遊技情報表示装置
【課題】多種類の遊技情報を表示しつつも、それらを比較し易く表示することで遊技者に対して好適な遊技情報を表示し得る遊技情報表示装置を提供する。
【解決手段】複数の遊技情報について設定した参照期間と対象期間との遊技情報の比を示す値が、対象となる複数の遊技情報に共通した複数段階のいずれの段階に対応した範囲に属するのかを示す指標値を遊技情報毎に特定し、その特定した各々の指標値をレーダーチャート形式にて表示するようにした。これにより、切替操作等を強いることなく複数の遊技情報の対応関係を容易に把握出来ると共に注目すべき指標値を強調出来、更にスペックではなく参照期間における実際の遊技情報に対する対象期間における遊技情報の好不調を把握出来る。
【解決手段】複数の遊技情報について設定した参照期間と対象期間との遊技情報の比を示す値が、対象となる複数の遊技情報に共通した複数段階のいずれの段階に対応した範囲に属するのかを示す指標値を遊技情報毎に特定し、その特定した各々の指標値をレーダーチャート形式にて表示するようにした。これにより、切替操作等を強いることなく複数の遊技情報の対応関係を容易に把握出来ると共に注目すべき指標値を強調出来、更にスペックではなく参照期間における実際の遊技情報に対する対象期間における遊技情報の好不調を把握出来る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機の遊技状況を把握するための種々の指標値を表示する遊技情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技場では遊技者向けに様々な遊技情報を表示する遊技情報表示装置が設置されている。この場合、大当たり回数や差玉数の推移を示すスランプグラフ等を表示するのが一般的であるが、これらは大当たりが多数発生した遊技機については好適な遊技情報を提供出来るものの、それ以外の遊技機については好適な遊技情報とならず、閲覧した遊技者が遊技を敬遠してしまう等の問題があり、これら以外に大当たりの発生や優良台であることを期待させる遊技情報を提供したいというニーズが高まっている。そして、例えば特許文献1では、大当たりの発生毎に大当たり抽選の抽選回数を示すスタートを集計し、そのスタートの分布集計と現在のスタートとを比較することで大当たりの発生期待度を表示することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−126037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、大当たり回数等に拠らず好適な遊技情報を提供出来る可能性はあるが、やはり現在のスタートによって好適な遊技情報を提供出来ない虞も残る。
これらを考慮すると、例えば上記発生期待度と大当たり回数等の他の遊技情報とを一緒に表示すれば良いとも考えられるが、夫々の遊技情報は好適になるかの基準が異なるため、単に一覧表示するだけではいずれの遊技情報が好適であるか等の把握が難しく、結果、遊技者に対して分かり難い遊技情報表示となってしまう虞があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、多種類の遊技情報を表示しつつも、それらを比較し易く表示することで遊技者に対して好適な遊技情報を表示し得る遊技情報表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の遊技情報表示装置は、遊技機の遊技情報を特定する遊技情報特定手段と、前記遊技情報特定手段により特定される遊技情報に対して、対象期間と当該対象期間より長い期間である参照期間とを設定する期間設定手段と、前記遊技情報特定手段により特定された対象期間における遊技情報である対象情報と、参照期間における遊技情報である参照情報とを、複数種類の遊技情報について各々区分け可能に管理する管理手段と、複数種類の遊技情報に共通して一定数設けられた候補指標値の各々に対応付けて、対象情報と参照情報との比に対する範囲を複数種類の遊技情報毎に特定可能な設定を行う範囲設定手段と、
参照情報と対象情報との比が前記範囲設定手段により設定される範囲のいずれに属するのかにより、その対応する候補指標値を複数種類の遊技情報毎に指標値として特定する指標値特定手段と、前記指標値を識別表示するために、前記指標値に対する基準範囲を設定する基準範囲設定手段と、前記基準範囲に属している前記指標値を特定可能に表示すると共に、表示対象となる複数の指標値を遊技者に対してチャート形式で同一画面上に表示する表示手段と、を備えたものである(請求項1)。
【0006】
請求項1記載の遊技情報表示装置において、
前記指標値の各々について、通常説明と詳細説明とを設定する説明設定手段を備え、前記表示手段は、前記基準範囲に属する指標値については前記詳細説明を対応付けて表示する一方、前記基準範囲に属しない指標値については前記通常説明を対応付けて表示することで、前記基準範囲に属する指標値を特定可能に識別表示するようにしても良い(請求項2)。
【0007】
請求項2記載の遊技情報表示装置において、
前記表示手段は、表示対象となる複数の指標値の内、第1指標値と第2指標値とを近接して表示し、当該第1指標値と第2指標値との双方について前記通常説明を対応付けて表示する場合には、各指標値に対して予め設定された基準位置にて前記通常説明を配置して表示する一方、前記第1指標値については前記通常説明を対応付けて表示し、前記第2指標値については前記詳細説明を対応付けて表示する場合には、前記第1指標値についての前記通常説明の配置を前記基準位置から変更することにより、前記第1指標値についての前記通常説明と、前記第2指標値についての前記詳細説明とが互いに干渉しないようにしても良い(請求項3)。
【0008】
請求項1ないし3のいずれかに記載の遊技情報表示装置において、
前記遊技情報特定手段により特定され、前記表示手段により複数種類が表示対象となる遊技情報であって、前記指標値以外の遊技情報である通常遊技情報の内、対応する通常遊技情報を対応情報として前記指標値の各々に対して設定する対応情報設定手段を備え、前記表示手段は、前記複数の指標値と同一画面上に前記通常遊技情報を表示する一方、その通常遊技情報のいずれかが前記対応情報として設定される前記指標値が前記基準範囲に属する場合に、当該対応情報を識別表示することで前記基準範囲に属する指標値を特定可能に識別表示するようにしても良い(請求項4)。
【0009】
請求項1ないし4のいずれかに記載の遊技情報表示装置において、
対応する前記対象情報、或いは前記参照情報が大きければ大きいほど遊技者が有利であることを示し、前記参照情報に対する前記対象情報の割合を前記比とした指標値と、大きければ大きいほど遊技者が不利であることを示し、前記対象情報に対する前記参照情報の割合を前記比とした指標値とに、前記指標値をグループ分けするグループ手段と、前記指標値の数に対する基準値を設定する基準値設定手段と、を備え、前記表示手段は、表示対象となる指標値の内、前記基準範囲に属する指標値の数が基準値を超えない場合には、その前記基準範囲に属する指標値の全てを識別表示する一方、基準値を超える場合には前記グループ手段によりグループ分けされたグループ単位で指標値の識別表示を行うようにしても良い(請求項5)。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、切替操作等を強いることなく複数の遊技情報の対応関係を容易に把握出来ると共に注目すべき指標値を強調出来、更にスペックではなく参照期間における実際の遊技情報に対する対象期間における遊技情報の好不調を把握出来る等、多角的に遊技情報を分析したいというニーズに対して、且つ所謂遊技情報の波を読む遊技者に対して好適な遊技指標を提供可能となる。
【0011】
