部品集合体の切断方法
【課題】本発明の目的は部品類一式の部品集合体の切断方法に関する。
【解決手段】本発明によると、本切断方法には次の工程が含まれる。すなわち、a)各部品の等高線を定める点とデカルト座標(X,Y)系における部品集合体の各部品の位置に関連するデータの生成工程、b)各構成部品が単一部品としてみなされる1つの枠により具体化される少なくとも1つの構成部品内の部品の第1再編成工程、c)各組立品が単一部品としてみなされる1つの枠で具体化される少なくとも1つの組立品内の構成部品の第2再編成工程、d)それぞれ(b)および(c)工程で定められた構成部品と組立品をもとにした部品切断順序の設定工程、e)切断工具が(d)工程から設定された前記切断順序に応じて部品から部品へと移動する切断工程である。
【解決手段】本発明によると、本切断方法には次の工程が含まれる。すなわち、a)各部品の等高線を定める点とデカルト座標(X,Y)系における部品集合体の各部品の位置に関連するデータの生成工程、b)各構成部品が単一部品としてみなされる1つの枠により具体化される少なくとも1つの構成部品内の部品の第1再編成工程、c)各組立品が単一部品としてみなされる1つの枠で具体化される少なくとも1つの組立品内の構成部品の第2再編成工程、d)それぞれ(b)および(c)工程で定められた構成部品と組立品をもとにした部品切断順序の設定工程、e)切断工具が(d)工程から設定された前記切断順序に応じて部品から部品へと移動する切断工程である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は部品集合体の切断方法に関するものである。本方法により部品切断順序の自動的かつ最適な方法での決定が可能となる。
【背景技術】
【0002】
本発明の用途は、工業部品の機械加工分野、特に、その製作部品が様々な形状と大きさであると同時に、部品集合体が直線的流れ生産組織において必要に応じて作成される航空機産業分野に関する。
【0003】
現在、板曲げ、プレスあるいは深絞りによる定型あるいは非定型の部品製作用には、一般的に金属合金、塑性材料または複合材料である板内においてこれらの部品に対応する地板の切断が行われる。非常に様々な形状を有する複数の地板が同一の板あるいは山積みの板内で切断されうる。以降の説明において、「部品」とは部品の製作に充てられる地板のことをさすものとする。
【0004】
切断くずを減らすよう部品表面と板表面間の関係を最適化するため、部品類の幾何データならびに必要によっては対応する切断工具の行程から相互に部品を配置するための板取り配置処理が採用される。板上に配置される部品群全体により1つの部品集合体が構成される。
【0005】
この板取り配置処理の後に、各部品はこれを取り囲む範囲により特にその範囲の中心の位置と部品集合体の座標の向きにより、位置が割り出されると同時に各部品が加工行程に関連づけられる。
【0006】
各切断運転までに、部品集合体に関する部品の切断順序は番号の割り振りとともに同時に決定されねばならない上に、この順番は切断装置の制御装置に充てられるプログラムに登録されなくてはならない。
【0007】
部品類はこの装置により誘導される切断工具によってこの順番で切断される。
【0008】
現在、この切断順番の決定工程は経験のある助手を通じて手動で行われている。
【0009】
切断順序の決定はこの処理方法では切断中の工具軌跡の条件となるので極めて重要な工程である。この順番は切断の精度すなわち、部品品質ならびに切断運転効率に関して無視できないほどの影響を有する。実際に、部品集合体の切断の進行に応じて、予め切断される部品類はもはや部品集合体に取り付いていないだけでなく、部品集合体(部品骨格模型)中に素材のない範囲が残される。これらの空白範囲の側にある切断されなくてはならない部品は、これらの部品が素材により支持されにくくなるのでさらに不安定な状態にさらされる。この切断中の不安定性によりさらに正確でない切断がもたらされると同時に部品類に悪い品質が生まれる理由となる。この順番は部品集合体が切断装置テーブル上に固定されにくい時には特に重大であると同時に、山積みの板の場合には尚更その深刻さが増す。さらに、山積み板の最小固定による切断方法は最大限の柔軟性をもたらすので、特に、直線流れタイプの生産に適合する方法でもある。従って、助手の部分の切断順序の賢明な選択が部品の製作の成功のためには重要となる。
【0010】
また、この順番が適正に決定されない場合には、無用なときには危険な移動により既に切断された部品品質が悪化することもありえる。
【0011】
手動決定という点により提起されるもう1つの技術上の不都合は、順序決定のため助手に必要な時間である。実際、航空機の分野では部品の製造は直線流れ生産であって、部品集合体は必要に応じて作られると同時にいずれの部品集合体も前のものと同じではなく、助手はこの順序を部品集合体の構成が変わるごとに毎回最適化しなくてはならない。
【0012】
これらの問題を解決するため、本発明は、部品集合体から単純化される地形的形状をもとにした部品の切断順序の自動決定工程が含まれ、この決定工程が引き続き切断装置の切断プログラムに組み込まれるその運転方式が単純でかつ信頼性の高い切断方法を提案するものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の第1目的はより高度な部品品質ならびに切断工程の効率改善の実現にある。
【0014】
本発明の第2の目的は切断順序の半自動的あるいは自動的な方法による決定を可能にする切断プログラムを提案して運転者を固有の誤差の危険から解放させることにある。この部品集合体から特定される地形的形状に関する切断プログラムの挙動は、経験のある助手の行動の再現を可能とするスカラー量パラメータにより定められる。
【0015】
このため、本発明は部品類に関する1つの部品集合体の切断方法を対象にしており、この切断は板の少なくとも片側における拘束列により固定される山積み板内の切断工具により実行され、切断工具の移動は制御装置により誘導される。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明によると、本方法には
(a)部品集合体の各部品の等高線およびデカルト座標(X,Y)における各部品の位置が定められる点に関するデータの生成工程
(b)単一部品としてみなされる1つの枠により具体化される少なくとも1つの構成部品への部品群再編成の第1工程
(c)単一部品としてみなされる1つの枠により具体化される少なくとも1つの組立品への前記構成部品群再編成の第2工程
(d)前記の工程(b)および(c)でそれぞれ定められる構成部品および組立品をもとにした部品の切断進行順序の設定工程
(e)切断工具が工程(d)で作成される切断進行の前記順序に応じた部品から部品への移動、切断工程
が含まれる。
【0017】
可能性のある様々な実施形態の中では、本発明は個別にあるいは可能性のある技術上の組合せに応じて検討されるはずの以下の説明の途中で明らかになる、以下のような特徴にも関係する。
すなわち、
・(b)工程においては、各構成部品は板取り範囲が定められる主部品をもとに定められ、該部品は前記構成部品に属する板取り率βによる前記板取り範囲にあるのが好ましく、
・(c)工程においては、各組立品が投影範囲を定める主構成部品をもとに定められ、該構成部品が前記組立品に属する重なり率スーパーβによる前記投影範囲内にあるのが好ましく、
部品群の構成部品への再編成の工程には、
・少なくとも1つの前記主部品の第1特定工程が含まれ、
・各主部品に関して、板取り範囲は照明方向により定められ、
・部品の第2特定工程は0から1にある板取り率βによる前記板取り範囲にあり、
構成部品群の組立品への再編成工程には
・少なくとも1つの前記主構成部品の第1特定工程が含まれ、
・主要各構成部品に関して、投影範囲が前記部品集合体の座標2軸のうちの1軸上に定められ、
・構成部品の第2特定工程は0から1にある重なり率スーパーβによる前記投影範囲と重ねられる投影部を有する。
