説明

透水・保水性コンクリート又はモルタル用組成物、その固化物及び製造方法

【課題】透水性と保水性に優れ、特に、乾湿繰返しによっても優れた保水性を維持し、且つ散水による温度低下に優れ、その持続時間が長い透水・保水性コンクリート又はモルタル、その製造方法、並びにその原料となる組成物を提供すること。
【解決手段】本発明の透水・保水性コンクリート又はモルタルは、骨材を磨砕処理した細骨材と、セメントと、粘度100mPa・s以上のCMC水溶液とを含む組成物を固化したものであり、例えば、舗装ブロック、路面ブロック、多孔質コンクリート又はモルタル製品に利用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、優れた透水性及び保水性を有し、舗装材料等に利用できる透水・保水性コンクリート又はモルタル組成物、該組成物を固化した透水・保水性コンクリート又はモルタル及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からヒートアイランド現象を緩和するために、歩道や建築物の屋上等に、透水・保水性コンクリート又はモルタル(以下、単に透水・保水性コンクリートということがある)が利用されている。また、地下水の保持等にも利用されている。このような透水・保水性コンクリートとしては、例えば、特許文献1に、多孔質材料である水砕スラグ等の吸水率の高い骨材及びポルトランドセメント等を用いた舗装材料としての透水・保水性コンクリートが提案されている。
しかし、このような透水・保水性コンクリートは、セメント水和物により多孔質材料が被覆されてしまうため、吸水率が低下するという問題がある。
また、特許文献2には、水砕スラグ、ゼオライト、火山岩等の多孔質の骨材と、水溶性ポリマー等の吸水性樹脂と、高分子材料等の繊維質物質と、ポルトランドセメント等の硬化材料を、0スランプ又は低スランプの状態で硬く練り混ぜて成型ないし施工してなる透水・保水性コンクリート体が提案されている。
このような透水・保水性コンクリート体は、繊維質物質の配合により、曲げ強度を改善しているが、透水・保水性については必ずしも満足できるとは言えない。
【特許文献1】特開平9−208290号公報
【特許文献2】特開2005−314214号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、透水性と保水性に優れ、特に、乾湿繰返しによっても優れた保水性を維持し、且つ散水による温度低下に優れ、その持続時間が長い透水・保水性コンクリート又はモルタル、その製造方法、並びにその原料となる透水・保水性コンクリート又はモルタル用組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、溶融スラグ等の非多孔質骨材を磨砕処理した、粒度及び粒径が整えられた微粒の細骨材と、カルボキシメチルセルロースを溶解した特定粘度以上の水溶性ポリマー水溶液とを組合わせて用いることにより、当該細骨材がセメントにより被覆され、細骨材粒子同士の間隙による毛細管現象によって、優れた吸水率の確保と維持が可能となり、硬化体の強度も確保され、上記課題が解決しうることを見出し、本発明を完成した。
【0005】
即ち、本発明によれば、骨材を磨砕処理した細骨材と、セメントと、粘度100mPa・s以上のカルボキシメチルセルロース(以下、CMCと略す)ポリマー水溶液とを含む透水・保水性コンクリート又はモルタル用組成物が提供される。
また本発明によれば、上記組成物を固化した透水・保水性コンクリート又はモルタルが提供される。
更に本発明によれば、上記組成物を、成型又は施工現場で打ち込んだ後、加振及び/又は加圧し、養生固化することを特徴とする透水・保水性コンクリート又はモルタルの製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0006】
