説明

車載用電子機器

【課題】 画面表示部を備えた車載用電子機器において、従来よりも消費電力を抑えることができようにすること
【解決手段】 表示パネル3は、ケース本体1に対して回転可能に取り付け、図(a)に示すような表示パネルの表示画面が露出して外部から視認可能な開状態と、図(b)に示すような表示画面が外部に対して非露出状態となり外部から視認不能な閉状態と、を採るように構成する。制御部は、開状態のときにはGPS受信機や無線受信機等の情報取得部で取得した情報に基づいて表示パネルへの画面表示による報知を行ない、閉状態のときには画面表示による報知を行なわないように動作する。閉状態のときは、間欠動作する情報取得部の間隔を長くする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロ波検出器,目標物検出装置その他の車載用電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両速度測定装置から送出されるマイクロ波を検知して報知する目標物検出装置(マイクロ波検出器)が知られている。この目標物検出装置は、速度測定装置と同一の周波数を用いたコンビニエンスストアの自動ドア等の誤動作源から送出されるマイクロ波を受信した場合も、車両速度測定装置からのマイクロ波の受信と認識して不用な警報を発してしまうという問題がある。このような事情に鑑み、最近の目標物検出装置は、誤動作源の位置情報を記憶しておき、GPSにより自車の位置を認識し、誤動作源に車両が位置した時にマイクロ波を検出しても警報を発しないように制御することで不要な警報を発するのを防止している。
【0003】
また、車両の速度を計測する装置としては、上記のマイクロ波を用いたものにかぎられず、例えば、道路下に埋め込み設置した2つのループコイルにて道路上を走行する車両を検出し、その2つのループコイルから出力される検出信号の時間差に基づいて車両計測するものもある。係るタイプの車両速度測定装置は、マイクロ波が出力されないため上記のマイクロ波検知を利用した目標物検出装置では検出できない。
【0004】
そこで、係る検出対象物の位置情報を記憶保持しておき、GPSにより検出した自車の位置と検出対象物の位置とが所定の関係になった場合に警報を発するようにした目標物検出装置がある(例えば、特許文献1等)。また、事故多発地点などの位置情報を記憶保持させておくと、自車両が係る事故多発地点の周囲に至った場合に、その旨を通知することで、ドライバーに注意を促し、安全運転に貢献することができる。このように、登録する目標物は、具体的な物体に限らず、各種のものが適用できる。
【0005】
この種の車載用電子機器は、車両に後付けされるため、シガーソケット等の車両側から電源供給コードによって電源の供給を受けるか、ソーラーパネル(太陽電池)等とバッテリー(蓄電池)とを設け、ソーラーパネルで発電された電力をバッテリーに蓄電して電源として利用する構成を採っている。バッテリーに対する蓄電は、ソーラーパネルに限らず、例えば、シガーソケットに電源供給コードを接続し、そのケーブルを介して車両側から供給される電力をバッテリーに蓄電する方式もとれる。
一方、この種の車載用電子機器は、液晶やELなどの画面表示を行なう画面表示部付のタイプと、そのような画面表示部が無いタイプがある。画面表示部がないタイプの場合、LED等の発光体を設け、視覚による報知を行なうものが多い。いずれの場合も、音声・ブザー等の聴覚による報知が行なわれる。画面表示部付のタイプでは、画面表示内容を見ることで、警報の内容等がわかりやいとともに、所定期間警報を表示し続けるので、音声による報知のように聞き逃すことが無く、確実に報知内容を知ることができるという効果がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−46976号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように表示画面付のタイプの場合、各種の情報を確実にドライバーに報知することができるというメリットを有する。しかし、画面表示部における消費電力が大きいので、シガーソケット等に接続せず内蔵するバッテリーのみで駆動している場合には、画面表示部がないタイプに比べて短時間でバッテリー切れになってしまう。すると、車載用電子機器を、電源供給コードを用いてシガーソケット等に接続し、バッテリーを充電する作業を行なう必要がある。特に、最近では、警報表示する種類・内容を多くしつつ、表示内容の見やすさも図る等の理由から表示画面の高精密化,画面サイズの大型化,表示内容の高度化等が図られるようになったが、これらの要因により、画面表示部の消費電力は更に大きくなり上記の問題はより顕著となってきた。
【0008】
一方、ドライバーの自宅の周囲など良く行く地域では、ドライバーは、両速度測定装置の設置位置その他の車載用電子機器にて報知する内容の存在位置を知っており、警報が不要な場合がある。そのような場合において、登録された目標物の近くに来た場合に一律に警報を発すると、かえって煩わしさを感じる人もいる。そのような人のために、登録した地域では、警報を発しないようにするモードを備えた車載用電子機器もある。このような場合に、バッテリーの消耗を避けるために、登録した地域では表示画面をOFFにすることが考えられる。
