説明

配管カバーの継手

【課題】 隣合う両壁部にそれぞれ配設されるとともに互いに隣接する位置関係にある配管カバー同士を両壁部間の角部で接続することができる配管カバーの継手において、見栄えを損ないにくいようにすることができる。
【解決手段】 継手を、隣接する両壁部の一方の内壁面に固定される第1部材41と、他方の内壁面に固定される第2部材42とから構成する。第1部材41を、内壁面に固定される第1取付部材43と、第1取付部材43に止着されるとともに第1取付部材43を外部から覆い隠す第1覆い体44とにより構成する。第2部材42を、内壁面に固定される第2取付部材45と、第2取付部材45に止着されるとともに第2取付部材45を外部から覆い隠す第2覆い体46とにより構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば家庭用空調機の室外機と室内機との間に延長配置される冷媒管等の配管を覆うための配管カバーの継手に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、住宅家屋等において家庭用空調機を設置する場合には、家屋の壁部の外側に室外機を配置するとともに、壁部の内側に室内機を取り付け、室外機と室内機との間を可撓性を有する冷媒用配管により連結している。冷媒用配管は、家屋の壁部に形成した貫通孔に挿通されるとともに、壁部の外壁面に沿って延長配置される。また、室内機から延びるドレーン用配管や換気用配管は、冷媒用配管とともに貫通孔から室外に導出されている。
【0003】
この場合、冷媒用配管やドレーン用配管等の配管を保護するため、あるいは家屋外観や景観を損なわないようにするために、配管カバーにより、前記各配管の外壁面に沿った延長部分や、壁部の貫通孔及びその貫通孔に対する各配管の挿通部分が覆われるようになっている。また、壁部の貫通孔から離れた位置に室内機を設置した場合には、壁部の内壁面においても配管が延長配置される。このような場合には、壁部の内壁面にも配管カバーが用いられる。
【0004】
例えば室内において、隣り合う両壁部間に配管を延長配置したときは、一方の壁部の内壁面に取り付けた配管カバーと、他方の壁部の内壁面に取り付けた配管カバーとを、両壁部の角部で繋ぐための継手を用いる必要がある。また、配管カバーは、通常その断面が長方形又はかまぼこ型とされている。すなわち、配管カバーは、壁部の内壁面に対する取付方向が決まっている。従って、互いに隣接する両壁部にそれぞれ配設されるとともに互いに直交する位置関係となるように配設された両配管カバーは、互いに異なる平面に沿うように配設される。
【0005】
このように互いに異なる平面に沿うように配設された両配管カバーを繋ぐ継手には、例えば特許文献1において開示されるようなものがある。この継手は、一組の半体の組み合わせにより管状とされた略L字形の屈曲部材と、同様に構成された直管部材とよりなり、屈曲部材と直管部材の一端には、直管部材に対して屈曲部材を複数の向きで連結可能とするための係合部が設けられている。
【特許文献1】特開平9−303669号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記特許文献1の継手は、一組の半体の組み合わせからなる屈曲部材と、同様の直管部材とを組み合わせて構成され、各部材には両半体同士の接続部分が外部から見える状態で存在する。このため、上記継手は、室内の壁部の見栄えを損なう問題があった。
【0007】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、隣合う両壁部にそれぞれ配設されるとともに互いに隣接する位置関係にある配管カバー同士を両壁部間の角部で接続することができる配管カバーの継手において、見栄えを損ないにくいようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、壁部の壁面に固定される平板状の第1取付部材と、断面がU字状に形成されるとともに同第1取付部材を覆い隠すように同第1取付部材に止着される第1覆い体とからなる第1部材と、前記壁部と隣接する壁部の壁面に固定される平板状の第2取付部材と、断面がU字状に形成されるとともに同第2取付部材を覆い隠すように同第2取付部材に止着される第2覆い体とからなる第2部材とを備え、前記第1部材には、前記第1取付部材と前記第1覆い体とにより配管を挿通させるとともに一端を閉塞した通路を形成し、配管を同通路に挿通させる開口部を同第1覆い体の頂部に設け、前記第2部材には、前記第2取付部材と前記第2覆い体とにより配管を挿通させる通路を形成し、前記第2部材を前記開