説明

連結式ベッド

【課題】様々な用途に関してその中心部分において垂直方向に振動動作を行なう事ができるベッドを供給する。
【解決手段】周辺の管状フレーム1であって、2つのマットレス支持部2a、2bがフレームの各端部と対向する端部において連結され、かつ向かい合う端部において共通の回転軸21によって相互に連結される周辺の管状フレーム1と、フレーム内で組み立てられ、2つのマットレス支持部2a、2bを連結するために接続ロッド42によって共通の軸21に結合された少なくとも1つのクランク41を備えた横軸4を回転式に作動させ、共通の軸21およびマットレス支持部2a、2bの向かい合う端部に垂直方向の振動を伝達するギヤードモータ3とを備える構成とする。又、接続ロッドとクランクの機構を利用してマットレス支持部2a、2bに対して長手方向の交互の動きを伝達する第2ギヤードモータ5を備える構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は連結式ベッドに関し、より具体的には様々な用途に関してその中心部分において垂直方向に振動動作を行なうことを目的としたベッドに関する。
【背景技術】
【0002】
長時間にわたって横たわった状態でいなければならない人が、例えばベッドの前方または後方部分を持ち上げることによって解剖学的により快適な状態にできることを目的とした連結式ベッドは、今のところたくさん存在している。
【0003】
このようなベッドのマットレス支持体の連結は駆動モータを利用して実現することができるが、一般にベッドは絶え間なくかつ循環式に動くようには設計されておらず、どちらかと言えばその結果一定の時間において静止した位置の間で周期的に変化することが可能である。
【0004】
横たわっている間のユーザの緊張緩和および他の娯楽用途を目的とした他のベッドは、マットレス支持体を動かすことができる振動機構を備えており、これにより1人または複数のユーザが上に横たわるマットレスによって長手方向に緊張緩和状態または振動が生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の連結式ベッドの対象は、その中央部分において循環式に振動する上下運動を行なうことを目的とし、該運動が多様の用途を有するという技術的な特異点を有する。
【0006】
本発明の連結式ベッドは上記に言及するタイプであり、連結されたマットレス支持部が上に配置される好ましくは矩形構造を有する周囲の管状フレームを備える。
【0007】
本発明によると連結式ベッドは、向かい合う端部においてベッドの中央の横断領域内で共通の回転軸によって連結された、フレームの半分の長さにほぼ等しい長さの2つのマットレス支持部であって、第1マットレス支持部はフレームの一端で連結され、第2マットレス支持部はフレームの反対側の端部で連結されるマットレス支持部と、フレーム内で組み立てられ、2つのマットレス支持部を連結するために接続ロッドによって共通の軸に結合された少なくとも1つのクランクを備える横軸を回転式に作動させるギヤードモータとを備える。
【0008】
したがってギヤードモータを始動させるために、クランクと接続ロッドによって形成される機構によって2つのマットレス支持部を取り付けるために共通の軸が垂直方向に振動する動きが生じ、その結果マットレスの中間領域において垂直方向の交互の動きが生じる。実現される垂直方向の位置のずれは、接続ロッドとクランクの連結点によって描かれる円周の直径に相当する。
【0009】
この動きによって、緊張緩和の動作としての運動の目的でまたは性行為を行なう時に利用することができるユーザの臀部の動きが生じる。
【0010】
本発明の一実施形態において、横軸はその端部において接続ロッドとクランクの機構をそれぞれ有しており、接続ロッドは、2つのマットレス支持部を連結するために共通の軸と結合されている。このような構成にすることによって、ベッドの長手方向の軸に対して2つの対称的な位置で連結するための共通の軸に対する応力を分散することが可能になる。
【0011】
本発明によると、横軸のための側部支持体を有する2つの平行な横ばりでできた支持体を利用してギヤードモータがフレーム内で組み立てられ、これにより振動する際の重量および応力をフレームの中央部分に伝達することが可能になる。
【0012】
本発明の一実施形態において、フレームは、ギヤードモータと軸を床に対して一定の高さに配置することを可能にし、クランクが床と衝突するのを防ぐ支持脚を備える。
【0013】
マットレス支持部は、その外面において、マットレスのための支持面の境界を定める上方領域に向かって突出し、かつマットレス支持体が振動する際マットレスの側部の移動を阻止する止め具を備える。
【0014】
マットレス支持部の一方をフレームの一方の端部に連結するのに使用される接続ロッドには、2つのマットレス支持領域が垂直方向に振動する際、それによって形成される組立体によって決まる長さの差を吸収するという目的がある。
【0015】
一実施形態の変形では、フレームは付加的に、マットレス支持部に対して長手方向の交互の動きを伝達する役割を担う接続ロッドとクランクの機構を利用して、その軸がマットレス支持部の一方の反対位置の端部の一方に連結される第2ギヤードモータを備える。
【0016】
この第2ギヤードモータを組み込むことによって、その装着領域における垂直方向の交互の動きおよび長手方向の交互の動きを同時にまたは独立してマットレス支持部に伝達することが可能になる。
【0017】
本発明によると、マットレス支持部が垂直方向に交互に動く際および/または長手方向に交互に動く際にマットレス支持部によって形成される組立体の長さの差を吸収するために、接続ロッドによって少なくとも1つのマットレス支持部がフレームに連結される。
【0018】
作製された記載を補足するため、および本発明の特徴をより適切に理解するのを助ける目的で一揃いの図面が本明細書に添付されており、この図面では例示的かつ非制限的な文字によって以下のことが表されている。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明による連結式ベッドの側面図である。
【図2】連結式ベッドの前面図である。
【図3】連結式ベッドの平面図である。
