説明

通信システム、情報表示装置に搭載されるプログラム、通信装置、および通信装置に搭載されるプログラム

【課題】通信装置を共用する複数の情報表示装置で通信装置から発せられたエラー情報が受信される場合に、情報表示装置において利便性良くエラー表示を行うこと。
【解決手段】通信装置より受信したエラー情報がエラー対応情報を含まない場合には、情報表示装置にはエラー情報およびエラー対応ボタンが表示され、エラー対応ボタンの押下に応じて通信装置にエラー情報に関連付けられたエラー対応情報が送信され、受信したエラー情報がエラー対応情報を含む場合には、対応緊急度が高くないエラー情報についてはエラーへの対応表明が自装置によるものである場合にエラー情報を表示し、自装置によるものではない場合にはエラー情報を非表示とし、対応緊急度が高いエラー情報については複数の情報表示装置でエラー情報を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の情報表示装置で通信装置を共用するための通信システム、情報表示装置に搭載されるプログラム、通信装置、および通信装置に搭載されるプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
印刷機能やFAX機能等を備えた1台の多機能機と、複数の利用者端末装置とをLANによって接続し、各利用者端末装置で多機能機を共用するシステムが知られている。また、当該システムでは、多機能機にエラーが発生したときは、各利用者端末装置に対してエラー情報が送信される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−205362号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
多機能機にエラーが発生した場合には、多機能機を共用する複数ユーザのうちの何れか1人がエラーに対応すればよい。しかし、各利用者端末装置でエラー情報が受信される結果、複数のユーザが、エラーへの対応を行うために多機能機に集まってきてしまう場合がある。本明細書では、このような不便性を解消するための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明を反映した第1の課題解決手段である通信システムは、通信装置と複数の情報表示装置とが通信可能に接続され、通信装置のステータス情報が情報表示装置に送信される通信システムである。情報表示装置は、通信装置より受信したステータス情報がエラー情報を含む場合に、エラー情報に関連付けられたエラー対応情報を含むか否かを判別する第1判別手段を備える。
【0006】
ここで、例えば、通信装置とは、プリンタ装置、FAX装置、スキャナ装置、あるいはこれらの機能が一体化された多機能機である。また、情報表示装置とは、例えば、パソコンなどの端末装置である。
【0007】
そして、第1判別手段によりエラー対応情報を含まないと判断される場合、エラー情報およびエラー対応ボタンを表示する第1表示手段と、エラー対応ボタンが押下されることに応じて、通信装置にエラー情報に関連付けられたエラー対応情報を送信する第1送信手段とを備える。
【0008】
また、第1判別手段によりエラー対応情報を含むと判断される場合、エラー情報の表示を制限する表示制限手段を備える。
【0009】
通信装置は、受信したエラー対応情報をエラー情報に関連付けて記憶するエラー対応情報記憶手段と、エラー情報、またはエラー情報およびエラー情報記憶手段に記憶されているエラー対応情報を、複数の情報表示装置に同報送信する第2送信手段とを備える。
【0010】
複数の情報表示装置が通信装置からステータス情報としてエラー情報を受信すると、第1判別手段によりエラー対応情報の有無が判別される。エラー対応情報が含まれず、当該エラー情報に対して対応表明がなされていないと判別されると、各々の情報表示装置には、エラー情報とエラー対応ボタンが表示され、エラー対応ボタンの押下によりエラーに対応することを促す表示がなされる。何れかの情報表示装置においてエラー対応ボタンが押下されると、エラー対応ボタンを押下した情報表示装置がエラー対応の表明をしたものとしてエラー対応情報が通信装置に送信される。
【0011】
これにより、未対応のエラー情報に対しては、エラー情報と共にエラー対応ボタンが情報表示装置に表示され、エラー対応ボタンの押下によりエラーへの対応を表明するように促すことができる。そして、エラー対応を表明した情報表示装置については、エラー対応情報を通信装置へ送信することにより、当該エラーへの対応を表明した情報表示装置を把握することができる。
【0012】
第1判別手段によりエラー対応情報を含むと判断され、エラー情報と共にエラー対応情報を受信すると、表示制限手段がエラー情報の表示を制限する。
【0013】
これにより、エラー対応の表明があった後は、情報表示装置へのエラー情報が非表示とされる。エラー対応を表明すれば、その後はエラー対応の表明を促す注意喚起を行う必要がない。エラー表示はされないことが好都合である。
【0014】
また、本発明を反映した第2の課題解決手段である通信システムは、第1の課題解決手段である通信システムであって、第1判別手段によりエラー対応情報を含むと判断される場合、エラー対応情報は自装置の第1送信手段が送信したものであるか否かを判断する確認手段と、確認手段により自装置が送信したものであると判断される場合には、エラー情報を表示する第2表示手段と備える。
【0015】
