説明

遊技機

【課題】表面に遊技領域が形成された遊技盤を本体枠に着脱可能に収容し、該本体枠に前記遊技盤の前方を覆うクリア部材を保持させたクリア部材保持枠を開閉可能に軸着した遊技機において、遊技領域に対して不正部材が挿入される不正行為を防止する。
【解決手段】クリア部材保持枠140の閉鎖時に遊技盤1の下部とクリア部材142との間に形成される間隙を埋めることが可能な不正防止部材(閉鎖部材160)を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
表面に遊技領域が形成された遊技盤を前面枠に着脱可能に収納し、該前面枠に前記遊技盤の前方を覆うクリア部材を保持させたクリア部材保持枠を開閉可能に軸着した遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技機としてのパチンコ遊技機において、表面に遊技領域が形成された遊技盤を本体枠に着脱可能に収容し、該本体枠に前記遊技盤の前方を覆うクリア部材を保持させたクリア部材保持枠を開閉可能に軸着したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、当該本体枠には遊技盤の入賞口へ遊技球が入賞した場合に所定数の遊技球を排出する排出装置や遊技球を遊技領域に発射する発射装置等が配設されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−270470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の遊技機では、クリア部材保持枠の閉鎖時に遊技盤の下部とクリア部材との間に間隙が形成されていたため、当該間隙から遊技領域に対してピアノ線やセル等の不正部材が挿入される不正行為が行い易いといった課題が生じていた。
【0006】
本発明の目的は、表面に遊技領域が形成された遊技盤を本体枠に着脱可能に収容し、該本体枠に前記遊技盤の前方を覆うクリア部材を保持させたクリア部材保持枠を開閉可能に軸着した遊技機において、遊技領域に対して不正部材が挿入される不正行為を防止することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
表面に遊技領域が形成された遊技盤を前面枠に着脱可能に収容し、該前面枠に前記遊技盤の前方を覆うクリア部材を保持させたクリア部材保持枠を開閉可能に軸着した遊技機において、
前記クリア部材保持枠の閉鎖時に前記遊技盤の下部と前記クリア部材との間に形成される間隙を埋めることが可能な不正防止部材を備えたことを特徴とする。
【0008】
ここで、「クリア部材」は、ガラス、透明合成樹脂などである。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、クリア部材保持枠の閉鎖時に遊技盤の下部とクリア部材との間に形成される間隙を埋めることが可能な不正防止部材を備えたので、遊技領域に対してその下方から不正部材を挿入することを防止することが可能となる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、
前記不正防止部材は、前記クリア部材を介して前記遊技盤の下部を視認可能とする透明部材により構成され、前記遊技領域に対して不正部材が挿入されることを防止するための返し部が形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、不正部材に形成された返し部によりいわゆる忍び返しとしての機能を果たすことによって、遊技領域に対してその下方から不正部材を挿入することを防止することが可能となる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、
前記遊技盤の下方には、遊技に関わる画像を表示することが可能な表示装置を備え、
前記表示装置は、上端部よりも下端部が前記遊技盤の表面よりも前方に位置するように表示面を前方に向けて下り傾斜させた状態で前記前面枠に配設されてなり、
前記不正防止部材は、前記表示装置の上端部の上方に配置されることを特徴とする。
【0013】
ここで、「遊技に関わる画像」は、遊技の進行に関わる画像であって、その表示態様によりその後の遊技状態が変化する画像。例えば、特別遊技状態を発生させるための変動表示ゲームの画像(図柄、演出キャラクタ、背景)である。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、表示装置の表示面を前方に向かって下るように傾斜させるとともに遊技盤よりも前方に位置するよう当該表示装置を配設することで、遊技者から表示画像が見えやすくすることができる。
また、不正部材が表示装置の上端部の上方に配置されているので、当該表示装置の上端側から遊技領域に対して不正部材を挿入することを防止することが可能となる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の遊技機において、
前記クリア部材は、前記遊技盤及び前記表示装置の前方を覆うよう構成され、
前記不正防止部材は、所要面積を有する板状に形成され、前記遊技盤と前記表示装置との間で前記前面枠に軸着されることで前記クリア部材保持枠の開放時に起立状態から該起立状態よりも前方に突出した傾倒状態に変換可能であり、
前記起立状態では前記遊技領域に対して前記不正部材が挿入されることを防止する一方、前記傾倒状態では前記遊技領域から落下してきた遊技球が前記表示装置に衝突することを防止することを特徴とする。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、不正防止部材が起立状態にあるとき、つまりクリア部材保持枠が閉鎖されているときは遊技領域に対して不正部材が挿入されることを防止することができる。また、不正防止部材が傾倒状態にあるとき、つまりクリア部材保持枠が開放されているときは遊技領域から落下してきた遊技球を傾倒状態にある当該不正防止部材によって受け止めることが可能となる。これにより、遊技盤の下方に備えられた表示装置に遊技球が衝突することを防止することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、クリア部材保持枠の閉鎖時に遊技盤の下部とクリア部材との間に形成される間隙を埋めることが可能な不正防止部材を備えたので、遊技領域に対してその下方から不正部材を挿入することを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明を適用した一実施の形態の構成を示す遊技機の前面側から見た斜視図である。
【図2】遊技機の前面側から見た斜視図であって、クリア部材保持枠を開放した状態を示す図である。
【図3】前面枠とクリア部材の側部断面図であって、(a)クリア部材保持枠を閉鎖した状態を示す図、(b)クリア部材保持枠を開放した状態を示す図である。
【図4】第1変形例にかかる遊技機の前面枠とクリア部材の側部断面図であって、(a)クリア部材保持枠を閉鎖した状態を示す図、(b)クリア部材保持枠を開放した状態を示す図である。
【図5】第2変形例にかかる遊技機の前面枠における、開口部の下端部付近を示す側部断面図である。
【図6】第3変形例にかかる遊技機の閉鎖部材とクリア部材を示す上部断面図である。
