運搬用パッケージおよび運搬用パッケージを組み立てる方法
運搬用パッケージは、パッケージ内の物品を緊密に固定するように構成されている。装荷中、パッケージの高さが縮小し、パッケージの幅が拡大するように、容器をパッケージに押し込むことで、パッケージのサイドパネルが変形する。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の記述】
【0001】
本出願は、2006年3月29日付申請の米国仮特許出願60/786,871の利益を主張し、その全ての内容は、参照することにより本願に取り入れられている。
【背景技術】
【0002】
運搬用パッケージは、運搬用ブランクを容器群の周囲に覆い、ブランクの端を併せて固定することで典型的に形成される。容器は、包み込まれた運搬具によって定位置に固定される。
しかしながら、従来の運搬用パッケージは、十分緊密に覆われていないため、被覆されたパッケージは構造強度が低く、パッケージ内で容器が移動したり、またはパッケージから滑り落ちる可能性が結果として生じる。
【発明の開示】
【0003】
本発明の一態様に従い、運搬用パッケージは、ボトムパネルと、第1のサイドパネルと、第2のサイドパネルと、トップパネルを備えるキャリアに収納される複数の物品を含む。物品は、第1および第2サイドパネルの部位が装荷中変形するように、キャリア内に装荷される。
【0004】
本発明の別の例示的態様に従い、運搬用パッケージは、ボトムパネルと、第1のサイドパネルと、第2のサイドパネルと、トップパネルと、を備えるブランクから形成される。ブランクは、 横列nおよび縦列mで配列される物品を収納するよう設計されており、 ここでnおよびmは0ではない正整数である。ボトムパネルは、物品の特有の幅寸のn倍より狭い幅を有する。
【0005】
本発明のさらに別の例示的態様に従い、部分的に組み立てられたキャリア(例えば、実質的に管状の形態)には、スタガード(交互の)あるいはオフセット構成で配列される物品が装荷される。物品が部分的に組み立てられたキャリアに押し込まれ、長方形n×m構成を呈する場合、キャリアの側面は外側方向に変形する。キャリアの側面が変形すると、部分的に組み立てられたキャリアの高さは縮小し、キャリアの幅は拡大する。
【0006】
当業者は、下記に列挙される図面を参照にして以下の実施形態の詳細な説明を読むことで、上述の有利点、ならびに種々の実施形態のその他の有利点および便益を理解するであろう。
【0007】
一般的な方法に従い、下記に記載される図面の種々の特性は必ずしも実寸ではない。図面にある種々の特性および要素の寸法は、拡大あるいは縮小され、本発明の実施形態をより明確に図示することがある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、本発明の第1の実施形態に従い、キャリア(carrier)120を形成するために使用される運搬用(キャリア)ブランク8の平面図である。キャリア120は、容器Cなど複数の物品を収納し、運搬用パッケージ150を形成する(組み立てられた運搬用パッケージ150は、図5乃至8に図示される)。図1に図示される通り、運搬用ブランク8は、長手中央線CLに対し全体的あるいは部分的に左右対称、および横方向中央線CT対し部分的に左右対称であってもよい。そのため、図面の特定要素は、ブランク8の長手(縦)方向および横方向の全体的および/または部分的左右対称性を示すために共通の参照番号を有する場合もある。
【0009】
本明細書において、用語「下部」、「ボトム」、「サイド」、「終端」、「上部」および「トップ」は、直立構成に置かれる完全に組み立てられたキャリアに応じて決定される空間的方向性を示す。本発明の範囲を限定する目的ではなく、例示目的として、以下の詳細な説明は、例示的キャリアの実施形態に収納される、略円筒形16オンス飲料容器を説明する。図示されないその他の種の容器、およびその他の物品は、例えば、本発明の原理に従い、構成、装荷および/または組み立てられる運搬用パッケージに収納することができる。図示されているブランク8は、2×2(2縦列および2横列)配列の4本の飲料容器Cを収納するキャリアを形成するよう構成されているが、その他の容器配列も、本発明の原理に従い収納可能である。
【0010】
図1を参照すると、ブランク8は、第1の横断折線21で第1のサイドパネル20に折り曲げ可能に接合するトップパネル10と、第2の横断折線31で第1のサイドパネル20に折り曲げ可能に接合するボトムパネル30と、第3の横断折線41でボトムパネル30に折り曲げ可能に接合する第2のサイドパネル40と、を備える。接着フラップ53は、第4の横断折線51でトップパネル10に折り曲げ可能に接合される。あるいは、接着フラップ(不図示)は、ブランク8の反対側の端で、第2のサイドパネル40に接合されるようにしてもよい。
【0011】
ボトム終端フラップ32は、長手方向に延在する折線34で、ボトムパネル30の各端に折り曲げ可能に接合されるようにしてもよい。ボトム終端フラップ32は、組み立てられた運搬用パッケージ150の終端部を部分的に閉口する機能を有する(図5乃至8に図示)。第1のウェブ部50は、斜折線54で第1のサイドパネル20の各端部に折り曲げ可能に接合される。第2のウェブ部60は、斜折線64で第2のサイドパネル40の各端部に折り曲げ可能に接合される。各第1のウェブ部50は、斜折線54で第1のサイドパネル20に折り曲げ可能に接合する第1の近位ウェブパネル52および斜折線58で第1の近位ウェブパネル52に折り曲げ可能に接合する第1の遠位ウェブパネル56を備える。各第2のウェブ部60は、斜折線64で第2のサイドパネル40に折り曲げ可能に接合する第2の近位ウェブパネル62および斜折線68で第2の近位ウェブパネル62に折り曲げ可能に接合する第2の遠位ウェブパネル66を備える。運搬用パッケージ150において、第1および第2のウェブ部50、60は、ボトム終端フラップ32に接着し、運搬用パッケージ150の端部を部分的に閉口する機能を有する。
【0012】
トップパネル10は、板材の略正方形あるいは長方形の部位から形成され、板材(ボード)から切断される1つ以上の湾曲切り欠き部位12および/または湾曲角部位14を有する。例えば、トップパネル10の輪郭は一般的に運搬用パッケージ150(図5乃至8)に収納される容器Cの輪郭に一致するように、トップパネル10の湾曲部位12、14を構成することが出来る。
【0013】
本発明の例示的な一態様に従い、ブランク8の第1および第2サイドパネル20、40は、屈曲および/または折り曲げあるいは別の様式で組み立て中1つ以上の部位が変形するよう構成されることが可能であり、それによって、結果として組み立てられる運搬用パッケージ150は、運搬用パッケージに収納される物品を緊密に被覆する。図1に図示される通り、第1のサイドパネル20は、横断折線26で折り曲げ可能に接合される第1の上部位24、および横断折線29で折り曲げ可能に接合される第1の下部位27を含む。同様に、第2のサイドパネル40は、横断折線46で折り曲げ可能に接合される第2の上部位44、および横断折線49で折り曲げ可能に接合される第2の下部位47を含む。下記にさらに詳細に記載される通り、上部位および下部位24、27、44、47により、第1および第2サイドパネル20、40は、運搬用パッケージ150の装荷中、変形が可能となる。
【0014】
ブランク8に形成される破壊線あるいは弱化線21、31、41、51、26、29、46、49、54、64は、例えば、スコアライン、クリーズライン、カットスペースライン、カットクリーズライン、その組み合わせ、あるいはブランク8の折り曲げあるいは屈曲を円滑にするその他の破壊線であってよい。図示される例示的ブランク実施形態において、横断折線26、29、46、49はクリーズラインであり、折線21、51、54、64はカットクリーズラインであり、斜折線58、68はカット部位を有するクリーズラインである。
【0015】
図1の長手方向の寸法WBは、ボトムパネル30の幅を示し、長手方向の寸法HSは、キャリアが容器Cを完全に装荷される前の第1および第2サイドパネル20、40の初期の高さを示す。長手方向の寸法WTは、トップパネル10の幅である。WTおよびWBは、例えば、等しい。
【0016】
図2は、運搬用パッケージ150への装荷に好適な飲料容器Cの形態にある例示的物品の上面および側面図を図示する。容器Cは、高さHCおよび直径DCを有する。本発明の例示的態様に従い、部分的に組み立てられたキャリアの第1および第2のサイドパネル20、40の装荷前の初期段階での高さHSは、容器の高さHCよりも長い。別の例示的態様に従い、ボトムパネル30の幅WBおよびトップパネル10の幅WTは、長方形n×m容器配列を収納する運搬用パッケージの容器の特有の幅寸(本実施例において、容器の直径DC)のn倍より狭い。用語「特有の幅寸」は、略円筒形容器の最大直径と定義されることができ、その直径は容器の高さに沿った中間部位に位置する可能性がある。nおよびmは正整数であり、nは容器の横列数を示す。例示的実施形態に従い、容器の横列数は、運搬用パッケージ150の端部から数え、縦列数は運搬用パッケージの側面に沿って数えられる。これらの寸法を用い、運搬用ブランク8の構成および運搬用パッケージの組み立て方法により、運搬用パッケージは従来の運搬用パッケージより緊密に被覆することが可能となる。
【0017】