第1判別手段によりエラー対応情報を含むと判断される場合には、確認手段により、エラー対応情報に応じてエラー対応を表明した情報表示装置が自装置であるか否かが確認される。自装置がエラーへの対応を表明したならばエラー情報が第2表示手段により表示される。
【0016】
これにより、エラー対応の表明をした情報表示装置に対してのみエラー情報の表示が行われる。エラー対応を表明した情報表示装置に対してエラー情報を表示することにより、実際のエラー対応の処理を行うように注意喚起を行うことができる。
【0017】
また、本発明を反映した第3の課題解決手段である通信システムは、第1または第2の課題解決手段である通信システムであって、エラー情報を段階的に定義される対応緊急度の何れに当るかを判別する第2判別手段を備え、第1判別手段によりエラー対応情報を含むと判断される場合であって、第2判別手段によりエラー情報が規定段階の対応緊急度より高い段階であると判断される場合には、エラー情報を表示する第3表示手段を備える。
【0018】
第1判別手段によりエラー対応情報を含むと判断される場合であっても、第2判別手段により第2判別手段によりエラー情報が規定段階の対応緊急度より高い段階であると判断される場合には、表示制限手段に関わらず、エラー情報が第3表示手段により表示される。
【0019】
これにより、複数の情報表示装置に同報送信して、エラーに対応中であることを報知することができる。ここで、対応緊急度が規定段階より高いエラー情報とは、例えば、「用紙切れです」、「紙詰まりが発生しました」、「インク切れです」等、機能停止の状態を示すエラー情報を指す。これに対して、対応緊急度が規定段階より高くないエラー情報とは、例えば、「インク残量が少なくなりました」、「定期メンテナンスの時期が近付きました」等、事前に注意を喚起するエラー情報を指す。この場合には、上記の表示制限手段により、エラー情報の再度の表示が制限される。
【0020】
また、本発明を反映した第4の課題解決手段である通信システムは、第1乃至第3の少なくとも何れかの課題解決手段である通信システムであって、第1乃至第3表示手段の少なくとも何れか1つは、追加コメントの入力を受け付ける追加コメント入力欄を備え、情報表示装置は、第2または第3表示手段が追加コメント入力欄を備える場合には、入力された追加コメントをエラー対応情報に含むものとして通信装置に送信する第3送信手段を備える。
【0021】
これにより、情報表示装置では、表示されたエラー情報に対して自由なコメントとして追加コメントを入力することができる。第1表示手段が追加コメント入力欄を備える場合には第1送信手段により、第2または第3表示手段が追加コメント入力欄を備える場合には第3送信手段により、入力された追加コメントをエラー対応情報に含むものとして通信装置に送信することができる。
【0022】
また、本発明を反映した第5の課題解決手段である通信システムは、第1乃至第4の少なくとも何れかの課題解決手段である通信システムであって、第1乃至第3表示手段の少なくとも何れか1つは、エラー情報に応じてあらかじめ定められている第1基本コメント、または/および通信装置から送信されるエラー対応情報に含まれる追加コメントを表示する第1コメント表示欄を備える。
【0023】
これにより、エラー情報に対応した第1基本コメントをあらかじめ備えておけば、第1コメント表示欄にエラー情報に即したメッセージを表示することができる。更に、追加コメントも表示することができる。
【0024】
また、本発明を反映した第6の課題解決手段である通信システムは、第2乃至第5の少なくとも何れかの課題解決手段である通信システムであって、第2または第3表示手段の少なくとも何れか1つは、エラー情報に応じてあらかじめ定められている第2基本コメント、または/および通信装置から送信されるエラー対応情報に含まれる追加コメントを表示する第2コメント表示欄を備え、第2基本コメントの少なくとも一部は、通信装置から送信されるエラー対応情報に置き換えられて表示される。
【0025】
これにより、第2基本コメント中の一部をエラー対応情報に置き換えて表示することができる。個々のエラー対応に即したメッセージを表示することができる。
【0026】
また、本発明を反映した第7の課題解決手段である通信システムは、第2乃至第6の課題解決手段である通信システムであって、エラー対応情報は、エラー対応ボタンが押下された情報表示装置の識別子を含み、確認手段は、該識別子を自装置の識別子と比較する。 これにより、エラー対応した情報表示装置が自装置であるか否かの確認を行うことができる。
【0027】
また、本発明を反映した第8の課題解決手段である通信システムは、第1乃至第7の課題解決手段である通信システムであって、エラー対応情報記憶手段に記憶されているエラー対応情報は、通信装置において、関連するエラー情報の原因であるエラー状態が解消されることに応じて、消去される。
【0028】
また、本発明を反映した第9の課題解決手段であるプログラムは、情報表示装置を制御するプログラムであって、情報表示装置を、通信装置より受信したステータス情報がエラー情報を含む場合に、エラー情報に関連付けられたエラー対応情報を含むか否かを判別する第1判別手段と、エラー情報を段階的に定義される対応緊急度の何れに当るかを判別する第2判別手段と、第1判別手段によりエラー対応情報を含まないと判断される場合、エラー情報およびエラー対応ボタンを表示する第1表示手段と、エラー対応ボタンが押下されることに応じて、通信装置にエラー情報に関連付けられたエラー対応情報を送信する第1送信手段と、第2判別手段によりエラー情報が規定段階の対応緊急度より高くないと判断され、第1判別手段によりエラー対応情報を含むと判断される場合、エラー対応情報は自装置の第1送信手段が送信したものであるか否かを判断する確認手段と、確認手段により自装置が送信したものであると判断される場合には、エラー情報を表示し、確認手段により自装置が送信したものではないと判断される場合には、エラー情報を非表示とする第2表示手段と、第2判別手段によりエラー情報が規定段階の対応緊急度より高いと判断され、第1判別手段によりエラー対応情報を含むと判断される場合には、エラー情報を表示する第3表示手段として機能させる。
