説明

通信制御装置、情報処理装置、通信制御システム、通信制御方法、及び情報処理方法

【課題】優遇対象の顧客がサービスを利用できる確実性を向上させることを目的とする。
【解決手段】接続された端末に対し所定のサービスを提供するサービス提供サーバ40に端末を新たに接続できるか否か判定する接続可否判定部311と、サービスの提供を要求する端末の利用者が、サービス提供サーバ40に優先して接続される優遇対象者であるか否かを判定する利用者判定部313と、サービス提供サーバ40に端末を新たに接続できると判定された場合には、サービスの提供を要求する端末をサービス提供サーバ40に接続し、サービス提供サーバ40に端末を新たに接続できないと判定された場合であっても、サービスの提供を要求する端末の利用者が優遇対象者であると判定された場合には、サービスの提供を要求する端末をサービス提供サーバ40に接続する接続部134と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件は、通信制御装置、情報処理装置、通信制御システム、通信制御方法、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークを介してユーザ(利用者)からサービスの利用や情報提供の要求を受け付け、当該ユーザに対して所望のサービスや情報を提供する各種サービス提供システムや、情報配信システムが広く普及している。例として、ネットショップといわれる仮想店舗を用いた電子商取引、ソーシャルネットワークサービス(SNS)等のインターネット会員サービス、音楽・動画等のデジタルコンテンツの販売、及び金融トレーディング等があげられる。
【0003】
上述のようなサービスは、様々な形態で提供されうるが、サービスの提供を受けたいユーザが、自己が利用する端末をウェブサーバに接続することによって、サービスの提供を受けるのが主流となっている。しかしながら、ウェブサーバに接続できる端末の数や、ウェブサーバの処理能力には上限があるため、サービスの利用が集中すると、サービスを利用したくてもウェブサーバに接続できないユーザが出てしまう。そこで、ウェブサーバに接続できなかったユーザに整理券を配布し、ウェブサーバが空き次第、ウェブサーバへの接続を要求した順番にユーザを順次接続する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
しかしながら、サービスを利用したくてもウェブサーバに接続できないユーザの中には、長期にわたりそのサービスを利用し、かつ利用金額も大きい、いわゆる得意客が存在する場合がある。そのような場合に、得意客を優遇せず、ウェブサーバへの接続を要求した順番にユーザをウェブサーバに接続していたのでは、購買可能性の高い得意客を逃してしまい、販売の機会を逸してしまう機会損失を招くおそれがある。そこで、ウェブサーバが空き次第、得意客を他のユーザに優先して接続する技術が提案されている(特許文献2及び3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−204268号公報
【特許文献2】特開2003−248781号公報
【特許文献3】特開2005−182424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献2及び3の技術を用いても、得意客が、ウェブサーバとの接続を待っている間にサービスの利用をあきらめてしまい、機会損失が発生する可能性が存在する。
【0007】
本件は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、優遇対象の顧客がサービスを利用できる確実性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、明細書開示の通信制御装置は、接続された端末に対し所定のサービスを提供するサービス提供装置に端末を新たに接続できるか否か判定する第1の判定部と、サービスの提供を要求する端末の利用者が、前記サービス提供装置に優先して接続される優遇対象者であるか否かを判定する第2の判定部と、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末を前記サービス提供装置に接続し、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できないと判定された場合であっても、前記サービスの提供を要求する端末の利用者が優遇対象者であると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末をサービス提供装置に接続する接続部と、を備える。
【0009】
上記課題を解決するために、明細書開示の情報処理装置は、接続された端末に対し所定のサービスを提供するサービス提供部と、前記サービス提供部に端末を新たに接続できるか否かを判定する第1の判定部と、サービスの提供を要求する端末の利用者が、前記サービス提供装置に優先して接続される優遇対象者であるか否かを判定する第2の判定部と、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末を前記サービス提供装置に接続し、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できないと判定された場合であっても、前記サービスの提供を要求する端末の利用者が優遇対象者であると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末をサービス提供装置に接続する接続部とを備える。
【0010】
上記課題を解決するために、明細書開示の通信制御システムは、接続された端末に対し所定のサービスを提供するサービス提供装置と、前記サービス提供部に端末を新たに接続できるか否かを判定する第1の判定部と、サービスの提供を要求する端末の利用者が、前記サービス提供装置に優先して接続される優遇対象者であるか否かを判定する第2の判定部と、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末を前記サービス提供装置に接続し、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できないと判定された場合であっても、前記サービスの提供を要求する端末の利用者が優遇対象者であると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末をサービス提供装置に接続する接続部と、を有する通信制御装置と、を備える。
【0011】
上記課題を解決するために、明細書開示の通信制御方法は、通信制御装置が、接続された端末に対し所定のサービスを提供するサービス提供装置に端末を新たに接続できるか否かを判定し、サービスの提供を要求する端末の利用者が、前記サービス提供装置に優先して接続される優遇対象者であるか否かを判定し、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末を前記サービス提供装置に接続し、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できないと判定された場合であっても、前記サービスの提供を要求する端末の利用者が優遇対象者であると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末をサービス提供装置に接続する。
【0012】
上記課題を解決するために、明細書開示の情報処理方法は、サービス提供サーバが、サービスの提供を要求する端末に対して新たにサービスを提供できるか否かを判定し、サービスの提供を要求する端末の利用者が、優先してサービスの提供を受けられる優遇対象者であるか否かを判定し、新たにサービスを提供できると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末にサービスを提供し、新たにサービスを提供できないと判定された場合であっても、前記サービスの提供を要求する端末の利用者が優遇対象者であると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末にサービスを提供する。
【発明の効果】
【0013】
明細書開示の通信制御装置、情報処理装置、通信制御システム、通信制御方法、及び情報処理方法によれば、優遇対象の顧客がサービスを利用できる確実性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本件の通信制御装置を含むサービス提供システムの構成の一例を示す図である。
【図2】ゲートウェイ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】サービス提供システムの概要を説明するための図である。
【図4】ゲートウェイ装置が有する機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図5】格納部が格納する利用者情報を管理するテーブル間の関係の一例を示す図である。
【図6】ゲートウェイ装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】非会員の参照ユーザの中から切断ユーザを選択する処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】図8(A)は、ステータス管理テーブルに格納されるデータの一例を示し、図8(B)は、比較商品数管理テーブルに格納されるデータの一例を示している。
【図9】非会員の選択中ユーザの中から切断ユーザを選択する処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】図10(A)は、ステータス管理テーブルに格納されるデータの一例を示し、図10(B)は、購入予定管理テーブルに格納されるデータの一例を示している。
【図11】非会員の決済後ユーザの中から切断ユーザを選択する処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】図12(A)は、ステータス管理テーブルに格納されるデータの一例を示し、図12(B)は、購入履歴管理テーブルに格納されるデータの一例を示している。
【図13】図6のステップS60の処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】図14(A)〜(C)は、ステータス管理テーブルに格納されるデータの一例を示し、図14(D)は、ステータス管理テーブルが図14(C)に示す状態の場合に、購入予定管理テーブルに格納されるデータの一例を示している。
