説明

通行経路情報表示装置

【課題】ビル等の部屋構成を理解していない者でも、短時間で特定の個人の通行経路を確認することができる通行経路情報表示装置を提供する。
【解決手段】建築物に設けられた複数の部屋の出入口を通過する個人をそれぞれ識別する複数の個人識別装置5と、各個人識別装置5が個人を識別した場合に、識別された個人と個人を識別した各個人識別装置5と各個人識別装置5が個人を識別した時間とを対応付けた管理情報を管理する管理手段7と、特定の個人を指定する個人指定手段8と、建築物の部屋構成を表示するグラフィック画面9と、個人指定手段8により特定の個人が指定された場合に、管理手段7から特定の個人の管理情報を抽出し、抽出した管理情報に基づいて、グラフィック画面9上の各個人識別装置5に対応する場所を、特定の個人を識別した時間順に線で繋いで、特定の個人の通行経路を表示する表示画像作成手段10とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、特定の個人の通行経路を表示する通行経路情報表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、ビル等において、通行経路情報表示装置が使用されている。この通行経路情報表示装置は、特定の個人の通行情報及び警報情報等からなる通行経路を表示するものである。これにより、特定の個人の動向を把握することができる。ここで、通行情報及び警報情報は、特定の個人がどの部屋を何時に通過したか、又は不正操作したかを示すものである。そして、通行情報及び警報情報は、センター装置の画面に文字で表示される。かかる表示には、部屋に関する情報が含まれる。
【0003】
また、別の技術分野では、同一直線上にほぼ位置する2台のスピーカにそれぞれ供給する第1及び第2の入力信号のレベルを調整する第1及び第2のレベル調整手段と、操作子の移動に応じて第1及び第2のレベル調整手段を相補に制御するレベル制御手段と、表示手段と、この表示手段に上記操作子の操作経路を表示させる表示制御手段とを、具備する音像の移動軌跡表示が提案されている。これにより、音像の移動の軌跡が表示される(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平7−143597号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の通行経路情報表示装置においては、部屋に関する情報は部屋番号や部屋名称のみであった。このため、文字表示された情報をもとに部屋構成を頭で思い浮かべる必要があり、特定の個人の通行経路をたどるのに時間がかかるという問題があった。また、全部屋構成を理解していない者にとっては、さらに経路をたどることが困難であるという問題があった。
【0006】
一方、特許文献1記載のものは、上記問題を考慮するものではなかった。
【0007】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、ビル等の部屋構成を理解していない者でも、短時間で特定の個人の通行経路を確認できる通行経路情報表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係る通行経路情報表示装置は、建築物に設けられた複数の部屋の出入口を通過する個人をそれぞれ識別する複数の個人識別装置と、各個人識別装置が個人を識別した場合に、識別された前記個人と前記個人を識別した前記各個人識別装置と前記各個人識別装置が前記個人を識別した時間とを対応付けた管理情報を管理する管理手段と、特定の個人を指定する個人指定手段と、前記建築物の部屋構成を表示するグラフィック画面と、前記個人指定手段により特定の個人が指定された場合に、前記管理手段から前記特定の個人の管理情報を抽出し、抽出した管理情報に基づいて、前記グラフィック画面上の前記各個人識別装置に対応する場所を、前記特定の個人を識別した時間順に線で繋いで、前記特定の個人の通行経路を表示する表示画像作成手段とを備えたものである。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、ビル等の部屋構成を理解していない者でも、短時間で特定の個人の通行経路を確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
この発明を実施するための最良の形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0011】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における通行経路情報表示装置を使用する建築物の部屋構成を示す図である。図2はこの発明の実施の形態1における通行経路情報表示装置のシステム構成図である。図3はこの発明の実施の形態1における通行経路情報表示装置で特定の個人の通行経路を表示する際に使用する特定個人用通行警報結合情報データの生成方法を説明するための図である。
