遊技機予約システム
【課題】遊技者は、空き台が遊技場内のいずれに配置されているかを、遊技場内を歩き回ることなく効率的に確認することができ、手間をかけずに所望する遊技機で遊技を行うことができるようになりサービス向上に寄与することが可能になり、遊技場全体の稼動率向上が期待できる遊技機予約システムを提供する。
【解決手段】遊技場内に設置された複数の遊技機での遊技権利の予約を受け付ける予約受付装置を有する遊技機予約システムであって、予約受付装置は、既に予約済みの遊技機に関する情報を管理し、予約済みの遊技機については、新たな予約を受け付けることを禁じる制御を実行する遊技機予約システムとした。
【解決手段】遊技場内に設置された複数の遊技機での遊技権利の予約を受け付ける予約受付装置を有する遊技機予約システムであって、予約受付装置は、既に予約済みの遊技機に関する情報を管理し、予約済みの遊技機については、新たな予約を受け付けることを禁じる制御を実行する遊技機予約システムとした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客サービスあるいは遊技機の稼動効率を高めるための遊技場運営をサポートすることが可能な遊技機予約システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコホールなどの遊技場では、遊技者が遊技機を選択する場合、遊技場内を歩きながら、多数配置されている遊技機を直接見て、所望する遊技機が他者によって遊技が行われていない空席状態にあることを確認しなければならなかった。
【0003】
また、空席状態にある遊技機と認識して座したものの、上皿又は下皿などに、例えばタバコやライターなどが置かれていて、その遊技機が他者によって既に確保されていることに改めて気付かされる場合もある。その場合は、その遊技機をあきらめて再度遊技場内を歩き回って空いている遊技機を探さなければならない。
【0004】
そこで、かかる状況を改善するために、各遊技機に空席状態にあることを示す札などを掛けて対応している遊技場もある。しかし、これでは、遊技者が多数場内を歩き回っている状況は改善されず、安全面や景観面からも好ましくない状況にあることには変わりがない。
【0005】
そこで、遊技機の予約者を特定して正式に確定することで、予約の確定がなされていない空席状態にある遊技機の報知を行うようにした遊技場管理システムが提案された(例えば、特許文献1を参照。)。
【特許文献1】特開2004−195013号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特許文献1に記載のシステムも、未だ遊技者へのサービス向上としては不十分であり、大きな遊技場の場合、前記発光装置の発光を見るためには結局のところ遊技者がある程度遊技場内を移動しなければならないものであった。これでは、遊技者の手間が大きく省かれることにはならない。
【0007】
本発明は、上記課題を解決することのできる遊技システム、及び遊技機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明では、遊技場内に設置された複数の遊技機と、これら複数の遊技機とそれぞれ接続し、各遊技機において現在実行されている遊技が終了した後の次の遊技権利の予約を受け付ける予約受付手段を備えた予約受付装置と、を有する遊技機予約システムであって、前記各遊技機は、遊技者を特定する特定情報が記憶された会員カードを受け付けるカード受付手段と、このカード受付手段に設けられ、前記会員カードから特定情報を読取可能な読取手段と、を備え、前記予約受付装置は、前記予約受付手段により受け付けた予約情報を予約された遊技機の識別情報と共に記憶する予約情報記憶手段と、この予約情報記憶手段に記憶された予約情報に基づいて予約処理を実行する予約処理制御手段と、を備え、前記予約処理制御手段は、所定の遊技機の前記カード受付手段が前記会員カードを受け付け中であり、かつ前記予約情報記憶手段に当該遊技機の予約情報が記憶されている場合、当該遊技機における新たな予約を受け付けることを禁じる制御を実行することとした。
【0009】
(2)本発明は、上記(1)において、前記予約受付装置は、予約者が所有する移動体通信端末へのアクセス情報である電話番号又はメールアドレスの入力手段と、前記移動体通信端末への通信手段と、をさらに備え、前記予約処理制御手段は、前記所定の遊技機のカード受付手段から会員カードが取り除かれたことを条件に、前記移動体通信端末に、予約された遊技機が空いたことを示す空席情報を送信することを特徴とする。
【0010】
(3)本発明は、上記(2)において、前記予約処理制御手段は、前記所定の遊技機のカード受付手段から会員カードが取り除かれてから所定時間以内に再度同じ会員カードが前記カード受付手段により受け付けられた場合、前記通信手段に対して、前記空席情報の送信を行わせないように制御することを特徴とする。
【0011】
(4)本発明は、上記(2)又は(3)において、前記予約処理制御手段は、前記移動体通信端末に、予約された遊技機が空いたことを示す空席情報を送信して所定時間が経過したことを条件に、新たな予約受付を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、遊技者は、空き台が遊技場内のいずれに配置されているかを、遊技場内をいたずらに歩き回ることなく効率的に確認することができ、手間をかけずに所望する遊技機で遊技を行うことができるようになりサービス向上に寄与することが可能になるとともに、遊技場側とすれば、遊技場全体の稼動率向上が期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態に係る遊技機予約システムについて、図面を参照して説明する。
【0014】
図1に示すように、本実施形態に係る遊技機予約システムSは、遊技場内に配設された複数の遊技機10と、これら複数の遊技機10にそれぞれ接続され、各遊技機10において遊技が行われているか否かを示す情報(以下、「稼動情報」)を管理すると共に、各遊技機10において現在実行されている遊技が終了した後の次の遊技権利の予約を受け付ける予約受付装置1とを備えている。
【0015】
この遊技機予約システムSでは、当該遊技機予約システムSを導入している遊技場で遊技を行う遊技者に対し、各遊技者を特定するための特定情報が記憶された会員カードC(図2参照。)を配布するようにしている。
【0016】
また、本実施形態では、特定情報として、遊技者の氏名、携帯電話番号、携帯電話のメールアドレス等の当該遊技者を特定可能な情報のうち、少なくとも一つを会員カードに記憶させるようにしている。
【0017】
そして、各遊技機10は、図2に示すように、遊技機本体の一側(ここでは、左側)下部に、遊技者が会員カードCを挿入する会員カード挿入口2を備えており、この会員カード挿入口2に会員カードCが挿入されなければ、遊技を開始できないように構成している。なお、図2中の符号3は、プリペイドカードを挿入するプリペイドカード挿入口であり、符号32は、遊技状態に応じた所定の演出画像等を表示する演出表示領域である。
【0018】
この遊技機予約システムSにおいて、遊技者は、遊技を開始する際に、まず、会員カードCが挿入されていない遊技機10を選択し、その遊技機10の会員カード挿入口2へ、自身の会員カードCを挿入する。
【0019】
その後、遊技者は、予め購入しておいたプリペイドカードをプリペイドカード挿入口3へ挿入し、所望の数の遊技媒体(たとえば、パチンコ球)を遊技機10に投入し、その遊技媒体を用いて遊技を行う。
【0020】
また、各遊技機10は、その内部に、会員カード挿入口2へ挿入された会員カードCから、その会員カードCに記憶されている特定情報を読み取るカードリーダ(図示略)を備えており、会員カード挿入口2に会員カードCが挿入されると、その会員カードCに記憶されている特定情報をカードリーダにより読み取って内部に一時記憶すると共に、自装置を予約受付装置1に識別させるための識別情報と、現在会員カードCが挿入されていることを示す稼動情報とを予約受付装置1へ送信する。
【0021】
このとき、遊技機10は、稼動情報に会員カードCから読み取った特定情報を付加して予約受付装置1へ送信する。
【0022】
また、各遊技機10は、会員カードCが会員カード挿入口2から引き抜かれた場合に、当該会員カードCが引き抜かれたこと(遊技が中断又は終了したこと)を示す稼動情報を予約受付装置1へ送信する。
【0023】
そして、予約受付装置1は、各遊技機10から送信される稼動情報を内部のRAM23(図7参照。)に記憶し、この記憶した稼動情報に基づいて、各遊技機10で遊技者が遊技しているか否か、すなわち、どの遊技機10が稼動中でどの遊技機10が稼動していないのかを管理するようにしている。
【0024】
また、この遊技機予約システムSにおける予約受付装置1は、図3に示すように、遊技者が会員カードCを挿入する会員カード挿入口2aと、遊技機10の予約に関する情報(以下、「予約情報」という。)を画像表示する表示部5と、遊技者が遊技機10の予約を行うために操作する操作部6とが設けられた前面パネル4を備えている。
【0025】
この図3において、符号6aは、遊技者が予約を開始する際に操作する予約開始スイッチであり、符号6bは、入力した予約情報を各項目毎に決定する際に遊技者が操作する決定スイッチであり、符号6cは、入力した予約情報をキャンセルする際に遊技者が操作するキャンセルスイッチであり、符号6dは、予約情報の各項目の選択や、選択した項目内の予約情報(例えば、遊技機10の機種名、遊技機10の台番等)を変更する際に遊技者が操作する十字キースイッチである。
【0026】
また、この予約受付装置1は、会員カード挿入口2aへ挿入された会員カードCから、その会員カードCに記憶されている特定情報を読み取るカードユニット26(図7参照。)と、このカードユニット26により読み出した特定情報と、遊技者により入力された予約情報とに基づいて、遊技機10の予約を行うための予約処理を実行する制御部20(図7参照。)とを備えている。
【0027】
ここで、遊技者が予約受付装置1により、遊技機10の予約を行う際の手順、及び、遊技機10の予約を行う際に予約受付装置1の表示部5に表示される画像について説明する。
【0028】
この遊技機予約システムSにおいて遊技機10の予約をする際、遊技者は、まず、自身に配布された会員カードCを図3に示す予約受付装置1の会員カード挿入口2aへ挿入し、その後、予約開始スイッチ6aを押圧操作する。なお、予約受付装置1は、会員カード挿入口2aに会員カードCが挿入されていることを条件として、操作部6の操作が有効になるように構成している。
【0029】
予約受付装置1の制御部20は、予約開始スイッチ6aが押圧操作されると、表示部5に、予約情報入力画面として、図3に示すような「遊技台予約設定(1)」の画像を表示させる。
【0030】
すなわち、制御部20は、表示部5に「遊技台予約設定(1)」、「希望機種と台番を設定してください。」、「機種」、「台番」、現在の「時刻」、「決定」、「キャンセル」という文字情報を表示させる制御を行う。
【0031】
このとき、予約受付装置1の制御部20は、会員カード挿入口2aに挿入された会員カードCから、その会員カードCに記憶されている特定情報を読出して、RAM23に記憶する処理を行う。
【0032】
そして、表示部5に「遊技台予約設定(1)」の画像が表示された後、遊技者は、十字キースイッチ6dを操作して、機種の項目を選択し、その後、決定スイッチ6bを押圧操作して、予約を希望する遊技機10の機種選択を開始する。
