説明

遠隔制御システム及び遠隔制御方法

【課題】選択した遠隔制御装置に対応する被制御装置を容易に識別することができる遠隔制御システム及び遠隔制御方法を提供すること。
【解決手段】遠隔制御システム1は、遠隔制御装置10によって遠隔制御される被制御装置30と、遠隔制御装置10とを備える。遠隔制御装置10は、操作者による遠隔制御装置10の遠隔制御前操作を操作検出部11(例えば加速度センサ)によって検出すると、信号送信部12から一定時間信号20を送信する。被制御装置30は、信号受信部31において遠隔制御装置10からの信号20を受信し、信号解析部32において、受信した信号20に含まれる遠隔制御装置10の識別データと自身に記憶された識別データとを比較する。識別データが一致すれば、通知部34より通知を出す。これにより、操作者は、遠隔制御前に、選択した遠隔制御装置10に対応する被制御装置30を容易に識別することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔制御装置により被制御装置を遠隔制御する遠隔制御システム及び遠隔制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、多くの電気機器(電子機器含む)は、付属の専用遠隔制御装置(リモートコントローラ)によって遠隔制御可能となっている。その遠隔制御は、通常電磁波(主として赤外線)によって行われる。遠隔制御可能な電気機器としては、例えば、AV機器に限定しても、テレビ、ビデオテープレコーダ、DVDレコーダ、BSチューナ、CSチューナ、テレビゲーム機、ホームサーバ、オーディオ等が挙げられる。これらの電気機器は通常1つの部屋に集約して設置される。また、これらの電気機器のうち同じ種類の電気機器が複数台設置されている場合もある。このように、遠隔制御可能な電気機器が複数存在すれば、その数だけ遠隔制御装置も存在することになる。
【0003】
特許文献1には、複数の電気機器を1つの遠隔制御装置で制御することができる音声コマンド遠隔制御装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開平11−120647号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
複数の遠隔制御可能な電気機器が存在する状況で、ある特定の電気機器を遠隔操作しようとするとき、複数の遠隔制御装置の中からその特定の電気機器に対応する遠隔制御装置を選択する必要がある。しかしながら、各電気機器とそれに対応する遠隔制御装置の組み合わせを正確に記憶していないと、選択した遠隔制御装置が所望の電気機器に対応するものかどうかは、実際に遠隔制御装置を操作してみなければ分からない。したがって、誤った遠隔制御装置を選択した場合、所望の電気機器を遠隔制御できないばかりか、意図しない電気機器が動作してしまうこともある。
【0006】
また、赤外線による遠隔制御の場合、その特性上、遠隔制御するためには、遠隔制御装置の送信部は、遠隔制御される電気機器の受信部に対して所定の角度範囲に向けられ、かつ所定の距離範囲内に位置していなければならない。さらに、遠隔制御装置の送信部と制御される電気機器の受信部との間に障害物が存在しても遠隔制御は不能となる。しかしながら、手にした遠隔制御装置が、電気機器を遠隔制御可能な条件下にあるかどうかは、実際に遠隔制御装置を複数回操作してみなければ判明しない。
【0007】
特許文献1に記載の遠隔制御装置のように、1つの遠隔制御装置によって複数の電気機器を制御する場合、制御可能な電気機器の数を多くすると遠隔制御装置の操作部分は複雑にならざるを得なく、遠隔制御装置の操作自体が面倒になる。また、各電気機器のすべての機能ないし特有の機能が動作可能となるように1つの遠隔制御装置を構成することも困難である。したがって、電気機器の遠隔制御は、専用の遠隔制御装置で実施することが好ましい。
【0008】
本発明の目的は、選択した遠隔制御装置に対応する被制御装置(電気機器)又は操作した被制御装置に対応する遠隔制御装置を容易に確認することができると共に、遠隔制御装置が遠隔制御可能な状況下にあるかを容易に確認することができる遠隔制御システム及び遠隔制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1視点によれば、遠隔制御装置によって遠隔制御される被制御装置と、遠隔制御装置とを備え、遠隔制御装置は、操作者による遠隔制御装置の遠隔制御前操作を検出する遠隔制御装置操作検出部と、遠隔制御前操作を検出したときに信号を送信する遠隔制御装置信号送信部と、を備え、被制御装置は、遠隔制御装置からの信号を受信する被制御装置信号送信部と、遠隔制御装置からの信号を受信したときに通知を出す被制御装置通知部と、を備える遠隔制御システムを提供する。
