説明

配管更生方法

【課題】 より簡便な設備を使用し、より簡易な作業により、熟練を要せずに、ピグを用いて配管の清掃または塗装ができる配管更生方法を提供しようとする。
【解決手段】
従来の配管更生方法にかわって、配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する負圧吸引工程と、配管の一方の端部を大気に開放する大気開放工程と、配管の一方の端部を大気に開放するのを止める大気閉止工程と、配管の一方の端部にピグを投入するピグ投入工程と、配管の一方の端部に加圧した気体を案内する加圧気体案内工程と、を備え、前記負圧吸引工程を実施中に、前記大気開放工程を実施した後で、前記ピグ投入工程を実施してから所定時間が経過するまでにピグが他方の端部に到達しないときに、前記大気閉止工程と前記加圧気体案内工程とを実施するものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピグを用いて配管の内壁を清掃し、または塗装する配管更生方法に係る。特に、ピグが配管の途中で停止したときの取り扱いに特徴のある配管更生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、配管管体の内壁面に塗料を塗装するには、研摩処理を施工した後、管体の一端に連通した圧縮装置から圧縮空気を圧送し、管体内に嵌挿したピグを管体内で移動し、ピグと共に送られる塗料を塗装していた。
【0003】
また、管体の一端から予め計算された塗膜が形成できる量の塗料を収納して、その塗料を圧縮気体流により順次押し出して塗料と圧縮気体流の気液二層流を生じさせ、その気液二層流が押し延ばして塗装をして配管の内壁を塗装していた。
【0004】
前記の塗装方法では、加圧空気を使用する為、装置が耐圧仕様で大規模となる。また圧縮装置からの弁体を開いて、圧縮空気を送ると、塗布体(ピグ)が瞬時に管体から飛出し、充分な塗装が行われない。従って、圧縮空気の調整が難しく熟練を要している。
【0005】
そこで、発明者らは、吸引空気を利用する簡潔な装置でこの課題に対処するために、管体の一端を弁体を介して大気に連絡し、他端を、弁体を介してバキューム装置に連結し、管体内に嵌挿した塗布体を、一端の前記バキューム装置の吸引によって生じた負圧で管内で順次移動させ、管内に送られた塗料で管体内面の塗装を行うようにした塗装方法を発案した。
【0006】
ところで、ピグを配管に投入した時、ピグが配管の途中に止まってしまう恐れがある。ピグが配管の中に停止してしまうと、ピグを取り出すのに時間を要していた。特に、塗料を投入した配管内に停止したピグの取出に手間取り、塗料の硬化がすすむと、ピグの取出がますます困難になる。
【0007】
そこで、今以上に、より簡便な設備を使用し、より簡易な作業により、熟練を要せずに、ピグを用いて配管の内壁の清掃と塗装とができる配管内壁塗装方法が望まれている。
【0008】
【特許文献1】特開2000−051787号
【特許文献2】特開2000−189917号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、より簡便な設備を使用し、より簡易な作業により、熟練を要せずに、ピグを用いて配管の清掃または塗装ができる配管更生方法を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係るピグを用いて配管を清掃または塗装する配管更生方法を、配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する負圧吸引工程と、配管の一方の端部を大気に開放する大気開放工程と、配管の一方の端部を大気に開放するのを止める大気閉止工程と、配管の一方の端部にピグを投入するピグ投入工程と、配管の一方の端部に加圧した気体を案内する加圧気体案内工程と、を備え、前記負圧吸引工程を実施中に、前記大気開放工程を実施した後で、前記ピグ投入工程を実施してから所定時間が経過するまでにピグが他方の端部に到達しないときに、前記大気閉止工程と前記加圧気体案内工程とを実施するものとした。
【0011】
上記本発明の構成により、配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する際に、配管の一方の端部を大気に開放した後で、配管の一方の端部に投入したピグが配管の他方の端部に到達しないときに、配管の一方の端部を大気に開放するのを止めて、配管の一方の端部に加圧した気体を案内する。
その結果、ピグが配管の途中に止まったときに、ピグに加圧した気体の圧力を作用させ、ピグを配管の他方の端部に到達させる。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明に係るピグを用いて配管を清掃または塗装する配管更生方法を、配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する負圧吸引工程と、配管の一方の端部を大気に開放する大気開放工程と、配管の一方の端部を大気に開放するのを止める大気閉止工程と、配管の一方の端部にピグを投入するピグ投入工程と、配管の一方の端部に加圧した気体を案内する加圧気体案内工程と、を備え、前記負圧吸引工程を実施中に、前記ピグ投入工程を実施した時からピグが他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変化に応じて、前記大気閉止工程と前記加圧気体案内工程とを実施、または前記大気開放工程を実施のうちの一方を行うものとした。
【0013】
上記本発明の構成により、配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する際に、配管の一方の端部に投入したピグが配管の他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変化に応じて、配管の一方の端部を大気に開放するのを止めて配管の一方の端部に加圧した気体を案内することと、配管の一方の端部を大気に開放することの一方をおこなう。
その結果、ピグが配管の途中に止まったときに配管の他方の端部の圧力の変化が生じるので、ピグに加圧した気体の圧力を作用させ、ピグを配管の他方の端部に到達させる。
【0014】
以下に、本発明の実施形態に係るいくつかの配管更生方法を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0015】
本発明の実施形態に係る配管更生方法は、前記負圧吸引工程を実施中に、前記ピグ投入工程を実施した時からピグが他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力が設定圧力より高いときに前記大気開放工程を実施し、配管の他方の端部の圧力が設定圧力より低いときに前記大気閉止工程と前記加圧気体案内工程とを実施する。
上記実施形態の構成により、配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する際に、配管の一方の端部に投入したピグが配管の他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力が設定圧力より高いときに配管の一方の端部を大気に開放し、配管の他方の端部の圧力が設定圧力より低いときに配管の一方の端部を大気に開放するのを止めて配管の一方の端部に加圧した気体を案内する。
その結果、ピグが配管の途中に止まったときに配管の他方の端部の圧力が低下するので、ピグに加圧した気体の圧力を作用させ、ピグを配管の他方の端部に到達させる。
