通信端末およびデータ保存方法
【課題】メモリの空き容量が不足した場合に、データの適切な保存・削除を行う。
【解決手段】受信したデータの容量がメモリの残容量を超える場合に(S104)、送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段に記憶されている識別情報を照合し(S107)、データ保護が必要な受信データをデータ保護のパターンに従って(S108)、部分的にメモリに保存する(S109)。
【解決手段】受信したデータの容量がメモリの残容量を超える場合に(S104)、送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段に記憶されている識別情報を照合し(S107)、データ保護が必要な受信データをデータ保護のパターンに従って(S108)、部分的にメモリに保存する(S109)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末で受信した電子メールや音声メッセージ等のデータをメモリに保存する際のメモリ制御技術に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話端末等の通信端末は、メモリ容量が小さいため、電子メールや音声メッセージ用の保存容量を超える場合は電子メールや音声メッセージのデータを削除しなければならない。そのため、新規に電子メールや音声メッセージを受信したときに保存容量を超過してしまう場合の対処方法が従来各種提案されている。その中には、ユーザへ容量不足を通知して、手動で選択、削除する方法や、古いデータから順番に、必要な容量を確保できるまで自動的に削除する方法などがある(特許文献1)。
【特許文献1】特開2004−362082号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
古いデータを自動的に削除する方法は、通常使用において特別な操作を要しないという利点がある一方で、削除したくない電子メールや音声メッセージがある場合には、削除対象から除外するために、ユーザ操作による保護設定が必要となる。しかし、保護したい電子メールや音声メッセージデータ1つ1つに対して保護設定を行わなければならず、それぞれの電子メール・音声メッセージに対して選択、確認、設定を行うのは手間がかかり煩わしいという課題がある。また、保護の設定は1通りしか用意されておらず、受信した電子メールや音声メッセージデータの全部を保護するものであった。そのため、例えば、ユーザが電子メールの本文だけ、あるいは添付データだけを部分的に保護したいと希望していても、それらだけを選択して保護することができないという課題もある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、受信したデータをメモリに保存する機能を有する通信端末において、送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否が登録された記憶手段と、受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元の識別情報と前記記憶手段に登録された識別情報とを照合し、データ保護が不要な記録済みデータを前記メモリから削除した後、受信したデータを前記メモリに保存するメモリ制御手段とを備える。また、本発明は、通信端末に搭載したメモリを制御する方法において、受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否が登録された記憶手段に登録されている識別情報を照合するステップと、データ保護が不要な記録済みデータを前記メモリから削除するステップと、受信したデータを前記メモリに保存するステップとを備える。この構成によれば、受信したデータの容量がメモリの残容量を超える場合に、送信元の識別情報と送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否が登録された記憶手段に登録された識別情報とを照合し、データ保護が不要な記録済みデータを前記メモリから削除することにより、メモリの空き容量を確保する際に、データ保護が不要なデータのみを削除することができる。
【0005】
本発明は、受信したデータをメモリに保存する機能を有する通信端末において、送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段と、受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元の識別情報と前記記憶手段に登録された識別情報とを照合し、データ保護が必要な記録済みデータを前記データ保護のパターンに従って部分的に前記メモリから削除した後、受信したデータを前記メモリに保存するメモリ制御手段とを備える。また、本発明は、受信したデータを通信端末に搭載したメモリに保存する方法において、受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段に登録されている識別情報を照合するステップと、データ保護が必要な記録済みデータを前記データ保護のパターンに従って部分的に前記メモリから削除するステップと、受信したデータを前記メモリに保存するステップとを備える。この構成によれば、受信したデータの容量がメモリの残容量を超える場合に、送信元の識別情報と送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段に登録された識別情報とを照合し、データ保護が必要な記録済みデータを前記メモリから部分的に削除することにより、メモリの空き容量を確保する際に、データ保護が必要なデータのうち特に必要な部分を残すことができる。
【0006】