【0009】
係る表示画面をOFFにする方式は、消費電力を削減し、バッテリー切れになる期間を延ばすことができる点で好ましい。しかし、上述したように、昨今の画面サイズの大きな画面表示部を備えた車載用電子機器の場合、画面が消え、黒っぽい大きな画面表示部を備えた車載用電子機器が、ダッシュボードの上などのドライバーの視界中に存在することになり、あまり見栄えの良いものではない。
【0010】
更に、上記の表示画面をOFFにする機能を実現するためには、予めOFFにする地域を登録しておく必要があり、その設定が煩雑であるとともに、融通性(任意の地点で、簡単に表示願目をOFFにする)に欠けるという問題を有する。
【0011】
本発明は、画面表示部を備えた車載用電子機器において、従来よりも消費電力を抑えることができ、操作性が良好で、より快適な運転に貢献することができる使い勝手の良い車載用電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した目的を達成するために、本発明に係る車載用電子機器は、(1)音による報知を行なう音報知部と、表示画面による報知を表示するための表示部と、前記それぞれの報知を行なう制御部と、ケース本体と、を備え、前記表示部は、前記ケース本体に対して移動可能に取り付けられ、その表示部の表示画面が露出して外部から視認可能な開状態と、その表示部の表示画面が外部に対して非露出状態となり外部から視認不能な閉状態と、を採るように構成され、前記制御部は、前記開状態のときには画面表示による報知も行ない、前記閉状態のときには画面表示による報知を行なわないように動作するようにした。
【0013】
実施形態のように、音報知部や制御部は、ケース本体内に収納するとよい。特にこの構成にすると重量や回路配置等のバランスがよくできるので好ましい。もちろん、音報知部及びまたは制御部を、ケース本体とは別体に組み込むようにしても良い。
【0014】
表示部の移動は、実施形態では、所定角度範囲内での正逆回転移動としたが、表示部の表示画面と平行な平面内でのスライド移動でもよく、要は、表示部の表示画面(実施形態の表示パネル3の表面)が、外部から視認可能な状態と視認不能な状態の少なくとも2つの位置を採ることができるようになればよい。
【0015】
表示部(画面)を閉じているときは、画面表示による報知を行なわないため消費電力を大幅に抑えることができる。しかも、ユーザは単に画面を閉じるだけで良く、画面表示を停止するためのスイッチ操作など特別の操作をする必要もない。また画面部分を閉じることができるため、ドライバーが画面に気を取られることもない。さらに、このように表示部を閉じた状態であっても音による報知はなされるため、報知内容が表示されないために報知内容がわからないと言うこともない。よって、消費電力を抑えることができるとともに、より安心・安全で快適な運転に貢献できる使い勝手の良い車載用電子機器となる。
【0016】
(2)外部電源に接続するための電源供給コードを着脱可能とするコネクタを有するとともに、太陽電池(実施形態の“ソーラーパネル4”に対応)とその太陽電池で発電された電力を蓄電する蓄電池とを有するようにすることができる。外部電源から電力供給を受けている場合には、その電力により蓄電池に充電できるようにしても良いのはもちろんである。
【0017】
車載用電子機器の電源としては、例えば外部電源(車両に備える電源:バッテリー等)を利用することができる。しかし、車載用電子機器に太陽電池と蓄電池を備え、太陽電池によって発電された電力を蓄電池に備えて利用する構成の場合に特に優れた効果を発揮する。すなわち、表示部の画面を閉じた場合には画面表示による報知を行なわないので、蓄電池に蓄えたエネルギーの消費を抑えることができる。
【0018】
またこのようにすれば、通勤や生活圏等で普段良く通る道を運転する際には、表示部の画面を閉じて音によって報知内容を知ることができるとともに、例えば休日に遠出する場合のように普段は通らない道路を運転する際には画面を開いて画面表示と音との双方の報知によって情報を得ることができる。このような利用方法では、普段は消費電力が少ない状態で利用しているため、十分な電力を蓄電池に蓄電できるとともに、画面を開いて利用した場合にその蓄電した電力を利用して、画面表示による報知を長時間にわたって行なうことも可能となる。
【0019】
また、普段は画面を閉じて車両電源の供給コードを外して内蔵された太陽電池と蓄電池のエネルギーのみで長時間の動作が可能となるとともに、遠出をするときにだけ画面を開いて、車両の電源供給コードから電源供給を受けて長時間の動作をさせることもできる。このようにすれば、普段は車両電源の供給コードが邪魔になることはなく利用できるとともに、画面表示を必要とする場合にだけ車両から電源供給を受けて安定的に長時間動作させることが可能となる。従って、使い勝手の良い車載用電子機器を実現できる。
【0020】