【0033】
次に、遊技者は、所望する機種名が表示されるまで、十字キースイッチ6dを操作し、所望の機種名が表示されたら、決定スイッチ6bを押圧操作する。この操作により、予約受付装置1において予約される機種(ここでは、「CR花火娘」という機種)が決定される。
【0034】
ここで、遊技者は、一旦決定した機種名を変更する場合、キャンセルスイッチ6cを押圧操作する。この操作により、予約受付装置1において予約された機種の決定が無効となり、再度、表示部5に機種名の選択画面が表示される。
【0035】
次に、遊技者は、予約を希望する遊技機10の台番を選択して決定する。ここで、台番とは、遊技場に配設されている各遊技機10に対してそれぞれ割り当てられている固有の番号のことである。
【0036】
このとき、遊技者は、十字キースイッチ6dを操作して、台番の項目を選択し、その後、決定スイッチを押圧操作して、予約を機能する遊技機10の台番の選択を開始する。
【0037】
次に、遊技者は、所望する台番が表示されるまで、十字キースイッチ6dを操作し、所望の台番が表示されたら、決定スイッチ6bを押圧操作する。この操作により、予約受付装置1において予約される台番(ここでは、「285番の遊技機10」)が決定される。
【0038】
ここで、遊技者は、一旦決定した台番を変更する場合、キャンセルスイッチ6cを押圧操作する。この操作により、予約受付装置1において予約された台番の決定が無効となり、再度、表示部5に台番の選択画面が表示される。
【0039】
次に、遊技者は、十字キースイッチ6dを操作して、表示部5に表示されている「決定」、「キャンセル」のうちいずれか一方の項目を選択し、その後、決定スイッチ6bを押圧操作する。
【0040】
ここで、「キャンセル」の項目が選択された状態で、決定スイッチ6bが押圧操作された場合には、予約受付装置1において、上記決定された全ての予約情報が無効となり、その後、会員カード挿入口2aから会員カードCが返却される。
【0041】
一方、「決定」の項目が選択された状態で、決定スイッチ6bが押圧操作された場合には、予約受付装置1において遊技機10の予約情報が確定され、この予約情報が予約受付装置1内部のRAM23(図7参照。)に記憶される。
【0042】
特に、本実施形態に係る予約受付装置1の制御部20は、遊技者が予約する遊技機10の台番を決定したときに、遊技者により決定された台番に対応する遊技機10の予約情報を参照して、当該遊技機10が既に他の遊技者によって予約されているか否かを判断し、既に予約されていた場合には、その旨を示す画像を表示部5に表示させる制御を行うようにしている。
【0043】
すなわち、予約受付装置1の制御部20は、遊技者により決定された台番に対応する遊技機10が、既に他の遊技者に予約されていると判断した場合、図4(a)に示すように、「遊技台予約設定(1)」の文字情報の下方に、「!」マークを表示すると共に、「CR花火娘:285番台は、現在予約されています。」という文字情報を表示させ、その遊技機10に対する予約の受付を禁止する制御を行う。
【0044】
このとき、遊技者が十字キースイッチを操作して、「戻る」の項目を選択して決定スイッチ6bを押圧操作すると、予約受付装置1の制御部20は、表示部5に台番の選択画面を表示する制御を行う。
【0045】
このように、本実施形態の遊技機予約システムSでは、他の遊技者により既に予約されている遊技機10を、遊技者が予約しようとした場合に、予約受付装置1が、後に予約する遊技者に対して、当該予約しようとした遊技機10が現在予約中であることを報知するため、遊技者は、既に予約済で、その予約を行った遊技機者(以下、「予約者」ともいう。)が未だ遊技を開始していない遊技機10で遊技を開始することがなく、予約の有無をめぐって遊技者同士の間にトラブルが発生することを防止することができる。
【0046】
また、遊技者は、予約受付装置1を操作して表示部5に表示される情報を見るだけで、所望の遊技機10が既に他の遊技者によって予約されているのか否かを知ることができるので、予約されていない遊技機10を探すために遊技場内を歩き回る必要がない。
【0047】
しかも、この遊技機予約システムSでは、予約受付装置1が1台の遊技機10について、2重予約の受付を禁止するので、人気の高い遊技機10に多数の予約者が重複して予約を行うことがない。
【0048】
そのため、遊技者は、所望の遊技機10が既に予約済みであった場合、他の遊技機10を予約するか、若しくは、稼動中でない他の遊技機10で遊技を行うようになるので、遊技場全体における遊技機の稼動効率を向上させることができる。
【0049】
また、この遊技機予約システムSにおける予約受付装置1では、遊技機10の予約が確定すると、制御部20が、その予約に対応する遊技機10が空いたときに、当該遊技機10の予約者へ、その旨を通知する方法を選択させる画像を表示部5に表示させる制御を行う。
【0050】
このとき、制御部20は、通知情報選択画面として、図4(b)に示すように、「遊技台予約設定(2)」、「お知らせ方法を選択してください。」、「ホールアナウンス・携帯メール・携帯電話・無線呼出し機」、「決定」、「キャンセル」という文字情報を表示部5に表示させる。
【0051】
すなわち、本実施形態に係る遊技機予約システムSでは、予約されている遊技機10が空いた場合、以下に示す複数種類(ここでは、4種類)の通知方法から遊技者が所望の通知方法を選択できるように構成している。
【0052】
1.図5に示す遊技場H内に設けられているスピーカ30を用いて、予約された遊技機10が空いたことを音声により通知する「ホールアナウンス」による通知方法。
【0053】
2.図5に示す予約者Pの携帯電話33へ、予約された遊技機10が空いたことを示す空席情報を記載したメールを送信する「携帯メール」による通知方法。
【0054】
3.図5に示す予約者Pの携帯電話33へ電話を行い、予約された遊技機10が空いたことを示す音声情報を流す「携帯電話」による通知方法。
【0055】
4.図5に示す予約者Pに予め貸与していた無線呼出し機34を動作させて、当該無線呼出し機34に出音、発光、振動を行わせて、予約された遊技機10が空いたことを通知する「無線呼出し機」による通知方法。
【0056】
そして、予約受付装置1の表示部5に、これらの通知方法を示す文字情報が表示された場合、遊技者は、十字キースイッチ6dを操作して、所望の通知方法を選択し、その後、「決定」の項目を選択して、最後に、決定スイッチ6bを押圧操作する。
【0057】
そして、この遊技機予約システムSでは、上記通知方法が決定されたときに、遊技機10の予約が完了するようにしている。
【0058】
このように、本実施形態では、遊技者が遊技機10の予約を行う際に、当該予約した遊技機10が空いたことを通知してもらう通知方法を複数種類の通知方法の中から選択することができるので、たとえば、携帯電話33を忘れた遊技者であっても、通知方法として「ホールアナウンス」又は「無線呼出し機34」を選択することによって、予約した遊技機10が空いたことの通知を受けることができ、遊技者へのサービスを向上させることができる。
【0059】
また、この通知方法として、遊技者が「携帯メール」又は「携帯電話」を選択した場合、その遊技者は、ホールアナウンスを聞くことができない場所や無線呼出し機34の電波が届かない場所(例えば、遊技場の外)にいたとしても、予約した遊技機10が空いたことの通知を受けることができるので、これによっても、遊技者へのサービスを向上させることができる。
【0060】
なお、本実施形態では、予約受付装置1が会員カードCから遊技者の特定情報を読み出してRAM23に記憶し、この特定情報に含まれる携帯電話番号や携帯電話のメールアドレスに基づいて、予約者へ予約している遊技機10が空いた旨を通知するように構成しているが、遊技者が会員カードCに自身の氏名だけを記憶させていた場合には、他の方法により、自身の特定情報を予約受付装置1に記憶させることができるように構成している。
【0061】
すなわち、この予約受付装置1の制御部20は、予約者が当該予約受付装置1に挿入した会員カードCに遊技者の氏名だけしか記憶されていなかった場合、特定情報(携帯電話番号・携帯電話のメールアドレス等)を入力させる特定情報入力画面(図示略。)を表示する制御を行う。
【0062】
この特定情報入力画面には、アルファベット、数字等を選択させる文字情報を表示させる。
【0063】
そして、この予約受付装置1では、特定情報入力画面が表示されたときに、遊技者が十字キースイッチ6d、決定スイッチ6b、キャンセルスイッチ6c等を操作して、自身の特定情報を入力できるようにしている。
【0064】
すなわち、本実施形態では、表示部5及び操作部6が、予約者が所有する移動体通信端末へのアクセス情報である電話番号又はメールアドレスを入力する入力手段として機能する。
【0065】
また、この予約受付装置1では、特定情報入力画面が表示されたときに、遊技者が特定情報の入力をキャンセルすることもできるように構成している。ただし、遊技者が特定情報のキャンセルを行った場合には、上記通知方法として、「ホールアナウンス」と「無線呼出し機」とのいずれか一方だけを選択させるように構成している。
【0066】
かかる構成により、会員カードCの紛失等による自身の個人情報の漏洩を心配する遊技者は、会員カードCに自身の氏名だけを記憶させておいても、「ホールアナウンス」又は「無線呼出し機」による通知を受けることができる。
【0067】
また、本実施形態に係る予約受付装置1では、遊技機10の会員カード挿入口2から会員カードCが取り除かれたことを条件に、上記した4種類の通知方法のうちのいずれかの通知方法を用いて、予約者へ予約された遊技機10が空いたことを通知するように構成している。
【0068】
すなわち、各遊技機10は、自装置の会員カード挿入口2から会員カードCが取り除かれると、その旨を示す稼動情報を予約受付装置1へ送信する。
【0069】
そして、予約受付装置1の制御部20は、この稼動情報を受信したことを条件として、当該稼動情報を送信してきた遊技機10が稼動していないと判断する。
【0070】
ただし、この予約受付装置1の制御部20は、予約済みの遊技機10から会員カードCが取り除かれたことを示す稼動情報を受信しても、すぐにはその遊技機10が空いたことを予約者へ通知しないように構成している。
【0071】
すなわち、遊技者は、遊技の途中でトイレ等のために、一時的に遊技機10から離れることがあり、このとき、遊技機10から会員カードCを取り出す場合がある。
【0072】
この場合、予約受付装置1からその遊技機10の予約者へ、当該遊技機10空いたことを通知してしまうと、遊技機10に戻った遊技者と予約者との間で予約をめぐるトラブルが生じるおそれがある。
【0073】
そのため、本実施形態に係る予約受付装置1は、予約されている遊技機10から空いたことを示す稼動情報を受信してから所定時間(たとえば、5分間)が経過した後に、その遊技機10が空いたことを予約者へ通知するように構成している。
【0074】
かかる構成により、遊技者が予約済みの遊技機10を一時的に離れた場合に、予約をめぐるトラブルが発生することを防止することができる。
【0075】
さらに、この予約受付装置1の制御部20は、予約済みの遊技機10から会員カードCが取り除かれてから上記所定時間以内に、再度同じ会員カードCがその遊技機10に挿入された場合、その遊技機10が空いたことを予約者へ通知しないように構成している。
【0076】