本発明は、受信したデータをメモリに保存する機能を有する通信端末において、送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段と、受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元の識別情報と前記記憶手段に登録された識別情報とを照合し、データ保護が必要な受信データを前記データ保護のパターンに従って部分的に前記メモリに保存するメモリ制御手段とを備える。また、本発明は、受信したデータを通信端末に搭載したメモリに保存する方法において、受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段に登録されている識別情報を照合するステップと、データ保護が必要な受信データを前記データ保護のパターンに従って部分的に前記メモリに保存するステップとを備える。この構成によれば、受信したデータの容量がメモリの残容量を超える場合に、送信元の識別情報と送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段に登録された識別情報とを照合し、データ保護が必要な受信データを前記データ保護のパターンに従って部分的に前記メモリに保存することにより、受信データのうちデータ保護が必要な部分のみを選択して保存することで、メモリの空き容量が少ない場合でも適切に受信データを保存することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は本発明の実施の形態における通信端末の構成を示す図である。通信端末は、CPU10、制御機能部20、メモリ30、表示部40、操作部50及び無線部60を備える。メモリ30は、電子メールや音声メッセージデータを保存するための記憶手段である。メモリ30には、電子メールや音声メッセージデータの他に、電子メールアドレスや電話番号等の送信元の識別情報をリストアップしたアドレス帳データも格納されており、本実施の形態では、電子メールや音声メッセージ等の受信データの保護/非保護の設定を、このアドレス帳を利用して事前に登録することができる。表示部40は、電子メールの内容や操作部50による操作内容を表示する。操作部50は、ユーザによる設定動作等の入力手段である。無線部60は、通信端末と基地局間で無線通信を行う公知の通信機能部で、通話や音声メッセージ、電子メールの送受信などを行う。
【0008】
制御機能部20は、保護設定部21、保護パターン設定部22、電子メール・音声メッセージ受信部23、保存容量判定部24、電子メール・音声メッセージ削除部25及び電子メール・音声メッセージデータ保護設定部26を備える。保護設定部21は、予め選択した所定の電子メールアドレスや電話番号に対して保護/非保護の設定を行う。これにより、通信端末内が電子メールや音声メッセージを受信した際に当該データの保護/非保護が自動的に設定される。
【0009】
尚、メモリ30に空き容量がある場合に、通信端末が受信した電子メールや音声メッセージは、保護/非保護の設定に関わらず、全て一旦はメモリ30に保存される。しかし、「保護」が設定された電子メールや音声メッセージは、その後、後述するデータの削除動作においても削除されずに保護される。一方、「非保護」が設定された電子メールや音声メッセージは、新規の電子メールや音声メッセージの保存ができない程度にメモリ30の空き容量が少なくなった場合に、削除の対象となる。保護/非保護を設定する電子メールアドレスや電話番号データは、通信端末に付属の電話帳アプリケーションプログラムなどのデータを利用して設定すればよい。
【0010】
保護パターン設定部22は、「保護」設定のバリエーションを設定する。保護設定のパターンを電子メールを例として説明すると、(1)電子メール本文のみ保存、(2)本文をサイズ指定(例えば、100文字まで等)して保存、(3)添付データのみ保存、(4)全てのデータを保存、などが考えられる。保護パターン設定部22で保護パターンを選択すると、例えば、保存容量を超える電子メールを受信した際に、メモリ30内の保護設定がなされた電子メールや音声メッセージデータについて設定した該当部分のみが保存され、それ以外のデータは削除される。
【0011】
電子メール・音声メッセージ受信部23は、無線部60を介して電子メールや音声メッセージを受信する。受信時には、発信者の電子メールアドレスや電話番号情報も取得する。保存容量判定部24は、電子メールや音声メッセージデータが格納されたメモリ30の空き容量を判定する。電子メール・音声メッセージ削除部25は、受信した電子メールまたは音声メッセージのデータ量とメモリ30の空き容量に基づいて、後述する手順に従って、メモリ30に保存されている古い電子メールや音声メッセージデータを削除する。電子メール・音声メッセージデータ保護設定部26は、電子メールや音声メッセージの受信時に、電子メールアドレスまたは電話番号に対して予め登録された上記の保護/非保護の設定を参照し、対応する設定を行ってからデータの保存を行う。つまり、保護設定がされている場合には電子メールや音声メッセージデータに保護をかけて保存し、非保護設定である場合にはそのまま保存する。
【0012】
図2は本発明の実施の形態における通信端末のデータ保存方法の手順を示すフローチャートである。電子メール・音声メッセージ受信部23は、無線部60を介して電子メールの受信通知を受信する(ステップS101)。また、受信した電子メールのデータサイズに係る情報も取得する(ステップS102)。
【0013】
保存容量判定部24は、現時点のメモリ30の空き容量に係る情報を取得する(ステップS103)。更に、メモリ30の空き容量と電子メールのデータサイズの比較を行い(ステップS104)、メモリ30の空き容量が電子メールのデータサイズよりも大きい場合(ステップS104:Yes)、電子メールを受信し(ステップS105)、電子メール・音声メッセージデータ保護設定部26は、保護設定部21が登録している保護/非保護の設定リストを参照し、送信者の電子メールアドレスが「保護」に設定されているアドレスであるか否かを判断する(ステップS107)。保護対象である場合(ステップS107:Yes)、電子メールデータに保護設定を行ってから(ステップS108)、メモリ30に保存する(ステップS109)。一方、非保護対象である場合(ステップS107:No)、電子メールデータに保護設定を付加せず電子メールデータがメモリ30に保存される(ステップS109)。