【0029】
また、本発明を反映した第10の課題解決手段である通信装置は、複数の情報表示装置と通信可能に接続され、情報表示装置にステータス情報を送信する通信装置であって、送信したステータス情報がエラー情報を含む場合に、該エラー情報に応じたエラー対応情報を受信する受信手段と、受信したエラー対応情報をエラー情報に関連付けて記憶するエラー対応情報記憶手段と、エラー情報、またはエラー情報およびエラー情報記憶手段に記憶されているエラー対応情報を、複数の情報表示装置に送信する第2送信手段とを備える。
【0030】
また、本発明を反映した第11の課題解決手段であるプログラムは、通信装置を制御するプログラムであって、通信装置を、送信したステータス情報がエラー情報を含む場合に、該エラー情報に応じたエラー対応情報を受信する受信手段と、受信したエラー対応情報をエラー情報に関連付けて記憶するエラー対応情報記憶手段と、エラー情報、またはエラー情報およびエラー情報記憶手段に記憶されているエラー対応情報を、複数の情報表示装置に送信する第2送信手段として機能させる。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、通信装置から送信されるエラー情報を複数の情報表示装置が受信するにあたり、エラーの対応緊急度やエラー対応中の状態であるか否かの別に応じて、各々の情報表示装置でエラー表示を的確に行うことができる。複数の情報表示装置により通信装置を共有する場合に、通信装置でのエラーに的確に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】実施形態の通信システムの概略図である。
【図2】PCにおいて多機能機のステータス情報を表示するためのPC側フロー図である。
【図3】PCにおいて多機能機のステータス情報を表示するための多機能機側フロー図である。
【図4】ステータス情報に含まれるエラー情報のうち、致命的なエラーであると定義されるエラー情報を示すテーブルである。
【図5】エラー情報に応じて表示される定型コメントのテーブルである。
【図6】エラー情報に関連付けられるエラー対応情報のテーブルである。
【図7】エラー対応の表明がなされる前のエラー情報の表示例である。
【図8】致命的なエラーではないエラー情報について、エラー対応表明後の表示例である。
【図9】致命的なエラーであるエラー情報について、エラー対応表明後の表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図面を参照して実施形態を説明する。図1は、本実施例の通信システム2の概略図を示す。通信システム2は、多機能機10aないし10cと、PC70aないし70cとを備える。多機能機10aないし10c、およびPC70aないし70cは、LAN回線4を介して互いに通信可能に接続されている。
【0034】
多機能機10aについて説明をする。なお多機能機10b、10cは多機能機10aと同じであるため、説明を省略する。多機能機10aは、制御部12、タッチパネル50、キーパッド52、印刷部54、FAX部58、ネットワークインターフェイス60、PSTNインターフェイス62、スキャナ部64を有する。ネットワークインターフェイス60は、LAN回線4に接続されている。制御部12は、CPU14、ROM16、RAM30、NVRAM40を有する。
【0035】
CPU14は、ROM16に記憶されRAM30に展開された各種のプログラムに従って様々な処理を実行する。基本機能プログラム18は、多機能機10aの基本的な動作を制御するためのプログラムである。基本機能プログラム18は、例えば、時刻情報を記憶しているプログラム、印刷部54、FAX部58、スキャナ部64等を制御するための各種制御プログラムを含んでいる。
【0036】
またCPU14は、多機能機10aのステータス情報(装置状態)をリアルタイムに監視する。ステータス情報は、エラー状態を表すエラー情報や、処理の進行状態を表す処理ステータス情報などの各種のステータス情報を含む。また、エラー情報には、印刷部54の印刷関係のエラー情報、FAX部58のFAX関係のエラー情報、およびスキャナ部64のスキャナ関係のエラー情報などがある。印刷関係およびFAX関係のエラー情報とは、印刷機能に関連して発生するエラーを表す対応情報である。例えば、用紙切れエラー、用紙詰まりエラー、インク切れエラーなどの情報がある。また、インク残量が少なくなっている状態を報知する場合や、定期メンテナンスの時期が近付いていることを報知する場合などの注意喚起に関する情報がある。前者のエラー情報は、ただちに対処すべきエラー情報であり対応緊急度の高いエラー情報である。対応しなければ機能を完結することができないという意味で致命的なエラー情報である。後者のエラー情報は、注意喚起の情報でありただちに対処する必要はない。対応緊急度の高くないエラー情報である。対応すべき時期までに時間的な猶予があるという意味で致命的でないエラー情報である。