【0016】
本発明の実施形態に係る配管更生方法は、前記負圧吸引工程を実施中に、前記ピグ投入工程を実施した時からピグが他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より小さいときに前記大気開放工程を実施し、または配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より大きいときに前記大気閉止工程と前記加圧気体案内工程とを実施する。
上記実施形態の構成により、配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する際に、配管の一方の端部に投入したピグが配管の他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より小さいときに配管の一方の端部を大気に開放し、
配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より大きいときに配管の一方の端部を大気に開放するのを止めて配管の一方の端部に加圧した気体を案内する。
その結果、ピグが配管の途中に止まりかけたときに配管の他方の端部の圧力の変動幅が大きくなるので、ピグに加圧した気体の圧力を作用させ、ピグを配管の他方の端部に到達させる。
【0017】
上記目的を達成するため、本発明に係るピグを用いて配管を清掃または塗装する配管更生方法を、配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する負圧吸引工程と、配管の一方の端部に液体を案内する液体案内工程と、配管の一方の端部にピグを投入するピグ投入工程と、配管の一方の端部に加圧した気体を案内する加圧気体案内工程と、配管の一方の端部に加圧した気体を案内するのを止める加圧気体閉止工程と、を備え、前記負圧吸引工程を実施中に、前記液体案内工程と前記加圧気体閉止工程とを実施した後で、前記ピグ投入工程を実施してから所定時間を経過するまでにピグが配管の他方の端部に到達しないときに、前記加圧気体案内工程を実施するものとした。
【0018】
上記本発明の構成により、配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する際に、配管の一方の端部に加圧した気体を案内するのを止めて配管の一方の端部に液体を案内した後で、配管の一方の端部に投入したピグが配管の他方の端部に到達しないときに、配管の一方の端部に加圧した気体を案内する。
その結果、ピグが配管の途中に止まったときに、ピグに加圧した気体の圧力を作用させ、ピグを配管の他方の端部に到達させる。
【0019】
上記目的を達成するため、本発明に係るピグを用いて配管を清掃または塗装する配管更生方法を、配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する負圧吸引工程と、配管の一方の端部に液体を案内する液体案内工程と、配管の一方の端部にピグを投入するピグ投入工程と、配管の一方の端部に加圧した気体を案内する加圧気体案内工程と、配管の一方の端部に加圧した気体を案内するのを止める加圧気体閉止工程と、を備え、前記負圧吸引工程を実施中に、前記ピグ投入工程を実施した時からピグが他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変化に応じて、前記加圧気体閉止工程と前記液体案内工程を実施、または前記加圧気体案内工程を実施のうちの一方を行うものとした。
【0020】
上記本発明の構成により、配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する際に、配管の一方の端部に投入したピグが配管の他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変化に応じて、配管の一方の端部に加圧した気体を案内することと、配管の一方の端部に加圧した気体を案内するのを止めて液体を案内することとの一方をおこなう。
その結果、ピグが配管の途中に止まったときに配管の他方の端部の圧力の変化が生じるので、ピグに加圧した気体の圧力を作用させ、ピグを配管の他方の端部に到達させる。
【0021】
以下に、本発明の実施形態に係るいくつかの配管更生方法を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0022】
さらに、本発明の実施形態に係る配管更生方法は、前記負圧吸引工程を実施中に、前記ピグ投入工程を実施した時からピグが他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力が設定圧力より高いときに前記加圧気体閉止工程と前記液体案内工程とを実施し、または配管の他方の端部の圧力が設定圧力より低いときに前記加圧気体案内工程を実施する。
上記実施形態の構成により、配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する際に、配管の一方の端部に投入したピグが配管の他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力が設定圧力より高いときに配管の一方の端部に加圧した気体を案内するのを止め液体を案内し、配管の他方の端部の圧力が設定圧力より低いときに配管の一方の端部に加圧した気体を案内する。
その結果、ピグが配管の途中に止まったときに配管の他方の端部の圧力が低下するので、ピグに加圧した気体の圧力を作用させ、ピグを配管の他方の端部に到達させる。
【0023】
さらに、本発明の実施形態に係る配管更生方法は、前記負圧吸引工程を実施中に、前記ピグ投入工程を実施した時からピグが他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より小さいときに前記液体案内工程と前記加圧気体閉止工程とを実施し、または配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より大きいときに前記加圧気体案内工程を実施する。
上記実施形態の構成により、配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する際に、配管の一方の端部に投入したピグが配管の他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より小さいときに配管の一方の端部に加圧した気体を案内するのを止めて液体を案内し、配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より大きいときに配管の一方の端部に加圧した気体を案内する。
その結果、ピグが配管の途中に止まりかけたときに配管の他方の端部の圧力の変動幅が大きくなるので、ピグに加圧した気体の圧力を作用させ、ピグを配管の他方の端部に到達させる。
【発明の効果】
【0024】
以上説明したように本発明に係る配管更生方法は、その構成により、以下の効果を有する。
配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する際に、配管の一方の端部を大気に開放した後で、配管の一方の端部に投入したピグが配管の他方の端部に到達しないときに、配管の一方の端部を大気に開放するのを止めて、配管の一方の端部に加圧した気体を案内する様にしたので、ピグが配管の途中に止まったときに、ピグに加圧した気体の圧力を作用させ、ピグを配管の他方の端部に到達させる。
