説明

遠隔操作油圧工具

【課題】空中に架線された被覆電線等に対するスリーブ圧着作業や切断作業において、専用の油圧操作棒を必要とせず、経済的負担やハンドリング労力を低減することができる遠隔操作油圧工具を提供する。
【解決手段】遠隔操作油圧工具1は、遠隔操作棒2と、この遠隔操作棒2の先端に取り付けられる油圧ヘッド把持部10と、この油圧ヘッド把持部10に着脱可能に装着される油圧ヘッド部20と、を有し、油圧ヘッド部20に油圧を送給する油圧ホース3を遠隔操作棒2の外部に配するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空中に架設された被覆電線を切断したり、被覆材を剥ぎ取った被覆電線の芯線部分にスリーブを被せて圧着したりすることのできる遠隔操作油圧工具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
架線工事において、遠隔操作により、電線を切断したり、被覆材を剥ぎ取った被覆電線の芯線部分にスリーブを被せて圧着したりすることのできる工具として、遠隔操作油圧工具が用いられている。
【0003】
例えば、図5に示す従来の遠隔操作油圧工具50では、油圧操作棒56の先端部に油圧ヘッド51が備えられ、油圧操作棒56の内部に油圧ホースが内蔵されている。油圧ヘッド51には、油圧シリンダー52が組み込まれており、油圧ヘッド51の上腕部51aに装着された固定ダイス53と下腕部51bに装着された可動ダイス54とを備え、下腕部51b(可動ダイス54)を油圧シリンダー52の伸長により上腕部51a側に向けて押し出し、固定ダイス53と可動ダイス54との間に挟んだ被把持物(被覆材が剥ぎ取られた被覆電線の芯線部分Aに被せられたスリーブB)に対して圧縮力を負荷するように構成されている。油圧シリンダー52はその下部で雌型の高圧カプラ55と接続され、油圧ヘッド51を油圧操作棒56に連結すると、この雌型の高圧カプラ55が油圧操作棒56の先端部に内蔵された雄型の高圧カプラに接続して、油圧ホースと連結されることになる。そして、手元で油圧ポンプを操作して油圧ヘッド51の油圧シリンダー52に油圧を負荷することによって、油圧シリンダー52内のピストンが可動ダイス54を上方に押し出し、スリーブBを芯線部分Aに圧着することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような遠隔操作油圧工具では、油圧ホースを内蔵する専用の油圧操作棒を用いる(場合によっては、油圧工具の種類に対応してそれぞれに専用の油圧操作棒が必要)ことになり、それだけ架線工事のために準備する工具数が増えることになる。空中に架設された被覆電線の架線工事には、通常、電線の把持、切断等に用いられる汎用の遠隔操作棒が準備され、使用されており、この汎用の遠隔操作棒のほかに、油圧工具に対応した専用の油圧操作棒を準備することは経済的負担が大きくなるだけでなく、工事現場でのそれらの操作棒を使い分けねばならず、ハンドリング労力も大きくなる。
【0005】
本発明は、専用の油圧操作棒を用いることなく、電線の把持、切断等に用いられる汎用の遠隔操作棒の先端部に油圧工具を装着することにより、軽便に架線工事を行える遠隔操作油圧工具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の遠隔操作油圧工具は、遠隔操作棒と、この遠隔操作棒の先端に取り付けられる油圧ヘッド把持部と、この油圧ヘッド把持部に着脱可能に装着される油圧ヘッド部と、を有し、油圧ヘッド部に油圧を送給する油圧ホースが遠隔操作棒の外部に配されていることを特徴とするものである。
【0007】
請求項1に記載の遠隔操作油圧工具によれば、遠隔操作棒の先端に取り付けられた油圧ヘッド把持部に油圧ヘッド部が着脱可能に装着され、油圧ヘッド部に油圧を送給する油圧ホースが遠隔操作棒の外部に配して遠隔操作油圧工具を構成することができる。
【0008】
したがって、棒本体内部に油圧ホースや接続金具を内蔵した専用の油圧操作棒を準備する必要がなく、汎用の遠隔操作棒を用いることができる。しかも、遠隔操作棒の先端に取り付けられた油圧ヘッド把持部に、作業内容に対応した油圧ヘッド部を装着するだけで、各種の架線工事に適した遠隔操作油圧工具を構成することができる。このように、遠隔操作棒のほかに、油圧ヘッド把持部と作業内容に対応した油圧ヘッド部とを準備するだけでよく、経済的負担や工事現場でのハンドリング労力を低減できる。