(3)前記外部電源からの電力供給を受けずに、前記太陽電池及び前記蓄電池からの電力供給により駆動している場合、前記制御部は、前記画面表示による報知を停止するように制御するようにするとよい。このようにすると、電力消費を抑えることができるので好ましい。
【0021】
(4)前記表示部が閉状態の場合でも外部から視認可能な位置に、前記表示部よりも消費電力の小さい副表示部を備え、前記制御部は、前記画面表示による報知を行なわないときに、前記副表示部による報知を行なうようにするとよい。副表示部は、実施形態では、LED等の警報ランプ13により実現される。また、例えば表示部の表示画面(主表示画面)として大画面のものを用い、副表示部としては表示部の表示画面よりも小さい表示画面を副表示画面として用いるとよい。例えば、主表示画面はバックライトを常時点灯する一方、副表示画面を、バックライトを有しないものとするか、バックライトを有するものであってもユーザからの指示がない限りバックライトを点灯させないものとしても良い。また、副表示部がELのように自発光の表示器で構成される場合には、主表示画面の部分を閉じた状態としたときは点灯するが素数を削減するようにしても良い。このようにすると、ドライバーは表示画面部分が閉じられた際には副表示部による報知を受けることができる。
【0022】
(5)外部電源に接続するための電源供給コード(実施形態の”シガープラグコード”)を着脱可能とするコネクタと、太陽電池及び少なくともその太陽電池で発電された電力を蓄電する蓄電池と、前記表示部が閉状態の場合でも外部から視認可能な位置に、前記表示部よりも消費電力の小さい副表示部を備え、前記外部電源からの電力供給を受けずに、前記太陽電池及び前記蓄電池からの電力供給により駆動している場合には、前記制御部は、前記画面表示による報知を停止し、前記副表示部による報知を行なうように制御するとよい。このようにすると、電力消費を抑えることができ、太陽電池と蓄電池に基づく動作時間を長くすることができる。
【0023】
(6)上記の(3),(5)の発明を前提とし、前記太陽電池及び前記蓄電池からの電力供給により駆動している場合に、前記開状態のときに前記画面表示による報知を行なうか否かをユーザ設定により切り替え設定可能とし、前記制御部は、その設定に基づく動作を行なうようにするとよい。これにより、ユーザの好みに合わせた選択が可能となる。
【0024】
(7)前記表示部の表示を制御する表示用マイコンを備え、その表示用マイコンは前記制御部からの指示に従い所定の情報を前記表示部に出力するものであり、前記画面表示による報知を行なわない場合、前記表示用マイコンをオフ或いはスリープモードにするとよい。このようにすると、単に表示画面だけでなく表示用マイコンによる電力消費も抑えることができるので好ましい。
【0025】
(8)上記の(2),(3),(5),(6)の発明を前提とし、外部電源が供給されていないときに前記表示部が開状態である場合には、警告を発する手段を備えるとよい。警告としては、車両電源が供給されていない状態で表示部が開いた状態であると画面表示がなされるため、電池があまり持たない旨の警告を報知するとよい。
【0026】
(9)上記の(2),(3),(5),(6),(8)の発明を前提とし、前記表示部の表示画面の裏面側に前記太陽電池を配置するとよい。表示部(実施形態の表示パネル)と太陽電池を背中合わせに配置することで、機器の小型化を実現できる。また、表示部のモジュールと太陽電池とを背中合わせに貼り合せることで、強度も得られ補強板を削減でき表示部を薄くできる。
【0027】
(10)前記ケース本体にスイッチ部を設け、そのスイッチ部は、前記表示部が開状態のときに外部に露出し、前記表示部が閉状態の時はその表示部に覆われるように構成するとよい。表示部を閉状態にすることで、スイッチ部に対する操作をすることができなくすることができる。また、スイッチ部は、常時露出する部位に設けなくなるので、配置レイアウトの自由度が増すと共に、設置エリアを大きく採ることが可能となる。その結果、スイッチ部を構成する部材を大きくしたり、複数の部材で構成される場合には、各部材間の間隔を広く採ることができ、操作性が向上する。
【0028】
(11)GPSにより現在位置を検出する機能を備え、前記表示部をケース本体の一方の端側に設け、他方の端側にGPSアンテナを設けるとともに、前記表示部が開状態において前記GPSアンテナの部分に前記表示部がかぶらないように設定するとよい。このようにすれば画面を開いた場合であっても、良好にGPS電波を受信することができ、自車位置情報を随時取得できる。
【0029】
(12)情報取得部を備え、前記表示部が閉状態のときは、当該情報取得部の間欠動作の間隔を、開状態のときに比べ大きくするように構成すると良い。このようにすると、表示部を閉状態にしたときの消費電力を削減できる。一方、表示部を開状態にしているときは、情報取得部で取得した情報に基づいて表示画面に表示する情報を高頻度で更新表示することができる。情報取得部としては、例えば無線受信部などがあげられる。無線受信部としては、例えばGPS受信部,マイクロ波受信部・スキャナなどがある。
【発明の効果】
【0030】