【0018】
本発明は添付の図面を参照してさらに詳細に説明されよう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1は板取り配置処理後の様々な形態とサイズの部品集合体1の例を示す。各部品の位置は、その原点が部品集合体の左下側隅角部に取られる部品集合体のデカルト座標(X,Y)により突き止められる。X軸は部品集合体の大きさの最大値の側に取られる。切断処理の間、部品の切断が行われる1枚の板または山積み板は、一方は下部辺上の拘束列2により、他方は残りの辺の中点ならびに両隅にある拘束アーム3により固定される。
【0020】
すべての表示例において、切断順序の決定は次の切断約束事に従い、これらの約束事は経験的なものであるとともに板の処理法ならびに保持法により変化する約束事である。すなわち、
・切断は板素材を最大限残す範囲で完了させなくてはならない。
・最新の切断面は固定されてなくてはならないと同時に、部品類が先に切断される辺の部品骨格模型辺には向けられてはならない。
・切断の開始と完了は好ましくは小さい部品の端点になくてはならなく、断片類が、ここに示される例の少しも邪魔にならない場所では、部品切断の開始は部品の左下隅角部である。
・切断の進行はX座標が減少する方向にX軸に沿って向けられる
・部品集合体の切断は拘束列辺で完了して、ここで示される部品集合体の構成においては、切断の進行はY座標が減少する方向でなくてはならない。
・切断は部品辺が一気に走破する方向に行われる。
【0021】
本発明の目的は部品切断の最適順序の自動的決定のために経験を通じた約束事を考慮して切断順序を定める助手により採用される法則の再現にある。本方法の原理は加重法パラメータ類をベースにしており、部品集合体に関する幾何学形状に関する1つの物理的パラメータにすべてが関係しており、これらのパラメータは部品集合体の地形的形状のタイプに応じて調整が可能である。
【0022】
これらの加重法パラメータにより構成部品状態および組立品状態にある部品の連続再編成処理が行えることになる。切断順序はまずこれらの構成部品について、次いでこれらの組立品順について順次決定される。
【0023】
構成部品中の部品の再編成工程ならびに組立品中の構成部品の再編成工程は、数レベルにある部品集合体の地形的形状の解析を可能にする繰り返し処理の部分をなすのが都合良い。部品の構成部品への再編成工程ならびに構成部品の組立品への再編成工程は最初のレベルの処理の2回繰り返しとなる。
【0024】
本処理の第1工程は各部品の等高線を定める点およびデカルト座標(X,Y)の部品集合体の各部品位置に関連するデータの生成からなる。
【0025】
この工程において、一方で部品集合体を構成する各部品の等高線外形を分析しながら部品集合体の地形的形状の作成が可能となり、他方で部品集合体の全体座標点(X,Y)での各部品の位置の割り出しが可能となる。
【0026】
これらのデータには部品集合体のデカルト座標系(X,Y)における各部品の等高線を定める点座標が含まれる。
【0027】
これらの座標値をもとにして、長方形4の形状の等高線を有する部品ならびに円弧5の形状の等高線を有する部品の2種類の部品用等高線形状が定められる(図2)。
【0028】
各部品は一般的に4点P1,P2,P3およびP4により定められる。部品集合体はすべての部品に関するこれらの4点の座標値により全体が定められる。
【0029】
図2は、長方形形状を有する第1参照番号部品4ならびに円弧形状を有する第2参照番号部品5の、部品等高線の2つの形態を示す。部品4の場合には、4点P1,P2,P3およびP4は長方形の4辺の中点である。番号付の順序は点P1が部品集合体の座標の原点に最も近い点であると同時に、P1からP2に向けて延びると同時に、時計方向に部品の周りを回転しながらP1からP3まで移動するという条件を満足させなくてはならない。部品5の任意形状の部品に関する一般的な方法の場合においては、点P1と点P2は部品等高線上に位置する相互間が最も遠い2点であり、点P3およびP4は区間(P1,P2)をその中点で垂直に横断する直線の部品等高線との交差部である。説明を続けるため、部品はこれらの等高線の形状に応じて長方形部品または円弧部品に指定される。
【0030】
長方形部品と円弧部品を区別するためには2つの約束事が必要である。第1の約束事は直線(P1,P2)に対するP3とP4の位置である。任意の部品は点P3とP4が直線(P1,P2)の両側に配置される1つの長方形部品として定められる。部品の等高線形状を定めることを可能にする第2の約束事は、凹みパラメータγである。1つの部品の凹みは次の方法で決定される。すなわち、4点P1,P2,P3,P4は、それぞれ区間[P3,P4]の中点ならびに区間[P1,P2]のそれぞれ中点である点PcnおよびPcをそれぞれ決定するために利用される(図2)。1つの部品は一方で第1約束事、他方で第2約束事がDPieをP1とP2間の距離とする場合に次のような関係、すなわち、γDPie≦DCNが確認される場合には、円弧とみなされる。このパラメータγは固定パラメータであるとともに、その値は0から1の間にある。
【0031】
本発明の方法によると、第2工程は構成部品中の部品の再編成からなる。
【0032】
この構成部品中の部品再編成の工程には、各板取り範囲について定められる部品をもとにした主部品特定の第1工程ならびに板取り率βである加重法パラメーターに応じたこの板取り範囲内にある各部品特定の第2工程の2工程が含まれる。
【0033】
板取り範囲は特定された照明方向により運ばれる影の範囲に相当するものとみることができる。すべての構成部品は切断の全体進行軸に垂直な軸による照明方向を考慮して構成される。ここで示されたすべての例において、部品から部品への全体進行は、板の長辺に相当するX軸により定められる(図3)。従って、構成部品はY軸により方向づけられる照明方向により構成される。図3ではこの原則が例示され、構成部品は進行方向PXに応じて、ここではX値の減少方向に切断される。組立品のそれぞれに属する部品は方向PYに応じて、ここではY値の同じく減少方向に切断される。
【0034】
主部品は2つの判断基準により定められる。すなわち、主部品は最大部品を再編成するために最大限の大きさの板取り範囲を定めるようにX軸に沿う最大限の長さのものでなくてはなく、主部品は、Y座標値が減少する方向の常に構成部品内で他の部品を越えるものであって、これはそのY座標が部品集合体の座標の部品であって、板取り範囲が部品集合体内で上から下に向けて定められる。
【0035】
主部品が長方形部品である場合には、板取りの範囲は次の約束事により定められる。すなわち、長方形部品により定められる組立品に属する部品の区間[P1,P2]の投影後の点、ならびに主部品の区間[P1,P2]の投影後の点は板取り率βで一緒になる。パラメータβは0と1の間にあるとともに、同一の部品集合体のすべての構成部品について同一である。
【0036】
図3には0.65に設定された板取り率βで2例を横切る2つの長方形構成部品の場合が例示される。6で参照される最初の構成部品には1および2で番号付けされた2つの長方形部品が含まれる。第1番部品は主部品であるものとして特定される。第2番部品は主部品下に配置される。X軸上のその区間[P1,P2]の投影点ならびに主部品上の点は65%以上で一緒になる。第2部品と第1番部品により構成部品が形成される。長方形構成部品の第2例には3から5の番号のついた3つの部品が含まれ、主部品は第3番部品であると同時に、他の2つの長方形部品の第4番と第5番は第3番部品により定められる板取り範囲の内側部品として特定される。この例では、2つの第4番と第5番の部品の区間[P1,P2]の投影後のすべての点は主部品の点と100%一緒になる。
【0037】
図4では、第1番部品が主要円弧部品である8で参照される円弧構成部品の場合が例示される。この部品から定められる板取り範囲は、まず、最初に、外側範囲の板取り範囲を分離する第1輪郭線9により限定される。この輪郭線は円弧主部品の2点P1,P2を通る輪郭線に平行に描かれると同時に、DCNが予め定められる部品の凹みであると同時に、εが距離ε×DCNを変化させて板取り範囲の面積の変動を可能にする係数として、直線(P1,P2)ε×DCNの距離に配置される。