【図15】格納部が格納する利用者情報を管理するテーブル間の関係の別例を示す図である
【図16】切断ユーザを決定する処理の別の一例を示すフローチャートである。
【図17】図15に示した各テーブルに格納されるデータの具体例を示した図である。
【図18】サービス提供システムの構成例の別の一例を示す図である。
【図19】サービス提供サーバの構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本件の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
【0016】
図1を参照し、本件の通信制御装置を含むサービス提供システムの構成について説明する。図1は、本件の通信制御装置を含むサービス提供システムの構成の一例を示す図である。
【0017】
図1において、サービス提供システム100は、サービス利用端末10A〜10D、ネットワーク20、ゲートウェイ装置(通信制御装置)30、サービス提供サーバ(サービス提供装置)40、及び混雑表示サーバ(混雑情報提供装置)50を備える。
【0018】
サービス利用端末10A〜10Dは、サービス提供サーバ40からサービスの提供を受けるユーザが操作する端末であり、パーソナルコンピュータとすることができる。サービス利用端末10A〜10Dは、ネットワーク20に接続され、ネットワーク20を介して、サービス提供サーバ40から所定のサービスの提供(例えば、電子商取引等)を受ける。
【0019】
ネットワーク20は、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークであり、ネットワーク20に接続された端末及び装置間におけるデータの送受信を可能とする。本実施形態において、ネットワーク20は、サービス利用端末10A〜10Dとゲートウェイ装置30との間のデータの送受信を可能としている。
【0020】
ゲートウェイ装置30は、ネットワーク20、サービス提供サーバ40、及び混雑表示サーバ50と接続される。ゲートウェイ装置30は、ネットワーク20を介してサービス利用端末10A〜10Dから、サービス提供サーバ40への接続要求を受信する。接続要求とは、サービス利用端末10A〜10Dにサービスを提供するよう要求する信号である。ゲートウェイ装置30は、接続要求を受信すると、サービス利用端末10A〜10Dをサービス提供サーバ40、又は、混雑表示サーバ50に接続する。
【0021】
サービス提供サーバ40は、例えばサーバコンピュータであり、ゲートウェイ装置30に接続される。サービス提供サーバ40は、ゲートウェイ装置30によってサービス提供サーバ40に接続されたサービス利用端末に対して、所定のサービスを提供する。本実施形態では、サービス提供サーバ40は、接続されたサービス利用端末に対して物品購入(いわゆるネットショッピング)のサービスを提供するものとする。
【0022】
混雑表示サーバ50は、例えばサーバコンピュータであり、ゲートウェイ装置30に接続される。混雑表示サーバ50は、ゲートウェイ装置30によって混雑表示サーバ50に接続されたサービス利用端末に対して、サービス提供サーバ40の混雑状況を表示する。
【0023】
次に、ゲートウェイ装置30のハードウェア構成について説明する。図2は、ゲートウェイ装置30のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0024】
ゲートウェイ装置30は、入出力部301、ROM(Read Only Memory)302、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)303、RAM(Random Access Memory)304、及びハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)305を備える。
【0025】
入出力部301は、ネットワーク20を介して、サービス提供サーバ40、及び混雑表示サーバ50の間でデータおよび信号の送受信を行う。ROM302は、サービスの提供を要求するサービス利用端末をサービス提供サーバ40に接続するか否かを判定するプログラム等を格納する。CPU303は、ROM302に格納されたプログラムを読み込んで実行する。また、ROM302に格納されたプログラムのCPU303による演算によって、図4に示す接続可否判定部311、利用者判定部313、及び接続部314が有する機能が実行される。RAM304は、プログラムを実行する際に使用される一時的なデータを保存する。
【0026】
HDD305は、ユーザに関する情報を格納する。具体的には、ユーザが会員登録をしているか否かに関する情報、ユーザが過去に購入した商品及びその金額情報を含む購買履歴情報、ユーザがサービスを利用した最終日時、及びユーザの会員ランク等である。
【0027】
ここで、上述したサービス提供システム100の概要を、図3を用いて簡単に説明する。図3は、サービス提供システム100の概要を説明するための図である。
【0028】
図3において、サービス利用端末10B〜10Dは、既にサービス提供サーバ40に接続済みであり、サービスの提供を受けているものとする。また、サービス利用端末10B〜10DのユーザB〜Dは、サービスの提供を受けるにあたり、会員登録を行っていない一般利用者(以後、非会員とも記載する)であるとする。また、サービス提供サーバ40に接続可能なサービス利用端末の上限は、3台であるとする。この状況において、未だサービス提供サーバ40に接続していないサービス利用端末10Aからの接続要求を、ゲートウェイ装置30が受信したとする。サービス利用端末10AのユーザAは会員であるため、一般利用者よりも優先してサービス提供サーバ40に接続される優遇対象者であるとする。
【0029】
この場合、ゲートウェイ装置30は、サービス利用端末10Aから接続要求を受信しているが、サービス提供サーバ40に接続済みのサービス利用端末の数は上限に達しており、このままでは、サービス利用端末10Aをサービス提供サーバ40に接続できない。しかし、サービス利用端末10AのユーザAは、一般利用者よりも優先してサービス提供サーバ40に接続される優遇対象者である。そこで、ゲートウェイ装置30は、サービス利用端末10B〜10Dのうちいずれか1つ、例えばサービス利用端末10Bを選択し、サービス利用端末10Bとサービス提供サーバ40との接続を切断する。すると、サービス提供サーバ40に接続されているサービス利用端末の数は2となり、新たなサービス利用端末を接続することが可能となる。ゲートウェイ装置30は、サービス利用端末10Aをサービス提供サーバ40に新たに接続し、これにより、ユーザAは、サービスの提供を受けることができる。ゲートウェイ装置30は、サービス提供サーバ40との接続を切断したサービス利用端末10Bを、混雑表示サーバ40に接続することもできる。なお、サービス利用端末10AのユーザAが一般利用者である場合には、サービス利用端末10Aを優先してサービス提供サーバ40に接続する必要がないため、ゲートウェイ装置30は、サービス利用端末10Aを混雑表示サーバ50に接続する。
【0030】
次に、図4を参照して、上述のサービス提供システム100を実現するために、ゲートウェイ装置30が有する機能の一例ついて説明する。図4は、ゲートウェイ装置30が有する機能の一例を示す機能ブロック図である。
【0031】
ゲートウェイ装置30は、接続可否判定部(第1の判定部)311、格納部312、利用者判定部(第2の判定部)313、及び接続部314を備える。
【0032】
接続可否判定部311は、サービス利用端末10A〜10Dから、接続要求を受信すると、サービス提供サーバ40の稼働状態を取得する。例えば、接続可否判定部311は、サービス提供サーバ40の処理負荷や、サービス提供サーバ40に接続されているサービス利用端末の数を取得する。
【0033】
接続可否判定部311は、取得した稼働状態に基づいて、サービス提供サーバ40にサービス利用端末を新たに接続できるか否かを判定する。サービス提供サーバ40に接続できるサービス利用端末の数には上限があるため、接続可否判定部311は、サービス提供サーバ40に接続されているサービス利用端末の数が上限に達している場合には、サービス利用端末を新たに接続できないと判定できる。また、接続されているサービス利用端末の数が上限に達していない場合でも、サービス提供サーバ40の処理負荷が高いときに、新たに端末を接続するとサーバがダウンしてしまう可能性がある。従って、接続可否判定部311は、サービス提供サーバ40の処理負荷が所定の閾値を超えている場合にも、サービス利用端末を新たに接続できないと判定することもできる。接続可否判定部311は、判定結果を接続部314へ出力する。
【0034】
格納部312は、例えば、RAM304、及びHDD305等で構成され、サービス提供サーバ40が提供する、サービスの利用者に関する利用者情報を格納する。また、格納部312は、ユーザが、サービスの会員であるか否かを判定するためのユーザID及びパスワードを含む会員情報を格納する。ここで、利用者情報について、図5を参照しつつ説明する。図5は、格納部312が格納する利用者情報を管理するテーブル間の関係の一例を示す図である。
【0035】
図5に示すように、格納部312が格納する利用者情報は、ステータス管理テーブル、購入履歴管理テーブル、比較商品数管理テーブル、及び購入予定管理テーブルを用いて管理される。各テーブルに格納されるデータの例は、後述するものとし、ここでは各テーブルの概要と、各テーブルが有する項目とについて説明する。
【0036】
ステータス管理テーブルは、サービス提供サーバ40と接続しているサービス利用端末についての情報を格納するテーブルである。ステータス管理テーブルは、セッションNo.、IPアドレス、最終アクセス時間、会員レベル、利用ステータス、及び会員番号の項目を有する。セッションNo.は、サービス提供サーバ40と接続しているサービス利用端末に対して割り当てられる接続番号であり、ゲートウェイ装置30は接続番号を用いて、サービス提供サーバ40と接続しているサービス利用端末を管理する。IPアドレスは、サービス提供サーバ40に接続しているサービス利用端末の物理的なIPアドレスを表す。最終アクセス時間は、サービス利用端末が最後にサービス提供サーバ40にアクセスした時間を表す。会員レベルは、サービス利用端末のユーザが、会員登録のある登録会員であるのか、または、会員登録のない非会員であるのか等を表す。
【0037】