本発明の透水・保水性コンクリート又はモルタルは、特に、骨材を磨砕処理した、粒度及び粒径が整えられた微粒の細骨材と、CMCを溶解した特定粘度以上の水溶性ポリマー水溶液とを組合わせて含むので、透水性と保水性に優れ、特に、乾湿を繰返し施しても優れた保水性を維持し、且つ散水による温度低下に優れ、その持続時間が長いという効果を奏する。従って、本発明の透水・保水性コンクリート又はモルタルは、ヒートアイランド現象等を緩和する舗装材料や建築物の屋上材料等に有用である。
本発明の製造方法は、本発明の透水・保水性コンクリート又はモルタルを、効率よく得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下本発明を更に詳細に説明する。
本発明の組成物は、骨材を磨砕処理した細骨材と、セメントと、特定粘度のCMCポリマー水溶液を含む。
骨材としては、例えば、溶融スラグ、高炉スラグ又は製鋼スラグ等の非多孔質材料の骨材が挙げられる。これらは単独もしくは2種以上の混合物として用いることができる。
骨材の磨砕処理は、例えば、有底円筒体の上部を開口し、中心部が上方に突出した形状の回転ドラムにより、多孔質骨材同士を摩擦させることにより微粒化し、粒度及び粒径を整える処理であり、市販の磨砕機、具体的には、日本鋳造株式会社製の磨砕機を用いて行うことができる。
【0008】
磨砕処理の条件は適宜選択することができるが、本発明の所望の効果を精度良く得るために、得られる細骨材の粗粒率が3.00以下、好ましくは2.70以下、実積率が55%以上、好ましくは65%以上、且つ微粒分量が5〜10%となる条件を選択することが好ましい。
ここで、粗粒率は、JIS A 1102「骨材のふるい分け試験方法」により測定することができ、実積率は、JIS A 1104「骨材の単位容積重量試験方法」により測定することができ、微粒分量は、JIS A 1103「骨材の微粒分量試験方法」により測定することができる。
上記細骨材は、通常、10mmふるいを全部通り、5mmふるいを質量で85%以上通る粒径を有する骨材をいう。
本発明の組成物において、上記細骨材の含有割合は、組成物全量基準で通常30〜50質量%、好ましくは35〜45質量%である。上記範囲外の場合には、所望の透水性及び保水性が得られない恐れがある。
【0009】
上記セメントは特に限定されず、例えば、普通ポルトランドセメント、高炉セメント、早強セメントが挙げられる。
本発明の組成物において、セメントの含有割合は、組成物全量基準で通常10〜30質量%、好ましくは15〜25質量%である。
【0010】
上記CMCポリマー水溶液は、CMCを溶解した水溶液であって、その粘度が100mPa・s以上、好ましくは100〜5000mPa・sのポリマー水溶液である。該粘度が100mPa・s未満の場合には保水性が低下する恐れがある。CMCポリマー水溶液の濃度は、CMCポリマーの分子量を鑑み、上記粘度となるように適宜決定することができる。
CMCポリマー水溶液の粘度測定は以下の方法により行うことができる。
CMC約10gを精秤し、蒸留水900mlを加え、撹拌機(約600rpm)で撹拌溶解させる。溶解水量=試料摂取量×(99−水分%)になるよう補正し、3時間撹拌して、粘度測定液を調整する。次に、25℃±0.2℃の恒温水槽に粘度測定液を入れて25℃とし、粘度をBM型回転粘度計で測定する。ローターの回転開始から3分後の目盛を読み取り、ローターNo.、回転数によって表1の係数を乗じて粘度値を求めることができる。
【0011】
【表1】

【0012】
CMCの重量平均分子量は、通常25000〜500000、好ましくは50000〜400000である。分子量が小さいと、所定以上の粘度を有する水溶性ポリマー水溶液の調製が困難で、所望の効果が得られないおそれがある。
本発明の組成物において、水溶性ポリマー水溶液の含有割合は、組成物全量基準で通常5〜20質量%、好ましくは5〜10質量%である。上記範囲外の場合には、所望の透水性及び保水性が得られないおそれがある。
【0013】
