逆止弁及びその製造方法
【課題】アンブレラタイプの逆止弁であって、製造が容易で、小型化薄型化が可能な逆止弁を得る。
【解決手段】中心部に貫通孔を有する弾性材料からなる弁体;及びこの弁体の貫通孔に挿入される弁軸と、該弁体によって閉塞される流路孔とを有する弁座;を備え、弁軸の先端部は、弁体の貫通孔に挿通した後、該弁体が流路孔を閉塞した状態において熱かしめされ抜止大径部とされている逆止弁。
【解決手段】中心部に貫通孔を有する弾性材料からなる弁体;及びこの弁体の貫通孔に挿入される弁軸と、該弁体によって閉塞される流路孔とを有する弁座;を備え、弁軸の先端部は、弁体の貫通孔に挿通した後、該弁体が流路孔を閉塞した状態において熱かしめされ抜止大径部とされている逆止弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製造が容易で、小型化薄型化が可能な逆止弁及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
小型の逆止弁として、傘状をなす本体と、この傘状本体の中心の傘の柄の部分に相当する軸部とを有するアンブレラが知られている。このアンブレラは、アンブレラ支持孔と流路孔を有する弁座に組み合わされ、その軸部をアンブレラ支持孔に挿通支持し傘状本体で流路孔を閉塞させることで逆止弁作用を得ている。すなわち、流路孔を通り傘状本体の内側から流体圧力を作用させる方向の流れは、傘状本体が弾性変形して許す一方、傘状本体に外側から流体圧力を作用させる方向の流れは阻止する。
【特許文献1】特開2000-120548号公報
【特許文献2】特開2000-257732号公報
【特許文献3】特開2001-3871号公報
【特許文献4】特開2004-190611号公報
【特許文献5】特開2004-197570号公報
【特許文献6】特開2006-63960号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このアンブレラはしかし、弾性材料により、傘状本体と軸部とを一体に有する弁体を成形しなければならず、形状(成形型)が複雑になる。また軸部先端には抜止大径部(頭部)を成形し、この抜止大径部を縮径させてアンブレラ支持孔に挿通しなければならず、作業性が悪い。このような困難性は、アンブレラが小型化するほど顕著になる。
【0004】
本発明は、アンブレラタイプの逆止弁であって、製造が容易で、小型化薄型化が可能な逆止弁を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の逆止弁は、中心部に貫通孔を有する弾性材料からなる弁体;及びこの弁体の貫通孔に挿入される弁軸と、該弁体によって閉塞される流路孔とを有する弁座;を備え、弁軸の先端部は、弁体の貫通孔に挿通した後、該弁体が流路孔を閉塞した状態において抜止大径部とされていることを特徴としている。抜止大径部は熱かしめによって形成するのが実際的である。
【0006】
本発明は、逆止弁の製造方法の態様では、中心部に貫通孔を有する弾性材料からなる弁体を準備するステップ;この弁体の貫通孔に挿入される弁軸と、該弁体によって閉塞される流路孔とを有する弁座を準備するステップ;及び弁座の弁軸を上記弁体の貫通孔に挿通し、該弁体が流路孔を閉塞した状態において先端部を熱かしめして抜止大径部を形成するステップ;を有することを特徴としている。
【0007】
弁座には、弁体の周縁が弾接する環状突起を形成し、シール性を高めることが好ましい。また、弁体の貫通孔を弁軸に挿通した後、弁体の抜止効果をさらに高めることが好ましい。
【0008】
弁座は、流路ブロックとは別部材から構成し、後に、該流路ブロックに結合することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の逆止弁は、弾性材料から構成する弁体が中心部に貫通孔を有する単純なドーナツ形状であるので、安価に成形することができる。また、この弁体は、その貫通孔に弁座の弁軸を挿通し、該弁軸の頭部を熱かしめして大径化することで、弁座に結合されるので、組立作業性もよい。特に小型の逆止弁として有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1、図2は、本発明の逆止弁10及びその製造方法の一実施形態を示している。本逆止弁10は、弁体20と弁座30を構成要素としている。弁体20は、ゴム、合成樹脂等の弾性材料からなるもので、平面円形をなし、その中心部に貫通孔(弁軸挿通孔)21を有するドーナツ形状をなしている。
