説明

遊技機

【課題】多数の光源を少ない光源制御装置で制御可能な遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機100は、遊技機本体101に設けられた複数の光源108を制御する光源制御装置112を有する。光源制御装置112は、各光源のアノードが接続される複数の第1の信号線のそれぞれに対して、一定周期で交互に、その第1の信号線に接続された光源を通電可能とする第1の期間を設定する第1の信号を生成し、かつ、各光源のカソードが接続される複数の第2の信号線のそれぞれに対して、その第2の信号線に接続された光源のアノードが接続された第1の信号線に対して第1の期間が設定されている間に、演出制御部111から受信した制御コマンドに含まれるその光源に対応する階調データに表された発光量に応じてその光源を通電可能とする第2の期間を設定する第2の信号を生成するコマンド解析部3とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の光源を制御するための光源制御装置を有する遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
回胴遊技機または弾球遊技機などの遊技機には、遊技者の興趣を高めるために、遊技者の視覚、聴覚または感覚に訴える演出を行うための工夫が凝らされている。特に、遊技者の視覚に訴える演出を行うために、遊技機には多数の光源が設けられることがある。また、これらの光源として、例えば、発光ダイオード(LED)が使用される。そして、赤色、青色、緑色のLEDが組み合わせて用いられることにより、発光色を様々に変化させるといった演出も行われる。
【0003】
演出効果を高めるために、遊技機の前面には、数百個にも及ぶLEDが配置されることがある。そして演出に応じて、それぞれのLEDの発光輝度または発光期間が調節されることにより、遊技機の前面の発光状態を多種多様に変化させることができる。
【0004】
しかし、遊技機に搭載されるLEDの数が増加するにつれて、LEDを駆動するための配線の量も増加し、かつ、演出用のプロセッサユニットに設けられる、LEDを制御するための信号を出力する端子の数も増加する。そして配線量が増加すると、遊技機の背面にその配線を設置することが困難となり、また演出用プロセッサユニットのコストも高くなってしまう。
そこで、配線の量及び演出用のプロセッサユニットの端子の数を減らすために、演出用のプロセッサユニットと各LEDとの間に設置され、LEDの発光強度及び発光タイミングを制御する光源制御装置が遊技機に搭載されることがある。
【0005】
例えば、特許文献1には、上位装置のCPUからシリアルデータ信号とLED制御クロックとをシリアル/パラレル変換回路が受信してパラレルデータ信号のLED発光信号に変換し、複数のLEDを発光させるLED制御装置が開示されている。
また、特許文献2には、ドライバICを有する発光体の駆動システムが開示されており、このドライバICは、コントローラから、それぞれシリアルデータ線及びクロックデータ線がカスケード接続され、それぞれコントローラからのシリアル信号とパラレル信号とを変換する変換回路と、発光体を動作させる駆動回路とを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開平4−96789号公報
【特許文献2】特開2006−218137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1または2に開示された技術では、各LEDは、点灯中、常に電圧が印加されるスタティック点灯方式によって駆動される。スタティック点灯方式では、消費電力が多くなるので、LED制御装置が駆動できるLEDの数は、最大でも30個程度に制限される。
しかし、上記のように、遊技機には数百個のLEDが搭載されることがあるので、全てのLEDを制御するためには、10個またはそれ以上の光源制御装置が必要となることがあった。このように多数の光源制御装置が使用されると、遊技機全体のコストが高くなってしまう。また、演算用のプロセッサユニットは多数の光源制御装置を制御しなければならないので、そのプロセッサユニットの制御負荷が大きいという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、多数の光源を少ない光源制御装置で制御可能な遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一つの形態として、遊技機本体と、遊技機本体の前面に配置された複数の光源と、複数の光源を制御する光源制御装置と、遊技の状態に応じた演出を制御する演出制御部とを有する遊技機が提供される。
この遊技機において、複数の光源のそれぞれのアノードは、複数の第1の信号線の何れかと接続され、カソードが複数の第2の信号線の何れかと接続され、かつ、接続される第1の信号線と第2の信号線の組が光源ごとに異なる。
また演出制御部は、遊技の状態に応じて、複数の光源のうちの一つの発光量を複数のビットにより規定する階調データを複数の光源のそれぞれごとに含む制御コマンドを生成し、その制御コマンドを光源制御装置へシリアル伝送する。