【0014】
一方、受信した電子メールのデータサイズがメモリ30の空き容量よりも大きい場合(ステップS104:No)、電子メール・音声メッセージ削除部25で、メモリ30に保存している電子メール・音声メッセージデータの削除処理を行う(ステップS106)。
【0015】
図3は電子メール・音声メッセージ削除部25の電子メールデータ削除処理の手順を示すフローチャートである。電子メール・音声メッセージ削除部25は、メモリ30に格納されている電子メールデータのうち、記録日時が一番古いデータを取得する(ステップS201)。電子メール・音声メッセージ削除部25は、電子メールを受信できる空き容量を確保できるまで以下の手順を繰り返す(ステップS202)。即ち、取得したデータについて保護設定の有無を判断し(ステップS203)、保護設定がある場合には、次に、保護パターン設定の有無を判断する(ステップS204)。
【0016】
保護パターンが設定されている場合(ステップS204:Yes)、電子メール・音声メッセージ削除部25は、メモリ30に格納されている当該データを保護パターンに応じてそのまま保護し、それ以外のデータのみ削除する(ステップS205)。一方、保護パターンが設定されていない場合(ステップS204:No)、全てのデータが保護対象ということであるので、電子メール・音声メッセージ削除部25は何の削除動作も行わない。保護の設定がなされていない場合(ステップS203:No)、電子メール・音声メッセージ削除部25は、全てのデータを削除する(ステップS206)。
【0017】
本実施の形態では、保護/非保護の登録が行われていないアドレスから受信した電子メールは、原則として非保護として扱うので、常にこのステップS206の手順を経て最も古いデータから削除される。つまり、実質的に従来通りのFIFO方式で保存データの削除が行われる。
【0018】
電子メール・音声メッセージ削除部25は、削除により増加した空き容量を保存容量判定部24で判定し、まだ空き容量が不足している場合には、次に記録日時が古いデータを取得する(ステップS207)。以上の手順で処理ループが構成され(ステップS208)、電子メール・音声メッセージ削除部25は、受信した電子メールを保存するための空き容量が確保されるまで、ステップS202からステップS208までの手順を繰り返す。
【0019】
上記S106の処理の後、電子メール音声メッセージ受信部23は、次のメールを受信する(S110)。そして、該メールに保護設定がされているかどうか確認する(S120)。保護設定がされている場合(Yes)、S140にとび、保護パターンに応じた受信したメールの不要部分(非保護部分)を削除する。一方、保護設定がされていない場合(S120がNo)は保護パターンに応じた保護設定を該メールに対し行った後(S130)、保護パターンに応じた受信したメールの不要部分(非保護部分)を削除する(S140)。そして、保護対象のメールデータを保存する(S109)。
【0020】
図4は電子メールアドレスごとに設定された保護/非保護の登録の様子を概念的に示す図である。本実施の形態では、通信端末に付属のアドレス帳機能を利用して、電子メールを受信した場合のデータの保存について電子メールアドレスごとに保護/非保護の設定が可能である。また、保護については、(1)全てのデータを保存、(2)電子メール本文のみ保存、(3)添付データのみ保存、の3種類のパターンを設定可能としている。これらの設定は、通信端末のユーザが、表示部40に表示されるリストを見ながら操作部50を操作して手動で予め行う。
【0021】
図4に示したような設定において電子メールを受信すると、図5から図8に示すように、メモリ30の空き容量がなくなるまでは全ての受信データがそのまま保存される。つまり、非保護に設定した電子メールも、本文のみを保護設定にした電子メールの添付ファイルデータも、添付ファイルのみを保護設定にした電子メールの本文データも保存される。図5では、最も新しく保存されたのが豊田さんからの受信メールで、その前に本田さんの受信メールが保存されている様子を示している。
【0022】
図6では、その後、佐藤さんからの受信メールが保存された様子を示している。図4に示すように、佐藤さんの電子メールアドレスは「全てのデータを保護」するように登録されているので、保存されたデータには対応する保護が設定されている。図7では、その後、鈴木さんからの受信メールが保存された様子を示している。図4に示すように、鈴木さんの電子メールアドレスは「メール本文のみ保護」するように登録されているので、保存されたデータには対応する保護が設定されている。尚、鈴木さんの電子メールには画像データが添付されているが、当該画像データも一緒に保存される。図8では、その後、高橋さんからの受信メールが保存された様子を示している。図4に示すように、高橋さんの電子メールアドレスは「添付ファイルのみ保護」するように登録されているので、保存されたデータには対応する保護が設定されている。尚、高橋さんの電子メールにも画像データが添付されていて、当該画像データも一緒に保存されている。
【0023】
その後、蓄積したデータ量が多くなり、新規の電子メールデータを保存しきれなくなった場合、前述の手順で電子メール・音声メッセージ削除部25が電子メールデータの削除を実行する。保存されている受信メールデータ全てに保護/非保護の設定がなされていない場合、電子メール・音声メッセージ削除部25は、新規電子メールの保存に必要な空き容量が確保されるまで、記録時刻の最も古い受信メールデータから順番に削除する。図9は、最も古い時刻に保存された山田さんの受信メールの全データが削除された様子を示している。
【0024】
