説明

転写フィルム、印刷された合成皮革の原反、球技用合成皮革の原反、転写フィルムの製造方法、及び印刷された合成皮革の原反の製造方法

【課題】耐久性が高く、かつ容易に製造可能な転写フィルムを提供する。
【解決手段】耐熱フィルム101、耐熱フィルム101の第1の表面102の上に配置された剥離層111、耐熱フィルム101の第1の表面102と反対側の第2の表面103の上に配置された、ポリカーボネート系ウレタン樹脂を含むコート層121、コート層121上に配置された印刷パターン122、及び印刷パターン122上に配置されたヒートシール層132を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は転写技術に関し、特に転写フィルム、印刷された合成皮革の原反、球技用合成皮革の原反、転写フィルムの製造方法、及び印刷された合成皮革の原反の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、サッカーボール等の競技用ボールの表面には、天然皮革が用いられてきた。しかし近年においては、天然皮革の代わりに合成皮革が多用されている(例えば、特許文献1参照。)。通常、合成皮革の表面には模様が施される。また様々な天候の下、競技用ボールには競技の度に激しい衝撃を与えられるため、合成皮革表面は保護層で覆われる。従来、合成皮革は所定の形状に切り抜かれた後、一枚一枚模様が印刷され、その後、溶液が塗られて保護層が形成されていた。そのため、合成皮革の処理工程に時間がかかるという問題があった。これに対し、合成皮革等の表面処理に使用可能で、かつ容易に製造可能な転写フィルムの開発が望まれていた。
【特許文献1】特表2006-524095号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、耐久性が高く、かつ容易に製造可能な転写フィルム、印刷された合成皮革の原反、球技用合成皮革の原反、転写フィルムの製造方法、及び印刷された合成皮革の原反の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の特徴は、(イ)耐熱フィルムと、(ロ)耐熱フィルムの第1の表面の上に配置された剥離層と、(ハ)耐熱フィルムの第1の表面と反対側の第2の表面の上に配置された、ポリカーボネート系ウレタン樹脂を含むコート層と、(ニ)コート層上に配置された印刷パターンと、(ホ)印刷パターン上に配置されたヒートシール層とを備える転写フィルムであることを要旨とする。
【0005】
本発明の第2の特徴は、(イ)耐熱フィルムと、(ロ)耐熱フィルムの第1の表面の上に配置された剥離層と、(ハ)耐熱フィルムの第1の表面と反対側の第2の表面の上に配置された、ポリカーボネート系ウレタン樹脂を含むコート層と、(ニ)コート層上に配置された印刷パターンと、(ホ)印刷パターン上に配置されたヒートシール層と、(ヘ)ヒートシール層上に配置された合成皮革とを備える印刷された合成皮革の原反であることを要旨とする。
【0006】
本発明の第3の特徴は、(イ)耐熱フィルムと、(ロ)耐熱フィルムの第1の表面の上に配置された剥離層と、(ハ)耐熱フィルムの第1の表面と反対側の第2の表面の上に配置された、ポリカーボネート系ウレタン樹脂を含むコート層と、(ニ)コート層上に配置された、ポリウレタン系樹脂を含む印刷パターンと、(ホ)印刷パターン上に配置された、ポリウレタン系樹脂を含むヒートシール層と、(ヘ)ヒートシール層上に配置された、ポリウレタン系樹脂を含む合成皮革とを備える球技用合成皮革の原反であることを要旨とする。
【0007】
本発明の第4の特徴は、(イ)耐熱フィルムの第1の表面の上に剥離層を形成するステップと、(ロ)剥離層が形成された耐熱フィルムの第1の表面と反対側の第2の表面の上にポリカーボネート系ウレタン樹脂を塗布し、第2の表面の上にコート層を形成するステップと、(ハ)コート層上に印刷パターンを印刷するステップと、(ニ)印刷パターン上にヒートシール層を形成するステップとを含む転写フィルムの製造方法であることを要旨とする。
【0008】
