説明

遊技機

【課題】扉部材開放検出スイッチへの不正操作を低減できる遊技機を提供する。
【解決手段】不正行為者が外枠と遊技機本体部との隙間に不正具をさし入れたとしても、扉開放検出スイッチ630のスイッチ部631の周囲箇所に設けられた侵入阻止部材632によって不正具のスイッチ部631への侵入を低減でき、不正具でスイッチ部631が不正に押下されることを低減でき、スイッチ部631を不正具で押下したままで遊技機本体部を開放することを困難にできる。そして、スイッチ部631が押下されていない状態で遊技機本体部を開放すると、遊技機本体部の開放がホールコンピュータに知らされ、ホールコンピュータでは当該遊技機1の遊技機本体部の開放が報知される。その結果、扉開放検出スイッチ630への不正操作を低減できる遊技機を提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、遊技球を使用するパチンコ機、メダルまたは遊技球使用の回胴遊技機などの各種の遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技機の代表例として例えばパチンコ機がある。このパチンコ機は、例えば、当該パチンコ機の外殻を形成し遊技場(ホール)の遊技島に固定される外枠と、この外枠の正面視での左端側を開閉軸として当該外枠に対して開閉可能に支持される内枠と、この内枠の略中央に形成された開口に遊技領域が位置するように当該内枠に取り付けられる遊技盤と、内枠の正面視での左端側を開閉軸として当該内枠に対して開閉可能に支持され、遊技領域を視認するための視認窓を有する前面扉とを備えている。
【0003】
また、このパチンコ機は、前面扉の開放を検出する前面扉開放検出スイッチを備えている。前面扉が開放されて前面扉開放検出スイッチで前面扉の開放が検出されると、その検出信号が遊技場内に設置されたホールコンピュータに伝達され、このホールコンピュータのディスプレーに当該パチンコ機の前面扉が開放状態である旨の表示がなされたり、ランプが点灯、点滅されたり、あるいはブザーが鳴らされること等によって報知される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−43202号公報(第7−11頁,第7−9図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来のパチンコ機では、例えば、不正行為者は前面扉(扉部材)と外枠との隙間に不正具をさし入れて、この不正具で前面扉開放検出スイッチを押えた状態のままで前面扉を開放し、当該パチンコ機の内部等に素早く不正行為を施した後に前面扉を閉じ、さし入れていた不正具を引き抜いて前面扉開放検出スイッチの押えを解除するという不正が行われるおそれがある。この場合には、前面扉が開放されても不正具で前面扉開放検出スイッチが押えられたままとなっているので、ホールコンピュータには前面扉の開放を示す信号が伝達されないし、ホールコンピュータでは当該遊技機の前面扉の開放報知がされない。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、扉部材開放検出スイッチへの不正操作を低減できる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、
本体枠と、この本体枠の前面側に設けられて当該本体枠に対して開閉可能に支持される扉部材と、を備えた遊技機において、
前記扉部材の開放を検出する扉部材開放検出スイッチを備え、
前記扉部材開放検出スイッチは、前記扉部材を閉じた状態で前記本体枠または前記扉部材で押下されるスイッチ部を備え、前記スイッチ部が押下されることで前記扉部材の閉鎖を検出し、前記スイッチ部の押下が解除されることで前記扉部材の開放を検出するものであり、
前記扉部材開放検出スイッチをそのスイッチ部の押下方向視した状態で当該スイッチ部の押下方向周り箇所に侵入阻止手段
を備えていることを特徴とするものである。
【0008】
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、遊技機は、本体枠と、この本体枠の前面側に設けられて当該本体枠に対して開閉可能に支持される扉部材とを備えている。扉部材開放検出スイッチは、扉部材の開放を検出する。そして、この扉部材開放検出スイッチは、扉部材を閉じた状態で本体枠または扉部材で押下されるスイッチ部を備え、このスイッチ部が押下されることで扉部材の閉鎖を検出し、スイッチ部の押下が解除されることで扉部材の開放を検出するものである。さらに、扉部材開放検出スイッチをそのスイッチ部の押下方向視した状態で当該スイッチ部の周囲箇所に、侵入阻止手段が備えられている。
【0009】
したがって、不正行為者が本体枠と扉部材との隙間に不正具をさし入れたとしても、扉部材開放検出スイッチのスイッチ部の周囲箇所に設けられた侵入阻止手段によって不正具のスイッチ部への侵入を低減でき、不正具でスイッチ部が不正に押下されることを低減でき、スイッチ部を不正具で押下したままで扉部材を開放することを困難にできる。そして、スイッチ部が押下されていない状態で扉部材を開放すると、扉部材の開放がホールコンピュータに知らされ、ホールコンピュータでは当該遊技機の扉部材の開放が報知される。
【0010】
その結果、扉部材開放検出スイッチへの不正操作を低減できる遊技機を提供することができる。
【発明の効果】
【0011】
この発明に係る遊技機によれば、不正行為者が本体枠と扉部材との隙間に不正具をさし入れたとしても、扉部材開放検出スイッチのスイッチ部の周囲箇所に設けられた侵入阻止手段によって不正具のスイッチ部への侵入を低減でき、不正具でスイッチ部が不正に押下されることを低減でき、スイッチ部を不正具で押下したままで扉部材を開放することを困難にできる。そして、スイッチ部が押下されていない状態で扉部材を開放すると、扉部材の開放がホールコンピュータに知らされ、ホールコンピュータでは当該遊技機の扉部材の開放が報知される。その結果、扉部材開放検出スイッチへの不正操作を低減できる遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施の形態における遊技機の全体を示す斜視図である。
【図2】遊技機の正面図である。
【図3】遊技機の内部開放状態を示す斜視図である。
【図4】遊技機の内部開放状態を示す斜視図である。
【図5】遊技機の背面図である。
【図6】(a)は遊技機本体部を背面側から見た図、(b),(c)はドアブロックに対する遊技盤ブロックと払出ブロックの開放動作状況を示す図である。
【図7】ドアブロックを前方から見た分解斜視図である。
【図8】ドアブロック4を後方から見た分解斜視図である。
【図9】ドアブロックを構成する前扉体と背面枠とを分離してそれらを前方から見た斜視図である。
【図10】ドアブロックを構成する前扉体と背面枠とを分離してそれらを後方から見た斜視図である。
【図11】受皿ブロックの斜視図である。
【図12】遊技盤ブロックの後方斜視図である。
【図13】遊技盤ブロックの分解斜視図である。
【図14】前面枠体およびベース板とリール装置との斜視図である。
【図15】払出ブロックの斜視図である。
【図16】払出ブロックの背面図である。
【図17】ドアブロックの左側面の上部箇所を示す部分斜視図である。
【図18】侵入阻止部材の分解斜視図である。
【図19】(a)は、ドアブロックの背面枠の裏面下部箇所を概ね裏面視した一部破断図であり、(b)は、その(a)での投入球通路部分の一部破断図である。
【図20】背面枠の投入球通路部分を示す一部破断斜視図である。
【図21】背面枠の投入球通路の分解斜視図である。
【図22】背面枠の下部箇所を示す一部裏面図である。
【図23】図22に示した背面枠のA−A線断面図である。
【図24】ドアブロックの背面枠の裏面右下部箇所を示す一部破断斜視図である。
【図25】ドアブロック中継端子板ユニットの分解斜視図である。
【図26】(a)は受皿ブロックの平面図であり、(b)は受皿ブロックの底面図である。
【図27】受皿ブロックの分解斜視図である。
【図28】遊技主要ブロック5の正面側左上箇所のロック部材627を示す部分斜視図である。
【図29】払出ブロックの分解斜視図である。
【図30】(a)は、払出装置の開閉カバーを閉じた状態を示す一部斜視図であり、(b)は、払出装置の開閉カバーを開いた状態を示す一部斜視図である。
【図31】(a)は、サブ制御装置のケース台を閉じた状態を示す斜視図であり、(b)は、サブ制御装置のケース台を開いた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書は、次のような遊技機に係る発明も開示している。
【0014】
(1) 請求項1に記載の遊技機において、
前記扉部材は、その一辺側を開閉回動軸として前記本体枠に対して片開き自在となっており、前記一辺側に当たる側辺の所定箇所に前記扉部材開放検出スイッチを備え、
前記本体枠は、その内面の所定箇所が、前記扉部材が閉じた状態において前記扉部材開放検出スイッチの前記スイッチ部に当接することで当該スイッチ部を押下するようになっている
ことを特徴とする遊技機。
【0015】
前記(1)に記載の発明によれば、扉部材は、その一辺側を開閉回動軸として本体枠に対して片開き自在となっており、当該一辺側に当たる側辺の所定箇所に扉部材開放検出スイッチを備えている。本体枠は、その内面の所定箇所が、扉部材が閉じた状態において扉部材開放検出スイッチのスイッチ部に当接することで当該スイッチ部を押下するようになっている。したがって、扉部材を閉じた状態において、扉部材の両辺のうちで開閉回動軸の存する側の側辺に設けられた扉部材開放検出スイッチのスイッチ部が本体枠の内面に当接することで当該スイッチ部が押下されるというタイプの遊技機においても、前述の請求項1と同様に扉部材開放検出スイッチへの不正操作を低減できる。
【0016】
(2) 前記(1)に記載の遊技機において、
前記侵入阻止手段は、前記スイッチ部の方への侵入を阻む返し突起部を有する平板状の金属製部材を備えている
ことを特徴とする遊技機。
【0017】
前記(2)に記載の発明によれば、侵入阻止手段は、前記スイッチ部の方への侵入を阻む返し突起部を有する平板状の金属製部材を備えているので、不正行為者が本体枠と扉部材との隙間に不正具をさし入れたとしても、扉部材開放検出スイッチのスイッチ部の周囲箇所に設けられた侵入阻止手段の返し突起部によって不正具のスイッチ部への侵入を低減でき、不正具でスイッチ部が不正に押下されることを低減でき、スイッチ部を不正具で押下したままで扉部材を開放することを困難にできる。
【0018】
(3) 前記(2)に記載の遊技機において、
前記侵入阻止手段は、前記金属製部材の裏面側に平板状の弾性部材を備え、前記弾性部材の一方の面に前記金属製部材の裏面側が貼り付けられ、かつ、前記弾性部材の他方の面を前記扉部材の一辺側に当たる側辺で前記スイッチ部の押下方向周りの所定箇所に貼り付けられて構成されている
ことを特徴とする遊技機。
【0019】
前記(3)に記載の発明によれば、侵入阻止手段は、金属製部材の裏面側に平板状の弾性部材を備え、この弾性部材の一方の面に金属製部材の裏面側が貼り付けられ、かつ、弾性部材の他方の面を扉部材の一辺側に当たる側辺でスイッチ部の押下方向周りの所定箇所に貼り付けられて構成されているので、侵入阻止手段への衝撃を弾性部材で吸収でき、運搬時等の侵入阻止手段の損傷を低減できる。
【0020】
(4) 前記(3)に記載の遊技機において、
前記金属製部材は、その一部が、前記扉部材の一辺側に当たる側辺で前記扉部材開放検出スイッチと当該扉部材の前面側との間の箇所である第1箇所に位置するように設けられ、かつ、前記返し突起部のうちの少なくとも一つが前記第1箇所に位置するように設けられている
ことを特徴とする遊技機。
【0021】
前記(4)に記載の発明によれば、金属製部材は、その一部が、扉部材の一辺側に当たる側辺で扉部材開放検出スイッチと当該扉部材の前面側との間の箇所である第1箇所に位置するように設けられ、かつ、返し突起部のうちの少なくとも一つが第1箇所に位置するように設けられているので、不正行為者が扉部材の前面から本体枠と扉部材との隙間に不正具をさし入れたとしても、侵入阻止手段の金属製部材での第1箇所の返し突起部によって不正具の扉部材開放検出スイッチへの侵入を低減でき、不正具でスイッチ部が不正に押下されることを低減でき、スイッチ部を不正具で押下したままで扉部材を開放することを困難にできる。