購入履歴管理テーブルは、ユーザが購入した商品や購入金額等を格納するテーブルである。購入履歴テーブルは、会員番号、購入年月日、商品種別、商品型番、単価、購入個数、及び金額小計の項目を有する。会員番号は、登録会員の会員番号、又は、一般利用者に一時的に割り当てられる会員番号を表す。購入年月日は、会員番号のユーザが、商品を購入した日付を表す。商品種別は、会員番号のユーザが、購入年月日に買った商品の種類(例えば、液晶テレビ、アイロン、洗濯機等)を表す。商品型番は、会員番号のユーザが購入した商品の型番を表す。また、単価は、会員番号のユーザが購入した商品の単価を表し、購入個数は、その商品を購入した個数を表す。金額小計は、単価に購入個数を乗算した金額を表す。
【0038】
比較商品数管理テーブルは、ユーザが商品同士の比較を行った場合に、その比較した商品数を管理するためのテーブルである。比較商品数管理テーブルは、セッションNo.、最終アクセス時間、参照比較商品数、及び参照商品平均金額の項目を有する。前段で説明したセッションNo.及び最終アクセス時間については説明を省略する。参照比較商品数とは、各商品ページごとに用意された商品詳細情報ページを選択又は閲覧した回数を表す。例えば、液晶テレビのページにおいて、20個の商品が表示され、20個の商品には、それぞれ商品詳細情報ページが用意されているとする。この場合、ユーザが商品詳細情報ページをいくつ選択したか、あるいは、閲覧したかをカウントし、その数を、参照比較商品数とすることができる。なお、各商品ページは、複数の商品カテゴリ(例えば、液晶テレビとHDDレコーダ)の商品を一緒に表示するようにしてもよい。参照商品平均金額は、参照した商品のそれぞれの単価を足した金額を、比較商品数で割った金額を表す。参照商品平均金額は、購入予定単価の目安とすることができる。
【0039】
購入予定管理テーブルは、ユーザが購入しようとしている商品の情報等を管理するテーブルである。購入予定管理テーブルは、セッションNo.、最終アクセス時間、入力文字数、及び購入予定商品合計金額の項目を有する。前段で説明したセッションNo.及び最終アクセス時間については、説明を省略する。入力文字数は、商品購入に際し、送付先等の入力で入力された文字数を表す。なお、漢字の入力については、2文字としてカウントしてもよい。購入予定商品合計金額は、これから購入しようと選択された商品(例えば、カートやバスケットに入れてある商品)の合計金額を表す。
【0040】
図5において、ステータス管理テーブルと購入履歴管理テーブルとは、会員番号によって紐付けることができる。また、ステータス管理テーブルと、比較商品数管理テーブル、及び購入予定管理テーブルのそれぞれとは、セッションNo.によって紐付けることができる。
【0041】
図4に戻り説明を続ける。利用者判定部313は、サービス利用端末にユーザが入力した情報に基づいて、又は、ユーザが入力した情報及び格納部312に格納されている利用者情報に基づいて、サービスの提供を要求するサービス利用端末のユーザが、優遇対象者か否か判定する。ここで、優遇対象者とは、サービス提供サーバ40に、他のサービス利用端末のユーザよりも優先して接続される者のことをいう。例えば、所定のサービスの会員であるユーザを、非会員のユーザよりも優先してサービス提供サーバ40に接続する優遇対象者とすることができる。この場合、利用者判定部313は、正しい会員番号とパスワードとを入力したか否かによって、ユーザが登録会員であるか否かを判定できる。そして、利用者判定部313は、ユーザが登録会員の場合には、ユーザを優遇対象者と判定し、ユーザが非会員の場合には、ユーザを非優遇対象者と判定することができる。利用者判定部313は、判定結果を接続部314に出力する。
【0042】
接続部314は、接続可否判定部311と、利用者判定部313とから、判定結果をそれぞれ受付ける。接続部314は、サービス提供サーバ40にサービス利用端末を新たに接続できると判定されている場合には、接続要求を送信したサービス利用端末をサービス提供サーバ40に接続する。接続部314は、サービス提供サーバ40にサービス利用端末を新たに接続できないと判定されていても、ユーザが優遇対象者であると判定されている場合には、接続済みの他のサービス利用端末に替えて、優遇対象者のサービス利用端末をサービス提供サーバ40に接続する。具体的には、接続済みの他のサービス利用端末とサービス提供サーバ40との接続を切断し、優遇対象者のサービス利用端末をサービス提供サーバ40に接続する。これにより、優遇対象者は、サービス提供サーバ40との接続を待たせることなく、サービス提供サーバ40からサービスを受けることができる。また、接続部314は、サービス提供サーバ40にサービス利用端末を新たに接続できないと判定され、かつ、ユーザが非優遇対象者であると判定されている場合には、サービス利用端末を混雑表示サーバ50へ接続する。
【0043】
接続部314は、優遇対象者のサービス利用端末をサービス提供サーバ40に接続するためにサービス提供サーバ40との接続を切断された他のサービス利用端末を、混雑表示サーバ50に接続するようにすることができる。
【0044】
また、接続部314は、サービス提供サーバ40との接続を切断するサービス利用端末を、格納部312が格納している各テーブルを参照して決定することができる。接続部314がどのようにサービス提供サーバ40との接続を切断するサービス利用端末を決定するかについては、図6〜図14に示すフローチャート及び具体的なデータ例を用いて説明する。
【0045】
図6は、ゲートウェイ装置30が実行する処理の一例を示すフローチャートである。本フローチャートでは、登録会員であるユーザを優遇対象者とする。
【0046】
接続可否判定部311は、サービス利用端末10A〜10Dから接続要求を受信したか否かを判定する(ステップS10)。接続可否判定部311は、接続要求を受信していない場合(ステップS10/NO)、接続要求を受信するまでステップS10の処理を繰り返す。
【0047】
接続可否判定部311は、接続要求を受信した場合(ステップS10/YES)、サービス提供サーバ40に接続されているサービス利用端末の数が上限に達しているか否か判定する(ステップS12)。サービス利用端末の数が上限に達していない場合(ステップS12/NO)、接続部314は、接続要求を送信したサービス利用端末をサービス提供サーバ40に新規に接続し(ステップS26)、処理を終了する。
【0048】
サービス利用端末の数が上限に達している場合(ステップS12/YES)、利用者判定部313は、接続要求を送信したサービス利用端末のユーザが会員か否かを判定する(ステップS14)。
【0049】
ユーザが登録会員でない場合(ステップS14/NO)、接続部314は接続要求を送信したサービス利用端末を混雑表示サーバ50に接続し(ステップS16)、処理を終了する。ユーザが会員である場合(ステップS14/YES)、接続部314は、サービス提供サーバ40に接続しているサービス利用端末のユーザの中に、非会員の参照ユーザが存在するか否か判定する(ステップS18)。ここで、参照ユーザとは、商品の購入操作を行ったりすることなく、サービス提供サーバ40が提供する画面を閲覧・参照しているだけのユーザをいうこととする。
【0050】
非会員の参照ユーザが存在する場合(ステップS18/YES)、接続部314は、サービス提供サーバ40との接続を切断される切断ユーザを、非会員の参照ユーザの中から選択する処理を実行する(ステップS30)。ここで、図7を用いて、参照ユーザの中から切断ユーザを選択する処理の詳細について説明する。図7は、非会員の参照ユーザの中から切断ユーザを選択する処理の一例を示すフローチャートである。
【0051】
図7において、接続部314は、格納部312に格納された利用者情報を取得し、非会員の参照ユーザが参照している商品(参照商品)の比較数を取得する(ステップS31)。
【0052】
次に、接続部314は、非会員の参照ユーザの中からユーザを1人選択し、切断ユーザ候補とする(ステップS32)。接続部314は、未だ切断ユーザ候補とするか否かを確認していないユーザが、非会員の参照ユーザの中に存在するか否か判定する(ステップS33)。
【0053】
接続部314は、未確認のユーザが存在する場合(ステップS33/YES)、非会員の参照ユーザの中から次のユーザを取得する(ステップS34)。次に、接続部314は、現在の切断ユーザ候補の参照商品の比較数が、取得したユーザの参照商品の比較数よりも大きいか否か判定する(ステップS35)。
【0054】
現在の切断ユーザ候補の比較数が、取得したユーザの比較数よりも大きいとは、取得したユーザの参照商品の比較数が、確認済みユーザの中で最低ということである。従って、接続部314は、現在の切断ユーザ候補の比較数が、取得したユーザの比較数よりも大きい場合(ステップS35/YES)、取得したユーザを切断ユーザ候補する(ステップS36)。様々な商品を比較しているユーザの方が、購買意欲が高いと考えられるからである。ステップS36の処理が終了すると、接続部314は、ステップS33に戻る。参照商品の比較数が同じ場合には、接続部314は、サービス提供サーバ40に最後にアクセスした時間が最も古いユーザ、又は、比較している商品の単価が最も低いユーザを切断ユーザ候補としても良い。現在の切断ユーザ候補の参照商品比較数が、取得したユーザの参照商品比較数よりも小さい場合(ステップS35/NO)、接続部314は、切断ユーザ候補を変更せず、ステップS33の処理に戻る。
【0055】
接続部314は、非会員の参照ユーザ全てについて確認が終了した場合(ステップS33/NO)、切断ユーザ候補を切断ユーザとし(ステップS37)、本処理を終了する。
【0056】
図6に戻り、説明を続ける。ステップS30の処理が終了すると、接続部314は、ステップS30の処理で選択した切断ユーザのサービス利用端末とサービス提供サーバ40との接続を切断する(ステップS24)。そして、接続部314は、接続要求を送信したサービス利用端末をサービス提供サーバ40に新規に接続し(ステップS26)、処理を終了する。
【0057】
ここで、図8に示す具体的なデータを用いて、ステップS30の処理を経て、切断ユーザを決定する処理について説明する。図8(A)は、ステータス管理テーブルに格納されるデータの一例を示し、図8(B)は、比較商品数管理テーブルに格納されるデータの一例を示している。ステータス管理テーブルの会員レベルの項目において、「0」は非会員、「1」は会員であることを表す。また、利用ステータスの項目について、「0」はページを参照中の状態、「1」は何らかの商品を選択しカートに入れた選択中の状態、「3」は会計等の処理を実行している決済中の状態、「4」は会計処理が終了している決済後の状態を表す。
【0058】
ここでは、サービス提供サーバ40に接続できるサービス利用端末の数は10台であり、現在10台のサービス利用端末がサービス提供サーバ40に接続されているとする。また、接続要求を送信したサービス利用端末の利用者は会員であるとする。
