説明

遠心装置を有する伝動軸及び伝動方法

【課題】遠心装置を有する伝動軸を提供する。
【解決手段】駆動装置と少なくとも1つの被駆動装置との間に装着される伝動軸であって、伝動軸において少なくとも1つの遠心装置が装着され、遠心装置が遠心力を生じ、遠心力により生じた慣性作用を伝動軸に付勢することで伝動軸を回転させることを特徴とする。本発明は、被駆動装置が生じたエネルギーを、駆動装置が被駆動装置を駆動するために消耗するエネルギーより多くすることによって、地球資源の消耗を有効的に低減するとともに、地球環境保全問題をも有効的に改善できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動装置と被駆動装置との間に装着され、遠心装置を有する伝動軸及び伝動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
人々の生活品質が益々高まり、多くの電気製品及び動力設備(例えば、車両、船舶など)は、生活又は仕事中において既に使用されている。電気製品及び動力設備に使用されるエネルギーは、石油、天然ガス、太陽エネルギー、原子エネルギーなどにほかならない。しかし、これらのエネルギーには、枯渇の問題があるか、クリアすべき応用技術上の課題が残されており、あるいは、使用上において極めて大きな危険性がある。
【0003】
伝動軸を通じて発電装置に動力を伝達することで電力を生じ、または伝動軸を通じて動力を動力装置に伝達することで駆動力を生じる場合、駆動装置又は被駆動装置自体にエネルギー損失がある上に、伝動軸が伝動する時において伝動エネルギーの損失があることによって、全体の効率が低下する。このため、より多くのエネルギーを消費する必要があり、より多くの地球環境保全問題をもたらしてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、遠心装置を有する伝動軸を提供し、被駆動装置が一定のエネルギーを生じる場合、遠心装置を有する伝動軸は、駆動装置が被駆動装置を駆動するために消耗するエネルギーを低減することができ、更に被駆動装置の生じたエネルギーを、駆動装置が被駆動装置を駆動するために消耗するエネルギーより多くすることもできるため、地球資源の消耗を有効的に低減するとともに、地球環境保全の問題を有効的に改善できる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、伝動軸を提供し、該伝動軸は駆動装置と少なくとも1つの被駆動装置との間に装着され、該伝動軸には、少なくとも1つの遠心装置が装着され、該少なくとも1つの遠心装置が遠心力を生じ、遠心力により生じた慣性作用を該伝動軸に付勢することで該伝動軸を回転させることを特徴とする。
【0006】
本発明による伝動軸において、該駆動装置は、該伝動軸を回転し、且つ該伝動軸により該少なくとも1つの遠心装置を動かし、該伝動軸は、該少なくとも1つの被駆動装置を回転する。
【0007】
本発明による伝動軸において、該少なくとも1つの被駆動装置は、発電機及び、船舶又は車両の運動機構のうちの1つである。
【0008】
本発明による伝動軸において、該駆動装置と該伝動軸との間に変速器が装着され、該変速器は、無段変速器又は有段変速器である。
【0009】
本発明による伝動軸において、該電動機の回転速度は制御器により制御される。
【0010】
本発明による伝動軸において、該駆動装置は、水力タービン、蒸気タービン、電動機、エンジン、タービン、蒸気機関及びブレードのうちの1つである。
【0011】
本発明による伝動軸において、該電動機は、直流電動機、交流電動機、磁気浮上モーター及び永久磁石式モーターのうちの1つであるとともに、該制御器は、サーボ器及び周波数変換器のうちの一方である。
【0012】
本発明による伝動軸において、該制御器は、蓄電装置の低電圧を高電圧に変換させる変換器により電源が提供される。
【0013】
本発明による伝動軸において、該少なくとも1つの被駆動装置は、電力を発生することで該蓄電装置に対して充電する。
【0014】
本発明による伝動軸において、該蓄電装置は、鉛酸電池、ニッケル水素電池及びリチウム電池のうちの1つである。
【0015】
本発明による伝動軸において、該伝動軸の回転速度が回転速度検出器により検出され、該回転速度検出器で検出された回転速度信号が該制御器に伝送され、該制御器が該回転速度信号に基づいて該電動機を制御する。