【0038】
この板取り範囲もまた中心をOとし半径Rを円弧部品のOおよびP4間の距離とする点P1,P4,およびP2を通る円10により限定される。
【0039】
2つ限界値を組み合わせながら、部品に関する板取り範囲は中心Oならびに半径Rの円10、輪郭線9と第1番円弧部品間で限定される面積であって、この範囲は図4で線影が付けられている。
【0040】
第2番、第3番および第4部品は線影が引かれたこの面積内にあるため、円弧部品により形成される構成部品に属する。第5番部品はこの板取り範囲外にありこの構成部品の部分をなさない。
【0041】
図5は4つの構成部品の例を示し、第1構成部品は第1番と第2番部品から構成される。第3番と第4番部品は第2構成部品を構成するとともに、第5番と第6番部品は第3構成部品を構成する。最後の構成部品はその主部品が第7番部品である7から10までの番号が振られる4つの部品から構成される。各構成部品は1つの枠により構成され、形成済み構成部品は単一部品としてみなされる。
【0042】
この第1再編成工程により部品集合体の地形的形状の単純化が可能となると同時に、部品集合体の地形的形状の第1レベルの解析が構成される。
【0043】
構成部品内のすべての部品の再編成工程の後、第2工程は組立品内の部品としてみなされる構成部品の再編成から構成される。図6ではiとjの2つの構成部品が示され、構成部品iは主構成部品であり、構成部品jはそのX軸上の投影が重なり率スーパーβにより構成部品iのものと重なる場合には構成部品iに属し、いいかえると、組立品jを取り囲む枠の長さに対する重なり範囲Δの比がスーパーβ以上であることになる。パラメータのスーパーβは0と1の間にある。
【0044】
パラメータスーパーβが1に等しい場合は、部品集合体は構成部品のみで構成される。最適切断順序は構成部品により決定される。この事例は部品が列により構成部品に再編成される図7Aに例示される。この場合の部品の切断順序はX座標の減少する方向の列から列への切断進行順序により定められる。各列内では、部品はY座標の減少する方向に次々と切断される。これらの進行方向は図7Aの矢印により示される。
【0045】
パラメータスーパーβが1に等しい場合は、すべての部品集合体は単一の組立品としてみなされ、この第2の極端な場合は部品が横層を通じて切断される図7Bに例示され、矢印がその切断進行方向を示している。
【0046】
便利なことに、このパラメータスーパーβは、横層によるまたは縦列による切断の挙動あるいは部品集合体の切断順序を決定する2つの進行形態の組合せの再現を可能にする1つの加重法パラメータである。
【0047】
一般的には、パラメータスーパーβの値は、部品類の幾何形状、これらの部品集合体に関する相互の配置状況および切断処理と板あるいは山積み板の固定方式のタイプに依存する切断の約束事に応じても選択される。
【0048】
一般的には、横層は図7Bの事例のような部品が唯一の輪郭線しか含まない単一の横層である。別の本発明の実施形態では、横層は部品がお互いに極めて近い場合には部品の2本の輪郭線が含まれる二重の横層でありうる。すべての部品集合体が唯一の組立品としてみなされる図8にこの場合が例示され、パラメータスーパーβはこの場合0に等しい。この組立品には4つの横層が含まれ、第1横層は第1番、第2番、第3番、第4番、第5番部品により構成され、第2横層は第6番、第7番および第8番部品により構成され、第3横層は第9番および第10番部品で構成されると同時に、最後に最終横層は第11番、第12番、第13番、第14番、および第15番部品で構成される。第1横層では、第2番と第5番部品は第1番と第4番部品の上にあってそれぞれ第1横層の真ん中にある部品の第2輪郭線を構成する。最終横層では、第13番と第15番部品により第12番と第14番部品の輪郭線に対して部品の第2輪郭線が構成される。第1横層と最終横層は二重横層である。
【0049】
本切断方法にはY軸により部品集合体上に全体的に縦方向に配置展開される部品の特定から構成される追加の工程が含まれる。任意の部品は、その点P1とP2が部品集合体上で縦方向に配置されると同時に、区間[P1,P2]のY軸上の投影がX軸上の区間[P3,P4]のものよりも少なくとも2倍大きいはずである場合に、縦方向に特定される。縦方向の部品として特定されるこれらの部品がある構成部品に属することはありえず、それぞれが1つの縦方向構成部品を構成すると同時に縦方向構成部品群が1つの縦方向組立品内に再編成される。
【0050】
図9には部品集合体の最右端に配置される1つの縦方向組立品が例示される。
【0051】
本発明によると、1つの縦方向組立品における切断の進行PXは部品集合体座標のX座標が増える方向に向けられる。
【0052】
縦方向でない1つの組立品における進行方向に関するこの特別な方向は、1つの部品の切断が未切断部品素材の最大値により固定される辺で常に完了し、最終切断辺は、その他の既に切断済み部品により残される穴が含まれる辺の骨格辺の方に向けられてはならないという切断の約束事によらなくてはならない。
切断工具により部品の切断が常に、各縦方向部品15の左下隅角部から開始されることを考慮しながら切断が縦方向のある組立品においてX座標の減少する方向に進められる場合、図9上の第5番部品である最終切断部品の最終辺はそのとき部品骨格模型の辺の方に向けられる。切断方向がこの縦方向組立品内で反転される場合には、最終縦方向切断部品の最終辺はそのとき第1番部品であって、拘束アーム3により固定される側にある。
【0053】
その結果として、また一般的に、部品集合体の右端に配置される縦方向組立品は、部品集合体の左端に配置される場合と同様に常に最初に切断される。
【0054】
図10には本発明の方法の再編成のすべての工程が図示される1番から21番まで番号付けされた部品類の部品集合体の例が示される。
【0055】
第1工程では、板取り率βが0.65に等しく設定され、部品集合体にはこのとき3つの構成部品とそれぞれ単一縦方向部品、第1番から第5番までを含む5つの縦方向構成部品が含まれ、16で参照される最初の構成部品には第6番から第11番までの部品、17で参照される第2組立品、第12番から第18番までの部品、14で参照される第3組立品の第19番から第21番までの部品が含まれる。
【0056】
本方法の第2工程では、3つの構成部品が1つの組立品および5つの縦方向構成部品を図10において13で参照される1つの縦方向組立品に形成するため再編成される。
【0057】
従って切断順序はパラメータスーパーβの値に依存する。2つの極端な場合はスーパーβが0および1に等しい場合である。
【0058】
最初の場合に、パラメータβが0に等しく選ばれる場合、すべての部品集合体が単一組立品としてみなされ、部品集合体の切断順序は以下の通りである。縦方向組立品が最初にかつX座標の増える方向に切断され、言いかえると、第5番から第1番までの縦方向部品の順序で次いで組立品の順序で、部品類は横層毎に切断される。
【0059】
第2の場合はパラメータスーパーβが1に等しく、部品集合体の切断順序は、列に構成された構成部品と5つの縦方向構成部品だけをもとに定められる。すなわち、縦方向部品が番号5から1までの順番で最初に切断され、切断順序は構成部品16である第1部品列から始まり構成部品17に相当する第2列へさらに、構成部品14に相当する第3列へと続き、各列内では、部品は上から下へと、Y座標の減る方向に、切断が常に拘束列側で完了しなくてはならないことを示す切断の約束事に従って切断される。
【0060】
切断方法はアルゴリズムによる切断プログラムに組み込まれると便利である。任意のプロセッサにより部品集合体のデータに応じた切断順序の自動決定用にこの切断プログラムは利用され、得られる順序は切断工具の前進を誘導するため制御装置に伝達される。X座標が減っていく切断の進行方向は本切断方法の最初に手動で運転者を通じて指示される。