そして光源制御装置は、その制御コマンドを受信するインターフェース部と、複数の第1の信号線のそれぞれに対して、一定周期で交互に、複数の光源のうちのその第1の信号線に接続された光源を通電可能とする第1の期間を設定する第1の信号を生成し、かつ、複数の第2の信号線のそれぞれに対して、複数の光源のうちのその第2の信号線に接続された光源のアノードが接続された第1の信号線に対して第1の期間が設定されている間に、制御コマンドに含まれたその光源に対応する階調データに表された発光量に応じてその光源を通電可能とする第2の期間を設定する第2の信号を生成するコマンド解析部と、複数の第1の信号線のそれぞれに対して、第1の信号において設定された第1の期間の電位が第1の期間以外の電位よりも高くなるように電圧を印加するダイナミック制御部と、複数の第2の信号線のそれぞれに対して、第2の信号において設定された第2の期間中、複数の光源のうちのその第2の信号線に接続された光源を通電可能とする階調制御部とを有する。
【0010】
この遊技機において、制御コマンドは階調データを表すビット数を規定する階調制御データを含み、光源制御装置のコマンド解析部は、制御コマンドの階調データの格納部分を階調制御データに規定されたビット数で区切ることにより、複数の光源のそれぞれについての階調データを抽出することが好ましい。
【0011】
また、複数の第1の信号線のそれぞれは、放電用信号線と接続され、光源制御装置の階調制御部は、複数の第1の信号線の何れかに第1の期間が設定される度に、その第1の期間の立ち上がりから、第1の期間よりも短い期間、複数の第1の信号線と放電用信号線とを通電可能として、複数の第1の信号線の残留電荷を放電させることが好ましい。
【0012】
さらに、演出制御部は、複数の光源の最大発光強度に対する比率を表す輝度調整信号を生成し、その輝度調整信号を光源制御装置へ送信し、光源制御装置は、輝度調整信号を受信することにより、複数の光源のそれぞれの発光強度をその輝度調整信号が表す比率に応じて低下させる設定回路をさらに有することが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る遊技機は、少ない数の光源制御装置で多数の光源を制御できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一つの実施形態に係る、遊技機に実装される光源制御装置により駆動される各LEDの配線図である。
【図2】光源制御装置の概略構成図である。
【図3】制御コマンドのフォーマットの一例を示す図である。
【図4】図1に示された各信号線に印加される電圧の時間変化の一例を示すタイミングチャートである。
【図5】LEDが誤点灯する場合のそのLEDと関連する信号線の電圧の時間変化を示す図である。
【図6】図1に示された各信号線に印加される電圧の時間変化の他の一例を示すタイミングチャートである。
【図7】変形例による光源制御装置の概略構成図である。
【図8】本発明の一つの実施形態に係る弾球遊技機の概略斜視図である。
【図9】本発明の一つの実施形態に係る弾球遊技機の概略背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一つの実施形態による光源制御装置を有する遊技機を、図を参照しつつ説明する。従来、遊技機では、遊技機に設けられた多数のLEDをその最大発光強度で発光させたり、消灯させたりすることで、遊技者の興趣を高める演出が行われることがあった。そのため、スタティック制御と比較して、LEDの最大発光強度が低下するダイナミック制御は、遊技機の演出用のLEDには、これまであまり用いられてこなかった。特に、複数の光源を制御する光源制御装置において、ダイナミック制御は採用されてこなかった。しかし、発明者は、複数の光源を制御する光源制御装置にダイナミック制御を適用しても、遊技者の興趣を損ねることは無いという知見を得た。本発明は係る知見に基づいてなされたものである。
【0016】
この遊技機が有する光源制御装置は、マトリクス状に配線された複数のLEDをダイナミック制御し、パルス幅変調(PWM)方式によって各LEDの発光量を調節する。そのために、この光源制御装置は、上位の制御装置からLEDまたはLEDの組ごとの階調レベルを指定する階調データを含み、シリアル伝送される制御コマンドを受け取り、その制御コマンドを解析して、各LEDのアノード側に接続される信号線とカソード側に接続される信号線のそれぞれに対してパラレルに、そのコマンドに応じた電圧信号を出力する。
【0017】
図1は、本発明の一つの実施形態に係る遊技機に実装される、光源制御装置により駆動される各LEDの配線図である。この例では、光源であるLED10−1〜10−16は、4×4個のマトリクス状に接続されている。LED10−1〜10−4のアノードは、信号線COM1に接続されている。同様に、LED10−5〜10−8のアノードは、信号線COM2に接続されている。また、LED10−9〜10−12のアノードは、信号線COM3に接続されている。そしてLED10−13〜10−16のアノードは、信号線COM4に接続されている。さらに、各信号線COM1〜COM4は、それぞれ、放電用の信号線DISCと接続されている。