配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する際に、配管の一方の端部に投入したピグが配管の他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変化に応じて、配管の一方の端部を大気に開放するのを止めて配管の一方の端部に加圧した気体を案内することと、配管の一方の端部を大気に開放することの一方をおこなう様にしたので、ピグが配管の途中に止まったときに配管の他方の端部の圧力の変化が生じるので、ピグに加圧した気体の圧力を作用させ、ピグを配管の他方の端部に到達させる。
また、配管の他方の端部の圧力が設定圧力より高いときに配管の一方の端部を大気に開放し、配管の他方の端部の圧力が設定圧力より低いときに配管の一方の端部を大気に開放するのを止めて配管の一方の端部に加圧した気体を案内する様にしたので、ピグが配管の途中に止まったときに配管の他方の端部の圧力が低下するので、ピグに加圧した気体の圧力を作用させ、ピグを配管の他方の端部に到達させる。
また、配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より小さいときに配管の一方の端部を大気に開放し、配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より大きいときに配管の一方の端部を大気に開放するのを止めて配管の一方の端部に加圧した気体を案内する様にしたので、ピグが配管の途中に止まりかけたときに配管の他方の端部の圧力の変動幅が大きくなるので、ピグに加圧した気体の圧力を作用させ、ピグを配管の他方の端部に到達させる。
【0025】
以上説明したように本発明に係る配管更生方法は、その構成により、以下の効果を有する。
配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する際に、配管の一方の端部に加圧した気体を案内するのを止めて配管の一方の端部に液体を案内した後で、配管の一方の端部に投入したピグが配管の他方の端部に到達しないときに、配管の一方の端部に加圧した気体を案内する様にしたので、ピグが配管の途中に止まったときに、ピグに加圧した気体の圧力を作用させ、ピグを配管の他方の端部に到達させる。
配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する際に、配管の一方の端部に投入したピグが配管の他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変化に応じて、配管の一方の端部に加圧した気体を案内することと、配管の一方の端部に加圧した気体を案内するのを止めて液体を案内することとの一方をおこなう様にしたので、、ピグが配管の途中に止まったときに配管の他方の端部の圧力の変化が生じるので、ピグに加圧した気体の圧力を作用させ、ピグを配管の他方の端部に到達させる。
また、配管の他方の端部の圧力が設定圧力より高いときに配管の一方の端部に加圧した気体を案内するのを止め液体を案内し、配管の他方の端部の圧力が設定圧力より低いときに配管の一方の端部に加圧した気体を案内する様にしたので、ピグが配管の途中に止まったときに配管の他方の端部の圧力ふが低下するので、ピグに加圧した気体の圧力を作用させ、ピグを配管の他方の端部に到達させる。
また、配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より小さいときに配管の一方の端部に加圧した気体を案内するのを止めて液体を案内し、配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より大きいときに配管の一方の端部に加圧した気体を案内する様にしたので、ピグが配管の途中に止まりかけたときに配管の他方の端部の圧力の変動幅が大きくなるので、ピグに加圧した気体の圧力を作用させ、ピグを配管の他方の端部に到達させる。
従って、より簡便な設備を使用し、より簡易な作業により、熟練を要せずに、ピグを用いて配管の清掃または塗装ができる配管更生方法を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
【0027】
最初に、第一の実施形態にかかる配管更生方法を、図を基に、説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る配管更生装置の概念図である。図2は、本発明の第一の実施形態に係る配管更生方法のシーケンス図である。図3は、本発明の第一の実施形態に係る配管更生方法の作用説明図である。
【0028】
最初に、第一の実施形態に係る配管更生方法で使用する配管更生装置を説明する。
配管更生装置は、ピグ11を用いて配管10を清掃または塗装する装置であって、2個のピグキャッチャー20a、20bと2個の負圧吸引機器30a、30bと加圧気体案内機器40a、40bと大気案内機器50a、50bと2個の圧力計60a、60bとで構成される。
ピグは、配管の内径よりも僅かに大きな外径をもった柔軟材料性の部材である。例えば、ピグの形状は、球形、円筒形等である。
ピグ11を配管の一方の端部10aから投入し、ピグ11を配管の他方の端部10bに到達させる場合を例に、説明する。
ピグキャッチャー20aと負圧吸引機器30aと加圧気体案内機器40aと大気案内機器50aと圧力計60aとが、配管の一方の端部に設置される。
ピグキャッチャー20bと負圧吸引機器30bと加圧気体案内機器40bと大気案内機器50bと圧力計60bとが、配管の他方の端部に設置される。
【0029】
ピグキャッチャー20bは、配管を通過して端部から飛び出してくるピグを受け止める部材であり、外管21bとヘッダー22bと内管23bと開閉蓋24bとで構成される。
外管21bは、一方を配管10の端部に接続され、他方をヘッダー22bに接続されるピグ11より大きな内径を持った管状部材である。
ヘッダー22bは、外管21bの他方に接続され、圧力計や配管を接続可能になった接続口をもった部材である。
内管23bは、外管21bのピグ11より小さな外径を持った管状部材であり、外管の内側に設けられ、片端をヘッダーに支持される。
開閉蓋24bは、外管21bの外周に設けられた開口部を開閉可能な蓋である。ピグを開閉蓋24を開いた開口部からピグキャチャー20bの中へ入れることができる。
ピグキャッチャー20aの構造は、ピグキャッチャー20bの構造と同じなので説明を省略する。
ピグキャッチャー20aは、配管の端部にピグを投入するピグランチャーにも兼用できる。ピグランチャーとしてのみ用いる場合は、内管23aは省略可能である。
【0030】
負圧吸引機器30bは、配管の他方の端部10bから負圧により内部の流体を吸引する機器であり、バキュームポンプ31bとバキューム配管32bとバキューム弁33bとで構成される。
バキュームポンプ31bは、負圧をつくるポンプである。バキュームポンプ31bは、内部に気液分離装置を持っていてもよい。
バキューム配管32bは、バキュームポンプ31bをピグキャッチャー20bのヘッダー22bの接続口に連通する真空ホースである。
バキューム弁33bは、バキューム配管32bの途中に設けられる開閉弁である。
負圧吸引機器30aの構造は、配管の一方の端部10aに設けられたピグキャッチャー20aに接続されること以外は、負圧吸引機器30bの構造と同じなので、説明を省略する。
ピグを配管の他方の端部10bから投入し配管の一方の端部10aに到達させることをしない場合は、配管の一方の端部10aに設けるピグキャッチャー20aに接続する負圧吸引機器30aは、省略可能である。
