説明

遠隔起動システム、遠隔起動サーバ及び通信端末

【課題】 プログラム実行ドメインを指定可能とするとともに、指定したプログラム実行ドメインで起動対象プログラムを起動させることを可能とする。
【解決手段】 複数のプログラム実行ドメインを切替え可能な通信端末と、起動対象プログラムの起動をネットワーク経由で通信端末に指示する遠隔起動サーバにおいて、起動対象プログラムを実行する特定のプログラム実行ドメインへの切替えを行う切替えプログラムの起動を通信端末に要求する切替えプログラム起動メッセージを生成する。切替えプログラム起動メッセージは、切替えプログラムIDと、切替えプログラム起動用パラメータと、起動対象プログラム起動用パラメータとを含む。切替えプログラム起動用パラメータは、動対象プログラムIDと、ドメインIDとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のプログラム実行ドメインを切替え可能な通信端末と、起動対象プログラムの起動をネットワーク経由で通信端末に指示する遠隔起動サーバとを備える遠隔起動システム、当該遠隔起動システムに用いられる遠隔起動サーバ及び通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話やPDA等の携帯端末の高性能化、高機能化に伴い、携帯端末上で取り扱うデータ資産の重要性が高まる傾向にある。例えば、携帯端末と連携した業務システムでは、顧客の個人情報等の重要度・機密度の極めて高いデータを携帯端末で取り扱う。一方、携帯端末の紛失・盗難により、携帯端末を不正に入手した第三者へのデータ漏洩のリスクが常に存在する。
【0003】
このような背景から、携帯端末に格納されたデータをリアルタイムに遠隔管理する要求が高まっている。この要求に応えるために、ネットワーク経由で携帯端末を遠隔管理する方法(特許文献1参照)や、SMS(Short Message Service)メッセージを利用して遠隔管理コマンドを送信する方法(特許文献2参照)が提案されている。
【0004】
また、モバイル関連技術の標準化団体であるOMA(Open Mobile Alliance)では、端末管理クライアントンの起動を要求する起動メッセージを携帯端末に通知することで、端末管理サーバと端末管理クライアントとの間で端末管理セッションを確立する方法が提案されている(非特許文献1参照)。
【0005】
具体的には、図1に示すように、端末管理サーバ100は、DM Notificationデータ要素を、WAP(Wireless Application Protocol) Pushメッセージに格納する。SMSサーバ200は、SMSメッセージ内にWAP Pushメッセージを格納し、SMSメッセージを携帯端末100に配信する。
【0006】
上記WAP Pushメッセージのメッセージヘッダには、他のメッセージ(例えば、電子メールや、他のプログラムの起動メッセージ)と区別するために、起動対象のプログラム、すなわち端末管理クライアント401を識別するプログラム識別子が格納される。
【0007】
携帯端末400は、NW300経由でSMSメッセージを受信する。携帯端末400のSMSメッセージ処理部402は、SMSメッセージに格納されているWAP Pushメッセージを抽出する。
【0008】
プログラム起動部403は、WAP Pushメッセージのメッセージヘッダに格納されているプログラム識別子に従い、端末管理クライアント401を起動する。端末管理クライアント401は、通信プロトコル処理部404と連携して、端末管理サーバ100との通信を開始する。
【0009】
一方で、複数のプログラム実行ドメインを切替え可能な端末が知られている。「プログラム実行ドメイン」とは、端末が実行するプログラムの属性(リアルタイム性、信頼度、管理者等)に応じたプログラムの実行環境を意味する。
【0010】
複数のプログラム実行ドメインを使用可能な端末としては、複数のOSを切替えて使用可能な端末(特許文献3参照)や、セキュアステート及び非セキュアステートの2つのシステムステートを切替え可能なCPUを備えた端末(特許文献4参照)がある。
【0011】
複数のプログラム実行ドメインを切替え可能とすることによって、1台の端末を用途に応じて使い分けることができ、1台の端末を複数の端末のように使用することができる。
【0012】
例えば、厳密なリアルタイム制御が必要なプログラムを実行するためのリアルタイムOS(例えばRTOS)と、汎用OS(例えばLinuxやWindows(登録商標))とを同時に実行する用途がある。また、信頼度の異なるプログラムを分離して実行するために、Trusted OSとUntrusted OSとを同時実行することが可能である。
【特許文献1】米国特許第6970917号明細書
【特許文献2】国際公開第03/055248号パンフレット
【非特許文献1】OMA Device Management Notification Initiated Session OMA - TS - DM - Notification V1_2-20050607-C、[online]、インターネット<URL:http://www.openmobilealliance.org/release_program/docs/DM/V1_2-20050607-C/OMA-TS-DM-Notification-V1_2-20050607-C.pdf>
【特許文献3】米国特許出願公開第2004/0205755号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2004/0153672号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、OMAで提案されているような遠隔起動システムにおいて、複数のプログラム実行ドメインを切替え可能な端末を使用する場合、端末管理サーバからの遠隔起動要求時点で端末において動作中のプログラム実行ドメインが、遠隔起動要求対象のプログラムが属する実行ドメインとは異なる場合がある。この場合、端末管理サーバは、端末管理クライアントを起動することができず、携帯端末をリアルタイムに遠隔管理することができないという問題がある。
【0014】
上記問題点に鑑み、本発明は、複数のプログラム実行ドメインを切替え可能な通信端末を用いる遠隔起動システムにおいて、プログラム実行ドメインを指定可能とするとともに、指定したプログラム実行ドメインで起動対象プログラムを起動させることが可能な遠隔起動システム、遠隔起動サーバ及び通信端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために、本発明の第1の特徴は、複数のプログラム実行ドメイン(プログラム実行ドメイン51,52)を切替え可能な通信端末(携帯端末5)と、起動対象プログラムの起動をネットワーク(NW4)経由で前記通信端末に指示する遠隔起動サーバ(遠隔起動サーバ1)とを備える遠隔起動システムであって、前記遠隔起動サーバは、前記起動対象プログラムを実行する特定のプログラム実行ドメインへの切替えを行う切替えプログラムの起動を前記通信端末に要求する第1起動メッセージ(切替えプログラム起動メッセージ)を生成する生成部(メッセージ生成部12)を備え、前記第1起動メッセージは、前記切替えプログラムを識別する第1プログラム識別子(切替えプログラムID)と、前記切替えプログラムによって使用される第1起動用パラメータ(切替えプログラム起動用パラメータ)と、前記起動対象プログラムによって使用される第2起動用パラメータ(起動対象プログラム起動用パラメータ)とを含み、前記第1起動用パラメータは、前記起動対象プログラムを識別する第2プログラム識別子(起動対象プログラムID)と、前記特定のプログラム実行ドメインを識別するドメイン識別子(ドメインID)とを含み、前記通信端末の各プログラム実行ドメインは、前記第1起動メッセージを受信した場合、前記第1起動メッセージに基づいて、前記切替えプログラムを実行し、前記起動対象プログラムの起動を前記特定のプログラム実行ドメインに要求する第2起動メッセージを再構築する再構築部(切替えプログラム516,526)と、前記第2起動メッセージを受信した場合、前記第2起動メッセージに基づいて、前記実行対象プログラムを起動する起動部(プログラム起動部513,523)とを備え、前記第2起動メッセージは、前記第2プログラム識別子と、前記第2起動用パラメータとを含む遠隔起動システムであることを要旨とする。ここで、「プログラム実行ドメイン」とはプログラムの実行環境を意味する。