指標値がどのような指標値であるかを知らない遊技者に対して指標値の説明は不可欠である。しかしながら、全ての指標値の説明を行うと、文字数が多数となり、その説明を遊技者が読むのを諦めてしまう虞がある。そこで、請求項2の発明のように、基準範囲に属する指標値、即ち、遊技者が説明を知りたいと思う可能性の高い指標値には詳細説明を、関心が低く説明を知りたいと思う可能性の低い指標値には通常説明を表示することで、遊技者が説明を読むのを諦めることを防止しつつも、全ての指標値の説明を好適に表示出来る。
【0012】
遊技者に切替操作を強いることなく複数の遊技情報を表示する場合、同一画面上に同時に表示することが望ましいが、詳細説明をチャート形式で表示される指標に対応付けて表示すると、スペース的な問題から複数の指標値の説明が重複する虞がある。しかしながら、請求項3の発明では、詳細説明を行う指標値だけでなく、通常説明を行う指標値についても配置を変更するため、その虞を極力排除出来る。
【0013】
請求項4の発明によれば、指標値が基準範囲に属する場合、対応する遊技情報を見たいと考える遊技者に対して好適に遊技情報をアピール出来る。また、対応情報を見慣れた遊技情報とすれば、その対応情報により指標値の概略をも把握出来るようになる。
請求項5の発明によれば、遊技者のニーズに合った識別表示が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態における遊技場用システムの全体構成を示す概略図
【図2】指標値定義設定を示す図
【図3】指標値説明設定を示す図
【図4】情報表示装置の正面図
【図5】レーダーチャート表示例を示す図(その1)
【図6】レーダーチャート表示例を示す図(その2)
【図7】レーダーチャート表示例を示す図(その3)
【図8】レーダーチャート表示例を示す図(その4)
【図9】レーダーチャート表示例を示す図(その5)
【図10】レーダーチャート表示例を示す図(その6)
【図11】大当たり数表示例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場には遊技機1に対応して貸出機2及び情報表示装置3(表示手段に相当)が設置され、管理室にはディスプレイ4aを備えた管理装置4(遊技情報特定手段、期間設定手段、管理手段、範囲設定手段、指標値特定手段、基準範囲設定手段、説明設定手段、対応情報設定手段、グループ手段、基準値設定手段に相当)が設置されている。中継装置5は、2台の遊技機1、2台の貸出機2及び管理装置4とLAN6を介して接続されている。管理装置4は、遊技機側(遊技機1、貸出機2等)から送信される遊技信号を中継装置5を介して受信することにより遊技機1の遊技データを管理する。尚、図1では省略したが、実際には数百台の遊技機1が管理装置4の管理対象となる。
【0016】
遊技機1は、第1始動口7又は第2始動口8への入賞に応じて大当たり抽選を行い、抽選結果に基づき所謂特別図柄(特図)による図柄変動を液晶表示部(役物)9にて実行し、その結果に応じて大当たりを発生させる。尚、所謂保留玉の上限は各4個ずつで、保留中に始動入賞した場合は上限まで保留し、図柄変動終了後に順次保留した図柄変動を実行する。第1始動口7は入賞率が変動しない所謂ヘソタイプの入賞口である一方、第2始動口8は普図抽選によって入賞率が変動する所謂電チュータイプの入賞口である。
【0017】
大当たり抽選の当選確率(大当たり確率)は1/300で、大当たりの内、大当たり後に確変状態(確変)となる大当たりの割合は66.6%(2/3)であり、大当たりが発生すると対応するラウンド数(R)に応じた分だけ大入賞口10を開放する。尚、1Rの上限入賞数(上限数)は8個で、上限開放時間は30秒であり、上限数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合(終了条件が満たされた場合)に1Rを終了する。大当たりに対応するRは5Rと16Rとがあり、その振分割合は5Rが25%、16Rが75%であり、大当たり抽選により振分けられる。
【0018】
確変中は大当たり確率が1/30に向上すると共に、第2始動口8への入賞率が向上する時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当たりまで継続するため、大当たり後に通常状態(通常)となる大当たり(通常大当たり)が発生するまで継続し、通常大当たりが発生した場合は通常状態へと戻る。
【0019】
遊技機1からは次の各遊技信号が出力される。
・アウト信号=使用玉を回収するアウトBOXから出力される使用媒体数(アウト)を特定可能な信号。回収(使用、打込)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から出力される信号でも良い。
・セーフ信号=遊技機1から出力される払出媒体数(セーフ)を特定可能な信号。入賞に応じた払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
・始動信号=遊技機1から出力される始動口7,8への入賞数を特定可能な信号。第1始動口7又は第2始動口8への入賞1回につき1パルスが出力されるので、「始動信号数×1」をスタート(S、始動入賞数)として特定する。尚、始動入賞により変動(作動)する液晶表示部9(役物)における図柄変動数(役物作動数、単位遊技数)を特定可能な信号を始動信号としても良い。
・大当たり信号=遊技機1から出力される大当たり期間を特定可能な信号。大当たり中にレベル出力される状態信号なので大当たり信号受信中を大当たり中として特定する。
・確変信号=遊技機1から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号。大当たり確率が向上する確変中等の大当たりを通常状態よりも発生させ易い状態である特別状態中にレベル出力される状態信号(確変信号)なので、特別状態信号受信中を特別状態中として特定する。尚、第2始動口8の入賞率が向上する時短中にレベル出力される状態信号(時短信号)であっても良い。また、大当たり信号と確変信号のいずれも受信していない期間を通常状態として特定する。
【0020】
図4は情報表示装置3の正面図である。情報表示装置3には、表示部11、情報切替釦12、呼出釦13、ランプ群14が設けられている。表示部11には、レーダーチャート表示部11a、情報表示部11b1〜11b6、及びテロップ表示部11cが設けられている。情報表示部11b1〜11b6には任意の遊技情報を予め対応付けて表示可能となっている。図4では情報表示部11b1〜11b6の順に、大当たり回数、確変中平均大当たり数、過去最高確変中大当たり数、過去最高確変中出玉数、現在の持玉(売上玉+セーフ−アウト)、只今スタートが対応付けられている。
【0021】
管理装置4には、レーダーチャートを構成する指標値をディスプレイ4aに表示するために必要な指標値定義設定及び指標値説明設定が設定されている。
図2は指標値定義設定を示しており、指標値、対象データ、期間平均、直近平均、演算式、段階*が設定されている。指標値としては、継続、当り力、出玉力、巻き返し、そろそろ、人気、ゾーン、突入率が設定されており、これらが指標値としての表示内容となる。
【0022】
対象データの「確変中の平均大当たり数」は初当たりから通常状態になるまでの大当たり数の合計÷初当たり数であり、所謂連荘大当たり数を示している。尚、初当たりとは通常状態における大当たりである。「初当たり平均スタート」は、通常状態におけるスタート(図柄変動数)÷初当たり数であり、所謂大当たり確率の逆数である。「平均最大営業日確変中出玉数」は、営業日毎の確変中出玉数の最大値の平均である。尚、「確変中出玉数」は初当たりから通常状態になるまでの出玉数(セーフ−アウト)である。「只今スタート」は、大当たり毎に初期化されるスタートで所謂大当たり間スタートである。「平均営業日累計アウト」は、営業日1日当たりの平均累計アウトである。「確変初当たり数」は、初当たりの内、大当たり後に確変等の特別状態になった大当たりである。
【0023】