【0022】
(5) 前記(4)に記載の遊技機において、
前記扉部材は、その裏面側で開閉自在な裏面側部材を当該開閉自在に軸支するための軸受部材を備え、
前記軸受部材は、前記裏面側部材に対して開閉自在に嵌合される一対の嵌合部と、この両嵌合部を繋ぐ板部とを備え、
さらに、前記軸受部材は、前記扉部材の一辺側に当たる側辺における前記スイッチ部の押下方向周り箇所のうちで前記扉部材開放検出スイッチと当該扉部材の裏面側との間の箇所である第2箇所に、前記板部が位置するように設けられており、
前記板部での前記扉部材の側辺側の所定箇所に平板状の弾性部材を備えている
ことを特徴とする遊技機。
【0023】
前記(5)に記載の発明によれば、扉部材は、その裏面側で開閉自在な裏面側部材を当該開閉自在に軸支するための軸受部材を備えている。軸受部材は、裏面側部材に対して開閉自在に嵌合される一対の嵌合部と、この両嵌合部を繋ぐ板部とを備えている。さらに、軸受部材は、扉部材の一辺側に当たる側辺におけるスイッチ部の押下方向周り箇所のうちで扉部材開放検出スイッチと当該扉部材の裏面側との間の箇所である第2箇所に、板部が位置するように設けられている。また、板部での扉部材の側辺側の所定箇所に平板状の弾性部材を備えている。したがって、軸受部材への衝撃を弾性部材で吸収でき、運搬時等の軸受部材の損傷を低減できる。また、不正行為者が遊技機の裏面から不正具をさし入れたとしても、侵入阻止手段の軸受部材上の弾性部材によって不正具の扉部材開放検出スイッチへの侵入を低減でき、不正具でスイッチ部が不正に押下されることを低減でき、スイッチ部を不正具で押下したままで扉部材を開放することを困難にできる。
【0024】
なお、本明細書は、次のような遊技機に係る発明も開示している。つまり、遊技媒体を案内する案内通路を複数本独立して有する案内通路部材への不正行為を低減できる遊技機に係る発明も開示している。
【0025】
(6) 遊技媒体を使用する遊技機において、
遊技媒体を案内する案内通路を複数本独立して有する樹脂成型品である案内通路部材を備え、
前記複数本の案内通路間に金属製の介装部材を備えている
ことを特徴とする遊技機。
【0026】
前記(6)に記載の発明によれば、遊技媒体を使用する遊技機は、遊技媒体を案内する案内通路を複数本独立して有する樹脂成型品である案内通路部材を備えており、この複数本の案内通路間に金属製の介装部材を備えているので、一の案内通路の所定箇所から他の案内通路に向けて不正な熱した部材を押し当てて溶かして不正な孔を開けることで一の案内通路と他の案内通路とを不正に連通しようとしても、それらの案内通路間の金属製の介装部材によって不正な孔を開けることを防止でき、案内通路同士を不正に連通する不正行為を防止できる。
【0027】
(7) 前記(6)に記載の遊技機において、
前記案内通路部材は、当該遊技機側に遊技媒体を回収する回収用案内通路と、前記回収用案内通路下に設けられた、遊技者側に遊技媒体を返却する返却用案内通路とを備え、
前記介装部材は、前記回収用案内通路と前記返却用案内通路との間に設けられている
ことを特徴とする遊技機。
【0028】
前記(7)に記載の発明によれば、案内通路部材は、遊技機側に遊技媒体を回収する回収用案内通路と、この回収用案内通路下に設けられた、遊技者側に遊技媒体を返却する返却用案内通路とを備えている。介装部材は、回収用案内通路と返却用案内通路との間に設けられている。したがって、回収用案内通路の所定箇所から返却用案内通路に向けて不正な熱した部材を押し当てて溶かして不正な孔を開けることで回収用案内通路と返却用案内通路とを不正に連通し、本来回収されるべき遊技媒体を不正に返却させようとしても、回収用案内通路と返却用案内通路との間の金属製の介装部材によって不正な孔を開けることを防止でき、回収用案内通路から返却用案内通路への不正な連通孔を通して不正に遊技媒体の返却を受けるという不正行為を防止できる。
【0029】
(8) 前記(7)に記載の遊技機において、
前記介装部材は、平面板部とこの平面板部の両端を同一方向に折り曲げた両折り曲げ片とを備えた側面視でコの字形状のものであり、その両折り曲げ片を、前記返却用案内通路の方に向け、かつ、前記返却用案内通路内で当該案内方向に沿うようにするとともに、前記折り曲げ片の長さを遊技媒体よりも大きくしたものである
ことを特徴とする遊技機。
【0030】
前記(8)に記載の発明によれば、介装部材は、平面板部とこの平面板部の両端を同一方向に折り曲げた両折り曲げ片とを備えた側面視でコの字形状のものであり、その両折り曲げ片を、返却用案内通路の方に向け、かつ、返却用案内通路内で当該案内方向に沿うようにするとともに、折り曲げ片の長さを遊技媒体よりも大きくしたものである。したがって、介装部材をその両折り曲げ片を返却用案内通路に向けて置くだけで、回収用案内通路と返却用案内通路とを仕切ることができ、当然に介装部材の平面板部と返却用案内通路との間を回収用の遊技媒体が通過できる。
【0031】
(9) 前記(7)または(8)に記載の遊技機において、
本体枠と、この本体枠の前面側に設けられて当該本体枠に対して開閉可能に支持される扉部材と、この扉部材の裏面側で当該扉部材に対して開閉可能に支持される裏面側部材とを備え、
前記案内通路部材は、前記扉部材の裏面側に設けられ、前記裏面側部材を前記扉部材に対して閉じた状態において当該裏面側部材の一部の下面箇所が載置される被載置部と、前記裏面側部材を閉じる際に当該裏面側部材の前記下面箇所を前記被載置部に案内する傾斜案内片とを備えている
ことを特徴とする遊技機。
【0032】
前記(9)に記載の発明によれば、本体枠と、この本体枠の前面側に設けられて当該本体枠に対して開閉可能に支持される扉部材と、この扉部材の裏面側で当該扉部材に対して開閉可能に支持される裏面側部材とを備えている。案内通路部材は、扉部材の裏面側に設けられ、裏面側部材を扉部材に対して閉じた状態において当該裏面側部材の一部の下面箇所が載置される被載置部と、裏面側部材を閉じる際に当該裏面側部材の下面箇所を被載置部に案内する傾斜案内片とを備えている。したがって、裏面側部材を閉じる際に案内通路部材の傾斜案内片によって裏面側部材の下面箇所が案内通路部材の被載置部に案内されて、この裏面側部材を閉じることができ、裏面側部材を無理なく閉じることができる。
【0033】
(10) 前記(9)に記載の遊技機において、
前記案内通路部材は、前記回収用案内通路の下流側でその上方箇所に、閉状態の前記裏面側部材に対向する方向に開口した開口部を備え、前記開口部の開口面は平面状としている
ことを特徴とする遊技機。
【0034】
前記(10)に記載の発明によれば、案内通路部材は、回収用案内通路の下流側でその上方箇所に、閉状態の前記裏面側部材に対向する方向に開口した開口部を備え、この開口部の開口面は平面状としているので、開口部の側面箇所には不正行為に用いられるまたはその可能性のある隙間などを排除している。つまり、開口部の側面箇所の一部が切り欠かれた切欠部を排除しているので、不正行為を抑止する隙間対策になる。
【0035】
なお、本明細書は、次のような遊技機に係る発明も開示している。つまり、遊技に関する所定の制御を行う制御基板の裏面側に不正な制御基板などを仕込むことによる不正行為を低減できる遊技機に係る発明も開示している。
【0036】
(11) 遊技に関する所定の制御を行う制御基板と、前記制御基板が装着される被装着体とを備えた遊技機において、
前記被装着体は、前記制御基板が装着される装着面の所定箇所に、前記装着面から当該装着された前記制御基板に向かって突出したリブを備えている
ことを特徴とする遊技機。
【0037】
前記(11)に記載の発明によれば、遊技に関する所定の制御を行う制御基板と、この制御基板が装着される被装着体とを備え、この被装着体は、制御基板が装着される装着面の所定箇所に、その装着面から当該装着された制御基板に向かって突出したリブを備えているので、被装着体と、その被装着体に装着された制御基板との間に、不正な制御基板などが仕込まれるようなスペースを低減することができ、制御基板の裏面側に不正な制御基板などを仕込むという不正行為を低減できる。
【0038】
(12) 前記(11)に記載の遊技機において、
本体枠と、この本体枠の前面側に設けられて当該本体枠に対して開閉可能に支持される扉部材とを備え、
前記被装着体は、前記扉部材の裏面側に装着され、その装着状態においての所定箇所が、配線を束ねる結束部材の係止爪を前記扉部材の係止穴に係止させることで当該扉部材に取り付けられており、
前記結束部材を前記扉部材から取り外す際には、前記係止爪が破壊される
ことを特徴とする遊技機。
【0039】
前記(12)に記載の発明によれば、本体枠と、この本体枠の前面側に設けられて当該本体枠に対して開閉可能に支持される扉部材とを備えている。被装着体は、扉部材の裏面側に装着され、その装着状態においての所定箇所が、配線を束ねる結束部材の係止爪を扉部材の係止穴に係止させることで当該扉部材に取り付けられている。また、結束部材を扉部材から取り外す際には、係止爪が破壊される。したがって、被装着体を扉部材から取り外してこの被装着体の裏面側に不正物を仕込んだとしても、結束部材が破壊されているので、再使用することができず、不正物を仕込んだ被装着体を扉部材に再装着することができ、不正行為を低減できる。
【0040】
なお、本明細書は、次のような遊技機に係る発明も開示している。つまり、払い出された遊技球を貯留しその遊技球を投入装置へ案内する上皿本体の裏面側に不正な制御基板などを仕込むことによる不正行為を低減できる遊技機に係る発明も開示している。
【0041】
(13) 払い出された遊技球を貯留しその遊技球を投入装置へ案内する上皿本体を備えた遊技機において、
前記上皿本体は、その裏面側に装着され、所定の配線を収容する収容体を備え、
前記収容体は、前記上皿本体が装着される装着面の所定箇所に、前記装着面から当該装着された前記上皿本体に向かって突出したリブを備えている
ことを特徴とする遊技機。
【0042】
前記(13)に記載の発明によれば、払い出された遊技球を貯留しその遊技球を投入装置へ案内する上皿本体を備え、この上皿本体は、その裏面側に装着され、所定の配線を収容する収容体を備え、この収容体は、上皿本体が装着される装着面の所定箇所に、装着面から当該装着された上皿本体に向かって突出したリブを備えているので、収容体と、その収容体に装着された上皿本体との間に、不正な制御基板などが仕込まれるようなスペースを低減することができ、上皿本体の裏面側に不正な制御基板などを仕込むという不正行為を低減できる。
【0043】
(14) 前記(13)に記載の遊技機において、
前記収容体は、その底面に近い側に前記配線を通す案内樋を備えている
ことを特徴とする遊技機。
【0044】
前記(14)に記載の発明によれば、収容体は、その底面に近い側に配線を通す案内樋を備えている。つまり、上皿本体から離れた位置に案内樋を備えているので、上皿本体の上面側を流下する遊技球からのノイズの影響を低減できる。
【0045】
なお、本明細書は、次のような遊技機に係る発明も開示している。つまり、扉部材の裏面側に裏面側部材を閉状態に固定する固定具の固定精度を向上できる遊技機に係る発明も開示している。
【0046】
(15) 本体枠と、この本体枠の前面側に設けられて当該本体枠に対して開閉可能に支持される扉部材と、この扉部材の裏面側で当該扉部材に対して開閉可能に支持される裏面側部材とを備えた遊技機において、
前記扉部材は、鉤部を有する鉤金具を備え、
前記裏面側部材は、前記扉部材の裏面側に前記裏面側部材を閉状態に固定するロック部材を備え、
前記ロック部材は、操作を受けることでロック位置と非ロック位置とに変更される操作部と、前記操作部の位置変更に伴って進退する係止部とを備え、前記操作部を非ロック位置にすることで前記係止部が前記鉤部から外れた後退位置に位置し、前記係止部の前記鉤部への係止が解除され、前記操作部をロック位置にすることで前記係止部が前記鉤部に入った進出位置に位置し、前記係止部の前記鉤部への係止がなされ、
前記鉤金具は、その先端側で前記裏面側部材に向かう方向に延出した延出部を備えている
ことを特徴とする遊技機。
【0047】