【0009】
請求項2に記載の遠隔操作油圧工具は、請求項1に記載の遠隔操作油圧工具において、油圧ヘッド部が、油圧式スリーブ圧着機用の油圧ヘッド部であるものである。
【0010】
請求項2に記載の遠隔操作油圧工具によれば、専用の油圧操作棒を準備することなく、汎用の遠隔操作棒を用い、この遠隔操作棒の先端に油圧式スリーブ圧着機用の油圧ヘッド部を装着することによって、遠隔操作可能な油圧式スリーブ圧着機を構成することができる。なお、油圧式スリーブ圧着機用の油圧ヘッド部としては、周知のものが使用される。
【0011】
請求項3に記載の遠隔操作油圧工具は、請求項1に記載の遠隔操作油圧工具において、油圧ヘッド部が、油圧切断機用の油圧ヘッド部であるものである。
【0012】
請求項3に記載の遠隔操作油圧工具によれば、専用の油圧操作棒を準備することなく、汎用の遠隔操作棒を用い、この遠隔操作棒の先端に油圧切断機用の油圧ヘッド部を取り付けることによって、遠隔操作可能な油圧切断機を構成することができる。なお、油圧切断機用の油圧ヘッド部としては、周知のものが使用される。
【0013】
請求項4に記載の遠隔操作油圧工具は、請求項1に記載の遠隔操作油圧工具において、油圧ヘッド部が、固定ダイスが装着される固定ヘッド部と、可動ダイスが装着される基体部とを備えてなり、固定ダイスおよび可動ダイスを取り替えることにより、油圧ヘッド部がスリーブ圧着作業用の油圧ヘッド部または切断作業用の油圧ヘッド部として使用されるものである。
【0014】
請求項4に記載の遠隔操作油圧工具によれば、専用の油圧操作棒を準備することなく、汎用の遠隔操作棒の先端に油圧ヘッド部を装着した状態で、その固定ヘッド部に装着される固定ダイスと基体部に装着される可動ダイスとをそれぞれスリーブ圧着作業用のダイスまたは切断作業用のダイスに取り替えることにより、簡単に遠隔操作可能な油圧式スリーブ圧着機または油圧切断機を構成することができる。すなわち、同じ油圧ヘッド部を先端に取り付けた遠隔操作棒を用いて、固定ダイスと可動ダイスの種類を変更することで、遠隔操作可能な油圧式スリーブ圧着機として、あるいは油圧切断機として使用することができる。
【0015】
請求項5に記載の遠隔操作油圧工具は、請求項1〜4のいずれかに記載の遠隔操作油圧工具において、油圧ヘッド把持部が、遠隔操作棒の軸心方向に垂直な面に対して傾動可能に取り付けられているものである。
【0016】
請求項5に記載の遠隔操作油圧工具によれば、油圧ヘッド把持部を遠隔操作棒に対して傾動させることができるので、スリーブ圧着作業用あるいは切断作業用の油圧ヘッド部を作業対象の被覆電線の態様に応じて最適な姿勢に設定し、被覆電線に対して最適な作業姿勢あるいは角度でアプローチでき、このため、作業を効率的かつ安全に実施することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、空中に架線された被覆電線等に対するスリーブ圧着作業や切断作業において、専用の油圧操作棒を必要とせず、汎用の遠隔操作棒を用いることにより構成できる遠隔操作油圧工具を提供することができる。これにより、専用の油圧操作棒を準備するための経済的負担や工事現場でのハンドリング労力を低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の遠隔操作油圧工具に係る最良の実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。なお、下記に開示される実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、実施の形態で開示された内容ではなく、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれると解されるべきである。
【0019】