【0012】
図1において、1、2はそれぞれビル等の建築物の1階及び2階を模式的に示したものである。1階1は特に仕切られておらず、ロビー等の大部屋1aが構成される。一方、2階2は仕切られ、一方向に並んだ複数の部屋2a〜2dが構成される。3aは1階1の一側に設けられた扉Aである。この扉A3aは、建築物の出入口を構成する。3b〜3dはそれぞれ扉B〜Dである。これらの扉B〜D3b〜3dは、それぞれ部屋2a、2b間の出入口、部屋2b、2c間の出入口、部屋2c、2d間の出入口を構成する。4は昇降手段である。この昇降手段4は、建築物の一角部に設けられる。この昇降手段4により、建築物内の個人は、異なる階間の行き来が可能となる。本実施の形態では、昇降手段4は階段である。
【0013】
図2において、5は複数の個人識別装置である。これらの個人識別装置5は、建築物に設けられた扉A〜D3a〜3d等からなる複数の部屋の出入口にそれぞれ設置され、各出入口を通過する個人をそれぞれ識別するものである。本実施の形態では、個人識別装置5は、各部屋1a等へ入室する個人を識別するとともに、各部屋1a等から退室する個人を識別する入退室個人識別装置からなる。
【0014】
本実施の形態では、個人識別装置5はカードリーダである。これらのカードリーダは、各部屋1a等の出入口の入側及び出側双方に設置され、個人が所有するカードから各個人に割り当てられたID番号を読み取って個人を識別するものである。各個人は、各部屋1aの出入口入側に設置されたカードリーダでカード操作を行って、各部屋1a等に入室する。かかる操作を入室操作という。また、各個人は、各部屋1a等の出入口出側に設置されたカードリーダでカード操作を行って、各部屋1a等から退室する。かかる操作を退室操作という。この際、カードリーダでの入室操作、退室操作とともに生態認証が行われる場合もある。
【0015】
6は複数のローカルコントローラである。これらのローカルコントローラ6は、各個人識別装置5が読み取ったID番号や生態認証用データをそれぞれ解析し、カード操作や生態認証が正常か否かを判定するものである。そして、ローカルコントローラ6は、個人識別装置5が設置された操作場所、操作内容、操作時間、操作が正常であるか否かを示す情報の種類をセンター装置に送る。センター装置は、送られた情報を一括管理する。
【0016】
センター装置は、管理手段7、個人指定手段8、グラフィック画面9、表示画像作成手段10からなる。管理手段7は、各個人識別装置5が個人を識別した場合に、識別された個人と個人を識別した各個人識別装置5と各個人識別装置5が個人を識別した時間とを対応付けた管理情報を管理するものである。本実施の形態では、管理手段7は、ローカルコントローラ6により操作等が正常と判定された場合は、通行情報データ7aとして管理し、異常と判定された場合は、警報情報データ7bとして管理する。
【0017】
個人指定手段8は、建築物内の通行経路を把握したい特定の個人を指定するものである。本実施の形態では、例えば、キーボード(図示せず)等より特定の人物のID番号を入力することにより、特定の個人が指定される。グラフィック画面9は、建築物の部屋構成を模式的に表示するものである。このグラフィック画面9は、画面を切り替えることにより、異なる階の部屋構成を表示とともに、昇降手段4を表示する。従って、グラフィック画面9に1階1が表示される場合は、大部屋1a、扉A3a、昇降手段4が模式的に示される。一方、グラフィック画面9に2階2が表示される場合は、部屋2a〜2d、扉B〜D3b〜3d、昇降手段4が模式的に示される。
【0018】
表示画像作成手段10は、個人指定手段8により特定の個人が指定された場合に、管理手段7から特定の個人の管理情報を抽出し、抽出した管理情報に基づいて、グラフィック画面9上の各個人識別装置5に対応する場所を、特定の個人を識別した時間順に線で繋いで、特定の個人の通行経路を表示するものである。この表示画像作成手段10は、特定の時間帯を指定することにより、指定された時間帯内のみの特定の個人の通路経路をグラフィック画面9上に表示する。これにより、特定の個人の通行経路の表示範囲が絞られる。
【0019】
また、表示画像作成手段10は、異なる階に設置された個人識別装置5の一方から他方へ特定の個人の通行経路を表示する場合は、グラフィック画面9を個人識別装置5の一方が設置された階の部屋構成から個人識別装置5の他方が設置された階の部屋構成に切り替えて、グラフィック画面9上の昇降手段4に対応する場所と個人識別装置5の他方に対応する場所を線で繋ぐ。さらに、表示画像作成手段10は、個人識別装置5により所定の部屋1a等へ入室していると識別されていない特定の個人が所定の部屋1a等から退室すると認識された場合は、異常を知らせる表示を行う。