【0010】
上記第1視点の好ましい形態によれば、被制御装置は、信号を解析する被制御装置信号解析部をさらに備え、被制御装置信号解析部は、信号に含まれる遠隔制御装置の識別データと被制御装置に記憶されている被制御装置の識別データとを比較し、被制御装置通知部は、信号に含まれる遠隔制御装置の識別データと被制御装置に記憶されている被制御装置の識別データとが一致した場合に通知を出す。
【0011】
上記第1視点の好ましい形態によれば、遠隔制御装置操作検出部は、加速度センサ、ショックセンサ、タッチセンサ、温度センサ、傾きセンサ、及び光センサの中から選択される少なくとも1つのセンサである。
【0012】
本発明の第2視点によれば、遠隔制御装置によって遠隔制御される被制御装置と、遠隔制御装置とを備え、被制御装置は、操作者による被制御装置の遠隔制御前操作を検出する被制御装置操作検出部と、遠隔制御前操作を検出したときに信号を送信する被制御装置信号送信部と、を備え、遠隔制御装置は、被制御装置からの信号を受信する遠隔制御装置信号受信部と、被制御装置からの信号を受信した時に通知を出す遠隔制御装置通知部と、を備える遠隔制御システムを提供する。
【0013】
上記第2視点の好ましい形態によれば、遠隔制御装置は、信号を解析する遠隔制御装置信号解析部をさらに備え、遠隔制御装置信号解析部は、信号に含まれる被制御装置の識別データと遠隔制御装置に記憶されている遠隔制御装置の識別データとを比較し、遠隔制御装置通知部は、信号に含まれる被制御装置の識別データと遠隔制御装置に記憶されている遠隔制御装置の識別データとが一致した場合に通知を出す。
【0014】
上記第2視点の好ましい形態によれば、被制御装置操作検出部は、被制御装置が備える操作部の操作によって遠隔制御前操作を検出するか、あるいはショックセンサ、タッチセンサ、温度センサ及び光センサの中から選択される少なくとも1つのセンサである。
【0015】
上記第1視点又は第2視点の好ましい形態によれば、被制御装置通知部又は遠隔制御装置通知部は、視覚的、聴覚的及び触覚的のうちの少なくともいずれかの方式で操作者に対して通知を出す。
【0016】
本発明の第3視点によれば、遠隔制御装置によって被制御装置を遠隔制御する遠隔制御方法であって、操作者による遠隔制御装置の遠隔制御前操作を検出する工程と、遠隔制御前操作を検出したときに、遠隔制御装置から信号を所定時間送信する工程と、被制御装置が信号を受信したときに通知を出す工程と、を含む遠隔制御方法を提供する。
【0017】
上記第3視点の好ましい形態によれば、信号に含まれる遠隔制御装置の識別データと被制御装置に記憶されている被制御装置の識別データとを比較する工程をさらに含み、信号に含まれる遠隔制御装置の識別データと被制御装置に記憶されている被制御装置の識別データとが一致したときに被制御装置が通知を出す。
【0018】
本発明の第4視点によれば、遠隔制御装置によって被制御装置を遠隔制御する遠隔制御方法であって、操作者による被制御装置の遠隔制御前操作を検出する工程と、遠隔制御前操作を検出したときに、被制御装置から信号を所定時間送信する工程と、遠隔制御装置が信号を受信したときに通知を出す工程と、を含む遠隔制御方法を提供する。
【0019】
上記第4視点の好ましい形態によれば、信号に含まれる被制御装置の識別データと遠隔制御装置に記憶されている遠隔制御装置の識別データとを比較する工程をさらに含み、信号に含まれる被制御装置の識別データと遠隔制御装置に記憶されている遠隔制御装置の識別データとが一致したときに遠隔制御装置が通知を出す。
【0020】
本発明において、遠隔制御装置の「遠隔制御前操作」とは、遠隔制御装置によって被制御装置を遠隔制御する前の遠隔制御装置に対する行為をいう。例えば、遠隔制御装置の「遠隔制御前操作」には、遠隔制御装置に触れる、遠隔制御装置を持ち上げる、遠隔制御装置を移動させる、などの行為が含まれる。
【0021】
本発明において、被制御装置の「遠隔制御前操作」とは、遠隔制御装置によって被制御装置を遠隔制御する前の被制御装置に対する行為をいう。例えば、被制御装置の「遠隔制御前操作」には、被制御装置に触れる、被制御装置を直接操作する(例えば、ボタン操作、記録媒体の出し入れ等)、などの行為が含まれる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の第1視点及び第3視点によれば、遠隔制御装置によって遠隔制御する前に、その遠隔制御装置が、所望の被制御装置に対応するものかどうかを容易に確認することができる、もしくはその遠隔制御装置が対応する被制御装置を容易に識別することができる。例えば、視覚障害者が、複数の遠隔制御装置の中からある遠隔制御装置を選択した際に、その遠隔制御装置に対応する被制御装置を音によって識別することもできる。
