにしてもよく、この場合、日付が変わったか否かの判別は、検出された現在時刻が午前0時であるか否かで判別してもよいし、前回、検出された日時を記憶しておき、今回、検出された現在日時と記憶した日時とを比較し、日付が変わったか否かの判別を行ってもよい。
【符号の説明】
【0102】
1 :車載用電子システム
2 :ETC車載器
3 :ナビゲーション装置
10 :ETCカード
20 :制御手段
21 :カード装着手段
22 :カード情報読み取り書き込み手段
23 :無線通信手段
24 :通信手段
25 :音声出力手段
26 :表示手段
27 :入力手段
30 :制御手段
31 :通信手段
32 :現在位置検出手段
33 :現在日時検出手段
34 :地図記憶手段
35 :音声出力手段
36 :表示手段
37 :入力手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも有効期限情報が付加されたカードを装着する装着部を有するカード読み取り装置と通信手段を介して接続された車載用電子機器において、
前記車載用電子機器は、日時を検出する日時検出手段と、制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記日時検出手段により検出された日時と前記通信手段を介して取得した前記カードの有効期限情報とに基づき、前記カードの有効期限が切れたか否かを判別し、前記カードの有効期限が切れた時点で、報知手段を介して前記カードの有効期限切れを報知することを特徴とする車載用電子機器。
【請求項2】
前記車載用電子機器は、さらに、現在位置を検出する現在位置検出手段と、地図データを記憶する地図記憶手段と、を備え、
前記制御手段は、前記現在位置検出手段により検出された現在位置と前記地図記憶手段に記憶された地図データとを参照し、前記カードの有効期限が切れた時点の現在位置に応じた報知を前記報知手段を介して行うことを特徴とする請求項1に記載の車載用電子機器。
【請求項3】
前記カードは、入退場情報を記憶する記憶手段を備え、
前記カード読み取り装置は、前記記憶手段に入退場情報を書き込む、および前記記憶手段に記憶された入退場情報を読み取る入退場情報読み取り書き込み手段を備え、
前記制御手段は、前記通信手段を介して取得した入退場情報を参照し、前記カードの有効期限が切れた時点の入退場情報に応じた報知を前記報知手段を介して行うことを特徴とする請求項1に記載の車載用電子機器。
【請求項4】
前記制御手段は、前記カードの有効期限が切れたか否かを常に判別する、又は、日時検出手段により検出された日時に基づいて、日付が変わったときに前記カードの有効期限が切れたか否かを判別することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項5】
前記車載用電子機器は、前記報知手段を備え、
前記報知手段は、音声出力手段および/または表示手段であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項6】
少なくとも有効期限情報が付加されたカードを装着する装着部を有するカード読み取り装置と、車載用電子機器とが、双方が有する通信手段を介して接続された車載用電子システムにおいて、
前記カード読み取り装置は、前記カードの有効期限情報を読み取るカード情報読み取り手段と、前記カード情報読み取り手段で読み取られた有効期限情報を前記通信手段を介して前記車載用電子機器へ送信する第一制御手段と、を備え、
前記車載用電子機器は、日時を検出する日時検出手段と、第二制御手段と、を備え、
前記第二制御手段は、前記日時検出手段により検出された日時と前記通信手段を介して取得した有効期限情報とに基づき、前記カードの有効期限が切れたか否かを判別し、前記カードの有効期限が切れた時点で、報知手段を介して前記カードの有効期限切れを報知することを特徴とする車載用電子システム。
【請求項7】
前記車載用電子機器は、さらに、現在位置を検出する現在位置検出手段と、地図データを記憶する地図記憶手段と、を備え、
前記第二制御手段は、前記現在位置検出手段により検出された現在位置と前記地図記憶手段に記憶された地図データとを参照し、前記カードの有効期限が切れた時点の現在位置に応じた報知を前記報知手段を介して行うことを特徴とする請求項6に記載の車載用電子システム。
【請求項8】
前記カードは、入退場情報を記憶する記憶手段を備え、
前記カード読み取り装置は、前記記憶手段に入退場情報を書き込み、および前記記憶手段に記憶された入退場情報を読み取る入退場情報読み取り書き込み手段を備え、
前記第一制御手段は、前記通信手段を介して前記車載用電子機器へ入退場情報を送信し、
前記第二制御手段は、前記通信手段を介して取得した入退場情報を参照し、前記カードの有効期限が切れた時点の入退場情報に応じた報知を前記報知手段を介して行うことを特徴とする請求項6に記載の車載用電子システム。
【請求項9】
前記第二制御手段は、前記カードの有効期限が切れたか否かを常に判別する、又は、日時検出手段により検出された日時に基づいて、日付が変わったときに前記カードの有効期限が切れたか否かを判別することを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の車載用電子システム。
【請求項10】
前記車載用電子機器は、前記報知手段を備え、
前記報知手段は、音声出力手段および/または表示手段であることを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の車載用電子システム。
【請求項11】
前記通信手段は、有線または無線で接続されることを特徴とする請求項6乃至請求項10のいずれかに記載の車載用電子システム。
【請求項12】
少なくとも有効期限情報が付加されたカードを装着する装着部と、前記カードの有効期限情報を読み取るカード情報読み取り手段と、日時を検出する日時検出手段と、制御手段と、を備えた車載用電子機器であって、
前記制御手段は、前記日時検出手段により検出された日時と前記カード情報読み取り手段により読み取られた有効期限情報とに基づき、前記カードの有効期限が切れたか否かを判別し、前記カードの有効期限が切れた時点で、報知手段を介して前記カードの有効期限切れを報知することを特徴とする車載用電子機器。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−28740(P2011−28740A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−147191(P2010−147191)
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】