運搬用パッケージ150を組み立てる例示的方法は、図3乃至4Fを参照にして以下に記載される。例示的方法において、図1に図示される通り、運搬用ブランク8は、接着フラップ53および第1と第2の遠位ウェブパネル56、66それぞれの外表面上の部位59、57、67に、糊あるいはその他の接着剤が提供され得る。
【0018】
図3は、折り曲げられ、接着されることにより部分的に組み立てられた状態にある、運搬用ブランク8を図示する。図3において、運搬用ブランク8は横断折線41および21で折り畳まれ、接着フラップ53(図1)の外側面は第2のサイドパネル40の内側面、具体的には、パネル40の第2の上部位44で係合する。糊あるいはその他の接着剤を、接着フラップ53の外側面および/または第2のサイドパネル40の第2の上部位44の内側面に塗布し、接着フラップ53および第2のサイドパネル40を接合することができる。その後、部分的に組み立てられた運搬用ブランク8は、ライン21、31、41、51で折り曲げることでスリーブ様形状に組み立てられ、図4A〜4Cに展開図で図示される構成を提供することができる。
【0019】
図4A乃至4Fは、容器C1乃至C4が装荷され、ブランクの端部が閉口している、部分的に組み立てられた運搬用ブランク8(例えば、実質的に管状の形態)の部分概略図である。この実施例において、容器C1乃至C4は、図2に図示される容器Cの形状および寸法におおむね一致することができる。例示的n×m品目配列において、4つの容器C1乃至C4は、図4Cに図示されるオフセットあるいはスタガード(交互の)対角2×2配列で、部分的に組み立てられた管状のキャリアに装荷される。3×3、4×4などその他の物品配列は、本発明の範囲内に含まれる。第1および第2のウェブ部50、60は、図示を明確にするため、図4Cには図示されていない。
【0020】
図4Aは、略管状直立形態108に開き、管状キャリア形態に装荷される第1の容器C1を有する、接着された運搬用ブランク8を図示する。管状形態108の少なくとも1つの端部が開き、容器C1乃至C4の挿入を可能にする。装荷前に、部分的に組み立てられたキャリア108は、全体幅A1および全体高さB1を有する。図1をさらに参照すると、部分的に組み立てられたキャリア108の全体幅A1は、ボトムパネル30の長手幅WBおよびトップパネル10の幅WTにおおむね一致することができる。n×m品目配列を収納する運搬用パッケージにおいて、幅WBおよびWTは、装荷される物品の特有の幅寸のn倍より狭くなるように選択され、本例では、略円筒形容器C1乃至C4の最大直径DCとなる。部分的に組み立てられたキャリア108の装荷前の高さB1は、サイドパネル20、40の高さHSに一致することができる。初期段階のキャリアの高さB1は、物品の高さHCよりも大きい。図4A乃至4Dに図示される通り、装荷中、一つ以上のウェブ部50、60および/またはボトム終端フラップ32は、外側に向かって折り曲げられ、管状キャリア形態108の開口端から離れていることで、容器C1乃至C4の管状形態への装荷を円滑にする。ウェブ部50、60および/またはフラップ32は、代わりに、例えば、管状形態から前部に延在してもよい。
【0021】
図4Bは、第1の容器C1を装荷後、部分的に組み立てられた管状キャリア形態108に装荷された第2の容器C2を示す。図4Bおよび4Cに図示される通り、キャリアの開口端から見ると、容器C1、C2は、部分的に重なり合う。第3および第4の容器C3、C4は、最初の2つの容器C1、C2の後に管状キャリア形態108に押し込まれると、同様に互い違いとなる。図4Cは、L方向でキャリア108に装荷される時の容器C1乃至C4のスタガード配列を図示する。4つの容器C1乃至C4は、図4Cに図示される通り、スタガード単位あるいは群で、キャリア108に装荷されることが可能である。バーあるいはその他の形態の障害物(不図示)波、装荷中、管状キャリア形態108の開口後方端部に対して設置され、容器C1乃至C4が管状キャリア形態108の開口端から飛び出すのを防ぐことが可能となる。バーあるいはアームなど(不図示)を使用して、容器C1乃至C4を管状形態108に押し込むことができる。
【0022】
図4Dを参照すると、容器C1乃至C4が部分的に組み立てられた管状キャリア形態108に押し込まれることで、図4Cのオフセットあるいはスタガード斜方向から、部分的に組み立てられたキャリアの略長方形2×2配列に移動する。容器C1乃至C4の2×2配列は、図4Dの右側に図示されている。形態108の反対側開口端にある障害物(不図示)は、容器C1乃至C4群の逆側側面にバイアスをかけるため、キャリア形態108に確固に押し込まれることができる。容器C1乃至C4が側位長方形2×2マトリックス構成内に配列されるとき(例えば配置されるように)、第1および第2サイドパネル20、40の中間部位は、容器Cの側面により外側方向に押圧あるいは変形する。第1および第2サイドパネル20、40の中間部位が外側方向に押圧されると、第1のサイドパネル20は第1の上部位および下部位24、27で変形し、第2のサイドパネル40は第2の上部位および下部位44、47で変形する。装荷中に生じる結果的な変形により、部分的に組み立てられたキャリアの全体幅は、A1(図4A)からA2に拡大する。同時に、キャリアの全体高さは、B1(図4A)からB2に縮小する。そのため、第1の上部位および下部位24、27は、第1のサイドパネル20の中央残余部に対して、平面状から変形し(例えば、斜角になる)、第2の上部位および下部位44、47は、第2のサイドパネル40の中央残余部に対して、平面状から変形(例えば、斜角になる)する。装荷後の幅寸法A2および装荷後の高さ寸法B2を有する部分的に組み立てられたキャリアは、参照番号108´で示される。
【0023】
本発明の一態様に従い、キャリア108´の装荷後幅A2は、容器の直径DCに、キャリアに収納される容器Cの横列数を掛けたものに、おおむね近似する。例えば、図4Dに図示される通り、部分的に組み立てられたキャリア108´の幅は、容器の直径DCの約2倍であり、ボードキャリパーおよびサイドパネル20、40などの屈曲用に設けられる許容値を有する。図4Dに図示される通り、装荷前キャリアの初期段階の高さB1は縮小するため、容器の高さHCとおおむね近似し、トップパネル10は、容器C1乃至C4の上部に比較的緊密に静置することができる。
【0024】
容器C1乃至C4を部分的に組み立てられたキャリア108’に装荷後、装荷され部分的に組み立てられたキャリア108’は、装荷配置から折り曲げ/接着ステーションへ横方向に移動する。図4Eを参照すると、部分的に組み立てられた装荷後のキャリア108’の一端部にある第1および第2ウェブ部50、60は、斜折線54、64それぞれに沿って内方向に折り曲げられるため、キャリアの開口端にわたる。糊あるいはその他の接着剤は、第1および第2の遠位ウェブパネル56、66の外側面、および/またはボトム終端フラップ32の内側面に塗布してもよい。図4Fを参照すると、ボトム終端フラップ32は上方向に折り曲げられ、第1および第2の遠位ウェブパネル56、66の外側面に接着される。キャリアの反対側端部にある、ウェブ部50、60およびボトム終端フラップ32も同様に接着されてもよい。
【0025】
図5および6は、組み立てられたキャリア120に形成され、4つの容器C1乃至C4を収納し、運搬用パッケージ150を形成する、運搬用ブランク8を図示する。容器C1乃至C4は、側面をサイドパネル20、40により、上部をトップパネル10により、さらに底部をボトムパネル30により、緊密に被覆される。運搬用パッケージ150の端部は、第1のウェブ部50、第2のウェブ部60、およびボトム終端フラップ32により、部分的に閉口される。容器C1乃至C4の上部位の所定部位は、運搬用パッケージ150の部分的に閉口した端部を通してまだ見ることができる。
【0026】
図7は、運搬用パッケージ150の一端部を図示し、図8は運搬用パッケージの一側面を図示する。図7および8は、キャリア装荷プロセスで、上部位および下部位24、27、および44、47それぞれで生じる、第1および第2サイドパネル20、40の変形を図示する。装荷中、第1上部位および下部位24、27は、第1のサイドパネル20の残余部、中央部位の平面状から変形する。同様に、第2上部位および下部位44、47は、第2のサイドパネル40の残余部、中央部位の平面状から変形する。第1の上部位24は、横断折線21、26で通常折り曲げられあるいは屈曲し、第1の下部位27は横断折線29、31で折り曲げられるため、部位24、27は鉛直状態を基準としてゼロ以外の角度で配置される。同様に、 第2の下部位47は、横断折線49、41で折り曲げられるため、部位47は鉛直状態を基準としてゼロ以外の角度で配置される。第2の上部位44は、横断折線46で通常折り曲げられあるいは屈曲する一方、トップパネル10を第2の上部位44に接合する接着パネル53は、折線51で折り曲げられあるいは屈曲され、第2の上部位44は、鉛直状態を基準としてゼロ以外の方向性を呈する。
【0027】
再度図2および図7を参照すると、略円筒形容器C1乃至C4は、特有の直径DCを有する中間部位よりも小さい直径を上部に有する。容器C1乃至C4上部の直径は、容器の裁頭円錐形上部位で収縮する。第1および第2サイドパネル20、40の上部位24、44は、トップパネル10に向かって内方向に傾斜し、容器C1乃至C4上部の裁頭円錐形位の輪郭におおむね一致する。容器C1乃至C4の底縁もまた、略湾曲した外面の輪郭に沿って直径が継続して収縮する。第1および第2サイドパネル20、40の下部位27、47は、ボトムパネル30に向かって内方向に傾斜し、容器C1乃至C4の底縁におおむね一致する。