期間平均と直近平均とは演算式における対象データの参照期間と対象期間とを示しており、管理装置4は、期間平均と直近平均に対応する遊技情報としての参照情報と対象情報とを各々区分け可能に集計、管理している。尚、演算式中に複数種類のデータ(NO.5のように只今スタートと期間平均)が含まれている場合には、期間に代えてそのデータ(只今スタート)が示されている。また、対象データそのもの(NO.6のように過去7日間の平均)を指標値とする場合は演算式が設定されていない。更に、NO.7、8も含め必ずしも期間平均と直近平均とを設定する必要はない。
段階*は指標値の各段階に対応する範囲(対象情報と参照情報との比に対する範囲)を示し、図2では各上限値を示している。尚、段階5の「数値〜」は下限値を示している。このように範囲としては上限値、下限値の一方のみとしても良いし、双方を設定しても良い。
【0024】
図3は指標値説明設定を示しており、指標値、エリア、対応データ(対応情報に相当)、通常説明、詳細説明、優劣が設定されている。
エリアはレーダーチャートの最も上(12時方向)を1とし、そこから右回り(時計回り)に放射線状に設定した数値軸1〜5上のいずれに配置するかを示している(図5参照)。尚、「−」はレーダーチャート上の配置対象外であることを示している。
【0025】
対応データはレーダーチャート以外で遊技情報として表示対象となるデータの内、各指標値に対応するデータで、後述するように段階5(基準範囲に相当)の場合に識別表示される。尚、NO.6に対応するデータは累計アウトとなるが、累計アウトは表示対象とすることを遊技場側が敬遠する傾向があるため、累計アウトに準じた累計スタートが対応データとして設定されている。
通常説明は指標値が段階5である場合以外(段階1〜4)に指標値の説明としての表示内容を示し、詳細説明は段階5である場合の表示内容を示している。
優劣は遊技機1の直近平均の遊技情報が遊技者にとって有利である場合に高くなる指標値を「優」とし、低くなる指標値を「劣」としており、この優劣を設定した意義は後述する。図3では「劣」としてNO.4,5を挙げているが、NO.4はNO.2の逆数を示している。即ち、NO.2以外の「優」として挙げた指標値の逆数を「劣」の指標値として採用しても良い。同様にNO.5のように期間平均データと現在データとを演算した値を指標値として採用しても良い。
【0026】
情報表示装置3は、管理している遊技情報に加えて、図2の指標値定義設定、及び図3の指標値説明設定に基づいて情報表示装置3の表示部11におけるレーダーチャート表示部11aに、図2に基づき特定した指標値が属する段階を示すレーダーチャートを表示する。このとき、遊技情報を更新して指標値の段階に変化があった場合には表示を更新すると共に、図3の指標値説明設定に基づいて各指標値に対応して通常説明と詳細説明とを設定し、各指標値が属する段階に応じていずれかの説明を表示する。尚、本実施形態では詳細説明を表示する場合は通常説明と共に表示しているが、通常説明を表示しないようにしても良い。
【0027】
図5ないし図8はレーダーチャート表示部11aに表示されたレーダーチャートの例を異なる表示条件で示している。これらの図5ないし図8に示した通り、各エリアに配置された指標値が段階のいずれに属するのかにより、放射線状に伸びた数値軸1〜5上の対応箇所を特定し、それらを直線15aにて多角形状に結ぶことでレーダーチャート15を構成している。図5は全ての指標値が段階1である場合を示し、図6は全ての指標値が段階5である場合を示している。尚、レーダーチャート15において直線15aで結ばれた多角形の内側領域と外側領域とは異なる色で識別表示されており、レーダーチャート15の特性が一目で認識可能となっている。
【0028】
図5と図6で示すレーダーチャート15の違いは段階が異なることであるが、図6ではそれに付随して以下の通り図5と異なる表示とした。
(1)指標値の名称16aの先頭を示すアイコンを異なる色(図中に斜線で示す)で識別表示
(2)指標値の説明16bを通常説明から詳細説明に変更
(3)指標値の説明のフォントサイズを拡大
(4)上記(2)(3)に伴い指標値の名称16aのアイコンと説明16bの配置を移動
上記(1)〜(4)の違いは指標値が最大である段階5に属するか否かにより変更される。また、段階5である場合は、図4に示すように図3の指標値説明設定にて設定した対応データが炸裂マーク11cで識別表示されると共に、対応データに対応する指標値名も吹出11dで表示される。
【0029】
一方、図7及び図8は一部の指標値のみが段階5になった場合の例を示している。段階5である指標値の説明が詳細説明となり多くの表示領域を使用するため、図8に示す「ゾーン」のように段階5でなくとも配置を変更している。このような配置の変更は、情報表示装置3が各表示領域の大きさを判断し、それらの表示領域が干渉しないように表示することで行われるが、(4)の配置の移動先を予め設定可能としても良い。図8に示す例の場合、表示対象となる複数の指標値の内、「人気」(第1指標値に相当)と「巻き返し」(第2指標値に相当)との双方について通常説明を対応付けて表示していることから、各指標値に対して予め設定された基準位置にて通常説明を配置して表示している。一方、「ゾーン」(第1指標値に相当)については通常説明を対応付けて表示し、「そろそろ」(第2指標値に相当)については詳細説明を対応付けて表示していることから、「ゾーン」についての通常説明の配置を基準位置から変更することにより、「ゾーン」についての通常説明と、「そろそろ」についての詳細説明とが互いに干渉しないようにしている。
【0030】
図9及び図10は複数(本実施形態では3(基準値に相当)以上)の指標値が段階5である場合に、優劣に応じて選択的に指標値の詳細説明を表示した状態を示しており、図9及び図10は情報切替釦12の押下に応じて順次切替わる。即ち、図2にて設定した「優劣」によりグループ分けされた指標値単位で詳細説明を表示するもので、図9では「優」、図10では「劣」に設定された指標値の詳細説明を表示している。これは、図6のように多くの詳細説明を一度に行うと、文字数が多くなり遊技者が逆に興味を示さなくなる虞があること、及び遊技者の考え方として、直近の遊技情報が好調である場合に、その後も好調を維持すると考える遊技者と、直近の遊技情報が不調である場合に、その後は好調になると考える遊技者の2通りの遊技者がいるからである。そして、前者なら「優」、後者なら「劣」の指標値が高い方が優良台であると考え、それぞれの遊技者が注目する指標値が異なることから、その思考に合わせるようにグループ分けしているのである。
【0031】
レーダーチャート表示部11aにはレーダーチャート表示以外の他の情報も表示されるようになっており、レーダーチャート表示と他の情報を複数の場合は交互に(例えば8秒毎の切替)表示するようになっているが、図5のようにいずれの指標値も段階3未満である場合にはレーダーチャート15を表示せず、他の情報が複数の場合は交互に表示するようになっている。図11に示す例では、本日の大当たりを数字17とバー表示18で表示している。尚、他の情報としては、例えば大当たり履歴、スランプグラフ等の周知の遊技情報が表示可能である。
【0032】
また、レーダーチャート表示は非稼動中であっても表示される。尚、非稼動との判定は特定の遊技情報(例えばアウト)が設定期間(例えば3分)更新されない場合に非稼動と判定すれば良い。
そして、遊技者は、情報表示装置3に表示されたレーダーチャートにより遊技機1の状態を判断して遊技機選択の目安とすることが出来る。
【0033】
このような実施形態によれば、次の効果を奏することができる。
複数の遊技情報について参照期間と対象期間とを設定し、参照期間と対象期間との遊技情報の比を示す値が、対象となる複数の遊技情報に共通した複数段階のいずれの段階に対応した範囲に属するのかを示す指標値を遊技情報毎に特定し、その特定した各々の指標値をレーダーチャート形式にて表示するようにしたので、切替操作等を強いることなく複数の遊技情報の対応関係を容易に把握出来ると共に注目すべき指標値を強調出来、更にスペックではなく参照期間における実際の遊技情報に対する対象期間における遊技情報の好不調を把握出来る等、多角的に遊技情報を分析したいというニーズに対して、且つ所謂遊技情報の波を読む遊技者に対して好適な遊技指標を提供可能となる。
