説明

部品保持部材及び画像形成装置

【課題】部品の挿入方向に制約を受けることなく、記録媒体などの部品を堅固に保持することができる部品保持部材及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】部品保持部材1は、記録媒体Mを着脱可能に保持する部品保持部2を一つ以上備える。部品保持部2は、記録媒体Mを挿入して収容可能なスリット状の部品収容空間を形成するように互いに対向させて設けられた複数の壁部4を備える。互いに対向する複数の壁部4の少なくとも一方は、部品収容空間側の内壁面に突起4aが形成された可撓性の部品押え部4bを有する。部品保持部2の部品収容空間に記録媒体Mを挿入すると、部品押え部4bが撓み、部品押え部4bに形成された突起4aと、部品押え部4bを有する壁部4と対向する壁部5の壁面5aとの間に記録媒体Mを挟み込んで堅固に保持することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着脱可能な記録媒体等の部品を保持する部品保持部材、及び、この部品保持部材を備えた複写機、プリンタ、FAXなどの画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置は、ユーザの要望によりオプションでアプリケーションを追加することができるようになっており、アプリケーションの追加は、一般的にSDカードなどの着脱可能な記憶媒体からプログラムやデータをインストールして行われる。アプリケーションをインストールするために用いられた記憶媒体は、通常再度使用されることはないが、再インストールが必要となる場合に備えて保管しておく必要がある。この記憶媒体の保管にあたり、ユーザに保管の負荷をかけないようにすることが望ましい。このため、記憶媒体などの部品をユーザが触れることがない装置内部に保管しておくことができる画像形成装置が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、商品やブランドを表示する部材の内側の空洞部に部品を入れ、クッション機能を有する可撓性部材、例えば、発泡ウレタンフォームや発泡ポリスチレンフォームなどの発泡性材料によって挟み込んで、いわゆる、サンドイッチ構造により部品を固定保持する構造を有する画像形成装置が提案されている。これにより、部品を本体筐体の内部に保管しておくことができ、しかもサービスマンによる保守点検の際には、保管されている部品を簡単に取り出して利用することができるため、保守点検の際の利便性を向上させることができる。また、同文献には、保管対象の部品がSDカードやICタグなどの薄いカード型の部品の場合には、発泡性材料に複数の切り込みを形成しておき、その切り込みに薄いカード型の部品を挟み込んで保持し、部品を保持した発泡性材料をカバー内側の空洞部に嵌め込んで固定する構成を有する画像形成装置が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1で提案された可撓性部材として用いられる発泡性材料は、そのクッション機能を利用して装置内部の空洞部に部品を嵌め込んで簡単に固定することができ、しかも加工が容易で安価であるという利点を有している。しかしながら、発泡性材料で部品を挟み込んで保持する場合に、堅固に保持することは難しいので、保持している部品が重力や振動の影響で緩んだり、落下したりしないように発泡性材料を設置することが望ましい。例えば、商品やブランドを表示する部材の内側の空洞部に部品を入れて発泡性材料で挟み込んで保持する場合には、発泡性材料の挟み込み挿入方向を重力方向にする。また、発泡性材料に形成された切り込みに部品を挟み込んで保持する場合には、部品の挿入保持方向を重力方向にする。このように部品の挿入方向の制約を受けることなく、可撓性部材として用いられる発泡性材料で部品を堅固に保持することは難しかった。
【0005】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、部品の挿入方向に制約を受けることなく、記録媒体などの部品を堅固に保持することができる部品保持部材及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、部品を着脱可能に保持する部品保持部を一つ以上備える部品保持部材であって、上記部品保持部は、部品を挿入して収容可能なスリット状の部品収容空間を形成するように互いに対向させて設けられた複数の壁部を備え、該互いに対向する複数の壁部の少なくとも一方は、該部品収容空間側の内壁面に突起が形成された可撓性の部品押え部を有することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の部品保持部材において、上記部品押え部は、その部品押え部を有する壁部が部品挿入方向に貫通した切り欠きで分断され