一方、受信メールデータに保護設定がある場合には、たとえ記録時刻が一番古い受信メールデータであっても保護され、削除対象が繰り上がる。図10は、山田さんの受信メールに「全て」を保護する設定がされているため、その1つ前の京セラさんの受信メールが削除された様子を示している。また、保護パターンが設定されている場合には、当該設定に対応するデータだけが保存される。図11は、山田さんの受信メールに「添付ファイルのみ」を保護する設定がされているため、添付ファイルのみが保存され、メール本文データが削除された様子を示している。図12は、山田さんの受信メールに「本文のみ」を保護する設定がされているため、メール本文データのみが保存され、添付ファイルが削除された様子を示している。
【0025】
尚、「保護」設定のデータが蓄積してメモリ30の空き容量が少なくなり、新規の電子メールの保存領域を確保しようとしても削除するデータがないような状態となった場合には、ユーザに報知、確認を求め、FIFO方式に従って古い「保護」設定データから削除するように設定してもよい。
【0026】
上記実施の形態によれば、電子メールや音声メッセージ等のデータを受信した際に自動的に保護/非保護の設定が行われるので、受信データごとに個別の設定を行うことなく、必要なデータの保存を行うことができる。また、保護パターンを設定して必要なデータだけを選択的に保存できるため、メモリ容量を有効に活用できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施の形態における通信端末の構成を示す図
【図2】本発明の実施の形態における通信端末のデータ保存方法の手順を示すフローチャート
【図3】電子メール・音声メッセージ削除部の電子メールデータ削除処理の手順を示すフローチャート
【図4】電子メールアドレスごとに設定された保護/非保護の登録の様子を概念的に示す図
【図5】受信したメールのデータが保存される様子を概念的に示す図
【図6】受信したメールのデータが保存される様子を概念的に示す図
【図7】受信したメールのデータが保存される様子を概念的に示す図
【図8】受信したメールのデータが保存される様子を概念的に示す図
【図9】空き容量不足が発生した場合におけるデータ削除の様子を概念的に示す図(保護/非保護設定なし)
【図10】空き容量不足が発生した場合におけるデータ削除の様子を概念的に示す図(全て保護)
【図11】空き容量不足が発生した場合におけるデータ削除の様子を概念的に示す図(添付ファイルのみ保護)
【図12】空き容量不足が発生した場合におけるデータ削除の様子を概念的に示す図(電子メール本文のみ保護)
【符号の説明】
【0028】
10 CPU
20 制御機能部
21 保護設定部
22 保護パターン設定部
23 電子メール・音声メッセージ受信部
24 保存容量判定部
25 電子メール・音声メッセージ削除部
26 電子メール・音声メッセージデータ保護設定部
30 メモリ
40 表示部
50 操作部
60 無線部
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末で受信した電子メールや音声メッセージ等のデータをメモリに保存する際のメモリ制御技術に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話端末等の通信端末は、メモリ容量が小さいため、電子メールや音声メッセージ用の保存容量を超える場合は電子メールや音声メッセージのデータを削除しなければならない。そのため、新規に電子メールや音声メッセージを受信したときに保存容量を超過してしまう場合の対処方法が従来各種提案されている。その中には、ユーザへ容量不足を通知して、手動で選択、削除する方法や、古いデータから順番に、必要な容量を確保できるまで自動的に削除する方法などがある(特許文献1)。
【特許文献1】特開2004−362082号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
古いデータを自動的に削除する方法は、通常使用において特別な操作を要しないという利点がある一方で、削除したくない電子メールや音声メッセージがある場合には、削除対象から除外するために、ユーザ操作による保護設定が必要となる。しかし、保護したい電子メールや音声メッセージデータ1つ1つに対して保護設定を行わなければならず、それぞれの電子メール・音声メッセージに対して選択、確認、設定を行うのは手間がかかり煩わしいという課題がある。また、保護の設定は1通りしか用意されておらず、受信した電子メールや音声メッセージデータの全部を保護するものであった。そのため、例えば、ユーザが電子メールの本文だけ、あるいは添付データだけを部分的に保護したいと希望していても、それらだけを選択して保護することができないという課題もある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、受信したデータをメモリに保存する機能を有する通信端末において、送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否が登録された記憶手段と、受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元の識別情報と前記記憶手段に登録された識別情報とを照合し、データ保護が不要な記録済みデータを前記メモリから削除した後、受信したデータを前記メモリに保存するメモリ制御手段とを備える。また、本発明は、通信端末に搭載したメモリを制御する方法において、受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否が登録された記憶手段に登録されている識別情報を照合するステップと、データ保護が不要な記録済みデータを前記メモリから削除するステップと、受信したデータを前記メモリに保存するステップとを備える。この構成によれば、受信したデータの容量がメモリの残容量を超える場合に、送信元の識別情報と送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否が登録された記憶手段に登録された識別情報とを照合し、データ保護が不要な記録済みデータを前記メモリから削除することにより、メモリの空き容量を確保する際に、データ保護が不要なデータのみを削除することができる。