【0011】
合成樹脂材料の成形品からなる弁座30は、弁体20より大径の平面円形をなしており、その中心部に弁軸31が突設され、この弁軸31の周囲に複数の流路孔32が穿設されている。弁軸31は、大径基部31aの上に小径部31bを有する段付形状をなしている。また、弁軸31と同心に流路孔32より外側に位置させて、弁体20の周縁に環状に当接する環状突起(筒状突起)33が形成されている。
【0012】
以上の弁体20と弁座30は次のように組み立てる。弁体20の貫通孔21を弁座30の弁軸31(小径部31b)に嵌め、大径基部31aとの段差部に当接させる。このとき、弁体20の周縁部裏面は環状突起33に当接する。この状態(図1、図2中央)で、小径部31bの頭部を熱かしめし、抜止大径部31cを作る。なお、このとき、熱かしめの前にリング状部材31d(図2中央鎖線)を弁軸31に挿通すると、抜け止め効果がさらに大きくなる。以上が組立作業の全てである。この組立状態で、弁座30を流路に設置(固定)すれば、弁座30の流路孔32を通り弁体20へ向かう方向の流れは、弁体20が変形して許し、その逆の流れは許さない逆止弁が得られる。
【0013】
閉弁力は、弁体20に、加硫成形時に図2に鎖線で示すように中高形状を付し、あるいは環状突起33の高さを大径基部31aより高くすることで、大きくすることができる。環状突起33を設けると、閉弁力を高めることができる。
【0014】
図3、図4は、本発明の逆止弁10を圧電ポンプ40に適用した実施形態である。この圧電ポンプ40は、下方から順に積層したロアハウジング41、ミドルハウジング42及びアッパハウジング43を有している。
【0015】
ロアハウジング41には、冷却水(液体)の吸入ポート44と吐出ポート45が開口している。ミドルハウジング42とアッパハウジング43の間には、Oリング47を介して圧電振動子(ダイヤフラム)48が液密に挟着支持されていて、該圧電振動子48とミドルハウジング42との間にポンプ室Pを構成している。圧電振動子48とアッパハウジング43との間には、大気室Aが形成される。
【0016】
圧電振動子48は、中心部のシム48aと、シム48aの表裏の一面(図4の上面)に積層形成した圧電体48bとを有するユニモルフタイプを図示している。シム48aは、導電性の金属薄板材料、例えば厚さ50μm程度のステンレス、42アロイ等の薄板からなる。圧電体48bは、例えば厚さ50〜300μm程度のPZT(Pb(Zr、Ti)O3)等の圧電材料から構成されるもので、その表裏方向に分極処理が施されている。このような圧電振動子は周知である。
【0017】
ロアハウジング41とミドルハウジング42には、吸入ポート44とポンプ室Pを連通させる吸入流路50、及びポンプ室Pと吐出ポート45を連通させる吐出流路51がそれぞれ形成されており、この吸入流路50と吐出流路51にそれぞれ、図1、図2の実施形態で説明した逆止弁(アンブレラ)10が設けられている。すなわち、吸入流路(流路ブロック)50に設けた段部50aには、弁体20を上方に位置させた逆止弁10の弁座30が固定(接着)されていて、吸入ポート44からポンプ室Pへの流体流を許してその逆の流体流を許さない吸入側逆止弁10Aを構成している。また吐出流路51に設けた段部51aには、弁体20を下方に位置させた逆止弁10の弁座30が固定(接着)されていて、ポンプ室Pから吐出ポート45への流体流を許してその逆の流体流を許さない吐出側逆止弁10Bを構成している。
【0018】
以上の圧電ポンプは、圧電振動子48が正逆に弾性変形(振動)すると、ポンプ室Pの容積が拡大する行程では、吸入側逆止弁10Aが開いて吐出側逆止弁10Bが閉じるため、吸入ポート44からポンプ室P内に液体が流入する。一方、ポンプ室Pの容積が縮小する行程では、吐出側逆止弁10Bが開いて吸入側逆止弁10Aが閉じるため、ポンプ室Pから吐出ポート45に液体が流出する。したがって、圧電振動子48を正逆に連続させて弾性変形させる(振動させる)ことで、ポンプ作用が得られる。
【0019】
以上の圧電ポンプでは、逆止弁10の弁座30を流路ブロック(吸入流路50の壁面、ミドルハウジング42)に接着固定しているが、弁座30を流路ブロック構成材料に一体に成形することも可能である。勿論、本発明の逆止弁は、圧電ポンプ以外の用途にも使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明による逆止弁及びその製造方法の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】同縦断面図である。