【0059】
サービス提供サーバ40に接続済みのサービス利用端末の数が最大であるため(ステップS12/YES)、利用者判定部313は、接続要求を送信したサービス利用端末のユーザが会員か否か判定する(ステップS14)。ユーザは会員であるため(ステップS14/YES)、接続部314は、ステータス管理テーブルを参照し、ステータス管理テーブルで管理されているサービス利用端末のユーザの中に、非会員の参照ユーザが存在するか否かを判定する(ステップS18)。つまり、図8(A)に示すステータス管理テーブルにおいて、会員レベルの値が「0」であり、かつ、利用ステータスの値が「0」であるユーザが存在するか否か判定する。
【0060】
図8(A)に示すステータス管理テーブルにおいては、会員レベルの値が「0」であり、かつ、利用ステータスの値が「0」であるユーザ(セッションNo.01、04、及び05)が存在する(ステップS18/YES)。従って、接続部314は、切断ユーザ選択処理(ステップS30)に進む。接続部314は、比較商品数管理テーブルから、セッションNo.01、04、及び05のデータを抽出して、参照比較商品数を取得する(ステップS31)。次に、接続部314は、例えば、セッションNo.01のユーザを、切断ユーザ候補とする(ステップS32)。まだ、切断ユーザ候補となるか否かを判定していないユーザ(セッションNo.04及び05)が存在するので(ステップS33/YES)、接続部314は、次のユーザ、例えば、セッションNo.04のユーザを取得する(ステップS34)。そして、現在の切断ユーザ候補であるセッションNo.01の参照比較商品数と、セッションNo.04の参照比較商品数とを比較する(ステップS35)。この場合、セッションNo.04の参照比較商品数2は、現在の切断ユーザ候補であるセッションNo.01の参照比較商品数3よりも小さい(ステップS35/YES)。従って、接続部314は、セッションNo.04のユーザを切断ユーザ候補とする(ステップS36)。
【0061】
この段階では、切断ユーザ候補となるか否かを判定していないユーザ(セッションNo.05)が存在するので(ステップS33/YES)、接続部314は、次のユーザ、つまり、セッションNo.05のユーザを取得する(ステップS34)。そして、現在の切断ユーザ候補であるセッションNo.04の参照比較商品数と、セッションNo.05の参照比較商品数とを比較する(ステップS35)。セッションNo.05の参照比較商品数3は、現在の切断ユーザ候補であるセッションNo.04の参照比較商品数2よりも大きい(ステップS35/NO)。したがって、接続部314は、切断ユーザ候補を変更せずに、ステップS33の処理に戻る。
【0062】
接続部314は、非会員の参照ユーザ全てについて確認が終了したので(ステップS33/NO)、切断ユーザ候補であるセッションNo.04のユーザを切断ユーザとする(ステップS37)。これにより、図8の例では、セッションNo.04で管理されるサービス利用端末が、サービス提供サーバ40との接続を切断され(ステップS24)、接続要求を送信したサービス利用端末が、新たにサービス提供サーバ40に接続される(ステップS26)。
【0063】
図6のフローチャートについて、引き続き説明する。サービス提供サーバ40に接続しているサービス利用端末のユーザの中に、非会員の参照ユーザが存在しない場合(ステップS18/NO)、接続部314は、非会員の選択中ユーザが存在するか否かを判定する(ステップS20)。ここで、選択中ユーザとは、購入予定の商品を選択し、カート又はバスケットに入れているユーザをいう。非会員の選択中ユーザが存在する場合(ステップS20/YES)、接続部314は、非会員の選択中ユーザの中から切断ユーザを選択する処理を実行する(ステップS40)。ここで、図9を用いて、非会員の選択中ユーザの中から切断ユーザを選択する処理の詳細について説明する。図9は、非会員の選択中ユーザの中から切断ユーザを選択する処理の一例を示すフローチャートである。
【0064】
図9において、接続部314は、非会員の選択中ユーザが購入を予定している商品(カートに入っている商品)の合計金額(購入予定合計金額)を取得する(ステップS41)。次に、接続部314は、非会員の選択中ユーザの中からユーザを1人選択し、切断ユーザ候補とする(ステップS42)。
【0065】
接続部314は、未だ切断ユーザ候補とするか否かを確認していないユーザが、非会員の選択中ユーザの中に存在するか否か判定する(ステップS43)。接続部314は、未確認のユーザが存在する場合(ステップS43/YES)、非会員の選択中ユーザの中から次のユーザを取得する(ステップS44)。次に、接続部314は、現在の切断ユーザ候補の購入予定合計金額が、取得したユーザの購入予定合計金額よりも大きいか否か判定する(ステップS45)。
【0066】
現在の切断ユーザ候補の購入予定合計金額が、取得したユーザの購入予定合計金額よりも大きいとは、取得したユーザの購入予定合計金額が確認済みのユーザの中で最低ということである。従って、接続部314は、現在の切断ユーザ候補の購入予定合計金額が、取得したユーザの購入予定合計金額よりも大きい場合(ステップS45/YES)、取得したユーザを切断ユーザ候補とし(ステップS46)、ステップS43に戻る。購入予定合計金額が少ないユーザを切断する方が、サービスを提供する企業にとって損失が少ないと考えられるからである。接続部314は、現在の切断ユーザ候補の購入予定合計金額が、取得したユーザの購入予定合計金額よりも小さい場合(ステップS45/NO)、ステップS43の処理に戻る。
【0067】
接続部314は、非会員の選択中ユーザ全てについて確認が終了した場合(ステップS43/NO)、切断ユーザ候補を切断ユーザとし(ステップS47)、本処理を終了する。
【0068】
図6に戻り、説明を続ける。接続部314は、ステップS40の処理の終了後、ステップS40の処理で選択した切断ユーザのサービス利用端末とサービス提供サーバ40との接続を切断する(ステップS24)。そして、接続部314は、接続要求を送信したサービス利用端末をサービス提供サーバ40に新規に接続し(ステップS26)、処理を終了する。
【0069】
ここで、図10に示す具体的なデータを用いて、ステップS40の処理を経て切断ユーザを決定する処理について説明する。図10(A)は、ステータス管理テーブルに格納されるデータの一例を示し、図10(B)は、購入予定管理テーブルに格納されるデータの一例を示している。
【0070】
ここでは、サービス提供サーバ40に接続できるサービス利用端末の数は10台であり、現在10台のサービス利用端末がサービス提供サーバ40に接続されているとする。また、接続要求を送信したサービス利用端末のユーザは会員であるとする。
【0071】
サービス提供サーバ40に接続済みのサービス利用端末の数が最大であるため(ステップS12/YES)、利用者判定部313は、接続要求を送信したサービス利用端末のユーザが会員か否か判定する(ステップS14)。ユーザは会員であるため(ステップS14/YES)、接続部314は、ステータス管理テーブルを参照する。図10(A)のステータス管理テーブルにおいて、非会員の参照ユーザが存在しないため(ステップS18/NO)、接続部314は、非会員の選択中ユーザが存在するか否かを判定する(ステップS20)。つまり、図10(A)に示すステータス管理テーブルにおいて、会員レベルの値が非会員を意味する「0」であり、かつ、利用ステータスの値が選択中の状態を示す「1」であるユーザが存在するか否か判定する。
【0072】
図10(A)に示すステータス管理テーブルにおいては、会員レベルの値が「0」であり、かつ、利用ステータスの値が「1」であるユーザ(セッションNo.01、04、及び07)が存在する(ステップS20/YES)。従って、接続部314は、切断ユーザ選択処理(ステップS40)に進む。
【0073】
接続部314は、購入予定管理テーブルから、セッションNo.01、04、及び07のデータを抽出して、購入予定商品合計金額を取得する(ステップS41)。次に、接続部314は、例えば、セッションNo.01のユーザを切断ユーザ候補とする(ステップS42)。まだ、切断ユーザ候補となるか否かを判定していないユーザ(セッションNo.04及び07)が存在するので(ステップS43/YES)、接続部314は、次のユーザ、例えば、セッションNo.04のユーザを取得する(ステップS44)。そして、接続部314は、現在の切断ユーザ候補であるセッションNo.01の購入予定商品合計金額と、セッションNo.04の購入予定商品合計金額とを比較する(ステップS45)。この場合、セッションNo.04の購入予定商品合計金額2,700円は、現在の切断ユーザ候補であるセッションNo.01の購入予定商品合計金額42,100円よりも小さい(ステップS45/YES)。従って、接続部314は、セッションNo.04のユーザを切断ユーザ候補とする(ステップS46)。
【0074】
この段階では、切断ユーザ候補となるか否かを判定していないユーザ(セッションNo.07)が存在するので(ステップS43/YES)、接続部314は、次のユーザ、つまり、セッションNo.07のユーザを取得する(ステップS44)。そして、現在の切断ユーザ候補であるセッションNo.04の購入予定商品合計金額と、セッションNo.07の購入予定商品合計金額とを比較する(ステップS45)。セッションNo.07の購入予定商品合計金額35,000円は、現在の切断ユーザ候補であるセッションNo.04の購入予定商品合計金額2,700円よりも大きい(ステップS45/NO)。したがって、接続部314は、切断ユーザ候補を変更せずに、ステップS43の処理に戻る。
【0075】
接続部314は、抽出した全ての選択中ユーザについての確認が終了したので(ステップS43/NO)、切断ユーザ候補であるセッションNo.04のユーザを切断ユーザとする(ステップS47)。これにより、図10に示すデータでは、セッションNo.04で管理されるサービス利用端末が、サービス提供サーバ40との接続を切断され(ステップS24)、接続要求を送信したサービス利用端末が新たにサービス提供サーバ40に接続される(ステップS26)。
【0076】
図6に戻り、フローチャートの説明を続ける。非会員の選択中ユーザが存在しない場合(ステップS20/NO)、接続部314は、非会員の決済後ユーザが存在するか否か判定する(ステップS22)。ここでは、決済後ユーザとは、商品の購入に関わる会計処理が済んだユーザのことをいう。非会員の決済後ユーザが存在する場合(ステップS22/YES)、接続部314は、非会員の決済後ユーザの中から切断ユーザを選択する処理を実行する(ステップS50)。ここで、図11を用いて、非会員の決済後ユーザの中から切断ユーザを選択する処理について説明する。図11は、非会員の決済後ユーザの中から切断ユーザを選択する処理の一例を示すフローチャートである。
