説明

通信装置および録画装置

【課題】自身と通信可能な他の通信装置の作動状態を制御するマスタ装置としての機能を適切な装置に設定できるような通信装置および録画装置を提供する。
【解決手段】録画機能付装置の制御部は、自身と通信可能な他の録画機能付装置の作動状態を制御する制御機能を有する他の録画機能付装置から、自身が制御機能を作動可能な状態にするか否かを決定する際の判断基準として利用され、かつ各録画機能付装置が他の録画機能付装置を制御する際に必要となる能力の高さに応じて設定された優先順位情報を取得する(S120)。そして制御部は、優先順位情報を取得した場合において自身が有する優先順位情報が他の録画機能付装置から送信された優先順位情報よりも高い場合に、制御機能を作動可能な状態にする(S220〜S250)。このような録画機能付装置によれば、優先順位情報に従って制御機能を作動可能な状態にする装置を動的に設定することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自身と通信可能な他の通信装置の作動状態を制御する制御機能を有する通信装置および録画装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記の通信装置(録画装置)として、家庭内ネットワークに接続された複数の録画装置のうちの初めに家庭内ネットワークに接続された装置がマスタ装置に設定され、何れかの録画装置がユーザに操作されることにより録画予約される際に、操作された装置とマスタ装置とが通信し、マスタ装置が他の録画装置に対して録画予約の指示を送る(つまり作動状態を制御する)ものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−252402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記通信装置では、一度マスタ装置に設定された装置が家庭内ネットワークに接続されている限りマスタ装置の機能を交代することはない。このため、マスタ装置となる装置の能力によっては、他の装置による録画予約の制御をできなかったり、自装置が他の装置を制御する際の負荷が大きくなり過ぎたりするという問題点があった。
【0005】
そこで、このような問題点を鑑み、自身と通信可能な他の通信装置の作動状態を制御するマスタ装置としての機能を適切な装置に設定できるような通信装置および録画装置を提供することを本発明の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するために成された第1の構成の通信装置において、優先順位情報取得手段は、自身と通信可能な他の通信装置の作動状態を制御する制御機能を有する他の通信装置から、自身が制御機能を作動可能な状態にするか否かを決定する際の判断基準として利用され、かつ各通信装置が他の通信装置を制御する際に必要となる能力の高さに応じて設定された優先順位情報を取得する。そして、制御機能活性化手段は、優先順位情報を取得した場合において自身が有する優先順位情報が他の通信装置から送信された優先順位情報よりも高い場合に、制御機能を作動可能な状態にする。なお、優先順位情報は、制御能力の高さが高い程、高い優先順位に設定される。
【0007】
このような通信装置によれば、優先順位情報に従って制御機能を作動可能な状態にする装置を動的に設定することができる。この際、制御機能が、能力が高い適正な装置にて作動されるように設定することができる。
【0008】
ところで、上記通信装置においては、第2の構成の通信装置のように、この通信装置がネットワークに接続されたときに、制御機能を作動可能な通信装置に対して応答するよう要求する制御確認要求信号をネットワーク上に送信する制御確認送信手段と、この通信装置が制御機能を作動可能な場合、ネットワークを介して制御確認要求信号を受けると制御確認要求信号に対する応答である制御確認応答信号を返す制御応答送信手段と、を備え、制御機能活性化手段は、制御確認要求信号の送信後、作制御確認応答信号が受信できない場合にも、制御機能を作動可能な状態にするようにしてもよい。
【0009】
このような通信装置によれば、ネットワークに接続されたときに制御機能を作動可能な通信装置の有無を検出し、この通信装置が存在しない場合に自身の制御機能を作動可能な状態にすることができる。
【0010】
さらに、上記通信装置においては、第3の構成の通信装置のように、この通信装置が制御機能を作動可能な状態にする際に、既に制御機能を作動させている他の通信装置に対して制御機能を作動不能にするよう要求する機能停止要求信号を送信する停止要求送信手段と、ネットワークを介して機能停止要求信号を受けると制御機能を作動不能な状態にする制御機能非活性化手段と、を備えていてもよい。
【0011】
このような通信装置によれば、自身が制御機能を作動可能な状態にする際に、ネットワーク上の他の通信装置の制御機能を作動不能にすることができる。また、他の通信装置が制御機能を作動可能な状態にする際に、自身の制御機能を作動不能にすることができる。よって、制御機能を作動可能な状態にする通信装置がネットワーク上に重複して存在することを防止することができる。