【0034】
各指標値に通常説明と詳細説明とを設定し、指標値が段階5に属する場合には詳細説明を、属しない場合には通常説明を指標値に対応付けて表示するようにしたので、基準範囲に属する指標値、即ち、遊技者が説明を知りたいと思う可能性の高い指標値には詳細説明を、関心が低く説明を知りたいと思う可能性の低い指標値には通常説明を表示することで、遊技者が説明を読むのを諦めることを防止しつつも、全ての指標値の説明を好適に表示出来る。
【0035】
一方の指標値の詳細説明を表示する場合に、他方の通常説明の配置を変更するようにしたので、詳細説明を行う指標値だけでなく、通常説明を行う指標値についても配置を変更するため、詳細説明をレーダーチャート形式で表示される指標に対応付けて表示すると、スペース的な問題から複数の指標値の説明が重複する虞を極力排除出来る。
各指標値に対応データを設定し、指標値が段階5に属する場合には、その対応データを識別表示するようにしたので、指標値が基準範囲に属する場合、対応する遊技情報を見たいと考える遊技者に対して好適に遊技情報をアピール出来る。また、対応情報を見慣れた遊技情報とすれば、その対応情報により指標値の概略をも把握出来るようになる。
「優劣」にてグループ分けし、基準範囲に属する指標値が基準値以上の場合にはグループ毎に識別表示を行うようにしたので、遊技者のニーズに合った識別表示が可能となる。
【0036】
(その他の実施形態)
段階5に属した場合に識別表示等を行ったが、段階4以上等、識別表示等する段階は任意に設定すれば良い。同様に段階3未満でレーダーチャートを表示しないようにしたが、段階2未満や段階4未満等適宜基準を設定すれば良い。
項目識別表示、詳細説明の表示、対応データの表示等を同一の基準で表示するか否かを選択するようにしたが、各々独立して基準を定めても良い。
期間平均等の遊技情報やその期間に対して予め基準値を設定し、その基準値に達していない場合には、指標値とは無関係に特定の段階(例えば段階3)として表示しても良い。この場合、その旨を表示することが望ましい。
【0037】
例示した指標値の項目、遊技情報、期間、段階の範囲や他の数値等はどのような項目や値等を採用しても良い。例えば参照期間として過去最高等の対象となる遊技機が設置されてから現在までの期間を採用しても良い。勿論、表示する指標値数等もどのような値としても良い。また、放射線状に伸びた数値軸1〜5上に配置した指標値を直線で結んだ多角形にて表示するレーダーチャート形式にて各指標値を比較可能に表示したが、チャート形式であれば他の表現形式(例えば棒グラフ等)にて表示しても良い。
遊技情報の特定方法は直接的に特定しても、間接的に特定しても遊技信号により特定出来れば、どのように特定しても良い。
レーダーチャート表示とその他の遊技情報表示とを交互に表示することを例示したが、釦等にて操作切替しても良いし、レーダーチャートのみの表示としても良い。同様に、図9,10で示す優劣表示を時間等にて切替えても、一方のみの表示としても良い。
【0038】
対象となる遊技機としてはパチンコ遊技機の他にスロットマシン等も想定し得る。勿論、遊技媒体を払出さず点数にて持玉管理する所謂封入式のような遊技機も想定出来る。この場合を考慮し、遊技媒体と点数とを包含すべく遊技価値と表現する。
情報表示装置3が行う情報処理の一部を中継装置5や管理装置4等にて行う構成としても良い。同様に管理装置4が行う情報処理の一部を中継装置5や情報表示装置3にて行っても良い。また、遊技機と別体の情報表示装置3を例示したが、遊技機の表示部にて表示して、遊技機自体を情報表示装置3としても良い。この場合、遊技機から出力される遊技信号を入力する必要が無くなる。
【符号の説明】
【0039】
図面中、1は遊技機、3は情報表示装置(表示手段)、4は管理装置(遊技情報特定手段、期間設定手段、管理手段、範囲設定手段、指標値特定手段、基準範囲設定手段、説明設定手段、対応情報設定手段、グループ手段、基準値設定手段)である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機の遊技状況を把握するための種々の指標値を表示する遊技情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技場では遊技者向けに様々な遊技情報を表示する遊技情報表示装置が設置されている。この場合、大当たり回数や差玉数の推移を示すスランプグラフ等を表示するのが一般的であるが、これらは大当たりが多数発生した遊技機については好適な遊技情報を提供出来るものの、それ以外の遊技機については好適な遊技情報とならず、閲覧した遊技者が遊技を敬遠してしまう等の問題があり、これら以外に大当たりの発生や優良台であることを期待させる遊技情報を提供したいというニーズが高まっている。そして、例えば特許文献1では、大当たりの発生毎に大当たり抽選の抽選回数を示すスタートを集計し、そのスタートの分布集計と現在のスタートとを比較することで大当たりの発生期待度を表示することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−126037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、大当たり回数等に拠らず好適な遊技情報を提供出来る可能性はあるが、やはり現在のスタートによって好適な遊技情報を提供出来ない虞も残る。
これらを考慮すると、例えば上記発生期待度と大当たり回数等の他の遊技情報とを一緒に表示すれば良いとも考えられるが、夫々の遊技情報は好適になるかの基準が異なるため、単に一覧表示するだけではいずれの遊技情報が好適であるか等の把握が難しく、結果、遊技者に対して分かり難い遊技情報表示となってしまう虞があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、多種類の遊技情報を表示しつつも、それらを比較し易く表示することで遊技者に対して好適な遊技情報を表示し得る遊技情報表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の遊技情報表示装置は、遊技機の遊技情報を特定する遊技情報特定手段と、前記遊技情報特定手段により特定される遊技情報に対して、対象期間と当該対象期間より長い期間である参照期間とを設定する期間設定手段と、前記遊技情報特定手段により特定された対象期間における遊技情報である対象情報と、参照期間における遊技情報である参照情報とを、複数種類の遊技情報について各々区分け可能に管理する管理手段と、複数種類の遊技情報に共通して一定数設けられた候補指標値の各々に対応付けて、対象情報と参照情報との比に対する範囲を複数種類の遊技情報毎に特定可能な設定を行う範囲設定手段と、
参照情報と対象情報との比が前記範囲設定手段により設定される範囲のいずれに属するのかにより、その対応する候補指標値を複数種類の遊技情報毎に指標値として特定する指標値特定手段と、前記指標値を識別表示するために、前記指標値に対する基準範囲を設定する基準範囲設定手段と、前記基準範囲に属している前記指標値を特定可能に表示すると共に、表示対象となる複数の指標値を遊技者に対してチャート形式で同一画面上に表示する表示手段と、を備えたものである(請求項1)。
【0006】
請求項1記載の遊技情報表示装置において、
前記指標値の各々について、通常説明と詳細説明とを設定する説明設定手段を備え、前記表示手段は、前記基準範囲に属する指標値については前記詳細説明を対応付けて表示する一方、前記基準範囲に属しない指標値については前記通常説明を対応付けて表示することで、前記基準範囲に属する指標値を特定可能に識別表示するようにしても良い(請求項2)。
【0007】
請求項2記載の遊技情報表示装置において、