【図7】第4変形例にかかる遊技機における、前面枠とクリア部材の側部断面図であって、閉鎖部材が設けられた部分を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここでは、本発明にかかる遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について図1から図7を用いて説明を行う。
【0020】
図1,2に示すように、本実施形態の遊技機100は、遊技店の島設備に固定される矩形枠状に構成された機枠110を備えている。この機枠110の前面における左側部の上下にはそれぞれ、ヒンジ機構が設けられており、これによって、機枠110に対して前方向へ扉状に回動可能に前面枠120が軸着されるようになっている。なお、矩形枠状の機枠110は、前面側から見て右側の一辺が金属製とされ、その他の辺は木製となっている。これによって、前面側から見て右側の一辺においては、強度を保ったまま厚みを薄くでき、遊技機100の裏面側に様々な装置の配設を可能としている。
【0021】
前面枠120は、当該前面枠120に備えられる各種部材等の取付用のベースとなる前面枠本体130を有し、該前面枠本体130の前面側に、クリア部材保持枠140と、発射操作ユニット150とが回動可能に取り付けられている。
【0022】
前面枠本体130は、矩形枠状の機枠110の前面側をちょうど覆うような概略矩形板状であり、その前面における左側部の上下はヒンジ機構により機枠110に対して前方向へ扉状に回動可能に軸着されるようになっている。また、前面枠本体130の略中央から上端部にわたる部分には、遊技盤1を嵌め込んで収容するための略方形状の開口部131が形成されている。そして、前面枠本体130に収容された遊技盤1の前面が前面枠本体130の開口部131から前側に臨むようになっている。すなわち遊技盤1は、前面枠本体130に嵌め込まれることで前面枠120に取り付けられている。
【0023】
図2に示すように、前面枠本体130の遊技盤1が取り付けられた開口部131の下側となる前面枠本体130の下部には、各種部材の取付ベースとなる取付盤132が設けられている。この取付盤132には、遊技領域1aに遊技球を発射する発射装置や、発射したにもかかわらず戻ってきた遊技球(ファール球)を回収するファール球回収部、賞球、貸球、ファール球を前面側から見て右方向に流下させる排出流路などが取り付けられている。また、取付盤132の下部には、排出装置より排出されて排出流路を流下した賞球、貸球や、ファール球回収部で回収されて排出流路を流下したファール球を排出する流出口133が形成されている。
【0024】
また、前面枠本体130に設けられた取付盤132の前面側であって、遊技盤1が嵌め込まれた開口部131の下方には画像表示装置134が配されている。この画像表示装置134は液晶表示装置を備え、前面側に遊技に関わる画像として例えば、特別遊技状態を発生させるための変動表示ゲームの画像(図柄、演出キャラクタ、背景)を表示可能な画像表示面135が位置している。なお、画像表示装置134は、液晶表示装置を備えるものに限らず、EL、CRT等の表示装置を備えるものであっても良い。
【0025】
図3(a)に示すように、画像表示装置134は、それ自体が前方に向かって下るように傾斜して配されていて、その上端部は、遊技盤1が嵌め込まれた開口部131の下方に所定の間隔を置いて隣設し、該上端部の前端は開口部131の前端と略同じ前後位置にある。また、下端部は上端部よりも前方に位置している。すなわち、前面枠本体130において、画像表示面135が前方に向かって下るように傾斜しているとともに、遊技盤1よりも前方の位置に配されている。このように画像表示面135が前方に向かって下るように傾斜するとともに遊技盤1よりも前方に位置することで、遊技者から表示画像が見えやすくなるようにされている。なお、前面枠本体130の開口部131に配された遊技盤1は、前面枠本体130の前端部よりも後方の奥まった位置にあり、この遊技盤1が配された開口部131の下方に配される画像表示装置134も、その大部分が前面枠本体130の前端部よりも後方に位置するようになっている。
【0026】
また、図2に示すように、画像表示装置134の左右に隣設してスピーカ136,136が配されている。このスピーカ136,136は、その前面が画像表示面135と同じ面上に位置するように配されており、画像表示面135と同様に上端よりも下端が前面側に位置するように前方側に下り傾斜した傾斜状態で配設されている。これにより、遊技者に向けて音声が出力されるようになっている。
【0027】
以上のことから、画像表示装置134を前方側に下り傾斜した傾斜状態で配設するようにしたこととなる。
【0028】
このような前面枠本体130の前面側は、遊技盤1が嵌め込まれた開口部131及び画像表示装置134の前面側を覆うクリア部材保持枠140と、その下方に配される発射操作ユニット150によって覆われるようになっている。クリア部材保持枠140は、上部及び左右の周縁が前面枠本体130の周縁に沿って配されるクリア部材保持枠本体141と、該クリア部材保持枠本体141の中央部分に取り付けられたクリア部材142とから構成されている。
【0029】
クリア部材保持枠本体141は、前面における左側部の上下がヒンジ機構により前面枠本体130に対して回動可能に軸着されるようになっている。これによってクリア部材保持枠140が前方向へ扉状に開閉可能とされ、図2に示すように、クリア部材保持枠140を開くことにより、遊技盤1の前面側の遊技領域の前側を開放可能となっている。このクリア部材保持枠本体141には、クリア部材保持枠140を閉鎖した状態で遊技盤1が嵌め込まれた開口部131及び画像表示装置134の前面側を覆うようになる中央部分に、視認開口143が形成されており、ここに後述するクリア部材142が取り付けられている。
【0030】
また、図1に示すように、視認開口143の下部であって、クリア部材保持枠140を閉鎖した際に前面枠本体130に設けられた画像表示装置134の下端よりも下側となる位置には、賞球や貸球として排出された遊技球を受け入れて貯留するとともに発射装置へ送る遊技球貯留部144が形成されている。この遊技球貯留部144は、クリア部材保持枠本体141の上方から見て前方に弓形に膨出するとともに、前面及び下面が球面とされている。そして、弓形に形成された上部には、所定の深さを有し、賞球や貸球として排出された遊技球を受け入れて貯留する貯留皿145が形成されている。
【0031】
この貯留皿145の前面側から見て右側の端部には、前面枠本体130に設けられた流出口133(図2に図示)と対応する位置に、前後に貫通する開口145aが形成されており、流出口133から流出した遊技球は、この開口145aを通って貯留皿145の右側部分145bに流入するようになっている。貯留皿145の右側部分145bの底面は、中央側(左側)へ向かって下るように傾斜しており、開口145aを通って貯留皿145に流入した遊技球は、中央側へ向かって流下する。貯留皿145の左右方向の中央部分は、左右方向に沿って立設された隔壁145cにより前後二つの領域に分割されており、前側の部分が貯留皿145の左側部分145fに連通する連通流路145dとされ、後側の部分が発射装置へ遊技球を誘導する発射球流路145eとされている。
【0032】
