説明

転送機能を有する電話機

【課題】 着信先IP電話機の使用者が不在で、他のIP電話機の使用者が代行受信した際に、発信者のメッセージを記録して着信先IP電話機または任意のIP電話機に転送できるIP電話機を提供する。
【解決手段】 IP電話機12は、着信先記憶手段34と発信者のメッセージを記憶するメッセージ記憶手段32とメッセージ転送手段33とからなる転送処理手段30と、転送処理手段30に転送処理を行わせるための指定手段を有する操作部26を備える。IP電話機12が着信先IP電話機に対する着信を代行受信した際に、発信者のメッセージをメッセージ記憶手段32に記憶し、操作部26から転送処理が指定された場合にメッセージ転送手段33が着信先記憶手段34に記憶されたIP電話機にメッセージ記憶手段32に記憶されたメッセージを転送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通話中の操作により発信者のメッセージを録音する電話機に関するものであり、特に、IP電話システムにおいて、着信先IP電話機の使用者が不在で、他のIP電話機の使用者が代行受信した際に、発信者のメッセージを記録して、着信先IP電話機または任意のIP電話機に転送できるようにした電話機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の通信、情報処理技術の発展によりインターネット網を用いたIP電話システムが普及してきており、通常の通信事業者(キャリア)の提供する電話回線網を使用した通信に比べ通信コストを抑制できることから企業等においてもIP電話システムを導入する機運が高まってきており、今後もその利用が拡大するものと考えられている。
【0003】
IP電話機は、アナログ音声をデジタル音声データに変換する変換機能を有し音声や映像の送受信が可能である。これらのデータの送受信に関してはSIP(Session Initiation Protocol)サーバ、設定管理サーバ、ゲートキーパ、コールエージェント等のインターネット電話用のネットワーク管理サーバ、もしくはパソコンがIP電話機の動作を管理しており、現在IP電話機が単独でインターネットに接続されてはいない。
【0004】
これらのインターネット電話用サーバは、使用しているプロトコルにより呼び方が異なっているが、基本的には端末であるIP電話機の登録、接続先の解決、帯域や接続数の管理を行うものである。具体的には上記のような各種のネットワーク管理サーバが定期的もしくは非同期的にIP電話機へアクセスしたり、IP電話機に定期的にアクセスさせたりして、各種設定値を送信すると共に、網アクセス制御、呼制御、端末間制御、データ送受信制御等を行う。
【0005】
図3は、上記のような一般的なIP電話システムの構成を示す図である。図3に示すようにIP電話システム10はLAN11とLAN11に接続されるIP電話機12a〜12dと、LAN11に接続されるゲートウェイ(以下、GWと記す)13と、LAN11に接続されるSIPサーバ14とから構成される。また、GW13は公衆回線電話交換網(以下、PSTNと記す)15と接続される。また、LAN11はVPN(Virtual Private Network)やインターネット等のネットワーク16と接続される。
【0006】
IP電話機12a〜12dは、固有の電話番号とIPアドレスを有し、GW13およびSIPサーバ14のIPアドレスを記憶している。またIP電話機12a〜12d(以下、1台のIP電話機を説明する場合、単にIP電話機12という)は複数の音声コーデックを備え、通信相手と共通な音声コーデックを用いることで通信可能となる。
【0007】
GW13は、PSTN15の局交換機(不図示)と接続するためのものであり、呼制御機能や音声符号化機能を備えている。IP電話機12a〜12dの何れかとPSTN15に接続される固定電話局(不図示)とが通話する際には、SIPサーバ14,GW13,PSTN15を介して呼制御される。
【0008】
SIPサーバ14は、電話番号とIPアドレスの対応付けである番号翻訳を行い、着信時には、電話番号から対応するIPアドレスを有するIP電話機を特定して着信通知を行う。IP電話機12a〜12dの何れか同士で通話する場合やネットワーク16を介して接続される場合には、GW13は経由せずSIPサーバ14のみを経由する。
【0009】