本発明では、画面表示部を備えた車載用電子機器において、従来よりも消費電力を抑えることができ、操作性が良好で、より快適な運転に貢献することができ、使い勝手が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の好適な一実施形態を示す図である。
【図2】表示部(表示パネル収納ケース,表示パネル,ソーラーパネル)部分の分解斜視図である。
【図3】本実施形態のブロック図を示す図である。
【図4】表示部の表示態様の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1〜図3は、本発明の好適な一実施の形態を示している。図1に示すように、ケース本体1は、平面略矩形の扁平な形状からなり、その上面は、前方側が高く後方側が一段低く構成される。つまり、前方部分1aの厚さ(高さ)h1は、後方部分1bの厚さ(高さ)h2よりも大きく設定している。なお、本実施形態において、前側とは、車載用電子機器を車室内の所定位置(たとえば、ダッシュボード上)に置いたときに車の前側(前方)に位置する側をいう。逆に言うと、ドライバーから見た場合には、車載用電子機器の後側が手前に来ることになる。
ケース本体1の一段低くなった後方部分1bの上方に、扁平矩形状の表示パネル収納ケース2を配置する。この表示パネル収納ケース2は、後方部分1bの前方部分1a側境界付近にてヒンジ機構5によりケース本体1に所定角度範囲内で正逆回転自在に取り付けられる。これにより、図1(a)に示すような起立した状態と、図1(b)に示すように倒れた状態とを、取ることができる。図1(b)に示すように、表示パネル収納ケース2を閉じた状態では、その表示パネル収納ケース2が、ケース本体1の後方部分1b上の前方部分1aとの段差内に収まり、その本体ケース1と表示パネル収納ケース2の全体で一つの筐体のように見えるようにしている。厳密に言うと、表示パネル収納ケース2の厚さの方が、前方部分1aと後方部分1bの厚さの差(h1−h2)よりも大きくしているので、全体で一つの筐体と見なした場合には、後方側の方が厚くなるが、その差を適宜に設定することで、一体的に見えるようにしている。
【0033】
表示パネル収納ケース2の一方の面(倒れた状態のときにケース本体1と対向する下面)に、表示パネル3を取り付ける。この表示パネル3は、たとえば、有機ELディスプレイや液晶ディスプレイを用いて実現され、図2に示すように、フレキシブルケーブル3aによりケース本体1に内蔵される処理部と電気的に接続される。これにより、表示パネル収納ケース2が倒れた(閉じた)状態では、表示パネル3は、収納ケース2の後方部分1bの上面と対向し、外部から視認不能となる。そして、表示パネル収納ケース2を起立させて開いた状態では、表示パネル3も起立して露出し、後方側、つまり、ドライバー側から視認可能となる。
【0034】
さらに本実施形態では、表示パネル収納ケース2の他方の面(倒れた状態のときにケース本体1と対向しない上面で、常時露出する面)には、ソーラーパネル4を取り付ける。このソーラーパネル4は、表示パネル3と背中合わせの状態で表示パネル収納ケース2内に収納される。つまり、表示パネル3とソーラーパネル4とは矩形枠状のスペーサ5を介して積層された状態となる。これにより、機器の小型化を実現できるとともに、互いに相手方の補強部材としての機能も発揮して強度も得られるので、別途補強板を設ける必要が無くなるか、仮に設けたとしても最小限のものとすることができ、全体として薄く構成できる。
【0035】
なお、スペーサ5を設けたのは、表示パネル3に実装された電子部品3bがソーラーパネル4に干渉しないためである。また、ソーラーパネル4は、端子ピン6等の導通部材を介して表示パネル3に形成されるプリント配線に導通され、フレキシブルケーブル3aによりケース本体1に設けられた蓄電池への充電回路と導通する。
【0036】
ケース本体1の後方部分1bの上面の手前側端部には、スイッチ部7を配置する。このスイッチ部7は、表示パネル収納ケース2を起立させて開放した(開いた)状態の時に外部に露出し、ユーザが操作可能となり、表示パネル収納ケース2を倒して閉塞(閉じた)状態では、その表示パネル収納ケース2に覆われてユーザが接触することができず、操作不能となる。換言すると、表示パネル収納ケース2を閉じた状態にしておくことで、運転中を含めスイッチ部7に対する操作ができないようになるので、誤ってスイッチ部7に触れてしまい、予期しない処理・動作が行なわれてしまうのを防ぐことができる。さらに、従来のこの種の装置の場合、スイッチ部7は、常時露出した状態になることから、ソーラーパネルや表示画面のスペースの確保等のために、必然的に小さくなり、操作性が悪くなり、誤って異なるボタンを押下するなどを生じるおそれがあるが、本実施形態ではそのような制限が無く、個々のボタンの寸法形状を比較的大きくするとともに、それぞれを離すこともでき、見やすいと共に意図せずに同時に複数ボタンを押してしまったり、間違って別のボタンを押すなどの誤操作の発生の抑制を可及的に行なうことができる。
【0037】
