説明

通行管理方法及び通行管理用プログラム

【課題】セキュリティ機能の高い通行管理装置を提供する。
【解決手段】近距離無線通信機能を有する携帯型情報処理端末7と、この携帯型情報処理端末7に近距離無線通信機能を介して通過情報を送信する任意の位置に配設された通過情報送信装置9と、入室管理部屋1の少なくとも入室口に配設された自動開閉ドア5のドアロック機構のドアロックを解除するドアロック解除装置10とを設け、ドアロック解除装置10で携帯型情報処理端末7に通過情報送信装置9から取得した通過情報が記憶されているか否かによって入室有資格者であるか否かを判断し、入室有資格者であると判断したときにドアロックを解除して自動開閉ドア5を開状態とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の通過情報送信手段を所定の順序で通過したか否かを検知する通行管理装置、通行管理方法及び携帯型情報処理装置用プログラムに関し、入室管理やウォーキングラリー又はカーラリー等に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
この種の通行管理装置として、例えば特開平9−6855号公報に記載されているものが知られている。
この従来例には、通行者に予め設定された通行可能なゲートの変更を行う際、ホストコンピュータに、その通行者の個人データが再登録され、その再登録された個人データをもとに作成された登録データを、その通行者の通行の可否に変更のあるゲート装置に対してのみ再度ダウンロードし、その後、その通行者が所持するカードがその通行者の通行の可否に変更のあったゲートに設けられたゲート装置にアクセスしたときに、そのゲート装置が、通行者の識別番号に対応する通行有無フラグをもとに、通行可否情報の変更の有無を判断して、カードに記憶されている通行可否情報の書き換えを行うようにした通行管理システムが記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来例にあっては、通行者が所持するカードに個人を識別するための識別情報と、通行管理が行われている場所の夫々に対応して、その通行者に予め設定された通行の可否を示す通行可否情報とを記憶しておき、通行者がゲートに設けられたゲート装置で、カードに記憶されている識別情報と通行可否情報とに基づいて通行の可否を判断するようにしているので、カードをゲート装置に設けたカード挿入口に挿入する必要があり、この操作が面倒であると共に、カードを偽造された場合に、偽造カードの使用を制限するセキュリティ機能を発揮することはできないという未解決の課題がある。
【0004】
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、セキュリティ機能の高い通行管理装置、通行管理方法及び携帯型情報処理装置用プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、請求項1に係る通行管理装置は、通路に沿って配設された近距離無線通信機能を有する通過情報送信手段と、該通過情報送信手段の近距離無線通信機能と無線通信可能な近距離無線通信機能を有し、当該通過情報送信手段から所定の通過情報を取得する携帯型情報処理装置と、該携帯型情報処理装置で取得した通過情報に基づいて正規の通路を通過してきたか否かを判断する通過判断手段とを備えたことを特徴としている。
【0006】
また、請求項2に係る通行管理装置は、通路に沿って配設された近距離無線通信機能を有する通過情報送信手段と、該通過情報送信手段の近距離無線通信機能と無線通信可能な近距離無線通信機能を有し、当該通過情報送信手段から所定の通過情報を取得する携帯型情報処理装置と、該携帯型情報処理装置の近距離無線通信機能と無線通信可能な近距離無線通信機能を有し、当該携帯型情報処理装置で取得した通過情報に基づいて正規の通路を通過してきたか否かを判断する通過判断手段と、該通過判断手段で正規の通路を通過してきたと判断したときに入室を許可する入出管理手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】
さらに、請求項3に係る通行管理装置は、請求項2に係る発明において、前記入出管理手段は、入室を許可したときに入出ドアを開状態に制御することを特徴としている。
さらにまた、請求項4に係る通行管理装置は、請求項2又は3の発明において、前記入出管理手段は、携帯型情報処理装置が取得した通過情報と携帯型情報処理装置の固有識別情報とに基づいて入出許可判断を行うように構成されていることを特徴としている。
【0008】
なおさらに、請求項5に係る通行管理装置は、請求項2又は3の発明において、前記入出管理手段は携帯型情報処理装置の固有識別情報の照合を管理サーバに依頼するように構成されていることを特徴としている。
また、請求項6に係る通行管理装置は、請求項2乃至5の何れかの発明において、前記携帯型情報処理装置が、前記入出管理手段との無線通信が不可能な状態となってから所定時間経過したときに取得した通過情報を消去するように構成されていることを特徴としている。
【0009】
さらに、請求項7に係る通行管理装置は、請求項1乃至5の何れかの発明において、前記携帯型情報処理装置が、所定の通過情報を受信してから所定時間内に他の通過情報送信手段及び通過判断手段の何れかと無線通信可能な状態とならないときに、取得した通過情報を消去するように構成されていることを特徴としている。