また、LED10−1、10−5、10−9、10−13のカソードは、信号線SEGAに接続されている。同様に、LED10−2、10−6、10−10、10−14のカソードは、信号線SEGBに接続されている。さらに、LED10−3、10−7、10−11、10−15のカソードは、信号線SEGCに接続されている。そしてLED10−4、10−8、10−12、10−16のカソードは、信号線SEGDに接続されている。
各信号線COM1〜COM4、SEGA〜SEGD及びDISCは、それぞれ、後述する光源制御装置と接続される。
【0018】
各LED10−1〜10−16は、そのLEDのアノードが接続された信号線の電位よりもカソードが接続された信号線の電位が低くなるように、それら信号線に電圧が印加されることでそのLEDは通電し、点灯する。一方、LEDのアノードが接続された信号線の電位とカソードが接続された信号線の電位が等しいか、カソードが背接続された信号線の電位の方が高ければ、そのLEDには通電せず、点灯しない。
したがって、光源制御装置は、信号線COM1〜COM4及びSEGA〜SEGDの電位を調整することで、LED10−1〜10−16のうちの任意のLEDを点灯させることができる。
【0019】
なお、各LED10−1〜10−16は、それぞれ、直列または並列に接続された複数個のLEDを含んでいてもよい。また、各LED10−1〜10−16の実際の配置は、マトリクス状でなくてもよく、それらLEDが配置される遊技盤の形状、あるいは遊技盤上に設けられた役物部など、演出用の部材などとの位置関係によって決定される。さらに、LEDのアノードに接続される信号線COMyの数は4本でなくてもよい。ただし、後述するように、信号線COMyには、所定の周期で1本ずつ交互に、所定の期間中だけ高い電位を持ち、その信号線に接続されたLEDを通電可能とするパルス信号が印加される。そのため、信号線COMyの本数が多過ぎると、所定の周期内でLEDが点灯可能な期間が短くなり、その結果、各LEDの最大発光強度が低下するので、遊技者は暗く感じることになる。そこで、信号線COMyの本数は、8本以下とすることが好ましい。
また、LEDのカソードに接続される信号線SEGxの数も4本でなくてもよい。
【0020】
図2は、光源制御装置の概略構成図である。図2に示されるように、光源制御装置1は、インターフェース回路2と、コマンド解析回路3と、レジスタ4と、設定回路5と、ダイナミック制御回路6と、階調制御回路7とを有する。
光源制御装置1が有するこれらの各部は、それぞれ、別個の回路として回路基板(図示せず)上に実装されてもよく、あるいは、これらの各部が集積された集積回路として回路基板上に実装されてもよい。
【0021】
インターフェース回路2は、例えば、光源制御装置1が実装された遊技機の演出用のプロセッサユニット(図示せず。以下、単に演出用CPUと呼ぶ)と光源制御装置1とを接続するためのインターフェース回路である。そしてインターフェース回路2は、演出用CPUから、シリアル伝送される複数のビットを持つ制御コマンドと、制御コマンドを解析するために、制御コマンドに含まれる複数のビットのそれぞれと同期を取るためのクロック信号とを受信する。クロック信号は、例えば、制御コマンド中の所定数のビットごとに、矩形状のパルスを持つ信号とすることができる。
またインターフェース回路2は、演出用CPUから、制御コマンドが制御対象とする光源制御装置を特定するための識別信号を受信する。そしてインターフェース回路2は、制御コマンド、クロック信号及び識別信号をコマンド解析回路3へ渡す。
またインターフェース回路2は、複数の光源制御装置1がカスケード接続されている場合に、受け取った制御コマンド及びクロック信号を次の段の他の光源制御装置へ転送する。
なお、制御コマンドの詳細については後述する。
【0022】
コマンド解析回路3は、少なくとも一つのプロセッサと、その周辺回路とを有する。そしてコマンド解析回路3は、クロック信号を参照することにより、制御コマンドに含まれるビット列を抽出し、そのビット列を制御コマンドのフォーマットに従って解析することにより、各LEDの発光量を特定する。
【0023】
図3は、制御コマンドのフォーマットの一例を示す図である。制御コマンド300は、先頭から順に、STARTフラグ301と、デバイスアドレス302と、制御データ303と、複数の階調データ304と、ENDフラグ305とを有する。さらに、制御コマンド300は、隣接するフラグ、アドレス及びデータ間に、例えば'0'の値を持つ1ビットのスペーサを含んでもよい。
【0024】
STARTフラグ301は、制御コマンド300の先頭であることを表すビット列であり、本実施形態では、'1'の値を持つ9個のビットが連続したビット列である。なお、STARTフラグ301は、制御コマンド300内の任意の他の何れのビット列とも一致しないビット列であればよい。
デバイスアドレス302は、制御コマンド300が制御対象とする光源制御装置を特定するための識別情報であり、本実施形態では、7ビット長のビット列で表される。デバイスアドレス302は、上述したように、コマンド解析回路3により、識別信号ADRと一致するか否か判定され、一致する場合、光源制御装置1が、制御コマンド300の制御対象であると判定される。
【0025】
