説明

運賃料金算出方法及び運賃料金算出システム

【課題】一委託運送の時間距離以外の追加の距離、留置時間、及び時間外運送距離に関する追加料金を算出できる運賃料金算出方法及びそのシステムを提供すること。
【解決手段】本方法では、車載装置が、待機、荷積、完了、休憩、荷卸、追加、及び、追加卸の何れかの指示を受けた場合、GPS衛星から運送車両の位置情報を受信し、前記指示に対応する情報を、前記指示を受けた時刻及び前記位置情報と関連付けて運行データとして記録し、サーバーが、予定の積地及び卸地を基に基準運賃を算出すること、運行データに追加及び追加卸に対応する情報が検索された場合、走行した追加距離を算出して追加距離料金を算出すること、各荷積地及び荷卸地にかかる時間が所定の基準時間を超過した部分を留置時間とし留置料金を算出すること、及び、深夜・早朝及び休日・祝日の時間帯に走行した距離をそれぞれ算出して時間外運送料金を算出することを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運送業界における委託運送の料金(以下、運賃とそれ以外の料金を含めて運賃料金とも記す)の算出システムに関し、特に、車載の計測装置を使用して、委託運送の実際の走行距離や時間を基に実料金を算出するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在の運送業界のビジネス慣行では、運送業者が、運賃、料金(以下、届出運賃料金ガイドと記す)を国土交通省に届け出る。運送委託がある場合、依頼主からの情報、つまり、運送車両に荷物を積み込む場所(以下、積地又は荷積地と記す)、運送車両から荷物を卸す場所(以下、卸地又は荷卸地と記す)を基に、距離程表などを参照して「積地、卸地」の2地点間の運行距離が最短になるルートを算出し、さらに積載重量、又は容積を考慮して、届け出た届出運賃料金ガイドに記載の届出運賃を適用して、届出距離運賃(または基準運賃)を算出する。この届出距離運賃を見積額として、依頼主に提示して交渉する。交渉後の確定した運賃を実勢運賃(実際に請求する運賃、実契約運賃)として、運送完了後に依頼主に請求する。
【0003】
また、現在の運送車両に搭載されている運行情報収集装置、例えば、矢崎総業株式会社のGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)付デジタルタコグラフ(DTG)は、各運送に付き、運送車の全行程の時間、走行距離の積算記録、時系列の走行距離、時系列の速度変化、荷積や、荷卸、休憩、及び給油等のイベント、定時間間隔及びイベント発生時のGPSによる緯度経度(位置)などの種々の情報を収集し記録する。収集された情報は、運送業者の拠点にあるサーバーやパーソナル・コンピュータに入力されて、主に、運行軌跡を見たり、運行中の荷積や休憩などのイベントを確認したりする軌跡管理、及び、勤怠管理や車両管理に利用されているが、運賃の算出には利用されていなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、現在の運送業界では、運賃の算出は、運送を依頼する依頼主からの積地、卸地の情報のみに頼って、荷積地から荷卸地までのおよその距離運賃を見積って依頼主に提示している。依頼主と交渉し、交渉の結果である実勢運賃で受注する。そして、運送サービスを提供した後、実勢運賃を依頼主に請求する。
【0005】
一方、実際の運送においては、積荷の重量又は容積、運送の基本距離以外に、積み込み時間が必要である。指定の時刻に積み込みができなかったり、荷積に余計な時間がかかったり、指定の時間に荷卸ができず待機したり、或いは、予め決められていた荷卸地以外に新たに目的地が追加されたりして、当初の見積よりも、時間がかかったり、走行距離が増えたりする場合がある。
【0006】
待機時間や長い荷積、荷卸の時間は、運送業者にとって車両の稼動率を悪くし、運送収入の低減に繋がる重要な要素である。しかし、現在の運送業界の慣行では、待機時間があったことや、余計にかかった長い荷積、荷卸時間を証明できないため、請求の根拠がないとして超過の留置時間に関して料金を請求することができないという問題がある。
【0007】
また、見積運賃や実勢運賃は基本距離を基礎とする料金である。たとえ基本距離で運送運賃を契約したとしても、依頼主の都合で荷卸地が変更されたり、追加されたりする場合、運送業者にとっては長い時間がかかり、長い距離を走行することになる。しかし、現在の運送業界の慣行では、この追加の走行距離に関しても、請求の根拠がないとして料金を請求することができないという問題がある。
【0008】
さらに、深夜・早朝、又は休日・祝祭日の運送は、一応届出運賃料金ガイドにおいては規定されているが、実際には一切計測して請求していないという問題がある。
【0009】