前記(15)に記載の発明によれば、裏面側部材を扉部材に対して閉じる際には、ロック部材の操作部を非ロック位置にしてからこの裏面側部材を閉じる。そして、ロック部材の操作部をロック位置にして当該ロック部材の係止部を鉤部に入れて、係止部の鉤部への係止、つまり、ロック部材による裏面側部材の固定がなされる。仮に、ロック部材の操作部をロック位置としたままで裏面側部材を閉じようとした場合には、鉤金具の先端側の延出部がロック部材の係止部に当たり、裏面側部材がそれ以上閉まらないことから、ロック部材によるロックがされていない状態で裏面側部材が閉状態となることがない。つまり、扉部材の裏面側に裏面側部材を閉状態に固定する固定具の固定精度を向上できる。
【0048】
なお、本明細書は、次のような遊技機に係る発明も開示している。つまり、払出装置の球抜きレバーが誤って球抜き許可位置になることを防止できる遊技機に係る発明も開示している。
【0049】
(16) 本体枠と、この本体枠の前面側に設けられて当該本体枠に対して開閉可能に支持される扉部材と、この扉部材の裏面側で当該扉部材に対して開閉可能に支持される裏面側部材とを備えた遊技機において、
前記裏面側部材は、前記扉部材と対向する面とは反対側である裏面側に、所定の払出信号に基づいて所定数の遊技球を払い出す払出装置を備え、
前記払出装置は、その所定面に球抜きレバーを備え、前記球抜きレバーを球抜き許可位置にすることで当該払出装置から強制的に遊技球が球抜きされ、前記球抜きレバーを球抜き不許可位置にすることで当該払出装置による強制的な遊技球の球抜きが禁止され、
さらに、前記払出装置は、前記球抜きレバーを少なくとも覆う開閉可能な開閉カバーを備えている
ことを特徴とする遊技機。
【0050】
前記(16)に記載の発明によれば、裏面側部材は、扉部材と対向する面とは反対側である裏面側に、所定の払出信号に基づいて所定数の遊技球を払い出す払出装置を備えている。払出装置は、その所定面に球抜きレバーを備え、球抜きレバーを球抜き許可位置にすることで当該払出装置から強制的に遊技球が球抜きされ、球抜きレバーを球抜き不許可位置にすることで当該払出装置による強制的な遊技球の球抜きが禁止される。さらに、払出装置は、球抜きレバーを少なくとも覆う開閉可能な開閉カバーを備えているので、何らかの部材が球抜きレバーに引っ掛って誤って操作されることを防止でき、球抜きレバーを固定できる。
【0051】
(17) 前記(16)に記載の遊技機において、
前記開閉カバーは、その閉状態において前記球抜きレバーを球抜き不許可位置に固定するための固定窓を備えている
ことを特徴とする遊技機。
【0052】
前記(17)に記載の発明によれば、開閉カバーは、その閉状態において球抜きレバーを球抜き不許可位置に固定するための固定窓を備えているので、開閉カバーで球抜きレバーを覆った状態のままでは球抜きレバーを球抜き不許可位置に固定でき、開閉カバーを開状態にしなければ球抜きレバーを球抜き許可位置にできないことから、何らかの部材が球抜きレバーに引っ掛って球抜き許可位置となることを防止できる。
【0053】
なお、本明細書は、次のような遊技機に係る発明も開示している。つまり、遊技に関する所定の制御を行う制御基板を被包した収納ケースの裏面側に不正な制御基板などを仕込むことによる不正行為を低減できる遊技機に係る発明も開示している。
【0054】
(18) 遊技に関する所定の制御を行う制御基板を被包した収納ケースと、前記収納ケースが取り付けられる被取付部材とを備えた遊技機において、
前記収納ケースは、前記被取付部材に対して片開き自在に軸支されている
ことを特徴とする遊技機。
【0055】
前記(18)に記載の発明によれば、遊技に関する所定の制御を行う制御基板を被包した収納ケースと、この収納ケースが取り付けられる被取付部材とを備え、収納ケースは、被取付部材に対して片開き自在に軸支されているので、収納ケースを片開きしてその裏面側あるいは被取付部材を目視確認でき、収納ケースと被取付部材との間に、不正な制御基板などが仕込まれることを低減でき、収納ケースの裏面側に不正な制御基板などを仕込むという不正行為を低減できる。
【0056】
(19) 請求項1に記載の遊技機、または、前記(1)から(5)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする遊技機。
【0057】
前記(19)に記載の遊技機によれば、扉部材開放検出スイッチへの不正操作を低減できるパチンコ機を提供できる。なお、パチンコ機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて遊技用媒体としての球を所定の遊技領域に発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(または作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報(図柄等)が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞手段(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
【0058】
(20) 請求項1に記載の遊技機、または、前記(1)から(5)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機。
【0059】
前記(20)に記載の遊技機によれば、扉部材開放検出スイッチへの不正操作を低減できるスロットマシンを提供できる。なお、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技用媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0060】
(21) 請求項1に記載の遊技機、または、前記(1)から(5)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機。
【0061】
前記(21)に記載の遊技機によれば、扉部材開放検出スイッチへの不正操作を低減できる、パチンコ機とスロットマシンとを融合させたものを提供できる。なお、この融合させたものの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する識別情報変動表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技用媒体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
【0062】
(22) 請求項1に記載の遊技機、または、前記(1)から(5)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記遊技機は、遊技者による始動操作に基づいて、複数の図柄を外周面に付した回転体の回転を開始させることで図柄の可変表示を開始し、前記回転体の回転停止時の図柄表示態様が所定の表示態様である場合に遊技球の払い出しが行われることを特徴とする遊技球使用の回胴遊技機。
【0063】
前記(22)に記載の遊技機によれば、扉部材開放検出スイッチへの不正操作を低減できる、遊技球使用の回胴遊技機を提供できる。
【0064】
以下に、本発明の遊技機(例えば、遊技球を遊技媒体として用いて遊技を行う、遊技球使用回胴遊技機)の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0065】
実施例の遊技機を、図面に基づいて詳細に説明する。実施例の遊技機1は、遊技に際して所定数の遊技媒体(遊技価値)としての遊技球(例えばパチンコ機と同様の遊技球:パチンコ球)の取込を必要とし、所定条件が成立した場合には複数の遊技球、場合によっては大量の遊技球が払い出されるよう構成されている遊技球使用の回胴遊技機である。本遊技機1には、遊技ホール等においてパチンコ機と共通の遊技球供給システムから遊技球の供給がなされるようになっており、パチンコ機が設置される既存の島設備(パチンコ島)に本遊技機を設置することが可能となっている。つまり、上記のパチンコ機用の島設備を特段に変更することなく、当該島設備に設置されていたパチンコ機に替えて、本遊技機1(遊技球使用の回胴遊技機)を設置することができる。
【0066】
まず、遊技機1の外観構成及び内部構造の概略を説明する。ここで、図1は遊技機1の全体を示す斜視図、図2は遊技機1の正面図、図3は及び図4は遊技機1の内部開放状態を示す斜視図、図5は遊技機1の背面図である。なお以下の説明においては、特に注記しない限りは、遊技機1の正面から見た状態を基準として左右上下などの方向を記載することとする。
【0067】
遊技機1は、図1,3に示すように、本体枠としての外枠2と、この外枠2に対して前方に片開き可能に取り付けられた遊技機本体部3とを有する。
【0068】
外枠2は、図1〜3に示すように、木製の板材を四辺に連結し構成されるものであって、全体として矩形状をなしている。本遊技機1を遊技ホールに設置する際には、外枠2が島設備に取り付け固定される。なお、外枠2を合成樹脂やアルミニウム等の金属によって構成することも可能である。図3等では隠れて図示されていないが、外枠2を構成する四辺の板材のうち右辺の板材には、その内側上下2箇所に、後述するドアブロック4に設けた施錠装置120(鉤金具123等を備える)を係止するための鉤受け部2a(図3参照)が設けられている。
【0069】
遊技機本体部3は、図4に示すように、扉体ユニットであるドアブロック4と、このドアブロック4の背面側に設けられた遊技主要ブロック5とに大別される。以下に、ドアブロック4と遊技主要ブロック5とをその順に説明する。
【0070】
図4に示すように、ドアブロック4には上下2箇所にヒンジ金具8が設けられており、このヒンジ金具8と外枠2側の上下2箇所の支持金具9とにより、ドアブロック4(遊技機本体部3)が外枠2に対して開閉可能に支持されている。この場合、遊技機1を正面から見て左側に開閉軸線が設けられる構成となっており、遊技機本体部3は正面から見て右側を開閉先端部として開放される。外枠2に対して遊技機本体部3が閉じた状態では、ドアブロック4の外周縁部の背面が外枠2の前面に当接するようになっている。
【0071】
また、図4に示すように、ドアブロック4は、その背面側下部に、球受皿ユニットである受皿ブロック10が着脱可能に取り付けられている。
【0072】
続いて、遊技主要ブロック5について説明する。この遊技主要ブロック5は、図4に示すように、絵柄表示ユニットである遊技盤ブロック6と、遊技球の払出ユニットである払出ブロック7とから構成されている。
【0073】
具体的には、遊技盤ブロック6は、図4に示すように、ドアブロック4の背面側において受皿ブロック10の上方で片開き自在に取り付けられ、更に遊技盤ブロック6の背面側を覆うようにして払出ブロック7が取り付けられている。この遊技盤ブロック6と払出ブロック7とは、ドアブロック4の一端側(背面視で右端側)を開閉軸としてそれぞれ片開き自在に支持されている。つまり、遊技主要ブロック5(遊技盤ブロック6と払出ブロック7とからなる)は、外枠2に対してドアブロック4と一体で片開き自在となるとともに、ドアブロック4に対して遊技盤ブロック6と払出ブロック7とが各々個別に片開き自在となる構造を有する。
【0074】
また、図3,図5に示すように、払出ブロック7は、その背面側下部に、払出制御装置157と電源装置156とが当該背面視で左から順に横並びに取り付けられている。
【0075】
詳しくは、電源装置156は、電源基板(図示省略)と、この電源基板を収容する基板ボックス156aとを備えている。この基板ボックス156aは、例えば合成樹脂材料にて成形されており、特に内部(電源基板)を視認可能とすべく透明ボックスとされている。
【0076】
また、払出制御装置157は、払出制御基板(図示省略)と、この払出制御基板を収容する基板ボックス157aとを備えている。この基板ボックス157aは、例えば合成樹脂材料にて成形されており、特に内部(払出制御基板)を視認可能とすべく透明ボックスとされている。
【0077】
ここで、遊技機本体部3を構成する上記の各部材について相対的な位置関係と動作状態を簡単に説明する。図6は遊技機本体部3を模式的に示す図面であり、図6(a)は遊技機本体部3を背面側から見た図、図6(b),(c)はドアブロック4に対する遊技盤ブロック6と払出ブロック7の開放動作状況を示す図である。
【0078】