本発明の第5の特徴は、(イ)耐熱フィルムの第1の表面の上に剥離層を形成するステップと、(ロ)剥離層が形成された耐熱フィルムの第1の表面と反対側の第2の表面の上にポリカーボネート系ウレタン樹脂を塗布し、第2の表面の上にコート層を形成するステップと、(ハ)コート層上に印刷パターンを印刷するステップと、(ニ)印刷パターン上にヒートシール層を形成するステップと、(ホ)ヒートシール層に合成皮革を貼り付けるステップとを含む印刷された合成皮革の原反の製造方法であることを要旨とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、耐久性が高く、かつ容易に製造可能な転写フィルム、印刷された合成皮革の原反、球技用合成皮革の原反、転写フィルムの製造方法、及び印刷された合成皮革の原反の製造方法を提供可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。但し、図面は模式的なものである。したがって、具体的な寸法等は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0011】
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係る転写フィルム10は、図1に示すように、耐熱フィルム101、耐熱フィルム101の第1の表面102上に配置された剥離層111、耐熱フィルム101の第1の表面102と反対側の第2の表面103上に配置されたコート層121、コート層121上に配置された印刷パターン122、及び印刷パターン122上に配置されたヒートシール層132を備える。
【0012】
耐熱フィルム101はポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂等からなる。耐熱フィルム101の厚さは、例えば25μmである。剥離層111は、シリコン(Si)、アルキッド樹脂、メラミン系熱硬化型樹脂、又はオレフィン酸系樹脂等、あるいはこれらの混合物からなる。コート層121はポリカーボネート系ウレタン樹脂からなる。印刷パターン122はポリウレタン系樹脂からなる。ヒートシール層132はウレタン系ヒートシール剤又はポリエステル系ヒートシール剤からなる。
【0013】
第1の実施の形態に係る転写フィルム10においては、耐熱フィルム101の第1の表面102上に剥離層111が配置されている。そのため、転写フィルム10をロール状に巻き取っても、耐熱フィルム101の第1の表面102がヒートシール層132に接着せず、取り扱いが用意である。またコート層121の材料のポリカーボネート系ウレタン樹脂は強度が強いため、ヒートシール層132に貼り付けられる合成皮革等に、耐摩耗性を付与することが可能となる。
【0014】
またヒートシール層132に貼り付けられる合成皮革等には、シボ等の凹凸が設けられている場合がある。これに対し、ヒートシール層132、印刷パターン122、及びコート層121のそれぞれの材料にポリウレタン系樹脂を用いることによって、凹凸に対する追従性を向上させることが可能となる。また従来、ヒートシールの材料としては、ポリエチレンやエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)等が使用されていた。これに対し、ヒートシール層132の材料をウレタン系樹脂とすることにより、ポリウレタン樹脂を含む合成皮革に対する接着性を上昇させることが可能となる。
【0015】
次に、図2乃至図5を参照して、第1の実施の形態に係る転写フィルム10の製造方法について説明する。
【0016】
(a) まずPETフィルム等である耐熱フィルム101のロールをコータ機に配置し、耐熱フィルム101を送り出しながらシリコンを塗布し、図2に示すように、耐熱フィルム101の第1の表面102上に剥離層111を形成する。シリコンの塗布量は、例えば0.1g/m2から0.5g/m2である。その後、剥離層111が形成された耐熱フィルム101をロール状に巻き取る。次に、ポリカーボネート系ウレタン樹脂の固形分を20%の質量パーセント濃度で含み、溶媒を80%の質量パーセント濃度で含むコート層用インクを用意する。
【0017】
(b) 剥離層111が形成された耐熱フィルム101のロールをコンマコータ機に配置し、毎分10mのライン速度で耐熱フィルム101を送り出しながら、耐熱フィルム101の第2の表面103上にコート層用インクを膜厚が15μm乃至40μm、好ましくは20μm乃至25μmとなるよう塗布する。塗布されたコート層用インクをコンマコータ機の乾燥ゾーンで90℃から100℃の温度で熱して溶媒を蒸発させ、図3に示すコート層121を形成する。その後、コート層121が形成された耐熱フィルム101をロール状に巻き取る。
【0018】
(c) 次に、ポリウレタン系樹脂及び顔料の固形分を20%の質量パーセント濃度で含み、溶媒を80%の質量パーセント濃度で含むグラビアインクを用意する。その後、コート層121が形成された耐熱フィルム101のロールをグラビア印刷機に配置し、毎分100mのライン速度で耐熱フィルム101を送り出しながら、コート層121表面をグラビアインクで印刷する。塗布されたグラビアインクをグラビア印刷機の乾燥ゾーンで80℃から90℃の温度で熱して溶媒を蒸発させ、図4に示す印刷パターン122を形成する。その後、印刷パターン122が形成された耐熱フィルム101をロール状に巻き取る。
