説明

追加の発電のためのエキスパンダを有する圧縮空気エネルギー貯蔵室を利用するためのシンプルサイクルガスタービンの改造

圧縮空気エネルギー貯蔵(CAES)システムは、モータ(54)と、コンプレッサ(44)と、ブレードが除去されたタービンエレメント(46)とに連結されたシャフト(52)を有する第1の燃焼タービン組立体(42)を含む。第2の燃焼タービン組立体(68)は、発電機(80)と、タービン(70)と、ブレードが除去されたコンプレッサ(72)とに連結されたシャフト(74)を有する。第1の相互接続部(58)が、第1の燃焼タービン組立体のコンプレッサ(44)の出力から空気貯蔵室(66)に通じる。第2の相互接続部(87)が、発電のために空気貯蔵室から第2の燃焼タービン組立体のタービン(70)に通じる。エキスパンダ(88)および発電機(94)が設けられる。第3の相互接続部(90)が、空気貯蔵室(66)からエキスパンダ(88)に通じる。熱源が、第3の相互接続部内の圧縮空気を予熱する。第4の相互接続部(96)が、エキスパンダからタービン(70)に通じる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2009年12月8日に出願された米国特許出願第12/632,841号の優先権を主張する。前記米国特許出願第12/632,841号は、2009年10月21日に出願された米国特許出願第12/582,720号の一部継続出願である。前記米国特許出願第12/582,720号は、2008年10月3日に出願され、現在は米国特許第7,614,237号になっている米国特許出願第12/285,404号の分割出願であり、前記米国特許第7,614,237号は、2008年7月11日に出願されて、放棄されている米国特許出願第12/216,911号の一部継続出願である。前記米国特許出願第12/216,911号は、2008年3月21日に出願され、現在は米国特許第7,406,828号になっている米国特許出願第12/076,689号の継続出願である。前記米国特許出願第12/076,689号は、2007年1月25日に出願され、放棄されている米国特許出願第11/657,661号の分割出願である。
【0002】
技術分野
本発明は圧縮空気エネルギー貯蔵(CAES:Compressed Air Energy Storage)システムに関し、より具体的には従来のCAESシステムと比較して性能が改良されたCAESシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
図1を参照すると、米国特許第4,872,307号は、2つの燃焼タービン組立体の利用に基づくものである。第1の燃焼タービン組立体10は、ブレードが除去された非ブレード型(debladed)タービン、即ち、エキスパンダ12を有し、モータ15で駆動される低圧コンプレッサ14に実質的に転換される。第2の燃焼タービン組立体16は、ブレードが除去された非ブレード型(debladed)コンプレッサ18を有し、発電機22を駆動する2倍の燃焼タービン出力を備えるタービン20に実質的に転換される。コンプレッサ14に加えて、モータ25で駆動される付加コンプレッサ24が設けられ、最適化された最大圧力で空気貯蔵室26を充填する。オフピークエネルギーが圧縮空気エネルギーの形態で保存される際に、空気貯蔵室26が圧縮空気を貯蔵する。
【0004】
オフピーク時には、非ブレード型タービン12を備える第1の燃焼タービン組立体10の発電機/モータ駆動のコンプレッサ14、および、モータ駆動の付加コンプレッサ24が、使用可能エネルギーを利用して、この使用可能エネルギーを空気貯蔵室26に貯蔵する圧縮空気エネルギーに変換する。ピーク時には、圧縮空気は空気貯蔵室26から引き出され、第2の燃焼タービン組立体16に付随するタービン20の燃焼器に導かれ発電する。
【0005】
米国特許第4,872,307号はこのように、CAESシステムを提供するために付加装置と共に複数の改造された燃焼タービン組立体を使用する電力システムを提供する。この従来のCAESシステムは効果的であるが、性能の向上および運転の柔軟性の向上を得るために、さらにシステムを変更する必要がある。
【発明の概要】
【0006】
概要