本発明は、上記した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、車載の計測機器を使用して走行距離や時間を計測して、計測された情報を用いて実際の運行行程を定量化・明確化し、且つ、追加の料金を定量的に算出することができる運賃料金算出方法及び運賃料金算出システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本願発明に係る運賃料金算出方法(1)は、サーバーと、運送車両に搭載された車載装置とを用いて、運送にかかった時間および距離に基づいて委託運送の請求料金を算出する運賃料金算出方法であって、
前記車載装置が、
待機、荷積、完了、休憩、荷卸、追加、及び、追加卸の何れかの指示を受けた場合、
GPS衛星から前記運送車両の位置情報を受信し、
前記指示に対応する情報を、前記指示を受けた時刻及び前記位置情報と関連付けて運行データとして記録するステップと、
前記サーバーが、予め格納されている地図データに基づいて探索された予定の積地及び卸地間の最短経路を基に計算された基準距離、及び、積荷の重量又は容積を使用して、届出運賃に基づいて基準運賃を算出するステップと、
前記サーバーが、前記運行データに追加に対応する情報及び追加卸に対応する情報が検索された場合、前記追加に対応させて記録された位置情報によって特定される位置から前記追加卸に対応させて記録された位置情報によって特定される位置までの距離を追加距離として算出し、該追加距離に関する追加距離料金を算出するステップと、
前記サーバーが、各荷積及び荷卸イベントにかかる時間及び該イベントの前後の待機時間を算出し、所定の基準時間を超過した部分を留置時間とし、前記留置時間に関する追加の留置料金を算出するステップと、
前記サーバーが、前記運行データより、深夜・早朝及び休日・祝日の時間帯に走行した距離をそれぞれ算出し、それぞれに所定の料率をかけた値の総和を時間外運送料金とするステップと、
前記サーバーが、前記基準運賃を基に決定された契約運賃、前記追加距離料金、前記留置料金、及び前記時間外運送料金を加算して得られた金額を前記請求料金として決定するステップと、
を含むことを特徴としている。
【0011】
また、本願発明に係る運賃料金算出方法(2)は、サーバーと、運送車両に搭載された車載装置とを用いて、運送にかかった時間および距離に基づいて委託運送の請求料金を算出する運賃料金算出方法であって、
前記車載装置が、
待機、荷積、完了、休憩、荷卸、追加、及び、追加卸の何れかの指示を受けた場合、
GPS衛星から前記運送車両の位置情報を受信し、
前記指示に対応する情報を、前記指示を受けた時刻及び前記位置情報と関連付けて運行データとして記録するステップと、
前記車載装置が、前記荷積の指示を受けたときから前記荷卸の指示を受けるまでに前記運送車両が移動した距離である第1移動距離、及び、前記追加の指示を受けたときから前記追加卸の指示を受けるまでに前記運送車両が移動した距離である第2移動距離を積算して前記運行データに追加して記録するステップと、
前記サーバーが、前記車載装置の前記運行データより読み出した前記第1移動距離、及び、積荷の重量又は容積を使用して、届出運賃に基づいて基準運賃を算出するステップと、
前記サーバーが、前記運行データより読み出した前記第2移動距離を追加距離とし、該追加距離に関する追加距離料金を算出するステップと、
前記サーバーが、各荷積及び荷卸イベントにかかる時間及び該イベントの前後の待機時間を算出し、所定の基準時間を超過した部分を留置時間とし、前記留置時間に関する追加の留置料金を算出するステップと、
前記サーバーが、前記運行データより、深夜・早朝及び休日・祝日の時間帯に走行した距離をそれぞれ算出し、それぞれに所定の料率をかけた値の総和を時間外運送料金とするステップと、
前記サーバーが、前記基準運賃を基に決定された契約運賃、前記追加距離料金、前記留置料金、及び前記時間外運送料金を加算して得られた金額を前記請求料金として決定するステップと、を含むことを特徴としている。
【0012】
また、本願発明に係る運賃料金算出システム(1)は、サーバーと、運送車両に搭載された車載装置とを備え、届出運賃に基づいて委託運送の基準運賃を見積もり、運送にかかった時間および距離に基づいて委託運送の請求料金を算出する運賃料金算出システムであって、
前記車載装置が、
GPS衛星から前記運送車両の位置情報を受信する位置情報取得部と、
時刻を取得する計時部と、
待機、荷積、完了、休憩、荷卸、追加、及び、追加卸の指示を受け付ける操作部と、
着脱式記録媒体にデータを記録するドライブと、を備え、
前記車載装置が、前記指示に対応する情報を、前記指示を受けたときに前記計時部から取得した時刻及び前記GPS衛星から取得した位置情報と関連付けて運行データとして、前記着脱式記録媒体に記録し、
前記サーバーが、
着脱式記録媒体に対して読み書きを行うドライブを備え、