【0028】
図5乃至8において、パネル20、40の部位24、27、44、47は、運搬用パッケージ150の装荷後、略平面構成を保持した状態で図示される。しかしながら、部位24、27、44、47は、装荷中、容器C1乃至C4を部分的に組み立てられたキャリア108に押し込む圧力により、屈曲あるいは変形することもある。サイドパネル20、40の中央残余部が、略鉛直に延在する平面部材として図示される一方、サイドパネル20、40の残余部もまたある程度屈曲あるいは変形してもよい。
【0029】
運搬用パッケージ150の端部は、部分的に開口可能である。第1および第2のウェブ部50、60およびボトム終端フラップ32は、例えば、容器C1乃至C4の特定既定部位を露出するよう構成され得る。第1および第2ウェブ部50、60は、運搬用パッケージ150内で容器C1乃至C4の側面を部分的に被覆するよう構成されることもできる。
運搬用パッケージ150の端部を閉口する間、第1のウェブ部50は斜折線58でわずかに折り曲げられあるいは屈曲してもよく、ウェブパネル52、56は容器Cの外側表面を被覆するおよび/またはおおむねそれに一致するために補助的に変形することができる。同様に、第2のウェブ部60は斜折線68で折り曲げられあるいは屈曲してもよく、ウェブパネル62、66は、容器C1乃至C4の側面に対して押圧される時変形され得る。
【0030】
上記実施形態において、運搬用パッケージ150は、略円筒形飲料缶を収納する状態で図示される。しかしながら、その他の種の物品は、本発明の原理に従い、運搬用パッケージ内に収納可能である。ブランク8の寸法もまた、例えば種々の物品形態を収納するために、変更することができる。
【0031】
容器Cなどの物品の多様な縦列および横列数を、本発明の原理に従い構成された運搬用パッケージに収納できる。例えば、トップパネル10、ボトムパネル30および後方フラップ32は、より多い横列数の容器Cを収納するために、ブランク8の長手方向に沿って(図1の左から右を測定)延長可能である。当該の一実施形態において、キャリアは、横列3と縦列2(3×2)あるいは横列2と縦列3(2×3)で配列する6つの容器を収納するよう構成されてもよい。通常、物品のいずれかのn×m配列(nおよびmは正整数である)は、本発明に従う運搬用パッケージ内に収納されることが可能である。
【0032】
図1において、サイドパネル20、40で画定される上部位および下部位24、44、27、47は、一組の横断折線で画定されるようにそれぞれ図示される。しかしながら、第1および第2サイドパネル20、40はそれぞれ、代替形態の破壊線により画定される上部位および下部位のいずれかあるいは両方にある部位を含むことができる。例えば、変形可能部位は、比較的密接した間隔の複数の平行および横断破壊線により、サイドパネル内で画定されることが可能である。本実施形態において、サイドパネルの変形可能上部位および下部位は、キャリアに収納される物品の上部位あるいは下部位の輪郭に応じて変形することができる。例えば、上部位27、47は、間隔のあいた複数の折線によって画定されることが可能であるため、サイドパネル20、40は、容器の湾曲底縁にほぼ一致する。
【0033】
サイドパネルの上部位および/または下部位に開口を切断することで、運搬用パッケージに収納される物品の一部がキャリアのサイドパネルを通り、部分的に延在することができる。
【0034】
図4Aに図示される装荷前幅A1および高さB1は、装荷中変化するために、図7および8に図示される値A2およびB2を呈する。一実施形態に従い、装荷中、装荷前幅A1は、少なくとも3%拡大し、装荷後、幅A2となり、高さB1は、少なくとも1%縮小しB2となることができる。別の実施形態に従い、装荷中、幅A1は、少なくとも5%拡大し、高さB1は、少なくとも2%縮小してもよい。
【0035】
上述の実施形態に従い、ブランク8は、一般的ペーパーよりも重く且つ堅くなるような厚さのボール紙から構成されてもよい。ブランクは、カードボード、ハードペーペー、あるいは上述の通り、キャリアを少なくとも通常に機能させるに好適な特性を有する部材など、その他の部材からも構成することができる。
【0036】
ブランクは、選択されたパネルあるいはパネル部位に、1つ以上のシート様部材で積層あるいはコーティングすることができる。ブランクの内側および/または外側側面は、クレイコーティングでコーティング可能である。クレイコーティングは、製品、広告、プライスコード、およびその他の情報あるいは画像の上に施してもよい。ブランクはその後、ブランク上に印刷された情報を保護するため、ニスでコーティングしてもよい。またブランクは、ブランクの片面あるいは両面を、例えば、防湿膜層でコーティングしてもよい。
【0037】
本発明の例示的実施形態に従い、ブランクの折線は必ずしも直線ではないが、実質的に線状の破壊線あるいは弱化線であり、線に沿って折り曲げ、あるいは屈曲することを円滑にする。より具体的には、本発明の範囲を狭める目的ではなく、折線の例として、スコアライン、クリーズライン、所望する弱線に沿って部材内を部分的および/あるいは全体的に延在する刻み目あるいは一連の刻み目、およびこれらの特性の多様な組み合わせを含む。
【0038】
本明細書に提示される説明を目的として、用語「破壊線」あるいは「弱線」は、カットライン、スコアライン、ティアライン、クリーズライン、ミシン目(例えば、一連のスペースカット)、折線、あるいはブランク内に設けられたその他の破壊線、およびその重複および連続した組み合わせを指すために一般的に使用することができる。
【0039】
本明細書において、「パネル」あるいは「フラップ」は、平らあるいは平面である必要はない。「パネル」あるいは「フラップ」は、例えば、複数の相互連結した略平らあるいは平面部位を含むことができる。
【0040】
上記の実施形態は、提供されるキャリア実施形態の組み立て中、糊によって接着される1つあるいは複数のパネルを有するとして記載されることが可能である。用語「糊」は、提供される運搬用パネルを定位置に固定するために通常使用される全ての粘着材を含むことを意図する。
【0041】
本説明は、本明細書で開示される形態に対して、本発明を限定することを意図しない。また、添付の請求項は、詳細な説明で明確に定義されていない、代替実施形態を含むよう解釈されることを意図している。
【0042】
本発明は、例示的実施形態を参照にして上記に説明されたが、請求項に記載される通り、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、種々の追加、変更および変形が実施され得ることを、当業者には理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第1の実施形態に従い、運搬用パッケージを形成するために使用される運搬用ブランクの平面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に従い、運搬用パッケージへの使用に好適な例示的容器を図示する。
【図3】折り畳まれ、接着されることにより部分的に組み立てられた状態にある、図1の運搬用ブランクを図示する。
【図4A】組み立てられ、容器を装荷された、運搬用ブランクの概略図である。
【図4B】組み立てられ、容器を装荷された、運搬用ブランクの概略図である。
【図4C】組み立てられ、容器を装荷された、運搬用ブランクの概略図である。
【図4D】組み立てられ、容器を装荷された、運搬用ブランクの概略図である。
【図4E】組み立てられ、容器を装荷された、運搬用ブランクの概略図である。
【図4F】組み立てられ、容器を装荷された、運搬用ブランクの概略図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に従い、組み立てられた運搬用パッケージを図示する。
【図6】組み立てられた運搬用パッケージを図示する。
【図7】運搬用パッケージの端面図である。
【図8】運搬用パッケージの側面図である。
【関連出願の記述】
【0001】
本出願は、2006年3月29日付申請の米国仮特許出願60/786,871の利益を主張し、その全ての内容は、参照することにより本願に取り入れられている。
【背景技術】
【0002】
運搬用パッケージは、運搬用ブランクを容器群の周囲に覆い、ブランクの端を併せて固定することで典型的に形成される。容器は、包み込まれた運搬具によって定位置に固定される。
しかしながら、従来の運搬用パッケージは、十分緊密に覆われていないため、被覆されたパッケージは構造強度が低く、パッケージ内で容器が移動したり、またはパッケージから滑り落ちる可能性が結果として生じる。
【発明の開示】
【0003】
本発明の一態様に従い、運搬用パッケージは、ボトムパネルと、第1のサイドパネルと、第2のサイドパネルと、トップパネルを備えるキャリアに収納される複数の物品を含む。物品は、第1および第2サイドパネルの部位が装荷中変形するように、キャリア内に装荷される。
【0004】
本発明の別の例示的態様に従い、運搬用パッケージは、ボトムパネルと、第1のサイドパネルと、第2のサイドパネルと、トップパネルと、を備えるブランクから形成される。ブランクは、 横列nおよび縦列mで配列される物品を収納するよう設計されており、 ここでnおよびmは0ではない正整数である。ボトムパネルは、物品の特有の幅寸のn倍より狭い幅を有する。