【0010】
さらにまた、請求項8に係る通行管理装置は、請求項1乃至6の何れかの発明において、前記通過情報送信手段が、携帯型情報処理装置と近距離無線通信機能を介して無線通信を行ったときに、携帯型情報処理装置の固有識別情報が登録されたものであるか否かを判断し、登録されたものであるときに通過情報を携帯型情報処理装置に送信するように構成されていることを特徴としている。
【0011】
なおさらに、請求項9に係る通行管理装置は、請求項1に係る発明において、前記通過情報送信手段が、ウォーキングラリー又はカーラリーの通過ポイントに配設され、通過判断手段がゴールに配設されていることを特徴としている。
また、請求項10に係る通行管理方法は、通路に沿って配設された近距離無線通信機能を有する通過情報送信手段から近距離無線通信機能を介して通過情報を取得するステップと、取得した通過情報を通過判断手段に送信して当該通過情報に基づいて正規の通路を通過してきたか否かを判断するステップとを備えたことを特徴としている。
【0012】
さらに、請求項11に係る通行管理方法は、通路に沿って配設された近距離無線通信機能を有する通過情報送信手段から近距離無線通信機能を介して通過情報を取得するステップと、取得した通過情報を通過判断手段に送信して当該通過情報に基づいて正規の通路を通過してきたか否かを判断するステップと、該通過判断手段で正規の通路を通過してきたと判断したときに入出管理手段で入室を許可するステップとを備えたことを特徴としている。
【0013】
さらにまた、請求項12に係る携帯型情報処理装置用プログラムは、通路に沿って配設された近距離無線通信機能を有する通過情報送信手段から近距離無線通信機能を介して通過情報を取得するステップと、取得した通過情報を当該通過情報に基づいて正規の通路を通過してきたか否かを判断する通過判断手段に送信するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムであることを特徴としている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実形態を示す概略構成図であり、図中、1は入室者に制限があり、特定者のみが入室可能となるように入室管理が行われている入室管理部屋であって、通路2側に入室口3及び退出口4が設けられている。入室口3には、ドアロック機構を有する自動開閉ドア5が設けられ、退出口4には入室は阻止され退出のみが可能なゲート6が設けられている。
【0015】
また、入室管理部屋1に対して入室が許可された入室許可者は、携帯型情報処理手段としての携帯型情報処理端末7を携帯すると共に、通路2の入室口3から離れた例えば他の部屋を介した通路部8の側壁、天井、床等に通過情報送信手段としての通過情報送信装置9が外部から視認不可能に配設され、入室管理部屋1の入室口3には、自動ドア5の通路2側に通過判断手段及び入室管理手段を構成するドアロック解除装置10が配設されている。
【0016】
携帯型情報処理端末7は、図2に示すように、システムバス11にマイクロコンピュータを構成する中央演算処理装置12、RAM13及びフラッシュメモリ等で構成される不揮発性メモリ14と、例えば2.4GHzのISM(Industrial Scientific Medical)帯を搬送波周波数に使用して、半径10m〜15m程度の範囲内における他の近距離無線通信モジュールとの間で小規模無線ネットワークを形成して、情報の送受信を行うことができる例えば送信回路及び受信回路を有するRF部を備えた近距離無線通信モジュール15とが接続された構成を有する。ここで、不揮発性メモリ14には、通信制御プログラムが格納されていると共に、通過情報送信装置9から送信される所定の認証コード及び携帯型情報処理端末7に固有のMAC(Media Access Control)アドレス等の識別コード等が記憶される。
【0017】
そして、中央演算処理装置12では、不揮発性メモリ14に格納された通信プログラムに従って図3に示す通信制御処理を実行する。
この通信制御処理は、先ず、ステップS1で、外部の近距離無線通信モジュールとMACアドレスを互いに照合することにより、通信リンクを確立して通信可能な状態であるか否かを判定し、通信リンクが確立されていないときにはこれが確立されるまで待機し、通信リンクが確立されて通信可能状態であるときにはステップS2に移行して、通信相手が通過情報送信装置9であるか否かを判定する。この場合の判定は、通信リンクが確立したときに、互いに装置識別コードを含むパケットの送受信を行うことにより行い、装置識別コードが通過情報送信装置9を表すものであるか否かを判定する。
【0018】
このステップS2の判定結果が、通過情報送信装置9であるときには、ステップS3に移行して、予め設定された認証コードを要求するリクエストデータを通過情報送信装置9に送信し、次いでステップS4に移行して、通過情報送信装置9から認証コードを受信したか否かを判定し、認証コードを受信していないときには認証コードを受信するまで待機し、認証コードを受信したときにはステップS5に移行する。
【0019】
このステップS5では、受信した認証コードを不揮発性メモリ14の認証コード記憶領域に記憶し、次いでステップS6に移行して、不揮発性メモリ14に格納されている入室中状態を表す入室中状態フラグをクリアしてから通信制御処理を終了してステップS1に戻る。