制御データ303は、光源制御装置1が制御する各LEDの発光強度を表す各階調データ304のビット長を定義する1ビットの階調制御ビット3031と、各階調データが格納されるレジスタの先頭アドレスを規定するレジスタアドレス3032とを含む。階調制御ビット3031が'0'であれば、各階調データ304は、8ビットで表され、一方、 階調制御ビット3031が'1'であれば、各階調データ304は、4ビットで表される。階調データのビット数を多く設定することにより、各LEDの発光強度を詳細に設定できる。一方、階調データのビット数を少なく設定することにより、制御コマンドが短くなり、制御コマンドの転送に要する時間が短くなるので、短い周期で各LEDの発光強度を切り替えることが可能となる。また、制御コマンドが短くなることで、演出用CPUの負荷が軽減される。
制御データ303は、さらに、制御コマンドに含まれる階調データ304の数を規定する階調データ数を含んでいてもよい。これにより、光源制御装置1が同時に制御可能な最大LED数よりも少ない数のLEDが光源制御装置1に接続されている場合、制御コマンドを短縮できる。
【0026】
複数の階調データ304のそれぞれは、光源制御装置1に接続されているLEDの発光強度を表す。階調データ304が4ビットで表される場合、階調データ304は、'0'〜'15'の値を取るので、各LEDの発光強度は16段階で表される。一方、階調データ304が8ビットで表される場合、階調データ304は、'0'〜'255'の値を取るので、各LEDの発光強度は256段階で表される。そして階調データ304の値が大きいほど、対応するLEDの発光強度も高くなる。例えば、階調データ304が4ビットで表されている場合において、階調データ304の値が'15'(すなわち、全てのビットが'1')であれば、対応するLEDの発光強度も最大となり、一方、階調データ304の値が'7'であれば、対応するLEDの発光強度は、その最大強度の1/2となり、また、階調データ304の値が'0'であれば、対応するLEDは消灯状態となる。同様に、階調データ304が8ビットで表されている場合において、階調データ304の値が'255'(すなわち、全てのビットが'1')であれば、対応するLEDの発光強度も最大となり、一方、階調データ304の値が'0'であれば、対応するLEDは消灯状態となる。
【0027】
各階調データ304の先頭からの順序は、光源制御装置1と接続されたLEDの配線上の位置に対応する。例えば、各階調データ304に対応するLEDは、ラスタスキャン順に従って特定される。例えば、光源制御装置1が最大96個のLEDを制御可能であり、各LEDは8本の信号線COMy(y=1〜8)の何れかと12本の信号線SEGx(x=1〜12)の何れかに接続されているとする。この場合、先頭からi番目(i=0〜95)の階調データ304は、信号線COM(i/12+1)と信号線SEG(i%12+1)とに接続されたLEDに対応する。なお、演算子%は、剰余演算子である。
なお、各階調データ304の先頭からの順序は、他のLEDの配列と対応していてもよい。
【0028】
ENDフラグ305は、制御コマンド300の終端であることを表すビット列である。ENDフラグ305は、制御コマンドに含まれる、STARTフラグ及び他のデータビット列と一致しないビット列であればよい。
【0029】
コマンド解析回路3は、制御コマンドを受信すると、例えば、STARTフラグと同じビット列を持つテンプレートと一致するビット列を制御コマンド中で検出し、そのビット列をSTARTフラグとする。そしてコマンド解析回路3は、制御コマンドのフォーマットに従って、制御コマンドからデバイスアドレスを抽出する。
コマンド解析回路3は、デバイスアドレスが識別情報ADRと一致しなければ制御コマンドを廃棄する。一方、デバイスアドレスが識別情報ADRと一致すれば、コマンド解析回路3は、制御コマンドのフォーマットに従って、制御コマンドから制御データを抽出し、その制御データに含まれる階調制御ビットを参照して、各階調データのビット長を確認する。そしてコマンド解析回路3は、制御コマンドのうちの階調データが格納された部分を階調制御ビットに規定されたビット数で区切ることにより、各階調データを抽出し、その階調データをレジスタ4に記憶させる。
【0030】
さらに、コマンド解析回路3は、各階調データに応じて、各信号線COMy及びSEGxに印加される電圧を表す信号を生成する。
【0031】
本実施形態では、光源制御装置1は、各LEDをダイナミック制御し、PWM方式に従って各LEDの発光強度を設定する。具体的には、光源制御装置1は、各信号線COMyに対して一定期間(例えば、1msec)ずつ順に、その信号線に接続されたLEDが点灯可能な高電位となり、その他の期間はLEDが点灯しない低電位となる、周期的なパルス信号を出力する。一方、各信号線SEGxに対して、光源制御装置1は、その信号線にカソードが接続されたLEDのアノードが接続された信号線COMyにパルスが印加されている期間中に、そのLEDに対応する階調データに表された発光強度に相当する期間だけ低電位となり、その他の期間は高電位となるパルス信号を出力する。
【0032】
図4は、図1に示された各信号線に印加される電圧の時間変化の一例を示すタイミングチャートである。