【0016】
このような特徴によれば、遠隔起動サーバは、起動対象プログラムを実行する特定のプログラム実行ドメインへの切替えを行う切替えプログラムの起動を前記通信端末に要求する第1起動メッセージを生成する。通信端末は、第1起動メッセージを受信した場合、第1起動メッセージに基づいて、切替えプログラムを実行し、起動対象プログラムの起動を特定のプログラム実行ドメインに要求する第2起動メッセージを再構築する。
【0017】
したがって、通信端末内で、プログラム実行ドメインを切替えて、起動対象プログラムを起動することが可能となる。この結果、複数のプログラム実行ドメインを切替え可能な通信端末を用いる遠隔起動システムにおいて、プログラム実行ドメインを指定可能とするとともに、指定したプログラム実行ドメインで起動対象プログラムを起動させることが可能な遠隔起動システムを提供できる。
【0018】
本発明の第2の特徴は、複数のプログラム実行ドメインを切替え可能な通信端末に対して、起動対象プログラムの起動をネットワーク経由で指示する遠隔起動サーバであって、前記起動対象プログラムを実行する特定のプログラム実行ドメインへの切替えを行う切替えプログラムの起動を前記通信端末に要求する第1起動メッセージを生成する生成部を備え、前記第1起動メッセージは、前記切替えプログラムを識別する第1プログラム識別子と、前記切替えプログラムによって使用される第1起動用パラメータと、前記起動対象プログラムによって使用される第2起動用パラメータとを含み、前記第1起動用パラメータは、前記起動対象プログラムを識別する第2プログラム識別子と、前記特定のプログラム実行ドメインを識別するドメイン識別子とを含む遠隔起動サーバであることを要旨とする。
【0019】
このような特徴によれば、プログラム実行ドメインを指定可能とするとともに、指定したプログラム実行ドメインで起動対象プログラムを起動させることが可能な遠隔起動サーバを提供できる。
【0020】
本発明の第3の特徴は、本発明の第2の特徴に係り、前記第1起動用パラメータは、前記第2起動用パラメータが圧縮処理されているか否かを示す圧縮フラグを含み、前記生成部は、前記第2起動用パラメータのデータ長が規定値よりも大きい場合、前記第2起動用パラメータを圧縮処理するとともに、前記圧縮フラグを圧縮処理有に設定することを要旨とする。
【0021】
このような特徴によれば、第2起動用パラメータのデータ長が規定値よりも大きい場合、第2起動用パラメータを圧縮処理することによって、既存の第1起動メッセージのフォーマットを変更することなく、切替えプログラムによって使用される第1起動用パラメータを第1起動メッセージに格納することが可能となる。すなわち、第1起動メッセージのデータ長が増加して通信トラフィックが増加することを回避できる。
【0022】
本発明の第4の特徴は、本発明の第3の特徴に係り、前記生成部は、前記第2プログラム識別子に応じて、前記圧縮処理を制御することを要旨とする。
【0023】
このような特徴によれば、生成部が、起動対象プログラムを識別する第2プログラム識別子に応じた圧縮処理を行うことによって、起動対象プログラム毎に圧縮方法を変更可能となり、起動対象プログラムに適した圧縮処理を行うことができるので、第2起動用パラメータの圧縮効率を向上させることができる。
【0024】
本発明の第5の特徴は、本発明の第2の特徴に係り、前記生成部は、前記第2起動用パラメータの前記ネットワーク上の所在地を示す所在地情報(URI情報)を前記第2起動用パラメータとして前記第1起動メッセージに格納するとともに、前記第2起動用パラメータが前記所在地情報であることを示す情報を前記第1起動用パラメータに格納することを要旨とする。
【0025】
このような特徴によれば、第2起動用パラメータとして所在地情報を格納するとともに、第2起動用パラメータの実パラメータはネットワーク上に配置することによって、既存の第1起動メッセージのフォーマットを変更することなく、切替えプログラムによって使用される第1起動用パラメータを第1起動メッセージに格納することが可能となる。すなわち、第1起動メッセージのデータ長が増加して通信トラフィックが増加することを回避できる。
【0026】
本発明の第6の特徴は、本発明の第2〜5のいずれかの特徴に係り、前記第1起動メッセージは、WAP Pushメッセージを送信するメッセージ送信サーバ(WAP Push GW2)を介して前記通信端末に送信され、前記生成部は、前記通信端末を識別する端末識別子(端末ID)と、前記第1プログラム識別子と、前記第1及び第2起動用パラメータとを前記メッセージ送信サーバに通知することを要旨とする。
【0027】
このような特徴によれば、既存のWAP Pushメッセージを利用して、第1起動メッセージを通信端末に送信できるので、システム構築に要するコストを削減可能となる。
【0028】
本発明の第7の特徴は、複数のプログラム実行ドメインを備え、遠隔制御サーバからネットワーク経由で起動対象プログラムの起動を指示される通信端末であって、前記起動対象プログラムを実行する特定のプログラム実行ドメインへの切替えを行う切替えプログラムの起動を前記通信端末に要求する第1起動メッセージを受信する受信部(SMSメッセージ処理部511,521、WAPメッセージ処理部512,522)を備え、前記第1起動メッセージは、前記切替えプログラムを識別する第1プログラム識別子と、前記切替えプログラムによって使用される第1起動用パラメータと、前記起動対象プログラムによって使用される第2起動用パラメータとを含み、前記第1起動用パラメータは、前記起動対象プログラムを識別する第2プログラム識別子と、前記特定のプログラム実行ドメインを識別するドメイン識別子とを含み、各プログラム実行ドメインは、前記第1起動メッセージを受信した場合、前記第1起動メッセージに基づいて、前記切替えプログラムを実行し、前記起動対象プログラムの起動を前記特定のプログラム実行ドメインに要求する第2起動メッセージを再構築する再構築部と、前記第2起動メッセージを受信した場合、前記第2起動メッセージに基づいて、前記実行対象プログラムを起動する起動部とを備え、前記第2起動メッセージは、前記第2プログラム識別子と、前記第2起動用パラメータとを含む通信端末であることを要旨とする。
【0029】
このような特徴によれば、遠隔起動サーバからプログラム実行ドメインを指定可能とするとともに、指定されたプログラム実行ドメインで起動対象プログラムを起動させることが可能な通信端末を提供できる。
【0030】
本発明の第8の特徴は、本発明の第7の特徴に係り、前記第1起動用パラメータは、前記第2起動用パラメータが圧縮処理されているか否かを示す圧縮フラグを含み、前記再構築部は、前記圧縮フラグが圧縮処理有を示す場合、前記第2起動用パラメータを復号処理した後、前記第2起動メッセージを再構築することを要旨とする。