前記表示手段は、表示対象となる複数の指標値の内、第1指標値と第2指標値とを近接して表示し、当該第1指標値と第2指標値との双方について前記通常説明を対応付けて表示する場合には、各指標値に対して予め設定された基準位置にて前記通常説明を配置して表示する一方、前記第1指標値については前記通常説明を対応付けて表示し、前記第2指標値については前記詳細説明を対応付けて表示する場合には、前記第1指標値についての前記通常説明の配置を前記基準位置から変更することにより、前記第1指標値についての前記通常説明と、前記第2指標値についての前記詳細説明とが互いに干渉しないようにしても良い(請求項3)。
【0008】
請求項1ないし3のいずれかに記載の遊技情報表示装置において、
前記遊技情報特定手段により特定され、前記表示手段により複数種類が表示対象となる遊技情報であって、前記指標値以外の遊技情報である通常遊技情報の内、対応する通常遊技情報を対応情報として前記指標値の各々に対して設定する対応情報設定手段を備え、前記表示手段は、前記複数の指標値と同一画面上に前記通常遊技情報を表示する一方、その通常遊技情報のいずれかが前記対応情報として設定される前記指標値が前記基準範囲に属する場合に、当該対応情報を識別表示することで前記基準範囲に属する指標値を特定可能に識別表示するようにしても良い(請求項4)。
【0009】
請求項1ないし4のいずれかに記載の遊技情報表示装置において、
対応する前記対象情報、或いは前記参照情報が大きければ大きいほど遊技者が有利であることを示し、前記参照情報に対する前記対象情報の割合を前記比とした指標値と、大きければ大きいほど遊技者が不利であることを示し、前記対象情報に対する前記参照情報の割合を前記比とした指標値とに、前記指標値をグループ分けするグループ手段と、前記指標値の数に対する基準値を設定する基準値設定手段と、を備え、前記表示手段は、表示対象となる指標値の内、前記基準範囲に属する指標値の数が基準値を超えない場合には、その前記基準範囲に属する指標値の全てを識別表示する一方、基準値を超える場合には前記グループ手段によりグループ分けされたグループ単位で指標値の識別表示を行うようにしても良い(請求項5)。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、切替操作等を強いることなく複数の遊技情報の対応関係を容易に把握出来ると共に注目すべき指標値を強調出来、更にスペックではなく参照期間における実際の遊技情報に対する対象期間における遊技情報の好不調を把握出来る等、多角的に遊技情報を分析したいというニーズに対して、且つ所謂遊技情報の波を読む遊技者に対して好適な遊技指標を提供可能となる。
【0011】
指標値がどのような指標値であるかを知らない遊技者に対して指標値の説明は不可欠である。しかしながら、全ての指標値の説明を行うと、文字数が多数となり、その説明を遊技者が読むのを諦めてしまう虞がある。そこで、請求項2の発明のように、基準範囲に属する指標値、即ち、遊技者が説明を知りたいと思う可能性の高い指標値には詳細説明を、関心が低く説明を知りたいと思う可能性の低い指標値には通常説明を表示することで、遊技者が説明を読むのを諦めることを防止しつつも、全ての指標値の説明を好適に表示出来る。
【0012】
遊技者に切替操作を強いることなく複数の遊技情報を表示する場合、同一画面上に同時に表示することが望ましいが、詳細説明をチャート形式で表示される指標に対応付けて表示すると、スペース的な問題から複数の指標値の説明が重複する虞がある。しかしながら、請求項3の発明では、詳細説明を行う指標値だけでなく、通常説明を行う指標値についても配置を変更するため、その虞を極力排除出来る。
【0013】
請求項4の発明によれば、指標値が基準範囲に属する場合、対応する遊技情報を見たいと考える遊技者に対して好適に遊技情報をアピール出来る。また、対応情報を見慣れた遊技情報とすれば、その対応情報により指標値の概略をも把握出来るようになる。
請求項5の発明によれば、遊技者のニーズに合った識別表示が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態における遊技場用システムの全体構成を示す概略図
【図2】指標値定義設定を示す図
【図3】指標値説明設定を示す図
【図4】情報表示装置の正面図
【図5】レーダーチャート表示例を示す図(その1)
【図6】レーダーチャート表示例を示す図(その2)
【図7】レーダーチャート表示例を示す図(その3)
【図8】レーダーチャート表示例を示す図(その4)
【図9】レーダーチャート表示例を示す図(その5)
【図10】レーダーチャート表示例を示す図(その6)
【図11】大当たり数表示例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場には遊技機1に対応して貸出機2及び情報表示装置3(表示手段に相当)が設置され、管理室にはディスプレイ4aを備えた管理装置4(遊技情報特定手段、期間設定手段、管理手段、範囲設定手段、指標値特定手段、基準範囲設定手段、説明設定手段、対応情報設定手段、グループ手段、基準値設定手段に相当)が設置されている。中継装置5は、2台の遊技機1、2台の貸出機2及び管理装置4とLAN6を介して接続されている。管理装置4は、遊技機側(遊技機1、貸出機2等)から送信される遊技信号を中継装置5を介して受信することにより遊技機1の遊技データを管理する。尚、図1では省略したが、実際には数百台の遊技機1が管理装置4の管理対象となる。
【0016】
遊技機1は、第1始動口7又は第2始動口8への入賞に応じて大当たり抽選を行い、抽選結果に基づき所謂特別図柄(特図)による図柄変動を液晶表示部(役物)9にて実行し、その結果に応じて大当たりを発生させる。尚、所謂保留玉の上限は各4個ずつで、保留中に始動入賞した場合は上限まで保留し、図柄変動終了後に順次保留した図柄変動を実行する。第1始動口7は入賞率が変動しない所謂ヘソタイプの入賞口である一方、第2始動口8は普図抽選によって入賞率が変動する所謂電チュータイプの入賞口である。
【0017】
大当たり抽選の当選確率(大当たり確率)は1/300で、大当たりの内、大当たり後に確変状態(確変)となる大当たりの割合は66.6%(2/3)であり、大当たりが発生すると対応するラウンド数(R)に応じた分だけ大入賞口10を開放する。尚、1Rの上限入賞数(上限数)は8個で、上限開放時間は30秒であり、上限数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合(終了条件が満たされた場合)に1Rを終了する。大当たりに対応するRは5Rと16Rとがあり、その振分割合は5Rが25%、16Rが75%であり、大当たり抽選により振分けられる。
【0018】
確変中は大当たり確率が1/30に向上すると共に、第2始動口8への入賞率が向上する時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当たりまで継続するため、大当たり後に通常状態(通常)となる大当たり(通常大当たり)が発生するまで継続し、通常大当たりが発生した場合は通常状態へと戻る。
【0019】
遊技機1からは次の各遊技信号が出力される。
・アウト信号=使用玉を回収するアウトBOXから出力される使用媒体数(アウト)を特定可能な信号。回収(使用、打込)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から出力される信号でも良い。
・セーフ信号=遊技機1から出力される払出媒体数(セーフ)を特定可能な信号。入賞に応じた払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
・始動信号=遊技機1から出力される始動口7,8への入賞数を特定可能な信号。第1始動口7又は第2始動口8への入賞1回につき1パルスが出力されるので、「始動信号数×1」をスタート(S、始動入賞数)として特定する。尚、始動入賞により変動(作動)する液晶表示部9(役物)における図柄変動数(役物作動数、単位遊技数)を特定可能な信号を始動信号としても良い。
