説明

転がり軸受

【課題】保持器の被案内面と案内部材の案内面との間の潤滑を適切に維持できるとともに、特に摩耗が生じやすい箇所においてその摩耗を積極的に抑制することができる転がり軸受を提供する。
【解決手段】本発明の転がり軸受10は、外輪11に保持器14の被案内面22が摺接可能に対向する案内面21を備える。外輪11には、オイルエア用の流路17bが形成され、流路17bは、圧縮空気の流通方向の下流側ほど軸方向内側に位置するように傾斜した部分17b2を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、転がり軸受に関し、特に、保持器とその案内面との間にオイルエア潤滑方式等の圧縮空気を吹き付ける形式の転がり軸受に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、円筒ころ軸受等の転がり軸受は、外輪と、この外輪の径方向内側に同心状に配置された内輪と、外輪及び内輪の間に転動可能に配置された複数の転動体と、複数の転動体の周方向間隔を保持する保持器とによって構成されている。また、転がり軸受の保持器の案内方式として、外輪案内、内輪案内、転動体案内の3つの方式が知られている。
【0003】
上記案内方式のうち転動体案内は、高速回転時に発生する遠心力による保持器の振れ回りや、転動体から受ける負荷による面圧の増大、滑り面の潤滑不足等が原因で保持器のポケットに発熱や焼き付きが生じやすくなり、耐久性の点で不利となる。これに対して、外輪案内や内輪案内(以下、これらを軌道輪案内と総称する)は、転動体案内と比べて高速回転時の耐摩耗性能が高いため、例えば工作機械の主軸支持用としても好適に使用できる。しかし、この軌道輪案内においても耐摩耗性能をより向上させることが望まれている。ここで、保持器と軌道輪との接触に伴う摩耗等をより少なくするためには、両者間の潤滑を適切に維持することが要求されるが、特に摩耗が生じやすい箇所において、その摩耗を抑制することが効果的である。
【0004】
なお、下記特許文献1には、保持器と外輪との間に潤滑油を供給することによって両者の接触による摩耗や焼き付きを防止することが記載されている。
【特許文献1】特開平5−60145号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、保持器とその案内面との間の潤滑を適切に維持するとともに、特に摩耗が生じやすい箇所について、その摩耗を抑制することが可能な転がり軸受を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の転がり軸受は、環状の第1軌道面を有する第1軌道部材と、前記第1軌道面に対向する環状の第2軌道面を有する第2軌道部材と、前記第2軌道面に対して軸方向にずれた位置に配置された環状の案内面を有するとともに、前記第2軌道部材と一体又は別体に形成された案内部材と、前記第1軌道面と前記第2軌道面との間に転動可能に配置された複数の転動体と、前記複数の転動体を周方向所定間隔に保持するとともに、前記案内面に摺接可能に対向する被案内面を有する環状の保持器と、を備え、
前記案内部材に、潤滑油送給用の圧縮空気が流通する流路が形成され、前記流路が、圧縮空気の流通方向の下流側ほど軸方向内側に位置するように傾斜した部分と、当該部分の下流端において前記案内面と前記被案内面との間に圧縮空気を吐出する吐出口と、を有していることを特徴としている。
【0007】
この構成によれば、オイルエア潤滑方式等の潤滑油送給用の圧縮空気は、流路の傾斜した部分を流れることによって転がり軸受の軸方向内側へ向けて吐出口から吐出される。保持器の被案内面は、案内面の軸方向内側端縁(例えば、図1に符号11cで示す部分)に接触すると、この接触部分で摩耗が局所的に生じやすくなるが、本発明では、軸方向内側へ向けて流れる圧縮空気の圧力によって、保持器の被案内面が案内面の軸方向内側端縁に接触しにくくなり、しかも、この部分に潤滑油を積極的に供給することができるので、この部分における保持器の局所的な摩耗を抑制することが可能となる。
【0008】
前記案内面には、前記流路の傾斜した部分と直交する底面を有するとともにこの底面において前記吐出口が開口する環状溝が周方向に沿って形成されていることが好ましい。このような環状溝を形成することによって、この環状溝の底面に対して垂直に流路を穿孔することができるので、加工が容易となり、案内部材の製造を容易にすることができる。
【0009】
また、前記環状溝は、流路と平行に延びる側壁面を有していることが好ましく、これによって環状溝の側壁面が軸方向内側へ向けた圧縮空気の流れを妨げることがない。
【0010】
