説明

連続気泡ポリウレタンフォームの製造方法及びそれに用いるポリオール組成物

【課題】吹付け時の液だれ防止効果と吹付け対象物に対する接着性に優れた連続気泡ポリウレタンフォームを形成する。
【解決手段】ポリイソシアネート成分と反応させて連続気泡ポリウレタンフォームを形成するためのポリオール組成物であって、発泡剤として水を含み、また、ポリオール化合物として、水酸基価が30〜70mgKOH/g、オキシエチレン基の含有率が50〜90重量%、末端水酸基の1級化率が20〜50%であるポリエーテルポリオール(A)と、水酸基価が300〜800mgKOH/gのポリエーテルポリオール(B)とを含み、前記ポリエーテルポリオール(A)の含有量がポリオール化合物100重量部中30〜70重量部であり、前記ポリエーテルポリオール(B)の含有量がポリオール化合物100重量部中20〜70重量部であるポリオール組成物である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水を発泡剤とする連続気泡ポリウレタンフォームの製造方法、及び同方法に用いるポリオール組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
硬質ポリウレタンフォームは、優れた断熱性を有することで知られており、気泡状態により、独立気泡と連続気泡とに大別される。このうち、連続気泡の硬質ポリウレタンフォームは、独立気泡の硬質ポリウレタンフォームほどには優れた断熱性を有していないものの、低密度で優れた寸法安定性を有している。そのため、住宅の断熱材、とりわけ戸建て住宅の省エネルギー化を目的とした吹付けタイプのフォーム断熱材としての普及が進んでいる。
【0003】
この種の連続気泡ポリウレタンフォームとして、水を発泡剤に用いたノンフロンタイプのウレタンフォームが求められており、種々提案されている。例えば、下記特許文献1には、平均官能基数2.5〜4、水酸基価200〜300のポリエーテルポリオール(a)と、平均官能基数4〜6、水酸基価400〜900のポリエーテルポリオール(b)を、(a)/(b)=35/65〜97/3の重量比にて用いた連続気泡硬質ポリウレタンフォームが開示されている。
【0004】
下記特許文献2には、ポリオール組成物の配合する整泡剤として破泡性の整泡剤を用いるとともに、ポリオール化合物として、水酸基価が400〜600mgKOH/gのポリエーテルポリオール70〜90重量部とマンニッヒポリオール10〜30重量部を用いることが開示されている。
【0005】
下記特許文献3には、水酸基価28〜90mgKOH/g、ポリオキシエチレン単位含有量が5重量%以下、末端第1級水酸基量が15%以下のポリオキシアルキレンポリオール30〜60重量%と、水酸基価150〜500mgKOH/g、末端第1級水酸基量が5%以下のポリオキシアルキレンポリオール30〜60重量%と、水酸基価450〜840mgKOH/g、末端第1級水酸基量が5%以下のポリオール0〜25重量%からなるポリオール化合物を用いることが開示されている。
【0006】
下記特許文献4には、水酸基価が20〜120mgKOH/g、オキシエチレン基含有量が5重量%以下、一級水酸基の割合が15モル%以下のポリオキシアルキレンポリオール5〜25重量%と、水酸基価が300〜850mgKOH/g、オキシエチレン基含有量が5重量%以下、一級水酸基の割合が15モル%以下で窒素原子を有するポリオキシアルキレンポリオール40〜80重量%と、水酸基価が300〜1830mgKOH/gで窒素原子を有しないポリオール5〜30重量%と、モノオール3〜12重量%からなるポリオール化合物を用いることが開示されている。
【0007】
下記特許文献5には、数平均分子量が2000〜9000であるポリオキシアルキレンポリエーテルポリオール(A)を60〜90重量%と、数平均分子量が250〜750であるポリオキシアルキレンポリエーテルポリオール(B)を5〜40重量%からなるポリオール組成物を用いることにより、軽量で連続気泡を有していながら復元率が小さい硬質ポリウレタンフォームを得ることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−091643号公報
【特許文献2】特開2008−174689号公報
【特許文献3】特開平06−025376号公報
【特許文献4】特開2005−075860号公報
【特許文献5】特開2002−293868号公報
【特許文献6】特開平09−110960号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
近年、住宅の省エネルギー化の普及により、吹付け連続気泡ポリウレタンフォームの需要が高まって、多くのユーザーに使用されるようになり、それに伴って建物仕様の多様化等によって吹き付ける対象も多様化している。例えば、従来の吹付け対象物としては、合板やその他ボード等のハード面材が多いが、商品名タイベックシート等のような透湿防水シート等のソフト面材に施工する場合も増加しており、このようなソフト面材に対する接着性の向上が求められる。また、様々な吹付け対象物に対する施工作業性を向上し、得られたフォームの表面平滑性を向上するために、吹付け時の液だれを防止することも求められる。