、上記部品が挿入されたときに撓むように形成された自由端部であることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の部品保持部材において、上記切り欠きの幅は、部品挿入方向手前側が広くなっていることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1、2又は3の部品保持部材において、上記複数の壁部のうち上記部品押え部を有しない壁部は、部品挿入方向手前側の端部に部分的な切り欠きを有することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1、2、3又は4の部品保持部材において、上記部品保持部は、部品挿入方向奥側に、上記部品収容空間に挿入される部品の先端部が突き当たる部品突き当て部を有することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1、2、3、4又は5の部品保持部材において、上記部品保持部は、部品挿入方向と上記複数の壁部の互いに対向する対向方向とに直交する方向から上記部品収容空間に面する壁部をさらに有し、該部品収容空間が少なくとも4つの壁面で囲まれるように形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、装置本体内部に部品保持部材を備えた画像形成装置であって、請求項1乃至6のいずれかの部品保持部材を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の画像形成装置において、上記部品保持部材を、通常使用時には装置外部には露出しない箇所であって、保守点検時には容易にアクセスできる箇所に備えたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項7又は8の画像形成装置において、上記部品保持部材を、装置を制御する電子部品が格納されたコントローラボックス内に備えたことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項7、8又は9の画像形成装置において、上記部品保持部材を、原稿を搬送する自動原稿搬送装置内に備えたことを特徴とするものである。
【0007】
本発明においては、部品保持部のスリット状の部品収容空間に部品を挿入すると、部品押え部が撓み、部品押え部に形成された突起と、部品押え部を有する壁部と対向する壁部の壁面又はその対向する壁部が有する部品押え部の突起との間に部品を挟み込んで堅固に保持することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、部品の挿入方向に制約を受けることなく、記録媒体などの部品を堅固に保持することができる部品保持部材及びこれを備えた画像形成装置を提供することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係る部品保持部材としての記憶媒体保持部材の構成を示す斜視図。
【図2】記録媒体保持部材を図1中の矢視A方向から見た側面図。
【図3】記録媒体保持部材のスリットにそれぞれ記録媒体を挿入した状態を示す斜視図。
【図4】本実施形態に係る複写機を裏側から見た概略構成を示す斜視図。
【図5】複写機の内部に搭載されるコントローラボックスを複写機の外部に引き出した状態の概略構成を示す斜視図。
【図6】図示しないスキャナに対して開状態の自動原稿搬送装置を下側から見た斜視図。
【図7】自動原稿搬送装置から原稿押えを取り外した状態の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を適用した部品保持部材の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る部品保持部材としての記憶媒体保持部材1の構成を示す斜視図である。図2は、記録媒体保持部材1を図1中の矢視A方向から見た側面図である。図示の例は、部品として薄いカード型の記録媒体を収納して保持する部品保持部材の一例である。
【0011】
図1において、記録媒体保持部材1は、記録媒体を着脱可能に保持する部品保持部2を並列に3箇備えており、同時に3枚の記録媒体を保持することができるようになっている。この部品保持部2は3箇に限らず、1箇以上備えていればよい。部品保持部2は、記録媒体を挿入して収容可能なスリット状の部品収容空間3を形成するように互いに対向させて設けられた複数の壁部4、5を備えており、これらの複数の壁部4、5の少なくとも一方の壁部4は、部品収容空間3側の内壁面に突起4aが形成された可撓性の部品押え部4bを有している。突起4aと対向する壁部5の壁面5aとの間のスリット幅が最も小さく、挿入される記録媒体の厚さよりも小さくなっている。上記部品押え部4bは、その部品押え部4bを有する壁部4が記録媒体挿入方向に貫通した切り欠き4cで分断され、記録媒体が挿入されたときに撓むように形成された自由端部となっている。このため、部品押え部4bは記録媒体と当接して容易に撓むことができる。そして、部品収容空間3に記録媒体を挿入すると、記録媒体が突起4aに当接して部品押え部4bを押し広げるため、部品押え部4bが撓み、その復元力によって、突起4aと対向する壁面5aとの間で記録媒体を堅固に保持することができる。