予め格納されている地図データに基づいて第1地点から第2地点までの最短経路検索を行い、前記経路に基づいて運送距離を算出する運送距離算出処理、
荷主による予定の積地及び卸地を前記第1、第2地点として前記運送距離算出処理によって計算された基準距離、及び、積荷の重量又は容積を使用して、届出運賃に基づいて基準運賃を算出する処理、
前記運行データに荷積荷卸の変化追加のイベントが検索された場合、前記運送距離算出処理によって計算された追加距離に関する追加距離料金を算出する処理、
各荷積及び荷卸イベントにかかる時間及び該イベントの前後の待機時間を算出し、所定の基準時間を超過した部分を留置時間とし、前記留置時間に関する追加の留置料金を算出する処理、
前記運行データより、深夜・早朝及び休日・祝日の時間帯に走行した距離をそれぞれ算出し、それぞれ所定の料率をかけた値の総和を時間外運送料金とする処理、及び、
前記基準運賃を基に決定された契約運賃、前記追加距離料金、前記留置料金、及び前記時間外運送料金を加算して得られた金額を前記請求料金として決定する処理を
行うことを特徴としている。
【0013】
さらに、本願発明に係る運賃料金算出システム(2)は、サーバーと、運送車両に搭載された車載装置とを備え、届出運賃に基づいて委託運送の基準運賃を見積もり、運送にかかった時間および距離に基づいて委託運送の請求料金を算出する運賃料金算出システムであって、
前記車載装置が、
GPS衛星から前記運送車両の位置情報を受信する位置情報取得部と、
時刻を取得する計時部と、
待機、荷積、完了、休憩、荷卸、追加、及び、追加卸の指示を受け付ける操作部と、
着脱式記録媒体にデータを記録するドライブと、を備え、
前記車載装置が、前記指示に対応する情報を、前記指示を受けたときに前記計時部から取得した時刻及び前記GPS衛星から取得した位置情報と関連付けて運行データとして、前記着脱式記録媒体に記録し、
前記車載装置が、前記荷積の指示を受けたときから前記荷卸の指示を受けるまでに前記運送車両が移動した距離である第1移動距離、及び、前記追加の指示を受けたときから前記追加卸の指示を受けるまでに前記運送車両が移動した距離である第2移動距離を積算して前記運行データに追加して記録し、
前記サーバーが、
着脱式記録媒体に対して読み書きを行うドライブを備え、
荷主による予定の積地及び卸地間の距離として前記第1移動距離を前記運行データより読み出して基準距離とし、該基準距離、及び、積荷の重量又は容積を使用して、届出運賃に基づいて基準運賃を算出する処理、
前記運行データに荷積荷卸の変化追加のイベントが検索された場合、前記第2移動距離を前記運行データより読み出して追加距離とし、該追加距離に関する追加距離料金を算出する処理、
各荷積及び荷卸イベントにかかる時間及び該イベントの前後の待機時間を算出し、所定の基準時間を超過した部分を留置時間とし、前記留置時間に関する追加の留置料金を算出する処理、
前記運行データの前記走行距離の積算データより、深夜・早朝及び休日・祝日の時間帯に走行した距離をそれぞれ算出し、それぞれ所定の料率をかけた値の総和を時間外運送料金とする処理、及び、
前記基準運賃を基に決定された契約運賃、前記追加距離料金、前記留置料金、及び前記時間外運送料金を加算して得られた金額を前記請求料金として決定する処理を
行うことを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明の運賃料金算出方法及びそれを実施するシステムによれば、一運送依頼の全行程をモニターし、サービス提供に使用された時間、及び、走行距離を計測することにより、運送の依頼主に説得力のある追加サービスの数値情報を提出することができる。そして、それらの数値情報をもとに、追加の料金を定量的に算出することにより、依頼主に対して、追加のサービスの対価である追加の料金を請求しやすくするという効果がある。運送業界の営業形態の健全化、サービスの向上に資することができる。
【0015】
また、深夜・早朝、休日・祝祭日の時間外労働を計測することにより、依頼主に対して追加の料金を請求可能にすることができるのみならず、法令順守の根拠にもなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る実施の形態による運賃料金算出システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の運賃料金算出システムのサーバー3のROMに備えられたプログラムの機能を示すブロック図である。
【図3】依頼主に契約運賃と共に追加の料金をも提示する資料の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る実施の形態による運賃料金算出システムを、添付した図面に基づいて説明する。
【0018】