口部に止着させるとともに前記第1部材の通路と第2部材の通路とを同開口部を介して連通させたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1取付部材の両側には第1係止部をそれぞれ設け、前記第1覆い体の両側内面には、前記第1係止部に係合する第1係合部をそれぞれ設け、前記第1係止部と第1係合部との係合により前記第1覆い体の両側部の拡開を抑制するように構成し、前記第2取付部材の両側には第2係止部をそれぞれ設け、前記第2覆い体の両側内面には、前記第2係止部に係合する第2係合部をそれぞれ設け、前記第2係止部と第2係合部との係合により前記第2覆い体の両側部の拡開を抑制するように構成したことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記第1覆い体には、前記通路の開口端と前記開口部とを連絡する切欠き部を設けるとともに、この切欠き部に着脱される着脱部材を設けたことを特徴とする。
【0011】
(作用)
請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、互いに隣接する両壁部の一方における内壁面上において垂直方向に延長配置された配管及び配管カバーが第1部材の通路に接続され、他方における内壁面上において水平方向に延長配置された配管及び配管カバーが第2部材の通路に接続される。そして、両壁部間で配管が覆われるとともに配管カバー同士が接続される。このとき、第1部材においては、第1取付部材が第1覆い体により外部から覆い隠される。また、第2部材においては、第2取付部材が第2覆い体により外部から覆い隠される。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、第1覆い体に覆われた配管から第1覆い体の両側部に対して力が加わっても、両側部の拡開変形が防止される。また、第2覆い体に覆われた配管から第2覆い体の両側部に対して力が加わっても、両側部の拡開変形が防止される。このため、見栄えを損ないにくい。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、第1覆い体の切欠き部から着脱部材を取り外せば、この切欠き部を通じて第1覆い体の開口部に配管を挿通させることができる。このため、壁部の壁面上に配管を設置した後に、壁面上の第1取付部材に第1覆い体を止着させることができるので、設置が容易となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、隣合う両壁部にそれぞれ配設されるとともに互いに隣接する位置関係にある配管カバー同士を両壁部間の角部で接続することができる配管カバーの継手において、外部から見える部材間の境界部分を少なくして見栄えを損ないにくいようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1に示すように、この実施形態の継手40は、室内において互いに直交するように隣り合う両壁部1の内壁面1bに亘って延長配置された配管3を配管カバー11により覆う際に用いられる。そして、この継手40は、両壁部1の一方の内壁面1bにおいて例えば水平方向に延びるように設置された配管カバー11と、両壁部1の他方の内壁面1bにおいて例えば垂直方向に延びるように設置された別の配管カバー11とを両壁部1間の角部において接続する。配管カバー11は周知の構成であり、壁部1の内壁面1b上に固定される長尺状の取付部材13と、この取付部材13上に止着される覆い体14とから構成されている。取付部材13の底面中央には長手方向に延びる溝13aが形成されている。なお、この実施形態の継手40は、互いに直交するとともに隣り合う壁部と天井との間の角部や、同じく壁部と床との間の角部にも設置することができる。
【0016】
前記継手40は、隣り合う両壁部1の一方の内壁面1bに取付固定される第1部材41と、両壁部1の他方の内壁面1bに取付固定される第2部材42とから構成されている。第1部材41及び第2部材42は互いに連結固定されている。なお、第1部材41及び第2部材42はともに合成樹脂製である。
【0017】
図2に示すように、第1部材41は、壁部1の内壁面1bに取付固定される第1取付部材43と、この第1取付部材43に取付固定される第1覆い体44とからなる。図3に示すように、前記第1取付部材43は、平板状に形成され、その両側に設けられた一対の側壁47の外面には係止凹部47aがそれぞれ一対形成されている。また、第1取付部材43の底部には、ネジ止め用の2つの挿通孔43aが形成されている。また、第1取付部材43の端部中央には突出片43bが形成されている。