【0061】
本繰り返し処理は半自動であり、繰り返し回数は部品集合体の解析レベルが切断順序を生成するために十分であるかどうかを判断する運転者により指定されるので、処理の最後は運転者により指示される。
【0062】
もう1つの実施形態では、加重法パラメータの値は助手により部分的に定められうるもので、切断順序の決定はこのとき半自動的形態である。この半自動的形態は自動形態の作動のためパラメータ類を固定する前に、部品集合体をじかに観察することによってこれらを定めるために利用可能である。
【0063】
一般的には、利用される切断処理は高速切削による切断方法であると同時に板類の固定は最小の構成状態である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】相互に板取りが全体に配置された部品群の部品集合体の模式表現図で部品集合体の下部辺は拘束列により固定されると同時にその他の辺は中点部と隅角部だけが固定され、デカルト座標(X,Y)を基準とした部品集合体の位置が部品の位置である。
【図2】長方形の形の等高線を有する部品図ならびに円弧の形を有する部品図であって、各部品は4点P1,P2,P3,P4により定められる範囲で囲まれる。
【図3】長方形主部品について定められる板取り範囲の模式図である。
【図4】円弧主部品について定められる板取り範囲の模式図である。
【図5】4つの構成部品が含まれる部品集合体の例示図である。
【図6】2つの長方形による2つの構成部品間の重なり範囲の例示図である。
【図7A】スーパーβが1に等しい時の縦列による切断構成の部品集合体例の模式図である。
【図7B】スーパーβが0に等しい時の横層による切断構成の部品集合体例の模式図である。
【図8】単一組立品としてみなされる単一横層および複横層により切断される部品集合体の例示図である。
【図9】部品集合体につき縦方向に配置展開される部品の例示図である。
【図10】1つの縦方向組立図と3つの長方形構成部品が含まれる部品集合体の例示図である。
【符号の説明】
【0065】
DCN 部品の凹み
DPie P1とP2間の距離
Pcn 区間[P3,P4]の中点
Pc 区間[P1,P2]の中点
ε 板取り範囲の面積の変動を可能にする係数
γ 凹みパラメータ
β 板取り率
スーパーβ 重なり率
Δ 組立品jの構成部品iに対する重なり範囲
1 部品集合体
2 拘束列
3 拘束アーム
4 長方形部品
5 円弧部品
6、7 長方形構成部品
8 円弧構成部品
9 輪郭線
10 円
14、16、17構成部品
15 縦方向部品
【技術分野】
【0001】
本発明は部品集合体の切断方法に関するものである。本方法により部品切断順序の自動的かつ最適な方法での決定が可能となる。
【背景技術】
【0002】
本発明の用途は、工業部品の機械加工分野、特に、その製作部品が様々な形状と大きさであると同時に、部品集合体が直線的流れ生産組織において必要に応じて作成される航空機産業分野に関する。
【0003】
現在、板曲げ、プレスあるいは深絞りによる定型あるいは非定型の部品製作用には、一般的に金属合金、塑性材料または複合材料である板内においてこれらの部品に対応する地板の切断が行われる。非常に様々な形状を有する複数の地板が同一の板あるいは山積みの板内で切断されうる。以降の説明において、「部品」とは部品の製作に充てられる地板のことをさすものとする。
【0004】
切断くずを減らすよう部品表面と板表面間の関係を最適化するため、部品類の幾何データならびに必要によっては対応する切断工具の行程から相互に部品を配置するための板取り配置処理が採用される。板上に配置される部品群全体により1つの部品集合体が構成される。
【0005】
この板取り配置処理の後に、各部品はこれを取り囲む範囲により特にその範囲の中心の位置と部品集合体の座標の向きにより、位置が割り出されると同時に各部品が加工行程に関連づけられる。
【0006】
各切断運転までに、部品集合体に関する部品の切断順序は番号の割り振りとともに同時に決定されねばならない上に、この順番は切断装置の制御装置に充てられるプログラムに登録されなくてはならない。
【0007】
部品類はこの装置により誘導される切断工具によってこの順番で切断される。
【0008】
現在、この切断順番の決定工程は経験のある助手を通じて手動で行われている。
【0009】
切断順序の決定はこの処理方法では切断中の工具軌跡の条件となるので極めて重要な工程である。この順番は切断の精度すなわち、部品品質ならびに切断運転効率に関して無視できないほどの影響を有する。実際に、部品集合体の切断の進行に応じて、予め切断される部品類はもはや部品集合体に取り付いていないだけでなく、部品集合体(部品骨格模型)中に素材のない範囲が残される。これらの空白範囲の側にある切断されなくてはならない部品は、これらの部品が素材により支持されにくくなるのでさらに不安定な状態にさらされる。この切断中の不安定性によりさらに正確でない切断がもたらされると同時に部品類に悪い品質が生まれる理由となる。この順番は部品集合体が切断装置テーブル上に固定されにくい時には特に重大であると同時に、山積みの板の場合には尚更その深刻さが増す。さらに、山積み板の最小固定による切断方法は最大限の柔軟性をもたらすので、特に、直線流れタイプの生産に適合する方法でもある。従って、助手の部分の切断順序の賢明な選択が部品の製作の成功のためには重要となる。
【0010】
また、この順番が適正に決定されない場合には、無用なときには危険な移動により既に切断された部品品質が悪化することもありえる。
【0011】
手動決定という点により提起されるもう1つの技術上の不都合は、順序決定のため助手に必要な時間である。実際、航空機の分野では部品の製造は直線流れ生産であって、部品集合体は必要に応じて作られると同時にいずれの部品集合体も前のものと同じではなく、助手はこの順序を部品集合体の構成が変わるごとに毎回最適化しなくてはならない。
【0012】
これらの問題を解決するため、本発明は、部品集合体から単純化される地形的形状をもとにした部品の切断順序の自動決定工程が含まれ、この決定工程が引き続き切断装置の切断プログラムに組み込まれるその運転方式が単純でかつ信頼性の高い切断方法を提案するものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の第1目的はより高度な部品品質ならびに切断工程の効率改善の実現にある。
【0014】
本発明の第2の目的は切断順序の半自動的あるいは自動的な方法による決定を可能にする切断プログラムを提案して運転者を固有の誤差の危険から解放させることにある。この部品集合体から特定される地形的形状に関する切断プログラムの挙動は、経験のある助手の行動の再現を可能とするスカラー量パラメータにより定められる。
【0015】
このため、本発明は部品類に関する1つの部品集合体の切断方法を対象にしており、この切断は板の少なくとも片側における拘束列により固定される山積み板内の切断工具により実行され、切断工具の移動は制御装置により誘導される。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明によると、本方法には
(a)部品集合体の各部品の等高線およびデカルト座標(X,Y)における各部品の位置が定められる点に関するデータの生成工程
(b)単一部品としてみなされる1つの枠により具体化される少なくとも1つの構成部品への部品群再編成の第1工程
(c)単一部品としてみなされる1つの枠により具体化される少なくとも1つの組立品への前記構成部品群再編成の第2工程
(d)前記の工程(b)および(c)でそれぞれ定められる構成部品および組立品をもとにした部品の切断進行順序の設定工程
(e)切断工具が工程(d)で作成される切断進行の前記順序に応じた部品から部品への移動、切断工程
が含まれる。
【0017】