図6(a)に示すように、ドアブロック4に対して遊技盤ブロック6や払出ブロック7を開放動作させるための軸線AX1は図の右側(正面から見ると左側)に設けられている。この軸線AX1は、遊技盤ブロック6を支持するための軸線と払出ブロック7を支持するための軸線とを兼ねるものとなっている。この場合、図示のM1,M2は遊技盤ブロック6を支持するための支持手段であり、M3,M4は払出ブロック7を支持するための支持手段である。つまり、遊技盤ブロック6用の支持手段M1,M2は同軸で上下一対に設けられている。また、払出ブロック7用の支持手段M3,M4は、支持手段M1,M2を挟むようにして同軸で上下一対に設けられており、更に支持手段M1,M2に対しても同軸となっている。
【0079】
上記構成により、図6(b),(c)の各動作が可能となっている。図6(b)では、ドアブロック4に対して遊技盤ブロック6と払出ブロック7とを一体的に開放動作させている。また、図6(c)では、図6(b)の状態から遊技盤ブロック6に対して払出ブロック7を開放動作させている。つまり、ドアブロック4に対して遊技盤ブロック6を閉じた状態では、払出ブロック7を遊技盤ブロック6に閉じた状態で止めているレバーにアクセスできないことから、ドアブロック4に対して遊技盤ブロック6を開いた状態にしなければ、払出ブロック7を開放動作できないようになっている。
【0080】
(ドアブロック4の説明)
次に、ドアブロック4を、図7〜図11を用いて詳細に説明する。ここで、図7,図8は、ドアブロック4を前方及び後方から見たそれぞれの分解斜視図である。また、図9,図10は、ドアブロック4を構成する前扉体11と背面枠12とを分離してそれらを前方から及び後方から見た斜視図である。図11は受皿ブロック10の斜視図である。
【0081】
ドアブロック4において、前扉体11は、外枠2とほぼ同等の大きさ(縦寸法及び横寸法)を有し、その背面側に重なるようにして背面枠12が取り付けられている。背面枠12は、例えばアルミダイキャストにて成形されており、前扉体11を補強する役目を有する他、遊技主要ブロック5(遊技盤ブロック6と払出ブロック7とからなる)を支持する役目を有するものである。
【0082】
(前扉体11の説明)
前扉体11は、図1に示すように、後述するリール図柄や液晶図柄等を視認可能とする図柄視認部(視認窓21)と、遊技に際し遊技者により手動操作される操作部30と、上皿151で余剰となった遊技球などを貯留するための下皿71とを備える。
【0083】
すなわち、図9等に示すように、前扉体11の上半部には、図柄視認部として略台形状をなす視認窓21が形成されている。この視認窓21には、平坦な透明板よりなる透明パネル22がはめ込まれており、この透明パネル22を介してその内方が視認可能となっている。透明パネル22は、後述する液晶表示装置(図13に示す液晶表示装置504)の前面と、後述するリール装置(図13に示すリール装置503)の前面とを覆うものであり、この透明パネル22を介して液晶表示装置504(図13参照)の表示画像やリール装置503(図13参照)の図柄が視認される。
【0084】
こうした比較的大型に構成される視認窓21(透明パネル22)によれば、大型の液晶表示装置を用いた画像の表示演出によって遊技者に多大なインパクトを与えることが可能になることに加え、本遊技機1の主表示装置たるリール装置503(図13参照)の図柄の視認性が良好なものとなっている。
【0085】
前扉体11の周縁部には、視認窓21を略囲むようにして、中央ランプ部24と左右一対の側方ランプ部25とが設けられるとともに、前扉体11の右上隅部及び左上隅部にスピーカ部26が設けられている。遊技に際しては、これらランプ部24,25やスピーカ部26により、その都度の遊技状況に応じたランプ演出や音声演出等が行われる。すなわち、ランプ部24,25による発光色や発光パターンを適宜変更したり、スピーカ部26による音声パターンを適宜変質したりすることで、役の成立等が遊技者に告知される。また、このランプ部24,25やスピーカ部26を用いて、エラー告知等を行うことも可能である。
【0086】
ちなみに、視認窓21は、前扉体11の左右幅に対して左右の側方ランプ部25を除く範囲で設けられており、故に視認窓21は左右に幅広いものとなっている。また言い加えると、視認窓21は、後述するリール装置503(図13参照)や液晶表示装置504(図13参照)の横幅よりも幅広となっている。
【0087】
視認窓21の下方には、遊技者により操作される各種操作部材等を配備した操作部30が設けられている。この操作部30は、全体として横長状をなしかつ僅かに弧状をなす前面板部31を有し、その前面板部31には、スタートレバー33が設けられるとともに、3連ボタンからなるストップスイッチ35,36,37が設けられている。また、前面板部31の上端部に位置するように、向かって左寄りの位置(概ねスタートレバー33と左側のストップスイッチ35との間)にベットスイッチ取付板部32が形成されており、その取付板部32にボタン状のベットスイッチ38が取り付けられている。
【0088】
ベットスイッチ38は、遊技者によるベット(賭け数)の設定を行わせるものであり、その押し操作により上皿151に貯留された遊技球が所定個数分取り込まれる。本実施の形態では、ベットスイッチ38として、いわゆるMAXベットスイッチを設けており、有効な1回の押し操作により3ベット相当(15個分)の遊技球が取り込まれる。ベットスイッチ38は、投資価値としての遊技球の投入を指令する投入指令手段を構成する。なお、MAXベットスイッチとしてのベットスイッチ38の他に、本遊技機1では、視認窓21(透明パネル22)と操作部30との間に、左右方向に延びる長板状のサブパネル部50が設けられており、このサブパネル部50に1ベットスイッチ55を備えている。1ベットスイッチ55は、1回の押し操作により1ベット相当(5個分)の遊技球を取り込ませるためのベットスイッチである。また、2ベットスイッチを設ける構成としても良い。ちなみに、2ベットスイッチは、1回の押し操作により2ベット相当(10個分)の遊技球を取り込ませるためのベットスイッチである。なお、これらの1ベットスイッチ55や2ベットスイッチを備えない構成としてもよい。
【0089】
スタートレバー33は、後述するリール装置503(図13参照)の各リール(回転体)を回転開始させるための操作部材であり、各リールを回転開始、すなわち図柄の可変表示を開始させるべく操作される始動操作手段を構成する。
【0090】
ストップスイッチ35〜37は、停止対象となるリール(左、中、右の三列のリール)に対応するよう設けられており、回転中の各リールを個別に停止させるために操作される停止操作手段を構成する。各ストップスイッチ35〜37は、各リールが定速回転となると停止させることが可能な状態となり、かかる状態中には図示しないランプが点灯表示されることによって停止操作が可能であることが報知され、各リールの回転が停止すると消灯されるようになっている。
【0091】
操作部30の後方には、図7,図9に示すように、前面板部31とほぼ同じ長さを有し上方に開口した横長状の開口部41が形成されている。この開口部41は、前扉体11に受皿ブロック10を装着した場合に上皿151を配するための開口領域であり,開口部41の左右方向の幅寸法は上皿151の左右方向の幅寸法に概ね合致し、開口部41の前後方向の幅寸法は上皿151の前後方向の幅寸法よりも若干短いものとなっている。
【0092】
操作部30の前面板部31には、図7,図9に示すように、正面から見て右下部に切欠部42が形成されている。この切欠部42は、排出操作伝達装置(図示省略)の操作レバー188を設置するための設置スペースとなっている。
【0093】
また、図1,図11に示すように、受皿ブロック10の右側上面部分には、貸球操作部52が設けられている。貸球操作部52は、例えば本遊技機1の側方(例えば左方)に配置された縦長のカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード等を投入した状態で、球貸し操作、カード等の返却操作及び有効度数の確認を行うものであり、球貸しボタン56と返却ボタン57と度数表示部58とが一体的に並設されている。この場合、球貸しボタン56は、カード(記録媒体)等に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が払い出される。返却ボタン57は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。度数表示部58はカード等の残額情報を表示するものである。
【0094】
さらに、サブパネル部50は、図2に示すように、例えば2個の演出切換ボタン59a,59bとを備えている。例えば、遊技者が演出切換ボタン59aを選択すると、第1種類の演出表示などが行われ、演出切換ボタン59bを選択すると、第2種類の演出表示などが行われるようになっている。
【0095】
前扉体11において、情報表示部51や貸球繰作部52の左右の側方部には、奥側に後退するようにして弧状の凹み部61が設けられており、その凹み部61には、外枠2に対する遊技機本体部3の施錠及び解錠を行うための施錠装置120の後述する背面枠12に設けたキーシリンダ錠125の前面側を露出して収納されるためのキーシリンダ設置穴62(図9参照)が設置されている。
【0096】
図1等で確認できるとおり左右の凹み部61は、上皿151の両側で直ぐ上方に位置する。そのため、仮に遊技ホールにおいて球貸しユニットから延びる球貸しノズル(いわゆる象の鼻)を介して上皿151に遊技球が貸し出されるような場合にも、その球貸しノズルと前扉体11との干渉を回避することができる。故に、遊技ホールでの設置状況を考えても有益な構成となっている。
【0097】
更に、図1に示すように、前扉体11において、操作部30の下方には、凹部61に連続するようにして膨出部70が形成されており、その膨出部70に囲まれるようにして下皿71と灰皿72が形成されている。図9に示すように、膨出部70に囲まれた奥壁部73には、下皿排出口74とスピーカ穴75とが形成されている。上皿151やその上流通路に遊技球が満タンに貯留されている状態であって更に払出装置(後述する図16の払出装置608)から遊技球が払い出される場合、或いは、上皿151内に貯留されている遊技球に対して球抜き操作が行われる場合には、下皿排出口74を介して下皿71に遊技球が排出される。
【0098】
図9に示すように、下皿71の底部には開口が形成されており、その開口には開閉板76が設けられている。また、膨出部70の略中央部には下皿用の球抜き操作片77が設けられている。球抜き操作片77は、下皿71に貯留している遊技球を下皿71の下方に置かれた球収容箱(いわゆるドル箱)に排出するための操作片であり、図示する通常位置から左方に操作されることで開閉板76が開位置にスライド移動し、下皿71内の遊技球の排出が行われる。その他、膨出部70において下皿71の左右両側方には下皿ランプ部78が設けられている。
【0099】
図10に示すように、前扉体11の背面側の構成として、視認窓21の左右両側には側方ランプ部25を収容するランプ収容部91が設けられている。
【0100】
ここで透明パネル22の取り付け手順を説明する。視認窓21の下縁部にはパネル厚み分の幅でパネル受溝93が形成されている。透明パネル22は、前扉体11の後方から、その下端部がパネル受溝93に嵌め込まれるとともに、その上端部が前扉体11の背面部に当接される。そしてその状態で、透明パネル22の前扉体11への取り付けが完了する。
【0101】
(背面枠12の説明)
図9や図10に示すように、背面枠12は、前扉体11と略相似形をなす矩形状をなしており、概ね等しい細幅の左枠部101、右枠部102及び上枠部103と、それらよりも広幅の下枠部104とを有する。これら各枠部101〜104に囲まれる部位が中央開口部105となっており、背面枠12の背面側には、下枠部104の上縁部の一部を除く範囲で中央開口部105を囲むようにして一定高さのリブ106が形成されている。また、背面枠12において、外周縁部には前方に直角に折れ曲がった返し部107(図9,図10参照)が形成されている。前扉体11に対して背面枠12を組み付けた際には、返し部107は前扉体11の外縁部の内側に重なり、それによって前扉体11と背面枠12との間に空間が形成される。そしてこの空間を利用してランプ装置等が配設されるようになっている。
【0102】
前述したように本遊技機1は、正面から見て左側に開閉軸線が設けられる構成となっており、上枠部103と下枠部104には前述のヒンジ金具8が上下2箇所に取り付けられている。
【0103】