【0019】
(d) 次に、ウレタン系ヒートシール剤の固形分を15%の質量パーセント濃度で含み、溶媒を85%の割合で含むヒートシールインクを用意する。その後、印刷パターン122が形成された耐熱フィルム101のロールをグラビア印刷機に配置し、印刷パターン122表面にヒートシールインクを膜厚が2μmとなるようにコーティングする。コーティングされたヒートシールインクをグラビア印刷機の乾燥ゾーンで80℃から90℃の温度で熱して溶媒を蒸発させ、図5に示すヒートシール層132を形成する。その後、耐熱フィルム101をロール状に巻き取り、第1の実施の形態に係る転写フィルム10が完成する。なお、転写フィルム10を任意の巾にスリット加工してもよい。
【0020】
以上示した第1の実施の形態に係る転写フィルム10の製造方法によれば、まず耐熱フィルム101の第1の表面102上に剥離層111が形成される。したがって、その後、コート層121、印刷パターン122、及びヒートシール層132のそれぞれを形成するたびに耐熱フィルム101をロール状に巻き取っても、耐熱フィルム101の第1の表面102がコート層121、印刷パターン122、及びヒートシール層132のそれぞれに接着することを防止することが可能となる。そのため、容易に転写フィルム10を製造することが可能となる。
【0021】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る印刷された合成皮革の原反は、図6に示すように、転写フィルム10と、転写フィルム10のヒートシール層132に貼り付けられた合成皮革20を備える。転写フィルム10は、図1に示した第1の実施の形態に係る転写フィルム10と同様であるので、説明は省略する。図6に示す合成皮革20は、基布205、基布205上に配置された接着層204、接着層204上に配置された発泡層203、発泡層203上に配置された中間層202、及び中間層202上に配置された表皮層201を備える。
【0022】
基布205には、天然の綿織物及びポリエステル織物等が使用可能である。接着層204は接着剤からなる。発泡層203は発泡性ポリウレタン樹脂からなり、中間層202及び表皮層201はポリウレタン樹脂からなる。
【0023】
第2の実施の形態に係る印刷された合成皮革の原反においても、耐熱フィルム101の第1の表面102上に剥離層111が配置されている。そのため、印刷された合成皮革の原反をロール状に巻き取っても、耐熱フィルム101の第1の表面102が基布205に接着せず、取り扱いが用意である。
【0024】
また耐熱フィルム101とコート層121の間を剥離することにより、図7に示す第2の実施の形態に係る印刷された合成皮革を容易に得ることが可能である。第2の実施の形態に係る印刷された合成皮革は、最表面が耐摩耗性のあるコート層121で覆われているので、サッカーボール、バレーボール、及び野球等の球技用具に用いられる球技用合成皮革として有用である。
【0025】
次に、図8乃至図13を参照して、第2の実施の形態に係る合成皮革及び印刷された合成皮革の原反の製造方法について説明する。
【0026】
(a) まず離型紙30のロールをレザー用ナイフコータ機に配置し、毎秒7.5mの速度で離型紙30を送り出しながら、離型紙30のシボ等の凹凸が施された剥離面にポリウレタン樹脂を塗布する。塗布されたポリウレタン樹脂をナイフコータ機の乾燥ゾーンで110℃の温度で熱して溶媒を蒸発させ、図8に示す表皮層201を形成する。次に表皮層201上にポリウレタン樹脂を塗布し、80℃から140℃の温度で熱して溶媒を蒸発させ、図9に示す中間層202を形成する。その後、表皮層201及び中間層202が形成された離型紙30をロール状に巻き取る。
【0027】
(b) 次に表皮層201及び中間層202が形成された離型紙30のロールをレザー用ナイフコータ機に配置し、毎秒3mの速度で離型紙30を送り出しながら、中間層202の表面に発泡ポリウレタン樹脂を塗布する。塗布された発泡ポリウレタン樹脂をナイフコータ機の乾燥ゾーンで170℃の温度で熱して発泡させ、図10に示す発泡層203を形成する。その後、発泡層203が形成された離型紙30をロール状に巻き取る。
【0028】