【0031】
このような特徴によれば、第2起動用パラメータのデータ長を削減するための圧縮処理が行われている場合に、第2起動用パラメータを復号処理することによって、既存の第1起動メッセージのフォーマットを変更することなく、切替えプログラムによって使用される第1起動用パラメータを第1起動メッセージに格納することが可能となる。すなわち、第1起動メッセージのデータ長が増加して通信トラフィックが増加することを回避できる。
【0032】
本発明の第9の特徴は、本発明の第8の特徴に係り、前記再構築部は、前記第2プログラム識別子に応じて、前記復号処理を制御することを要旨とする。
【0033】
このような特徴によれば、起動対象プログラムを識別する第2プログラム識別子に応じた復号処理を行うことによって、起動対象プログラム毎に復号方法を変更可能となり、起動対象プログラムに適した復号処理を行うことができるので、第2起動用パラメータの圧縮効率を向上させることができる。
【0034】
本発明の第10の特徴は、本発明の第7の特徴に係り、前記第1起動メッセージは、前記第2起動用パラメータの前記ネットワーク上の所在地を示す所在地情報を前記第2起動用パラメータとして格納するとともに、前記第2起動用パラメータが前記所在地情報であることを示す情報を前記第1起動用パラメータに格納しており、前記再構築部は、前記第2起動用パラメータが前記所在地情報であることを示す情報が前記第1起動メッセージに含まれている場合、前記所在地情報に基づいて前記実パラメータを取得するとともに、取得した実パラメータと前記第2プログラム識別子から前記第2起動メッセージを再構築することを要旨とする。
【0035】
このような特徴によれば、第2起動用パラメータとして所在地情報が格納されている場合に、第2起動用パラメータの実パラメータを取得することによって、既存の第1起動メッセージのフォーマットを変更することなく、切替えプログラムによって使用される第1起動用パラメータを第1起動メッセージに格納することが可能となる。
【0036】
本発明の第11の特徴は、本発明の第7〜10のいずれかの特徴に係り、前記各プログラム実行ドメインは、WAP(Wireless Application Protocol) Pushメッセージによって前記第1起動メッセージを受信する受信部(WAPメッセージ処理部512,522)をさらに備え、前記第1プログラム識別子は、前記WAP Pushメッセージのメッセージヘッダ(WSPヘッダ)に格納され、前記第1及び第2起動用パラメータは、前記WAP Pushメッセージのメッセージ本文に格納されていることを要旨とする。
【0037】
このような特徴によれば、既存のWAP Pushメッセージを利用して、第1起動メッセージを通信端末に送信できるので、システム構築に要するコストを削減可能となる。
【発明の効果】
【0038】
本発明によれば、複数のプログラム実行ドメインを切替え可能な通信端末を用いる遠隔起動システムにおいて、プログラム実行ドメインを指定可能とするとともに、指定したプログラム実行ドメインで起動対象プログラムを起動させることが可能な遠隔起動システム、遠隔起動サーバ及び通信端末を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
【0040】
[第1実施形態]
先ず、図2〜図10を参照して、本実施形態に係る遠隔起動システムの構成について説明する。
【0041】
(遠隔起動システムの全体概略構成)
図2は、本実施形態に係る遠隔起動システムの全体概略構成を示す図である。本実施形態に係る遠隔起動システムは、遠隔起動サーバ1と、WAP Push GW(gateway)2と、SMSサーバ3と、NW4と、携帯端末5とを備える。
【0042】
遠隔起動サーバ1、WAP Push GW2、SMSサーバ3及び携帯端末5は、CPU、記憶装置、及び入出力装置等のハードウェア資源と、記憶装置に記憶されたソフトウェア資源を備えている。
【0043】
携帯端末5は、例えば、携帯電話端末、又は無線通信機能を有するノートPC等であり、上述したプログラム実行ドメインを複数備えている。
【0044】
遠隔起動サーバ1は、起動対象プログラムを指定して起動メッセージを生成することで、携帯端末1を遠隔起動する。
【0045】
ここで、遠隔起動サーバ1は、起動対象プログラムを実行可能な特定のプログラム実行ドメインへ携帯端末5を切替えるため、携帯端末5に予め用意されている切替えプログラムを指定して起動メッセージを生成する。
【0046】
起動メッセージには、切替えプログラムを識別する切替えプログラムIDや、起動対象プログラムを識別する起動対象プログラムID、起動対象プログラムを実行可能な特定のプログラム実行ドメインを識別するドメインIDが格納される。
【0047】
また、遠隔起動サーバ1は、携帯端末5に対してWAP Pushメッセージを送信するようWAP Push GW2に要求する。
【0048】
WAP Push GW2は、遠隔起動サーバ1からの要求に応じて、WAP Pushメッセージを生成し、生成したWAP Pushメッセージを携帯端末5に送信するようSMSサーバ200に要求する。
【0049】
SMSサーバ3は、WAP Push GW2からの要求に応じて、WAP Pushメッセージを格納したSMSメッセージを、NW4を介して携帯端末5に送信する。なお、NW4は、例えば、インターネットや移動体通信網によって構成されている。
【0050】
携帯端末5は、NW4を介してSMSメッセージを受信し、SMSメッセージに格納されているWAP Pushメッセージに従って、遠隔起動サーバ1によって指定されたプログラム、すなわち切替えプログラムを起動する。
【0051】
そして、携帯端末5は、WAP Pushメッセージに格納されている起動対象プログラムIDやドメインIDを用いて、プログラム実行ドメインを切替えた後、起動対象プログラムを起動する。
【0052】
(遠隔起動サーバの構成)
図3は、遠隔起動サーバ1の構成を示す機能ブロック図である。遠隔起動サーバ1は、起動要求受付け部11と、メッセージ生成部12と、ドメイン情報記憶部13と、メッセージ送信要求部14とを備える。
【0053】
起動要求受付け部11は、利用者端末(不図示)からの起動要求を受付ける。この起動要求は、携帯端末5に対して起動対象プログラムの起動を要求するものであり、対象プログラムIDや利用者ID等が格納されている。
【0054】
ドメイン情報記憶部13は、起動要求に格納されている利用者IDと、当該利用者が遠隔起動可能なプログラム実行ドメインのドメインIDとを対応付けて記憶している。
【0055】
メッセージ生成部12は、起動要求受付け部11が受付けた起動要求に応じて、携帯端末5の切替えプログラムを起動する切替えプログラム起動メッセージを生成する。具体的には、メッセージ生成部12は、起動要求に含まれる利用者IDに対応するドメインIDをドメイン情報記憶部13から取得し、取得したドメインIDに基づいて切替えプログラム起動メッセージを生成する。
【0056】
メッセージ送信要求部14は、切替えプログラム起動メッセージの送信をWAP Push GW2に要求する。
【0057】
(携帯端末の構成)
図4は、携帯端末5の構成を示す機能ブロック図である。携帯端末5は、プログラム実行ドメイン51,52と、ドメイン切替え部53とを備える。
【0058】
プログラム実行ドメイン51,52は、互いに属性(リアルタイム性、信頼度、又は管理者等)の異なるプログラムを実行するプログラム実行ドメインである。本実施形態では、プログラム実行ドメイン51とプログラム実行ドメイン52の管理者が異なっているものとする。
【0059】