【図3】本発明による逆止弁を圧電ポンプに適用した一例を示す一部を断面とした平面図である。
【図4】図3のIV-IV線に沿う断面図である。
【符号の説明】
【0021】
10 逆止弁
20 弁体
21 貫通孔(弁軸挿通孔)
30 弁座
31 弁軸
31a 大径基部
31b 小径部
31c 抜止大径部
31d リング状部材
32 流路孔
33 環状突起
40 圧電ポンプ
41 42 43 ハウジング(流路ブロック)
【技術分野】
【0001】
本発明は、製造が容易で、小型化薄型化が可能な逆止弁及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
小型の逆止弁として、傘状をなす本体と、この傘状本体の中心の傘の柄の部分に相当する軸部とを有するアンブレラが知られている。このアンブレラは、アンブレラ支持孔と流路孔を有する弁座に組み合わされ、その軸部をアンブレラ支持孔に挿通支持し傘状本体で流路孔を閉塞させることで逆止弁作用を得ている。すなわち、流路孔を通り傘状本体の内側から流体圧力を作用させる方向の流れは、傘状本体が弾性変形して許す一方、傘状本体に外側から流体圧力を作用させる方向の流れは阻止する。
【特許文献1】特開2000-120548号公報
【特許文献2】特開2000-257732号公報
【特許文献3】特開2001-3871号公報
【特許文献4】特開2004-190611号公報
【特許文献5】特開2004-197570号公報
【特許文献6】特開2006-63960号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このアンブレラはしかし、弾性材料により、傘状本体と軸部とを一体に有する弁体を成形しなければならず、形状(成形型)が複雑になる。また軸部先端には抜止大径部(頭部)を成形し、この抜止大径部を縮径させてアンブレラ支持孔に挿通しなければならず、作業性が悪い。このような困難性は、アンブレラが小型化するほど顕著になる。
【0004】
本発明は、アンブレラタイプの逆止弁であって、製造が容易で、小型化薄型化が可能な逆止弁を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の逆止弁は、中心部に貫通孔を有する弾性材料からなる弁体;及びこの弁体の貫通孔に挿入される弁軸と、該弁体によって閉塞される流路孔とを有する弁座;を備え、弁軸の先端部は、弁体の貫通孔に挿通した後、該弁体が流路孔を閉塞した状態において抜止大径部とされていることを特徴としている。抜止大径部は熱かしめによって形成するのが実際的である。
【0006】
本発明は、逆止弁の製造方法の態様では、中心部に貫通孔を有する弾性材料からなる弁体を準備するステップ;この弁体の貫通孔に挿入される弁軸と、該弁体によって閉塞される流路孔とを有する弁座を準備するステップ;及び弁座の弁軸を上記弁体の貫通孔に挿通し、該弁体が流路孔を閉塞した状態において先端部を熱かしめして抜止大径部を形成するステップ;を有することを特徴としている。
【0007】
弁座には、弁体の周縁が弾接する環状突起を形成し、シール性を高めることが好ましい。また、弁体の貫通孔を弁軸に挿通した後、弁体の抜止効果をさらに高めることが好ましい。
【0008】
弁座は、流路ブロックとは別部材から構成し、後に、該流路ブロックに結合することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の逆止弁は、弾性材料から構成する弁体が中心部に貫通孔を有する単純なドーナツ形状であるので、安価に成形することができる。また、この弁体は、その貫通孔に弁座の弁軸を挿通し、該弁軸の頭部を熱かしめして大径化することで、弁座に結合されるので、組立作業性もよい。特に小型の逆止弁として有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1、図2は、本発明の逆止弁10及びその製造方法の一実施形態を示している。本逆止弁10は、弁体20と弁座30を構成要素としている。弁体20は、ゴム、合成樹脂等の弾性材料からなるもので、平面円形をなし、その中心部に貫通孔(弁軸挿通孔)21を有するドーナツ形状をなしている。
【0011】
合成樹脂材料の成形品からなる弁座30は、弁体20より大径の平面円形をなしており、その中心部に弁軸31が突設され、この弁軸31の周囲に複数の流路孔32が穿設されている。弁軸31は、大径基部31aの上に小径部31bを有する段付形状をなしている。また、弁軸31と同心に流路孔32より外側に位置させて、弁体20の周縁に環状に当接する環状突起(筒状突起)33が形成されている。