すなわち、この予約受付装置1の制御部20は、上記所定時間内に予約済み遊技機10から会員カードCが取り除かれ、再度その遊技機10に会員カードCが挿入された場合であっても、この所定時間の間に取り除かれた会員カードCの所有者と、再度挿入された会員カードCの所有者とが同一でなければ、その遊技機10の前の遊技者が遊技を終了したと判断して、予約者への通知を行い、この所定時間の間に取り除かれた会員カードCの所有者と、再度挿入された会員カードCの所有者とが同一であれば、その遊技機10の遊技者が遊技を継続していると判断して、その遊技機10が空いたこと予約者へ通知しないようにしている。
【0077】
これにより、遊技者が遊技の途中で一時的に遊技機10から離れている間に予約者がその遊技機10で遊技を開始することを防止することができる。
【0078】
しかも、この遊技機予約システムSにおける予約受付装置1は、予約された遊技機10が空いたことを予約者へ通知してから所定時間(たとえば、10分間)が経過したことを条件に、新たな予約の受付を開始するように構成している。
【0079】
かかる構成により、予約者が長時間予約している遊技機10での遊技を開始しないことにより、遊技機10の稼動効率が低下することを防止することができる。
【0080】
また、この遊技機予約システムSにおける各遊技機10は、予約されているときに、会員カードCが取り除かれた場合、図6(a)、(b)に示すように、予約者がいることと、会員カードCが取り除かれてから予約者へ当該遊技機10が空いたことを通知するまでの時間とを示す報知画像110を演出表示領域32に表示するように構成している。
【0081】
このように、遊技機10が報知画像110を表示するため、その遊技機10で遊技している遊技者は、一時的に遊技機10を離れる場合、予約者への通知が行われる前に遊技機10に戻るようになるので、これによっても遊技機10の稼動効率が向上する。
【0082】
さらに、この遊技機10は、予約者へ空いたことを通知する時刻になると、図6(c)に示すように、現在予約中であることと、当該予約が解除されるまでの制限時間とを示す報知画像111を演出表示領域32に表示するように構成している。
【0083】
このように、遊技機10が予約解除までの時間を示す制限時間を示す報知画像111を表示するので、前の遊技者が遊技を終了するまでの間に、予約者以外の遊技者がその遊技機10で遊技を開始することを予防することができる。
【0084】
しかも、その遊技機10での遊技を望む予約者以外の遊技者は、この報知画像111を見ていれば、予約が解除されると、すぐにその遊技機10での遊技を開始することができるので、遊技機10の稼動効率をより一層向上させることができる。
【0085】
ここで、上記のように予約処理を行う予約受付装置1の電気的構成等について、図7を参照して説明する。
【0086】
この予約受付装置1は、図7に示すように、当該予約受付装置1全体の動作を統括制御する制御部20と、この制御部20に接続された操作部6、カードユニット26、表示部5とを備えている。
【0087】
操作部6は、遊技者が遊技機10の予約を行う際に操作する予約開始スイッチ6a、決定スイッチ6b、キャンセルスイッチ6c、十字キースイッチ6d(図3参照。)を備えており、遊技者の操作に応じた操作信号を制御部20へ出力するスイッチである。
【0088】
カードユニット26は、遊技者が挿入する会員カードCを挿入する会員カード挿入口2a(図3参照。)と、この会員カード挿入口2aに挿入された会員カードCから遊技者を特定する特定情報を読み取って制御部20へ出力するカードリーダ(図示略。)とを備えている。
【0089】
表示部は、制御部20から入力される制御信号に基づいて、遊技者により入力された遊技機10の予約情報等を表示する液晶表示装置により構成している。
【0090】
制御部20は、メインCPU(Central Processing Unit)21と、このメインCPU21にそれぞれ接続されたROM(Read Only Memory)22と、RAM(Random Access Memory)23と、通信部24と、表示制御回路25とを備えている。
【0091】
ROM22は、メインCPU21が予約処理を実行するための各種情報処理プログラムを記憶する記憶手段として機能する。
【0092】
RAM23は、メインCPU21がROM22から読み出したプログラムを実行する際の作業領域として機能する他、遊技場に配設されている全遊技機10の稼動情報、各遊技機の識別情報、会員カードCから読み出した遊技者の特定情報、遊技者により入力された予約情報等を記憶する予約情報記憶手段として機能する。
【0093】
通信部24は、各遊技機10と接続されており、各遊技機10から送信される稼動情報を受信してメインCPU21へ出力する他、遊技者が選択した通知方法に応じて、所定の制御信号又は音声信号をスピーカ30、予約者の携帯電話33、予約者に貸与した無線呼出し機へ送信する通信用ICにより構成している。
【0094】
表示制御回路25は、メインCPU21から入力される制御信号に基づいて、表示部5へ各種画像を表示させるための画像信号を生成して出力する映像表示用ICにより構成している。
【0095】
メインCPU21は、ROM22に記憶されている各種情報処理プログラムを実行することにより、遊技機10の予約を受付ける予約受付手段や、遊技機10の予約を行う予約処理制御手段等として機能する。
【0096】
ここで、予約受付装置1の制御部20(以下、単位「制御部20」という。)が実行する予約処理について、図8〜図11を参照して説明する。
【0097】
[メイン処理]
制御部20は、電源が投入されると、電源が切られるまでの間、図8に示すメイン処理を繰り返し実行する。
【0098】
このメイン処理において、制御部20は、図8に示すように、まず、遊技場に配設されている全ての遊技機の稼動状態を監視する稼動状態監視処理を実行する(ステップS01)。この稼動状態監視処理については、後に図9を参照して、具体的に説明する。
【0099】
次に、制御部20は、遊技機10の予約のための予約処理を実行し(ステップS02)、その後、処理をステップS01へ移す。この予約処理については、後に図10を参照して具体的に説明する。
【0100】
[稼動状態監視処理]
次に、制御部20がメイン処理中のステップS01で実行する稼動状態監視処理について、図9を参照して説明する。
【0101】
この稼動状態監視処理において、制御部20は、図9に示すように、まず、遊技機10から稼動情報を受信したか否かを判断し(ステップS11)、受信したと判断した場合(ステップS11:Yes)に、処理をステップS12へ移し、受信していないと判断した場合(ステップS11:No)に、この稼動状態監視処理を終了する。
【0102】
このとき、制御部20は、遊技機10から会員カードCが取出されたことを示す稼動情報を受信した場合には、その返信として、その稼動情報を送信してきた遊技機10に対して、その遊技機10が予約されているか否かを示す情報を送信する。
【0103】
ステップS12において制御部20は、ステップS11で受信した稼動情報に基づいて、RAM23内の所定領域に記憶している稼動情報を更新する処理を行い、その後、処理をステップS13へ移す。
【0104】
ここで更新する稼動情報は、各遊技機10に会員カードCが挿入されているか、会員カードCが取り除かれているかを示す情報等が含まれる。
【0105】
ステップS13において制御部20は、予約台に空きが発生したか否かを判断し、空きが発生したと判断した場合(ステップS13:Yes)に、処理をステップS14へ移し、空きが発生していないと判断した場合(ステップS13:No)に、この稼動状態監視処理を終了する。
【0106】
このとき、制御部20は、RAM23内に記憶している稼動情報と、予約情報とを参照して、予約されている遊技機10の中で、会員カードCが取り除かれてから所定時間(ここでは、5分間)が経過した遊技機10が存在した場合に、予約台に空きが発生したと判断する。また、このとき、制御部20は、所定時間(たとえば、五分間)以内に、同一の会員カードCが遊技機10の会員カード挿入口2に挿入された場合には、空きが発生していないと判断する。
【0107】
そして、ステップS14において制御部20は、ステップS13で空きが発生した遊技機10の予約者へ、その遊技機10が空いたことを通知する予約者への通知処理を行い、その後、この稼動状態監視処理を終了する。
【0108】
ただし、このステップS14において、制御部20は、予約者への通知処理を行った後、所定時間(たとえば、10分間)を越えても予約者が予約した遊技機10での遊技を開始しなかった場合には、RAM23の予約情報を更新して、その遊技機10の予約を解除し、新たな予約の受付を開始する処理を行う。
【0109】
この予約者への通知処理では、RAM23に記憶しているその予約者の予約情報を参照して、当該予約者が予め選択した通知方法により通知を行う。
【0110】
[予約処理]
次に、制御部20がメイン処理中のステップS02で実行する予約処理について、図10を参照して説明する。
【0111】
この予約処理において、制御部20は、図10に示すように、まず、カードユニット26が会員カードCを検知したか否かを判断し(ステップS21)、会員カードCを検知したと判断した場合(ステップS21:Yes)に、処理をステップS22へ移し、会員カードCを検知していないと判断した場合(ステップS21:No)に、この予約処理を終了する。
【0112】
ステップS22において制御部20は、会員カード挿入口2aに挿入された会員カードCから、その会員カードCに記憶されている特定情報を読み出して、RAM23内に記憶する特定情報読出し処理を行い、その後、処理をステップS23へ移す。
【0113】
ステップS23において制御部20は、ステップS22で読み出した遊技者の特定情報が遊技者の氏名を示す情報であったか否かの判断を行い、氏名を示す情報だけであったと判断した場合(ステップS23:Yes)に、処理をステップS24へ移し、氏名を示す情報以外に、その遊技者の携帯電話番号又は携帯電話のメールアドレスが含まれていたと判断した場合(ステップS23:No)に、処理をステップS26へ移す。
【0114】
ステップS24において制御部20は、表示部5に他の特定情報を遊技者に入力させるための特定情報入力画面を表示させる特定情報入力画面表示処理を行い、その後、処理をステップS25へ移す。
【0115】
次に、ステップS25において制御部20は、表示部5に特定情報入力画面の表示を開始してから所定時間(ここでは、30秒間)が経過したか否かの判断を行い、所定時間が経過したと判断した場合(ステップS25:Yes)に、処理をステップS26へ移し、所定時間が経過していないと判断した場合(ステップS25:No)に、所定時間が経過するまで、このステップS25の処理を繰り返し行う。このとき制御部20は、入力された特定情報をRAM23内に記憶するようにしている。
【0116】
次に、ステップS26において制御部は、遊技者からの予約を受付ける予約受付処理を実行し、その後、この予約処理を終了する。この予約受付処理については、次に、図11を参照して、具体的に説明する。
【0117】
[予約受付処理]
次に、制御部20が予約処理中のステップS26で実行する予約受付処理について、図11を参照して説明する。
【0118】
この予約受付処理において、制御部20は、図11に示すように、まず、表示部5に予約情報入力画面(図3参照。)を表示させる予約情報入力画面表示処理を行い(ステップS31)、その後、処理をステップS32へ移す。
【0119】