連通流路145dに接続した貯留皿145の左側部分145fは所定の広さを有し、遊技機の左側に設けられる図示しない球貸機からの貸球を受け入れる部分となっている。すなわち、この左側部分145fの上方に球貸機から延出する供給路の先端が配され、貸球としての遊技球が球貸機から直接貯留皿145に供給される。この貯留皿145の左側部分145fの底面および連通流路145dは、中央側(右側)に向かって下るように傾斜しており、受け入れた遊技球は中央側へ流下するようになっている。また、発射球流路145eは、遊技球の直径程度の前後幅を有し、左側へ向かって下るように形成されており、貯留皿145の左側部分145fの下側を通って遊技機100の内部に遊技球を誘導するようになっている。
【0033】
また、遊技球貯留部144には、例えば、特別遊技状態において貯留皿145上に多量の賞球が排出された際に、余剰した遊技球を遊技機100の外部に抜き取るための図示しない余剰球排出装置が設けられている。この余剰球排出装置は図示しない操作部を備え、この操作部を操作することで、貯留皿145内の遊技球が遊技球貯留部144の下方に位置する発射操作ユニット150の下部から排出されるようになっている。すなわち、遊技球貯留部144は、従来の遊技機における発射球を貯留する上皿と、余剰球を貯留する下皿の機能をあわせ持つものである。
【0034】
また、クリア部材保持枠本体141の前面であって視認開口143の周囲には、枠装飾装置146としてのLEDやランプが配されており、遊技の進行に合わせて点灯、点滅することで装飾を行うようになっている。
【0035】
クリア部材保持枠本体141の視認開口143に取り付けられるクリア部材142は、例えば透明な合成樹脂からなり、遊技盤1の前面側を覆う遊技盤カバー部142aと、画像表示装置134の前面側を覆う画像表示装置カバー部142bと、遊技盤カバー部142aと画像表示装置カバー部142bの間に位置する屈曲部142cを有する。また、遊技盤カバー部142a、画像表示装置カバー部142b、屈曲部142cの外周に沿って前方へ向かって延出し、前端部がクリア部材保持枠本体に接続する板状の側面部142dを有する。なお、この遊技盤カバー部142a、画像表示装置カバー部142b、屈曲部142cは一枚の板状に形成されており、さらにこれらの外周に連続して側面部142dが一体となるように形成されている。また、このクリア部材142は、クリア部材保持枠本体141と一体になるように取り付けられている。
【0036】
遊技盤カバー部142aは、遊技盤1の少なくとも遊技領域1aを覆うことのできる大きさを有する略半円形の部分で、図3(a)に示すように、遊技盤1と平行になるように垂直に配されている。また、この遊技盤カバー部142aの遊技盤1と対向する側には、クリア部材142を閉鎖した状態において、前面枠本体130の開口部131に嵌め込まれた遊技盤1との間に遊技球が流下可能な遊技領域1aとなる間隔を開けて、開口部131をほぼ閉塞するように、例えばガラスからなる内部カバー部142eが固定されている。すなわち、遊技盤1の前面側を覆う部分はクリア部材142が二重になっている。そして、遊技機100の前側からクリア部材142を介して遊技盤1の前面側の少なくとも遊技領域1aの部分が視認可能となっている。
【0037】
画像表示装置カバー部142bは、遊技盤カバー部142aの下端に屈曲部142cを挟んで連続した画像表示装置134の少なくとも画像表示面135を覆うことのできる大きさを有する矩形状の部分である。この画像表示装置カバー部142bは、クリア部材保持枠140を閉鎖した状態において、前方側に下るように傾斜した画像表示面135に沿って配されるように、画像表示装置134の傾斜に合わせて斜めに配されている。すなわち、遊技機100の前側からクリア部材142を介して画像表示装置134の前面側の少なくとも画像表示面135の部分が視認可能となっている。また、この画像表示装置カバー部142bの下端は、遊技球貯留部144の後面の上端に接続している。
【0038】
屈曲部142cは、垂直な遊技盤カバー部142aと、傾斜した画像表示装置カバー部142bとが滑らかに連続するように屈曲した部分で、クリア部材保持枠140を閉鎖した状態において、遊技盤1を取り付ける開口部131の下端部と画像表示装置134の上端部の前方に位置するように配される。この屈曲部142cの後面側には後述する閉鎖部材160が当接することとなる。
【0039】
図2に示すように、側面部142dは、遊技盤カバー部142a、画像表示装置カバー部142b、屈曲部142cの外周に沿って前方へ向かって延出するように形成された部分である。この側面部142dは、前端部がクリア部材保持枠本体141の視認開口143に接続するようになっており、これによりでクリア部材保持枠本体141とクリア部材142とが一体となる。上述したように、遊技盤1や画像表示装置134の大部分は前面枠本体130の前端部よりも後方に奥まった位置に配されるようになっている。よって、これら遊技盤1や画像表示装置134の前面に近接して配されるクリア部材142は、クリア部材保持枠本体141の裏面から後方に膨出するように配する必要があり、側面部142dはこのように後方に膨出するクリア部材142の側面をなしている。なお、クリア部材142の下端部(画像表示装置カバー部142bの下端部)は遊技球貯留部144の上端に接続するので、側面部142dは形成されていない。
【0040】
発射操作ユニット150は、前面枠本体130に設けられた取付盤132の前面側であって、クリア部材保持枠140の下側に、ヒンジ機構により前面枠本体130に対して前方向へ扉状に回動可能に軸着されており、この発射操作ユニット150を開くことにより、取付盤132の前側を開放可能となっている。
【0041】
この発射操作ユニット150の前面には、遊技領域1aに向けての遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル151や遊技者が操作可能な演出操作部152が設けられている。また、発射操作ユニット150の下面であって、左右方向の中央となる位置には、余剰球排出装置の排出口が形成されている(図示略)。
【0042】
また、発射操作ユニット150の開放端側となる前面側から見て右側の端部の前面には、施錠装置の一部をなす鍵穴153が形成されている。この鍵穴153は、前面枠本体130の施錠装置の一部であるとともに、クリア部材保持枠140の施錠装置の一部でもあって、鍵穴153に鍵を入れて一方(例えば左回り)に回すと前面枠本体130の施錠が解除され、他方(例えば右回り)に回すとクリア部材保持枠140の施錠が解除されるようになっている。
【0043】
図2に示すように、前面枠本体130の開口部131に取り付けられる遊技盤1は、各種部材の取付ベースとなる平板状の遊技盤本体1b(木製もしくは合成樹脂製)を備え、該遊技盤本体1bの前面に、ガイドレール2で囲まれた遊技領域1aを有している。また、遊技盤本体1bの前面であってガイドレール2の外側には、前面構成部材3,3,…が取り付けられている。そして、このガイドレール2で囲まれた遊技領域1a内に発射装置から遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うようになっている。
【0044】