(c) 次に発泡層203が形成された離型紙30のロールをラミネータに配置し、離型紙30を送り出しながら発泡層203の表面に2液タイプの接着剤を塗布する。その後、塗布された接着剤をラミネータの乾燥ゾーンで溶媒を蒸発させ、図11に示す接着層204を形成する。さらに図12に示すように接着層204に基布205を貼り合わせた後、接着層204に貼り付けられた基布205をロール状に巻き取る。その後、巻き取られた基布205をエージングした後、表皮層201から離型紙30を剥離し、図13に示す第2の実施の形態に係る合成皮革20を得る。表皮層201の表面には、離型紙30に対応する凹凸が形成される。
【0029】
(d) 次に2軸繰り出し型ラミネータの繰り出し軸のそれぞれに、図1に示した転写フィルム10のロールと、図13に示した合成皮革20のロールを配置する。次に、転写フィルム10のロールと合成皮革20のロールを毎分10mの速度で繰り出し、100℃に設定された金属ロールとゴムロールの間で、図6に示すように、転写フィルム10のヒートシール層132に表皮層201をロールプレス方式で貼り付け、第2の実施の形態に係る印刷された合成皮革の原反を得る。その後、印刷された合成皮革の原反を冷却しながらロール状に巻き取られ、必要に応じて裁断される。
【0030】
以上示した第2の実施の形態に係る合成皮革及び印刷された合成皮革の原反の製造方法によれば、まず図8に示す離型紙30にポリウレタン樹脂を塗布する。ポリウレタン樹脂は弾性が高いため、離型紙30表面の凹凸に対して追従性がよい。そのため、高い賦形率で、離型紙30表面の凹凸が表皮層201表面に賦形される。
【0031】
また従来は、表皮層201の凹凸のある表面に、液体のコーティング剤等をグラビアコート法あるいはオーバーコート法によって塗布していた。しかし液体のコーティング剤は凹凸表面に対して追随性がないため、凹凸表面が平坦に埋められてしまうという問題があった。これに対し、第2の実施の形態に係る合成皮革及び印刷された合成皮革の原反の製造方法によれば、合成皮革20に液体でなく固体である転写フィルム10が貼り付けられる。転写フィルム10のヒートシール層132、印刷パターン122、及びコート層121のそれぞれはポリウレタン系の樹脂からなり、表皮層201の凹凸に対して追随性がよい。したがって耐熱フィルム101を剥離した後、図7に示すように、コート層121の表面にも凹凸が現れる。したがって合成皮革20のシボ感を損なうことなく、合成皮革20表面を装飾し、耐衝撃性を付与することが可能となる。
【0032】
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。例えば図4に示す印刷パターン122の材料に、水性バインダーを含むインクを使用してもよい。印刷パターン122の材料が油性であるとコート層121が溶け出す場合があるが、印刷パターン122の材料を水性にすることにより、コート層121の溶出を防止することが可能となる。この様に、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る転写フィルムの断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る転写フィルムの第1の工程断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る転写フィルムの第2の工程断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る転写フィルムの第3の工程断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る転写フィルムの第4の工程断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る印刷された合成皮革の原反の断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る印刷された合成皮革の断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る合成皮革の第1の工程断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る合成皮革の第2の工程断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る合成皮革の第3の工程断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る合成皮革の第4の工程断面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る合成皮革の第5の工程断面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る合成皮革の断面図である。