【0020】
本実施の形態では、表示画像作成手段10は、特定の時間帯が指定されると、当該時間の中で一番早くカード操作等がなされた個人識別装置5に対応する場所からグラフィック画面9上での表示を開始する。そして、特定の個人を識別した個人識別装置5に対応する場所を線で繋ぎ、時間順にゆっくり表示させる。このとき、各個人識別装置5の操作時間、操作内容、情報の種類も表示される。
【0021】
次に、図3を用いて、特定の個人の通行経路を表示する際に使用する管理情報の生成方法を説明する。通行情報データ7a及び警報情報データ7bは、一旦、管理手段7により別管理される。そして、通行情報データ7a及び警報情報データ7bが結合されることにより、通行警報結合情報データ11が生成される。この通行警報結合情報データ11は、様々な個人の通行情報データ7a及び警報情報データ7bを時間順に一括管理されたものである。その後、個人指定手段8により特定の個人が指定されると、通行警報結合情報データ11の中から当該個人に対応付けられたものを検索する。そして、検索結果のみを抽出して、特定個人用通行警報結合情報データ12を生成する。この特定個人用通行警報結合情報データ12が管理情報である。この特定個人用通行警報結合情報データ12は、各個人識別装置5の操作時間、操作場所、操作内容、情報の種類が含まれ、操作時間順に格納される。
【0022】
次に、図4〜図7を用いて、特定の個人の通行経路を表示する方法を説明する。
図4は特定個人用通行警報結合情報データの第1の具体例を説明するための図である。図4においては、8個の特定個人用通行警報結合情報データ12が操作1データ〜操作8データとして管理されている。
【0023】
操作1データは、ビル1階1扉A3aで2007年9月19日13時10分に入室操作が行われた場合のデータである。操作2データは、ビル2階2扉B3bで2007年9月19日13時10分に入室操作が行われた場合のデータである。操作3データは、ビル2階2扉C3cで2007年9月19日13時23分に入室操作が行われた場合のデータである。操作4データは、ビル2階2扉D3dで2007年9月19日13時35分に入室操作が行われた場合のデータである。
【0024】
操作5データは、ビル2階2扉D3dで2007年9月19日15時11分に退室操作が行われた場合のデータである。操作6データは、ビル2階2扉C3cで2007年9月19日15時43分に退室操作が行われた場合のデータである。操作7データは、ビル2階2扉B3bで2007年9月19日15時55分に退室操作が行われた場合のデータである。操作8データは、ビル2階2扉A3aで2007年9月19日16時00分に退室操作が行われた場合のデータである。そして、操作1データ〜操作8データの情報の種類は、全て通行情報である。
【0025】
図5は特定の個人の通行経路を表示する方法の第1の具体例を説明するための図である。この表示方法は、図4における特定個人用通行警報結合情報データ12の第1の具体例に対応している。そして、かかる表示は、各個人識別装置5の操作時間、操作内容が文字表示されるとともに、特定の個人の通行経路がグラフィック表示される。
【0026】
13は操作1データに対応する表示である。このとき、グラフィック画面9には、ビル1階1の部屋構成、扉A3a、昇降手段4が模式的に示される。そして、扉A3aの近傍で建築物外から建築物内に向かう矢印が表示される。これにより、特定の個人が、建築物内に入ることが模式的に示される。14は操作1データ〜操作2データに対応する表示である。このとき、グラフィック画面9は変更表示する。即ち、グラフィック画面9には、ビル2階2の部屋構成、扉B〜D3b〜3d、昇降手段4が模式的に示される。そして、扉B3bに向う矢印が表示される。この矢印の始点は、昇降手段4に配置される。これにより、特定の個人は、昇降手段4で1階1から2階2に上がり、部屋2aを通過して部屋2bに入室することが模式的に示される。
【0027】
15は操作1データ〜操作3データに対応する表示である。このとき、グラフィック画面9には、表示14の矢印終点が扉C3c近傍まで延びるように表示される。これにより、特定の個人が、部屋2cに入室することが模式的に示される。16は操作1データ〜操作4データに対応する表示である。このとき、グラフィック画面9には、表示15の矢印終点が扉D3d近傍まで延びるように表示される。これにより、特定の個人が、部屋2dに入室することが模式的に示される。
【0028】
17は操作1データ〜操作5データに対応する表示である。このとき、グラフィック画面9には、表示16の矢印終点が扉Dを通過して折り返して扉D近傍に到達するように表示される。これにより、特定の個人が、部屋2dを退室することが模式的に示される。18は、操作1データ〜操作6データに対応する表示である。このとき、グラフィック画面9には、表示17の矢印終点が扉C3c近傍まで延びるように表示される。これにより、特定の個人が、部屋2cを退室することが模式的に示される。