遊技領域1a内には、図示を省略するが、普通図柄始動ゲート、普通図柄変動表示ゲームの未処理回数を表示する普通図柄記憶表示器、普通図柄の変動表示ゲームを表示する普通図柄表示器が設けられている。また、遊技領域1a内には、始動入賞口をなす普通変動入賞装置と、補助遊技としての特別図柄変動表示ゲームの未処理回数を点灯表示する特別図柄記憶表示器、特別図柄変動表示ゲームを表示する特別図柄表示器が設けられている。
【0045】
さらに遊技領域1aには、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉を有し、補助遊技としての特別図柄変動表示ゲームの結果如何によって大入賞口を閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)から開放状態(遊技者にとって有利な状態)に変換する特別変動入賞装置、入賞口などに入賞しなかった遊技球を回収するアウト穴4が設けられている。また、遊技領域1aには、一般入賞口、打球方向変換部材としての風車、多数の障害釘などが配設されている。
【0046】
そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が普通図柄始動ゲート内を通過すると、普通図柄変動表示ゲームが行われる。また、この普通図柄変動表示ゲームを開始する始動権利は、所定の上限数(例えば4)の範囲内で始動記憶(普通図柄始動記憶)として記憶され、普通図柄記憶表示器にて表示されるようになっている。
【0047】
普通図柄変動表示ゲームは、遊技領域1a内に設けられた7セグからなる普通図柄表示器で実行されるようになっている。なお、画像表示装置134の画像表示面135の一部で普図変動表示ゲームを表示するようにしても良く、この場合は識別図柄として、例えば、数字、記号、キャラクタ図柄などを用い、これを所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようにする。この普通図柄変動表示ゲームの停止表示が特別の結果態様となれば、普通図柄の当りとなって、普通変動入賞装置の開閉部材が所定時間(例えば、0.5秒間)開放される。これにより、普通変動入賞装置に遊技球が入賞しやすくなり、特別図柄の変動表示ゲームの始動が容易となる。
【0048】
普通変動入賞装置は左右一対の開閉部材を具備し、この開閉部材は、常時は遊技球の直径程度の間隔をおいた閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普通図柄変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様となった場合には、駆動装置としてのソレノイド(普電開閉SOL)によって、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化させられるようになっている。この普通変動入賞装置は、特別図柄変動表示ゲームの始動入賞口も兼ねている。すなわち、普通変動入賞装置の内部(入賞領域)に備えられた特図始動センサによって遊技球を検出することに基づき、補助遊技としての特別図柄変動表示ゲームを開始する始動権利が発生するようになっている。また、この特別図柄変動表示ゲームを開始する始動権利は、所定の上限数(例えば4)の範囲内で始動記憶(特別図柄始動記憶)として記憶され、特別柄記憶表示器にて表示されるようになっている。
【0049】
補助遊技としての特別図柄(特図、識別情報)変動表示ゲームは、遊技領域1a内に設けられた7セグからなる特別図柄表示器で実行されるようになっており、複数の識別情報を変動表示したのち、所定の結果態様を停止表示することで行われる。また、画像表示装置134の画像表示面135にて複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる特別図柄変動表示ゲームに対応した表示ゲームが実行されるようになっている。そして、この特別図柄変動表示ゲームの結果として、特別図柄表示器の表示態様が特別結果態様(たとえば「7」)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(いわゆる、大当たり状態)となる。また、これに対応して画像表示装置134の表示態様も特別結果態様(例えば、「7,7,7」等のゾロ目数字の何れか)となる。なお、遊技機に特別図柄表示器を備えずに、画像表示装置134のみで特別図柄変動表示ゲームを実行するようにしても良い。
【0050】
変動入賞装置としての特別変動入賞装置は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉によって開閉される大入賞口を備えていて、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせる。なお、開閉扉は、例えば、駆動装置としてのソレノイド(大入賞口開閉SOL)により駆動される。また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出する入賞球検出手段としてのカウントセンサが配設されている。
【0051】
また、遊技を開始することにより遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口、普通変動入賞装置、特別変動入賞装置等の入賞口の何れかに入賞すると、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球が排出装置によって排出される(払い出される)ようになっている。なお、排出された遊技球は、流出口133から開口145aを通って貯留皿145に排出されるようになっている。
【0052】
図3(a)に示すように、前面枠本体130における遊技盤1を取り付ける開口部131の下端部と画像表示装置134の上端部の間には、クリア部材保持枠140の閉鎖時に、クリア部材保持枠140との間に形成される遊技盤1の下方の間隙を閉鎖する閉鎖部材160が設けられている。
【0053】
この閉鎖部材160は、所要面積を有する板状に形成され、開口部131と画像表示装置134の間に設けられた収納部161に収納されている。この収納部161は、板状の閉鎖部材160の厚みと略等しい前方に開口したスリット状の収納空間161aを有し、この収納空間161aに前後方向に移動可能な状態で、かつ、付勢部材(図示略)により前方向に付勢された状態で閉鎖部材160の一部また全部が収納されるようになっている。また、付勢部材により前方向に付勢された閉鎖部材160は、外部から力が加わっていない状態における前方への突出幅が、クリア部材保持枠140を閉鎖した際に閉鎖部材160が当接するクリア部材保持枠140の後面(屈曲部142cの後面)までの距離よりも大きくなるように設定されている。
【0054】
このような閉鎖部材160は、図3(a)に示すように、クリア部材保持枠140を閉鎖した状態では、その先端がクリア部材142の後面(屈曲部142cの後面)に当接し、クリア部材保持枠140との間に形成される遊技盤1の下方の間隙を閉鎖した第1状態となる。また上述したように、閉鎖部材160は前方への突出幅が、クリア部材保持枠140を閉鎖した際に閉鎖部材160が当接するクリア部材保持枠140の後面までの距離よりも大きくなるように設定されており、第1状態においては付勢部材の付勢力に抗して収納部161に押し込まれ、前方への移動が規制された状態となる。よって、閉鎖部材160の先端がクリア部材142の後面に押し付けられた状態となり、不正部材の侵入を確実に防止できるようになっている。なお、閉鎖部材160は遊技者の視界を妨げないように透明な材質で形成されていることが望ましい。
