遮音パネルの取付方法および取付構造
【課題】標準遮音パネルをこれに何らの加工を施すことなく、壁面の正面から壁面に取り付けることができ、しかも、アンカーボルトの固定位置が多少ずれていても遮音パネルを正規の位置に確実に取り付けることができ、さらに、景観性に優れる。
【解決手段】アンカーボルト1を介して壁面(S)に標準遮音パネルBを取り付る遮音パネルの取付構造において、アンカーボルト1に固定される下地板2と、下地板2の前面側にアンカーボルト1を介して固定されるパネル受け金具5と、パネル受け金具5上に乗せられた標準遮音パネルBの端部を押えるパネル押え板6と、パネル押え板6を固定するパネル押え板固定手段としてのパネル固定ボルト7とを備えている。
【解決手段】アンカーボルト1を介して壁面(S)に標準遮音パネルBを取り付る遮音パネルの取付構造において、アンカーボルト1に固定される下地板2と、下地板2の前面側にアンカーボルト1を介して固定されるパネル受け金具5と、パネル受け金具5上に乗せられた標準遮音パネルBの端部を押えるパネル押え板6と、パネル押え板6を固定するパネル押え板固定手段としてのパネル固定ボルト7とを備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、遮音パネルの取付構造、特に、標準遮音パネルBをH形鋼からなる支柱を使用することなく、しかも、標準遮音パネルBに何らの加工を施すことなく、壁面の正面から壁面に取り付けることができ、しかも、アンカーボルトの固定位置が左右に多少ずれていても遮音パネルを正規の位置に確実に取り付けることができ、さらに、景観性に優れた遮音パネルの取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、道路や軌道を半地下に設置する場合、道路や軌道の両側の壁面に遮音パネルを取り付けて、車や列車の走行により生じる騒音を軽減することが行われている。
【0003】
壁面に取り付けられる従来遮音パネルAの一例を、図面を参照しながら説明する。
【0004】
図14は、従来遮音パネルAを示す正面図、図15は、従来遮音パネルAを示す平面図、図16は、図14のA−A断面図である。
【0005】
図14から図16に示すように、従来遮音パネルAは、パンチング加工により多数の円形孔21aまたは図示しないがルーバー加工により多数のスリットが形成された正面板21と背面板22と側面板23とを箱状に組み立て、内部にグラスウール等の吸音材24を挿入したものからなっている。側面板23には、ボルト孔25aがあけられたL字状の取付金具25が固定されている。
【0006】
この従来遮音パネルAを壁面に取り付けるには、壁面にアンカーボルトを側面板23のボルト孔25aの間隔にあわせて予め埋め込み、側面板23をアンカーボルトに固定する。
【0007】
このようにして、従来遮音パネルAを壁面に取り付けることによって、車や列車の走行により生じる騒音を確実に軽減することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来遮音パネルAを壁面に取り付ける割合は、標準品である後述する標準遮音パネルBを路側等に建て込まれた支柱に取り付ける割合に比べて僅少であるので、大量に生産できず、標準遮音パネルBと比較して価格も高く、納期も長かった。従って、大量生産により価格も安価で納期も短い標準遮音パネルBを壁面に取り付けることができる遮音パネルの取付構造が強く望まれている。
【0009】
そこで、標準遮音パネルBを、図面を参照しながら説明する。
【0010】
図17は、標準遮音パネルBを示す分解斜視図、図18は、標準遮音パネルBを示す断面図である。
【0011】
図17および図18に示すように、標準遮音パネルBは、ルーバー加工により多数のスリット26aが施された正面板26と、背面板27と、コ字状の側面板28とを箱状に組み立て、内部にグラスウール等の吸音材29を挿入したものからなっている。
【0012】
標準遮音パネルBは、路側帯等に遮音壁として構築されるものであり、図19に示すように、H形鋼からなる支柱30を間隔をあけて建て込み、支柱30のフランジ間に標準遮音パネルBをクレーン等により落とし込むことによって構築される。
【0013】
しかしながら、標準遮音パネルBを壁面に取り付ける場合には、以下のような問題があった。
【0014】
(1)壁面にH形鋼からなる支柱30を建て込む必要があるので、大掛かりな工事が必要となるばかりか、標準遮音パネルBは、これを図19に示すように、クレーン等により支柱30の上から落とし込むことによって構築されるので、支柱30の上に障害物がある場合には、標準遮音パネルBを支柱30に間に落とし込むことができない。
【0015】
(2)標準遮音パネルBをH形鋼からなる支柱を使用することなく、アンカーボルトによって壁面に取り付けることもできるが、この場合には、標準遮音パネルBに何らかの加工を施す必要がある。
【0016】
(3)標準遮音パネルBは、アンカーボルトにより壁面に直接固定されるので、アンカーボルトの固定位置が左右にずれていると、標準遮音パネルBを固定することができない。
【0017】
(4)図15に示すように、取付金具25およびアンカーボルトが露出し、しかも、パネル間に段差が生じ、不連続であるので、景観性が悪い。
【0018】
従って、この発明の目的は、標準遮音パネルBをH形鋼からなる支柱を使用することなく、しかも、標準遮音パネルBに何らの加工を施すことなく、壁面の正面から壁面に取り付けることができ、しかも、アンカーボルトの固定位置が左右に多少ずれていても遮音パネルを正規の位置に確実に取り付けることができ、さらに、景観性に優れた遮音パネルの取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