【0023】
また、本発明の第1視点及び第3視点によれば、遠隔制御装置によって遠隔制御する前に、その遠隔制御装置が、被制御装置を遠隔制御可能な状況(例えば、向き、距離範囲及び障害物の有無)にあるかを遠隔制御前に容易に確認することができる。
【0024】
本発明の第2視点及び第4視点によれば、被制御装置を直接操作した際に、その被制御装置に対応する遠隔制御装置を容易に識別することができる共に、その遠隔制御装置の位置を容易に認識することができる。また、被制御装置を直接操作した際に、その被制御装置に対応する遠隔制御装置が、被制御装置を遠隔制御可能な状況(例えば、向き、距離範囲及び障害物の有無)にあるかを容易に確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明の第1実施形態に係る遠隔制御システム及び遠隔制御方法について説明する。まず、本発明の遠隔制御システムについて説明する。図1に、本発明の遠隔制御システムの概略ブロック図を示す。遠隔制御システム1は、被制御装置30を遠隔制御するための遠隔制御装置10と、遠隔制御装置10によって遠隔制御可能な被制御装置30とを備える。被制御装置30としては、例えば、上記で挙げたような各種AV機器の他に、エアコン、パソコン等の遠隔制御可能なすべての電気機器(電子機器含む)が含まれる。遠隔制御装置10は、リモートコントローラ(リモコン)と呼ばれるものであり、電磁波(例えば赤外線)を発信することにより被制御装置30の動作(例えば、電源のON・OFF、チャンネルの切り換え、記録媒体の記録の再生等)を制御するものである。
【0026】
遠隔制御装置10は、被制御装置を遠隔制御する前に操作者による遠隔制御装置10の遠隔制御前操作を検出する遠隔制御装置操作検出部11と、信号20を発信する遠隔制御装置信号送信部12とを有する。遠隔制御装置信号送信部12から送信される信号20には、遠隔制御装置10の遠隔制御前操作を検出した際に遠隔制御装置10に対応する被制御装置30を識別するための信号及び被制御装置30の動作を遠隔制御するための信号が含まれる。以下の説明においては、前者を「識別信号」、後者を「制御信号」と表記する。
【0027】
遠隔制御装置操作検出部11は、遠隔制御装置10が手にとられたり移動されたりすることを検出するものであり、遠隔制御装置操作検出部11としては、遠隔制御装置10が移動されるときの加速度変化を検出する加速度センサ、遠隔制御装置10に対する衝撃を検出するショックセンサ、人体が触れたことを検出するタッチセンサ、人体の温度を検出する温度センサ、遠隔制御装置10の傾きの変化を検出する傾きセンサ、所定の部分の光が遮られることを検出する光センサ、等の種々のセンサを適宜使用することができ、複数のセンサを組み合わせて使用してもよい。
【0028】
遠隔制御装置信号送信部12には、通常の遠隔制御装置が有する信号送信部を使用することができ、例えば赤外線で信号を送信する信号送信部を使用することができる。遠隔制御装置信号送信部12は、識別信号には、被制御装置30と対応する識別データを含ませるようにする。
【0029】
被制御装置30は、遠隔制御装置10からの信号20を受信する被制御装置信号受信部31と、被制御装置信号受信部31で受信した信号20を解析する被制御装置信号解析部32と、被制御装置信号解析部32の解析結果に応じて被制御装置通知部34や機能部35へ動作命令を出す機能制御部33と、対応する遠隔制御装置10からの識別信号を受信したことを遠隔制御装置10の操作者に通知する被制御装置通知部34と、その他の各種の動作を実現する複数の機能部35(図面上では1つのみを図示)とを有する。
【0030】
被制御装置信号解析部32は、制御信号と識別信号とを判別する。そして、被制御装置30の識別データを記憶しており、受信した識別信号に含まれる遠隔制御装置10の識別データと被制御装置30の識別データとを比較する。比較した結果、両識別データが一致した場合には、機能制御部33によって被制御装置通知部34から通知を出す。
【0031】
被制御装置通知部34は、操作者に対して通知を出すことができるものであればどのような形態であってもよく、また、その通知はどのような態様であってもよい。例えば、被制御装置通知部34は、操作者に対して視覚的な通知を出すものとして、識別信号を受信すると所定時間点灯するないしは点滅する発光体を使用することができる。聴覚的な通知を出すものとしては、識別信号を受信すると所定時間音を発する発音体を使用することができる。あるいは、視覚的通知及び聴覚的通知を組み合わせるために、発光体と発音体の組み合わせを使用することもできる。
【0032】