このようなIP電話システムにおいて、発信者が電話をかけた着信先のIP電話機の使用者が不在の場合に発信者のメッセージを当該着信IP電話機に記録しておく、いわゆる留守録機能を有するIP電話機も考慮されている。また、着信先のIP電話機の使用者が不在の場合に、予め設定した他のIP電話機等に着信転送する機能を有するIP電話機も考慮されている。このような機能は、通常の加入者電話機では既に適用されている技術であり、例えば、下記の特許文献1(特開2001−309023号公報)には、加入者電話における電話転送システムが開示されている。
【0010】
上記特許文献1に開示された電話転送システムは、転送先の電話機で発信元の電話番号の情報を得ることができるようにした電話転送システムであって、加入者回線に電話番号、番号表示等の機能を付加するサービスに対応した留守番電話機において得られた発信元の電話番号の情報を、該留守番電話機に予め設定された転送先の電話機に、留守番電話機に録音されたメッセージとともに送出するように構成したものである。
【特許文献1】特開2001−309023号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
前述のように、IP電話システムにおいて、発信者が電話をかけた着信先のIP電話機の使用者が不在の場合がある。この場合に、上記特許文献1に開示された電話機のように、留守電機能や転送機能を備えただけでは、利用者にとっての利便性を満足できない場合が生じる。例えば、上記のように発信者が電話をかけた着信先のIP電話機の使用者が不在の場合に、他のIP電話機の使用者が代行受信する場合がある。そして代行受信したIP電話機の使用者が発信者と通話した結果、発信者の用件が代行受信者によって解決する場合もあり、また、代行受信者では発信者の用件を解決できない場合もある。
【0012】
代行受信者で発信者の用件を解決できない場合に、代行受信したIP電話機において、発信者のメッセージを記憶して本来の着信先IP電話機に当該メッセージを転送できると好都合であるが、上記特許文献1に開示された電話転送システムではこのような機能を備えていないという問題点があった。
【0013】
また、代行受信者が発信者の用件を聞いた結果、本来の着信先IP電話機の使用者よりも、他のIP電話機の使用者において発信者の用件に対応するほうがより適切であるという場合も存在する。このような場合には、代行受信したIP電話機において発信者のメッセージを記憶し、本来の着信先IP電話機に当該メッセージを転送する機能の他に、転送先を任意のIP電話機に変更して当該メッセージを転送できるとなお好都合である。上記特許文献1に開示された電話転送システムではこのような機能を備えていないという問題点があった。
【0014】
上記の問題点に鑑み、本発明は、着信先IP電話機の使用者が不在で、他のIP電話機の使用者が代行受信した際に、発信者のメッセージを記録して、着信先IP電話機または任意のIP電話機に転送できるようにしたIP電話機を提供することを目的とするものである。
また、公衆回線を使用する通常の電話機や携帯電話機においても、発信者が希望する相手が不在であるとき、伝言を転送したほうがより適切である場合があるが、従来の電話機では通話中の操作により伝言を録音し、これを送信するような機能を備えていないという問題点があった。
この問題点にも鑑み、本発明は、通話中の操作により伝言を録音し、これを送信できるようにした電話機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる発明は、伝言キーと、発信者のメッセージを記憶するメッセージ記憶手段と、メッセージ転送手段とからなる転送処理手段を有する操作部を備えた転送機能を有する電話機であって、
発信者との通話中に、前記伝言キーが操作されると、発信者のメッセージを前記メッセージ記憶手段に記憶し、メッセージ転送手段が前記メッセージ記憶手段に記憶されたメッセージを所定の電話機に転送することを特徴とする。
また、本願の請求項2にかかる発明は、本来の着信先IP電話機を転送先として記憶する着信先記憶手段と、発信者のメッセージを記憶するメッセージ記憶手段と、メッセージ転送手段とからなる転送処理手段と、前記転送処理手段に転送処理を行わせるための指定手段を有する操作部を備えた転送機能を有するIP電話機であって、
着信先IP電話機に対する着信を代行受信した際に、発信者のメッセージを前記メッセージ記憶手段に記憶し、前記操作部から転送処理が指定された場合、メッセージ転送手段が前記着信先記憶手段に記憶されたIP電話機に前記メッセージ記憶手段に記憶されたメッセージを転送することを特徴とする。
【0016】
また、本願の請求項3にかかる発明は、請求項2にかかる発明において、前記操作部は前記転送処理手段に転送先を変更するための指定手段、変更すべき転送先を入力する入力手段を更に備え、前記転送処理手段は転送先変更手段を更に備え、