ケース本体1の前方部分1aの前面側内部にマイクロ波受信機10並びに無線受信機11を配置し、ケース本体1の前方部分1aの上面側内部には、GPS受信機12を配置する。また、ケース本体1の後方部分1bの後面に警報ランプ13を配置している。警報ランプ13は、所定の色のLEDから構成される。個々の警報ランプ13に近接して、その警報の内容を示すマーク等を記載していても良い。なお、警報ランプ13とともに、電源のON/OFF等を示すパイロットランプ等の警報以外に使用されるランプ(発光手段)も用意される。
【0038】
本実施形態では、表示パネル収納ケース2をケース本体1の後方部分1b側に設けるとともに、GPS受信機12をケース本体1の前方部分1a側に設け、図1(a)に示すように、表示パネル収納ケース2を起立させた状態でも前方部分1aの大部分は表示パネル収納ケース2に覆われないようにしているので、表示パネルを開いた場合であっても、良好にGPS電波を受信することができ、自車位置情報を随時取得できる。
【0039】
さらに、ケース本体1の一方の側面には、電源スイッチ14並びにDCジャック15を配置する。また、ケース本体1内には、スピーカ16や、無線受信機11や、リモコン受信機20等も内蔵されている。さらに、目標物の情報(経度・緯度を含む位置情報,種別情報等)などは、データベース19に格納される。データベース19は、制御部18のマイコン内あるいはマイコンに外付けした不揮発性メモリ(たとえばEEPROM)により実現できる。なお、データベース19には、出荷時に一定の目標物に関する情報(経度・緯度を含む位置情報,種別情報等)が登録されている。データベース19は、制御部18のマイコン内あるいはマイコンに外付けした不揮発性メモリ(たとえばEEPROM)により実現できる。また、使用に応じて各種の位置情報をデータベース19に登録・更新することができる。
【0040】
制御部18には、表示用マイコン17が接続され、その表示用マイコン17を介して表示パネル3が接続される。つまり、制御部18は、表示する内容を表示用マイコン17に送る。表示用マイコン17は、制御部18から受け取った情報に基づき、表示パネル3に所定の表示画面を出力するように制御・動作する。
【0041】
マイクロ波受信機10は、所定周波数帯のマイクロ波を受信し、その受信信号を制御部18に送る。所定周波数帯は、たとえば車両速度測定装置から出射されるマイクロ波の周波数が含まれる周波数帯としている。無線受信機11は、飛来する所定周波数の無線を受信する。リモコン受信機20は、リモコン(携帯機:子機)21とデータ通信をし、車載用電子機器に対する各種の設定を行なう。また、スイッチ部7も制御部18に接続され、リモコン21と同様の設定を行えるようになっている。GPS受信機12は、GPS信号を受信し、その受信したGPS信号から現在位置を求め、その求めた現在位置の位置情報(軽度,緯度)を制御部18に送る。
【0042】
DCジャック15は、図示省略のシガープラグコードを接続するためのもので、そのシガープラグコードを介して車両のシガーソケットに接続して電源供給を受け得るようにする。制御部18は、DCジャック15にシガープラグコードの端子が挿入されているか否か、或いは電源供給がされているか否かについての電源供給有無情報を取得する。この電源供給有無情報は、たとえば、DCジャック15にシガープラグコードの端子が機械的に挿入されていることを検出するセンサを設け、そのセンサ出力に基づいて認識しても良いし、DCジャック15における端子電圧を検出し、車両のバッテリーからの電圧が印加されている(シガーソケットからシガープラグを介して供給される)か否かを判断するようにしてもよく、各種の方式を採ることができる。なお、DCジャック15にシガープラグコードが機械的に挿入されていることを検出するようにした場合、そのシガープラグコードがシガーソケットにしっかりと挿入されておらず、結果として車両から電源供給がされない可能性があるので、好ましくは、確実に車両から電源供給がされていることを検出する構成を採ることである。そして、この電源供給有無情報は、たとえば、フラグとして記憶・管理することができる。
【0043】
さらに、この車載用電子機器は、表示パネル収納ケース2の開閉状態を判別するセンサを設けた。具体的には、ケース本体1の後方部分1b内の所定位置に磁気センサを設けるとともに、表示パネル収納ケース2内の対応する所定位置に磁石を装着する。これにより、表示パネル収納ケース2を閉じると、磁気センサと磁石との距離が近づき、磁気センサの出力がONとなる。逆に、表示パネル収納ケース2を起立させて開くと、磁気センサと磁石との距離が離れ、磁気センサの出力がOFFとなる。よって、磁気センサの出力からなお、磁石と磁気センサの設置位置は、上記と逆でも良い。なお、後方部分1b内には、スピーカ16が設置されているため、磁気センサは、そのスピーカ16が持つ磁石の影響を受けないようにする必要がある。なお、本実施形態では、磁気センサを用いて開閉状態を検出するようにしたが、本発明はこれに限ることはなく、たとえば、リミットスイッチのように機械的な検出センサその他各種のセンサを用いることができる。
【0044】