【0018】
そして、第1取付部材43は、前記壁部1の内壁面1bに配管3を延長配置するのに先立って壁部1の内壁面1b上に固定される。このとき、第1取付部材43は、図1における右側の壁部1の内壁面1b上において垂直方向に延びるように固定された取付部材13の下端に隣接して壁部1の内壁面1b上に固定される。このとき、第1取付部材43の突出片43bが取付部材13の溝13aに挿入され、これにより第1取付部材43が取付部材13に対して位置決めされる。
【0019】
図3及び図4に示すように、前記第1覆い体44は、壁部1の内壁面1bに対する取付状態で内壁面1b側に開口する断面ほぼU字状に形成されるとともに、その一端側が開口され、その他端側が閉塞されている。また、第1覆い体44の頂部には、前記第2部材42との間で配管3を挿通させるための開口部48が形成されている。開口部48は、第1覆い体44の頂部に形成された周壁48aにより構成されている。開口部48の対向する一対の周壁48aには、各一対の係止孔48bが互いに離間した2位置に形成されている。また、第1覆い体44の頂部には、第1覆い体44の開口端と開口部48とを連絡する切欠き部52が設けられ、この切欠き部52には、着脱部材44aが着脱可能に嵌合されている。切欠き部52の両側には、第1覆い体44の頂部の内側に位置する支持片52aがそれぞれ設けられている。また、周壁48cにおける切欠き部52の両側には、第1覆い体44の頂部から底側に向かう方向(図3においても右上から左下に向かう方向)に延びる断面略半円環状の案内部52bがそれぞれ設けられている。一方、着脱部材44aは、切欠き部52に対応したL字状に形成され、その両側には、切欠き部52の案内部52bに係合する断面円柱状の係合部44dがそれぞれ設けられている。そして、着脱部材44aの両係合部44dが切欠き部52の両案内部52bに係合することにより、着脱部材44aが切欠き部52に装着される。このとき、着脱部材44aの内面が切欠き部52の両支持片52aに当接することにより、着脱部材44aが切欠き部52内に位置決めされるようになっている。
【0020】
また、第1覆い体44の両側部44bの内面には、2つで一組をなす各一対の係合凸部44cが互いに離間した2位置にそれぞれ形成されている。さらに、第1覆い体44の両側部44bの内面には、第1係合部49がそれぞれ形成されている。図4に示すように、第1係合部49は、第1覆い体44の側部44bの内面に一体形成した断面L字形の突条により形成されている。第1係合部49と第1覆い体44の側部44bの内側面との間には、第1覆い体44の閉塞部側に向かって開口する間隙49aが形成されている。
【0021】
そして、壁部1の内壁面1bに固定された第1取付部材43の各係止凹部47aに、第1覆い体44の各係合凸部44cをそれぞれ係合させることにより、第1覆い体44が第1取付部材43に対して止着されるようになっている。これにより、第1部材41内に、開口部48を通じて配管3が挿通し、配管3を挿通させるための通路が形成される。このとき、図2に示すように、第1取付部材43の各側壁47の側端部が、間隙49a内に入り込んで第1覆い体44の各第1係合部49にそれぞれ係合するようになっている。また、図1及び図2に示すように、第1覆い体44の両側部44bが第1取付部材43を覆い、第1取付部材43を外部から覆い隠すようになっている。
【0022】
図2に示すように、前記第2部材42は、壁部1の内壁面1bに取付固定される第2取付部材45と、この第2取付部材45に取付固定される第2覆い体46とからなる。図3に示すように、第2取付部材45は、平板状に形成され、その両側に設けられた一対の側壁50の外面には係止凹部50aがそれぞれ形成されている。また、第2取付部材45の底部には、ネジ止め用の挿通孔45aが形成されている。また、第2取付部材45の底面上には、互いに離間した一対の係合突起45bが形成されている。さらに、第2取付部材45の端部中央には突出片45cが形成されている。
【0023】
そして、第2取付部材45は、図1における左側の壁部1の内壁面1b上において水平方向に延びるように固定された取付部材13の右端に隣接して壁部1の内壁面1b上に固定される。このとき、第2取付部材45の突出片45cが、取付部材13の溝13aに挿入され、これにより第2取付部材45が取付部材13に対して位置決めされる。
【0024】