【0005】
本発明のさらに別の例示的態様に従い、部分的に組み立てられたキャリア(例えば、実質的に管状の形態)には、スタガード(交互の)あるいはオフセット構成で配列される物品が装荷される。物品が部分的に組み立てられたキャリアに押し込まれ、長方形n×m構成を呈する場合、キャリアの側面は外側方向に変形する。キャリアの側面が変形すると、部分的に組み立てられたキャリアの高さは縮小し、キャリアの幅は拡大する。
【0006】
当業者は、下記に列挙される図面を参照にして以下の実施形態の詳細な説明を読むことで、上述の有利点、ならびに種々の実施形態のその他の有利点および便益を理解するであろう。
【0007】
一般的な方法に従い、下記に記載される図面の種々の特性は必ずしも実寸ではない。図面にある種々の特性および要素の寸法は、拡大あるいは縮小され、本発明の実施形態をより明確に図示することがある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、本発明の第1の実施形態に従い、キャリア(carrier)120を形成するために使用される運搬用(キャリア)ブランク8の平面図である。キャリア120は、容器Cなど複数の物品を収納し、運搬用パッケージ150を形成する(組み立てられた運搬用パッケージ150は、図5乃至8に図示される)。図1に図示される通り、運搬用ブランク8は、長手中央線CLに対し全体的あるいは部分的に左右対称、および横方向中央線CT対し部分的に左右対称であってもよい。そのため、図面の特定要素は、ブランク8の長手(縦)方向および横方向の全体的および/または部分的左右対称性を示すために共通の参照番号を有する場合もある。
【0009】
本明細書において、用語「下部」、「ボトム」、「サイド」、「終端」、「上部」および「トップ」は、直立構成に置かれる完全に組み立てられたキャリアに応じて決定される空間的方向性を示す。本発明の範囲を限定する目的ではなく、例示目的として、以下の詳細な説明は、例示的キャリアの実施形態に収納される、略円筒形16オンス飲料容器を説明する。図示されないその他の種の容器、およびその他の物品は、例えば、本発明の原理に従い、構成、装荷および/または組み立てられる運搬用パッケージに収納することができる。図示されているブランク8は、2×2(2縦列および2横列)配列の4本の飲料容器Cを収納するキャリアを形成するよう構成されているが、その他の容器配列も、本発明の原理に従い収納可能である。
【0010】
図1を参照すると、ブランク8は、第1の横断折線21で第1のサイドパネル20に折り曲げ可能に接合するトップパネル10と、第2の横断折線31で第1のサイドパネル20に折り曲げ可能に接合するボトムパネル30と、第3の横断折線41でボトムパネル30に折り曲げ可能に接合する第2のサイドパネル40と、を備える。接着フラップ53は、第4の横断折線51でトップパネル10に折り曲げ可能に接合される。あるいは、接着フラップ(不図示)は、ブランク8の反対側の端で、第2のサイドパネル40に接合されるようにしてもよい。
【0011】
ボトム終端フラップ32は、長手方向に延在する折線34で、ボトムパネル30の各端に折り曲げ可能に接合されるようにしてもよい。ボトム終端フラップ32は、組み立てられた運搬用パッケージ150の終端部を部分的に閉口する機能を有する(図5乃至8に図示)。第1のウェブ部50は、斜折線54で第1のサイドパネル20の各端部に折り曲げ可能に接合される。第2のウェブ部60は、斜折線64で第2のサイドパネル40の各端部に折り曲げ可能に接合される。各第1のウェブ部50は、斜折線54で第1のサイドパネル20に折り曲げ可能に接合する第1の近位ウェブパネル52および斜折線58で第1の近位ウェブパネル52に折り曲げ可能に接合する第1の遠位ウェブパネル56を備える。各第2のウェブ部60は、斜折線64で第2のサイドパネル40に折り曲げ可能に接合する第2の近位ウェブパネル62および斜折線68で第2の近位ウェブパネル62に折り曲げ可能に接合する第2の遠位ウェブパネル66を備える。運搬用パッケージ150において、第1および第2のウェブ部50、60は、ボトム終端フラップ32に接着し、運搬用パッケージ150の端部を部分的に閉口する機能を有する。
【0012】
トップパネル10は、板材の略正方形あるいは長方形の部位から形成され、板材(ボード)から切断される1つ以上の湾曲切り欠き部位12および/または湾曲角部位14を有する。例えば、トップパネル10の輪郭は一般的に運搬用パッケージ150(図5乃至8)に収納される容器Cの輪郭に一致するように、トップパネル10の湾曲部位12、14を構成することが出来る。
【0013】
本発明の例示的な一態様に従い、ブランク8の第1および第2サイドパネル20、40は、屈曲および/または折り曲げあるいは別の様式で組み立て中1つ以上の部位が変形するよう構成されることが可能であり、それによって、結果として組み立てられる運搬用パッケージ150は、運搬用パッケージに収納される物品を緊密に被覆する。図1に図示される通り、第1のサイドパネル20は、横断折線26で折り曲げ可能に接合される第1の上部位24、および横断折線29で折り曲げ可能に接合される第1の下部位27を含む。同様に、第2のサイドパネル40は、横断折線46で折り曲げ可能に接合される第2の上部位44、および横断折線49で折り曲げ可能に接合される第2の下部位47を含む。下記にさらに詳細に記載される通り、上部位および下部位24、27、44、47により、第1および第2サイドパネル20、40は、運搬用パッケージ150の装荷中、変形が可能となる。
【0014】
ブランク8に形成される破壊線あるいは弱化線21、31、41、51、26、29、46、49、54、64は、例えば、スコアライン、クリーズライン、カットスペースライン、カットクリーズライン、その組み合わせ、あるいはブランク8の折り曲げあるいは屈曲を円滑にするその他の破壊線であってよい。図示される例示的ブランク実施形態において、横断折線26、29、46、49はクリーズラインであり、折線21、51、54、64はカットクリーズラインであり、斜折線58、68はカット部位を有するクリーズラインである。
【0015】
図1の長手方向の寸法WBは、ボトムパネル30の幅を示し、長手方向の寸法HSは、キャリアが容器Cを完全に装荷される前の第1および第2サイドパネル20、40の初期の高さを示す。長手方向の寸法WTは、トップパネル10の幅である。WTおよびWBは、例えば、等しい。
【0016】
図2は、運搬用パッケージ150への装荷に好適な飲料容器Cの形態にある例示的物品の上面および側面図を図示する。容器Cは、高さHCおよび直径DCを有する。本発明の例示的態様に従い、部分的に組み立てられたキャリアの第1および第2のサイドパネル20、40の装荷前の初期段階での高さHSは、容器の高さHCよりも長い。別の例示的態様に従い、ボトムパネル30の幅WBおよびトップパネル10の幅WTは、長方形n×m容器配列を収納する運搬用パッケージの容器の特有の幅寸(本実施例において、容器の直径DC)のn倍より狭い。用語「特有の幅寸」は、略円筒形容器の最大直径と定義されることができ、その直径は容器の高さに沿った中間部位に位置する可能性がある。nおよびmは正整数であり、nは容器の横列数を示す。例示的実施形態に従い、容器の横列数は、運搬用パッケージ150の端部から数え、縦列数は運搬用パッケージの側面に沿って数えられる。これらの寸法を用い、運搬用ブランク8の構成および運搬用パッケージの組み立て方法により、運搬用パッケージは従来の運搬用パッケージより緊密に被覆することが可能となる。
【0017】
運搬用パッケージ150を組み立てる例示的方法は、図3乃至4Fを参照にして以下に記載される。例示的方法において、図1に図示される通り、運搬用ブランク8は、接着フラップ53および第1と第2の遠位ウェブパネル56、66それぞれの外表面上の部位59、57、67に、糊あるいはその他の接着剤が提供され得る。
【0018】
図3は、折り曲げられ、接着されることにより部分的に組み立てられた状態にある、運搬用ブランク8を図示する。図3において、運搬用ブランク8は横断折線41および21で折り畳まれ、接着フラップ53(図1)の外側面は第2のサイドパネル40の内側面、具体的には、パネル40の第2の上部位44で係合する。糊あるいはその他の接着剤を、接着フラップ53の外側面および/または第2のサイドパネル40の第2の上部位44の内側面に塗布し、接着フラップ53および第2のサイドパネル40を接合することができる。その後、部分的に組み立てられた運搬用ブランク8は、ライン21、31、41、51で折り曲げることでスリーブ様形状に組み立てられ、図4A〜4Cに展開図で図示される構成を提供することができる。
【0019】
図4A乃至4Fは、容器C1乃至C4が装荷され、ブランクの端部が閉口している、部分的に組み立てられた運搬用ブランク8(例えば、実質的に管状の形態)の部分概略図である。この実施例において、容器C1乃至C4は、図2に図示される容器Cの形状および寸法におおむね一致することができる。例示的n×m品目配列において、4つの容器C1乃至C4は、図4Cに図示されるオフセットあるいはスタガード(交互の)対角2×2配列で、部分的に組み立てられた管状のキャリアに装荷される。3×3、4×4などその他の物品配列は、本発明の範囲内に含まれる。第1および第2のウェブ部50、60は、図示を明確にするため、図4Cには図示されていない。