【0077】
図11において、接続部314は、非会員の決済後ユーザが今回購入した金額の合計(購入合計金額)を取得する(ステップS51)。次に、接続部314は、非会員の決済後ユーザの中からユーザを1人選択し、切断ユーザ候補とする(ステップS52)。
【0078】
接続部314は、未だ切断ユーザ候補とするか否かを確認していないユーザが、非会員の決済後ユーザの中に存在するか否か判定する(ステップS53)。接続部314は、未確認のユーザが存在する場合(ステップS53/YES)、非会員の決済後ユーザの中から次のユーザを取得する(ステップS54)。次に、接続部314は、現在の切断ユーザ候補の購入合計金額が、取得したユーザの購入合計金額よりも大きいか否か判定する(ステップS55)。
【0079】
現在の切断ユーザ候補の購入合計金額が、取得したユーザの購入合計金額よりも大きいとは、取得したユーザの購入合計金額が確認済みのユーザの中で最低ということである。従って、接続部314は、現在の切断ユーザ候補の購入合計金額が、取得したユーザの購入合計金額よりも大きい場合(ステップS55/YES)、取得したユーザを切断ユーザ候補とし(ステップS56)、ステップS53に戻る。接続部314は、現在の切断ユーザ候補の購入合計金額が、取得したユーザの購入合計金額よりも小さい場合(ステップS55/NO)、ステップS53の処理に戻る。
【0080】
接続部314は、非会員の決済後ユーザ全てについて確認が終了した場合(ステップS53/NO)、切断ユーザ候補を切断ユーザとし(ステップS57)、本処理を終了する。
【0081】
図6に戻り、説明を続ける。接続部314は、ステップS50の処理が終了すると、ステップS50の処理で選択した切断ユーザのサービス利用端末と、サービス提供サーバ40との接続を切断する(ステップS24)。そして、接続部314は、接続要求を送信したサービス利用端末をサービス提供サーバ40に新規に接続し(ステップS26)、処理を終了する。
【0082】
ここで、図12に示す具体的なデータを用いて、ステップS50の処理を経て、切断ユーザを決定する処理について説明する。図12(A)は、ステータス管理テーブルに格納されるデータの一例を示し、図12(B)は、購入履歴管理テーブルに格納されるデータの一例を示している。
【0083】
ここでは、サービス提供サーバ40に接続できるサービス利用端末の数は10台であり、現在10台のサービス利用端末がサービス提供サーバ40に接続されているとする。また、接続要求を送信したサービス利用端末のユーザは会員であるとする。
【0084】
サービス提供サーバ40に接続済みのサービス利用端末の数が最大であるため(ステップS12/YES)、利用者判定部313は、接続要求を送信したサービス利用端末のユーザが会員か否か判定する(ステップS14)。ユーザは会員であるため(ステップS14/YES)、接続部314は、ステータス管理テーブルを参照する。接続部314は、図12(A)に示すステータス管理テーブルにおいて、非会員の参照ユーザがおらず(ステップS18/NO)、非会員の選択中ユーザもいないため(ステップS20/NO)、非会員の決済後ユーザが存在するか否かを判定する(ステップS22)。つまり、図12(A)に示すステータス管理テーブルにおいて、会員レベルの値が非会員を意味する「0」であり、かつ、利用ステータスの値が決済後を意味する「4」であるユーザが存在する否か判定する。
【0085】
図12(A)に示すステータス管理テーブルにおいては、会員レベルの値が「0」で、かつ、利用ステータスの値が「4」であるユーザ(セッションNo.01、05、及び08)が存在する(ステップS22/YES)。従って、接続部314は、切断ユーザ選択処理(ステップS50)に進む。ステータス管理テーブルにおいて、セッションNo.01、05、及び08のユーザの会員番号は、N000001、N000003、及びN000005である。そこで、接続部314は、購入履歴管理テーブルから、会員番号N000001、N000003、及びN000005のデータを抽出する。そして、接続部314は、抽出したデータの中から更に、購入年月日が本日のデータのみ(図12(B)では、2009年12月14日とする)を抽出し、購入合計金額を取得する(ステップS51)。ユーザごとの購入合計金額は、会員番号毎に金額小計を合計することで取得できる。なお、抽出されたユーザは非会員であるため、実際には会員番号を有していない。しかし、ここでは、購入履歴を管理するため、非会員にはNから始まり、6桁の数字で管理される会員番号が、接続時に割り当てられるものとする。
【0086】
次に、接続部314は、例えば、セッションNo.01のユーザを、切断ユーザ候補とする(ステップS52)。まだ、切断ユーザ候補となるか否かを判定していないユーザ(セッションNo.05及び08)が存在するので(ステップS53/YES)、接続部314は、次のユーザ、例えば、セッションNo.05のユーザを取得する(ステップS54)。そして、接続部314は、現在の切断ユーザ候補であるセッションNo.01の購入合計金額と、セッションNo.05の購入合計金額とを比較する(ステップS55)。この場合、セッションNo.05の購入合計金額56,800円は、現在の切断ユーザ候補であるセッションNo.01の購入合計金額380,800円よりも小さい(ステップS55/YES)。従って、接続部314は、セッションNo.05のユーザを切断ユーザ候補とし(ステップS56)、ステップS53に戻る。なお、セッションNo.01の購入合計金額380,800円は、購入履歴管理テーブルにおいてセッションNo.01に割り当てられた会員番号N000001の金額小計を合計することにより求められる。また、セッションNo.05の購入合計金額56,800円は、購入履歴管理テーブルにおいて、セッションNo.05に割り当てられた会員番号N000003の金額小計を合計することにより求められる。
【0087】
この段階では、切断ユーザ候補となるか否かを判定していないユーザ(セッションNo.08)が存在するので(ステップS53/YES)、接続部314は、次のユーザ、つまり、セッションNo.08のユーザを取得する(ステップS54)。そして、現在の切断ユーザ候補であるセッションNo.05のユーザの購入合計金額と、セッションNo.08のユーザの購入合計金額とを比較する(ステップS55)。セッションNo.08の購入合計金額148,000円は、現在の切断ユーザ候補であるセッションNo.05の購入合計金額56,800円よりも大きい(ステップS55/NO)。したがって、接続部314は、ステップS53の処理に戻る。
【0088】
接続部314は、非会員の決済後ユーザ全てについて確認が終了したので(ステップS53/NO)、切断ユーザ候補であるセッションNo.05のユーザを切断ユーザとする(ステップS57)。これにより、図12に示すデータでは、セッションNo.05で管理されるサービス利用端末が、サービス提供サーバ40との接続を切断し(ステップS24)、接続要求を送信したサービス利用端末を新たにサービス提供サーバ40に接続する(ステップS26)。
【0089】
図6に戻り、フローチャートについての説明を続ける。非会員の決済後ユーザが存在しない場合(ステップS22/NO)、接続部314は、接続済みユーザの比較及び切断ユーザの選択処理(ステップS60)を行う。図13を用いて、ステップS60の処理の詳細について説明する。図13は、ステップS60の処理の一例を示すフローチャートである。なお、ステップS60の処理を行う場合、サービス提供サーバ40に接続しているユーザは、会員、及び決済中のユーザのいずれかである。また、決済中とは、ユーザが商品の購入に関する会計処理を実行している状態をいう。
【0090】
図13において、接続部314は、サービス提供サーバ40に接続しているユーザの中に、決済中ではないユーザが存在するか否か判定する(ステップS61)。決済中でないユーザが存在する場合(ステップS61/YES)、接続部314は該当するユーザを切断ユーザとし(ステップS65)、処理を終了する(ステップS69)。つまり、ステップS61及びS65の処理によれば、たとえユーザが会員であっても、決済中でない場合には切断ユーザとなりうる。なお、決済中でないユーザが複数存在する場合には、参照商品の平均金額が最低のユーザを切断ユーザとしてもよい。
【0091】
決済中でないユーザが存在しない場合(ステップS61/NO)、接続部314は、非会員のユーザが存在するか否か判定する(ステップS62)。接続部314は、非会員のユーザが存在する場合(ステップS62/YES)、該当するユーザを切断ユーザとし(ステップS65)、処理を終了する。なお、非会員のユーザが複数存在する場合には、購入予定金額が最低のユーザを切断ユーザとしても良い。
【0092】
非会員のユーザが存在しない場合(ステップS62/NO)、接続部314は、接続済みユーザの中から、ユーザを1人選択する(ステップS63)。
【0093】
接続部314は、選択したユーザの購入予定合計金額を取得する(ステップS64)。次に、接続部314は、現在の切断ユーザ候補の購入予定合計金額が、選択したユーザの購入予定合計金額よりも大きいか否か判定する(ステップS66)。ここで、現在の切断ユーザ候補の購入予定合計金額が、選択したユーザの購入予定合計金額よりも大きいとは、選択したユーザの購入予定合計金額が、切断ユーザ候補とするか否かを確認したユーザの中で最低であるということである。なお、最初にユーザを選択する場合には、切断ユーザ候補がいないため、最初に選択されたユーザについては、ステップS66の処理を経ることなく切断ユーザ候補としても良い。あるいは、予めダミーの切断ユーザ候補を設定し、その購入予定合計金額を9,999万円等の大きな値に初期設定しておくことで、最初に選択されたユーザが切断ユーザ候補となるようにすることもできる。
【0094】
接続部314は、現在の切断ユーザ候補の購入予定合計金額が、選択したユーザの購入予定合計金額よりも大きい場合(ステップS66/YES)、選択したユーザを切断ユーザ候補とする(ステップS67)。現在の切断ユーザ候補の購入予定合計金額が、選択したユーザの購入予定合計金額よりも小さい場合(ステップS66/NO)、又は、ステップS67の処理の後、接続部314は、切断ユーザ候補となるか否か確認していないユーザが存在するか否か判定する(ステップS68)。未確認のユーザが存在する場合(ステップS68/YES)、接続部314は、ステップS63に戻り処理を継続する。未確認のユーザが存在しない場合(ステップS68/NO)、接続部314は、切断ユーザ候補を切断ユーザとし(ステップS69)、処理を終了する。