前記案内部材は、前記第2軌道部材に隣接して配置された間座であることが好ましい。間座は、第2軌道部材とは別体であるため、第2軌道部材とは異なる放熱性の高い材質としたり、第2軌道部材よりも体積(質量)を大きくして放熱性を高めたりすることも可能となる。そのため、保持器との接触による案内部材の温度上昇を抑制し、焼き付きを防止することが可能となる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、保持器とその案内面との間の潤滑を適切に維持しつつ、特に摩耗が生じやすい箇所について、その摩耗を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は、本発明の実施形態に係る転がり軸受10の断面図である。転がり軸受10は、環状の外輪(第2軌道部材)11と、外輪11の内周側に同心状に配置された内輪(第1軌道部材)12と、外輪11と内輪12との間に配置された転動体としての複数の円筒ころ13と、これら円筒ころ13を周方向に所定間隔で保持するための保持器14とを備えている。なお、以下の説明において、軸方向外方(軸方向外側)とは、円筒ころ軸受10の軸方向中央から軸方向両側へ向かう方向をいい、軸方向内方(軸方向内側)とは、円筒ころ軸受10の軸方向両側から軸方向中央へ向かう方向をいう。
【0013】
外輪11は、軸受鋼等の合金鋼を用いて環状に形成された部材であり、その内周面には、円筒ころ13が転動する外輪軌道面11aが周方向に沿って形成されている。また、外輪軌道面11aの軸方向一側(図1の左側)には、径方向内方へ突出する外輪鍔部11bが形成され、この外輪鍔部11bの内周面は、保持器14を案内する案内面21とされている。案内面21は、外輪軌道面11aよりも内輪12側に配置されている。なお、この外輪鍔部11bは、円筒ころ13と軸方向に間隔をあけて配置されているが、円筒ころ13と接触することによって円筒ころ13の軸方向位置を規制するものであってもよい。
【0014】
内輪12も、軸受鋼等の合金鋼を用いて環状に形成された部材であり、その外周面には、円筒ころ13が転動する内輪軌道面12aが外輪軌道面11aに対向するように形成されている。また、内輪12の外周部には、内輪軌道面12aの軸方向両側において径方向外方に突出する内輪鍔部12bが形成され、この内輪鍔部12bによって円筒ころ13の軸方向の移動が規制されている。
複数の円筒ころ13は、外輪軌道面11a及び内輪軌道面12a上を転動可能であり、これによって、外輪11及び内輪12は相対回転自在である。
【0015】
外輪11の左側には外側間座15が軸方向に隣接して設けられ、外側間座15によって外輪11の軸方向位置が設定されている。また、内輪12の左側には内側間座16が軸方向に隣接して設けられ、この内側間座16によって内輪12の軸方向位置が設定されている。外側間座15は、外輪11よりも内径が小さく形成され、その内周面は内側間座16の外周面に接近している。なお、外輪11、内輪12、及び間座15,16の配置は左右逆としてもよい。
【0016】
保持器14は、フェノール樹脂等の合成樹脂を用いて形成された円筒状の部材であり、複数の円筒ころ13を収容し各円筒ころ13を所定間隔で保持する複数のポケット14aが周方向に所定間隔で設けられている。保持器14は、外輪11と内輪12との間に、これら両輪11,12とほぼ同心となるように配置されている。保持器14の軸方向一方側(図1の左側)の外周面には、外輪11の案内面21に摺接可能に対向する被案内面22が設けられている。
【0017】
外輪11と内輪12とが相対回転することによって保持器14と外輪11とが相対回転したとき、保持器14の被案内面22は外輪11の案内面21に摺接する。これにより、保持器14は、自己の回転中心が外輪11及び内輪12の回転中心とほぼ同一となるように案内面21によって案内される。したがって、外輪11は、保持器14の回転を案内するための案内部材として機能している。
【0018】
外側間座15及び外輪11には、円筒ころ軸受10に潤滑油を供給するための流路17a〜17cが形成されている。この流路17a〜17cは、外側間座15の外周面から径方向内方に向けて形成された第1流路17aと、この第1流路17bの径方向外側部分と外輪11の案内面21との間で斜めに傾斜して形成された第2流路17bと、第1流路17bの径方向内端部から内輪12と保持器14との間へ向けて形成された第3流路17cとからなる。第2流路17bは、外側間座15に形成された第1の部分17b1と、外輪11に形成された第2の部分17b2とからなり、第1の部分17b1は、第1流路17aの内周面と外側間座15の右側面において開口し、第2の部分17b2は、外輪11の左端面と内周面(案内面21)において開口している。また、第1〜第3流路17a〜17cは、周方向複数箇所(好ましくは3箇所以上)に形成されている。
【0019】
第1〜第3流路17a〜17cには、図示しない潤滑手段から潤滑油が送られる。この潤滑手段は、圧縮空気によって潤滑油を微量ずつ供給するオイルエア潤滑方式が採用されており、第1流路17aから第3流路17cを介して保持器14と内輪12との間に潤滑油を供給し、内輪12と円筒ころ13との間を潤滑する。また、潤滑手段は、第1流路17aから第2流路17bを介して外輪11と保持器14との間(案内面21と被案内面22との間)に潤滑油を供給し、主としてこれらの間の潤滑を行う。
【0020】