・大当たり信号=遊技機1から出力される大当たり期間を特定可能な信号。大当たり中にレベル出力される状態信号なので大当たり信号受信中を大当たり中として特定する。
・確変信号=遊技機1から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号。大当たり確率が向上する確変中等の大当たりを通常状態よりも発生させ易い状態である特別状態中にレベル出力される状態信号(確変信号)なので、特別状態信号受信中を特別状態中として特定する。尚、第2始動口8の入賞率が向上する時短中にレベル出力される状態信号(時短信号)であっても良い。また、大当たり信号と確変信号のいずれも受信していない期間を通常状態として特定する。
【0020】
図4は情報表示装置3の正面図である。情報表示装置3には、表示部11、情報切替釦12、呼出釦13、ランプ群14が設けられている。表示部11には、レーダーチャート表示部11a、情報表示部11b1〜11b6、及びテロップ表示部11cが設けられている。情報表示部11b1〜11b6には任意の遊技情報を予め対応付けて表示可能となっている。図4では情報表示部11b1〜11b6の順に、大当たり回数、確変中平均大当たり数、過去最高確変中大当たり数、過去最高確変中出玉数、現在の持玉(売上玉+セーフ−アウト)、只今スタートが対応付けられている。
【0021】
管理装置4には、レーダーチャートを構成する指標値をディスプレイ4aに表示するために必要な指標値定義設定及び指標値説明設定が設定されている。
図2は指標値定義設定を示しており、指標値、対象データ、期間平均、直近平均、演算式、段階*が設定されている。指標値としては、継続、当り力、出玉力、巻き返し、そろそろ、人気、ゾーン、突入率が設定されており、これらが指標値としての表示内容となる。
【0022】
対象データの「確変中の平均大当たり数」は初当たりから通常状態になるまでの大当たり数の合計÷初当たり数であり、所謂連荘大当たり数を示している。尚、初当たりとは通常状態における大当たりである。「初当たり平均スタート」は、通常状態におけるスタート(図柄変動数)÷初当たり数であり、所謂大当たり確率の逆数である。「平均最大営業日確変中出玉数」は、営業日毎の確変中出玉数の最大値の平均である。尚、「確変中出玉数」は初当たりから通常状態になるまでの出玉数(セーフ−アウト)である。「只今スタート」は、大当たり毎に初期化されるスタートで所謂大当たり間スタートである。「平均営業日累計アウト」は、営業日1日当たりの平均累計アウトである。「確変初当たり数」は、初当たりの内、大当たり後に確変等の特別状態になった大当たりである。
【0023】
期間平均と直近平均とは演算式における対象データの参照期間と対象期間とを示しており、管理装置4は、期間平均と直近平均に対応する遊技情報としての参照情報と対象情報とを各々区分け可能に集計、管理している。尚、演算式中に複数種類のデータ(NO.5のように只今スタートと期間平均)が含まれている場合には、期間に代えてそのデータ(只今スタート)が示されている。また、対象データそのもの(NO.6のように過去7日間の平均)を指標値とする場合は演算式が設定されていない。更に、NO.7、8も含め必ずしも期間平均と直近平均とを設定する必要はない。
段階*は指標値の各段階に対応する範囲(対象情報と参照情報との比に対する範囲)を示し、図2では各上限値を示している。尚、段階5の「数値〜」は下限値を示している。このように範囲としては上限値、下限値の一方のみとしても良いし、双方を設定しても良い。
【0024】
図3は指標値説明設定を示しており、指標値、エリア、対応データ(対応情報に相当)、通常説明、詳細説明、優劣が設定されている。
エリアはレーダーチャートの最も上(12時方向)を1とし、そこから右回り(時計回り)に放射線状に設定した数値軸1〜5上のいずれに配置するかを示している(図5参照)。尚、「−」はレーダーチャート上の配置対象外であることを示している。
【0025】
対応データはレーダーチャート以外で遊技情報として表示対象となるデータの内、各指標値に対応するデータで、後述するように段階5(基準範囲に相当)の場合に識別表示される。尚、NO.6に対応するデータは累計アウトとなるが、累計アウトは表示対象とすることを遊技場側が敬遠する傾向があるため、累計アウトに準じた累計スタートが対応データとして設定されている。
通常説明は指標値が段階5である場合以外(段階1〜4)に指標値の説明としての表示内容を示し、詳細説明は段階5である場合の表示内容を示している。
優劣は遊技機1の直近平均の遊技情報が遊技者にとって有利である場合に高くなる指標値を「優」とし、低くなる指標値を「劣」としており、この優劣を設定した意義は後述する。図3では「劣」としてNO.4,5を挙げているが、NO.4はNO.2の逆数を示している。即ち、NO.2以外の「優」として挙げた指標値の逆数を「劣」の指標値として採用しても良い。同様にNO.5のように期間平均データと現在データとを演算した値を指標値として採用しても良い。
【0026】
情報表示装置3は、管理している遊技情報に加えて、図2の指標値定義設定、及び図3の指標値説明設定に基づいて情報表示装置3の表示部11におけるレーダーチャート表示部11aに、図2に基づき特定した指標値が属する段階を示すレーダーチャートを表示する。このとき、遊技情報を更新して指標値の段階に変化があった場合には表示を更新すると共に、図3の指標値説明設定に基づいて各指標値に対応して通常説明と詳細説明とを設定し、各指標値が属する段階に応じていずれかの説明を表示する。尚、本実施形態では詳細説明を表示する場合は通常説明と共に表示しているが、通常説明を表示しないようにしても良い。
【0027】
図5ないし図8はレーダーチャート表示部11aに表示されたレーダーチャートの例を異なる表示条件で示している。これらの図5ないし図8に示した通り、各エリアに配置された指標値が段階のいずれに属するのかにより、放射線状に伸びた数値軸1〜5上の対応箇所を特定し、それらを直線15aにて多角形状に結ぶことでレーダーチャート15を構成している。図5は全ての指標値が段階1である場合を示し、図6は全ての指標値が段階5である場合を示している。尚、レーダーチャート15において直線15aで結ばれた多角形の内側領域と外側領域とは異なる色で識別表示されており、レーダーチャート15の特性が一目で認識可能となっている。
【0028】
図5と図6で示すレーダーチャート15の違いは段階が異なることであるが、図6ではそれに付随して以下の通り図5と異なる表示とした。
(1)指標値の名称16aの先頭を示すアイコンを異なる色(図中に斜線で示す)で識別表示
(2)指標値の説明16bを通常説明から詳細説明に変更
(3)指標値の説明のフォントサイズを拡大
(4)上記(2)(3)に伴い指標値の名称16aのアイコンと説明16bの配置を移動
上記(1)〜(4)の違いは指標値が最大である段階5に属するか否かにより変更される。また、段階5である場合は、図4に示すように図3の指標値説明設定にて設定した対応データが炸裂マーク11cで識別表示されると共に、対応データに対応する指標値名も吹出11dで表示される。
【0029】
一方、図7及び図8は一部の指標値のみが段階5になった場合の例を示している。段階5である指標値の説明が詳細説明となり多くの表示領域を使用するため、図8に示す「ゾーン」のように段階5でなくとも配置を変更している。このような配置の変更は、情報表示装置3が各表示領域の大きさを判断し、それらの表示領域が干渉しないように表示することで行われるが、(4)の配置の移動先を予め設定可能としても良い。図8に示す例の場合、表示対象となる複数の指標値の内、「人気」(第1指標値に相当)と「巻き返し」(第2指標値に相当)との双方について通常説明を対応付けて表示していることから、各指標値に対して予め設定された基準位置にて通常説明を配置して表示している。一方、「ゾーン」(第1指標値に相当)については通常説明を対応付けて表示し、「そろそろ」(第2指標値に相当)については詳細説明を対応付けて表示していることから、「ゾーン」についての通常説明の配置を基準位置から変更することにより、「ゾーン」についての通常説明と、「そろそろ」についての詳細説明とが互いに干渉しないようにしている。