また、前記ステップS2の判定結果が、通過情報送信装置9ではないときには、ステップS7に移行して、通信相手がドアロック解除装置10であるか否かを判定し、ドアロック解除装置10ではないときには前記ステップS1に戻り、ドアロック解除装置10であるときにはステップS8に移行する。
【0020】
このステップS8では、不揮発性メモリ14から認証コードを読込み、次いでステップS9に移行して、認証コードを近距離無線通信モジュール15に出力して、ドアロック解除装置10に送信する。
次いで、ステップS10に移行して、入室中状態フラグがセットされているか否かを判定し、入室中状態フラグがクリアされているときにはステップS11に移行して、入室中状態フラグをセットして不揮発性メモリ14に書込んでから通信制御処理を終了して前記ステップS1に戻る。
【0021】
また、ステップS10の判定結果が、入室中状態フラグがセットされているときには、ステップS12に移行して、通信可能状態が継続しているか否かを判定し、通信可能状態が継続しているときには通信不可能状態となるまで待機し、通信不可能状態となると、ステップS13に移行して、通信不可能状態となってから所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過していないときにはこれが経過するまで待機し、所定時間が経過したときにはステップS14に移行する。
【0022】
このステップS14では、不揮発性メモリ14に記憶されている認証コードを消去し、次いでステップS15に移行して、入室中フラグをクリアしてから通信制御処理を終了してステップS1に戻る。
また、通過情報送信装置9は、図4に示すように、システムバス21に中央演算処理装置22、RAM23及びフラッシュメモリ等で構成される不揮発性メモリ24と、例えば2.4GHzのISM(Industrial Scientific Medical)帯を搬送波周波数に使用して、半径10m〜15m程度の範囲内における他の近距離無線通信モジュールとの間で小規模無線ネットワークを形成して、情報の送受信を行うことができる例えば送信回路及び受信回路を有するRF部を備えた近距離無線通信モジュール25と、LANコントローラ26とが接続された構成を有する。ここで、不揮発性メモリ24には、通信制御プログラムが格納されていると共に、携帯型情報処理端末7に送信する所定の認証コード及び通過情報送信装置9に固有のMACアドレス等の識別コード等が記憶される。また、LANコントローラ26は、有線又は無線で認証コードを照合する認証コード専用サーバ28に接続されている。この通過情報送信装置9は、携帯型情報処理端末10との間で通信リンクが確立されたときに、携帯型情報処理端末7から識別コードを読込み、この識別コードを認証コード専用サーバ28に送信して、入室管理部屋1に対する入室資格の有無を確認し、入室資格があるときに所定の認証コードを携帯型情報処理端末7に送信する。
【0023】
この通過情報送信装置9の中央演算処理装置22では、図5の通過情報送信処理を実行する。この通過情報送信処理は、先ず、ステップS21で、携帯型情報処理端末7の近距離無線通信モジュール15とMACアドレスを互いに照合することにより、通信リンクを確立して通信可能な状態であるか否かを判定し、通信リンクが確立されていないときには通過情報送信装置9の近傍に携帯型情報処理端末7が存在しないものと判断して通過情報送信処理を終了して前記ステップS21に戻り、通信リンクが確立されて携帯型情報処理端末7と通信可能な状態であるときにはステップS22に移行する。
【0024】
このステップS22では、携帯型情報処理端末7に対して通過情報送信装置9であることを表す識別コードを送信してからステップS23に移行し、携帯型情報処理端末7からリクエストデータを受信したか否かを判定し、リクエストデータを受信していないときにはステップS24に移行して、通信リンクが確立してから所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過していないときには前記ステップS23に戻り、所定時間が経過したときにはステップS25に移行して、確立されている通信リンクを解放してから通過情報送信処理を終了して前記ステップS21に戻る。
【0025】
また、前記ステップS23の判定結果が、リクエストデータを受信したものであるときにはステップS26に移行して、自己のMACアドレス及び取得した携帯型情報処理端末7のMACアドレスを認証コード専用サーバ28へ送信して照合依頼を行う。
次いで、ステップS27に移行して、認証コード専用サーバ28から照合結果を受信したか否かを判定し、照合結果を受信していないときにはこれを受信するまで待機し、照合結果を受信したときにはステップS28に移行して、通信リンクが確立している携帯型情報処理端末7に入室管理部屋1に対する入室資格があるか否かを判定し、入室資格がないときには前記ステップS25に移行し、入室資格があるときにはステップS29に移行して、予め設定された認証コードを近距離無線通信モジュール25を介して携帯型情報処理端末7に送信してから前記ステップS25に移行する。
【0026】