【0012】
また、部品保持部2は、記録媒体の挿入方向奥側に、部品収容空間3に挿入される記録媒体の先端部が突き当たる部品突き当て部としての底面6を有している。図示の例では、部品突き当て部として、記録媒体挿入方向奥側の部品収容空間3の中央部と両端部に底面6が形成されていて、記録媒体の挿入方向の位置決めを容易に行うことができる。
また、部品押え部4bを有する壁4と対向する部品押え部を有しない壁部5には、部分的な切り欠き5bが形成されている。図示の例では、切り欠きの幅が、記録媒体の挿入方向手前側が奥側に比べて広くなっている部分的な切り欠き5bが形成されている。
さらに、記録媒体保持部材1を画像形成装置の筐体にネジ止めするための取付け孔7aと位置決め用ガイド7bとが形成されている。
また、上記部品保持部2は、記録媒体の挿入方向と上記複数の壁部4、5の互いに対向する対向方向とに直交する方向から上記部品収容空間3に面する壁部8、9をさらに有しており、部品収容空間3が少なくとも4つの壁面で囲まれるように形成されている。4つの壁面で囲まれることにより、部品収容空間3に挿入された記録媒体は、壁部8、9により移動が制限され、複数の壁部4、5の互いに対向する対向方向と直交する方向に移動することなく保持される。
なお、図示の例では、部品押え部4bを有する壁部4と対向する壁部5は、部品押え部を有しないが、この壁部5にも同様に、突起が形成された部品押え部を設けてもよい。
【0013】
図2において、部品押え部4bを有する壁部4の記録媒体の挿入方向に貫通した切り欠き4cの幅は、記録媒体の挿入方向手前側が奥側に比べて広くなっている。また、上述したように、部品押え部4bを有する壁部4と対向する部品押え部を有しない壁部5には、部分的な切り欠き5bが形成されている。このように、対向する両壁部4、5それぞれの記録媒体の挿入方向手前側が切り欠けているので、記録媒体を挿入又は取り外す際、作業者の指が入りやすく、記録媒体側面のつまむ部分の面積を十分に確保することができ、作業性が良好である。また、複数の部品保持部2を設ける場合にその間隔を狭くしても作業性を損なわず、省スペース化を図ることができる。
【0014】
上記記録媒体保持部材1は、例えばABS樹脂からなる樹脂成型品である。部品押え部4bを有する壁部4の肉厚や形状を適宜設定することによって、記録媒体の保持力と、着脱時に必要な力とを調整することができる。なお、記録媒体保持部材1は、ABS樹脂に限らず、ポリプロピレンやポリスチレン等の他の汎用プラスチック用樹脂や、ポリアセタールやポリカーボネート等のエンジニアリングプラスチック用樹脂からなる樹脂成型品であってもよい。また、ウレタンゴムやシリコンゴム等のゴムからなる成型品であってもよい。さらに、鉄やアルミニウムなどの金属材料を精密板金加工したものであってもよい。
【0015】
図3は、記録媒体保持部材1の部品収容空間3にそれぞれ記録媒体Mを挿入した状態を示す斜視図である。図示の記録媒体MはSDカードの例を示しているが、ICタグなど他の種類のメモリカードであってもよい。記録媒体Mはその先端部が底面6に突き当たるまで挿入され、底面6と部品収容空間3を形成する壁部4、5とによって回転することなく位置決め保持される。このとき記録媒体Mが突起4aに当接して部品押え部4bを押し広げるため、部品押え部4bが撓み、その復元力によって、突起4aと対向する壁面5aとの間で記録媒体Mを堅固に保持することができる。これにより、記録媒体Mは、記録媒体保持部材1の部品収容空間3の内側で固定され、例えば、記録媒体保持部材1自体を反転させて記録媒体Mが下側に向いたとしても落下することはなく、記録媒体保持部材1の姿勢によらず記録媒体Mを堅固に保持して収納することができる。
【0016】
次に、上記記憶媒体保持部材1を画像形成装置である複写機の内部に取付けた実施形態について具体的に説明する。図4は本実施形態に係る複写機100を裏側から見た概略構成を示す斜視図である。