【0012】
また、上記通信装置においては、第4の構成の通信装置のように、ネットワークを介することなく機能停止要求信号を受けると、自身の次に高い優先順位情報を有する通信装置に対して制御機能を作動可能な状態にする旨の作動要求を送信する作動要求送信手段と、を備え、制御機能活性化手段は、作動要求を受けた場合にも、制御機能を作動可能な状態にするようにしてもよい。
【0013】
このような通信装置によれば、制御機能を作動させている通信装置の電源を落とす場合等、制御機能の作動を維持することが難しい場合に、他の通信装置に円滑に制御機能の作動を引き継ぐことができる。
【0014】
なお、制御機能非活性化手段は、ネットワークを介することなく機能停止要求信号を受けた場合にも制御機能を作動不能な状態にするよう構成されていてもよい。この場合、ネットワークを介することなく機能停止要求信号を受けた通信装置が制御機能を作動可能な状態にする際に、機能停止要求信号を送信する必要がなくなる。
【0015】
さらに、上記通信装置においては、第5の構成の通信装置のように、この通信装置が制御機能を作動不能なときに、制御機能を作動可能な通信装置に対して応答するよう要求する作動確認要求信号をネットワーク上に送信する作動確認送信手段と、この通信装置が制御機能を作動可能な場合、ネットワークを介して作動確認要求信号を受けると作動確認要求信号に対する応答である作動確認応答信号を返す作動応答送信手段と、作動確認要求信号に対する応答が受信できない場合に、優先順位情報取得手段を作動させる作動制御手段と、を備えていてもよい。
【0016】
このような通信装置によれば、制御機能を作動可能な装置が存在するかを確認し、この装置が存在しない場合に何れかの通信装置の制御機能を作動可能な状態にすることができる。なお、作動確認送信手段は、周期的(定期的)に作動確認要求信号を送信してもよいし、不定期的(例えば、録画予約の開始などの外部操作等の外部指令を受けたとき)に作動確認信号を送信してもよい。
【0017】
また、上記通信装置においては、第6の構成の通信装置のように、この通信装置を含む何れかの通信装置から放送局および録画時間帯の情報を含む録画情報を受けると、この録画情報に対応する放送番組の録画予約を行い、予約された放送番組の録画を行う録画手段、を備え、この通信装置は、制御機能として、録画すべき放送番組を、録画手段を有する何れの通信装置で録画するかを選択し、選択した通信装置に録画情報を送信することで他の通信装置による録画状態を制御する機能を有していてもよい。
【0018】
このような通信装置によれば、複数の通信装置に搭載された録画機能を制御することができ、この録画機能の制御を行う制御機能を作動可能な通信装置を適切に設定することができる。
【0019】
次に、第7の構成として録画装置は、放送番組の録画を行う録画装置であって、自身および自身と通信可能な他の録画装置の録画予約状態を制御する録画制御手段と、前記録画制御手段を有する他の録画装置から、自身が前記録画機能を作動させるか否かを決定する際の判断基準として利用され、かつ各録画装置が他の録画装置を制御する際に必要となる能力の高さに応じて設定された優先順位情報を取得する優先順位情報取得手段と、自身が有する優先順位情報が他の録画装置から送信された優先順位情報よりも高い場合に、前記制御機能を作動可能な状態にする制御機能活性化手段と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
このような録画装置によれば、請求項1に記載の通信装置としての機能を備えているので、請求項1に記載の通信装置と同様の効果を享受するとともに、録画機能の制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】録画予約システム1の概略構成を示すブロック図である。
【図2】録画機能付装置20の構成を示すブロック図である。
【図3】ネットワーク参加処理を示すフローチャートである。
【図4】予約操作処理を示すフローチャート、
【図5】予約設定処理(a)および予約リスト応答処理(b)を示すフローチャートである。
【図6】予約管理処理を示すフローチャートである。
【図7】マスタ交代依頼送信処理(a)および交代指示受信処理(b)を示すフローチャートである。
【図8】マスタ交代依頼受信処理(a)および点呼処理(b)を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に本発明にかかる実施の形態を図面と共に説明する。
[本実施形態の構成]
図1は本発明が適用された録画予約システム1の概略構成を示すブロック図である。また、図2は録画機能付装置20(通信装置)の構成を示すブロック図である。
【0023】