さらに、ドアロック解除装置10は、図6に示すように、システムバス31にマイクロコンピュータを構成する中央演算処理装置32、RAM33及びフラッシュメモリ等で構成される不揮発性メモリ34と、例えば2.4GHzのISM(Industrial Scientific Medical)帯を搬送波周波数に使用して、半径10m〜15m程度の範囲内における他の近距離無線通信モジュールとの間で小規模無線ネットワークを形成して、情報の送受信を行うことができる例えば送信回路及び受信回路を有するRF部を備えた近距離無線通信モジュール35と、自動ドア5のドアロックを制御するドアロック機構36と、LANコントローラ37とが接続された構成を有する。ここで、LANコントローラ37は、有線又は無線で認証コードを照合する認証コード専用サーバ28に接続されている。
【0027】
このドアロック解除装置10の中央演算処理装置32では、図7に示すドアロック解除処理を実行する。
このドアロック解除処理は、先ず、ステップS31で、携帯型情報処理端末7の近距離無線通信モジュール15とMACアドレスを互いに照合することにより、通信リンクを確立して通信可能な状態であるか否かを判定し、通信リンクが確立されていないときには通過情報送信装置9の近傍に携帯型情報処理端末7が存在しないものと判断して通過情報送信処理を終了して前記ステップS31に戻り、通信リンクが確立されて携帯型情報処理端末7と通信可能な状態であるときにはステップS32に移行する。
【0028】
このステップS32では、携帯型情報処理端末7のMACアドレスが照合済みMACアドレス記憶領域に記憶されているか否かを判定し、照合済みMACアドレス記憶領域に記憶されているときには照合済みであるものと判断してそのままドアロック解除処理を終了して前記ステップS31に戻り、照合済みMACアドレス記憶領域に携帯型情報処理端末7のMACアドレスが記憶されていないときには未照合であると判断してステップS33に移行する。
【0029】
このステップS33では、携帯型情報処理端末7に対してドアロック解除装置を表す識別コードを送信し、次いでステップS34に移行して、携帯型情報処理端末7から認証コードを受信したか否かを判定し、認証コードを受信していないときにはステップS35に移行して、識別コードを送信してから所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過していないときには前記ステップS34に戻り、所定時間が経過したときには通信リンクを確立している携帯型情報処理端末7に認証コードが登録されていないものと判断してドアロック解除処理を終了して前記ステップS31に戻る。
【0030】
一方、ステップS34の判定結果が、携帯型情報処理端末7から認証コードを受信したときには、ステップS36に移行して、自己のMACアドレス、携帯型情報処理端末7のMACアドレス及び認証コードを認証コード専用サーバ28へ送信して通信リンクが確立している携帯型情報処理端末7に入室管理部屋1に対する入室資格があるか否かを照合する照合依頼を行う。
【0031】
次いで、ステップS37に移行して、認証コード専用サーバ28から照合結果を受信したか否かを判定し、照合結果を受信していないときにはこれを受信するまで待機し、照合結果を受信したときにはステップS38に移行する。
このステップS38では、通信リンクが確立している携帯型情報処理端末7に入室管理部屋1に対する入室資格があるか否かを判定し、入室資格がないときにはステップS39に移行して自動開閉ドア5のドアロック機構36によるドアロック状態を継続してからステップS40に移行して、通信リンクを確立している携帯型情報処理端末7のMACアドレスを照合済みアドレス管理テーブルに登録してからドアロック解除処理を終了して前記ステップS31に戻り、入出資格があるときにはステップS41に移行して、自動開閉ドア5のドアロック機構36に対してドアロック解除信号を出力してから前記ステップS40に移行する。
【0032】
この図7の処理において、ステップS31〜ステップS38の処理が通過判断手段に対応し、ステップS39及びS41の処理と自動開閉ドア5及びドアロック機構36とで入出管理手段に対応している。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、入室管理部屋1に対して入室資格を有する入室有資格者50が入室管理部屋1に入室する場合には、入室有資格者50が自己に割り当てられた携帯型情報処理端末7を携帯して例えば入室管理部屋1に向かう通路51を入室管理部屋1に向かって歩行しているものとする。この入室有資格者50には、予め入室管理部屋1に入室するには所定通路部8を通過しなければないことが指示されており、入室有資格者50は所定通路部8への曲がり角を曲がって通路部8に入り、そのまま通路51とは反対側の通路52に向かって歩行する。この間の歩行状態では、携帯型情報処理端末7の近辺にはその近距離無線通信モジュール15と通信リンクを確立できる近距離無線通信モジュールを有する機器が配設されていないので、携帯型情報処理端末7では、通信リンクを確立できるまで待機状態となっている。
【0033】