【符号の説明】
【0034】
10…転写フィルム
20…合成皮革
30…離型紙
101…耐熱フィルム
102…第1の表面
103…第2の表面
111…剥離層
121…コート層
122…印刷パターン
132…ヒートシール層
201…表皮層
202…中間層
203…発泡層
204…接着層
205…基布

【特許請求の範囲】
【請求項1】
耐熱フィルムと、
前記耐熱フィルムの第1の表面の上に配置された剥離層と、
前記耐熱フィルムの前記第1の表面と反対側の第2の表面の上に配置された、ポリカーボネート系ウレタン樹脂を含むコート層と、
前記コート層上に配置された印刷パターンと、
前記印刷パターン上に配置されたヒートシール層
とを備えることを特徴とする転写フィルム。
【請求項2】
前記剥離層がシリコンを含むことを特徴とする請求項1に記載の転写フィルム。
【請求項3】
前記剥離層がアルキッド樹脂を含むことを特徴とする請求項1に記載の転写フィルム。
【請求項4】
前記印刷パターンがポリウレタン系樹脂を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の転写フィルム。
【請求項5】
前記ヒートシール層がポリウレタン系樹脂を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の転写フィルム。
【請求項6】
耐熱フィルムと、
前記耐熱フィルムの第1の表面の上に配置された剥離層と、
前記耐熱フィルムの前記第1の表面と反対側の第2の表面の上に配置された、ポリカーボネート系ウレタン樹脂を含むコート層と、
前記コート層上に配置された印刷パターンと、
前記印刷パターン上に配置されたヒートシール層と、
前記ヒートシール層上に配置された合成皮革
とを備えることを特徴とする印刷された合成皮革の原反。
【請求項7】
耐熱フィルムと、
前記耐熱フィルムの第1の表面の上に配置された剥離層と、
前記耐熱フィルムの前記第1の表面と反対側の第2の表面の上に配置された、ポリカーボネート系ウレタン樹脂を含むコート層と、
前記コート層上に配置された、ポリウレタン系樹脂を含む印刷パターンと、
前記印刷パターン上に配置された、ポリウレタン系樹脂を含むヒートシール層と、
前記ヒートシール層上に配置された、ポリウレタン系樹脂を含む合成皮革
とを備えることを特徴とする球技用合成皮革の原反。
【請求項8】
前記耐熱フィルムの第1の表面の上に剥離層を形成するステップと、
前記剥離層が形成された耐熱フィルムの前記第1の表面と反対側の第2の表面の上にポリカーボネート系ウレタン樹脂を塗布し、前記第2の表面の上にコート層を形成するステップと、
前記コート層上に印刷パターンを印刷するステップと、
前記印刷パターン上にヒートシール層を形成するステップ
とを含むことを特徴とする転写フィルムの製造方法。
【請求項9】
前記剥離層がシリコンを含むことを特徴とする請求項8に記載の転写フィルムの製造方法。
【請求項10】
前記剥離層がアルキッド樹脂を含むことを特徴とする請求項8に記載の転写フィルムの製造方法。
【請求項11】
前記印刷パターンがポリウレタン系樹脂を含むことを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の転写フィルムの製造方法。
【請求項12】
前記ヒートシール層がポリウレタン系樹脂を含むことを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の転写フィルムの製造方法。
【請求項13】
前記耐熱フィルムの第1の表面の上に剥離層を形成するステップと、
前記剥離層が形成された耐熱フィルムの前記第1の表面と反対側の第2の表面の上にポリカーボネート系ウレタン樹脂を塗布し、前記第2の表面の上にコート層を形成するステップと、
前記コート層上に印刷パターンを印刷するステップと、
前記印刷パターン上にヒートシール層を形成するステップと、
前記ヒートシール層に合成皮革を貼り付けるステップ
とを含むことを特徴とする印刷された合成皮革の原反の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−82975(P2010−82975A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−254415(P2008−254415)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【出願人】(000183923)株式会社DNPファインケミカル (268)
【Fターム(参考)】