説明

遊技場管理システム

【課題】遊技者が会員カードや、ICコインを取り忘れた場合に、他人に使用されることを防止する遊技場管理システムおよび遊技玉貸出装置を提供することを目的とする。
【解決手段】複数の遊技機と、当該遊技機に隣接して設置される遊技玉貸出装置100と、管理サーバ200と、が相互に通信回線で接続された遊技場管理システム1であって、遊技者用記憶媒体の置き忘れを検知する検知手段52と、置き忘れられた遊技者用記憶媒体の識別コードを遊技していた遊技機番号に関連付けて記憶する記憶手段800と、記憶手段800に記憶された識別コードの遊技者用記憶媒体が使用されることを防止する遊技者用記憶媒体保護手段と、を備えた遊技場管理システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコやスロットマシン等の遊技機が設置される遊技場管理システムおよびそのシステムに使用する遊技玉貸出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技媒体であるパチンコ玉やメダルを使用する遊技機で遊技をするためには、従来、現金で玉貸し機やメダル貸し機から遊技媒体を払い出してから遊技をしていたが、遊技媒体の貸し出し操作における遊技者の利便性向上を図るため、1回の貸し出し操作で高額な遊技媒体の貸し出しにも対応可能な遊技媒体貸出方式が求められ、プリペイドカード、またはICコイン等の遊技用記憶媒体を利用したシステムが提案されている(特許文献1及び2等参照)。
【0003】
一方、遊技場において、遊技客は、ホールまたは島毎に設置された玉貸機から遊技玉の貸出しを受けていた。また、遊技客が獲得した遊技玉は、遊技機の位置で玉箱に貯留しておき、その遊技機における遊技を終了すると貯留された玉箱を、ホール内の景品交換カウンターに設置された玉計数器まで持参し、従業員が集中して計数することが多かった。
【0004】
しかし、これでは獲得したパチンコ玉を比較的長い距離運搬する必要があり、特に多量の獲得遊技玉がある場合には遊技客にとって大きな負担となるおそれがあった。このような負担を軽減するために、遊技客が獲得した遊技玉を計数する玉計数器を遊技機に近接して設置する機器が開発されている(例えば、非特許文献1参照)。
【0005】
また、遊技客が獲得した遊技玉を計数器で計数し持ち玉として会員カードや専用のICコインに記憶させ、遊技者の操作に対応して払出すシステムが一般的に適用されている。払い出しに際しては、遊技店舗の運営上の制約から接続されている上位システムで各種の制約(例えば、遊技台の買単価に対応した持ち玉のみが払い出される)した運用がなされることが多い(例えば、特許文献2等参照)。
【0006】
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−321704号公報
【特許文献2】特開2006−149526号公報
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】遊技通信「スタッフを玉運びから解放しサービス向上に労力を傾注」株式会社遊技通信社、2007年8月25日、p.66−67
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
遊技用記憶媒体には遊技に使用する論理マネーが記憶されている。特に会員カードでは、遊技客が遊技日を経過しても保持できる貯玉は、暗証番号により保護されているが、当日遊技により獲得した持ち玉と、残金は保護されていない。そこで、遊技者が遊技台より離れる際に会員カードを取り忘れた場合、他人に使用される恐れがある。また、ICコインは、原則として、当日の使用が想定されている。そのため、遊技者が、遊技台を離れる際に、取り忘れた場合は、他人に使用される恐れがある。本発明は、遊技者が会員カードや、ICコインを取り忘れた場合にも、他人に使用されることを防止する遊技場管理システムおよび遊技玉貸出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は鋭意検討した結果、遊技を終了した後に所定時間内に保護することの有用性に着目して、下記の発明を完成するに至った。
【0011】
(1) 複数の遊技機と、当該遊技機に隣接して設置される遊技玉貸出装置と、管理サーバと、が相互に通信回線で接続された遊技場管理システムであって、遊技者用記憶媒体の置き忘れを検知する検知手段と、置き忘れられた遊技者用記憶媒体の識別コードを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された識別コードの遊技者用記憶媒体が使用されることを防止する遊技者用記憶媒体保護手段と、を備えた遊技場管理システム。
【0012】