【0031】
加圧気体案内機器40aは、配管の一方の端部10aに、加圧した気体を案内し、または加圧した気体の案内を止める機器であり、コンプレッサ41aと加圧気体配管42aと加圧気体弁43aとで構成される。
コンプレッサ41aは、加圧気体をつくる機器である。
加圧気体配管22aは、コンプレッサ41aの吐出口をピグキャッチャー20aのヘッダー22aの接続口に連通するホースである。
加圧気体弁43aは、加圧気体配管22aの途中に設けられる開閉弁である。加圧気体弁43aを閉じると、配管の端部に加圧した気体を案内するのを止めることをできる。加圧気体弁43aを開くと、配管の端部に加圧した気体を案内できる。
加圧気体案内機器40bの構造は、配管の他方の端部10bに設けられたピグキャッチャー20bに接続されること以外は、加圧気体案内機器40aの構造と同じなので、説明を省略する。
ピグを配管の他方の端部10bから投入し配管の一方の端部10aに到達させることをしない場合は、配管の他方の端部10bに設けるピグキャッチャー20bに接続する加圧気体案内機器40bは、省略可能である。
【0032】
大気案内機器50aは、配管の端部に大気を案内し、または大気を案内するのを止める機器であり、大気案内配管51aと大気案内弁52aとで構成される。
大気案内配管51aは、ピグキャッチャー20aのヘッダー22aに連通するホースである。
大気案内弁52aは、大気案内配管51aの途中に設けられる開閉弁である。大気案内弁52aを閉じると、配管10の端部に大気を案内するのを止めることをできる。大気案内配管51aを開くと、配管10の端部に大気を案内することをできる。
大気案内機器50bの構造は、配管の他方の端部10bに設けられたピグキャッチャー20bに接続されること以外は、大気案内機器50aの構造と同じなので、説明を省略する。
ピグを配管の他方の端部10bから投入し配管の一方の端部10aに到達させることをしない場合は、配管の他方の端部10bに設けるピグキャッチャー20bに接続する大気案内機器50aは省略可能である。
【0033】
圧力計60bは、配管の他方の端部10bの圧力を検知する測定器である。
圧力計60bは、ピグキャッチャー20bのヘッダー22bに取り付けられる。
圧力計60aの構造は、配管の一方の端部10aに設けられたピグキャッチャー20aに接続されること以外は、圧力計60bの構造とおなじなので、説明を省略する。
ピグを配管の他方の端部10bから投入し配管の一方の端部10aに到達させることをしない場合は、配管の一方の端部10aに設けるピグキャッチャー20aに接続する圧力計60aは、省略可能である。
【0034】
次に、本発明の第一の実施形態に係る配管更生方法を、図を基に、説明する。
配管更生方法は、ピグを用いて配管を清掃または塗装する方法であって、負圧吸引工程S10とピグ投入工程S20とピグ回収工程S21と大気開放工程S30と大気閉止工程S31と加圧気体閉止工程S40と加圧気体案内工程S41とで構成される。
【0035】
負圧吸引工程S10は、配管の他方の端部10bから内部の流体を負圧で吸引する工程である。
配管の他方に端部に接続された負圧吸引機器30bのバキューム弁33bを開くと、配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する。
【0036】
ピグ投入工程S20は、配管の一方の端部から配管10にピグ11を投入する工程である。
ピグ11を、配管の一方の端部10aに接続されたピグキャッチャー20aの開閉蓋24aを開いた開口部から投入する。
【0037】
ピグ回収工程S21は、配管の他方の端部10bからピグ11を回収する工程である。
ピグ11を配管の他方の端部10bの開閉蓋24bを開いた開口部から回収する。
【0038】
大気開放工程S30は、配管の一方の端部10aを大気に開放する工程である。
配管の一方の端部10aのピグキャッチャー20aに接続された大気案内機器50aの大気案内弁52aを開く。大気が、大気案内機器50aから配管の一方の端部10aに案内される。
【0039】
大気閉止工程S31は、配管の一方の端部を大気に開放するのを止める工程である。
配管の一方の端部10aに設けたピグキャッチャー20aに接続された大気案内機器50aの大気案内弁52aを閉じる。大気が、大気案内機器50aから配管の一方の端部10aに案内されるのを停止する。
【0040】
加圧気体閉止工程S40は、配管の一方の端部10aに加圧した気体を案内するのを止める工程である。
配管の一方の端部10aに設けたピグキャッチャー20aに接続された加圧気体案内機器40aの加圧気体弁43aを閉じる。加圧気体が、加圧気体案内機器40aから配管の一方の端部10aに案内されるのを止める。
【0041】
加圧気体案内工程S41は、配管の一方の端部に加圧した気体を案内する工程である。
配管の一方の端部10aに設けたピグキャッチャー20aに接続された加圧気体案内機器40aの加圧気体弁43aを開く。加圧気体が、加圧気体案内機器40aから配管の一方の端部10aに案内される。
【0042】
次に、第一の実施形態にかかる配管更生方法を実施する複数のタイプの手順を説明する。
ピグ11を配管の一方の端部10aから投入し、配管の他方の端部10bで回収する場合を例に説明する。
【0043】
配管更生方法を実施する第一のタイプの手順を説明する。
負圧吸引工程S10を実施中に、大気開放工程S30を実施した後で、ピグ投入工程S20を実施してから所定時間が経過するまでにピグ11が他方の端部に到達したときは、ピグ回収工程S21を実施する。
負圧吸引工程S10を実施中に、大気開放工程S30を実施した後で、ピグ投入工程S20を実施してから所定時間が経過するまでにピグ11が他方の端部に到達しないときに、大気閉止工程S31と加圧気体案内工程S41とを実施する。その後、ピグ11が動き出したことを確認した時は、大気開放工程S30を実施する。
また、負圧吸引工程S10を実施中に、大気開放工程S30と加圧気体閉止工程S40とを実施した後で、ピグ投入工程S20を実施してから所定時間が経過するまでにピグ11が他方の端部に到達しないときに、大気閉止工程S31と加圧気体案内工程S41とを実施してもよい。その後、ピグ11が動き出したことを確認した時は、大気開放工程S30と加圧気体閉止工程S40とを実施する。
その後、ピグ11が他方の端部に到達したときは、ピグ回収工程S21を実施する。
【0044】
次に、第一の実施形態にかかる配管更生方法を実施する第二のタイプの手順を説明する。
負圧吸引工程S10を実施中に、ピグ投入工程S20を実施した時からピグが他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変化に応じて、大気閉止工程S31と加圧気体案内工程S41を実施、または大気開放工程S30を実施のうちの一方を行う。
また、負圧吸引工程S10を実施中に、ピグ投入工程S20を実施した時からピグが他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変化に応じて、大気閉止工程S31と加圧気体案内工程S41とを実施、または大気開放工程S30と加圧気体閉止工程S40とを実施のうちの一方を行ってもよい。
その後、ピグ11が他方の端部に到達したときは、ピグ回収工程を実施する。
【0045】
次に、第一の実施形態に係る配管更生方法を実施する第三のタイプの手順を説明する。