【0016】
本発明は、駆動装置と少なくとも1つの被駆動装置との間に装着される伝動軸の伝動方法を提供し、該伝動方法は、該伝動軸に装着される少なくとも1つの遠心装置により遠心力を生じることと、遠心力により生じた慣性作用を該伝動軸に付勢することで、該伝動軸を回転させることとを含む。
【0017】
本発明による伝動方法は、該駆動装置が該伝動軸を回転し、且つ該伝動軸により該遠心装置を動かすことと、該伝動軸が該少なくとも1つの被駆動装置を回転することとを更に含む。
【0018】
本発明による伝動方法は、変速器により該駆動装置の回転速度を変更するとともに、変更された回転速度で該伝動軸を駆動することを更に含む。
【0019】
本発明による伝動方法は、蓄電装置の低電圧を高電圧に変換し、且つ制御器を提供することと、該制御器が該伝動軸の回転速度に基づいて該駆動装置の運転を制御することと、該少なくとも1つの被駆動装置により発生した電力で該蓄電装置に対して充電することとを更に含む。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の伝動軸を含む閉鎖型エネルギーコンバインドサイクルシステムのシステム構成図である。
【図2】本発明の変速器、電動機及び伝動軸の連結関係の模式図である。
【図3】本発明の、伝動軸に装着される遠心装置の模式図。
【図4】本発明のもう1つの、伝動軸を含む閉鎖型エネルギーコンバインドサイクルシステムにおけるシステム構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の伝動軸は、駆動装置と少なくとも1つの被駆動装置との間に装着されており、伝動軸には少なくとも1つの遠心装置が装着される。駆動装置は、水力タービン、蒸気タービン、電動機、エンジン、タービン、蒸気機関又はブレード(風力発電機に使用される)などである。該少なくとも1つの被駆動装置は、発電機又は、車両又は船舶の運動機構(例えば、タイヤ、プロペラ)等である。
【0022】
駆動装置が伝動軸を回転し、且つ該伝動軸により該少なくとも1つの遠心装置を動かす。伝動軸が回転するにつれて、該少なくとも1つの遠心装置が遠心力を生じる。予め設定された回転速度に達するように、駆動装置が伝動軸を回転すると、該少なくとも1つの遠心装置の遠心力が慣性作用を生成し伝動軸に付勢する。駆動装置の回転する運動エネルギー及び該少なくとも1つの遠心装置の生じた慣性作用の運動エネルギーを併せて有する伝動軸は、該少なくとも1つの被駆動装置を回転する。このように、該少なくとも1つの被駆動装置が一定のエネルギー(例えば、電気エネルギー又は運動エネルギー)を生じる場合、駆動装置において、該少なくとも1つの被駆動装置を駆動するために消耗するエネルギー(例えば、電気エネルギー又は運動エネルギー)を減らすことができ、即ち、駆動装置が消耗する資源(例えば、石油又は天然ガス等)を減らすことができる。更に、該少なくとも1つの被駆動装置の生じたエネルギーを、駆動装置が該少なくとも1つの被駆動装置を駆動するために消耗するエネルギーより多くすることもできる。
【0023】
以下、一実施例を用いて本発明に係る遠心装置を有する伝動軸の構造及び技術を説明する。
【0024】
図1は、本発明の、伝動軸を含む閉鎖型エネルギーコンバインドサイクルシステムのシステム構成図である。図1において、閉鎖型エネルギーコンバインドサイクルシステム10は、蓄電装置12、変換器14、制御器16、電動機18、変速器20、伝動軸22、遠心装置24、回転速度検出器26、発電機28及び負荷30を含む。
【0025】
蓄電装置12は、鉛酸電池、ニッケル水素電池又はリチウム電池などであってよい。
【0026】
変換器14は、蓄電装置12の低電圧を高電圧に変換させ、変換された電源を制御器16に伝送するために使用される。変換器14は、直流から直流への(DC‐to‐DC)変換器又は直流から交流への(DC‐to‐AC)変換器であってよい。
【0027】
制御器16は、変換器14により伝送された電源を受けるとともに、制御電源を駆動装置としての電動機18に出力することで電動機18の運転を制御し、例えば、電動機18の運転する回転速度を制御する。それにおいて、制御器16は、交流サーボ器、直流サーボ器又は周波数変換器であってよく、電動機18は、交流電動機、直流電動機、磁気浮上モーター又は永久磁石式モーターであってよい。