【0030】
図9及び図10は複数(本実施形態では3(基準値に相当)以上)の指標値が段階5である場合に、優劣に応じて選択的に指標値の詳細説明を表示した状態を示しており、図9及び図10は情報切替釦12の押下に応じて順次切替わる。即ち、図2にて設定した「優劣」によりグループ分けされた指標値単位で詳細説明を表示するもので、図9では「優」、図10では「劣」に設定された指標値の詳細説明を表示している。これは、図6のように多くの詳細説明を一度に行うと、文字数が多くなり遊技者が逆に興味を示さなくなる虞があること、及び遊技者の考え方として、直近の遊技情報が好調である場合に、その後も好調を維持すると考える遊技者と、直近の遊技情報が不調である場合に、その後は好調になると考える遊技者の2通りの遊技者がいるからである。そして、前者なら「優」、後者なら「劣」の指標値が高い方が優良台であると考え、それぞれの遊技者が注目する指標値が異なることから、その思考に合わせるようにグループ分けしているのである。
【0031】
レーダーチャート表示部11aにはレーダーチャート表示以外の他の情報も表示されるようになっており、レーダーチャート表示と他の情報を複数の場合は交互に(例えば8秒毎の切替)表示するようになっているが、図5のようにいずれの指標値も段階3未満である場合にはレーダーチャート15を表示せず、他の情報が複数の場合は交互に表示するようになっている。図11に示す例では、本日の大当たりを数字17とバー表示18で表示している。尚、他の情報としては、例えば大当たり履歴、スランプグラフ等の周知の遊技情報が表示可能である。
【0032】
また、レーダーチャート表示は非稼動中であっても表示される。尚、非稼動との判定は特定の遊技情報(例えばアウト)が設定期間(例えば3分)更新されない場合に非稼動と判定すれば良い。
そして、遊技者は、情報表示装置3に表示されたレーダーチャートにより遊技機1の状態を判断して遊技機選択の目安とすることが出来る。
【0033】
このような実施形態によれば、次の効果を奏することができる。
複数の遊技情報について参照期間と対象期間とを設定し、参照期間と対象期間との遊技情報の比を示す値が、対象となる複数の遊技情報に共通した複数段階のいずれの段階に対応した範囲に属するのかを示す指標値を遊技情報毎に特定し、その特定した各々の指標値をレーダーチャート形式にて表示するようにしたので、切替操作等を強いることなく複数の遊技情報の対応関係を容易に把握出来ると共に注目すべき指標値を強調出来、更にスペックではなく参照期間における実際の遊技情報に対する対象期間における遊技情報の好不調を把握出来る等、多角的に遊技情報を分析したいというニーズに対して、且つ所謂遊技情報の波を読む遊技者に対して好適な遊技指標を提供可能となる。
【0034】
各指標値に通常説明と詳細説明とを設定し、指標値が段階5に属する場合には詳細説明を、属しない場合には通常説明を指標値に対応付けて表示するようにしたので、基準範囲に属する指標値、即ち、遊技者が説明を知りたいと思う可能性の高い指標値には詳細説明を、関心が低く説明を知りたいと思う可能性の低い指標値には通常説明を表示することで、遊技者が説明を読むのを諦めることを防止しつつも、全ての指標値の説明を好適に表示出来る。
【0035】
一方の指標値の詳細説明を表示する場合に、他方の通常説明の配置を変更するようにしたので、詳細説明を行う指標値だけでなく、通常説明を行う指標値についても配置を変更するため、詳細説明をレーダーチャート形式で表示される指標に対応付けて表示すると、スペース的な問題から複数の指標値の説明が重複する虞を極力排除出来る。
各指標値に対応データを設定し、指標値が段階5に属する場合には、その対応データを識別表示するようにしたので、指標値が基準範囲に属する場合、対応する遊技情報を見たいと考える遊技者に対して好適に遊技情報をアピール出来る。また、対応情報を見慣れた遊技情報とすれば、その対応情報により指標値の概略をも把握出来るようになる。
「優劣」にてグループ分けし、基準範囲に属する指標値が基準値以上の場合にはグループ毎に識別表示を行うようにしたので、遊技者のニーズに合った識別表示が可能となる。
【0036】
(その他の実施形態)
段階5に属した場合に識別表示等を行ったが、段階4以上等、識別表示等する段階は任意に設定すれば良い。同様に段階3未満でレーダーチャートを表示しないようにしたが、段階2未満や段階4未満等適宜基準を設定すれば良い。
項目識別表示、詳細説明の表示、対応データの表示等を同一の基準で表示するか否かを選択するようにしたが、各々独立して基準を定めても良い。
期間平均等の遊技情報やその期間に対して予め基準値を設定し、その基準値に達していない場合には、指標値とは無関係に特定の段階(例えば段階3)として表示しても良い。この場合、その旨を表示することが望ましい。
【0037】
例示した指標値の項目、遊技情報、期間、段階の範囲や他の数値等はどのような項目や値等を採用しても良い。例えば参照期間として過去最高等の対象となる遊技機が設置されてから現在までの期間を採用しても良い。勿論、表示する指標値数等もどのような値としても良い。また、放射線状に伸びた数値軸1〜5上に配置した指標値を直線で結んだ多角形にて表示するレーダーチャート形式にて各指標値を比較可能に表示したが、チャート形式であれば他の表現形式(例えば棒グラフ等)にて表示しても良い。
遊技情報の特定方法は直接的に特定しても、間接的に特定しても遊技信号により特定出来れば、どのように特定しても良い。
レーダーチャート表示とその他の遊技情報表示とを交互に表示することを例示したが、釦等にて操作切替しても良いし、レーダーチャートのみの表示としても良い。同様に、図9,10で示す優劣表示を時間等にて切替えても、一方のみの表示としても良い。
【0038】
対象となる遊技機としてはパチンコ遊技機の他にスロットマシン等も想定し得る。勿論、遊技媒体を払出さず点数にて持玉管理する所謂封入式のような遊技機も想定出来る。この場合を考慮し、遊技媒体と点数とを包含すべく遊技価値と表現する。
情報表示装置3が行う情報処理の一部を中継装置5や管理装置4等にて行う構成としても良い。同様に管理装置4が行う情報処理の一部を中継装置5や情報表示装置3にて行っても良い。また、遊技機と別体の情報表示装置3を例示したが、遊技機の表示部にて表示して、遊技機自体を情報表示装置3としても良い。この場合、遊技機から出力される遊技信号を入力する必要が無くなる。
【符号の説明】
【0039】
図面中、1は遊技機、3は情報表示装置(表示手段)、4は管理装置(遊技情報特定手段、期間設定手段、管理手段、範囲設定手段、指標値特定手段、基準範囲設定手段、説明設定手段、対応情報設定手段、グループ手段、基準値設定手段)である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機の遊技情報を特定する遊技情報特定手段と、
前記遊技情報特定手段により特定される遊技情報に対して、対象期間と当該対象期間より長い期間である参照期間とを設定する期間設定手段と、
前記遊技情報特定手段により特定された対象期間における遊技情報である対象情報と、参照期間における遊技情報である参照情報とを、複数種類の遊技情報について各々区分け可能に管理する管理手段と、
複数種類の遊技情報に共通して一定数設けられた候補指標値の各々に対応付けて、対象情報と参照情報との比に対する範囲を複数種類の遊技情報毎に特定可能な設定を行う範囲設定手段と、
参照情報と対象情報との比が前記範囲設定手段により設定される範囲のいずれに属するのかにより、その対応する候補指標値を複数種類の遊技情報毎に指標値として特定する指標値特定手段と、