【0037】
RAM30は、基本機能ワーク領域32および多機能機ステータステーブルT11を備える。基本機能ワーク領域32は、基本機能プログラム18に従って処理が実行される過程で生成される各種データを記憶するための記憶領域である。
【0038】
また、多機能機ステータステーブルT11の記憶内容の一例を図6に示す。多機能機ステータステーブルT11は、エラー情報101ごとに、対応ID<x1>102、対応表明日時<x2>103、および追加コメント104を含むエラー対応情報を記憶する。エラー情報101は、多機能機10aから発せられるエラーコードに対応する情報である。エラー情報101は、エラーコードに応じたエラーメッセージという文章の形式で記憶されておる。例えば、「用紙切れ」、「インク残量少ない」等のメッセージが記憶されている。
【0039】
対応ID<x1>102、対応表明日時<x2>103、および追加コメント104を含むエラー対応情報は、後述するように、多機能機10aにおいて発せられたエラー情報がPC70aないし70cに送信された後、PC70aないし70cの何れかにおいてエラー情報に対して対応処理を行うと表明した場合に、当該PCから返される情報である。
【0040】
対応ID<x1>102は、エラー対応を表明したPCの識別子(ID)が記憶される。例えば、PC70aが対応を表明した場合には対応ID<x1>102に70aが記憶され、PC70cが対応を表明した場合には対応ID<x1>102に70cが記憶される。対応表明日時<x2>103は、エラー対応を表明した時点の時刻が記憶される。例えば、2009年9月10日、13:00等のように、日付と時間が記憶される。この場合の日時は、エラー対応すると表明するための意思を入力した時点(後述するエラー対応ボタン202を押下した時点)、PCがエラー対応情報を送信した時刻、多機能機がエラー対応情報を受信した時刻など、エラー対応表明と関連付けられる時間を定義することができる。追加コメント104は、後述する追加コメント104の入力受付により入力された任意のコメントが記憶される。操作部84を使用して自由な文字列を入力することができる。
【0041】
ここで、対応ID<x1>102、対応表明日時<x2>103における<x1>、<x2>は、各々、対応ID、対応表明日時が設定される変数を示す。後述するように、コメント中に変数<x1>、<x2>がある場合、多機能機ステータステーブルT11に記憶されている対応ID<x1>102、対応表明日時<x2>103に置き換えられて表示される。
【0042】
次に、PC70aについて説明する。なお、PC70b、70cはPC70aと同様であるため、詳細な説明は省略する。PC70aは、CPU72、ハードディスク74、表示部82、操作部84、RAM90を有する。表示部82は、様々な情報を表示することができる。操作部84は、キーボードやマウス等によって構成される。PC70aを使用するユーザは、操作部84を操作することによって、様々な指示や情報をPC70aに入力することができる。ハードディスク74は、基本プログラム76を備える。基本プログラム76は、PC70aの基本的な動作を制御するためのプログラムである。基本プログラム76の一例としては、多機能機10aないし10cから発せられる各種のステータス情報を表示部82に表示するステータスモニタプログラムが挙げられる。ステータスモニタプログラムは、起動されるとPC70aに常駐し、多機能機10aに対して定期的にステータス情報の問い合わせを行う。これにより、PC70aにおいて、多機能機10aのステータス情報を常時監視する。
【0043】
RAM90は、PCステータステーブルT21を備える。PCステータステーブルT21の記憶内容の一例を、図4、図5に示す。図4は、ステータス情報に含まれるエラー情報のうち、致命的なエラーであると定義されるエラー情報を示すテーブルである。ここで致命的なエラー情報の一例としては、「用紙切れ」、「紙詰まり」、「インク(トナー)切れ」が挙げられる。図4のテーブルにリストアップされていないエラー情報は、致命的でないエラー情報とされる。例えば、「インクの残量が少ない」、「定期メンテナンスの時期が近付きました」などである。また、図5は、エラー情報に応じて表示される定型コメントのテーブルである。PC70aの表示部82にエラー情報を表示する場合、エラー情報ごと、エラー対応中であるか否かの違いにより、定型的に表示されるコメントが記憶されている。例えば、未対応である場合に「対応される場合は、エラー対応ボタンを押してください。」とのコメントを表示するようにしてもよい。対応済みの場合は、「<x1>さんが対応中です。」とのコメントを表示するようにしてもよい。ここで、<x1>は対応ID<x1>102に対応する文字列が表示される。また、「<x2>に対応ボタンを押されましたので準備してください。」とのコメントを表示するようにしてもよい。ここで、<x2>は対応表明日時<x2>103に対応する文字列が表示される。
【0044】
尚、エラー情報に応じた定型コメントのテーブル(図5)については、PCステータステーブルT21に代えて、多機能機ステータステーブルT11に記憶することも可能である。
【0045】
動作について、図2、図3のフローチャートに基づき説明する。図2のフローチャートは、PC70aないし70cにおいて稼働するステータスモニタプログラムのフローである。なお、PC70b、70cの動作はPC70aと同様であるため、必要に応じて説明する以外はPC70aを代表して説明する。また、ステータスモニタプログラムは多機能機10aないし10cについて同様にモニタ動作を行う。以下の説明では、必要に応じて説明する以外は多機能機10aを代表として説明する。