負圧吸引工程S10を実施中に、ピグ投入工程S20を実施した時からピグ11が他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部10bの圧力が設定圧力より高いときに大気開放工程S30を実施し、配管の他方の端部の圧力が設定圧力より低いときに大気閉止工程S31と加圧気体案内工程S41とを実施する。
また、負圧吸引工程S10を実施中に、ピグ投入工程S20を実施した時からピグ11が他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力が設定圧力より高いときに大気開放工程S30と加圧気体閉止工程S40とを実施し、配管の他方の端部の圧力が設定圧力より低いときに大気閉止工程S31と加圧気体案内工程S41とを実施してもよい。
設定圧力は、バキュームポンプの負圧吸引弁を閉じたときの負圧の1/2〜2/3程度に設定される。
その後、ピグ11が他方の端部に到達したときは、ピグ回収工程を実施する。
【0046】
次に、第一の実施形態にかかる配管更生方法を実施する第四のタイプの手順を説明する。
負圧吸引工程S10を実施中に、ピグ投入工程S20を実施した時からピグ11が他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より小さいときに大気開放工程S30を実施し、または配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より大きいときに大気閉止工程S31と加圧気体案内工程S41とを実施する。
また、負圧吸引工程S10を実施中に、ピグ投入工程S20を実施した時からピグ11が他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より小さいときに大気開放工程S30と加圧気体閉止工程S40とを実施し、または配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より大きいときに大気閉止工程S31と加圧気体案内工程S41とを実施してもよい。
その後、ピグ11が他方の端部に到達したときは、ピグ回収工程を実施する。
【0047】
以下に、第一の実施形態にかかる配管更生方法の作用を、図を基に、説明する。
図3は、第一の実施形態にかかる配管更生方法の作用を示している。
図3は、理解の容易のために、ピグ11を配管の他方の端部10bから配管の一方の端部10aへ移動することをしない場合に省略できる機器を点線でしめしている。
(ステップA)
負圧吸引工程S10を実施する。
大気開放工程S30と加圧気体閉止工程S40とを実施する。
気体が、配管の一方の端部から配管の他方の端部へ流れる。
ピグ投入工程S20を実施する。
ピグ11の配管の他方の端部の側が負圧になり、ピグ11が配管の他方の端部に側へ移動する。
【0048】
(ステップB)
ピグ11が、配管の途中で引っ掛かり、止まる。
ピグ11が配管の途中に引っ掛かりかけると、配管の他方の端部10bの圧力の変動幅が大きくなる。また、ピグ11が配管の途中に引っ掛かって止まると、配管の他方の端部10bの圧力が低くなる。そして、ピグを投入してから所定の時間が経過してもピグ11が配管の他方の端部10bに到着しない。
操作員は、これらの現象を確認すると、ピグ11が配管10の途中に引っ掛かって止まったと判断するので、大気閉止工程S31と加圧気体案内工程S41とを実施する。加圧気体が、配管の一方の端部10aの側から配管に入る。
ピグ11の配管の一方の端部の側の圧力が高くなる。
気体が、配管の一方の端部の側から、ピグ11と配管との隙間から、配管の他方の端部へ移動する。
ピグ11と配管10の壁面との摩擦が低下し、ピグ11が配管の中を移動し、配管の他方の端部10bに設けられたピグキャッチャー20bに入る。
ピグ回収工程S21を実施する。
【0049】
次に、本発明の第二の実施形態に係る配管更生方法を、図を基に、説明する。
図4は、本発明の第二の実施形態に係る配管更生装置の概念図である。図5は、本発明の第二の実施形態に係る配管更生方法のシーケンス図である。図6は、本発明の第二の実施形態に係る配管更生方法の作用説明図である。
【0050】
最初に、第二の実施形態に係る配管更生方法で使用する配管更生装置を説明する。
配管更生装置は、ピグ11を用いて配管10を清掃または塗装する装置であって、2個のピグキャッチャー20a、20bと2個の負圧吸引機器30a、30bと加圧気体案内機器40a、40bと液体案内機器70a、70bと2個の圧力計60a、60bとで構成される。
ピグ11を配管の一方の端部10aから投入し、ピグ11を配管の他方の端部10bに到達させる場合を例に、説明する。
ピグキャッチャー20aと負圧吸引機器30aと加圧気体案内機器40aと液体案内機器70aと圧力計60aとが、配管の一方の端部に設置される。
ピグキャッチャー20bと負圧吸引機器30bと加圧気体案内機器40bと液体案内機器70bと圧力計60bとが、配管の他方の端部に設置される。
【0051】
ピグキャッチャー20a、10bと負圧吸引機器30a、30bと加圧気体案内機器40a、40bと圧力計60a、60bの構成は、第一の実施形態に係る配管更生方法に用いる配管更生機器のものと同じなので、説明を省略する。
【0052】
液体案内機器70aは、配管の一方の端部10aに加圧した気体を案内し、または配管の一方の端部に加圧した気体を案内するのを止める機器である。
液体案内機器70aは、ポンプ71aと液体案内配管72aと液体案内弁73aとで構成される。
ポンプ71aは、液体を昇圧する機械要素である。
液体案内配管72aは、ポンプ71aの吐出口と配管の一方の端部10aに設けられるピグキャッチャー20aのヘッダー22aに連通する配管である。
液体案内弁73aは、液体案内配管72aに設けられた開閉弁である。液体案内弁73aを開くと、配管の一方の端部10aに加圧した気体を案内する。液体案内弁73aを閉じると、配管の一方の端部10aに加圧した気体を案内するのを止める。
液体案内機器70bの構造は、配管の他方の端部10bに設けられたピグキャッチャー20bに接続されること以外は、液体案内機器70aの構造と同じなので、説明を省略する。
ピグを配管の他方の端部10bから投入し配管の一方の端部10aに到達させることをしない場合は、配管の他方の端部10bに設けるピグキャッチャー20bに接続する液体案内機器70aは省略可能である。
【0053】
次に、本発明の第二の実施形態に係る配管更生方法を、図を基に、説明する。
配管更生方法は、ピグを用いて配管を清掃または塗装する方法であって、負圧吸引工程S10とピグ投入工程S20とピグ回収工程S21と液体案内工程S50と液体閉止工程S51と加圧気体閉止工程S40と加圧気体案内工程S41とで構成される。
【0054】
負圧吸引工程S10とピグ投入工程S20とピグ回収工程S21と加圧気体閉止工程S40と加圧気体案内工程S41の構成は、第一の実施形態に係る配管更生方法のものと同じなので、説明を省略する。
【0055】
液体案内工程S50は、配管の一方の端部10aに液体を案内する工程である。
液体案内弁73aを開く。ポンプ71aで昇圧された液体が、配管の一方の端部から配管10の中に入る。
【0056】
液体閉止工程S51は、配管の一方の端部10aに液体を案内するのを止める工程である。
液体案内弁73aを閉じる。ポンプ71aで昇圧された液体が、配管の一方の端部から配管10の中に入るのを停止する。
【0057】
次に、第二の実施形態にかかる配管更生方法を実施する複数のタイプの手順を説明する。
ピグ11を配管の一方の端部から投入し、配管の他方の端部で回収する場合を例に説明する。