この発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、下記を特徴とする。
【0020】
請求項1記載の発明は、アンカーボルトを介して壁面に遮音パネルを取り付ける遮音パネルの取付方法において、前記アンカーボルトに下地板を固定し、前記下地板の前面側に前記アンカーボルトを介してパネル受け金具を固定し、前記パネル受け金具上に前記遮音パネルの端部を乗せ、前記パネル受け金具上に乗せられた前記遮音パネルの端部前面にパネル押え板を被せ、前記パネル押え板をパネル押え板固定手段により固定することに特徴を有するものである。
【0021】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記パネル押え板固定手段は、前記下地板に前記下地板から突出して固定されるパネル固定ボルトからなることに特徴を有するものである。
【0022】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記パネル押え板固定手段は、前記パネル固定ボルトと、前記パネル固定ボルトに挿入されるスペーサーとからなることに特徴を有するものである。
【0023】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記パネル押え板固定手段は、コ字状のパネル押え取付金具からなり、前記パネル押え取付金具の一方のフランジは、前記下地板に固定され、他方のフランジに前記パネル押え板が固定されることに特徴を有するものである。
【0024】
請求項5記載の発明は、請求項1から4の何れか1つに記載の発明において、前記遮音パネルは、多数のスリットまたは円形孔が施された正面板と、背面板と、コ字状の側面板とを箱状に組み立て、内部に吸音材を挿入されたものからなることに特徴を有するものである。
【0025】
請求項6記載の発明は、アンカーボルトを介して壁面に遮音パネルを取り付ける遮音パネルの取付構造において、前記アンカーボルトに固定される下地板と、前記下地板の前面側に前記アンカーボルトを介して固定されるパネル受け金具と、前記パネル受け金具上に乗せられた前記遮音パネルの端部を押えるパネル押え板と、前記パネル押え板を固定するパネル押え板固定手段とを備えていることに特徴を有するものである。
【0026】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記パネル押え板固定手段は、前記下地板に前記下地板から突出して固定されるパネル固定ボルトからなることに特徴を有するものである。
【0027】
請求項8記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記パネル押え板固定手段は、前記パネル固定ボルトと、前記パネル固定ボルトに挿入されるスペーサーとからなることに特徴を有するものである。
【0028】
請求項9記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記パネル押え板固定手段は、コ字状のパネル押え取付金具からなり、前記パネル押え取付金具の一方のフランジは、前記下地板に固定され、他方のフランジに前記パネル押え板が固定されることに特徴を有するものである。
【0029】
請求項10記載の発明は、請求項6から9の何れか1つに記載の発明において、前記遮音パネルは、多数のスリットまたは円形孔が施された正面板と、背面板と、コ字状の側面板とを箱状に組み立て、内部に吸音材を挿入されたものからなることに特徴を有するものである。
【発明の効果】
【0030】
この発明によれば、以下のような効果がもたらされる。
【0031】
(1)標準遮音パネルBをH形鋼からなる支柱を使用することなく、しかも、標準遮音パネルBに何らの加工を施すことなく、壁面の正面から取り付けることができる。
【0032】
(2)標準遮音パネルBは、アンカーボルトに直接固定されることがないので、アンカーボルトの固定位置が左右に多少ずれていても遮音パネルを正規の位置に確実に取り付けることができる。
【0033】
(3)隣接する標準遮音パネルBの端部に現れるボルト等は、パネル押え板により隠されるので、景観性に優れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
次に、この発明の遮音パネルの取付構造の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
【0035】
図1は、この発明の遮音パネルの取付構造の下地板を示す一部切り欠き斜視図、図2は、この発明の遮音パネルの取付構造のパネル受け金具を示す斜視図、図3は、この発明の遮音パネルの取付構造のパネル押え板を示す斜視図、図4は、この発明の遮音パネルの取付構造のパネル固定ボルトを示す正面図、図5は、この発明の遮音パネルの取付構造により遮音パネルを壁面に取り付けた状態を示す断面図、図6は、図5のA−A断面図、図7は、この発明の遮音パネルの取付構造により構築された遮音壁を示す正面図である。
【0036】
図1から図7において、1は、壁面(S)に固定された左右一対のアンカーボルトである。2は、下地板であり、アンカーボルト1にナット3a、3bにより固定されている。図1に示すように、下地板1は、縦長でその幅方向中央部には、下地板1の強度を高めるために、長手方向に沿って凹部4が形成されている。下地板1の原板に強度がある場合には凹部4は不要である。下地板2の両フランジには、アンカーボルト1が挿入されるボルト孔2aが形成され、凹部4には、後述するパネル固定ボルト7が挿入されるボルト孔4aが形成されている。下地板2の長さは、図7に示すように、標準遮音パネルBを上下に4枚連設する場合には、4枚分の標準遮音パネルBの高さ寸法であるが、一連でなくても良い。
【0037】