録画予約システム1は、放送局および録画時間帯の情報を含む録画情報を受けると、この録画情報に対応する放送番組の録画予約を行い、予約された放送番組の録画を行う周知の録画機能を有する複数の録画機能付装置20(図2参照)が互いに通信可能に接続されて構成されている。そして、各録画機能付装置20による録画機能の制御(管理)を行う機能である制御機能を何れか1つの装置において活性化させること(作動可能な状態とすること)で、制御機能を活性化した録画機能付装置20が全体の録画機能付装置20での録画予約を制御できるようにしている。なお、以下の説明では、制御機能が活性化している録画機能付装置20をマスタ装置ともいう。
【0024】
録画予約システム1は、図1に示すように、ルータ11、ハブ12、NAS13、レコーダ付テレビ14、HDDレコーダ15、PC16、リンクプレーヤ17等の複数の録画機能付装置20を備えており、これらの録画機能付装置20が互いに通信可能なネットワークに接続されて構成されている。これらの録画機能付装置20は、図2に示すように、CPU、ROM、RAM等を備えた周知のマイコンとして構成された制御部21を備えている。また、録画機能付装置20は、マスタプログラム23およびマスタ能力情報24を格納したマスタ機能格納部22と、スレーブプログラム27および録画予約リスト28を格納した録画機能格納部26と、本発明とは直接的な関係がない各装置特有の機能を実行するためのプログラムを格納する特有の機能格納部31を備えている。
【0025】
さらに、録画機能付装置20は、放送番組の録画を行うためのハードウェア構成、通信を行うためのハードウェア構成、その他、特有の機能を発揮するためのハードウェア構成を備えている。なお、これらのハードウェア構成については周知の構成であるため記載を省略する。また、各格納部22,26,31の構成と、制御部21におけるROM,RAMの構成とは、一体に構成されていてもよい。
【0026】
さらに、録画機能付装置20の制御部21とマスタ機能格納部22の機能は独立して、ルータ11など録画機能が無い装置と一体に構成されていてもよい。
ここで、マスタプログラム23およびマスタ能力情報24等のマスタ機能格納部22に格納された情報に基づく作動は、本発明でいう制御機能に相当し、このマスタ機能格納部22に格納された情報を備えていない装置(制御機能が備えられていない装置)が存在してもよい。
【0027】
一方、スレーブプログラム27および予約録画リスト28等の録画機能格納部26に格納された情報は、制御機能を利用して他の録画機能付装置20によって自装置の録画予約を制御するために必要な構成である。
【0028】
[本実施形態の処理]
このような録画予約システム1において各録画機能付装置20は、自身の録画機能付装置20を含む何れかの録画機能付装置20から放送局および録画時間帯の情報を含む録画情報を受けると、この録画情報に対応する放送番組の録画予約を行い、予約された放送番組の録画を行う機能を有する(録画手段)。
【0029】
また、録画機能付装置20は、制御機能の作動時に、録画すべき放送番組を、制御部21を有する何れの録画機能付装置20で録画するかを選択し、該選択した録画機能付装置20に録画情報を送信することで他の録画機能付装置20による録画状態を制御する機能を有する。つまり、自身および自身と通信可能な他の録画機能付装置20の録画予約状態を制御する(録画制御手段)。
【0030】
このような処理について図3以下の図面を利用して説明する。図3は制御部21がスレーブプログラムとして実施するネットワーク参加処理を示すフローチャートである。なお、ネットワーク参加処理において、S130,S220〜S250の処理は、本発明でいう制御機能活性化手段に相当する。
【0031】
ネットワーク参加処理は、各録画機能付装置20の電源が投入された場合等、各録画機能付装置20がネットワークに接続されると開始される処理であって、既にマスタ装置に設定されている録画機能付装置20よりも自装置がマスタ装置として適していれば、マスタ装置を交代する処理である。
【0032】
ネットワーク参加処理では、まず、他の録画機能付装置20に対して自装置がネットワークに参加する旨の参加通知(制御確認要求信号)を送信する(S110:制御確認送信手段)。この参加通知は、制御機能を作動可能な録画機能付装置20を含む全ての録画機能付装置20に対して、自身がマスタ装置であるか否かのマスタ作動情報と自身のスペック等を表すマスタ能力情報24とを応答するよう要求する信号を表す。
【0033】
ここで、各録画機能付装置20は、この参加通知に対して、マスタ作動情報とマスタ能力情報24とを要求元の録画機能付装置に返す(S120:優先順位情報取得手段、制御応答送信手段)。マスタ能力情報24には、自身の最大録画記録容量、CPUの処理速度等のスペックの情報が含まれる。また、装置固有の識別番号であるID等の情報も含まれる。
【0034】
なお、マスタ作動情報は、本発明でいう制御確認応答信号に相当する。さらに、マスタ能力情報24は、自身が制御機能を作動可能な状態にするか否かを決定する際の判断基準として利用され、かつ各録画機能付装置20が他の録画機能付装置20を制御する際に必要となる能力の高さに示す情報であり、本発明でいう優先順位情報に相当する。
【0035】