可能性のある様々な実施形態の中では、本発明は個別にあるいは可能性のある技術上の組合せに応じて検討されるはずの以下の説明の途中で明らかになる、以下のような特徴にも関係する。
すなわち、
・(b)工程においては、各構成部品は板取り範囲が定められる主部品をもとに定められ、該部品は前記構成部品に属する板取り率βによる前記板取り範囲にあるのが好ましく、
・(c)工程においては、各組立品が投影範囲を定める主構成部品をもとに定められ、該構成部品が前記組立品に属する重なり率スーパーβによる前記投影範囲内にあるのが好ましく、
部品群の構成部品への再編成の工程には、
・少なくとも1つの前記主部品の第1特定工程が含まれ、
・各主部品に関して、板取り範囲は照明方向により定められ、
・部品の第2特定工程は0から1にある板取り率βによる前記板取り範囲にあり、
構成部品群の組立品への再編成工程には
・少なくとも1つの前記主構成部品の第1特定工程が含まれ、
・主要各構成部品に関して、投影範囲が前記部品集合体の座標2軸のうちの1軸上に定められ、
・構成部品の第2特定工程は0から1にある重なり率スーパーβによる前記投影範囲と重ねられる投影部を有する。
【0018】
本発明は添付の図面を参照してさらに詳細に説明されよう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1は板取り配置処理後の様々な形態とサイズの部品集合体1の例を示す。各部品の位置は、その原点が部品集合体の左下側隅角部に取られる部品集合体のデカルト座標(X,Y)により突き止められる。X軸は部品集合体の大きさの最大値の側に取られる。切断処理の間、部品の切断が行われる1枚の板または山積み板は、一方は下部辺上の拘束列2により、他方は残りの辺の中点ならびに両隅にある拘束アーム3により固定される。
【0020】
すべての表示例において、切断順序の決定は次の切断約束事に従い、これらの約束事は経験的なものであるとともに板の処理法ならびに保持法により変化する約束事である。すなわち、
・切断は板素材を最大限残す範囲で完了させなくてはならない。
・最新の切断面は固定されてなくてはならないと同時に、部品類が先に切断される辺の部品骨格模型辺には向けられてはならない。
・切断の開始と完了は好ましくは小さい部品の端点になくてはならなく、断片類が、ここに示される例の少しも邪魔にならない場所では、部品切断の開始は部品の左下隅角部である。
・切断の進行はX座標が減少する方向にX軸に沿って向けられる
・部品集合体の切断は拘束列辺で完了して、ここで示される部品集合体の構成においては、切断の進行はY座標が減少する方向でなくてはならない。
・切断は部品辺が一気に走破する方向に行われる。
【0021】
本発明の目的は部品切断の最適順序の自動的決定のために経験を通じた約束事を考慮して切断順序を定める助手により採用される法則の再現にある。本方法の原理は加重法パラメータ類をベースにしており、部品集合体に関する幾何学形状に関する1つの物理的パラメータにすべてが関係しており、これらのパラメータは部品集合体の地形的形状のタイプに応じて調整が可能である。
【0022】
これらの加重法パラメータにより構成部品状態および組立品状態にある部品の連続再編成処理が行えることになる。切断順序はまずこれらの構成部品について、次いでこれらの組立品順について順次決定される。
【0023】
構成部品中の部品の再編成工程ならびに組立品中の構成部品の再編成工程は、数レベルにある部品集合体の地形的形状の解析を可能にする繰り返し処理の部分をなすのが都合良い。部品の構成部品への再編成工程ならびに構成部品の組立品への再編成工程は最初のレベルの処理の2回繰り返しとなる。
【0024】
本処理の第1工程は各部品の等高線を定める点およびデカルト座標(X,Y)の部品集合体の各部品位置に関連するデータの生成からなる。
【0025】
この工程において、一方で部品集合体を構成する各部品の等高線外形を分析しながら部品集合体の地形的形状の作成が可能となり、他方で部品集合体の全体座標点(X,Y)での各部品の位置の割り出しが可能となる。
【0026】
これらのデータには部品集合体のデカルト座標系(X,Y)における各部品の等高線を定める点座標が含まれる。
【0027】
これらの座標値をもとにして、長方形4の形状の等高線を有する部品ならびに円弧5の形状の等高線を有する部品の2種類の部品用等高線形状が定められる(図2)。
【0028】
各部品は一般的に4点P1,P2,P3およびP4により定められる。部品集合体はすべての部品に関するこれらの4点の座標値により全体が定められる。
【0029】
図2は、長方形形状を有する第1参照番号部品4ならびに円弧形状を有する第2参照番号部品5の、部品等高線の2つの形態を示す。部品4の場合には、4点P1,P2,P3およびP4は長方形の4辺の中点である。番号付の順序は点P1が部品集合体の座標の原点に最も近い点であると同時に、P1からP2に向けて延びると同時に、時計方向に部品の周りを回転しながらP1からP3まで移動するという条件を満足させなくてはならない。部品5の任意形状の部品に関する一般的な方法の場合においては、点P1と点P2は部品等高線上に位置する相互間が最も遠い2点であり、点P3およびP4は区間(P1,P2)をその中点で垂直に横断する直線の部品等高線との交差部である。説明を続けるため、部品はこれらの等高線の形状に応じて長方形部品または円弧部品に指定される。
【0030】
長方形部品と円弧部品を区別するためには2つの約束事が必要である。第1の約束事は直線(P1,P2)に対するP3とP4の位置である。任意の部品は点P3とP4が直線(P1,P2)の両側に配置される1つの長方形部品として定められる。部品の等高線形状を定めることを可能にする第2の約束事は、凹みパラメータγである。1つの部品の凹みは次の方法で決定される。すなわち、4点P1,P2,P3,P4は、それぞれ区間[P3,P4]の中点ならびに区間[P1,P2]のそれぞれ中点である点PcnおよびPcをそれぞれ決定するために利用される(図2)。1つの部品は一方で第1約束事、他方で第2約束事がDPieをP1とP2間の距離とする場合に次のような関係、すなわち、γDPie≦DCNが確認される場合には、円弧とみなされる。このパラメータγは固定パラメータであるとともに、その値は0から1の間にある。
【0031】
本発明の方法によると、第2工程は構成部品中の部品の再編成からなる。
【0032】
この構成部品中の部品再編成の工程には、各板取り範囲について定められる部品をもとにした主部品特定の第1工程ならびに板取り率βである加重法パラメーターに応じたこの板取り範囲内にある各部品特定の第2工程の2工程が含まれる。
【0033】
板取り範囲は特定された照明方向により運ばれる影の範囲に相当するものとみることができる。すべての構成部品は切断の全体進行軸に垂直な軸による照明方向を考慮して構成される。ここで示されたすべての例において、部品から部品への全体進行は、板の長辺に相当するX軸により定められる(図3)。従って、構成部品はY軸により方向づけられる照明方向により構成される。図3ではこの原則が例示され、構成部品は進行方向PXに応じて、ここではX値の減少方向に切断される。組立品のそれぞれに属する部品は方向PYに応じて、ここではY値の同じく減少方向に切断される。
【0034】
主部品は2つの判断基準により定められる。すなわち、主部品は最大部品を再編成するために最大限の大きさの板取り範囲を定めるようにX軸に沿う最大限の長さのものでなくてはなく、主部品は、Y座標値が減少する方向の常に構成部品内で他の部品を越えるものであって、これはそのY座標が部品集合体の座標の部品であって、板取り範囲が部品集合体内で上から下に向けて定められる。
【0035】
主部品が長方形部品である場合には、板取りの範囲は次の約束事により定められる。すなわち、長方形部品により定められる組立品に属する部品の区間[P1,P2]の投影後の点、ならびに主部品の区間[P1,P2]の投影後の点は板取り率βで一緒になる。パラメータβは0と1の間にあるとともに、同一の部品集合体のすべての構成部品について同一である。