本発明の目的は、前述の必要性を満たすことである。本発明の実施形態によれば、本目的は第1および第2の燃焼タービン組立体をベースにした圧縮空気エネルギー貯蔵(CAES)システムを備える方法によって実現される。本方法は、非ブレード型タービンエレメント、コンプレッサおよびコンプレッサを駆動するための発電機/モータを有する第1の燃焼タービン組立体を備える。コンプレッサ出口からの圧縮空気は、タービンエレメントと通じる代わりに、好ましくは付加コンプレッサを介して空気貯蔵室と通じている。第2の燃焼タービン組立体が、非ブレード型コンプレッサ、燃焼器、燃焼器に連結されたタービンおよびタービンに連結された発電機を有する。空気貯蔵室からの圧縮空気は、第2の燃焼タービン組立体のコンプレッサからの空気の代わりに、第2の燃焼タービン組立体のタービンの上流側の燃焼器と直接通じており、したがって第2の燃焼タービン組立体のコンプレッサが駆動されないので、出力を減少せずに、タービンが空気貯蔵室からの圧縮空気を膨張させて発電機により発電できる。付加エキスパンダおよびエキスパンダに関連する付加発電機が設けられる。本方法は、空気貯蔵室からの圧縮空気が予熱され、第2の燃焼タービン組立体の燃焼器したがってタービンと直接に通じるとともに、エキスパンダと通じることができ、エキスパンダからの空気流が、第2のタービン組立体の燃焼器したがってタービンと通じ、これにより第2の燃焼タービン組立体の発電機による発電に加えて、付加エキスパンダが予熱された圧縮空気を膨張させ付加発電機による発電ができることを保証する。
【0007】
1つの実施形態では、エキスパンダからの空気流の一部を抽出し、第2の燃焼タービン組立体の燃焼器の上流側に噴射することができ、エキスパンダは予熱された圧縮空気を大気圧に膨張させることができる。
【0008】
他の実施形態では、エキスパンダからのすべての排気流を、第2の燃焼タービン組立体の燃焼器の上流側に供給することができる。
【0009】
本発明の他の目的、特徴、および特性、ならびに構造体の関連要素の動作方法および機能、製造部品と製造の経済的要因の組み合わせは、添付の図面を参照しながら、本明細書の一部を形成する以下の詳細説明と添付の特許請求の範囲を検討すればより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図面の簡単な説明
本発明は、添付の図面とともに、以下に示す本発明の好ましい実施形態の詳細な説明からよりよく理解されるであろう。なお添付の図面において、同一の参照番号は同一の部品を表す。
【図1】米国特許第4,872,307号に開示される、従来のCAESシステムの図である。
【図2】同時係属出願第12/582,720号で開示される、追加の発電のための付加エキスパンダを有するCAESシステムの図である。
【図3】第1の実施形態に従って提供されるCAESシステムの図である。
【図4】第2の実施形態に従って提供されるCAESシステムの図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施形態の説明
図2は、総じて28として示されている、第2世代のCAESシステムを示し、本出願人の同時係属特許出願第12/582,720号を参照により引用し、これらの記載内容を本明細書の一部とする。システム28では、オフピーク時にコンプレッサ30から空気貯蔵室32に供給され、ピーク時に空気貯蔵室32から引き出される貯蔵された圧縮空気は、燃焼タービン34の燃焼排気熱を利用して予熱され、次にエキスパンダ36に導かれ、燃焼タービン動力に加えて予熱圧縮空気動力を発生する。
【0012】
本明細書の実施形態は、参照により引用しこれらの記載内容を本明細書の一部とする本出願人の米国特許第4,872,307号(上述)および本出願人の同時係属出願第12/582,720号の特徴を利用し、改良したCAESシステムを提供する。
【0013】
図3を参照すると、実施形態に従ったCAESシステムが、総じて40として示されている。システム40は、吸気源を受容するコンプレッサ44およびタービンエレメント46を有する、総じて42として示されている、第1の燃焼タービン組立体を含む。タービンエレメント46は当初からブレードが除去された非ブレード型(debladed)とされ、このタービンエレメントをエネルギー生成に利用することはできない。したがって、エネルギー吸収圧縮段階時に燃焼器48に燃料が供給されることはない。非ブレード型タービンエレメント46によるスラストバランスの軸方向損失を打ち消すために、外部に配置された付加スラスト軸受50がシャフト52に取り付けられる。シャフト52は、回転エネルギーを同期発電機/モータ、例えばモータ54、から非ブレード型タービンエレメント46、コンプレッサ44およびスラスト軸受50に伝達する。
【0014】
従来の燃焼タービン組立体のコンプレッサには、一般的にコンプレッサ吐出フランジ(図示せず)が設けられ、圧縮空気を燃焼器48に導く。しかしながら、本実施形態では、燃焼器48に導入されるそのような圧縮空気が削除され、圧縮空気は相互接続部58を介してインタークーラ56に導かれる。
【0015】
燃焼タービン組立体42への上記変更に加えて、インタークーラ56、モータ62で駆動される高圧コンプレッサ60およびアフタクーラ64が設けられ、圧縮系統が完成する。
【0016】
高圧コンプレッサ60は、低圧コンプレッサとして機能するコンプレッサ44からの空気をさらに圧縮する。高圧コンプレッサ60は、クラッチ67を介してモータ62で駆動されることが好ましい。あるいは、高圧コンプレッサ60がモータ54で駆動されてもよい。
【0017】