次に、本発明の第1実施形態に係る遠隔制御方法について、図1〜図4を用いて説明する。図2は、本発明の遠隔制御方法のフローチャートである。図3は、本発明の遠隔制御方法を説明するための遠隔制御システムの例を示す遠隔制御システムの外観概略図である。図4は、本発明の遠隔制御方法における被制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【0033】
図3に示す形態においては、図1に示す被制御装置30として、テレビ30a、BSチューナ(又はCSチューナ)30b、ビデオテーププレーヤ/レコーダ30c、DVDプレーヤ/レコーダ30d及びオーディオ30eが例示されている。図3に示す各被制御装置30a〜30eは、図1に示す被制御装置信号受信部31として、信号受信部31a,31b,31c,31d,31eを有し、図1に示す被制御装置通知部34として、LED点灯部34a,34b,34c,34d,34eを有する。さらに、各被制御装置30a〜30eは、操作ボタン等が配置された被制御装置操作部36a,36b,36c,36d,36eを有する。各被制御装置30a〜30eには、図1に示す遠隔制御装置10として、それぞれに対応する遠隔制御装置10a,10b,10c,10d,10eが付属されている。図3に示す各遠隔制御装置10a〜10eは、図1に示す遠隔制御装置信号送信部12として信号送信部12a,12b,12c,12d,12eを有し、さらに対応する被制御装置に対し制御信号を出すための操作ボタン等が配置された遠隔制御装置操作部13a,13b,13c,13d,13eを有する。
【0034】
ここで、DVDプレーヤ/レコーダ30dを動作させるために、遠隔制御装置10a,10b,10c,10d,10eのいずれかを操作するときを例にして、本発明の遠隔制御方法を説明する。図1に示す遠隔制御装置操作検出部11として、図3に示す各遠隔制御装置10a〜10eには加速度センサが設置されていることとする。
【0035】
まず、図2を用いて本発明の遠隔制御方法のフローについて説明する。DVDプレーヤ/レコーダ30dを動作させるために、操作者は、まず、複数の遠隔制御装置10a,10b,10c,10d,10eの中からDVDプレーヤ/レコーダ30dに対応すると考える遠隔制御装置を選択して、手に持つ(S40)。このとき、遠隔制御装置10の移動により、遠隔制御装置10内の加速度センサ11が加速度、すなわち遠隔制御前操作、を検出する(S41)。加速度の検出により、遠隔制御装置信号送信部12から一定時間識別信号20が送信される(S42)。
【0036】
このとき、遠隔制御装置10からの識別信号20を受信可能な位置及び向きにある被制御装置30は、被制御装置信号受信部31にて識別信号20を受信し、被制御装置信号解析部32にて受信した識別信号20を解析する。被制御装置信号解析部32の解析により、遠隔制御装置10の識別データと自身の識別データとが一致した被制御装置30は、機能制御部33によりLED点灯部34を動作させて、対応する被制御装置であることを操作者に通知する。自身の識別データと一致しなかった場合、あるいは、識別信号20をいずれの被制御装置30も受信不可能であった場合には、LED点灯部34は点灯されない。これにより、操作者は、目的とする被制御装置30に対応する遠隔制御装置10を選択したか、又は遠隔制御装置10が、遠隔制御可能な位置・向きにあるかどうかを確認することができる。
【0037】
そこで、操作者は、被制御装置30から通知が出ているかを確認する(S43)。通知が出ている場合には、所望の被制御装置30から通知が出ているかを確認する(S44)。図3に示す例でいえば、目的とするDVDプレーヤ/レコーダ30dのLED点灯部34dが点灯している場合には、操作者は、遠隔制御装置10dの選択が正しかったこと、及び遠隔制御装置10dが遠隔制御可能な状況下にあることを確認することができる。そして、操作者は、遠隔制御装置10dの操作により制御信号を送信して(S45)、各機能部35により、電源ON/OFFや再生等の目的とする動作をDVDプレーヤ/レコーダ30dに実施させて(S46)、操作を終了する(S49)。
【0038】
S43において、被制御装置30a〜30eのいずれのLED点灯部34a〜34eも点灯していない場合には、電力不足や故障の場合を除いて、識別信号20が信号受信部31a〜31eに到達していないことを意味するので、いずれかのLED点灯部が点灯するまで、遠隔制御装置の向きや位置を変更したり、障害物を除去したりする(S47)。
【0039】
S44において、目的とするDVDプレーヤ/レコーダ30dのLED点灯部34dが点灯せずに、他のいずれかの被制御装置30a,30b,30c,30eのLED点灯部34a,34b,34c,34eが点灯している場合には、誤った遠隔制御装置を選択していることになるので、DVDプレーヤ/レコーダ30d用の遠隔制御装置10dを選択するまで、遠隔制御装置の再選択を実施する(S48)。