【0036】
図3には0.65に設定された板取り率βで2例を横切る2つの長方形構成部品の場合が例示される。6で参照される最初の構成部品には1および2で番号付けされた2つの長方形部品が含まれる。第1番部品は主部品であるものとして特定される。第2番部品は主部品下に配置される。X軸上のその区間[P1,P2]の投影点ならびに主部品上の点は65%以上で一緒になる。第2部品と第1番部品により構成部品が形成される。長方形構成部品の第2例には3から5の番号のついた3つの部品が含まれ、主部品は第3番部品であると同時に、他の2つの長方形部品の第4番と第5番は第3番部品により定められる板取り範囲の内側部品として特定される。この例では、2つの第4番と第5番の部品の区間[P1,P2]の投影後のすべての点は主部品の点と100%一緒になる。
【0037】
図4では、第1番部品が主要円弧部品である8で参照される円弧構成部品の場合が例示される。この部品から定められる板取り範囲は、まず、最初に、外側範囲の板取り範囲を分離する第1輪郭線9により限定される。この輪郭線は円弧主部品の2点P1,P2を通る輪郭線に平行に描かれると同時に、DCNが予め定められる部品の凹みであると同時に、εが距離ε×DCNを変化させて板取り範囲の面積の変動を可能にする係数として、直線(P1,P2)ε×DCNの距離に配置される。
【0038】
この板取り範囲もまた中心をOとし半径Rを円弧部品のOおよびP4間の距離とする点P1,P4,およびP2を通る円10により限定される。
【0039】
2つ限界値を組み合わせながら、部品に関する板取り範囲は中心Oならびに半径Rの円10、輪郭線9と第1番円弧部品間で限定される面積であって、この範囲は図4で線影が付けられている。
【0040】
第2番、第3番および第4部品は線影が引かれたこの面積内にあるため、円弧部品により形成される構成部品に属する。第5番部品はこの板取り範囲外にありこの構成部品の部分をなさない。
【0041】
図5は4つの構成部品の例を示し、第1構成部品は第1番と第2番部品から構成される。第3番と第4番部品は第2構成部品を構成するとともに、第5番と第6番部品は第3構成部品を構成する。最後の構成部品はその主部品が第7番部品である7から10までの番号が振られる4つの部品から構成される。各構成部品は1つの枠により構成され、形成済み構成部品は単一部品としてみなされる。
【0042】
この第1再編成工程により部品集合体の地形的形状の単純化が可能となると同時に、部品集合体の地形的形状の第1レベルの解析が構成される。
【0043】
構成部品内のすべての部品の再編成工程の後、第2工程は組立品内の部品としてみなされる構成部品の再編成から構成される。図6ではiとjの2つの構成部品が示され、構成部品iは主構成部品であり、構成部品jはそのX軸上の投影が重なり率スーパーβにより構成部品iのものと重なる場合には構成部品iに属し、いいかえると、組立品jを取り囲む枠の長さに対する重なり範囲Δの比がスーパーβ以上であることになる。パラメータのスーパーβは0と1の間にある。
【0044】
パラメータスーパーβが1に等しい場合は、部品集合体は構成部品のみで構成される。最適切断順序は構成部品により決定される。この事例は部品が列により構成部品に再編成される図7Aに例示される。この場合の部品の切断順序はX座標の減少する方向の列から列への切断進行順序により定められる。各列内では、部品はY座標の減少する方向に次々と切断される。これらの進行方向は図7Aの矢印により示される。
【0045】
パラメータスーパーβが1に等しい場合は、すべての部品集合体は単一の組立品としてみなされ、この第2の極端な場合は部品が横層を通じて切断される図7Bに例示され、矢印がその切断進行方向を示している。
【0046】
便利なことに、このパラメータスーパーβは、横層によるまたは縦列による切断の挙動あるいは部品集合体の切断順序を決定する2つの進行形態の組合せの再現を可能にする1つの加重法パラメータである。
【0047】
一般的には、パラメータスーパーβの値は、部品類の幾何形状、これらの部品集合体に関する相互の配置状況および切断処理と板あるいは山積み板の固定方式のタイプに依存する切断の約束事に応じても選択される。
【0048】
一般的には、横層は図7Bの事例のような部品が唯一の輪郭線しか含まない単一の横層である。別の本発明の実施形態では、横層は部品がお互いに極めて近い場合には部品の2本の輪郭線が含まれる二重の横層でありうる。すべての部品集合体が唯一の組立品としてみなされる図8にこの場合が例示され、パラメータスーパーβはこの場合0に等しい。この組立品には4つの横層が含まれ、第1横層は第1番、第2番、第3番、第4番、第5番部品により構成され、第2横層は第6番、第7番および第8番部品により構成され、第3横層は第9番および第10番部品で構成されると同時に、最後に最終横層は第11番、第12番、第13番、第14番、および第15番部品で構成される。第1横層では、第2番と第5番部品は第1番と第4番部品の上にあってそれぞれ第1横層の真ん中にある部品の第2輪郭線を構成する。最終横層では、第13番と第15番部品により第12番と第14番部品の輪郭線に対して部品の第2輪郭線が構成される。第1横層と最終横層は二重横層である。
【0049】
本切断方法にはY軸により部品集合体上に全体的に縦方向に配置展開される部品の特定から構成される追加の工程が含まれる。任意の部品は、その点P1とP2が部品集合体上で縦方向に配置されると同時に、区間[P1,P2]のY軸上の投影がX軸上の区間[P3,P4]のものよりも少なくとも2倍大きいはずである場合に、縦方向に特定される。縦方向の部品として特定されるこれらの部品がある構成部品に属することはありえず、それぞれが1つの縦方向構成部品を構成すると同時に縦方向構成部品群が1つの縦方向組立品内に再編成される。
【0050】
図9には部品集合体の最右端に配置される1つの縦方向組立品が例示される。
【0051】
本発明によると、1つの縦方向組立品における切断の進行PXは部品集合体座標のX座標が増える方向に向けられる。
【0052】
縦方向でない1つの組立品における進行方向に関するこの特別な方向は、1つの部品の切断が未切断部品素材の最大値により固定される辺で常に完了し、最終切断辺は、その他の既に切断済み部品により残される穴が含まれる辺の骨格辺の方に向けられてはならないという切断の約束事によらなくてはならない。
切断工具により部品の切断が常に、各縦方向部品15の左下隅角部から開始されることを考慮しながら切断が縦方向のある組立品においてX座標の減少する方向に進められる場合、図9上の第5番部品である最終切断部品の最終辺はそのとき部品骨格模型の辺の方に向けられる。切断方向がこの縦方向組立品内で反転される場合には、最終縦方向切断部品の最終辺はそのとき第1番部品であって、拘束アーム3により固定される側にある。
【0053】
その結果として、また一般的に、部品集合体の右端に配置される縦方向組立品は、部品集合体の左端に配置される場合と同様に常に最初に切断される。
【0054】
図10には本発明の方法の再編成のすべての工程が図示される1番から21番まで番号付けされた部品類の部品集合体の例が示される。
【0055】
第1工程では、板取り率βが0.65に等しく設定され、部品集合体にはこのとき3つの構成部品とそれぞれ単一縦方向部品、第1番から第5番までを含む5つの縦方向構成部品が含まれ、16で参照される最初の構成部品には第6番から第11番までの部品、17で参照される第2組立品、第12番から第18番までの部品、14で参照される第3組立品の第19番から第21番までの部品が含まれる。
【0056】
本方法の第2工程では、3つの構成部品が1つの組立品および5つの縦方向構成部品を図10において13で参照される1つの縦方向組立品に形成するため再編成される。
【0057】
従って切断順序はパラメータスーパーβの値に依存する。2つの極端な場合はスーパーβが0および1に等しい場合である。
【0058】