【0055】
そして、この第1状態からクリア部材保持枠140を開放すると、前方への移動規制が解除されて、図3(b)に示すように、付勢部材の付勢力により閉鎖部材160が第1状態よりも前方に突出した第2状態に変換されるようになっている。このように閉鎖部材160が前方へ突出することで、例えば遊技領域1a内で発生した球止まりを解消する場合に、クリア部材保持枠140を開放した際、遊技領域1aから落下する遊技球を受け止めることができる。
【0056】
特に、遊技盤1の下方に設けられた画像表示装置134は、遊技者から画像表示面135が見えやすくなるように斜め上方を向いて配されており、遊技盤1から遊技球が落下すると、画像表示面135に直接遊技球が衝突し、傷がついたりや破損したりする虞があるが、閉鎖部材160を設けたことでこれを防止できる。また、閉鎖部材160は、その上面が後方側(遊技盤1側)に向かって下るように配されており、閉鎖部材160上に落下した遊技球を確実に受け止めることができるようになっている。
【0057】
以上のことから、遊技領域1aが形成された遊技盤1を前面枠120に配設するようにした遊技機において、前面枠120における遊技盤1の下部に遊技に関わる画像を表示する画像表示装置134を配設するとともに、該遊技盤1及び画像表示装置134の前方を覆うクリア部材142を保持可能なクリア部材保持枠140を該前面枠120に軸着し、前面枠120には、クリア部材保持枠140の閉鎖時に該クリア部材保持枠140との間に形成される遊技盤1の下方の間隙を閉鎖することで、遊技領域1aに対してその下方から不正部材を挿入することを防止するための閉鎖部材160を備えてこととなる。
【0058】
また、閉鎖部材160を前面枠120に備えたこととなる。
【0059】
また、閉鎖部材160は、所要面積を有する板状に形成され、クリア部材保持枠140の開放時に、不正部材の挿入を防止する第1状態から、遊技盤1の下方において遊技領域1aから落下する遊技球が画像表示装置134に衝突することを防止可能な第2状態に状態変換可能に構成したこととなる。
【0060】
また、前面枠120は、閉鎖部材160を収納する収納部161と、該閉鎖部材160を前方に付勢する付勢部材を備え、閉鎖部材160は、クリア部材保持枠140の開放時に、前方への移動規制が解除されて前方へ突出することで第2状態に変換するようにしたこととなる。
【0061】
図4には、上述した遊技機100の第1変形例を示した。なお、上述の実施形態の遊技機100と同様の構成を有する部分に関しては、同じ符号を付して説明を省略する。
本変形例にかかる遊技機100aの閉鎖部材170は、一端が遊技盤1を取り付ける開口部131の下端に軸着され、回動することで第1状態と第2状態とに変換可能な構成となっている。
【0062】
閉鎖部材170は所要面積を有する板状に形成され、一側端側が軸着部171として遊技盤1を取り付ける開口部131の下端に対して回動可能に軸着されている。また、閉鎖部材170は、付勢部材(図示略)により遊技機100aの右側面から見て軸着部171を中心に反時計回り方向(前方側)へ回動するように付勢されている。さらに、閉鎖部材170の軸着部171をなす一側端部と対向する他側端部は、閉鎖部材170の下側(画像表示装置134側)へ折り返すように断面コ字状に折り曲げられた折り曲げ部173とされている。すなわち折り曲げ部173は、折り曲げ部173に対して軸着部171を下方にした起立状態において、略垂直に起立した板状の閉鎖部材170の先端部分を前方側に折り曲げ、さらにその先端を下側に折り曲げた形状となっている。
【0063】
このような閉鎖部材170は、図4(a)に示すように、クリア部材保持枠140を閉鎖した状態では、折り曲げ部173に対して軸着部171を下方にした起立状態となるように配される。この状態で折り曲げ部173は、クリア部材142の後面(内部カバー部142eの後面)に当接し、クリア部材保持枠140との間に形成される遊技盤1の下方の間隙を閉鎖した第1状態となる。また、第1状態では軸着部171に対して上方に位置する折り曲げ部173は、閉鎖部材170の前側かつ下側へ折り返すように断面コ字状に折り曲げられていることから、先端が遊技機100aの下方に向いて、いわゆる忍び返しとしての機能をなす。これにより、遊技盤1の下側からの不正部材の侵入を防止できるようになっている。
【0064】
また上述したように、閉鎖部材170は付勢部材により遊技機100aの右側面から見て軸着部171を中心に反時計回り方向へ回動するように付勢されているので、第1状態においては付勢部材の付勢力に抗して起立した状態となっている。よって、閉鎖部材170の先端がクリア部材142の後面に押し付けられた状態となり、不正部材の侵入を確実に防止できるようになっている。なお、閉鎖部材170は遊技者の視界を妨げないように透明な材質(例えば、合成樹脂、ガラス)で形成されていることが望ましい。
【0065】
そして、この第1状態からクリア部材保持枠140を開放すると、図4(b)に示すように、付勢部材の付勢力により閉鎖部材170が前方へ回動し、第1状態よりも前方に突出した第2状態に変換されるようになっている。このように閉鎖部材170が前方へ突出することで、例えば遊技領域1a内で発生した球止まりを解消する場合に、クリア部材保持枠140を開放した際、遊技領域1aから落下する遊技球を受け止めることができる。また、閉鎖部材170は、その上面が後方側(遊技盤1側)に向かって下るように傾斜した状態となる位置で、それ以上の下方向への回動が規制されるようになっており、閉鎖部材170上に落下した遊技球を確実に受け止めることができるようになっている。
【0066】
以上のことから、閉鎖部材170は、一側端側が前面枠120に軸着されてクリア部材保持枠140の閉鎖時には軸着部171を下方にした起立状態で第1状態となり、該クリア部材保持枠140の開放時には、付勢部材の作用により前方に回動することで第2状態に変換するように構成し、第1状態における上端部を前方に折り曲げた形状としたこととなる。
【0067】
図5には、上述した遊技機100の第2変形例を示した。なお、第1変形例の遊技機100aと同様の構成を有する部分に関しては、同じ符号を付して説明を省略する。
本変形例にかかる遊技機100bは、閉鎖部材170が取り付けられた部分の上方で、かつ、遊技盤1を取り付ける開口部131の下方となる位置に、遊技球貯留部144に連通し、閉鎖部材170で受け止めた遊技球を貯留皿145へ返却するための返却流路174が形成されている。すなわち、遊技領域1aで球止まりしていた遊技球は、遊技領域1aにおける振り分け(アウト、セーフ)が未だ完了していないものであり、この遊技球をそのままアウト球としてしまうと、遊技者が不満に思う虞があるが、返却流路174により遊技球を返却することで、このような不満を解消できる。
【0068】
図5には、第1変形例にかかる遊技機100aの閉鎖部材170を例に示した。返却流路174は、閉鎖部材170が第2状態となった状態において、後方側(遊技盤1側)に向かって下るように傾斜した閉鎖部材170の上面と、返却流路174の底面とが略同一面を形成するように形成されている。これにより、上方にある遊技領域1aから閉鎖部材170上に落下し、閉鎖部材170の傾斜に沿って後方に誘導された遊技球が、円滑に返却流路174内に誘導されるようになる。また、第1変形例にかかる遊技機100aの閉鎖部材170によれば、クリア部材保持枠140を閉鎖し、閉鎖部材170が第1状態となっている際には、閉鎖部材170自体が返却流路174の流入口を閉鎖するようになる。