図4に示すように、本実施形態に係る複写機100は、制御用の電子部品が格納されたコントローラボックス101と、原稿を搬送する自動原稿搬送装置110と、原稿の画像を読み取る画像読取部を備えたスキャナ120と、スキャナ120により読み取られた原稿の画像を記録紙に記録する画像形成ユニット130とを備えている。なお、コントローラボックス101には本来保護カバーが取付けられているが、図示の例は保護カバーを省略した状態を示している。自動原稿搬送装置110は、スキャナ120上に開閉機構(例えばヒンジ)111を介して開閉自在に取付けられ、スキャナ120は、画像形成ユニット130の上部に固定されている。また、この複写機100は、画像形成ユニット130により画像を形成された記録紙を排出する排紙トレイ140、ユーザによる入力操作を行う図示しない操作部等も備えている。なお、画像形成ユニット130の構成については、従来公知の電子写真方式、インクジェット方式等の方式を採用することができ、その詳細な説明は省略する。
【0017】
図5は、複写機100の内部に搭載されるコントローラボックス101を複写機100の外部に引き出した状態の概略構成を示す斜視図である。コントローラボックス101は図中B方向に移動して複写機100の内部から引き出される。
図5において、コントローラボックス101の内部に配設されたブラケット102に記録媒体保持部材1がネジ103によりネジ止めされている。ブラケット102の図示しない位置決め孔に記録媒体保持部材1の位置決め用ガイド7bが係合しているので、記録媒体保持部材1を1本のネジ103で簡単かつ確実に取付けることができる。記録媒体Mは、コントローラボックス101内に取付けられた記録媒体保持部材1に水平方向に挿入され、部品押え部4bの突起4aと対向する壁面5aとの間で堅固に保持されるので、コントローラボックス101の格納動作や引出し動作を行っても緩んで落下することはない。このようにコントローラボックス101がオプションの増設などのために簡単に引き出される構成となっていれば、通常使用時にはコントローラボックス101を複写機100の内部に格納しておき、ユーザが意識することなく保管の必要な記録媒体Mを収納しておくことができる。
【0018】
図6は、スキャナ120(不図示)に対して開状態の自動原稿搬送装置110を下側から見た斜視図である。自動原稿搬送装置110には、スキャナ120の原稿載置台と対向する面に原稿押え112が図示しない面ファスナーにより取付けられている。
【0019】
図7は、自動原稿搬送装置110から原稿押え112を取り外した状態の斜視図であり、図6と比べて自動原稿搬送装置110の上下方向が逆になった状態を示している。
図7において、自動原稿搬送装置110から面ファスナーにより取付けられた原稿押え112を取り外した内側の原稿押え112と干渉しない凹部113に、記録媒体保持部材1が取付けられている。凹部113の図示しない位置決め孔に記録媒体保持部材1の位置決め用ガイド7bが係合しており、記録媒体保持部材1を1本のネジ114で簡単かつ確実に取付けることができる。スキャナ120に対して自動原稿搬送装置110を閉じると、記録媒体保持部材1の部品保持部2に保持された記録媒体Mは、収容時の挿入方向と重力方向とが逆になるが、記録媒体Mは堅固に保持されているので、落下することはない。また、通常使用時は面ファスナをはがして原稿押え112を取り外すことはないので、ユーザが意識することなく、保管の必要な記録媒体Mを収納しておくことができる。コントローラボックス101内に設置した記録媒体保持部材1と併せて用いることで、保管すべき記録媒体Mが増えた場合にも記録媒体保持部材1を追加して機内での収納場所を増やすことができる。
【0020】
以上、本実施形態によれば、記録媒体Mを記録媒体保持部材1の部品収容空間3に挿入すると、部品押え部4bが撓み、部品押え部4bに形成された突起4aと、部品押え部4bを有する壁部4と対向する壁部5の壁面5a又はその対向する壁部5が有する部品押え部の突起との間に記録媒体Mを挟み込んで堅固に保持することができる。
また、部品押え部4bは、その部品押え部4bを有する壁部4が記録媒体挿入方向に貫通した切り欠き4cで分断され、記録媒体Mが挿入されたときに撓むように形成された自由端部となっている。このため、部品押え部4bは記録媒体Mと当接して容易に撓むことができる。
また、部品押え部4bを有する壁部4の記録媒体Mの挿入方向に貫通した切り欠き4cの幅は、記録媒体Mの挿入方向手前側が奥側に比べて広くなっている。このため、記録媒体Mを挿入又は取り外す際、作業者の指が入りやすく、作業性が良好である。
また、部品押え部4bを有する壁部4と対向する部品押え部を有しない壁部5には、部分的な切り欠き5bが形成されているので、記録媒体Mを挿入又は取り外す際、作業者の指がさらに入りやすく、記録媒体側面のつまむ部分の面積を十分に確保することができ、作業性が良好である。また、複数の部品保持部2を設ける場合に、複数の部品保持部2の設置間隔を狭くしても作業性を損なわず、省スペース化を図ることができる。
また、部品保持部2は、記録媒体Mの挿入方向奥側に、部品収容空間3に挿入される記録媒体Mの先端部が突き当たる部品突き当て部としての底面6を有しているので、記録媒体Mの挿入方向の位置決めを容易に行うことができる。