図4において、波形401〜404は、それぞれ、信号線COM1〜COM4に印加される信号波形を表し、波形405〜408は、それぞれ、信号線SEGA〜SEGDに印加される信号波形を表す。各信号波形に対する横軸は時間を表す。また、縦軸は信号線に印加される電位を表し、Hは高電位を、Lは低電位をそれぞれ表す。
信号波形401〜404に示されるように、各信号線COM1〜COM4に対しては、何れか一つの信号線にのみ、高電位を持つパルスがCOM1からCOM4へ順に、交互に印加される。そしてそのパルス幅は、例えば、1msecである。したがって、この場合、4msecを一周期として、信号線COM1〜COM4の何れにも、各周期中に一度、パルスが印加される。
【0033】
一方、信号波形405〜408に示されるように、各信号線SEGA〜SEGDについては、信号線COMy(y=1,2,3,4)に高電位のパルスが印加されている期間中に、PWM制御により、その信号線COMyと信号線SEGA〜SEGDに接続されているLEDの発光強度に応じた期間だけ低電位となる。例えば、信号線COM1にパルスが印加されている期間P1において、信号線SEGAには、期間P1の1/4の期間だけ低電位となっている。したがって、信号線COM1とSEGAに接続されているLED10−1の発光強度は、最大発光強度の1/4となる。同様に、期間P1において、信号線SEGB、SEGCには、それぞれ、期間P1と同一期間、期間P1の1/2だけ低電位となっている。そのため、信号線COM1とSEGBに接続されているLED10−5の発光強度は最大発光強度となり、信号線COM1とSEGCに接続されているLED10−9の発光強度は最大信号強度の1/2となる。また、期間P1中、信号線SEGDは、常に高電位となっている。したがって、信号線COM1とSEGDに接続されているLED10−13は発光しない。
【0034】
なお、信号線COMyにパルスが印加される期間が終了した直後において、その信号線に蓄積された電荷が全て放電されるまでにタイムラグが生じる。そしてその信号線に電荷が残留している間に、その信号線と接続されたLEDが、誤点灯してしまうことがある。
【0035】
図5を参照しつつ、残留電荷による誤点灯の原理について説明する。図5において、横軸は、時間を表す。波形500は、図1のP点における電位を表す。また波形501、502は、それぞれ、信号線COM1、COM2に印加される信号の波形を表す。そして波形503は、信号線SEGAに印加される信号の波形を表す。
波形501、502に示されるように、時刻t1にて信号線COM1に印加されたパルスが印加された期間が終了し、信号線COM2に対してパルスが印加される期間が開始する。しかし、波形500に示されるように、P点では、残留電荷により、時刻t1を経過した後も、電位は直ぐには低下せず、残留電荷が放出されるにつれて徐々に低下する。ここで、信号線COM2とSEGAに接続されたLED10−5を点灯させるべく、時刻t1の直後に信号線SEGAの電位が下げられると、信号線COM1の電位と信号線SEGA間の電圧がLED10−1が点灯する最小電圧よりも大きくなり、その結果として、時刻t1の直後から信号線COM1の残留電荷が十分に放出されるまでの期間、LED10−1も誤点灯することになる。
【0036】
そこで、光源制御装置1は、パルスが印加される信号線が切り替わった直後の所定の放電期間のみ、各信号線と放電用信号線DISCとを通電可能として各信号線COMyの残留電荷を放電させた後、各信号線SEGxの電位を下げることで、LEDの誤点灯を防止できる。
【0037】
図6は、図1に示された各信号線に印加される電圧の時間変化の他の一例を示すタイミングチャートである。
図6において、波形601〜604は、それぞれ、信号線COM1〜COM4に印加される信号波形を表す。また波形605は、放電用信号線DISCが通電可能な期間と通電不能な期間の時間変化を表す。そして波形606〜609は、それぞれ、信号線SEGA〜SEGDに印加される信号波形を表す。各信号波形601〜604、606〜609に対する横軸は時間を表す。また、縦軸は信号線に印加される電位を表し、Hは高電位を、Lは低電位をそれぞれ表す。さらに、波形605に対して、横軸は時間を表し、縦軸の'可'は通電可能であることを表し、'不'は通電不能であることを表す。
【0038】
信号波形605に示されるように、各信号線COM1〜COM4に印加される各パルスの立ち上がりと同時に、放電用信号線DISCが通電可能に設定される。そして所定の放電期間中、放電用信号線DISCは通電可能に保たれる。放電期間経過後、点灯するLEDと接続された信号線SEGA〜SEGDの電位が下げられる。
なお、放電期間は、LEDが誤点灯しない程度に信号線COMyの残留電荷が放電される期間の最小値、例えば、20μsecに設定される。
【0039】
この実施形態では、放電期間中、LEDを点灯させることはできないので、信号線COMyに印加されるパルスの時間長に対する放電期間の比だけ、LEDの最大発光量が低下する。しかし、放電期間は、パルスの時間長に対して数%程度であるため、最大発光量が低下する比率も数%程度に過ぎない。