5は、パネル受け金具である。パネル受け金具5は、図2に示すように、断面L形をなし、上面に標準遮音パネルBの端部が乗せられる。パネル受け金具5のフランジには、アンカーボルト1と同間隔でアンカーボルト1が挿入されるU字状切欠き5aが形成されている。
【0038】
6は、パネル押え板である。パネル押え板6は、図3に示すように、両端に必要に応じて補強用リブが形成され、幅方向中央部には、後述するパネル押え板固定手段としてのパネル固定ボルトが挿入されるボルト孔6aが形成されている。
【0039】
7は、図4に示すように、パネル押え板固定手段としてのパネル固定ボルトである。パネル固定ボルト7は、予め下地板1の凹部4にナット8により固定される。パネル固定ボルト7は、下地板1の凹部4の頂部側からボルト孔4a内に挿入される。
【0040】
9は、パネル固定ボルト7に差し込まれるパイプ状スペーサーである。スペーサー9は、ほぼパネル押え板6とナット8との間の長さを有しているので、後述する袋ナット10を締め付けたときのパネル押え板6の変形を防止する。
【0041】
次に、この発明の遮音パネルの取付構造による遮音壁の構築方法について説明する。
【0042】
先ず、下地板2の凹部4のボルト孔4aにパネル固定ボルト7を挿入し、ナット8により固定する。
【0043】
次に、固定ボルト7が固定された下地板2のボルト孔2aにアンカーボルト1を挿入し、ナット3bにより下地板2をアンカーボルト1に仮止めする。この際、壁面(S)と下地板2との間隔は、ナット3aによって調整する。
【0044】
次に、パネル受け金具5をアンカーボルト1に差し込み、ナット3bを本締めして、パネル受け金具5をアンカーボルト1に水平に固定する。この際、アンカーボルト1に差し込むパネル受け金具5の切欠き5aがU字状になっているので、アンカーボルト1の上方から容易に挿入できる。
【0045】
このようにして、パネル受け金具5がアンカーボルト1に固定されたら、標準遮音パネルBの端部をパネル受け金具5上に乗せる。この際、パネル固定ボルト7と干渉しないように、隣接する標準遮音パネルBの端部間に隙間をあける。標準遮音パネルBの載置は、壁面(S)の正面側から行える。
【0046】
標準遮音パネルBの載置後、パネル固定ボルト7にスペーサー9を嵌め込み、この後、隣接する標準遮音パネルBの端部にパネル押え板6をあてがい、後、パネル押え板6のボルト孔6aから突出するパネル固定ボルト7に袋ナット10をねじ込んで締める。パネル押え板6によって、隣接する標準遮音パネルBの端部が隠れるので、ボルト等が外部から見えない。従って、景観性に優れる。
【0047】
このようにして、標準遮音パネルBが壁面(S)に固定される。この作業を下段から順次、上段に向けて行うことによって、図7に示すように、壁面(S)に遮音壁が構築される。
【0048】
この発明によれば、標準遮音パネルBは、アンカーボルト1に固定されるパネル受け金具5によって支持されるので、H形鋼からなる支柱を使用することなく、しかも、標準遮音パネルBに何らの加工を施すことなく、壁面(S)の正面側から壁面(S)に取り付けることができる。また、標準遮音パネルBは、アンカーボルトに直接固定されることがなく、しかも、パネル受け金具5上に乗せられて支持されるので、アンカーボルトの固定位置が左右に多少ずれていても遮音パネルを所定位置に確実に取り付けることができる。さらに、隣接する標準遮音パネルBの端部に現れるボルト等は、パネル押え板6により完全に隠されるので、景観性に優れる。
【0049】
次に、この発明の遮音パネルの取付構造の別の実施態様を、図面を参照しながら説明する。
【0050】
図8は、この発明の別の遮音パネルの取付構造の下地板を示す一部切り欠き斜視図、図9は、この発明の別の遮音パネルの取付構造のパネル受け金具を示す斜視図、図10は、この発明の別の遮音パネルの取付構造のパネル押え板を示す斜視図、図11は、この発明の別の遮音パネルの取付構造のパネル押え取付金具を示す正面図、図12は、この発明の別の遮音パネルの取付構造により遮音パネルを壁面に取り付けた状態を示す断面図、図13は、図12のB−B断面図である。
【0051】
図8から図13に示すように、この発明の別の遮音パネルの取付構造と、上述したこの発明の遮音パネルの取付構造との最大の相違点は、パネル押え板固定手段にある。すなわち、上述した遮音パネルの取付構造のパネル押え板固定手段は、ボルトであったのに対して、この発明の別の遮音パネルの取付構造のパネル押え板固定手段は、断面コ字状のパネル押え取付金具からなっている。
【0052】
図11に示すように、断面コ字状のパネル押え取付金具11の両フランジにはボルト孔11aが形成され、一方のフランジ内面には、予めナット12が固定されている。これは、後述するように、パネル押え板6を固定する際に、ナット12をパネル押え取付金具11の他方のフランジ内面側に持っていけないからである。パネル押え取付金具11によれば、スペーサーが不要となる。なお、パネル押え取付金具11は、断面コ字状以外に断面Z状等、他の形状であっても良い。
【0053】
下地板2、パネル受け金具5およびパネル押え板6は、前述のような形状のものを使用しても良いし、図8から図10に示すような形状のものでも良い。
【0054】
この発明の別の遮音パネルの取付構造による遮音壁の構築方法について説明する。
【0055】
下地板2をアンカーボルト1に仮止めするまでは、上述したこの発明の遮音パネルの取付構造の場合と同様である。但し、パネル固定ボルト7の代わりにパネル押え取付金具11を、ボルト孔11aに通されたボルト13をナット14止めすることによって予め下地板2に固定しておく。
【0056】
次に、パネル受け金具5を同様にアンカーボルト1に固定した後、標準遮音パネルBの端部をパネル受け金具5上に乗せる。この際、パネル押え取付金具11と干渉しないように、隣接する標準遮音パネルBの端部間に隙間をあける。標準遮音パネルBの載置は、壁面(S)の正面側から行える。