プログラム実行ドメイン51は、SMSメッセージ処理部511と、WAPメッセージ処理部512と、プログラム起動部513と、通信プロトコル処理部514と、起動対象プログラム群515とを備える。プログラム実行ドメイン52については、プログラム実行ドメイン51と同様の構成を有するため、プログラム実行ドメイン52の各機能ブロックについての説明は省略する。
【0060】
SMSメッセージ処理部511は、NW4から受信したSMSメッセージを処理し、WAP Pushメッセージを抽出する。抽出されたWAP Pushメッセージは、WAPメッセージ処理部512に入力される。
【0061】
通信プロトコル処理部514は、HTTP/TCP/IP等の各種の通信プロトコルを処理する。
【0062】
WAPメッセージ処理部512は、WAP Pushメッセージを処理し、WAP Pushメッセージヘッダに格納されているプログラムID(切替えプログラムID又は起動対象プログラムID)を抽出する。
【0063】
プログラム起動部513は、WAPメッセージ処理部512によって抽出されたプログラムIDの示すプログラムを起動する。なお、WAP Pushメッセージ本文(起動用パラメータ)は、プログラム起動部513によって起動されたプログラムに入力される。
【0064】
起動対象プログラム群515は、切替えプログラム516と、プログラム517,・・・とを備える。プログラム517,・・・は、例えば端末管理クライアントプログラムやEメールクライアントプログラム等である。
【0065】
切替えプログラム516は、起動対象プログラムを起動する起動対象プログラム起動メッセージを再構築する。また、切替えプログラム516は、ドメイン切替え部53にドメイン切替えを要求する。
【0066】
ドメイン切替え部53は、プログラム実行ドメイン51からのドメイン切替え要求に応じて、プログラム実行ドメイン51からプログラム実行ドメイン52への切替えを行う。また、ドメイン切替え部53は、プログラム実行ドメイン52からのドメイン切替え要求に応じて、プログラム実行ドメイン52からプログラム実行ドメイン51への切替えを行う。
【0067】
(プログラム実行ドメインの構成例)
次に、複数のプログラム実行ドメインの構成例について説明する。プログラム実行ドメインは、単一の携帯端末5上で動作する仮想的なプログラム実行装置(プログラム実行環境)である。
【0068】
図5は、複数のプログラム実行ドメインの構成例1を示す機能ブロック図である。図5に示す携帯端末5Aは、単一のOS53Aを備え、OS53A上でドメイン切替えプログラム54を実行することで複数のプログラム実行ドメイン51A,52Aを構成している。構成例1では、ドメイン切替えが発生しない限り、プログラム実行ドメイン51A,52Aのいずれか一方のみが動作し、他方は停止状態となっている。
【0069】
図6は、複数のプログラム実行ドメインの構成例2を示す機能ブロック図である。図6に示す携帯端末5Bは、複数のOS518,528を備え、OS518又はOS528上でOS切替えプログラム53Bを実行することで複数のプログラム実行ドメイン51B,52Bを構成している。構成例2においても、ドメイン切替えが発生しない限り、プログラム実行ドメイン51B,52Bのいずれか一方のみが動作し、他方は停止状態となっている。
【0070】
図7は、複数のプログラム実行ドメインの構成例3を示す機能ブロック図である。図7に示す携帯端末5Cは、複数のOS518,528を備え、複数のOS518,528を管理する仮想マシンモニタ53Cによって複数のプログラム実行ドメイン51C,52Cを構成している。構成例3では、プログラム実行ドメイン51C,52Cの両方が同時に動作する。
【0071】
(メッセージ送信要求の一例)
図8は、遠隔起動サーバ1がWAP Push GW2に通知するメッセージ送信要求の一例を示す図である。図8に示すように、遠隔起動サーバ1は、メッセージ送信要求をHTTP Postメッセージとして生成する。
【0072】
図8において、<msn>と</msn>との間には、携帯端末5の端末ID(例えば電話番号)が記述されている。<programid>と</programid>との間には、切替えプログラムIDが記述されている。<programparam>と</programparam>との間には、起動用パラメータ(切替えプログラム起動用パラメータ及び起動対象プログラム起動用パラメータ)が記述されている。
【0073】
(切替えプログラム起動メッセージの一例)
図9は、SMSサーバ3が携帯端末5へ送信するSMSメッセージの構成例を示す図である。図9に示すように、SMSメッセージは、SMSヘッダと、WDP(Wiress Datagram Protocol)ヘッダと、WSP(Wireless Session Protocol)ヘッダと、WAPメッセージ本文(プログラム起動用パラメータ)とから構成される。
【0074】
WSP(Wireless Session Protocol)ヘッダには、切替えプログラムIDが格納されている。
【0075】
メッセージ本文には、切替えプログラム起動用パラメータと、起動対象プログラム起動用パラメータとが格納されている。
【0076】
さらに、切替えプログラム起動用パラメータは、起動対象プログラムIDと、ドメインIDと、後述する各種のフラグとを含む。
【0077】
このように、切替えプログラム起動メッセージ内に、起動対象プログラム起動メッセージをカプセル化した構成としている。
【0078】
(起動対象プログラム起動メッセージの一例)
図10は、上述した切替えプログラムが再構築するSMSメッセージの構成例を示す図である。起動対象プログラム起動メッセージは、図9と同様に、SMSヘッダと、WDPヘッダと、WSPヘッダと、メッセージ本文とから構成される。
【0079】
WSPヘッダには、起動対象プログラムIDが格納されている。メッセージ本文には、起動対象プログラム起動用パラメータが格納されている。
【0080】
図9及び図10に示すように、切替えプログラム起動メッセージと起動対象プログラム起動メッセージとを同一のフォーマットで構成しているので、各プログラム実行ドメイン51,52では、既存のプログラム起動メッセージ処理を利用することができる。
【0081】
(遠隔起動システムの動作)
次に、図11〜図13を参照して、上述した遠隔起動システムの動作について説明する。
【0082】
図11は、遠隔起動システムの全体概略動作を示すシーケンス図である。ここでは、携帯端末5がプログラム実行ドメイン51でプログラム実行中に、プログラム実行ドメイン52のプログラム527を起動する場合について説明する。つまり、プログラム527が起動対象プログラムとなる。
【0083】
ステップS101において、遠隔起動サーバ1は、切替えプログラム起動メッセージを生成する。切替えプログラム起動メッセージには、携帯端末5の端末IDと、切替えプログラムIDと、切替えプログラム起動用パラメータとが格納されている。さらに、切替えプログラム起動用パラメータには、プログラム527のプログラムIDと、プログラム実行ドメイン52のドメインIDと、プログラム527の起動用パラメータとが格納されている。なお、ステップS101の詳細については後述する。
【0084】
ステップS102において、遠隔起動サーバ1は、ステップS101で生成された切替えプログラム起動メッセージの送信要求をWAP Push GW2に通知する。
【0085】
ステップS103において、WAP Push GW2は、ステップS102で通知されたメッセージ送信要求に応じて、WAP PushメッセージをSMSサーバ200に送信する。
【0086】