【0020】
図4Aは、略管状直立形態108に開き、管状キャリア形態に装荷される第1の容器C1を有する、接着された運搬用ブランク8を図示する。管状形態108の少なくとも1つの端部が開き、容器C1乃至C4の挿入を可能にする。装荷前に、部分的に組み立てられたキャリア108は、全体幅A1および全体高さB1を有する。図1をさらに参照すると、部分的に組み立てられたキャリア108の全体幅A1は、ボトムパネル30の長手幅WBおよびトップパネル10の幅WTにおおむね一致することができる。n×m品目配列を収納する運搬用パッケージにおいて、幅WBおよびWTは、装荷される物品の特有の幅寸のn倍より狭くなるように選択され、本例では、略円筒形容器C1乃至C4の最大直径DCとなる。部分的に組み立てられたキャリア108の装荷前の高さB1は、サイドパネル20、40の高さHSに一致することができる。初期段階のキャリアの高さB1は、物品の高さHCよりも大きい。図4A乃至4Dに図示される通り、装荷中、一つ以上のウェブ部50、60および/またはボトム終端フラップ32は、外側に向かって折り曲げられ、管状キャリア形態108の開口端から離れていることで、容器C1乃至C4の管状形態への装荷を円滑にする。ウェブ部50、60および/またはフラップ32は、代わりに、例えば、管状形態から前部に延在してもよい。
【0021】
図4Bは、第1の容器C1を装荷後、部分的に組み立てられた管状キャリア形態108に装荷された第2の容器C2を示す。図4Bおよび4Cに図示される通り、キャリアの開口端から見ると、容器C1、C2は、部分的に重なり合う。第3および第4の容器C3、C4は、最初の2つの容器C1、C2の後に管状キャリア形態108に押し込まれると、同様に互い違いとなる。図4Cは、L方向でキャリア108に装荷される時の容器C1乃至C4のスタガード配列を図示する。4つの容器C1乃至C4は、図4Cに図示される通り、スタガード単位あるいは群で、キャリア108に装荷されることが可能である。バーあるいはその他の形態の障害物(不図示)波、装荷中、管状キャリア形態108の開口後方端部に対して設置され、容器C1乃至C4が管状キャリア形態108の開口端から飛び出すのを防ぐことが可能となる。バーあるいはアームなど(不図示)を使用して、容器C1乃至C4を管状形態108に押し込むことができる。
【0022】
図4Dを参照すると、容器C1乃至C4が部分的に組み立てられた管状キャリア形態108に押し込まれることで、図4Cのオフセットあるいはスタガード斜方向から、部分的に組み立てられたキャリアの略長方形2×2配列に移動する。容器C1乃至C4の2×2配列は、図4Dの右側に図示されている。形態108の反対側開口端にある障害物(不図示)は、容器C1乃至C4群の逆側側面にバイアスをかけるため、キャリア形態108に確固に押し込まれることができる。容器C1乃至C4が側位長方形2×2マトリックス構成内に配列されるとき(例えば配置されるように)、第1および第2サイドパネル20、40の中間部位は、容器Cの側面により外側方向に押圧あるいは変形する。第1および第2サイドパネル20、40の中間部位が外側方向に押圧されると、第1のサイドパネル20は第1の上部位および下部位24、27で変形し、第2のサイドパネル40は第2の上部位および下部位44、47で変形する。装荷中に生じる結果的な変形により、部分的に組み立てられたキャリアの全体幅は、A1(図4A)からA2に拡大する。同時に、キャリアの全体高さは、B1(図4A)からB2に縮小する。そのため、第1の上部位および下部位24、27は、第1のサイドパネル20の中央残余部に対して、平面状から変形し(例えば、斜角になる)、第2の上部位および下部位44、47は、第2のサイドパネル40の中央残余部に対して、平面状から変形(例えば、斜角になる)する。装荷後の幅寸法A2および装荷後の高さ寸法B2を有する部分的に組み立てられたキャリアは、参照番号108´で示される。
【0023】
本発明の一態様に従い、キャリア108´の装荷後幅A2は、容器の直径DCに、キャリアに収納される容器Cの横列数を掛けたものに、おおむね近似する。例えば、図4Dに図示される通り、部分的に組み立てられたキャリア108´の幅は、容器の直径DCの約2倍であり、ボードキャリパーおよびサイドパネル20、40などの屈曲用に設けられる許容値を有する。図4Dに図示される通り、装荷前キャリアの初期段階の高さB1は縮小するため、容器の高さHCとおおむね近似し、トップパネル10は、容器C1乃至C4の上部に比較的緊密に静置することができる。
【0024】
容器C1乃至C4を部分的に組み立てられたキャリア108’に装荷後、装荷され部分的に組み立てられたキャリア108’は、装荷配置から折り曲げ/接着ステーションへ横方向に移動する。図4Eを参照すると、部分的に組み立てられた装荷後のキャリア108’の一端部にある第1および第2ウェブ部50、60は、斜折線54、64それぞれに沿って内方向に折り曲げられるため、キャリアの開口端にわたる。糊あるいはその他の接着剤は、第1および第2の遠位ウェブパネル56、66の外側面、および/またはボトム終端フラップ32の内側面に塗布してもよい。図4Fを参照すると、ボトム終端フラップ32は上方向に折り曲げられ、第1および第2の遠位ウェブパネル56、66の外側面に接着される。キャリアの反対側端部にある、ウェブ部50、60およびボトム終端フラップ32も同様に接着されてもよい。
【0025】
図5および6は、組み立てられたキャリア120に形成され、4つの容器C1乃至C4を収納し、運搬用パッケージ150を形成する、運搬用ブランク8を図示する。容器C1乃至C4は、側面をサイドパネル20、40により、上部をトップパネル10により、さらに底部をボトムパネル30により、緊密に被覆される。運搬用パッケージ150の端部は、第1のウェブ部50、第2のウェブ部60、およびボトム終端フラップ32により、部分的に閉口される。容器C1乃至C4の上部位の所定部位は、運搬用パッケージ150の部分的に閉口した端部を通してまだ見ることができる。
【0026】
図7は、運搬用パッケージ150の一端部を図示し、図8は運搬用パッケージの一側面を図示する。図7および8は、キャリア装荷プロセスで、上部位および下部位24、27、および44、47それぞれで生じる、第1および第2サイドパネル20、40の変形を図示する。装荷中、第1上部位および下部位24、27は、第1のサイドパネル20の残余部、中央部位の平面状から変形する。同様に、第2上部位および下部位44、47は、第2のサイドパネル40の残余部、中央部位の平面状から変形する。第1の上部位24は、横断折線21、26で通常折り曲げられあるいは屈曲し、第1の下部位27は横断折線29、31で折り曲げられるため、部位24、27は鉛直状態を基準としてゼロ以外の角度で配置される。同様に、 第2の下部位47は、横断折線49、41で折り曲げられるため、部位47は鉛直状態を基準としてゼロ以外の角度で配置される。第2の上部位44は、横断折線46で通常折り曲げられあるいは屈曲する一方、トップパネル10を第2の上部位44に接合する接着パネル53は、折線51で折り曲げられあるいは屈曲され、第2の上部位44は、鉛直状態を基準としてゼロ以外の方向性を呈する。
【0027】
再度図2および図7を参照すると、略円筒形容器C1乃至C4は、特有の直径DCを有する中間部位よりも小さい直径を上部に有する。容器C1乃至C4上部の直径は、容器の裁頭円錐形上部位で収縮する。第1および第2サイドパネル20、40の上部位24、44は、トップパネル10に向かって内方向に傾斜し、容器C1乃至C4上部の裁頭円錐形位の輪郭におおむね一致する。容器C1乃至C4の底縁もまた、略湾曲した外面の輪郭に沿って直径が継続して収縮する。第1および第2サイドパネル20、40の下部位27、47は、ボトムパネル30に向かって内方向に傾斜し、容器C1乃至C4の底縁におおむね一致する。
【0028】
図5乃至8において、パネル20、40の部位24、27、44、47は、運搬用パッケージ150の装荷後、略平面構成を保持した状態で図示される。しかしながら、部位24、27、44、47は、装荷中、容器C1乃至C4を部分的に組み立てられたキャリア108に押し込む圧力により、屈曲あるいは変形することもある。サイドパネル20、40の中央残余部が、略鉛直に延在する平面部材として図示される一方、サイドパネル20、40の残余部もまたある程度屈曲あるいは変形してもよい。
【0029】
運搬用パッケージ150の端部は、部分的に開口可能である。第1および第2のウェブ部50、60およびボトム終端フラップ32は、例えば、容器C1乃至C4の特定既定部位を露出するよう構成され得る。第1および第2ウェブ部50、60は、運搬用パッケージ150内で容器C1乃至C4の側面を部分的に被覆するよう構成されることもできる。
運搬用パッケージ150の端部を閉口する間、第1のウェブ部50は斜折線58でわずかに折り曲げられあるいは屈曲してもよく、ウェブパネル52、56は容器Cの外側表面を被覆するおよび/またはおおむねそれに一致するために補助的に変形することができる。同様に、第2のウェブ部60は斜折線68で折り曲げられあるいは屈曲してもよく、ウェブパネル62、66は、容器C1乃至C4の側面に対して押圧される時変形され得る。
【0030】