【0057】
標準遮音パネルBの載置後、隣接する標準遮音パネルBの端部にパネル押え板6をあてがい、ボルト15により固定する。この際、ボルト15は、予めパネル押え取付金具11の他方のフランジの内面に固定されたナット12にねじ込む。
【0058】
この発明の別の遮音パネルの取付構造においても、パネル押え板6によって、隣接する標準遮音パネルBの端部が隠れるので、ボルト等が外部から見えず、しかも、パネルが連続的に現れるので景観性に優れる。
【0059】
このようにして、標準遮音パネルBが壁面(S)に固定される。この作業を下段から順次、上段に向けて行うことによって、図7に示すように、壁面(S)に遮音壁が構築される。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】この発明の遮音パネルの取付構造の下地板を示す一部切り欠き斜視図である。
【図2】この発明の遮音パネルの取付構造のパネル受け金具を示す斜視図である。
【図3】この発明の遮音パネルの取付構造のパネル押え板を示す斜視図である。
【図4】この発明の遮音パネルの取付構造のパネル固定ボルトを示す正面図である。
【図5】この発明の遮音パネルの取付構造により遮音パネルを壁面に取り付けた状態を示す断面図である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【図7】この発明の遮音パネルの取付構造により構築された遮音壁を示す正面図である。
【図8】この発明の別の遮音パネルの取付構造の下地板を示す一部切り欠き斜視図である。
【図9】この発明の別の遮音パネルの取付構造のパネル受け金具を示す斜視図である。
【図10】この発明の別の遮音パネルの取付構造のパネル押え板を示す斜視図である。
【図11】この発明の別の遮音パネルの取付構造のパネル押え取付金具を示す正面図である。
【図12】この発明の別の遮音パネルの取付構造により遮音パネルを壁面に取り付けた状態を示す断面図である。
【図13】図12のB−B断面図である。
【図14】従来遮音パネルAを示す正面図である。
【図15】従来遮音パネルAを示す平面図である。
【図16】図14のA−A断面図である。
【図17】標準遮音パネルBを示す分解斜視図である。
【図18】標準遮音パネルBを示す断面図である。
【図19】標準遮音パネルBの構築法を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
【0061】
1:アンカーボルト
2:下地板
2a:ボルト孔
3a:ナット
3b:ナット
4:凹部
4a:ボルト孔
5:パネル受け金具
5a:切欠き
6:パネル押え板
6a:ボルト孔
7:パネル固定ボルト
8:ナット
9:スペーサー
10:袋ナット
11:パネル押え取付金具
11a:ボルト孔
12:ナット
13:ボルト
14:ナット
15:ボルト
21:正面板
21a:円形孔
22:背面板
23:側面板
24:吸音材
25:取付金具
25a:ボルト孔
26:正面板
26a:スリット
27:背面板
28:側面板
29:吸音材
30:支柱
【技術分野】
【0001】
この発明は、遮音パネルの取付構造、特に、標準遮音パネルBをH形鋼からなる支柱を使用することなく、しかも、標準遮音パネルBに何らの加工を施すことなく、壁面の正面から壁面に取り付けることができ、しかも、アンカーボルトの固定位置が左右に多少ずれていても遮音パネルを正規の位置に確実に取り付けることができ、さらに、景観性に優れた遮音パネルの取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、道路や軌道を半地下に設置する場合、道路や軌道の両側の壁面に遮音パネルを取り付けて、車や列車の走行により生じる騒音を軽減することが行われている。
【0003】
壁面に取り付けられる従来遮音パネルAの一例を、図面を参照しながら説明する。
【0004】
図14は、従来遮音パネルAを示す正面図、図15は、従来遮音パネルAを示す平面図、図16は、図14のA−A断面図である。
【0005】
図14から図16に示すように、従来遮音パネルAは、パンチング加工により多数の円形孔21aまたは図示しないがルーバー加工により多数のスリットが形成された正面板21と背面板22と側面板23とを箱状に組み立て、内部にグラスウール等の吸音材24を挿入したものからなっている。側面板23には、ボルト孔25aがあけられたL字状の取付金具25が固定されている。
【0006】
この従来遮音パネルAを壁面に取り付けるには、壁面にアンカーボルトを側面板23のボルト孔25aの間隔にあわせて予め埋め込み、側面板23をアンカーボルトに固定する。
【0007】
このようにして、従来遮音パネルAを壁面に取り付けることによって、車や列車の走行により生じる騒音を確実に軽減することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来遮音パネルAを壁面に取り付ける割合は、標準品である後述する標準遮音パネルBを路側等に建て込まれた支柱に取り付ける割合に比べて僅少であるので、大量に生産できず、標準遮音パネルBと比較して価格も高く、納期も長かった。従って、大量生産により価格も安価で納期も短い標準遮音パネルBを壁面に取り付けることができる遮音パネルの取付構造が強く望まれている。
【0009】
そこで、標準遮音パネルBを、図面を参照しながら説明する。
【0010】
図17は、標準遮音パネルBを示す分解斜視図、図18は、標準遮音パネルBを示す断面図である。
【0011】
図17および図18に示すように、標準遮音パネルBは、ルーバー加工により多数のスリット26aが施された正面板26と、背面板27と、コ字状の側面板28とを箱状に組み立て、内部にグラスウール等の吸音材29を挿入したものからなっている。