最初の場合に、パラメータβが0に等しく選ばれる場合、すべての部品集合体が単一組立品としてみなされ、部品集合体の切断順序は以下の通りである。縦方向組立品が最初にかつX座標の増える方向に切断され、言いかえると、第5番から第1番までの縦方向部品の順序で次いで組立品の順序で、部品類は横層毎に切断される。
【0059】
第2の場合はパラメータスーパーβが1に等しく、部品集合体の切断順序は、列に構成された構成部品と5つの縦方向構成部品だけをもとに定められる。すなわち、縦方向部品が番号5から1までの順番で最初に切断され、切断順序は構成部品16である第1部品列から始まり構成部品17に相当する第2列へさらに、構成部品14に相当する第3列へと続き、各列内では、部品は上から下へと、Y座標の減る方向に、切断が常に拘束列側で完了しなくてはならないことを示す切断の約束事に従って切断される。
【0060】
切断方法はアルゴリズムによる切断プログラムに組み込まれると便利である。任意のプロセッサにより部品集合体のデータに応じた切断順序の自動決定用にこの切断プログラムは利用され、得られる順序は切断工具の前進を誘導するため制御装置に伝達される。X座標が減っていく切断の進行方向は本切断方法の最初に手動で運転者を通じて指示される。
【0061】
本繰り返し処理は半自動であり、繰り返し回数は部品集合体の解析レベルが切断順序を生成するために十分であるかどうかを判断する運転者により指定されるので、処理の最後は運転者により指示される。
【0062】
もう1つの実施形態では、加重法パラメータの値は助手により部分的に定められうるもので、切断順序の決定はこのとき半自動的形態である。この半自動的形態は自動形態の作動のためパラメータ類を固定する前に、部品集合体をじかに観察することによってこれらを定めるために利用可能である。
【0063】
一般的には、利用される切断処理は高速切削による切断方法であると同時に板類の固定は最小の構成状態である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】相互に板取りが全体に配置された部品群の部品集合体の模式表現図で部品集合体の下部辺は拘束列により固定されると同時にその他の辺は中点部と隅角部だけが固定され、デカルト座標(X,Y)を基準とした部品集合体の位置が部品の位置である。
【図2】長方形の形の等高線を有する部品図ならびに円弧の形を有する部品図であって、各部品は4点P1,P2,P3,P4により定められる範囲で囲まれる。
【図3】長方形主部品について定められる板取り範囲の模式図である。
【図4】円弧主部品について定められる板取り範囲の模式図である。
【図5】4つの構成部品が含まれる部品集合体の例示図である。
【図6】2つの長方形による2つの構成部品間の重なり範囲の例示図である。
【図7A】スーパーβが1に等しい時の縦列による切断構成の部品集合体例の模式図である。
【図7B】スーパーβが0に等しい時の横層による切断構成の部品集合体例の模式図である。
【図8】単一組立品としてみなされる単一横層および複横層により切断される部品集合体の例示図である。
【図9】部品集合体につき縦方向に配置展開される部品の例示図である。
【図10】1つの縦方向組立図と3つの長方形構成部品が含まれる部品集合体の例示図である。
【符号の説明】
【0065】
DCN 部品の凹み
DPie P1とP2間の距離
Pcn 区間[P3,P4]の中点
Pc 区間[P1,P2]の中点
ε 板取り範囲の面積の変動を可能にする係数
γ 凹みパラメータ
β 板取り率
スーパーβ 重なり率
Δ 組立品jの構成部品iに対する重なり範囲
1 部品集合体
2 拘束列
3 拘束アーム
4 長方形部品
5 円弧部品
6、7 長方形構成部品
8 円弧構成部品
9 輪郭線
10 円
14、16、17構成部品
15 縦方向部品
【特許請求の範囲】
【請求項1】
切断が拘束列(2)により固定される一枚の板あるいは山積みの板において前記板あるいは前記山積みの板の少なくとも一端上において切断工具により実行され、前記切断工具の移動が制御装置により誘導される部品集合体(1)の切断方法において、
(a)部品集合体の各部品の等高線を定める点およびデカルト座標(X,Y)における各部品の位置に関するデータの生成工程、
(b)各構成部品が単一部品とみなされる1つの枠により具体化される少なくとも1つの構成部品への部品群の第1再編成工程、
(c)各組立品が単一部品とみなされる1つの枠により具体化される少なくとも1つの組立品への前記構成部品群の第2再編成工程、
(d)それぞれ前記(b)および前記(c)工程で定められた構成部品および組立品をもとにした部品切断進行順序の決定工程、
(e)前記(d)工程で定められた前記切断進行順序に応じた切断工具の部品から部品への移動、切断工程が含まれることを特徴とする切断方法。
【請求項2】
前記(b)工程において、各構成部品が板取り範囲を定める1つの主部品から定められ、部品群は前記構成部品に属する板取り率βによる前記板取り範囲にあること、ならびに前記(c)工程では、各組立品が投影範囲を定める1つの主構成部品から定められ、構成部品群が前記組立品に属する重なり率スーパーβによる前記投影範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の切断方法。
【請求項3】
前記第1再編成工程(b)および前記第2再編成工程(c)が半自動繰り返し処理部分をなし、前記(a)工程および前記(b)工程が前記処理の最初の2回繰り返しであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の切断方法。
【請求項4】
各部品等高線を定める点に関する前記データに、部品集合体のデカルト座標(X,Y)における各点の座標値が含まれることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の切断方法。
【請求項5】
各部品の等高線形状が0から1までの凹みパランメーターγにより決定され、前記パラメータにより部品等高線が長方形(4)または円弧(5)の形状であるかどうかの決定が可能であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の切断方法。
【請求項6】
構成部品内の前記部品の再編成工程(b)に
・少なくとも1つの前記主部品を特定する第1工程
・各主部品について、照明方向により定められる板取り範囲
・0から1にある板取り率βによる前記板取り範囲にある部品を特定する第2工程
が含まれることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の切断方法。
【請求項7】
前記照明方向が切断進行軸に対し垂直な軸により定められることを特徴とする請求項6に記載の切断方法。
【請求項8】
切断の進行がX軸方向に向けられ、板取り範囲の前記照明方向がY軸方向に向けられることを特徴とする請求項7に記載の切断方法。
【請求項9】
最大の板取り範囲が構成されるように前記主部品はX軸方向の長さが最大の部品であることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の切断方法。
【請求項10】
同一長さの部品については、主部品は前記部品集合体の座標におけるY座標が最大値を有する部品であることを特徴とする請求項9に記載の切断方法。
【請求項11】
組立品類の前記構成部品の再編成工程(c)に、
・少なくとも1つの主構成部品の第1特定工程
・各主構成部品について、前記部品集合体の第2座標軸のどちらかに定められる投影範囲
・0と1の間にあるスーパーβの重なり率による前記投影範囲と重ねられる投影部を有する構成部品の第2特定工程
が含まれることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の切断方法。
【請求項12】
スーパーβが1に等しく、前記部品集合体の切断順序が構成部品に再編成された部品群によってのみ定められることを特徴とする請求項11に記載の切断方法。
【請求項13】