【0095】
ここで、図14に示す具体的なデータを用いて、ステップS60の処理を経て、切断ユーザを決定する処理について説明する。図14(A)〜(C)は、ステータス管理テーブルに格納されるデータの一例を示している。図14(D)は、ステータス管理テーブルが図14(C)に表す状態の場合に、購入予定管理テーブルに格納されるデータの一例を示している。
【0096】
ここでは、サービス提供サーバ40に接続できるサービス利用端末の数は5台であり、現在5台のサービス利用端末がサービス提供サーバ40に接続されているとする。また、接続要求を送信したサービス利用端末のユーザは会員であるとする。また、ダミーの切断ユーザ候補が設定されており、その購入予定商品合計金額は9,999万円であるとする。
【0097】
サービス提供サーバ40に接続済みのサービス利用端末の数が最大であるため(ステップS12/YES)、利用者判定部313は、接続要求を送信したサービス利用端末のユーザが会員か否か判定する(ステップS14)。ユーザは会員であるため(ステップS14/YES)、接続部314は、ステータス管理テーブルを参照する。図14(A)〜(C)に示すステータス管理テーブルでは、非会員の参照ユーザは存在せず(ステップS18/NO)、また、非会員の選択中ユーザも存在せず(ステップS20/NO)、更に非会員の決済後ユーザも存在しない(ステップS22/NO)。そこで、接続部314は、ステップS60の処理を実行する。
【0098】
図14(A)に示すステータス管理テーブルにおいては、利用ステータスが決済中(「3」)でないユーザ(セッションNo.03)が存在する(ステップS61/YES)。従って、接続部314は、セッションNo.03のユーザが会員であっても、セッションNo.03のユーザを切断ユーザとする(ステップS65)。この結果、セッションNo.03で管理されるサービス利用端末は、サービス提供サーバ40との接続を切断され(ステップS24)、接続要求を送信したサービス利用端末がサービス提供サーバ40に新たに接続される(ステップS26)。
【0099】
図14(B)に示すステータス管理テーブルにおいては、利用ステータスが決済中(「3」)でないユーザは存在しない(ステップS61/NO)。そこで、接続部314は、非会員のユーザが存在するか否か判定する(ステップS62)。図14(B)に示すステータス管理テーブルにおいて、非会員のユーザ(セッションNo.01)が存在する(ステップS62/YES)。従って、接続部314は、セッションNo.01のユーザを切断ユーザとする(ステップS64)。この結果、セッションNo.01はサービス提供サーバ40との接続を切断され(ステップS24)、接続要求を送信したサービス利用端末がサービス提供サーバ40に新たに接続される(ステップS26)。
【0100】
図14(C)に示すステータス管理テーブルにおいては、利用ステータスが決済中(「3」)でないユーザは存在しない(ステップS61/NO)。また、非会員のユーザも存在しない(ステップS62/NO)。そこで、接続部314は、ステータス管理テーブルから、例えば、セッションNo.01のユーザを選択する(ステップS63)。次に、接続部314は、図14(D)に示す購入予定管理テーブルから、セッションNo.01の購入予定商品合計金額を取得する(ステップS64)。次に、接続部314は、現在の切断ユーザ候補の購入予定商品合計金額と、セッションNo.01のユーザの購入予定商品合計金額とを比較する(ステップS66)。セッションNo.01の購入予定商品合計金額42,100円は、ダミーで設定された現在の切断ユーザ候補の購入商品予定金額9,999万円よりも小さい(ステップS66/YES)。従って、接続部314は、セッションNo.01のユーザを切断ユーザ候補とする(ステップS67)。次に、接続部314は未確認のユーザが存在するため(ステップS68/YES)、次のユーザを選択する(ステップS63)。
【0101】
接続部314は、例えば、次のユーザとして、セッションNo.02のユーザを選択する(ステップS63)。接続部314は、購入予定管理テーブルからセッションNo.02の購入予定商品合計金額を取得する(ステップS64)。セッションNo.02の購入予定商品合計金額2,700円は、現在の切断ユーザ候補であるセッションNo.01の購入予定商品合計金額42,100円よりも小さい(ステップS66/YES)。そこで、接続部314は、セッションNo.02のユーザを切断ユーザ候補とする(ステップS67)。未確認のユーザが存在するため(ステップS68/YES)、接続部314は、ステップS63に戻り処理を継続する。
【0102】
上述のステップS63〜S68の処理を繰返し行うと、図14(C)及び(D)における切断ユーザ候補は、購入予定商品合計金額が最も低いセッションNo.04のユーザとなる。この結果、セッションNo.04で管理されるサービス利用端末とサービス提供サーバ40との接続が切断され(ステップS24)、接続要求を送信したサービス利用端末がサービス提供サーバ40に新規接続される(ステップS26)。
【0103】
以上の説明から明らかなように、本実施形態によれば、サービス提供サーバ40にサービス利用端末を新たに接続できないと接続可否判定部311が判定した場合であっても、サービスの提供を要求する端末のユーザが優遇対象者であると利用者判定部313が判定すれば、接続部314は、サービス提供サーバ40に接続済みの他の端末に替えて、優遇対象者の端末をサービス提供サーバ40に接続する。これにより、優遇対象者であるユーザがサービスの提供を受けられる確実性が向上する。また、優遇対象者であるユーザは、サービス提供サーバ40との接続を待たされることなく、サービスの提供を受けることができるため、購入意欲をそがれる可能性が減少する。その結果、購入意欲のある顧客を逃してしまい、販売の機会を逸する機会損失が生じる可能性を低減できる。なお、サービス提供サーバ40に接続済みの他の端末を切断することなく、優遇対象者であれば新規にサービス提供サーバ40へ接続し、優遇対称者以外のユーザは新規にサービス提供サーバ40に接続しないように構成しても良い。
【0104】
また、接続部314は、既にサービス提供サーバ40と接続している端末の利用者の利用者情報(例えば、利用ステータス、商品の比較数、購入予定金額等)に基づいて、サービス提供サーバ40との接続を切断するサービス利用端末を決定する。これにより、購入意欲のある利用者との接続を切断してしまう可能性を低減し、機会損失が生じる可能性を低減できる。
【0105】
以上、本件の実施形態について詳述したが、本件は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0106】
例えば、切断ユーザを決定する方法は、上述の実施形態に限定されるものではなく、サービスを提供する企業のポリシーに基づいて、変更することができる。例えば、格納部312に格納されるテーブルとして、図15に示す商品参照状況管理テーブルを使用することもできる。
【0107】
商品参照状況管理テーブルは、セッションNo.、最終アクセス時間、及びカテゴリネスティングレベルの項目を有する。セッションNo.及び最終アクセス時間は、既に説明したので、説明を省略する。カテゴリネスティングレベルは、現在参照している商品ページに到達するまでの階層の深さを表す。例えば、ユーザが液晶テレビのページを参照しているとする。液晶テレビのページに到達するには、トップページ>家電>AV>液晶テレビとページを経る必要がある場合、カテゴリネスティングレベルは4となる。また、例えば、ユーザが、商品「洗濯機」のページを参照したいと考えているが、現在参照しているページは、「洗濯機」、「掃除機」、及び「アイロン」等の一つ上の階層である生活家電であるとする。この場合、ユーザが参照している生活家電のページに到達するには、トップページ>家電>生活家電を経るため、カテゴリネスティングレベルは3となる。商品参照状況管理テーブルは、セッションNo.によって、ステータス管理テーブルと紐付けることができる。
【0108】
また、図15に示す各テーブルを用いて、図16に示すフローチャートによって切断ユーザを決定することもできる。図16は、上記実施形態とは別の、切断ユーザを決定する処理の一例を示すフローチャートである。また、図17は、図15に示した各テーブルに格納されるデータの具体例を示した図である。図17(A)のステータス管理テーブルでは、会員レベルの項目には、非会員を表す「0」、過去の購入金額等が一定の条件を満たすプレミアム会員を表す「2」、プレミアム会員以外の会員である一般会員を表す「1」が設定されるものとする。また、利用ステータスの項目には、商品参照前を表す「0」、商品ページ参照中を表す「1」、商品比較中をあらわす「2」、商品選択中を表す「3」、決済中を表す「4」、決済後を表す「5」が設定される。なお、商品参照前の状態とは、例えば、サービス提供サーバ40に接続すると最初に表示される画面(トップページ)をユーザが参照している状態をいう。また、商品ページ参照中とは、トップページから商品ページへとは移動したが、商品の詳細情報ページは閲覧していない状態をいう。また、商品比較中とは、商品の詳細情報ページを閲覧して、商品を比較している状態をいう。
【0109】
次に、図16のフローチャートについて説明する。接続部314は、図17(A)に示すステータス管理テーブルを用いて、非会員、つまり、会員レベル「0」のユーザが存在するか否か判定する(ステップS81)。非会員のユーザが存在する場合には(ステップS81/YES)、接続部314は、ステータス管理テーブルから、非会員のユーザのレコードのみを抽出し(ステップS82)、抽出したレコードを処理対象としてステップS85〜ステップS94の処理を実行する。非会員のユーザが存在しない場合(ステップS81/NO)、接続部314は、ステータス管理テーブルの中に一般会員、つまり、会員レベル「1」のユーザが存在するか否か判定する(ステップS83)。一般会員が存在する場合(ステップS83/YES)、接続部314は、ステータス管理テーブルから一般会員のレコードのみを抽出し(ステップS84)、抽出したレコードを処理対象としてステップS85〜ステップS94の処理を実行する。一般会員が存在しない場合(ステップS83/NO)、接続部314は、ステータス管理テーブルの全てのデータを処理対象としてステップS85〜S94の処理を実行する。
【0110】