【0010】
また、連続気泡ポリウレタンウォームの場合、フォーム形成時の発泡過程においてオープンセル化することにより、大量の水蒸気やアミンガス、ポリオールとイソシアネート基との反応による二酸化炭素ガスが抜け、このとき吹付け対象物の方向に抜けたガスが接着性の低下に影響するものと考えられる。
【0011】
上記のように連続気泡ポリウレタンフォームとして従来種々の提案がなされているが、吹付け時の液だれ防止によるフォーム表面の平滑性向上と吹付け対象物に対する接着性の向上の点で十分に満足できるものは得られておらず、更なる改良が求められる。
【0012】
なお、上記特許文献5には、水酸基価が30〜60mgKOH/gである高分子量のポリオキシアルキレンポリエーテルポリオールを用いる点が開示され、また、そのアルキレンオキサイド中のエチレンオキサイドの比率が5〜70重量%であることが好ましい点が記載されている。しかしながら、この文献には、かかる高分子量ポリエーテルポリオールの末端水酸基の1級化率については開示されておらず、後述する本発明による有利な効果も開示されていない。
【0013】
また、上記特許文献6には、水酸基価が34〜56の高分子量のポリエーテルポリオールであって、ポリオキシアルキレン中のオキシエチレン含有量が50〜90重量%であり、かつ1級水酸基が全水酸基の30%以下のポリオールを、硬質ポリウレタンフォームの製造に用いることが開示されている。しかしながら、この文献が対象とするポリウレタンフォームは、水の配合量が少ないことから高密度のものである。しかも、この文献は、水を発泡剤として高度な連通性を得ることを目的としたものにすぎず、後述する本発明による有利な効果については開示されていない。
【0014】
本発明は、以上の点に鑑み、吹付け時の液だれ防止によるフォーム表面の平滑性向上と吹付け対象物に対する接着性に優れた連続気泡のポリウレタンフォームを形成することができるポリオール組成物、及び該ポリオール組成物を用いた連続気泡ポリウレタンフォームの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係るポリオール組成物は、ポリオール化合物と発泡剤を含有し、ポリイソシアネート成分と反応させて連続気泡ポリウレタンフォームを形成するものであって、
前記ポリオール化合物は、水酸基価が30〜70mgKOH/g、ポリオキシアルキレン鎖中のオキシエチレン基の含有率が50〜90重量%、及び末端水酸基の1級化率が20〜50%であるポリエーテルポリオール(A)と、水酸基価が300〜800mgKOH/gのポリエーテルポリオール(B)とを含み、前記ポリエーテルポリオール(A)の含有量が前記ポリオール化合物100重量部中30〜70重量部であり、前記ポリエーテルポリオール(B)の含有量が前記ポリオール化合物100重量部中20〜70重量部であり、前記発泡剤は水であり、前記ポリオール化合物100重量部に対して水を15〜35重量部含有することを特徴とする。
【0016】
本発明に係る連続気泡ポリウレタンフォームの製造方法は、ポリオール化合物と発泡剤を含有するポリオール組成物と、ポリイソシアネート成分とを混合し、反応させてポリウレタンフォームとする製造方法であって、
前記ポリオール化合物は、水酸基価が30〜70mgKOH/g、ポリオキシアルキレン鎖中のオキシエチレン基の含有率が50〜90重量%、及び末端水酸基の1級化率が20〜50%であるポリエーテルポリオール(A)と、水酸基価が300〜800mgKOH/gのポリエーテルポリオール(B)とを含み、前記ポリエーテルポリオール(A)の含有量が前記ポリオール化合物100重量部中30〜70重量部であり、前記ポリエーテルポリオール(B)の含有量が前記ポリオール化合物100重量部中20〜70重量部であり、前記発泡剤は水であり、前記ポリオール化合物100重量部に対して水を15〜35重量部含有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、上記構成のポリオール化合物を含むポリオール組成物を用いることにより、発泡剤として水を用いた連続気泡ポリウレタンフォームにおいて、ポリイソシアネート成分との反応速度を上げて、吹付け時の液だれを防止することでフォームの表面平滑性を向上することができるとともに、吹付け対象物に対する接着性を向上することができる。また、水酸基価の小さい上記ポリエーテルポリオール(A)を用いることにより、得られた連続気泡ウレタンフォームに適度な靱性を付与することができ、従来の連続気泡硬質ポリウレタンフォームの脆いという欠点を改良することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明に係るポリオール組成物は、ポリオール化合物として、水酸基価が30〜70mgKOH/g、ポリオキシアルキレン鎖中のオキシエチレン基含有率が50〜90重量%、末端水酸基の1級化率が20〜50%であるポリエーテルポリオール(A)と、水酸基価が300〜800mgKOH/gのポリエーテルポリオール(B)とを用いる。