本実施の形態による運賃料金算出システムは、各運送車両に搭載される車載装置1と、運送業者の拠点のサーバー3とからなる。車載装置1とサーバー3とはそれぞれ、全体を制御する演算処理部(以下、CPUと記す)、表示部、操作部、外部とのインタフェースを行うインタフェース(IF)部、プログラムなどを記録した不揮発性の読出専用メモリ(以下、ROMと記す)と、データを一時的に保持可能な揮発性の書換可能メモリ(以下、RAMと記す)、挿入された着脱式の携帯可能な記録媒体にデータを読み書きするドライブ、及び、各部の間でデータ(制御情報を含む)を交換する内部バスなどを備える。
【0019】
車載装置1の操作部12は、特定のイベントを開始させるためのボタン、及び目的地の入力などのためのボタンなどを備え、表示部11は、液晶パネルのような表示画面であることができる。また、サーバーの操作部32は、コンピュータ用キーボードやパッドなどの操作手段を備え、表示部31は、表示画面(液晶パネルなど)及びプリンタのような出力装置であることができる。
【0020】
それらの機能部以外に、車載装置1はさらに、タイマなどの、内部クロックを用いて現在時刻の情報を取得して出力する計時部20、現在の位置情報をGPS衛星より取得して出力する位置情報取得部21を備える。
【0021】
また、サーバー3はさらに、データを持続的に保存する記録部39を備える。
【0022】
サーバー3のROM35または記録部39は、図2に示す機能部に分類された機能を実施するプログラムを記録している。該プログラムは、CPU33によって読み出され、その機能を実施される。これらの機能部は、図2に示すように、依頼主からの積地、卸地の情報に基づいて基準運賃を見積する基準運賃見積部40、所定の両地点間の走行距離を算出する走行距離算出部41、依頼主が注文したときの基準距離以外の追加の走行距離がある場合、その走行距離及びそれに関する追加料金を算出する追加距離料金算出部42、規定の荷積、荷卸時間外の留置時間、待機時間が発生する場合、その時間の間隔及びそれに対応する留置料金を算出する留置時間料金算出部43、依頼の運送の走行時間が深夜・早朝、休日・祝祭日の時間帯を含む場合、時間外の運送として、その時間帯に走行した距離及び追加料金を算出する時間外運送時間料金算出部44を含む。
【0023】
以下、本実施の形態に係る運賃料金算出方法を、運賃料金算出システムの動作として説明する。なお、以下において、「イベントを記録する」とは、そのイベントを表す情報(例えば、テキストデータ)を記録することを意味する。また、機能部40〜44の機能は、CPU33によって実施されるが、説明の便宜のために、各機能部によって実施されるとする。
【0024】
サーバーでは、依頼主が依頼する時に指定した運送日時、荷物の量(重量または容積)及び積地、卸地の情報の入力を受けて、CPU33は、それらの情報を記録部39に記録する。そして、走行距離算出部41は、電子地図情報を用いて、積地及び卸地の2地点間の最短ルートを探索し、その距離を基本距離として算出する。基準運賃見積部40は、記録部39に登録された届出運賃料金ガイドの届出運賃に基づいて、基本距離に関する届出距離運賃を基準運賃として算出し、記録部39に記録する。
【0025】
なお、場合によっては、走行距離算出部41は、記録部39に登録された距離程表などを参照して、基本距離を算出する機能をさらに有してもよい。
【0026】
運送業者は、基準運賃を基に、荷主と運賃の交渉を行い、実勢運賃(実契約運賃)を決める。
【0027】
決めた上記実契約運賃は、サーバー3に入力されて記録部39に記録される。
【0028】
着脱可能な記録媒体がサーバー3のドライブ38に挿入され、CPU33によって、上記の運送日時、荷物の量、積地、卸地、及び運賃情報が記録される。
【0029】
従業員は、上記の運送日時、荷物の量、積地、卸地、及び運賃情報が記録されている着脱可能な記録媒体を、所定の運送車両の車載装置1のドライブ18に装着した後、出庫、出発する。
【0030】
運送車両の稼働中は、車載装置1のCPU13は、所定の時間間隔毎に、現在の位置、及び現在の時刻を、位置情報取得部21及び計時部20を介して取得し、さらに、時系列の走行距離、走行距離の積算を算出して、ドライブ18に装着された記録媒体に記録し、運送の全行程をモニターする。
【0031】
運送車両が荷積地に到着した後、荷積の指定時間がある場合、指定時間になっても荷積できないとき、従業員は車載装置1の「待機」ボタンを押す。車載装置1のCPU13は、計時部20を介して現在の時刻を取得し、待機の開始を表す情報である「待機」イベントを現在の時刻と対応させて記録媒体に記憶する。例えば、テキスト文字として「10:00 taiki」と記録する。また、車載装置1のCPU13は、GPS機能を有する位置情報取得部21を介して現在の位置情報を取得して、「待機」イベントを、現在の時刻及び現在の位置情報と関連付けて記録媒体に記録してもよい。この「待機」イベントは、「荷積」などの次のボタン押しにより解除される。即ち、待機が終わったことは、後述の「荷積」イベントの記録によって分かるので、待機の終了を記録する必要はない。