【0012】
標準遮音パネルBは、路側帯等に遮音壁として構築されるものであり、図19に示すように、H形鋼からなる支柱30を間隔をあけて建て込み、支柱30のフランジ間に標準遮音パネルBをクレーン等により落とし込むことによって構築される。
【0013】
しかしながら、標準遮音パネルBを壁面に取り付ける場合には、以下のような問題があった。
【0014】
(1)壁面にH形鋼からなる支柱30を建て込む必要があるので、大掛かりな工事が必要となるばかりか、標準遮音パネルBは、これを図19に示すように、クレーン等により支柱30の上から落とし込むことによって構築されるので、支柱30の上に障害物がある場合には、標準遮音パネルBを支柱30に間に落とし込むことができない。
【0015】
(2)標準遮音パネルBをH形鋼からなる支柱を使用することなく、アンカーボルトによって壁面に取り付けることもできるが、この場合には、標準遮音パネルBに何らかの加工を施す必要がある。
【0016】
(3)標準遮音パネルBは、アンカーボルトにより壁面に直接固定されるので、アンカーボルトの固定位置が左右にずれていると、標準遮音パネルBを固定することができない。
【0017】
(4)図15に示すように、取付金具25およびアンカーボルトが露出し、しかも、パネル間に段差が生じ、不連続であるので、景観性が悪い。
【0018】
従って、この発明の目的は、標準遮音パネルBをH形鋼からなる支柱を使用することなく、しかも、標準遮音パネルBに何らの加工を施すことなく、壁面の正面から壁面に取り付けることができ、しかも、アンカーボルトの固定位置が左右に多少ずれていても遮音パネルを正規の位置に確実に取り付けることができ、さらに、景観性に優れた遮音パネルの取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
この発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、下記を特徴とする。
【0020】
請求項1記載の発明は、アンカーボルトを介して壁面に遮音パネルを取り付ける遮音パネルの取付方法において、前記アンカーボルトに下地板を固定し、前記下地板の前面側に前記アンカーボルトを介してパネル受け金具を固定し、前記パネル受け金具上に前記遮音パネルの端部を乗せ、前記パネル受け金具上に乗せられた前記遮音パネルの端部前面にパネル押え板を被せ、前記パネル押え板をパネル押え板固定手段により固定することに特徴を有するものである。
【0021】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記パネル押え板固定手段は、前記下地板に前記下地板から突出して固定されるパネル固定ボルトからなることに特徴を有するものである。
【0022】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記パネル押え板固定手段は、前記パネル固定ボルトと、前記パネル固定ボルトに挿入されるスペーサーとからなることに特徴を有するものである。
【0023】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記パネル押え板固定手段は、コ字状のパネル押え取付金具からなり、前記パネル押え取付金具の一方のフランジは、前記下地板に固定され、他方のフランジに前記パネル押え板が固定されることに特徴を有するものである。
【0024】
請求項5記載の発明は、請求項1から4の何れか1つに記載の発明において、前記遮音パネルは、多数のスリットまたは円形孔が施された正面板と、背面板と、コ字状の側面板とを箱状に組み立て、内部に吸音材を挿入されたものからなることに特徴を有するものである。
【0025】
請求項6記載の発明は、アンカーボルトを介して壁面に遮音パネルを取り付ける遮音パネルの取付構造において、前記アンカーボルトに固定される下地板と、前記下地板の前面側に前記アンカーボルトを介して固定されるパネル受け金具と、前記パネル受け金具上に乗せられた前記遮音パネルの端部を押えるパネル押え板と、前記パネル押え板を固定するパネル押え板固定手段とを備えていることに特徴を有するものである。
【0026】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記パネル押え板固定手段は、前記下地板に前記下地板から突出して固定されるパネル固定ボルトからなることに特徴を有するものである。
【0027】
請求項8記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記パネル押え板固定手段は、前記パネル固定ボルトと、前記パネル固定ボルトに挿入されるスペーサーとからなることに特徴を有するものである。
【0028】
請求項9記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記パネル押え板固定手段は、コ字状のパネル押え取付金具からなり、前記パネル押え取付金具の一方のフランジは、前記下地板に固定され、他方のフランジに前記パネル押え板が固定されることに特徴を有するものである。
【0029】
請求項10記載の発明は、請求項6から9の何れか1つに記載の発明において、前記遮音パネルは、多数のスリットまたは円形孔が施された正面板と、背面板と、コ字状の側面板とを箱状に組み立て、内部に吸音材を挿入されたものからなることに特徴を有するものである。
【発明の効果】
【0030】
この発明によれば、以下のような効果がもたらされる。
【0031】
(1)標準遮音パネルBをH形鋼からなる支柱を使用することなく、しかも、標準遮音パネルBに何らの加工を施すことなく、壁面の正面から取り付けることができる。
【0032】