(1)に記載の発明の遊技場管理システムは、検知手段により遊技者用記憶媒体の置き忘れを検知すると、記憶手段により置き忘れられた遊技者用記憶媒体の識別コードを記憶する。そして、遊技者用記憶媒体保護手段により記憶された識別コードの遊技者用記憶媒体を使用されることを防止する。
【0013】
このようにして、遊技者は、遊技者用記憶媒体を置き忘れた場合、遊技者用記憶媒体保護手段により保護されるので、他人に使用されることを防止することができ、安心して遊技を楽しむことができる。
【0014】
(2) 前記遊技者用記憶媒体保護手段が、前記遊技機での遊技終了時刻より予め記憶された経過時間を経過した場合に置き忘れで有ると検知する置き忘れ検知手段と、前記記憶手段に記憶されている識別コードの遊技者用記憶媒体の使用を禁止する禁止フラグを設定する禁止フラグ設定手段と、であり、前記遊技玉貸出装置には、遊技者記憶媒体が投入された際、前記記憶手段を読み出し、禁止フラグが設定されている識別コードの遊技者用記憶媒体の遊技機での使用を禁止する遊技禁止手段と、をさらに備えた(1)に記載の遊技場管理システム。
【0015】
(2)に記載の本発明に係る遊技場管理システムは、遊技者用記憶媒体保護手段が、検知手段が遊技機での遊技終了時刻より予め記憶された経過時間を経過した場合に置き忘れで有ると検知する、禁止フラグ設定手段が記憶手段に記憶されている識別コードの遊技者用記憶媒体の使用を禁止する禁止フラグを設定する。そして遊技玉貸出装置には、遊技者記憶媒体が投入された際、記憶手段を読み出し、遊技禁止手段により禁止フラグが設定されている識別コードの遊技者用記憶媒体の遊技機での使用を禁止する。このようにして、置き忘れた遊技者用記憶媒体の使用を確実に保護することができる。
【0016】
(3) 禁止を解除する前記識別コードを入力する禁止解除入力手段と、前記禁止解除入力手段で入力された識別コードの禁止フラグを解除する禁止解除手段と、をさらに備えた(2)に記載の遊技場管理システム。
【0017】
禁止解除は、安易に行うべきではないが、本来の遊技客に遊技者用記憶媒体が戻ったことが確認された場合は、遊技場システムの管理者により、速やかに禁止解除を行い、再度楽しく遊技して頂くことが望ましい。そこで、禁止解除入力手段により当該禁止を解除する識別コードを入力し、禁止解除入力手段で入力された識別コードの禁止フラグを解除する。
【0018】
このようにして、禁止解除が適正に行われるので、引き続き遊技客は遊技を楽しむことができる。
【0019】
(4) 前記遊技者用記憶媒体保護手段が、予め記憶された経過時間を経過した場合に、遊技者用記憶媒体の置き忘れを検知した遊技機番号を遊技場管理システムの管理者に秘密を保持して報知する放置遊技機番号報知手段である(1)に記載の遊技場管理システム。
【0020】
(4)に記載の本発明に係る遊技場管理システムは、遊技者用記憶媒体の置き忘れを検知した遊技機番号を放置遊技機番号報知手段により遊技場管理システムの管理者に秘密を保持して報知する。
【0021】
ここで、秘密を保持して、報知する方法としては、通信回線を経由して、管理者に秘密を保持した通信により報知する方法が望ましい。その他、携帯電話機にメールで緊急に報知することでも良い。さらに、遊技場内の放送により、予め定められた関係者のみが理解できる用語で放送しても良い。
【0022】
このようにして、報知を受けた関係者は、検知された遊技機番号の場所に直行して、置き忘れられた遊技者用記憶媒体を保護することができる。
【0023】
(5)複数の遊技機と、当該遊技機に隣接して設置される遊技玉貸出装置と、管理サーバと、が相互に通信回線で接続された遊技場管理システムに使用される遊技玉貸出装置であって、遊技者用記憶媒体の置き忘れを検知する検知手段と、受信した禁止信号の識別コードの遊技者用記憶媒体を遊技機での使用を禁止する遊技禁止手段と、を備えた遊技玉貸出装置。
【0024】
(5)に記載の本発明の遊技玉貸出装置を、遊技場管理システムに用いれば、遊技者用記憶媒体の置き忘れを検知する検知手段と、を有するので、上記で説明した(1)から(4)の遊技場管理システムを合理的に実現することができ、(1)から(4)で説明したのと同様な効果が期待できる。なお、遊技玉貸出装置は、遊技玉を計数する装置が付随していても同様な効果を発揮することができる。
【発明の効果】
【0025】
以上説明したように、本発明によれば、遊技者が会員カードや、ICコインを取り忘れた場合にも、他人に使用されることを防止することに優れた遊技場管理システムおよび遊技玉貸出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施例である、遊技場管理システムを示す図である。
【図2】本発明の遊技場管理システムに使用される遊技玉貸出装置の実施例である。
【図3】本発明の遊技場管理システムに使用される遊技玉貸出装置の基板のブロック図である。
【図4】本発明の遊技場管理システムの動作の1例を示すフローチャート図である。
【図5】本発明の遊技場管理システムの記憶手段の遊技客情報テーブルの1例である。