【0005】
本発明は、受信したデータをメモリに保存する機能を有する通信端末において、送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段と、受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元の識別情報と前記記憶手段に登録された識別情報とを照合し、データ保護が必要な記録済みデータを前記データ保護のパターンに従って部分的に前記メモリから削除した後、受信したデータを前記メモリに保存するメモリ制御手段とを備える。また、本発明は、受信したデータを通信端末に搭載したメモリに保存する方法において、受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段に登録されている識別情報を照合するステップと、データ保護が必要な記録済みデータを前記データ保護のパターンに従って部分的に前記メモリから削除するステップと、受信したデータを前記メモリに保存するステップとを備える。この構成によれば、受信したデータの容量がメモリの残容量を超える場合に、送信元の識別情報と送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段に登録された識別情報とを照合し、データ保護が必要な記録済みデータを前記メモリから部分的に削除することにより、メモリの空き容量を確保する際に、データ保護が必要なデータのうち特に必要な部分を残すことができる。
【0006】
本発明は、受信したデータをメモリに保存する機能を有する通信端末において、送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段と、受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元の識別情報と前記記憶手段に登録された識別情報とを照合し、データ保護が必要な受信データを前記データ保護のパターンに従って部分的に前記メモリに保存するメモリ制御手段とを備える。また、本発明は、受信したデータを通信端末に搭載したメモリに保存する方法において、受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段に登録されている識別情報を照合するステップと、データ保護が必要な受信データを前記データ保護のパターンに従って部分的に前記メモリに保存するステップとを備える。この構成によれば、受信したデータの容量がメモリの残容量を超える場合に、送信元の識別情報と送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段に登録された識別情報とを照合し、データ保護が必要な受信データを前記データ保護のパターンに従って部分的に前記メモリに保存することにより、受信データのうちデータ保護が必要な部分のみを選択して保存することで、メモリの空き容量が少ない場合でも適切に受信データを保存することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は本発明の実施の形態における通信端末の構成を示す図である。通信端末は、CPU10、制御機能部20、メモリ30、表示部40、操作部50及び無線部60を備える。メモリ30は、電子メールや音声メッセージデータを保存するための記憶手段である。メモリ30には、電子メールや音声メッセージデータの他に、電子メールアドレスや電話番号等の送信元の識別情報をリストアップしたアドレス帳データも格納されており、本実施の形態では、電子メールや音声メッセージ等の受信データの保護/非保護の設定を、このアドレス帳を利用して事前に登録することができる。表示部40は、電子メールの内容や操作部50による操作内容を表示する。操作部50は、ユーザによる設定動作等の入力手段である。無線部60は、通信端末と基地局間で無線通信を行う公知の通信機能部で、通話や音声メッセージ、電子メールの送受信などを行う。
【0008】
制御機能部20は、保護設定部21、保護パターン設定部22、電子メール・音声メッセージ受信部23、保存容量判定部24、電子メール・音声メッセージ削除部25及び電子メール・音声メッセージデータ保護設定部26を備える。保護設定部21は、予め選択した所定の電子メールアドレスや電話番号に対して保護/非保護の設定を行う。これにより、通信端末内が電子メールや音声メッセージを受信した際に当該データの保護/非保護が自動的に設定される。
【0009】
尚、メモリ30に空き容量がある場合に、通信端末が受信した電子メールや音声メッセージは、保護/非保護の設定に関わらず、全て一旦はメモリ30に保存される。しかし、「保護」が設定された電子メールや音声メッセージは、その後、後述するデータの削除動作においても削除されずに保護される。一方、「非保護」が設定された電子メールや音声メッセージは、新規の電子メールや音声メッセージの保存ができない程度にメモリ30の空き容量が少なくなった場合に、削除の対象となる。保護/非保護を設定する電子メールアドレスや電話番号データは、通信端末に付属の電話帳アプリケーションプログラムなどのデータを利用して設定すればよい。
【0010】
保護パターン設定部22は、「保護」設定のバリエーションを設定する。保護設定のパターンを電子メールを例として説明すると、(1)電子メール本文のみ保存、(2)本文をサイズ指定(例えば、100文字まで等)して保存、(3)添付データのみ保存、(4)全てのデータを保存、などが考えられる。保護パターン設定部22で保護パターンを選択すると、例えば、保存容量を超える電子メールを受信した際に、メモリ30内の保護設定がなされた電子メールや音声メッセージデータについて設定した該当部分のみが保存され、それ以外のデータは削除される。