(2)標準遮音パネルBは、アンカーボルトに直接固定されることがないので、アンカーボルトの固定位置が左右に多少ずれていても遮音パネルを正規の位置に確実に取り付けることができる。
【0033】
(3)隣接する標準遮音パネルBの端部に現れるボルト等は、パネル押え板により隠されるので、景観性に優れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
次に、この発明の遮音パネルの取付構造の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
【0035】
図1は、この発明の遮音パネルの取付構造の下地板を示す一部切り欠き斜視図、図2は、この発明の遮音パネルの取付構造のパネル受け金具を示す斜視図、図3は、この発明の遮音パネルの取付構造のパネル押え板を示す斜視図、図4は、この発明の遮音パネルの取付構造のパネル固定ボルトを示す正面図、図5は、この発明の遮音パネルの取付構造により遮音パネルを壁面に取り付けた状態を示す断面図、図6は、図5のA−A断面図、図7は、この発明の遮音パネルの取付構造により構築された遮音壁を示す正面図である。
【0036】
図1から図7において、1は、壁面(S)に固定された左右一対のアンカーボルトである。2は、下地板であり、アンカーボルト1にナット3a、3bにより固定されている。図1に示すように、下地板1は、縦長でその幅方向中央部には、下地板1の強度を高めるために、長手方向に沿って凹部4が形成されている。下地板1の原板に強度がある場合には凹部4は不要である。下地板2の両フランジには、アンカーボルト1が挿入されるボルト孔2aが形成され、凹部4には、後述するパネル固定ボルト7が挿入されるボルト孔4aが形成されている。下地板2の長さは、図7に示すように、標準遮音パネルBを上下に4枚連設する場合には、4枚分の標準遮音パネルBの高さ寸法であるが、一連でなくても良い。
【0037】
5は、パネル受け金具である。パネル受け金具5は、図2に示すように、断面L形をなし、上面に標準遮音パネルBの端部が乗せられる。パネル受け金具5のフランジには、アンカーボルト1と同間隔でアンカーボルト1が挿入されるU字状切欠き5aが形成されている。
【0038】
6は、パネル押え板である。パネル押え板6は、図3に示すように、両端に必要に応じて補強用リブが形成され、幅方向中央部には、後述するパネル押え板固定手段としてのパネル固定ボルトが挿入されるボルト孔6aが形成されている。
【0039】
7は、図4に示すように、パネル押え板固定手段としてのパネル固定ボルトである。パネル固定ボルト7は、予め下地板1の凹部4にナット8により固定される。パネル固定ボルト7は、下地板1の凹部4の頂部側からボルト孔4a内に挿入される。
【0040】
9は、パネル固定ボルト7に差し込まれるパイプ状スペーサーである。スペーサー9は、ほぼパネル押え板6とナット8との間の長さを有しているので、後述する袋ナット10を締め付けたときのパネル押え板6の変形を防止する。
【0041】
次に、この発明の遮音パネルの取付構造による遮音壁の構築方法について説明する。
【0042】
先ず、下地板2の凹部4のボルト孔4aにパネル固定ボルト7を挿入し、ナット8により固定する。
【0043】
次に、固定ボルト7が固定された下地板2のボルト孔2aにアンカーボルト1を挿入し、ナット3bにより下地板2をアンカーボルト1に仮止めする。この際、壁面(S)と下地板2との間隔は、ナット3aによって調整する。
【0044】
次に、パネル受け金具5をアンカーボルト1に差し込み、ナット3bを本締めして、パネル受け金具5をアンカーボルト1に水平に固定する。この際、アンカーボルト1に差し込むパネル受け金具5の切欠き5aがU字状になっているので、アンカーボルト1の上方から容易に挿入できる。
【0045】
このようにして、パネル受け金具5がアンカーボルト1に固定されたら、標準遮音パネルBの端部をパネル受け金具5上に乗せる。この際、パネル固定ボルト7と干渉しないように、隣接する標準遮音パネルBの端部間に隙間をあける。標準遮音パネルBの載置は、壁面(S)の正面側から行える。
【0046】
標準遮音パネルBの載置後、パネル固定ボルト7にスペーサー9を嵌め込み、この後、隣接する標準遮音パネルBの端部にパネル押え板6をあてがい、後、パネル押え板6のボルト孔6aから突出するパネル固定ボルト7に袋ナット10をねじ込んで締める。パネル押え板6によって、隣接する標準遮音パネルBの端部が隠れるので、ボルト等が外部から見えない。従って、景観性に優れる。
【0047】
このようにして、標準遮音パネルBが壁面(S)に固定される。この作業を下段から順次、上段に向けて行うことによって、図7に示すように、壁面(S)に遮音壁が構築される。
【0048】
この発明によれば、標準遮音パネルBは、アンカーボルト1に固定されるパネル受け金具5によって支持されるので、H形鋼からなる支柱を使用することなく、しかも、標準遮音パネルBに何らの加工を施すことなく、壁面(S)の正面側から壁面(S)に取り付けることができる。また、標準遮音パネルBは、アンカーボルトに直接固定されることがなく、しかも、パネル受け金具5上に乗せられて支持されるので、アンカーボルトの固定位置が左右に多少ずれていても遮音パネルを所定位置に確実に取り付けることができる。さらに、隣接する標準遮音パネルBの端部に現れるボルト等は、パネル押え板6により完全に隠されるので、景観性に優れる。
【0049】
次に、この発明の遮音パネルの取付構造の別の実施態様を、図面を参照しながら説明する。
【0050】
図8は、この発明の別の遮音パネルの取付構造の下地板を示す一部切り欠き斜視図、図9は、この発明の別の遮音パネルの取付構造のパネル受け金具を示す斜視図、図10は、この発明の別の遮音パネルの取付構造のパネル押え板を示す斜視図、図11は、この発明の別の遮音パネルの取付構造のパネル押え取付金具を示す正面図、図12は、この発明の別の遮音パネルの取付構造により遮音パネルを壁面に取り付けた状態を示す断面図、図13は、図12のB−B断面図である。