アフタクーラ64が設けられ、高圧コンプレッサ60を出た圧縮空気が空気貯蔵室66に入る前に冷却される。本実施形態では、空気貯蔵室66が地質構造のような地下の空気貯蔵室であることが好ましい。あるいは空気貯蔵室が、地上の圧力容器であってもよい。本実施形態では圧縮空気が空気貯蔵室66で貯蔵されることが好ましいが、圧縮空気を液体空気に変換し空気貯蔵室66で貯蔵することができる。必要により液体空気が圧縮空気に再変換され、システム40で使用される。
【0018】
システム40は、タービン70、および、シャフト74に接続されたコンプレッサ72を備える、総じて68として示されている第2の燃焼タービン組立体を含む。クラッチ装置76および78が、コンプレッサ72、タービン70およびガスタービン発電機80を切り離すために、燃焼タービン組立体68内に設けられる。コンプレッサ72は、当初からブレードが除去された非ブレード型であり、このコンプレッサを空気の圧縮に利用することはできない。非ブレード型コンプレッサ72によるスラストバランスの軸方向損失を打ち消すために、外部に配置された付加スラスト軸受82がシャフト74に取り付けられる。シャフト74は、回転エネルギーをタービン70から同期電気機器、例えば発電機80、非ブレード型コンプレッサ72およびスラスト軸受82に伝達する。
【0019】
燃焼タービン組立体68への上記変更に加えて、これまで燃焼器84に入力されたコンプレッサ72の圧縮空気出力が、機能装置と同様に削除される。さらに、バルブ86および配管のような関連相互接続部87が、燃焼器84と空気貯蔵室66の間に配置される。バルブ86および空気貯蔵室66は、コンプレッサ72に代わり、燃焼器84のための圧縮空気源として働く。
【0020】
従来の燃焼タービン組立体は通常、所定の容量の発電機に連結される。本実施形態に従って、従来の燃焼タービン組立体の発電機は、除去され、約2倍の容量の発電機80と置き換えられる。これは、コンプレッサが非ブレード型とされると、燃焼タービン組立体68がその当初の出力の約2倍の出力を有するからである。結果として、単一の発電機を備えるCAESシステム40は、それぞれ発電機を有する2つのガスタービンの総合動力とほぼ同じ動力を、CAESシステムの構成から出力する。
【0021】
一般的に、圧縮空気は、周囲空気の圧縮に使用されるかなり大きなエネルギーをもち、最大圧力1200psia、しばしば2500psiaを超える圧力で地下に貯蔵され、この圧力で圧縮空気貯蔵室に導かれる。これらの圧力は、燃焼タービン組立体の燃焼器/タービン入口の圧力約170〜190psiaよりずっと高い。このように、貯蔵された圧縮空気は、1200psiaから170〜190psiaまで減圧されなくてはならない。しかしながら、このような減圧は圧縮エネルギーの著しい損失をもたらす。
【0022】
本実施形態によれば、圧縮エネルギーは、システム40に設けられた付加エキスパンダ88で使用される。図3を参照すると、エキスパンダ88への入口は、配管等の形状をした相互接続部90を介して空気貯蔵室66の出口に連結される。オフピーク時には、モータで駆動される付加コンプレッサ60の出口からの圧縮空気が、空気貯蔵室66を充填する。
【0023】
ピーク時には、1つのオプションに従って、圧縮空気は特定の圧力で空気貯蔵室66から引き出され、流量制御部および減圧弁86を通して、コンプレッサ72からの空気の代わりに、タービン70の上流側の燃焼器84に送られる。燃焼器84は、燃料と圧縮空気を混合し燃焼させて高温ガスを生じ、この高温ガスが、コンプレッサ72を駆動させないので動力の減少をともなわずに、発電機80に接続されたタービン70を駆動し発電する。加えてまたは代わりに、圧縮空気が、空気貯蔵室66から流量調節弁98を通して送られ、タービン70の燃焼排気熱または他の熱源を利用するレキュペレータ92内で予熱され、発電機94を駆動する環境に優しい発電エキスパンダ88を通して膨張し、追加の発電を行う。エキスパンダ88から相互接続部96を介し、バルブ100を通して空気が抽出され、抽出された空気は、特定の入口圧力および流量パラメータで、燃焼器84の上流側に供給される。残りの空気流は、エキスパンダ88の低圧部内で大気圧まで膨張され、追加の環境に優しい発電を行う。燃焼器、即ち、ダクトバーナ102が、燃料を燃焼させるために設けられ、エキスパンダ88で膨張する空気を加熱できる。
【0024】
図4は、総じて40’として示されている、CAESシステムの他の実施形態を示す。システム40’は、図3のシステム40におおむね類似し、圧縮空気は、特定の圧力で空気貯蔵室66から引き出され、タービン70の燃焼排気熱または他の熱源を利用するレキュペレータ92内で予熱され、発電機94を駆動する環境に優しい発電エキスパンダ88を通って膨張する。しかしながら、エキスパンダ88のすべての排気流は、相互接続部96’を介し、バルブ100を通して特定の入口圧力および流量パラメータで、燃焼器84の上流側に供給される。
【0025】