接続部314は、処理対象のレコードの中に、利用ステータスが「0」のユーザ、すなわち、トップページを参照中のユーザが存在するか否か判定する(ステップS85)。利用ステータスが「0」のユーザが存在する場合(ステップS85/YES)、接続部314は、利用ステータスが「0」のユーザのうち、ステータス管理テーブルに格納されている最終アクセス時間の最も古いユーザを切断ユーザとし(ステップS86)、処理を終了する。
【0111】
利用ステータスが「0」のユーザが存在しない場合(ステップS85/NO)、接続部314は、利用ステータスが「1」のユーザ、すなわち、商品ページを参照中のユーザが存在するか否か判定する(ステップS87)。利用ステータスが「1」のユーザが存在する場合(ステップS87/YES)、接続部314は、図17(B)に示す商品参照状況管理テーブルを用いて、利用ステータスが「1」のユーザのうち、カテゴリネスティングレベルが最も低いユーザを抽出し、切断ユーザとする(ステップS88)。そして、接続部314は、処理を終了する。
【0112】
利用ステータスが「1」のユーザが存在しない場合(ステップS87/NO)、接続部314は、利用ステータスが「2」のユーザが存在するか否か判定する(ステップS89)。利用ステータスが「2」のユーザが存在する場合(ステップS89/YES)、接続部314は、図17(C)に示す比較商品数管理テーブルを用いて、利用ステータスが「2」のユーザのうち、参照比較商品数が最も少ないユーザを抽出し、切断ユーザとする(ステップS90)。そして、接続部314は、処理を終了する。なお、参照比較商品数が同じユーザが複数いる場合には、参照商品平均金額が最も少ないユーザを切断ユーザとすることができる。
【0113】
利用ステータスが「2」のユーザが存在しない場合(ステップS89/NO)、接続部314は、利用ステータスが「3」のユーザ、すなわち、商品選択中のユーザが存在するか否か判定する(ステップS91)。利用ステータスが「3」のユーザが存在する場合(ステップS91/YES)、接続部314は、図17(D)に示す購入予定管理テーブルを用いて、利用ステータスが「3」のユーザの中から入力文字数が最も低いユーザを抽出し、切断ユーザとする(ステップS92)。そして、接続部314は、本処理を終了する。
【0114】
利用ステータスが「3」のユーザが存在しない場合(ステップS91/NO)、接続部314は、利用ステータスが「5」のユーザ、つまり、決済後のユーザが存在するか否か判定する(ステップS93)。利用ステータスが「5」のユーザが存在する場合(ステップS93/YES)、接続部314は、図17(E)に示す購入履歴管理テーブルを用いて、利用ステータスが「5」のユーザの中から、本日の購入合計金額の最も低いユーザを抽出し、切断ユーザとする(ステップS94)。そして、接続部314は、本処理を終了する。
【0115】
利用ステータスが「5」のユーザが存在しない場合(ステップS93/NO)、接続部314は、ステータス管理テーブルにおいて、利用ステータスが「4」のユーザ、つまり、決済中のユーザの中から切断ユーザを決定する(ステップS95)。接続部314は、ユーザが非会員、一般会員、及びプレミアム会員のいずれかに関わらず、図17(C)に示す比較商品数管理テーブルを使用して、利用ステータスが「4」のユーザの中から、参照商品平均金額の最も低いユーザを抽出し、切断ユーザとする(ステップS95)。なお、参照商品平均金額の替わりに、購入予定管理テーブルを用いて、購入予定金額の最も低いユーザを、切断ユーザとしても良い。
【0116】
以上説明したように、企業がどのようなユーザを優遇したいかによって、切断ユーザの選択方法を変更することができる。また、利用者情報を管理するためのテーブルは上述の実施形態に限られるものではなく、希望する選択方法を実現するために、任意のテーブルを追加、及び削除することが可能である。
【0117】
また、図13において、抽出されたユーザが全て決済中の状態にある場合には、接続要求を送信したサービス利用端末のユーザが会員であっても、いずれかのユーザの決済が終了するまで新規接続を行わないようにしても良い。新規に接続したユーザが必ずしも、商品を購入するとは限らない。従って、決済中のユーザを切断してしまう方が、企業にとって損失が大きい場合もある。そこで、決済中のユーザが決済処理を終了し次第、優遇対象のユーザをサービス提供サーバ40に接続するようにすることで、売上げを確保し、販売機会を失うことにより生じる損失を低減することができる。
【0118】
また、図6のステップS24では、接続部314は、切断ユーザのサービス利用端末とサービス提供サーバ40との接続を切断していたが、切断されたサービス利用端末を、サービス提供サーバ40の混雑情報を報知する混雑表示サーバ50に接続することができる。これにより、接続を切断された利用者が、サービスを提供する業者に対して不満を抱く可能性を低減することができる。なお、サービス提供サーバ40が新たなサービス利用端末を接続できる状態になった場合には、混雑表示サーバ50に接続されたサービス利用端末を、サービス提供サーバ40に再接続するようにしても良い。この際、サービス利用端末が混雑表示サーバ50に接続される前の利用状態を、サービス提供サーバ40の再接続時に再現するようにすることで、ユーザの利便性が高まると共に、サービス提供サーバ40との接続を切断されたことに対する不満を低減することができる。
【0119】
また、図6のステップS12では、接続可否判定部311は、サービス提供サーバ40に接続できるサービス利用端末の数によって、新たなサービス利用端末をサービス提供サーバに接続できるか否か判定していた。しかし、接続可否判定部311は、上記の条件に加えて、あるいは、上記の条件に替えて、サービス提供サーバ40の処理負荷に基づいて、新たなサービス利用端末をサービス提供サーバに接続できるか否かを判定しても良い。
【0120】
また、上述の説明では、ゲートウェイ装置30が利用者情報を格納する格納部312を備えていたが、図18に示すようにサービス提供サーバ40が利用者情報を格納する格納部を有していても良い。この場合、ゲートウェイ装置30の利用者判定部313及び接続部314は、サービス提供サーバ40から利用者情報を取得することができる。また、図19に示すようにゲートウェイ装置30が有する機能を、サービス提供サーバ40が備えるように構成しても良い。
【0121】
また、上述の説明では、ゲートウェイ装置30に接続されるサービス提供サーバ40及び混雑表示サーバ50はそれぞれ1台であったが、複数台あっても良い。
【0122】
また、混雑表示サーバ50は、サービス提供サーバ40の混雑情報を表示するサーバであったが、サービス提供サーバ40が提供するサービスの中から限定したサービスのみを提供できるサーバであっても良い。例えば、混雑表示サーバ50に接続されたユーザは、商品の購入・決済を行うことは出来ないが、商品の閲覧、比較等は行えるようにすることができる。
【0123】
また、上述の実施形態では、サービス提供サーバ40はネットショッピングのサービスを提供するとしたが、サービス提供サーバ40を、災害時等における緊急情報を提供するサーバとすることもできる。この場合、官公庁や地方自治体等を優遇対象者とし、他の接続に優先して緊急情報を提供するよう構成することができる。これにより、災害時において、官公庁や地方公共団体が、必要なときに緊急情報を手に入れることができる確実性を高めることが出来る。
【0124】
なお、上記のゲートウェイ装置30、又はサービス提供サーバ40が有する機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、ゲートウェイ装置30、又は、サービス提供サーバ40が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。
【0125】
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD(Digital Versatile Disc)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記録媒体の形態で販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0126】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0127】
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) 接続された端末に対し所定のサービスを提供するサービス提供装置に端末を新たに接続できるか否か判定する第1の判定部と、サービスの提供を要求する端末の利用者が、前記サービス提供装置に優先して接続される優遇対象者であるか否かを判定する第2の判定部と、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末を前記サービス提供装置に接続し、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できないと判定された場合であっても、前記サービスの提供を要求する端末の利用者が優遇対象者であると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末をサービス提供装置に接続する接続部と、を備える通信制御装置。
(付記2) 前記第1の判定部において、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できないと判定された場合に、前記接続部は、前記サービス提供装置に接続済みの他の端末の接続を切断し、前記サービス提供装置の混雑情報を報知する混雑情報提供装置に、前記他の端末を接続することを特徴とする付記1に記載の通信制御装置。
(付記3) 前記接続部は、既に前記サービス提供装置と接続している端末の利用者の利用者情報に基づいて、前記他の端末を決定することを特徴とする付記2に記載の通信制御装置。
(付記4) 前記第2の判定部は、前記サービスの提供を要求する端末の利用者が優遇対象者であるか否かを、前記サービス提供装置から取得した情報、又は、利用者情報を格納する格納部から取得した情報に基づいて判定することを特徴とする付記1から3のいずれかに記載の通信制御装置。
(付記5) 前記サービス提供装置に端末を新たに接続できないと判定される場合は、前記サービス提供装置の処理負荷が予め定められた閾値を超えている場合を含むことを特徴とする付記1から4のいずれかに記載の通信制御装置。
(付記6) 前記サービス提供装置に端末を新たに接続できないと判定される場合は、前記サービス提供装置との接続を確立している端末の数が、前記サービス提供装置に接続可能な端末数の上限に達している場合を含むことを特徴とする付記1から5のいずれかに記載の通信制御装置。