【0032】
荷積地で荷積が開始すると、従業員は車載装置1の「荷積」ボタンを押す。車載装置1は、現在の時刻を取得し、また、GPS機能を介して現在の位置情報を取得して、記録媒体に「荷積」イベントと現在の時刻及び位置とを関連付けて記録する。この荷積地は、配送先までの距離測定の基点として認識される。また、この「荷積」ボタン押しは、運送車両の走行開始直後に自動解除され、又は「完了」ボタン押しにより解除される。
【0033】
荷積地で荷積みの作業終了後、荷主側の都合により直ちに出発しないとき、従業員は車載装置の「完了」ボタンを押す。CPU13は、現在の時刻、現在の位置情報を取得して、記録媒体に「完了」イベントと現在の時刻及び位置とを関連付けて記憶する。例えば、テキスト文字として「10:00 kanryo−kaisi N:34°41′ E:135°30′」と記録する。また、出発になると、従業員は再び「完了」ボタンを押して、CPU13に「完了」イベントの終了を認識させる。即ち、CPU13は、終了時の時刻を取得して、「完了」イベントと関連付けて記録媒体に記憶する。例えば、テキスト文字として「11:00 kanryo−syuryo」と記録する。
【0034】
走行開始後、休憩を取る場合には、従業員は「休憩」ボタンを押すことにより、車載装置のCPU13は、その時点の現在時刻及び現在の位置情報を取得して「休憩イベント」として記録媒体に記録する。休憩の終了のとき、再び「休憩」ボタンを押して、車載装置に「休憩」イベントの終了を認識させる。即ち、終了時の時刻が取得されて、「休憩」イベントと関連付けされて記録媒体に記録される。
【0035】
荷卸地に到着後、直ちに、荷卸ができない場合、従業員は車載装置の「待機」ボタンを押す。車載装置は、現在の時刻及び現在の位置情報を取得し、「待機」イベントと関連付けて記録媒体に記録する。
【0036】
荷卸が開始すると、従業員は車載装置の「荷卸」ボタンを押す。車載装置は、現在の時刻、現在の位置情報を取得して、記録媒体に「荷卸」イベントと現在の時刻及び位置とを関連付けて記録する。この荷卸地は、荷積地から配送先までの距離測定の終点として認識される。この「荷卸」ボタン押しは、運送車両の走行開始直後に自動解除され、又は、「完了」ボタン押しにより解除される。
【0037】
荷卸地で荷卸の作業終了後、直ちに出発しない場合、従業員は車載装置の「完了」ボタンを押す。現在の時刻、現在の位置情報が取得されて、記録媒体に「完了」イベントと現在の時刻及び位置とを関連付けて記録される。また、出発になると、従業員は再び「完了」ボタンを押して、車載装置に「完了」イベントの終了を認識させる。それにより、終了時の時刻が取得されて、「完了」イベントと関連付けて記録媒体に記録される。
【0038】
また、荷卸先で、荷卸地の変更、追加がある場合、従業員は「追加」ボタンを押し、車載装置1のCPU13は、現在の時刻、現在の位置情報を取得して、記録媒体に「追加」イベントと現在の時刻及び位置とを関連付けて記録する。この時点の位置を変更追加の場合の距離計測の基点とする。車載装置は、引き続き、現在時刻、及び現在の位置情報を収集して記録媒体に記憶することを、所定の時間間隔毎に繰り返して行い、運送の行程をモニターする。
【0039】
卸地が追加される場合、追加の荷卸地に到着後、荷待の場合には従業員は「待機」ボタンを押し、荷卸が開始すると、従業員は「追加卸」ボタンを押す。また、荷卸作業の終了後に直ちに出発しない場合、従業員は「完了ボタン」を押す。車載装置は、それらのボタン操作に応じて、「待機」、「追加卸」、「完了」イベントの開始時間及び現在の位置を取得して記憶する。複数の追加の荷卸地がある場合、従業員は、1追加毎に実際の状況に併せて「荷待」及び/又は「追加卸」、さらに場合によっては「完了」ボタンを押す。
【0040】
配送が全部完了すると、運送車両が、回送し、入庫する。
【0041】
着脱可能な記録媒体が車載装置1のドライブ18から抜き出され、サーバー3のドライブ38に挿入される。サーバー3のCPU33は、記録媒体から全行程に関する運行データ、即ち、記録された時間、時系列走行距離、走行距離の積算記録、所定時間間隔での時刻及び位置情報、各イベント及びその開始時間(及び終了時刻)、位置情報などのデータを読み出し、記録部39に保存する。
【0042】