【0011】
電子メール・音声メッセージ受信部23は、無線部60を介して電子メールや音声メッセージを受信する。受信時には、発信者の電子メールアドレスや電話番号情報も取得する。保存容量判定部24は、電子メールや音声メッセージデータが格納されたメモリ30の空き容量を判定する。電子メール・音声メッセージ削除部25は、受信した電子メールまたは音声メッセージのデータ量とメモリ30の空き容量に基づいて、後述する手順に従って、メモリ30に保存されている古い電子メールや音声メッセージデータを削除する。電子メール・音声メッセージデータ保護設定部26は、電子メールや音声メッセージの受信時に、電子メールアドレスまたは電話番号に対して予め登録された上記の保護/非保護の設定を参照し、対応する設定を行ってからデータの保存を行う。つまり、保護設定がされている場合には電子メールや音声メッセージデータに保護をかけて保存し、非保護設定である場合にはそのまま保存する。
【0012】
図2は本発明の実施の形態における通信端末のデータ保存方法の手順を示すフローチャートである。電子メール・音声メッセージ受信部23は、無線部60を介して電子メールの受信通知を受信する(ステップS101)。また、受信した電子メールのデータサイズに係る情報も取得する(ステップS102)。
【0013】
保存容量判定部24は、現時点のメモリ30の空き容量に係る情報を取得する(ステップS103)。更に、メモリ30の空き容量と電子メールのデータサイズの比較を行い(ステップS104)、メモリ30の空き容量が電子メールのデータサイズよりも大きい場合(ステップS104:Yes)、電子メールを受信し(ステップS105)、電子メール・音声メッセージデータ保護設定部26は、保護設定部21が登録している保護/非保護の設定リストを参照し、送信者の電子メールアドレスが「保護」に設定されているアドレスであるか否かを判断する(ステップS107)。保護対象である場合(ステップS107:Yes)、電子メールデータに保護設定を行ってから(ステップS108)、メモリ30に保存する(ステップS109)。一方、非保護対象である場合(ステップS107:No)、電子メールデータに保護設定を付加せず電子メールデータがメモリ30に保存される(ステップS109)。
【0014】
一方、受信した電子メールのデータサイズがメモリ30の空き容量よりも大きい場合(ステップS104:No)、電子メール・音声メッセージ削除部25で、メモリ30に保存している電子メール・音声メッセージデータの削除処理を行う(ステップS106)。
【0015】
図3は電子メール・音声メッセージ削除部25の電子メールデータ削除処理の手順を示すフローチャートである。電子メール・音声メッセージ削除部25は、メモリ30に格納されている電子メールデータのうち、記録日時が一番古いデータを取得する(ステップS201)。電子メール・音声メッセージ削除部25は、電子メールを受信できる空き容量を確保できるまで以下の手順を繰り返す(ステップS202)。即ち、取得したデータについて保護設定の有無を判断し(ステップS203)、保護設定がある場合には、次に、保護パターン設定の有無を判断する(ステップS204)。
【0016】
保護パターンが設定されている場合(ステップS204:Yes)、電子メール・音声メッセージ削除部25は、メモリ30に格納されている当該データを保護パターンに応じてそのまま保護し、それ以外のデータのみ削除する(ステップS205)。一方、保護パターンが設定されていない場合(ステップS204:No)、全てのデータが保護対象ということであるので、電子メール・音声メッセージ削除部25は何の削除動作も行わない。保護の設定がなされていない場合(ステップS203:No)、電子メール・音声メッセージ削除部25は、全てのデータを削除する(ステップS206)。
【0017】
本実施の形態では、保護/非保護の登録が行われていないアドレスから受信した電子メールは、原則として非保護として扱うので、常にこのステップS206の手順を経て最も古いデータから削除される。つまり、実質的に従来通りのFIFO方式で保存データの削除が行われる。
【0018】
電子メール・音声メッセージ削除部25は、削除により増加した空き容量を保存容量判定部24で判定し、まだ空き容量が不足している場合には、次に記録日時が古いデータを取得する(ステップS207)。以上の手順で処理ループが構成され(ステップS208)、電子メール・音声メッセージ削除部25は、受信した電子メールを保存するための空き容量が確保されるまで、ステップS202からステップS208までの手順を繰り返す。
【0019】
上記S106の処理の後、電子メール音声メッセージ受信部23は、次のメールを受信する(S110)。そして、該メールに保護設定がされているかどうか確認する(S120)。保護設定がされている場合(Yes)、S140にとび、保護パターンに応じた受信したメールの不要部分(非保護部分)を削除する。一方、保護設定がされていない場合(S120がNo)は保護パターンに応じた保護設定を該メールに対し行った後(S130)、保護パターンに応じた受信したメールの不要部分(非保護部分)を削除する(S140)。そして、保護対象のメールデータを保存する(S109)。
【0020】
図4は電子メールアドレスごとに設定された保護/非保護の登録の様子を概念的に示す図である。本実施の形態では、通信端末に付属のアドレス帳機能を利用して、電子メールを受信した場合のデータの保存について電子メールアドレスごとに保護/非保護の設定が可能である。また、保護については、(1)全てのデータを保存、(2)電子メール本文のみ保存、(3)添付データのみ保存、の3種類のパターンを設定可能としている。これらの設定は、通信端末のユーザが、表示部40に表示されるリストを見ながら操作部50を操作して手動で予め行う。
【0021】