ステップS104において、SMSサーバ3は、図9のフォーマットに従い、ステップS103で受信したWAP Pushメッセージを格納したSMSメッセージを携帯端末5に送信する。SMSメッセージは、プログラム実行ドメイン51のSMSメッセージ処理部511によって受信される。
【0087】
ステップS105において、SMSメッセージ処理部511は、ステップS104で受信したSMSメッセージからWAP Pushメッセージを抽出し、抽出したWAP PushメッセージをWAPメッセージ処理部512に送信する。
【0088】
ステップS106において、WAPメッセージ処理部512は、ステップS105で抽出されたWAP Pushメッセージのメッセージヘッダに格納されている切替えプログラムIDに基づき、WAP Pushメッセージのメッセージ本文(プログラム起動用パラメータ)を切替えプログラム516に送信する。また、プログラム起動部513(図11で不図示、図4参照)は、切替えプログラム516を起動する。
【0089】
ステップS107において、切替えプログラム516が起動する。
【0090】
ステップS108において、切替えプログラム516は、ステップS106で受信した切替えプログラム起動用パラメータに基づき、プログラム実行ドメイン52への切替え処理を実行する。切替えプログラム516は、図10のフォーマットに従い、SMSメッセージを再構成する。ステップS108の詳細については後述する。
【0091】
ステップS109において、切替えプログラム516は、ステップS108で再構成したSMSメッセージをプログラム実行ドメイン52に送信する。SMSメッセージは、プログラム実行ドメイン52のSMSメッセージ処理部521によって受信される。
【0092】
ステップS110において、切替えプログラム516は、プログラム実行ドメイン52への切替えをドメイン切替え部53に要求する。
【0093】
ステップS111において、ドメイン切替え部53は、プログラム実行ドメイン51からプログラム実行ドメイン52への切替えを実行する。
【0094】
ステップS112において、SMSメッセージ処理部521は、ステップS109で受信したSMSメッセージからWAP Pushメッセージを抽出し、抽出したWAP PushメッセージをWAPメッセージ処理部522に送信する。
【0095】
ステップS113において、WAPメッセージ処理部522は、ステップS112で抽出されたWAP Pushメッセージのメッセージヘッダに格納されている実行対象プログラムIDに基づき、WAP Pushメッセージのメッセージ本文(プログラム起動用パラメータ)を起動対象プログラム527に送信する。また、プログラム起動部523(図11で不図示、図4参照)は、起動対象プログラム527を起動する。
【0096】
ステップS114において、起動対象プログラム527が起動する。具体的には、起動対象プログラム527は、ステップS113で受信した起動対象プログラム起動用パラメータを用いて起動処理を行う。
【0097】
(遠隔起動サーバの動作)
図12は、遠隔起動サーバ1のメッセージ生成部12の詳細動作を示すフローチャートである。
【0098】
ステップS201において、遠隔起動サーバ1のメッセージ生成部12は、起動要求に含まれる利用者IDに対応するドメインIDをドメイン情報記憶部13から取得する。
【0099】
ステップS202において、メッセージ生成部12は、ステップS201で取得したドメインIDに基づいて切替えプログラム起動メッセージを生成する。
【0100】
(携帯端末の動作)
図13は、携帯端末5の切替えプログラム516の詳細動作を示すフローチャートである。
【0101】
ステップS301において、携帯端末5の切替えプログラム516は、切替えプログラム起動用パラメータに格納されているドメインIDを抽出する。
【0102】
ステップS302において、切替えプログラム516は、切替えプログラム起動用パラメータに格納されている起動対象プログラムIDを抽出する。
【0103】
ステップS303において、切替えプログラム516は、プログラム起動用パラメータから起動対象プログラム起動用パラメータを抽出する。
【0104】
ステップS304において、切替えプログラム516は、ステップS301〜S303で抽出したドメインID、起動対象プログラムID、起動対象プログラム起動用パラメータから、起動対象プログラム起動メッセージを再構築する。
【0105】
ステップS305において、切替えプログラム516は、ステップS304で再構築した起動対象プログラム起動メッセージをプログラム実行ドメイン52に送信する。
【0106】
ステップS306において、切替えプログラム516は、プログラム実行ドメイン52への切替えをドメイン切替え部53に要求する。
【0107】
(作用・効果)
以上詳細に説明したように、本実施形態によれば、遠隔起動サーバ1は、起動対象プログラム527を実行するプログラム実行ドメイン52への切替えを行う切替えプログラム516の起動を要求する切替えプログラム起動メッセージを生成する。携帯端末5は、切替えプログラム起動メッセージを受信した場合、切替えプログラム起動メッセージに基づいて、切替えプログラム516を実行し、起動対象プログラム527の起動をプログラム実行ドメイン52に要求する起動対象プログラム起動メッセージを再構築する。
【0108】
したがって、携帯端末5内で、プログラム実行ドメイン51からプログラム実行ドメイン52へ切替えて、起動対象プログラム527を起動することが可能となる。また、遠隔起動を要求した管理者に対応したプログラム実行ドメイン52で、起動対象プログラム527を起動させることができる。
【0109】
[第2実施形態]
本実施形態では、起動対象プログラム起動用パラメータを圧縮処理する構成について説明する。
【0110】
起動対象プログラム起動用パラメータの中で、値がほぼ固定値であるとみなせるフィールド、例えばバージョン情報や予約フィールドを、切替えプログラム起動メッセージから削除することで、データ量を削減する。
【0111】
このような圧縮処理を起動対象プログラム毎に規定し、遠隔起動サーバ1と携帯端末5とで共有することによって、携帯端末5では、圧縮処理に対応した復号処理を実行可能となる。
【0112】
また、本実施形態では、起動対象プログラム起動用パラメータが圧縮処理されているか否かを示す圧縮フラグを、図9に示したフラグ領域に格納する。
【0113】
なお、本実施形態では、上述した第1実施形態と異なる点について主に説明し、重複する説明を省略する。
【0114】
(遠隔起動サーバの構成)
図14は、本実施形態に係る遠隔起動サーバ1Dの構成を示す機能ブロック図である。
【0115】
本実施形態に係る遠隔起動サーバ1Dは、圧縮ポリシー記憶部15を備える点で、上述した第1実施形態とは異なっている。圧縮ポリシー記憶部15は、起動対象プログラムのプログラムIDと、圧縮処理の内用を示す圧縮ポリシーとを対応付けて記憶している。
【0116】
メッセージ生成部12は、起動対象プログラム起動用パラメータのデータ長が規定値よりも大きい場合、起動対象プログラム起動用パラメータを圧縮処理するとともに、圧縮フラグを圧縮処理有に設定する。
【0117】
具体的には、メッセージ生成部12は、起動対象プログラムIDに対応する圧縮ポリシーを圧縮ポリシー記憶部15から取得し、取得した圧縮ポリシーに従った圧縮処理を実行する。
【0118】
(携帯端末の構成)
図15は、本実施形態に係る携帯端末5Dの構成を示す機能ブロック図である。
【0119】
本実施形態に係る携帯端末5Dは、圧縮ポリシー記憶部55を備える点で、上述した第1実施形態とは異なっている。圧縮ポリシー記憶部55は、起動対象プログラムのプログラムIDと、復号処理の内用を示す圧縮ポリシーとを対応付けて記憶している。