【0069】
以上のことから、前面枠120は、閉鎖部材170の第2状態への変換により、上方から受けた遊技球を、遊技者側に返却する流路(返却流路174)を形成したこととなる。
【0070】
なお、例えば、返却流路174を閉鎖部材170の中央に対応した部位に形成し、閉鎖部材170の上面を、返却流路174が形成された部分に向けて左右側から中央方向に下るような傾斜面とし、閉鎖部材170で受け止めた遊技球が自動的に返却流路174に誘導されるようにしても良い。また、遊技球を貯留皿145へ返却するとしたが、遊技機の下方に配される球箱に返却するようにしても良いし、下皿を備える遊技機の場合は下皿に返却するようにしても良い。また、閉鎖部材として、図3に示す実施形態にかかる遊技機100の閉鎖部材160を用いることも可能である。
【0071】
図6には、上述した遊技機100の第3変形例を示した。なお、図3に示す実施形態の遊技機100と同様の構成を有する部分に関しては、同じ符号を付して説明を省略する。
本変形例にかかる遊技機100cの閉鎖部材180は、遊技機100cの左右方向に沿って列設され、各々独立して状態変換可能な複数の部材(閉鎖部材構成片181,181,…)から構成されている。
【0072】
この閉鎖部材180を構成する閉鎖部材構成片181,181,…は、各々所要面積を有する板状の部材で、開口部131と画像表示装置134の間に設けられた収納部182に収納されている。この収納部182は、板状をした閉鎖部材構成片181,181,…の厚みと略等しい前方に開口したスリット状の収納空間183を有し、この収納空間183に閉鎖部材構成片181,181,…が各々前後方向に独立して移動可能な状態で、かつ、付勢部材(図示略)により前方向に付勢された状態で一部また全部が収納されるようになっている。
【0073】
この閉鎖部材構成片181,181,…は基本的には図3に示す実施形態の閉鎖部材160と同様であり、各々に備えられた付勢部材により前方向に付勢された閉鎖部材構成片181,181,…は、外部から力が加わっていない状態における前方への突出幅が、クリア部材保持枠140を閉鎖した際に閉鎖部材180が当接するクリア部材保持枠140の後面までの距離よりも大きくなるように設定されている。また、このような閉鎖部材構成片181,181,…は、クリア部材保持枠140を閉鎖した状態では、その先端がクリア部材142の後面(屈曲部142cの後面)に当接し、クリア部材保持枠140との間に形成される遊技盤1の下方の間隙を閉鎖した第1状態となる。
【0074】
また上述したように、閉鎖部材構成片181,181,…は前方への突出幅が、クリア部材保持枠140を閉鎖した際に閉鎖部材構成片181,181,…が当接するクリア部材保持枠140の後面までの距離よりも大きくなるように設定されており、第1状態においては付勢部材の付勢力に抗して収納部182に押し込まれた状態となる。よって、閉鎖部材構成片181,181,…の先端がクリア部材142の後面に押し付けられた状態となり、不正部材の侵入を確実に防止できるようになっている。
【0075】
そして、この第1状態からクリア部材保持枠140を開放すると、付勢部材の付勢力により閉鎖部材180が第1状態よりも前方に突出した第2状態に変換されるようになっている。ここで、図6に示すように、クリア部材保持枠140は、前面側から見た左側部が回動可能に軸支されているので、開放する過程において、左側部よりも右側部が早く前面枠本体130の前面から離れることとなる。本変形例の閉鎖部材180を構成する閉鎖部材構成片181,181,…は、各々独立して前後動可能であるので、このように左側部と右側部とで間隔が異なる場合にもクリア部材保持枠140の後面の動きにそれぞれ追従して動作する。これにより、遊技盤1とクリア部材保持枠140との間隔をより確実に閉鎖でき、遊技領域1aから落下する遊技球を確実に受け止めることができる。
【0076】
なお、各閉鎖部材構成片181,181,…の側端部を各々重合することで、不正部材を挿入する隙間をなくすようにしても良い。
また、閉鎖部材として、第1変形例にかかる遊技機100aの閉鎖部材170のような構成を用いることも可能である。この場合は、遊技機100cの左右方向に沿って列設された複数の閉鎖部材構成片181,181,…が各々独立して回動可能な構成とする。
【0077】
以上のことから、閉鎖部材180は、列設された複数の部材(閉鎖部材構成片181,181,…)から構成され、各々独立して状態変換可能に構成したこととなる。
【0078】
図7には、上述した遊技機100の第4変形例を示した。なお、図3に示す実施形態の遊技機100と同様の構成を有する部分に関しては、同じ符号を付して説明を省略する。
本変形例にかかる遊技機100dは、クリア部材保持枠140における閉鎖部材160が当接する部分に、閉鎖部材160の先端を収容する収容凹部191が形成されている。
【0079】
図7に示すように、クリア部材保持枠140における閉鎖部材160が当接する部分には、左右方向に沿って延在するように収容凹部形成部材190が設けられている。この収容凹部形成部材190は不透明な材質からなり、その上下幅は、遊技盤1の前面下部を覆う位置から画像表示装置134の前面上部を覆う位置までの範囲とされ、閉鎖部材160が設けられる遊技盤下部と画像表示装置上部の間の間隙を完全に覆うようになっている。これにより、閉鎖部材160や該閉鎖部材160を収納する収納部161などを隠し、遊技機100dの装飾性を向上するようになっている。なお、遊技者から視認可能な収容凹部形成部材190の前部に、装飾を施して遊技機100dの装飾性を向上するようにしても良いし、装飾パネルや遊技説明等の機能パネルを取り付ける取付部を形成しても良い。
【0080】
また、この収容凹部形成部材190の後部には、前方に窪む収容凹部191が収容凹部形成部材190の延在方向に沿って形成されており、クリア部材保持枠140を閉鎖し、第1状態となった閉鎖部材160の先端部が収容されるようになっている。このように閉鎖部材160の先端が収容凹部191に収容された状態となることで、遊技盤1の下方から遊技領域1aへ不正部材を挿入することが非常に困難となり、より確実に不正行為を防止できる。
【0081】
なお、閉鎖部材160,170,180は前面枠120に設けるとしたが、遊技盤1に設けても良いし、クリア部材保持枠140に設けても良い。
【0082】
以上のような遊技機100,100a,100b,100c,100dは、遊技領域1aが形成された遊技盤1を前面枠120に配設するようにした遊技機であって、前面枠120における遊技盤1の下部に遊技に関わる画像を表示する画像表示装置134を配設するとともに、該遊技盤1及び画像表示装置134の前方を覆うクリア部材142を保持可能なクリア部材保持枠140を該前面枠120に軸着し、前面枠120には、クリア部材保持枠140の閉鎖時に該クリア部材保持枠140との間に形成される遊技盤1の下方の間隙を閉鎖することで、遊技領域1aに対してその下方から不正部材を挿入することを防止するための閉鎖部材160,170,180を備えている。
【0083】
