説明

転写因子を調節することによって微生物感染を予防および治療するための方法

本発明は、特に転写因子MarA、およびMarAの相同体、例えばRobおよびSoxSが、病原性因子であるという知見に基づいている。従って、本発明は化これらの病原性因子を調節する能力について化合物をスクリーニングするための方法を開示する。本発明は、転写因子の発現および/または活性を調節することによって細菌感染症を治療および予防するための方法をさらに記載する。加えて、本発明はその他の病原性因子を同定するための方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
微生物による被検者の感染を予防するための方法であって、被検者の感染が予防されるように、微生物の転写因子の発現または活性を調節する化合物を、感染症を発病するリスクがある被検者に対して投与することを含む方法。
【請求項2】
転写因子が転写因子のAraC-XylSファミリーのメンバーである、請求項1記載の方法。
【請求項3】
転写因子が転写因子のMarAファミリーのメンバーである、請求項1記載の方法。
【請求項4】
抗生物質を投与することをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
微生物による被検者の尿路感染症を予防するための方法であって、被検者の感染が予防されるように、微生物の転写因子の発現または活性を調節する化合物を、尿路感染症を発病するリスクがある被検者に対して投与することを含む方法。
【請求項6】
微生物による被検者の前立腺炎を予防するための方法であって、被検者の感染が予防されるように、微生物の転写因子の発現または活性を調節する化合物を、前立腺炎を発病するリスクがある被検者に対して投与することを含む方法。
【請求項7】
微生物の病原性を減少させるための方法であって、微生物の病原性が減少させられるように、微生物の転写因子の発現または活性を調節する化合物を、微生物を有する、感染症を発病するリスクがある被検者に対して投与することを含む方法。
【請求項8】
転写因子が転写因子のAraC-XylSファミリーのメンバーである、請求項7記載の方法。
【請求項9】
転写因子が転写因子のMarAファミリーのメンバーである、請求項7記載の方法。
【請求項10】
抗生物質を投与することをさらに含む、請求項7記載の方法。
【請求項11】
被検者の微生物感染症を治療するための方法であって、被検者の感染症が治療されるように、転写因子の発現または活性を調節する化合物を、微生物感染症を有する被検者に対して投与することを含む方法。
【請求項12】
転写因子が転写因子のAraC-XylSファミリーのメンバーである、請求項11記載の方法。
【請求項13】
転写因子が転写因子のMarAファミリーのメンバーである、請求項11記載の方法。
【請求項14】
抗生物質を投与することをさらに含む、請求項11記載の方法
【請求項15】
被検者の尿路感染症を治療するための方法であって、被検者の感染症が治療されるように、転写因子の発現または活性を調節する化合物を、尿路感染症を有する被検者に対して投与することを含む方法。
【請求項16】
被検者の前立腺炎を治療するための方法であって、被検者の感染症が治療されるように、転写因子の発現または活性を調節する化合物を、前立腺炎を有する被検者に対して投与することを含む方法。
【請求項17】
転写因子が転写因子のAraC-XylSファミリーのメンバーである、請求項15記載の方法。
【請求項18】
転写因子が転写因子のMarAファミリーのメンバーである、請求項15記載の方法。
【請求項19】
抗生物質を投与することをさらに含む、請求項15記載の方法。
【請求項20】
微生物の病原性を減少させるための方法であって、微生物の病原性を減少させるように、転写因子の発現または活性を阻害する化合物を、微生物感染症を有する被検者に対して投与することを含む方法。
【請求項21】
転写因子が転写因子のAraC-XylSファミリーのメンバーである、請求項20記載の方法。
【請求項22】
転写因子が転写因子のMarAファミリーのメンバーである、請求項20記載の方法。
【請求項23】
抗生物質を投与することをさらに含む、請求項20記載の方法。
【請求項24】
微生物の病原性を阻害する際の、微生物の転写因子の発現または活性を調節する化合物の有効性を評価するための方法であって、非ヒト動物を微生物に感染させること(ここで微生物が非ヒト動物における感染を確立する能力は、微生物が動物にコロニーを形成することを必要とする);非ヒト動物に、微生物の転写因子の発現または活性を調節する化合物を投与すること;および非ヒト動物の感染レベルを決定すること(ここで化合物が動物の感染レベルを減少させる能力は、化合物が微生物の病原性を阻害するために有効なことを示す)、を含む方法。
【請求項25】
転写因子が転写因子のAraC-XylSファミリーのメンバーである、請求項24記載の方法。
【請求項26】
転写因子が転写因子のMarAファミリーのメンバーである、請求項24記載の方法。
【請求項27】
抗生物質を投与することをさらに含む、請求項24記載の方法。
【請求項28】
非ヒト動物の感染レベルは、微生物が非ヒト動物の組織にコロニーを形成する能力を測定することによって決定される、請求項24記載の方法。
【請求項29】