図2は、円筒ころ軸受10の要部(案内面21及び被案内面22の部分)を拡大して示す断面図である。第2流路17b(第2の部分17b2)は、径方向内方にいくに従い円筒ころ軸受10の軸方向内側(図2の右側)に向かうように傾斜して配置されている。言い換えると、第2流路17bは、圧縮空気の流通方向の下流側ほど軸方向内側に位置するように傾斜している。
【0021】
また、外輪11の左端面には、底面30bと側壁面30aとを有する断面略V字状の環状溝30が形成され、この環状溝30の側壁面30aは第2流路17bと平行に形成され、底面30bは第2流路17bと垂直に形成されている。第2流路17bの第2の部分17b2の径方向外端(上流端)は、環状溝30の底面30bにおいて開口している。
【0022】
このような環状溝30を設けることによって、外輪11に対して第2流路17bの第2の部分17b2を形成する場合に、底面30bに対して垂直に孔を形成すればよいため、加工を容易に行うことができる。また、図1に示すように、第2流路17bは、第1の部分17b1と第2の部分17b2とが環状溝30を介して接続されているため、両者の周方向の位置がずれていたとしても相互に連通することができる。したがって、外輪11と外側間座15との周方向の相対位置を考慮することなく軸等に組み付けることができる。なお、環状溝30は、外輪11の周方向全周ではなく、周方向に関して部分的に形成してもよい。
【0023】
図2に示すように、第2流路17b(第2の部分17b2)は、その径方向内端(下流端)が案内面21において開口し、この開口が圧縮空気の吐出口17b’とされている。第2流路17bは、案内面21に対しても傾斜して配置されているため、吐出口17b’は軸方向に長い楕円形状となる。第2流路17bを流通し、吐出口17b’から吐出された圧縮空気は、被案内面22に吹き付けられる。そして、圧縮空気は、案内面21と被案内面22との間を流れるとともに当該間に潤滑油を供給する。
【0024】
第2流路17bを流れる圧縮空気は、第2流路17bの傾斜によって円筒ころ軸受10の軸方向内側へ向けて吐出口17b’から流出する。このように軸方向内側へ向けて流出する多量の圧縮空気の圧力によって、図1に示すように、保持器14の被案内面22が外輪鍔部11bの軸方向内側角部(案内面21の軸方向内側端縁)11cに接触することが少なくなり、この部分11cにおいて保持器14が局所的に摩耗するのを抑制することができる。また、軸方向内側へ向けて流れる多量の圧縮空気によって、潤滑油の供給量も多くなるので、当該部分11cにおける保持器14の摩耗をより抑制することができるとともに、円筒ころ13と外輪軌道面11aとの間にも積極的に潤滑油を供給することができる。
【0025】
さらに、吐出口17b’から圧縮空気を吐出することによって案内面21と被案内面22との接触面圧が低くなるので、保持器14の回転抵抗を低減できるとともに、案内面21と被案内面22との接触に伴う摩耗や焼き付きを抑制することができる。
【0026】
図3は本発明の第2の実施形態に係る転がり軸受の断面図である。
本実施形態では、外輪11は、内輪12よりも軸方向の長さが短く、軸方向一端(図3の右端)において内輪12と軸方向の位置が一致しているが、軸方向他端(左端)において内輪12よりも軸方向に後退している。外輪11の左側に設けられた外側間座15は、外輪11に軸方向に隣接する部分15aにおいて内径が大きく、外輪11から軸方向に離れた部分15bにおいて内径が小さく形成され、当該部分15bは保持器14の軸方向外側(図3の左側)に配置され、その内周面は内側間座16の外周面に接近している。また、外輪11に隣接する部分15aの内周面21は、外輪軌道面11aよりもやや径方向内側(内輪12側)に配置され、保持器14の被案内面22が摺接可能に対向する案内面21とされている。
【0027】
外側間座15には、円筒ころ軸受10に潤滑油を供給するための第1〜第3流路17a〜17cが形成されている。第1流路17a及び第3流路17cは第1の実施形態と同様であるが、第2流路17bは外側間座15に対して1本の流路として形成されている点で第1の実施形態と異なっている。
【0028】
図4は第2の実施形態に係る転がり軸受の要部の拡大断面図である。本実施形態において、案内面21には、底面31bと側壁面31aとを有する断面略V字状の環状溝31が周方向に沿って形成されている。この環状溝31の側壁面31aは第2流路17bと平行に形成され、底面31bは第2流路17bに垂直に形成されている。したがって、外側間座15に対して第2流路17bを形成する場合に、底面31bに対して垂直に孔を形成すればよいので、加工を容易に行うことができる。
【0029】