したがって、前面枠120における遊技盤1の下部に遊技に関わる画像を表示する画像表示装置134を配設することにより、従来にない斬新な配置構成となる。また、大型の画像表示装置134を遊技者に近い位置に備えることも可能となり画像表示装置134の視認性を向上できるとともに興趣を高めることが可能となる。さらに、画像表示装置134は遊技盤1の交換の際にそのまま枠側に残すことができるので、新機種への移行を効率よく行うことが可能となる。
また、上記構成にすることにより、遊技盤1に対して下方からピアノ線やセル等の不正部材を挿入して不正行為が行いやすくなるといった課題が生じる可能性があるが、クリア部材保持枠140の閉鎖時に、遊技盤1の下方において該クリア部材保持枠140との間に形成される間隙を閉鎖することで、遊技領域1aに対してその下方から不正部材を挿入することを防止する閉鎖部材160,170,180を備えたので、不正行為に対しても何ら問題が生じない。
【0084】
また、閉鎖部材160,170,180を前面枠120に備えている。
【0085】
したがって、閉鎖部材160,170,180を前面枠120に備えたので、閉鎖部材160,170,180を遊技盤1の交換の際にそのまま枠側に残すことができ、新機種への移行を効率よく行うことが可能となる。
【0086】
また、閉鎖部材160,170,180は、所要面積を有する板状に形成され、クリア部材保持枠140の開放時に、不正部材の挿入を防止する第1状態から、遊技盤1の下方において遊技領域1aから落下する遊技球が画像表示装置134に衝突することを防止可能な第2状態に状態変換可能に構成している。
【0087】
したがって、閉鎖部材160,170,180は、所要面積を有する板状に形成され、クリア部材保持枠140の開放時に、不正部材の挿入を防止する第1状態から、遊技盤1の下方において遊技領域1aから落下する遊技球が画像表示装置134に衝突することを防止可能な第2状態に状態変換可能に構成したので、クリア部材保持枠140の開放時に、例えば球止まりの発生により遊技領域1aに止まっていた遊技球が落下しても、それが画像表示装置134に衝突することを防止できるので、遊技球の衝突により画像表示装置134が故障する等を防止できる。
【0088】
また、画像表示装置134を前方側に下り傾斜した傾斜状態で配設するようにしている。
【0089】
したがって、画像表示装置134を前方側に下り傾斜した傾斜状態で配設するようにしたので、遊技者に対して、表示画像を見やすくすることができる。なお、遊技球が遊技領域1aから落下した場合には、傾斜した画像表示装置134の画像表示面135に遊技球が衝突する可能性が高くなるが、上述した閉鎖部材160,170,180を備えることにより画像表示面135をカバーできるので、遊技球の衝突による画像表示装置134の故障を防止できる。
【0090】
また、前面枠120は、閉鎖部材160,180を収納する収納部161,182と、該閉鎖部材160,180を前方に付勢する付勢部材を備え、閉鎖部材160,180は、クリア部材保持枠140の開放時に、前方への移動規制が解除されて前方へ突出することで第2状態に変換するようにしている。
【0091】
したがって、前面枠120は、閉鎖部材160,180を収納する収納部161,182と、該閉鎖部材160,180を前方に付勢する付勢部材を備え、閉鎖部材160,180は、クリア部材保持枠140の開放時に、前方への移動規制が解除されて前方へ突出することで第2状態に変換するようにしたので、閉鎖部材160,180の状態変換を迅速に行うことができるようになる。
また、閉鎖部材160,180はクリア部材保持枠140の開放と同時に前方へ突出することとなるので、特別な操作をする必要がなく簡単であり、かつ、遊技球の衝突による画像表示装置134の故障を確実に防止できる。
また、閉鎖部材160,180を収納する収納部161,182を備えることで、クリア部材保持枠140を閉鎖した状態において、外部から閉鎖部材160,180が目立たないようにすることも可能となり、遊技機100,100cの装飾性を向上できる。
【0092】
また、閉鎖部材170は、一側端側が前面枠120に軸着されてクリア部材保持枠140の閉鎖時には軸着部171を下方にした起立状態で第1状態となり、該クリア部材保持枠140の開放時には、付勢部材の作用により前方に回動することで第2状態に変換するように構成し、第1状態における上端部を前方に折り曲げた形状としている。
【0093】
したがって、閉鎖部材170は、一側端側が前面枠120に軸着されてクリア部材保持枠140の閉鎖時には軸着部171を下方にした起立状態で第1状態となり、該クリア部材保持枠140の開放時には、付勢部材の作用により前方に回動することで第2状態に変換するように構成したので、閉鎖部材170の状態変換を迅速に行うことができるようになる。また、閉鎖部材170はクリア部材保持枠140の開放により前方に回動することとなるので、特別な操作をする必要がなく簡単であり、かつ、遊技球の衝突による画像表示装置134の故障を確実に防止できる。
また、第1状態における上端部を前方に折り曲げた形状としたので、不正部材に対して折り曲げ部173でその進入を確実に防止できる。
【0094】
また、閉鎖部材180は、列設された複数の部材(閉鎖部材構成片181,181,…)から構成され、各々独立して状態変換可能に構成している。
【0095】
したがって、閉鎖部材180は、列設された複数の部材から構成され、各々独立して状態変換可能に構成したので、クリア部材保持枠140の開放角度に応じて、対応する閉鎖部材(閉鎖部材構成片181,181,…)から順に変換が行われることとなり、クリア部材保持枠140の開放開始時に遊技球が画像表示装置134に衝突してしまうことを防止できる。
【0096】
また、前面枠120は、閉鎖部材160,170,180の第2状態への変換により、上方から受けた遊技球を、遊技者側に返却する流路(返却流路174)を形成している。
【0097】
したがって、前面枠120は、閉鎖部材160,170,180の第2状態への変換により、上方から受けた遊技球を、遊技者側に返却する流路を形成したので、遊技領域1aから落下した遊技球は未だ入賞する可能性を残していたので、その遊技球を遊技者に返却することで、遊技者が不満感を抱くことを防止できる。
【0098】
なお、本発明の遊技機は、遊技機として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
【0099】
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0100】
なお、本実施形態の遊技機の背景技術は以下の通りである。
[背景技術]
従来、遊技機としてのパチンコ遊技機において、遊技領域を形成する遊技盤を本体枠(前面枠)に対して着脱自在に構成し、新機種の入れ替え時には遊技盤のみを交換できるようにしたものが知られている。遊技盤には、表示ゲームを表示可能な画像表示装置や表示ゲームを装飾する発光部材等が備えられている。一方、本体枠には遊技盤の入賞口へ遊技球が入賞した場合に所定数の遊技球を排出する排出装置や遊技球を遊技領域に発射する発射装置等が配設されている。しかし、遊技盤に液晶表示装置などの画像表示装置が遊技盤に取り付けられていることから、遊技盤の交換毎に比較的高価な画像表示装置も同時に交換しなければならず、非常に無駄の多い構成であった。