【0046】
ステータスモニタプログラムは、実行後PC70aのメモリに常駐し、電源がオフされるまで定期的に繰り返しモニタ動作が実行される。実行が開始されると、多機能機10aに対してステータス情報を問い合わせる(S11)。この場合、通信可能な複数の多機能機10aないし10cがあれば、多機能機ごとに順次問い合わせを行っていく。問い合わせたステータス情報にエラー情報が含まれない場合には(S12:No)、以下の処理は行わず、次回の問合せ時間までモニタ動作を休止する(S20:No)。
【0047】
ステータス情報にエラー情報が含まれる場合には(S12:Yes)、そのエラー情報が致命的なエラーであるか否かが判断される(S12)。この判断は、PCステータステーブルT21に記憶されている致命的エラーを定義したテーブル(図4)により行われる。致命的なエラーではないと判断されれば(S13:No)、処理(S14)に移り、致命的なエラーであると判断されれば(S13:Yes)、処理(S15)に移る。処理(S14)、(S15)では、共に、エラー情報が過去の何れかのモニタ動作のタイミングでエラーに対応する旨の表明を得ているか否かが判断される。この判断は、多機能機10aから受信したステータス情報にエラー情報に関連付けられているエラー対応情報があるか否かで行われる。既に対応表明があれば、多機能機ステータステーブルT11に記憶されているエラー情報とエラー対応情報とを関連付けるテーブル(図6)からエラー対応情報が送られてくる。対応表明のある場合(S14:Yes),(S15:Yes)には、エラー情報が致命的であるか否かの違いに応じた処理が行われる。この処理については後述する。
【0048】
対応表明のない場合(S14:No),(S15:No)には処理(S16)に移る。処理(S16)では、表示部82にエラー情報、エラー対応ボタンを表示する。表示画面の一例を図7に示す。ダイアログ200が表示される。ダイアログ200には、「インク残量が少ないです。」とのエラー情報201、エラーに対応する旨の表明をする場合に押下するエラー対応ボタン202が表示される。更に、「対応される場合は、「エラー対応ボタン」を押して下さい。」との定型コメント203が表示される。このコメントは、エラー情報に応じてあらかじめ定められている定型のコメントである。PCステータステーブルT21に記憶されている定型コメントのテーブル(図5)から選択されて表示される。加えて、追加コメント104の入力欄204が表示される。追加コメント104の入力欄204には、追加コメント104の入力受付(S17)により入力が促される。追加コメント104の入力の有無に関わらず、エラー対応ボタン202が押下されると(S18:Yes)、多機能機10aに対して、エラー対応情報が送信される(S19)。ここで送信されるエラー対応情報は、エラー対応の表明に関する情報である。具体的には、例えば、エラー対応ボタン202が押下されたPC70aのID(対応ID102)、ボタン押下日時(対応表明日時103)、追加コメント104の入力欄204に入力された追加コメント104である。
【0049】
致命的エラーではなく(S13:No)、かつ既にエラー対応表明のある場合(S14:Yes)には、多機能機10aから受信したエラー対応情報による対応表明が自身のPC10aによるものか否かが判断される(S21)。具体的には、例えば、エラー対応情報に含まれる対応ID102が自身のPC10aのIDと一致するか否かにより行われる。一致しなければ(S21:No)、PC10aは、本エラーに対応する旨の表明をしていないことになり、対応完了に向けての注意喚起を目的とする表示は不要であるので、表示部82には表示をせず計時処理(S20)に移る。
【0050】
一致していれば(S21:Yes)、PC10aは、本エラーに対応する旨の表明をしたPCである。対応完了に向けての注意喚起を表示することが有効である。エラー情報およびエラー対応情報を表示部82に表示する(S22)。表示画面の一例を図8に示す。表示画面(図7)に対して、処理(S19)により多機能機10aに送信された情報が表示される場合を例示する。ダイアログ210には、「インク残量が少ないです。」とのエラー情報211、エラー対応中である旨の表示212が表示される。また、「2009年9月10日、17:00に対応ボタンを押されましたので準備して下さい。」との定型コメント213、および「来週は出張のため不在、今週中に交換すること。」との追加コメント214Aが表示される。ここで、定型コメント213は、PCステータステーブルT21に記憶されている定型コメントのテーブル(図5)から、「<x2>に対応ボタンを押されましたので準備して下さい。」が選択される。この場合、変数<x2>は、エラー対応情報の対応表明日時103である「2009年9月10日、17:00」に置き換えられる。また、追加コメント214Aは、表示画面(図7)の入力欄204に、処理(S17)に応じて入力されたコメントが表示されたものである。加えて、追加コメント104の入力欄214Bが表示される。追加コメント104の入力欄214Bには、追加コメント104の入力受付(S23)により入力が促される。追加コメント104の入力の有無に関わらず、入力終了と判断されると(S24:Yes)、多機能機10aに対して、エラー対応情報の一部として追加コメント104を送信する(S25)。
【0051】