非ヒト動物の感染レベルが非ヒト動物の組織に存在する微生物の数を数え上げることによって決定される、請求項24記載の方法。
【請求項30】
微生物感染症を治療するための化合物を同定するための方法であって、非ヒト動物に微生物を接種すること(ここで微生物が非ヒト動物における感染を確立する能力は、微生物が動物にコロニーを形成することを必要とする);微生物の転写因子の発現または活性を減少させる化合物を動物に投与すること;および微生物が動物にコロニーを形成する能力における試験化合物の効果を決定すること、を含み、その結果微生物感染症を治療するための化合物が同定される方法。
【請求項31】
転写因子が転写因子のAraC-XylSファミリーのメンバーである、請求項30記載の方法。
【請求項32】
転写因子が転写因子のMarAファミリーのメンバーである、請求項30記載の方法。
【請求項33】
非ヒト動物の感染レベルが微生物が非ヒト動物の組織にコロニーを形成する能力を測定することによって決定される、請求項30記載の方法。
【請求項34】
非ヒト動物の感染レベルが非ヒト動物の組織に存在する微生物の数を数え上げることによって決定される、請求項30記載の方法。
【請求項35】
微生物の病原性を減少させるための化合物を同定するための方法であって、非ヒト動物に微生物を接種すること(ここで微生物が非ヒト動物における感染を確立する能力は、微生物が動物にコロニーを形成することを必要とする);微生物の転写因子の発現または活性を減少させる化合物を動物に投与すること;および、微生物が動物にコロニーを形成する能力における試験化合物の効果を決定すること、を含み、その結果微生物の病原性を減少させる化合物が同定される方法。
【請求項36】
転写因子が転写因子のAraC-XylSファミリーのメンバーである、請求項35記載の方法。
【請求項37】
転写因子が転写因子のMarAファミリーのメンバーである、請求項35記載の方法。
【請求項38】
非ヒト動物の感染レベルが微生物が非ヒト動物の組織にコロニーを形成する能力を測定することによって決定される、請求項35記載の方法。
【請求項39】
非ヒト動物の感染レベルが非ヒト動物の組織に存在する微生物の数を数え上げることによって決定される、請求項35記載の方法。
【請求項40】
微生物の病原性を促進する転写因子を同定するための方法であって、試験される転写因子が誤って発現される(misexpressed)微生物を作製すること;微生物を非ヒト動物に導入すること(ここで微生物が非ヒト動物における感染を確立する能力は、微生物が動物にコロニーを形成することを必要とする);および微生物が動物にコロニーを形成する能力を決定すること、を含み、ここで、野生型微生物の細胞と比較した、微生物が動物にコロニーを形成する能力の減少により、微生物の病原性を促進する転写因子としての転写因子が同定される方法。
【請求項41】
転写因子が転写因子のAraC-XylSファミリーのメンバーである、請求項40記載の方法。
【請求項42】
転写因子が転写因子のMarAファミリーのメンバーである、請求項40記載の方法。
【請求項43】
非ヒト動物の感染レベルが微生物が非ヒト動物の組織にコロニーを形成する能力を測定することによって決定される、請求項40記載の方法。
【請求項44】
非ヒト動物の感染レベルが非ヒト動物の組織に存在する微生物の数を数え上げることによって決定される、請求項40記載の方法。
【請求項45】
微生物が非生物的な表面に接着する能力を減少させるための方法であって、微生物が非生物的な表面に接着する能力が減少されるように、転写因子の活性を調節する化合物と非生物的な表面または微生物を接触させることを含む方法。
【請求項46】
転写因子が転写因子のAraC-XylSファミリーのメンバーである、請求項45記載の方法。
【請求項47】
転写因子が転写因子のMarAファミリーのメンバーである、請求項45記載の方法。
【請求項48】
微生物の増殖を制御するために有効な第2の薬剤と非生物的な表面または微生物を接触させることをさらに含む、請求項45記載の方法。
【請求項49】
非生物的な表面が、ステント、カテーテル、および補綴装置からなる群より選択される、請求項45記載の方法。
【請求項50】
微生物の転写因子の活性または発現を調節する化合物および薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物であって、化合物が微生物の病原性を減少させる、薬学的組成物。
【請求項51】
微生物の転写因子の活性または発現を調節する化合物および薬学的に許容される担体中の抗生物質を含む、薬学的組成物。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2006−504677(P2006−504677A)
【公表日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−530970(P2004−530970)
【出願日】平成15年6月24日(2003.6.24)
【国際出願番号】PCT/US2003/019831
【国際公開番号】WO2004/000228
【国際公開日】平成15年12月31日(2003.12.31)
【出願人】(500127209)パラテック ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (50)
【Fターム(参考)】