そして、入室有資格者50が通路部8に外部から視認不可能に配設された通過情報送信装置9の近傍に達すると、携帯型情報処理端末7の近距離無線通信モジュール15と通過情報送信装置9の近距離無線通信モジュール25との間で通信リンクが確立されることにより、通過情報送信装置9から識別コードが携帯型情報処理端末7に送信される。このため、携帯型情報処理端末7では、図3の通信制御処理で、通過情報送信装置9を認識するので、ステップS2からステップS3に移行し、認証コードを要求するリクエストデータを通過情報送信装置9に送信する。このリクエストデータを通過情報送信装置9で受信すると、通信リンク確立時に取得した携帯型情報処理端末7のMACアドレスを認証コード専用サーバ28へ送信して入室管理部屋1に対する入室資格の有無を照合する照合依頼を行い、入室有資格者であるので、認証コード専用サーバ28から入室資格有りの照合結果を受信することにより、ステップS28からステップS29に移行して予め設定された認証コードを携帯型情報処理端末7に送信する。
【0034】
携帯型情報処理端末7では認証コードを受信すると、受信した認証コードを不揮発性メモリ14の認証コード記憶領域に記憶すると共に、入室中フラグをクリアして通信制御処理を終了する。
以上の処理が入室有資格者50が通過情報送信装置9を通過する間に行われ、その後、入室有資格者50が通路52に突き当たって、これを左折してから入室管理部屋1の前の通路2に入り、退出口4を通りすぎて、ドアロック解除装置10の近傍に到達すると、携帯型情報処理端末7の近距離無線通信モジュール15とドアロック解除装置10の近距離無線通信モジュール35との間で通信リンクが確立される。
【0035】
このとき、入室有資格者50が初めてドアロック解除装置10に到来したので、図7のドアロック解除処理において、ステップS32からステップS33に移行し、ドアロック解錠装置10を表す識別コードを携帯型情報処理端末7に送信する。携帯型情報処理端末7では識別コードを受信することにより、通信相手がドアロック解除装置10であることを認識するため、ステップS7からステップS8に移行して、不揮発性メモリ14の認証コード記憶領域に記憶されている認証コードを読込み、これを近距離無線モジュール15に出力することにより、ドアロック解除装置10の近距離無線モジュール35に送信し、次いで入室中状態フラグをセットしてこれを不揮発性メモリ14に書込む。
【0036】
ドアロック解除装置10では携帯型情報処理端末7から認証コードを受信すると、自己のMACアドレス、携帯型情報処理端末7のMACアドレス及び認証コードを認証コード専用サーバ28に送信して入室資格の有無を照合する照合依頼を行い、入室有資格者50であるので、入室資格を有する旨の照合結果が認証コード専用サーバ28から得られ、これによってステップS38からステップS41に移行して、自動開閉ドア5のドアロック機構36に対してドアロック解除指令を出力し、次いで携帯型情報処理端末7のMACアドレスを照合済みアドレス管理テーブルに登録する。
【0037】
したがって、その後に入室有資格者50の携帯型情報処理端末7との通信リンクが確立されている状態を維持しても、ステップS32からそのままドアロック解除処理を終了することになり、他の携帯型情報処理端末7との通信リンクが確立されると、その携帯型情報処理端末7についてドアロック解除処理を実行する。
【0038】
一方、自動開閉ドア5では、ドアロック解除装置10からドアロック機構36に対してドアロック解除指令が入力されることにより、自動開閉ドア5のロック状態を解除して自動開閉ドア5を開状態に制御し、これにより入室有資格者50が入室管理部屋1内に入室することができる。そして、入室有資格者50が入室管理部屋1内に入室すると、自動開閉ドア5が閉じ、ドアロック機構36によってロック状態に復帰する。
【0039】
このように、入室有資格者50が室内に入り、自動開閉ドア5が閉じると、携帯型情報処理端末7の近距離無線通信モジュール15とドアロック解除装置10の近距離無線通信モジュール15との通信リンクが解放されることになり、ドアロック解除装置10では携帯型情報処理端末7との通信リンクが解放されることにより、正午済みアドレス管理テーブルに登録されている該当するMACアドレスを消去し、携帯型情報処理端末7では、ドアロック解除装置10との通信が不可能な状態となってから所定時間が経過したときに不揮発性メモリ14の認証コード記憶領域に記憶されている認証コードを消去し、入室中フラグをクリアして通信制御処理を終了する。
【0040】
このため、入室管理部屋1内に入室した入室有資格者50が退出口4の退出のみが可能なゲート6から退室した後に、再度入室しようとしてドアロック解除装置10の近傍に移動したときには、その不揮発性メモリ14の認証コード記憶領域に認証コードが記憶されていないので、ドアロック解除装置10との間で通信リンクが確立しても認証コードを送信することができず、ドアロック解除装置10側で所定時間以上認証コードの受信ができない場合にドアロック解除処理を終了するので、自動開閉ドア5のドアロック機構36にロック解除指令が出力されることはなく、自動開閉ドア5はドアロック状態を継続し、入室有資格者50でも入室管理部屋1への入室が拒否される。
【0041】
したがって、入室管理部屋1から退室した入室有資格者50が再度入室するには、前述したように通路8に配設された通過情報送信装置9の近傍を通過するか近傍に行ってから戻ることにより、不揮発性メモリ14の認証コード記憶領域に認証コードを書込んでから再度ドアロック解除装置10の近傍まで戻ることにより、再度入室管理部屋1への入室が許可される。
【0042】
したがって、入室管理部屋1への入室資格を有する入室有資格者50の携帯型情報処理端末7を不正に取得した第3者が入室管理部屋1への入室を試みた場合は、通過情報送信装置9の存在が分からないので、認証コードを取得することができず、結果としてドアロック解除装置10によって入室管理部屋1への入室が拒否される。