上記実施形態において、運搬用パッケージ150は、略円筒形飲料缶を収納する状態で図示される。しかしながら、その他の種の物品は、本発明の原理に従い、運搬用パッケージ内に収納可能である。ブランク8の寸法もまた、例えば種々の物品形態を収納するために、変更することができる。
【0031】
容器Cなどの物品の多様な縦列および横列数を、本発明の原理に従い構成された運搬用パッケージに収納できる。例えば、トップパネル10、ボトムパネル30および後方フラップ32は、より多い横列数の容器Cを収納するために、ブランク8の長手方向に沿って(図1の左から右を測定)延長可能である。当該の一実施形態において、キャリアは、横列3と縦列2(3×2)あるいは横列2と縦列3(2×3)で配列する6つの容器を収納するよう構成されてもよい。通常、物品のいずれかのn×m配列(nおよびmは正整数である)は、本発明に従う運搬用パッケージ内に収納されることが可能である。
【0032】
図1において、サイドパネル20、40で画定される上部位および下部位24、44、27、47は、一組の横断折線で画定されるようにそれぞれ図示される。しかしながら、第1および第2サイドパネル20、40はそれぞれ、代替形態の破壊線により画定される上部位および下部位のいずれかあるいは両方にある部位を含むことができる。例えば、変形可能部位は、比較的密接した間隔の複数の平行および横断破壊線により、サイドパネル内で画定されることが可能である。本実施形態において、サイドパネルの変形可能上部位および下部位は、キャリアに収納される物品の上部位あるいは下部位の輪郭に応じて変形することができる。例えば、上部位27、47は、間隔のあいた複数の折線によって画定されることが可能であるため、サイドパネル20、40は、容器の湾曲底縁にほぼ一致する。
【0033】
サイドパネルの上部位および/または下部位に開口を切断することで、運搬用パッケージに収納される物品の一部がキャリアのサイドパネルを通り、部分的に延在することができる。
【0034】
図4Aに図示される装荷前幅A1および高さB1は、装荷中変化するために、図7および8に図示される値A2およびB2を呈する。一実施形態に従い、装荷中、装荷前幅A1は、少なくとも3%拡大し、装荷後、幅A2となり、高さB1は、少なくとも1%縮小しB2となることができる。別の実施形態に従い、装荷中、幅A1は、少なくとも5%拡大し、高さB1は、少なくとも2%縮小してもよい。
【0035】
上述の実施形態に従い、ブランク8は、一般的ペーパーよりも重く且つ堅くなるような厚さのボール紙から構成されてもよい。ブランクは、カードボード、ハードペーペー、あるいは上述の通り、キャリアを少なくとも通常に機能させるに好適な特性を有する部材など、その他の部材からも構成することができる。
【0036】
ブランクは、選択されたパネルあるいはパネル部位に、1つ以上のシート様部材で積層あるいはコーティングすることができる。ブランクの内側および/または外側側面は、クレイコーティングでコーティング可能である。クレイコーティングは、製品、広告、プライスコード、およびその他の情報あるいは画像の上に施してもよい。ブランクはその後、ブランク上に印刷された情報を保護するため、ニスでコーティングしてもよい。またブランクは、ブランクの片面あるいは両面を、例えば、防湿膜層でコーティングしてもよい。
【0037】
本発明の例示的実施形態に従い、ブランクの折線は必ずしも直線ではないが、実質的に線状の破壊線あるいは弱化線であり、線に沿って折り曲げ、あるいは屈曲することを円滑にする。より具体的には、本発明の範囲を狭める目的ではなく、折線の例として、スコアライン、クリーズライン、所望する弱線に沿って部材内を部分的および/あるいは全体的に延在する刻み目あるいは一連の刻み目、およびこれらの特性の多様な組み合わせを含む。
【0038】
本明細書に提示される説明を目的として、用語「破壊線」あるいは「弱線」は、カットライン、スコアライン、ティアライン、クリーズライン、ミシン目(例えば、一連のスペースカット)、折線、あるいはブランク内に設けられたその他の破壊線、およびその重複および連続した組み合わせを指すために一般的に使用することができる。
【0039】
本明細書において、「パネル」あるいは「フラップ」は、平らあるいは平面である必要はない。「パネル」あるいは「フラップ」は、例えば、複数の相互連結した略平らあるいは平面部位を含むことができる。
【0040】
上記の実施形態は、提供されるキャリア実施形態の組み立て中、糊によって接着される1つあるいは複数のパネルを有するとして記載されることが可能である。用語「糊」は、提供される運搬用パネルを定位置に固定するために通常使用される全ての粘着材を含むことを意図する。
【0041】
本説明は、本明細書で開示される形態に対して、本発明を限定することを意図しない。また、添付の請求項は、詳細な説明で明確に定義されていない、代替実施形態を含むよう解釈されることを意図している。
【0042】
本発明は、例示的実施形態を参照にして上記に説明されたが、請求項に記載される通り、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、種々の追加、変更および変形が実施され得ることを、当業者には理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第1の実施形態に従い、運搬用パッケージを形成するために使用される運搬用ブランクの平面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に従い、運搬用パッケージへの使用に好適な例示的容器を図示する。
【図3】折り畳まれ、接着されることにより部分的に組み立てられた状態にある、図1の運搬用ブランクを図示する。
【図4A】組み立てられ、容器を装荷された、運搬用ブランクの概略図である。
【図4B】組み立てられ、容器を装荷された、運搬用ブランクの概略図である。
【図4C】組み立てられ、容器を装荷された、運搬用ブランクの概略図である。
【図4D】組み立てられ、容器を装荷された、運搬用ブランクの概略図である。
【図4E】組み立てられ、容器を装荷された、運搬用ブランクの概略図である。
【図4F】組み立てられ、容器を装荷された、運搬用ブランクの概略図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に従い、組み立てられた運搬用パッケージを図示する。
【図6】組み立てられた運搬用パッケージを図示する。
【図7】運搬用パッケージの端面図である。
【図8】運搬用パッケージの側面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運搬用パッケージを組み立てる方法であって、
ブランクを設けるステップと、
前記ブランクから実質的に管状の形態を形成するステップであって、前記実質的に管状の
形態は、第1の高さおよび第1の幅を有する、ステップと、
前記実質的に管状の形態に容器を装荷するステップと、を含み、前記実質的に管状の形態に前記容器を装荷するステップにより、前記実質的に管状の形態の前記第1の高さは第2の高さまで縮小し、前記第1の幅は第2の幅に拡大する、
運搬用パッケージを組み立てる方法。
【請求項2】
前記実質的に管状の形態の第1の端を少なくとも部分的に閉口するステップと、
前記実質的に管状の形態の第2の端を少なくとも部分的に閉口するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記実質的に管状の形態の第1のサイドパネルが、第1の上部部分を含み、前記容器を装荷するステップにより、前記第1の上部部分は、前記第1のサイドパネルの残余部を有する平面から移動する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のサイドパネルは、第1の下部部分を含み、前記容器を装荷するステップにより、
前記第1の下部部分は、前記第1のサイドパネルの残余部を有する平面から移動する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の幅は、前記第1の幅よりも少なくとも3%広い、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記容器は略円筒形である、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記容器の上部部分は、前記容器の上部に向かい直径が縮小する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
ブランクを設けるステップであって、前記ブランクは
ボトムパネルと、
トップパネルと、
第1の上部部分および第1の下部部分を有する第1のサイドパネルと、
第2のサイドパネルと、を含み、
前記ブランクから実質的に管状の形態を形成するステップと、
前記実質的に管状の形態に容器を装荷するステップと、を含み、前記実質的に管状の形態に前記容器を装荷するステップにより、前記第1の上部部分および前記第1の下部部分は、
前記第1のサイドパネルの中間部位を有する平面から移動する、
運搬用パッケージを組み立てる方法。
【請求項9】
前記第1の上部部分は、一部分が前記第1のサイドパネルの破壊線によって画定される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記実質的に管状の形態の第1の端を少なくとも部分的に閉口するステップと、
前記実質的に管状の形態の第2の端を少なくとも部分的に閉口するステップと、