(付記7) 前記接続部が前記他の端末を決定するために用いる前記利用者情報は、前記他の端末の利用者の、利用ステータス、比較商品数、購入予定金額、購入合計金額、入力文字数、顧客クラス、及び接続時間を含むことを特徴とする付記1から6のいずれかに記載の通信制御装置。
(付記8) 接続された端末に対し所定のサービスを提供するサービス提供部と、前記サービス提供部に端末を新たに接続できるか否かを判定する第1の判定部と、サービスの提供を要求する端末の利用者が、前記サービス提供装置に優先して接続される優遇対象者であるか否かを判定する第2の判定部と、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末を前記サービス提供装置に接続し、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できないと判定された場合であっても、前記サービスの提供を要求する端末の利用者が優遇対象者であると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末をサービス提供装置に接続する接続部と、を備える情報処理装置。
(付記9) 接続された端末に対し所定のサービスを提供するサービス提供装置と、前記サービス提供部に端末を新たに接続できるか否かを判定する第1の判定部と、サービスの提供を要求する端末の利用者が、前記サービス提供装置に優先して接続される優遇対象者であるか否かを判定する第2の判定部と、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末を前記サービス提供装置に接続し、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できないと判定された場合であっても、前記サービスの提供を要求する端末の利用者が優遇対象者であると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末をサービス提供装置に接続する接続部と、を有する通信制御装置と、を備える通信制御システム。
(付記10) 通信制御装置が、接続された端末に対し所定のサービスを提供するサービス提供装置に端末を新たに接続できるか否かを判定し、サービスの提供を要求する端末の利用者が、前記サービス提供装置に優先して接続される優遇対象者であるか否かを判定し、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末を前記サービス提供装置に接続し、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できないと判定された場合であっても、前記サービスの提供を要求する端末の利用者が優遇対象者であると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末をサービス提供装置に接続する通信制御方法。
(付記11) サービス提供サーバが、サービスの提供を要求する端末に対して新たにサービスを提供できるか否かを判定し、サービスの提供を要求する端末の利用者が、優先してサービスの提供を受けられる優遇対象者であるか否かを判定し、新たにサービスを提供できると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末にサービスを提供し、新たにサービスを提供できないと判定された場合であっても、前記サービスの提供を要求する端末の利用者が優遇対象者であると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末にサービスを提供する、ことを特徴とする情報処理方法。
【符号の説明】
【0128】
10A、10B、10C、10D…サービス利用端末
30…ゲートウェイ装置
40…サービス提供サーバ
50…混雑表示サーバ
311…接続可否判定部
312…格納部
313…利用者判定部
314…接続部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続された端末に対し所定のサービスを提供するサービス提供装置に端末を新たに接続できるか否か判定する第1の判定部と、
サービスの提供を要求する端末の利用者が、前記サービス提供装置に優先して接続される優遇対象者であるか否かを判定する第2の判定部と、
前記サービス提供装置に端末を新たに接続できると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末を前記サービス提供装置に接続し、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できないと判定された場合であっても、前記サービスの提供を要求する端末の利用者が優遇対象者であると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末をサービス提供装置に接続する接続部と、
を備える通信制御装置。
【請求項2】
前記第1の判定部において、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できないと判定された場合に、前記接続部は、前記サービス提供装置に接続済みの他の端末の接続を切断し、前記サービス提供装置の混雑情報を報知する混雑情報提供装置に、前記他の端末を接続することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
【請求項3】
前記接続部は、既に前記サービス提供装置と接続している端末の利用者の利用者情報に基づいて、前記他の端末を決定することを特徴とする請求項2に記載の通信制御装置。
【請求項4】
前記接続部は、前記サービスの提供を要求する端末の利用者が優遇対象者であるか否かを、前記サービス提供装置から取得した情報、又は、利用者情報を格納する格納部から取得した情報に基づいて判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の通信制御装置。
【請求項5】
前記サービス提供装置に端末を新たに接続できないと判定される場合は、前記サービス提供装置の処理負荷が予め定められた閾値を超えている場合を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の通信制御装置。
【請求項6】
前記サービス提供装置に端末を新たに接続できないと判定される場合は、前記サービス提供装置との接続を確立している端末の数が、前記サービス提供装置に接続可能な端末数の上限に達している場合を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の通信制御装置。
【請求項7】
接続された端末に対し所定のサービスを提供するサービス提供部と、
前記サービス提供部に端末を新たに接続できるか否かを判定する第1の判定部と、
サービスの提供を要求する端末の利用者が、前記サービス提供装置に優先して接続される優遇対象者であるか否かを判定する第2の判定部と、
前記サービス提供装置に端末を新たに接続できると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末を前記サービス提供装置に接続し、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できないと判定された場合であっても、前記サービスの提供を要求する端末の利用者が優遇対象者であると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末をサービス提供装置に接続する接続部と、
を備える情報処理装置。
【請求項8】
接続された端末に対し所定のサービスを提供するサービス提供装置と、
前記サービス提供部に端末を新たに接続できるか否かを判定する第1の判定部と、
サービスの提供を要求する端末の利用者が、前記サービス提供装置に優先して接続される優遇対象者であるか否かを判定する第2の判定部と、
前記サービス提供装置に端末を新たに接続できると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末を前記サービス提供装置に接続し、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できないと判定された場合であっても、前記サービスの提供を要求する端末の利用者が優遇対象者であると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末をサービス提供装置に接続する接続部と、を有する通信制御装置と、
を備える通信制御システム。
【請求項9】
通信制御装置が、
接続された端末に対し所定のサービスを提供するサービス提供装置に端末を新たに接続できるか否かを判定し、
サービスの提供を要求する端末の利用者が、前記サービス提供装置に優先して接続される優遇対象者であるか否かを判定し、
前記サービス提供装置に端末を新たに接続できると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末を前記サービス提供装置に接続し、前記サービス提供装置に端末を新たに接続できないと判定された場合であっても、前記サービスの提供を要求する端末の利用者が優遇対象者であると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末をサービス提供装置に接続する、
ことを特徴とする通信制御方法。
【請求項10】
サービス提供サーバが、
サービスの提供を要求する端末に対して新たにサービスを提供できるか否かを判定し、
サービスの提供を要求する端末の利用者が、優先してサービスの提供を受けられる優遇対象者であるか否かを判定し、
新たにサービスを提供できると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末にサービスを提供し、新たにサービスを提供できないと判定された場合であっても、前記サービスの提供を要求する端末の利用者が優遇対象者であると判定された場合には、前記サービスの提供を要求する端末にサービスを提供する、
ことを特徴とする情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2011−134284(P2011−134284A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−295667(P2009−295667)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】