図3及び図5に示すように、前記第2覆い体46は、壁部1の内壁面1bに対する取付状態で内壁面1b側に開口するように、断面ほぼU字状に形成されている。第2覆い体46の両側部46aの内面には、2つで一組をなす各一対の係合凸部46bがそれぞれ形成されるとともに、中央部内面には互いに離間した一組の係合突起46cが形成されている。また、第2覆い体46の両側部46aの内面には、第2係合部51がそれぞれ形成されている。図5に示すように、第2係合部51は、第2覆い体46の側部46aの内面に一体形成した断面L字形の突条により形成されている。第2係合部51と第2覆い体46の側部46aの内側面との間には、前記係合突起46c側に向かって開口する間隙51aが形成されている。
【0025】
そして、第2覆い体46の各係合凸部46bを、壁部1の内壁面1bに固定された第2取付部材45の各係止凹部50aにそれぞれ係合させることにより、第2覆い体46が第2取付部材45に対して止着されるようになっている。これにより、第2部材42内に、第1部材41の開口部48に連通し、配管3を挿通させるための通路が形成される。このとき、図2及び図6に示すように、第2取付部材45の各側壁50の側端部が、間隙51a内に入り込んで第2覆い体46の各第2係合部51にそれぞれ係合するようになっている。また、図1及び図2に示すように、第2覆い体46の両側部46aが第2取付部材45を覆い、第2取付部材45を外部から覆い隠すようになっている。
【0026】
また、第2部材42の係合突起46c及び係合突起45bが第1部材41の開口部48の係止孔48bにそれぞれ係合することにより、第2部材42が第1部材41の開口部48に止着されるようになっている。第1部材41及び第2部材42は、それぞれ両側間の中央に位置する対称面に対して面対称に形成されており、図2に二点鎖線で示すように、第2部材42の向きを180°変えた状態で第1部材41に第2部材42を止着することもできるようになっている。すなわち、図1における左側の壁部1の内壁面1bに第1部材41を配置し、右側の壁部1の内壁面1bに第2部材42を配置することもできるようになっている。そして、第2部材42が第1部材41に止着されると、第2部材42の通路が第1部材41の開口部48に連通されるようになっている。
【0027】
次に、以上のように構成された継手40の作用について説明する。
この実施形態の継手40を設置するには、まず、例えば図1において配管3が垂直方向に延長配置される側の壁部1の内壁面1bに配管カバー11の取付部材13を固定した後、第1取付部材43を取付部材13の下側に固定する。次に、図1において配管3が水平方向に延長配置される側の壁部1の内壁面1bに配管カバー11の取付部材13を固定した後、第2取付部材45を取付部材13の右側に固定する。次に、両壁部1の内壁面1b上の各取付部材13に沿って配管3を配設した後、各取付部材13にそれぞれ覆い体14を止着させる。
【0028】
次に、着脱部材44aを取り外した状態の第1覆い体44を、内壁面1b上の第1取付部材43に止着させる。このとき、両壁部1の内壁面1b上に配設されている配管3を、着脱部材44aを取り外した切欠き部52から第1覆い体44の開口部48内に導入する。また、第1覆い体44における第2取付部材45側の係止孔48bを、第2取付部材45の係合突起45bに係合させる。この後に、着脱部材44aを第1覆い体44の切欠き部52に嵌合させる。次に、内壁面1b上の第2取付部材45に第2覆い体46を止着させるとともに第2覆い体46の係合突起46cを第1覆い体44の係止孔48bに係合させる。以上の手順により、両壁部1の内壁面1b上に、配管3が配設されるとともに配管カバー11及び継手40が設置される。
【0029】
そして、この実施形態によれば、隣り合う両壁部1の一方の内壁面1b上に固定される第1部材41において、内壁面1bに固定される第1取付部材43と、この第1取付部材43に止着される第1覆い体44との境界部分が第1覆い体44により外部から覆い隠される。また、他方の壁部1の内壁面1b上に固定される第2部材42において、内壁面1bに固定される第2取付部材45と、この第2取付部材45に止着される第2覆い体46との境界部分が第2覆い体46により外部から覆い隠される。従って、外部から見える部材間の境界部分を少なくして見栄えを損なわないようにすることができる。
【0030】
また、この実施形態によれば、配管3による第1部材41及び第2部材42の変形を抑制し、継手40の見栄えが悪くならないようにすることができる。すなわち、第1部材41が配管3全体の太さに対して十分に太くない場合には、図7に示すように、第1覆い体44の両側部44bに対して配管3から矢印P,Qで示す向きの力が加えられることがある。ここで、第1取付部材43の各側壁47の側端部が間隙49a内に入り込んで第1覆い体44の各第1係合部49にそれぞれ係合していることにより、図7に二点鎖線で示すような第1覆い体44の両側部44bの拡開変形が防止される。また、第2部材42においても、第1部材41と同様に、第2取付部材45の各側壁50の側端部が間隙51a内に入り込んで第2覆い体46の各第2係合部51に係合していることにより、第2覆い体46の両側部46aの拡開変形が防止される。