ただし、マスタ能力情報24は自身がマスタ装置になることができない録画機能付装置20には備えられていないので、このような録画機能付装置20からは、マスタ作動情報のみが返される。なお、マスタ装置になることができない録画機能付装置20がマスタ能力情報24を備えており、かつこのマスタ能力情報24を応答してもよいが、この場合、マスタ装置になることができない旨の情報を付加しておく必要がある。
【0036】
続いて、自身以外の何れかの録画機能付装置20から参加通知に対する応答を受信できたか否かを判定する(S130)。応答がなければ(S130:NO)、自装置のマスタプログラムを活性化状態(起動状態)に設定し(S250)、ネットワーク参加処理を終了する。
【0037】
また、応答があれば(S130:YES)、マスタ候補の装置を抽出する(S140)。ここで、マスタ候補の装置とは、マスタ能力情報24が受信できた録画機能付装置20(マスタ装置になることができない旨の情報を付加されていない録画機能付装置20)を示す。
【0038】
そして、マスタ候補の装置のうちの1つを選択し(S150)、選択した装置がマスタ装置に設定されているか否かを取得したマスタ作動情報に基づいて判定する(S160)。選択した装置がマスタ装置に設定されていれば(S160:YES)、この録画機能付装置20がマスタ装置である旨を自身の制御部21のRAM等のメモリに記録し(S170)、S180の処理に移行する。
【0039】
また、選択した装置がマスタ装置に設定されていなければ(S160:NO)、直ちにS180の処理に移行し、全てのマスタ候補の装置を選択済みであるか否かを判定する(S180)。
【0040】
何れかのマスタ候補を選択済みでなければ(S180:NO)、現在選択しているマスタ候補の装置に換えて、まだ選択していないマスタ候補の装置を選択し(S190)、S160以下の処理を再度実施する。また、全てのマスタ候補の装置を選択済みであれば(S180:YES)、自身がマスタ候補の装置であるか否かを判定する(S210)。
【0041】
自身がマスタ候補の装置であれば(S210:YES)、現在のマスタ装置のマスタ能力情報(優先順位)と自身のマスタ能力情報とを比較する(S220)。この処理では、たとえばCPUの処理能力、最大記録容量の大きさ、IDの若さの順に比較し、比較項目に差があった時点でその項目で優れた装置を優先順位が高いものとみなす。自身のマスタ能力情報が現在のマスタ装置のマスタ能力情報よりも優先順位が高ければ(S220:YES)、現在のマスタ装置に対して交代指示を送信する(S230:停止要求送信手段)。
【0042】
ここで、交代指示は、制御機能を作動させている他の録画機能付装置20に対して制御機能を作動不能にするよう要求するための信号(機能停止要求信号)である。このような交代指示を受けたマスタ装置は、図7(b)に示すように、制御機能を終了するための処理を実施する。
【0043】
なお、図7(b)は、マスタ装置として機能する録画機能付装置20の制御部21がマスタプログラムの機能として実施するマスタ交代指示受信処理を示すフローチャートである。マスタ交代指示受信処理は本発明でいう制御機能非活性化手段に相当する。この処理では、録画予約リストやネットワークに参加している装置の個別の予約リストやID等を含む管理データを、制御機能を作動可能な状態にする録画機能付装置20に送信し(S770)、マスタプログラムを終了するよう設定し(S780)、マスタ交代指示受信処理を終了する。
【0044】
マスタプログラムを終了するよう設定した録画機能付装置20は、この後、制御機能を作動不能な状態にすることになる。ところで、交代指示を送信した録画機能付装置20は、現在のマスタ装置から録画予約リスト等の管理データを取得する(図3のS240)。
【0045】
そして、自身の録画機能付装置20のマスタプログラム(制御機能)を活性化状態に設定し(S250)、ネットワーク参加処理を終了する。また、S210の処理にて、自身がマスタ候補の装置でない場合(S210:NO)、或いは、S220の処理にて、自身のマスタ能力情報が現在のマスタ装置のマスタ能力情報よりも優先順位以下である場合(S220:NO)には、直ちにネットワーク参加処理を終了する。
【0046】
このようにして、録画機能付装置20がネットワークに接続される。次に、このような録画予約システム1において、予約録画を行う際の処理について図4以下の図面を用いて説明する。図4は予約操作処理を示すフローチャート、図5(a)は予約設定処理を示すフローチャート、図5(b)は予約リスト応答処理を示すフローチャート、図6は予約管理処理を示すフローチャートである。なお、図4、図5(a)および図5(b)の処理は、各録画機能付装置20の制御部21がスレーブプログラムとして実施する処理であり、図6の処理は制御部21がマスタプログラムとして実施する処理である。
【0047】
予約操作処理(図4)は、図示しない操作部を介してユーザから録画予約の操作を受けた録画機能付装置20が開始する処理である。また、予約管理処理(図6:録画制御手段)は、マスタ装置において繰り返し実施される処理である。