また、左枠部101には、リブ106の先端部から後方に延びるようにして上下一対の軸金具110,111が所定間隔を隔てて取り付けられている。この軸金具110,111は、遊技盤ブロック6や払出ブロック7を回動可能に支持するための金具部材である。軸金具110,111は共に略コ字状をなしており、軸金具110には上下に軸受け部110a,110bが形成され、軸金具111には上下に軸受け部111a,111bが形成されている。これら軸金具110,111の各軸受け部110a,110b,111a,111bには軸孔が形成されており、軸金具110,111は全ての軸孔が何れも同一の軸線上に配置されるようリブ106に固定されている。
【0104】
かかる場合、軸金具110の下側の軸受け部110bと軸金具111の上側の軸受け部111aとが遊技盤ブロック6を支持するための遊技盤ブロック支持手段(図6(a)の支持手段M1,M2)に相当し、軸金具110の上側の軸受け部110aと軸金具111の下側の軸受け部111bと払出ブロック7を支持するための払出ブロック支持手段(図6(a)の支持手段M3,M4)に相当する。
【0105】
また、右枠部102には、図9,図10に示すように、ドアブロック4を開放不能な施錠状態で保持するための施錠装置120が設けられている。なお、この施錠装置120については後ほど詳細に説明する。
【0106】
下枠部104には、図9,図10に示すように、前扉体11に設けた下皿排出口74に連通する連通口131が設けられるとともに、スピーカ穴75から前方に露出するスピーカ132が設けられている。
【0107】
背面枠12の背面側には、遊技主要ブロック5の固定手段、つまり、操作キーを反時計周りに回動操作にかかわらず遊技主要ブロック5のドアブロック4への固定を維持するための後述するロック部材627(図3参照)が係止する鉤金具137が設けられている。
【0108】
背面枠12は、前扉体11に対してネジ等の締結具を用いて取り付け固定される。
【0109】
(受皿ブロック10の説明)
次に、受皿ブロック10について説明する。受皿ブロック10は、図11に示すように、順次に取打込まれる遊技球を一時的に貯留する機能を有する上皿151と、払出装置(後述する図16の払出装置608)などから供給される遊技球を上皿151や下皿71などに流通させる機能を有する球通路形成体152と、遊技球の取込機能を有する取込ユニット153(図7参照)とを備えるものである。
【0110】
(受皿ブロック10としての動作説明)
上記の如く構成される受皿ブロック10において、上皿151に多数の遊技球が貯留されている状態では、遊技球は上皿151の最下流部での三列に分岐した案内通路(図示省略)で各一列に整列され、その整列状態での遊技球が取込ユニット153の三個の取込装置(図示省略)で並列的に取り込まれる。この取り込まれた遊技球は、所定通路で流れて外部(遊技ホールの島設備)に排出される。また、遊技球排出時(球抜き時)には、遊技球が、三個の取込装置(図示省略)の排出通路に流れて最終的に下皿71に排出される。
【0111】
一方、後述する図16の払出装置608等から遊技球分配部材(図示省略)に遊技球が供給されると、この遊技球分配部材(図示省略)に設けられた各通路(図示省略)による振り分けによって、遊技球が上皿151、下皿排出通路(図示省略)、外部排出通路(図示省略)のいずれかに分配される。
【0112】
(遊技盤ブロック6の説明)
次に、遊技盤ブロック6について図12〜図15を用いて説明する。図12は遊技盤ブロック6の後方斜視図である。図13は遊技盤ブロック6の分解斜視図である。図14は、前面枠体501およびベース板502とリール装置503との斜視図である。
【0113】
遊技盤ブロック6は、図12,図13に示すように、合成樹脂製の前面枠体501と、この前面枠体501の背面側に取り付けられる金属製のベース板502と、図柄表示装置としてのリール装置503と、補助演出装置としての液晶表示装置504と、遊技に関わる主たる各種制御を実施する主制御装置505と、主制御装置505からの指令に基づく従たる表示制御等を実施するサブ制御装置506とを備えている。この場合、遊技盤ブロック6は、本遊技機1の遊技内容を決定する主要部品を全て備える構成となっており、仮に遊技ホール等において機種入替を行う場合には、この遊技盤ブロック6を現機種のものから新たな機種のものに入れ替えることで機種入替を行うことができるようになっている。すなわち、遊技盤ブロック6は機種入替時などにおける交換ユニットとなっている。
【0114】
(前面枠体501の説明)
前面枠体501は、いずれも横長の矩形状をなす上下2つの開口が設けられており、それぞれ上側表示窓513、下側表示窓514となっている。上側表示窓513は、液晶表示装置504による表示画像を表示するための液晶画像表示部に相当し、下側表示窓514は、リール装置503の外周に付されたリール図柄を表示するためのリール図柄表示部に相当する。
【0115】
遊技盤ブロック6をドアブロック4に装着した状態を想定すると、上側表示窓513の周囲部分は透明パネル22の上側パネル面22aと同様にはほぼ鉛直方向に設けられ、下側表示窓514の周囲部分は、同透明パネル22の下側パネル面22bと同様に若干上方を向くようにして設けられることとなる。
【0116】
(ベース板502の説明)
ベース板502は、前面枠体501とほぼ同じ大きさを有している。このべ一ス板502には、各々矩形状をなす上下2つの開口部(上側開口部521,下側開口部522)が形成されている。このうち、上側開口部521は液晶表示装置504を装着するための開口であり、下側開口部522はリール装置503を装着するための開口である。そして、ベース板502は、各開口部521,522の側方部位で前面枠体501への取り付けが行われる。なお、各開口部521,522は、前面枠体501の各表示窓513,514にそれぞれ対応して設けられており、各表示窓513,514よりも一回り大きいものとなっている。
【0117】
ベース板502の背面側において左右両縁部にはそれぞれ角柱状の柱部531,532が取り付けられている。そのうち、背面側から見て右側の柱部531には支持金具533が取り付けられている。支持金具533には上下一対の支軸534a,534bが設けられている。支持金具533の支軸534a,534bは、遊技盤ブロック6をドアブロック4に回動可能に支持するための支持手段を構成するものであり、この支軸534a,534bがドアブロック4に設けられた軸金具110,111の軸受け部110b,111aの軸孔(図8等参照)に差し入れられるようになっている。なお、ドアブロック4側の軸受け部110b,111aと遊技盤ブロック6側の支軸534a,534bとが図6に示す「遊技盤ブロック6用の支持手段M1,M2」に相当する。
【0118】
(リール装置503の説明)
リール装置503は、金属製のケース部材540と、そのケース部材540に収容される左・中・右の3つのリール541,542,543とを具備している。ケース部材540は、その内部に3つのリール541〜543を回転可能に収容し、かつ、リール541〜543の一部を前方に現出させるものとなっている。ケース部材540において上面部の前側端部には、上方に折り曲げて形一成された支持固定部545が設けられ、下面部の前側端部には、下方に折り曲げて形成された支持固定部546が設けられている。これら支持固定部545,546は、リール装置503をベース板502に取り付けるための取付手段を構成するものである。
【0119】
支持固定部545,546にはそれぞれ左右2カ所に孔部545a,546aが設けられており、本リール装置503のベース板502への取り付け固定は、各孔部545a,546aに挿通させたネジをベース板502のネジ穴にネジ止めさせることにより行われている。
【0120】
各リール541〜543の構成について周知であり、ここでは詳細な図示を省略するが、その構成を簡単に説明する。各リール541〜543は、円筒状のかごを形成する円筒骨格部材と、その外周に巻回された帯状のベルトとを備えている。ベルトの外周面には、識別情報としての図柄が等間隔ごとに多数印刷されている(例えば21図柄)。各リール541〜543の中央部には、駆動源としてのステッピングモータが設けられており、該ステッピングモータの駆動により各リール541〜543が個別に、すなわちそれぞれ独立して回転駆動される。リール装置503には、その他の構成として、各リール541〜543の回転位置を検出するためのリールインデックスセンサ(回転位置検出センサ)が設置されている。また、各リール541〜543の内周側には、蛍光ランプ等よりなるバックライト(後方発光手段)が設けられており、このバックライトにより、リール外周面に付された各図柄が後方より明るく照らされるようになっている。バックライトの発光によって、リール外周面に付された各図柄の視認性の向上や、遊技に際し補助的な演出の多様化を図ることができる。
【0121】
(主制御装置505等の説明)
次に、主制御装置505やサブ制御装置506等の構成を、図13等を用いて説明する。
【0122】
主制御装置505は、CPUやメモリ等の電子部品が実装された主制御基板561と、この主制御基板561を収容するための略直方体形状のケース部材(ケース台562及びケースカバー563)と、主制御基板561を収容したケース部材が取り付けられる取付台564とから構成されている。ケース台562及びケースカバー563は透明な合成樹脂材料にて成形されており、この透明なケース台562及びケースカバー563によってその内部の主制御基板561が視認可能となっている。
【0123】
なお、ケース台562及びケースカバー563には、これら各部材を連結する封印手段としての図示しない封印部(いわゆるカシメ部)が設けられている。封印部は、破壊等を伴うことでケース部材を開封可能とするものであり、開封後には破壊などがなされた部材が開封履歴として残るため、その開封履歴によって開封事実の確認が可能となっている。これにより、仮にケース部材が不正に開封された場合などにおいては、封印部の確認によって不正行為の発見が可能となっている。
【0124】
サブ制御装置506は、CPUやメモリ等の電子部品が実装されたサブ制御基板571と、このサブ制御基板571を収容するための略直方体形状のケース部材(ケース台572及びケースカバー573)とから構成されている。ケース台572及びケースカバー573は透明な合成樹脂材料にて成形されており、この透明なケース台572及びケースカバー573によってその内部のサブ制御基板571が視認可能となっている。
【0125】
液晶表示装置504は、液晶パネル581と、この液晶パネル581を駆動する液晶ドライバ582とにより構成されている。
【0126】
(遊技盤ブロック6として完成状態の説明)
遊技盤ブロック6の完成状態を図12を用いて説明する。遊技盤ブロック6としては、前面枠体501とベース板502とを一体化させたものに、背後からリール装置503が取り付けられ、リール装置503の上方に液晶表示装置504が取り付けられている。また、リール装置503の側方に主制御装置505が取り付けられるとともに、同リール装置503の上方にサブ制御装置506が取り付けられている。
【0127】
遊技盤ブロック6において、前面枠体501の上側表示窓513からは液晶パネル581のパネル面全体が視認できる。また,同前面枠体501の下側表示窓514からはリール装置503の各リール541〜543の一部が視認できる。このとき、各リール541〜543の外周に付された多数(本実施の形態では21個)の図柄のうち、リール毎に3つずつの図柄が下側表示窓514を通じて視認できるようになっている。
【0128】
なお、遊技盤ブロック6には、図示省略の情報表示部が備えられている。この情報表示部(図示省略)には、小役成立時における獲得球数を表示する獲得球数表示部(図示省略)と、ビッグボーナスやレギュラーボーナス等の特別遊技状態の際に例えば残りのゲーム数等を表示するゲーム数表示部(図示省略)とが設けられている。これら獲得球数表示部(図示省略)やゲーム数表示部(図示省略)は、7セグメント表示器によって構成されているが、液晶表示器等によって代替することは当然可能である。
【0129】
(払出ブロック7の説明)
次に、払出ブロック7について図15,図16を用いて説明する。図15は払出ブロック7の斜視図、図16は払出ブロック7の背面図である。
【0130】
