遊技機
【課題】遊技者によってパスワード入力が簡単にできる遊技機等を提供すること。
【解決手段】遊技に関するパスワードが含まれる二次元コードを、携帯端末の撮影手段によって読み取り可能となるように表示する表示手段と、携帯端末によって読み取られた二次元コードを、携帯端末の発光手段から出力される可視光信号として受光する受光手段と、受光手段によって受光された可視光信号を二次元コードに含まれるパスワードとして認識するパスワード認識手段とを備える。
【解決手段】遊技に関するパスワードが含まれる二次元コードを、携帯端末の撮影手段によって読み取り可能となるように表示する表示手段と、携帯端末によって読み取られた二次元コードを、携帯端末の発光手段から出力される可視光信号として受光する受光手段と、受光手段によって受光された可視光信号を二次元コードに含まれるパスワードとして認識するパスワード認識手段とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技者に対して演出を行う遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技者がパスワードを入力する遊技機がある。例えば、非特許文献1に記載された遊技機は、遊技者に競馬を楽しませる演出を行うものであり、遊技者は、遊技を行うことによって自分の競走馬を仮想的に育ててレースに出走させるプレーを楽しむことができる。そして、遊技者は、遊技を終了する際に、この遊技機の画像表示部に表示された二次元コードを携帯電話機で読み取ることによってパスワードを取得し、次回、遊技を再開する際に、このパスワードを遊技機に入力する。このことによって、遊技者は、前回の遊技で育てた競走馬の遺伝子を受け継いだ競走馬でプレーを再開することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】「パチンコ必勝ガイド」、株式会社白夜書房、2011年4月3日発行、2011年4月3日号、ページ23、CR G1 DREAM
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、上記した従来の遊技機において、競走馬の種類や成長段階等のバリエーションを充実させる場合、パスワードとして遊技機に入力される情報量は増加することとなる。
【0005】
ここで、上記した従来の遊技機では、遊技者は、遊技機に備えられたボタン等を操作することによって、遊技機にパスワードを入力していた。このことから、上記のようにパスワードとして遊技機に入力される情報量が増加すると、遊技機に入力するパスワードの桁数が増大してしまう(例えば、5桁のパスワードが10桁のパスワードとなってしまう)。パスワードの桁数が多いと、遊技者は、その入力を繁雑に感じてパスワードの入力を行わない場合が多くなってしまう。この結果として、従来の遊技機では、パスワードの桁数を増加させてサービス内容を充実等させることが困難な面があった。
【0006】
それ故に、本発明の主要な目的は、遊技者によってパスワード入力が簡単にできる遊技機等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号やステップ番号等は、本発明の理解を助けるために後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
【0008】
遊技機(1)であって、遊技に関するパスワード(進行状況パスワード)が含まれる二次元コード(750)を、携帯端末(700)の撮影手段(703)によって読み取り可能に表示する表示手段(21)と、前記携帯端末によって読み取られた二次元コードを、当該携帯端末の発光手段(704)から出力される可視光信号として受光する受光手段(60)と、前記受光手段によって受光された前記可視光信号を前記二次元コードに含まれるパスワード(進行状況パスワード)として認識するパスワード認識手段(400)とを備える。
【0009】
また、演出の進行を制御する演出制御手段(400)を備え、前記パスワードは、遊技の終了時点の前記演出の進行状況を特定する情報であり、前記演出制御手段は、前記パスワード認識手段によって認識された前記パスワードが特定する前記演出の進行状況に基づいて、前記演出の進行を制御してもよい。
【0010】
遊技機(1)と携帯端末(700)とを含む通信システムであって、遊技に関するパスワード(進行状況パスワード)が含まれる二次元コード(750)を表示する、前記遊技機に備えられる表示手段(21)と、前記表示手段によって表示された前記二次元コードを撮影する、前記携帯端末に備えられる撮影手段(703)と、前記撮影手段によって撮影された前記二次元コードに含まれる前記パスワードを可視光信号に変換する、前記携帯端末に備えられる変換手段(706)と、前記変換手段によって変換された前記可視光信号を出力する、前記携帯端末に備えられる発光手段(704)と、前記発光手段によって出力された前記可視光信号を受光する、前記遊技機に備えられる受光手段(60)と、前記受光手段によって受光された前記可視光信号を前記二次元コードに含まれるパスワードとして認識する、前記遊技機に備えられるパスワード認識手段(400)とを備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、遊技者によってパスワード入力が簡単にできる遊技機等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1の実施形態に係る遊技機1の一例を示す概略正面図
【図2】図1の遊技機1の部分平面図
【図3】図3は、図1の遊技機1に設けられた制御装置の構成の一例を示すブロック図
【図4】第1の実施形態に係る携帯通信端末700の外観構成の一例について説明するための図
【図5】第1の実施形態に係る携帯通信端末700に設けられた制御装置の構成の一例を示すブロック図
【図6】第1の実施形態による特徴的動作の概要について説明するための図
【図7】第1の実施形態において、遊技機1の演出制御部400及び携帯通信端末700の制御部706によって実行される制御処理の一例を示すフローチャート
【図8】第2の実施形態において、遊技機1の演出制御部400及び携帯通信端末700の制御部706によって実行される制御処理の一例を示すフローチャート
【図9】第2の実施形態による特徴的動作の概要について説明するための図
【図10】第3の実施形態において、遊技機1の演出制御部400及び携帯通信端末700の制御部706によって実行される制御処理の一例を示すフローチャート
【図11】第3の実施形態による特徴的動作の概要について説明するための図
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第1の実施形態)
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の第1の実施形態に係るパチンコ遊技機1について説明する。なお、以下では、パチンコ遊技機1を、単に、遊技機1という場合がある。
【0014】
[パチンコ遊技機1の概略構成]
以下、図1及び図2を参照して、本発明の第1の実施形態に係るパチンコ遊技機1の概略構成について説明する。図1は、第1の実施形態に係る遊技機1の一例を示す概略正面図である。図2は、第1の実施形態に係る遊技機1の部分平面図である。
【0015】
図1において、遊技機1は、例えば遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたパチンコ遊技機である。遊技機1は、遊技球が打ち出される遊技盤2と、遊技盤2を囲む枠部材5とを備えている。枠部材5は、軸支側に設けられた蝶番を中心に、遊技機1の主部に対して開閉可能に構成され、遊技盤2に対して着脱自在に取り付けられている。そして、枠部材5の前面側となる所定位置(例えば、軸支側とは反対側となる端部)には錠部43が設けられており、錠部43を開錠することによって枠部材5を開くことが可能となる。
【0016】
遊技盤2は、その前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域20が形成されている。遊技領域20には、下方(発射装置211;図3参照)から発射された遊技球が遊技盤2の主面に沿って上昇して遊技領域20の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材(図示せず)と、上昇した遊技球を遊技領域20の右側に案内する案内部材(図示せず)とを備えている。
【0017】
また、遊技盤2には、遊技者により視認され易い位置に、各種演出のための画像を表示する画像表示部21が配設されている。画像表示部21は、遊技者による遊技の進行に応じて、例えば、装飾図柄を表示することによって特別図柄抽選(大当たり抽選)の結果を遊技者に報知したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出を表示したり、特別図柄抽選が保留されている回数を示す保留画像を表示したりする。なお、画像表示部21は、液晶表示装置やEL(Electro Luminescence:電界発光)表示装置等によって構成されるが、他の任意の表示装置を利用してもよい。さらに、遊技盤2の前面には、各種の演出に用いられる可動役物22および盤ランプ23が設けられている。可動役物22は、遊技盤2に対して可動に構成され、遊技の進行に応じて又は遊技者の操作に応じて、所定の動作を行うことによって演出を行う。また、盤ランプ23は、遊技の進行に応じて発光することによって光による各種の演出を行う。
【0018】
遊技領域20には、遊技球が落下する方向を変化させる遊技くぎ(図示せず)および風車(図示せず)等が配設されている。また、遊技領域20には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。なお、図1においては、入賞や抽選に関する種々の役物の一例として、第1始動口25a、第2始動口25b、ゲート27、大入賞口28、および普通入賞口29が遊技盤2に配設されている。さらに、遊技領域20には、遊技領域20に打ち出された遊技球のうち何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球を、遊技領域20の外に排出する排出口24が配設されている。
【0019】
第1始動口25aおよび第2始動口25bは、それぞれ、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選(大当たり抽選)が始動する。第1始動口25a及び第2始動口25bは、それぞれ、上記特別電動役物(大入賞口28)および/または上記特別図柄表示器(表示器3)を作動させることとなる、遊技球の入賞に係る入賞口である。ゲート27は、遊技球が通過すると普通図柄抽選(下記電動チューリップ26の開閉抽選)が始動する。
【0020】
第2始動口25bは、第1始動口25aの下部に設けられ、普通電動役物の一例として、遊技球の入口近傍に電動チューリップ26を備えている。電動チューリップ26は、チューリップの花を模した一対の羽根部を有しており、後述する電動チューリップ開閉部112(例えば、電動ソレノイド)の駆動によって当該一対の羽根部が左右に開閉し、開閉動作と共に点灯または点滅する。電動チューリップ26は、一対の羽根部が閉じていると、第2始動口25bの入口へ案内される開口幅が極めて狭いため、遊技球が第2始動口25bへ入らない状態となる。一方、電動チューリップ26は、一対の羽根部が左右に開くと、第2始動口25bの入口へ案内される開口幅が拡大するため、遊技球が第2始動口25bへ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ26は、ゲート27を遊技球が通過して実行される普通図柄抽選に当選すると、一対の羽根部が規定時間(例えば、0.15秒間)開き、規定回数(例えば、3回)開閉する。
【0021】
大入賞口28は、第2始動口25bの下方に位置し、特別図柄抽選の結果に応じて開放する。大入賞口28は、通常は閉状態であり遊技球が入ることがない状態となっているが、特別図柄抽選の結果に応じて遊技盤2の主面から突出傾斜して開状態となって遊技球が入り易い状態となる。例えば、大入賞口28は、所定条件(例えば、29.5秒経過または遊技球9個の入賞)を満たすまで開状態となるラウンドを、所定回数(例えば、15回)だけ繰り返す。なお、普通入賞口29は、遊技球が入賞しても抽選が始動しない。
【0022】
また、遊技盤2の所定位置(例えば、右下)に、上述した特別図柄抽選や普通図柄抽選の結果、これらの抽選の保留数、及び遊技状態に関する表示を行う表示器3が配設されている。
【0023】
ここで、賞球の払い出しについて説明する。第1始動口25a、第2始動口25b、大入賞口28、および普通入賞口29に遊技球が入る(入賞する)と、遊技球が入賞した場所に応じて、1つの遊技球当たり規定個数の賞球が払い出される。例えば、第1始動口25a又は第2始動口25bに遊技球が1個入賞すると4個の賞球、大入賞口28に遊技球が1個入賞すると13個の賞球、普通入賞口29に遊技球が1個入賞すると10個の賞球がそれぞれ払い出される。なお、ゲート27を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは無い。
【0024】
遊技機1の前面となる枠部材5には、ハンドル51、レバー52、停止ボタン53、取り出しボタン54、スピーカ55、枠ランプ56、演出ボタン57、演出キー58、受光部60、皿59、および錠部43等が設けられている。
【0025】