【0019】
ポリエーテルポリオール(A)のように水酸基価が小さいポリオールは、一般的には軟質ポリウレタンフォームに用いられるものである。しかも汎用の軟質ポリウレタンフォーム用ポリオールでは、付加重合させるアルキレンオキサイドが、主としてプロピレンオキサイドであるのに対し、本発明ではエチレンオキサイドを主体として末端水酸基の1級化率の高いものを用いる。このような特殊なポリエーテルポリオール(A)を用いることにより、発泡剤として水を用いた連続気泡ポリウレタンフォームにおいて、ポリイソシアネート成分との反応速度を上げることができるとともに、得られたフォームに適度な靱性を付与することができる。
【0020】
ポリエーテルポリオール(A)は、2個以上の活性水素原子を有する開始剤に、エチレンオキサイドやプロピレンオキサイドなどのアルキレンオキサイドを開環付加重合させて得られたポリオキシアルキレンポリオールである。開始剤としては、脂肪族多価アルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキシレングリコール、シクロヘキサンジメタノール等のグリコール類、トリメチロールプロパン、グリセリン等のトリオール類、ペンタエリスリトール等の4官能アルコール類、ソルビトール、シュークロース等の多価アルコール類)、脂肪族アミン(例えば、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ネオペンチルジアミン等のアルキレンジアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン)、芳香族アミン(例えば、2,4−トルエンジアミン、2,6−トルエンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、p−フェニレンジアミン、o−フェニレンジアミン、ナフタレンジアミン等)などが挙げられ、これらはそれぞれ1種単独で用いても2種以上併用してもよい。開始剤として、好ましくは脂肪族アルコールを用いることであり、特に好ましくはグリコール類、トリオール類を用いることである。
【0021】
ポリエーテルポリオール(A)の水酸基価は、30〜70mgKOH/gであり、より好ましくは、40〜60mgKOH/gである。この水酸基価が30mgKOH/g未満であると、ポリイソシアネート成分に対するポリオール組成物の粘度比が高くなり、混合時の攪拌不良につながる。逆に、70mgKOH/gを超えると、得られたポリウレタンフォームに適度な靱性を付与することが難しくなる。水酸基価は、JIS K1557−1:2007に準拠して測定される値である。
【0022】
ポリエーテルポリオール(A)のオキシエチレン基含有率は、50〜90重量%であり、より好ましくは60〜80重量%である。また、末端水酸基の1級化率は20〜50%であり、より好ましくは25〜40%である。このようにオキシエチレン基含有率が高く、活性の高いポリオールを用いることにより、反応速度を上げて吹付け時の液だれを防止するとともに、吹付け対象物に対する接着性を向上することができ、また連通化にも有利である。更には、親水性が高いことにより、合板やボード等に対するぬれ性を向上して、この点からも接着性を向上することができる。ここで、オキシエチレン基含有率(以下、EO含有率という。)とは、開始剤に反応させたアルキレンオキサイドのうち、エチレンオキサイド由来の部分の含有量(重量%)である。また、末端水酸基の1級化率とは、ポリオールの有する全水酸基に対する一級水酸基の割合(%)である。付加重合させるアルキレンオキサイドとしてエチレンオキサイドとともに用いる他のアルキレンオキサイドは、プロピレンオキサイドが好ましい。
【0023】
ポリエーテルポリオール(A)は、平均官能基数が2〜4であることが好ましく、より好ましくは2.5〜3.5である。ここで、平均官能基数とは、ポリオールの製造に用いた開始剤の活性水素原子の数の平均を意味する。
【0024】
上記ポリエーテルポリオール(B)は、2個以上の活性水素原子を有する開始剤にアルキレンオキサイドを開環付加重合させて得られたポリオキシアルキレンポリオールであり、開始剤としては、上述した脂肪族多価アルコール、脂肪族アミン、芳香族アミンなどが挙げられ、特に限定されない。開始剤として、特に好ましくはエチレンジアミン等の脂肪族アミンや芳香族アミンなどのアミン系開始剤を用いることである。
【0025】