【0048】
予約操作処理は、図4に示すように、各録画機能付装置20の個別の予約録画リストの集合である予約リストをマスタ装置に対して要求する(S310)。一方、マスタ装置は、図6に示すように、ネットワーク上の録画機能付装置20から予約リストの要求があったか否かを判定しており(S510)、予約リストの要求があった場合には(S510:YES)、マスタ装置以外の録画機能付装置20(スレーブ装置)に対して各録画機能付装置20が有する個別の録画予約リスト28を要求する(S520)。
【0049】
そして、このように個別の録画予約リスト28の要求がされると、各録画機能付装置20(スレーブ装置)では、図5(b)に示す予約リスト応答処理が実施される。この処理では、自身の録画予約リスト28を抽出し(S460)、抽出した録画予約リスト28をマスタ装置へ送信する(S470)処理が実施される。
【0050】
すると、マスタ装置は、各録画機能付装置20から送信された個別の録画予約リスト28をそれぞれ取得(受信)し(図6のS530)、これらの録画予約リスト28の集合させた予約リストを生成する(S540)。そして、この予約リストを予約リストの要求元の録画機能付装置20に送信する(S550)。
【0051】
予約リストを要求した録画機能付装置20では、マスタ装置から送信された予約リストを取得する(図4のS320)。そして、予約リストを自身の録画機能付装置のディスプレイ(図示省略)または自身と接続された表示装置(図示省略)に出力する(S330)。ユーザはこの画面上で録画予約を行うことになる。
【0052】
続いて、放送番組の情報(放送局および放送時間を含む情報)をユーザが入力する予約操作が実施されたか否かを判定する(S340)。ユーザは、予約操作として、放送番組の情報を入力する操作に加えて、録画を行う録画機能付装置20を指定する操作を行っていてもよい。
【0053】
予約操作が実施されていなければ(S340:NO)、予約操作が実施されるまで待機する。また、予約操作が実施されていれば(S340:YES)、入力された放送番組の情報(予約情報)をマスタ装置に送信する(S350)。
【0054】
マスタ装置では、予約リストの要求がない場合(図6のS510:NO)、予約情報を受信したか否かを判定し(S610)、予約情報を受信していなければ(S610:NO)、予約管理処理を終了する。また、予約情報をマスタ装置が受けると(S610:YES)、マスタ装置は、録画可能な装置があるか(録画機能付装置20が指定された場合には、指定された録画機能付装置20で録画が可能か)否かを判定する(S620)。
【0055】
この処理では、予約リストおよび最大記録容量に基づいて、各装置20で予約可能か否かを判定する。録画可能な装置があれば(S620:YES)、ユーザが指定した録画機能付装置20または空き容量が最大の録画機能付装置20を選択し(S630)、録画予約を実行する(S640)。この際、マスタ装置が選択した録画機能付装置20に放送番組の情報を含む予約指示が送信される。
【0056】
このような予約指示が送信されると、予約指示の送信先となった録画機能付装置20は、図5(a)に示す予約設定処理(録画手段)を開始する。この処理では、受信した予約指示に含まれる放送番組の情報に基づいて自装置の録画予約を行い(S410)、予約完了通知をマスタ装置に送信する(S420)。
【0057】
マスタ装置では、予約完了通知を受けたか否かを判定し(図6のS650)、予約完了通知を受けていれば(S650:YES)、録画予約の操作がされた録画機能付装置20に対して、予約ができた旨(OK)を返し(S660)、予約管理処理を終了する。また、S620の処理にて、録画可能な装置がない場合(指定された録画機能付装置20で録画できない場合)(S620:NO)、或いは、S650の処理にて予約完了通知を受けていない場合(S650:NO)には、録画予約の操作がされた録画機能付装置20に対して、予約できなかった旨(エラー)を返し(S670)、予約管理処理を終了する。
【0058】
録画予約の操作がされた録画機能付装置20では、予約情報の送信後、マスタ装置からの応答があるまでS360の処理にて待機し(図4のS360:NO)、予約ができた旨の応答があれば(S360:OK)、録画予約ができた旨を示す録画予約完了表示を前述した自身のディスプレイまたは接続された表示装置に表示させ(S370)、予約操作処理を終了する。また、予約できなかった旨の応答があれば(S360:エラー)、予約できなかった旨を示すエラー表示を前述した自身のディスプレイまたは接続された表示装置に表示させ(S380)、予約操作処理を終了する。
【0059】
次に、マスタ装置が他の録画機能付装置20に対して制御機能の作動の交代依頼を行う際の処理について図7(a)および図8(a)を用いて説明する。図7(a)は、各録画機能付装置20の制御部21がマスタプログラムとして実施するマスタ交代依頼送信処理を示すフローチャートであり、図8(a)は制御部21がスレーブプログラムとして実施するマスタ交代依頼受信処理を示すフローチャートである。