遊技者がハンドル51に触れてレバー52を時計回りに回転させる操作を行うと、その操作角度に応じた打球力にて所定の時間間隔(例えば、1分間に100個)で、発射装置211(図3参照)が遊技球を電動発射する。皿59(図2参照)は、遊技機1の前方に突出して設けられ、発射装置211に供給する遊技球を一時的に溜めておく。また、皿59には、上述した賞球が払い出される。そして、皿59に溜められた遊技球は、遊技者のレバー52による操作と連動したタイミングで、供給装置(図示せず)によって1つずつ発射装置211に供給される。
【0026】
停止ボタン53は、ハンドル51の下部側面に設けられ、ハンドル51に遊技者が触れてレバー52を時計回りに回転させている状態であっても、遊技者に押下されることによって遊技球の発射を一時的に停止させる。取り出しボタン54は、皿59が設けられた位置近傍の前面に設けられ、遊技者に押下されることによって皿59に溜まっている遊技球を箱(図示せず)に落下させる。
【0027】
スピーカ55および枠ランプ56は、それぞれ遊技機1の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりする。スピーカ55は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行う。また、枠ランプ56は、点灯/点滅によるパターンや発光色の違い等によって光による各種の演出を行う。
【0028】
次に、図2を参照して、遊技機1に設けられる入力装置及び受光部について説明する。図2において、遊技機1には、入力装置の一例として演出ボタン57および演出キー58が設けられ、又、受光部60が設けられている。
【0029】
演出ボタン57および演出キー58は、それぞれ遊技者が演出等に対する入力を行うために設けられている。演出ボタン57は、遊技機1の前方に突出した皿59の上面脇部に設けられる。演出キー58は、中央キー58Eと略十字に配列された複数の方向キー58U、58D、58L、および58Rとを有し、演出ボタン57に隣接して皿59の上面脇部に設けられる。演出ボタン57および演出キー58は、それぞれ遊技者に押下されることによって所定の演出等が行われる。例えば、遊技者は、所定のタイミングで演出ボタン57を押下することによって所定の演出を楽しむことができる。また、遊技者は、4つの方向キー58U、58D、58L、58R、および58Eを操作することにより、遊技機1に対して様々な入力操作を行うことができる。
【0030】
受光部60は、遊技者によって操作される携帯通信端末(典型的には、携帯電話機)の発光部(典型的には、携帯電話のカメラ撮影のためのストロボ)から出力される可視光信号を受光するために設けられている。受光部60は、遊技機1の前方に突出した皿59の上面脇部に設けられる。受光部60は、典型的にはフォトダイオードを有し、受光した光信号を電気信号に変換する。
【0031】
また、遊技機1の背面側には、払出用の遊技球を溜めておく球タンクや遊技球を皿59に払い出す払出装置(払出駆動部311)が設けられ、各種の基板等が取り付けられている。例えば、遊技盤2の後面には、メイン基板およびサブ基板等が配設されている。具体的には、メイン基板には、内部抽選および当選の判定等を行うメイン制御部100(図3参照)が構成されたメイン制御基板が配設されている。サブ基板には、遊技球を遊技領域20の上部へ発射する発射装置211を制御する発射制御部200(図3参照)が構成された発射制御基板、賞球の払出を制御する払出制御部300が構成された払出制御基板、演出を統括的に制御する演出制御部400が構成された演出制御基板、画像および音による演出を制御する画像音響制御部500が構成された画像制御基板、および各種のランプ(枠ランプ56、盤ランプ23)や可動役物22による演出を制御するランプ制御部600が構成されたランプ制御基板等が配設されている。また、遊技盤2の後面には、遊技機1の電源オン/オフを切り替えるとともに、遊技機1に供給された24V(ボルト)の交流電力を各種電圧の直流電力に変換して、それぞれの電圧の直流電力を上述した各種の基板等に出力するスイッチング電源が配設されている。
【0032】
[パチンコ遊技機1の制御装置の構成]
次に、図3を参照して、遊技機1における動作制御や信号処理を行う制御装置について、簡単に説明する。なお、図3は、遊技機1に設けられた制御装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0033】
図3において、遊技機1の制御装置は、メイン制御部100、発射制御部200、払出制御部300、演出制御部400、画像音響制御部500、およびランプ制御部600等を備えている。
【0034】
メイン制御部100は、CPU(Central Processing Unit;中央処理装置)101、ROM(Read Only Memory)102、およびRAM(Random Access Memory)103を備えている。CPU101は、内部抽選および当選の判定等の払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行う。ROM102は、CPU101にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶され、RAM103は、CPU101の作業用メモリ等として用いられる。以下、メイン制御部100の主な機能について説明する。
【0035】
メイン制御部100は、第1始動口25aまたは第2始動口25bに遊技球が入賞すると特別図柄抽選(大当たり抽選)を行い、特別図柄抽選で当選したか否かを示す判定結果データを演出制御部400に送る。メイン制御部100は、電動チューリップ26の羽根部が開状態となる開時間や羽根部が開閉する回数、さらには羽根部が開閉する開閉時間間隔を制御する。メイン制御部100は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口28の開閉動作を制御する。メイン制御部100は、第1始動口25a、第2始動口25b、大入賞口28、および普通入賞口29に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように、払出数を払出制御部300に対して指示する。そして、メイン制御部100は、払出制御部300から取得した情報に基づいて、払い出した賞球の個数を管理する。メイン制御部100は、発射制御部200を介して、遊技球を発射する発射装置211を制御する。
【0036】
上述した機能を実現するために、メイン制御部100には、第1始動口スイッチ111a、第2始動口スイッチ111b、電動チューリップ開閉部112、ゲートスイッチ113、大入賞口スイッチ114、大入賞口開閉部115、普通入賞口スイッチ116、表示器3が接続されている。
【0037】
第1始動口スイッチ111aは、第1始動口25aへ遊技球が入賞したことを検出して、その検出信号をメイン制御部100へ送る。第2始動口スイッチ111bは、第2始動口25bへ遊技球が入賞したことを検出して、その検出信号をメイン制御部100へ送る。電動チューリップ開閉部112は、メイン制御部100から送られる制御信号に応じて、電動チューリップ26の一対の羽根部を開閉する。ゲートスイッチ113は、ゲート27を遊技球が通過したことを検出して、その検出信号をメイン制御部100へ送る。大入賞口スイッチ114は、大入賞口28へ遊技球が入賞したことを検出して、その検出信号をメイン制御部100へ送る。大入賞口開閉部115は、メイン制御部100から送られる制御信号に応じて、大入賞口28を開閉する。普通入賞口スイッチ116は、普通入賞口29へ遊技球が入賞したことを検出して、その検出信号をメイン制御部100へ送る。
【0038】
また、メイン制御部100は、第1始動口25a又は第2始動口25bへの遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を、表示器3に表示する。メイン制御部100は、ゲート27への遊技球の通過により始動した普通図柄抽選の結果を、表示器3に表示する。
【0039】
発射制御部200は、発射装置211に関連する各種制御を行う際の演算処理を行う。レバー52は、その位置が中立位置にある場合、信号を出力せずに発射停止状態となる。そして、レバー52は、遊技者によって時計回りに回転操作されると、その回転角度に応じた信号を打球発射指令信号として発射制御部200に出力する。発射制御部200は、打球発射指令信号に基づいて、発射装置211の発射動作を制御する。発射制御部200は、停止ボタン53が押下された信号が出力されたり、メイン制御部100から発射を停止する制御信号が出力されたりした場合、発射装置211が遊技球を発射する動作を停止させる。
【0040】
払出制御部300は、メイン制御部100から送られたコマンドに基づいて、払出駆動部311による払出球の払い出しを制御する。なお、払出駆動部311は、遊技球の貯留部(球タンク)から遊技球を送り出す駆動モータ等で構成される。
【0041】
演出制御部400は、CPU401、ROM402、RAM403、およびRTC(リアルタイムクロック)404を備えている。演出制御部400は、演出ボタン57および演出キー58が接続され、遊技者が押下する操作に応じて演出ボタン57および演出キー58からそれぞれ出力される操作データを取得する。演出制御部400は、受光部60が接続され、受光部60が可視光信号を受光することによって出力する電気信号(受光データ)を取得する。CPU401は、演出を制御する際の演算処理を行う。ROM402は、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等を記憶しており、RAM403は、CPU401の作業用メモリ等として用いられる。RTC404は、現時点の日時を計測する。
【0042】
演出制御部400は、メイン制御部100から送られる特別図柄抽選結果等を示すデータに基づいて、演出内容を設定する。また、演出制御部400は、遊技者によって演出ボタン57または演出キー58が押下操作された場合、当該操作入力や検出結果に応じて演出内容を設定等をする場合もある。本実施形態において、演出制御部400は、演出キー58等に所定操作が行われると遊技者が遊技を終了するとみなして、画像音響制御部500に指示して画像表示部21に現時点の演出の進行状況を示すパスワードを含む二次元コードを表示させる。また、選出制御部400は、表示された二次元コードに含まれる上記パスワードを示す可視光信号を、受光部60によって、遊技者の携帯通信端末のストロボから受光すると、このパスワードに基づいて遊技終了時点の演出の進行状況を特定し、演出が終了した時点から演出を再開する。これらの動作の詳細については後述する。
【0043】
画像音響制御部500は、CPU501、ROM502、およびRAM503を備えている。CPU501は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行う。ROM502は、CPU501にて実行されるプログラムや各種データ等を記憶しており、RAM503は、CPU501の作業用メモリ等として用いられる。
【0044】
画像音響制御部500は、演出制御部400から送られたコマンドに基づいて、画像表示部21に表示する画像およびスピーカ55から出力する音響を制御する。具体的には、画像音響制御部500のROM502には、遊技者に特別図柄抽選結果を報知等するための装飾図柄の画像、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテムの画像、遊技者に特別図柄抽選が保留されていることを示す保留画像、二次元コードの画像、および各種背景画像等を、画像表示部21に表示するための画像データが記憶されている。また、ROM502には、画像表示部21に表示される画像と同期させて、または表示される画像とは独立に、スピーカ55から出力させる楽曲や音声等の各種音響データが記憶されている。画像音響制御部500のCPU501は、ROM502に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部400から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、CPU501は、読み出した画像データを用いて、背景画像表示、装飾図柄画像変動表示、装飾図柄画像停止表示、キャラクタ/アイテム表示、二次元コードの表示、および保留画像表示等のための画像処理を行って、演出制御部400から送られたコマンドに対応した各種表示を行う。そして、CPU501は、画像処理された画像データが示す画像を画像表示部21に表示する。また、CPU501は、読み出した音響データを用いて音声処理を行い、音声処理された音響データが示す音響をスピーカ55から出力する。
【0045】
ランプ制御部600は、演出制御部400から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ23や枠ランプ56の点灯/点滅や発光色等を制御し、可動役物22の動作を制御する。
【0046】
[携帯通信端末700の概略構成]
図4は、携帯通信端末700の外観構成の一例について説明するための図である。図5は、携帯通信端末700に設けられた制御装置の構成の一例を示すブロック図である。以下では、図4及び図5を参照して、携帯通信端末700の概略構成の一例について簡単に説明する。
【0047】
図4及び図5に示すように、携帯通信端末700は、一般的な携帯電話機であり、液晶ディスプレイから成る表示部701と、操作ボタンから成る入力部702と、被写体を撮影するカメラ703と、カメラ703の撮影時等に発光するストロボ704と、他の端末等との音声通信やインターネット接続によるデータ通信等の各種通信を行う通信部705と、携帯通信端末700全体の制御を行う制御部706とを備える。なお、図5には、通話(電話)を行うためのマイク及びスピーカや、バッテリ等については、図示していない。
【0048】