さらに、制御部18は、上記の各種の入力機器(受信機等)から入力される情報に基づき所定の処理を実行し、出力機器(表示パネル3,警報ランプ13,スピーカ16等)を利用して所定の警報・メッセージを出力する。この入力機器から入力される情報に基づく警報内容を決定する所定の処理は、基本的従来と同様のものを利用することができる。つまり、一定の条件を具備する信号を受信・取得した場合には、対応する警報を出力したりする。なお、スピーカ16を用いた警報は、ブザーや音声等がある。
【0045】
本実施形態では、制御部18は、表示パネル収納ケース2の開閉状態(磁気センサの出力)と、電源供給有無情報に基づき、警報手段を切り替え制御するようにしている。すなわち、制御部18は、表示パネル収納ケース2が起立して開いた状態のときは、表示パネル3を用いた画面表示による警報を行ない、表示パネル収納ケース2を倒して閉じた状態のときは、表示パネル3を用いた画面表示による警報を行なわない(表示パネル3は、消灯)ように制御する。これに伴い、画面表示を用いた警報を行なうモードの時には、警報ランプ13による警報を行なわず、画面表示を用いた警報を行なわないモードの時には、警報ランプ13による警報を行なうようにする。なお、スピーカ16を用いた警報は、いずれの状態のときにも行なうようにしている。
【0046】
画面を閉じているときは、画面表示による報知を行なわないため消費電力を大幅に抑えることができる。さらに、制御部18は、表示パネル収納ケース2が閉じていて、画面表示による警報を行なわない状態の時は、表示用マイコン17への電源供給も停止するように制御する。これにより、さらなる消費電力の抑制が行える。
【0047】
この切り替え制御を行なうためのユーザの操作としては、ユーザは単に画面を閉じるだけで良く、画面表示を切るためのスイッチ操作など特別の操作をする必要もない。また画面部分を閉じることができるため、ドライバーが画面に気を取られて危険を招くこともない。このように画面部分を閉じた状態であってもスピーカ16と警報ランプ13による報知はなされるため、報知内容が画面表示されないために報知内容がわからないと言うこともない。さらに、表示パネル収納ケース2を閉じた状態では、全体として扁平な矩形状の本体のようになるとともに、音(音声を含む)とランプによる警報がされることから、表示パネルを備えていない従来タイプの車両速度測定装置を検出する車載用電子機器に類する形態となり、ドライバーにとっても違和感なく十分な情報を伝えることができる。
【0048】
本実施形態によれば、通勤や生活圏等で普段良く通る道を運転する際には、表示パネル収納ケース2(表示パネル3)を閉じて音(警報ランプ13)によって報知内容を知ることができるとともに、例えば休日に遠出する場合のように普段は通らない道を運転する際には表示パネル収納ケース2を開いて画面表示の報知によって視覚によってより多くの情報を得ることができる。このような利用方法では、普段は消費電力が少ない状態で利用しているため、十分な電力を蓄電池に蓄電できるとともに、表示パネル収納ケース2を開いて利用した場合にその蓄電した電力を利用して、画面表示による報知を長時間にわたって行なうことも可能となる。
【0049】
また、普段は画面を閉じてDCジャック15からシガープラグコードを外し、ソーラーパネル4と蓄電池のエネルギーのみで長時間の動作が可能となるとともに、遠出をするときにだけ、画面を開くとともにDCジャック15にシガープラグコードを接続して車両のバッテリーから電源供給を受けて長時間の動作をさせることもできる。このようにすれば、普段はシガープラグコードがじゃまになることはなく利用できるとともに、画面表示を必要とする場合にだけ車両から電源供給を受けて安定的に長時間動作させることが可能となる。従って、使い勝手の良い車載用電子機器を実現できる。
【0050】
さらに本実施形態では、表示パネル収納ケース2を閉じても視認可能な位置に副表示部としての警報ランプ(LED)13を設け、表示パネル収納ケース2が閉じられた場合に警報ランプ13による警報・報知を行なうようにしたため、ドライバーは、画面表示による警報はないものの視覚と聴覚の両方での警報・報知を受けることができる。
【0051】
さらに本実施形態では、制御部18は、電源供給有無情報に基づき、警報の態様を異ならせるように制御する。具体的には、制御部18は、電源供給有無情報がON(車両からの電源供給があり)の場合には、上述したように、表示パネル収納ケース2の開閉状態に応じて表示パネル3を用いた画面表示による警報と、警報ランプ13による警報を切り替え制御する。一方、電源供給有無情報がOFF(車両からの電源供給が無い)の場合には、制御部18は、表示パネル収納ケース2の開閉状態に関係なく表示パネル3を用いた画面表示による警報を行なわず、警報ランプ13による警報を行なうように制御する。つまり、電源供給有無情報がOFFの場合、表示パネル収納ケース2を起立させた状態にしても、表示パネル3は消灯したままで画面表示による警報は行なわれない。このようにすることで、ソーラーパネル4と蓄電池のエネルギーのみで駆動させているときの動作可能時間を長くすることができる。
【0052】