スーパーβが0に等しく、前記部品集合体が1つの単一組立品とみなされ、前記部品集合体の切断順序が層状に構成される部品群により定められることを特徴とする請求項11に記載の切断方法。
【請求項14】
前記層に単一の層が含まれることを特徴とする請求項13に記載の切断方法。
【請求項15】
前記層に2重の層が含まれることを特徴とする請求項13に記載の切断方法。
【請求項16】
前記切断進行がX座標の減少する方向に向けられることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の切断方法。
【請求項17】
前記切断方法に前記部品集合体の前記座標におけるY軸により縦方向に配置されて広げられる部品群を特定する追加の工程が含まれ、前記部品群が縦方向組立品に再編成されることを特徴とする請求項1に記載の切断方法。
【請求項18】
前記縦方向組立品内で、前記切断進行順序がXの増加する方向に向けられることを特徴とする請求項17に記載の切断方法。
【請求項19】
前記切断工具の誘導用制御装置が含まれ、前記装置に請求項1から請求項18までのいずれか1項に記載の切断手順が組み込まれた切断プログラムが含まれることを特徴とする切断装置。
【請求項1】
切断が拘束列(2)により固定される一枚の板あるいは山積みの板において前記板あるいは前記山積みの板の少なくとも一端上において切断工具により実行され、前記切断工具の移動が制御装置により誘導される部品集合体(1)の切断方法において、
(a)部品集合体の各部品の等高線を定める点およびデカルト座標(X,Y)における各部品の位置に関するデータの生成工程、
(b)各構成部品が単一部品とみなされる1つの枠により具体化される少なくとも1つの構成部品への部品群の第1再編成工程、
(c)各組立品が単一部品とみなされる1つの枠により具体化される少なくとも1つの組立品への前記構成部品群の第2再編成工程、
(d)それぞれ前記(b)および前記(c)工程で定められた構成部品および組立品をもとにした部品切断進行順序の決定工程、
(e)前記(d)工程で定められた前記切断進行順序に応じた切断工具の部品から部品への移動、切断工程が含まれることを特徴とする切断方法。
【請求項2】
前記(b)工程において、各構成部品が板取り範囲を定める1つの主部品から定められ、部品群は前記構成部品に属する板取り率βによる前記板取り範囲にあること、ならびに前記(c)工程では、各組立品が投影範囲を定める1つの主構成部品から定められ、構成部品群が前記組立品に属する重なり率スーパーβによる前記投影範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の切断方法。
【請求項3】
前記第1再編成工程(b)および前記第2再編成工程(c)が半自動繰り返し処理部分をなし、前記(a)工程および前記(b)工程が前記処理の最初の2回繰り返しであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の切断方法。
【請求項4】
各部品等高線を定める点に関する前記データに、部品集合体のデカルト座標(X,Y)における各点の座標値が含まれることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の切断方法。
【請求項5】
各部品の等高線形状が0から1までの凹みパランメーターγにより決定され、前記パラメータにより部品等高線が長方形(4)または円弧(5)の形状であるかどうかの決定が可能であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の切断方法。
【請求項6】
構成部品内の前記部品の再編成工程(b)に
・少なくとも1つの前記主部品を特定する第1工程
・各主部品について、照明方向により定められる板取り範囲
・0から1にある板取り率βによる前記板取り範囲にある部品を特定する第2工程
が含まれることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の切断方法。
【請求項7】
前記照明方向が切断進行軸に対し垂直な軸により定められることを特徴とする請求項6に記載の切断方法。
【請求項8】
切断の進行がX軸方向に向けられ、板取り範囲の前記照明方向がY軸方向に向けられることを特徴とする請求項7に記載の切断方法。
【請求項9】
最大の板取り範囲が構成されるように前記主部品はX軸方向の長さが最大の部品であることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の切断方法。
【請求項10】
同一長さの部品については、主部品は前記部品集合体の座標におけるY座標が最大値を有する部品であることを特徴とする請求項9に記載の切断方法。
【請求項11】
組立品類の前記構成部品の再編成工程(c)に、
・少なくとも1つの主構成部品の第1特定工程
・各主構成部品について、前記部品集合体の第2座標軸のどちらかに定められる投影範囲
・0と1の間にあるスーパーβの重なり率による前記投影範囲と重ねられる投影部を有する構成部品の第2特定工程
が含まれることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の切断方法。
【請求項12】
スーパーβが1に等しく、前記部品集合体の切断順序が構成部品に再編成された部品群によってのみ定められることを特徴とする請求項11に記載の切断方法。
【請求項13】
スーパーβが0に等しく、前記部品集合体が1つの単一組立品とみなされ、前記部品集合体の切断順序が層状に構成される部品群により定められることを特徴とする請求項11に記載の切断方法。
【請求項14】
前記層に単一の層が含まれることを特徴とする請求項13に記載の切断方法。
【請求項15】
前記層に2重の層が含まれることを特徴とする請求項13に記載の切断方法。
【請求項16】
前記切断進行がX座標の減少する方向に向けられることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の切断方法。
【請求項17】
前記切断方法に前記部品集合体の前記座標におけるY軸により縦方向に配置されて広げられる部品群を特定する追加の工程が含まれ、前記部品群が縦方向組立品に再編成されることを特徴とする請求項1に記載の切断方法。
【請求項18】
前記縦方向組立品内で、前記切断進行順序がXの増加する方向に向けられることを特徴とする請求項17に記載の切断方法。
【請求項19】
前記切断工具の誘導用制御装置が含まれ、前記装置に請求項1から請求項18までのいずれか1項に記載の切断手順が組み込まれた切断プログラムが含まれることを特徴とする切断装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【公表番号】特表2009−524862(P2009−524862A)
【公表日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−551771(P2008−551771)
【出願日】平成19年1月22日(2007.1.22)
【国際出願番号】PCT/EP2007/050619
【国際公開番号】WO2007/085584
【国際公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【出願人】(501446228)エアバス・フランス (93)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年1月22日(2007.1.22)
【国際出願番号】PCT/EP2007/050619
【国際公開番号】WO2007/085584
【国際公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【出願人】(501446228)エアバス・フランス (93)
【Fターム(参考)】
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