制御部706は、演算手段及び記憶手段を備え、演算手段が記憶手段に記憶されたプログラムに基づいて演算処理を行うことによって制御を行う。制御部706は、通信部705を制御して各種通信を行わせ、又、種々のプログラム等のデータをダウンロードして記憶手段に記憶させることもできる。制御部706は、表示部701を制御して様々な画像を表示させる。例えば、制御部706は、制御部706の記憶手段に記憶されている各種情報や、カメラ703で撮影中のリアルタイムの動画を表示部701に表示させる。制御部706は、ユーザによる入力部702に対する操作を操作情報として受け取り、この操作情報に応じた制御を行う。制御部706は、ユーザによるカメラ撮影の操作が入力部702に対して行われると、カメラ703を制御して撮影を行わせる。制御部706は、上記のようにカメラ撮影を行わせる際に、ストロボ704を発光させる。
【0049】
また、制御部706は、ユーザが入力部702に所定の操作を行うと、遊技機1の画像表示部21に表示された二次元コードをカメラ703で撮影し、制御部706の記憶手段に記憶されている所定のプログラム(ソフトウェア)を使用して撮像画像からパスワードを読み出して記憶手段に記憶する。そして、制御部706は、ユーザが入力部702に所定の操作を行うと、上記所定のプログラムを使用して、ストロボ704を制御して上記パスワードに対応した可視光信号を出力させる。ここで、この可視光信号は、可視光の強度変調信号であり、典型的には、可視光の点滅信号である。この動作の詳細については、後述する。
【0050】
[第1の実施形態による特徴的動作の概要]
図6は、第1の実施形態による特徴的動作の概要について説明するための図である。以下、図6を参照して、第1の実施形態による特徴的動作の概要について説明する。
【0051】
本実施形態では、遊技者による遊技の進行に応じて、連続性の有る演出を行う遊技機1を想定している。具体的には、遊技機1では、遊技機1の題材であるアニメ等の主人公800が敵801と次々と戦って勝利を重ねることで、主人公800のレベルがアップしていく演出を行う。また、遊技機1では、一例として、原則としてリーチ演出が行われる度に主人公800の攻撃が敵801にヒットして敵801がダメージを受けてライフが減少し、例外として所定のリーチ演出によって特別図柄抽選にハズレたことが報知されると敵801の攻撃が主人公800にヒットして主人公800がダメージを受けてライフが減少する演出を行う。なお、リーチ演出とは、遊技者に特別図柄抽選で大当りしたことを期待させる演出であり、本実施形態では、主人公800と敵801とが剣で戦う迫力ある動画が画像表示部21に表示される演出である。
【0052】
図6(1)では、一例として、主人公800は、レベル3及びライフ60であり、ライフ30でNO.128の敵801とバトルしている時点の演出の進行状況を示している。なお、図6(1)において、画像表示部21の左上には、一例として、数字から成る装飾図柄が変動表示されている。
【0053】
遊技者は、遊技を終了する場合、演出キー58に所定の操作を行う。図6(2)
は、図6(1)に示した演出の進行状況において遊技者が遊技を終了する際に所定の操作を行った状態を示している。図6(2)に示すように、遊技者が所定の操作を行うと、画像表示部21には、二次元コード(典型的には、QRコード(登録商標))750、及び「遊技を終了してバトルを中断しました。二次元コードを撮影してください。」という案内文が表示される。ここで、この二次元コード750には、遊技者が上記所定の操作を行った時点の演出の進行状況を示すパスワード(情報)が含まれている。より具体的には、この二次元コード750には、図6(1)に示した、主人公800がレベル3及びライフ60であり、ライフ30でNO.128の敵801とバトルしている時点の演出の進行状況を示すパスワードが含まれている。
【0054】
そして、図6(2)に示すように、この案内文に従って、遊技者は、携帯通信端末700によって二次元コード750を撮影する。ここで、携帯通信端末700には、遊技者によって、撮影した二次元コード750に含まれるパスワード(以下、進行状況パスワードという)を読み出して携帯通信端末700に記憶させるプログラム(以下、パスワードソフトという)が予めダウンロードされている。このことから、携帯通信端末700は、パスワードソフトを実行して、撮影した二次元コード750から進行状況パスワードを読み出して記憶することとなる。その後、遊技者は、遊技機1での遊技を終了して、遊技機1を離れることとなる。
【0055】
その後、上記遊技者は、遊技機1(より正確には、二次元コード750を撮影した遊技機1、又は別の遊技機1)において遊技を始める際に、図6(3)に示すように、携帯通信端末700のストロボ704が遊技機1の受光部60と対向するように配置する。そして、図6(3)に示すように、遊技者は、携帯通信端末700に、所定の操作を行うことによってパスワードソフトを実行させて、記憶されている進行状況パスワードを読み出させて当該進行状況パスワードを示す可視光信号をストロボ704を発光させることによって出力させる。なお、この様に、パスワードソフトは、携帯通信端末700に対して、記憶されている進行状況パスワードを示す可視光信号をストロボ704に出力させる動作を行わせる機能も有する。
【0056】
遊技機1は、受光部60によってストロボ704からの可視光信号を受光(受信)すると、可視光信号が示す進行状況パスワードを認識する。そして、遊技機1は、認識した進行状況パスワードが示す演出の進行状況を特定する。具体的には、遊技機1は、図6(1)に示した、主人公800がレベル3及びライフ60であり、ライフ30でNO.128の敵801とバトルしている時点の演出の進行状況を特定する。その後、遊技機1は、図6(4)に示すように、特定した上記演出の進行状況から演出を再開する。
【0057】
以上に説明したように、本実施形態では、遊技者が遊技を終了する際に演出の進行状況を示す進行状況パスワードが二次元コード750として画像表示部21に表示され、遊技者はこの二次元コード750を携帯通信端末700で撮影することによって進行状況パスワードを携帯通信端末700に記憶させることができる。そして、遊技者は、遊技機1(より正確には、二次元コード750を撮影した遊技機1、又は別の遊技機1)で遊技を再度行う際に携帯通信端末700を操作してストロボ704から進行状況パスワードを示す可視光信号を遊技機1の受光部60に対して出力することによって、遊技機1に、前回遊技を終了した時点の演出の進行状況から演出を再開させることができる。このことによって、本実施形態によれば、遊技者は、今回遊技する遊技機1において、前回の遊技終了時の演出の進行状況から演出を再開させるために、従来のように遊技機1に備えられたボタン等を操作してパスワードを入力する必要が無い。このことから、本実施形態によれば、遊技者によるパスワード入力の作業負担を低減することができる。更には、この結果として、パスワードの桁数を増加させてサービス内容を充実等させることができる。
【0058】
また、以上に説明したように、本実施形態では、遊技者の携帯通信端末700(典型的には、携帯電話機)のカメラ機能及びストロボ機能を流用している。このことから、本実施形態によれば、新たな装置を設けることなく、以上の効果を奏することができる。
【0059】
以下では、上記した動作を行う制御を実現するためにパチンコ遊技機1及び携帯通信端末700が実行する処理について説明する。
【0060】
[パチンコ遊技機1及び携帯通信端末700が実行する制御処理]
図7は、第1の実施形態において、遊技機1の演出制御部400及び携帯通信端末700の制御部706によって実行される制御処理の一例を示すフローチャートである。以下に、図7を参照して、遊技機1の演出制御部400及び携帯通信端末700の制御部706によって実行される制御処理の一例について説明する。なお、図7では、遊技機1側の処理と携帯通信端末700側の処理とを破線で分けて示している。また、図7のフローチャートに基づいて説明する処理において、遊技機1の演出制御部400で行われる処理はROM402に記憶されているプログラムに基づいて実行され、携帯通信端末700の制御部706で行われる処理は制御部706の記憶手段に記憶されているプログラム(パスワードソフト等)に基づいて実行される。また、以下の説明では、本発明と直接的には関連しない処理に関する内容については省略する。
【0061】
まず、ステップS101において、遊技機1の演出制御部400(図3参照)は、遊技者による遊技終了操作があったか否かを判定する。具体的には、演出制御部400は、遊技終了操作として、演出キー58のキー58L(図2参照)が押下操作されたか否かを判定する。ステップS101での判定がYESの場合、処理はステップS102に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS101の判定を再び行う。つまり、ステップS101において、演出制御部400は、遊技終了操作が行われるまで待機し、遊技終了操作が行われるとステップS102に処理を移す。
【0062】
ステップS102において、演出制御部400は、画像音響制御部500等に指示して、画像表示部21及びスピーカ55等によって実行されている演出の進行を終了する。その後、処理はステップS103に移る。
【0063】
ステップS103において、演出制御部400は、ステップS102で終了した時点の演出の進行状況を示す進行状況パスワードを設定する。具体的には、ステップS103において、演出制御部400のCPU401は、ROM402に予め記憶されている、演出の進行状況(進行位置)とその進行状況を示す進行状況パスワードとを対比させたパスワード決定テーブルを用いて、ステップS102で終了した時点の演出の進行状況を示す進行状況パスワードを設定する。その後、処理はステップS104に移る。
【0064】
ステップS104において、演出制御部400は、ステップS103で設定した進行状況パスワードを含んだ二次元コード750を、画像音響制御部500に指示して、「遊技を終了してバトルを中断しました。二次元コードを撮影してください。」という案内文と共に画像表示部21に表示させる(図6(2)参照)。その後、処理はステップS105に移る。
【0065】
ステップS105において、携帯通信端末700の制御部706(図5参照)は、遊技者による入力部702の操作に応じて、ステップS104で画像表示部21に表示された二次元コード750を、カメラ703によって撮影する(図6(2)参照)。その後、処理はステップS106に移る。
【0066】
ステップS106において、制御部706は、パスワードソフトを実行して、ステップS105で撮影した二次元コード750の画像から進行状況パスワードを読み出して制御部706の記憶手段に記憶させる。その後、処理はステップS107に移る。
【0067】
ステップS107において、制御部706は、遊技者(ユーザ)によるストロボ発光操作があったか否かを判定する。具体的には、制御部706は、ストロボ発光操作として、入力部702に所定の操作が為されたか否かを判定する。ステップS107での判定がYESの場合、処理はステップS108に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS107の判定を再び行う。つまり、ステップS107において、制御部706は、遊技者(ユーザ)によってストロボ発光操作が行われるまで待機し、ストロボ発光操作が行われるとステップS108に処理を移す。
【0068】
ステップS108において、制御部706は、ステップS106の処理で記憶した進行状況パスワードを読み出して、この進行状況パスワードを表す可視光信号をストロボ704を発光させて出力する(図6(3)参照)。ここで、この可視光信号は、光強度変調信号であり、典型的には点滅信号である。その後、処理はステップS109に移る。
【0069】
ステップS109において、遊技機1の演出制御部400は、ステップS108で出力された可視光信号を、受光部60によって受光する。その後、処理はステップS110に移る。
【0070】
ステップS110において、演出制御部400は、ステップS109で受光した可視光信号が表す進行状況パスワードを認識する。その後、処理はステップS111に移る。
【0071】
ステップS111において、演出制御部400は、演出の再開ポイントを決定する。具体的には、ステップS111において、演出制御部400のCPU401は、ROM402に予め記憶されているパスワード決定テーブルを用いて、ステップS110で認識した進行状況パスワードが示す演出の進行状況を、演出の再開ポイントとして決定する。その後、処理はステップS112に移る。
【0072】
ステップS112において、演出制御部400は、画像音響制御部500等に指示して、ステップS111で決定した演出の再開ポイントから演出を再開させる(図6(4)参照)。その後、処理はステップS101に戻る。
【0073】
(第2の実施形態)
以下では、図8及び図9を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の説明では、第1の実施形態と異なる内容を中心に説明を行い、第1の実施形態と同じ内容については原則として説明を省略する。
【0074】
第2の実施形態では、第1の実施形態に対して、遊技機1が受光部60(図2及び図3参照)の代わりにカメラ61を備える点で異なる。また、第2の実施形態では、遊技機1が、第1の実施形態のように携帯通信端末700のストロボ704から出力される可視光信号を受光部60で受光することで進行状況パスワードを受け取るのではなく、携帯通信端末700の表示部701に表示される二次元コード750をカメラ61で撮影することで進行状況パスワードを受け取る。以下、詳しく説明する。
【0075】