次に、ステップS32において制御部20は、遊技者による予約機種の選択が完了したか否かの判断を行い、機種選択が完了したと判断した場合(ステップS32:Yes)に、処理をステップS33へ移し、機種選択完了していないと判断した場合(ステップS32:No)に、機種選択が完了するまでの間このステップS32の処理を繰り返し行う。
【0120】
ただし、ここでは図示を省略しているが、このステップS32において、遊技者がキャンセルスイッチ6cを押圧操作した場合、制御部20は、この予約受付処理を終了する。
【0121】
ステップS33において制御部20は、遊技者による予約台番の入力が完了したか否かの判断を行い、台番の入力が完了したと判断した場合(ステップS33:Yes)に、処理をステップS34へ移し、台番の入力が完了していないと判断した場合(ステップS33:No)に、台番の入力が完了するまでの間このステップS33の処理を繰り返し行う。
【0122】
ただし、ここでは図示を省略しているが、このステップS33において、遊技者がキャンセルスイッチ6cを押圧操作した場合、制御部20は、この予約受付処理を終了する。
【0123】
ステップS34において制御部20は、RAM23に記憶している予約情報を参照して、遊技者により入力された台番に対応する遊技機10が既に他の遊技者に予約されている(予約済み)か否かの判断を行い、予約済みであると判断した場合(ステップS34:Yes)に、その遊技機10が既に予約済みであることを示す画像(図4(a)参照。)を表示部5させた後、処理をステップS31へ移し、予約済みでないと判断した場合(ステップS34:No)に、処理をステップS35へ移す。
【0124】
ステップS35において制御部20は、予約した遊技機10が空きになったときの遊技者への通知方法を選択させる通知方法選択画面(図4(b)参照。)を表示部5に表示させる通知方法選択画面表示処理を行い、その後、処理をステップS36へ移す。
【0125】
ステップS36において制御部20は、遊技者による通知方法の選択が完了したか否かの判断を行い、選択が完了したと判断した場合(ステップS36:Yes)に、処理をステップS37へ移し、選択が完了していないと判断した場合(ステップS36:No)に、通知方法の選択が完了するまでの間このステップS36の処理繰り返し行う。
【0126】
ただし、ここでは図示を省略しているが、このステップS36において、遊技者がキャンセルスイッチ6cを押圧操作した場合、制御部20は、この予約受付処理を終了する。
【0127】
ステップS37において制御部20は、ステップS32〜ステップS36までの処理により、遊技者が入力した予約情報をRAM23内に記憶する予約設定処理を実行し、その後、この予約受付処理を終了する。
【0128】
次に、遊技機10の制御部(図示略。)が実行する状態通知処理について、図12を参照して説明する。
【0129】
[状態通知処理]
遊技機10の制御部は、遊技の進行を行うメイン処理とは別に、自装置の稼動状態を予約受付装置1へ送信すると共に、自装置の予約状態を所定のタイミングで報知する状態通知処理を実行する。
【0130】
この状態通知処理において、遊技機10の制御部(以下、単に「制御部」という。)は、図12に示すように、まず、会員カード挿入口2への会員カードCの挿入を検知したか否かを判断する処理を行い(ステップS41)、会員カードCの挿入を検知したと判断した場合(ステップS41:Yes)に、処理をステップS42へ移し、会員カードCの挿入を検知していないと判断した場合(ステップS41:No)に、処理をステップS43へ移す。
【0131】
ステップS42において制御部は、会員カードCが会員カード挿入口2に挿入されたことを示す稼動情報を予約受付装置1へ送信する稼動情報送信処理を行い、その後、この状態通知処理を終了する。
【0132】
ステップS43において制御部は、会員カード挿入口2から会員カードCが取出されたことを検知したか否かを判断する処理を行い、会員カードCの取出しを検知したと判断した場合(ステップS43:Yes)に、処理をステップS44へ移し、会員カードCの取出しを検知していないと判断した場合(ステップS43:No)に、この状態通知処理を終了する。
【0133】
ステップS44において制御部は、会員カードCが会員カード挿入口2から取出されたことを示す稼動情報を1へ送信し、その後、処理をステップS45へ移す。
【0134】
このとき、制御部は、送信した稼動情報の返信として、予約受付装置1から自装置(遊技機10)が予約されているか否かの情報を受信する。
【0135】
ステップS45において制御部は、予約受付装置1から受信した情報に基づいて、自装置が予約されているか否かの判断を行い、予約されていると判断した場合(ステップS45:Yes)に、処理をステップS46へ移し、予約されていないと判断した場合(ステップS45:No)に、この状態通知処理を終了する。
【0136】
ステップS46において制御部は、自装置が予約されていること、及び、予約者へ空き台通知を行うまでの制限時間、又は、予約解除までの制限時間を報知する報知画像(図6参照。)を演出表示領域32に表示させる制御を行い、その後、この状態通知処理を終了する。
【0137】
以上の実施形態により、以下の遊技機予約システムが実現される。遊技場(たとえば、遊技場H)内に設置された複数の遊技機(たとえば、遊技機10)と、これら複数の遊技機とそれぞれ接続し、各遊技機において現在実行されている遊技が終了した後の次の遊技権利の予約を受け付ける予約受付手段(たとえば、制御部20)を備えた予約受付装置(たとえば、予約受付装置1)とを有する遊技機予約システムであって、前記各遊技機は、遊技者を特定する特定情報が記憶された会員カード(たとえば、会員カードC)を受け付けるカード受付手段(たとえば、会員カード挿入口2)と、このカード受付手段に設けられ、前記会員カードから特定情報を読取可能な読取手段(たとえば、カードリーダ)と、
を備え、前記予約受付装置は、前記予約受付手段により受け付けた予約情報を予約された遊技機の識別情報と共に記憶する予約情報記憶手段(たとえば、RAM23)と、この予約情報記憶手段に記憶された予約情報に基づいて予約処理を実行する予約処理制御手段(たとえば、制御部20)とを備え、前記予約処理制御手段は、所定の遊技機の前記カード受付手段が前記会員カードを受け付け中であり、かつ前記予約情報記憶手段に当該遊技機の予約情報が記憶されている場合、当該遊技機における新たな予約を受け付けることを禁じる制御(たとえば、ステップS34の処理)を実行する遊技機予約システム(たとえば、遊技機予約システムS)。
【0138】
前記予約受付装置(たとえば、予約受付装置1)は、予約者が所有する移動体通信端末(たとえば、携帯電話33、無線呼出し機34)へのアクセス情報である電話番号又はメールアドレスの入力手段(たとえば、表示部5、操作部6)と、前記移動体通信端末への通信手段(たとえば、通信部24)とをさらに備え、前記予約処理制御手段は、前記所定の遊技機のカード受付手段から会員カードが取り除かれたことを条件に、前記移動体通信端末に、予約された遊技機が空いたことを示す空席情報を送信する(たとえば、ステップS14の処理)遊技機予約システム(たとえば、遊技機予約システムS)。
【0139】
前記予約処理制御手段は、前記所定の遊技機のカード受付手段から会員カードが取り除かれてから所定時間(たとえば、5分間)以内に再度同じ会員カードが前記カード受付手段により受け付けられた場合、前記通信手段に対して、前記空席情報の送信を行わせないように制御する(たとえば、ステップS13の処理)遊技機予約システム(たとえば、遊技機予約システムS)。
【0140】
前記予約処理制御手段は、前記移動体通信端末に、予約された遊技機が空いたことを示す空席情報を送信して所定時間が経過したことを条件に、新たな予約受付を行う(たとえば、ステップS14の処理)遊技機予約システム(たとえば、遊技機予約システムS)。
【図面の簡単な説明】
【0141】
【図1】本実施形態に係る遊技機予約システムを示す説明図である。
【図2】本実施形態に係る遊技機を示す説明図である。
【図3】本実施形態に係る予約受付装置を示す説明図である。
【図4】本実施形態に係る予約受付装置の表示部に表示する予約情報入力画面、及び通知方法選択画面を示す説明図である。
【図5】本実施形態に係る遊技機予約システムによる通知方法を示す説明図である。
【図6】本実施形態に係る遊技機の演出表示領域32に表示する報知画面を示す説明図である。
【図7】本実施形態に係る予約受付装置の電気的構成を示す説明図である。
【図8】本実施形態に係る予約受付装置の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態に係る予約受付装置の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態に係る予約受付装置の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【図11】本実施形態に係る予約受付装置の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【図12】本実施形態に係る遊技機の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0142】
S 遊技機予約システム
1 予約受付装置
2、2a 会員カード挿入口
3 プリペイドカード挿入口
4 前面パネル
5 表示部
6 操作部
10 遊技機
20 制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客サービスあるいは遊技機の稼動効率を高めるための遊技場運営をサポートすることが可能な遊技機予約システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコホールなどの遊技場では、遊技者が遊技機を選択する場合、遊技場内を歩きながら、多数配置されている遊技機を直接見て、所望する遊技機が他者によって遊技が行われていない空席状態にあることを確認しなければならなかった。
【0003】
また、空席状態にある遊技機と認識して座したものの、上皿又は下皿などに、例えばタバコやライターなどが置かれていて、その遊技機が他者によって既に確保されていることに改めて気付かされる場合もある。その場合は、その遊技機をあきらめて再度遊技場内を歩き回って空いている遊技機を探さなければならない。
【0004】
そこで、かかる状況を改善するために、各遊技機に空席状態にあることを示す札などを掛けて対応している遊技場もある。しかし、これでは、遊技者が多数場内を歩き回っている状況は改善されず、安全面や景観面からも好ましくない状況にあることには変わりがない。
【0005】
そこで、遊技機の予約者を特定して正式に確定することで、予約の確定がなされていない空席状態にある遊技機の報知を行うようにした遊技場管理システムが提案された(例えば、特許文献1を参照。)。
【特許文献1】特開2004−195013号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特許文献1に記載のシステムも、未だ遊技者へのサービス向上としては不十分であり、大きな遊技場の場合、前記発光装置の発光を見るためには結局のところ遊技者がある程度遊技場内を移動しなければならないものであった。これでは、遊技者の手間が大きく省かれることにはならない。
【0007】