払出ブロック7は、合成樹脂材料にて一体成形された裏カバー部材601と、遊技球を払い出すための払出機構602とが一体化されることにより構成されている。裏カバー部材601は、略平坦状のベース部603と、後方(遊技機1の後方)に突出し略直方体形状をなす保護カバー部604とを有する。保護カバー部604は左右及び上下の各面と背面とが閉鎖された形状をなし、少なくとも遊技盤ブロック6の背面側構成(主制御装置505とリール装置503とサブ制御装置506)を収容するのに十分な大きさを有する。なお、保護カバー部604の背面には、図15,図16に示すように、多数の通気孔が設けられている。
【0131】
払出機構602は、保護カバー部604を迂回するようにして裏カバー部材601のべース部603に取り付けられている。すなわち、裏カバー部材601の最上部には上方に開口したタンク605が設けられており、タンク605には遊技ホールの島設備から供給される遊技球が逐次補給される。タンク605の下方には、例えば横方向2列(2条)の球通路を有し下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール606が連結され、タンクレール606の下流側には上下方向に延びるケースレール607が連結されている。
【0132】
払出装置608はケースレール607の最下流部に設けられ、受皿ブロック10に設けた払出制御装置157からの制御信号により払出ソレノイド609が駆動されて必要個数の遊技球の払出が適宜行われる。払出装置608より払い出された遊技球は払出通路〈図示省略〉等を通じて上皿151に供給される。図示は省略するが、ケースレール607の上流部には、タンク605やタンクレール606から供給される遊技球の有無を検出するタンク球無しセンサが設けられている。また、払出装置608には、遊技球を払い出す払出ソレノイド609と、その払い出される遊技球数をカウントする払出カウントスイッチとが設けられている。
【0133】
払出機構602には、払出制御装置157から払出装置608への払出指令の信号を中継する払出中継基板611が設置されている。その他、払出機構602には、外部より主電源を取り込むための電源スイッチ基板(図示省略)が設置されている。
【0134】
払出機構602におけるタンクや通路部材類はいずれも導電性を有する合成樹脂材料、例えば導電性ポリカーボネート樹脂にて成形され、その一部にてアースされている。これにより、遊技球の帯電によるノイズの発生が抑制されるようになっている。
【0135】
裏カバー部材601には、図15に示すように、背面側から見て右端部に上下一対の支軸621a,621bが設けられている。この支軸621a,621bは、払出ブロック7をドアブロック4に回動可能に支持するための支持手段を構成するものであり、この支軸621a,621bがドアブロック4に設けられた軸金具110,111の軸受け部110a,111bの軸孔(図10等参照)に差し入れられるようになっている。なお、ドアブロック4側の軸受け部110a,111bと払出ブロック7側の支軸621a,621bとが図6に示す「払出ブロック7用の支持手段M3,M4」に相当する。
【0136】
また、図3に示すように、払出ブロック7の裏面視で右上隅箇所と下端中央箇所(図示省略)の箇所には、遊技主要ブロック5をドアブロック4に装着した状態で固定するための装着固定手段(ロック部材627)がそれぞれ設けられている。つまり、図3に示すように、遊技機本体部3が外枠2に対して片開きされた状態において、両方のロック部材627を解除することで、ドアブロック4の鉤金具137との固定が解除され、ロック部材627による遊技主要ブロック5のドアブロック4への固定を解除することができるので、後述するように施錠装置120に操作キーを挿入し、反時計周りに回動させることで、遊技主要ブロック5をドアブロック4に対して片開き状態とすることができる。つまり、予めロック部材627を解除し、操作キーを時計周りに回動操作して施錠装置120による遊技主要ブロック5のドアブロック4への施錠を解除することで、遊技主要ブロック5をドアブロック4に対して片開き状態とすることができる。
【0137】
なお、この片開き状態において遊技主要ブロック5を高さ方向に上げることで、遊技盤ブロック6の支軸534a,534bのドアブロック4の軸受け部110b,111aへの軸支が解除され、かつ、裏カバー部材601の支軸621a,621bのドアブロック4の軸受け部110a,111bへの軸支が解除され、遊技主要ブロック5がドアブロック4から取り外しできるようになっている。
【0138】
また、図4に示すように、遊技盤ブロック6の裏面視で左上隅と左下隅の箇所には、払出ブロック7を当該遊技盤ブロック6に装着した状態で固定するための装着固定手段(ロック部材625)がそれぞれ設けられている。つまり、図4に示すように、遊技主要ブロック5がドアブロック4に対して片開きされた状態において、ロック部材625を解除することで、払出ブロック7の鉤金具626との固定が解除され、払出ブロック7を遊技盤ブロック6に対して片開き状態とすることができる。
【0139】
なお、この片開き状態において払出ブロック7を高さ方向に上げることで、裏カバー部材601の支軸621a,621bのドアブロック4の軸受け部110a,111bへの軸支が解除され、払出ブロック7が遊技盤ブロック6から取り外しできるようになっている。また、払出ブロック7を遊技盤ブロック6に対して閉じた状態にしてロック部材625でロックする、つまりロック部材625を鉤金具626に係止させることで、払出ブロック7を遊技盤ブロック6に装着した状態で固定することができる。
【0140】
次に、本実施例の遊技機1のさらなる特徴部分の構成について、図17,図18も用いて説明する。図17は、ドアブロック4の左側面の上部箇所を示す部分斜視図である。図18は、侵入阻止部材632の分解斜視図である。
【0141】
本実施例の遊技機1は、前述したように、外枠2と、この外枠2の前面側に設けられて当該外枠2に対して開閉可能に支持される遊技機本体部3と、を備えている。
【0142】
遊技機本体部3は、図17,図18に示すように、その一辺側(実施例では左辺側)を開閉回動軸J1として外枠2に対して片開き自在となっており、その左側面の上部箇所に、当該遊技機本体部3の開放を検出する扉開放検出スイッチ630を備えている。正確に言えば、扉開放検出スイッチ630は、図17,図18に示すように、遊技機本体部3を構成するドアブロック4の左側面の上部箇所に備えられており、この扉開放検出スイッチ630によって、遊技機本体部3(ドアブロック4)の開放が検出される。
【0143】
扉開放検出スイッチ630は、図17,図18に示すように、遊技機本体部3を閉じた状態で外枠2の左側の内面箇所に接触することで押下されるスイッチ部631を備えており、このスイッチ部631が押下されることで遊技機本体部3の閉鎖を検出し、スイッチ部631の押下が解除されることで遊技機本体部3の開放を検出するものである。この扉開放検出スイッチ630としては、例えば、ヒンジレバー形のマイクロスイッチなどが挙げられる。
【0144】
つまり、外枠2は、その内面の所定箇所(左側の内面箇所)が、遊技機本体部3が閉じた状態において扉開放検出スイッチ630のスイッチ部631に当接することで当該スイッチ部631を押下するようになっている。
【0145】
また、ドアブロック4は、図17,図18に示すように、その左側面の上部箇所であって、扉開放検出スイッチ630をそのスイッチ部631の押下方向視した状態で当該スイッチ部631の押下方向周り箇所に、侵入阻止部材632が配設されている。
【0146】
侵入阻止部材632は、図17,図18に示すように、スイッチ部631の方への侵入を阻む返し突起部633を有する平板状で金属製の防犯板金634を備えている。
【0147】
また、侵入阻止部材632は、図18に示すように、金属製の防犯板金634の裏面側に平板状のスポンジシール635を備え、このスポンジシール635の一方の面に防犯板金634の裏面側が貼り付けられ、かつ、スポンジシール635の他方の面をドアブロック4の左側面の上部箇所でスイッチ部631の押下方向周りの所定箇所に貼り付けられて構成されている。
【0148】
また、金属製の防犯板金634は、図17,図18に示すように、その一部が、ドアブロック4の左側面の上部箇所で扉開放検出スイッチ630とドアブロック4の前面側との間の箇所である第1箇所に位置するように設けられ、かつ、返し突起部633のうちの少なくとも一つが前記第1箇所に位置するように設けられている。つまり、複数個の返し突起部633のうちの一つが、扉開放検出スイッチ630とドアブロック4の前面側との間の箇所(第1箇所)に位置している。この返し突起部633は、その先端側がドアブロック4の前面側で、かつ、防犯板金634の面から外側斜めに向きに延出した形状となっている。
【0149】
さらに、ドアブロック4は、図17,図18に示すように、その裏面側で開閉自在な遊技主要ブロック5を当該開閉自在に軸支するための軸金具110を備えている。
【0150】
具体的には、軸金具110は、図18に示すように、遊技主要ブロック5に対して開閉自在に嵌合される一対の軸受け部110a,110bと、この両軸受け部110a,110bを繋ぐ板部112とを備えている。さらに、この軸金具110は、ドアブロック4の左側面の上部箇所におけるスイッチ部631の押下方向周り箇所のうちで扉開放検出スイッチ630とドアブロック4の裏面側との間の箇所である第2箇所に、板部112が位置するように設けられている。
【0151】
図18に示すように、軸金具110の板部112でのドアブロック4の側辺側の所定箇所には、平板状のスポンジシール635が配設されている
【0152】
なお、上述した外枠1は本発明の本体枠に相当し、上述した遊技機本体部3またはドアブロック4は本発明の扉部材に相当し、上述した遊技主要ブロック5は本発明の裏面側部材に相当し、上述した扉開放検出スイッチ630は本発明の扉部材開放検出スイッチに相当し、上述した侵入阻止部材632は本発明の侵入阻止手段に相当し、上述した防犯板金634は本発明の金属製部材に相当し、上述したスポンジシール635は本発明の弾性部材に相当し、上述した軸金具110は本発明の軸受部材に相当し、上述した軸受け部110a,110bは本発明の嵌合部に相当する。
【0153】
上述したように、本実施例の遊技機1によれば、外枠2と、この外枠2の前面側に設けられて当該外枠2に対して開閉可能に支持される遊技機本体部3と、この遊技機本体部3の開放を検出する扉開放検出スイッチ630とを備え、この扉開放検出スイッチ630は、遊技機本体部3を閉じた状態で外枠2で押下されるスイッチ部631を備え、このスイッチ部631が押下されることで遊技機本体部3の閉鎖を検出し、スイッチ部631の押下が解除されることで遊技機本体部3の開放を検出するものであり、扉開放検出スイッチ630をそのスイッチ部631の押下方向視した状態で当該スイッチ部631の押下方向周り箇所に侵入阻止部材632を備えている。
【0154】
したがって、不正行為者が外枠2と遊技機本体部3との隙間に不正具をさし入れたとしても、扉開放検出スイッチ630のスイッチ部631の周囲箇所に設けられた侵入阻止部材632によって不正具のスイッチ部631への侵入を低減でき、不正具でスイッチ部631が不正に押下されることを低減でき、スイッチ部631を不正具で押下したままで遊技機本体部3を開放することを困難にできる。そして、スイッチ部631が押下されていない状態で遊技機本体部3を開放すると、遊技機本体部3の開放がホールコンピュータに知らされ、ホールコンピュータでは当該遊技機1の遊技機本体部3の開放が報知される。その結果、扉開放検出スイッチ630への不正操作を低減できる遊技機を提供することができる。
【0155】
また、遊技機本体部3は、その一辺側を開閉回動軸J1として外枠2に対して片開き自在となっており、前記一辺側に当たる側辺の所定箇所に扉開放検出スイッチ630を備え、外枠2は、その内面の所定箇所が、遊技機本体部3が閉じた状態において扉開放検出スイッチ630のスイッチ部631に当接することで当該スイッチ部631を押下するようになっているので、遊技機本体部3を閉じた状態において、遊技機本体部3の両辺のうちで開閉回動軸J1の存する側の側辺に設けられた扉開放検出スイッチ630のスイッチ部631が外枠2の内面に当接することで当該スイッチ部631が押下されるというタイプの遊技機においても、前記と同様に扉開放検出スイッチ630への不正操作を低減できる。
【0156】