また、上記のように車両からの電源供給が行なわれない場合に、画面表示による警報を行なわないようにする機能を備えた車載用電子機器を前提とし、さらに、ユーザ設定により、車両からの電源供給がある場合と同様に、電源供給有無情報がOFFでも表示パネル収納ケース2の開閉状態に応じて表示パネル3を用いた画面表示による警報と、警報ランプ13による警報を切り替え制御する機能を付加しても良い。このようにすると、ユーザの好みに合わせた表示形態の多岐にわたる選択が可能となる。また、電源供給有無情報がOFFであっても警報を画面表示する設定にした場合には、車両からの電源供給なしで駆動できる時間は短くなるが、その場合でも、必要なときに表示パネル収納ケース2の開閉を適宜行ない、必要なときのみ表示パネル収納ケース2を起立させることで、車両からの電源供給なしで駆動できる時間を延ばすことができる。
【0053】
なお、この場合の設定は、スイッチ部7及びまたはリモコン21操作により行なうことができる。そして、制御部は、係る操作を受け付けると、データベース19その他の記憶部に、どちらのモード(画面表示をするか否か)であるかを記憶保持させ、その記憶保持させたモードに従い、所定の方法で警報をする。なお、ユーザ設定で、電源供給有無情報がONのとき画面表示を行なうようにした場合には、電源供給有無情報がONのときには警報ランプ13による警報を行なわず、電源供給有無情報がONのときに画面表示を行なわないようにした場合には、電源供給有無情報がONのときには警報ランプ13による警報を行なうように制御する。つまり、画面表示による警報と警報ランプ13による警報とは、反転の状態でいずれか一方による警報を行なうようにしている。
【0054】
ところで、表示パネル3に表示する表示画面は、警報時のものと待ち受け時のものとがある。図4は、表示画面の一例を示している。図4(a)は、GPS位置情報に基づく警報や、マイクロ波の所定の電波受信などの警報情報を具備しないときに表示パネル3に表示する待ち受け状態の画面の一例であり、図4(b)は、自車位置と目標物との位置関係が所定の条件を具備した場合や、所望の電波を受信した場合などに、それに応じた警報内容の表示画面の一例を示している。
【0055】
電源供給有無情報がOFFのときに画面表示をする設定をした場合であるが、上記の警報画面と待ち受け画面のいずれも表示するようにしても良いし、待ち受け画面を表示せず警報画面のみを表示するようにしても良い。後者のようにすると、車両からの電源供給を無しに駆動できる時間を延長できるので好ましい。
【0056】
また、例えば制御部18が、スイッチ部7やリモコン21の押下を検出した際に、当該操作に対応する画面(例えばメニュー画面や設定画面、あるいは、図4(b)の画面など)を表示パネル3に表示するようにしてもよい。
【0057】
本発明は、上述した実施形態に限らず、種々の機能を備えることができる。一例としては、たとえば、車両電源が供給されていないときに表示パネル収納ケース2が開いた状態である場合に警告を発する機能を備えると良い。具体的には、制御部18は、電源供給有無情報がOFFで、かつ、磁気センサの出力から表示パネル収納ケース2が開いていることを認識した場合、その旨を音声や画面表示等により報知することができる。この報知は、たとえば、電源がONになったときや、電源供給有無情報がONからOFFに切り替わったときや、電源供給情報がOFFの状態で表示パネル収納ケース2が閉じた状態から開いた状態に変化したことを検出したときなどに行なう。このようにすることで、意図せずにDCジャック15からシガープラグコードが外れたり、シガーソケットに確実に装着されていない等で車両からの電源供給が行なわれないことなどをユーザが早期に知ることができる。またこの報知は、例えば、一定時間(例えば10秒間)のみ行なうようにするとよい。このようにすれば、ユーザがこの状態であることを知ることができるとともに、過剰な警告による煩わしさを感じることもなく、無用な電力消費も抑えることができる。
【0058】
また、マイクロ波受信機10,無線受信機11,GPS受信機12等の情報取得部の取得動作を間欠動作させるとともに、その間隔を表示パネル収納ケース2の開閉状態に応じて変化させるとよい。具体的には、表示パネル収納ケース2を開いているときの間欠動作の間隔よりも、表示パネル収納ケース2を閉じているときの間欠動作の間隔を長くなるように制御する。これにより、閉じたときには省電力化が図れる。一方、開いているときは、情報取得部で取得した情報に基づいて表示画面に表示する情報を高頻度で更新表示することができる。またこの省電力化は、例えば、無線受信機11の受信バンドを特定のバンドに限定することなど種々方法で行なうようにしてもよい。
【0059】
また、上述した実施形態では、表示パネル収納ケース2にソーラーパネル4も収納するようにしたが、本発明は必ずしもソーラーパネルと表示パネルを表裏に配置する必要はなく、たとえば、ケース本体1の前方部分1aの上面その他任意の箇所に配置してもよい。なお、前方部分1aの上面にソーラーパネルを配置した場合であって、GPS受信機も備える構成を採る場合、ソーラーパネルはGPS受信機によるGPS情報の受信のじゃまにならない位置に設置したり、GPS受信機(少なくともGPSアンテナ)をケース本体の外部に配置し、ケーブルで接続するなどの形式を採ることができる。さらにまた、GPS受信機やソーラーパネルは、いずれも必須の構成ではなく、一方或いは双方を設けなくても良い。