【0058】
第二の実施形態にかかる配管更生方法を実施する第一のタイプの手順を説明する。
負圧吸引工程S10を実施中に、液体案内工程S50と加圧気体閉止工程S40とを実施した後で、ピグ投入工程S20を実施してから所定時間が経過するまでにピグ11が他方の端部に到達したときは、ピグ回収工程S21を実施する。
負圧吸引工程S10を実施中に、液体案内工程S50と加圧気体閉止工程S40とを実施した後で、ピグ投入工程S20を実施してから所定時間を経過するまでにピグ11が配管の他方の端部10bに到達しないときに、加圧気体案内工程S41を実施する。ピグ11が動き出したことを確認した時に、液体案内工程S50と加圧気体閉止工程S40を実施する。
また、負圧吸引工程S10を実施中に、液体案内工程S50と加圧気体閉止工程S40とを実施した後で、ピグ投入工程S20を実施してから所定時間を経過するまでにピグ11が配管の他方の端部10bに到達しないときに、加圧気体案内工程S41と液体閉止工程S51を実施してもよい。ピグ11が動き出したことを確認した時に、液体案内工程S50と加圧気体閉止工程S40とを実施する。
その後、ピグ11が他方の端部に到達したときは、ピグ回収工程を実施してもよい。
【0059】
次に、第二の実施形態にかかる配管更生方法を実施する第二のタイプの手順を説明する。
負圧吸引工程S10を実施中に、ピグ投入工程S20を実施した時からピグ11が他方の端部10bに到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変化に応じて、加圧気体閉止工程S40と液体案内工程S50とを実施、または加圧気体案内工程S41を実施のうちの一方を行う。
また、負圧吸引工程S10を実施中に、ピグ投入工程S20を実施した時からピグ11が他方の端部10bに到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変化に応じて、加圧気体閉止工程S40と液体案内工程S50とを実施、または加圧気体案内工程S41と液体閉止工程S51とそ実施のうちの一方を行ってもよい。
その後、ピグ11が他方の端部に到達したときは、ピグ回収工程を実施する。
【0060】
次に、第二の実施形態に係る配管更生方法を実施する第三のタイプの手順を説明する。
負圧吸引工程S10を実施中に、ピグ投入工程S20を実施した時からピグ11が他方の端部10bに到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力10bが設定圧力より高いときに加圧気体閉止工程S40と液体案内工程S50とを実施し、または配管の他方の端部の圧力が設定圧力より低いときに加圧気体案内工程S41を実施する。
また、負圧吸引工程S10を実施中に、ピグ投入工程S20を実施した時からピグ11が他方の端部10bに到達するまでの間に、配管の他方の端部10bの圧力が設定圧力より高いときに加圧気体閉止工程S40と液体案内工程S50を実施し、または配管の他方の端部10bの圧力が設定圧力より低いときに加圧気体案内工程S41と液体閉止工程S51とを実施してもよい。
設定圧力は、バキュームポンプの負圧吸引弁を閉じたときの負圧の1/2〜2/3程度に設定される。
その後、ピグ11が他方の端部に到達したときは、ピグ回収工程S21を実施する。
【0061】
次に、第二の実施形態にかかる配管更生方法を実施する第四のタイプの手順を説明する。
負圧吸引工程S10を実施中に、ピグ投入工程S20を実施した時からピグ11が他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より小さいときに液体案内工程S50と加圧気体閉止工程S40とを実施し、または配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より大きいときに加圧気体案内工程S41を実施する。
また、負圧吸引工程S10を実施中に、ピグ投入工程S20を実施した時からピグ11が他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より小さいときに液体案内工程S50と加圧気体閉止工程S40とを実施し、または配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より大きいときに加圧気体案内工程S41と液体閉止工程S51とを実施してもよい。
その後、ピグ11が他方の端部に到達したときは、ピグ回収工程を実施する。
【0062】
以下に、第二の実施形態にかかる配管更生方法の作用を、図を基に、説明する。
図6は、第二の実施形態にかかる配管更生方法の作用を示している。
図6は、理解の容易のために、ピグ11を配管の他方の端部10bから配管の一方の端部10aへ移動することをしない場合に省略できる機器を点線でしめしている。
(ステップA)
負圧吸引工程S10を実施する。
液体案内工程S50と加圧気体閉止工程S40とを実施する。
液体が、配管の一方の端部から配管の他方の端部へ流れる。
ピグ投入工程S20を実施する。
ピグ11の配管の他方の端部の側が負圧になり、液体がピグ11の配管の一方の端部の側に溜まり、ピグ11が配管の他方の端部に側へ移動する。
【0063】
(ステップB)
ピグ11が、配管の途中で引っ掛かり、止まる。
ピグ11が配管の途中に引っ掛かりかけると、配管の他方の端部10bの圧力の変動幅が大きくなる。また、ピグ11が配管の途中に引っ掛かって止まると、配管の他方の端部10bの圧力が低くなる。そして、ピグを投入してから所定の時間が経過してもピグ11が配管の他方の端部10bに到着しない。
操作員は、これらの現象を確認すると、ピグ11が配管10の途中に引っ掛かって止まったと判断するので、液体閉止工程S51と加圧気体案内工程S41とを実施する。
加圧気体が、ピグ11の配管の一方の側にたまった液体に混じる。
ピグ11の配管の一方の端部の側の圧力が高くなる。
気体の混ざった液体が、配管の一方の端部の側から、ピグ11と配管との隙間から、配管の他方の端部へ移動する。
ピグ11と配管10の壁面との摩擦が低下し、ピグ11が配管の中を移動し、配管の他方の端部10bに設けられたピグキャッチャー20bに入る。
ピグ回収工程S21を実施する。
【0064】
次に、第三の実施形態にかかる配管更生方法を、図を基に、説明する。
図7は、本発明の第三の実施形態に係る配管更生装置の概念図である。図8は、本発明の第一の実施形態に係る配管更生方法のシーケンス図である。
【0065】
最初に、第三の実施形態に係る配管更生方法で使用する配管更生装置を説明する。
配管更生装置は、ピグ11を用いて配管10を清掃または塗装する装置であって、2個のピグキャッチャー20a、20bと2個の負圧吸引機器30a、30bと加圧気体案内機器40a、40bと大気案内機器50a、50bと2個の圧力計60a、60bとケーブル送り機器S80とで構成される。
ピグ11を配管の一方の端部10aから投入し、ピグ11を配管の他方の端部10bに到達させる場合を例に、説明する。
【0066】
2個のピグキャッチャー20a、20bと2個の負圧吸引機器30a、30bと加圧気体案内機器40a、40bと大気案内機器50a、50bと2個の圧力計60a、60bの構造は、第一の実施形態に係る配管更生方法に用いる配管更生装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0067】
ケーブル送り機器80は、配管内を移動するピグに連結したケーブルを送る機器であり、ケーブル繰り出しドラム81とケーブル82とケーブル巻き込みドラム83とで構成される。