【図4】マットレス支持部に長手方向の交互の動きを伝達するために、付加的に第2のギヤードモータを備えたベッドの一実施形態の変形の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1から図3の実施形態に示される連結式ベッドは、下部に支持脚(11)を有する矩形構造の周辺の管状フレーム(1)を備えており、2つのマットレス支持部(2aおよび2b)が向かい合う端部において横方向に配向された共通の軸(21)内で連結されて該フレーム(1)上に配置されている。
【0021】
第1マットレス支持部(2a)がヒンジ(22)によってフレームの一端に連結される一方で、第2マットレス支持部(2b)は、接続ロッド(23)によって該フレーム(1)の反対側の端部に連結される。
【0022】
フレーム(1)は、その中間領域において中でギヤードモータ(3)が組み立てられる支持体(12)を備えており、このギヤードモータが側部支持体(13)の上に載っている横軸(4)を回転式に作動させる。
【0023】
横軸(4)は、その端部において、2つのマットレス支持部(2a、2b)を連結するために各接続ロッド(42)によって共通の軸(21)に接続されたクランク(41)をそれぞれ有しており、その結果ギヤードモータ(3)が回転することによって、該共通の軸(21)およびそこに結合されたマットレス支持部の向かい合う端部の垂直方向の振動が生じる。
【0024】
マットレス支持部(2aおよび2b)は、その外面において、上方領域に向かって突出し、マットレス(描かれていない)を横方向に固定し、マットレス支持部が垂直に振動する際その位置がずれるのを阻止することを目的とした止め具(24)を有する。
【0025】
図4に示される実施形態の変形において、ベッドは付加的に第2ギヤードモータ(5)を有しており、その軸は、マットレス支持部(2a、2b)に対して長手方向の交互の動きを伝達する役割を担う接続ロッドとクランクの機構(51、52)を利用して、マットレス支持部の一方(2b)の反対位置の端部の一方に連結される。
【0026】
この実施形態において、2つのマットレス支持部(2a、2b)は、それぞれの接続ロッド(23)によって反対位置の端部においてフレーム(1)に連結され、このロッドによってマットレス支持部が垂直方向に交互に動く際および/または長手方向に交互に動く際にマットレス支持部によって形成される組立体の長さの差を吸収することができる。
【0027】
本発明の性質ならびに好ましい実施形態を十分に記載してきたが、全ての意図および目的に関して、記載される要素の材料、形状、大きさおよび配置は、これが以下に特許請求される本発明の基本的な特徴を部分的に変えるということを条件に修正され得ることが述べられる。
【符号の説明】
【0028】
1 フレーム
2a、2b マットレス支持部
3 ギヤードモータ
4 横軸
5 第2ギヤードモータ
11 支持脚
12 支持体
13 側部支持体
21 共通の軸
22 ヒンジ
23 接続ロッド
24 止め具
41 クランク
42 接続ロッド
51 ロッド
52 クランク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
連結されたマットレス支持部が上に配置される周辺の管状フレーム(1)を備えるタイプの連結式ベッドであって、
−前記フレームの半分の長さにほぼ等しい長さであり、前記フレームの各端部と対向する端部において連結され、かつ向かい合う端部において前記ベッドの中央の横断領域内に配置された共通の回転軸(21)によって相互に連結される2つのマットレス支持部(2a、2b)と、
−前記フレーム内で組み立てられ、前記2つのマットレス支持部(2a、2b)を連結するために接続ロッド(42)によって前記共通の軸(21)に結合された少なくとも1つのクランク(41)を備えた横軸(4)を回転式に作動させ、前記共通の軸(21)、および前記共通の軸(21)内で連結された前記マットレス支持部(2a、2b)の向かい合う端部に垂直方向の振動を伝達するギヤードモータ(3)とを備える連結式ベッド。
【請求項2】
前記横軸(4)が、その端部において、前記2つのマットレス支持部(2a、2b)を連結するために各接続ロッド(42)によって前記共通の軸(21)に接続されたクランク(41)をそれぞれ有することを特徴とする、請求項1に記載のベッド。
【請求項3】
前記フレーム(1)の2つの平行な横ばりで作製され前記横軸(4)の前記支持体のための側部支持体(13)を有する支持体(12)を利用して、前記ギヤードモータが前記フレーム(1)内で組み立てられることを特徴とする、請求項1〜2のいずれかに記載のベッド。
【請求項4】
前記フレーム(1)が支持脚(11)を備えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のベッド。
【請求項5】
前記2つのマットレス支持部(2a、2b)が、その外面にマットレスのための支持面の境界を定める上方領域に向かって突出する止め具(24)を備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のベッド。
【請求項6】
前記フレームが第2ギヤードモータ(5)を備え、その軸が、前記マットレス支持部(2a、2b)に対して長手方向の交互の動きを伝達する役割を担う接続ロッドとクランクの機構(51、52)を利用して、前記マットレス支持部の一方(2b)の反対位置の端部の一方に連結されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のベッド。
【請求項7】
前記マットレス支持部が垂直方向に交互に動く際および/または長手方向に交互に動く際に前記マットレス支持部によって形成される組立体の長さの差を吸収するために、接続ロッド(23)によって前記マットレス支持部(2a、2b)の少なくとも一方が前記フレームに連結されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のベッド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−200646(P2011−200646A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−54831(P2011−54831)
【出願日】平成23年3月11日(2011.3.11)
【出願人】(511065657)ストーンズ アンド スティックス,エス.エル. (1)
【氏名又は名称原語表記】STONES&STICKS,S.L.
【Fターム(参考)】