【0060】
マスタ交代依頼送信処理は、例えば、マスタ装置の電源をOFF状態とするときや、マスタ装置に異常が発生した場合など、マスタ装置としての機能を交代することが望ましい場合に開始される。
【0061】
マスタ交代依頼送信処理では、図7(a)に示すように、まず、マスタ候補の装置を抽出する(S710)。そして、マスタ候補の装置があるか否かを判定する(S720)。マスタ候補の装置がなければ(S720:NO)、マスタ交代依頼送信処理を終了する。
【0062】
また、マスタ候補の装置があれば(S720:YES)、マスタ候補の装置のうちの最も優先順位が高い装置を選択し(S730:作動要求送信手段)、この装置に対して交代依頼を送信する(S740:作動要求送信手段)。
【0063】
ここで、交代依頼を受けた録画機能付装置20は、図8(a)に示すマスタ交代依頼受信処理を開始する。この処理では、まず、マスタ装置として制御機能を交代可能であるか否かを判定する(S810)。ここで、制御機能を交代可能できない場合としては、自装置に何らかの異常が発生している場合や、自装置も電源をOFF状態にする準備をしている状態である場合等が挙げられる。
【0064】
制御機能を交代可能できなければ(S810:NO)、制御機能を交代不可能である旨を示すマスタ交代不可をマスタ装置に対して送信し(S830)、マスタ交代依頼受信処理を終了する。また、マスタ交代ができれば(S810:YES)、制御機能の交代を承認する旨を示すマスタ交代承認をマスタ装置に対して送信し(S820)、その後、前述のS240,S250の処理を実施し、マスタ交代依頼受信処理を終了する。
【0065】
交代依頼を送信した元のマスタ装置は、マスタ交代承認を受信できたか否かを判定する(図7(a)のS760)。マスタ交代承認を受信できなかった場合には(S760:NO)、選択した装置をマスタ候補から除外し(S790)、S720以下の処理を再度実施する。
【0066】
また、マスタ交代承認を受信できた場合には(S760:YES)、管理データを次のマスタ装置に対して送信し(S770)、マスタプログラムを終了するよう設定し(S780)、マスタ交代依頼送信処理を終了する。マスタプログラムを終了するよう設定されると、マスタ交代依頼送信処理が終了したときに制御機能が非活性化(作動が停止)する。
【0067】
次に、ネットワークに接続されたマスタ装置以外の録画機能付装置20がマスタ装置の存在の有無を検出する処理について、図8(b)を用いて説明する。図8(b)は制御部21がスレーブプログラムとして実施する点呼処理を示すフローチャートである。
【0068】
点呼処理は、ネットワークに接続された録画機能付装置20が周期的(例えば10秒毎)に実施する処理である。ここで、マスタ装置は、他の録画機能付装置20に対して自装置がマスタ装置である旨を示すマスタ信号を周期的に送信するよう構成されている。
【0069】
そして、点呼処理では、まず、マスタ装置からのマスタ信号を検出できたか否かを判定する(S910)。マスタ信号を検出できていれば(S910:YES)、直ちに点呼処理を終了する。
【0070】
また、マスタ信号を検出できていなければ(S910:NO)、マスタ装置に対して確認信号(確認要求信号)を送信する(S920:作動確認送信手段)。マスタ装置は、この確認信号を受けると、自装置がマスタ装置である旨の確認応答信号を送信するよう構成されており、点呼処理を行う録画機能付装置20では、この確認応答信号(作動確認応答信号)を受信できたか否かを判定する(S930:作動応答送信手段)。
【0071】
確認応答信号を受信できていれば(S930:YES)、点呼処理を終了する。また、確認応答信号を受信できていなければ(S930:NO)、マスタ装置がネットワーク上に不在である旨を示すマスタ不在通知を他の録画機能付装置20に対して送信する(S940)。
【0072】
このマスタ不在通知を受けた他の録画機能付装置20は、マスタ装置が不在である旨を認識することができるため、新たなマスタ装置が決定するまで、点呼処理の実施を中止する。続いて、ネットワーク参加処理のうちのS110を除く処理を実施し(S950:作動制御手段)、新たなマスタ装置が設定されると、点呼処理を終了する。
【0073】
[本実施形態による効果]
以上のように詳述した録画予約システム1において録画機能付装置20の制御部21は、自身と通信可能な他の録画機能付装置20の作動状態を制御する制御機能を有する他の録画機能付装置20から、自身が制御機能を作動可能な状態にするか否かを決定する際の判断基準として利用され、かつ各録画機能付装置20が他の録画機能付装置20を制御する際に必要となる能力の高さに応じて設定された優先順位情報を取得する。そして、制御部21は、優先順位情報を取得した場合において自身が有する優先順位情報が他の録画機能付装置20から送信された優先順位情報よりも高い場合に、制御機能を作動可能な状態にする。
【0074】
このような録画機能付装置20によれば、優先順位情報に従って制御機能を作動可能な状態にする装置を動的に設定することができる。この際、制御機能のレベルが高い適正な装置にて制御機能が作動されるように設定することができる。