図4に示したような設定において電子メールを受信すると、図5から図8に示すように、メモリ30の空き容量がなくなるまでは全ての受信データがそのまま保存される。つまり、非保護に設定した電子メールも、本文のみを保護設定にした電子メールの添付ファイルデータも、添付ファイルのみを保護設定にした電子メールの本文データも保存される。図5では、最も新しく保存されたのが豊田さんからの受信メールで、その前に本田さんの受信メールが保存されている様子を示している。
【0022】
図6では、その後、佐藤さんからの受信メールが保存された様子を示している。図4に示すように、佐藤さんの電子メールアドレスは「全てのデータを保護」するように登録されているので、保存されたデータには対応する保護が設定されている。図7では、その後、鈴木さんからの受信メールが保存された様子を示している。図4に示すように、鈴木さんの電子メールアドレスは「メール本文のみ保護」するように登録されているので、保存されたデータには対応する保護が設定されている。尚、鈴木さんの電子メールには画像データが添付されているが、当該画像データも一緒に保存される。図8では、その後、高橋さんからの受信メールが保存された様子を示している。図4に示すように、高橋さんの電子メールアドレスは「添付ファイルのみ保護」するように登録されているので、保存されたデータには対応する保護が設定されている。尚、高橋さんの電子メールにも画像データが添付されていて、当該画像データも一緒に保存されている。
【0023】
その後、蓄積したデータ量が多くなり、新規の電子メールデータを保存しきれなくなった場合、前述の手順で電子メール・音声メッセージ削除部25が電子メールデータの削除を実行する。保存されている受信メールデータ全てに保護/非保護の設定がなされていない場合、電子メール・音声メッセージ削除部25は、新規電子メールの保存に必要な空き容量が確保されるまで、記録時刻の最も古い受信メールデータから順番に削除する。図9は、最も古い時刻に保存された山田さんの受信メールの全データが削除された様子を示している。
【0024】
一方、受信メールデータに保護設定がある場合には、たとえ記録時刻が一番古い受信メールデータであっても保護され、削除対象が繰り上がる。図10は、山田さんの受信メールに「全て」を保護する設定がされているため、その1つ前の京セラさんの受信メールが削除された様子を示している。また、保護パターンが設定されている場合には、当該設定に対応するデータだけが保存される。図11は、山田さんの受信メールに「添付ファイルのみ」を保護する設定がされているため、添付ファイルのみが保存され、メール本文データが削除された様子を示している。図12は、山田さんの受信メールに「本文のみ」を保護する設定がされているため、メール本文データのみが保存され、添付ファイルが削除された様子を示している。
【0025】
尚、「保護」設定のデータが蓄積してメモリ30の空き容量が少なくなり、新規の電子メールの保存領域を確保しようとしても削除するデータがないような状態となった場合には、ユーザに報知、確認を求め、FIFO方式に従って古い「保護」設定データから削除するように設定してもよい。
【0026】
上記実施の形態によれば、電子メールや音声メッセージ等のデータを受信した際に自動的に保護/非保護の設定が行われるので、受信データごとに個別の設定を行うことなく、必要なデータの保存を行うことができる。また、保護パターンを設定して必要なデータだけを選択的に保存できるため、メモリ容量を有効に活用できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施の形態における通信端末の構成を示す図
【図2】本発明の実施の形態における通信端末のデータ保存方法の手順を示すフローチャート
【図3】電子メール・音声メッセージ削除部の電子メールデータ削除処理の手順を示すフローチャート
【図4】電子メールアドレスごとに設定された保護/非保護の登録の様子を概念的に示す図
【図5】受信したメールのデータが保存される様子を概念的に示す図
【図6】受信したメールのデータが保存される様子を概念的に示す図
【図7】受信したメールのデータが保存される様子を概念的に示す図
【図8】受信したメールのデータが保存される様子を概念的に示す図
【図9】空き容量不足が発生した場合におけるデータ削除の様子を概念的に示す図(保護/非保護設定なし)
【図10】空き容量不足が発生した場合におけるデータ削除の様子を概念的に示す図(全て保護)
【図11】空き容量不足が発生した場合におけるデータ削除の様子を概念的に示す図(添付ファイルのみ保護)
【図12】空き容量不足が発生した場合におけるデータ削除の様子を概念的に示す図(電子メール本文のみ保護)
【符号の説明】
【0028】
10 CPU
20 制御機能部
21 保護設定部
22 保護パターン設定部
23 電子メール・音声メッセージ受信部
24 保存容量判定部
25 電子メール・音声メッセージ削除部
26 電子メール・音声メッセージデータ保護設定部
30 メモリ
40 表示部
50 操作部
60 無線部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信したデータをメモリに保存する機能を有する通信端末において、
送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否が登録された記憶手段と、
受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元の識別情報と前記記憶手段に登録されている識別情報とを照合し、データ保護が不要な記録済みデータを前記メモリから削除した後、受信したデータを前記メモリに保存するメモリ制御手段とを備える通信端末。
【請求項2】
受信したデータをメモリに保存する機能を有する通信端末において、
送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段と、