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記容器は、略円筒形である、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記容器の上部部分は、前記容器の上部に向かい直径が縮小する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
ボトムパネルと、
トップパネルと、
第1のサイドパネルと、
第2のサイドパネルと、
少なくとも部分的に開口する第1の端部と、
少なくとも部分的に開口する第2の端部と、
n×mの配列を有する複数の容器と、を含み、各容器は、特有の幅寸を有し、
nおよびmは、正整数であり、
前記トップパネルは、前記運搬用パッケージの前記第1の端部を横断する寸法の幅を有し、
前記トップパネルの幅は、前記容器の特有の幅寸のn倍より狭い、
運搬用パッケージ。
【請求項14】
前記ボトムパネルは、前記運搬用パッケージの前記第1の端部を横断する寸法の幅を有し、
前記ボトムパネルの前記幅は、前記容器の特有の幅寸のn倍より狭い、請求項13に記載の運搬用パッケージ。
【請求項15】
前記第1のサイドパネルは、前記第1のサイドパネルの残余部を有する平面の外に位置する第1の上部部分を含む、請求項13に記載の運搬用パッケージ。
【請求項16】
前記第1の上部部分は、前記トップパネルに向かって内方向に傾斜する、請求項15に記載の運搬用パッケージ。
【請求項17】
前記第1のサイドパネルは、前記ボトムパネルに向かって内方向に傾斜する第1の下部部分をさらに含む、請求項15に記載の運搬用パッケージ。
【請求項18】
前記運搬用パッケージの前記第1の端部は、第1のボトム終端フラップにより少なくとも部分的に閉口する、請求項13に記載の運搬用パッケージ。
【請求項19】
前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接合する第1のウェブ部、および前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接合する第2のウェブ部により、前記運搬用パッケージの前記第1の端部は少なくとも部分的に閉口する、請求項18に記載の運搬用パッケージ。
【請求項20】
前記第1のウェブ部は、
前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接合する第1の近位ウェブパネルと、
前記第1の近位ウェブパネルに折り曲げ可能に接合する第1の遠位ウェブパネルと、を含み、前記第1の遠位ウェブパネルは前記第1のボトム終端フラップに接着される、請求項19に記載の運搬用パッケージ。
【請求項21】
前記容器は略円筒形である、請求項13に記載の運搬用パッケージ。
【請求項22】
前記容器の上部部分は、前記容器の上部に向かい直径が縮小する、請求項21に記載の運搬用パッケージ。
【請求項23】
ボトムパネルと、
トップパネルと、
第1のサイドパネルであって、前記第1のサイドパネルの残余部を有する平面の外に位置する第1の上部部分を含む、第1のサイドパネルと、
第2のサイドパネルと、
少なくとも部分的に開口する第1の端部と、
少なくとも部分的に開口する第2の端部と、
n×mの配列を有する複数の容器と、を含み、各容器は、特有の幅寸を有し、
nおよびmは、正整数である、
運搬用パッケージ。
【請求項24】
前記第1の上部部分は、前記トップパネルに向かって内方向に傾斜する、請求項23に記載の運搬用パッケージ。
【請求項25】
前記第1のサイドパネルは、前記第1のサイドパネルの残余部を有する平面の外に位置する第1の下部部分をさらに含む、請求項24に記載の運搬用パッケージ。
【請求項26】
前記トップパネルは、前記運搬用パッケージの前記第1の端部を横断する寸法の幅を有し、
前記トップパネルの前記幅は、前記容器の前記特有の幅寸のn倍より狭い、請求項24に記載の運搬用パッケージ。
【請求項27】
前記ボトムパネルは、前記運搬用パッケージの前記第1の端部を横断する寸法の幅を有し、
前記ボトムパネルの前記幅は、前記容器の前記特有の幅寸のn倍より狭い、請求項26に記載の運搬用パッケージ。
【請求項28】
前記運搬用パッケージの前記第1の端部は、第1のボトム終端フラップにより、少なくとも部分的に閉口する、請求項26に記載の運搬用パッケージ。
【請求項29】
前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接合する第1のウェブ部および前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接合する第2のウェブ部により、前記運搬用パッケージの前記第1の端部は少なくとも部分的に閉口する、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記第1のウェブ部は、
前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接合する第1の近位ウェブパネルと、
前記第1の近位ウェブパネルに折り曲げ可能に接合する第1の遠位ウェブパネルと、を含み、前記第1の遠位ウェブパネルは、前記第1のボトム終端フラップに接着される、請求項29に記載の運搬用パッケージ。
【請求項31】
前記容器は略円筒形である、請求項30に記載の運搬用パッケージ。
【請求項32】
前記容器の上部位は、前記容器の上部に向かい直径が縮小する、請求項31に記載の運搬用パッケージ。
【請求項33】
ボトムパネルと、
トップパネルと、
第1のサイドパネルであって、少なくとも1つの第1の上部横断破壊線によって部分的に画定される第1の上部部分と、少なくとも1つの第1の下部横断破壊線によって部分的に画定される第1の下部部分と、を含む、第1のサイドパネルと、
第2のサイドパネルと、
を含む、運搬用パッケージブランク。
【請求項34】
前記第2のサイドパネルは、少なくとも1つの第2の上部横断破壊線によって部分的に画定される第2の上部部分と、少なくとも1つの第2の下部横断破壊線によって部分的に画定される第2の下部部分と、を含む、請求項33に記載のブランク。
【請求項35】
前記第1のサイドパネルの第1の端部に折り曲げ可能に接合される少なくとも1つの第1のウェブ部をさらに含む、請求項34に記載のブランク。
【請求項36】
前記ボトムパネルの第1の端部に長手折線に沿って折り曲げ可能に接合する第1のボトムエンドパネルをさらに含む、請求項35に記載のブランク。
【請求項37】
前記少なくとも1つの第1のウェブ部は、前記第1のサイドパネルに斜折線に沿って折り曲げ可能に接合される、請求項36に記載のブランク。
【請求項38】
前記第1の上部部分の幅は、前記第1の下部部分の幅よりも広い、請求項36に記載のブランク。
【請求項39】
前記第1の上部部分は前記トップパネルに折り曲げ可能に接合し、前記第1の下部部分は前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接合される、請求項36に記載のブランク。
【請求項1】
運搬用パッケージを組み立てる方法であって、
ブランクを設けるステップと、
前記ブランクから実質的に管状の形態を形成するステップであって、前記実質的に管状の
形態は、第1の高さおよび第1の幅を有する、ステップと、
前記実質的に管状の形態に容器を装荷するステップと、を含み、前記実質的に管状の形態に前記容器を装荷するステップにより、前記実質的に管状の形態の前記第1の高さは第2の高さまで縮小し、前記第1の幅は第2の幅に拡大する、
運搬用パッケージを組み立てる方法。
【請求項2】
前記実質的に管状の形態の第1の端を少なくとも部分的に閉口するステップと、
前記実質的に管状の形態の第2の端を少なくとも部分的に閉口するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記実質的に管状の形態の第1のサイドパネルが、第1の上部部分を含み、前記容器を装荷するステップにより、前記第1の上部部分は、前記第1のサイドパネルの残余部を有する平面から移動する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のサイドパネルは、第1の下部部分を含み、前記容器を装荷するステップにより、
前記第1の下部部分は、前記第1のサイドパネルの残余部を有する平面から移動する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の幅は、前記第1の幅よりも少なくとも3%広い、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記容器は略円筒形である、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記容器の上部部分は、前記容器の上部に向かい直径が縮小する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
ブランクを設けるステップであって、前記ブランクは
ボトムパネルと、
トップパネルと、
第1の上部部分および第1の下部部分を有する第1のサイドパネルと、
第2のサイドパネルと、を含み、
前記ブランクから実質的に管状の形態を形成するステップと、