【0040】
次に、図4を用いて被制御装置の動作について説明する。まず、被制御装置30は、遠隔制御装置10から発信された信号20を被制御装置信号受信部31にて受信し(S51)、受信信号20を被制御装置信号解析部32にて解析する(S52)。
【0041】
まず、該受信信号20が、被制御装置を識別するための識別信号か、被制御装置の動作を制御するための制御信号かを判別する(S53)。
【0042】
受信信号20が識別信号である場合には、受信信号20に含まれる遠隔制御装置10の識別データと被制御装置30に予め記憶された被制御装置30の識別データとを比較対照する(S54)。すなわち、受信信号20が、対応する遠隔制御装置10から送信されたものであるかどうかを確認する。
【0043】
識別データが一致した場合、すなわち受信信号20が、対応する遠隔制御装置10から送信されたものである場合には、被制御装置30は、機能制御部33により被制御装置通知部34を動作させて操作者に、選択した遠隔制御装置10に対応する被制御装置であることを通知して(S55)、動作を終了する(S57)。
【0044】
識別データが一致しなかった場合、すなわち受信信号20が、対応する遠隔制御装置10から送信されたものでない場合、被制御装置30は動作を終了する(S57)。
【0045】
S53において、受信信号20が識別信号でない場合、すなわち制御信号である場合、には、被制御装置30は、機能制御部33によりその制御命令に応じた動作を各機能部35に実施させて(S56)、動作を終了する(S57)。
【0046】
目的とする被制御装置30から通知が発信された場合、操作者は、遠隔制御装置10の選択が正しいこと、及び遠隔制御装置10から所望の被制御装置30への信号送信が適切に行われていることを確認することができ、そして、遠隔制御装置10を操作して被制御装置30に所望の動作を実施させる(S51〜S53及びS56〜S57)。目的とする被制御装置30から通知が発信されなかった場合、操作者は、遠隔制御装置10を変更するか、又は遠隔制御装置の向き及び/もしくは位置を変更する。
【0047】
図2に示す形態においては、操作者に通知を出す態様としてLEDの点灯を使用した。しかしながら、操作者への通知態様としてはこれに限定されることなく、操作者へ通知可能な態様であればいずれの態様であってもよい。例えば、発光による通知の場合には、点灯に限らず点滅でもよく、また発光体は発光ダイオードに限定されず電球でもよい。また、ビープ音等の電子音又は被制御装置の種類を認識させるような音声(例えば、「TVです」や「DVD装置です」等の被制御装置の名称を発する音声)を発生させるなど発音により通知してもよく、発光と発音とを組み合わせて通知してもよい。
【0048】
第1実施形態によれば、遠隔制御装置の遠隔制御前操作によって、遠隔制御前に、対応する被制御装置を容易に識別することができる。また、遠隔制御装置が被制御装置を遠隔制御可能な状況にあるかを容易に認識することができる。
【0049】
また、複数の被制御装置が存在する場合に、各被制御装置からそれぞれ異なる通知音を出すように設定すれば、視覚障害者がある遠隔制御装置を手にしたときに、その遠隔制御装置がどの被制御装置に対応する遠隔制御装置かを音によって容易に認識することができる。
【0050】
次に、本発明の第2実施形態に係る遠隔制御システム及び遠隔制御方法について説明する。第1実施形態は、遠隔制御装置から識別信号を送信して被制御装置が通知を出す形態であったが、第2実施形態は、被制御装置から識別信号を送信して遠隔制御装置が通知を出す形態である。被制御装置に種類によっては、遠隔制御の前に被制御装置本体を直接操作する必要があるものがある。例えば、ビデオテーププレーヤ/レコーダ、DVDプレーヤ/レコーダ、オーディオなどは、所望の記録媒体(ビデオテープ、DVD、CD、MDなど)を被制御装置本体にセットする必要がある。第2実施形態においては、このような被制御装置本体操作時に遠隔制御装置から通知を出すように構成したものである。
【0051】
まず、第2実施形態に係る遠隔制御システムについて説明する。図5に、本発明の第2実施形態に係る遠隔制御システムの概略ブロック図を示す。遠隔制御システム2は、第1実施形態と同様に、遠隔制御装置60と被制御装置80とを備える。遠隔制御装置60は、被制御装置80を遠隔制御するための制御信号70を送信する遠隔制御装置信号送信部61と、被制御装置80からの識別信号71を受信する遠隔制御装置信号受信部62と、識別信号71に含まれる被制御装置80の識別データと自身の識別データとを比較する遠隔制御装置信号解析部63と、識別データが一致したときに、被制御装置80から識別信号71を受信したことを操作者に通知する遠隔制御装置通知部64とを有する。被制御装置80は、第1実施形態と同様に、遠隔制御装置60からの制御信号70を処理して動作を実施させる被制御装置信号受信部81、被制御装置信号解析部82、機能制御部83及び機能部84とを有する。さらに、被制御装置80は、被制御装置80本体の遠隔制御前操作を検出する被制御装置操作検出部85、及び遠隔制御前操作を検出したときに識別信号71を送信する被制御装置信号送信部86を有する。