【0120】
切替えプログラム516,526は、圧縮フラグが圧縮処理有を示す場合、起動対象プログラム起動用パラメータを復号処理した後、起動対象プログラム起動メッセージを再構築する。
【0121】
具体的には、切替えプログラム516,526は、起動対象プログラムIDに対応する圧縮ポリシーを圧縮ポリシー記憶部55から取得し、取得した圧縮ポリシーに従った復号処理を実行する。
【0122】
(圧縮処理例1)
圧縮処理例1として、起動対象プログラムが端末管理クライアントプログラムである場合に、端末管理クライアントプログラムの起動用パラメータを圧縮処理する場合について説明する。
【0123】
図16は、OMA DM Notificationで規定されている端末管理クライアントプログラムの起動用パラメータ(DM Notificationメッセージ)のフォーマットを示す図である。図16に示すパラメータにおいて、10ビットの“version”フィールドと、27ビットの“future−use”フィールドは、端末管理クライアントの実装毎に固定値とみなすことが可能であるために、削除可能である。これにより、37ビットのデータ量を削減できる。
【0124】
(圧縮処理例2)
圧縮処理例2として、起動対象プログラムがEメールクライアントプログラムである場合に、Eメールクライアントプログラムの起動用パラメータを圧縮処理する場合について説明する。
【0125】
図17は、OMA DM Notificationで規定されているEメールクライアントプログラムの起動用パラメータ(DM Notificationメッセージ)のフォーマットを示す図である。図17に示すパラメータにおいて、最初の3つのフィールドは、端末管理クライアントの実装毎に固定値とみなすことが可能であるために、削除可能である。これにより、24ビットのデータ量を削減できる。
【0126】
(遠隔起動サーバの動作)
図18は、本実施形態に係る遠隔起動サーバ1の動作を示すフローチャートである。
【0127】
ステップS401において、メッセージ生成部12は、起動要求に含まれる利用者IDに対応するドメインIDをドメイン情報記憶部13から取得する。また、メッセージ生成部12は、起動対象プログラムIDを取得する。
【0128】
ステップS402において、メッセージ生成部12は、起動対象プログラム起動用パラメータを取得する。
【0129】
ステップS403において、メッセージ生成部12は、ステップS402で取得した起動対象プログラム起動用パラメータのデータ長が、最大長を超えるか否かを判定する。起動対象プログラム起動用パラメータのデータ長が最大長以下であると判定された場合、ステップS404の処理に進む。一方、起動対象プログラム起動用パラメータのデータ長が最大長を超えると判定された場合、ステップS405の処理に進む。
【0130】
ステップS404において、メッセージ生成部12は、圧縮フラグをオフに設定する。
【0131】
ステップS405において、メッセージ生成部12は、ステップS402で取得した起動対象プログラム起動用パラメータに対する圧縮処理を実行する。
【0132】
ステップS406において、メッセージ生成部12は、ステップS405で圧縮処理された起動対象プログラム起動用パラメータのデータ長が、最大長を超えるか否かを判定する。起動対象プログラム起動用パラメータのデータ長が最大長以下であると判定された場合、ステップS407の処理に進む。一方、起動対象プログラム起動用パラメータのデータ長が最大長を超えると判定された場合、ステップS408の処理に進み、エラー出力が行われる。
【0133】
ステップS407において、メッセージ生成部12は、圧縮フラグをオンに設定する。
【0134】
ステップS409において、メッセージ生成部12は、切替えプログラム起動メッセージを生成する。
【0135】
(携帯端末の動作)
図19は、本実施形態に係る携帯端末5Dの動作を示すフローチャートである。ここでは、携帯端末5Dの切替えプログラム516を例に説明する。
【0136】
ステップS501において、携帯端末5Dの切替えプログラム516は、切替えプログラム起動用パラメータに格納されているドメインIDを抽出する。
【0137】
ステップS502において、切替えプログラム516は、切替えプログラム起動用パラメータに格納されている起動対象プログラムIDを抽出する。
【0138】
ステップS503において、切替えプログラム516は、切替えプログラム起動用パラメータに格納されている圧縮フラグを抽出する。
【0139】
ステップS504において、切替えプログラム516は、ステップS503で抽出した圧縮フラグがオンとなっているか否かを判定する。圧縮フラグがオンとなっていると判定された場合には、ステップS505の処理に進む。一方、圧縮フラグがオフとなっていると判定された場合には、ステップS506の処理に進む。
【0140】
ステップS505において、切替えプログラム516は、起動対象プログラム起動用パラメータの復号処理を実行する。
【0141】
ステップS506〜ステップS509の各処理は、図13のステップS303〜ステップS306の各処理と同様であるため、重複する説明を省略する。
【0142】
(作用・効果)
本実施形態によれば、起動対象プログラム起動用パラメータのデータ長が規定値よりも大きい場合、起動対象プログラム起動用パラメータを圧縮処理する。したがって、切替えプログラム起動メッセージのデータ長が増加して通信トラフィック及び通信コスト(SMSによる配送コスト)が増加することを回避できる。
【0143】
また、起動対象プログラム毎に圧縮方法を変更することで、第2起動用パラメータを効率的に圧縮することができる。
【0144】
[第3実施形態]
本実施形態では、上述した第1実施形態と異なる点について主に説明し、重複する説明を省略する。
【0145】
(遠隔起動システムの全体概略構成)
図20は、本実施形態に係る遠隔起動システムの全体概略構成を示す図である。本実施形態に係る遠隔起動システムは、パラメータ送信サーバ6を備えている点で、上述した第1実施形態とは異なっている。
【0146】
パラメータ送信サーバ6は、起動対象プログラム起動用パラメータの実パラメータを保持し、携帯端末5からの送信要求に応じて、起動対象プログラム起動用パラメータの実パラメータを携帯端末5に送信する。
【0147】
また、遠隔起動サーバ1は、起動対象プログラム起動用パラメータのNW4上の所在地を示すURI情報(所在地情報)を起動対象プログラム起動用パラメータとして切替えプログラム起動メッセージに格納するとともに、起動対象プログラム起動用パラメータがURI情報であることを示す情報を切替えプログラム起動用パラメータに格納する。
【0148】
具体的には、遠隔起動サーバ1は、起動対象プログラム起動用パラメータがURI情報であることを示すURIフラグを、図9に示したフラグ領域に格納する。
【0149】
携帯端末5は、URI情報が切替えプログラム起動メッセージに含まれている場合、URI情報に基づいて実パラメータをパラメータ送信サーバ6から取得するとともに、取得した実パラメータと起動対象プログラムIDから起動対象プログラム起動メッセージを再構築する。なお、実パラメータをパラメータ送信サーバ6から取得する際には、例えばHTTPプロトコルに従ったダウンロードが実行される。
【0150】
(遠隔起動サーバの動作)
図21は、本実施形態に係る遠隔起動サーバ1の動作を示すフローチャートである。
【0151】
ステップS601において、遠隔起動サーバ1は、起動要求に含まれる利用者IDに対応するドメインIDをドメイン情報記憶部13から取得する。