サーバー3において、CPU33は、運行データに対して「追加」イベントがあるか否かを検索し、検索された場合には、追加距離料金算出部42は、「追加」イベント以降の「追加卸」イベントを検索し、走行距離算出部41は、変更追加の距離計測の基点からの第1の追加荷卸地点までの走行距離を追加距離として算出する。追加距離料金算出部42は、該追加距離に届出運賃を適用して、追加距離料金を算出する。N箇所(N>2)の追加荷卸地点がある場合、追加距離は、上記の基点から第1の追加卸地間の距離、第1の追加卸地及び第2の追加卸地間の距離、・・・、及び、第N−1の追加卸地及び第Nの追加卸地間の距離の総和として計算される。なお、必要に応じて、走行距離算出部41は、運行データにおける現在の時刻と時系列走行距離又は走行距離の積算データの情報とを用いて、追加距離を算出することとしてもよい。
【0043】
留置時間料金計算部43は、運行データより荷積作業の際の「待機」、「完了」イベントがあるか否かを検索し、ある場合にはそれらに伴う時間を抽出して、その加算結果を第1留置時間として算出する。さらに、「荷積」イベントの時間を抽出して、第1留置時間及び荷積時間の加算が届出運賃の規定時間を超過した分を荷積留置時間として算出し、該時間に対して所定の料金率をかけて、荷積留置料金を算出する。荷卸作業に対しても同様に、サーバーの留置時間料金計算部は、運行データより荷卸作業の際の「待機」、「完了」イベントがあるか否かを検索し、ある場合にはそれらに伴う時間を抽出して、その加算結果を第2留置時間として算出する。さらに、「荷卸」イベントの時間をも抽出して、第2留置時間及び荷卸時間の加算が届出運賃の規定時間を超過した分を荷卸留置時間として算出し、該時間に対して所定の料金率をかけて、荷卸留置料金を算出する。荷積留置料金及び荷卸留置料金の加算を一依頼運行の留置料金とする。
【0044】
複数回の荷積又は荷卸の場合、複数回の荷積留置料金又は荷卸留置料金を計算し、その総和を一依頼運行の留置料金とする。
【0045】
また、時間外運送時間料金算出部は、運行データより、休憩時間を除いた運送にかかる時間のうち、深夜・早朝に該当する時間を割り出し、そして、その時間帯に走行した距離を算出し、届出運賃に基づいて、深夜・早朝の距離運賃の割増運賃を算出する。さらに、運行データより、休憩時間を除いた運送にかかる時間のうち、休日・祝日に該当する時間を割り出し、その時間帯に走行した距離を算出し、届出運賃に基づいて、休日・祝日の距離運賃の割増運賃を算出する。具体的には、例えば、運行データにおける現在の時刻と時系列走行距離、走行距離の積算データ、及び現在地点の位置情報の何れか1つの情報とを用いて、深夜・早朝または休日・祝祭日に該当する時間帯に車両が移動した距離を算出し、届出運賃を適用して追加料金を計算する。
【0046】
最後に、一運行における、運賃・料金は、予め決めていた届出距離運賃である基準運賃、追加距離料金、留置料金、深夜・早朝割増運賃、及び、休日・祝日割増運賃の総和とする。
【0047】
サーバー3は、時間、距離などの運行データを時系列のデータとして図表化してディスプレイのような表示装置に表示させ、プリンタに出力して印刷させる。また、図表化の際、上記の各料金算出部によって計算された運行実績、及びその料金と組み合わせて図表化することもできる。図3は、追加料金と実勢運賃(実契約運賃)とを共に示す運賃・料金請求書の一例を示している。
【0048】
このように、本発明の運賃料金算出システムでは、車載装置を使用して委託運送の全行程をモニターし、サービス提供に関わる種々の情報を記録し、さらに解析を行うことにより、従来では、依頼主に示せなかった追加の走行距離、長い留置時間、及び時間外の運送を、実データをもって示すことができる。また、それらの実データをもとに、追加料金を算出することにより、依頼主に追加料金を請求しやすくすることができる。
【0049】
以上では、本発明を1実施の形態をもって説明したが、本発明は、それに限定されるものではない。当業者は、本開示を参考に、添付の特許請求の範囲内で種々の変更、追加を加えて本発明を実施できることは容易に理解できるであろう。
【0050】
例えば、上記の実施の形態では、説明の便宜のために、卸地だけを追加する場合を説明したが、積地も同様に追加されることができる。積地が追加される場合、追加の荷積地に到着後、従業員は、荷待の場合には「待機」ボタンを押し、荷積が開始すると、「追加積」ボタンを押す。また、荷積作業の終了後に直ちに出発しない場合、従業員は「完了ボタン」を押す。車載装置は、それらのボタン操作に応じて、「待機」、「追加積」、「完了」イベントの開始時間及び現在の位置を取得して記憶する。複数の追加の荷積地がある場合、1追加毎に実際の状況に併せて「待機」及び/又は「追加積」、さらに場合によっては「完了」ボタンを押す。また、サーバーでの解析についても、荷積は、荷卸と同様に、待機時間、留置時間、追加距離など及びそれらにかかる追加の料金を算出することができる。
【0051】