【0012】
以上の弁体20と弁座30は次のように組み立てる。弁体20の貫通孔21を弁座30の弁軸31(小径部31b)に嵌め、大径基部31aとの段差部に当接させる。このとき、弁体20の周縁部裏面は環状突起33に当接する。この状態(図1、図2中央)で、小径部31bの頭部を熱かしめし、抜止大径部31cを作る。なお、このとき、熱かしめの前にリング状部材31d(図2中央鎖線)を弁軸31に挿通すると、抜け止め効果がさらに大きくなる。以上が組立作業の全てである。この組立状態で、弁座30を流路に設置(固定)すれば、弁座30の流路孔32を通り弁体20へ向かう方向の流れは、弁体20が変形して許し、その逆の流れは許さない逆止弁が得られる。
【0013】
閉弁力は、弁体20に、加硫成形時に図2に鎖線で示すように中高形状を付し、あるいは環状突起33の高さを大径基部31aより高くすることで、大きくすることができる。環状突起33を設けると、閉弁力を高めることができる。
【0014】
図3、図4は、本発明の逆止弁10を圧電ポンプ40に適用した実施形態である。この圧電ポンプ40は、下方から順に積層したロアハウジング41、ミドルハウジング42及びアッパハウジング43を有している。
【0015】
ロアハウジング41には、冷却水(液体)の吸入ポート44と吐出ポート45が開口している。ミドルハウジング42とアッパハウジング43の間には、Oリング47を介して圧電振動子(ダイヤフラム)48が液密に挟着支持されていて、該圧電振動子48とミドルハウジング42との間にポンプ室Pを構成している。圧電振動子48とアッパハウジング43との間には、大気室Aが形成される。
【0016】
圧電振動子48は、中心部のシム48aと、シム48aの表裏の一面(図4の上面)に積層形成した圧電体48bとを有するユニモルフタイプを図示している。シム48aは、導電性の金属薄板材料、例えば厚さ50μm程度のステンレス、42アロイ等の薄板からなる。圧電体48bは、例えば厚さ50〜300μm程度のPZT(Pb(Zr、Ti)O3)等の圧電材料から構成されるもので、その表裏方向に分極処理が施されている。このような圧電振動子は周知である。
【0017】
ロアハウジング41とミドルハウジング42には、吸入ポート44とポンプ室Pを連通させる吸入流路50、及びポンプ室Pと吐出ポート45を連通させる吐出流路51がそれぞれ形成されており、この吸入流路50と吐出流路51にそれぞれ、図1、図2の実施形態で説明した逆止弁(アンブレラ)10が設けられている。すなわち、吸入流路(流路ブロック)50に設けた段部50aには、弁体20を上方に位置させた逆止弁10の弁座30が固定(接着)されていて、吸入ポート44からポンプ室Pへの流体流を許してその逆の流体流を許さない吸入側逆止弁10Aを構成している。また吐出流路51に設けた段部51aには、弁体20を下方に位置させた逆止弁10の弁座30が固定(接着)されていて、ポンプ室Pから吐出ポート45への流体流を許してその逆の流体流を許さない吐出側逆止弁10Bを構成している。
【0018】
以上の圧電ポンプは、圧電振動子48が正逆に弾性変形(振動)すると、ポンプ室Pの容積が拡大する行程では、吸入側逆止弁10Aが開いて吐出側逆止弁10Bが閉じるため、吸入ポート44からポンプ室P内に液体が流入する。一方、ポンプ室Pの容積が縮小する行程では、吐出側逆止弁10Bが開いて吸入側逆止弁10Aが閉じるため、ポンプ室Pから吐出ポート45に液体が流出する。したがって、圧電振動子48を正逆に連続させて弾性変形させる(振動させる)ことで、ポンプ作用が得られる。
【0019】
以上の圧電ポンプでは、逆止弁10の弁座30を流路ブロック(吸入流路50の壁面、ミドルハウジング42)に接着固定しているが、弁座30を流路ブロック構成材料に一体に成形することも可能である。勿論、本発明の逆止弁は、圧電ポンプ以外の用途にも使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明による逆止弁及びその製造方法の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】同縦断面図である。
【図3】本発明による逆止弁を圧電ポンプに適用した一例を示す一部を断面とした平面図である。
【図4】図3のIV-IV線に沿う断面図である。
【符号の説明】
【0021】
10 逆止弁
20 弁体
21 貫通孔(弁軸挿通孔)
30 弁座
31 弁軸
31a 大径基部