また、侵入阻止部材632は、スイッチ部631の方への侵入を阻む返し突起部633を有する平板状の防犯板金634を備えているので、不正行為者が外枠2と遊技機本体部3との隙間に不正具をさし入れたとしても、扉開放検出スイッチ630のスイッチ部631の周囲箇所に設けられた侵入阻止部材632の返し突起部633によって不正具のスイッチ部631への侵入を低減でき、不正具でスイッチ部631が不正に押下されることを低減でき、スイッチ部631を不正具で押下したままで遊技機本体部3を開放することを困難にできる。
【0157】
また、侵入阻止部材632は、防犯板金634の裏面側に平板状のスポンジシール635を備え、このスポンジシール635の一方の面に防犯板金634の裏面側が貼り付けられ、かつ、スポンジシール635の他方の面を遊技機本体部3の一辺側に当たる側辺でスイッチ部631の押下方向周りの所定箇所に貼り付けられて構成されているので、侵入阻止部材632への衝撃をスポンジシール635で吸収でき、運搬時等の侵入阻止部材632の損傷を低減できる。
【0158】
また、防犯板金634は、その一部が、遊技機本体部3の一辺側に当たる側辺で扉開放検出スイッチ630と当該遊技機本体部3の前面側との間の箇所である第1箇所に位置するように設けられ、かつ、返し突起部633のうちの少なくとも一つが第1箇所に位置するように設けられているので、不正行為者が遊技機本体部3の前面から外枠2と遊技機本体部3との隙間に不正具をさし入れたとしても、侵入阻止部材632の防犯板金634での第1箇所の返し突起部633によって不正具の扉開放検出スイッチ630への侵入を低減でき、不正具でスイッチ部631が不正に押下されることを低減でき、スイッチ部631を不正具で押下したままで扉部材を開放することを困難にできる。
【0159】
また、遊技機本体部3は、その裏面側で開閉自在な遊技主要ブロック5を当該開閉自在に軸支するための軸金具110を備え、この軸金具110は、遊技主要ブロック5に対して開閉自在に嵌合される一対の軸受け部110a,110bと、この両軸受け部110a,110bを繋ぐ板部112とを備え、軸金具110は、遊技機本体部3の一辺側に当たる側辺におけるスイッチ部631の押下方向周り箇所のうちで扉開放検出スイッチ630と当該遊技機本体部3の裏面側との間の箇所である第2箇所に、板部112が位置するように設けられ、この板部112での遊技機本体部3の側辺側の所定箇所に平板状のスポンジシール635を備えているので、軸金具110への衝撃をスポンジシール635で吸収でき、運搬時等の軸金具110の損傷を低減できる。また、不正行為者が遊技機1の裏面から不正具をさし入れたとしても、侵入阻止部材632の軸金具110上のスポンジシール635によって不正具の扉開放検出スイッチ630への侵入を低減でき、不正具でスイッチ部631が不正に押下されることを低減でき、スイッチ部631を不正具で押下したままで遊技機本体部3を開放することを困難にできる。
【0160】
続いて、本実施例の遊技機1のさらなる特徴部分の構成について、図19〜図23も用いて説明する。
【0161】
図19(a)は、ドアブロック4の背面枠12の裏面下部箇所を概ね裏面視した一部破断図であり、図19(b)は、その図19(a)での投入球通路640の部分の一部破断図である。図20は、背面枠12の投入球通路640の部分を示す一部破断斜視図である。図21は、背面枠12の投入球通路640の分解斜視図である。図22は、背面枠12の下部箇所を示す一部裏面図である。図23は、図22に示した背面枠12のA−A線断面図である。
【0162】
本実施例の遊技機1は、図4に示すように、外枠2と、この外枠2の前面側に設けられて当該外枠2に対して開閉可能に支持される遊技機本体部3とを備えている。この遊技機本体部3は、その前面側に位置するドアブロック4を備えている。
【0163】
また、ドアブロック4の背面枠12の裏面左下箇所には、図19〜図23に示すように、遊技球を案内する案内通路を複数本独立して有する、樹脂成型品である投入球通路640を備えている。
【0164】
投入球通路640は、図21に示すように、背面枠12の裏面に沿って縦方向に断面された、枠側用部材641と取付用部材642とに大別される。つまり、背面枠12の裏面側に形成された枠側用部材641に取付用部材642を取り付けることで、投入球通路640が完成する。
【0165】
また、投入球通路640は、図23に示すように、前記複数本の案内通路としての、当該遊技機側に遊技球を回収する回収用案内通路643と、この回収用案内通路643下に設けられた、遊技者側に遊技球を返却する返却用案内通路644とを備えている。
【0166】
つまり、図21に示すように、背面枠12の裏面側に形成された枠側用部材641は、その上部に、回収用案内通路643を遊技球案内方向に略半分に分割した上部奥側片通路部643aおよび上部手前側片通路643bのうちの上部奥側片通路部643aを備え、かつ、その下部に、返却用案内通路644を遊技球案内方向に略半分に分割した下部奥側片通路部644aおよび下部手前側片通路644bのうちの下部奥側片通路部644aを備えている。
【0167】
また、図23に示すように、取付用部材642は、その上部に、回収用案内通路643の片側半分である上部手前側片通路643bを備え、かつ、その下部に、返却用案内通路644の片側半分である下部手前側片通路644bを備えている。
【0168】
また、投入球通路640は、図20、図21および図23に示すように、複数本の案内通路間に金属製の通路用板金645を備えている。本実施例では、通路用板金645は、回収用案内通路643と返却用案内通路644との間に設けられている。
【0169】
具体的には、通路用板金645は、図21に示すように、平面板部646と、この平面板部646の両端を同一方向に折り曲げた両折り曲げ片647とを備え、側面視でコの字形状としたものである。さらに、この通路用板金645は、図20、図21および図23に示すように、その両折り曲げ片647を、返却用案内通路644の方に向け、かつ、この返却用案内通路644内で当該案内方向に沿うようにするとともに、折り曲げ片647の長さを遊技媒体よりも大きくしたものである。
【0170】
また、投入球通路640は、図19〜図23に示すように、遊技主要ブロック5をドアブロック4に対して閉じた状態において当該遊技主要ブロック5の一部の下面箇所が載置される被載置部648と、遊技主要ブロック5を閉じる際に当該遊技主要ブロック5の前記下面箇所を被載置部648に案内する傾斜案内片649とを備えている。
【0171】
また、投入球通路640は、図19〜図23に示すように、回収用案内通路643の下流側でその上方箇所に、閉状態の遊技主要ブロック5に対向する方向に開口した連通口131を備え、この連通口131の開口面は平面状としている。
【0172】
なお、上述した投入球通路640は本発明の案内通路部材に相当し、上述した回収用案内通路643、返却用案内通路644は本発明の案内通路に相当し、上述した通路用板金645は本発明の介装部材に相当し、上述した連通口131は本発明の開口部に相当する。
【0173】
上述したように、本実施例の遊技機1によれば、遊技球を案内する案内通路を複数本独立して有する樹脂成型品である投入球通路640を備えており、この複数本の案内通路間に金属製の通路用板金645を備えているので、一の案内通路の所定箇所から他の案内通路に向けて不正な熱した部材を押し当てて溶かして不正な孔を開けることで一の案内通路と他の案内通路とを不正に連通しようとしても、それらの案内通路間の通路用板金645によって不正な孔を開けることを防止でき、案内通路同士を不正に連通する不正行為を防止できる。
【0174】
また、投入球通路640は、遊技機側に遊技球を回収する回収用案内通路643と、この回収用案内通路643下に設けられた、遊技者側に遊技球を返却する返却用案内通路644とを備え、通路用板金645は、回収用案内通路643と返却用案内通路644との間に設けられているので、回収用案内通路643の所定箇所から返却用案内通路644に向けて不正な熱した部材を押し当てて溶かして不正な孔を開けることで回収用案内通路643と返却用案内通路644とを不正に連通し、本来回収されるべき遊技媒体を不正に返却させようとしても、回収用案内通路643と返却用案内通路644との間の通路用板金645によって不正な孔を開けることを防止でき、回収用案内通路643から返却用案内通路644への不正な連通孔を通して不正に遊技媒体の返却を受けるという不正行為を防止できる。
【0175】
また、通路用板金645は、平面板部646とこの平面板部646の両端を同一方向に折り曲げた両折り曲げ片647とを備えた側面視でコの字形状のものであり、その両折り曲げ片647を、返却用案内通路644の方に向け、かつ、返却用案内通路644内で当該案内方向に沿うようにするとともに、折り曲げ片647の長さを遊技媒体よりも大きくしたものである。したがって、通路用板金645をその両折り曲げ片647を返却用案内通路644に向けて置くだけで、回収用案内通路643と返却用案内通路644とを仕切ることができ、当然に通路用板金645の平面板部646と返却用案内通路644との間を回収用の遊技球が通過できる。
【0176】
また、投入球通路640は、ドアブロック4の裏面側に設けられ、遊技主要ブロック5をドアブロック4に対して閉じた状態において当該遊技主要ブロック5の一部の下面箇所が載置される被載置部648と、遊技主要ブロック5を閉じる際に当該遊技主要ブロック5の下面箇所を被載置部648に案内する傾斜案内片649とを備えているので、遊技主要ブロック5を閉じる際に投入球通路640の傾斜案内片649によって遊技主要ブロック5の下面箇所が投入球通路640の被載置部648に案内されて、この遊技主要ブロック5を閉じることができ、遊技主要ブロック5を無理なく閉じることができる。
【0177】
また、投入球通路640は、回収用案内通路643の下流側でその上方箇所に、閉状態の遊技主要ブロック5に対向する方向に開口した連通口131を備え、この連通口131の開口面は平面状としているので、連通口131の側面箇所には不正行為に用いられるまたはその可能性のある隙間などを排除している。つまり、連通口131の側面箇所の一部が切り欠かれた切欠部を排除しているので、不正行為を抑止する隙間対策になる。
【0178】
続いて、本実施例の遊技機1のさらなる特徴部分の構成について、図24,図25も用いて説明する。
【0179】
図24は、ドアブロック4の背面枠12の裏面右下部箇所を示す一部破断斜視図である。図25は、ドアブロック中継端子板ユニット650の分解斜視図である。
【0180】
本実施例の遊技機1は、図24,図25に示すように、遊技に関する所定の制御としての中継制御を行うドアブロック中継基板651と、このドアブロック中継基板651が装着される中継端子板ベース652とを備えている。
【0181】
中継端子板ベース652は、図25に示すように、ドアブロック中継基板651が装着される装着面の所定箇所に、その装着面から当該装着されたドアブロック中継基板651に向かって突出したリブ653を備えている。
【0182】
中継端子板ベース652は、図25に示すように、ドアブロック4の背面枠12の裏面側に装着され、その装着状態においての所定箇所が、配線(ハーネス等)を束ねるクランプ部材654の係止爪655をドアブロック4の背面枠12の係止穴656に係止させることで当該背面枠12に取り付けられており、クランプ部材654をドアブロック4の背面枠12から取り外す際には、その係止爪655が破壊されるようになっている。
【0183】
なお、上述したドアブロック中継基板651は本発明の制御基板に相当し、上述した中継端子板ベース652は本発明の被装着体に相当し、上述したリブ653は本発明のリブに相当し、上述したクランプ部材654は本発明の結束部材に相当する。
【0184】
上述したように、本実施例の遊技機1によれば、遊技に関する所定の制御としての中継制御を行うドアブロック中継基板651と、このドアブロック中継基板651が装着される中継端子板ベース652とを備え、この中継端子板ベース652は、ドアブロック中継基板651が装着される装着面の所定箇所に、その装着面から当該装着されたドアブロック中継基板651に向かって突出したリブ653を備えているので、中継端子板ベース652と、その中継端子板ベース652に装着されたドアブロック中継基板651との間に、不正な制御基板などが仕込まれるようなスペースを低減することができ、ドアブロック中継基板651の裏面側に不正な制御基板などを仕込むという不正行為を低減できる。