また、上記運送業者の拠点にあるサーバーは通常のパーソナル・コンピュータであってもよい。さらに、走行距離算出部41、追加距離料金算出部42、留置時間料金算出部43、時間外運送時間料金算出部44の機能をサーバー側に備える代わりに、それらの機能を車載装置に備えるようにしても同様な効果を得ることができる。また、上記の実施の形態では、運送車両の運行情報を携帯可能な記録媒体に記入するものとして説明したが、収集した情報をRAMに一時的に保存し、実時間で無線通信を通じて拠点のサーバーに送信するようにしてもよい。
【0052】
さらに、上記の実施の形態では、車載装置の各ボタンが押されたときは、対応のテキスト文字が記録されると説明したが、車載装置の各ボタンをNo.1からNo.M(機能ボタンの数)で定義し、ボタンが押されたときはON、OFFのイベントとして記録するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0053】
1 車載装置
3 サーバー
11、31 表示部
12、32 操作部
13、33 演算処理部(CPU)
14、34 書換可能メモリ(RAM)
15、35 読出専用メモリ(ROM)
16、36 IF部
17、37 内部バス
18、38 ドライブ
20 計時部
21 位置情報取得部
39 記録部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバーと、運送車両に搭載された車載装置とを用いて、運送にかかった時間および距離に基づいて委託運送の請求料金を算出する運賃料金算出方法であって、
前記車載装置が、
待機、荷積、完了、休憩、荷卸、追加、及び、追加卸の何れかの指示を受けた場合、
GPS衛星から前記運送車両の位置情報を受信し、
前記指示に対応する情報を、前記指示を受けた時刻及び前記位置情報と関連付けて運行データとして記録するステップと、
前記サーバーが、予め格納されている地図データに基づいて探索された予定の積地及び卸地間の最短経路を基に計算された基準距離、及び、積荷の重量又は容積を使用して、届出運賃に基づいて基準運賃を算出するステップと、
前記サーバーが、前記運行データに追加に対応する情報及び追加卸に対応する情報が検索された場合、前記追加に対応させて記録された位置情報によって特定される位置から前記追加卸に対応させて記録された位置情報によって特定される位置までの距離を追加距離として算出し、該追加距離に関する追加距離料金を算出するステップと、
前記サーバーが、各荷積及び荷卸イベントにかかる時間及び該イベントの前後の待機時間を算出し、所定の基準時間を超過した部分を留置時間とし、前記留置時間に関する追加の留置料金を算出するステップと、
前記サーバーが、前記運行データより、深夜・早朝及び休日・祝日の時間帯に走行した距離をそれぞれ算出し、それぞれに所定の料率をかけた値の総和を時間外運送料金とするステップと、
前記サーバーが、前記基準運賃を基に決定された契約運賃、前記追加距離料金、前記留置料金、及び前記時間外運送料金を加算して得られた金額を前記請求料金として決定するステップと、を含む
ことを特徴とする運賃料金算出方法。
【請求項2】
サーバーと、運送車両に搭載された車載装置とを用いて、運送にかかった時間および距離に基づいて委託運送の請求料金を算出する運賃料金算出方法であって、
前記車載装置が、
待機、荷積、完了、休憩、荷卸、追加、及び、追加卸の何れかの指示を受けた場合、
GPS衛星から前記運送車両の位置情報を受信し、
前記指示に対応する情報を、前記指示を受けた時刻及び前記位置情報と関連付けて運行データとして記録するステップと、
前記車載装置が、前記荷積の指示を受けたときから前記荷卸の指示を受けるまでに前記運送車両が移動した距離である第1移動距離、及び、前記追加の指示を受けたときから前記追加卸の指示を受けるまでに前記運送車両が移動した距離である第2移動距離を積算して前記運行データに追加して記録するステップと、
前記サーバーが、前記車載装置の前記運行データより読み出した前記第1移動距離、及び、積荷の重量又は容積を使用して、届出運賃に基づいて基準運賃を算出するステップと、
前記サーバーが、前記運行データより読み出した前記第2移動距離を追加距離とし、該追加距離に関する追加距離料金を算出するステップと、
前記サーバーが、各荷積及び荷卸イベントにかかる時間及び該イベントの前後の待機時間を算出し、所定の基準時間を超過した部分を留置時間とし、前記留置時間に関する追加の留置料金を算出するステップと、
前記サーバーが、前記運行データより、深夜・早朝及び休日・祝日の時間帯に走行した距離をそれぞれ算出し、それぞれに所定の料率をかけた値の総和を時間外運送料金とするステップと、
前記サーバーが、前記基準運賃を基に決定された契約運賃、前記追加距離料金、前記留置料金、及び前記時間外運送料金を加算して得られた金額を前記請求料金として決定するステップと、を含む
ことを特徴とする運賃料金算出方法。
【請求項3】