図8は、第2の実施形態において、遊技機1の演出制御部400及び携帯通信端末700の制御部706によって実行される制御処理の一例を示すフローチャートである。図8のフローチャートは、第1の実施形態の説明に用いた図7のフローチャートに対して、ステップS106〜S110の処理を、それぞれ、ステップS206〜S210の処理に置き換えたものである。図9は、第2の実施形態による特徴的動作の概要について説明するための図である。なお、図9は、第1の実施形態の説明に用いた図6と対応しており、図6に対して、(3)の図のみが異なる。
【0076】
ステップS206において、携帯通信端末700の制御部706は、ステップS105で撮影した二次元コード750の画像を、制御部706の記憶手段に記憶させる。その後、処理はステップS207に移る。
【0077】
ステップS207において、制御部706は、遊技者(ユーザ)による二次元コード表示操作があったか否かを判定する。具体的には、制御部706は、二次元コード表示操作として、入力部702に所定の操作が為されたか否かを判定する。ステップS207での判定がYESの場合、処理はステップS208に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS207の判定を再び行う。つまり、ステップS207において、制御部706は、二次元コード表示操作が行われるまで待機し、二次元コード表示操作が行われるとステップS208に処理を移す。
【0078】
ステップS208において、制御部706は、ステップS206の処理で記憶した二次元コード750を読み出して表示部701に表示させる。ここで、遊技者は、図9(3)に示すように、表示部701に表示された二次元コード750が遊技機1のカメラ61に撮影されるように携帯通信端末700を配置する必要がある。その後、処理はステップS209に移る。
【0079】
ステップS209において、遊技機1の演出制御部400は、ステップS208で表示された二次元コード750を、カメラ61によって撮影する(図9(3)参照)。その後、処理はステップS210に移る。
【0080】
ステップS210において、演出制御部400は、ステップS209で撮影した二次元コード750が表す進行状況パスワードを認識する。その後、処理はステップS111に移る。
【0081】
以上に説明したように、本実施形態では、遊技者が遊技を終了する際に演出の進行状況を示す進行状況パスワードが二次元コード750として画像表示部21に表示され、遊技者はこの二次元コード750を携帯通信端末700で撮影して携帯通信端末700に記憶させることができる。そして、遊技者は、遊技機1(より正確には、二次元コード750を撮影した遊技機1、又は別の遊技機1)で遊技を再度行う際に携帯通信端末700を操作して表示部701に二次元コード750を表示させることによって、遊技機1に、前回遊技を終了した時点の演出の進行状況から演出を再開させることができる。このことによって、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、遊技者によるパスワード入力の作業負担を低減することができ、又、パスワードの桁数を増加させてサービス内容を充実等させることができる。
【0082】
また、以上に説明したように、本実施形態では、遊技者の携帯通信端末700(典型的には、携帯電話機)のカメラ機能及び表示機能を流用している。このことから、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、新たな装置を設けることなく、以上の効果を奏することができる。
【0083】
(第3の実施形態)
以下では、図10及び図11を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の説明では、第1の実施形態と異なる内容を中心に説明を行い、第1の実施形態と同じ内容については原則として説明を省略する。
【0084】
第3の実施形態では、第1の実施形態に対して、遊技機1が受光部60(図2及び図3参照)の代わりにカメラ61を備える点で異なる。また、第3の実施形態では、第1の実施形態に対して、遊技機1の画像表示部21に、二次元コード750が表示される代わりに進行状況パスワードを表す可視光信号として機能する動画像(点滅画像)が表示される点で異なる。また、第3の実施形態では、遊技機1が、第1の実施形態のように携帯通信端末700のストロボ704から出力される可視光信号を受光部60で受光することで進行状況パスワードを受け取るのではなく、携帯通信端末700によって撮影されてその表示部701に表示される上記動画像をカメラ61で撮影することで進行状況パスワードを受け取る。以下、詳しく説明する。
【0085】
図10は、第3の実施形態において、遊技機1の演出制御部400及び携帯通信端末700の制御部706によって実行される制御処理の一例を示すフローチャートである。図10のフローチャートは、第1の実施形態の説明に用いた図7のフローチャートに対して、ステップS104〜S110の処理を、それぞれ、ステップS304〜S310の処理に置き換えたものである。図11は、第3の実施形態による特徴的動作の概要について説明するための図である。なお、図11は、第1の実施形態の説明に用いた図6と対応しており、図6に対して、(2)及び(3)の図のみが異なる。
【0086】
ステップS304において、演出制御部400は、図11(2)に示すように、ステップS103で設定した進行状況パスワードを示す点滅画像760を、画像音響制御部500に指示して、「遊技を終了してバトルを中断しました。点滅画像を動画で撮影してください。」という案内文と共に画像表示部21に動画表示させる。その後、処理はステップS305に移る。
【0087】
ステップS305において、携帯通信端末700の制御部706(図5参照)は、図11(2)に示すように、遊技者による入力部702の操作に応じて、ステップS304で画像表示部21に表示された点滅画像760をカメラ703によって撮影する。その後、処理はステップS306に移る。
【0088】
ステップS306において、制御部706は、ステップS305で撮影した点滅画像760の動画像を、制御部706の記憶手段に記憶させる。その後、処理はステップS307に移る。
【0089】
ステップS307において、制御部706は、遊技者(ユーザ)による点滅画像動画表示操作があったか否かを判定する。具体的には、制御部706は、点滅画像動画表示操作として、入力部702に所定の操作が為されたか否かを判定する。ステップS307での判定がYESの場合、処理はステップS308に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS307の判定を再び行う。つまり、ステップS307において、制御部706は、点滅画像動画表示操作が行われるまで待機し、点滅画像動画表示操作が行われるとステップS308に処理を移す。
【0090】
ステップS308において、制御部706は、ステップS306の処理で記憶した点滅画像760を読み出して表示部701に動画表示させる。ここで、遊技者は、図11(3)に示すように、表示部701に動画表示された点滅画像760が遊技機1のカメラ61に撮影されるように携帯通信端末700を配置する必要がある。その後、処理はステップS309に移る。
【0091】
ステップS309において、遊技機1の演出制御部400は、ステップS308で表示された点滅画像760を、カメラ61によって動画撮影する。その後、処理はステップS310に移る。
【0092】
ステップS310において、演出制御部400は、ステップS309で動画撮影した点滅画像760の光を可視光信号として利用して、点滅画像760が表す進行状況パスワードを認識する。その後、処理はステップS111に移る。
【0093】
以上に説明したように、本実施形態では、遊技者が遊技を終了する際に演出の進行状況を示す進行状況パスワードが点滅画像760として画像表示部21に動画表示され、遊技者はこの点滅画像760を携帯通信端末700で動画撮影して携帯通信端末700に記憶させることができる。そして、遊技者は、遊技機1(より正確には、二次元コード750を撮影した遊技機1、又は別の遊技機1)で遊技を再度行う際に携帯通信端末700を操作して表示部701に点滅画像760を動画表示させることによって、遊技機1に、前回遊技を終了した時点の演出の進行状況から演出を再開させることができる。
【0094】
このことによって、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、遊技者によるパスワード入力の作業負担を低減することができ、又、パスワードの桁数を増加させてサービス内容を充実等させることができる。また、以上に説明したように、本実施形態では、遊技者の携帯通信端末700(典型的には、携帯電話機)のカメラ機能及び表示機能を流用している。このことから、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、新たな装置を設けることなく、以上の効果を奏することができる。
【0095】
[上記実施形態の変形例]
なお、上記した第1〜第3の実施形態では、遊技機1が行う演出の一例として、主人公800が敵801と次々と戦って勝利を重ねることで主人公800のレベルがアップしていく演出を用いて説明した。しかし、遊技機1が行う演出は、これには限られず、例えば、主人公が冒険を行う演出であってもよいし、チェスゲームの演出であってもよいし、様々な演出が考えられる。
【0096】
また、上記した第3の実施形態では、画像表示部21に点滅画像760が表示されるものとして説明した。しかし、画像表示部21には、点滅画像ではなく、光強度が変化する画像(つまり、光強度変調信号として機能する画像)が表示されてもよい。更には、画像表示部21には、色が変化する画像が表示されてもよし、形が変化する画像が表示されてもよい。
【0097】
また、上述したパチンコ遊技機1に設けられている各構成要素の形状、数、および設置位置等は、単なる一例に過ぎず他の形状、数、および設置位置であっても、本発明の範囲を逸脱しなければ本発明を実現できることは言うまでもない。また、上述した処理で用いられている数値や処理ステップ等は、単なる一例に過ぎず他の数値や処理ステップであっても、本発明を実現できることは言うまでもない。
【0098】
以上、本発明を実施形態を用いて詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。また、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語および技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義も含めて)が優先する。
【0099】
[以上の実施形態の主要な効果]
以上のように、第1の実施形態において、遊技機1は、進行状況パスワードを二次元コード750で表示し、その進行状況パスワードを携帯通信端末700から可視光信号により受信する。
このことによって、遊技者は、従来のように遊技機1に備えられたボタン等を操作してパスワードを入力する必要がないので、遊技者によるパスワード入力の作業負担を低減することができる。更には、パスワードの桁数を増加させてサービス内容を充実等させることができる。
【0100】
また、第1〜第3の実施形態において、進行状況パスワードは演出再開ポイントを示し、そのポイントから演出が再開される。
このことから、遊技機1は、遊技者毎に、前回の遊技終了時の演出の進行状況から演出を再開することができる。
【0101】
また、第1及び第3の実施形態において、携帯通信端末700から出力される可視光信号は、光強度変調信号である。
このことから、遊技者の携帯通信端末700(典型的には、携帯電話機)のカメラ機能及びストロボ機能(又は表示機能)を流用することができるので、新たな装置を設ける必要がない。
【符号の説明】
【0102】
1…遊技機
21…画像表示部
58…演出キー
60…受光部
61、703…カメラ
400…演出制御部
500…画像音響制御部
704…ストロボ
701…表示部
706…制御部
750…二次元コード
700…携帯通信端末
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技者に対して演出を行う遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技者がパスワードを入力する遊技機がある。例えば、非特許文献1に記載された遊技機は、遊技者に競馬を楽しませる演出を行うものであり、遊技者は、遊技を行うことによって自分の競走馬を仮想的に育ててレースに出走させるプレーを楽しむことができる。そして、遊技者は、遊技を終了する際に、この遊技機の画像表示部に表示された二次元コードを携帯電話機で読み取ることによってパスワードを取得し、次回、遊技を再開する際に、このパスワードを遊技機に入力する。このことによって、遊技者は、前回の遊技で育てた競走馬の遺伝子を受け継いだ競走馬でプレーを再開することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】「パチンコ必勝ガイド」、株式会社白夜書房、2011年4月3日発行、2011年4月3日号、ページ23、CR G1 DREAM
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、上記した従来の遊技機において、競走馬の種類や成長段階等のバリエーションを充実させる場合、パスワードとして遊技機に入力される情報量は増加することとなる。
【0005】