本発明は、上記課題を解決することのできる遊技システム、及び遊技機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明では、遊技場内に設置された複数の遊技機と、これら複数の遊技機とそれぞれ接続し、各遊技機において現在実行されている遊技が終了した後の次の遊技権利の予約を受け付ける予約受付手段を備えた予約受付装置と、を有する遊技機予約システムであって、前記各遊技機は、遊技者を特定する特定情報が記憶された会員カードを受け付けるカード受付手段と、このカード受付手段に設けられ、前記会員カードから特定情報を読取可能な読取手段と、を備え、前記予約受付装置は、前記予約受付手段により受け付けた予約情報を予約された遊技機の識別情報と共に記憶する予約情報記憶手段と、この予約情報記憶手段に記憶された予約情報に基づいて予約処理を実行する予約処理制御手段と、を備え、前記予約処理制御手段は、所定の遊技機の前記カード受付手段が前記会員カードを受け付け中であり、かつ前記予約情報記憶手段に当該遊技機の予約情報が記憶されている場合、当該遊技機における新たな予約を受け付けることを禁じる制御を実行することとした。
【0009】
(2)本発明は、上記(1)において、前記予約受付装置は、予約者が所有する移動体通信端末へのアクセス情報である電話番号又はメールアドレスの入力手段と、前記移動体通信端末への通信手段と、をさらに備え、前記予約処理制御手段は、前記所定の遊技機のカード受付手段から会員カードが取り除かれたことを条件に、前記移動体通信端末に、予約された遊技機が空いたことを示す空席情報を送信することを特徴とする。
【0010】
(3)本発明は、上記(2)において、前記予約処理制御手段は、前記所定の遊技機のカード受付手段から会員カードが取り除かれてから所定時間以内に再度同じ会員カードが前記カード受付手段により受け付けられた場合、前記通信手段に対して、前記空席情報の送信を行わせないように制御することを特徴とする。
【0011】
(4)本発明は、上記(2)又は(3)において、前記予約処理制御手段は、前記移動体通信端末に、予約された遊技機が空いたことを示す空席情報を送信して所定時間が経過したことを条件に、新たな予約受付を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、遊技者は、空き台が遊技場内のいずれに配置されているかを、遊技場内をいたずらに歩き回ることなく効率的に確認することができ、手間をかけずに所望する遊技機で遊技を行うことができるようになりサービス向上に寄与することが可能になるとともに、遊技場側とすれば、遊技場全体の稼動率向上が期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態に係る遊技機予約システムについて、図面を参照して説明する。
【0014】
図1に示すように、本実施形態に係る遊技機予約システムSは、遊技場内に配設された複数の遊技機10と、これら複数の遊技機10にそれぞれ接続され、各遊技機10において遊技が行われているか否かを示す情報(以下、「稼動情報」)を管理すると共に、各遊技機10において現在実行されている遊技が終了した後の次の遊技権利の予約を受け付ける予約受付装置1とを備えている。
【0015】
この遊技機予約システムSでは、当該遊技機予約システムSを導入している遊技場で遊技を行う遊技者に対し、各遊技者を特定するための特定情報が記憶された会員カードC(図2参照。)を配布するようにしている。
【0016】
また、本実施形態では、特定情報として、遊技者の氏名、携帯電話番号、携帯電話のメールアドレス等の当該遊技者を特定可能な情報のうち、少なくとも一つを会員カードに記憶させるようにしている。
【0017】
そして、各遊技機10は、図2に示すように、遊技機本体の一側(ここでは、左側)下部に、遊技者が会員カードCを挿入する会員カード挿入口2を備えており、この会員カード挿入口2に会員カードCが挿入されなければ、遊技を開始できないように構成している。なお、図2中の符号3は、プリペイドカードを挿入するプリペイドカード挿入口であり、符号32は、遊技状態に応じた所定の演出画像等を表示する演出表示領域である。
【0018】
この遊技機予約システムSにおいて、遊技者は、遊技を開始する際に、まず、会員カードCが挿入されていない遊技機10を選択し、その遊技機10の会員カード挿入口2へ、自身の会員カードCを挿入する。
【0019】
その後、遊技者は、予め購入しておいたプリペイドカードをプリペイドカード挿入口3へ挿入し、所望の数の遊技媒体(たとえば、パチンコ球)を遊技機10に投入し、その遊技媒体を用いて遊技を行う。
【0020】
また、各遊技機10は、その内部に、会員カード挿入口2へ挿入された会員カードCから、その会員カードCに記憶されている特定情報を読み取るカードリーダ(図示略)を備えており、会員カード挿入口2に会員カードCが挿入されると、その会員カードCに記憶されている特定情報をカードリーダにより読み取って内部に一時記憶すると共に、自装置を予約受付装置1に識別させるための識別情報と、現在会員カードCが挿入されていることを示す稼動情報とを予約受付装置1へ送信する。
【0021】
このとき、遊技機10は、稼動情報に会員カードCから読み取った特定情報を付加して予約受付装置1へ送信する。
【0022】
また、各遊技機10は、会員カードCが会員カード挿入口2から引き抜かれた場合に、当該会員カードCが引き抜かれたこと(遊技が中断又は終了したこと)を示す稼動情報を予約受付装置1へ送信する。
【0023】
そして、予約受付装置1は、各遊技機10から送信される稼動情報を内部のRAM23(図7参照。)に記憶し、この記憶した稼動情報に基づいて、各遊技機10で遊技者が遊技しているか否か、すなわち、どの遊技機10が稼動中でどの遊技機10が稼動していないのかを管理するようにしている。
【0024】
また、この遊技機予約システムSにおける予約受付装置1は、図3に示すように、遊技者が会員カードCを挿入する会員カード挿入口2aと、遊技機10の予約に関する情報(以下、「予約情報」という。)を画像表示する表示部5と、遊技者が遊技機10の予約を行うために操作する操作部6とが設けられた前面パネル4を備えている。
【0025】
この図3において、符号6aは、遊技者が予約を開始する際に操作する予約開始スイッチであり、符号6bは、入力した予約情報を各項目毎に決定する際に遊技者が操作する決定スイッチであり、符号6cは、入力した予約情報をキャンセルする際に遊技者が操作するキャンセルスイッチであり、符号6dは、予約情報の各項目の選択や、選択した項目内の予約情報(例えば、遊技機10の機種名、遊技機10の台番等)を変更する際に遊技者が操作する十字キースイッチである。
【0026】
また、この予約受付装置1は、会員カード挿入口2aへ挿入された会員カードCから、その会員カードCに記憶されている特定情報を読み取るカードユニット26(図7参照。)と、このカードユニット26により読み出した特定情報と、遊技者により入力された予約情報とに基づいて、遊技機10の予約を行うための予約処理を実行する制御部20(図7参照。)とを備えている。
【0027】
ここで、遊技者が予約受付装置1により、遊技機10の予約を行う際の手順、及び、遊技機10の予約を行う際に予約受付装置1の表示部5に表示される画像について説明する。
【0028】
この遊技機予約システムSにおいて遊技機10の予約をする際、遊技者は、まず、自身に配布された会員カードCを図3に示す予約受付装置1の会員カード挿入口2aへ挿入し、その後、予約開始スイッチ6aを押圧操作する。なお、予約受付装置1は、会員カード挿入口2aに会員カードCが挿入されていることを条件として、操作部6の操作が有効になるように構成している。
【0029】
予約受付装置1の制御部20は、予約開始スイッチ6aが押圧操作されると、表示部5に、予約情報入力画面として、図3に示すような「遊技台予約設定(1)」の画像を表示させる。
【0030】
すなわち、制御部20は、表示部5に「遊技台予約設定(1)」、「希望機種と台番を設定してください。」、「機種」、「台番」、現在の「時刻」、「決定」、「キャンセル」という文字情報を表示させる制御を行う。
【0031】
このとき、予約受付装置1の制御部20は、会員カード挿入口2aに挿入された会員カードCから、その会員カードCに記憶されている特定情報を読出して、RAM23に記憶する処理を行う。
【0032】
そして、表示部5に「遊技台予約設定(1)」の画像が表示された後、遊技者は、十字キースイッチ6dを操作して、機種の項目を選択し、その後、決定スイッチ6bを押圧操作して、予約を希望する遊技機10の機種選択を開始する。
【0033】
次に、遊技者は、所望する機種名が表示されるまで、十字キースイッチ6dを操作し、所望の機種名が表示されたら、決定スイッチ6bを押圧操作する。この操作により、予約受付装置1において予約される機種(ここでは、「CR花火娘」という機種)が決定される。
【0034】
ここで、遊技者は、一旦決定した機種名を変更する場合、キャンセルスイッチ6cを押圧操作する。この操作により、予約受付装置1において予約された機種の決定が無効となり、再度、表示部5に機種名の選択画面が表示される。
【0035】
次に、遊技者は、予約を希望する遊技機10の台番を選択して決定する。ここで、台番とは、遊技場に配設されている各遊技機10に対してそれぞれ割り当てられている固有の番号のことである。
【0036】
このとき、遊技者は、十字キースイッチ6dを操作して、台番の項目を選択し、その後、決定スイッチを押圧操作して、予約を機能する遊技機10の台番の選択を開始する。
【0037】
次に、遊技者は、所望する台番が表示されるまで、十字キースイッチ6dを操作し、所望の台番が表示されたら、決定スイッチ6bを押圧操作する。この操作により、予約受付装置1において予約される台番(ここでは、「285番の遊技機10」)が決定される。
【0038】
ここで、遊技者は、一旦決定した台番を変更する場合、キャンセルスイッチ6cを押圧操作する。この操作により、予約受付装置1において予約された台番の決定が無効となり、再度、表示部5に台番の選択画面が表示される。
【0039】
次に、遊技者は、十字キースイッチ6dを操作して、表示部5に表示されている「決定」、「キャンセル」のうちいずれか一方の項目を選択し、その後、決定スイッチ6bを押圧操作する。
【0040】
ここで、「キャンセル」の項目が選択された状態で、決定スイッチ6bが押圧操作された場合には、予約受付装置1において、上記決定された全ての予約情報が無効となり、その後、会員カード挿入口2aから会員カードCが返却される。
【0041】
一方、「決定」の項目が選択された状態で、決定スイッチ6bが押圧操作された場合には、予約受付装置1において遊技機10の予約情報が確定され、この予約情報が予約受付装置1内部のRAM23(図7参照。)に記憶される。
【0042】
特に、本実施形態に係る予約受付装置1の制御部20は、遊技者が予約する遊技機10の台番を決定したときに、遊技者により決定された台番に対応する遊技機10の予約情報を参照して、当該遊技機10が既に他の遊技者によって予約されているか否かを判断し、既に予約されていた場合には、その旨を示す画像を表示部5に表示させる制御を行うようにしている。
【0043】
すなわち、予約受付装置1の制御部20は、遊技者により決定された台番に対応する遊技機10が、既に他の遊技者に予約されていると判断した場合、図4(a)に示すように、「遊技台予約設定(1)」の文字情報の下方に、「!」マークを表示すると共に、「CR花火娘:285番台は、現在予約されています。」という文字情報を表示させ、その遊技機10に対する予約の受付を禁止する制御を行う。