サーバーと、運送車両に搭載された車載装置とを備え、届出運賃に基づいて委託運送の基準運賃を見積もり、運送にかかった時間および距離に基づいて委託運送の請求料金を算出する運賃料金算出システムであって、
前記車載装置が、
GPS衛星から前記運送車両の位置情報を受信する位置情報取得部と、
時刻を取得する計時部と、
待機、荷積、完了、休憩、荷卸、追加、及び、追加卸の指示を受け付ける操作部と、
着脱式記録媒体にデータを記録するドライブと、を備え、
前記車載装置が、前記指示に対応する情報を、前記指示を受けたときに前記計時部から取得した時刻及び前記GPS衛星から取得した位置情報と関連付けて運行データとして、前記着脱式記録媒体に記録し、
前記サーバーが、
着脱式記録媒体に対して読み書きを行うドライブを備え、
予め格納されている地図データに基づいて第1地点から第2地点までの最短経路検索を行い、前記経路に基づいて運送距離を算出する運送距離算出処理、
荷主による予定の積地及び卸地を前記第1、第2地点として前記運送距離算出処理によって計算された基準距離、及び、積荷の重量又は容積を使用して、届出運賃に基づいて基準運賃を算出する処理、
前記運行データに荷積荷卸の変化追加のイベントが検索された場合、前記運送距離算出処理によって計算された追加距離に関する追加距離料金を算出する処理、
各荷積及び荷卸イベントにかかる時間及び該イベントの前後の待機時間を算出し、所定の基準時間を超過した部分を留置時間とし、前記留置時間に関する追加の留置料金を算出する処理、
前記運行データより、深夜・早朝及び休日・祝日の時間帯に走行した距離をそれぞれ算出し、それぞれ所定の料率をかけた値の総和を時間外運送料金とする処理、及び、
前記基準運賃を基に決定された契約運賃、前記追加距離料金、前記留置料金、及び前記時間外運送料金を加算して得られた金額を前記請求料金として決定する処理を
行うことを特徴とする運賃料金算出システム。
【請求項4】
サーバーと、運送車両に搭載された車載装置とを備え、届出運賃に基づいて委託運送の基準運賃を見積もり、運送にかかった時間および距離に基づいて委託運送の請求料金を算出する運賃料金算出システムであって、
前記車載装置が、
GPS衛星から前記運送車両の位置情報を受信する位置情報取得部と、
時刻を取得する計時部と、
待機、荷積、完了、休憩、荷卸、追加、及び、追加卸の指示を受け付ける操作部と、
着脱式記録媒体にデータを記録するドライブと、を備え、
前記車載装置が、前記指示に対応する情報を、前記指示を受けたときに前記計時部から取得した時刻及び前記GPS衛星から取得した位置情報と関連付けて運行データとして、前記着脱式記録媒体に記録し、
前記車載装置が、前記荷積の指示を受けたときから前記荷卸の指示を受けるまでに前記運送車両が移動した距離である第1移動距離、及び、前記追加の指示を受けたときから前記追加卸の指示を受けるまでに前記運送車両が移動した距離である第2移動距離を積算して前記運行データに追加して記録し、
前記サーバーが、
着脱式記録媒体に対して読み書きを行うドライブを備え、
荷主による予定の積地及び卸地間の距離として前記第1移動距離を前記運行データより読み出して基準距離とし、該基準距離、及び、積荷の重量又は容積を使用して、届出運賃に基づいて基準運賃を算出する処理、
前記運行データに荷積荷卸の変化追加のイベントが検索された場合、前記第2移動距離を前記運行データより読み出して追加距離とし、該追加距離に関する追加距離料金を算出する処理、
各荷積及び荷卸イベントにかかる時間及び該イベントの前後の待機時間を算出し、所定の基準時間を超過した部分を留置時間とし、前記留置時間に関する追加の留置料金を算出する処理、
前記運行データの前記走行距離の積算データより、深夜・早朝及び休日・祝日の時間帯に走行した距離をそれぞれ算出し、それぞれ所定の料率をかけた値の総和を時間外運送料金とする処理、及び、
前記基準運賃を基に決定された契約運賃、前記追加距離料金、前記留置料金、及び前記時間外運送料金を加算して得られた金額を前記請求料金として決定する処理を
行うことを特徴とする運賃料金算出システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−108092(P2011−108092A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−263925(P2009−263925)
【出願日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【特許番号】特許第4573907号(P4573907)
【特許公報発行日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(509320287)株式会社三愛 (1)
【出願人】(509320704)一般社団法人 運輸中小企業区域変革物流協会 (1)
【Fターム(参考)】