本発明の組成物においては、上記必須の材料以外に、本発明の作用効果を損なうことが無く、他の所望の効果を得るためにその他の材料を含有させることができる。例えば、強度増加及びコンクリートとするために、粗骨材を配合することができる。また、保水性を更に向上させるために、セルロース等の吸水性を有する高分子繊維状物質を含有させることもできる。該高分子繊維状物質としては、例えば、バッカイ社製の「ウルトラファイバー500」(登録商標)が挙げられる。
これらその他の材料を含有させる場合の含有割合は、その目的に応じて適宜決定することができる。
【0014】
本発明の透水・保水性コンクリートは、上記本発明の組成物を固化したものであって、後述する実施例にも示されるように、優れた透水性と保水性を示し、特に、乾湿を繰返し施しても優れた保水性を維持し、且つ散水による温度低下に優れ、その持続時間が長いという作用を示す。
【0015】
本発明の透水・保水性コンクリートを製造するには、例えば、上記本発明の組成物を、所望の型枠に導入して成型するか、施工現場に打ち込んだ後、加振及び/又は加圧し、養生固化することにより得ることができる。
本発明の組成物の混合は、通常、上記組成物においてセメント以外の成分を練り混ぜた後、セメントを加えて再度練り混ぜる方法等により行うことができる。
加振及び加圧は、コンクリートの製造に使用される公知の装置を用いて常法により行うことができる。
【0016】
本発明の透水・保水性コンクリートは、舗装ブロック、路面ブロック、多孔質コンクリート又はモルタル製品に使用することができる。
本発明の組成物は、上記製品の原料として使用でき、また、道路の舗装やグランド、公園の舗装工事において現場施工に利用することができる。
【実施例】
【0017】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
実施例1
吸水率0.67%、粗粒率3.30、実積率54.0%、微粒分量0.9%の溶融スラグを、日本鋳造株式会社製の磨砕機(商品名「スラグ磨砕機」)を用いて磨砕処理し、吸水率0.67%、粗粒率2.49、実積率70.5%、微粒分量8.96%の非多孔質細骨材を調製した。また、平均重合度1400、重量平均分子量330000のCMCを水に溶解し、粘度3000mPa・sのCMC水溶液を調製した。
得られた磨砕処理した非多孔質細骨材400質量部及びCMC水溶液80質量部を混合し、更に、普通ポルトランドセメント200質量部を混練りして、モルタル組成物を調製した。次いで、該モルタル組成物を、所定の型枠に導入し、加振及び加圧することにより成型し、養生固化して、4×4×16cmの試験用ブロックを調製した。
得られた試験用ブロックの吸水率Qを、試験用ブロックの絶乾状態の質量を(WD)、試験用ブロックを24時間吸水させた際の質量を(WW)とし、Q=((WW)−(WD))/(WD)×100により算出した。その結果、吸水率は21.5%であった。
【0018】
比較例1及び参考例1
磨砕処理した非多孔質細骨材の代わりに、比較例1では磨砕処理していない吸水率0.67%、粗粒率3.30、実積率54.0%、微粒分量0.9%の溶融スラグを用い、参考例1では粒度0.99〜1.40mmの球状ガラスビーズ(微粒分量0%)を用いた以外は、実施例1と同様に試験用ブロックを調製し、吸水率を算出した。
その結果、比較例1の試験用ブロックの吸水率は9.0%であり、実施例1よりかなり低いものであった。また、参考例1の試験用ブロックの吸水率は、粒度が整った球状のガラスビーズを用いたにもかかわらず、実施例1より低い14.8%であった。
【0019】
比較例2
CMC水溶液の代わりに、粘度3000mPa・sのポリアクリル酸水溶液を用いた以外は、実施例1と同様に試験用ブロックを調製し、吸水率を算出した。その結果、吸水率は実施例1よりかなり低い9.3%であった。
比較例1及び比較例2の結果より、実施例1における優れた吸収率は、磨砕処理した多孔質細骨材と、特定粘度のCMC水溶液との組合わせにより得られることがわかった。
【0020】
比較例3