【0044】
このとき、遊技者が十字キースイッチを操作して、「戻る」の項目を選択して決定スイッチ6bを押圧操作すると、予約受付装置1の制御部20は、表示部5に台番の選択画面を表示する制御を行う。
【0045】
このように、本実施形態の遊技機予約システムSでは、他の遊技者により既に予約されている遊技機10を、遊技者が予約しようとした場合に、予約受付装置1が、後に予約する遊技者に対して、当該予約しようとした遊技機10が現在予約中であることを報知するため、遊技者は、既に予約済で、その予約を行った遊技機者(以下、「予約者」ともいう。)が未だ遊技を開始していない遊技機10で遊技を開始することがなく、予約の有無をめぐって遊技者同士の間にトラブルが発生することを防止することができる。
【0046】
また、遊技者は、予約受付装置1を操作して表示部5に表示される情報を見るだけで、所望の遊技機10が既に他の遊技者によって予約されているのか否かを知ることができるので、予約されていない遊技機10を探すために遊技場内を歩き回る必要がない。
【0047】
しかも、この遊技機予約システムSでは、予約受付装置1が1台の遊技機10について、2重予約の受付を禁止するので、人気の高い遊技機10に多数の予約者が重複して予約を行うことがない。
【0048】
そのため、遊技者は、所望の遊技機10が既に予約済みであった場合、他の遊技機10を予約するか、若しくは、稼動中でない他の遊技機10で遊技を行うようになるので、遊技場全体における遊技機の稼動効率を向上させることができる。
【0049】
また、この遊技機予約システムSにおける予約受付装置1では、遊技機10の予約が確定すると、制御部20が、その予約に対応する遊技機10が空いたときに、当該遊技機10の予約者へ、その旨を通知する方法を選択させる画像を表示部5に表示させる制御を行う。
【0050】
このとき、制御部20は、通知情報選択画面として、図4(b)に示すように、「遊技台予約設定(2)」、「お知らせ方法を選択してください。」、「ホールアナウンス・携帯メール・携帯電話・無線呼出し機」、「決定」、「キャンセル」という文字情報を表示部5に表示させる。
【0051】
すなわち、本実施形態に係る遊技機予約システムSでは、予約されている遊技機10が空いた場合、以下に示す複数種類(ここでは、4種類)の通知方法から遊技者が所望の通知方法を選択できるように構成している。
【0052】
1.図5に示す遊技場H内に設けられているスピーカ30を用いて、予約された遊技機10が空いたことを音声により通知する「ホールアナウンス」による通知方法。
【0053】
2.図5に示す予約者Pの携帯電話33へ、予約された遊技機10が空いたことを示す空席情報を記載したメールを送信する「携帯メール」による通知方法。
【0054】
3.図5に示す予約者Pの携帯電話33へ電話を行い、予約された遊技機10が空いたことを示す音声情報を流す「携帯電話」による通知方法。
【0055】
4.図5に示す予約者Pに予め貸与していた無線呼出し機34を動作させて、当該無線呼出し機34に出音、発光、振動を行わせて、予約された遊技機10が空いたことを通知する「無線呼出し機」による通知方法。
【0056】
そして、予約受付装置1の表示部5に、これらの通知方法を示す文字情報が表示された場合、遊技者は、十字キースイッチ6dを操作して、所望の通知方法を選択し、その後、「決定」の項目を選択して、最後に、決定スイッチ6bを押圧操作する。
【0057】
そして、この遊技機予約システムSでは、上記通知方法が決定されたときに、遊技機10の予約が完了するようにしている。
【0058】
このように、本実施形態では、遊技者が遊技機10の予約を行う際に、当該予約した遊技機10が空いたことを通知してもらう通知方法を複数種類の通知方法の中から選択することができるので、たとえば、携帯電話33を忘れた遊技者であっても、通知方法として「ホールアナウンス」又は「無線呼出し機34」を選択することによって、予約した遊技機10が空いたことの通知を受けることができ、遊技者へのサービスを向上させることができる。
【0059】
また、この通知方法として、遊技者が「携帯メール」又は「携帯電話」を選択した場合、その遊技者は、ホールアナウンスを聞くことができない場所や無線呼出し機34の電波が届かない場所(例えば、遊技場の外)にいたとしても、予約した遊技機10が空いたことの通知を受けることができるので、これによっても、遊技者へのサービスを向上させることができる。
【0060】
なお、本実施形態では、予約受付装置1が会員カードCから遊技者の特定情報を読み出してRAM23に記憶し、この特定情報に含まれる携帯電話番号や携帯電話のメールアドレスに基づいて、予約者へ予約している遊技機10が空いた旨を通知するように構成しているが、遊技者が会員カードCに自身の氏名だけを記憶させていた場合には、他の方法により、自身の特定情報を予約受付装置1に記憶させることができるように構成している。
【0061】
すなわち、この予約受付装置1の制御部20は、予約者が当該予約受付装置1に挿入した会員カードCに遊技者の氏名だけしか記憶されていなかった場合、特定情報(携帯電話番号・携帯電話のメールアドレス等)を入力させる特定情報入力画面(図示略。)を表示する制御を行う。
【0062】
この特定情報入力画面には、アルファベット、数字等を選択させる文字情報を表示させる。
【0063】
そして、この予約受付装置1では、特定情報入力画面が表示されたときに、遊技者が十字キースイッチ6d、決定スイッチ6b、キャンセルスイッチ6c等を操作して、自身の特定情報を入力できるようにしている。
【0064】
すなわち、本実施形態では、表示部5及び操作部6が、予約者が所有する移動体通信端末へのアクセス情報である電話番号又はメールアドレスを入力する入力手段として機能する。
【0065】
また、この予約受付装置1では、特定情報入力画面が表示されたときに、遊技者が特定情報の入力をキャンセルすることもできるように構成している。ただし、遊技者が特定情報のキャンセルを行った場合には、上記通知方法として、「ホールアナウンス」と「無線呼出し機」とのいずれか一方だけを選択させるように構成している。
【0066】
かかる構成により、会員カードCの紛失等による自身の個人情報の漏洩を心配する遊技者は、会員カードCに自身の氏名だけを記憶させておいても、「ホールアナウンス」又は「無線呼出し機」による通知を受けることができる。
【0067】
また、本実施形態に係る予約受付装置1では、遊技機10の会員カード挿入口2から会員カードCが取り除かれたことを条件に、上記した4種類の通知方法のうちのいずれかの通知方法を用いて、予約者へ予約された遊技機10が空いたことを通知するように構成している。
【0068】
すなわち、各遊技機10は、自装置の会員カード挿入口2から会員カードCが取り除かれると、その旨を示す稼動情報を予約受付装置1へ送信する。
【0069】
そして、予約受付装置1の制御部20は、この稼動情報を受信したことを条件として、当該稼動情報を送信してきた遊技機10が稼動していないと判断する。
【0070】
ただし、この予約受付装置1の制御部20は、予約済みの遊技機10から会員カードCが取り除かれたことを示す稼動情報を受信しても、すぐにはその遊技機10が空いたことを予約者へ通知しないように構成している。
【0071】
すなわち、遊技者は、遊技の途中でトイレ等のために、一時的に遊技機10から離れることがあり、このとき、遊技機10から会員カードCを取り出す場合がある。
【0072】
この場合、予約受付装置1からその遊技機10の予約者へ、当該遊技機10空いたことを通知してしまうと、遊技機10に戻った遊技者と予約者との間で予約をめぐるトラブルが生じるおそれがある。
【0073】
そのため、本実施形態に係る予約受付装置1は、予約されている遊技機10から空いたことを示す稼動情報を受信してから所定時間(たとえば、5分間)が経過した後に、その遊技機10が空いたことを予約者へ通知するように構成している。
【0074】
かかる構成により、遊技者が予約済みの遊技機10を一時的に離れた場合に、予約をめぐるトラブルが発生することを防止することができる。
【0075】
さらに、この予約受付装置1の制御部20は、予約済みの遊技機10から会員カードCが取り除かれてから上記所定時間以内に、再度同じ会員カードCがその遊技機10に挿入された場合、その遊技機10が空いたことを予約者へ通知しないように構成している。
【0076】
すなわち、この予約受付装置1の制御部20は、上記所定時間内に予約済み遊技機10から会員カードCが取り除かれ、再度その遊技機10に会員カードCが挿入された場合であっても、この所定時間の間に取り除かれた会員カードCの所有者と、再度挿入された会員カードCの所有者とが同一でなければ、その遊技機10の前の遊技者が遊技を終了したと判断して、予約者への通知を行い、この所定時間の間に取り除かれた会員カードCの所有者と、再度挿入された会員カードCの所有者とが同一であれば、その遊技機10の遊技者が遊技を継続していると判断して、その遊技機10が空いたこと予約者へ通知しないようにしている。
【0077】
これにより、遊技者が遊技の途中で一時的に遊技機10から離れている間に予約者がその遊技機10で遊技を開始することを防止することができる。
【0078】
しかも、この遊技機予約システムSにおける予約受付装置1は、予約された遊技機10が空いたことを予約者へ通知してから所定時間(たとえば、10分間)が経過したことを条件に、新たな予約の受付を開始するように構成している。
【0079】
かかる構成により、予約者が長時間予約している遊技機10での遊技を開始しないことにより、遊技機10の稼動効率が低下することを防止することができる。
【0080】
また、この遊技機予約システムSにおける各遊技機10は、予約されているときに、会員カードCが取り除かれた場合、図6(a)、(b)に示すように、予約者がいることと、会員カードCが取り除かれてから予約者へ当該遊技機10が空いたことを通知するまでの時間とを示す報知画像110を演出表示領域32に表示するように構成している。
【0081】
このように、遊技機10が報知画像110を表示するため、その遊技機10で遊技している遊技者は、一時的に遊技機10を離れる場合、予約者への通知が行われる前に遊技機10に戻るようになるので、これによっても遊技機10の稼動効率が向上する。
【0082】
さらに、この遊技機10は、予約者へ空いたことを通知する時刻になると、図6(c)に示すように、現在予約中であることと、当該予約が解除されるまでの制限時間とを示す報知画像111を演出表示領域32に表示するように構成している。
【0083】
このように、遊技機10が予約解除までの時間を示す制限時間を示す報知画像111を表示するので、前の遊技者が遊技を終了するまでの間に、予約者以外の遊技者がその遊技機10で遊技を開始することを予防することができる。
【0084】
しかも、その遊技機10での遊技を望む予約者以外の遊技者は、この報知画像111を見ていれば、予約が解除されると、すぐにその遊技機10での遊技を開始することができるので、遊技機10の稼動効率をより一層向上させることができる。
【0085】
ここで、上記のように予約処理を行う予約受付装置1の電気的構成等について、図7を参照して説明する。
【0086】
この予約受付装置1は、図7に示すように、当該予約受付装置1全体の動作を統括制御する制御部20と、この制御部20に接続された操作部6、カードユニット26、表示部5とを備えている。
【0087】