また、制御コマンドの制御データに、放電期間を設定するか否かを表す放電設定フラグを含めてもよい。この場合、コマンド解析回路3は、その放電設定フラグの値を参照することにより、放電期間を設定するか否かを切り替えてもよい。例えば、放電設定フラグが、放電期間を設定することを表す値(例えば、'1')に設定されていれば、コマンド解析回路3は、図6に示されるように、各信号線COMyに印加されるパルスの立ち上がりと同時に開始される放電期間を設定し、その放電期間中、放電用信号線DISCを通電可能とする。
一方、放電設定フラグが、放電期間を設定しないことを表す値(例えば、'0')に設定されていれば、コマンド解析回路3は、図4に示されるように、放電期間を設定せずに、各信号線に対する信号波形を決定する。
【0040】
コマンド解析回路3は、例えば、各信号線COMyに対して一定周期で交互にその信号線に接続されたLEDが通電可能となるパルスを設定し、信号線COMyごとに、パルスが印加される期間中、第1の電位を持ち、パルスが印加されない期間に対してその第1の電位と異なる第2の電位を持つ信号を生成する。そしてコマンド解析回路3は、各信号線COMyに対応する信号を、設定回路5を介してパラレルにダイナミック制御回路6へ出力する。
またコマンド解析回路3は、各信号線SEGxについて、LED10−1〜10−16のうちのその信号線に接続されたLEDのアノードが接続された信号線COMyに対してパルスが印加される期間内に、制御コマンドに含まれたそのLEDに対応する階調データに表された発光量に応じて、そのLEDを通電可能とする期間を設定する。そしてコマンド解析回路3は、各信号線SEGx及び放電用信号線DISCのそれぞれについて、通電可能となる期間中、第1の電位を持ち、通電不能となる期間に対してその第1の電位と異なる第2の電位を持つ信号を生成する。そしてコマンド解析回路3は、各信号線SEGx及び放電用信号線DISCに対応する信号を、設定回路5を介してパラレルに階調制御回路7へ出力する。
【0041】
レジスタ4は、例えば、揮発性の読み書き可能な半導体メモリ回路を有する。そしてレジスタ4は、光源制御装置1が受信した制御コマンドに含まれる、各LEDの階調データを記憶する。レジスタ4は、コマンド解析回路3が新たな制御コマンドを受け取り、その新たな制御コマンドに含まれる階調データで前回の制御コマンドに含まれる階調データを書き換えるまで、前回の制御コマンドに含まれる階調データを保持する。
そしてコマンド解析回路3は、新たな制御コマンドを受信するまで、レジスタ4に記憶された階調データに従って、各LEDの発光量を特定する。したがって、光源制御装置1により制御される各LEDの発光パターンは、光源制御装置1が新たな制御コマンドを受信するまで、前回の制御コマンドに規定された発光パターンのまま維持される。
【0042】
設定回路5は、各信号線に共通な設定を指示する設定信号を演出用CPUから受け取り、その設定信号に応じて、各信号線から出力される信号を調整する。例えば、設定回路5は、演出用CPUから、設定信号の一つである反転信号INVを受け取ると、コマンド解析回路3から階調制御回路7へ出力される信号値を反転する。すなわち、ある信号線SEGxに対して、コマンド解析回路3から第1の電位を持つ信号が出力されている期間中、階調制御回路7は、その信号線SEGxに接続されているLEDを通電不能とし、一方、コマンド解析回路3から第2の電位を持つ信号が出力されている期間中、階調制御回路7は、その信号線SEGxに接続されているLEDを通電可能とする。
【0043】
また、設定回路5は、演出用CPUから、設定信号の他の一つであり、LEDの最大発光強度に対する比率を表す輝度調整信号ADJを受け取ると、その比率に応じて各信号線COMyにパルスが印加される期間を調整する。そのために、設定回路5は、コマンド解析回路3からダイナミック制御回路6へ、各信号線COMyに第1の電位を持つ信号が出力されている期間をその比率に応じて短縮する。これにより、光源制御装置1は、例えば、遊技機が待機中である場合(すなわち、遊技機で遊技する遊技者がいない場合)に、各LEDの発光パターン自体は演出に応じたパターンとしつつ、全LEDの発光強度を、その比率に応じて一律に低下させることができる。そのため、光源制御装置1は、演出用CPUの制御負荷を軽減できる。さらに、例えば、光源制御装置1が搭載された遊技機が待機中である場合などにおいて、輝度調整信号ADJを用いて、全LEDの発光強度を一律に低下させることにより、光源制御装置1は、遊技機の消費電力を抑制できる。
【0044】
ダイナミック制御回路6は、各信号線COMyと接続され、信号線ごとに、例えば、トランジスタといったスイッチング素子(図示せず)を有する。そして例えば、信号線COMyごとに、コマンド解析回路3から受け取った、その信号線についての信号がスイッチング素子に入力される。そしてその信号が第1の電位を持っている間、そのスイッチング素子は、対応する信号線COMyを図示しない電源と導通し、一方、その信号が第2の電位を持っていれば、対応する信号線COMyを電源と導通しない。これにより、ダイナミック制御回路6は、各信号線COMyに対して、コマンド解析回路3から受け取った信号に対応する波形を持つ電圧信号を出力する。
【0045】