【0051】
図8から図13に示すように、この発明の別の遮音パネルの取付構造と、上述したこの発明の遮音パネルの取付構造との最大の相違点は、パネル押え板固定手段にある。すなわち、上述した遮音パネルの取付構造のパネル押え板固定手段は、ボルトであったのに対して、この発明の別の遮音パネルの取付構造のパネル押え板固定手段は、断面コ字状のパネル押え取付金具からなっている。
【0052】
図11に示すように、断面コ字状のパネル押え取付金具11の両フランジにはボルト孔11aが形成され、一方のフランジ内面には、予めナット12が固定されている。これは、後述するように、パネル押え板6を固定する際に、ナット12をパネル押え取付金具11の他方のフランジ内面側に持っていけないからである。パネル押え取付金具11によれば、スペーサーが不要となる。なお、パネル押え取付金具11は、断面コ字状以外に断面Z状等、他の形状であっても良い。
【0053】
下地板2、パネル受け金具5およびパネル押え板6は、前述のような形状のものを使用しても良いし、図8から図10に示すような形状のものでも良い。
【0054】
この発明の別の遮音パネルの取付構造による遮音壁の構築方法について説明する。
【0055】
下地板2をアンカーボルト1に仮止めするまでは、上述したこの発明の遮音パネルの取付構造の場合と同様である。但し、パネル固定ボルト7の代わりにパネル押え取付金具11を、ボルト孔11aに通されたボルト13をナット14止めすることによって予め下地板2に固定しておく。
【0056】
次に、パネル受け金具5を同様にアンカーボルト1に固定した後、標準遮音パネルBの端部をパネル受け金具5上に乗せる。この際、パネル押え取付金具11と干渉しないように、隣接する標準遮音パネルBの端部間に隙間をあける。標準遮音パネルBの載置は、壁面(S)の正面側から行える。
【0057】
標準遮音パネルBの載置後、隣接する標準遮音パネルBの端部にパネル押え板6をあてがい、ボルト15により固定する。この際、ボルト15は、予めパネル押え取付金具11の他方のフランジの内面に固定されたナット12にねじ込む。
【0058】
この発明の別の遮音パネルの取付構造においても、パネル押え板6によって、隣接する標準遮音パネルBの端部が隠れるので、ボルト等が外部から見えず、しかも、パネルが連続的に現れるので景観性に優れる。
【0059】
このようにして、標準遮音パネルBが壁面(S)に固定される。この作業を下段から順次、上段に向けて行うことによって、図7に示すように、壁面(S)に遮音壁が構築される。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】この発明の遮音パネルの取付構造の下地板を示す一部切り欠き斜視図である。
【図2】この発明の遮音パネルの取付構造のパネル受け金具を示す斜視図である。
【図3】この発明の遮音パネルの取付構造のパネル押え板を示す斜視図である。
【図4】この発明の遮音パネルの取付構造のパネル固定ボルトを示す正面図である。
【図5】この発明の遮音パネルの取付構造により遮音パネルを壁面に取り付けた状態を示す断面図である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【図7】この発明の遮音パネルの取付構造により構築された遮音壁を示す正面図である。
【図8】この発明の別の遮音パネルの取付構造の下地板を示す一部切り欠き斜視図である。
【図9】この発明の別の遮音パネルの取付構造のパネル受け金具を示す斜視図である。
【図10】この発明の別の遮音パネルの取付構造のパネル押え板を示す斜視図である。
【図11】この発明の別の遮音パネルの取付構造のパネル押え取付金具を示す正面図である。
【図12】この発明の別の遮音パネルの取付構造により遮音パネルを壁面に取り付けた状態を示す断面図である。
【図13】図12のB−B断面図である。
【図14】従来遮音パネルAを示す正面図である。
【図15】従来遮音パネルAを示す平面図である。
【図16】図14のA−A断面図である。
【図17】標準遮音パネルBを示す分解斜視図である。
【図18】標準遮音パネルBを示す断面図である。
【図19】標準遮音パネルBの構築法を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
【0061】
1:アンカーボルト
2:下地板
2a:ボルト孔
3a:ナット
3b:ナット
4:凹部
4a:ボルト孔
5:パネル受け金具
5a:切欠き
6:パネル押え板
6a:ボルト孔
7:パネル固定ボルト
8:ナット
9:スペーサー
10:袋ナット
11:パネル押え取付金具
11a:ボルト孔
12:ナット
13:ボルト
14:ナット
15:ボルト
21:正面板
21a:円形孔
22:背面板
23:側面板
24:吸音材
25:取付金具
25a:ボルト孔
26:正面板
26a:スリット
27:背面板
28:側面板
29:吸音材
30:支柱
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンカーボルトを介して壁面に遮音パネルを取り付ける遮音パネルの取付方法において、
前記アンカーボルトに下地板を固定し、前記下地板の前面側に前記アンカーボルトを介してパネル受け金具を固定し、前記パネル受け金具上に前記遮音パネルの端部を乗せ、前記パネル受け金具上に乗せられた前記遮音パネルの端部前面にパネル押え板を被せ、前記パネル押え板をパネル押え板固定手段により固定することを特徴とする遮音パネルの取付方法。
【請求項2】
前記パネル押え板固定手段は、前記下地板に前記下地板から突出して固定されるパネル固定ボルトからなることを特徴とする、請求項1記載の遮音パネルの取付方法。