表1は、図1で示される米国特許第4,872,307号のシステム、図2で示される米国特許出願第12/582,720号のシステム、並びに、2つの実施形態、図3および図4の性能特性の概要を示す。本表は、図3および図4の実施形態において非常に大きな性能の向上を示している。
【0026】
【表1】

【0027】
エキスパンダ88から空気を抽出し、それを燃焼器84の上流側に噴射することが好ましいが、システム40’および40が、バルブ100を閉鎖することで燃焼器84の上流側のエキスパンダ88から空気流を供給せずに、動作可能なことが理解できる。また、空気流は、燃焼器84の上流側のエキスパンダ88から、空気貯蔵室66から燃焼器84に直接送出される圧縮空気と共にまたは別々に供給することができる。さらに、必要であれば、バルブ98を開放しバルブ86を閉鎖することで、エキスパンダ88および発電機94を介してのみにより電力を供給することができる。
【0028】
上記の好適な実施形態は、本発明の構造的原理と機能的原理を図示すると共に、好適な実施形態の使用方法を図示する目的で示し、説明したものであり、当該原理から逸脱することなしに変更されることがある。したがって、本発明は、以下の特許請求の範囲の趣旨に包含されるすべての変更例を含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1および第2の燃焼タービン組立体に基づいて圧縮空気エネルギー貯蔵(CAES)システムを提供する方法であって、
ブレードが除去されたタービンエレメント、コンプレッサおよびコンプレッサを駆動するためのモータを有する第1の燃焼タービン組立体を設けること、
空気貯蔵室を設けること、
前記コンプレッサ出口からの圧縮空気が、前記タービンエレメントに代えて前記空気貯蔵室と連通することを保証すること、
ブレードが除去されたコンプレッサ、燃焼器、前記燃焼器に関連するタービンおよび前記タービンに関連する発電機を有する第2の燃焼タービン組立体を設けること、
前記空気貯蔵室からの圧縮空気が、前記第2の燃焼タービン組立体の前記コンプレッサからの空気の代わりに、前記第2の燃焼タービン組立体の前記燃焼器したがって前記タービンと連通し、これにより前記タービンが前記空気貯蔵室からの前記圧縮空気を膨張させ発電機で発電することを保証すること、
エキスパンダおよび前記エキスパンダに関連する付加発電機を設けること、及び
前記空気貯蔵室からの前記圧縮空気が予熱され、次に、前記第2の燃焼タービン組立体の前記燃焼器したがって前記タービンと選択的に直接的に連通できることに加え、前記エキスパンダと連通できることを保証し、そして、前記エキスパンダからの空気流が、前記第2のタービン組立体の前記燃焼器したがって前記タービンと連通でき、これにより前記エキスパンダが前記予熱された圧縮空気を膨張させ、前記第2の燃焼タービン組立体の前記発電機による発電電力に加えて、前記付加発電機で発電できることを保証すること、
の各ステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
付加コンプレッサを前記第1の燃焼タービン組立体に接続することをさらに含み、前記付加コンプレッサが前記第1の燃焼タービン組立体の前記コンプレッサの出力に接続された入力を有し、前記付加コンプレッサの出力が前記空気貯蔵室に接続されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記付加コンプレッサを駆動するための電気モータを設けることをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記タービンエレメントのブレード除去を補償するために第1のスラスト軸受を、前記第1の燃焼タービン組立体のシャフトに接続すること、及び
前記第2の燃焼タービン組立体の前記コンプレッサのブレード除去を補償するために第2のスラスト軸受を、前記第2の燃焼タービン組立体のシャフトに接続すること、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
インタークーラを、前記第1の燃焼タービン組立体の前記コンプレッサの前記出力と前記付加コンプレッサの前記入力の間に挿入すること、及び
アフタクーラを、前記付加コンプレッサの前記出力と前記空気貯蔵室の間に挿入すること、
をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記保証ステップは、空気流の一部が、前記エキスパンダから抽出され、前記第2の燃焼タービン組立体の前記燃焼器の上流側に噴射されること、および前記エキスパンダが、前記予熱された圧縮空気を大気圧に膨張させることを保証することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記保証ステップは、前記エキスパンダからのすべての排気流が、前記第2の燃焼タービン組立体の前記燃焼器したがって前記タービンで受容されることを保証することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