ここで、上記した従来の遊技機では、遊技者は、遊技機に備えられたボタン等を操作することによって、遊技機にパスワードを入力していた。このことから、上記のようにパスワードとして遊技機に入力される情報量が増加すると、遊技機に入力するパスワードの桁数が増大してしまう(例えば、5桁のパスワードが10桁のパスワードとなってしまう)。パスワードの桁数が多いと、遊技者は、その入力を繁雑に感じてパスワードの入力を行わない場合が多くなってしまう。この結果として、従来の遊技機では、パスワードの桁数を増加させてサービス内容を充実等させることが困難な面があった。
【0006】
それ故に、本発明の主要な目的は、遊技者によってパスワード入力が簡単にできる遊技機等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号やステップ番号等は、本発明の理解を助けるために後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
【0008】
遊技機(1)であって、遊技に関するパスワード(進行状況パスワード)が含まれる二次元コード(750)を、携帯端末(700)の撮影手段(703)によって読み取り可能に表示する表示手段(21)と、前記携帯端末によって読み取られた二次元コードを、当該携帯端末の発光手段(704)から出力される可視光信号として受光する受光手段(60)と、前記受光手段によって受光された前記可視光信号を前記二次元コードに含まれるパスワード(進行状況パスワード)として認識するパスワード認識手段(400)とを備える。
【0009】
また、演出の進行を制御する演出制御手段(400)を備え、前記パスワードは、遊技の終了時点の前記演出の進行状況を特定する情報であり、前記演出制御手段は、前記パスワード認識手段によって認識された前記パスワードが特定する前記演出の進行状況に基づいて、前記演出の進行を制御してもよい。
【0010】
遊技機(1)と携帯端末(700)とを含む通信システムであって、遊技に関するパスワード(進行状況パスワード)が含まれる二次元コード(750)を表示する、前記遊技機に備えられる表示手段(21)と、前記表示手段によって表示された前記二次元コードを撮影する、前記携帯端末に備えられる撮影手段(703)と、前記撮影手段によって撮影された前記二次元コードに含まれる前記パスワードを可視光信号に変換する、前記携帯端末に備えられる変換手段(706)と、前記変換手段によって変換された前記可視光信号を出力する、前記携帯端末に備えられる発光手段(704)と、前記発光手段によって出力された前記可視光信号を受光する、前記遊技機に備えられる受光手段(60)と、前記受光手段によって受光された前記可視光信号を前記二次元コードに含まれるパスワードとして認識する、前記遊技機に備えられるパスワード認識手段(400)とを備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、遊技者によってパスワード入力が簡単にできる遊技機等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1の実施形態に係る遊技機1の一例を示す概略正面図
【図2】図1の遊技機1の部分平面図
【図3】図3は、図1の遊技機1に設けられた制御装置の構成の一例を示すブロック図
【図4】第1の実施形態に係る携帯通信端末700の外観構成の一例について説明するための図
【図5】第1の実施形態に係る携帯通信端末700に設けられた制御装置の構成の一例を示すブロック図
【図6】第1の実施形態による特徴的動作の概要について説明するための図
【図7】第1の実施形態において、遊技機1の演出制御部400及び携帯通信端末700の制御部706によって実行される制御処理の一例を示すフローチャート
【図8】第2の実施形態において、遊技機1の演出制御部400及び携帯通信端末700の制御部706によって実行される制御処理の一例を示すフローチャート
【図9】第2の実施形態による特徴的動作の概要について説明するための図
【図10】第3の実施形態において、遊技機1の演出制御部400及び携帯通信端末700の制御部706によって実行される制御処理の一例を示すフローチャート
【図11】第3の実施形態による特徴的動作の概要について説明するための図
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第1の実施形態)
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の第1の実施形態に係るパチンコ遊技機1について説明する。なお、以下では、パチンコ遊技機1を、単に、遊技機1という場合がある。
【0014】
[パチンコ遊技機1の概略構成]
以下、図1及び図2を参照して、本発明の第1の実施形態に係るパチンコ遊技機1の概略構成について説明する。図1は、第1の実施形態に係る遊技機1の一例を示す概略正面図である。図2は、第1の実施形態に係る遊技機1の部分平面図である。
【0015】
図1において、遊技機1は、例えば遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたパチンコ遊技機である。遊技機1は、遊技球が打ち出される遊技盤2と、遊技盤2を囲む枠部材5とを備えている。枠部材5は、軸支側に設けられた蝶番を中心に、遊技機1の主部に対して開閉可能に構成され、遊技盤2に対して着脱自在に取り付けられている。そして、枠部材5の前面側となる所定位置(例えば、軸支側とは反対側となる端部)には錠部43が設けられており、錠部43を開錠することによって枠部材5を開くことが可能となる。
【0016】
遊技盤2は、その前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域20が形成されている。遊技領域20には、下方(発射装置211;図3参照)から発射された遊技球が遊技盤2の主面に沿って上昇して遊技領域20の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材(図示せず)と、上昇した遊技球を遊技領域20の右側に案内する案内部材(図示せず)とを備えている。
【0017】
また、遊技盤2には、遊技者により視認され易い位置に、各種演出のための画像を表示する画像表示部21が配設されている。画像表示部21は、遊技者による遊技の進行に応じて、例えば、装飾図柄を表示することによって特別図柄抽選(大当たり抽選)の結果を遊技者に報知したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出を表示したり、特別図柄抽選が保留されている回数を示す保留画像を表示したりする。なお、画像表示部21は、液晶表示装置やEL(Electro Luminescence:電界発光)表示装置等によって構成されるが、他の任意の表示装置を利用してもよい。さらに、遊技盤2の前面には、各種の演出に用いられる可動役物22および盤ランプ23が設けられている。可動役物22は、遊技盤2に対して可動に構成され、遊技の進行に応じて又は遊技者の操作に応じて、所定の動作を行うことによって演出を行う。また、盤ランプ23は、遊技の進行に応じて発光することによって光による各種の演出を行う。
【0018】
遊技領域20には、遊技球が落下する方向を変化させる遊技くぎ(図示せず)および風車(図示せず)等が配設されている。また、遊技領域20には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。なお、図1においては、入賞や抽選に関する種々の役物の一例として、第1始動口25a、第2始動口25b、ゲート27、大入賞口28、および普通入賞口29が遊技盤2に配設されている。さらに、遊技領域20には、遊技領域20に打ち出された遊技球のうち何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球を、遊技領域20の外に排出する排出口24が配設されている。
【0019】
第1始動口25aおよび第2始動口25bは、それぞれ、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選(大当たり抽選)が始動する。第1始動口25a及び第2始動口25bは、それぞれ、上記特別電動役物(大入賞口28)および/または上記特別図柄表示器(表示器3)を作動させることとなる、遊技球の入賞に係る入賞口である。ゲート27は、遊技球が通過すると普通図柄抽選(下記電動チューリップ26の開閉抽選)が始動する。
【0020】
第2始動口25bは、第1始動口25aの下部に設けられ、普通電動役物の一例として、遊技球の入口近傍に電動チューリップ26を備えている。電動チューリップ26は、チューリップの花を模した一対の羽根部を有しており、後述する電動チューリップ開閉部112(例えば、電動ソレノイド)の駆動によって当該一対の羽根部が左右に開閉し、開閉動作と共に点灯または点滅する。電動チューリップ26は、一対の羽根部が閉じていると、第2始動口25bの入口へ案内される開口幅が極めて狭いため、遊技球が第2始動口25bへ入らない状態となる。一方、電動チューリップ26は、一対の羽根部が左右に開くと、第2始動口25bの入口へ案内される開口幅が拡大するため、遊技球が第2始動口25bへ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ26は、ゲート27を遊技球が通過して実行される普通図柄抽選に当選すると、一対の羽根部が規定時間(例えば、0.15秒間)開き、規定回数(例えば、3回)開閉する。
【0021】
大入賞口28は、第2始動口25bの下方に位置し、特別図柄抽選の結果に応じて開放する。大入賞口28は、通常は閉状態であり遊技球が入ることがない状態となっているが、特別図柄抽選の結果に応じて遊技盤2の主面から突出傾斜して開状態となって遊技球が入り易い状態となる。例えば、大入賞口28は、所定条件(例えば、29.5秒経過または遊技球9個の入賞)を満たすまで開状態となるラウンドを、所定回数(例えば、15回)だけ繰り返す。なお、普通入賞口29は、遊技球が入賞しても抽選が始動しない。
【0022】
また、遊技盤2の所定位置(例えば、右下)に、上述した特別図柄抽選や普通図柄抽選の結果、これらの抽選の保留数、及び遊技状態に関する表示を行う表示器3が配設されている。
【0023】
ここで、賞球の払い出しについて説明する。第1始動口25a、第2始動口25b、大入賞口28、および普通入賞口29に遊技球が入る(入賞する)と、遊技球が入賞した場所に応じて、1つの遊技球当たり規定個数の賞球が払い出される。例えば、第1始動口25a又は第2始動口25bに遊技球が1個入賞すると4個の賞球、大入賞口28に遊技球が1個入賞すると13個の賞球、普通入賞口29に遊技球が1個入賞すると10個の賞球がそれぞれ払い出される。なお、ゲート27を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは無い。
【0024】
遊技機1の前面となる枠部材5には、ハンドル51、レバー52、停止ボタン53、取り出しボタン54、スピーカ55、枠ランプ56、演出ボタン57、演出キー58、受光部60、皿59、および錠部43等が設けられている。
【0025】
遊技者がハンドル51に触れてレバー52を時計回りに回転させる操作を行うと、その操作角度に応じた打球力にて所定の時間間隔(例えば、1分間に100個)で、発射装置211(図3参照)が遊技球を電動発射する。皿59(図2参照)は、遊技機1の前方に突出して設けられ、発射装置211に供給する遊技球を一時的に溜めておく。また、皿59には、上述した賞球が払い出される。そして、皿59に溜められた遊技球は、遊技者のレバー52による操作と連動したタイミングで、供給装置(図示せず)によって1つずつ発射装置211に供給される。
【0026】
停止ボタン53は、ハンドル51の下部側面に設けられ、ハンドル51に遊技者が触れてレバー52を時計回りに回転させている状態であっても、遊技者に押下されることによって遊技球の発射を一時的に停止させる。取り出しボタン54は、皿59が設けられた位置近傍の前面に設けられ、遊技者に押下されることによって皿59に溜まっている遊技球を箱(図示せず)に落下させる。
【0027】
スピーカ55および枠ランプ56は、それぞれ遊技機1の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりする。スピーカ55は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行う。また、枠ランプ56は、点灯/点滅によるパターンや発光色の違い等によって光による各種の演出を行う。
【0028】
次に、図2を参照して、遊技機1に設けられる入力装置及び受光部について説明する。図2において、遊技機1には、入力装置の一例として演出ボタン57および演出キー58が設けられ、又、受光部60が設けられている。
【0029】
演出ボタン57および演出キー58は、それぞれ遊技者が演出等に対する入力を行うために設けられている。演出ボタン57は、遊技機1の前方に突出した皿59の上面脇部に設けられる。演出キー58は、中央キー58Eと略十字に配列された複数の方向キー58U、58D、58L、および58Rとを有し、演出ボタン57に隣接して皿59の上面脇部に設けられる。演出ボタン57および演出キー58は、それぞれ遊技者に押下されることによって所定の演出等が行われる。例えば、遊技者は、所定のタイミングで演出ボタン57を押下することによって所定の演出を楽しむことができる。また、遊技者は、4つの方向キー58U、58D、58L、58R、および58Eを操作することにより、遊技機1に対して様々な入力操作を行うことができる。
【0030】
受光部60は、遊技者によって操作される携帯通信端末(典型的には、携帯電話機)の発光部(典型的には、携帯電話のカメラ撮影のためのストロボ)から出力される可視光信号を受光するために設けられている。受光部60は、遊技機1の前方に突出した皿59の上面脇部に設けられる。受光部60は、典型的にはフォトダイオードを有し、受光した光信号を電気信号に変換する。