【0152】
ステップS602において、遠隔起動サーバ1は、起動対象プログラムIDを取得する。
【0153】
ステップS603において、遠隔起動サーバ1は、ステップS602で取得した起動対象プログラムIDに対応するURIを、例えばパラメータ送信サーバ6から取得する。
【0154】
ステップS604において、遠隔起動サーバ1は、URIフラグをオンに設定する。
【0155】
ステップS605において、遠隔起動サーバ1は、切替えプログラム起動メッセージを生成する。
【0156】
(携帯端末の動作)
図22は、本実施形態に係る携帯端末5の動作を示すフローチャートである。
【0157】
ステップS701において、携帯端末5は、切替えプログラム起動用パラメータに格納されているドメインIDを抽出する。
【0158】
ステップS702において、携帯端末5は、切替えプログラム起動用パラメータに格納されている起動対象プログラムIDを抽出する。
【0159】
ステップS703において、携帯端末5は、切替えプログラム起動用パラメータに格納されているURIフラグを抽出する。
【0160】
ステップS704において、携帯端末5は、ステップS703で抽出したURIフラグがオンとなっているか否かを判定する。URIフラグがオンとなっていると判定された場合には、ステップS706の処理に進む。一方、URIフラグがオフとなっていると判定された場合には、ステップS705の処理に進む。
【0161】
ステップS705において、携帯端末5は、起動対象プログラム起動用パラメータを抽出する。
【0162】
ステップS706において、携帯端末5は、起動対象プログラム起動用パラメータの実パラメータをダウンロードする。
【0163】
ステップS707〜ステップS709の各処理は、図13のステップS304〜ステップS306の各処理と同様であるため、重複する説明を省略する。
【0164】
(作用・効果)
本実施形態によれば、起動対象プログラム起動用パラメータとしてURI情報を格納するとともに、起動対象プログラム起動用パラメータの実パラメータはNW4上に配置する。したがって、切替えプログラム起動メッセージのデータ長が増加して通信トラフィック及び通信コストが増加することを回避できる。
【0165】
(その他の実施形態)
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
【0166】
上述した実施形態では、携帯端末5を用いる一例を説明したが、携帯端末5に限らず、固定端末を使用してもよい。
【0167】
また、遠隔起動サーバ1、WAP Push GW2及びSMSサーバ3を個別に設けていたが、遠隔起動サーバ1、WAP Push GW2及びSMSサーバ3の各機能を1つのサーバによって実現してもよい。
【0168】
上述した実施形態では、プログラム実行ドメイン51内の切替えプログラム516が、プログラム実行ドメイン52内のプログラム527を起動する切替えプログラム起動メッセージを受信する場合について説明した。一方、切替えプログラム516が、自己のプログラム実行ドメイン51内のプログラム517を起動する切替えプログラム起動メッセージを受信する場合には、ドメイン切替えは行わず、受信したプログラム起動メッセージをプログラム起動部516に転送することになる。
【0169】
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0170】
【図1】本発明の背景技術に係る端末管理システムの概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る遠隔起動システムの全体概略構成を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る遠隔起動サーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る携帯端末の構成を示す機能ブロック図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る複数のプログラム実行ドメインの構成例1を示す機能ブロック図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る複数のプログラム実行ドメインの構成例2を示す機能ブロック図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る複数のプログラム実行ドメインの構成例3を示す機能ブロック図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る遠隔起動サーバがWAP Push GWに通知するメッセージ送信要求の一例を示す図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係るSMSサーバが携帯端末へ送信するSMSメッセージの構成例を示す図である。
【図10】本発明の第1実施形態に係る携帯端末が再構築するSMSメッセージの構成例を示す図である。
【図11】本発明の第1実施形態に係る遠隔起動システムの全体概略動作を示すシーケンス図である。
【図12】本発明の第1実施形態に係る遠隔起動サーバの詳細動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第1実施形態に係る携帯端末の詳細動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第2実施形態に係る遠隔起動サーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図15】本発明の第2実施形態に係る携帯端末の構成を示す機能ブロック図である。
【図16】OMA DM Notificationで規定されている端末管理クライアントプログラムの起動用パラメータ(DM Notificationメッセージ)のフォーマットを示す図である。
【図17】OMA DM Notificationで規定されているEメールクライアントプログラムの起動用パラメータ(DM Notificationメッセージ)のフォーマットを示す図である。
【図18】本発明の第2実施形態に係る遠隔起動サーバの動作を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第2実施形態に係る携帯端末の動作を示すフローチャートである。
【図20】本発明の第3実施形態に係る遠隔起動システムの全体概略構成を示す図である。
【図21】本発明の第3実施形態に係る遠隔起動サーバの動作を示すフローチャートである。
【図22】本発明の第3実施形態に係る携帯端末の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0171】
1…携帯端末(通信端末)、1,1D…遠隔起動サーバ、2…WAP Push GW、3…SMSサーバ、4…NW、5,5A〜5D…携帯端末、6…パラメータ送信サーバ、11…要求受付け部、12…メッセージ生成部、13…ドメイン情報記憶部、14…メッセージ送信要求部、15…圧縮ポリシー記憶部、51,52…プログラム実行ドメイン、53…ドメイン切替え部、53A…OS、53B…プログラム、53C…仮想マシンモニタ、54…ドメイン切替えプログラム、55…圧縮ポリシー記憶部、100…携帯端末、100…端末管理サーバ、200…SMSサーバ、300…NW、400…携帯端末、401…端末管理クライアント、402…SMSメッセージ処理部、403…プログラム起動部、404…通信プロトコル処理部、511…SMSメッセージ処理部、512,522…WAPメッセージ処理部、513,523…プログラム起動部、514…通信プロトコル処理部、515…起動対象プログラム群、516,526…切替えプログラム、517,527…プログラム、518,528…OS、521…SMSメッセージ処理部、522…WAPメッセージ処理部、523…プログラム起動部、527…起動対象プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のプログラム実行ドメインを切替え可能な通信端末と、起動対象プログラムの起動をネットワーク経由で前記通信端末に指示する遠隔起動サーバとを備える遠隔起動システムであって、