【0075】
また、録画機能付装置20において制御部21は、この録画機能付装置20がネットワークに接続されたときに、制御機能を作動可能な録画機能付装置20に対して応答するよう要求する制御確認要求信号をネットワーク上に送信する。そして、この録画機能付装置20が制御機能を作動可能な場合、ネットワークを介して制御確認要求信号を受けると制御確認要求信号に対する応答である制御確認応答信号を返す。さらに、制御部21は、制御確認要求信号の送信後、作制御確認応答信号が受信できない場合にも、制御機能を作動可能な状態にする。
【0076】
このような録画機能付装置20によれば、ネットワークに接続されたときに制御機能を作動可能な録画機能付装置20の有無を検出し、この録画機能付装置20が存在しない場合に自身の制御機能を作動可能な状態にすることができる。
【0077】
さらに、録画機能付装置20において制御部21は、この録画機能付装置20が制御機能を作動可能な状態にする際に、既に制御機能を作動させている他の録画機能付装置20に対して制御機能を作動不能にするよう要求する機能停止要求信号を送信する。また、制御部21は、ネットワークを介して機能停止要求信号を受けると制御機能を作動不能な状態にする。
【0078】
このような録画機能付装置20によれば、自身が制御機能を作動可能な状態にする際に、ネットワーク上の他の録画機能付装置20の制御機能を作動不能にすることができる。また、他の録画機能付装置20が制御機能を作動可能な状態にする際に、自身の制御機能を作動不能にすることができる。よって、制御機能を作動可能な状態にする録画機能付装置20がネットワーク上に重複して存在することを防止することができる。
【0079】
また、上記録画機能付装置20において制御部21は、ネットワークを介することなく機能停止要求信号を受けると、自身の次に高い優先順位情報を有する録画機能付装置20に対して制御機能を作動可能な状態にする旨の作動要求を送信する。そして、制御部21は、作動要求を受けた場合にも、制御機能を作動可能な状態にする。
【0080】
このような録画機能付装置20によれば、制御機能を作動させている録画機能付装置20の電源を落とす場合等、制御機能の作動を維持することが難しい場合に、他の録画機能付装置20に円滑に制御機能の作動を引き継ぐことができる。
【0081】
また、制御部21は、ネットワークを介することなく機能停止要求信号を受けた場合にも制御機能を作動不能な状態にする。この構成によれば、ネットワークを介することなく機能停止要求信号を受けた録画機能付装置20が制御機能を作動可能な状態にする際に、機能停止要求信号を送信する必要がなくなる。
【0082】
さらに、上記録画機能付装置20において制御部21は、この録画機能付装置20が制御機能を作動不能なときに、制御機能を作動可能な録画機能付装置20に対して応答するよう要求する作動確認要求信号をネットワーク上に送信する。また、制御部21は、自身の録画機能付装置20が制御機能を作動可能な場合、ネットワークを介して作動確認要求信号を受けると作動確認要求信号に対する応答である作動確認応答信号を返す。そして、作動確認要求信号に対する応答が受信できない場合に、S120以下のネットワーク参加処理を作動させる。
【0083】
このような録画機能付装置20によれば、制御機能を作動可能な装置が存在するかを確認し、この装置が存在しない場合に何れかの録画機能付装置20の制御機能を作動可能な状態にすることができる。なお、制御部21は、周期的(定期的)に作動確認要求信号を送信してもよいし、不定期的(例えば、録画予約の開始などの外部操作等の外部指令を受けたとき)に作動確認信号を送信してもよい。
【0084】
また、上記録画機能付装置20において制御部21は、この録画機能付装置20を含む何れかの録画機能付装置20から放送局および録画時間帯の情報を含む録画情報を受けると、この録画情報に対応する放送番組の録画予約を行い、予約された放送番組の録画を行う。そして、この録画機能付装置20は、制御機能として、録画すべき放送番組を、録画機能を有する何れの録画機能付装置20で録画するかを選択し、選択した録画機能付装置20に録画情報を送信することで他の録画機能付装置20による録画状態を制御する機能を有している。
【0085】
このような録画機能付装置20によれば、複数の録画機能付装置20に搭載された録画機能を制御することができ、この録画機能の制御を行う制御機能を作動可能な録画機能付装置20を適切に設定することができる。
【0086】
なお、本発明の実施の形態は、上記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
【符号の説明】
【0087】