【0031】
また、遊技機1の背面側には、払出用の遊技球を溜めておく球タンクや遊技球を皿59に払い出す払出装置(払出駆動部311)が設けられ、各種の基板等が取り付けられている。例えば、遊技盤2の後面には、メイン基板およびサブ基板等が配設されている。具体的には、メイン基板には、内部抽選および当選の判定等を行うメイン制御部100(図3参照)が構成されたメイン制御基板が配設されている。サブ基板には、遊技球を遊技領域20の上部へ発射する発射装置211を制御する発射制御部200(図3参照)が構成された発射制御基板、賞球の払出を制御する払出制御部300が構成された払出制御基板、演出を統括的に制御する演出制御部400が構成された演出制御基板、画像および音による演出を制御する画像音響制御部500が構成された画像制御基板、および各種のランプ(枠ランプ56、盤ランプ23)や可動役物22による演出を制御するランプ制御部600が構成されたランプ制御基板等が配設されている。また、遊技盤2の後面には、遊技機1の電源オン/オフを切り替えるとともに、遊技機1に供給された24V(ボルト)の交流電力を各種電圧の直流電力に変換して、それぞれの電圧の直流電力を上述した各種の基板等に出力するスイッチング電源が配設されている。
【0032】
[パチンコ遊技機1の制御装置の構成]
次に、図3を参照して、遊技機1における動作制御や信号処理を行う制御装置について、簡単に説明する。なお、図3は、遊技機1に設けられた制御装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0033】
図3において、遊技機1の制御装置は、メイン制御部100、発射制御部200、払出制御部300、演出制御部400、画像音響制御部500、およびランプ制御部600等を備えている。
【0034】
メイン制御部100は、CPU(Central Processing Unit;中央処理装置)101、ROM(Read Only Memory)102、およびRAM(Random Access Memory)103を備えている。CPU101は、内部抽選および当選の判定等の払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行う。ROM102は、CPU101にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶され、RAM103は、CPU101の作業用メモリ等として用いられる。以下、メイン制御部100の主な機能について説明する。
【0035】
メイン制御部100は、第1始動口25aまたは第2始動口25bに遊技球が入賞すると特別図柄抽選(大当たり抽選)を行い、特別図柄抽選で当選したか否かを示す判定結果データを演出制御部400に送る。メイン制御部100は、電動チューリップ26の羽根部が開状態となる開時間や羽根部が開閉する回数、さらには羽根部が開閉する開閉時間間隔を制御する。メイン制御部100は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口28の開閉動作を制御する。メイン制御部100は、第1始動口25a、第2始動口25b、大入賞口28、および普通入賞口29に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように、払出数を払出制御部300に対して指示する。そして、メイン制御部100は、払出制御部300から取得した情報に基づいて、払い出した賞球の個数を管理する。メイン制御部100は、発射制御部200を介して、遊技球を発射する発射装置211を制御する。
【0036】
上述した機能を実現するために、メイン制御部100には、第1始動口スイッチ111a、第2始動口スイッチ111b、電動チューリップ開閉部112、ゲートスイッチ113、大入賞口スイッチ114、大入賞口開閉部115、普通入賞口スイッチ116、表示器3が接続されている。
【0037】
第1始動口スイッチ111aは、第1始動口25aへ遊技球が入賞したことを検出して、その検出信号をメイン制御部100へ送る。第2始動口スイッチ111bは、第2始動口25bへ遊技球が入賞したことを検出して、その検出信号をメイン制御部100へ送る。電動チューリップ開閉部112は、メイン制御部100から送られる制御信号に応じて、電動チューリップ26の一対の羽根部を開閉する。ゲートスイッチ113は、ゲート27を遊技球が通過したことを検出して、その検出信号をメイン制御部100へ送る。大入賞口スイッチ114は、大入賞口28へ遊技球が入賞したことを検出して、その検出信号をメイン制御部100へ送る。大入賞口開閉部115は、メイン制御部100から送られる制御信号に応じて、大入賞口28を開閉する。普通入賞口スイッチ116は、普通入賞口29へ遊技球が入賞したことを検出して、その検出信号をメイン制御部100へ送る。
【0038】
また、メイン制御部100は、第1始動口25a又は第2始動口25bへの遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を、表示器3に表示する。メイン制御部100は、ゲート27への遊技球の通過により始動した普通図柄抽選の結果を、表示器3に表示する。
【0039】
発射制御部200は、発射装置211に関連する各種制御を行う際の演算処理を行う。レバー52は、その位置が中立位置にある場合、信号を出力せずに発射停止状態となる。そして、レバー52は、遊技者によって時計回りに回転操作されると、その回転角度に応じた信号を打球発射指令信号として発射制御部200に出力する。発射制御部200は、打球発射指令信号に基づいて、発射装置211の発射動作を制御する。発射制御部200は、停止ボタン53が押下された信号が出力されたり、メイン制御部100から発射を停止する制御信号が出力されたりした場合、発射装置211が遊技球を発射する動作を停止させる。
【0040】
払出制御部300は、メイン制御部100から送られたコマンドに基づいて、払出駆動部311による払出球の払い出しを制御する。なお、払出駆動部311は、遊技球の貯留部(球タンク)から遊技球を送り出す駆動モータ等で構成される。
【0041】
演出制御部400は、CPU401、ROM402、RAM403、およびRTC(リアルタイムクロック)404を備えている。演出制御部400は、演出ボタン57および演出キー58が接続され、遊技者が押下する操作に応じて演出ボタン57および演出キー58からそれぞれ出力される操作データを取得する。演出制御部400は、受光部60が接続され、受光部60が可視光信号を受光することによって出力する電気信号(受光データ)を取得する。CPU401は、演出を制御する際の演算処理を行う。ROM402は、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等を記憶しており、RAM403は、CPU401の作業用メモリ等として用いられる。RTC404は、現時点の日時を計測する。
【0042】
演出制御部400は、メイン制御部100から送られる特別図柄抽選結果等を示すデータに基づいて、演出内容を設定する。また、演出制御部400は、遊技者によって演出ボタン57または演出キー58が押下操作された場合、当該操作入力や検出結果に応じて演出内容を設定等をする場合もある。本実施形態において、演出制御部400は、演出キー58等に所定操作が行われると遊技者が遊技を終了するとみなして、画像音響制御部500に指示して画像表示部21に現時点の演出の進行状況を示すパスワードを含む二次元コードを表示させる。また、選出制御部400は、表示された二次元コードに含まれる上記パスワードを示す可視光信号を、受光部60によって、遊技者の携帯通信端末のストロボから受光すると、このパスワードに基づいて遊技終了時点の演出の進行状況を特定し、演出が終了した時点から演出を再開する。これらの動作の詳細については後述する。
【0043】
画像音響制御部500は、CPU501、ROM502、およびRAM503を備えている。CPU501は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行う。ROM502は、CPU501にて実行されるプログラムや各種データ等を記憶しており、RAM503は、CPU501の作業用メモリ等として用いられる。
【0044】
画像音響制御部500は、演出制御部400から送られたコマンドに基づいて、画像表示部21に表示する画像およびスピーカ55から出力する音響を制御する。具体的には、画像音響制御部500のROM502には、遊技者に特別図柄抽選結果を報知等するための装飾図柄の画像、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテムの画像、遊技者に特別図柄抽選が保留されていることを示す保留画像、二次元コードの画像、および各種背景画像等を、画像表示部21に表示するための画像データが記憶されている。また、ROM502には、画像表示部21に表示される画像と同期させて、または表示される画像とは独立に、スピーカ55から出力させる楽曲や音声等の各種音響データが記憶されている。画像音響制御部500のCPU501は、ROM502に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部400から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、CPU501は、読み出した画像データを用いて、背景画像表示、装飾図柄画像変動表示、装飾図柄画像停止表示、キャラクタ/アイテム表示、二次元コードの表示、および保留画像表示等のための画像処理を行って、演出制御部400から送られたコマンドに対応した各種表示を行う。そして、CPU501は、画像処理された画像データが示す画像を画像表示部21に表示する。また、CPU501は、読み出した音響データを用いて音声処理を行い、音声処理された音響データが示す音響をスピーカ55から出力する。
【0045】
ランプ制御部600は、演出制御部400から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ23や枠ランプ56の点灯/点滅や発光色等を制御し、可動役物22の動作を制御する。
【0046】
[携帯通信端末700の概略構成]
図4は、携帯通信端末700の外観構成の一例について説明するための図である。図5は、携帯通信端末700に設けられた制御装置の構成の一例を示すブロック図である。以下では、図4及び図5を参照して、携帯通信端末700の概略構成の一例について簡単に説明する。
【0047】
図4及び図5に示すように、携帯通信端末700は、一般的な携帯電話機であり、液晶ディスプレイから成る表示部701と、操作ボタンから成る入力部702と、被写体を撮影するカメラ703と、カメラ703の撮影時等に発光するストロボ704と、他の端末等との音声通信やインターネット接続によるデータ通信等の各種通信を行う通信部705と、携帯通信端末700全体の制御を行う制御部706とを備える。なお、図5には、通話(電話)を行うためのマイク及びスピーカや、バッテリ等については、図示していない。
【0048】
制御部706は、演算手段及び記憶手段を備え、演算手段が記憶手段に記憶されたプログラムに基づいて演算処理を行うことによって制御を行う。制御部706は、通信部705を制御して各種通信を行わせ、又、種々のプログラム等のデータをダウンロードして記憶手段に記憶させることもできる。制御部706は、表示部701を制御して様々な画像を表示させる。例えば、制御部706は、制御部706の記憶手段に記憶されている各種情報や、カメラ703で撮影中のリアルタイムの動画を表示部701に表示させる。制御部706は、ユーザによる入力部702に対する操作を操作情報として受け取り、この操作情報に応じた制御を行う。制御部706は、ユーザによるカメラ撮影の操作が入力部702に対して行われると、カメラ703を制御して撮影を行わせる。制御部706は、上記のようにカメラ撮影を行わせる際に、ストロボ704を発光させる。
【0049】
また、制御部706は、ユーザが入力部702に所定の操作を行うと、遊技機1の画像表示部21に表示された二次元コードをカメラ703で撮影し、制御部706の記憶手段に記憶されている所定のプログラム(ソフトウェア)を使用して撮像画像からパスワードを読み出して記憶手段に記憶する。そして、制御部706は、ユーザが入力部702に所定の操作を行うと、上記所定のプログラムを使用して、ストロボ704を制御して上記パスワードに対応した可視光信号を出力させる。ここで、この可視光信号は、可視光の強度変調信号であり、典型的には、可視光の点滅信号である。この動作の詳細については、後述する。
【0050】
[第1の実施形態による特徴的動作の概要]
図6は、第1の実施形態による特徴的動作の概要について説明するための図である。以下、図6を参照して、第1の実施形態による特徴的動作の概要について説明する。
【0051】
本実施形態では、遊技者による遊技の進行に応じて、連続性の有る演出を行う遊技機1を想定している。具体的には、遊技機1では、遊技機1の題材であるアニメ等の主人公800が敵801と次々と戦って勝利を重ねることで、主人公800のレベルがアップしていく演出を行う。また、遊技機1では、一例として、原則としてリーチ演出が行われる度に主人公800の攻撃が敵801にヒットして敵801がダメージを受けてライフが減少し、例外として所定のリーチ演出によって特別図柄抽選にハズレたことが報知されると敵801の攻撃が主人公800にヒットして主人公800がダメージを受けてライフが減少する演出を行う。なお、リーチ演出とは、遊技者に特別図柄抽選で大当りしたことを期待させる演出であり、本実施形態では、主人公800と敵801とが剣で戦う迫力ある動画が画像表示部21に表示される演出である。