まず、本発明の実施の形態に係る遠隔操作油圧工具の構造について、図1〜図4に基づき説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る遠隔操作油圧工具の概要を説明するための斜視図であり、図2は、本発明の実施の形態に係る遠隔操作油圧工具における油圧ヘッド把持部の概要を説明するための斜視図である。また、図3は、本発明の実施の形態に係る遠隔操作油圧工具における油圧ヘッド把持部の構造を説明するための、(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図であり、図4は、本発明の実施の形態に係る遠隔操作油圧工具における油圧ヘッド部の構造を説明するための側面図である。
【0020】
本発明の遠隔操作油圧工具1は、汎用の遠隔操作棒2の先端に装着される油圧ヘッドアダプター10(油圧ヘッド把持部)と、この油圧ヘッドアダプター10に装着される油圧ヘッド20(油圧ヘッド部)とを備えて構成される。本実施の形態では、スリーブ圧着作業用の油圧ヘッド20を用いる態様について説明するが、この遠隔操作油圧工具1を遠隔操作棒2の先端に取り付けることで、遠隔操作可能な油圧式スリーブ圧着工具が構成されることになる。
【0021】
遠隔操作棒2は、空中に架線された被覆電線等に対するスリーブ圧着作業や切断作業に汎用される周知の遠隔操作棒であり、油圧ヘッド20に接続する油圧ホース3を遠隔操作棒2の外部に沿わせて使用される。遠隔操作棒2の軸心方向の数箇所には、この油圧ホース3の動きを拘束するための不図示の油圧ホース係止部が設けられ、これにより油圧ホース3が揺らいで遠隔操作棒2をふらつかせるのを防止している。なお、油圧ホース係止部は、単に紐を用いて油圧ホース3を縛るような簡単なもので構成されてもよい。
【0022】
油圧ヘッドアダプター10は、平面視略C字状の半円環部12に油圧ヘッド20を着脱可能に装着するアダプター本体部11と、油圧ヘッドアダプター10を遠隔操作棒2の先端に装着可能とする係合部15とアダプター本体部11を傾動可能とする傾動部16とを有するジョイント金具14と、からなる。
【0023】
アダプター本体部11の半円環部12は、半円環部12内に形成された空間に油圧ヘッド20の胴部26(被把持部27)を挟持して支持するためのものであり、油圧ヘッド20を簡単に着脱できるため、適宜、作業内容に対応した油圧ヘッド20に取り替え、装着することができる。アダプター本体部11は、半円環部12の中央部がジョイント金具14の傾動部16に取り付けられて支持されるとともに、この中央部を挟んだ両側に円弧状の把持腕部12aが中心部から約135°の範囲にわたって延出されている。また、半円環部12の内面には上下方向の中央部分に凸状の内面段差部12bを有し、半円環部12の両把持腕部12aのほぼ端部に近い部分にこの内面段差部12bを貫通する雌ネジ穴12cが形成されている。凸状の内面段差部12bは、半円環部12に油圧ヘッド20の胴部が挿入されたときに、その胴部26(被把持部27)に形成された鍔部27aと係合して、油圧ヘッド20を位置決めする役割を果たす。そして、この雌ネジ穴12cには雄ねじを有する固定ネジ13が螺入されており、内面段差部12bによって油圧ヘッド20が位置決めされた状態でこの固定ネジ13を締め付けることによって、固定ネジ13の先端部が半円環部12の内面に突出し、油圧ヘッド20が固定されることになる。
【0024】
ジョイント金具14の係合部15は、有底円筒体を持って構成され、上方位置にある底板部15aの上面に傾動部16が取り付けられ、下方位置にある円筒部15bに略T字状のスリット15cが形成されており、このスリット15cに遠隔操作棒2先端に形成された突状係合片を係合させながら遠隔操作棒2を円筒部15b内に挿入することにより、遠隔操作棒2の先端にジョイント金具14を結合させることができる。さらに具体的には、遠隔操作棒2先端の突状係合片を略T字状のスリット15cの垂直溝15dに沿わせて挿入し、その上端に達した後、水平溝15eに沿わせて回転し(左右いずれでも可)、その左端(右端)に達した後、挿入の力を緩めると、底板部15a下面に設けられた不図示の付勢材によって押し戻され、スリット止端部15fに締着される。これによって、ジョイント金具14は遠隔操作棒2の先端から外れることなく簡単な操作で固定される。なお、ジョイント金具14を遠隔操作棒2の先端から離脱させる場合には、この逆の手順によれば、同じく簡単な操作で離脱させることができる。