前記指標値を識別表示するために、前記指標値に対する基準範囲を設定する基準範囲設定手段と、
前記基準範囲に属している前記指標値を特定可能に表示すると共に、表示対象となる複数の指標値を遊技者に対してチャート形式で同一画面上に表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする遊技情報表示装置。
【請求項2】
前記指標値の各々について、通常説明と詳細説明とを設定する説明設定手段を備え、
前記表示手段は、前記基準範囲に属する指標値については前記詳細説明を対応付けて表示する一方、前記基準範囲に属しない指標値については前記通常説明を対応付けて表示することで、前記基準範囲に属する指標値を特定可能に識別表示することを特徴とする請求項1記載の遊技情報表示装置。
【請求項3】
前記表示手段は、表示対象となる複数の指標値の内、第1指標値と第2指標値とを近接して表示し、当該第1指標値と第2指標値との双方について前記通常説明を対応付けて表示する場合には、各指標値に対して予め設定された基準位置にて前記通常説明を配置して表示する一方、前記第1指標値については前記通常説明を対応付けて表示し、前記第2指標値については前記詳細説明を対応付けて表示する場合には、前記第1指標値についての前記通常説明の配置を前記基準位置から変更することにより、前記第1指標値についての前記通常説明と、前記第2指標値についての前記詳細説明とが互いに干渉しないようにすることを特徴とする請求項2記載の遊技情報表示装置。
【請求項4】
前記遊技情報特定手段により特定され、前記表示手段により複数種類が表示対象となる遊技情報であって、前記指標値以外の遊技情報である通常遊技情報の内、対応する通常遊技情報を対応情報として前記指標値の各々に対して設定する対応情報設定手段を備え、
前記表示手段は、前記複数の指標値と同一画面上に前記通常遊技情報を表示する一方、その通常遊技情報のいずれかが前記対応情報として設定される前記指標値が前記基準範囲に属する場合に、当該対応情報を識別表示することで前記基準範囲に属する指標値を特定可能に識別表示することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の遊技情報表示装置。
【請求項5】
対応する前記対象情報、或いは前記参照情報が大きければ大きいほど遊技者が有利であることを示し、前記参照情報に対する前記対象情報の割合を前記比とした指標値と、大きければ大きいほど遊技者が不利であることを示し、前記対象情報に対する前記参照情報の割合を前記比とした指標値とに、前記指標値をグループ分けするグループ手段と、
前記指標値の数に対する基準値を設定する基準値設定手段と、を備え、
前記表示手段は、表示対象となる指標値の内、前記基準範囲に属する指標値の数が基準値を超えない場合には、その前記基準範囲に属する指標値の全てを識別表示する一方、基準値を超える場合には前記グループ手段によりグループ分けされたグループ単位で指標値の識別表示を行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の遊技情報表示装置。
【請求項1】
遊技機の遊技情報を特定する遊技情報特定手段と、
前記遊技情報特定手段により特定される遊技情報に対して、対象期間と当該対象期間より長い期間である参照期間とを設定する期間設定手段と、
前記遊技情報特定手段により特定された対象期間における遊技情報である対象情報と、参照期間における遊技情報である参照情報とを、複数種類の遊技情報について各々区分け可能に管理する管理手段と、
複数種類の遊技情報に共通して一定数設けられた候補指標値の各々に対応付けて、対象情報と参照情報との比に対する範囲を複数種類の遊技情報毎に特定可能な設定を行う範囲設定手段と、
参照情報と対象情報との比が前記範囲設定手段により設定される範囲のいずれに属するのかにより、その対応する候補指標値を複数種類の遊技情報毎に指標値として特定する指標値特定手段と、
前記指標値を識別表示するために、前記指標値に対する基準範囲を設定する基準範囲設定手段と、
前記基準範囲に属している前記指標値を特定可能に表示すると共に、表示対象となる複数の指標値を遊技者に対してチャート形式で同一画面上に表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする遊技情報表示装置。
【請求項2】
前記指標値の各々について、通常説明と詳細説明とを設定する説明設定手段を備え、
前記表示手段は、前記基準範囲に属する指標値については前記詳細説明を対応付けて表示する一方、前記基準範囲に属しない指標値については前記通常説明を対応付けて表示することで、前記基準範囲に属する指標値を特定可能に識別表示することを特徴とする請求項1記載の遊技情報表示装置。
【請求項3】
前記表示手段は、表示対象となる複数の指標値の内、第1指標値と第2指標値とを近接して表示し、当該第1指標値と第2指標値との双方について前記通常説明を対応付けて表示する場合には、各指標値に対して予め設定された基準位置にて前記通常説明を配置して表示する一方、前記第1指標値については前記通常説明を対応付けて表示し、前記第2指標値については前記詳細説明を対応付けて表示する場合には、前記第1指標値についての前記通常説明の配置を前記基準位置から変更することにより、前記第1指標値についての前記通常説明と、前記第2指標値についての前記詳細説明とが互いに干渉しないようにすることを特徴とする請求項2記載の遊技情報表示装置。
【請求項4】
前記遊技情報特定手段により特定され、前記表示手段により複数種類が表示対象となる遊技情報であって、前記指標値以外の遊技情報である通常遊技情報の内、対応する通常遊技情報を対応情報として前記指標値の各々に対して設定する対応情報設定手段を備え、
前記表示手段は、前記複数の指標値と同一画面上に前記通常遊技情報を表示する一方、その通常遊技情報のいずれかが前記対応情報として設定される前記指標値が前記基準範囲に属する場合に、当該対応情報を識別表示することで前記基準範囲に属する指標値を特定可能に識別表示することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の遊技情報表示装置。
【請求項5】
対応する前記対象情報、或いは前記参照情報が大きければ大きいほど遊技者が有利であることを示し、前記参照情報に対する前記対象情報の割合を前記比とした指標値と、大きければ大きいほど遊技者が不利であることを示し、前記対象情報に対する前記参照情報の割合を前記比とした指標値とに、前記指標値をグループ分けするグループ手段と、
前記指標値の数に対する基準値を設定する基準値設定手段と、を備え、
前記表示手段は、表示対象となる指標値の内、前記基準範囲に属する指標値の数が基準値を超えない場合には、その前記基準範囲に属する指標値の全てを識別表示する一方、基準値を超える場合には前記グループ手段によりグループ分けされたグループ単位で指標値の識別表示を行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の遊技情報表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−27611(P2013−27611A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−166875(P2011−166875)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(000108937)ダイコク電機株式会社 (893)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(000108937)ダイコク電機株式会社 (893)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]