【0052】
図6(1)では、一例として、主人公800は、レベル3及びライフ60であり、ライフ30でNO.128の敵801とバトルしている時点の演出の進行状況を示している。なお、図6(1)において、画像表示部21の左上には、一例として、数字から成る装飾図柄が変動表示されている。
【0053】
遊技者は、遊技を終了する場合、演出キー58に所定の操作を行う。図6(2)
は、図6(1)に示した演出の進行状況において遊技者が遊技を終了する際に所定の操作を行った状態を示している。図6(2)に示すように、遊技者が所定の操作を行うと、画像表示部21には、二次元コード(典型的には、QRコード(登録商標))750、及び「遊技を終了してバトルを中断しました。二次元コードを撮影してください。」という案内文が表示される。ここで、この二次元コード750には、遊技者が上記所定の操作を行った時点の演出の進行状況を示すパスワード(情報)が含まれている。より具体的には、この二次元コード750には、図6(1)に示した、主人公800がレベル3及びライフ60であり、ライフ30でNO.128の敵801とバトルしている時点の演出の進行状況を示すパスワードが含まれている。
【0054】
そして、図6(2)に示すように、この案内文に従って、遊技者は、携帯通信端末700によって二次元コード750を撮影する。ここで、携帯通信端末700には、遊技者によって、撮影した二次元コード750に含まれるパスワード(以下、進行状況パスワードという)を読み出して携帯通信端末700に記憶させるプログラム(以下、パスワードソフトという)が予めダウンロードされている。このことから、携帯通信端末700は、パスワードソフトを実行して、撮影した二次元コード750から進行状況パスワードを読み出して記憶することとなる。その後、遊技者は、遊技機1での遊技を終了して、遊技機1を離れることとなる。
【0055】
その後、上記遊技者は、遊技機1(より正確には、二次元コード750を撮影した遊技機1、又は別の遊技機1)において遊技を始める際に、図6(3)に示すように、携帯通信端末700のストロボ704が遊技機1の受光部60と対向するように配置する。そして、図6(3)に示すように、遊技者は、携帯通信端末700に、所定の操作を行うことによってパスワードソフトを実行させて、記憶されている進行状況パスワードを読み出させて当該進行状況パスワードを示す可視光信号をストロボ704を発光させることによって出力させる。なお、この様に、パスワードソフトは、携帯通信端末700に対して、記憶されている進行状況パスワードを示す可視光信号をストロボ704に出力させる動作を行わせる機能も有する。
【0056】
遊技機1は、受光部60によってストロボ704からの可視光信号を受光(受信)すると、可視光信号が示す進行状況パスワードを認識する。そして、遊技機1は、認識した進行状況パスワードが示す演出の進行状況を特定する。具体的には、遊技機1は、図6(1)に示した、主人公800がレベル3及びライフ60であり、ライフ30でNO.128の敵801とバトルしている時点の演出の進行状況を特定する。その後、遊技機1は、図6(4)に示すように、特定した上記演出の進行状況から演出を再開する。
【0057】
以上に説明したように、本実施形態では、遊技者が遊技を終了する際に演出の進行状況を示す進行状況パスワードが二次元コード750として画像表示部21に表示され、遊技者はこの二次元コード750を携帯通信端末700で撮影することによって進行状況パスワードを携帯通信端末700に記憶させることができる。そして、遊技者は、遊技機1(より正確には、二次元コード750を撮影した遊技機1、又は別の遊技機1)で遊技を再度行う際に携帯通信端末700を操作してストロボ704から進行状況パスワードを示す可視光信号を遊技機1の受光部60に対して出力することによって、遊技機1に、前回遊技を終了した時点の演出の進行状況から演出を再開させることができる。このことによって、本実施形態によれば、遊技者は、今回遊技する遊技機1において、前回の遊技終了時の演出の進行状況から演出を再開させるために、従来のように遊技機1に備えられたボタン等を操作してパスワードを入力する必要が無い。このことから、本実施形態によれば、遊技者によるパスワード入力の作業負担を低減することができる。更には、この結果として、パスワードの桁数を増加させてサービス内容を充実等させることができる。
【0058】
また、以上に説明したように、本実施形態では、遊技者の携帯通信端末700(典型的には、携帯電話機)のカメラ機能及びストロボ機能を流用している。このことから、本実施形態によれば、新たな装置を設けることなく、以上の効果を奏することができる。
【0059】
以下では、上記した動作を行う制御を実現するためにパチンコ遊技機1及び携帯通信端末700が実行する処理について説明する。
【0060】
[パチンコ遊技機1及び携帯通信端末700が実行する制御処理]
図7は、第1の実施形態において、遊技機1の演出制御部400及び携帯通信端末700の制御部706によって実行される制御処理の一例を示すフローチャートである。以下に、図7を参照して、遊技機1の演出制御部400及び携帯通信端末700の制御部706によって実行される制御処理の一例について説明する。なお、図7では、遊技機1側の処理と携帯通信端末700側の処理とを破線で分けて示している。また、図7のフローチャートに基づいて説明する処理において、遊技機1の演出制御部400で行われる処理はROM402に記憶されているプログラムに基づいて実行され、携帯通信端末700の制御部706で行われる処理は制御部706の記憶手段に記憶されているプログラム(パスワードソフト等)に基づいて実行される。また、以下の説明では、本発明と直接的には関連しない処理に関する内容については省略する。
【0061】
まず、ステップS101において、遊技機1の演出制御部400(図3参照)は、遊技者による遊技終了操作があったか否かを判定する。具体的には、演出制御部400は、遊技終了操作として、演出キー58のキー58L(図2参照)が押下操作されたか否かを判定する。ステップS101での判定がYESの場合、処理はステップS102に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS101の判定を再び行う。つまり、ステップS101において、演出制御部400は、遊技終了操作が行われるまで待機し、遊技終了操作が行われるとステップS102に処理を移す。
【0062】
ステップS102において、演出制御部400は、画像音響制御部500等に指示して、画像表示部21及びスピーカ55等によって実行されている演出の進行を終了する。その後、処理はステップS103に移る。
【0063】
ステップS103において、演出制御部400は、ステップS102で終了した時点の演出の進行状況を示す進行状況パスワードを設定する。具体的には、ステップS103において、演出制御部400のCPU401は、ROM402に予め記憶されている、演出の進行状況(進行位置)とその進行状況を示す進行状況パスワードとを対比させたパスワード決定テーブルを用いて、ステップS102で終了した時点の演出の進行状況を示す進行状況パスワードを設定する。その後、処理はステップS104に移る。
【0064】
ステップS104において、演出制御部400は、ステップS103で設定した進行状況パスワードを含んだ二次元コード750を、画像音響制御部500に指示して、「遊技を終了してバトルを中断しました。二次元コードを撮影してください。」という案内文と共に画像表示部21に表示させる(図6(2)参照)。その後、処理はステップS105に移る。
【0065】
ステップS105において、携帯通信端末700の制御部706(図5参照)は、遊技者による入力部702の操作に応じて、ステップS104で画像表示部21に表示された二次元コード750を、カメラ703によって撮影する(図6(2)参照)。その後、処理はステップS106に移る。
【0066】
ステップS106において、制御部706は、パスワードソフトを実行して、ステップS105で撮影した二次元コード750の画像から進行状況パスワードを読み出して制御部706の記憶手段に記憶させる。その後、処理はステップS107に移る。
【0067】
ステップS107において、制御部706は、遊技者(ユーザ)によるストロボ発光操作があったか否かを判定する。具体的には、制御部706は、ストロボ発光操作として、入力部702に所定の操作が為されたか否かを判定する。ステップS107での判定がYESの場合、処理はステップS108に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS107の判定を再び行う。つまり、ステップS107において、制御部706は、遊技者(ユーザ)によってストロボ発光操作が行われるまで待機し、ストロボ発光操作が行われるとステップS108に処理を移す。
【0068】
ステップS108において、制御部706は、ステップS106の処理で記憶した進行状況パスワードを読み出して、この進行状況パスワードを表す可視光信号をストロボ704を発光させて出力する(図6(3)参照)。ここで、この可視光信号は、光強度変調信号であり、典型的には点滅信号である。その後、処理はステップS109に移る。
【0069】
ステップS109において、遊技機1の演出制御部400は、ステップS108で出力された可視光信号を、受光部60によって受光する。その後、処理はステップS110に移る。
【0070】
ステップS110において、演出制御部400は、ステップS109で受光した可視光信号が表す進行状況パスワードを認識する。その後、処理はステップS111に移る。
【0071】
ステップS111において、演出制御部400は、演出の再開ポイントを決定する。具体的には、ステップS111において、演出制御部400のCPU401は、ROM402に予め記憶されているパスワード決定テーブルを用いて、ステップS110で認識した進行状況パスワードが示す演出の進行状況を、演出の再開ポイントとして決定する。その後、処理はステップS112に移る。
【0072】
ステップS112において、演出制御部400は、画像音響制御部500等に指示して、ステップS111で決定した演出の再開ポイントから演出を再開させる(図6(4)参照)。その後、処理はステップS101に戻る。
【0073】
(第2の実施形態)
以下では、図8及び図9を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の説明では、第1の実施形態と異なる内容を中心に説明を行い、第1の実施形態と同じ内容については原則として説明を省略する。
【0074】
第2の実施形態では、第1の実施形態に対して、遊技機1が受光部60(図2及び図3参照)の代わりにカメラ61を備える点で異なる。また、第2の実施形態では、遊技機1が、第1の実施形態のように携帯通信端末700のストロボ704から出力される可視光信号を受光部60で受光することで進行状況パスワードを受け取るのではなく、携帯通信端末700の表示部701に表示される二次元コード750をカメラ61で撮影することで進行状況パスワードを受け取る。以下、詳しく説明する。
【0075】
図8は、第2の実施形態において、遊技機1の演出制御部400及び携帯通信端末700の制御部706によって実行される制御処理の一例を示すフローチャートである。図8のフローチャートは、第1の実施形態の説明に用いた図7のフローチャートに対して、ステップS106〜S110の処理を、それぞれ、ステップS206〜S210の処理に置き換えたものである。図9は、第2の実施形態による特徴的動作の概要について説明するための図である。なお、図9は、第1の実施形態の説明に用いた図6と対応しており、図6に対して、(3)の図のみが異なる。
【0076】
ステップS206において、携帯通信端末700の制御部706は、ステップS105で撮影した二次元コード750の画像を、制御部706の記憶手段に記憶させる。その後、処理はステップS207に移る。
【0077】
ステップS207において、制御部706は、遊技者(ユーザ)による二次元コード表示操作があったか否かを判定する。具体的には、制御部706は、二次元コード表示操作として、入力部702に所定の操作が為されたか否かを判定する。ステップS207での判定がYESの場合、処理はステップS208に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS207の判定を再び行う。つまり、ステップS207において、制御部706は、二次元コード表示操作が行われるまで待機し、二次元コード表示操作が行われるとステップS208に処理を移す。
【0078】
ステップS208において、制御部706は、ステップS206の処理で記憶した二次元コード750を読み出して表示部701に表示させる。ここで、遊技者は、図9(3)に示すように、表示部701に表示された二次元コード750が遊技機1のカメラ61に撮影されるように携帯通信端末700を配置する必要がある。その後、処理はステップS209に移る。
【0079】
ステップS209において、遊技機1の演出制御部400は、ステップS208で表示された二次元コード750を、カメラ61によって撮影する(図9(3)参照)。その後、処理はステップS210に移る。
【0080】
ステップS210において、演出制御部400は、ステップS209で撮影した二次元コード750が表す進行状況パスワードを認識する。その後、処理はステップS111に移る。
【0081】