【0025】
また、傾動部16は、油圧ヘッド20を遠隔操作棒2の軸心方向に垂直な面に対して傾動させるためのものであり、側面に角度調整部17を有し、この角度調整部17の把持部17aをもってこれを緩めることにより傾動角を調整可能とし、角度調整部17の把持部17aをもってこれを締めることにより設定された傾動角に保持することができる。遠隔操作棒2の軸心方向に垂直な面に対する傾動部16の傾動角は、0〜180°の範囲(図3(b)に示す傾動可能範囲Cを参照)で設定可能であり、油圧ヘッド20を作業対象の被覆電線の態様に応じて最適な姿勢に設定することができる。
【0026】
油圧ヘッド20は、側面視C字状の、一方に開口して被覆電線を収容する空間(電線収容部21a)が形成されたヘッド部21と、このヘッド部21に連設される胴部26とで構成される。
【0027】
ヘッド部21は、電線収容部21aの側方から上方にかけて延出され、固定ダイス24が装着される固定ヘッド部22に、この固定ダイス24の下方で、可動ダイス25が装着される不図示のラム部が組み込まれた基体部23とが一体に形成されたものである。可動ダイス25は基体部23のラム部を昇降させることにより、電線収容部21a側方のヘッド部21に形成された摺動溝に沿って上下動することができるように構成されている。また、固定ダイス24と可動ダイス25には、互いに対向する表面側にそれぞれ凹部24a、25aが設けられ、また、裏面側にそれぞれ固定ヘッド部22と、基体部23側のラム部に穿設された穴に係合する不図示の係合突起が設けられている。これらの係合突起をそれぞれ固定ヘッド部22、ラム部に穿設された穴に嵌挿することによって、固定ダイス24と可動ダイス25は固定ヘッド部22、ラム部に係合される。
【0028】
そして、電線収容部21aに、被覆材が剥ぎ取られ、スリーブBが被せられた被覆電線の芯線部分Aを導入し、固定ダイス24および可動ダイス25の凹部24a、25a間に配して、下述の操作により可動ダイス25を固定ダイス24に向けて上動(進入)させることにより、スリーブBを心線部分Aに圧着することができる。なお、固定ダイス24および可動ダイス25は、係合突起を固定ヘッド部22、ラム部に穿設された穴から引き抜くことにより取り外し可能であり、作業対象となる被覆電線の心線Aの外径やスリーブBの形状、外径等に対応して、適当な形式のものに取り替えることができる。
【0029】
胴部26は、基体部23の下方に取り付けられた筒状体であり、その取付部近傍に鍔部27aを有する被把持部27が形成され、被把持部27が油圧ヘッドアダプター10の把持腕部12aにより把持されることにより、油圧ヘッド20が油圧ヘッドアダプター10に装着され、遠隔操作棒2に支持されることになる。また、胴部26の内部に不図示の油圧シリンダーとこの油圧シリンダーに接続された雌型の高圧カプラとが内蔵され、外部からの力で損傷しないよう保持されている。この高圧カプラには、胴部26筒状体の下方から挿入された油圧ホース3の雄型のカプラが接続され、手元の油圧ポンプから油圧シリンダーに至る湯路が形成されることになる。また、油圧シリンダーから上方に配されたピストンの上端部には、基体部23に組み込まれたラム部が接続されている。
【0030】
そして、油圧ポンプから湯路に油圧を負荷することにより、油圧シリンダーのピストンを伸長させ、それに接続されたラム部およびラム部に装着された可動ダイス25を固定ダイス24側に押し出して、固定ダイス24と可動ダイス25との間に位置する被覆電線の芯線部分Aに被せられたスリーブBを挟持し、さらに、このスリーブBに対して圧縮力を負荷することによりスリーブBを心線部分Aに圧着することができる。
【0031】
上記の実施の形態では、スリーブ圧着作業用の油圧ヘッド20を用いる態様について説明したが、電線切断作業用の油圧ヘッドを用いる場合も、実施の態様としては上記内容と同じである。
【0032】
また、スリーブ圧着作業用の油圧ヘッド20と電線切断作業用の油圧ヘッドとは必ずしも別体である必要はなく、同じ油圧ヘッドに対してダイス部(固定ダイスおよび可動ダイス)だけを交換する(具体的には、圧着作業用のダイス24、25を、それぞれ切刃を有する切断作業用のダイスに交換する)ことにより、スリーブ圧着作業用の油圧ヘッド20を電線切断作業用の油圧ヘッドとして構成してもよい。