【0060】
また、本実施形態では、表示パネルを収納した表示パネル収納ケースを所定角度範囲内で正逆回転させることで開閉するようにしたが、本発明はこれに限ることはなく、表示パネル(表示画面)を露出/非露出させるための移動形態は任意にすることができる。たとえば、ルームミラータイプの車載用電子機器において、表示パネルを横方向にスライドさせ、ルームミラーの本体内に収納したり、本体の側面から外側に突出させるようにするものにも適用できる。
【0061】
さらにまた、表示パネル自体は移動させず、その表示パネルの表示画面を覆うことができる蓋部材を設け、その蓋部材を開閉移動させることで表示画面を露出/非露出させるようにすることもできる。そして、蓋部材を閉じて表示画面を非露出状態にした際に、表示パネルを用いた画面表示による警報をしないように制御するなど、上述した各実施形態の機能を適宜組み込むようにする。
【符号の説明】
【0062】
1 ケース本体
1a 前方部分
1b 後方部分
2 表示パネル収納ケース
3 表示パネル
4 ソーラーパネル
10 マイクロ波受信機
11 無線受信機
12 GPS受信機
13 警報ランプ
16 スピーカ
17 表示用マイコン
18 制御部
19 データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報取得部で取得した情報に基づいて表示部の表示画面に報知を行う制御部を備えた車載用電子機器であって、
前記表示部の表示画面が外部から視認可能な第一状態と、前記表示部の表示画面が外部から視認不能な第二状態と、を採るように構成され、
前記第二状態のときの前記情報取得部で前記情報を取得する頻度を、前記第一状態のときよりも小さくするようにした
ことを特徴とする車載用電子機器。
【請求項2】
前記情報取得部が前記情報を取得する間隔を変えることで、前記情報を取得する頻度を調整することを特徴とする請求項1に記載の車載用電子機器。
【請求項3】
前記表示部は、車載用電子機器のケース本体に対して移動可能に取り付けられ、その移動により前記第一状態と、前記第二状態になることを特徴とする請求項1または2に記載の車載用電子機器。
【請求項4】
前記表示部の表示画面を覆うことができる部材を設け、その部材が移動することで前記第一状態と、前記第二状態になることを特徴とする請求項1または2に記載の車載用電子機器。
【請求項5】
前記第一状態のときには前記表示部の表示画面に報知を行い、前記第二状態のときには前記表示画面による報知を行なわないように動作することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項6】
前記表示部とは別に、前記情報取得部で取得した情報に基づく報知を行う報知手段を備え、
前記第一状態のときには少なくとも前記表示部の表示画面に報知を行い、
前記第二状態のときには前記表示画面による報知を行なわずに前記報知手段を用いて報知を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項7】
前記報知手段は、聴覚を利用した報知と視覚を利用した報知の少なくとも一方を行うものであることを特徴とする請求項6に記載の車載用電子機器。
【請求項8】
内部電源を備えると共に、外部電源からの電力供給を受ける機能を有し、
前記外部電源からの電力供給を受けずに、前記内部電源からの電力供給により前記表示部が駆動している場合に、前記第二状態のときの前記情報取得部で前記情報を取得する頻度を、前記第一状態のときよりも小さくする動作を行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項9】
内部電源と、
外部電源からの電力供給を受ける機能と、
前記表示部の表示画面に、前記情報取得部で取得した情報に基づく報知をしない場合に待ち受け画面を表示する機能と、
を有し、
前記外部電源からの電力供給を受けずに、前記内部電源からの電力供給により前記表示部が駆動している場合、前記情報取得部で取得した情報に基づく前記表示画面への報知は行うが、前記待ち受け画面を表示しないようにすることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車載用電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−60199(P2013−60199A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−261272(P2012−261272)
【出願日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【分割の表示】特願2008−4562(P2008−4562)の分割
【原出願日】平成20年1月11日(2008.1.11)
【出願人】(391001848)株式会社ユピテル (238)
【Fターム(参考)】