【0028】
図2は、本発明の変速器、電動機及び伝動軸の連結関係の模式図である。図1及び図2において、変速器20は、電動機18と伝動軸22との間に装着され、変速器20は、電動機18の運転する回転速度を異なる回転速度に変換することで伝動軸22を回転させる。変速器20は、電動機18の運転する回転速度を増加させ、又は低減させることができる。変速器20は、有段変速器又は無段変速器であってよい。もう1つの実施例において、電動機18と伝動軸22との間に変速器20が装着される必要はなく、電動機18が伝動軸22を直接回転する。
【0029】
図3は、本発明の伝動軸に装着される遠心装置の模式図である。図3において、遠心装置24が伝動軸22に装着される。遠心装置24は、軸着部32、連接部34及び球体36から構成される。遠心装置24の軸着部32は、伝動軸22に軸着される。本実施例における遠心装置24の構造は、本発明を制約するものでなく、本実施例における遠心装置24の機能を生じ得る遠心装置の構造のいずれも、本発明に適用できる。
【0030】
図1から図3において、変速器20を通じて伝動軸22を回転する(もう1つの実施例において、図1中の破線で示すように、電動機18を通じて伝動軸22を直接回転する)時、伝動軸22により遠心装置24を旋回させるように動かし、旋回する遠心装置24によってその球体36が遠心力を生じる。伝動軸22が遠心装置24を動かす旋回速度が高ければ、球体36により生じた遠心力が大きくなる。伝動軸22が一定の回転速度に保持する場合、球体36の遠心力が慣性作用を生成して伝動軸22に付勢する。
【0031】
変速器20(もう1つの実施例においては、図1の破線に示すように電動機18)の回転する運動エネルギー及び遠心装置24の球体36の慣性作用により生じた運動エネルギーを併せて有する伝動軸は、被駆動装置としての発電機28を回転するために使用される。伝動軸22は、発電機28を回転することで発電機28を発電させ、発電機28により発生した電力が蓄電装置12及び負荷30に提供される。発電機28は、直流発電機又は交流発電機であってよい。
【0032】
回転速度検出器26は、伝動軸22の回転速度を検出し、回転速度信号を生成する。回転速度検出器26の検出した回転速度信号が制御器16に伝送され、制御器16は、受信した回転速度信号に基づいて、電動機18の運転する速度を制御し、即ち、伝動軸22の回転速度を間接制御する。
【0033】
次に、図1から図3を参照しながら、本実施例の閉鎖型エネルギーコンバインドサイクルシステム10の操作方法を説明する。
【0034】
まず、変換器14は蓄電装置12の低電圧を高電圧に変換するとともに、高電圧の電源を制御器16に伝送する。
【0035】
制御器16は、回転速度検出器26の回転速度信号に基づいて、受けた高電圧の電源により制御電源を生じるとともに、制御電源を電動機18に出力することで電動機18の運転を制御する(例えば、電動機18の運転する運転速度を制御する)。
【0036】
伝動軸22の回転が、静止である時、又は制御器16の設定された回転速度に達していない時、回転速度検出器26は伝動軸22の静止又は低回転速度を検出することにより生じた回転速度信号を制御器16に伝送する。静止又は低回転速度の回転速度信号は、制御器16の予め設定された回転速度の数値より低いため、制御器16は、例えば、電動機18へ出力する制御電源を高めることで、電動機18の運転する回転速度を増加させる。回転速度が増加された電動機18は、伝動軸22を回転させるように変速器20を駆動し、伝動軸22の回転速度を増加させる(もう1つの実施例は、図1の破線で示すように、電動機18が伝動軸22を直接回転する)。上記の操作ステップで繰り返し操作し、制御器16の設定された回転速度に到達するように、伝動軸22の回転速度を徐々に調整する。
【0037】
それにおいて、電動機18と伝動軸22との間に変速器20を装着し、変速器20の変速機能によって、伝動軸22の回転速度を電動機18の運転する回転速度の倍数とする。伝動軸22の回転速度を増加させ、伝動軸22により回転される発電機28が、より優れる発電効率を得ることができる。
【0038】