実施例1で用いたCMC水溶液の代わりに、平均重合度100、重量平均分子量17000のCMCを水に溶解した、粘度80mPa・sのCMC水溶液を用いた以外は、実施例1と同様に、試験用ブロックを調製し、吸水率を算出した。その結果、吸水率は実施例1より低い11.8%であった。
【0021】
実施例2
実施例1で用いたCMC水溶液の代わりに、平均重合度800、重量平均分子量174000のCMCを水に溶解した、粘度500mPa・sのCMC水溶液を用いた以外は、実施例1と同様に、試験用ブロックを調製し、吸水率を算出した。その結果、吸水率は実施例1より低い14.8%であったが、粒度が整った球状のガラスビーズを用いた参考例1と同程度の高い吸水率が得られた。
【0022】
実施例3
実施例1で調製した磨砕処理した非多孔質細骨材6000質量部と、平均重合度800、重量平均分子量174000のCMC粉末40質量部に水760質量部を混合して調製した、粘度300mPa・sのCMC水溶液800質量部とを混合し、更に普通ポルトランドセメント2000質量部を混練りして、モルタル組成物を調製した。次いで、該モルタル組成物を、所定の型枠に導入し、加振及び加圧することにより成型し、養生固化して、4×4×16cmの試験用ブロックを調製した。
(保水効果の確認試験)
試験用ブロックの絶乾状態の質量を(WD)、試験用ブロックを24時間吸水させた際の質量を(WW)とし、得られた試験用ブロックの吸水率Qを、Q=((WW)−(WD))/(WD)×100により算出した。その後、温度20℃、湿度60%の恒温恒湿室内に放置して、24時間ごとに質量を計測した。その質量を(Wn)とし、Q=((Wn)−(WD))/(WD)×100により、合計25日間、試験用ブロックの吸水率を求め、グラフにプロットした。結果を図1に示す。
(乾湿繰り返し効果の確認試験)
試験用ブロックの絶乾状態の質量を(WD)、試験用ブロックを24時間吸水させた際の質量を(WW)とし、得られた試験用ブロックの吸水率Qを、Q=((WW)−(WD))/(WD)×100により算出した。その後、温度20℃、湿度60%の恒温恒湿室内に放置して、24時間ごとに質量を計測した。その質量を(Wn)とし、Q=((Wn)−(WD))/(WD)×100により、合計25日間、試験用ブロックの吸水率を求めた。但し、試験用ブロックの24時間吸水後、上記恒温恒湿室内で5日間乾燥状態にした後、2日間吸水する工程を繰返し、乾燥及び加湿(吸水)状態を繰返しながら吸水率を測定した。結果を図2に示す。
【0023】
実施例4
モルタル組成物に、吸水性を有する高分子繊維状物質として、セルロース(「ウルトラファイバー500」(登録商標)、バッカイ社製)4質量部を更に加えた以外は、実施例3と同様に試験用ブロックを製造した。得られた試験用ブロックを用いて実施例3と同様に保水効果の確認試験及び乾湿繰り返し効果の確認試験を行った。結果を図1及び図2に示す。
【0024】
比較例4
実施例1で調製した磨砕処理した非多孔質細骨材の代わりに、吸水率1.37%、粗粒率2.79、実積率64.3%、微粒分量1.7%の大井川産細骨材(天然骨材)を用いた以外は、実施例3と同様に試験用ブロックを製造した。得られた試験用ブロックを用いて実施例3と同様に保水効果の確認試験及び乾湿繰り返し効果の確認試験を行った。結果を図1及び図2に示す。
【0025】
比較例5
実施例1で調製した磨砕処理した非多孔質細骨材6000質量部と、実施例3で調製したCMC水溶液の調製に用いたCMC粉末40質量部と、水760質量部とを混合し、更に普通ポルトランドセメント2000質量部を混練りして、モルタル組成物を調製した。次いで、実施例3と同様に試験用ブロックを製造した。得られた試験用ブロックを用いて実施例3と同様に保水効果の確認試験及び乾湿繰り返し効果の確認試験を行った。結果を図1及び図2に示す。
【0026】
図1より、磨砕処理した骨材及び特定粘度のCMC水溶液を含む実施例3及び4の試験用ブロックは、初期の保水効果が大きく、3日間程度保水効果があることが分かった。この際、セルロースを含む実施例4は、実施例3に比して更に保水効果が高いことが分かった。