操作部6は、遊技者が遊技機10の予約を行う際に操作する予約開始スイッチ6a、決定スイッチ6b、キャンセルスイッチ6c、十字キースイッチ6d(図3参照。)を備えており、遊技者の操作に応じた操作信号を制御部20へ出力するスイッチである。
【0088】
カードユニット26は、遊技者が挿入する会員カードCを挿入する会員カード挿入口2a(図3参照。)と、この会員カード挿入口2aに挿入された会員カードCから遊技者を特定する特定情報を読み取って制御部20へ出力するカードリーダ(図示略。)とを備えている。
【0089】
表示部は、制御部20から入力される制御信号に基づいて、遊技者により入力された遊技機10の予約情報等を表示する液晶表示装置により構成している。
【0090】
制御部20は、メインCPU(Central Processing Unit)21と、このメインCPU21にそれぞれ接続されたROM(Read Only Memory)22と、RAM(Random Access Memory)23と、通信部24と、表示制御回路25とを備えている。
【0091】
ROM22は、メインCPU21が予約処理を実行するための各種情報処理プログラムを記憶する記憶手段として機能する。
【0092】
RAM23は、メインCPU21がROM22から読み出したプログラムを実行する際の作業領域として機能する他、遊技場に配設されている全遊技機10の稼動情報、各遊技機の識別情報、会員カードCから読み出した遊技者の特定情報、遊技者により入力された予約情報等を記憶する予約情報記憶手段として機能する。
【0093】
通信部24は、各遊技機10と接続されており、各遊技機10から送信される稼動情報を受信してメインCPU21へ出力する他、遊技者が選択した通知方法に応じて、所定の制御信号又は音声信号をスピーカ30、予約者の携帯電話33、予約者に貸与した無線呼出し機へ送信する通信用ICにより構成している。
【0094】
表示制御回路25は、メインCPU21から入力される制御信号に基づいて、表示部5へ各種画像を表示させるための画像信号を生成して出力する映像表示用ICにより構成している。
【0095】
メインCPU21は、ROM22に記憶されている各種情報処理プログラムを実行することにより、遊技機10の予約を受付ける予約受付手段や、遊技機10の予約を行う予約処理制御手段等として機能する。
【0096】
ここで、予約受付装置1の制御部20(以下、単位「制御部20」という。)が実行する予約処理について、図8〜図11を参照して説明する。
【0097】
[メイン処理]
制御部20は、電源が投入されると、電源が切られるまでの間、図8に示すメイン処理を繰り返し実行する。
【0098】
このメイン処理において、制御部20は、図8に示すように、まず、遊技場に配設されている全ての遊技機の稼動状態を監視する稼動状態監視処理を実行する(ステップS01)。この稼動状態監視処理については、後に図9を参照して、具体的に説明する。
【0099】
次に、制御部20は、遊技機10の予約のための予約処理を実行し(ステップS02)、その後、処理をステップS01へ移す。この予約処理については、後に図10を参照して具体的に説明する。
【0100】
[稼動状態監視処理]
次に、制御部20がメイン処理中のステップS01で実行する稼動状態監視処理について、図9を参照して説明する。
【0101】
この稼動状態監視処理において、制御部20は、図9に示すように、まず、遊技機10から稼動情報を受信したか否かを判断し(ステップS11)、受信したと判断した場合(ステップS11:Yes)に、処理をステップS12へ移し、受信していないと判断した場合(ステップS11:No)に、この稼動状態監視処理を終了する。
【0102】
このとき、制御部20は、遊技機10から会員カードCが取出されたことを示す稼動情報を受信した場合には、その返信として、その稼動情報を送信してきた遊技機10に対して、その遊技機10が予約されているか否かを示す情報を送信する。
【0103】
ステップS12において制御部20は、ステップS11で受信した稼動情報に基づいて、RAM23内の所定領域に記憶している稼動情報を更新する処理を行い、その後、処理をステップS13へ移す。
【0104】
ここで更新する稼動情報は、各遊技機10に会員カードCが挿入されているか、会員カードCが取り除かれているかを示す情報等が含まれる。
【0105】
ステップS13において制御部20は、予約台に空きが発生したか否かを判断し、空きが発生したと判断した場合(ステップS13:Yes)に、処理をステップS14へ移し、空きが発生していないと判断した場合(ステップS13:No)に、この稼動状態監視処理を終了する。
【0106】
このとき、制御部20は、RAM23内に記憶している稼動情報と、予約情報とを参照して、予約されている遊技機10の中で、会員カードCが取り除かれてから所定時間(ここでは、5分間)が経過した遊技機10が存在した場合に、予約台に空きが発生したと判断する。また、このとき、制御部20は、所定時間(たとえば、五分間)以内に、同一の会員カードCが遊技機10の会員カード挿入口2に挿入された場合には、空きが発生していないと判断する。
【0107】
そして、ステップS14において制御部20は、ステップS13で空きが発生した遊技機10の予約者へ、その遊技機10が空いたことを通知する予約者への通知処理を行い、その後、この稼動状態監視処理を終了する。
【0108】
ただし、このステップS14において、制御部20は、予約者への通知処理を行った後、所定時間(たとえば、10分間)を越えても予約者が予約した遊技機10での遊技を開始しなかった場合には、RAM23の予約情報を更新して、その遊技機10の予約を解除し、新たな予約の受付を開始する処理を行う。
【0109】
この予約者への通知処理では、RAM23に記憶しているその予約者の予約情報を参照して、当該予約者が予め選択した通知方法により通知を行う。
【0110】
[予約処理]
次に、制御部20がメイン処理中のステップS02で実行する予約処理について、図10を参照して説明する。
【0111】
この予約処理において、制御部20は、図10に示すように、まず、カードユニット26が会員カードCを検知したか否かを判断し(ステップS21)、会員カードCを検知したと判断した場合(ステップS21:Yes)に、処理をステップS22へ移し、会員カードCを検知していないと判断した場合(ステップS21:No)に、この予約処理を終了する。
【0112】
ステップS22において制御部20は、会員カード挿入口2aに挿入された会員カードCから、その会員カードCに記憶されている特定情報を読み出して、RAM23内に記憶する特定情報読出し処理を行い、その後、処理をステップS23へ移す。
【0113】
ステップS23において制御部20は、ステップS22で読み出した遊技者の特定情報が遊技者の氏名を示す情報であったか否かの判断を行い、氏名を示す情報だけであったと判断した場合(ステップS23:Yes)に、処理をステップS24へ移し、氏名を示す情報以外に、その遊技者の携帯電話番号又は携帯電話のメールアドレスが含まれていたと判断した場合(ステップS23:No)に、処理をステップS26へ移す。
【0114】
ステップS24において制御部20は、表示部5に他の特定情報を遊技者に入力させるための特定情報入力画面を表示させる特定情報入力画面表示処理を行い、その後、処理をステップS25へ移す。
【0115】
次に、ステップS25において制御部20は、表示部5に特定情報入力画面の表示を開始してから所定時間(ここでは、30秒間)が経過したか否かの判断を行い、所定時間が経過したと判断した場合(ステップS25:Yes)に、処理をステップS26へ移し、所定時間が経過していないと判断した場合(ステップS25:No)に、所定時間が経過するまで、このステップS25の処理を繰り返し行う。このとき制御部20は、入力された特定情報をRAM23内に記憶するようにしている。
【0116】
次に、ステップS26において制御部は、遊技者からの予約を受付ける予約受付処理を実行し、その後、この予約処理を終了する。この予約受付処理については、次に、図11を参照して、具体的に説明する。
【0117】
[予約受付処理]
次に、制御部20が予約処理中のステップS26で実行する予約受付処理について、図11を参照して説明する。
【0118】
この予約受付処理において、制御部20は、図11に示すように、まず、表示部5に予約情報入力画面(図3参照。)を表示させる予約情報入力画面表示処理を行い(ステップS31)、その後、処理をステップS32へ移す。
【0119】
次に、ステップS32において制御部20は、遊技者による予約機種の選択が完了したか否かの判断を行い、機種選択が完了したと判断した場合(ステップS32:Yes)に、処理をステップS33へ移し、機種選択完了していないと判断した場合(ステップS32:No)に、機種選択が完了するまでの間このステップS32の処理を繰り返し行う。
【0120】
ただし、ここでは図示を省略しているが、このステップS32において、遊技者がキャンセルスイッチ6cを押圧操作した場合、制御部20は、この予約受付処理を終了する。
【0121】
ステップS33において制御部20は、遊技者による予約台番の入力が完了したか否かの判断を行い、台番の入力が完了したと判断した場合(ステップS33:Yes)に、処理をステップS34へ移し、台番の入力が完了していないと判断した場合(ステップS33:No)に、台番の入力が完了するまでの間このステップS33の処理を繰り返し行う。
【0122】
ただし、ここでは図示を省略しているが、このステップS33において、遊技者がキャンセルスイッチ6cを押圧操作した場合、制御部20は、この予約受付処理を終了する。
【0123】
ステップS34において制御部20は、RAM23に記憶している予約情報を参照して、遊技者により入力された台番に対応する遊技機10が既に他の遊技者に予約されている(予約済み)か否かの判断を行い、予約済みであると判断した場合(ステップS34:Yes)に、その遊技機10が既に予約済みであることを示す画像(図4(a)参照。)を表示部5させた後、処理をステップS31へ移し、予約済みでないと判断した場合(ステップS34:No)に、処理をステップS35へ移す。
【0124】
ステップS35において制御部20は、予約した遊技機10が空きになったときの遊技者への通知方法を選択させる通知方法選択画面(図4(b)参照。)を表示部5に表示させる通知方法選択画面表示処理を行い、その後、処理をステップS36へ移す。
【0125】
ステップS36において制御部20は、遊技者による通知方法の選択が完了したか否かの判断を行い、選択が完了したと判断した場合(ステップS36:Yes)に、処理をステップS37へ移し、選択が完了していないと判断した場合(ステップS36:No)に、通知方法の選択が完了するまでの間このステップS36の処理繰り返し行う。
【0126】
ただし、ここでは図示を省略しているが、このステップS36において、遊技者がキャンセルスイッチ6cを押圧操作した場合、制御部20は、この予約受付処理を終了する。
【0127】
ステップS37において制御部20は、ステップS32〜ステップS36までの処理により、遊技者が入力した予約情報をRAM23内に記憶する予約設定処理を実行し、その後、この予約受付処理を終了する。
【0128】
次に、遊技機10の制御部(図示略。)が実行する状態通知処理について、図12を参照して説明する。
【0129】
[状態通知処理]
遊技機10の制御部は、遊技の進行を行うメイン処理とは別に、自装置の稼動状態を予約受付装置1へ送信すると共に、自装置の予約状態を所定のタイミングで報知する状態通知処理を実行する。