受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元の識別情報と前記記憶手段に登録されている識別情報とを照合し、データ保護が必要な記録済みデータを前記データ保護のパターンに従って部分的に前記メモリから削除した後、受信したデータを前記メモリに保存するメモリ制御手段とを備える通信端末。
【請求項3】
受信したデータをメモリに保存する機能を有する通信端末において、
送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段と、
受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元の識別情報と前記記憶手段に登録されている識別情報とを照合し、データ保護が必要な受信データを前記データ保護のパターンに従って部分的に前記メモリに保存するメモリ制御手段とを備える通信端末。
【請求項4】
通信端末に搭載したメモリを制御する方法において、
受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否が登録された記憶手段に登録されている識別情報を照合するステップと、データ保護が不要な記録済みデータを前記メモリから削除するステップと、
受信したデータを前記メモリに保存するステップとを備えるデータ保存方法。
【請求項5】
受信したデータを通信端末に搭載したメモリに保存する方法において、
受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段に登録されている識別情報を照合するステップと、
データ保護が必要な記録済みデータを前記データ保護のパターンに従って部分的に前記メモリから削除するステップと、
受信したデータを前記メモリに保存するステップとを備えるデータ保存方法。
【請求項6】
受信したデータを通信端末に搭載したメモリに保存する方法において、
受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段に登録されている識別情報を照合するステップと、
データ保護が必要な受信データを前記データ保護のパターンに従って部分的に前記メモリに保存するステップとを備えるデータ保存方法。
【請求項1】
受信したデータをメモリに保存する機能を有する通信端末において、
送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否が登録された記憶手段と、
受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元の識別情報と前記記憶手段に登録されている識別情報とを照合し、データ保護が不要な記録済みデータを前記メモリから削除した後、受信したデータを前記メモリに保存するメモリ制御手段とを備える通信端末。
【請求項2】
受信したデータをメモリに保存する機能を有する通信端末において、
送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段と、
受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元の識別情報と前記記憶手段に登録されている識別情報とを照合し、データ保護が必要な記録済みデータを前記データ保護のパターンに従って部分的に前記メモリから削除した後、受信したデータを前記メモリに保存するメモリ制御手段とを備える通信端末。
【請求項3】
受信したデータをメモリに保存する機能を有する通信端末において、
送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段と、
受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元の識別情報と前記記憶手段に登録されている識別情報とを照合し、データ保護が必要な受信データを前記データ保護のパターンに従って部分的に前記メモリに保存するメモリ制御手段とを備える通信端末。
【請求項4】
通信端末に搭載したメモリを制御する方法において、
受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否が登録された記憶手段に登録されている識別情報を照合するステップと、データ保護が不要な記録済みデータを前記メモリから削除するステップと、
受信したデータを前記メモリに保存するステップとを備えるデータ保存方法。
【請求項5】
受信したデータを通信端末に搭載したメモリに保存する方法において、
受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段に登録されている識別情報を照合するステップと、
データ保護が必要な記録済みデータを前記データ保護のパターンに従って部分的に前記メモリから削除するステップと、
受信したデータを前記メモリに保存するステップとを備えるデータ保存方法。
【請求項6】
受信したデータを通信端末に搭載したメモリに保存する方法において、
受信したデータの容量が前記メモリの残容量を超える場合に、送信元を特定する識別情報毎にデータ保護の要否及びデータ保護のパターンが登録された記憶手段に登録されている識別情報を照合するステップと、
データ保護が必要な受信データを前記データ保護のパターンに従って部分的に前記メモリに保存するステップとを備えるデータ保存方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−210270(P2008−210270A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−47841(P2007−47841)
【出願日】平成19年2月27日(2007.2.27)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年2月27日(2007.2.27)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
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