【0043】
同様に、入室有資格者50の所持している携帯型情報処理端末7を不正に入手して、不揮発性メモリ14に記憶されている内容をコピーして携帯型情報処理端末7を不正に作成した場合にも、通過情報送信装置9の存在が分からないので、認証コードを取得することができず、結果としてドアロック解除装置10によって入室管理部屋1への入室が拒否される。
【0044】
また、入室資格の無い入室無資格者が、通過情報送信装置9の近傍に行った場合には、入室無資格者の所持する携帯型情報処理端末7のMACアドレスを認証コード専用サーバ28に送信して入室管理部屋1への入室資格の有無を照合したときに、照合結果が入室無資格者となることにより、通過情報送信装置9から認証コードが送信されることはなく、この入室無資格者が入室管理部屋1のドアロック解除装置10の近傍に行っても入室が拒否される。
【0045】
なお、上記実施形態においては、認証コードを通過情報送信装置9の不揮発性メモリ24に保持している場合について説明したが、これに限定されるものではなく、通過情報送信装置9及びドアロック解除装置10が共に認証コード専用サーバ28に接続されていることから、認証コード専用サーバ28で照合した結果が入室有資格者であるときに、任意の認証コードを発行し、これを認証コード専用サーバ28内に入室有資格者の携帯型情報処理端末7のMACアドレスと共に所定の管理テーブルに登録すると共に、発行した認証コードを通過情報送信装置9の不揮発性メモリ14に記憶し、ドアロック解除装置10から携帯型情報処理端末7のMACアドレス及び認証コードを受信したときに管理テーブルを参照して照合するようにしてもよく、この場合にはさらにセキュリティ効果を高めることができる。
【0046】
また、上記実施形態においては、入室管理部屋1が1つである場合について説明したが、これに限定されるものではなく、複数の入室管理部屋を有する場合には、入室管理部屋で共通の認識コードを使用しても、入出管理部屋毎に異なる認証コードを使用するようにしてもよく、共通の認識コードを使用する場合には、通過情報送信装置9は一つ設けるようにすればよく、異なる認証コードを使用する場合には、認証コード数に応じた数の通過情報送信装置9を配置すればよく、複数の入室管理部屋に順次入室する場合には、複数の認証コードを携帯型情報処理端末7の認証コード記憶領域に順次記憶し、入室管理部屋に入室する毎に該当する認証コードを消去するようにすればよい。さらには1つの入室管理部屋1に対して複数の異なる認証コードを送信する通過情報送信装置9を配置して、複数の認証コードを携帯型情報処理端末7の不揮発性メモリ14の認証コード記憶領域に記憶し、ドアロック解除装置10で全ての認証コードが合致したとき又は認証コードの記憶順序も一致したときに入室許可するようにすればより高いセキュリティ効果を発揮することができる。
【0047】
さらに、上記実施形態においては、入室管理部屋1から退室する場合には、認証を省略した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、入室管理部屋1の室内に外部から視認不可能に通過情報送信装置9を配置し、この通過情報送信装置9で入室有資格者の携帯型情報処理端末7に退出口4用の認証コードを送信し、退出口4の室内側にドアロック解除装置10と同様の構成を有するドアロック解除装置を設けて、退室時にも認証処理を行うようにしてもよい。
【0048】
さらにまた、上記実施形態においては、室内の入室管理部屋1を管理対象とした場合について説明したが、これに限定されるものではなく、建物自体の入退室管理を行うこともでき、さらにウォーキングラリーやカーラリーにおける複数の通過ポイントに夫々通過情報送信装置9を配設し、ゴールに通過ポイントの通過を判断する図7のステップS31〜ステップS37の処理を行い、且つステップS38で各通過ポイントを所定順序で通過したか否かを判定し、且つ通過ポイントを正規の順序で通過したときに、ラリーを完走したことを表示したり、通過ポイント数に応じて得点を表示したりするようにしてもよい。また、迷路ゲームで複数のチェックポイントを設定した場合には、各チェックポイントを全て通過したときだけゴールに配設したドアを開くように設定したり、未通過のチェックポイントを表示したりすることができる。
【0049】
なおさらに、上記実施形態においては、携帯型情報処理端末7を適用した場合について説明したが、近距離無線通信機能及びメモリ機能を有するICカードや近距離無線通信機能を有する携帯電話機等の携帯型機器を適用することができる。
また、上記実施形態においては、入室管理部屋1への入室をドアロック解除装置10で行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、入室管理が行われているゾーンに車両、船舶、飛行機等の乗り物で移動する場合に、その乗り物の乗り場にドアロック解除装置10を配設して、車両への乗車資格の有無を判断して、乗車有資格者だけ車両ドアを開閉するようにしてもよい。
【0050】
さらに、上記実施形態においては、通過情報送信装置9で認証コードを取得してからドアロック解除装置10に到達するまでに時間制限がない場合について説明したが、これに限定されるものではなく、通過情報送信装置9からドアロック解除装置10に達するまでの時間に余裕分を加算した所定時間が経過するまでの間にドアロック解除装置10との通信が可能な状態とならないときに、認証コードを消去する機能を付加することにより、より高度のセキュリティ機能を発揮することができる。