ポリエーテルポリオール(B)の水酸基価は、300〜800mgKOH/gであり、より好ましくは350〜600mgKOH/gであり、更に好ましくは400〜500mgKOH/gである。この水酸基価が300mgKOH/g未満であると、反応速度が下がり、ガス抜け後にフォームの沈み込み(いわゆるバックショット)が生じ、逆に800mgKOH/gを超えると、ガス抜けが悪くなり、フォームの収縮が生じやすくなる。
【0026】
ポリエーテルポリオール(B)は、平均官能基数が2〜8であることが好ましく、より好ましくは3〜4である。
【0027】
ポリエーテルポリオール(B)において、開始剤に付加重合させるアルキレンオキサイドとしては、特に限定するものではないが、プロピレンオキサイド単独、又はプロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの併用であることが好ましい。また、EO含有率は、特に限定しないが、60重量%以下であることが好ましく、より好ましくは50重量%以下である。
【0028】
上記ポリオール化合物においては、ポリエーテルポリオール(A)の含有量をポリオール化合物100重量部中30〜70重量部とし、ポリエーテルポリオール(B)の含有量をポリオール化合物100重量部中20〜70重量部として用いる。ポリエーテルポリオール(A)の含有量が30重量部未満では、ポリイソシアネート成分との反応速度向上や靱性付与の効果が不十分となり、逆に70重量部を超えると、硬質ポリウレタンフォームとしての硬度を確保することが難しくなる。ポリエーテルポリオール(A)の含有量は、より好ましくは40〜60重量部であり、更に好ましくは40〜55重量部である。また、ポリエーテルポリオール(B)の含有量は、より好ましくは30〜60重量部であり、更に好ましくは35〜60重量部である。
【0029】
上記ポリオール化合物としては、第3のポリオールとして、水酸基価が800mgKOH/g超1900mgKOH/g以下のジオール(C)を更に配合することが好ましい。このような低分子量のジオール(C)は、2官能であるため架橋剤としての効果は小さいが、上記特有のポリエーテルポリオール(A)及び(B)との組み合わせにより、発泡セルの壁の強度を上げ、バックショットを改良することができ、またイソシアネート指数の調整にもなる。また、高分子量のポリエーテルポリオール(A)を用いることによるポリオール組成物の粘度上昇を該ジオール(C)の添加で抑制することができる。
【0030】
このようなジオール(C)としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等が挙げられる。該ジオール(C)の水酸基価は、800mgKOH/g超1100mgKOH/g以下であることが好ましい。特に好ましいジオール(C)はジプロピレングリコールである。
【0031】
ジオール(C)の含有量は、ポリオール化合物100重量部中、2〜15重量部であることが好ましく、より好ましくは5〜10重量部である。
【0032】
本発明に係るポリオール組成物には、発泡剤として水が配合される。発泡剤は水単独であることが好ましく、その配合量は、ポリオール化合物100重量部に対して15〜35重量部であり、より好ましくは18〜30重量部であり、更に好ましくは20〜27重量部である。このように水を多量に配合することで、ポリウレタンフォームの低密度化を図ることができる。
【0033】
本発明に係るポリオール組成物には、通常、難燃剤、触媒、及び整泡剤が更に配合される。また、着色剤や酸化防止剤など、連続気泡硬質ポリウレタンフォーム用ポリオール組成物に配合される各種添加剤を更に配合してもよい。
【0034】
難燃剤としては、有機リン酸エステル類、ハロゲン含有化合物、水酸化アルミニウム等の金属化合物が挙げられ、特に、有機リン酸エステル類がポリオール組成物の粘度低下効果を有するので好ましい。有機リン酸エステルとしては、リン酸のハロゲン化アルキルエステル、アルキルリン酸エステルやアリールリン酸エステル、ホスホン酸エステル等が挙げられる。具体的には、トリス(クロロプロピル)ホスフェート(TMCPP、大八化学製)、トリブトキシエチルホスフェート(TBEP,ローディア製)、トリブチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリメチルホスフェート、クレジルフェニルホスフェート等が挙げられる。難燃剤の配合量は、ポリオール化合物100重量部に対して40重量部以下であることが好ましく、より好ましくは5〜40重量部である。
【0035】
触媒としては、ウレタン化反応を促進する触媒であれば特に限定されないが、好ましくは、ポリイソシアネート成分のイソシアネート基と反応することができる反応性のアミン触媒を用いることである。そのような反応性のアミン触媒としては、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジメチルアミノエトキシエタノール、N,N,N’−トリメチルアミノエチルエタノールアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル−2−ヒドロキシプロピレンジアミン、N−ヒドロキシエチルモルホリン、N−メチル−N−ヒドロキシエチルピペラジン、N,N−ジメチルプロピレンジアミン等が挙げられ、特に好ましくは、N,N−ジメチルアミノエトキシエタノール、N,N−ジメチルプロピレンジアミンを用いることであり、更に好ましくは両者を併用することである。これらの触媒を用いることにより、発泡セルを均一で細かくするとともに、連通化しやすくすることができる。