【0029】
19は操作1データ〜操作7データに対応する表示である。このとき、グラフィック画面9には、表示18の矢印終点が扉B3b近傍まで延びるように表示される。これにより、特定の個人が、部屋2bを退室することが模式的に示される。20は操作1データ〜操作8データに対応する表示である。このとき、グラフィック画面9は変更表示する。即ち、グラフィック画面9には、ビル1階1の部屋構成、扉A3a、昇降手段4が模式的に示される。そして、扉A3aに向かう矢印が表示される。この矢印の始点は、昇降手段4である。これにより、特定の個人が、階段で2階2から1階1に下り、扉A3aを通過して建築物外へ出ることが模式的に示される。
【0030】
図6は特定個人用通行警報結合情報データの第2の具体例を説明するための図である。
図6においては、4個の特定個人用通行警報結合情報データ12が操作1データ〜操作4データとして管理されている。
【0031】
操作1データは、ビル1階1扉C3cで2007年9月19日13時23に入室操作が行われた場合のデータであり、情報の種類は通行情報である。操作2データは、ビル2階2扉D3dで2007年9月19日15時11分にAP不正出操作が行われた場合のデータである。ここで、AP不正出とは、経路順路通りに操作しなかった場合の警報である。例えば、特定の個人が通行経路を無視し、他人操作と同時に共連れ等により入室操作をせずに退室操作を行った場合等に発生する警報である。従って、情報の種類は、警報情報となる。
【0032】
操作3データは、ビル2階2扉D3dで2007年9月19日15時12分に復旧入室操作が行われた場合のデータである。ここで、復旧入室操作とは、AP不正出警報を復旧させ、操作した個人を通行させるための操作である。これにより、AP不正出操作による警報が解除され、正規の入室操作が行われたことになる。従って、情報の種類は、通行情報である。操作4データは、ビル2階2扉D3dで2007年9月19日15時13分に退室操作が行われた場合のデータであり、情報の種類は通行情報である。
【0033】
図7は特定の個人の通行経路を表示する方法の第2の具体例を説明するための図である。この表示方法は、図6における特定個人用通行警報結合情報データ12の第2の具体例に対応している。21は操作1データに対応する表示である。このとき、グラフィック画面9には、ビル2階2の部屋構成、扉B〜D3b〜3d、昇降手段4が模式的に示される。そして、操作1データ以前にAP不正出操作がなければ、扉B3bに向かう矢印が表示される。この矢印の始点は昇降手段4である。これにより、特定の個人が、昇降手段4で1階1から2階2に上がり、部屋2aを通過して部屋2cに入室することが模式的に示される。22は操作1データ〜操作2データに対応する表示である。このとき、グラフィック画面9には、表示21の矢印終点の矢の部分が消滅するとともに、部屋2d内から扉D3dに向かう別の矢印が表示される。これにより、特定の個人が、部屋2dでAP不正出操作を行ったことが模式的に示され、異常を知らせる表示が行われる。
【0034】
23は操作1データ〜操作3データに対応する表示である。このとき、グラフィック画面9には、表示22の矢印終点の矢の部分が消滅した線と繋がるように、扉C3cから扉D3dに向かう別の矢印が表示される。かかる別の矢印は、通常の通行経路と異なる色で点滅(フリッカ)表示となる。これにより、復旧入室操作が行われたことが模式的に示される。24は操作1データ〜操作4データに対応する表示である。このとき、グラフィック画面9には、表示23の別の矢印終点の矢の部分が消滅するとともに、扉D3dを始点として部屋内2dで折り返して再び扉D3dに向かう矢印が表示される。これにより、特定の個人のAP不正出操作が解除され、正規に部屋2dを退室したことが模式的に示される。
【0035】
以上で説明した実施の形態1によれば、特定の個人の通行経路がグラフィック画面9上に表示される。このため、ビル等の部屋構成を理解していない者でも、一目で特定の個人の通行経路を確認できる。また、短時間で特定の個人のビル内での動向を把握できる。さらに、表示画像作成手段10は、異なる階に設置された個人識別装置5の一方から他方へ特定の個人の通行経路を表示する場合は、グラフィック画面9を個人識別装置5の一方が設置された階の部屋構成から個人識別装置5の他方が設置された階の部屋構成に切り替えられる。このため、特定の個人の平面的な通行経路だけでなく、異なる階間の通行経路の把握も容易となる。さらに、特定の個人の通行経路の表示範囲を絞ることができ、特定の個人の不正操作による警報として異常を知らせる表示が行われる。したがって、警報発生時間帯前後の通行経路を確認することにより、短時間で不正操作の原因究明ができる。