ケーブル繰り出しドラム81は、配管の一方の端部10aの側に設けられたドラムであり、ピグに連結したケーブル82を繰り出す。
ケーブル82は、途中にピグ11が連結されたものであり、一方の端部が配管の一方の端部10aからら外へでて、他方の端部が配管の他方の端部10bから外へでる。
ケーブル巻き込みドラム83は、配管の他方の端部10bの側に設けられたドラムであり、ピグに連結したケーブル82を巻き込む。
ピグ11を配管の他方の端部10bから配管の一方の端部10aへ移動する場合は、ケーブル繰り出しドラム81とケーブル巻き込みドラム83とが互いの機能を発揮する。
【0068】
次に、本発明の第三の実施形態に係る配管更生方法を、図を基に、説明する。
配管更生方法は、ピグを用いて配管を清掃または塗装する方法であって、負圧吸引工程S10とピグ投入工程S20とピグ回収工程S21と大気開放工程S30と大気閉止工程S31と加圧気体閉止工程S40と加圧気体案内工程S41とケーブル送り工程S60とで構成される。
【0069】
負圧吸引工程S10とピグ投入工程S20とピグ回収工程S21と大気開放工程S30と大気閉止工程S31と加圧気体閉止工程S40と加圧気体案内工程S41とは、第一の実施形態にかかる配管更生方法で説明したものとおなじなので、説明を省略する。
【0070】
ケーブル送り工程S60は、ピグの移動に応じてケーブルを送る工程である。
ケーブル送り工程S60でのケーブル送り速度により、ピグ11の移動速度を制御できる。
特にピグ11が配管内壁を撮影するカメラ等を搭載している場合に、配管の内壁の映像を精度良く得ることができる。
【0071】
第三の実施形態にかかる配管更生方法の作用は、第一の実施形態にかかる配管更生方法の作用とおなじなので、説明を省略する。
【0072】
以上説明したように本発明に係るピグを配管の一方の端部10aから配管の他方の端部10bに移動させて、配管を清掃または塗装する配管更生方法は、その構成により、以下の効果を有する。
配管の他方の端部10bから内部の流体を負圧で吸引する際に、配管の一方の端部10aを大気に開放した後で、配管の一方の端部10aに投入したピグ11が配管の他方の端部10bに到達しないときに、配管の一方の端部10aを大気に開放するのを止めて、配管の一方の端部10aに加圧した気体を案内する様にしたので、ピグ11が配管の途中に止まったときに、ピグ11に加圧した気体の圧力を作用させ、ピグ11を配管の他方の端部10bに到達させる。
配管の他方の端部10bから内部の流体を負圧で吸引する際に、配管の一方の端部10aに投入したピグが配管の他方の端部10bに到達するまでの間に、配管の他方の端部10bの圧力の変化に応じて、配管の一方の端部10aを大気に開放するのを止めて配管の一方の端部10aに加圧した気体を案内することと、配管の一方の端部10aを大気に開放することとの一方をおこなう様にしたので、ピグ11が配管10の途中に止まったときに配管の他方の端部10bの圧力の変化が生じるので、ピグ11に加圧した気体の圧力を作用させ、ピグ11を配管の他方の端部10bに到達させる。
また、配管の他方の端部10bの圧力が設定圧力より高いときに配管の一方の端部10aを大気に開放し、配管の他方の端部10bの圧力が設定圧力より低いときに配管の一方の端部10aを大気に開放するのを止めて配管の一方の端部10aに加圧した気体を案内する様にしたので、ピグ11が配管の途中に止まったときに配管の他方の端部10bの圧力が低下するので、ピグに加圧した気体の圧力を作用させ、ピグを配管の他方の端部10bに到達させる。
また、配管の他方の端部10bの圧力の変動幅が設定圧力幅より小さいときに配管の一方の端部10aを大気に開放し、配管の他方の端部10bの圧力の変動幅が設定圧力幅より大きいときに配管の一方の端部10aを大気に開放するのを止めて配管の一方の端部10aに加圧した気体を案内する様にしたので、ピグ11が配管10の途中に止まりかけたときに配管の他方の端部10bの圧力の変動幅が大きくなるので、ピグ11に加圧した気体の圧力を作用させ、ピグ11を配管の他方の端部10bに到達させる。
配管の他方の端部10bから内部の流体を負圧で吸引する際に、配管の一方の端部10aに加圧した気体を案内するのを止めて配管の一方の端部10aに液体を案内した後で、配管の一方の端部10aに投入したピグ11が配管の他方の端部10bに到達しないときに、配管の一方の端部10aに加圧した気体を案内する様にしたので、ピグ11が配管10の途中に止まったときに、ピグ11に加圧した気体の圧力を作用させ、ピグ11を配管の他方の端部10bに到達させる。
配管の他方の端部10bから内部の流体を負圧で吸引する際に、配管の一方の端部10aに液体を案内した後で、配管の一方の端部10aに投入したピグ11が配管の他方の端部10bに到達するまでの間に、配管の他方の端部10bの圧力の変化に応じて、配管の一方の端部10aに加圧した気体を案内することと、配管の一方の端部10aに加圧した気体を案内するのを止めることとの一方をおこなう様にしたので、ピグ11が配管10の途中に止まったときに配管の他方の端部10bの圧力の変化が生じるので、ピグ11に加圧した気体の圧力を作用させ、ピグ11を配管の他方の端部10bに到達させる。
また、配管の他方の端部10bの圧力が設定圧力より高いときに配管の一方の端部10aに加圧した気体を案内するのを止め、配管の他方の端部10bの圧力が設定圧力より低いときに配管の一方の端部10aに加圧した気体を案内する様にしたので、ピグ11が配管10の途中に止まったときに配管の他方の端部10bの圧力が低下するので、ピグ11に加圧した気体の圧力を作用させ、ピグを配管の他方の端部に到達させる。
また、配管の他方の端部10bの圧力の変動幅が設定圧力幅より小さいときに配管の一方の端部10aに加圧した気体を案内するのを止め、配管の他方の端部10bの圧力の変動幅が設定圧力幅より大きいときに配管の一方の端部10aに加圧した気体を案内する様にしたので、ピグ11が配管10の途中に止まりかけたときに配管の他方の端部の圧力の変動幅が大きくなるので、ピグに加圧した気体の圧力を作用させ、ピグを配管の他方の端部に到達させる。
【0073】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
実施形態の説明では、ピグを配管に一方の端部から投入し、配管の他方の端部から回収する例で、説明したがこれに限定されず、ピグを配管に一方の端部から投入し、配管の他方の端部に到達した後、ピグを配管の他方の側10bから配管の一方の側10aへ移動させてもよい。そのためには、例えば第一の実施形態にかかる配管更生方法であれば、バキューム弁33bを閉じてバキューム弁33aを開き、大気案内弁52aを閉じて大気案内弁52bを開き、バキュームポンプ31aを作動させる。その後、上述したのと配管の一方と他方が入れ替わっただけでその他は同様の操作をおこなうと、ピグが配管の他方の端部10bから配管の一方の端部10aへ移動する。
また、実施形態の説明で、配管を塗装する場合の塗料の投入について説明していないが、ピグ投入工程において、ピグ11をピグキャッチャー20aに投入する前または後で、必要な量の塗料をピグキャッチャー20aの開閉蓋をあけた開口部に投入する。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る配管更生装置の概念図である。
【図2】本発明の第一の実施形態に係る配管更生方法のシーケンス図である。