1…録画予約システム、11…ルータ、12…ハブ、13…NAS、14…レコーダ付テレビ、15…HDDレコーダ、16…PC、17…リンクプレーヤ、20…録画機能付装置、21…制御部、22…マスタ機能格納部、23…マスタプログラム、24…マスタ能力情報、26…録画機能格納部、27…スレーブプログラム、28…録画予約リスト、31…機能格納部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自身と通信可能な他の通信装置の作動状態を制御する制御機能を有する通信装置であって、
前記制御機能を有する他の通信装置から、自身が前記制御機能を作動可能な状態にするか否かを決定する際の判断基準として利用され、かつ各通信装置が他の通信装置を制御する際に必要となる能力の高さに応じて設定された優先順位情報を取得する優先順位情報取得手段と、
前記優先順位情報を取得した場合において自身が有する優先順位情報が他の通信装置から送信された優先順位情報よりも高い場合に、前記制御機能を作動可能な状態にする制御機能活性化手段と、
を備えたことを特徴とする通信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の通信装置において、
当該通信装置がネットワークに接続されたときに、前記制御機能を作動可能な通信装置に対して応答するよう要求する制御確認要求信号を前記ネットワーク上に送信する制御確認送信手段と、
当該通信装置が前記制御機能を作動可能な場合、前記ネットワークを介して制御確認要求信号を受けると前記制御確認要求信号に対する応答である制御確認応答信号を返す制御応答送信手段と、
を備え、
前記制御機能活性化手段は、前記制御確認要求信号の送信後、前記作制御確認応答信号が受信できない場合にも、前記制御機能を作動可能な状態にすること
を特徴とする通信装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の通信装置において、
当該通信装置が制御機能を作動可能な状態にする際に、既に制御機能を作動可能な状態である他の通信装置に対して制御機能を作動不能にするよう要求する機能停止要求信号を送信する停止要求送信手段と、
前記ネットワークを介して機能停止要求信号を受けると前記制御機能を作動不能な状態にする制御機能非活性化手段と、
を備えたことを特徴とする通信装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の通信装置において、
前記ネットワークを介することなく機能停止要求信号を受けると、自身の次に高い優先順位情報を有する通信装置に対して前記制御機能を作動可能な状態にする旨の作動要求を送信する作動要求送信手段と、
を備え、
前記制御機能活性化手段は、前記作動要求を受けた場合にも、前記制御機能を作動可能な状態にすること
を特徴とする通信装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の通信装置において、
当該通信装置が前記制御機能を作動不能なときに、前記制御機能を作動可能な通信装置に対して応答するよう要求する作動確認要求信号を前記ネットワーク上に送信する作動確認送信手段と、
当該通信装置が前記制御機能を作動可能な場合、前記ネットワークを介して作動確認要求信号を受けると前記作動確認要求信号に対する応答である作動確認応答信号を返す作動応答送信手段と、
前記作動確認要求信号に対する応答が受信できない場合に、前記優先順位情報取得手段を作動させる作動制御手段と、
を備えたことを特徴とする通信装置。
【請求項6】
請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の通信装置において、
当該通信装置を含む何れかの通信装置から放送局および録画時間帯の情報を含む録画情報を受けると、この録画情報に対応する放送番組の録画予約を行い、予約された放送番組の録画を行う録画手段、
を備え、
当該通信装置は、前記制御機能として、録画すべき放送番組を、録画手段を有する何れの通信装置で録画するかを選択し、該選択した通信装置に録画情報を送信することで他の通信装置による録画状態を制御する機能を有すること
を特徴とする通信装置。
【請求項7】
放送番組の録画を行う録画装置であって、
自身および自身と通信可能な他の録画装置の録画予約状態を制御する録画制御手段と、
前記録画制御手段を有する他の録画装置から、自身が前記録画機能を作動させるか否かを決定する際の判断基準として利用され、かつ各録画装置が他の録画装置を制御する際に必要となる能力の高さに応じて設定された優先順位情報を取得する優先順位情報取得手段と、
自身が有する優先順位情報が他の録画装置から送信された優先順位情報よりも高い場合に、前記制御機能を作動可能な状態にする制御機能活性化手段と、
を備えたことを特徴とする録画装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−109677(P2012−109677A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−255016(P2010−255016)
【出願日】平成22年11月15日(2010.11.15)
【出願人】(591275481)株式会社アイ・オー・データ機器 (98)
【Fターム(参考)】