31b 小径部
31c 抜止大径部
31d リング状部材
32 流路孔
33 環状突起
40 圧電ポンプ
41 42 43 ハウジング(流路ブロック)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心部に貫通孔を有する弾性材料からなる弁体;及び
この弁体の貫通孔に挿入される弁軸と、該弁体によって閉塞される流路孔とを有する弁座;
を備え、
上記弁軸の先端部は、上記弁体の貫通孔に挿通した後、該弁体が流路孔を閉塞した状態において抜止大径部とされていることを特徴とする逆止弁。
【請求項2】
請求項1記載の逆止弁において、抜止大径部は、熱かしめによって形成されている逆止弁。
【請求項3】
請求項1または2記載の逆止弁において、弁座には、弁体の周縁が弾接する環状突起が形成されている逆止弁。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項記載の逆止弁において、弁座は、流路ブロックとは別部材から構成されていて、該流路ブロックに結合されている逆止弁。
【請求項5】
請求項1ないし4いずれか1項記載の逆止弁において、抜止大径部と弁座の間にリング状部材が配置されている逆止弁。
【請求項6】
中心部に貫通孔を有する弾性材料からなる弁体を準備するステップ;
この弁体の貫通孔に挿入される弁軸と、該弁体によって閉塞される流路孔とを有する弁座を準備するステップ;及び
上記弁座の弁軸を上記弁体の貫通孔に挿通し、該弁体が流路孔を閉塞した状態において先端部を熱かしめし、抜止大径部を形成するステップ;
を有することを特徴とする逆止弁の製造方法。
【請求項7】
請求項6記載の逆止弁の製造方法において、弁座には、弁体の周縁が弾接する環状突起が形成されている逆止弁の製造方法。
【請求項8】
請求項6または7記載の逆止弁の製造方法において、弁座は、流路ブロックとは別部材から構成されていて、該流路ブロックに結合するステップをさらに含む逆止弁の製造方法。
【請求項9】
請求項6ないし8のいずれか1項記載の逆止弁の製造方法において、抜止大径部と弁体の間にリング状部材を配置した逆止弁の製造方法。
【請求項1】
中心部に貫通孔を有する弾性材料からなる弁体;及び
この弁体の貫通孔に挿入される弁軸と、該弁体によって閉塞される流路孔とを有する弁座;
を備え、
上記弁軸の先端部は、上記弁体の貫通孔に挿通した後、該弁体が流路孔を閉塞した状態において抜止大径部とされていることを特徴とする逆止弁。
【請求項2】
請求項1記載の逆止弁において、抜止大径部は、熱かしめによって形成されている逆止弁。
【請求項3】
請求項1または2記載の逆止弁において、弁座には、弁体の周縁が弾接する環状突起が形成されている逆止弁。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項記載の逆止弁において、弁座は、流路ブロックとは別部材から構成されていて、該流路ブロックに結合されている逆止弁。
【請求項5】
請求項1ないし4いずれか1項記載の逆止弁において、抜止大径部と弁座の間にリング状部材が配置されている逆止弁。
【請求項6】
中心部に貫通孔を有する弾性材料からなる弁体を準備するステップ;
この弁体の貫通孔に挿入される弁軸と、該弁体によって閉塞される流路孔とを有する弁座を準備するステップ;及び
上記弁座の弁軸を上記弁体の貫通孔に挿通し、該弁体が流路孔を閉塞した状態において先端部を熱かしめし、抜止大径部を形成するステップ;
を有することを特徴とする逆止弁の製造方法。
【請求項7】
請求項6記載の逆止弁の製造方法において、弁座には、弁体の周縁が弾接する環状突起が形成されている逆止弁の製造方法。
【請求項8】
請求項6または7記載の逆止弁の製造方法において、弁座は、流路ブロックとは別部材から構成されていて、該流路ブロックに結合するステップをさらに含む逆止弁の製造方法。
【請求項9】
請求項6ないし8のいずれか1項記載の逆止弁の製造方法において、抜止大径部と弁体の間にリング状部材を配置した逆止弁の製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図2】
【図3】
【図4】
【公開番号】特開2008−106865(P2008−106865A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−291054(P2006−291054)
【出願日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]