【図3】本発明の第一の実施形態に係る配管更生方法の作用説明図である。
【図4】本発明の第二の実施形態に係る配管更生装置の概念図である。
【図5】本発明の第二の実施形態に係る配管更生方法のシーケンス図である。
【図6】本発明の第二の実施形態に係る配管更生方法の作用説明図である。
【図7】本発明の第三の実施形態に係る配管更生装置の概念図である。
【図8】本発明の第三の実施形態に係る配管更生方法のシーケンス図である。
【符号の説明】
【0075】
10 配管
10a 配管の一方の端部
10b 配管の他方の端部
11 ピグ
20a ピグキャッチャー
21a 外管
22a ヘッダー
23a 内管
24a 開閉蓋
20b ピグキャッチャー
21b 外管
22b ヘッダー
23b 内管
24b 開閉蓋
30a 負圧吸引機器
31a バキュームポンプ
32a バキューム配管
33a バキューム弁
30b 負圧吸引機器
31b バキュームポンプ
32b バキューム配管
33b バキューム弁
40a 加圧気体案内機器
41a コンプレッサー
42a 加圧気体配管
43a 加圧気体弁
40b 加圧気体案内機器
41b コンプレッサー
42b 加圧気体配管
43b 加圧気体弁
50a 大気案内機器
51a 大気案内配管
52a 大気案内弁
50b 大気案内機器
51b 大気案内配管
52b 大気案内弁
60a 圧力計
60b 圧力計
70a 液体案内機器
71a ポンプ
72a 液体案内配管
73a 液体案内弁
70b 液体案内機器
71b ポンプ
72b 液体案内配管
73b 液体案内弁
80 ケーブル送り機器
81 ケーブル繰り出しドラム
82 ケーブル
83 ケーブル巻き込みドラム
S10 負圧吸引工程
S20 ピグ投入工程
S21 ピグ回収工程
S30 大気開放工程
S31 大気閉止工程
S40 加圧気体閉止工程
S41 加圧気体案内工程
S50 液体案内工程
S51 液体閉止工程
S60 ケーブル送り工程

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピグを用いて配管を清掃または塗装する配管更生方法であって、
配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する負圧吸引工程と、
配管の一方の端部を大気に開放する大気開放工程と、
配管の一方の端部を大気に開放するのを止める大気閉止工程と、
配管の一方の端部にピグを投入するピグ投入工程と、
配管の一方の端部に加圧した気体を案内する加圧気体案内工程と、
を備え、
前記負圧吸引工程を実施中に、前記大気開放工程を実施した後で、前記ピグ投入工程を実施してから所定時間が経過するまでにピグが他方の端部に到達しないときに、前記大気閉止工程と前記加圧気体案内工程とを実施する。
【請求項2】
ピグを用いて配管を清掃または塗装する配管更生方法であって、
配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する負圧吸引工程と、
配管の一方の端部を大気に開放する大気開放工程と、
配管の一方の端部を大気に開放するのを止める大気閉止工程と、
配管の一方の端部にピグを投入するピグ投入工程と、
配管の一方の端部に加圧した気体を案内する加圧気体案内工程と、
を備え、
前記負圧吸引工程を実施中に、前記ピグ投入工程を実施した時からピグが他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変化に応じて、前記大気閉止工程と前記加圧気体案内工程を実施、または前記大気開放工程を実施のうちの一方を行う。
【請求項3】
前記負圧吸引工程を実施中に、前記ピグ投入工程を実施した時からピグが他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力が設定圧力より高いときに前記大気開放工程を実施し、配管の他方の端部の圧力が設定圧力より低いときに前記大気閉止工程と前記加圧気体案内工程とを実施する、
ことを特徴とする請求項2に記載の配管更生方法。
【請求項4】
前記負圧吸引工程を実施中に、前記ピグ投入工程を実施した時からピグが他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より小さいときに前記大気開放工程を実施し、または配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より大きいときに前記大気閉止工程と前記加圧気体案内工程とを実施する、
ことを特徴とする請求項2に記載の配管更生方法。
【請求項5】
ピグを用いて配管を清掃または塗装する配管更生方法であって、
配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する負圧吸引工程と、
配管の一方の端部に液体を案内する液体案内工程と、
配管の一方の端部にピグを投入するピグ投入工程と、
配管の一方の端部に加圧した気体を案内する加圧気体案内工程と、
配管の一方の端部に加圧した気体を案内するのを止める加圧気体閉止工程と、
を備え、
前記負圧吸引工程を実施中に、前記液体案内工程と前記加圧気体閉止工程とを実施した後で、前記ピグ投入工程を実施してから所定時間を経過するまでにピグが配管の他方の端部に到達しないときに、前記加圧気体案内工程を実施する、
ことを特徴とする配管更生方法。
【請求項6】
ピグを用いて配管を清掃または塗装する配管更生方法であって、
配管の他方の端部から内部の流体を負圧で吸引する負圧吸引工程と、
配管の一方の端部に液体を案内する液体案内工程と、
配管の一方の端部にピグを投入するピグ投入工程と、
配管の一方の端部に加圧した気体を案内する加圧気体案内工程と、
配管の一方の端部に加圧した気体を案内するのを止める加圧気体閉止工程と、
を備え、
前記負圧吸引工程を実施中に、前記ピグ投入工程を実施した時からピグが他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変化に応じて、前記加圧気体閉止工程と前記液体案内工程とを実施、または前記加圧気体案内工程を実施のうちの一方を行う、
ことを特徴とする配管更生方法。
【請求項7】
前記負圧吸引工程を実施中に、前記ピグ投入工程を実施した時からピグが他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力が設定圧力より高いときに前記加圧気体閉止工程と前記液体案内工程とを実施し、または配管の他方の端部の圧力が設定圧力より低いときに前記加圧気体案内工程を実施する、
ことを特徴とする請求項6に記載の配管更生方法。
【請求項8】
前記負圧吸引工程を実施中に、前記ピグ投入工程を実施した時からピグが他方の端部に到達するまでの間に、配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より小さいときに前記液体案内工程と前記加圧気体閉止工程とを実施し、または配管の他方の端部の圧力の変動幅が設定圧力幅より大きいときに前記加圧気体案内工程を実施する、
ことを特徴とする請求項6に記載の配管更生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−209940(P2007−209940A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−34950(P2006−34950)
【出願日】平成18年2月13日(2006.2.13)
【出願人】(595090716)有信株式会社 (6)
【Fターム(参考)】