【0033】
このように、本発明の遠隔操作油圧工具1によれば、遠隔操作棒の先端に取り付けられた油圧ヘッド把持部10に油圧ヘッド部20が着脱可能に装着され、油圧ヘッド部20に油圧を送給する油圧ホース3が遠隔操作棒2の外部に配して遠隔操作油圧工具を構成することができ、遠隔操作棒2の先端に取り付けられた油圧ヘッド把持部10に、作業内容に対応した油圧ヘッド部20を装着するだけで、各種の架線工事に適した遠隔操作油圧工具1を構成することができる。このように、遠隔操作棒2のほかに、油圧ヘッド把持部10と作業内容に対応した油圧ヘッド部20とを準備するだけでよく、経済的負担や工事現場でのハンドリング労力を低減できる。
【0034】
しかも、油圧ヘッド把持部10に傾動部16が設けられているため、油圧ヘッド把持部10を遠隔操作棒2に対して傾動させることができるので、スリーブ圧着作業用あるいは切断作業用の油圧ヘッド部20を作業対象の被覆電線の態様に応じて最適な姿勢に設定し、被覆電線に対して最適な作業姿勢あるいは角度でアプローチでき、このため、作業を効率的かつ安全に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施の形態に係る遠隔操作油圧工具の概要を説明するための斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る遠隔操作油圧工具における油圧ヘッド把持部の概要を説明するための斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る遠隔操作油圧工具における油圧ヘッド把持部の構造を説明するための、(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る遠隔操作油圧工具における油圧ヘッド部の構造を説明するための側面図である。
【図5】従来の油圧式圧縮工具の構造を説明するための、(a)正面図、(b)側面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 遠隔操作油圧工具
2 遠隔操作棒
3 油圧ホース
10 油圧ヘッドアダプター(油圧ヘッド把持部)
11 アダプター本体部
14 ジョイント金具
15 係合部
16 傾動部
20 油圧ヘッド(油圧ヘッド部)
21 ヘッド部
22 固定ヘッド部
23 基体部
24 固定ダイス
25 可動ダイス
26 胴部
27 被把持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠隔操作棒と、
該遠隔操作棒の先端に取り付けられる油圧ヘッド把持部と、
該油圧ヘッド把持部に着脱可能に装着される油圧ヘッド部と、を有し、
油圧ヘッド部に油圧を送給する油圧ホースが遠隔操作棒の外部に配されていることを特徴とする遠隔操作油圧工具。
【請求項2】
前記油圧ヘッド部が、油圧式スリーブ圧着機用の油圧ヘッド部である請求項1に記載の遠隔操作油圧工具。
【請求項3】
前記油圧ヘッド部が、油圧切断機用の油圧ヘッド部である請求項1に記載の遠隔操作油圧工具。
【請求項4】
前記油圧ヘッド部が、固定ダイスが装着される固定ヘッド部と、可動ダイスが装着される基体部とを備えてなり、前記固定ダイスおよび可動ダイスを取り替えることにより、前記油圧ヘッド部がスリーブ圧着作業用の油圧ヘッド部または切断作業用の油圧ヘッド部として使用されるものである請求項1に記載の遠隔操作油圧工具。
【請求項5】
前記油圧ヘッド把持部が、前記遠隔操作棒の軸心方向に垂直な面に対して傾動可能に取り付けられている請求項1〜4のいずれかに記載の遠隔操作油圧工具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−113513(P2008−113513A)
【公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−295495(P2006−295495)
【出願日】平成18年10月31日(2006.10.31)
【出願人】(591080678)株式会社中電工 (64)
【出願人】(591083772)株式会社永木精機 (65)
【Fターム(参考)】