【0052】
被制御装置操作検出部85は、被制御装置80本体のボタン等の被制御装置操作部(不図示)と接続して、操作者のボタン操作や記録媒体の出し入れにより直接遠隔制御前操作を検出するものでもよいし、第1実施形態において説明したようなショックセンサ、タッチセンサ、光センサなどでもよい。
【0053】
遠隔制御装置通知部64は、第1実施形態と同様の視覚的又は聴覚的に通知するもの(例えば発光体や発音体)、又は触覚的に通知するもの(例えば遠隔制御装置60を振動させる振動発生体)でもよく、あるいは発光体、発音体及び振動発生体のうちのいずれかの組み合わせでもよい。
【0054】
次に、第2実施形態に係る遠隔制御方法について説明する。図6は、第2実施形態に係る遠隔制御方法のフローチャートであり、図7は、第2実施形態に係る遠隔制御方法を説明するための遠隔制御システムの例を示す遠隔制御システムの外観概略図である。
【0055】
まず、操作者は、DVDを再生するために、被制御装置操作部87dを操作して被制御装置であるDVDプレーヤ/レコーダ80dにDVDをセットしたとする(S90)。これにより、DVDプレーヤ/レコーダ80dの被制御装置操作検出部85が遠隔制御前操作を検出し(S91)、被制御装置信号送信部86dは識別信号71を一定時間送信する(S92)。
【0056】
S93において、DVDプレーヤ/レコーダ80d用の遠隔制御装置60dが識別信号71を受信可能な状況にある場合、遠隔制御装置60dは、遠隔制御装置信号受信部62dで識別信号71を受信し、遠隔制御装置信号解析部63にて識別信号71に含まれるDVDプレーヤ/レコーダ80dの識別データと自身に記憶された識別データとを比較し、一致すれば遠隔制御装置通知部64(図7に示すLED点灯部64d)にてDVDプレーヤ/レコーダ80dからの識別信号71を受信したことを操作者に通知する(S94)。このとき、識別データが一致しないその他の遠隔制御装置60a,60b,60c,60eからは通知は出されない。操作者は、発せられた通知により、対応する遠隔制御装置60dやその位置を確認することができる(S95)。そして、操作者は、遠隔制御装置60dを操作して(S96)、DVDプレーヤ/レコーダ80dに所望の動作をさせて(S97)、操作を終了する(S98)。
【0057】
S93において、遠隔制御装置60dがDVDプレーヤ/レコーダ80dからの識別信号71を受信不可能な状況にある場合、操作者は、遠隔制御装置60dからの通知に頼らずに対応する遠隔制御装置を確認し、一連の操作・制御を実施する(S96〜S98)。
【0058】
被制御装置80が操作者の遠隔制御前操作を検出する方法としては、本体のボタン操作や記録媒体の出し入れによって遠隔制御前操作を検出してもよいし、人体の接触や操作時の衝撃によって遠隔制御前操作を検出してもよい。
【0059】
識別信号71は、被制御装置操作検出部85が遠隔制御前操作を検出したら常に送信されるようにしてもよいし、特定の遠隔制御前操作を検出したときにのみ送信されるようにしてもよい。例えば、記録媒体(例えばDVD)をセットしたときにのみ識別信号71が送信されるようにすることができる。
【0060】
遠隔制御装置60からの通知は、発光(点灯、点滅)、発音、又は振動による通知でもよいし、発光、発音及び振動のいずれかの組み合わせによる通知でもよい。
【0061】
第2実施形態によれば、被制御装置を直接操作したときに、その被制御装置に対応する遠隔制御装置を容易に識別すること、及び遠隔制御装置の位置を容易に認識することができる。
【0062】
次に、本発明の第3実施形態に係る遠隔制御システム及び遠隔制御方法について説明する。図8に、第3実施形態に係る遠隔制御システムの概略ブロック図を示す。第3実施形態は、第1実施形態と第2実施形態の組み合わせである。すなわち、第3実施形態においては、遠隔制御装置100及び被制御装置120の双方において、遠隔制御前操作の検出、識別信号の送信、及び通知の発信が可能な形態となっている。
【0063】
遠隔制御システム3は、遠隔制御装置100及び被制御装置120を備える。遠隔制御装置100は、遠隔制御装置操作検出部101、遠隔制御装置信号送信部102、遠隔制御装置信号受信部103、遠隔制御装置信号解析部104及び遠隔制御装置通知部105を有する。被制御装置120は、被制御装置信号受信部121、被制御装置信号解析部122、機能制御部123、被制御装置通知部124、機能部125、被制御装置操作検出部126及び被制御装置信号送信部127を有する。各部の説明は、第1実施形態及び第2実施形態において説明したとおりであり、第1実施形態及び第2実施形態における説明を援用することとする。