回転する伝動軸22は、遠心装置24の球体36を旋回させるように動かし、旋回する球体36によって遠心力が生じる。伝動軸22により遠心装置24を動かす旋回速度が高ければ、球体36の生じた遠心力が大きくなる。伝動軸22の回転は、予め設定された回転速度に達する時、球体36の遠心力が慣性作用を生成する。この慣性作用は軸着部32及び連接部34を通じて伝動軸22に付勢される。
【0039】
慣性作用の付勢された伝動軸22が発電機28を回転することで発電機28を発電させる。発電機28により発生した電力は、負荷30に供給できるとともに、蓄電装置12に対して充電できる。
【0040】
蓄電装置12は、変換器14及び制御器16を通じて電動機18に電源を供給し、また、発電機28が発電することで蓄電装置12に対して充電する。このように、閉鎖型エネルギーコンバインドサイクルシステム10の電気エネルギーと運動エネルギーといったエネルギーリサイクルが達成できる。
【0041】
伝動軸22の回転速度が予定の回転速度に達する時、遠心装置24の遠心力により生成された慣性作用が伝動軸22に付勢されるとともに、電動機18の運転する運動エネルギーが伝動軸22に付勢されることによって、発電機28に更に多くの電力を発生させることができる。もう1つの状況において、発電機28が定格の電力を発生する時、遠心装置24の遠心力により生成された慣性作用を伝動軸22に付勢することによって、電動機18が伝動軸22に付勢する運動エネルギーを低減することができるため、閉鎖型エネルギーコンバインドサイクルシステム10の発電効率が向上される。ひいては、発電機28の発生した電気エネルギーを、電動機18が伝動軸22を通じて発電機28を回転させるために消耗する電気エネルギー(この電気エネルギーは制御器16により提供される)より多くすることができる。このように、エネルギー再生の効果を果たすことができる。
【0042】
図4は、本発明のもう1つの、伝動軸を含む閉鎖型エネルギーコンバインドサイクルシステムのシステム構成図である。図1の閉鎖型エネルギーコンバインドサイクルシステム10の構造と比較して、図4の閉鎖型エネルギーコンバインドサイクルシステム40の構造の相違点は、図4において、伝動軸22には、複数の遠心装置241、242が装着され、且つ伝動軸22が複数の発電機281、282、283、284を回転させ、これら発電機281、282、283、284により発生された電源がバス38に伝送され、蓄電装置12及び負荷30はバス38から電源を受電することである。
【0043】
図4の閉鎖型エネルギーコンバインドサイクルシステム40の操作方法は、図1の閉鎖型エネルギーコンバインドサイクルシステム10の操作方法と同様であるため、その説明を省略する。
【0044】
もう1つの実施例において、駆動装置は、水力タービン、蒸気タービン又はブレードなどであってよい。これらの駆動装置は、水力、火力又は風力を利用して、水力タービン、蒸気タービン、エンジン、タービン、蒸気機関又はブレード等の水力発電機、火力発電機又は風力発電機のそれぞれを駆動する。上述するように、遠心装置を有する伝動軸のシステムによれば、これらの発電機がより高い発電効率を有するとともに、より多くの電力を発生できるようになる。
【0045】
もう1つの実施例において、遠心装置を有する伝動軸は、車両、船舶などの運輸手段に適用できる。例えば、車エンジンは、遠心装置を有する伝動軸を回転し、伝動軸がタイヤを回転させるように動かす。上述するように、遠心装置を有する伝動軸のエンジンは、比較的少ない資源(例えばガソリン)を消費することでより高い回転効率を得ることができるため、エネルギーの節約、炭素排出の削減及び環境保全の効果を果たすことができる。
【0046】
本発明の利点は、遠心装置を有する伝動軸を提供することであって、被駆動装置が一定のエネルギーを生じる場合、遠心装置の遠心力により生成された慣性作用を伝動軸に付勢することで、駆動装置が被駆動装置を駆動するために消費するエネルギーを減らすことができる。ひいては、被駆動装置により生じたエネルギーを、駆動装置が被駆動装置を駆動するために消耗するエネルギーより多くすることができる。これによって、エネルギー再生の効果を達成するとともに、地球資源の消耗を有効的に低減でき、地球環境保全問題をも有効的に改善できる。
【0047】