前記遠隔起動サーバは、前記起動対象プログラムを実行する特定のプログラム実行ドメインへの切替えを行う切替えプログラムの起動を前記通信端末に要求する第1起動メッセージを生成する生成部を備え、
前記第1起動メッセージは、前記切替えプログラムを識別する第1プログラム識別子と、前記切替えプログラムによって使用される第1起動用パラメータと、前記起動対象プログラムによって使用される第2起動用パラメータとを含み、
前記第1起動用パラメータは、前記起動対象プログラムを識別する第2プログラム識別子と、前記特定のプログラム実行ドメインを識別するドメイン識別子とを含み、
前記通信端末の各プログラム実行ドメインは、
前記第1起動メッセージを受信した場合、前記第1起動メッセージに基づいて、前記切替えプログラムを実行し、前記起動対象プログラムの起動を前記特定のプログラム実行ドメインに要求する第2起動メッセージを再構築する再構築部と、
前記第2起動メッセージを受信した場合、前記第2起動メッセージに基づいて、前記実行対象プログラムを起動する起動部とを備え、
前記第2起動メッセージは、前記第2プログラム識別子と、前記第2起動用パラメータとを含むことを特徴とする遠隔起動システム。
【請求項2】
複数のプログラム実行ドメインを切替え可能な通信端末に対して、起動対象プログラムの起動をネットワーク経由で指示する遠隔起動サーバであって、
前記起動対象プログラムを実行する特定のプログラム実行ドメインへの切替えを行う切替えプログラムの起動を前記通信端末に要求する第1起動メッセージを生成する生成部を備え、
前記第1起動メッセージは、前記切替えプログラムを識別する第1プログラム識別子と、前記切替えプログラムによって使用される第1起動用パラメータと、前記起動対象プログラムによって使用される第2起動用パラメータとを含み、
前記第1起動用パラメータは、前記起動対象プログラムを識別する第2プログラム識別子と、前記特定のプログラム実行ドメインを識別するドメイン識別子とを含むことを特徴とする遠隔起動サーバ。
【請求項3】
前記第1起動用パラメータは、前記第2起動用パラメータが圧縮処理されているか否かを示す圧縮フラグを含み、
前記生成部は、前記第2起動用パラメータのデータ長が規定値よりも大きい場合、前記第2起動用パラメータを圧縮処理するとともに、前記圧縮フラグを圧縮処理有に設定することを特徴とする請求項2に記載の遠隔起動サーバ。
【請求項4】
前記生成部は、前記第2プログラム識別子に応じて、前記圧縮処理を制御することを特徴とする請求項3に記載の遠隔起動サーバ。
【請求項5】
前記生成部は、前記第2起動用パラメータの前記ネットワーク上の所在地を示す所在地情報を前記第2起動用パラメータとして前記第1起動メッセージに格納するとともに、前記第2起動用パラメータが前記所在地情報であることを示す情報を前記第1起動用パラメータに格納することを特徴とする請求項2に記載の遠隔起動サーバ。
【請求項6】
前記第1起動メッセージは、WAP(Wireless Application Protocol) Pushメッセージを送信するメッセージ送信サーバを介して前記通信端末に送信され、
前記生成部は、前記通信端末を識別する端末識別子と、前記第1プログラム識別子と、前記第1及び第2起動用パラメータとを前記メッセージ送信サーバに通知することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の遠隔起動サーバ。
【請求項7】
複数のプログラム実行ドメインを備え、遠隔制御サーバからネットワーク経由で起動対象プログラムの起動を指示される通信端末であって、
前記起動対象プログラムを実行する特定のプログラム実行ドメインへの切替えを行う切替えプログラムの起動を前記通信端末に要求する第1起動メッセージを受信する受信部を備え、
前記第1起動メッセージは、前記切替えプログラムを識別する第1プログラム識別子と、前記切替えプログラムによって使用される第1起動用パラメータと、前記起動対象プログラムによって使用される第2起動用パラメータとを含み、
前記第1起動用パラメータは、前記起動対象プログラムを識別する第2プログラム識別子と、前記特定のプログラム実行ドメインを識別するドメイン識別子とを含み、
各プログラム実行ドメインは、
前記第1起動メッセージを受信した場合、前記第1起動メッセージに基づいて、前記切替えプログラムを実行し、前記起動対象プログラムの起動を前記特定のプログラム実行ドメインに要求する第2起動メッセージを再構築する再構築部と、
前記第2起動メッセージを受信した場合、前記第2起動メッセージに基づいて、前記実行対象プログラムを起動する起動部とを備え、
前記第2起動メッセージは、前記第2プログラム識別子と、前記第2起動用パラメータとを含むことを特徴とする通信端末。
【請求項8】
前記第1起動用パラメータは、前記第2起動用パラメータが圧縮処理されているか否かを示す圧縮フラグを含み、
前記再構築部は、前記圧縮フラグが圧縮処理有を示す場合、前記第2起動用パラメータを復号処理した後、前記第2起動メッセージを再構築することを特徴とする請求項7に記載の通信端末。
【請求項9】
前記再構築部は、前記第2プログラム識別子に応じて、前記復号処理を制御することを特徴とする請求項8に記載の通信端末。
【請求項10】
前記第1起動メッセージは、前記第2起動用パラメータの前記ネットワーク上の所在地を示す所在地情報を前記第2起動用パラメータとして格納するとともに、前記第2起動用パラメータが前記所在地情報であることを示す情報を前記第1起動用パラメータに格納しており、
前記再構築部は、前記第2起動用パラメータが前記所在地情報であることを示す情報が前記第1起動メッセージに含まれている場合、前記所在地情報に基づいて前記実パラメータを取得するとともに、取得した実パラメータと前記第2プログラム識別子から前記第2起動メッセージを再構築することを特徴とする請求項7に記載の通信端末。
【請求項11】
前記各プログラム実行ドメインは、WAP(Wireless Application Protocol) Pushメッセージによって前記第1起動メッセージを受信する受信部をさらに備え、
前記第1プログラム識別子は、前記WAP Pushメッセージのメッセージヘッダに格納され、
前記第1及び第2起動用パラメータは、前記WAP Pushメッセージのメッセージ本文に格納されていることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の通信端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2008−152462(P2008−152462A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−338691(P2006−338691)
【出願日】平成18年12月15日(2006.12.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】