致命的エラーであり(S13:Yes)、かつ既にエラー対応表明のある場合(S15:Yes)には、エラー情報およびエラー対応情報を表示部82に表示する(S26)。表示画面の一例を図9に示す。ダイアログ220には、「用紙切れです。」とのエラー情報221、エラー対応中である旨の表示222が表示される。また、「○○さんが対応中です。」との定型コメント223、および「用紙在庫ありませんでした。入荷し次第補充いたします。」との追加コメント224Aが表示される。ここで、定型コメント223は、PCステータステーブルT21に記憶されている定型コメントのテーブル(図5)から、「<x1>さんが対応中です。」が選択される。この場合、変数<x1>は、エラー対応情報の対応ID102より特定される名前に置き換えられる。加えて、追加コメント104の入力欄224Bが表示される。追加コメント104の入力欄224Bには、追加コメント104の入力受付(S27)により入力が促される。追加コメント104の入力の有無に関わらず、入力終了と判断されると(S28:Yes)、多機能機10aに対して、エラー対応情報の一部として追加コメント104を送信する(S25)。
追加コメント224Aは、過去のモニタ動作において、表示画面(図9)の入力欄224Bに処理(S27)に応じて入力されたコメントが表示されたものである。
【0052】
表示画面(図9)は、対応すべきエラーが致命的エラーであるため、すべてのPC70aないし70cに表示される。すべてのユーザに対してエラーへの対応状況を表示すると共に、入力欄224Bが設けられていることより、すべてのPCから随時、最新の状況を表明することができ、致命的エラーに対して迅速かつ的確に対応および確認をすることができる。
【0053】
尚、処理(S25)では、処理(S23)、(S27)において追加コメント104の有無に関わらず多機能機10aに送信処理を行うフローを例示したが、本願はこれに限定されるものではない。処理(S25)に先立って、追加コメント104の入力があったか否かを判断し、入力があった場合のみ処理(S25)を行う構成とすることも可能である。
【0054】
処理(S20)では計時処理を行う。モニタ動作を行うために設定された一定時間の経過ごとに(S20:Yes)、処理(S11)の処理に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0055】
図3のフローチャートは、ステータスモニタプログラムが稼働する際に多機能機10aないし10cにおいて行われるフローである。
【0056】
多機能機10aでは、PC70aからの問い合わせがあるか否かを判断しており(S41:No)、問い合わせを確認すると(S41:Yes)、ステータス情報をPC70aに送信する(S42)。このとき、ステータス情報がエラー情報を含む場合には、定型コメント、およびエラー対応情報が記憶されている場合にはエラー対応情報も送信する。PC70aからの問い合わせに対して送信を行うにあたり、多機能機ステータステーブルT11にエラー対応情報が記憶されていない場合には(S43:No)、PC70aからのエラー対応情報の受信を待つ(S44:No)。エラー対応情報の受信に応じて(S44:Yes)、多機能機ステータステーブルT11に記憶されているエラー情報とエラー対応情報とを関連付けるテーブル(図6)にエラー対応情報を記憶する(S45)。また、PC70aからの問い合わせに対して送信を行うにあたり、多機能機ステータステーブルT11にエラー対応情報が記憶されている場合には(S43:Yes)、PC70aからの追加コメント104の受信を待つ(S46:No)。追加コメント104の受信に応じて(S46:Yes)、多機能機ステータステーブルT11に記憶されているエラー情報とエラー対応情報とを関連付けるテーブル(図6)において、追加コメント104を記憶してエラー対応情報を更新する(S47)。
【0057】
尚、図3のフローチャートでは、エラー対応情報、あるいは追加コメント104は、必ずPC70aから送信されてくるものとしてフローを説明した。しかしながら、エラー対応情報や追加コメント104の送信がないまま、PC70aからの問い合わせを受信する場合も考えられる。この場合には、処理(S44)および処理(S46)に対して処理(S41)を優先することで対応可能である。処理(S44)または処理(S46)において判断処理を行っている場合でも、処理(S41)での判断処理によりPC70aからの問い合わせがあった場合には(S41:Yes)、処理(S44)または処理(S46)を終了して処理(S42)を行うことで対応することができる。
【0058】
ここで、多機能機10aないし10cは通信装置の一例である。PC70aないし70cは情報表示装置の一例である。また、処理(S13)が第2判別手段の一例であり、処理(S14)、(S15)が第1判別手段の一例である。また、処理(S16)が第1表示手段の一であり、処理(S22)が第2表示手段の一例であり、処理(S26)が第3表示手段の一例である。また、処理(S19)が第1送信手段の一例であり、処理(S42)が第2送信手段の一例であり、処理(S25)が第3送信手段の一例である。また、処理(S21)が確認手段の一例である。また、処理(S21:NO)が表示制限手段の一例である。
【0059】
また、入力欄204が追加コメント入力欄の一例であり、入力欄204、214B、224Bが追加コメント入力欄の一例である。また、図5の定型コメントのうち、「対応される場合は、「エラー対応ボタン」を押してください。」が第1基本コメントの一例であり、定型コメント203、追加コメント214A、224Aが第1コメント表示欄の一例である。また、図5の定型コメントのうち、「<x1>さんが対応中です。」、「<x2>に対応ボタンを押されましたので準備して下さい。」が第2基本コメントの一例であり、定型コメント213、223が第2コメント表示欄の一例である。