【0036】
なお、通常の第3級アミン触媒を用いることもでき、そのような第3級アミン触媒としては、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、N,N,N’,N’,N”−ペンタメチルジエチレントリアミン、ジアザビシクロウンデセン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、トリエチレンジアミン、N−メチルモルホリン等が挙げられる。
【0037】
触媒の配合量は、ポリオール化合物100重量部に対して2〜10重量部であることが好ましく、より好ましくは3〜8重量部である。触媒としてN,N−ジメチルアミノエトキシエタノールとN,N−ジメチルプロピレンジアミンを併用する場合、N,N−ジメチルアミノエトキシエタノールを1〜5重量部とし、N,N−ジメチルプロピレンジアミンを1〜5重量部とすることが好ましい。
【0038】
整泡剤としては、公知の硬質ポリウレタンフォーム用の整泡剤の中から、破泡性の整泡剤(以下、破泡剤という。)と、整泡性の良好な整泡剤とを併用することが好ましい。破泡剤は、硬質ポリウレタンフォームの発泡反応において、形成されるセル(気泡)を破壊する作用(連通化)の強い整泡剤であり、例えば、SILBK9210(ビックケミー社製)やBF2470(エボニックデグサジャパン社製)などの市販品が好ましく用いられる。一方、整泡性の良好な整泡剤(以下、単に整泡剤という。)としては、例えば、エチレンオキサイドやプロピレンオキサイドの重合体であるポリオキシアルキレングリコールとポリジメチルシロキサンとのグラフト共重合体が挙げられ、ポリオキシアルキレン中のオキシエチレン基含有率が70〜100モル%のシリコーン整泡剤が好ましく用いられ、具体的には、SH−193、SF−2937(東レダウコーニングシリコーン社製)、B−8465(エボニックデグサジャパン社製)などが挙げられる。
【0039】
破泡剤の配合量は、ポリオール化合物100重量部に対して1〜5重量部であることが好ましく、整泡剤の配合量は、ポリオール化合物100重量部に対して1〜5重量部であることが好ましい。また、破泡剤と整泡剤の比率は、重量比で、破泡剤/整泡剤=3/1〜1/3であることが好ましく、より好ましくは3/1〜3/2である。このように破泡剤と整泡剤を併用することにより、上記ポリオール化合物の構成及び水発泡であることとも相俟って、連続気泡ポリウレタンフォームとしての優れたセル形態を得ることができ、吹付け対象物との接着強度を更に向上することができる。
【0040】
上記ポリオール組成物と混合、反応させて連続気泡ポリウレタンフォームを形成するポリイソシアネート成分としては、イソシアネート基を2個以上有する芳香族系、脂環族系、脂肪族系等の各種ポリイソシアネート化合物を用いることができる。好ましくは、取扱の容易さ、反応の速さ、得られるポリウレタンフォームの物理特性が優れていること、及び低コストであることなどから、液状ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を用いることである。液状MDIとしては、クルードMDI(c−MDI)(V−460,44V−10,44V−20等(住化バイエルウレタン社製)、ミリオネートMR−200(日本ポリウレタン工業))、ウレトンイミン含有MDI(ミリオネートMTL;日本ポリウレタン工業製)等が挙げられる。液状MDIに加えて、他のポリイソシアネート化合物を併用してもよく、併用するポリイソシアネート化合物としては、ポリウレタンの技術分野において公知のポリイソシアネート化合物は限定なく使用可能である。
【0041】
本発明に係る連続気泡ポリウレタンフォームの製造方法においては、上記ポリオール組成物とポリイソシアネート成分とを混合し、反応させる。反応させる際のイソシアネート指数は40〜70であることが好ましく、より好ましくは50〜60である。イソシアネート指数が大きすぎると、バックショットや一次収縮が生じやすくなる。逆にイソシアネート指数が小さすぎると、フォームコアにクラックが入りやすくなる。ここで、イソシアネート指数とは、ポリオール組成物に含まれる全ての活性水素基(発泡剤としての水を2官能活性水素化合物として計算)に対するポリイソシアネート成分のイソシアネート基の当量比を百分率で表したもの(活性水素基100当量に対するイソシアネート基の当量比)であり、NCOインデックスとも称される。
【0042】