【0064】
第3実施形態に係る遠隔制御方法においては、遠隔制御装置100の遠隔制御前操作によって被制御装置120から通知が出され、被制御装置120の遠隔制御前操作によって遠隔制御装置100から通知が出されることになる。第3実施形態に係る遠隔制御方法は、第1実施形態及び第2実施形態の組み合わせであり、第1実施形態及び第2実施形態における説明を援用することとする。
【0065】
第3実施形態によれば、遠隔制御装置及び被制御装置のいずれの遠隔制御前操作によっても、対応する装置を識別することができる。
【0066】
上記第1実施形態から第3実施形態においては、図1、図5及び図8において操作検出部と信号送信部とを直接連結させていたが、操作検出部と信号送信部との間に機能制御部を介するなど、操作を検出して識別信号を送信可能な形態であればいずれの形態であってもよい。
【0067】
本発明の遠隔制御システム及び遠隔制御方法は、第1実施形態〜第3実施形態を例にして説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されることなく、本発明の範囲内において変更、改良などを含むことができることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の第1実施形態に係る遠隔制御システムの概略ブロック図。
【図2】本発明の第1実施形態に係る遠隔制御方法を説明するためのフローチャート。
【図3】本発明の第1実施形態に係る遠隔制御方法を説明するための遠隔制御システムの例を示す遠隔制御システムの外観概略図。
【図4】本発明の第1実施形態における被制御装置の動作を説明するためのフローチャート。
【図5】本発明の第2実施形態に係る遠隔制御システムの概略ブロック図。
【図6】本発明の第2実施形態に係る遠隔制御方法を説明するためのフローチャート。
【図7】本発明の第2実施形態に係る遠隔制御方法を説明するための遠隔制御システムの例を示す遠隔制御システムの外観概略図。
【図8】本発明の第3実施形態に係る遠隔制御システムの概略ブロック図。
【符号の説明】
【0069】
1 遠隔制御システム
10 遠隔制御装置
10a〜10e 遠隔制御装置
11 遠隔制御装置操作検出部
12 遠隔制御装置信号送信部
12a〜12e 信号送信部
13a〜13e 遠隔制御装置操作部
20 信号
30 被制御装置
30a テレビ
30b BS・CSチューナ
30c ビデオテーププレーヤ/レコーダ
30d DVDプレーヤ/レコーダ
30e オーディオ
31 被制御装置信号受信部
31a〜31e 信号受信部
32 被制御装置信号解析部
33 機能制御部
34 被制御装置通知部
34a〜34e LED点灯部
35 機能部
36a〜36e 被制御装置操作部
2 遠隔制御システム
60 遠隔制御装置
60a〜60e 遠隔制御装置
61 遠隔制御装置信号送信部
61a〜61e 遠隔制御装置信号送信部
62 遠隔制御装置信号受信部
62a〜62e 遠隔制御装置信号受信部
63 遠隔制御装置信号解析部
64 遠隔制御装置通知部
64a〜64e 遠隔制御装置通知部
65a〜65e 遠隔制御装置操作部
70 制御信号
71 識別信号
80 被制御装置
80a テレビ
80b BS・CSチューナ
80c ビデオテーププレーヤ/レコーダ
80d DVDプレーヤ/レコーダ
80e オーディオ
81 被制御装置信号受信部
81a〜81e 被制御装置信号受信部
82 被制御装置信号解析部
83 機能制御部
84 機能部
85 被制御装置操作検出部
86 被制御装置信号送信部
86a〜86e 被制御装置信号送信部
87a〜87e 被制御装置操作部
3 遠隔制御システム
100 遠隔制御装置
101 遠隔制御装置操作検出部
102 遠隔制御装置信号送信部
103 遠隔制御装置信号受信部
104 遠隔制御装置信号解析部
105 遠隔制御装置通知部
110 制御信号
111 識別信号
120 被制御装置
121 被制御装置信号受信部
122 被制御装置信号解析部
123 機能制御部
124 被制御装置通知部
125 機能部
126 被制御装置操作検出部
127 被制御装置信号送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠隔制御装置によって遠隔制御される被制御装置と、前記遠隔制御装置とを備え、
前記遠隔制御装置は、操作者による前記遠隔制御装置の遠隔制御前操作を検出する遠隔制御装置操作検出部と、前記遠隔制御前操作を検出したときに信号を送信する遠隔制御装置信号送信部と、を備え、