【0060】
以上、詳細に説明したように、本実施形態によれば、未対応のエラー情報に対しては、図7に示すように、PCのダイアログ200にエラー情報201と共にエラー対応ボタン202が表示され、エラー対応の表明を促すことができる。エラー対応ボタン202を押下すれば多機能機にエラー対応情報がエラー情報に関連付けられて送信され、多機能ステータステーブルT11に記憶される。多機能機ごとに発生するエラーに対する対応状況を把握することができる。これにより、多機能機ごとにエラー情報に応じてエラー対応するPCを特定することができる。
また、対応緊急度の高くないエラー(致命的ではないエラー)については、エラー対応の表明があった後は、エラー対応の表明をしたPCの表示部82においてのみエラー情報の表示が行われる。図8に表示の一例を示す。エラー対応を表明したPCに対してのみ、その後もエラー情報およびエラー対応情報を表示することにより、エラー対応を行うための注意喚起を行うことができる。
また、対応緊急度の高いエラー(致命的なエラー)については、すべてのPCの表示部82にエラー情報およびエラー対応情報が表示される。緊急に対応するための的確な情報が表示される。
また、エラー情報に応じた定型コメントが予め供えられているので、エラー情報の表示の際、的確なメッセージと共にエラー情報を表示することができる。さらに、追加コメントの入力を受け付けるので、個別の事情を反映させたコメントを表示することができる。
【0061】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、複数の多機能機10aないし10cを備える場合を例示して説明したが、本願では、多機能機を1つ備える通信システムにおいても同様に適用することができる。
また、本実施形態では、多機能機とPCとの間でステータス情報のモニタ動作が行われる場合を例示して説明したが、本願はこれに限定されるものではない。多機能機に代えてプリンタ装置、FAX装置、スキャナ装置を備えていても同様に構成することができる。更に、その他の通信装置であっても本願を適用することが可能である。
また、実施形態ではLAN回線4により通信システムが構築される場合について説明したが、本願はこれに限定されるものではない。互いの通信を可能とするシステムであれば、特定の通信トポロジ−に限定されるものではないことは言うまでもない。
また、実施形態では、PC70aないし70cの何れかにおいて、エラー情報に対して対応処理を行うと表明した場合に、エラー対応情報の1つである対応ID<x1>102として当該PCの識別子(ID)を充てる場合を説明した。しかしながら、本願はこれに限定されるものではない。PCが複数のユーザに共有され、個々のユーザが個別にIDを有してPCを使用する場合には、対応ID<x1>102としてユーザのIDを充ててもよい。
【符号の説明】
【0062】
2 通信システム
4 LAN回線
10aないし10c 多機能機
70aないし70c PC
82 表示部
T11 多機能ステータステーブル
T21 PCステータステーブル
101 エラー情報
102 対応ID
103 対応表明日時
104 追加コメント
200、210、220 ダイアログ
202 エラー対応ボタン
203、213、223 定型コメント
204、214B、224B 入力欄
214A、224A 追加コメント


【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信装置と複数の情報表示装置とが通信可能に接続され、前記通信装置のステータス情報が前記情報表示装置に送信される通信システムであって、
前記情報表示装置は、
前記通信装置より受信した前記ステータス情報がエラー情報を含む場合に、前記エラー情報に関連付けられたエラー対応情報を含むか否かを判別する第1判別手段と、
前記第1判別手段により前記エラー対応情報を含まないと判断される場合、前記エラー情報およびエラー対応ボタンを表示する第1表示手段と、
前記エラー対応ボタンが押下されることに応じて、前記通信装置に前記エラー情報に関連付けられた前記エラー対応情報を送信する第1送信手段と、
前記第1判別手段により前記エラー対応情報を含むと判断される場合、前記エラー情報の表示を制限する表示制限手段と、を備え、
前記通信装置は、
受信した前記エラー対応情報を前記エラー情報に関連付けて記憶するエラー対応情報記憶手段と、
前記エラー情報、または前記エラー情報および前記エラー情報記憶手段に記憶されている前記エラー対応情報を、前記複数の前記情報表示装置に送信する第2送信手段とを備えることを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記第1判別手段により前記エラー対応情報を含むと判断される場合、前記エラー対応情報は自装置の前記第1送信手段が送信したものであるか否かを判断する確認手段と、
前記確認手段により自装置が送信したものであると判断される場合には、前記エラー情報を表示する第2表示手段と備えることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記エラー情報を段階的に定義される対応緊急度の何れに当るかを判別する第2判別手段を備え、