好ましい具体例及び例示的な図面を参照し、上記において本発明を説明したが、それらは発明を制約するものだとみなされるべきではない。当業者がその実施形態及び具体例の内容に対して各種の修正、省略及び変更を行う場合のいずれにおいても、本発明が主張する請求範囲から逸脱しない。
【符号の説明】
【0048】
10 閉鎖型エネルギーコンバインドサイクルシステム
12 蓄電装置
14 変換器
16 制御器
18 電動機
20 変速器
22 伝動軸
24 遠心装置
26 回転速度検出器
28 発電機
30 負荷
32 軸着部
34 連接部
36 球体
38 バス
40 閉鎖型エネルギーコンバインドサイクルシステム
241 遠心装置
242 遠心装置
281 発電機
282 発電機
283 発電機
284 発電機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動装置と少なくとも1つの被駆動装置との間に装着される伝動軸において、
該伝動軸には、少なくとも1つの遠心装置が装着され、該少なくとも1つの遠心装置が遠心力を生じ、遠心力により生じた慣性作用を該伝動軸に付勢することで該伝動軸を回転させることを特徴とする、伝動軸。
【請求項2】
該駆動装置は、該伝動軸を回転し、且つ該伝動軸により該少なくとも1つの遠心装置を動かし、該伝動軸は、該少なくとも1つの被駆動装置を回転する、請求項1に記載の伝動軸。
【請求項3】
該少なくとも1つの被駆動装置は、発電機及び、船舶又は車両の運動機構のうちの1つである、請求項1に記載の伝動軸。
【請求項4】
該駆動装置と該伝動軸との間に変速器が装着され、該変速器は、無段変速器又は有段変速器である、請求項1に記載の伝動軸。
【請求項5】
該駆動装置は、水力タービン、蒸気タービン、電動機、エンジン、タービン、蒸気機関及びブレードのうちの1つである、請求項1に記載の伝動軸。
【請求項6】
該電動機の運転は制御器により制御される、請求項5に記載の伝動軸。
【請求項7】
該電動機は、直流電動機、交流電動機、磁気浮上モーター及び永久磁石式モーターのうちの1つであるとともに、該制御器は、サーボ器及び周波数変換器のうちの一方である、請求項6に記載の伝動軸。
【請求項8】
該制御器は、蓄電装置の低電圧を高電圧に変換させる変換器により電源が提供される、請求項6に記載の伝動軸。
【請求項9】
該少なくとも1つの被駆動装置は、電力を発生することで該蓄電装置に対して充電する、請求項8に記載の伝動軸。
【請求項10】
該蓄電装置は、鉛酸電池、ニッケル水素電池及びリチウム電池のうちの1つである、請求項8に記載の伝動軸。
【請求項11】
該伝動軸の回転速度が回転速度検出器により検出され、該回転速度検出器で検出された回転速度信号が該制御器に伝送され、該制御器が該回転速度信号に基づいて該電動機を制御する、請求項5に記載の伝送軸。
【請求項12】
駆動装置と少なくとも1つの被駆動装置との間に装着される伝動軸の伝動方法であって、
該伝動軸に装着される少なくとも1つの遠心装置により遠心力を生じることと、
遠心力により生じた慣性作用を該伝動軸に付勢することで、該伝動軸を回転させることと
を含む、伝動方法。
【請求項13】
該駆動装置が該伝動軸を回転し、且つ該伝動軸により該遠心装置を動かすことと、
該伝動軸が該少なくとも1つの被駆動装置を回転することと
を更に含む、請求項12に記載の伝動方法。
【請求項14】
変速器により該駆動装置の回転速度を変更するとともに、変更された回転速度で該伝動軸を駆動する、請求項12に記載の伝動方法。
【請求項15】
蓄電装置の低電圧を高電圧に変換し、且つ制御器を提供することと、
該制御器が該伝動軸の回転速度に基づいて該駆動装置の運転を制御することと、
該少なくとも1つの被駆動装置により発生した電力で該蓄電装置に対して充電することと
を更に含む、請求項12に記載の伝動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−241907(P2012−241907A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−116480(P2012−116480)
【出願日】平成24年5月22日(2012.5.22)
【出願人】(512133339)シェン ヤン テクノロジーズ エンタープライズ カンパニー リミテッド (2)
【Fターム(参考)】