【0130】
この状態通知処理において、遊技機10の制御部(以下、単に「制御部」という。)は、図12に示すように、まず、会員カード挿入口2への会員カードCの挿入を検知したか否かを判断する処理を行い(ステップS41)、会員カードCの挿入を検知したと判断した場合(ステップS41:Yes)に、処理をステップS42へ移し、会員カードCの挿入を検知していないと判断した場合(ステップS41:No)に、処理をステップS43へ移す。
【0131】
ステップS42において制御部は、会員カードCが会員カード挿入口2に挿入されたことを示す稼動情報を予約受付装置1へ送信する稼動情報送信処理を行い、その後、この状態通知処理を終了する。
【0132】
ステップS43において制御部は、会員カード挿入口2から会員カードCが取出されたことを検知したか否かを判断する処理を行い、会員カードCの取出しを検知したと判断した場合(ステップS43:Yes)に、処理をステップS44へ移し、会員カードCの取出しを検知していないと判断した場合(ステップS43:No)に、この状態通知処理を終了する。
【0133】
ステップS44において制御部は、会員カードCが会員カード挿入口2から取出されたことを示す稼動情報を1へ送信し、その後、処理をステップS45へ移す。
【0134】
このとき、制御部は、送信した稼動情報の返信として、予約受付装置1から自装置(遊技機10)が予約されているか否かの情報を受信する。
【0135】
ステップS45において制御部は、予約受付装置1から受信した情報に基づいて、自装置が予約されているか否かの判断を行い、予約されていると判断した場合(ステップS45:Yes)に、処理をステップS46へ移し、予約されていないと判断した場合(ステップS45:No)に、この状態通知処理を終了する。
【0136】
ステップS46において制御部は、自装置が予約されていること、及び、予約者へ空き台通知を行うまでの制限時間、又は、予約解除までの制限時間を報知する報知画像(図6参照。)を演出表示領域32に表示させる制御を行い、その後、この状態通知処理を終了する。
【0137】
以上の実施形態により、以下の遊技機予約システムが実現される。遊技場(たとえば、遊技場H)内に設置された複数の遊技機(たとえば、遊技機10)と、これら複数の遊技機とそれぞれ接続し、各遊技機において現在実行されている遊技が終了した後の次の遊技権利の予約を受け付ける予約受付手段(たとえば、制御部20)を備えた予約受付装置(たとえば、予約受付装置1)とを有する遊技機予約システムであって、前記各遊技機は、遊技者を特定する特定情報が記憶された会員カード(たとえば、会員カードC)を受け付けるカード受付手段(たとえば、会員カード挿入口2)と、このカード受付手段に設けられ、前記会員カードから特定情報を読取可能な読取手段(たとえば、カードリーダ)と、
を備え、前記予約受付装置は、前記予約受付手段により受け付けた予約情報を予約された遊技機の識別情報と共に記憶する予約情報記憶手段(たとえば、RAM23)と、この予約情報記憶手段に記憶された予約情報に基づいて予約処理を実行する予約処理制御手段(たとえば、制御部20)とを備え、前記予約処理制御手段は、所定の遊技機の前記カード受付手段が前記会員カードを受け付け中であり、かつ前記予約情報記憶手段に当該遊技機の予約情報が記憶されている場合、当該遊技機における新たな予約を受け付けることを禁じる制御(たとえば、ステップS34の処理)を実行する遊技機予約システム(たとえば、遊技機予約システムS)。
【0138】
前記予約受付装置(たとえば、予約受付装置1)は、予約者が所有する移動体通信端末(たとえば、携帯電話33、無線呼出し機34)へのアクセス情報である電話番号又はメールアドレスの入力手段(たとえば、表示部5、操作部6)と、前記移動体通信端末への通信手段(たとえば、通信部24)とをさらに備え、前記予約処理制御手段は、前記所定の遊技機のカード受付手段から会員カードが取り除かれたことを条件に、前記移動体通信端末に、予約された遊技機が空いたことを示す空席情報を送信する(たとえば、ステップS14の処理)遊技機予約システム(たとえば、遊技機予約システムS)。
【0139】
前記予約処理制御手段は、前記所定の遊技機のカード受付手段から会員カードが取り除かれてから所定時間(たとえば、5分間)以内に再度同じ会員カードが前記カード受付手段により受け付けられた場合、前記通信手段に対して、前記空席情報の送信を行わせないように制御する(たとえば、ステップS13の処理)遊技機予約システム(たとえば、遊技機予約システムS)。
【0140】
前記予約処理制御手段は、前記移動体通信端末に、予約された遊技機が空いたことを示す空席情報を送信して所定時間が経過したことを条件に、新たな予約受付を行う(たとえば、ステップS14の処理)遊技機予約システム(たとえば、遊技機予約システムS)。
【図面の簡単な説明】
【0141】
【図1】本実施形態に係る遊技機予約システムを示す説明図である。
【図2】本実施形態に係る遊技機を示す説明図である。
【図3】本実施形態に係る予約受付装置を示す説明図である。
【図4】本実施形態に係る予約受付装置の表示部に表示する予約情報入力画面、及び通知方法選択画面を示す説明図である。
【図5】本実施形態に係る遊技機予約システムによる通知方法を示す説明図である。
【図6】本実施形態に係る遊技機の演出表示領域32に表示する報知画面を示す説明図である。
【図7】本実施形態に係る予約受付装置の電気的構成を示す説明図である。
【図8】本実施形態に係る予約受付装置の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態に係る予約受付装置の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態に係る予約受付装置の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【図11】本実施形態に係る予約受付装置の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【図12】本実施形態に係る遊技機の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0142】
S 遊技機予約システム
1 予約受付装置
2、2a 会員カード挿入口
3 プリペイドカード挿入口
4 前面パネル
5 表示部
6 操作部
10 遊技機
20 制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技場内に設置された複数の遊技機と、
これら複数の遊技機とそれぞれ接続し、各遊技機において現在実行されている遊技が終了した後の次の遊技権利の予約を受け付ける予約受付手段を備えた予約受付装置と、
を有する遊技機予約システムであって、
前記各遊技機は、
遊技者を特定する特定情報が記憶された会員カードを受け付けるカード受付手段と、このカード受付手段に設けられ、前記会員カードから特定情報を読取可能な読取手段と、
を備え、
前記予約受付装置は、
前記予約受付手段により受け付けた予約情報を予約された遊技機の識別情報と共に記憶する予約情報記憶手段と、この予約情報記憶手段に記憶された予約情報に基づいて予約処理を実行する予約処理制御手段と、
を備え、
前記予約処理制御手段は、
所定の遊技機の前記カード受付手段が前記会員カードを受け付け中であり、かつ前記予約情報記憶手段に当該遊技機の予約情報が記憶されている場合、当該遊技機における新たな予約を受け付けることを禁じる制御を実行することを特徴とする遊技機予約システム。
【請求項2】
前記予約受付装置は、
予約者が所有する移動体通信端末へのアクセス情報である電話番号又はメールアドレスの入力手段と、
前記移動体通信端末への通信手段と、
をさらに備え、
前記予約処理制御手段は、
前記所定の遊技機のカード受付手段から会員カードが取り除かれたことを条件に、前記移動体通信端末に、予約された遊技機が空いたことを示す空席情報を送信することを特徴とする請求項1記載の遊技機予約システム。
【請求項3】
前記予約処理制御手段は、
前記所定の遊技機のカード受付手段から会員カードが取り除かれてから所定時間以内に再度同じ会員カードが前記カード受付手段により受け付けられた場合、前記通信手段に対して、前記空席情報の送信を行わせないように制御することを特徴とする請求項2記載の遊技機予約システム。
【請求項4】
前記予約処理制御手段は、
前記移動体通信端末に、予約された遊技機が空いたことを示す空席情報を送信して所定時間が経過したことを条件に、新たな予約受付を行うことを特徴とする請求項2又は3に記載の遊技機予約システム。
【請求項1】
遊技場内に設置された複数の遊技機と、
これら複数の遊技機とそれぞれ接続し、各遊技機において現在実行されている遊技が終了した後の次の遊技権利の予約を受け付ける予約受付手段を備えた予約受付装置と、
を有する遊技機予約システムであって、
前記各遊技機は、
遊技者を特定する特定情報が記憶された会員カードを受け付けるカード受付手段と、このカード受付手段に設けられ、前記会員カードから特定情報を読取可能な読取手段と、
を備え、
前記予約受付装置は、
前記予約受付手段により受け付けた予約情報を予約された遊技機の識別情報と共に記憶する予約情報記憶手段と、この予約情報記憶手段に記憶された予約情報に基づいて予約処理を実行する予約処理制御手段と、
を備え、
前記予約処理制御手段は、
所定の遊技機の前記カード受付手段が前記会員カードを受け付け中であり、かつ前記予約情報記憶手段に当該遊技機の予約情報が記憶されている場合、当該遊技機における新たな予約を受け付けることを禁じる制御を実行することを特徴とする遊技機予約システム。
【請求項2】
前記予約受付装置は、
予約者が所有する移動体通信端末へのアクセス情報である電話番号又はメールアドレスの入力手段と、
前記移動体通信端末への通信手段と、
をさらに備え、
前記予約処理制御手段は、
前記所定の遊技機のカード受付手段から会員カードが取り除かれたことを条件に、前記移動体通信端末に、予約された遊技機が空いたことを示す空席情報を送信することを特徴とする請求項1記載の遊技機予約システム。
【請求項3】
前記予約処理制御手段は、
前記所定の遊技機のカード受付手段から会員カードが取り除かれてから所定時間以内に再度同じ会員カードが前記カード受付手段により受け付けられた場合、前記通信手段に対して、前記空席情報の送信を行わせないように制御することを特徴とする請求項2記載の遊技機予約システム。
【請求項4】
前記予約処理制御手段は、
前記移動体通信端末に、予約された遊技機が空いたことを示す空席情報を送信して所定時間が経過したことを条件に、新たな予約受付を行うことを特徴とする請求項2又は3に記載の遊技機予約システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−247374(P2009−247374A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−94913(P2008−94913)
【出願日】平成20年4月1日(2008.4.1)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月1日(2008.4.1)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】
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