また、該製造方法により得られる連続気泡ポリウレタンフォームの密度は、20kg/m以下であることが好ましく、より好ましくは5〜15kg/mであり、更に好ましくは8〜15kg/mである。かかるフォーム密度は、例えば、発泡剤としての水の量を調整することにより、上記範囲内に設定することができる。ここで、フォーム密度は、JIS K7222に準拠して測定される値である。
【0043】
また、該製造方法により得られる連続気泡ポリウレタンフォームは、独立気泡率が15%以下であることが好ましく、より好ましくは0〜10%である。このように連通化率を高くすることにより、連続気泡ポリウレタンフォームとしての優れた寸法安定性を確保することができる。ここで、独立気泡率は、ASTM D2856に準拠して測定される値がある。
【0044】
該製造方法により得られる連続気泡ポリウレタンフォームは、上述したように適度な靱性を持ち、フォームを押し込んだときに座屈せずに復元するものであるため、厳密には硬質ポリウレタンフォームとはいえないが、一般に硬質ウレタンフォームが用いられている住宅の断熱材等に使用することができるので、広義には連続気泡硬質ポリウレタンフォームに属するものである。
【0045】
該製造方法により連続気泡ポリウレタンフォームを製造するに際し、例えば、建築物の現場施工方法としては、建築物の構成基材にスプレーにより吹き付け施工するスプレー法、建築基材により形成された空隙にポリオール組成物とポリイソシアネート成分の混合物を注入する注入法などが挙げられ、特に限定されない。
【実施例】
【0046】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0047】
(ポリオール組成物の調製)
下記表1に記載した配合にてポリオール組成物を調製した。表1中の各成分の詳細は以下の通りである。
【0048】
・ポリオール1:三井化学ウレタン社製「EP−505S」、開始剤をグリセリンとして、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドをランダム重合により付加重合して得られたポリエーテルポリオール(水酸基価=52mgKOH/g、EO含有率=70〜75重量%、末端水酸基の1級化率=30%)
・ポリオール2:開始剤をグリセリンとして、プロピレンオキサイドを付加重合して得られたポリエーテルポリオール(水酸基価=34mgKOH/g、EO含有率=0重量%、末端水酸基の1級化率=0%)
・ポリオール3:開始剤をソルビトールとして、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加重合して得られたポリエーテルポリオール(水酸基価=35mgKOH/g、EO含有率=13重量%、末端水酸基の1級化率=65%)
・ポリオール4:旭電化工業社製「EDP−450」、開始剤をエチレンジアミンとして、プロピレンオキサイドを付加重合して得られたポリエーテルポリオール(水酸基価=450mgKOH/g、EO含有率=0重量%)
・ポリオール5:旭硝子社製「エクセノール450ED」、開始剤をエチレンジアミンとして、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加重合して得られたポリエーテルポリオール(水酸基価=450mgKOH/g、EO含有率=48重量%、末端水酸基の1級化率=70%)
・ポリオール6:三井化学ウレタン社製「NF−13」、グリセリンを開始剤としたポリエーテルポリオールとアミン系ポリエーテルポリオールとのブレンド(水酸基価=500mgKOH/g、EO含有率=0重量%)
・ポリオール7:DPG、ジプロピレングリコール(水酸基価=836mgKOH/g)
【0049】
・難燃剤:大八化学社製「TMCPP」
・触媒1:花王社製「カオーNo.26」(N,N−ジメチルアミノエトキシエタノール)
・触媒2:サンアプロ社製「U−CAT2000」(反応性アミン触媒)
・整泡剤:エボニックデグサジャパン社製「B−8465」
・破泡剤1:ビックケミー社製「SILBK9210」
・破泡剤2:エボニックデグサジャパン社製「BF2470」
【0050】
(ラボ評価)
調製した各ポリオール組成物を、常法に従い、ポリイソシアネート成分と混合し、反応させて連続気泡ポリウレタンフォームを作製した。ポリイソシアネート成分としては、c−MDI(住化バイエルウレタン社製「V−460」、NCO%:30)を用い、イソシアネート指数は表1に記載した通りとした。下記の評価を行い、結果を表1に示した。
【0051】
[配合液性状]
調製した各ポリオール組成物を、ガラス製スクリュー管に入れ、20℃で24時間放置後、液の状態を観察した。表1中の「分離」とは2相に分離したことを示す。
【0052】
[内部ボイド、クラック]
200mm×200mm,深さ200mmのモールドを使用して自由発泡させ、得られたポリウレタンフォームの切断して内部にボイドやクラックが発生していないかを調べた。
【0053】