第2流路17bを流れる圧縮空気は、第2流路17bの傾斜によって軸方向内側へ向けて吐出口17b’から流出する。そのため、第1実施形態と同様に、保持器14の被案内面22が外側間座15の外輪11側の内周角部(案内面21の軸方向内側端縁)15eに接触することが少なくなり、この部分15eにおいて保持器14が局所的に摩耗するのを抑制することができる。また、軸方向内側へ向けて流れる多量の圧縮空気によって、潤滑油の供給量も多くなるので、当該部分15eにおける保持器14の摩耗をより抑制することができるとともに、円筒ころ13と外輪軌道面11aとの間にも積極的に潤滑油を供給することができる。また、本実施形態では、環状溝31の側壁面31aが第2流路17bと平行に形成されているので、この側壁面31aが圧縮空気の軸方向内側への流れの妨げになることもない。
【0030】
本実施形態では、保持器14を案内する案内面21が、外輪11とは別体の外側間座15に形成されているので、この外側間座15の材質を外輪11とは異なる放熱性の高いものとしたり、外側間座15の体積(質量)を大きくし、放熱性を高めたりすることも可能となる。このように外側間座15の放熱性を高めることによって、保持器14との接触による外側間座15の温度上昇を抑制し、保持器14の焼き付きを防止することが可能となる。
【0031】
外側間座15に形成された案内面21は、外輪軌道面11aよりも径方向内側、すなわち内輪12側(内輪軌道面12a側)に配置されているので、案内面21を保持器14の被案内面22に近づけることができ、保持器14の被案内面22を径方向外側へ大きく張り出すような特殊な形状とすることなく保持器14を案内することができる。
【0032】
本発明は、上記各実施形態に限定されることなく適宜設計変更可能である。例えば、第1の実施形態において、第2の実施形態で示した環状溝31を案内面21に形成してもよい。また、第1の実施形態において、外側間座15に形成された第2流路17bの第1の部分17b1は、傾斜することなく軸方向に沿うように形成してもよい。
【0033】
上記各実施形態において、被案内面22、案内面21、第2流路17bは、円筒ころ13を挟んで軸方向両側に設けてもよい。ただし、本発明は、軸方向片側のみに被案内面22、案内面21等を設けている円筒ころ軸受10において、保持器14の被案内面22が案内面21の軸方向内側端縁11c,15eに接触するのを防止するうえで非常に有用である。
【0034】
本発明は、保持器の案内形式が内輪案内とされた転がり軸受にも適用することができる。また、本発明は、玉軸受、針状ころ軸受、円すいころ軸受等の円筒ころ軸受以外の転がり軸受にも採用することができる。また、上記実施形態では、潤滑手段としてオイルエア潤滑方式を例示しているが、本発明は、圧縮空気を用いて潤滑油を送給する潤滑方式であれば特に限定されず、例えば圧縮空気によってミスト状の潤滑油を供給するオイルミスト潤滑方式等の他の潤滑方式を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る転がり軸受の断面図である。
【図2】同転がり軸受の要部の拡大断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る転がり軸受の断面図である。
【図4】同転がり軸受の要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
【0036】
10 円筒ころ軸受
11 外輪
12 内輪
13 円筒ころ
14 保持器
15 外側間座
17b 第2流路
17b’ 吐出口
21 案内面
22 被案内面
31 環状溝
31a 側壁面
31b 底面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状の第1軌道面を有する第1軌道部材と、
前記第1軌道面に対向する環状の第2軌道面を有する第2軌道部材と、
前記第2軌道面に対して軸方向にずれた位置に配置された環状の案内面を有するとともに、前記第2軌道部材と一体又は別体に形成された案内部材と、
前記第1軌道面と前記第2軌道面との間に転動可能に配置された複数の転動体と、
前記複数の転動体を周方向所定間隔に保持するとともに、前記案内面に摺接可能に対向する被案内面を有する環状の保持器と、を備え、
前記案内部材に、潤滑油送給用の圧縮空気が流通する流路が形成され、
前記流路が、圧縮空気の流通方向の下流側ほど軸方向内側に位置するように傾斜した部分と、当該部分の下流端において前記案内面と前記被案内面との間に圧縮空気を吐出する吐出口と、を有していることを特徴とする転がり軸受。
【請求項2】
前記案内面に、前記流路の傾斜した部分と直交する底面を有するとともにこの底面において前記吐出口が開口する環状溝が周方向に沿って形成されている請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項3】
前記環状溝が、前記流路の傾斜した部分と平行に延びる側壁面を有している請求項2に記載の転がり軸受。
【請求項4】
前記案内部材が、前記第2軌道部材に隣接して配置された間座である請求項1〜3のいずれかに記載の転がり軸受。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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