着信先IP電話機に対する着信を代行受信した際に、発信者のメッセージを前記メッセージ記憶手段に記憶し、前記操作部から転送先を変更する指定がされた場合、前記操作部の入力手段から入力された転送先に前記転送先変更手段が転送先を変更し、前記メッセージ転送手段が前記変更された転送先のIP電話機に前記メッセージ記憶手段に記憶されたメッセージを転送することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1にかかる発明においては、発信者との通話中に、伝言キーが操作されると、発信者のメッセージをメッセージ記憶手段に記憶し、メッセージ転送手段がメッセージ記憶手段に記憶されたメッセージを所定の電話機に転送する。従って、応答者が発信者と通話し、発信者の用件が発信者が希望する者でなければ解決できない時に、通話中の操作により発信者のメッセージを記憶し、発信者が希望する者に転送することができるようになり、利便性を向上することができるようになる。
【0018】
請求項2にかかる発明においては、着信先IP電話機に対する着信を代行受信した際に、発信者のメッセージをメッセージ記憶手段に記憶し、操作部から転送処理が指定された場合、メッセージ転送手段が着信先記憶手段に記憶されたIP電話機にメッセージ記憶手段に記憶されたメッセージを転送する。従って、代行受信者が発信者と通話し、発信者の用件が本来の着信先IP電話機の使用者でなければ解決できない時に、発信者のメッセージを記憶し、本来の着信先IP電話機に転送することができるようになり、利便性を向上することができるようになる。
【0019】
また、請求項3にかかる発明においては、請求項2にかかる発明において、着信先IP電話機に対する着信を代行受信した際に、発信者のメッセージをメッセージ記憶手段に記憶し、操作部から転送先を変更する指定がされた場合、操作部の入力手段から入力された転送先に転送先変更手段が転送先を変更し、メッセージ転送手段が変更された転送先のIP電話機にメッセージ記憶手段に記憶されたメッセージを転送する。従って、代行受信者が発信者と通話し、発信者の用件が本来の着信先IP電話機の使用者でなく、他のIP電話機の使用者が対応するほうが適切な場合、変更すべき転送先IP電話を指定して、発信者のメッセージを転送することができるようになり、利便性を向上することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の実施例にかかるIP電話機の構成を示す図である。図2は、本発明にかかるIP電話機の処理手順を示すフローチャートである。
【実施例】
【0021】
本発明の実施例にかかるIP電話機12は、図1に示すように、110のLANインターフェイス(LAN−I/F)11を介してネットワークのLANに接続されている。LANは、所定の通信プロトコル、例えばTCP/IPプロトコルを適用するIPネットワークで、SIPサーバ等のネットワーク管理サーバとIP電話機12が接続されインターネットの通話網を形成している。
【0022】
IP電話機12は、音声出力のためのスピーカ21、音声入力のためのマイク22、音声コーデック23を備えている。音声コーデック23は音声の符号化と複合化、すなわち音声のアナログとデジタルの変換を行う他に、受話音量やマイクの感度変更の機能を備えている。IP電話機12はまた、ディスプレイパネルによる表示部24、操作入力のための操作部26、転送処理手段30を備えている。
【0023】
操作部26は、数字キーや機能キー261と伝言キー262と転送先変更キー263を有しており、数字キーは発信の際に相手方電話番号を入力する場合などに用いられる。伝言キー262、転送先変更キー263は、本発明にかかる転送処理を行う場合に用いられるキーである。操作部26によって操作された内容は表示部24に表示される。また、伝言キー262、転送先変更キー263は、独立のキーとして図示されているが、数字キー、機能キー261の適当なキー、例えば、機能キーのいくつかに伝言キー262、転送先変更キー263の機能を割り当ててもよい。
【0024】
転送処理手段30は、制御手段31、メッセージ記憶手段32、メッセージ転送手段33、着信先記憶手段34、転送先変更手段35とから構成されている。制御手段31は、例えば、マイクロプロセッサからなり、図示しないROMあるいはEEPROMに格納された制御プログラムにより上記の各手段を制御するものである。この制御手段31は、転送処理手段30に専用に設けられたものでもよく、IP電話機12の他の制御機能と兼用されるものであってもよい。
【0025】