前記被制御装置は、前記遠隔制御装置からの前記信号を受信する被制御装置信号送信部と、前記遠隔制御装置からの前記信号を受信したときに通知を出す被制御装置通知部と、を備えることを特徴とする遠隔制御システム。
【請求項2】
前記被制御装置は、前記信号を解析する被制御装置信号解析部をさらに備え、
前記被制御装置信号解析部は、前記信号に含まれる前記遠隔制御装置の識別データと前記被制御装置に記憶されている前記被制御装置の識別データとを比較し、
前記被制御装置通知部は、前記信号に含まれる前記遠隔制御装置の識別データと前記被制御装置に記憶されている前記被制御装置の識別データとが一致した場合に通知を出すことを特徴とする請求項1に記載の遠隔制御システム。
【請求項3】
前記遠隔制御装置操作検出部は、加速度センサ、ショックセンサ、タッチセンサ、温度センサ、傾きセンサ、及び光センサの中から選択される少なくとも1つのセンサであることを特徴とする請求項1又は2に記載の遠隔制御システム。
【請求項4】
遠隔制御装置によって遠隔制御される被制御装置と、前記遠隔制御装置とを備え、
前記被制御装置は、操作者による前記被制御装置の遠隔制御前操作を検出する被制御装置操作検出部と、前記遠隔制御前操作を検出したときに信号を送信する被制御装置信号送信部と、を備え、
前記遠隔制御装置は、前記被制御装置からの前記信号を受信する遠隔制御装置信号受信部と、前記被制御装置からの前記信号を受信した時に通知を出す遠隔制御装置通知部と、を備えることを特徴とする遠隔制御システム。
【請求項5】
前記遠隔制御装置は、前記信号を解析する遠隔制御装置信号解析部をさらに備え、
前記遠隔制御装置信号解析部は、前記信号に含まれる前記被制御装置の識別データと前記遠隔制御装置に記憶されている前記遠隔制御装置の識別データとを比較し、
前記遠隔制御装置通知部は、前記信号に含まれる前記被制御装置の識別データと前記遠隔制御装置に記憶されている前記遠隔制御装置の識別データとが一致した場合に通知を出すことを特徴とする請求項4に記載の遠隔制御システム。
【請求項6】
前記被制御装置操作検出部は、前記被制御装置が備える操作部の操作によって前記遠隔制御前操作を検出するか、あるいはショックセンサ、タッチセンサ、温度センサ及び光センサの中から選択される少なくとも1つのセンサであることを特徴とする請求項4又は5に記載の遠隔制御システム。
【請求項7】
前記被制御装置通知部又は前記遠隔制御装置通知部は、視覚的、聴覚的及び触覚的のうちの少なくともいずれかの方式で操作者に対して通知を出すことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の遠隔制御システム。
【請求項8】
遠隔制御装置によって被制御装置を遠隔制御する遠隔制御方法であって、
操作者による前記遠隔制御装置の遠隔制御前操作を検出する工程と、
前記遠隔制御前操作を検出したときに、前記遠隔制御装置から信号を所定時間送信する工程と、
前記被制御装置が前記信号を受信したときに通知を出す工程と、
を含むことを特徴とする遠隔制御方法。
【請求項9】
前記信号に含まれる前記遠隔制御装置の識別データと前記被制御装置に記憶されている前記被制御装置の識別データとを比較する工程をさらに含み、
前記信号に含まれる前記遠隔制御装置の識別データと前記被制御装置に記憶されている前記被制御装置の識別データとが一致したときに前記被制御装置が通知を出すことを特徴とする請求項8に記載の遠隔制御方法。
【請求項10】
遠隔制御装置によって被制御装置を遠隔制御する遠隔制御方法であって、
操作者による前記被制御装置の遠隔制御前操作を検出する工程と、
前記遠隔制御前操作を検出したときに、前記被制御装置から信号を所定時間送信する工程と、
前記遠隔制御装置が前記信号を受信したときに通知を出す工程と、
を含むことを特徴とする遠隔制御方法。
【請求項11】
前記信号に含まれる前記被制御装置の識別データと前記遠隔制御装置に記憶されている前記遠隔制御装置の識別データとを比較する工程をさらに含み、
前記信号に含まれる前記被制御装置の識別データと前記遠隔制御装置に記憶されている前記遠隔制御装置の識別データとが一致したときに前記遠隔制御装置が通知を出すことを特徴とする請求項10に記載の遠隔制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−177843(P2008−177843A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−9174(P2007−9174)
【出願日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(390001395)NECシステムテクノロジー株式会社 (438)
【Fターム(参考)】