【請求項3】
前記パネル押え板固定手段は、前記パネル固定ボルトと、前記パネル固定ボルトに挿入されるスペーサーとからなることを特徴とする、請求項1記載の遮音パネルの取付方法。
【請求項4】
前記パネル押え板固定手段は、コ字状のパネル押え取付金具からなり、前記パネル押え取付金具の一方のフランジは、前記下地板に固定され、他方のフランジに前記パネル押え板が固定されることを特徴とする、請求項1記載の遮音パネルの取付方法。
【請求項5】
前記遮音パネルは、多数のスリットまたは円形孔が施された正面板と、背面板と、コ字状の側面板とを箱状に組み立て、内部に吸音材を挿入されたものからなることを特徴とする、請求項1から4の何れか1つに記載の遮音パネルの取付方法。
【請求項6】
アンカーボルトを介して壁面に遮音パネルを取り付ける遮音パネルの取付構造において、
前記アンカーボルトに固定される下地板と、前記下地板の前面側に前記アンカーボルトを介して固定されるパネル受け金具と、前記パネル受け金具上に乗せられた前記遮音パネルの端部を押えるパネル押え板と、前記パネル押え板を固定するパネル押え板固定手段とを備えていることを特徴とする遮音パネルの取付構造。
【請求項7】
前記パネル押え板固定手段は、前記下地板に前記下地板から突出して固定されるパネル固定ボルトからなることを特徴とする、請求項6記載の遮音パネルの取付構造。
【請求項8】
前記パネル押え板固定手段は、前記パネル固定ボルトと、前記パネル固定ボルトに挿入されるスペーサーとからなることを特徴とする、請求項6記載の遮音パネルの取付構造。
【請求項9】
前記パネル押え板固定手段は、コ字状のパネル押え取付金具からなり、前記パネル押え取付金具の一方のフランジは、前記下地板に固定され、他方のフランジに前記パネル押え板が固定されることを特徴とする、請求項6記載の遮音パネルの取付構造。
【請求項10】
前記遮音パネルは、多数のスリットまたは円形孔が施された正面板と、背面板と、コ字状の側面板とを箱状に組み立て、内部に吸音材を挿入されたものからなることを特徴とする、請求項6から9の何れか1つに記載の遮音パネルの取付構造。
【請求項1】
アンカーボルトを介して壁面に遮音パネルを取り付ける遮音パネルの取付方法において、
前記アンカーボルトに下地板を固定し、前記下地板の前面側に前記アンカーボルトを介してパネル受け金具を固定し、前記パネル受け金具上に前記遮音パネルの端部を乗せ、前記パネル受け金具上に乗せられた前記遮音パネルの端部前面にパネル押え板を被せ、前記パネル押え板をパネル押え板固定手段により固定することを特徴とする遮音パネルの取付方法。
【請求項2】
前記パネル押え板固定手段は、前記下地板に前記下地板から突出して固定されるパネル固定ボルトからなることを特徴とする、請求項1記載の遮音パネルの取付方法。
【請求項3】
前記パネル押え板固定手段は、前記パネル固定ボルトと、前記パネル固定ボルトに挿入されるスペーサーとからなることを特徴とする、請求項1記載の遮音パネルの取付方法。
【請求項4】
前記パネル押え板固定手段は、コ字状のパネル押え取付金具からなり、前記パネル押え取付金具の一方のフランジは、前記下地板に固定され、他方のフランジに前記パネル押え板が固定されることを特徴とする、請求項1記載の遮音パネルの取付方法。
【請求項5】
前記遮音パネルは、多数のスリットまたは円形孔が施された正面板と、背面板と、コ字状の側面板とを箱状に組み立て、内部に吸音材を挿入されたものからなることを特徴とする、請求項1から4の何れか1つに記載の遮音パネルの取付方法。
【請求項6】
アンカーボルトを介して壁面に遮音パネルを取り付ける遮音パネルの取付構造において、
前記アンカーボルトに固定される下地板と、前記下地板の前面側に前記アンカーボルトを介して固定されるパネル受け金具と、前記パネル受け金具上に乗せられた前記遮音パネルの端部を押えるパネル押え板と、前記パネル押え板を固定するパネル押え板固定手段とを備えていることを特徴とする遮音パネルの取付構造。
【請求項7】
前記パネル押え板固定手段は、前記下地板に前記下地板から突出して固定されるパネル固定ボルトからなることを特徴とする、請求項6記載の遮音パネルの取付構造。
【請求項8】
前記パネル押え板固定手段は、前記パネル固定ボルトと、前記パネル固定ボルトに挿入されるスペーサーとからなることを特徴とする、請求項6記載の遮音パネルの取付構造。
【請求項9】
前記パネル押え板固定手段は、コ字状のパネル押え取付金具からなり、前記パネル押え取付金具の一方のフランジは、前記下地板に固定され、他方のフランジに前記パネル押え板が固定されることを特徴とする、請求項6記載の遮音パネルの取付構造。
【請求項10】
前記遮音パネルは、多数のスリットまたは円形孔が施された正面板と、背面板と、コ字状の側面板とを箱状に組み立て、内部に吸音材を挿入されたものからなることを特徴とする、請求項6から9の何れか1つに記載の遮音パネルの取付構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2008−308949(P2008−308949A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−159998(P2007−159998)
【出願日】平成19年6月18日(2007.6.18)
【出願人】(000231110)JFE建材株式会社 (150)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年6月18日(2007.6.18)
【出願人】(000231110)JFE建材株式会社 (150)
【Fターム(参考)】
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