このような構成のIP電話機12において、他のネットワークに接続されたIP電話機等から、特定のIP電話機12に着信があり、当該IP電話機12の使用者が不在で、他のIP電話機12で代行受信する場合の動作について以下に説明する。IP電話機12の使用者が着信した通話を代行受信すると、着信先記憶手段34に本来の着信先IP電話機12の電話番号が記憶される。代行受信者が発信者と通話し、発信者の用件が代行受信者で解決できれば、代行受信者は通話を終了して代行受信したIP電話機12の処理が終了する。
【0026】
一方、代行受信者で発信者の用件が解決しない場合は、代行受信者は発信者に本来の着信先IP電話機12の使用者に対するメッセージを依頼し、伝言キー262を操作する。発信者がメッセ―ジを通話するとこのメッセージはメッセージ記憶手段32に記憶される。そして、終話すると所定時間後自動的に、着信先記憶手段34に記憶されていた本来の着信先のIP電話機12の電話番号にあててメッセージ転送手段33がメッセージ記憶手段32に記憶された発信者のメッセージを転送する。従って伝言キー262は、発信者のメッセージを本来の着信先に転送する処理を指定する指定手段として機能する。
【0027】
代行受信者が発信者のメッセージを本来の着信先IP電話機12の使用者でない他のIP電話機12の使用者に発信者のメッセージを転送するほうが適切だと判断した場合には、代行受信者は終話後所定時間内に転送先変更キー263を操作し、数字キー261を操作して他のIP電話機12の電話番号を転送先として入力する。この操作が行われると、転送先変更手段35が転送先を着信先記憶手段34に記憶されていた本来の着信先IP電話機12から、代行受信者が数字キー261を操作して指定した他のIP電話機12に転送先を変更する。そして、メッセージ転送手段33は、転送先変更手段35が変更した転送先のIP電話機12にメッセージ記憶手段32に記憶された発信者のメッセージを転送する。従って、転送先変更キー263は、発信者のメッセージを本来の着信先でない他のIP電話機に転送する処理を指定する指定手段として機能し、数字キー261は、変更すべき転送先を入力するための入力手段として機能する。
【0028】
図2は、以上のIP電話機12における処理手順を示すフローチャートである。特定の着信先IP電話機12に他のネットワークに接続されたIP電話機等から着信があり、当該IP電話機12の使用者が不在で、他のIP電話機12の使用者が代行受信を開始する。図2のフローチャートにおいて、代行受信を開始すると、先ず、ステップS10で、代行受信者は発信者と通話を開始する。通話が開始されると転送処理手段30はステップS11において着信先記憶手段34に本来の着信先IP電話機12の電話番号(発信者がかけた相手先IP電話機12の電話番号)を記憶する。そしてステップS12において、代行受信者と発信者との間で発信者の用件が終了すれば、ステップS13において、代行受信者は使用したIP電話機12を操作(オンフック)して通話を終了する。
【0029】
一方、代行受信者で発信者の用件が解決しない場合は、ステップS14において代行受信者は発信者に本来の着信先IP電話機12の使用者に対するメッセージを依頼する。たとえば、代行受信者は、伝言キー262を操作した後に「伝言を録音するキーを操作しましたので、どうぞ伝言をお話ください。受話器を戻されて通話が終了しますと、自動的に録音された伝言が不在の者のところへ転送されます。それでは、どうぞ。」と話す。発信者によりメッセージが発せられると、ステップS15において転送処理手段30はメッセージ記憶手段32にそのメッセージを記憶する。そして、ステップS16において、発信者が受話器を戻して終話する。ステップS17において、転送先変更手段35は、終話後所定時間以内に(例えば3秒以内に)転送先変更キー263が操作されたかを検査して転送先の変更があるか否かを判定する。転送先変更キー263が操作されていなければ、転送処理手段30はステップS18に進み、メッセージ転送手段33は、着信先記憶手段34に記憶されていた本来の着信先にメッセージ転送手段33に記憶された発信者のメッセージを転送する。
【0030】
代行受信者が発信者のメッセージを本来の着信先IP電話機12の使用者でない他のIP電話機12の使用者に発信者のメッセージを転送するほうが適切だと判断した場合には、代行受信者は終話後所定時間以内に転送先変更キー263を操作する。この操作が行われると、ステップS17において転送処理手段30は、転送先が変更されたことを判定し、ステップS19に進む。ステップS19において、数字キー261を操作して他のIP電話機12の電話番号を転送先として入力する。ステップS20において、転送先変更手段35は、着信先記憶手段34に記憶された本来の着信先から操作部26を操作して入力された転送先に転送先を変更し、メッセージ転送手段33がこの転送先に対してメッセージ記憶手段32に記憶された発信者のメッセージを転送する。