[発泡性(泡化速度)]
常法に従いポリウレタンウォームの反応時間を測定した。詳細には、ハンド発泡により、ポリオール組成物とポリイソシアネート成分を混合し攪拌する。混合した段階で時間計測を開始し、反応混合液がクリーム状に白濁して立ち上がってくるまでの時間をクリームタイムとして、該クリームタイムを「泡化速度(秒)」として表中に示した。
【0054】
[バックショットの有無]
上記発泡性試験において、混合した段階から、反応混合液が泡化して立ち上がり、最高高さに達するまでの時間をライズタイムとし、ライズタイム以降のフォーム立ち上がり高さの減少をスケールにより測定した。高さの減少が0mmの場合をバックショットが無いとして「○」とし、高さの減少が5mm未満の場合を「△」とし、高さの減少が5mm以上の場合をバックショットがあるとして「×」と評価した。
【0055】
[フォーム密度]
200mm×200mm,深さ200mmのモールドを使用して自由発泡させ、得られたポリウレタンフォームよりスキン層を除いたコア層から100mm×100mm,厚さ100mmのフォームサンプルを切り出し、該フォームサンプルを用いて、JIS K7222に準拠し、重量測定を行って密度(kg/m)を算出した。
【0056】
[収縮]
200mm×200mm,深さ200mmのモールドを使用して自由発泡させ、得られたポリウレタンウォームの側面部、底面部のへこみを目視により観察し、へこみが5mm以上の場合を収縮したものと評価した。
【0057】
結果は表1に示す通りであり、実施例1〜7であると、ポリオール組成物の液性状が均一であり、得られたポリウレタンフォームは、低密度で、内部にボイドやクラックがなく、また発泡後に収縮もみられなかった。しかも、泡化速度が速く、発泡性(反応性)に優れていた。
【0058】
これに対し、高分子量のポリエーテルポリオールを用いていない比較例1、2では、泡化速度が遅く、反応性に劣るものであった。また、高分子量のポリエーテルポリオールとして、本発明の規定範囲外のものを用いた比較例3〜5では、泡化速度は速かったものの、ポリオール組成物の液性状が2相に分離しており、また発泡後に収縮もみられた。
【0059】
比較例6では、ポリオール1の配合量が少なすぎて、泡化速度が遅く、また、得られたポリウレタンフォームには内部にガス溜まりのボイドがみられ、発泡後に収縮もみられた。比較例7では、ポリオール1の配合量が多すぎて、発泡後に収縮がみられた。
【表1】

【0060】
(実機(スプレー)評価)
上記実施例1〜7及び比較例1,2の各連続気泡ポリウレタンフォームについて、吹付け発泡機(ヒガキ・マシナリー・サービス社製「パワフル1600」)を用いて、スプレー施工した。評価方法は以下の通りであり、結果を表2に示した。
【0061】
[フォーム密度]
透湿性防水シートを面材として貼着した鉛直な壁モデルに対し、該面材にポリウレタン原液(ポリオール組成物とポリイソシアネート成分との混合液)を吹き付けて、厚み約100mmのポリウレタンフォームを施工した。得られたポリウレタンフォームよりスキン層を除いたコア層から100mm×100mm×厚み50mmのフォームサンプルを切り出し、該フォームサンプルを用いて、JIS K7222に準拠し、重量測定を行って密度(kg/m)を算出した。
【0062】
[表面平滑性]
透湿性防水シートを面材として貼着した壁モデルとして、側壁を想定した鉛直な壁モデル(側壁モデル)と、天井部を想定した壁モデル(天井壁モデル)とに対し、ポリウレタン原液を吹き付けて、厚み約100mmのポリウレタンフォームを施工した。得られたポリウレタンフォーム表面の凹凸の高低差(山部の頂点と谷部の底との高低差)を測定した。側壁モデルに作製したポリウレタンフォームについては表面の高低差が5mm以下、天井壁モデルに作製したポリウレタンフォームについては表面の高低差が10mm以下で、表面平滑性に優れると判定する。
【0063】
[独立気泡率]
上記フォーム密度の評価に用いたフォームサンプルを用い、ASTM D2856に準拠して独立気泡率を測定した。
【0064】
[接着強度]
透湿性防水シートを面材として貼着した鉛直な壁モデルに対し、該面材にポリウレタン原液を吹き付けて、厚み約100mmのポリウレタンフォームを施工した。得られた面材付きのポリウレタンフォームを用いて、面材に5cm間隔で2本の平行な切り込みを入れ、切り込み片を150度の角度に引っ張って剥離させ、剥離荷重を求めることにより、面材との接着強度を測定した。
【0065】
[靱性]
プッシュプルスケール(イマダ社製「デジタルフォースゲージ(MODEL DPS−50)」、アタチメント:平型圧縮治具/16.3mmφ(S−2))を用い、ポリウレタンフォームが座屈し、表面が破壊されるまでの荷重(圧縮荷重)を測定した。また、荷重15N以下での圧縮時に座屈したものを、靱性に劣るとして「×」とし、15N以下では座屈せず、圧縮を開放することで押し込まれた形状が復元したものを、靱性に優れるとして「○」と評価した。