【0101】
そこで、画像表示装置を前面枠側に配設するようにして遊技盤の交換の際に画像表示装置をそのまま前面枠に残せるようにした遊技機も考えられている(例えば、上記特許文献1参照)。このような遊技機においては、遊技盤の後方に画像表示装置を配設するとともに遊技盤を透明な部材で構成することで、遊技盤の前方から遊技盤を透かして画像表示装置の画像が見えるようになっている。
【0102】
[課題]
しかしながら、従来の遊技機では、遊技球が流下する遊技領域の後方側において画像表示が行われることから、遊技者の視点が前後方向に頻繁に切り替わることから見づらいといった課題が生じていた。また、遊技盤が汚れた場合には、後方の画像表示が見づらくなってしまう。
また、遊技盤の後方側に画像表示装置を配設する必要があることから、遊技機の前後幅が大きくなってしまい島設備への設置が困難となってしまったり、遊技機の裏面に配設される各種制御装置や裏機構部品の取付が困難となってしまったり等の課題が生じていた。
【0103】
上記の課題を解決するため、本実施形態の遊技機は、
遊技領域が形成された遊技盤を前面枠に配設するようにした遊技機において、
前記前面枠における遊技盤の下部に遊技に関わる画像を表示する画像表示装置を配設するとともに、該遊技盤及び画像表示装置の前方を覆うクリア部材を保持可能なクリア部材保持枠を該前面枠に軸着し、
前記前面枠に前記クリア部材保持枠の閉鎖時に該クリア部材保持枠との間に形成される前記遊技盤の下方の間隙を閉鎖する閉鎖部材を備え、
前記閉鎖部材は、
所要面積を有する板状に形成され、前記クリア部材保持枠の開放時に、前記不正部材の挿入を防止する第1状態から、前記遊技盤の下方において前記遊技領域から落下する遊技球が前記画像表示装置に衝突することを防止可能な第2状態に状態変換可能に構成され、
一側端側が前記前面枠に軸着されて前記クリア部材保持枠の閉鎖時には軸着部を下方にした起立状態で前記第1状態となり、該クリア部材保持枠の開放時には、付勢部材の作用により前方に回動することで前記第2状態に変換するように構成し、
前記第1状態における上端部を前方に折り曲げた形状としたことを特徴としている。
【0104】
これにより、前面枠における遊技盤の下部に遊技に関わる画像を表示する画像表示装置を配設することにより、従来にない斬新な配置構成となる。また、大型の画像表示装置を遊技者に近い位置に備えることも可能となり画像表示装置の視認性を向上できるとともに興趣を高めることが可能となる。さらに、画像表示装置は遊技盤の交換の際にそのまま枠側に残すことができるので、新機種への移行を効率よく行うことが可能となる。
また、上記構成にすることにより、遊技盤に対して下方からピアノ線やセル等の不正部材を挿入して不正行為が行いやすくなるといった課題が生じる可能性があるが、クリア部材保持枠の閉鎖時に、遊技盤の下方において該クリア部材保持枠との間に形成される間隙を閉鎖することで、遊技領域に対してその下方から不正部材を挿入することを防止する閉鎖部材を備えたので、不正行為に対しても何ら問題が生じない。
【0105】
また、閉鎖部材を前面枠に備えたので、閉鎖部材を遊技盤の交換の際にそのまま枠側に残すことができ、新機種への移行を効率よく行うことが可能となる。
【0106】
また、閉鎖部材は、所要面積を有する板状に形成され、クリア部材保持枠の開放時に、不正部材の挿入を防止する第1状態から、遊技盤の下方において遊技領域から落下する遊技球が画像表示装置に衝突することを防止可能な第2状態に状態変換可能に構成したので、クリア部材保持枠の開放時に、例えば球止まりの発生により遊技領域に止まっていた遊技球が落下しても、それが画像表示装置に衝突することを防止できるので、遊技球の衝突により画像表示装置が故障する等を防止できる。
【0107】
また、閉鎖部材は、一側端側が前面枠に軸着されてクリア部材保持枠の閉鎖時には軸着部を下方にした起立状態で第1状態となり、該クリア部材保持枠の開放時には、付勢部材の作用により前方に回動することで第2状態に変換するように構成したので、閉鎖部材の状態変換を迅速に行うことができるようになる。また、閉鎖部材はクリア部材保持枠の開放により前方に回動することとなるので、特別な操作をする必要がなく簡単であり、かつ、遊技球の衝突による画像表示装置の故障を確実に防止できる。
また、第1状態における上端部を前方に折り曲げた形状としたので、不正部材に対して折り曲げ部でその進入を確実に防止できる。
【符号の説明】
【0108】
1 遊技盤
1a 遊技領域
100 遊技機
100a 遊技機
100b 遊技機
100c 遊技機
100d 遊技機
120 前面枠
134 画像表示装置
135 画像表示面
140 クリア部材保持枠
142 クリア部材
160 閉鎖部材
161 収納部
170 閉鎖部材
171 軸着部
173 折り曲げ部
174 返却流路
180 閉鎖部材
181 閉鎖部材構成片
182 収納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に遊技領域が形成された遊技盤を前面枠に着脱可能に収容し、該前面枠に前記遊技盤の前方を覆うクリア部材を保持させたクリア部材保持枠を開閉可能に軸着した遊技機において、
前記クリア部材保持枠の閉鎖時に前記遊技盤の下部と前記クリア部材との間に形成される間隙を埋めることが可能な不正防止部材を備えたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記不正防止部材は、前記クリア部材を介して前記遊技盤の下部を視認可能とする透明部材により構成され、前記遊技領域に対して不正部材が挿入されることを防止するための返し部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記遊技盤の下方には、遊技に関わる画像を表示することが可能な表示装置を備え、
前記表示装置は、上端部よりも下端部が前記遊技盤の表面よりも前方に位置するように表示面を前方に向けて下り傾斜させた状態で前記前面枠に配設されてなり、
前記不正防止部材は、前記表示装置の上端部の上方に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記クリア部材は、前記遊技盤及び前記表示装置の前方を覆うよう構成され、
前記不正防止部材は、所要面積を有する板状に形成され、前記遊技盤と前記表示装置との間で前記前面枠に軸着されることで前記クリア部材保持枠の開放時に起立状態から該起立状態よりも前方に突出した傾倒状態に変換可能であり、
前記起立状態では前記遊技領域に対して前記不正部材が挿入されることを防止する一方、前記傾倒状態では前記遊技領域から落下してきた遊技球が前記表示装置に衝突することを防止することを特徴とする請求項3に記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−139578(P2012−139578A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−102349(P2012−102349)
【出願日】平成24年4月27日(2012.4.27)
【分割の表示】特願2011−88748(P2011−88748)の分割
【原出願日】平成19年2月16日(2007.2.16)
【出願人】(000132747)株式会社ソフイア (2,465)
【Fターム(参考)】