また、部品保持部2は、記録媒体Mの挿入方向と上記複数の壁部4、5の互いに対向する対向方向とに直交する方向から上記部品収容空間3に面する壁部8、9をさらに有しており、部品収容空間3が少なくとも4つの壁面で囲まれるように形成されている。これにより、部品収容空間3に挿入された記録媒体Mは、壁部8、9により移動が制限され、複数の壁部4、5の互いに対向する対向方向と直交する方向に移動することなく保持される。
また、複写機100の内部に上記記録媒体保持部材1を備えることによって、装置内部に記録媒体Mを堅固に保持して収納しておくことができる。
また、複写機100の通常使用時には装置外部には露出しない箇所であって、保守点検時には容易にアクセスできる箇所に、記録媒体保持部材1を備えることで、ユーザが意識することなく保管の必要な記録媒体Mを収納しておくことができる。例えば、記録媒体保持部材1をコントローラボックス101や、自動原稿搬送装置110の内部に取付けて、記録媒体Mを収納しておくことができる。
【符号の説明】
【0021】
1 記録媒体保持部材
2 部品保持部
3 部品収容空間
4 壁部
4a 突起
4b 部品押え部
4c 切り欠き
5 壁部
5a 壁面
5b 部分的な切り欠き
6 底面
7a 取付け孔
7b 位置決め用ガイド
8、9 壁部
100 複写機
101 コントローラボックス
102 ブラケット
103 取付けネジ
110 自動原稿搬送装置
111 開閉機構
112 原稿押え
113 自動原稿搬送装置内部の凹部
114 取付けネジ
120 スキャナ
130 画像形成ユニット
140 排紙トレイ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0022】
【特許文献1】特開2007−249156号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品を着脱可能に保持する部品保持部を一つ以上備える部品保持部材であって、
上記部品保持部は、部品を挿入して収容可能なスリット状の部品収容空間を形成するように互いに対向させて設けられた複数の壁部を備え、
該互いに対向する複数の壁部の少なくとも一方は、該部品収容空間側の内壁面に突起が形成された可撓性の部品押え部を有することを特徴とする部品保持部材。
【請求項2】
請求項1の部品保持部材において、
上記部品押え部は、その部品押え部を有する壁部が部品挿入方向に貫通した切り欠きで分断され、上記部品が挿入されたときに撓むように形成された自由端部であることを特徴とする部品保持部材。
【請求項3】
請求項2の部品保持部材において、
上記切り欠きの幅は、部品挿入方向手前側が広くなっていることを特徴とする部品保持部材。
【請求項4】
請求項1、2又は3の部品保持部材において、
上記複数の壁部のうち上記部品押え部を有しない壁部は、部品挿入方向手前側の端部に部分的な切り欠きを有することを特徴とする部品保持部材。
【請求項5】
請求項1、2、3又は4の部品保持部材において、
上記部品保持部は、部品挿入方向奥側に、上記部品収容空間に挿入される部品の先端部が突き当たる部品突き当て部を有することを特徴とする部品保持部材。
【請求項6】
請求項1、2、3、4又は5の部品保持部材において、
上記部品保持部は、部品挿入方向と上記複数の壁部の互いに対向する対向方向とに直交する方向から上記部品収容空間に面する壁部をさらに有し、該部品収容空間が少なくとも4つの壁面で囲まれるように形成されていることを特徴とする部品保持部材。
【請求項7】
装置本体内部に部品保持部材を備えた画像形成装置であって、
請求項1乃至6のいずれかの部品保持部材を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項7の画像形成装置において、
上記部品保持部材を、通常使用時には装置外部には露出しない箇所であって、保守点検時には容易にアクセスできる箇所に備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
請求項7又は8の画像形成装置において、
上記部品保持部材を、装置を制御する電子部品が格納されたコントローラボックス内に備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
請求項7、8又は9の画像形成装置において、
上記部品保持部材を、原稿を搬送する自動原稿搬送装置内に備えたことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−154171(P2011−154171A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−15276(P2010−15276)
【出願日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】