【0031】
尚、上述の実施例は、着信があったIP電話機の使用者が不在であるために、他のIP電話機で代行受信する場合の動作について説明したが、着信があったIP電話機で受信した応答者が発信者が希望する者でなかった場合に適用させることができる。また、IP電話に限定せず、通常の公衆回線に直結された電話機に適用させることもできる。たとえば、通常の電話機で、発信者が希望する相手が不在であるとき、応答者が伝言を転送したほうがより適切であると考えたときに、通話中のキー操作により伝言を録音し、これを指定した電話機に送信することができる。このように、通話中の操作により伝言を転送するか否かの選択を行う。
【産業上の利用可能性】
【0032】
以上、詳細に説明したように、本発明にかかるIP電話機によれば、着信先IP電話機の使用者が不在で、他のIP電話機の使用者が代行受信した際に、発信者のメッセージを記憶して、着信先IP電話機または任意のIP電話機に転送できるようになり、使用者の利便性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施例にかかるIP電話機の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例にかかるIP電話機における代行受信時の転送処理の手順を示すフローチャートである。
【図3】一般的ないIP電話システムの構成を示すシステム構成図である。
【符号の説明】
【0034】
12・・・・IP電話機
21・・・・スピーカ
22・・・・マイク
23・・・・音声コーデック
24・・・・表示部
25・・・・LANインターフェイス(LAN−I/F)
26・・・・操作部
261・・・数字キー、機能キー
262・・・伝言キー
263・・・転送先変更キー
30・・・・転送処理手段
31・・・・制御手段
32・・・・メッセージ記憶手段
33・・・・メッセージ転送手段
34・・・・着信先記憶手段
35・・・・転送先変更手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
伝言キーと、発信者のメッセージを記憶するメッセージ記憶手段と、メッセージ転送手段とからなる転送処理手段を備えた転送機能を有する電話機であって、
発信者との通話中に、前記伝言キーが操作されると、発信者のメッセージを前記メッセージ記憶手段に記憶し、メッセージ転送手段が前記メッセージ記憶手段に記憶されたメッセージを所定の電話機に転送することを特徴とする転送機能を有する電話機。
【請求項2】
前記電話機はIP電話機であって、本来の着信先IP電話機を転送先として記憶する着信先記憶手段と、発信者のメッセージを記憶するメッセージ記憶手段と、メッセージ転送手段とからなる転送処理手段と、前記転送処理手段に転送処理を行わせるための指定手段を有する操作部を備えた転送機能を有し、
着信先IP電話機に対する着信を代行受信した際に、発信者のメッセージを前記メッセージ記憶手段に記憶し、前記操作部から転送処理が指定された場合、メッセージ転送手段が前記着信先記憶手段に記憶されたIP電話機に前記メッセージ記憶手段に記憶されたメッセージを転送することを特徴とする転送機能を有する電話機。
【請求項3】
前記操作部は前記転送処理手段に転送先を変更するための指定手段、変更すべき転送先を入力する入力手段を更に備え、前記転送処理手段は転送先変更手段を更に備え、
着信先IP電話機に対する着信を代行受信した際に、発信者のメッセージを前記メッセージ記憶手段に記憶し、前記操作部から転送先を変更する指定がされた場合、前記操作部の入力手段から入力された転送先に前記転送先変更手段が転送先を変更し、前記メッセージ転送手段が前記変更された転送先のIP電話機に前記メッセージ記憶手段に記憶されたメッセージを転送することを特徴とする請求項2に記載の転送機能を有する電話機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−67102(P2006−67102A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−245428(P2004−245428)
【出願日】平成16年8月25日(2004.8.25)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)鳥取三洋電機株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】