前記実質的に管状の形態に容器を装荷するステップと、を含み、前記実質的に管状の形態に前記容器を装荷するステップにより、前記第1の上部部分および前記第1の下部部分は、
前記第1のサイドパネルの中間部位を有する平面から移動する、
運搬用パッケージを組み立てる方法。
【請求項9】
前記第1の上部部分は、一部分が前記第1のサイドパネルの破壊線によって画定される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記実質的に管状の形態の第1の端を少なくとも部分的に閉口するステップと、
前記実質的に管状の形態の第2の端を少なくとも部分的に閉口するステップと、
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記容器は、略円筒形である、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記容器の上部部分は、前記容器の上部に向かい直径が縮小する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
ボトムパネルと、
トップパネルと、
第1のサイドパネルと、
第2のサイドパネルと、
少なくとも部分的に開口する第1の端部と、
少なくとも部分的に開口する第2の端部と、
n×mの配列を有する複数の容器と、を含み、各容器は、特有の幅寸を有し、
nおよびmは、正整数であり、
前記トップパネルは、前記運搬用パッケージの前記第1の端部を横断する寸法の幅を有し、
前記トップパネルの幅は、前記容器の特有の幅寸のn倍より狭い、
運搬用パッケージ。
【請求項14】
前記ボトムパネルは、前記運搬用パッケージの前記第1の端部を横断する寸法の幅を有し、
前記ボトムパネルの前記幅は、前記容器の特有の幅寸のn倍より狭い、請求項13に記載の運搬用パッケージ。
【請求項15】
前記第1のサイドパネルは、前記第1のサイドパネルの残余部を有する平面の外に位置する第1の上部部分を含む、請求項13に記載の運搬用パッケージ。
【請求項16】
前記第1の上部部分は、前記トップパネルに向かって内方向に傾斜する、請求項15に記載の運搬用パッケージ。
【請求項17】
前記第1のサイドパネルは、前記ボトムパネルに向かって内方向に傾斜する第1の下部部分をさらに含む、請求項15に記載の運搬用パッケージ。
【請求項18】
前記運搬用パッケージの前記第1の端部は、第1のボトム終端フラップにより少なくとも部分的に閉口する、請求項13に記載の運搬用パッケージ。
【請求項19】
前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接合する第1のウェブ部、および前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接合する第2のウェブ部により、前記運搬用パッケージの前記第1の端部は少なくとも部分的に閉口する、請求項18に記載の運搬用パッケージ。
【請求項20】
前記第1のウェブ部は、
前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接合する第1の近位ウェブパネルと、
前記第1の近位ウェブパネルに折り曲げ可能に接合する第1の遠位ウェブパネルと、を含み、前記第1の遠位ウェブパネルは前記第1のボトム終端フラップに接着される、請求項19に記載の運搬用パッケージ。
【請求項21】
前記容器は略円筒形である、請求項13に記載の運搬用パッケージ。
【請求項22】
前記容器の上部部分は、前記容器の上部に向かい直径が縮小する、請求項21に記載の運搬用パッケージ。
【請求項23】
ボトムパネルと、
トップパネルと、
第1のサイドパネルであって、前記第1のサイドパネルの残余部を有する平面の外に位置する第1の上部部分を含む、第1のサイドパネルと、
第2のサイドパネルと、
少なくとも部分的に開口する第1の端部と、
少なくとも部分的に開口する第2の端部と、
n×mの配列を有する複数の容器と、を含み、各容器は、特有の幅寸を有し、
nおよびmは、正整数である、
運搬用パッケージ。
【請求項24】
前記第1の上部部分は、前記トップパネルに向かって内方向に傾斜する、請求項23に記載の運搬用パッケージ。
【請求項25】
前記第1のサイドパネルは、前記第1のサイドパネルの残余部を有する平面の外に位置する第1の下部部分をさらに含む、請求項24に記載の運搬用パッケージ。
【請求項26】
前記トップパネルは、前記運搬用パッケージの前記第1の端部を横断する寸法の幅を有し、
前記トップパネルの前記幅は、前記容器の前記特有の幅寸のn倍より狭い、請求項24に記載の運搬用パッケージ。
【請求項27】
前記ボトムパネルは、前記運搬用パッケージの前記第1の端部を横断する寸法の幅を有し、
前記ボトムパネルの前記幅は、前記容器の前記特有の幅寸のn倍より狭い、請求項26に記載の運搬用パッケージ。
【請求項28】
前記運搬用パッケージの前記第1の端部は、第1のボトム終端フラップにより、少なくとも部分的に閉口する、請求項26に記載の運搬用パッケージ。
【請求項29】
前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接合する第1のウェブ部および前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接合する第2のウェブ部により、前記運搬用パッケージの前記第1の端部は少なくとも部分的に閉口する、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記第1のウェブ部は、
前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接合する第1の近位ウェブパネルと、
前記第1の近位ウェブパネルに折り曲げ可能に接合する第1の遠位ウェブパネルと、を含み、前記第1の遠位ウェブパネルは、前記第1のボトム終端フラップに接着される、請求項29に記載の運搬用パッケージ。
【請求項31】
前記容器は略円筒形である、請求項30に記載の運搬用パッケージ。
【請求項32】
前記容器の上部位は、前記容器の上部に向かい直径が縮小する、請求項31に記載の運搬用パッケージ。
【請求項33】
ボトムパネルと、
トップパネルと、
第1のサイドパネルであって、少なくとも1つの第1の上部横断破壊線によって部分的に画定される第1の上部部分と、少なくとも1つの第1の下部横断破壊線によって部分的に画定される第1の下部部分と、を含む、第1のサイドパネルと、
第2のサイドパネルと、
を含む、運搬用パッケージブランク。
【請求項34】
前記第2のサイドパネルは、少なくとも1つの第2の上部横断破壊線によって部分的に画定される第2の上部部分と、少なくとも1つの第2の下部横断破壊線によって部分的に画定される第2の下部部分と、を含む、請求項33に記載のブランク。
【請求項35】
前記第1のサイドパネルの第1の端部に折り曲げ可能に接合される少なくとも1つの第1のウェブ部をさらに含む、請求項34に記載のブランク。
【請求項36】
前記ボトムパネルの第1の端部に長手折線に沿って折り曲げ可能に接合する第1のボトムエンドパネルをさらに含む、請求項35に記載のブランク。
【請求項37】
前記少なくとも1つの第1のウェブ部は、前記第1のサイドパネルに斜折線に沿って折り曲げ可能に接合される、請求項36に記載のブランク。
【請求項38】
前記第1の上部部分の幅は、前記第1の下部部分の幅よりも広い、請求項36に記載のブランク。
【請求項39】
前記第1の上部部分は前記トップパネルに折り曲げ可能に接合し、前記第1の下部部分は前記ボトムパネルに折り曲げ可能に接合される、請求項36に記載のブランク。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図4F】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図4F】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公表番号】特表2009−531246(P2009−531246A)
【公表日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−503006(P2009−503006)
【出願日】平成19年3月28日(2007.3.28)
【国際出願番号】PCT/US2007/007797
【国際公開番号】WO2007/126977
【国際公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【出願人】(504075588)グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド (137)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月28日(2007.3.28)
【国際出願番号】PCT/US2007/007797
【国際公開番号】WO2007/126977
【国際公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【出願人】(504075588)グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド (137)
【Fターム(参考)】
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