【0185】
また、中継端子板ベース652は、ドアブロック4の背面枠12の裏面側に装着され、その装着状態においての所定箇所が、配線(ハーネス等)を束ねるクランプ部材654の係止爪655をドアブロック4の背面枠12の係止穴656に係止させることで当該背面枠12に取り付けられており、クランプ部材654をドアブロック4の背面枠12から取り外す際には、その係止爪655が破壊されるようになっているので、中継端子板ベース652をドアブロック4の背面枠12から取り外してこの中継端子板ベース652の裏面側に不正物を仕込んだとしても、クランプ部材654が破壊されているので、再使用することができず、不正物を仕込んだ中継端子板ベース652をドアブロック4の背面枠12に再装着することができ、不正行為を低減できる。
【0186】
続いて、本実施例の遊技機1のさらなる特徴部分の構成について、図26,図27も用いて説明する。
【0187】
図26(a)は、受皿ブロック10の平面図であり、図26(b)は、受皿ブロック10の底面図である。図27は、受皿ブロック10の分解斜視図である。
【0188】
本実施例の遊技機1は、図7,図8に示すように、払い出された遊技球を貯留しその遊技球を取込ユニット153へ案内する上皿51を備えている。
【0189】
上皿151は、図26(b),図27に示すように、その裏面側に装着され、所定の配線(ハーネス等)を収容する上皿底面部材660を備えている。
【0190】
この上皿底面部材660は、図26(b),図27に示すように、上皿151が装着される装着面の所定箇所に、その装着面から当該装着された上皿151に向かって突出したリブ661を備えている。
【0191】
また、上皿底面部材660は、図26(a),図27に示すように、その底面に近い側に配線を通す案内樋662を備えている。
【0192】
前述したように、上皿151は、ベットスイッチ38と球貸しボタン56と返却ボタン57と度数表示部58とを備えており、これらへ接続された各配線が上皿底面部材660の案内樋662に配設されている。
【0193】
上述したように、本実施例の遊技機1によれば、払い出された遊技球を貯留しその遊技球を取込ユニット153へ案内する上皿51を備え、上皿151は、その裏面側に装着され、所定の配線(ハーネス等)を収容する上皿底面部材660を備え、この上皿底面部材660は、上皿151が装着される装着面の所定箇所に、その装着面から当該装着された上皿151に向かって突出したリブ661を備えているので、上皿底面部材660と、その上皿底面部材660に装着された上皿51との間に、不正な制御基板などが仕込まれるようなスペースを低減することができ、上皿51の裏面側に不正な制御基板などを仕込むという不正行為を低減できる。
【0194】
また、上皿底面部材660は、その底面に近い側に配線を通す案内樋662を備えている。つまり、上皿151から離れた位置に案内樋662を備えているので、上皿151の上面側を流下する遊技球からのノイズの影響を低減できる。
【0195】
続いて、本実施例の遊技機1のさらなる特徴部分の構成について、図28も用いて説明する。図28は、遊技主要ブロック5の正面側左上箇所のロック部材627を示す部分斜視図である。
【0196】
本実施例の遊技機1は、図4に示すように、外枠2と、この外枠2の前面側に設けられて当該外枠2に対して開閉可能に支持されるドアブロック4と、このドアブロック4の裏面側で当該ドアブロック4に対して開閉可能に支持される遊技主要ブロック5とを備えている。
【0197】
ドアブロック4は、図17に示すように、鉤部137aを有する鉤金具137を備えている。遊技主要ブロック5は、図4,図28に示すように、ドアブロック4の裏面側に、遊技主要ブロック5を閉状態に固定するロック部材627を備えている。
【0198】
ロック部材627は、図28に示すように、操作を受けることでロック位置と非ロック位置とに変更される操作部628と、この操作部628の位置変更に伴って進退する係止部629とを備え、操作部628を非ロック位置にすることで係止部629が鉤部137aから外れた後退位置に位置し、係止部629の鉤部137aへの係止が解除され、操作部628をロック位置にすることで係止部629が鉤部137aに入った進出位置に位置し、係止部629の鉤部137aへの係止がなされるものである。
【0199】
鉤金具137は、図17に示すように、その先端側で遊技主要ブロック5に向かう方向に延出した延出部139を備えている。
【0200】
上述したように、本実施例の遊技機1によれば、遊技主要ブロック5をドアブロック4に対して閉じる際には、ロック部材627の操作部628を非ロック位置にしてからこの遊技主要ブロック5を閉じる。そして、ロック部材627の操作部628をロック位置にして当該ロック部材627の係止部629を鉤部137aに入れて、係止部629の鉤部137aへの係止、つまり、ロック部材627による遊技主要ブロック5の固定がなされる。仮に、ロック部材627の操作部628をロック位置としたままで遊技主要ブロック5を閉じようとした場合には、鉤金具137の先端側の延出部139がロック部材627の係止部629に当たり、遊技主要ブロック5がそれ以上閉まらないことから、ロック部材627によるロックがされていない状態で遊技主要ブロック5が閉状態となることがない。つまり、ドアブロック4の裏面側に遊技主要ブロック5を閉状態に固定する固定具(ロック部材627)の固定精度を向上できる。
【0201】
続いて、本実施例の遊技機1のさらなる特徴部分の構成について、図29,図30も用いて説明する。図29は、払出ブロック7の分解斜視図である。図30(a)は、払出装置608の開閉カバー671を閉じた状態を示す一部斜視図であり、図30(b)は、払出装置608の開閉カバー671を開いた状態を示す一部斜視図である。
【0202】
前述したように本実施例の遊技機1は、図29,図30に示すように、遊技主要ブロック5の払出ブロック7は、ドアブロック4と対向する面とは反対側である裏面側に、所定の払出信号に基づいて所定数の遊技球を払い出す払出装置608を備えている。
【0203】
払出装置608は、図29,図30(b)に示すように、その所定面に球抜きレバー670を備え、この球抜きレバー670を球抜き許可位置にすることで当該払出装置608から強制的に遊技球が球抜きされ、球抜きレバー670を球抜き不許可位置にすることで当該払出装置608による強制的な遊技球の球抜きが禁止されるものである。
【0204】
さらに、払出装置608は、図30に示すように、球抜きレバー670を少なくとも覆う開閉可能な開閉カバー671を備えている。
【0205】
また、開閉カバー671は、図30に示すように、その閉状態において球抜きレバー670を球抜き不許可位置に固定するための固定窓672を備えている。
【0206】
上述したように、本実施例の遊技機1によれば、遊技主要ブロック5の払出ブロック7は、ドアブロック4と対向する面とは反対側である裏面側に、所定の払出信号に基づいて所定数の遊技球を払い出す払出装置608を備え、この払出装置608は、その所定面に球抜きレバー670を備え、この球抜きレバー670を球抜き許可位置にすることで当該払出装置608から強制的に遊技球が球抜きされ、球抜きレバー670を球抜き不許可位置にすることで当該払出装置608による強制的な遊技球の球抜きが禁止されるものであり、さらに、払出装置608は、球抜きレバー670を少なくとも覆う開閉可能な開閉カバー671を備えているので、何らかの部材が球抜きレバー670に引っ掛って誤って操作されることを防止でき、球抜きレバー670を固定できる。
【0207】
また、開閉カバー671は、その閉状態において球抜きレバー670を球抜き不許可位置に固定するための固定窓672を備えているので、開閉カバー671で球抜きレバー670を覆った状態のままでは球抜きレバー670を球抜き不許可位置に固定でき、開閉カバー671を開状態にしなければ球抜きレバー670を球抜き許可位置にできないことから、何らかの部材が球抜きレバー670に引っ掛って球抜き許可位置となることを防止できる。
【0208】
続いて、本実施例の遊技機1のさらなる特徴部分の構成について、図31も用いて説明する。図31(a)は、サブ制御装置506のケース台572を閉じた状態を示す斜視図であり、図31(b)は、サブ制御装置506のケース台572を開いた状態を示す斜視図である。
【0209】
前述したように本実施例の遊技機1は、図31に示すように、遊技に関する所定の制御を行うサブ制御基板571(図13参照)を被包したケースカバー573およびケース台572と、ケース台572が取り付けられる被取付部材680とを備え、ケース台572は、被取付部材680に対して片開き自在に軸支されている。
【0210】
つまり、ケース台572は、図31(a)に示すように閉じた状態から、図31(b)に示すように片開き状態にできる。
【0211】
上述したように、本実施例の遊技機1によれば、遊技に関する所定の制御を行うサブ制御基板571(図13参照)を被包したケースカバー573およびケース台572と、ケース台572が取り付けられる被取付部材680とを備え、ケース台572は、被取付部材680に対して片開き自在に軸支されているので、ケース台572を片開きしてその裏面側あるいは被取付部材680を目視確認でき、ケース台572と被取付部材680との間に、不正な制御基板などが仕込まれることを低減でき、ケース台572の裏面側に不正な制御基板などを仕込むという不正行為を低減できる。
【0212】
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
【0213】
(1)上述した実施例では、弾性部材としてスポンジシール635を採用しているが、ゴムやラバーやその他の弾性部材を採用してもよい。
【0214】
(2)上述した実施例では、案内通路部材として投入球通路640を例に挙げて説明しているが、この投入球通路640以外の各種の案内通路を採用してもよい。
【0215】
(3)上述した実施例では、制御基板としてドアブロック中継基板651を例に挙げて説明しているが、このドアブロック中継基板651以外の制御基板(主制御基板561やサブ制御基板571など)各種の制御基板を採用してもよい。
【0216】
(4)上述し実施例では、遊技球使用の回胴遊技機を例に挙げて説明してきたが、パチンコ機やスロットマシンやこれらを融合させた遊技機などに適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0217】
以上のように、この発明は、遊技球を使用するパチンコ機、メダルを使用するスロットマシン及び遊技球使用の回胴遊技機などの各種の遊技機に適している。
【符号の説明】
【0218】
1 … 遊技機
2 … 外枠(本体枠)
3 … 遊技機本体部(扉部材)
4 … ドアブロック(扉部材)
5 … 遊技主要ブロック
630 … 扉開放検出スイッチ(扉部材開放検出スイッチ)
631 … スイッチ部
632 … 侵入阻止部材(侵入阻止手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体枠と、この本体枠の前面側に設けられて当該本体枠に対して開閉可能に支持される扉部材と、を備えた遊技機において、
前記扉部材の開放を検出する扉部材開放検出スイッチを備え、
前記扉部材開放検出スイッチは、前記扉部材を閉じた状態で前記本体枠または前記扉部材で押下されるスイッチ部を備え、前記スイッチ部が押下されることで前記扉部材の閉鎖を検出し、前記スイッチ部の押下が解除されることで前記扉部材の開放を検出するものであり、
前記扉部材開放検出スイッチをそのスイッチ部の押下方向視した状態で当該スイッチ部の押下方向周り箇所に侵入阻止手段
を備えていることを特徴とする遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公開番号】特開2012−130816(P2012−130816A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−92070(P2012−92070)
【出願日】平成24年4月13日(2012.4.13)
【分割の表示】特願2007−16515(P2007−16515)の分割
【原出願日】平成19年1月26日(2007.1.26)
【出願人】(000144522)株式会社三洋物産 (4,662)
【Fターム(参考)】