前記第1判別手段により前記エラー対応情報を含むと判断される場合であって、前記第2判別手段により前記エラー情報が規定段階の対応緊急度より高い段階であると判断される場合には、前記エラー情報を表示する第3表示手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記第1乃至第3表示手段の少なくとも何れか1つは、
追加コメントの入力を受け付ける追加コメント入力欄を備え、
前記情報表示装置は、
前記第2または第3表示手段が前記追加コメント入力欄を備える場合には、入力された追加コメントを前記エラー対応情報に含むものとして前記通信装置に送信する第3送信手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3の少なくとも何れか1項に記載の通信システム。
【請求項5】
前記第1乃至第3表示手段の少なくとも何れか1つは、
前記エラー情報に応じてあらかじめ定められている第1基本コメント、または/および前記通信装置から送信される前記エラー対応情報に含まれる前記追加コメントを表示する第1コメント表示欄を備えることを特徴とする請求項1乃至4の少なくとも何れか1項に記載の通信システム。
【請求項6】
前記第2または第3表示手段の少なくとも何れか1つは、
前記エラー情報に応じてあらかじめ定められている第2基本コメント、または/および前記通信装置から送信される前記エラー対応情報に含まれる前記追加コメントを表示する第2コメント表示欄を備え、
前記第2基本コメントの少なくとも一部は、前記通信装置から送信される前記エラー対応情報に置き換えられて表示されることを特徴とする請求項2乃至5の少なくとも何れか1項に記載の通信システム。
【請求項7】
前記エラー対応情報は、前記エラー対応ボタンが押下された前記情報表示装置の識別子を含み、
前記確認手段は、該識別子を自装置の識別子と比較することを特徴とする請求項2乃至6の少なくとも何れか1項に記載の通信システム。
【請求項8】
前記エラー対応情報記憶手段に記憶されている前記エラー対応情報は、前記通信装置において、関連する前記エラー情報の原因であるエラー状態が解消されることに応じて、消去されることを特徴とする請求項1乃至7の少なくとも何れか1項に記載の通信システム。
【請求項9】
情報表示装置に搭載され、該情報表示装置に通信可能に接続された通信装置のステータス情報を受信するために、前記情報表示装置を制御するプログラムであって、
前記情報表示装置を、
前記通信装置より受信した前記ステータス情報がエラー情報を含む場合に、前記エラー情報に関連付けられたエラー対応情報を含むか否かを判別する第1判別手段と、前記エラー情報を段階的に定義される対応緊急度の何れに当るかを判別する第2判別手段と、
前記第1判別手段により前記エラー対応情報を含まないと判断される場合、前記エラー情報およびエラー対応ボタンを表示する第1表示手段と、
前記エラー対応ボタンが押下されることに応じて、前記通信装置に前記エラー情報に関連付けられた前記エラー対応情報を送信する第1送信手段と、
前記第2判別手段により前記エラー情報が規定段階の対応緊急度より高くないと判断され、前記第1判別手段により前記エラー対応情報を含むと判断される場合、前記エラー対応情報は自装置の前記第1送信手段が送信したものであるか否かを判断する確認手段と、
前記確認手段により自装置が送信したものであると判断される場合には、前記エラー情報を表示し、前記確認手段により自装置が送信したものではないと判断される場合には、前記エラー情報を非表示とする第2表示手段と、
前記第2判別手段により前記エラー情報が規定段階の対応緊急度より高いと判断され、前記第1判別手段により前記エラー対応情報を含むと判断される場合には、前記エラー情報を表示する第3表示手段として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
複数の情報表示装置と通信可能に接続され、前記情報表示装置にステータス情報を送信する通信装置であって、
送信した前記ステータス情報がエラー情報を含む場合に、該エラー情報に応じたエラー対応情報を受信する受信手段と、
受信した前記エラー対応情報を前記エラー情報に関連付けて記憶するエラー対応情報記憶手段と、
前記エラー情報、または前記エラー情報および前記エラー情報記憶手段に記憶されている前記エラー対応情報を、前記複数の前記情報表示装置に送信する第2送信手段とを備えることを特徴とする通信装置。
【請求項11】
通信装置に搭載され、該通信装置に通信可能に接続された複数の情報表示装置に前記通信装置のステータス情報を送信するために、前記通信装置を制御するプログラムであって、
前記通信装置を、
送信した前記ステータス情報がエラー情報を含む場合に、該エラー情報に応じたエラー対応情報を受信する受信手段と、
受信した前記エラー対応情報を前記エラー情報に関連付けて記憶するエラー対応情報記憶手段と、
前記エラー情報、または前記エラー情報および前記エラー情報記憶手段に記憶されている前記エラー対応情報を、前記複数の情報表示装置に送信する第2送信手段として機能させるためのプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−71633(P2011−71633A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−219267(P2009−219267)
【出願日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】