階調制御回路7は、各信号線SEGx及び放電用信号線DISCと接続され、各信号線SEGxに、例えば、トランジスタといったスイッチング素子(図示せず)を有する。そして例えば、信号線SEGx及び放電用信号線DISCごとに、コマンド解析回路3から受け取った、その信号線についての信号がスイッチング素子に入力される。そしてその信号が第1の電位を持っている間、そのスイッチング素子は、対応する信号線SEGxまたはDISCを接地し、一方、その信号が第2の電位を持っている間、対応する信号線SEGxまたはDISCを接地しない。これにより、階調制御回路7は、各信号線SEGx及びDISCに対して、コマンド解析回路3から受け取った信号に規定された期間のみ通電可能とする。
【0046】
以上に説明してきたように、この光源制御装置は、PWM方式を用いたダイナミック制御によって各LEDの点灯タイミング及び発光強度を制御するので、個々のLEDについての消費電力を抑制できる。その結果、この光源制御装置は、より多数のLEDを制御できる。そのため、この光源制御装置を利用することにより、遊技機に実装する光源制御装置の数を少なくできる。
【0047】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、光源制御装置により制御される光源は、LEDでなくてもよい。光源は、PWM方式によって発光強度が制御可能な光源であればよい。
また、設定回路の機能は、コマンド解析回路が有するプロセッサが実行してもよい。この場合には、コマンド解析回路は、各信号線COMy、SEGx及びDISCへの信号を、演出用CPUから受け取った設定信号に基づいて修正した後に、ダイナミック制御回路及び階調制御回路へ出力する。
【0048】
また、他の変形例によれば、光源制御装置は、輝度調整信号ADJにより規定された比率に応じて、各LEDに流れる電流の量を調整するための定電流回路をさらに有してもよい。
【0049】
図7は、この変形例による光源制御装置11の概略構成図である。光源制御装置11は、インターフェース回路2と、コマンド解析回路3と、レジスタ4と、設定回路5と、ダイナミック制御回路6と、階調制御回路7と、定電流回路8とを有する。この変形例による光源制御装置11は、図2に示された光源制御装置1と比較して、定電流回路8を有する点で異なる。そこで以下では、定電流回路8及び関連部分について説明する。
【0050】
定電流回路8は、例えば、各信号線SEGxと階調制御回路7との間に接続される可変抵抗器を有する。この変形例では、設定回路5は、輝度調整信号ADJを受信した場合、各信号線COMyにパルスが印加される期間を調整する代わりに、定電流回路8が有する各可変抵抗器の抵抗値を、設定回路5が受信した輝度調整信号ADJに規定された比率だけ、各LEDの発光輝度が低下するように調節する。これにより、光源制御装置11は、各LEDの発光量を一律に調整できる。
なお、さらに他の変形例では、定電流回路8は、各信号線COMyとダイナミック制御回路6との間に接続される可変抵抗器を有してもよい。この場合も、各可変抵抗器の抵抗値が、設定回路5が受信した輝度調整信号ADJに規定された比率だけ、各LEDの発光輝度が低下するように調節されることで、光源制御装置は、各LEDの発光量を一律に調整できる。
【0051】
また、上記の実施形態またはその変形例による光源制御装置は、弾球遊技機または回胴遊技機といった遊技機に搭載される。
図8は、上記の実施形態またはその変形例による光源制御装置を備えた弾球遊技機100の概略斜視図である。また図9は、弾球遊技機100の概略背面図である。図8に示すように、弾球遊技機100は、上部から中央部の大部分の領域に設けられ、遊技機本体である遊技盤101と、遊技盤101の下方に配設された球受け部102と、ハンドルを備えた操作部103と、遊技盤101の略中央に設けられた表示装置104と、遊技盤101の前面において表示装置104の周囲及び遊技盤101の下方に配置され、遊技の演出に用いられる役物部105とを有する。また遊技盤101の側方にはレール106が配設されている。また遊技盤101上には多数の障害釘(図示せず)及び少なくとも一つの入賞装置107が設けられている。
【0052】
操作部103は、遊技者の操作によるハンドルの回動量に応じて図示しない発射装置より所定の力で遊技球を発射する。発射された遊技球は、レール106に沿って上方へ移動し、多数の障害釘の間を落下する。そして遊技球が何れかの入賞装置107に入ったことを、図示しないセンサにより検知すると、遊技盤101の背面に設けられた主制御回路110は、遊技球が入った入賞装置107に応じた所定個の遊技球を玉払い出し装置(図示せず)を介して球受け部102へ払い出す。さらに主制御回路110は、遊技盤101の背面に設けられた演出用CPU111を介して表示装置104に様々な映像を表示させる。
【0053】
また役物部105には、複数のLED108が配置されており、各LED108は、それぞれ、遊技盤101の背面に設けられた、本発明の実施形態による光源制御装置112により制御される。なお、LEDは、役物部105以外の、遊技盤101の前面、あるいは遊技盤101の周囲に設置されてもよい。