【0031】
さらに、この実施形態によれば、第1覆い体44に設けた切欠き部52に着脱部材44aを嵌合させることにより、施工時には着脱部材44aを切欠き部52から取り外し、切欠き部52を通じて開口部48に配管3を挿通できるようにした。このため、壁部1の内壁面1bに配管3を設置した後に、内壁面1b上の第1取付部材43に第1覆い体44を止着させることができるので、継手40の設置が容易となる。しかも、第1覆い体44の切欠き部52に対し、第1覆い体44の頂部から第1取付部材43側に向かう方向に着脱部材44aを着脱できるようにした。このため、第1覆い体44の開口端が配管カバー11の覆い体14に重なっている状態で、第1覆い体44の切欠き部52に対して容易に着脱することができる。
【0032】
なお、前記実施形態では、各係合部49,51を各覆い体44,46の頂部側に延びるように形成したが、図4及び図5において網掛けで示す各係合部49,51の部位をなくしてもよい。
【0033】
また、前記実施形態では、配管3を壁部1の内壁面1b上に沿わせる場合について説明したが、外壁面に沿わせる場合に、この実施形態の継手40を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】一実施形態の配管カバー部材を用いた配管カバーの要部を示す斜視図。
【図2】配管カバー部材を示す斜視図。
【図3】配管カバー部材を示す分解斜視図。
【図4】第1覆い部を示す斜視図。
【図5】第2覆い部を示す斜視図。
【図6】第2部材の要部を示す側面図。
【図7】第2部材の要部を示す横断面図。
【符号の説明】
【0035】
1…壁部、1b…壁面としての内壁面、3…配管、11…配管カバー、40…継手、41…継手を構成する第1部材、42…同じく第2部材、43…第1取付部材、44…第1覆い体、44a…着脱部材、44b…側部、45…第2取付部材、46…第2覆い体、46a…側部、47…第1係止部としての側壁、48…開口部、49…第1係合部、50…第2係止部としての側壁、51…第2係合部、52…切欠き部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁部の壁面に固定される平板状の第1取付部材と、断面がU字状に形成されるとともに同第1取付部材を覆い隠すように同第1取付部材に止着される第1覆い体とからなる第1部材と、
前記壁部と隣接する壁部の壁面に固定される平板状の第2取付部材と、断面がU字状に形成されるとともに同第2取付部材を覆い隠すように同第2取付部材に止着される第2覆い体とからなる第2部材とを備え、
前記第1部材には、前記第1取付部材と前記第1覆い体とにより配管を挿通させるとともに一端を閉塞した通路を形成し、配管を同通路に挿通させる開口部を同第1覆い体の頂部に設け、
前記第2部材には、前記第2取付部材と前記第2覆い体とにより配管を挿通させる通路を形成し、
前記第2部材を前記開口部の位置に止着させるとともに前記第1部材の通路と第2部材の通路とを同開口部を介して連通させたことを特徴とする配管カバーの継手。
【請求項2】
前記第1取付部材の両側には第1係止部をそれぞれ設け、前記第1覆い体の両側内面には、前記第1係止部に係合する第1係合部をそれぞれ設け、前記第1係止部と第1係合部との係合により前記第1覆い体の両側部の拡開を抑制するように構成し、
前記第2取付部材の両側には第2係止部をそれぞれ設け、前記第2覆い体の両側内面には、前記第2係止部に係合する第2係合部をそれぞれ設け、前記第2係止部と第2係合部との係合により前記第2覆い体の両側部の拡開を抑制するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の配管カバーの継手。
【請求項3】
前記第1覆い体には、前記通路の開口端と前記開口部とを連絡する切欠き部を設けるとともに、この切欠き部に着脱される着脱部材を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の配管カバーの継手。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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