一方、細骨材として天然骨材を用いた比較例4では、ほとんど保水効果が得られなかった。また、用いた材料の成分は実施例3と同じである比較例5は、CMCを粉体の状態で混合しているので、実施例のような優れた保水性は得られなかった。
図2より、実施例3及び4では、乾燥により水分を失っても、水分補給を行えば保水効果が初期と同程度に回復することが分かった。CMC粉末を混合した比較例5においても保水効果の回復は見られたが、保水効果自体が小さいものであった。
【0027】
実施例5
実施例1で調製した磨砕処理した非多孔質細骨材14000質量部と、CMC粉末120質量部に水2280質量部を混合して調製した、粘度300mPa・sのCMC水溶液2400質量部と、吸水性を有する高分子繊維状物質として、セルロース(「ウルトラファイバー500」(登録商標)、バッカイ社製)60質量部とを混合し、更に、秩父産粗骨材14000質量部及び普通ポルトランドセメント6000質量部を混練りして、コンクリート組成物を調製した。次いで、該コンクリート組成物を、所定の型枠に導入し、加振及び加圧することにより成型し、養生固化して、50×50×6cmの試験用ブロックを調製した。
得られた試験用ブロックを日中の外気温度が30℃以上の室外に設置し、その後、10リットル/m2の散水を行った。散水前後の試験用ブロックの温度を計測し、散水温度挙動を観察した。結果を図3に示す。
また、比較として、上記と同じ条件で、市販の透水・保水性コンクリートブロック、芝生、自然土及びアスファルトについても同様に散水前後の温度を計測し、散水温度挙動を観察した。結果を図3に示す。
図3より、実施例5の試験用ブロックは、散水前の温度は市販の透水・保水性コンクリートブロックより高かったが、散水後の温度は急激に低下し、その持続時間が長いことが分かった。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】実施例3、4及び比較例4、5で行った保水効果の確認試験結果を示すグラフである。
【図2】実施例3、4及び比較例4、5で行った乾湿繰返し効果の確認試験結果を示すグラフである。
【図3】実施例5で行った散水温度挙動試験の結果を示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨材を磨砕処理した細骨材と、セメントと、粘度100mPa・s以上のカルボキシメチルセルロース水溶液とを含む透水・保水性コンクリート又はモルタル用組成物。
【請求項2】
骨材を磨砕処理した細骨材の粗粒率が3.00以下、実積率が55%以上、微粒分量が5〜10%である請求項1記載の組成物。
【請求項3】
骨材が、溶融スラグ、高炉スラグ又は製鋼スラグ等の非多孔質材料である請求項1又は2記載の組成物。
【請求項4】
吸水性を有する高分子繊維状物質及び/又は粗骨材を更に含む請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の組成物を固化した透水・保水性コンクリート又はモルタル。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれかに記載の組成物を、成型又は施工現場で打ち込んだ後、加振及び/又は加圧し、養生固化することを特徴とする透水・保水性コンクリート又はモルタルの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−24118(P2010−24118A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−190223(P2008−190223)
【出願日】平成20年7月23日(2008.7.23)
【出願人】(303057365)株式会社間組 (138)
【出願人】(503044237)株式会社フローリック (9)
【出願人】(508223103)福祉商事株式会社 (1)
【出願人】(502368059)日本製紙ケミカル株式会社 (86)
【Fターム(参考)】