【図6】本発明の別の実施例を遊技場管理システムの動作の1例を示すフローチャート図である。
【図7】本発明に使用するサーバのハードウェアの1例である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明を実施するための形態について、図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【実施例1】
【0028】
図1は、本発明の実施例である、遊技場管理システム1でパチンコ遊技システムの1例を示す図である。図1に示すように、遊技場管理システム1は、パチンコ台遊技機Pと遊技玉貸出装置100とは、隣接する同士で番号を図3の1例に示すロータリースイッチ640でセットして、遊技場管理システム1のサーバ200に接続される。遊技場管理システム1のサーバ200は、メインサーバ210と、管理端末220と管理端末222と、LANサーバ230と、LANサーバ232等が接続されている。なお、サーバ200は、遊技場の業務の状況または、採用するハードウェアにより1台で実現することができるし、図1のように複数台をLANにて接続しても良い。また、遊技玉貸出・計数装置100は一般社団法人電子認証システム協議会の認証協会用のサーバ300に接続されている。認証協会用のサーバにはメインサーバ310と、高額サーバ320と、会員カード受付機330と、預金返却機340と、島中継器350に接続されている。
【0029】
メインサーバ210には、置き忘れられた遊技者用記憶媒体の識別コードを遊技していた遊技機番号に関連付けて記憶する記憶手段800と、記憶手段800に記憶された識別コードの遊技者用記憶媒体を使用されることを防止する遊技者用記憶媒体保護手段と、が有る。また、遊技者用記憶媒体保護手段には、システムに所属する遊技玉貸出装置100と連携して動作する、遊技機での遊技終了時刻より予め記憶された経過時間を経過した場合に置き忘れで有ると検知する置き忘れ検知手段と、記憶手段800に記憶されている識別コードの遊技者用記憶媒体の使用を禁止する禁止フラグを設定する禁止フラグ設定手段と、が含まれる。
【0030】
図2に示すように、本発明の実施例である遊技玉貸出装置100は、パチンコ台遊技機Pの下皿P1と天板Qの上面との間に配設される玉受部2と、パチンコ台遊技機Pの側方に設置された玉回収部Rに連結されるアーム部3と、玉回収部Rに回収されるパチンコ玉を計数する玉計数ユニット(図示せず)とを備えている。
【0031】
下皿P1は、パチンコ台遊技機Pから排出された当たり玉(出玉)を一時的に貯留する皿である。下皿P1は、その底面にシャッター(図示せず)を備えており、該シャッターを開放することにより、下皿P1に貯留されているパチンコ玉を、下皿P1の下方に配設された玉受部2に落下させることができるようになっている。
【0032】
遊技玉貸出装置100には、図3に示すような基板600が内蔵されている。基板600には、マイクロプロセッサ(CPU)610と、記憶手段56と、センサ10とセンサ12(図示せず)に接続される出玉計数用端子620と、記憶手段を構成するEEPROM630と、パチンコ台遊技機の番号を合わせるロータリースイッチ640と、接点入力と分岐出力端子650と、出力手段であるタッチパネルディスプレイ端子660と、出玉感表示ユニット672に接続される端子670と、表示基板682に接続される端子680と、遊技場内の通信回線に接続される端子690とが有り、図3に示すように接続される。
【0033】
また、遊技玉貸出装置100には、現金挿入口10と、遊技客の識別情報を読み取る客情報読み取り手段である会員カードを読み取るICカードリーダー30と、一時的な遊技客用のICコインを読み取り・書き込むリーダ・ライタ40と、返却スイッチ50と、ICコイン排出口60と、表示手段又は出力手段である液晶タッチパネル20と、遊技者用記憶媒体の置き忘れを検知する検知手段52と、受信した禁止信号の識別コードの遊技者用記憶媒体を遊技機での使用を禁止する遊技禁止手段54と、記憶手段56と、が有る。検知手段52と遊技禁止手段54とは、必要なソフトウエアを記憶手段56であるにインストールすることにより実現することができる。
【0034】
次に、本発明の遊技場管理システム1の動作について、図4を参照して説明をする。遊技場管理システム1に電源が投入されて、システムが立ち上がると、遊技客は、会員カードか、現金を投入して遊技を開始するまで待機する。遊技客が遊技を開始すると遊技開始信号を読み取る(S10)。遊技客が会員カードを有するか否かが判定される(S20)。会員カードでない場合は、遊技台番号を上述の遊技玉貸出装置100のセットされた番号より読み取る(S32)。遊技客が会員カードを客情報読み取り手段であるICカードリーダー30に挿入して遊技を開始した場合は、遊技台番号を上述の遊技玉貸出装置100のロータリースイッチ640のセットされた番号より読み取るとともに、会員カードの識別情報を読み取る(S30)。そして、これらの情報を当該遊技機で遊技を終了した時刻とともに、記憶手段800に記憶する(S40)。