【0066】
[断熱性]
JIS A9526(建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム)に基づき、JIS A1412−2(熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法−第2部:熱流計法)(HFM法)に準拠して、熱伝導率を測定した。また、JIS A9526のA種3(熱伝導率が0.040W/m・K以下)に適合しているかどうかを判定した。
【0067】
結果は表2に示す通りであり、実施例1〜7であると、水単独発泡でありながら、低密度で連通化率が高く、また、吹付け時の液だれを防止して、フォームの表面平滑性がよく、外観性に優れていた。また、吹付け対象物に対する接着性に優れ、更には適度な靱性も付与されていた。これに対し、比較例1,2では、吹付け時に液だれが発生し、表面平滑性に劣るとともに、吹付け対象物に対する接着性にも劣っていた。また、比較例1,2は靱性が無く脆いフォームであった。
【0068】
【表2】

【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、各種連続気泡ポリウレタンフォームの製造に適用することができ、特には住宅用断熱材を始めとする吹付けタイプのフォーム材料に好適に用いることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリオール化合物と発泡剤を含有し、ポリイソシアネート成分と反応させて連続気泡ポリウレタンフォームを形成するポリオール組成物であって、
前記ポリオール化合物は、水酸基価が30〜70mgKOH/g、ポリオキシアルキレン鎖中のオキシエチレン基の含有率が50〜90重量%、及び末端水酸基の1級化率が20〜50%であるポリエーテルポリオール(A)と、水酸基価が300〜800mgKOH/gのポリエーテルポリオール(B)とを含み、前記ポリエーテルポリオール(A)の含有量が前記ポリオール化合物100重量部中30〜70重量部であり、前記ポリエーテルポリオール(B)の含有量が前記ポリオール化合物100重量部中20〜70重量部であり、
前記発泡剤は水であり、前記ポリオール化合物100重量部に対して水を15〜35重量部含有する
ことを特徴とする連続気泡ポリウレタンフォーム用ポリオール組成物。
【請求項2】
前記ポリオール化合物は、更に、水酸基価が800mgKOH/g超1900mgKOH/g以下のジオール(C)を含み、前記ジオール(C)の含有量が前記ポリオール化合物100重量部中2〜15重量部であることを特徴とする請求項1記載の連続気泡ポリウレタンフォーム用ポリオール組成物。
【請求項3】
ポリオール化合物と発泡剤を含有するポリオール組成物と、ポリイソシアネート成分とを混合し、反応させてポリウレタンフォームとする連続気泡ポリウレタンフォームの製造方法であって、
前記ポリオール化合物は、水酸基価が30〜70mgKOH/g、ポリオキシアルキレン鎖中のオキシエチレン基の含有率が50〜90重量%、及び末端水酸基の1級化率が20〜50%であるポリエーテルポリオール(A)と、水酸基価が300〜800mgKOH/gのポリエーテルポリオール(B)とを含み、前記ポリエーテルポリオール(A)の含有量が前記ポリオール化合物100重量部中30〜70重量部であり、前記ポリエーテルポリオール(B)の含有量が前記ポリオール化合物100重量部中20〜70重量部であり、
前記発泡剤は水であり、前記ポリオール化合物100重量部に対して水を15〜35重量部含有する
ことを特徴とする連続気泡ポリウレタンフォームの製造方法。
【請求項4】
前記ポリオール化合物は、更に、水酸基価が800mgKOH/g超1900mgKOH/g以下のジオール(C)を含み、前記ジオール(C)の含有量が前記ポリオール化合物100重量部中2〜15重量部であることを特徴とする請求項3記載の連続気泡ポリウレタンフォームの製造方法。
【請求項5】
前記ポリオール組成物に含まれる活性水素基に対する前記ポリイソシアネート成分のイソシアネート基の当量比を百分率で表すイソシアネート指数が40〜70であることを特徴とする請求項3又は4記載の連続気泡ポリウレタンフォームの製造方法。
【請求項6】
得られるポリウレタンフォームのフォーム密度が20kg/m以下であり、かつ該ポリウレタンフォームの独立気泡率が15%以下であることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の連続気泡ポリウレタンフォームの製造方法。

【公開番号】特開2011−57893(P2011−57893A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−210470(P2009−210470)
【出願日】平成21年9月11日(2009.9.11)
【出願人】(000003148)東洋ゴム工業株式会社 (2,711)
【Fターム(参考)】