以上に説明したように、本実施形態では、遊技者が遊技を終了する際に演出の進行状況を示す進行状況パスワードが二次元コード750として画像表示部21に表示され、遊技者はこの二次元コード750を携帯通信端末700で撮影して携帯通信端末700に記憶させることができる。そして、遊技者は、遊技機1(より正確には、二次元コード750を撮影した遊技機1、又は別の遊技機1)で遊技を再度行う際に携帯通信端末700を操作して表示部701に二次元コード750を表示させることによって、遊技機1に、前回遊技を終了した時点の演出の進行状況から演出を再開させることができる。このことによって、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、遊技者によるパスワード入力の作業負担を低減することができ、又、パスワードの桁数を増加させてサービス内容を充実等させることができる。
【0082】
また、以上に説明したように、本実施形態では、遊技者の携帯通信端末700(典型的には、携帯電話機)のカメラ機能及び表示機能を流用している。このことから、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、新たな装置を設けることなく、以上の効果を奏することができる。
【0083】
(第3の実施形態)
以下では、図10及び図11を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の説明では、第1の実施形態と異なる内容を中心に説明を行い、第1の実施形態と同じ内容については原則として説明を省略する。
【0084】
第3の実施形態では、第1の実施形態に対して、遊技機1が受光部60(図2及び図3参照)の代わりにカメラ61を備える点で異なる。また、第3の実施形態では、第1の実施形態に対して、遊技機1の画像表示部21に、二次元コード750が表示される代わりに進行状況パスワードを表す可視光信号として機能する動画像(点滅画像)が表示される点で異なる。また、第3の実施形態では、遊技機1が、第1の実施形態のように携帯通信端末700のストロボ704から出力される可視光信号を受光部60で受光することで進行状況パスワードを受け取るのではなく、携帯通信端末700によって撮影されてその表示部701に表示される上記動画像をカメラ61で撮影することで進行状況パスワードを受け取る。以下、詳しく説明する。
【0085】
図10は、第3の実施形態において、遊技機1の演出制御部400及び携帯通信端末700の制御部706によって実行される制御処理の一例を示すフローチャートである。図10のフローチャートは、第1の実施形態の説明に用いた図7のフローチャートに対して、ステップS104〜S110の処理を、それぞれ、ステップS304〜S310の処理に置き換えたものである。図11は、第3の実施形態による特徴的動作の概要について説明するための図である。なお、図11は、第1の実施形態の説明に用いた図6と対応しており、図6に対して、(2)及び(3)の図のみが異なる。
【0086】
ステップS304において、演出制御部400は、図11(2)に示すように、ステップS103で設定した進行状況パスワードを示す点滅画像760を、画像音響制御部500に指示して、「遊技を終了してバトルを中断しました。点滅画像を動画で撮影してください。」という案内文と共に画像表示部21に動画表示させる。その後、処理はステップS305に移る。
【0087】
ステップS305において、携帯通信端末700の制御部706(図5参照)は、図11(2)に示すように、遊技者による入力部702の操作に応じて、ステップS304で画像表示部21に表示された点滅画像760をカメラ703によって撮影する。その後、処理はステップS306に移る。
【0088】
ステップS306において、制御部706は、ステップS305で撮影した点滅画像760の動画像を、制御部706の記憶手段に記憶させる。その後、処理はステップS307に移る。
【0089】
ステップS307において、制御部706は、遊技者(ユーザ)による点滅画像動画表示操作があったか否かを判定する。具体的には、制御部706は、点滅画像動画表示操作として、入力部702に所定の操作が為されたか否かを判定する。ステップS307での判定がYESの場合、処理はステップS308に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS307の判定を再び行う。つまり、ステップS307において、制御部706は、点滅画像動画表示操作が行われるまで待機し、点滅画像動画表示操作が行われるとステップS308に処理を移す。
【0090】
ステップS308において、制御部706は、ステップS306の処理で記憶した点滅画像760を読み出して表示部701に動画表示させる。ここで、遊技者は、図11(3)に示すように、表示部701に動画表示された点滅画像760が遊技機1のカメラ61に撮影されるように携帯通信端末700を配置する必要がある。その後、処理はステップS309に移る。
【0091】
ステップS309において、遊技機1の演出制御部400は、ステップS308で表示された点滅画像760を、カメラ61によって動画撮影する。その後、処理はステップS310に移る。
【0092】
ステップS310において、演出制御部400は、ステップS309で動画撮影した点滅画像760の光を可視光信号として利用して、点滅画像760が表す進行状況パスワードを認識する。その後、処理はステップS111に移る。
【0093】
以上に説明したように、本実施形態では、遊技者が遊技を終了する際に演出の進行状況を示す進行状況パスワードが点滅画像760として画像表示部21に動画表示され、遊技者はこの点滅画像760を携帯通信端末700で動画撮影して携帯通信端末700に記憶させることができる。そして、遊技者は、遊技機1(より正確には、二次元コード750を撮影した遊技機1、又は別の遊技機1)で遊技を再度行う際に携帯通信端末700を操作して表示部701に点滅画像760を動画表示させることによって、遊技機1に、前回遊技を終了した時点の演出の進行状況から演出を再開させることができる。
【0094】
このことによって、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、遊技者によるパスワード入力の作業負担を低減することができ、又、パスワードの桁数を増加させてサービス内容を充実等させることができる。また、以上に説明したように、本実施形態では、遊技者の携帯通信端末700(典型的には、携帯電話機)のカメラ機能及び表示機能を流用している。このことから、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、新たな装置を設けることなく、以上の効果を奏することができる。
【0095】
[上記実施形態の変形例]
なお、上記した第1〜第3の実施形態では、遊技機1が行う演出の一例として、主人公800が敵801と次々と戦って勝利を重ねることで主人公800のレベルがアップしていく演出を用いて説明した。しかし、遊技機1が行う演出は、これには限られず、例えば、主人公が冒険を行う演出であってもよいし、チェスゲームの演出であってもよいし、様々な演出が考えられる。
【0096】
また、上記した第3の実施形態では、画像表示部21に点滅画像760が表示されるものとして説明した。しかし、画像表示部21には、点滅画像ではなく、光強度が変化する画像(つまり、光強度変調信号として機能する画像)が表示されてもよい。更には、画像表示部21には、色が変化する画像が表示されてもよし、形が変化する画像が表示されてもよい。
【0097】
また、上述したパチンコ遊技機1に設けられている各構成要素の形状、数、および設置位置等は、単なる一例に過ぎず他の形状、数、および設置位置であっても、本発明の範囲を逸脱しなければ本発明を実現できることは言うまでもない。また、上述した処理で用いられている数値や処理ステップ等は、単なる一例に過ぎず他の数値や処理ステップであっても、本発明を実現できることは言うまでもない。
【0098】
以上、本発明を実施形態を用いて詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。また、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語および技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義も含めて)が優先する。
【0099】
[以上の実施形態の主要な効果]
以上のように、第1の実施形態において、遊技機1は、進行状況パスワードを二次元コード750で表示し、その進行状況パスワードを携帯通信端末700から可視光信号により受信する。
このことによって、遊技者は、従来のように遊技機1に備えられたボタン等を操作してパスワードを入力する必要がないので、遊技者によるパスワード入力の作業負担を低減することができる。更には、パスワードの桁数を増加させてサービス内容を充実等させることができる。
【0100】
また、第1〜第3の実施形態において、進行状況パスワードは演出再開ポイントを示し、そのポイントから演出が再開される。
このことから、遊技機1は、遊技者毎に、前回の遊技終了時の演出の進行状況から演出を再開することができる。
【0101】
また、第1及び第3の実施形態において、携帯通信端末700から出力される可視光信号は、光強度変調信号である。
このことから、遊技者の携帯通信端末700(典型的には、携帯電話機)のカメラ機能及びストロボ機能(又は表示機能)を流用することができるので、新たな装置を設ける必要がない。
【符号の説明】
【0102】
1…遊技機
21…画像表示部
58…演出キー
60…受光部
61、703…カメラ
400…演出制御部
500…画像音響制御部
704…ストロボ
701…表示部
706…制御部
750…二次元コード
700…携帯通信端末
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技に関するパスワードが含まれる二次元コードを、携帯端末の撮影手段によって読み取り可能となるように表示する表示手段と、
前記携帯端末によって読み取られた二次元コードを、当該携帯端末の発光手段から出力される可視光信号として受光する受光手段と、
前記受光手段によって受光された前記可視光信号を前記二次元コードに含まれるパスワードとして認識するパスワード認識手段とを備える、遊技機。
【請求項2】
演出の進行を制御する演出制御手段を備え、
前記パスワードは、遊技の終了時点の前記演出の進行状況を特定する情報であり、
前記演出制御手段は、前記パスワード認識手段によって認識された前記パスワードが特定する前記演出の進行状況に基づいて、前記演出の進行を制御する、請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
遊技機と携帯端末とを含む通信システムであって、
遊技に関するパスワードが含まれる二次元コードを表示する、前記遊技機に備えられる表示手段と、
前記表示手段によって表示された前記二次元コードを撮影する、前記携帯端末に備えられる撮影手段と、
前記撮影手段によって撮影された前記二次元コードに含まれる前記パスワードを可視光信号に変換する、前記携帯端末に備えられる変換手段と、
前記変換手段によって変換された前記可視光信号を出力する、前記携帯端末に備えられる発光手段と、
前記発光手段によって出力された前記可視光信号を受光する、前記遊技機に備えられる受光手段と、
前記受光手段によって受光された前記可視光信号を前記二次元コードに含まれるパスワードとして認識する、前記遊技機に備えられるパスワード認識手段とを備える、通信システム。
【請求項1】
遊技に関するパスワードが含まれる二次元コードを、携帯端末の撮影手段によって読み取り可能となるように表示する表示手段と、
前記携帯端末によって読み取られた二次元コードを、当該携帯端末の発光手段から出力される可視光信号として受光する受光手段と、
前記受光手段によって受光された前記可視光信号を前記二次元コードに含まれるパスワードとして認識するパスワード認識手段とを備える、遊技機。
【請求項2】
演出の進行を制御する演出制御手段を備え、
前記パスワードは、遊技の終了時点の前記演出の進行状況を特定する情報であり、
前記演出制御手段は、前記パスワード認識手段によって認識された前記パスワードが特定する前記演出の進行状況に基づいて、前記演出の進行を制御する、請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
遊技機と携帯端末とを含む通信システムであって、
遊技に関するパスワードが含まれる二次元コードを表示する、前記遊技機に備えられる表示手段と、
前記表示手段によって表示された前記二次元コードを撮影する、前記携帯端末に備えられる撮影手段と、
前記撮影手段によって撮影された前記二次元コードに含まれる前記パスワードを可視光信号に変換する、前記携帯端末に備えられる変換手段と、
前記変換手段によって変換された前記可視光信号を出力する、前記携帯端末に備えられる発光手段と、
前記発光手段によって出力された前記可視光信号を受光する、前記遊技機に備えられる受光手段と、
前記受光手段によって受光された前記可視光信号を前記二次元コードに含まれるパスワードとして認識する、前記遊技機に備えられるパスワード認識手段とを備える、通信システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−52197(P2013−52197A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−194384(P2011−194384)
【出願日】平成23年9月6日(2011.9.6)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月6日(2011.9.6)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【Fターム(参考)】
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