主制御回路110から演出用CPU111に伝達された遊技の状態を表す状態信号に基づいて、演出用CPU111は、各LED108のうち点灯するLED及び点灯するLEDの発光強度を決定し、その決定に従った制御コマンドを生成する。そして演出用CPU111は、生成した制御コマンドを光源制御装置112へ出力する。例えば、遊技球が入賞装置107に入る前は、演出用CPU111は、制御コマンドの制御データに含まれる階調制御ビットを'1'に設定し、各LEDの発光強度を大まかに設定する。一方、遊技球が入賞装置107に入ったことが検知され、そのことを示す状態信号が主制御回路110から演出用CPU111に入力されると、演出用CPU111は、階調制御ビットを'0'に設定し、各LEDの発光強度を詳細に決定する。また演出用CPU111は、弾球遊技機100が待機状態にある場合、各LED108の発光輝度を低下させるよう、例えば、輝度の比率を50%に設定する輝度調整信号ADJを生成し、その輝度調整信号ADJを光源制御装置112へ出力する。
そして光源制御装置は、制御コマンド及び輝度調整信号ADJに従って、各LEDを所定の発光強度で明滅させる。
【0054】
このように、当業者は、本発明の範囲内で、実施される形態に合わせて様々な変更を行うことができる。
【符号の説明】
【0055】
1、11 光源制御装置
2 インターフェース回路
3 コマンド解析回路
4 レジスタ
5 設定回路
6 ダイナミック制御回路
7 階調制御回路
8 定電流回路
10−1〜10−16 LED
COM1〜COM4、SEGA〜SEGD 信号線
100 弾球遊技機
101 遊技盤
102 球受け部
103 操作部
104 表示装置
105 役物部
106 レール
107 入賞装置
108 装飾装置
110 主制御回路
111 演出用CPU(演出制御部)
112 光源制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機本体と、
前記遊技機本体の前面に配置された複数の光源と、
前記複数の光源を制御する光源制御装置と、
遊技の状態に応じた演出を制御する演出制御部とを有し、
前記複数の光源のそれぞれのアノードが複数の第1の信号線の何れかと接続され、カソードが複数の第2の信号線の何れかと接続され、かつ、該接続される第1の信号線と第2の信号線の組が光源ごとに異なり、
前記演出制御部は、前記遊技の状態に応じて、前記複数の光源のうちの一つの発光量を複数のビットにより規定する階調データを前記複数の光源のそれぞれごとに含む制御コマンドを生成し、当該制御コマンドを前記光源制御装置へシリアル伝送し、
前記光源制御装置は、
前記制御コマンドを受信するインターフェース部と、
前記複数の第1の信号線のそれぞれに対して、一定周期で交互に、前記複数の光源のうちの当該第1の信号線に接続された光源を通電可能とする第1の期間を設定する第1の信号を生成し、かつ、前記複数の第2の信号線のそれぞれに対して、前記複数の光源のうちの当該第2の信号線に接続された光源のアノードが接続された前記第1の信号線に対して前記第1の期間が設定されている間に、前記制御コマンドに含まれた当該光源に対応する前記階調データに表された発光量に応じて当該光源を通電可能とする第2の期間を設定する第2の信号を生成するコマンド解析部と、
前記複数の第1の信号線のそれぞれに対して、前記第1の信号において設定された前記第1の期間の電位が前記第1の期間以外の電位よりも高くなるように電圧を印加するダイナミック制御部と、
前記複数の第2の信号線のそれぞれに対して、前記第2の信号において設定された前記第2の期間中、前記複数の光源のうちの当該第2の信号線に接続された光源を通電可能とする階調制御部と、
を有することを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記制御コマンドは前記階調データを表すビット数を規定する階調制御データを含み、
前記光源制御装置の前記コマンド解析部は、前記制御コマンドの前記階調データの格納部分を前記階調制御データに規定されたビット数で区切ることにより、前記複数の光源のそれぞれについての前記階調データを抽出する、請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記複数の第1の信号線のそれぞれは、放電用信号線と接続され、
前記光源制御装置の前記階調制御部は、前記複数の第1の信号線の何れかに前記第1の期間が設定される度に、当該第1の期間の立ち上がりから、当該第1の期間よりも短い期間、前記複数の第1の信号線と前記放電用信号線とを通電可能として、前記複数の第1の信号線の残留電荷を放電させる、請求項1または2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記演出制御部は、前記複数の光源の最大発光強度に対する比率を表す輝度調整信号を生成し、当該輝度調整信号を前記光源制御装置へ送信し、
前記光源制御装置は、前記輝度調整信号を受信することにより、前記複数の光源のそれぞれの発光強度を当該輝度調整信号が表す比率に応じて低下させる設定回路をさらに有する、請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−34781(P2013−34781A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−175142(P2011−175142)
【出願日】平成23年8月10日(2011.8.10)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】