【0051】
さらにまた、上記実施形態においては、近距離無線通信機能としてISM帯の近距離無線通信モジュールを適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、無線LAN等の他の任意の近距離無線通信機能を適用することができる。
なおさらに、上記実施形態においては、通過情報送信装置9で通過情報として認証コードのみを携帯型情報処理端末7に送信する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、認証コードに優先順位、有効期限、有効回数などの付加情報を付加するようにしてもよい。
【0052】
以上説明したように、請求項1、10又は12に係る通行管理装置又は方法によれば、所定の通路を通過して携帯型情報処理装置で通過情報送信手段から通過情報を取得した否かを通過判断手段で判断し、単に認証情報による判断だけではなく、通過情報送信手段の近傍を通過しない限り、通過情報を取得できないので、高度のセキュリティ機能を発揮することができるという効果が得られる。
【0053】
また、請求項2又は11に係る通行管理装置又は方法によれば、請求項1に係る発明に加えて、通過判断手段で正規の通路を通過してきたと判断したときに入室を許可する入出管理手段を有するので、単に携帯型情報処理装置を携帯しているだけでは入室が許可されず、携帯型情報処理装置を不正に取得したり、携帯型情報処理装置の記憶情報をコピーしたりした場合でも通過情報送信装置の存在を知らない場合には入室が許可されず、より高度のセキュリティ機能で発揮しながら入室管理を行うことができるという効果が得られる。
【0054】
さらに、請求項3に係る通行管理装置によれば、入出管理手段は、入室を許可したときに入出ドアを開状態に制御するので、入室有資格者のみが入出ドアを通って室内に入室することができるという効果が得られる。
さらにまた、請求項4に係る通行管理装置によれば、入出管理手段は、携帯型情報処理装置が取得した通過情報と携帯型情報処理装置の固有識別情報とに基づいて入出許可判断を行うように構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の通行管理装置。
【0055】
なおさらに、請求項5に係る通行管理装置によれば、入出管理手段が、携帯型情報処理装置が取得した通過情報及び携帯型情報処理装置の固有識別情報の照合を管理サーバに依頼するように構成されているので、通過情報及び固有識別情報の変更を管理サーバ側で任意に行うことができると共に、通過情報を任意に変更することにより、入出管理手段の記憶情報を不正に取得しても入室許可を得ることはできず、よりセキュリティの高い入出管理を行うことができるという効果が得られる。
【0056】
また、請求項6に係る通行管理装置によれば、携帯型情報処理装置が、前記入出管理手段との無線通信が不可能な状態となってから所定時間経過したときに取得した通過情報を消去するように構成されているので、携帯型情報処理装置側に通過情報が記憶されることができ、この携帯型情報処理装置を不正に取得しても通過情報を解読することはできないという効果が得られる。
【0057】
さらに、請求項7に係る通行管理装置によれば、携帯型情報処理装置が、所定の通過情報を受信してから所定時間内に他の通過情報送信手段及び通過判断手段の何れかと無線通信可能な状態とならないときに、取得した通過情報を消去するように構成されているので、通過情報を取得してから所定時間内に通過判断手段に到達しない場合には通過判断が行われないことになり、よりセキュリティ機能を向上させることができるという効果が得られる。
【0058】
さらにまた、請求項8に係る通行管理装置によれば、通過情報送信手段が、携帯型情報処理装置と近距離無線通信機能を介して無線通信を行ったときに、携帯型情報処理装置の固有識別情報が登録されたものであるか否かを判断し、登録されたものであるときに通過情報を携帯型情報処理装置に送信するように構成されているので、単に通過情報を送信する場合に比較して通行有資格者のみに通過情報を送信することができ、よりセキュリティ機能を向上させることができる。
【0059】
なおさらに、請求項9に係る通行管理装置によれば、通過情報送信手段がウォーキングラリー又はカーラリーの通過ポイントに配設され、通過判断手段がゴールに配設されているので、入出管理の他、ウォーキングラリーやカーラリーその他の通過ポイントを通過することが条件となるゲームに本発明を適用することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図1の携帯型情報処理端末を示すブロック図である。
【図3】図2の携帯型情報処理端末における通信制御処理手順を示すフローチャートである。
【図4】図1の通過情報送信装置を示すブロック図である。
【図5】図4の通過情報送信装置における通過情報送信処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図1のドアロック解除装置を示すブロック図である。
【図7】図6のドアロック解除装置におけるドアロック解除処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0061】