【0035】
当該遊技機で遊技を終了した時刻は、上記のように、遊技客が返却スイッチ50を押下し時刻を終了した時刻とすることができるが、その他、遊技機と連動して終了信号を受信しても良い。また、記憶手段800への記憶は、図5に一例を示すような遊技情報テーブルで記憶する。当該遊技機での遊技が終了した場合はIDの有無が判定される(S60)。
【0036】
図5に示すように、遊技情報テーブルは、遊技者のIDと遊技機番号と遊技終了時間が記憶されている。なお、遊技機番号「S1−1」は、上記で説明した、島番号が1で1番の遊技機であることを示している。また、禁止フラグの項目があり、図5の例では、IDでAとCとに禁止フラグが設定されている。
【0037】
IDがない場合は、ICコインを発行して(S62)、発行したICコインのIDを先に読み込んだ遊技台番号とともに記憶手段800に記憶する(S40)。
【0038】
つぎに、ID有りの場合は遊技者用記憶媒体の置き忘れの有無が検知される(S70)。なお、置き忘れの有無は、遊技玉貸出装置100に設けられた検知手段52により検知される。そして、予め記憶手段800に記憶されている所定の時間が経過したか否かが判定される(S80)。所定の時間(1)は、5分程度が適切であるが、状況によりシステムの管理者が設定を変更することができる。所定の時間(1)が経過した場合は、記憶手段800より、図5に示すようなテーブルより遊技情報を読み出し(S90)、禁止情報を記憶する(S100)。全遊技玉貸出装置100は、ICコイン、会員カードが投入されたとき、管理サーバ―200の記憶手段800を読み出し禁止フラグの設定された当該IDの会員カード又はICコインでのパチンコ玉の払い出しを禁止する。
【0039】
なお、記憶手段800は、管理サーバ200内のみならず、遊技管理システム1内の別の機器の内部に設置しても良い。例えば、各遊技機に隣接された遊技玉貸出装置100内の記憶手段56により分散して記憶することもできる。
【0040】
このようにして、遊技者が、会員カードまたはICコインを置き忘れた場合も、他人に使用されることを防止することができる。
【0041】
一方、置き忘れた会員カード、ICコインが本来の遊技者の手元に戻った場合は、遊技を再開できるようにする必要がある。そこで、管理端末220又は管理端末222に禁止解除入力手段を設けて、遊技場の管理者が禁止解除入力手段に当該IDを入力することにより禁止を解除する。
【実施例2】
【0042】
実施例2は、遊技者用記憶媒体の置き忘れを検知した遊技機番号を遊技場管理システムの管理者に秘密を保持して報知する放置遊技機番号報知手段であることを特徴とする。これは、遊技者用記憶媒体の置き忘れを検知した場合に、実施例1の場合よりより短い所定の時間内に、遊技場の従業員が遊技者用記憶媒体の置き忘れた遊技機に行き、遊技者用記憶媒体を保管すればよいからである。
【0043】
図6に、このような遊技場管理システム2の動作のフローチャートを示す。図4の実施例1のフローチャートと同様であるが、所定の時間(1)の経過(S80)と、禁止信号を送信(S100)の部分の代わりに、所定の時間(2)の経過(S280)で、置き忘れ遊技機番号を放置遊技機番号報知手段により報知する(S200)部分である所が異なる。他は同様であるので、説明を省略する。なお、所定の時間(2)は、1分程度が望ましい。必要な場合は、管理者により所定の時間(2)を変更することができる。
【0044】
報知は、秘密に行う必要があるので、管理端末220又は管理端末222に表示することが望ましいが、従業員に携帯端末を持たせ携帯端末にメールしてもよい。または、場内放送で予め定められた関係者のみが理解できる用語で放送しても良い。
【0045】
このようにしても、置き忘れられた会員カード、ICコイン等の遊技者用記憶媒体が他人に使用されることを防止することもできる。
【0046】
〈コンピュータハードウエア〉
図7は、図1で説明した遊技場管理システム1でサーバ200として使用することができるコンピュータ1000のハードウェア構成の一例を示す。コンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1010、バスライン1005、通信I/F1040、メインメモリ1050、BIOS(Basic Input Output System)1060、パラレルポート1080、USBポート1090、グラフィック・コントローラ1020、I/Oコントローラ1070、並びにキーボード及びマウス・アダプタ等1092を備える。I/Oコントローラ1070には、ハード・ディスク1074、光ディスクドライブ1076、半導体メモリ1078、等の記憶手段を接続することができる。これらの記憶手段を記憶装置として使用することができる。グラフィック・コントローラ1020には、表示装置1022が接続されている。