【0036】
なお、昇降手段4は、異なる階の行き来が可能であれば、乗客コンベアやエレベータであっても構わない。また、各個人識別装置5での操作が正常であるか否かによって○×等の図形表示を付加することで、操作内容に関する理解度を向上させてもよい。また、不正操作の判定を不要とする簡易な通行経路情報表示装置においては、建築物の部屋の出入口の入側のみや出側のみに個人識別装置5を設置して、特定の個人の通行経路を表示してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】この発明の実施の形態1における通行経路情報表示装置を使用する建築物の部屋構成を示す図である。
【図2】はこの発明の実施の形態1における通行経路情報表示装置のシステム構成図である。
【図3】この発明の実施の形態1における通行経路情報表示装置で特定の個人の通行経路を表示する際に使用する特定個人用通行警報結合情報データの生成方法を説明するための図である。
【図4】特定個人用通行警報結合情報データの第1の具体例を説明するための図である。
【図5】特定の個人の通行経路を表示する方法の第1の具体例を説明するための図である。
【図6】特定個人用通行警報結合情報データの第2の具体例を説明するための図である。
【図7】特定の個人の通行経路を表示する方法の第2の具体例を説明するための図である。
【符号の説明】
【0038】
1 1階
1a 大部屋
2 2階
2a〜2d 部屋
3a〜3d 扉A〜扉D(出入口)
4 昇降手段
5 個人識別装置
6 ローカルコントローラ
7 管理手段
7a 通行情報データ
7b 警報情報データ
8 個人指定手段
9 グラフィック画面
10 表示画像作成手段
11 通行警報結合情報データ
12 特定個人用通行警報結合情報データ
13〜24 表示

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物に設けられた複数の部屋の出入口を通過する個人をそれぞれ識別する複数の個人識別装置と、
各個人識別装置が個人を識別した場合に、識別された前記個人と前記個人を識別した前記各個人識別装置と前記各個人識別装置が前記個人を識別した時間とを対応付けた管理情報を管理する管理手段と、
特定の個人を指定する個人指定手段と、
前記建築物の部屋構成を表示するグラフィック画面と、
前記個人指定手段により特定の個人が指定された場合に、前記管理手段から前記特定の個人の管理情報を抽出し、抽出した管理情報に基づいて、前記グラフィック画面上の前記各個人識別装置に対応する場所を、前記特定の個人を識別した時間順に線で繋いで、前記特定の個人の通行経路を表示する表示画像作成手段と、
を備えたことを特徴とする通行経路情報表示装置。
【請求項2】
前記表示画像作成手段は、特定の時間帯を指定することにより、指定された時間帯内のみの前記特定の個人の通行経路を、前記グラフィック画面上に表示することを特徴とする請求項1記載の通行経路情報表示装置。
【請求項3】
前記複数の個人識別装置は、前記建築物の異なる階に設けられた部屋の出入口にそれぞれ設置され、
前記グラフィック画面は、前記異なる階の部屋構成を切り替えて表示するとともに、前記異なる階間の行き来を可能にする昇降手段を表示し、
前記表示画像作成手段は、前記異なる階に設置された個人識別装置の一方から他方へ前記特定の個人の通行経路を表示する場合は、前記グラフィック画面を前記個人識別装置の一方が設置された階の部屋構成から前記個人識別装置の他方が設置された階の部屋構成に切り替えて、前記グラフィック画面上の前記昇降手段に対応する場所と前記個人識別装置の他方に対応する場所を線で繋ぐことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通行経路情報表示装置。
【請求項4】
前記複数の個人識別装置のうち少なくとも一つは、所定の部屋へ入室する個人を識別するとともに、前記所定の部屋から退室する個人を識別する入退室個人識別装置からなり、
前記表示画像作成手段は、前記入退室個人識別装置により前記所定の部屋へ入室していると識別されていない前記特定の個人が前記所定の部屋から退室すると識別された場合は、異常を知らせる表示を行うことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の通行経路情報表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−134381(P2009−134381A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−308247(P2007−308247)
【出願日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】