1…入室管理部屋、2…通路、3…入室口、4…退出口、5…自動開閉ドア、7…携帯型情報処理端末、8…通路部、9…通過情報送信装置、10…ドアロック解除装置、15,25,35…近距離無線通信モジュール、28…認証コード専用サーバ、36…ドアロック機構。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通路に沿って配設された通過情報を送信する近距離無線通信機能を有する通過情報送信手段と、該通過情報送信手段の近距離無線通信機能と無線通信可能な近距離無線通信機能を有し、当該通過情報送信手段から所定の通過情報を取得する携帯型情報処理装置と、該携帯型情報処理装置で取得した通過情報に基づいて正規の通路を通過してきたか否かを判断する通過判断手段とを備えたことを特徴とする通行管理装置。
【請求項2】
通路に沿って配設された近距離無線通信機能を有する通過情報送信手段と、該通過情報送信手段の近距離無線通信機能と無線通信可能な近距離無線通信機能を有し、当該通過情報送信手段から所定の通過情報を取得する携帯型情報処理装置と、該携帯型情報処理装置の近距離無線通信機能と無線通信可能な近距離無線通信機能を有し、当該携帯型情報処理装置で取得した通過情報に基づいて正規の通路を通過してきたか否かを判断する通過判断手段と、該通過判断手段で正規の通路を通過してきたと判断したときに入室を許可する入出管理手段とを備えたことを特徴とする通行管理装置。
【請求項3】
前記入出管理手段は、入室を許可したときに入出ドアを開状態に制御することを特徴とする請求項2記載の通行管理装置。
【請求項4】
前記入出管理手段は、携帯型情報処理装置が取得した通過情報と携帯型情報処理装置の固有識別情報とに基づいて入出許可判断を行うように構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の通行管理装置。
【請求項5】
前記入出管理手段は携帯型情報処理装置の固有識別情報の照合を管理サーバに依頼するように構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の通行管理装置。
【請求項6】
前記携帯型情報処理装置は、前記入出管理手段との無線通信が不可能な状態となってから所定時間経過したときに取得した通過情報を消去するように構成されていることを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載の通行管理装置。
【請求項7】
前記携帯型情報処理装置は、所定の通過情報を受信してから所定時間内に他の通過情報送信手段及び通過判断手段の何れかと無線通信可能な状態とならないときに、取得した通過情報を消去するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の通行管理装置。
【請求項8】
前記通過情報送信手段は、携帯型情報処理装置と近距離無線通信機能を介して無線通信を行ったときに、携帯型情報処理装置の固有識別情報が登録されたものであるか否かを判断し、登録されたものであるときに通過情報を携帯型情報処理装置に送信するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の通行管理装置。
【請求項9】
前記通過情報送信手段は、ウォーキングラリー又はカーラリーの通過ポイントに配設され、通過判断手段がゴールに配設されていることを特徴とする請求項1記載の通行管理装置。
【請求項10】
通路に沿って配設された近距離無線通信機能を有する通過情報送信手段から近距離無線通信機能を介して通過情報を取得するステップと、取得した通過情報を通過判断手段に送信して当該通過情報に基づいて正規の通路を通過してきたか否かを判断するステップとを備えたことを特徴とする通行管理方法。
【請求項11】
通路に沿って配設された近距離無線通信機能を有する通過情報送信手段から近距離無線通信機能を介して通過情報を取得するステップと、取得した通過情報を通過判断手段に送信して当該通過情報に基づいて正規の通路を通過してきたか否かを判断するステップと、該通過判断手段で正規の通路を通過してきたと判断したときに入出管理手段で入室を許可するステップとを備えたことを特徴とする通行管理方法。
【請求項12】
通路に沿って配設された近距離無線通信機能を有する通過情報送信手段から近距離無線通信機能を介して通過情報を取得するステップと、取得した通過情報を当該通過情報に基づいて正規の通路を通過してきたか否かを判断する通過判断手段に送信するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムであることを特徴とする携帯型情報処理装置用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−265454(P2007−265454A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−189216(P2007−189216)
【出願日】平成19年7月20日(2007.7.20)
【分割の表示】特願2002−80467(P2002−80467)の分割
【原出願日】平成14年3月22日(2002.3.22)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】