レキュペレータを、前記空気貯蔵室と前記エキスパンダの間に設けること、及び
前記レキュペレータが熱源を受容し前記エキスパンダで受容される前記圧縮空気を予熱できることを保証すること、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記熱源が前記第2の燃焼タービン組立体の前記タービンからの排気であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
モータと、コンプレッサと、ブレードが除去されたタービンエレメントとに連結されたシャフトを有する第1の燃焼タービン組立体と、
発電機と、タービンと、ブレードが除去されたコンプレッサとに連結されたシャフトを有する第2の燃焼タービン組立体と、
空気貯蔵室と、
前記第1の燃焼タービン組立体の前記コンプレッサの出力から前記空気貯蔵室への第1の相互接続部と、
前記空気貯蔵室から前記第2の燃焼タービン組立体の前記タービンへの第2の相互接続部と、
エキスパンダと、
前記エキスパンダに関連する発電機と、
前記空気貯蔵室から前記エキスパンダへの第3の相互接続部と、
前記第3の相互接続部内の圧縮空気を予熱するための熱源と、
前記エキスパンダから前記第2の燃焼タービン組立体の前記タービンへの第4の相互接続部と、
を含むことを特徴とする圧縮空気エネルギー貯蔵(CAES)システム。
【請求項11】
前記空気貯蔵室が、圧縮空気を貯蔵するように構成されて配置されることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記第2の燃焼タービン組立体の前記タービンと関連する燃焼器をさらに含み、前記第4の相互接続部が、前記エキスパンダと前記燃焼器の間にあり、前記エキスパンダからの空気流が前記燃焼器の上流側で受容されるように構成されて配置されることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
前記エキスパンダが、そこからのすべての排気流を前記燃焼器の上流側に供給するように構成されて配置されることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記エキスパンダが、空気流の一部を前記エキスパンダから抽出でき、前記燃焼器の上流側に噴射でき、前記予熱された圧縮空気の残りが、前記エキスパンダを通って大気圧に膨張するように構成されて配置されることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記第1の燃焼タービン組立体に関連する付加モータ駆動コンプレッサをさらに含み、前記付加コンプレッサは、前記第1の燃焼タービン組立体の前記コンプレッサの前記出力に接続された入力を有し、前記付加コンプレッサの出力が前記空気貯蔵室に接続されていることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項16】
前記第1の燃焼タービン組立体のシャフトに連結され、前記タービンエレメントのブレード除去を補償する第1のスラスト軸受と、
前記第2の燃焼タービン組立体のシャフトに連結され、前記第2の燃焼タービン組立体の前記コンプレッサのブレード除去を補償する第2のスラスト軸受と、
をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項17】
前記第1の燃焼タービン組立体の前記コンプレッサの前記出力と前記付加コンプレッサの前記入力の間のインタークーラと、
前記付加コンプレッサの前記出力と前記空気貯蔵室の間のアフタクーラと、
をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
前記空気貯蔵室と前記エキスパンダの間にレキュペレータをさらに含み、前記レキュペレータが、前記熱源を受容するために構成されて配置され、前記圧縮空気を前記エキスパンダで受容される前に予熱することを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項19】
前記熱源が、前記第2の燃焼タービン組立体の前記タービンからの排気であることを特徴とする請求項18に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−513072(P2013−513072A)
【公表日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−543105(P2012−543105)
【出願日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際出願番号】PCT/US2010/054382
【国際公開番号】WO2011/071609
【国際公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(501009115)