【0047】
BIOS1060は、コンピュータ1000の起動時にCPU1010が実行するブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。これにより、図1で示した、サーバ200のハードウェアが実現される。
【0048】
光ディスクドライブ1076としては、例えば、CD−ROMドライブ、DVD−ROMドライブ、DVD−RAMドライブ、BD(Blue−ray Disk)−ROMドライブ等を使用することができる。その場合は、各ドライブに対応した光ディスク1077を使用する必要がある。光ディスク1077から光ディスクドライブ1076によりプログラムまたはデータを読み取り、I/Oコントローラ1070を介してメインメモリ1050またはハード・ディスク1074に提供することもできる。
【0049】
コンピュータ1000に提供される本発明によるコンピュータプログラムは、光ディスク1077、またはメモリーカード等の記録媒体に格納されてシステム管理者よって提供される。コンピュータプログラムは、I/Oコントローラ1070を介して、記録媒体から読み出され、又は通信I/F1040を介してダウンロードされることによって、コン
ピュータ1000にインストールされ実行される。
【0050】
以上、本発明について、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。例えば、遊技はパチンコ遊技システムで主に説明したが、パチスロ遊技システムであっても良い。多様な変更又は改良を加えることができる。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0051】
2 玉受部
3 アーム部
10 現金挿入口
20 表示手段、出力手段(ディスプレイ)
30 客情報読み取り手段(ICカードリーダーライタ)
40 客情報読み取り手段(ICコインリーダライタ)
50 返却スイッチ
52 検知手段
54 遊技禁止手段
56 記憶手段
60 ICコイン排出口
100 遊技玉貸出装置
200 サーバ
600 遊技玉貸出装置の内蔵基板
800 記憶手段
P パチンコ玉遊技機
Q 天板
R 玉回収部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の遊技機と、当該遊技機に隣接して設置される遊技玉貸出装置と、管理サーバと、が相互に通信回線で接続された遊技場管理システムであって、
遊技者用記憶媒体の置き忘れを検知する検知手段と、
置き忘れられた遊技者用記憶媒体の識別コードを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された識別コードの遊技者用記憶媒体が使用されることを防止する遊技者用記憶媒体保護手段と、
を備えた遊技場管理システム。
【請求項2】
前記遊技者用記憶媒体保護手段が、
前記遊技機での遊技終了時刻より予め記憶された経過時間を経過した場合に置き忘れで有ると検知する置き忘れ検知手段と、前記記憶手段に記憶されている識別コードの遊技者用記憶媒体の使用を禁止する禁止フラグを設定する禁止フラグ設定手段と、であり、
前記遊技玉貸出装置には、
遊技者記憶媒体が投入された際、前記記憶手段を読み出し、禁止フラグが設定されている識別コードの遊技者用記憶媒体の遊技機での使用を禁止する遊技禁止手段と、
をさらに備えた請求項1に記載の遊技場管理システム。
【請求項3】
禁止を解除する前記識別コードを入力する禁止解除入力手段と、
前記禁止解除入力手段で入力された識別コードの禁止フラグを解除する禁止解除手段と、
をさらに備えた請求項2に記載の遊技場管理システム。
【請求項4】
前記遊技者用記憶媒体保護手段が、
予め記憶された経過時間を経過した場合に、遊技者用記憶媒体の置き忘れを検知した遊技機番号を遊技場管理システムの管理者に秘密を保持して報知する放置遊技機番号報知手段である請求項1に記載の遊技場管理システム。
【請求項5】
複数の遊技機と、当該遊技機に隣接して設置される遊技玉貸出装置と、管理サーバと、が相互に通信回線で接続された遊技場管理システムに使用される遊技玉貸出装置であって、
遊技者用記憶媒体の置き忘れを検知する検知手段と、
受信した禁止信号の識別コードの遊技者用記憶媒体を遊技機での使用を禁止する遊技禁止手段と、
を備えた遊技玉貸出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−177360(P2011−177360A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−44917(P2010−44917)
【出願日】平成22年3月2日(2010.3.2)
【出願人】(500436385)アイ電子株式会社 (15)
【Fターム(参考)】